以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は本実施形態に限定されるものではない。なお、以下で説明する図面で、同機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略することもある。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係るテストシステム1の全体構成を示す模式図である。テストシステム1は、遊技機10のデバッグ作業を行うためのシステムである。遊技機10のデバッグ作業は、試打室2で行われる。テストシステム1は、コマンドロガー装置100と携帯端末200とを備えて構成されている。
なお、図においては、遊技機10が1台のみ示されているが、試打室2においては遊技機10が遊技島として複数台並設されていても良い。その場合、テストシステム1は、複数台の遊技機10に対して共通に使用されても良く、遊技機10ごとに別のテストシステム1が使用されても良い。また、遊技機10ごとに別のコマンドロガー装置100が使用される一方で、複数の遊技機10に対して、1つの携帯端末200が共通に使用されても良い。
遊技機10は、パチンコ機、パチスロ機等の遊技機である。遊技機10は、未だ開発段階にあり、その動作をテストするためにコマンドロガー装置100が取り付けられている。遊技機10は、液晶表示装置11、スピーカ12、ランプ13等の周知の演出装置を備えている。遊技機10は、これらの演出装置を用いて、多様な演出を行うことが可能である。
コマンドロガー装置100は、遊技機10の上位基板と下位基板との間に接続されており、遊技機10の上位基板から下位基板に送信されるコマンドを収集してログ情報を生成する機能を有している。コマンドロガー装置100には、カラーセンサ101が接続されている。カラーセンサ101は、遊技機10の液晶表示装置11の画面の隅に、画面に対向するように設置されている。カラーセンサ101は、液晶表示装置11の表示内容を検出するために使用される。
携帯端末200は、いわゆるタブレット端末、タブレットPCと呼ばれるタブレット型の携帯端末である。携帯端末200は、据置型の情報端末と比較して小型であり、例えば7インチのタッチパネル201を備えている。携帯端末200は、コマンドロガー装置100と共に使用され、コマンドロガー装置100が生成したログ情報を分析して異常を検知する機能を有している。携帯端末200には、コマンドロガー装置100の制御、ログ情報の分析等を行うための専用のソフトウェアが事前にインストールされる。
なお、本実施形態では、携帯端末200は、タブレット型携帯端末に限定されず、スマートフォンといった多機能携帯電話、あるいはグラス型、時計型等、所謂、ウエラブル型端末であっても良いことは言うまでも無い。
コマンドロガー装置100と携帯端末200とは、ブルートゥース(登録商標)を用いた無線通信300を介して通信することが可能である。無線通信300は、ブルートゥース(登録商標)に限定されるものではなく、赤外線通信、Wi−Fi(無線LAN)等の周知の無線通信方法を用いることができる。
図2は、本実施形態に係るテストシステム1の電気的な構成を示すブロック図である。遊技機10は、遊技機10の動作を制御する基板として、主制御基板21、サブ制御基板22を備えている。主制御基板21は、主に内部抽せんを行い、入賞、特賞に係わる制御を行う基板である。実機においては、主制御基板21とサブ制御基板22は接続されており、主制御基板21からサブ制御基板22にコマンドが送信される。しかしながら、本実施形態においては、サブ制御基板22の動作をテストするために、主制御基板21とサブ制御基板22は接続されていない。
代わりに、主制御基板21とサブ制御基板22は、コマンドロガー装置100に接続されている。主制御基板21は、コマンドロガー装置100に対してコマンドを送信し、サブ制御基板22は、コマンドロガー装置100からコマンドを受信する。サブ制御基板22は、コマンドロガー装置100から受信したコマンドに基づいて、液晶表示装置11、および不図示のスピーカ12、ランプ13等の演出装置を制御する。
液晶表示装置11は、画像処理用のVDP(Video Display Processor)、ビデオRAM、大型の液晶画面等から構成されている。液晶表示装置11は、サブ制御基板22の制御に従って、図柄の変化、キャラクタを用いた演出、大当たり中の画面表示等の多彩な演出表示を行う。液晶表示装置11が表示する内容は、必ずしも実機と同一の内容でなくても良く、カラーセンサ101によるテストのために特別に設計された内容であっても良い。例えば、液晶表示装置11において発生する処理遅れ、メモリ不足等のエラーの情報を色によって画面の一部に表示することができる。
サブ制御基板22は、サブ制御基板22の動作状態を色に関連付けて、動作状態に対応した色を液晶表示装置11の画面の隅に表示させることができる。具体例として、サブ制御基板22は、正常に動作している場合には白色を表示させ、何らかの異常が検出された場合には黒色を表示させることができる。このようにすると、カラーセンサ101は、液晶表示装置11の画面表示から、サブ制御基板22の動作状態を容易かつ確実に検出することができる。
コマンドロガー装置100は、コマンド入力IF111、コマンド出力IF112、フォトモスリレー(Photo MOS Relay)113、マイコン121、液晶表示器131、ブザー132、SDカードIF133、EEPROM135、無線通信モジュール141を備えている。
コマンド入力IF111、コマンド出力IF112は、遊技機10に対するインターフェースである。コマンド入力IF111、コマンド出力IF112は、例えば、何れも10ピンコネクタとして構成することができる。コマンド入力IF111、コマンド出力IF112には、データを一時的に保持するバッファ等が備えられていても良い。
コマンド入力IF111、コマンド出力IF112は、それぞれ、遊技機10の主制御基板21、サブ制御基板22とハーネスにより接続されている。コマンドロガー装置100は、コマンド入力IF111を介して、遊技機10の主制御基板21から送信されたコマンドを受信し、また、コマンド出力IF112を介して、遊技機10のサブ制御基板22にコマンドを送信することができる。
フォトモスリレー113は、コマンド入力IF111とコマンド出力IF112との間に接続されている。フォトモスリレー113は、外部から入力される制御信号に応じてオンまたはオフに切り替えられる。例えば、フォトモスリレー113は、オフの場合にはコマンド入力IF111とコマンド出力IF112とを電気的に導通させ、オンの場合にはこれらを電気的に遮断する。
マイコン121は、コマンドロガー装置100全体の動作を制御する。マイコン121は、CPU(Central Processing Unit)122、ROM(Read Only Memory)123、RAM(Random Access Memory)124、入出力ポート(I/O)125、クロック回路126等を含むワンチップマイコンとして構成されている。入出力ポート125には、上述のコマンド入力IF111、コマンド出力IF112、フォトモスリレー113が接続されている。また、クロック回路126は、コマンドロガー装置100の内部時刻を計時する時計としての機能を有している。
液晶表示器131は、例えば16文字×2行の表示を行う小型の液晶画面等から構成されている。液晶表示器131は、入出力ポート125を介してマイコン121に接続されており、マイコン121の制御に応じて、コマンドロガー装置100の電源のオン・オフ状態、動作モード、受信コマンド、送信コマンド、内部変数等の各種情報を表示することが可能である。また、ブザー132は、入出力ポート125を介してマイコン121に接続されており、マイコン121の制御に応じて、異常が発生した場合等にブザー音を出力する。
SDカードIF133は、例えばSDカードスロットであり、入出力ポート125を介してマイコン121に接続されている。SDカード134には、コマンドロガー装置100が生成するログ情報が保存される。SDカード134を用いて、コマンドロガー装置100は外部とのデータの送受信を行うことができる。コマンドロガー装置100は、SDカード134の代わりに、USBメモリ等の可搬記憶媒体を用いて外部とのデータの送受信を行うように構成されてもよい。
EEPROM135は、入出力ポート125を介してマイコン121に接続されている。EEPROM135は、コマンドロガー装置100の電源がオフにされた場合であっても、記憶したデータを保持している。EEPROM135には、コマンドロガー装置100の設定情報等が記憶される。コマンドロガー装置100は、さらに、ログ情報を保存するための記憶装置としてフラッシュメモリ等を備えていても良い。
また、マイコン121には、入出力ポート125を介して、カラーセンサ101が接続されている。カラーセンサ101は、RGBの3色にそれぞれ対応するフォトダイオードを備え、光のRGB成分の強度を検出してこれに応じた信号を出力することが可能である。カラーセンサ101は、液晶表示装置11の画面の表示内容、液晶表示装置11の内部のエラー情報等を検出するために用いられる。マイコン121は、例えば、カラーセンサ101が検出した光成分の強度を閾値と比較することにより、サブ制御基板22が正常に動作しているか否か、および液晶表示装置11が正常な表示を行っているか否か等を判断することができる。
無線通信モジュール141は、入出力ポート125を介してマイコン121に接続されている。無線通信モジュール141は、ブルートゥース(登録商標)を用いて、携帯端末200と無線通信300を行うことが可能である。ブルートゥース(登録商標)は、2.4GHzの周波数帯域(2402〜2480MHz)の中で1MHzごとに79の周波数チャネルを設定し、使用する周波数チャネルを切り替えながら通信を行う無線通信方式である。無線通信モジュール141は、ブルートゥース(登録商標)を用いて、ノイズが少ない周波数チャネルを使用することにより、安定して無線通信300を行うことが可能である。
携帯端末200は、CPU212、ROM213、RAM214、入出力IF215、タッチパネル201、スピーカ202、マイクロフォン203、バイブレータ204、フラッシュメモリ205、無線通信モジュール241を備えている。これらの要素は、入出力IF215を介してバスで接続されている。携帯端末200は、フラッシュメモリ等の記憶媒体をさらに備えていても良い。
CPU212は、CPUコア、キャッシュメモリ等を有しており、携帯端末200の各部を制御する。RAM214は、読み書き可能な揮発性のメモリであり、CPU212のワークエリアとして使用される。ROM213は、読み取り専用の不揮発性のメモリであり、コマンドロガー装置100の制御プログラム、ログ情報の分析プログラム等を格納する。
タッチパネル201は、タッチセンサ201a、ディスプレイ201bを有している。タッチセンサ201aは、ディスプレイ201b上に設けられ、ユーザの指の接触位置を検出することが可能である。ディスプレイ201bは、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイであり、各種操作を行うためのメニュー画面、ログ情報に関連する情報等を、テキスト、画像、動画、アイコン等の形式で表示することが可能である。携帯端末200のユーザは、タッチパネル201を使用して、ログ情報をモニタリングするとともに、ログ情報にコメント等の情報を追加することができる。
スピーカ202は、電磁式または圧電式の振動ユニットを備え、音、メッセージ等を出力することが可能である。マイクロフォン203は、電磁式または静電容量式の振動ユニットを備え、音、メッセージ等を入力することが可能である。バイブレータ204は、機械振動を発生させるための小型のモータを備え、ログ情報に関連する情報をユーザに知らせる際に使用される。例えば、ログ情報に異常を検知された際に、振動を発生させることが可能である。この場合、異常の種類ごとに異なる振動パターンを設定しておくと良い。フラッシュメモリ205は、読み書き可能な不揮発性の記憶装置であり、携帯端末200の電源がオフにされた場合であっても、記憶したデータを保持することが可能である。フラッシュメモリ205には、ログ情報、ログ情報の分析結果等が保存される。
無線通信モジュール241は、コマンドロガー装置100の無線通信モジュール141と同様の機能を有している。無線通信モジュール241は、ブルートゥース(登録商標)を用いて、コマンドロガー装置100と無線通信300を行うことが可能である。無線通信モジュール241は、コマンドロガー装置100の無線通信モジュール141とペアリングを行うことによって、無線通信300を確立することができる。
次に、遊技機10から入力されるコマンド、コマンドから生成されるコマンドログ、およびコマンドを出力するためのコマンドリストについて説明する。 コマンドは2バイトのデータからなり、例えば、16進数表記で「80 01」、「90 01」、「91 00」、「92 03」のように表される。最初の1バイトは演出の種類を示し、次の1バイトは演出の継続時間を示している。すなわち、コマンド「80 01」は、演出パターン80を2秒間実行することを意味している。同様に、コマンド「90 01」は、演出パターン90を2秒間実行し、コマンド「91 00」は、演出パターン91を1秒間実行し、コマンド「92 03」は、演出パターン92を4秒間実行することを意味している。演出パターンとは、例えば、液晶表示装置11に特定の画像を表示させる、スピーカ12から特定の音声を出力させる、ランプ13を特定のパターンで点滅させる等の動作である。
コマンドロガー装置100は、これらのコマンドを、コマンドが入力された時刻と関連付けてコマンドのログ(以下コマンドログという)を生成することができる。時刻は、例えばコマンドロガー装置100の電源がオンにされた時刻を基準とすることができる。時刻の単位はミリ秒である。コマンドログは、例えば以下のような形式のテキストファイルである。
00000500, 80 01
00000002, 90 01
00000002, 91 00
00000002, 92 03
・・・
第1列はコマンドが入力された時刻を示し、第2列は入力されたコマンドを示している。第1行目の時刻は、基準時刻からの時間を意味し、第2行目以降の時刻は、前行からのオフセット時間を意味している。すなわち、上記のコマンドログの例では、コマンドロガー装置100に対して、コマンドロガー装置100の電源がオンにされた時刻から500ミリ秒後にコマンド「80 01」が入力され、その2ミリ秒後にコマンド「90 01」が入力されている。さらに、コマンドロガー装置100に対して、コマンド「90 01」が入力されてから2ミリ秒後にコマンド「91 00」が入力され、その2ミリ秒後にコマンド「92 03」が入力されている。なお、コマンドログには、コマンドに関する情報に限られず、センサ情報、マイコン121のエラー情報等のコマンド以外の情報が含まれていても良い。コマンドログに含まれる情報をログ情報と呼ぶ。
また、コマンドリストは、コマンドログとほぼ同様の形式を有するテキストファイルである。コマンドリストの第1列はコマンドを出力する時刻を示し、第2列は出力するコマンドを示している。第1行目の時刻は、基準時刻からの時間を意味し、第2行目以降の時刻は、前行からのオフセット時間を意味している。基準時刻は、例えば、コマンドロガー装置100が携帯端末200からコマンドリストを受信した時刻とすることができる。コマンドリストが上記のコマンドログの例と同一であれば、コマンドロガー装置100は、コマンドリストが受信された時刻から500ミリ秒後にコマンド「80 01」を出力し、その2ミリ秒後にコマンド「90 01」を出力する。さらに、コマンドロガー装置100は、コマンド「90 01」を出力した時刻から500ミリ秒後にコマンド「91 00」を出力し、その2ミリ秒後にコマンド「92 03」を出力する。
コマンドリストは、遊技機10の開発者等によって任意に作成されても良く、また、携帯端末200によって自動的に生成されても良い。特に、コマンドログに記録されているコマンド列と同一のコマンド列をコマンドリストに含めることにより、コマンドログのコマンド列、すなわち主制御基板21から実際に送信されたコマンド列を「再生」することが可能となる。なお、ここで説明したコマンドの形式、コマンドログおよびコマンドリストのデータ形式はあくまで例示であり、説明とは異なる形式が用いられても良い。
次に、図3、図4を参照して、本実施形態に係るコマンドロガー装置100の動作モードについて説明する。コマンドロガー装置100は、マイコン121の制御に従って、「ロギングモード」または「再生モード」の何れかの動作モードで動作可能である。
図3は、「ロギングモード」における、コマンドおよびコマンドログの流れを示す模式図である。まず、遊技機10の主制御基板21において、サブ制御基板22を制御するためのコマンドが送信される。主制御基板21から送信されたコマンドは、マイコン121のコマンド入力IF111に入力される。そして、マイコン121において、コマンド入力IF111に入力されたコマンドから、コマンドログが生成され、不図示のSDカード134等に保存される。
また、マイコン121において生成されたコマンドログは、無線通信モジュール141により無線通信300を介して携帯端末200に送信される。送信されたコマンドログは、無線通信モジュール241により携帯端末200に受信され、携帯端末200において、フラッシュメモリ205に保存されるとともにディスプレイ201bに表示される。
ロギングモードでは、マイコン121がフォトモスリレー113に制御信号を出力しないため、フォトモスリレー113は導通状態である。よって、コマンド入力IF111に入力されたコマンドは、フォトモスリレー113を導通して、そのままコマンド出力IF112から遊技機10のサブ制御基板22に出力される。すなわち、遊技機10においては、主制御基板21からサブ制御基板22へのコマンドの送受信が、主制御基板21とサブ制御基板22とが直接接続されている実機と変わりなく行われることになる。
図4は、「再生モード」における、コマンドおよびコマンドリストの流れを示す模式図である。コマンドリストは、遊技機10の開発者等によって事前に作成され、携帯端末200のフラッシュメモリ205に保存されている。もしくは、コマンドリストは、フラッシュメモリ205に保存されているコマンドログに基づいて、携帯端末200によって自動的に生成される。また、コマンドリストは、携帯端末200のユーザによって、タッチパネル201を使用してその場で入力されるものであっても良い。
コマンドリストは、無線通信モジュール241により無線通信300を介してコマンドロガー装置100に送信される。送信されたコマンドリストは、無線通信モジュール141によりコマンドロガー装置100に受信される。マイコン121において、受信されたコマンドリストからコマンドが生成される。生成されたコマンドは、コマンド出力IF112から遊技機10のサブ制御基板22に出力される。
再生モードでは、マイコン121がフォトモスリレー113に制御信号を出力するため、フォトモスリレー113は遮断状態である。よって、遊技機10の主制御基板21からコマンド入力IF111に入力されたコマンドは、フォトモスリレー113において遮断されるため、コマンド出力IF112からサブ制御基板22に出力されない。すなわち、遊技機10のサブ制御基板22に対して、コマンドロガー装置100で生成されたコマンドのみが出力されることになる。
次に、図5、図6を参照して、本実施形態に係るコマンドロガー装置100および携帯端末200の動作の流れを説明する。
図5は、本実施形態に係るコマンドロガー装置100の動作を表すフローチャートである。このフローチャートは、コマンドロガー装置100のマイコン121において、CPU122がROM123に記憶されている専用のプログラムを読み出して実行することにより行われる。
まず、CPU122は、所定の条件に応じて、コマンドロガー装置100の動作モードを決定する(ステップS101)。例えば、CPU122は、携帯端末200からの指示に従って動作モードを選択する。または、CPU122は、遊技機10の挙動、例えばカラーセンサ101からの入力に応じて自ら動作モードを判断する。CPU122は、動作モードを決定した場合に、液晶表示器131に動作モードを表示させたり、ブザー132からブザー音を出力させたりしても良い。また、決定した動作モードをEEPROM135に記憶させても良い。
動作モードを「ロギングモード」に決定した場合には(ステップS101でロギング)、CPU122は、フォトモスリレー113に制御信号を出力せず、フォトモスリレー113を導通させる(ステップS102)。次に、CPU122は、テストが終了したか否かを判定する(ステップS103)。例えば、CPU122は、携帯端末200からテストの終了を通知された場合や、最後にコマンドを受信してから所定の時間が経過した場合等に、テストが終了したと判定することができる。
テストが終了したと判定した場合には(ステップS103でYES)、CPU122は、フローチャートの処理を終了する。テストが終了していないと判定した場合には(ステップS103でNO)、CPU122は、コマンド入力IF111に主制御基板21からコマンドが入力されたか否かを判定する(ステップS104)。コマンドが入力されていない場合には(ステップS104でNO)、CPU122は、コマンドが入力されるまで、テストが終了したか否かを繰り返し判定する(ステップS103)。
コマンド入力IF111にコマンドが入力された場合には(ステップS104でYES)、CPU122は、入力されたコマンドからコマンドログを生成する(ステップS105)。すなわち、CPU122は、コマンドが入力された時刻をクロック回路126から取得して、コマンドが入力された時刻とコマンドの組を1つのレコードとしてRAM124に一時的に記憶する。
続いて、CPU122は、生成したコマンドログを、無線通信モジュール141を介して携帯端末200に送信する(ステップS106)。コマンドログの送信は、コマンドログの生成とほぼリアルタイムである。
図中、破線Aは、携帯端末200へのコマンドログの送信を示している。CPU122は、RAM124に記憶したコマンドログを1つのレコードずつ順次送信しても良く、複数のレコードを一括して送信するようにしても良い。さらに、CPU122は、生成したコマンドログをSDカード134等に保存する。そして、CPU122は、ステップS101に戻ってフローチャートの処理を再度実行する。
また、動作モードを「再生モード」に決定した場合には(ステップS101で再生)、CPU122は、フォトモスリレー113に制御信号を出力して、フォトモスリレー113を遮断する(ステップS112)。次に、CPU122は、テストが終了したか否かを判定する(ステップS113)。例えば、CPU122は、携帯端末200から無線通信モジュール141を介してテストの終了を通知された場合や、最後にコマンドリストを受信してから所定の時間が経過した場合等に、テストが終了したと判定することができる。
テストが終了したと判定した場合には(ステップS113でYES)、CPU122は、フローチャートの処理を終了する。テストが終了していないと判定した場合には(ステップS113でNO)、CPU122は、無線通信モジュール141を介して携帯端末200からコマンドリストを受信したか否かを判定する(ステップS114)。図中、破線Bは、携帯端末200からのコマンドリストの受信を示している。コマンドリストを受信していない場合には(ステップS114でNO)、CPU122は、コマンドリストを受信するまで、テストが終了したか否かを繰り返し判定する(ステップS113)。
コマンドリストを受信した場合には(ステップS114でYES)、CPU122は、受信したコマンドリストからコマンドを生成する(ステップS115)。例えば、CPU122は、コマンドリストからレコードを取り出して、コマンドを送信する時刻と送信するコマンドとに分解する。
続いて、CPU122は、生成したコマンドを、対応する送信時刻に従って、コマンド出力IF112から順次出力する(ステップS116)。出力されたコマンドは、遊技機10のサブ制御基板22において順次実行される。コマンドを出力した後、CPU122は、ステップS113に戻ってテストが終了したか否かを再度判定する。
図6は、本実施形態に係る携帯端末200の動作を表すフローチャートである。このフローチャートは、携帯端末200のCPU212において、CPU212がROM213に記憶されているデバッグ作業用のソフトウェアを読み出して実行することにより行われる。
まず、CPU212は、所定の条件に応じて、コマンドロガー装置100の動作モードを決定する(ステップS201)。具体的には、CPU212は、携帯端末200のユーザからの入力に従って動作モードを選択する。携帯端末200のユーザは、例えば、タッチパネル201に表示されるメニュー画面において動作モードを入力することができる。もしくは、CPU212は、コマンドロガー装置100からの入力に従って、動作モードの選択を行う。
動作モードを「ロギングモード」に決定した場合には(ステップS201でロギング)、まず、CPU212は、テストが終了したか否かを判定する(ステップS202)。例えば、CPU212は、ユーザによってタッチパネル201からテスト終了が入力された場合や、コマンドロガー装置100からコマンドを最後に受信してから所定の時間が経過した場合等に、テストが終了したと判定することができる。
テストが終了したと判定した場合には(ステップS202でYES)、CPU212は、フローチャートの処理を終了する。テストが終了していないと判定した場合には(ステップS202でNO)、CPU212は、無線通信モジュール241により、コマンドロガー装置100からコマンドログを受信したか否かを判定する(ステップS203)。
図中、破線Aは、コマンドロガー装置100からのコマンドログの受信を示している。コマンドログを受信していない場合には(ステップS203でNO)、CPU212は、コマンドログを受信するまで、テストが終了したか否かを繰り返し判定する(ステップS202)。
コマンドロガー装置100からコマンドログを受信した場合には(ステップS203でYES)、CPU212は、受信したコマンドログに含まれるログ情報を分析する(ステップS204)。例えば、CPU212は、「ハズレ」を表示するコマンド列の中に大当たり図柄を表示するコマンドが含まれていないか、リーチ演出を開始するコマンドに基づいてハズレ演出に関連するコマンドが出力されていないか、賞球が無いコマンドに対して、賞球が払い出されていないか等のチェック項目を確認することにより、ログ情報の整合性を確認することができる。携帯端末200のユーザは、タッチパネル201に表示される設定メニュー等から、このようなチェック項目を予め設定しておくことができる。
続いて、CPU212は、ログ情報を分析した結果、異常を検知した場合には(ステップS205でYES)、異常を検知したことを携帯端末200のユーザに報知する(ステップS206)。例えば、CPU212は、異常の内容を示すエラーメッセージをディスプレイ201bに表示するとともに、異常を検知した旨の音声をスピーカ202から出力する。また、試打室2では遊技機10および他の遊技機等からの騒音が大きいため、CPU212は、バイブレータ204を振動させて異常の検知を報知しても良い。異常を検知していない場合には(ステップS205でNO)、CPU212は、異常ではなく逆に正常であることを報知しても良い。
ログ情報の異常を報知した後、CPU212は、ログ情報をフラッシュメモリ205に保存する(ステップS207)。CPU212は、検知した異常の内容をログ情報に追加しても良い。そして、CPU212は、ステップS201に戻ってフローチャートの処理を再度実行する。
また、動作モードを「再生モード」に決定した場合には(ステップS201で再生)、CPU212は、コマンドリストをフラッシュメモリ205から読み込む(ステップS212)。CPU212は、フラッシュメモリ205に保存されているログ情報、タッチパネル201から入力された情報等に基づいてコマンドリストを生成しても良い。
続いて、CPU212は、無線通信モジュール241を介して、コマンドロガー装置100にコマンドリストを送信する(ステップS213)。図中、破線Bは、コマンドロガー装置100へのコマンドリストの送信を示している。送信するコマンドリストは1つに限られず、複数のコマンドリストを送信するようにしても良い。また、CPU212は、コマンドロガー装置100の性能に応じて、1つのコマンドリストを分割して送信しても良く、複数のコマンドリストを一括して送信しても良い。
CPU212は、コマンドリストを全て送信すると、コマンドリストの送信が終了したことを、無線通信モジュール241を介してコマンドロガー装置100に通知する(ステップS214)。その後、CPU212はフローチャートの処理を終了する。
以上、説明したように、本実施形態においては、ログ情報は、コマンドロガー装置から携帯端末にリアルタイムに送信され、携帯端末においてログ情報の分析が行われる。携帯端末は、タブレットのような小型の装置であるため、試打室に持ち込むことが容易であり、遊技機の近傍、例えば遊技機の脇等に設置することが可能である。したがって、遊技機の開発者等は、試打室においてログ情報の分析をリアルタイムに行うことが可能となる。さらに、ログ情報の分析を行う内容を予め携帯端末に設定しておくことにより、ログ情報の異常を自動で検知することが可能となる。
上記効果をより詳細に説明する。
本実施形態に係るデバッグ作業対象が遊技機であり、該デバッグ作業は、試打室内の循環器が設けられた遊技機に対して行われることがある。このような状況では、遊技球の循環等により遊技球が互いに擦れ合う等して静電気が多く発生してしまい、本実施形態に係るデバッグ処理の環境は、上記静電気が多く発生してしまう遊技機側の装置構成(遊技機、および該遊技機に有線接続されたコマンドロガー装置)とデバッグ機能を有する端末との間で情報のやり取りをしないといけないという特殊な環境である。コマンドロガー装置と遊技機とは導線により有線接続されているので、上記遊技機において生じた静電気起因のノイズはコマンドロガー装置に伝達されることになる。
これに対して、本実施形態では、コマンドロガー装置と携帯端末との間の通信を無線通信としているので、コマンドロガー装置に伝搬された上記静電気によるノイズにとっては、自身が滞留しているコマンドロガー装置と携帯端末との間に、ある意味絶縁体(空気)が存在することになる。よって、絶縁破壊が起こるほどの電圧がかからない限りは、上記コマンドロガー装置に滞留するノイズの携帯端末への伝搬は大きく抑制されることになる。従って、本実施形態では、上記コマンドロガー装置から携帯端末への、遊技機において生じた静電気によるノイズの伝搬を低減しつつも、上記2つの装置間のリアルタイムな通信を実現することができる。
さらに、本実施形態では、携帯端末が、無線通信を介してコマンドロガー装置から受信したコマンドのログ情報の整合性を分析(設計通りのコマンドとなっているか否かの分析)し、該分析結果で異常を検知した場合に上記携帯端末により所定の方法で上記異常を携帯端末のユーザ(開発者等)に通知する。従って、該ユーザは、コマンドに対する異常が発生しているタイミングとほぼ同期して該異常の発生を認識することができる。 なお、本実施形態では、ステップS205にて異常が検知された場合、ステップS206にて携帯端末200によりユーザに異常検知を通知しているが、これに限らない。例えば、携帯端末200にて異常を検知した場合、コマンドロガー装置を介して遊技機10の液晶表示装置11に異常が検知された旨を表示させても良い。なお、この場合、異常検知通知に関する情報の出力先はコマンドロガー装置である。このような形態の場合は、例えば、ステップS205にて携帯端末200にて異常が検知された後、携帯端末200が無線通信モジュール241により上記異常検知通知に関する情報を液晶表示装置11に表示させるコマンドと共にコマンドロガー装置100に送信すれば良い。
なお、上記実施形態では携帯端末200にて異常検知通知を行っているので、異常検知通知に関する情報の出力先は携帯端末200自身である。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係るテストシステム1を説明する。本実施形態に係るテストシステム1は、第1実施形態に係るテストシステム1とほぼ同様に構成されているが、コマンドロガー装置100と携帯端末200との間に、PC400が介在している点が異なっている。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図7は、本実施形態に係るテストシステム1の全体構成を示す模式図である。テストシステム1は、コマンドロガー装置100、PC400、携帯端末200を備えている。PC400は、CPU、メモリ、記憶装置等を備えたコンピュータであり、コマンドロガー装置100、携帯端末200と共に使用される。PC400は、携帯端末200と比較して高性能であり、ログ情報の分析等の処理をより短時間で行うことができる。PC400には、ログ情報、ログ情報の異常の内容、コマンドリスト等が保存される。PC400は、汎用的なPCで良く、一般に市販される据置型のPCが適用可能である。
PC400は、コマンドロガー装置100、携帯端末200と同様に、無線通信モジュールを備えている。PC400は、ブルートゥース(登録商標)を用いた無線通信300a、300bを介して、コマンドロガー装置100、携帯端末200とそれぞれ通信することが可能である。
PC400は、コマンドロガー装置100からログ情報を受信するとともに、ログ情報を分析してログ情報の異常を検知する役割を担っている。PC400は、検知したログ情報の異常を携帯端末200に通知する。携帯端末200は、PC400からの通知に基づいて、ログ情報に異常が検知されたことをユーザに報知する。
携帯端末200は、PC400に対してコマンドリストの再生を指示することができる。例えば、携帯端末200のユーザがタッチパネル201からコマンドリスト名を選択することにより、コマンドリスト名が携帯端末200からPC400に通知される。PC400は、携帯端末200からの通知に基づいて、コマンドリストをコマンドロガー装置100に送信する。
本実施形態によれば、携帯端末200より高性能なPC400を用いてログ情報の分析を行うことにより、処理に要する時間を低減することができる。よって、処理負荷の高い分析を行う場合であっても、ログ情報の異常をリアルタイムに検知することが可能となる。
本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。