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JP6532291B2 - 段ボールブランクシート、及び、包装用箱 - Google Patents
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JP6532291B2 - 段ボールブランクシート、及び、包装用箱 - Google Patents

段ボールブランクシート、及び、包装用箱 Download PDF

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Description

本発明は、天面となる天面部と、底面となる底面部と、側面となる側面部とを備える段ボールブランクシート、及び、この段ボールブランクシートを組み立てて形成される包装用箱に関する。
従来から、缶ビールなどの飲料缶を包装するのに段ボールブランクシートを組み立てて形成する六面体の包装用箱が用いられている。例えば特開2008−280047号公報(特許文献1)などに示されているこの種の段ボールブランクシートにおいて、包装用箱における側面となる側面部には、その横方向の一端から他端まで延びる一本の切裂帯が設けられている。そして、この切裂帯における切出片を引っ張って、切出片から切裂帯に沿って側面部を切断することで、包装用箱を上下方向に二分して開封することができて、さらに、二分された包装用箱の下側をトレイとして使用することができる(いわゆる、ハーフトレイ化)。ハーフトレイ化することによって、飲料缶を露出させた状態で見栄え良く陳列したり、トレイとして飲料缶を持ち運ぶことが可能となる。
そして、包装用箱として段積みしたときにおける座屈強度を確保するために、従来例における側面部を示す図9のように、切裂帯50を形成する切裂線51は破線状であり、側面部における裏面(図9(a)参照)にのみ形成されている(つまり、裏面のみに切込みが入っている)。また、切出片部40については、側面部の表裏を貫通したものとしてある(つまり、表面から裏面にわたって切込みが入っている)が、同じく座屈強度を確保するために、切出片部40における横切断線41と切裂帯50における切裂線51とが交差したり、同一線上にのらないように、切出片部40における横切断線41と切裂帯50における切裂線51とは高さ方向(上下方向)Hにおいて離間して設けられている。
特開2008−280047号公報
しかし、上記従来の段ボールブランクシートでは、切出片部40における横切断線41と切裂帯50における切裂線41とを高さ方向Hにおいて離間して設けているため、開封の際、切出片部40から側面部を切断しようとしても、切出片部40の横切断線端部41aからそのまま切裂線50に向かって切断が進まない虞がある。切裂線51に沿って側面部を切断できない場合、切断には極めて大きな力が必要となる。また、切裂線51は裏面にのみ形成されているため、横切断線41から切裂線51に向かって円滑に切断できたとしても、表面を引き裂くためにある程度の力が必要となる。さらに、切断にある程度の力が必要となると、力を込めすぎてしまうなどにより切裂帯50が途中でちぎれてしまう虞もある。このように、上記従来の段ボールブランクシートでは、ハーフトレイ化を必ずしも容易に行えない問題があった。
また、横切断線端部41aから切裂線51に向かって切断が進まず、切裂線51に沿って側面部を切断できない場合、切断縁が切裂線51に沿った直線状とならず歪な形状となってしまう。また、横切断線41から切裂線51に向かって円滑に切断できたとしても、切裂線51は裏面にのみ形成されているため、表面については必ずしも切裂線51に沿って切断できるとは限らず、結局切断縁に屈曲部が生じるなど凹凸のある歪な形状となる虞もある。このように、飲料缶の包装用箱とする段ボールブランクシートにおいて、ハーフトレイ化を必ずしも精度よく行えない問題があった。また、切断縁が歪な形状となると、見栄えが悪くなる。そして、近年の環境負荷低減の目的から段ボールの軽量化が進められているが、その結果として包装用箱の下側をトレイとして飲料缶を持ち運ぶ場合に、切断縁における屈曲部に応力が集中することにより、トレイ化した包装用箱にたわみが生じてしまう虞があった。
そこで、ハーフトレイ化を容易且つ精度よく行うことができ、段ボールを軽量化してもハーフトレイ化したときに包装用箱にたわみが生じない段ボールブランクシート及び包装用箱が望まれる。
本発明に係る段ボールブランクシートは、
包装用箱として組み立てたときに天面となる天面部と、同じく底面となる底面部と、同じく側面となる側面部とを備える段ボールブランクシートであって、
前記側面部に、
それぞれ前記側面部の表裏を貫通する切断線であって、前記包装用箱として組み立てたときの高さ方向に沿う縦切断線と、前記縦切断線に対して前記包装用箱として組み立てたときの横方向の両側に二本ずつ配置され、それぞれ前記横方向の外側に向かって延びる横切断線と、により画定される一対の切出片部と、
前記側面部の表裏を貫通し、前記横方向に沿って延びる二本の破線状の切裂線から画定され、一対の前記切出片部のそれぞれの前記横方向における外側に配置された一対の切裂帯と、が形成され、
各前記切出片部と当該切出片部に対応する前記切裂帯とは、前記横方向において、少なくとも前記切裂線の破線間隔より長く且つ前記横切断線より短い所定間隔で離間して形成されている。
この構成によれば、切裂帯を形成する切裂線を側面部の表裏を貫通したものとすることにより、表面裏面の両方について精度よく切裂線に沿って側面部を切断でき、且つそれに要する力を低減できる。また、各切出片部の横方向外側にそれぞれ切裂帯を設けることにより、切出片部から切裂帯への側面部の切断が円滑に行えるから、切裂帯に沿って側面部を切断できない場合を効果的に抑制できる。したがって、ハーフトレイ化を容易且つ精度よく行うことができ、これにより、切断縁が歪な形状となってしまうことに起因する、見栄えの悪化やトレイ化した包装用箱にたわみが生じる諸問題を効果的に抑制できる。
切出片部と切裂帯とがつながっている場合、輸送時に段ボールに対して横衝撃が加わったときに、切出片部から切裂帯にかけて側面部が破断する虞があるが、この構成によれば、切出片部と切裂帯とを離間させるから、切出片部と切裂帯とがつながっていることに起因する輸送時の横衝撃に対する破断を効果的に抑制できる。また、その離間幅も、切裂線の破線間隔より長く且つ横切断線より短い所定間隔とし、長すぎない離間幅としてあり、これにより、切出片部から切裂帯への側面部の切断が円滑に行われ易くしてある。
以下、本発明に係る段ボールブランクシートの好適な態様について説明する。但し、以下に記載する好適な態様例によって、本発明の範囲が限定される訳ではない。
1つの態様として、一対の前記切出片部における各前記横切断線の前記横方向における外側の端部と、前記横切断線に対応する前記切裂線の前記横方向における内側の端部とは、その前記高さ方向における位置が略同一となる状態で配置されていると好適である。
即ち、切出片部から側面部を切断するとき、特別な力加減や微妙な引張方向の調整がなくとも、少なくともその初期については、切断方向がずれることなく精度よく切出片部の横切断線端部から横方向に沿ってまっすぐ側面部を切断できる。そして、この構成によれば、横切断線の外側端部とこれと対応する切裂線の内側端部との高さ方向における位置が略同一となる状態としてあるから、切出片部の横切断線端部から切裂線の内側端部に向く状態を保ったまま、側面部の切断を切裂線の内側端部まで至らせ易くしてある。したがって、精度よく、切出片部から切裂帯まで側面部を切断できる。
1つの態様として、一対の前記切裂帯は、少なくとも前記側面部の前記横方向における中心位置と前記横方向における両端位置との間の中間の位置よりも前記横方向における前記中心位置側の位置までそれぞれ延びていると好適である。
この構成によれば、側面部における中心位置と両端位置との間の中間の位置よりも中心位置側の位置まで切裂帯が延びているので、その中間位置までは、ハーフトレイ化を容易且つ精度よく行うことができる。また、少なくとも側面部の横方向における中央部の切断縁の形状は、歪な形状とはならず切裂線に沿った形状とできる。これにより、ハーフトレイ化後の見栄えにおいて比重の大きい中央部における切断縁の形状を整ったものとできる。また、トレイ化した包装用箱を持ち運ぶときに、中央部において切断縁に凹凸が生じていると特にたわみが生じ易いのであるが、この構成によれば、中央部における切断縁の形状を切裂線に沿った形状とできるため、トレイ化した包装用箱に生じうるたわみの問題を一層効果的に抑制できる。
1つの態様として、一対の前記切裂帯は前記側面部の前記両端位置までそれぞれ延びていると好適である。
この構成によれば、切裂線に沿って側面部の端まで側面部を切断できるため、ハーフトレイ化を一層容易且つ精度よく行うことができる。
本発明に係る包装用箱は、
本発明に係る上記段ボールブランクシートを組み立てて形成される。
この構成によれば、段ボールブランクシートを組み立てて包装用箱を形成するから、ハーフトレイ化を容易且つ精度よく行うことができる包装用箱を容易に現出することができる。
段ボールブランクシートの平面図 包装用箱の説明斜視図 ハーフトレイ化した包装用箱の斜視図 (a)側面部を示す図、(b)側面部の要部拡大図 第2実施形態における側面部を示す図 別実施形態における側面部を示す図 別実施形態における側面部を示す図 別実施形態における側面部を示す図 (a)従来例における側面部の裏面を示す図、(b)従来例における側面部 の表面を示す図
〔第1の実施形態〕
本発明に係る段ボールブランクシート及び包装用箱の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態に係る段ボールブランクシート1は、包装用箱Xとして組み立てたときに天面となる天面部2と、同じく底面となる底面部3と、同じく側面となる側面部4,5とを備える。そして、側面部4,5に一対の切出片部10,10と一対の切裂帯20,20とが形成されている。一対の切出片部10,10は、それぞれ側面部4,5の表裏を貫通する切断線であって、包装用箱Xとして組み立てたときの高さ方向Hに沿う縦切断線11と、縦切断線11に対して包装用箱Xとして組み立てたときの横方向Lの両側に二本ずつ配置され、それぞれ横方向Lの外側に向かって延びる横切断線12,13と、により画定される。一対の切裂帯20,20は、側面部4,5の表裏を貫通し、横方向Lに沿って延び高さ方向Hに並列する二本の破線状の切裂線21,22により画定される切裂帯20が、一対の切出片部10,10のそれぞれの横方向Lにおける外側に配置されて形成されている。これにより、ハーフトレイ化を容易且つ精度よく行うことができる。以下、缶ビールなどの飲料缶を包装する包装用箱Xを組み立てるための本実施形態に係る段ボールブランクシート1について詳細に説明する。
本実施形態に係る段ボールブランクシート1は、図1に示すように、包装用箱Xとして組み立てたときに天面となる天面部2と、同じく底面となる底面部3と、同じく側面となる第1及び第2側面部4,5とを備える。図1では、第1側面部4は天面部2と底面部3との間に位置し両者に連結されている。第2側面部5は一方側の長辺が底面部3と連結され、他方側の長辺には、包装用箱Xとして組み立てるときに天面部2と連結させる連結部6が設けられている。天面部2及び底面部3には、横方向(図1における左右方向)Lの両側に外フラップ7が設けられている。第1及び第2側面部4,5には、横方向Lの両側に内フラップ8が設けられている。
このような基本構成を有する段ボールブランクシート1を所定の手順で組み立てることで、図2に示す包装用箱Xが形成される。具体的には、底面部3を下にした状態で、天面部2と底面部3とが対向し、第1側面部4と第2側面部5とが対向するように、段ボールブランクシート1を筒状に折り曲げ、第2側面部5に設けた連結部6と天面部2とを接着剤等により接合する。次に、第1及び第2側面部4,5の一方側の内フラップ8,8を内側に折り曲げてから、天面部2及び底面部3の一方側の外フラップ7,7を内フラップ8,8に重ねるように内側に折り曲げて、外フラップ7,7と内フラップ8,8とを接着剤等により接合する。最後に、他方側の外フラップ7,7と内フラップ8,8とについても同様にして接合することで、包装用箱Xが形成される。このとき、包装用箱Xでは、天面部2が天面に対応し、底面部3が底面に対応し、第1及び第2側面部4,5と外フラップ7,7及び内フラップ8,8と接合することで生じる面9,9が側面に対応する。
ここで、以下で、「横方向」というときは、底面部3を下にした状態で包装用箱Xとして組み立てたときの第1及び第2側面部4,5における横方向を意味し、「高さ方向」というときは、底面部3を下にした状態で包装用箱Xとして組み立てたときの第1及び第2側面部4,5における高さ方向を意味する。
なお、この包装用箱Xに缶ビールなどの飲料缶を収容するのはどのタイミングでもよい。例えば、包装用箱Xの組立て前に底面部3に収容する缶を置いて、底面部3に缶を載置した状態で包装用箱Xを組み立てても良く、筒状に成型した段ボールブランクシート1の開口部(面9に相当する部分)から缶を段ボールブランクシート1内に収容してもよい。
そして、段ボールブランクシート1では、第1及び第2側面部4,5をその横方向Lに切断して、包装用箱Xを上下方向に開封して二分することができるように、第1及び第2側面部4,5に開封機構Sを設けてある。包装用箱Xを高さ方向Hに二分することで、図3に示すように、二分された包装用箱Xの下側をトレイとして使用することができる(いわゆる、ハーフトレイ化)。ハーフトレイ化することによって、飲料缶を露出させた状態で見栄え良く陳列したり、トレイとして飲料缶を持ち運ぶことができる。
開封機構Sは、第1及び第2側面部4,5で同一の構成であり、また、第1及び第2側面部4,5における裏面及び表面の両者で同じ構成であるので、第1側面部4の表面を示す図4を用いて、第1側面部4の表面における開封機構Sのみを説明し、第1側面部4の裏面における開封機構Sの説明、第2側面部5の表面及び裏面における開封機構Sの説明は省略する。
図4に示すように、開封機構Sは、開封時に切出片として外側に引出して開封操作の起点とする一対の切出片部10,10と、横方向Lに延びこれに沿って第1側面部4の切断が行われる一対の切裂帯20,20と、各切出片部10,10と当該切出片部10,10に対応する切裂帯20,20との間にそれぞれ設けられた不連続空間30,30とを備えて構成される。
一対の切出片部10,10は、第1側面部4の表裏を貫通するH字状に配置された5本の切断線11,12,13から画定される。より詳しくは、第1側面部4における高さ方向Hに沿う縦切断線11と、縦切断線11に対して第1側面部4における横方向Lの両側に二本ずつ配置され、それぞれ横方向Lの外側に向かって延びる横切断線12,12,13,13とから画定される。特に図4(b)に示すように、縦切断線11の高さ方向Hにおける天面部2側(図4における上側)の端部11aから横方向Lの両外側に向かって延びる二本の横切断線を横切断線12,12とし、縦切断線11の高さ方向Hにおける底面部3側(図4における下側)の端部11bから横方向Lの両外側に向かって延びる横切断線を横切断線13,13とする。そして、縦切断線11と横方向Lにおける一方側の横切断線12,13とにより一方側の切出片部10が形成され、縦切断線11と横方向Lにおける他方側の横切断線12,13とにより他方側の切出片部10が形成されて、一対の切出片部10,10が形成される。
なお、第1側面部4の座屈強度を確保するため、縦切断線11の各端部11a,11bと各横切断線12,12,13,13とは接続しておらず、わずかに離間させて設けてある。ただし、わずかな離間幅であるので、開封操作時に、縦切断線11に指を突っ込むなどして切出片部10を外側に引き出すときに、容易に縦切断線11の各端部11a,11bから各横切断線12,12,13,13の横方向Lにおける内側端部12a,12a,13a,13aまで第1側面部4が引き裂け、切出片部10を切出片として引き出すことができる。また、本実施形態では、各横切断線12,12,13,13は横方向Lに平行なものとしてある。
一対の切裂帯20,20は、一対の切出片部10,10のそれぞれの横方向Lにおける外側に配置されている。各切裂帯20は、第1側面部4の表裏を貫通し、横方向Lに沿って延び(図4では横方向Lに平行に延び)高さ方向Hに並列する二本の破線状の切裂線21,22(高さ方向Hにおける天面部2側が21で、高さ方向Hにおける底面部3側が22)から画定される。一対の切裂帯20,20では、切裂線21,22を第1側面部4の表裏を貫通したものとしてあるから、第1側面部4の表面裏面の両方について確度高く切裂線21,22に沿って第1側面部4を切断できるようにし、且つ開封操作に要する力を低減してある。
さらに、この本実施形態では、一対の切裂帯20,20は第1側面部4の横方向Lにおける両端位置4a,4aまでそれぞれ延びたものとしてある。これにより、切裂線21,22に沿って第1側面部4の端4a,4aまで第1側面部4を切断できる。なお、切裂帯20は、第1側面部4の横方向Hの両側に設けた内フラップ8までわたらせて形成してある。
各切出片部10,10とこれに対応する切裂帯20,20とは、横方向Lにおいて、所定間隔Dで離間して形成されている。より詳しくは、各横切断線12,12,13,13の横方向Lにおける外側端部12b,12b,13b,13bと、対応する各切裂線21,21,22,22の横方向Lにおける内側端部21a,21a,22a,22aとが、所定間隔Dで離間する状態となっている。ここで、「対応する」とは、縦切断線11に対して横方向Lにおける同じ側に属し、高さ方向Hにおける天面部2側か底面部3側かにおいて同じ側に属することをいう。このように、各切出片部10,10とこれに対応する切裂帯20,20とが所定間隔Dで離間して形成されることにより、不連続空間30,30が形成される。そして、第1側面部4の横方向Lにおいて切込みが存在しない不連続空間30,30を形成することにより第1側面部4の輸送時の横衝撃に対する破損を防止できる。
ここで所定間隔Dとは、少なくとも切裂線21,22の破線間隔より長く且つ横切断線12,13より短い間隔である。そして、機能面でいえば、所定間隔Dとは、特別な力加減や微妙な引張方向の調整がなくとも、切断方向が大きくずれることなく精度よく切出片部10,10の横切断線外側端部12b,12b,13b,13bからまっすぐ横方向Lに沿って側面部を切断できる程度の長すぎない間隔であり、少なくとも第1側面部4の座屈強度を所望の座屈強度まで強化し得る程度の短すぎない間隔である。具体的には5mm〜15mmであれば好ましい。
また、開封機構Sにおいて、特に図4(b)に示すように、一対の切出片部20,20における各横切断線12,12,13,13の外側端部12b,12b,13b,13bと、各横切断線12,12,13,13に対応する切裂線21,21,22,22の内側端部21a,21a,22a,22aとは、その高さ方向Hにおける位置が略同一となる状態で配置されている。これにより、横切断線外側端部12b,12b,13b,13bから第1側面部4の切断が、切裂線内側端部21a,21a,22a,22aまで至り易くしてある。
以上が、開封機構Sの構成である。次に、開封機構Sを用いた包装用箱Xのハーフトレイ化について説明する。例えば、まず、第1側面部4について、切出片部10,10における縦切断線11に指を突っ込み、一方の切出片部10を外側に引き出す。これに伴い、縦切断線11の各端部11a,11bから各横切断線内側端部12a,13aまで第1側面部4が引き裂け、切出片部10を切出片として外側に引き出せる。そして、切出片として引き出した切出片部10を、横方向Lの外側まで引っ張ると、横切断線外側端部12b,13bから切裂線内側端部21a,22aまで第1側面部4が切断される。第1側面部4が切裂線内側端部21a,22aまで切断された後は、そのまま切裂線21,22に沿って第1側面部4が切断される。そして、第1側面部4の端4aまで第1側面部4aが切断され、さらに、内フラップ8まで延びる切裂線21,22に沿って、内フラップ8も切断される。そして、他方の切出片部10に対しても同様の操作を行い、第1側面部4と内フラップ8とを切断する。これにより、第1側面部4(及び内フラップ8)が上下に二分される。さらに、第2側面部5についても開封機構Sを用いて同様に切断することにより、第2側面部5(及び内フラップ8)が上下に二分される。これにより、包装用箱Xを上下方向に二分することができ、二分された包装用箱Xの下側をトレイとして使用することができる。
この開封機構Sでは、横切断線外側端部12b,12b,13b,13bとこれと対応する切裂線内側端部21a,21a,22a,22aとを、その高さ方向Hにおける位置が略同一となる状態で配置させるとともに、切出片部10,10とこれに対応する切裂帯20,20との離間幅を長すぎない離間幅(所定間隔D)としてあり、これにより、第1及び第2側面部4,5の切断方向が切出片部10,10の横切断線端部12b,12b,13b,13bから切裂線内側端部21a,21a,22a,22aに向く状態を保ったまま、第1及び第2側面部4,5の切断が切裂線内側端部21a,21a,22a,22aまで至り易くしてある。そして、切裂線21,22を第1及び第2側面部4,5の表裏を貫通したものとすることにより、表面裏面の両方について精度よく切裂線21,22に沿って第1及び第2側面部4,5を切断でき、且つそれに要する力を低減できる。これにより、ハーフトレイ化を容易且つ精度よく行うことができる。
このように、開封機構Sを有する段ボールブランクシート1によれば、ハーフトレイ化を容易且つ精度よく行うことができる。また、これにより、ハーフトレイ化が円滑に行えず、開封機構Sによる切断縁が歪な形状となってしまうことに起因する、見栄えの悪化やトレイ化した包装用箱Xにたわみが生じる諸問題を効果的に抑制できる。
〔第2の実施形態〕
本発明に係る段ボールブランクシート及び包装用箱の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、における開封機構Sにおける切出片部10,10の形状と切裂帯20,20の横方向Lにおける長さが第1の実施形態とは異なっている。以下、本実施形態に係る段ボールブランクシート1について、主に第1の実施形態との相違点について説明する。なお、特に明記しない点に関しては、第1の実施形態と同様であり、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図5に示すように、本実施形態に係る段ボールブランクシート1では、第1の実施形態に比べ、切出片部10,10における縦切断線11が天面部2側に長くなっており、これに伴い、天面部2側の横切断線12,12が、横方向Lの外側に向かうにしたがって下方に傾斜したものとなっている。これにより、天面部2側における一対の切出片部10,10の形状が山状となっている。なお、第1の実施形態と違い、本実施形態では横切断線12,12は斜めになっているが、本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、横切断線外側端部12b,12bと、これに対応する切裂線内側端部21a,21aとは、その高さ方向Hにおける位置が略同一となる状態としてある。
また、本実施形態では、一対の切裂帯20,20は第1及び第2側面部4,5の両端位置4a,5aまで延びるものではないが、少なくとも第1及び第2側面部4,5の横方向Lにおける中心位置4b,5bと横方向Lにおける両端位置4a,5aとの間の中間位置4c,5cよりも横方向Lにおける中心位置側の位置までそれぞれ延びたものとしてある。
これにより、中間位置4c,5cまでは、包装用箱Xのハーフトレイ化を容易且つ精度よく行うことができる。また、少なくとも包装用箱Xの中央部における切断縁の形状は、歪な形状とはならず切裂線22に沿った形状とできる。これにより、ハーフトレイ化後の見栄えにおいて比重の大きい中央部における切断縁の形状を整ったものとできる。また、トレイ化した包装用箱Xを持ち運ぶときに、中央部において切断縁に凹凸が生じていると特にたわみが生じ易いのであるが、中央部における切断縁の形状を切裂線22に沿った形状とできるため、トレイ化した包装用箱に生じうるたわみの問題を抑制してある。
〔その他の実施形態〕
最後に、段ボールブランクシート及び包装用箱のその他の実施形態について説明する。なお、以下のそれぞれの実施形態で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)開封機構Sにおける切出片部10,10の形状は上記の実施形態で示したものに限定されない。例えば、図6に示すように、天面部2側の横切断線12,12を、横方向Lの外側に向かうにしたがって下方に傾斜するものとし、底面部3側の横切断線13,13が、横方向Lの外側に向かうにしたがって上方に傾斜したものとして、天面部2側及び底面部3側の両方において一対の切出片部10,10が山状となる構成にしても良い。また、反対に、図7に示すように、天面部2側の横切断線12,12を、横方向Lの外側に向かうにしたがって上方に傾斜するものとし、底面部3側の横切断線13,13が、横方向Lの外側に向かうにしたがって下方に傾斜したものとして、天面部2側及び底面部3側の両方において一対の切出片部10,10が谷状となる構成にしても良い。そして、何れの場合にも、横切断線外側端部12b,12b,13b,13bと、これに対応する切裂線内側端部21a,21a,22a,22aとは、その高さ方向Hにおける位置が略同一となる状態とすれば良い。
(2)上記の実施形態では、横切断線12,12,13,13とこれと対応する切裂線21,21,22,22とを、その高さ方向Hにおける位置が略同一となる状態で配置させるとともに、横方向Lにおいて、切出片部10,10とこれに対応する切裂帯20,20との間に不連続空間30,30を設けた構成を例に説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、図8(a)(b)に示すように、横方向Lにおいて、切出片部10,10とこれに対応する切裂帯20,20とを離間させないものとしてもよい。また、図8(a)に示すように、切裂線21,22の間の幅を広くして、切裂線21,21,22,22が、対応する横切断線12,12,13,13に対して高さ方向Hにおける外側位置に配置するようにしても良く、図8(b)に示すように、切裂線21,22の間の幅を狭くして、切裂線21,21,22,22が、対応する横切断線12,12,13,13に対して高さ方向Hにおける内側位置に配置するようにしても良い。なお、切裂線21,22の間の幅を変化させる場合、切裂線21,22の間の幅は、横切断線12,13の間の幅の1/2以上で、側面部4,5の高さの1/2以下であると好適である。
(3)上記の実施形態では、切裂線21,22が横方向Lに平行な直線である構成を例に説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、波線や鋸状線などでもよい。また、切裂帯20を画定する2本の切裂線21,22は、平行に並んだものでなくともよく、横方向L外側に向かうにつれて2本の切裂線21,22の幅が拡がる又は狭まる状態で並んでいても良い。
(4)上記の実施形態では、開封機構Sを第1側面部4と第2側面部5とに設けた構成を例に説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、開封機構Sを第1側面部4のみ又は第2側面部5のみに設けた構成としても良い。
(5)上述の第1実施形態では、一対の切裂帯20,20が第1及び第2側面部4,5の長手方向Lにおける両端位置4a,5aまでそれぞれ延びた構成を例に説明し、上述の第2実施形態では、一対の切裂帯20,20が第1及び第2側面部4,5の両端位置4a,5aまで延びるものではないが、第1及び第2側面部4,5の中間位置4c,5cよりも横方向Lにおける中心位置4b,5b側の位置までそれぞれ延びた構成を例に説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、第1実施形態で示した形状の一対の切出片部10,10に、第1及び第2側面部4,5の両端位置4a,5aまで延びるものではないが、第1及び第2側面部4,5の中間位置4c,5cよりも横方向Lにおける中心位置4b,5b側の位置までそれぞれ延びた一対の切裂帯20,20を組み合わせても良く、第2実施形態で示した形状の一対の切出片部10,10に、第1及び第2側面部4,5の長手方向Lにおける両端位置4a,5aまでそれぞれ延びた一対の切裂帯20,20を組み合わせても良い。また、第1又は第2実施形態において、一対の切裂帯20,20が、第1及び第2側面部4,5の両端位置4a,5aまで延びるものではないが、第1及び第2側面部4,5の中間位置4c,5cよりも横方向Lにおける外側の位置までそれぞれ延びたものとしても良い。また、切裂帯20は、内フラップ8の横方向Hの全域に設けなくともよく、その一部に設けたものであってもよい。
(6)その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本発明の範囲はそれらによって限定されることはないと理解されるべきである。当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜改変が可能であることを容易に理解できるであろう。従って、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で改変された別の実施形態も、当然、本発明の範囲に含まれる。
本発明は、例えば飲料缶などを収容する包装用箱や、これを形成するための段ボールブランクシートに利用することができる。
1 段ボールブランクシート
2 天面部
3 底面部
4,5 側面部(第1側面部、第2側面部)
4a,5a 両端位置
4b,5b 中心位置
4c,5c 中間の位置
10 切出片部
11 縦切断線
12,13 横切断線
12b,13b 外側の端部
20 切裂帯
21,22 切裂線
21a,22a 内側の端部
D 所定間隔
L 横方向
H 高さ方向
X 包装用箱

Claims (5)

  1. 包装用箱として組み立てたときに天面となる天面部と、同じく底面となる底面部と、同じく側面となる側面部とを備える段ボールブランクシートであって、
    少なくとも1つの前記側面部に、
    それぞれ前記側面部の表裏を貫通する切断線であって、前記包装用箱として組み立てたときの高さ方向に沿う縦切断線と、前記縦切断線に対して前記包装用箱として組み立てたときの横方向の両側に二本ずつ配置され、それぞれ前記横方向の外側に向かって延びる横切断線と、により画定される一対の切出片部と、
    前記側面部の表裏を貫通し、前記横方向に沿って延びる二本の破線状の切裂線から画定され、一対の前記切出片部のそれぞれの前記横方向における外側に配置された一対の切裂帯と、が形成され、
    各前記切出片部と当該切出片部に対応する前記切裂帯とは、前記横方向において、少なくとも前記切裂線の破線間隔より長く且つ前記横切断線より短い所定間隔で離間して形成されている段ボールブランクシート。
  2. 一対の前記切出片部における各前記横切断線の前記横方向における外側の端部と、前記横切断線に対応する前記切裂線の前記横方向における内側の端部とは、その前記高さ方向における位置が略同一となる状態で配置されている請求項1に記載の段ボールブランクシート。
  3. 一対の前記切裂帯は、少なくとも前記側面部の前記横方向における中心位置と前記横方向における両端位置との間の中間の位置よりも前記横方向における前記中心位置側の位置までそれぞれ延びている請求項1又は2に記載の段ボールブランクシート。
  4. 一対の前記切裂帯は前記側面部の前記両端位置までそれぞれ延びている請求項3に記載の段ボールブランクシート。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の段ボールブランクシートを組み立てて形成される包装用箱。
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