以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は本実施形態に限定されるものではない。なお、以下で説明する図面で、同機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略することもある。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係るコマンドロガー装置100および関連する装置の構成を示す模式図である。コマンドロガー装置100は、遊技機10のデバッグ作業を行うための装置である。 遊技機10は、パチンコ機、パチスロ機等の遊技機である。遊技機10は、未だ開発段階にあり、その動作をテストするためにコマンドロガー装置100が取り付けられている。遊技機10は、液晶表示装置11、スピーカ12、ランプ13等の周知の演出装置を備えている。遊技機10は、これらの演出装置を用いて、多様な演出を行うことが可能である。
コマンドロガー装置100は、遊技機10の不図示の上位基板と下位基板との間に接続されており、該上位基板から送信されたコマンドを収集してログを生成する機能を有している。コマンドロガー装置100には、カラーセンサ101、音量センサ102、心拍数センサ103が接続されている。
カラーセンサ101は、遊技機10の液晶表示装置11の画面の隅に、画面に対向するように設置されている。カラーセンサ101は、液晶表示装置11の表示内容を検出するために使用される。
音量センサ102は、遊技機10の正面に設置された椅子14に取り付けられており、遊技機10から出力される音量を検出するために使用される。椅子14は、テストの便宜上設置された遊技者用の椅子である。椅子14とコマンドロガー装置100との間には、音量センサ102、心拍数センサ103のための配線が設置されている。椅子14と遊技機10との間の距離は、遊技場に設置される場合と同様の距離に調整されている。すなわち、音量センサ102は、遊技者の耳に届く音量と同程度の音量を検出することができる。音量センサ102は、スピーカ12の正面等、目的に応じて任意の位置に設置されても良い。
心拍数センサ103は、腕時計型のセンサであり、接続コードを介して椅子14に取り付けられている。心拍数センサ103は、椅子14に座った遊技者(開発者)の腕に装着され、遊技機10の出力状態、例えば、液晶表示装置11の画面表示、スピーカ12の音声、ランプ13の点灯に対する遊技者の身体的な反応を検出するために使用される。なお、心拍数センサ103の形状、使用方法は任意であり、図示の例に限定されない。
コマンドロガー装置100には、不図示のPC端末200がさらに接続されていても良い。例えば、デバッグ処理を実行する情報処理装置としてのPC端末200を用いて、コマンドロガー装置100で生成されたログをモニタするとともに、コマンドロガー装置100の動作を制御することが可能である。PC端末200は、汎用的なPCで良く、一般に市販されるデスクトップPC、ノートPC等が適用可能である。
図2は、本実施形態に係るコマンドロガー装置100および関連する装置の電気的な構成を示すブロック図である。
遊技機10は、遊技機10の動作を制御する基板として、主制御基板21、サブ制御基板22を備えている。主制御基板21は、主に内部抽せんを行い、入賞、特賞に係わる制御を行う基板である。サブ制御基板22は、主に演出に係わる制御を行う基板である。実機においては、主制御基板21とサブ制御基板22は接続されており、主制御基板21からサブ制御基板22にコマンドが送信される。しかしながら、本実施形態においては、サブ制御基板22の動作をテストするために、主制御基板21とサブ制御基板22は接続されていない。
代わりに、主制御基板21とサブ制御基板22は、コマンドロガー装置100に接続されている。主制御基板21は、コマンドロガー装置100に対してコマンドを送信し、サブ制御基板22は、コマンドロガー装置100からコマンドを受信する。サブ制御基板22は、コマンドロガー装置100から受信したコマンドに基づいて、液晶表示装置11、および不図示のスピーカ12、ランプ13等の演出装置を制御する。
液晶表示装置11は、画像処理用のVDP(Video Display Processor)、ビデオRAM、大型の液晶画面等を備えている。液晶表示装置11は、サブ制御基板22の制御に従って、図柄の変化、キャラクタを用いた演出、大当たり中の画面表示等の多彩な演出表示を行う。液晶表示装置11が表示する内容は、必ずしも実機と同一の内容でなくても良く、カラーセンサ101によるテストのために特別に設計された内容であっても良い。例えば、液晶表示装置11において発生する処理遅れ、メモリ不足等のエラーの情報を色によって画面の一部に表示することができる。
サブ制御基板22は、サブ制御基板22の動作状態を色に関連付けて、動作状態に対応した色を液晶表示装置11の画面の隅に表示させることができる。具体例として、サブ制御基板22は、正常に動作している場合には白色を表示させ、何らかの異常が検出された場合には黒色を表示させることができる。このようにすると、カラーセンサ101は、液晶表示装置11の画面表示から、サブ制御基板22の動作状態を容易かつ確実に検出することができる。
コマンドロガー装置100は、コマンド入力IF111、コマンド出力IF112、フォトモスリレー113、マイコン121、液晶表示器131、ブザー132、SDカードIF133、EEPROM135、USBデバイスIF136、ネットワークIF137を備えている。
コマンド入力IF111、コマンド出力IF112は、遊技機10に対するインターフェースである。コマンド入力IF111、コマンド出力IF112は、例えば、何れも10ピンコネクタとして構成することができる。コマンド入力IF111、コマンド出力IF112には、データを一時的に保持するバッファ等が備えられていても良い。
コマンド入力IF111、コマンド出力IF112は、それぞれ、遊技機10の主制御基板21、サブ制御基板22とハーネスにより接続されている。コマンドロガー装置100は、コマンド入力IF111を介して、遊技機10の主制御基板21から送信されたコマンドを受信し、また、コマンド出力IF112を介して、遊技機10のサブ制御基板22にコマンドを送信することができる。
フォトモスリレー(Photo MOS Relay)113は、コマンド入力IF111とコマンド出力IF112との間に接続されている。フォトモスリレー113は、外部から入力される制御信号に応じてオンまたはオフに切り替えられる。例えば、フォトモスリレー113は、オフの場合にはコマンド入力IF111とコマンド出力IF112とを電気的に導通させ、オンの場合にはこれらを電気的に遮断する。
マイコン121は、コマンドロガー装置100全体の動作を制御する。マイコン121は、CPU(Central Processing Unit)122、ROM(Read Only Memory)123、RAM(Random Access Memory)124、入出力ポート(I/O)125、クロック回路126等を含むワンチップマイコンとして構成されている。入出力ポート125には、上述のコマンド入力IF111、コマンド出力IF112、フォトモスリレー113が接続されている。また、クロック回路126は、コマンドロガー装置100の内部時刻を計時する時計としての機能を有している。
液晶表示器131は、例えば16文字×2行の表示を行う小型の液晶画面等を有している。液晶表示器131は、入出力ポート125を介してマイコン121に接続されており、マイコン121の制御に応じて、コマンドロガー装置100の電源のオン・オフ状態、動作モード、受信コマンド、送信コマンド、内部変数等の各種情報を表示することが可能である。また、ブザー132は、入出力ポート125を介してマイコン121に接続されており、マイコン121の制御に応じて、異常が発生した場合等にブザー音を出力する。
SDカードIF133は、例えばSDカードスロットであり、入出力ポート125を介してマイコン121に接続されている。コマンドロガー装置100は、SDカードIF133に脱着可能なSDカード134を用いて、外部とのデータの送受信を行うことができる。コマンドロガー装置100は、USBメモリ等の記憶媒体を用いて外部とのデータの送受信を行っても良い。
EEPROM135は、書き込み可能な不揮発性の記憶装置であり、入出力ポート125を介してマイコン121に接続されている。EEPROM135は、コマンドロガー装置100の電源がOFFにされた場合であっても、記憶したデータを保持することが可能である。EEPROM135には、コマンドロガー装置100の設定情報等が記憶される。コマンドロガー装置100は、さらに、ログを保存するための記憶装置としてフラッシュメモリ等を備えていても良い。
USBデバイスIF136は、例えばUSBコネクタであり、入出力ポート125を介してマイコン121に接続されている。USBデバイスIF136は、外部とのデータの送受信を行うために使用され、例えば、USBケーブルによってPC端末200と接続することにより、コマンドロガー装置100で生成されたログをPC端末200でリアルタイムに表示および保存すること等が可能となる。
ネットワークIF137は、例えば、LANコネクタであり、入出力ポート125を介してマイコン121に接続されている。ネットワークIF137は、LANケーブルによって社内ネットワーク等のLANに接続するために使用される。コマンドロガー装置100は、LANを介してファイルサーバ、タイムサーバ、他のコマンドロガー装置等とデータの送受信を行うことが可能となる。
また、マイコン121には、入出力ポート125を介して、カラーセンサ101、音量センサ102、心拍数センサ103が接続されている。
カラーセンサ101は、RGBの3色にそれぞれ対応するフォトダイオードを備え、光のRGB成分の強度を検出してこれに応じた信号を出力することが可能である。カラーセンサ101は、液晶表示装置11の画面の表示内容、液晶表示装置11の内部のエラー情報等を検出するために用いられる。マイコン121は、例えば、カラーセンサ101が検出した光成分の強度を閾値と比較することにより、サブ制御基板22が正常に動作しているか否か、および液晶表示装置11が正常な表示を行っているか否か等を判断することができる。
音量センサ102は、例えばマイクロホンであり、音圧の振動を電気信号に変換することにより、音量に応じた信号を出力することが可能である。音量センサ102は、騒音レベルの試験、演出に合わせた音量のバランス調整、遊技者が不快に感じる音量の測定等に使用される。マイコン121は、例えば、音量センサ102が検出した音量を騒音の規制値と比較することにより、遊技機10が騒音規制に適合しているか否かを判断することができる。
心拍数センサ103は、圧電センサまたは光学センサ等を有しており、血流の変化から脈拍数を計測することが可能である。なお、本実施形態では、脈拍数を心拍数と同義としている。心拍数センサ103は、遊技機10の演出の効果、演出の楽しさ等を評価するために使用される。マイコン121は、例えば、遊技者の心拍数、心拍数の変化量等を閾値と比較することにより、リーチ演出時等における遊技者の興奮度(ドキドキ感)を判定することができる。
図3(a)、(b)は、本実施形態に係るコマンドログに記録されているログ情報の具体例である。コマンドロガー装置100は、遊技機10から受信したコマンドに関するログ情報をコマンドログに記録することができる。 まず、図3(a)の例を説明すると、1つの行がログ情報の1つのレコードに対応し、1つのレコードは、第1要素301、第2要素302、第3要素303の3つの要素を含んでいる。
第1要素301は、受信したコマンドの系統を示している。コマンドの系統は、「メインコマンド」と「サブコマンド」の2つの系統の何れかである。コマンドロガー装置100は、コマンドのカテゴリ等に基づいてコマンドの系統を判定することができる。例えば、図柄表示(抽せん結果)に関連するコマンドをメインコマンド系統とし、図柄表示以外の音声、ランプ等に関連するコマンドをサブコマンド系統と判定することができる。また、液晶表示装置11等による演出の画面表示において、演出の主たるキャラクタ、図柄変動に関連するコマンドをメインコマンド系統とし、画面の背景、画面に表示される保留数、ラウンド数等の各種情報に関連するコマンドをサブコマンド系統と判定することができる。なお、コマンドの系統の数、判定方法は任意であり、図の例に限定されない。
第2要素302は、コマンドを受信した時刻を示している。時刻は、マイコン121のクロック回路126から取得することができる。時刻の単位はミリ秒であり、ログの記録が開始された時刻を基準時刻(0秒)としている。時刻の単位、基準は任意であり、例えば、コマンドロガー装置100の電源がオンにされた時刻、あるいは最初のコマンドを受信した時刻等を基準時刻としても良い。
第3要素303は、受信したコマンドを示している。コマンドは2バイトのデータからなり、例えば、16進数表記で「80 01」、「90 01」、「91 00」のように表される。最初の1バイトは演出の種類(内容)を示し、次の1バイトは演出の継続時間を示している。例えば、コマンド「80 01」は、特定の種類の演出、例えば演出パターン80を2秒間実行することを意味している。同様に、コマンド「90 01」は、演出パターン90を2秒間実行し、コマンド「91 00」は、演出パターン91を1秒間実行することを意味している。特定の種類の演出(演出パターン)とは、例えば、液晶表示装置11に特定の画像を表示させる、スピーカ12から特定の音声を出力させる、ランプ13を特定のパターンで点滅させる等の動作である。
例えば、図3(a)の例では、コマンドロガー装置100は、時刻500ミリ秒にメインコマンド系統のコマンド「80 01」を受信し、時刻700ミリ秒にサブコマンド系統のコマンド「90 01」を受信し、時刻23200ミリ秒にメインコマンド系統のコマンド「91 00」を受信し、時刻23700ミリ秒にサブコマンド系統のコマンド「92 03」を受信している。
続いて、図3(b)の例を説明する。図3(a)の例と同様に、1つの行がログ情報の1つのレコードに対応し、1つのレコードは、第1要素311、第2要素312、第3要素313の3つの要素を含んでいる。さらに、コマンドロガー装置100は、遊技機10からコマンドを受信するだけでなく、コマンドロガー装置100に接続されている各センサから情報を取得することができる。
第1要素311は、受信したコマンドの系統または取得したセンサ情報の系統を示している。コマンドの系統は、図3(a)の例と同様のものであり、「メインコマンド」と「サブコマンド」の2つの系統の何れかである。また、センサ情報の系統は、「音量センサ(voice sensor)」、「心拍数センサ(heart-rate sensor)」「カラーセンサ(color sensor)」の3つの系統の何れかである。
コマンドロガー装置100は、センサの種類に基づいてセンサ情報の系統を判定することができる。例えば、カラーセンサ101が検出したセンサ情報の系統をカラーセンサ系統とし、音量センサ102が検出したセンサ情報の系統を音量センサ系統とし、心拍数センサ103が検出したセンサ情報の系統を心拍数センサ系統とすることができる。あるいは、遊技機10の状態を対象とするセンサ、遊技者の状態を対象とするセンサ等のように、センサの対象ごとにセンサ情報の系統を判定しても良い。センサ情報の系統の数、判定方法は任意であり、図の例に限定されない。
第2要素312は、コマンドを受信した時刻またはセンサ情報を取得した時刻を示している。時刻は、図3(a)の例と同様のものであり、マイコン121のクロック回路126から取得することができる。
第3要素313は、受信したコマンドまたは取得したセンサ情報を示している。コマンドは、図3(a)の例と同様のものである。また、センサ情報は、例えば、音量センサ系統ではデシベル値であり、心拍数センサ系統では心拍数である。また、カラーセンサ系統では、処理遅延(delay)、リセット発生(reset)等のエラー情報である。
例えば、図3(b)の例では、コマンドロガー装置100は、時刻500ミリ秒にメインコマンド系統のコマンド「80 01」を受信し、時刻700ミリ秒にサブコマンド系統のコマンド「90 01」を受信し、時刻1600ミリ秒に音量センサ系統のセンサ情報「100(デシベル)」を取得している。また、コマンドロガー装置100は、時刻3000ミリ秒に心拍数センサ系統のセンサ情報「180(回)」を取得し、時刻11005ミリ秒にカラーセンサ系統のセンサ情報「処理遅延」を取得している。以下の行も同様である。 なお、ここで説明したログ情報の形式はあくまで例示であり、ログ情報として系統および時刻情報がレコードに含まれるものであれば、説明とは異なる形式が用いられても良い。
図4(a)、(b)は、本実施形態に係るコマンドロガー装置100が処理するコマンドリストの具体例である。コマンドリストは、上述のログ情報の形式とほぼ同様の形式を有しており、コマンドロガー装置100は、コマンドリストに記載されたコマンドを遊技機10に順次送信することができる。 まず、図4(a)の例を説明すると、1つの行が1つのコマンド情報に対応している。1つのコマンド情報は、第1要素401、第2要素402、第3要素403の3つの要素を含んでいる。
第1要素401は、コマンドの系統を示している。コマンドの系統は、図3(a)の例と同様のものであり、「メインコマンド」と「サブコマンド」の2つの系統の何れかである。第2要素402は、コマンドを送信する時刻を示している。時刻は、図3(a)の例と同様のものであり、マイコン121のクロック回路126から取得することができる。第3要素403は、送信するコマンドを示している。コマンドは、図3(a)の例と同様のものである。
例えば、図4(a)の例では、コマンドロガー装置100は、遊技機10に対して、時刻500ミリ秒にメインコマンド系統のコマンド「80 01」を送信し、時刻700ミリ秒にサブコマンド系統のコマンド「90 01」を送信する。同様に、コマンドロガー装置100は、時刻1500ミリ秒にメインコマンド系統のコマンド「91 00」を送信し、時刻1700ミリ秒にサブコマンド系統のコマンド「92 03」を送信する。
続いて、図4(b)の例を説明する。図4(a)の例と同様に、1つの行がログ情報の1つのレコードに対応し、1つのレコードは、第1要素411、第2要素412、第3要素413の3つの要素を含んでいる。コマンドロガー装置100は、コマンドリストに基づいて、遊技機10にコマンドを送信するだけでなく、コマンドロガー装置100に接続されている各センサから情報を取得することができる。
第1要素411は、送信するコマンドの系統または取得するセンサ情報の系統を示している。コマンドの系統は、図4(a)の例と同様のものであり、「メインコマンド」と「サブコマンド」の2つの系統の何れかである。また、センサ情報の系統も、図4(a)の例と同様のものであり、「音量センサ(voice sensor)」、「心拍数センサ(heart-rate sensor)」「カラーセンサ(color sensor)」の3つの系統の何れかである。第2要素412は、コマンドを送信する時刻またはセンサ情報を取得する時刻を示している。時刻は、図4(a)の例と同様のものであり、マイコン121のクロック回路126から取得することができる。第3要素413は、送信するコマンドまたは取得するセンサ情報を示している。コマンドは、図4(a)の例と同様のものである。また、取得するセンサ情報は、例えば、センサ数値の取得命令、センサ異常の確認命令等である。
例えば、図4(b)の例では、コマンドロガー装置100は、時刻500ミリ秒にメインコマンド系統のコマンド「80 01」を送信し、時刻700ミリ秒にサブコマンド系統のコマンド「90 01」を送信し、時刻1000ミリ秒に音量センサ系統のセンサから音量データを取得し、時刻3000ミリ秒に心拍数センサ系統のセンサから心拍数データを取得し、時刻11000ミリ秒にカラーセンサ系統のセンサからエラー情報を取得する。以下の行も同様である。 なお、ここで説明したコマンドリストの形式はあくまで例示であり、コマンド情報として系統および時刻情報がレコードに含まれるものであれば、説明とは異なる形式が用いられても良い。
図5は、本発明の一実施形態に係るコマンドログに記録されているログ情報の表示例である。上述のように、ログ情報には、系統および時刻情報が含まれているため、コマンドロガー装置100に接続されたPC端末200等において、ログ情報を系統ごとに時系列で表示させることができる。
次に、図6、図7を参照して、本実施形態に係るコマンドロガー装置100の動作モードについて説明する。コマンドロガー装置100は、マイコン121の制御に従って、「ロギングモード」または「再生モード」の何れかの動作モードで動作可能である。
図6は、「ロギングモード」における、コマンド、コマンドログおよびセンサ情報の流れを示す模式図である。まず、遊技機10の主制御基板21において、サブ制御基板22を制御するためのコマンドが送信される。主制御基板21から送信されたコマンドは、マイコン121のコマンド入力IF111に入力される。そして、マイコン121において、コマンド入力IF111に入力されたコマンドから、コマンドログが生成される。
ロギングモードでは、マイコン121がフォトモスリレー113に制御信号を出力しないため、フォトモスリレー113は導通状態である。よって、コマンド入力IF111に入力されたコマンドは、フォトモスリレー113を導通して、そのままコマンド出力IF112から遊技機10のサブ制御基板22に出力される。すなわち、遊技機10においては、主制御基板21からサブ制御基板22へのコマンドの送受信が、主制御基板21とサブ制御基板22とが直接接続されている実機と変わりなく行われることになる。
コマンドに関する情報に加えて、マイコン121は、カラーセンサ101、音量センサ102、心拍数センサ103からセンサ情報を取得して、コマンドログに含めることができる。マイコン121がセンサ情報をコマンドログ記録するタイミングは、周期的であっても良く、取得したデータが異常値である場合にのみ記録するようにしても良い。
マイコン121において生成されたコマンドログは、USBデバイスIF136等を介して、PC端末200に送信される。送信されたコマンドログは、PC端末200のハードディスク等に保存され、遊技機10の開発者等によって解析される。
図7は、「再生モード」における、コマンド、コマンドリストおよびセンサ情報の流れを示す模式図である。コマンドリストは、遊技機10の開発者等によって事前に作成され、PC端末200のハードディスク等に保存されている。もしくは、コマンドリストは、PC端末200のハードディスクに保存されているコマンドログに基づいて、PC端末200によって自動的に生成される。また、コマンドリストは、PC端末200のオペレータによって、その場で入力されるものであっても良い。
コマンドリストは、USBデバイスIF136等を介して、PC端末200からコマンドロガー装置100のマイコン121に送信される。マイコン121において、コマンドリストからコマンドが生成される。生成されたコマンドは、コマンド出力IF112から遊技機10のサブ制御基板22に出力される。
再生モードでは、マイコン121がフォトモスリレー113に制御信号を出力するため、フォトモスリレー113は遮断状態である。よって、遊技機10の主制御基板21からコマンド入力IF111に入力されたコマンドは、フォトモスリレー113において遮断されるため、コマンド出力IF112からサブ制御基板22に出力されない。すなわち、遊技機10のサブ制御基板22に対して、コマンドロガー装置100で生成されたコマンドのみが出力されることになる。
また、マイコン121は、コマンドリストからコマンドを生成するだけでなく、コマンドリストに含まれるセンサ情報の取得命令に従って、カラーセンサ101、音量センサ102、心拍数センサ103からセンサ情報を取得することも可能である。
次に、図8を参照して、本実施形態に係るコマンドロガー装置100の動作の流れを説明する。
図8は、本実施形態に係るコマンドロガー装置100の動作を表すフローチャートである。このフローチャートは、コマンドロガー装置100のマイコン121において、CPU122がROM123に記憶されている専用のプログラムを読み出して実行することにより行われる。
まず、CPU122は、所定の条件に応じて、コマンドロガー装置100の動作モードを決定する(ステップS101)。例えば、CPU122は、PC端末200からの指示に従って動作モードを選択する。または、CPU122は、遊技機10の挙動、例えばカラーセンサ101からの入力に応じて自ら動作モードを判断する。CPU122は、動作モードを決定した場合に、液晶表示器131に動作モードを表示させたり、ブザー132からブザー音を出力させたりしても良い。また、決定した動作モードをEEPROM135に記憶させても良い。
動作モードを「ロギングモード」に決定した場合には(ステップS101でロギング)、CPU122は、フォトモスリレー113に制御信号を出力せず、フォトモスリレー113を導通させる(ステップS102)。次に、CPU122は、テストが終了したか否かを判定する(ステップS103)。例えば、CPU122は、PC端末200からテストの終了を通知された場合や、最後にコマンドを受信してから所定の時間が経過した場合等に、テストが終了したと判定することができる。
テストが終了したと判定した場合には(ステップS103でYES)、CPU122は、フローチャートの処理を終了する。テストが終了していないと判定した場合には(ステップS103でNO)、CPU122は、コマンド入力IF111を介して主制御基板21からコマンドを受信した否かを判定する(ステップS104)。
コマンドを受信した場合には(ステップS104でYES)、CPU122は、受信したコマンドの系統を判定して複数の系統のいずれかに割り当てる(ステップS105)。例えば、CPU122は、コマンドのカテゴリ、種類、動作の内容等に基づいて、あるいは、ROM123、EEPROM135等に記憶されているテーブルを参照して、コマンドを系統に対応付けることができる。
続いて、CPU122は、コマンドに関連するログ情報を記録する(ステップS106)。すなわち、コマンドを受信した時刻をクロック回路126から取得して、コマンドの系統、コマンドの受信時刻、コマンドの本体の組を1つのレコードとしてコマンドログに記録する。コマンドログは、SDカード134、PC端末200等に保存される。また、コマンドを受信していない場合には(ステップS104でNO)、コマンドログにコマンド情報は何も記録されない。
次に、CPU122は、コマンドロガー装置100に接続されているセンサが異常を検出しているか否かを判定する(ステップS107)。例えば、CPU122は、カラーセンサ101、音量センサ102、心拍数センサ103からセンサ情報を取得して、閾値等と比較する。センサが異常を検出している場合には(ステップS107でYES)、CPU122は、異常を検出したセンサの系統を判定して複数の系統のいずれかに割り当てる(ステップS108)。例えば、CPU122は、センサの種類に基づいて、あるいは、ROM123、EEPROM135等に記憶されているテーブルを参照して、センサを系統に対応付けることができる。
続いて、CPU122は、センサに関連するログ情報を記録する(ステップS109)。すなわち、センサ情報を取得した時刻をクロック回路126から取得して、センサ情報の系統、センサ情報の受信時刻、センサ情報の組を1つのレコードとしてコマンドログに記録する。コマンドログは、SDカード134、PC端末200等に保存される。また、センサ異常を検出していない場合には(ステップS107でNO)、コマンドログにセンサ情報は何も記録されない。そして、CPU122は、ステップS101に戻ってフローチャートの処理を再度実行する。
なお、センサが異常を検出している場合にのみ、センサ情報をログに記録するのではなく、センサ情報を定期的に取得して、正常、異常に関わらず常にログに記録するようにしても良い。例えば、上述のステップ107において、前回から所定の時間が経過しているか否かを確認し、所定の時間が経過している場合に、センサ情報をログに記録するようにしても良い。
また、動作モードを「再生モード」に決定した場合には(ステップS101で再生)、CPU122は、フォトモスリレー113に制御信号を出力して、フォトモスリレー113を遮断する(ステップS112)。次に、CPU122は、テストが終了したか否かを判定する(ステップS113)。例えば、CPU122は、PC端末200からテストの終了を通知された場合や、最後にコマンドリストを受信してから所定の時間が経過した場合等に、テストが終了したと判定することができる。
テストが終了したと判定した場合には(ステップS113でYES)、CPU122は、フローチャートの処理を終了する。テストが終了していないと判定した場合には(ステップS113でNO)、CPU122は、PC端末200等からコマンドリストを受信したか否かを判定する(ステップS114)。コマンドリストを受信していない場合には(ステップS114でNO)、CPU122は、コマンドリストを受信するまで、テストが終了したか否かを繰り返し判定する。
コマンドリストを受信した場合には(ステップS114でYES)、CPU122は、コマンドリストから実行するコマンド情報を取得する(ステップS115)。コマンド情報の取得は、レコード単位で行われる。そして、CPU122は、コマンド情報の系統を判定する(ステップS116)。コマンド情報がコマンド系統である場合には(ステップS116でYES)、CPU122は、CPU122は、コマンド情報から遊技機10に送信するためのコマンドを生成する(ステップS117)。例えば、CPU122は、コマンド情報から送信時刻と送信するコマンドとを取得する。そして、CPU122は、生成したコマンドを、対応する送信時刻に従って、コマンド出力IF112から順次出力する(ステップS118)。出力されたコマンドは、遊技機10のサブ制御基板22において順次実行される。また、コマンド情報がコマンド系統でない場合には(ステップS116でNO)、CPU122は、コマンドの生成および出力を行わない。
また、コマンド情報の系統がセンサ系統である場合には(ステップS119でYES)、CPU122は、センサ系統に対応するセンサからセンサ情報を取得する(ステップS120)。そして、CPU122は、取得したセンサ情報を、SDカード134、PC端末200等に保存する(ステップS121)。また、コマンド情報がセンサ系統でない場合には(ステップS119でNO)、CPU122は、センサ情報の取得および保存を行わない。
次に、CPU122は、コマンドリストの全てのレコードを処理したか否かを判定する(ステップS122)。処理が完了していない場合には(ステップS122でNO)、CPU122は、コマンドリストから次のコマンド情報を取得する(ステップS115に戻る)。処理が完了した場合には(ステップS122でYES)、CPU122は、次のコマンドリストを受信するまで、テストが終了したか否かを繰り返し判定する。
このように、本実施形態によれば、遊技機から受信するコマンドに対して、コマンドの系統と受信時刻とが関連付けられてコマンドログに記録される。したがって、ログ情報をコマンドの系統ごとに区分することができる。
さらに、コマンドログには、遊技機のコマンドに関する情報に加えて、センサが検出するセンサ情報が記録される。ログ情報は、系統に関わらず共通の時間軸で一元的に管理することができる。したがって、コマンドの動作のテストを行うとともに、コマンド以外のテスト、例えば、騒音レベル、遊技者の反応等の多様な項目をテストすることができる。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係るコマンドロガー装置100を説明する。本実施形態に係るコマンドロガー装置100は、遊技機10の異なる複数の基板から送信されるコマンドを同時に記録することが可能である。本実施形態にかかるコマンドロガー装置100は、第1実施形態に係るスロットマシンと略同様に構成されているため、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図9は、本実施形態に係るコマンドロガー装置100および関連する装置の電気的な構成を示すブロック図である。
遊技機10は、遊技機10の動作を制御する基板として、主制御基板21、サブ制御基板22、表示制御基板23を備えている。表示制御基板23は、演出のうちの特に表示に係わる制御を専門に行う基板である。
実機においては、主制御基板21とサブ制御基板22は接続されており、主制御基板21からサブ制御基板22にコマンドが送信される。また、実機においては、サブ制御基板22と表示制御基板23は接続されており、サブ制御基板22から表示制御基板23にコマンドが送信される。しかしながら、本実施形態においては、サブ制御基板22、表示制御基板23の動作をテストするために、主制御基板21とサブ制御基板22、サブ制御基板22と表示制御基板23は共に接続されていない。
代わりに、主制御基板21とサブ制御基板22は、コマンドロガー装置100に接続されている。主制御基板21は、コマンドロガー装置100に対してコマンドを送信し、サブ制御基板22は、コマンドロガー装置100からコマンドを受信する。サブ制御基板22は、コマンドロガー装置100から受信したコマンドに基づいて、表示制御基板23にコマンドを送信する。同様に、サブ制御基板22と表示制御基板23は、コマンドロガー装置100に接続されている。サブ制御基板22は、コマンドロガー装置100に対してコマンドを送信し、表示制御基板23は、コマンドロガー装置100からコマンドを受信する。表示制御基板23は、コマンドロガー装置100から受信したコマンドに基づいて、液晶表示装置11等の演出装置を制御する。
コマンドロガー装置100は、遊技機10に対する第1のインターフェースとして、コマンド入力IF111a、コマンド出力IF112a、フォトモスリレー113aを備えている。さらに、コマンドロガー装置100は、遊技機10に対する第2のインターフェースとして、コマンド入力IF111b、コマンド出力IF112b、フォトモスリレー113bを備えている。
コマンド入力IF111a、コマンド出力IF112aは、それぞれ、遊技機10の主制御基板21、サブ制御基板22とハーネスにより接続されている。コマンドロガー装置100は、コマンド入力IF111aを介して、遊技機10の主制御基板21から送信されたコマンドを受信し、また、コマンド出力IF112aを介して、遊技機10のサブ制御基板22にコマンドを送信することができる。コマンド入力IF111b、コマンド出力IF112bは、それぞれ、遊技機10のサブ制御基板22、表示制御基板23とハーネスにより接続されている。コマンドロガー装置100は、コマンド入力IF111bを介して、遊技機10のサブ制御基板22から送信されたコマンドを受信し、また、コマンド出力IF112bを介して、遊技機10の表示制御基板23にコマンドを送信することができる。
入出力ポート125には、上述のコマンド入力IF111a、コマンド出力IF112a、フォトモスリレー113a、およびコマンド入力IF111b、コマンド出力IF112b、フォトモスリレー113baが接続されている。また、クロック回路126は、コマンドロガー装置100の内部時刻を計時する時計としての機能を有している。
CPU122は、遊技機10から受信したコマンドの系統を判定してする際に、コマンドの送信元に応じて、コマンドの系統を判定することができる。すなわち、CPU122は、主制御基板21から受信したコマンドをメインコマンド系統とし、サブ制御基板22から受信したコマンドをサブコマンド系統と判定することができる。
本実施形態によれば、異なる複数の基板から送信されるコマンドを同一の時間軸で記録することが可能である。また、主制御基板21から送信されるコマンドと、サブ制御基板22から送信されるコマンドとをそれぞれ別のコマンド系統とすることにより、遊技機における基板間のコマンドの流れを把握することが容易になる。
(第3実施形態)
図10は、本実施形態に係るコマンドロガー装置100a、100bおよび関連する装置の構成を示す概略図である。本実施形態に係るコマンドロガー装置100a、100bは、第1実施形態にかかるコマンドロガー装置100と略同様の構成を備えている。上述の実施形態においては、1台のコマンドロガー装置100が1台の遊技機10に接続されているが、本実施形態においては、2台のコマンドロガー装置100a、100bが1台の遊技機10に接続されている。
遊技機10は、主制御基板21、サブ制御基板22、表示制御基板23を備えている。サブ制御基板22は、主制御基板21の下位基板であり、主制御基板21からのコマンドに従って動作する。また、表示制御基板23は、サブ制御基板22の下位基板であり、サブ制御基板22からのコマンドに従って動作する。
コマンドロガー装置100aは、主制御基板21とサブ制御基板22との間に接続され、コマンドロガー装置100bは、サブ制御基板22と表示制御基板23との間に接続されている。コマンドロガー装置100aには、音量センサ102、心拍数センサ103が接続され、コマンドロガー装置100bには、カラーセンサ101が接続されている。
また、コマンドロガー装置100a、100bは、共にLAN500を介してPC端末200、NTPサーバ400と通信可能である。
NTPサーバ400は、NTP(Network Time Protocol)により、現在の時刻情報をネットワークに配信するサーバである。コマンドロガー装置100a、100bは、NTPサーバ400が配信する時刻情報を取得することにより、それぞれが有する内部時刻、すなわち、クロック回路126a、126bが計時する内部時刻を、現在の時刻と正確に同期させることができる。
本実施形態によれば、複数台のコマンドロガー装置を遊技機に接続することが可能である。これらのコマンドロガー装置は、NTPサーバによって内部時刻が正確に同期されているため、ログに記録されるログ情報は、同一の時間軸上にある。したがって、異なるコマンドロガー装置によって記録された複数のログ情報であっても、時系列的に解析することが容易である。
なお、本実施形態では、サブ制御基板22と表示制御基板23とが別個に設けられているが、サブ制御基板22と表示制御基板23とは一体であっても良い。この場合は、該一体化基板とコマンドロガー装置100bとを従来方法により接続すれば良い。本実施形態では、テスト対象の基板に応じて、該基板とコマンドロガー装置との接続構造を適宜設計すれば良い(コマンドロガー装置は、テスト対象の基板に応じて、少なくとも1つの基板(主制御基板とサブ制御基板;サブ制御基板と表示制御基板;サブ制御基板と表示制御基板とが一体化された基板、等)と接続される)。すなわち、本発明では、テスト対象の基板とコマンドロガー装置との接続態様については本質ではなく、コマンドロガー装置とデバッグ機能を有するPC端末との接続を無線通信にすることが重要なのである。
本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。