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JP6542570B2 - 本人認証システムおよび本人認証方法 - Google Patents
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本発明は本人認証システムおよび本人認証方法に係り、とくに本人の歯に埋設されたICチップを用いた本人認証システムおよび本人認証方法に関する。
阪神淡路大震災や東日本大震災等のような多くの犠牲者を生ずる災害が発生している。これらの災害の犠牲者の遺体が見つかった場合に、その遺体が誰であるかを特定しなければならない。従来はこのような特定のために、歯科医による歯形や歯科治療痕などから判定するようにしていた。そしてこのような判定に基づいて遺体が遺族に引渡されている。
また高齢者であって認知症を患った人が徘徊し、保護された場合に、その人が誰であるかが特定できない場合がある。所持品等から誰であるかが分れば、家族等に連絡することも可能であるが、それが叶わない場合には、たまたま受入れた施設で誰か分らない状態で過ごしていることがある。また脳梗塞等で倒れ、どこの誰か分らないまま入院している人や、各市町村で保護されている人が増え、その費用負担は年々増加している。このような認知症患者や脳梗塞で倒れた人等については、その人の本人認証を行なって誰であるかを特定するシステムは、行政が取組むべき重要な課題である。またこのようなシステムを構築することは、人道上の急務である。
特開2014−103683号公報 特開2013−143123号公報 特開2009−642949号公報
本願発明の課題は、地震等の震災で亡くなった人の遺体から、その人の本人認証を行なって誰であるかを確認することができるようにした本人認証システムおよび本人認証方法を提供することである。
本願発明の別の課題は、認知症で保護されたものの、その人が誰であるかが分らない場合や、脳梗塞で倒れたまま入院している場合に、その人が誰であるかが特定できる本人認証システムおよび本人認証方法を提供することである。
本願発明のさらに別の課題は、簡潔な方法によってしかも確実に本人認証を行ない得るようにした本人認証システムおよび本人認証方法を提供することである。
本願発明の上記の課題および別の課題は、以下に述べる本願発明の技術的思想、およびその実施の形態によって明らかにされる。
本願の主要な発明は、義歯または天然歯に本人に関する情報を書込んだICチップを埋設し、前記本人に関する情報をリーダで読出すようにした本人認証システムに関するものである。
ここで、前記前記ICチップがセラミック審美プレートの歯と接する面に形成された凹部内に埋設されるとともに、前記セラミック審美プレートが義歯または天然歯の表面に接合されてよい。また前記ICチップが義歯の人工歯肉の中に埋設されてよい。また前記ICチップがインプラントの義歯の中に埋設されてよい。
本願の別の主要な発明は、本人に関する情報を書込んだICチップを義歯または天然歯に埋設し、前記ICチップに対してリーダでアクセスし、前記リーダによって前記本人に関する情報を読出すようにした本人認証方法に関するものである。この発明で、ICチップに対する情報の書込みは、ICチップを義歯または天然歯に埋設する前でも埋設した後でもよい。
ここで、前記本人に関する情報が、氏名、生年月日、住所、連絡先、血液型、病歴、アレルギー物質、歯科治療の履歴、歯の写真の内の1つまたは2つ以上であってよい。
本願の主要な発明は、義歯または天然歯に本人に関する情報を書込んだICチップを埋設し、前記本人に関する情報をリーダで読出すようにしたものである。
従ってこのような本人認証システムによると、ICチップに書込まれている内容からリーダを用いて容易に本人に関する情報を取出し、これによって本人の認証を行なうことが可能になる。
ポーセレンラミネートプレートの凹部にICチップを取付ける工程を示す流れ図である。 ポーセレンラミネートプレートの凹部に埋設されたICチップを用いた読出し装置のシステム構成を示すブロック図である。 義歯の人工歯肉の中にICチップが埋設された義歯の外観斜視図である。 インプラント義歯の側面にICチップが埋設されたインプラント義歯の要部斜視図である。
以下本願発明を図示の実施の形態によって説明する。図1および図2に示す実施の形態は、セラミック審美プレートの一種であるポーセレンラミネートプレートを利用してICチップを埋設した本人認証システムに関するものである。すなわちここでは、義歯または天然歯から成る歯の前面側の外表面にポーセレンラミネートプレートを接合する際に、このポーセレンラミネートプレートを用いて前歯の内部にICチップを埋設しようとするものである。
以下これを図1および図2によって説明すると、歯科治療によって義歯または天然歯から成る前歯10の前面に浅い凹部11を形成する。凹部11はその厚さが0.7〜1mm程度の非常に浅い凹部である。このような凹部11を形成した前歯10をシリコンゴムあるいはアルギン酸(寒天)を利用して型取りを行なう。そして型を利用して前歯10と同一形状の石膏型12を作成する。石膏型12は図1に示すように、その前面側に矩形の凹部13を備えている。この凹部13が前歯10に形成された凹部11と同一の形状になっている。そして意図的に、突起14を石膏型12の凹部13の所定の位置に形成する。突起14は、後からICチップを埋設するための凹部を形成するためのものである。そして石膏型12の凹部13にポーセレンパウダーと樹脂液を充填し、焼成を行なう。これによって、石膏型12の凹部13と対応する薄板形状のポーセレンラミネートプレート18が形成される。
ポーセレンラミネートプレート18は上記前歯10の凹部11と整合する形状を成すとともに、その裏面には上記突起14によって凹部19が形成される。そこでこの凹部19内にICチップ20を配し、上から液状樹脂を被せて固定する。これによってICチップ20がポーセレンラミネートプレート18の凹部19内に埋設されたことになる(図2参照)。そしてこの後に、図1の一番下の部位に示すように、前歯10の凹部11に上記ポーセレンラミネートプレート18を装着することによって、前歯10の前面側にポーセレンラミネートプレート18が接合される。
前歯10の前面側のポーセレンラミネートプレート18の凹部19に埋設されたICチップ20には、このICチップ20が装着される本人の氏名、生年月日、住所、連絡先、血液型、病歴、アレルギー物質、歯科治療の履歴、歯の写真等、本人認証を行なうのに必要な各種の書込みをすることができる。情報の書込みは、ICチップ20を歯に取付ける前でも、歯に取付けた後でもよい。図2に示すリーダ/ライタヘッド24を用いてICチップ20にアクセスすることによって、ICチップ20に書込まれた上記の各種の情報を読出すことができ、これを検出回路25によって取出すことが可能になる。検出回路25で取出した情報をパソコン等の情報処理装置に供給することによって、本人の認証のための必要な各種の情報を極めて容易かつ確実に取出すことが可能になる。
ICチップ20は、例えば0.4×0.4×0.3mmの極めて小さな寸法の直方体状の半導体ベアチップである。このようなICチップ20を、歯の審美性を上げるために歯の表面に装着されるポーセレンラミネートプレート18の内側の0.5から0.7mmの深さの窪みの中に挿入し、接着剤で固定するとともに、ポーセレンラミネートプレート18を前歯10に結合することによって、本人認証に必要な情報を前歯10に保持することが可能になる。なおICチップ20を装着したポーセレンラミネートプレート18は、義歯あるいは天然歯から成る前歯10の口腔内側にレジンセメントによって固定することができる。レジンセメントとしては、紫外線硬化樹脂が好適に用いられる。なお前歯10あるいはポーセレンラミネートプレート18の表面に、ICチップ20を装着したことが判別できるように適当なマーク、例えばアンテナマーク等を施すようにしてもよい。
ICチップ20は、リーダ/ライタヘッド24によってアクセス可能であって、このリーダ/ライタヘッド24および検出回路25を用いてICチップ20に対する書込みや読出しが行なわれることになる。ここでICチップ20に対する書込み内容は、上述の如く、氏名、生年月日、住所、連絡先、血液型、病歴、アレルギー物質、歯科治療の履歴、歯の写真等であってよく、これらの情報を任意に書込みすることができる。天災時や救急時であって本人確認の必要がある場合に限り、リーダ/ライタによって内容を確認することにより、本人に関する情報を迅速にかつ確実に取出すことが可能になる。
ICチップ20に対する情報の書込みおよびICチップ20からの情報の読出しに関する情報の管理は、書込み内容に関しては本人若しくは家族に承認を受けるようにし、あるいはまた成年後見人の承認を受けた上で歯科医師が専用のICライタを用いて書込むようにする。また上記のICチップ20の装着は、歯科治療の行為の責任範囲内で施術することが好ましい。またICチップ20の読取器(リーダ)は、歯科医師のみが所持し、市町村長と警察の書類による申出により書込まれた情報を入手開示できるようにすることが好ましい。リーダ/ライタは、個別の認証番号を決めておき、情報元の特定(歯科医師)ができるようにすることが好ましい。
なお上記実施の形態においては、歯に被せられるセラミック審美プレートとして、ポーセレンラミネートプレートを用いた例を説明した。しかし、セラミック審美プレートとして、他のセラミックプレートを用いてもよく、ジルコニアラミネートプレートを用いてもよい。
次に別の実施の形態を図3によって説明する。この実施の形態は、複数の義歯30から成る人工歯(入れ歯)に対するICチップの埋設の例である。すなわちここでは、義歯30は共通の人工歯肉31上に立設されている。なお人工歯肉31は、PA(ナイロン)、PET(エステル)、PC(ポリカーボネート)、PP(ポリオレフィン)等の高分子材料から作られる。そしてこのような人工歯肉31の側面等の適当な位置に凹部32を形成し、この凹部32内にICチップ33を埋設すればよい。ここではICチップ33は、上記ポーセレンラミネートプレート18に埋設されたICチップ20と同様に情報の書込みおよび読出しが行なわれてよい。
次にさらに別の実施の形態を図4によって説明する。この実施の形態は、インプラント義歯35にICチップを埋設する例であって、インプラント義歯35は、アバットメント36上に取付けられるようになっている。アバットメント36は、外周部に雄ねじが形成されたインプラント体37の上部に接合されており、中心部を貫通するボルト38によってインプラント義歯35がインプラント体37に固定されるようになっている。
ここでインプラント義歯35の側面には円形の小孔42が形成されており、この小孔42にICチップ43が埋設されるようになっている。なおICチップ43は小孔42に挿入された後に液状樹脂によって固定され、上から蓋ピース44が装着されて確実に埋設されるようになっている。
このような構成においても、インプラント義歯35の側面に設けられた小孔42内のICチップ43によって本人認証に必要な情報を読出すことができ、これによって本人認証が確実に行なわれることになる。
以上本願発明を図示の実施の形態によって説明したが、本願発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本願発明の技術的思想の範囲内において各種の変更が可能である。例えば上記実施の形態は、ポーセレンラミネートプレートを利用したり、あるいはまた樹脂の人口歯肉やインプラント義歯を用いてICチップを埋設するようにしているが、例えば天然歯の虫歯の部分の治療の際に、その治療部位の一部にICチップを埋設し、これによって本人認証を行なうことができる。その他通常の天然歯あるいは義歯の側面に接着剤でICチップを固定してもよい。ICチップは非常に小さく、そのために通常の歯の側面に小さな凹部を形成するだけで、ICチップを歯の所定の部位に容易に埋設することが可能になる。
本願発明は、亡くなった人の遺体、あるいは生存しているものの痴呆症や脳の障害等によって誰であるかが分らなくなった人の本人認証を迅速かつ確実に行なうことができる本人認証システムに応用できる。
10 前歯
11 凹部
12 石膏型
13 凹部
14 突起
18 ポーセレンラミネートプレート
19 凹部
20 ICチップ
24 リーダ/ライタヘッド
25 検出回路
30 義歯
31 人工歯肉
32 凹部
33 ICチップ
35 インプラント義歯
36 アバットメント
37 インプラント体
38 ボルト
42 小孔
43 ICチップ
44 蓋ピース

Claims (6)

  1. 義歯または天然歯の表面に凹部を形成し、この凹部と整合する形状を成す薄板形状のセラミック審美プレートであってその裏面に形成された凹部内に本人に関する情報を書込んだ半導体ベアチップからなるICチップが埋設されたものを前記義歯または天然歯の表面に形成された前記凹部に前記裏面を当該凹部の底面に向けて装着して接合し、前記ICチップに書込まれた前記本人に関する情報をリーダで読出すようにした本人認証システム。
  2. 前記セラミック審美プレートはポーセレンラミネートプレートまたはジルコニアラミネートプレートである請求項1に記載の本人認証システム。
  3. 前記義歯または天然歯の表面に形成された前記凹部の深さは0.7〜1mm、前記セラミック審美プレートの前記裏面に形成された前記凹部の深さは0.5〜0.7mmである請求項1または2に記載の本人認証システム。
  4. 義歯または天然歯の表面に凹部を形成し、この凹部と整合する形状を成す薄板形状のセラミック審美プレートであってその裏面に形成された凹部内に本人に関する情報を書込んだ半導体ベアチップからなるICチップが埋設されたものを前記義歯または天然歯の表面に形成された前記凹部に前記裏面を当該凹部の底面に向けて装着して接合し、前記ICチップに対してリーダでアクセスし、前記リーダによって前記本人に関する情報を読出すようにした本人認証方法。
  5. 前記セラミック審美プレートはポーセレンラミネートプレートまたはジルコニアラミネートプレートである請求項4に記載の本人認証方法。
  6. 前記義歯または天然歯の表面に形成された前記凹部の深さは0.7〜1mm、前記セラミック審美プレートの前記裏面に形成された前記凹部の深さは0.5〜0.7mmである請求項4または5に記載の本人認証方法。
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