JP6528203B2 - 架橋性ケイ素化合物の製造方法 - Google Patents
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Description
これまでに、シルセスキオキサン骨格又はこれを含むケイ素系重合体に反応性官能基を持たせることにより、二次架橋を可能とさせた架橋性シロキサンポリマー、及び前記架橋性シロキサンポリマーの末端が架橋した、全シロキサンポリマーで形成されるシリコーン膜が検討されている(特許文献1)。
ケイ素ポリマーを製造するための平衡化重合反応では、酸またはアルカリ触媒の存在下で、脱水条件の下で反応を行うことが一般的である。この反応方法では、触媒と原料が反応して、触媒付加体が生成した後、重合反応が進行する。水分は反応停止剤としての働きを持っていることも知られており、反応終了に際しては、水を添加して重合反応を停止させることができることが知られている(非特許文献1)。
また、副生する水を系外に取り出すことにより、平衡が移動してケイ素ポリマー生成のサイクルが進行することも知られている(特許文献2)。
また、水分によりアルカリ(塩基)触媒の活性・不活性を制御している例も報告されている(特許文献3)。
逐次合成反応では、一定品質の、すなわち、一定範囲の分子量を持つ架橋性ポリマー(架橋性ケイ素化合物)を得ることは可能であるが、反応条件および操作に厳密性が求められる。
一方、脱水条件下での平衡化重合反応では、反応の進行が不安定で、高分子量体まで重合が進行することもあれば、ほとんど進行しない場合があった。
このように、逐次合成反応では一定品質の架橋性ケイ素化合物を簡易に量産することが困難であり、平衡重合反応では反応の制御が困難であり生成する架橋性ポリマーの分子量
が一定せず一定品質の架橋性ケイ素化合物を量産することが困難であった。
本発明は、上記の問題に鑑み、一定範囲の分子量を有する、シルセスキオキサン骨格をケイ素系重合体の主鎖に含む架橋性ケイ素化合物を、簡易に量産可能な製造方法を提供する。
さらに鋭意検討した結果、初期の触媒付加体生成後、所定の範囲内の量の水分が存在することで、重合反応が進行することを見出した。この水分量には適性範囲があり、下限を下回ると重合反応が進行したりしなかったり、得られる架橋性ケイ素化合物の分子量が不安定になることを見出した。また、上限を超えると、本平衡化重合反応系においても水分は反応停止剤として働き、重合反応を停止させることを見出した。
さらに、平衡化重合反応を行う際の重合温度について、重合温度により到達分子量(平衡状態に達した分子量)の制御が出来ることを見出した。
このように、本発明者らは、所定の水分量を系中に存在させ、所定の温度範囲の条件下で平衡化重合反応を実施することにより、一定の範囲の分子量を持つ架橋性ケイ素化合物を安定的に得ることができることを見出した。
以上の知見を元に、本発明では一定品質の架橋性ケイ素化合物を簡易に量産できる製造方法を提供する。すなわち本発明は下記[1]〜[10]で表される発明を提供する。
架橋性ケイ素化合物の原料である前記下記式(1)で表される化合物、並びに前記下記式(2)で表される化合物及び前記下記式(3)で表される化合物の一方又は両方の仕込み全質量に対し、0.5質量%以上15質量%以下の水の存在下で熟成する熟成工程を含み、
前記熟成工程は0℃を超え、100℃未満の温度に保持させておこなわれることを特徴とする、架橋性ケイ素化合物の製造方法(ただし下記式(1)中のR1、R5、及び式(2)中のR2の少なくとも1種が、水素若しくは炭素数2〜40のアルケニルである架橋性
官能基を含む)。
クロアルキルを表し;
R3は独立して水素、又は−(Si(R5)2−O)p−Si(R5)2−OH(pは独立して0〜30の整数を表す)を表し;
R1及びR5は独立して、水素若しくは炭素数2〜40のアルケニルである架橋性官能基
、又は炭素数1〜40のアルキル、任意の水素が独立してハロゲン若しくは炭素数1〜20のアルキルで置き換えられてもよい炭素数6〜20のアリール、又はアリールにおける任意の水素が独立してハロゲン若しくは炭素数1〜20のアルキルで置き換えられてもよい炭素数7〜20のアリールアルキルを表し;
前記炭素数1〜40のアルキルにおいて、任意の水素は独立してフッ素で置き換えられてもよく、任意の−CH2−は独立して−O−又は炭素数5〜20のシクロアルキレンで
置き換えられてもよく;
前記アリール又はアリールアルキルの置換基である炭素数1〜20のアルキルにおいて、任意の水素は独立してフッ素で置き換えられてもよく、任意の−CH2−は独立して−
O−、炭素数5〜20のシクロアルキレン又はフェニレンで置き換えられてもよく;
前記アリールアルキルのアルキレンにおいて、その炭素数は1〜10であり、任意の水素は独立してフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−は独立して−O−
、−CH=CH−は炭素数5〜20のシクロアルキレンで置き換えられてもよい。)
R2は前記式(1)のR1と同様に定義され;
R4は、独立して、水酸基、水素若しくは炭素数2〜40のアルケニルである架橋性官
能基、炭素数1〜40のアルキル、ハロゲン、炭素数1〜15のアシル、炭素数1〜15のアルコキシル、炭素数1〜15のオキシム、置換基を有していてもよいアミノ、置換基を有していてもよい炭素数1〜15のアミド、置換基を有していてもよいアミノキシ、又は置換基を有していてもよい炭素数2〜15のビニルアルコール残基を表し;
置換基を有するアミノ及びアミノキシでは、置換基の炭素数は1〜15である。)
[3] 前記式(1)で表される化合物に、前記式(3)で表される化合物を反応させることを含むことを特徴とする[1]に記載の架橋性ケイ素化合物の製造方法。
[4] 前記式(1)で表される化合物に、前記式(2)で表される化合物及び前記式(3)で表される化合物を反応させることを含むことを特徴とする[1]に記載の架橋性ケイ素化合物の製造方法。
[5] 前記熟成工程において、架橋性ケイ素化合物の原料の仕込み全質量に対し、水分量が0.5質量%以上10質量%以下であることを特徴とする[1]〜[4]の何れかに記載の架橋性ケイ素化合物の製造方法。
[6] 前記熟成工程において、架橋性ケイ素化合物の原料の仕込み全質量に対し、触媒の使用量が0.7質量%以上40質量%以下であることを特徴とする[1]〜[5]の何れかに記載の架橋性ケイ素化合物の製造方法。
[7] 下記式(8)又は(9)で表されるシルセスキオキサン基と、下記式(10)で表される基及び下記式(11)で表される基の一方又は両方と、からなる架橋性ケイ素化合物を製造することを特徴とする[1]〜[6]の何れかに記載の製造方法。
は6のシクロアルキルを表し;
式(8)中、R3は独立して水素、又は−(Si(R5)2−O)p−Si(R5)2−OH(pは独立して0〜30の整数を表す)を表し;
式(8)及び式(9)中、R1及びR5は独立して、水素若しくは炭素数2〜40のアルケニルである架橋性官能基、炭素数1〜40のアルキル、任意の水素が独立してハロゲン若しくは炭素数1〜20のアルキルで置き換えられてもよい炭素数6〜20のアリール、又はアリールにおける任意の水素が独立してハロゲン若しくは炭素数1〜20のアルキル
で置き換えられてもよい炭素数7〜20のアリールアルキルを表し;
式(10)及び式(11)中、R2はR1と同様に定義され;
式(11)中、R4は、独立して、水酸基、水素若しくは炭素数2〜40のアルケニルで
ある架橋性官能基、炭素数1〜40のアルキル、ハロゲン、炭素数1〜15のアシル、炭素数1〜15のアルコキシル、炭素数1〜15のオキシム、置換基を有していてもよいアミノ、置換基を有していてもよい炭素数1〜15のアミド、置換基を有していてもよいアミノキシ、又は置換基を有していてもよい炭素数2〜15のビニルアルコール残基を表し;
前記炭素数1〜40のアルキルにおいて、任意の水素は独立してフッ素で置き換えられてもよく、任意の−CH2−は独立して−O−又は炭素数5〜20のシクロアルキレンで
置き換えられてもよく;
前記アリール又はアリールアルキルの置換基である炭素数1〜20のアルキルにおいて、任意の水素は独立してフッ素で置き換えられてもよく、任意の−CH2−は独立して−
O−、炭素数5〜20のシクロアルキレン又はフェニレンで置き換えられてもよく;
前記アリールアルキルのアルキレンにおいて、その炭素数は1〜10であり、任意の水素は独立してフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−は独立して−O−
、−CH=CH−又は炭素数5〜20のシクロアルキレンで置き換えられてもよく;
置換基を有するアミノ及びアミノキシでは、置換基の炭素数は1〜15であり;
かつ、R1、R5、及びR2の少なくとも1種が水素若しくは炭素数2〜40のアルケニル
である架橋性官能基を含む。)
くは炭素数2〜40のアルケニルである架橋性官能基を含む。)
ケイ素化合物の製造方法。
[10] mが2以上、10以下である、[8]又は[9]に記載の架橋性ケイ素化合物の製造方法。
、1個以上の、水素若しくは炭素数2〜40のアルケニルである架橋性官能基を含む)。
クロアルキルを表し;
R3は独立して水素、又は−(Si(R5)2−O)p−Si(R5)2−OH(pは独立
して0〜30の整数を表す)を表し;
R1は独立して水素若しくは炭素数2〜40のアルケニルである架橋性官能基、又は炭
素数1〜40のアルキル、任意の水素が独立してハロゲン若しくは炭素数1〜20のアルキルで置き換えられてもよい炭素数6〜20のアリール、又はアリールにおける任意の水素が独立してハロゲン若しくは炭素数1〜20のアルキルで置き換えられてもよい炭素数7〜20のアリールアルキルを表し;
前記炭素数1〜40のアルキルにおいて、任意の水素は独立してフッ素で置き換えられてもよく、任意の−CH2−は独立して−O−又は炭素数5〜20のシクロアルキレンで
置き換えられてもよく;
前記アリール又はアリールアルキルの置換基である炭素数1〜20のアルキルにおいて、任意の水素は独立してフッ素で置き換えられてもよく、任意の−CH2−は独立して−
O−、炭素数5〜20のシクロアルキレン又はフェニレンで置き換えられてもよく;
前記アリールアルキルのアルキレンにおいて、その炭素数は1〜10であり、任意の水素は独立してフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−は独立して−O−
、−CH=CH−は炭素数5〜20のシクロアルキレンで置き換えられてもよい。)
R2は前記式(1)のR1と同様に定義される基であり;
R4は、独立して、水酸基、水素若しくは炭素数2〜40のアルケニルである架橋性官
能基、炭素数1〜40のアルキル、ハロゲン、炭素数1〜15のアシル、炭素数1〜15のアルコキシル、炭素数1〜15のオキシム、置換基を有していてもよいアミノ、置換基を有していてもよい炭素数1〜15のアミド、置換基を有していてもよいアミノキシ、又は置換基を有していてもよい炭素数2〜15のビニルアルコール残基を表し;
置換基を有するアミノ及びアミノキシでは、置換基の炭素数は1〜15である。)
式(1)で表されるシルセスキオキサンは、特開2006−222207号公報に記載されているように、式(4)で表される化合物と、式(5)で表される化合物を反応させ、加水分解することによって得られる。ここで、Xはハロゲン又は水素を表す。そして式(4)で表される化合物も、特開2006−222207号公報に記載されているように、式(6)で表される化合物を、水酸化ナトリウム及び水の存在下で加水分解、縮重合することによって得られる。このときの反応は有機溶剤の存在下であっても非存在下であってもよい。
本発明で使用される架橋性シルセスキオキサン基含有ケイ素化合物と反応する架橋性ケイ素化合物としては、式(2)で表される直鎖状シロキサン及び/又は式(3)で表される環状のシロキサンが挙げられる。
R2は前記式(1)のR1と同様に定義される基であり;
R4は、独立して、水酸基、水素若しくは炭素数2〜40のアルケニルである架橋性官
能基、炭素数1〜40のアルキル、ハロゲン、炭素数1〜15のアシル、炭素数1〜15のアルコキシル、炭素数1〜15のオキシム、置換基を有していてもよいアミノ、置換基を有していてもよい炭素数1〜15のアミド、置換基を有していてもよいアミノキシ、又は置換基を有していてもよい炭素数2〜15のビニルアルコール残基を表し;
置換基を有するアミノ及びアミノキシでは、置換基の炭素数は1〜15である。)
される化合物の、又は式(1)〜(3)で表される化合物の平衡化反応によって合成する場合の平衡化反応時に末端停止剤として働く置換基、もしくは加水分解によりシラノールを生成してシルセスキオキサン部分とシロキサン結合により結合することが出来る置換基である。このような置換基としては、例えば、末端停止剤として働く置換基としては、水酸基、水素若しくは炭素数2〜40のアルケニルである架橋性官能基、及びアルキルが挙げられ、加水分解によりシラノールを生成する置換基としては、例えばアシル、メトキシ等のアルコキシル、及びオキシムが挙げられる。
本発明の製造方法は、触媒及び水の存在下、式(1)で表される化合物に、式(2)で表される化合物及び式(3)で表される化合物の一方又は両方を平衡重合反応させることを含む架橋性ケイ素化合物の製造方法であって、架橋性ケイ素化合物の原料である式(1)で表される化合物、並びに式(2)で表される化合物及び式(3)で表される化合物の一方又は両方の仕込み全質量に対し、0.5質量%以上15質量%以下の水の存在下で熟成する熟成工程を含む。
本発明の製造方法の反応系において、熟成工程の水分量は、反応系に投入した水分量と反応系から取り出した水分量の差であり、架橋性ケイ素化合物の原料である式(1)で表される化合物、並びに式(2)で表される化合物及び式(3)で表される化合物の一方又は両方の仕込み全質量に対し0.5質量%以上であり、好ましくは1質量%以上であり、さらに好ましくは、1.5質量%以上である。また、上限は15質量%以下であり、好ましくは10質量%以下であり、さらに好ましくは8質量%以下である。
なお、反応系内に投入した水分量には、触媒が含有する水分も含める。
本発明の製造方法の反応系においては、0℃以下ではポリマーが伸長せず、また、100℃以上では反応の進行が不安定になる。熟成温度が水の沸点に近づくと、系中の水分量が減少し、本系の平衡化重合反応を不安定になるためであることが推測される。反応系中における、水分濃度制御の観点から、熟成工程は0℃を超える温度条件下で行うことが好ましい。
本発明者らは、平衡化重合反応を行う際に、重合温度により到達分子量(平衡状態に達した分子量)の制御が出来ることを見出した。本発明の製造方法では、熟成温度が40℃〜50℃の範囲において、ポリマーを最も伸長させ、高分子量のポリマーを生成すること
ができる。40℃よりも低温、または高温の条件下では、より小さい分子量のポリマーを生成することができる。熟成工程の温度は、0℃を超え、100℃未満の範囲内で、所望の分子量により決定すればよい。
このように、本発明の製造方法においては、原料や触媒濃度で分子量を制御するだけでなく、熟成温度によって分子量を制御することができる。
この反応は、通常、強酸の存在下、又はトリエチルアミン等の塩基の存在下、40〜150℃で行われる。前記式(12’)中のmは、前記鎖状シロキサンの種類によって決めることができる。前記式(12’)中のnは、反応条件(温度、式(1)で表される化合物の濃度など)によって調整される。この反応によれば、架橋性官能基を有していてもよいシルセスキオキサン基と、架橋性官能基を有していてもよいシロキサン基とが交互に配置する架橋性ケイ素化合物を得ることができる。
R2は式(1)のR1と同様に定義される基であり;
Xはハロゲンである。)
このうち、l’、l”は0〜3の整数であることが好ましい。
市販品としては、RCP−160M(強酸性陽イオン交換樹脂、三菱化学(株)製)などを用いることができる。
。架橋性ケイ素化合物の原料の仕込み全質量に対し、反応促進の観点から、好ましくは、0.5質量%以上であり、より好ましくは0.7質量%以上、さらに好ましくは0.9質量%以上である。また、費用対効果や重合の安定性の観点から、40質量%以下であることが好ましく、20質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。
式(8)及び式(9)中、R0は独立して炭素数6〜20のアリール又は炭素数5又は
6のシクロアルキルを表す。R0のうちの任意の2つは同じであっても異なっていてもよ
い。R0は、光学特性等の諸特性を得る観点、及び合成の容易性の観点から、フェニルで
あることが好ましい。
置き換えられてもよい。また、前記アリール又はアリールアルキルの置換基である炭素数1〜20のアルキルにおいて、任意の水素は独立してフッ素で置き換えられてもよく、任意の−CH2−は独立して−O−、炭素数5〜20のシクロアルキレン又はフェニレンで
置き換えられてもよい。さらに、前記アリールアルキルのアルキレンにおいて、その炭素数は1〜10であり、任意の水素は独立してフッ素で置き換えられてもよく、そして任意
の−CH2−は独立して−O−、−CH=CH−又は炭素数5〜20のシクロアルキレン
で置き換えられてもよい。
てもよいし異なっていてもよい。前記架橋性官能基を除くR2としては、例えば合成の容
易性の観点から、メチルであることが好ましい。
。R4もR1と同様に、全て同じであってもよいし異なっていてもよい。また、前記架橋性官能基を除くR4としては、例えば合成の容易性の観点から、メチルであることが好まし
い。
く、40,000〜120,000であることがさらに好ましい。また前記架橋性ケイ素
化合物におけるシルセスキオキサン基の数は、架橋によって高い硬度のシロキサンポリマーを得る観点から、分子量10,000あたり1〜8であることが好ましく、4〜8であ
ることがより好ましく、6〜8であることがさらに好ましい。
分子量={A+(B×m+C)}×n+末端H2O 数式(1)
A:シルセスキオキサンユニット
B:シロキサンユニット
C:−O−Si(R2)2−
本発明の製造方法により製造された前記架橋性ケイ素化合物と、この架橋性ケイ素化合物と架橋反応を生じることができる架橋性化合物とからシロキサンポリマーを得る事ができる。
前記式(12)で表される化合物である)場合では、前記架橋性化合物には、前記架橋性ケイ素化合物中の水酸基と縮合反応を生じる基又は原子を3以上有する縮合架橋性ケイ素化合物を用いることができる。このような縮合架橋性ケイ素化合物としては、例えば、メチルトリメトキシシラン、メチルトリス(メチルエチルケトキシム)シラン、及びメチルトリアセトキシシランが挙げられる。前記縮合架橋性ケイ素化合物を用いる場合では、例えば、通常の空気等の水存在雰囲気中に室温で架橋性組成物を置くことによって架橋性ケイ素化合物と架橋させることができる。
0のアルケニルを有する第二の架橋性ケイ素化合物を用いることができる。
、水素を架橋性官能基として有する第一の架橋性ケイ素化合物と、炭素数2〜40のアルケニルを架橋性官能基として有する第二の架橋性ケイ素化合物とを含有する架橋性組成物である場合は、前述した溶媒に加えて、ヒドロシリル化触媒をさらに含有していてもよい。
<GPC測定条件>
GPC測定の測定条件を以下に示す。
<測定条件>
カラム:昭和電工(株)製 Shodex KF804L、Shodex KF805L、2本直列接続
移動相:THF
流速:1.0ml/min
温度:40℃
検出器:RI
分子量標準サンプル:分子量既知のポリスチレン
100mLフラスコに冷却管、メカニカルスターラー、ディーンスターク管、オイルバス、温度計保護管を取り付け、フラスコ内部を窒素置換した。DD(Me)−OH(式(13)5.0g、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)2.5g、RCP−16
0M(強酸性陽イオン交換樹脂、三菱化学(株)製:含水量23.4mass%)0.5g、脱水トルエン51.0mLをフラスコに入れた。1時間還流を行い、トルエン22.
4mLとRCP−160Mに23.4mass%含まれる水0.12gを抜き出した。還流終了後80℃まで冷却し、純水を0.55g加えて80℃で熟成させたところ、5時間で平衡に達した。室温まで冷却後、RCP−160Mをろ別し、得られたろ液を1回水洗した。その後、ろ液の溶媒及び低沸成分を留去して、得られた粗生成物をヘプタンで再沈殿させて精製した。得られた白色粘調液体を40℃で真空乾燥することにより白色固体2.5gを得た。1H-NMR及びGPC分析により、得られた白色固体は式(14)で表
される目的物であり、式(1)中の各構成単位(シルセスキオキサンユニットとジメチルシロキサンユニット)が交互に結合してなるポリマーであり平均シロキサン鎖長はSiの原子数で平均4.0であることがわかった。GPC分析より目的物の数平均分子量はMn=29,500、重量平均分子量はMw=48,700であった。1H−NMR及びGPC分析により得られた平均シロキサン鎖長と重量平均分子量Mwから計算すると、nは33であり、mは3.0であった。結果を表1に示す。なお、表1中、反応系の水分量(H2O/仕込みtotal)は、下記数式(2)より求めた値である。なお、反応系内に投
入した水分量には、触媒が含有する水分も含める。
水分量(H2O/仕込みtotal)
={(反応系内に投入した水分量)/(DD(Me)−OHの仕込み量+D4の仕込み量)}×100 数式(2)
100mLフラスコに冷却管、メカニカルスターラー、温度計保護管を取り付け、フラスコ内部を窒素置換した。DD(Me)−OH(式(13)) 5.0g、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)2.5g、RCP−160M(強酸性陽イオン交換樹脂、三菱化学(株)製:含水量23.4mass%) 0.5g、脱水トルエン 28.6mL
をフラスコに入れた。1時間還流のみを実施しトルエン/水の抜き出しは実施しなかった。還流後80℃まで冷却し、80℃で熟成させたところ、5時間で平衡に達した。熟成終了後、室温まで冷却し、RCP−160Mをろ別した。得られたろ液を1回水洗した。その後、ろ液から溶媒及び低沸成分を留去して、得られた粗生成物をヘプタンで再沈殿させて精製した。得られた白色粘調液体を40℃で真空乾燥することにより白色固体1.7gを得た。1H−NMR及びGPC分析により、得られた白色固体は式(14)で表される目的物であり、式(1)中の各構成単位(シルセスキオキサンユニットとジメチルシロキサンユニット)が交互に結合してなるポリマーあり平均シロキサン鎖長はSiの原子数で平均4.1であることがわかった。GPC分析より目的物の数平均分子量はMn=31,500、重量平均分子量はMw=58,800であった。1H−NMR及びGPC分析により得られた平均シロキサン鎖長と重量平均分子量Mwから計算すると、nは40であり、mは3.1であった。結果を表1に示す。
500mL三つ口フラスコにDD(Me)−OH(式(13))25.0gを加え、ディ
ーンスターク管、還流管、温度計、合成装置(EYELA RCH−20LおよびEYELA アルミブロック恒温槽)の組み立てを行い120℃、10mbar3時間で装置の加熱・減圧乾燥を行った。フラスコ内部を窒素で置換し室温まで放冷後、トルエン250mL、p−トルエンスルホン酸一水和物0.8g、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)12.5gを加え、還流し共沸脱水を開始した。ディーンスターク管内トルエンに水滴が発生しなくなったことを確認した後、約30分かけてディーンスターク管からトルエンを125mL抜出した。80℃まで放冷後、水0.76mLを添加し50℃で24時間熟成し分子量が平衡に達した。室温まで放冷後、酸触媒を除くため分液ロートに移し飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を入れて洗浄した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液により二回洗浄を行うことで水層はpH9となった。さらに水層が中性になるまで水洗した。有機層をエバポレーターで濃縮し白色油状の粗生成物を得た。最少量のトルエンに溶解し、ヘキサン中にゆっくり滴下し、撹拌した。デカンテーションにより上澄みと沈殿物を分け、沈殿物を真空乾燥し白色固体24.3gを得た。1H−NMR分析及びGPC分析より、得られた白色固体は目的物(式(14))であり、式(14)中の各構成単位(シルセスキオキサンユニットとジメチルシロキサンユニット)が交互に結合してなるポリマーであり平均シロキサン鎖長はSiの原子数で平均3.4であることがわかった。GPC分析により、得られた白色固体の重量平均分子量はMw=75,200であり、式(1)中、m=
2.4、n=53であることがわかった。結果を表1に示す。
熟成温度を60℃に変更した以外は、実施例3と同様の条件で行った。熟成時間24時間でポリマーの分子量は平衡に達した。1H−NMR分析及びGPC分析より、得られた白色固体は目的物(式(14))であり、式(14)中の各構成単位(シルセスキオキサンユニットとジメチルシロキサンユニット)が交互に結合してなるポリマーであり平均シロキサン鎖長はSiの原子数で平均3.4であることがわかった。GPC分析により、得られた白色固体の重量平均分子量はMw=64,400であり、式(14)中、m=2.
4、n=45であることがわかった。結果を表1に示す。
熟成温度を70℃に変更した以外は、実施例3と同様の条件で行った。熟成時間24時間でポリマーの分子量は平衡に達した。1H−NMR分析及びGPC分析より、得られた白色固体は目的物(式(14))であり、式(14)中の各構成単位(シルセスキオキサンユニットとジメチルシロキサンユニット)が交互に結合してなるポリマーであり平均シロキサン鎖長はSiの原子数で平均3.4であることがわかった。GPC分析により、得られた白色固体の重量平均分子量はMw=52,800であり、式(14)中、m=2,
4、n=37であることがわかった。結果を表1に示す。
熟成温度を80℃に変更した以外は、実施例3と同様の条件で行った。熟成時間40時間でポリマーの分子量は平衡に達した。1H−NMR分析及びGPC分析より、得られた白色固体は目的物(式(14))であり、式(13)中の各構成単位(シルセスキオキサンユニットとジメチルシロキサンユニット)が交互に結合してなるポリマーであり平均シロキサン鎖長はSiの原子数で平均3.4であることがわかった。GPC分析により、得られた白色固体の重量平均分子量はMw=42,500であり、式(14)中、m=2.
4、n=30であることがわかった。結果を表1に示す。
p−トルエンスルホン酸一水和物を0.5倍モル、熟成温度を50℃に変更した以外は、実施例3と同様の条件で行った。熟成時間216時間でポリマーの分子量は平衡に達した。1H−NMR分析及びGPC分析より、得られた白色固体は目的物(式(14))であり、式(14)中の各構成単位(シルセスキオキサンとジメチルシロキサンユニット)が交互に結合してなるポリマーであり平均シロキサン鎖長はSiの原子数で平均3.4であることがわかった。GPC分析により、得られた白色固体の重量平均分子量はMw=76,000であり、式(13)中、m=2.4、n=53であることがわかった。結果を
表1に示す。
100mLフラスコに冷却管、メカニカルスターラー、オイルバス、温度計保護管を取り付け、フラスコ内部を窒素置換した。DD(Me)−OH(式(13)) 10g、オ
クタメチルシクロテトラシロキサン(D4)5.0g、RCP−160M(強酸性陽イオン交換樹脂、三菱化学(株)製:含水量30.3mass%) 1.0g、脱水トルエン 35.0mLをフラスコに入れた。1時間還流のみを実施し、トルエン/水の抜き出しは実施しなかった。還流後90℃まで冷却し、90℃で5時間熟成させたところ、平衡に達した。熟成終了後、室温まで冷却し、RCP−160Mをろ別した。得られたろ液を1回水洗した。その後、ろ液から溶媒及び低沸成分を留去して、得られた粗生成物をヘプタンで再沈殿させて精製した。得られた白色粘調液体を40℃で真空乾燥することにより白色固体9.2gを得た。1H−NMR及びGPC分析により、得られた白色固体は式(14)で表される目的物であり、式(1)中の各構成単位(シルセスキオキサンユニットとジメチルシロキサンユニット)が交互に結合してなるポリマーあり平均シロキサン鎖長はSiの原子数で平均4.4であることがわかった。GPC分析より目的物の数平均分子量はMn=23,900、重量平均分子量はMw=54,200であった。1H−NMR及びGPC分析により得られた平均シロキサン鎖長と重量平均分子量Mwから計算すると、nは44であり、mは3.4であった。結果を表1に示す。
100mLフラスコに冷却管、メカニカルスターラー、オイルバス、温度計保護管を取り付け、フラスコ内部を窒素置換した。DD(Me)−OH(式(13)) 3.0g、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)1.5g、RCP−160M(強酸性陽イオン交換樹脂、三菱化学(株)製:含水量29.4mass%) 0.31g、脱水トルエ
ン 10.4mLをフラスコに入れた。1時間還流のみを実施しトルエン/水の抜き出し
は実施しなかった。還流後25℃まで急冷し、25℃で26時間熟成させたところ、26時間で平衡に達した。熟成終了後、RCP−160Mをろ別した。得られたろ液を1回水洗した。その後、ろ液から溶媒及び低沸成分を留去して、得られた粗生成物をヘプタンで再沈殿させて精製した。得られた白色粘調液体を40℃で真空乾燥することにより白色固体2.1gを得た。1H−NMR及びGPC分析により、得られた白色固体は式(14)
で表される目的物であり、式(1)中の各構成単位(シルセスキオキサンユニットとジメチルシロキサンユニット)が交互に結合してなるポリマーあり平均シロキサン鎖長はSiの原子数で平均4.7であることがわかった。GPC分析より目的物の数平均分子量はMn=27,000、重量平均分子量はMw=58,800であった。1H−NMR及びG
PC分析により得られた平均シロキサン鎖長と重量平均分子量Mwから計算すると、nは44であり、mは3.7であった。結果を表1に示す。
500mL三つ口フラスコにDD(Me)−OH 40gを加え、ディーンスターク管
、還流管、温度計、合成装置(EYELA RCH−20LおよびEYELA アルミブロック恒温槽)の組み立てを行い120℃、1kPaの条件下、3時間装置の加熱・減圧乾燥を行った。フラスコ内部を窒素で置換し室温まで放冷後、トルエン400mL、p−トルエンスルホン酸一水和物1.3g、オクタメチルシクロテトラシロキサン20gを加え、還流し共沸脱水を開始した。ディーンスターク管内トルエンに水滴が発生しなくなったことを確認した後、約30分間かけてディーンスターク管からトルエンを195mL抜出した。80℃まで放冷後、水1.2mL(68mmol)を添加し40℃で熟成したところ、24時間で平衡に達した。室温まで放冷後、反応溶液をサンプリングし酸触媒を除くため分液ロートに移し飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を入れて洗浄した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液により二回洗浄を行うことで水層はpH9となった。さらに水層が中性になるまで水洗した。有機相をGPC分析したが、重合の進行が確認できなかった。溶媒を留去し40℃真空乾燥させ、1H−NMR分析及びGPC分析より、式(14)中の各構成単位(シルセスキオキサンとジメチルシロキサンユニット)がランダム交互に結合してなるポリマーであり、平均シロキサン鎖長はSiの原子数で平均3.4であることがわかった。GPC分析により、得られた白色固体の重量平均分子量はMw=76,300であり、式(14)中、m=2.4、n=54であることがわかった。結果を表1に示す。
100mLフラスコに冷却管、メカニカルスターラー、ディーンスターク管、温度計保護管を取り付け、フラスコ内部を窒素置換した。DD(Me)−OH(式(13))15g、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)7.1g、RCP−160M(強酸性陽イオン交換樹脂、三菱化学(株)製:含水量23.4wt%) 1.5g、脱水トルエ
ン 141mLをフラスコに入れた。1時間還流を行い、トルエン53mLとRCP−1
60Mに23.4mass%含まれる水0.4gを抜き出した。還流終了後80℃まで冷却し、純水を3.4g加えて8時間熟成させたが、GPC分析より、水添加前から重合がほとんど進行しておらず、DD(Me)−OHが2割未反応であった。また、熟成後の生成物の数平均分子量はMn=10,600、重量平均分子量はMw=30,600であった。結果を表1に示す。
100mLフラスコに冷却管、メカニカルスターラー、ディーンスターク管、温度計保護管を取り付け、フラスコ内部を窒素置換した。DD(Me)−OH(式(13)) 5.0g、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)2.4g、RCP−160M(強酸性陽イオン交換樹脂、三菱化学(株)製:含水量23.4wt%) 0.5g、脱水トル
エン 47mLをフラスコに入れた。1時間還流を行い、さらにトルエン21mLとRC
P−160Mに23.4mass%含まれる水0.12gを抜き出すため8時間還流した後、80℃まで冷却した。続いて、80℃で3時間熟成させたが、GPC分析より、熟成前から重合がほとんど進行しておらず、DD(Me)−OHが8割未反応であった。また、熟成後の生成物の数平均分子量はMn=8,340、重量平均分子量はMw=35,700であった。結果を表1に示す。
3LフラスコにDD(Me)−OH 100gを加え、ディーンスターク管、還流管、温
度計、マントルヒーター、ペリフェラルポンプ、窒素ラインの組み立てを行い120℃、20mbar、3時間で装置の加熱・減圧乾燥を行った。フラスコ内部を窒素で置換し室温まで放冷後、脱水トルエン1000mL、p−トルエンスルホン酸一水和物64.1g、オクタメチルシクロテトラシロキサン100gを加えた後、系内から水分を除去するため、還流し共沸脱水を開始した。ディーンスターク管内トルエンに水滴が発生しなくなったことを確認した後、それらを抜き出し、さらに20時間還流した。室温まで放冷後、酸触媒を除くため分液ロートに移し水層が中性になるまで水洗した。有機層をエバポレーターで濃縮し白色油状の粗生成物を得た。最少量のトルエンに溶解し、ヘキサン中にゆっくり滴下し、デカンテーションにより上澄みと沈殿物を分け、沈殿物を真空乾燥し白色固体135gを得た。1H−NMR分析及びGPC分析より、得られた目的物(式(14))であり、式(14)中の各構成単位(シルセスキオキサンとジメチルシロキサンユニット)が交互に結合してなるポリマーであり平均シロキサン鎖長はSiの原子数で平均4.1であることがわかった。GPC分析により、得られた白色固体の重量平均分子量はMw=245,000であり、式(14)中、m=3.1、n=167であることがわかった。結果を表1に示す。
2LフラスコにDD(Me)−OH 100gを加え、ディーンスターク管、還流管、温
度計、マントルヒーター、ペリフェラルポンプ、窒素ラインの組み立てを行い120℃、20mbar、3時間で装置の加熱・減圧乾燥を行った。フラスコ内部を窒素で置換し室温まで放冷後、脱水トルエン1000mL、p−トルエンスルホン酸一水和物64.1g、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4) 100g(337mmol)を加え、
還流し共沸脱水を開始した。ディーンスターク管内トルエンに水滴が発生しなくなったことを確認した後、それらを抜き出しさらに20時間還流した。室温まで放冷後、酸触媒を除くため分液ロートに移し水層が中性になるまで水洗した。有機層をエバポレーターで濃縮し白色油状の粗生成物160gを得た。最少量のトルエンに溶解し、ヘキサン中にゆっくり滴下し、撹拌したが沈殿が生じなかった。粗生成物は1H−NMR分析及びGPC分析より、式(14)中の各構成単位(シルセスキオキサンとジメチルシロキサンユニット)が交互に結合してなるポリマーであり、平均シロキサン鎖長はSiの原子数で平均3.8であることがわかった。GPC分析により、得られた白色固体の重量平均分子量はMw=9,200であり、式(14)中、m=2.8、n=6であることがわかった。結果を表1に示す。
100mLフラスコに冷却管、メカニカルスターラー、オイルバス、温度計保護管を取り付け、フラスコ内部を窒素置換した。DD(Me)−OH(式(13)) 10g、オ
クタメチルシクロテトラシロキサン(D4)5.0g、RCP−160M(強酸性陽イオン交換樹脂、三菱化学(株)製:含水量29.9mass%) 1.0g、脱水トルエン 35.0mLをフラスコに入れた。1時間還流のみを実施しトルエン/水の抜き出しは実施しなかった。還流後−5℃まで低温恒温バスで冷却し、−5℃で21時間熟成させたが、熟成工程では分子量は伸長しなかった。熟成終了後、RCP−160Mをろ別した。得られたろ液を1回水洗した。その後、ろ液から溶媒及び低沸成分を留去して、得られた粗生成物をヘプタンで再沈殿させて精製した。得られた白色粘調液体を40℃で真空乾燥することにより白色固体8.0gを得た。1H−NMR及びGPC分析により、得られた白色固体は式(14)で表される目的物であり、式(1)中の各構成単位(シルセスキオキサンユニットとジメチルシロキサンユニット)が交互に結合してなるポリマーであり、平均シロキサン鎖長はSiの原子数で平均4.5であることがわかった。GPC分析より目的物の数平均分子量はMn=19,300、重量平均分子量はMw=36,000であっ
た。1H−NMR及びGPC分析により得られた平均シロキサン鎖長と重量平均分子量Mwから計算すると、nは26であり、mは3.5であった。結果を表1に示す。
一方、水分量を過剰にした条件下で行った比較例1から、熟成工程を経ても重合がほとんど進行せず、DD(Me)−OHが2割未反応であったことが示された。
また、系内の水分を除去してから熟成工程を行った比較例2は、熟成工程を経ても重合がほとんど進行せず、DD(Me)−OHが8割未反応であった。
熟成工程を行わなかった比較例3及び比較例4から、同一の合成条件下にも関わらず、分子量が大きく異なるポリマーが生成することが示された。
また、比較例5から、熟成温度を−5℃と低くした条件下では、分子量が伸長しないことが示された。
Claims (10)
- 触媒及び水の存在下で、下記式(1)で表される化合物に、下記式(2)で表される化合物及び下記式(3)で表される化合物の一方又は両方を平衡重合反応させることを含む、架橋性ケイ素化合物の製造方法であって、
架橋性ケイ素化合物の原料である前記下記式(1)で表される化合物、並びに前記下記式(2)で表される化合物及び前記下記式(3)で表される化合物の一方又は両方の仕込み全質量に対し、0.5質量%以上15質量%以下の水の存在下で熟成する熟成工程を含み、
前記熟成工程は0℃を超え、100℃未満の温度に保持させておこなわれることを特徴とする、架橋性ケイ素化合物の製造方法(ただし下記式(1)中のR1、R5、及び式(2)中のR2の少なくとも1種が、水素若しくは炭素数2〜40のアルケニルである架橋性
官能基を含む)。
(式(1)中、R0は独立して炭素数5〜20のアリール又は炭素数5若しくは6のシ
クロアルキルを表し;
R3は独立して水素、又は−(Si(R5)2−O)p−Si(R5)2−OH(pは独立して0〜30の整数を表す)を表し;
R1及びR5は独立して、水素若しくは炭素数2〜40のアルケニルである架橋性官能基、又は炭素数1〜40のアルキル、任意の水素が独立してハロゲン若しくは炭素数1〜20のアルキルで置き換えられてもよい炭素数6〜20のアリール、又はアリールにおける任意の水素が独立してハロゲン若しくは炭素数1〜20のアルキルで置き換えられてもよい炭素数7〜20のアリールアルキルを表し;
前記炭素数1〜40のアルキルにおいて、任意の水素は独立してフッ素で置き換えられてもよく、任意の−CH2−は独立して−O−又は炭素数5〜20のシクロアルキレンで
置き換えられてもよく;
前記アリール又はアリールアルキルの置換基である炭素数1〜20のアルキルにおいて、任意の水素は独立してフッ素で置き換えられてもよく、任意の−CH2−は独立して−
O−、炭素数5〜20のシクロアルキレン又はフェニレンで置き換えられてもよく;
前記アリールアルキルのアルキレンにおいて、その炭素数は1〜10であり、任意の水素は独立してフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−は独立して−O−
、−CH=CH−は炭素数5〜20のシクロアルキレンで置き換えられてもよい。)
(式(2)中、kは独立して0〜30の整数を表し;
R2は前記式(1)のR1と同様に定義され;
R4は、独立して、水酸基、水素若しくは炭素数2〜40のアルケニルである架橋性官
能基、炭素数1〜40のアルキル、ハロゲン、炭素数1〜15のアシル、炭素数1〜15のアルコキシル、炭素数1〜15のオキシム、置換基を有していてもよいアミノ、置換基を有していてもよい炭素数1〜15のアミド、置換基を有していてもよいアミノキシ、又は置換基を有していてもよい炭素数2〜15のビニルアルコール残基を表し;
置換基を有するアミノ及びアミノキシでは、置換基の炭素数は1〜15である。)
(式(3)中、hは3〜6の整数を表し;R2は前記式(1)のR1と同様に定義される。) - 前記式(1)で表される化合物に、前記式(2)で表される化合物を反応させることを含むことを特徴とする請求項1に記載の架橋性ケイ素化合物の製造方法。
- 前記式(1)で表される化合物に、前記式(3)で表される化合物を反応させることを含むことを特徴とする請求項1に記載の架橋性ケイ素化合物の製造方法。
- 前記式(1)で表される化合物に、前記式(2)で表される化合物及び前記式(3)で表される化合物を反応させることを含むことを特徴とする請求項1に記載の架橋性ケイ素化合物の製造方法。
- 前記熟成工程において、架橋性ケイ素化合物の原料の仕込み全質量に対し、水分量が0.5質量%以上10質量%以下であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の架橋性ケイ素化合物の製造方法。
- 前記熟成工程において、架橋性ケイ素化合物の原料の仕込み全質量に対し、触媒の使用量が0.7質量%以上40質量%以下であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の架橋性ケイ素化合物の製造方法。
- 下記式(8)又は(9)で表されるシルセスキオキサン基と、下記式(10)で表される基及び下記式(11)で表される基の一方又は両方と、からなる架橋性ケイ素化合物を製造することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の製造方法。
(式(8)及び式(9)中、R0は独立して炭素数6〜20のアリール又は炭素数5又
は6のシクロアルキルを表し;
式(8)中、R3は独立して水素、又は−(Si(R5)2−O)p−Si(R5)2−OH(pは独立して0〜30の整数を表す)を表し;
式(8)及び式(9)中、R1及びR5は独立して、水素若しくは炭素数2〜40のアルケニルである架橋性官能基、炭素数1〜40のアルキル、任意の水素が独立してハロゲン若しくは炭素数1〜20のアルキルで置き換えられてもよい炭素数6〜20のアリール、又はアリールにおける任意の水素が独立してハロゲン若しくは炭素数1〜20のアルキルで置き換えられてもよい炭素数7〜20のアリールアルキルを表し;
式(10)及び式(11)中、R2はR1と同様に定義され;
式(11)中、R4は、独立して、水酸基、水素若しくは炭素数2〜40のアルケニルで
ある架橋性官能基、炭素数1〜40のアルキル、ハロゲン、炭素数1〜15のアシル、炭素数1〜15のアルコキシル、炭素数1〜15のオキシム、置換基を有していてもよいアミノ、置換基を有していてもよい炭素数1〜15のアミド、置換基を有していてもよいアミノキシ、又は置換基を有していてもよい炭素数2〜15のビニルアルコール残基を表し;
前記炭素数1〜40のアルキルにおいて、任意の水素は独立してフッ素で置き換えられてもよく、任意の−CH2−は独立して−O−又は炭素数5〜20のシクロアルキレンで
置き換えられてもよく;
前記アリール又はアリールアルキルの置換基である炭素数1〜20のアルキルにおいて、任意の水素は独立してフッ素で置き換えられてもよく、任意の−CH2−は独立して−
O−、炭素数5〜20のシクロアルキレン又はフェニレンで置き換えられてもよく;
前記アリールアルキルのアルキレンにおいて、その炭素数は1〜10であり、任意の水素は独立してフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の−CH2−は独立して−O−
、−CH=CH−又は炭素数5〜20のシクロアルキレンで置き換えられてもよく;
置換基を有するアミノ及びアミノキシでは、置換基の炭素数は1〜15であり;
かつ、R1、R5、及びR2の少なくとも1種が水素若しくは炭素数2〜40のアルケニル
である架橋性官能基を含む。) - R0がフェニルであることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の架橋性ケイ
素化合物の製造方法。 - mが2以上、10以下である、請求項8又は9に記載の架橋性ケイ素化合物の製造方法。
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