JP6561640B2 - 歪みセンサ素子 - Google Patents
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Description
図1及び図2に示す本発明の第一実施形態の歪みセンサ素子は、柔軟性を有する帯状の基板1と、この基板1の一方の面(図では表面)に積層されるCNT膜2と、このCNT膜2の少なくとも一方の面(図では表面)に積層され、CNT膜2と電気的に接続される一対の電極3と、電極3と共に基板1及びCNT膜2を挟持する一対の挟持シート4とを備える。なお、以下の説明において、「表面側」とは、前記基板を基準として前記CNT膜が積層される側を意味し、必ずしも歪みセンサ素子の使用状態における位置関係とは一致しない。
基板1は、当該歪みセンサ素子の構造材であり、CNT膜2、一対の電極3及び一対の挟持シート4を保持する。また、基板1は、当該歪みセンサ素子が取り付けられた測定対象と共に伸縮し、この伸縮をCNT膜2に伝達することによってCNT膜2を測定対象と共に伸縮させる機能を果たす。
CNT膜2は、一方向に引き揃えられる複数のCNT繊維から形成される層からなり、少なくとも表層(表面近傍領域)に後述の絶縁性エラストマーが含浸することにより膜状に形成されている。CNT膜2の表層に含浸する絶縁性エラストマーは、上述の基板1を形成する絶縁性エラストマーの一部であってもよい。また、絶縁性エラストマーはCNT繊維間の電気的接触を阻害するため、CNT膜2の中心部には絶縁性エラストマーが含浸しない領域が残される。このため、CNT膜2は、3層構造と考えることもでき、この場合CNT膜2の最下層が基板1と一体であってもよい。CNT膜2は、前記絶縁性エラストマーの弾性力によって弾性を有し、少なくとも長手方向に伸縮可能である。このCNT膜2は、少なくとも長手方向に伸長することによってCNT繊維同士が離間して電気抵抗が増大し、弾性力により収縮することで、CNT繊維同士が再度接触して電気抵抗が減少する。なお、CNT膜2は、CNT繊維間の接触率を抑制して電気抵抗を調整するために、例えば合成樹脂等からなる絶縁性の繊維を含んでもよい。
CNT膜2を構成するCNT繊維は、それぞれ複数のCNT単繊維から形成することができる。ここで、CNT単繊維とは、1本の長尺のカーボンナノチューブをいう。また、CNT繊維は、CNT単繊維の端部同士が連結する連結部を有する。CNT単繊維同士は、これらのCNT単繊維の長手方向に連結している。このように、CNT膜2において、CNT単繊維同士がその長手方向に連結することでCNT繊維の配向長さの大きいCNT膜2を形成することができ、当該歪みセンサ素子の長手方向の長さを大きくして感度を向上することができる。
CNT膜2に含浸する絶縁性エラストマーとしては、基材層1を形成するエラストマーと同様の材料を用いることができる。
一対の電極3は、基板1の両端部の表面側にカーボンナノチューブの両端部領域を覆うよう積層される。
挟持シート4は、非伸縮領域の裏面を覆うよう基板1の裏面に、電極3にそれぞれ対向するよう積層されている。挟持シート4は、例えば接着剤を用いて積層することができる。この接着剤としては、電極3を積層するために使用されるものと同様のものを用いることができる。
縫製可能部5は、少なくとも一対の電極3及び挟持シート4の同じ位置にそれぞれ形成される一対の貫通孔3a及び一対の貫通孔4aによって画定される。図示する当該歪みセンサ素子は、縫製可能部5において、基板1及びCNT膜2にも貫通孔が形成されているが、基板1及びCNT膜2は、例えば縫い針等を用いて容易に縫糸を貫通させられるので、貫通孔が形成されていなくてもよい。
当該歪みセンサ素子は、基板1及びCNT膜2の積層構造を有するシート体を形成する工程と、このシート体を個々の歪みセンサ素子に対応する帯状に切断する工程と、CNT膜2に一対の電極3を配設する工程と、基板1の裏面に一対の挟持シート4を配設する工程と、電極3、基板1、CNT膜2及び挟持シート4の積層体の両端部領域に貫通孔を形成して縫製可能部5を設ける工程とを備える方法により製造することができる。
当該歪みセンサ素子は、縫製可能部5を有するので、衣服等の生地に縫い付けて固定したり、仮縫いにより位置決めしてから接着剤等で固定することができる。従って、当該歪みセンサ素子は、測定対象物の動きを比較的正確に検出できるよう、衣服等の生地に適切に取り付けることができる。
図3に示す本発明の第二実施形態の歪みセンサ素子は、柔軟性を有する帯状の基板(不図示)と、この基板の表面側に積層されるCNT膜2と、このCNT膜2の表面側のうち長手方向両端部領域に積層され、CNT膜2と電気的に接続される一対の電極3と、この電極3と共に前記基板及びCNT膜2を挟持する一対の挟持シート(不図示)とを備える。
一対の縫製可能部15は、挟持領域の基板、CNT膜2、電極3及び挟持シートに形成される凹部(切り欠き)によって画定される。当該歪みセンサ素子は、例えば一対の縫製可能部15間に縫糸を掛け渡すようにして衣服等の生地に縫い付けることができる。
図4に示す本発明の第三実施形態の歪みセンサ素子は、柔軟性を有する帯状の基板(不図示)と、この基板の表面側に積層されるCNT膜2と、このCNT膜2の表面側のうち長手方向両端部領域に積層され、CNT膜2と電気的に接続される一対の電極3と、この一対の電極3と共に前記基板及びCNT膜2を挟持する一対の挟持シート24とを備える。
一対の挟持シート24は、基板の裏面側に端部領域を覆うよう、前記電極3にそれぞれ対向して積層されている。挟持シート24は、例えば接着剤を用いて積層することができる。
二対の縫製可能部25は、一対の挟持シート24の端部領域から両側にそれぞれ延出する部分により形成される。当該歪みセンサ素子は、この縫製可能部を衣服等の生地に縫い付けることで衣服等に固定できる。特に、当該歪みセンサ素子の縫製可能部25は、任意の位置に縫糸を通すことができるので、通常の布と同様にミシン等を用いて衣服に縫い付けることが可能である。
図5に示す本発明の第四実施形態の歪みセンサ素子は、柔軟性を有する帯状の基板(不図示)と、この基板の表面側に積層されるCNT膜2と、このCNT膜2の表面側のうち長手方向両端部領域
に積層され、CNT膜2と電気的に接続される一対の電極3と、この電極3と共に前記基板及びCNT膜2を挟持する一対の挟持シート34とを備える。
一対の挟持シート34は、基板の裏面側に端部領域を覆うよう、前記電極3にそれぞれ対向して積層されている。挟持シート34は、例えば接着剤を用いて積層することができる。
二対の縫製可能部35は、一対の挟持シート34の端部領域から延出する二対の延出領域34aに形成される。当該歪みセンサ素子は、この縫製可能部35に縫糸を通すようにして衣服等の生地に縫い付けることで衣服等に固定できる。
図6に示す本発明の第五実施形態の歪みセンサ素子は、柔軟性を有する帯状の基板(不図示)と、この基板の表面側に積層されるCNT膜2と、このCNT膜2の表面側のうち長手方向両端部領域に積層され、CNT膜2と電気的に接続される一対の電極3と、この電極3と共に前記基板及びCNT膜2を挟持する一対の挟持シート34と、一対の電極3の間で前記基板及びCNT膜2を挟持する一対の中間保持シート46とを備える。
一対の中間保持シート46は、基板及びCNT膜2の積層体の長手方向中間部を表裏両側から挟み込んでいる。この一対の中間保持シート46は、基板及びCNT膜2の積層体の中間部を固定し、CNT膜2の伸縮領域を複数に分割することで、各伸縮領域の伸縮量を測定対象の伸縮量にそれぞれ近づけることによって検出精度を向上させる。
第二縫製可能部47は、中間保持シート46の第二延出領域46aに形成され、縫糸を貫通させるよう縫い付けられることで、基板及びCNT膜2の積層体の中間部を衣服等に対して位置決めするために用いられる。
前記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、前記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて前記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
2 CNT膜
3 電極
3a 貫通孔
4,24,34 挟持シート
4a 貫通孔
34a 延出領域
5,15,25,35 縫製可能部
46 中間保持シート
46a 第二延出領域
47 第二縫製可能部
Claims (4)
- 柔軟性を有する帯状の基板と、
前記基板の一方の面に積層されるCNT膜と、
前記基板又はCNT膜の少なくとも一方の面に積層され、CNT膜と電気的に接続される少なくとも一対の電極と、
前記電極と共に前記基板及びCNT膜を挟持する挟持シートと
を備える歪みセンサ素子であって、
前記電極及び挟持シートによる挟持領域又はその領域から延出する領域に縫製可能部を有し、
前記一対の電極の間で前記基板及びCNT膜を挟持する中間保持シートをさらに備え、
前記中間保持シートによる挟持領域又はその領域から延出する領域にさらなる縫製可能部を有することを特徴とする歪みセンサ素子。 - 前記縫製可能部が、前記挟持領域又は前記延出領域に形成される貫通孔である請求項1に記載の歪みセンサ素子。
- 前記縫製可能部が、前記挟持領域又は前記延出領域の側縁に形成される凹部である請求項1に記載の歪みセンサ素子。
- 前記縫製可能部が、前記延出領域に配設される布帛である請求項1に記載の歪みセンサ素子。
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