JP6566366B2 - 経口用組成物 - Google Patents
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Description
本実施形態の経口用組成物は、消化酵素に加えてフルーツの処理物若しくはフレーバー、糖質又は乳酸菌を含有することにより、消化酵素活性が優れて高いものである。
本実施形態の経口用組成物は、消化酵素を有する。
消化酵素とは、食品成分を消化する酵素をいい、経口用組成物の投与対象が生成しうる酵素であってもよく、生成できない酵素であってもよい。本実施形態の経口用組成物に含まれる消化酵素は活性型であることが好ましい。活性型酵素とは酵素活性を有する酵素をいう。酵素活性を有するとは、活性を完全に失った状態ではないことをいう。酵素活性の失活は加熱やpHの変化等によって、酵素タンパク質が変性し、活性部位の立体構造が変わることで、基質が酵素に結合できなくなることによって起こる。
プロテアーゼとしては、フルーツの処理物若しくはフレーバー、糖質又は乳酸菌と組み合わせることによる酵素活性促進効果が高い点でシステインプロテアーゼを含有することが好ましく、特にパパインを含有することが好ましい。
α−アミラーゼは、別名を1,4−α−D−グルカングルカノヒドロラーゼ、グリコゲナーゼといい、デンプンやグリコーゲンのα−1,4−結合を不規則に切断し、多糖ないしマルトース、オリゴ糖を生み出す酵素である。
β−アミラーゼは別名を1,4−α−D−グルカングルカノマルトヒドロラーゼ、グリコゲナーゼあるいはサッカロゲンアミラーゼといい、デンプンやグリコーゲンをマルトース(麦芽糖)に分解する。
グルコアミラーゼは正式名称がグルカン1,4−α−グルコシダーゼといい、1,4−α−D−グルカングルコヒドロラーゼは、エキソ1,4−α−グルコシダーゼ、γアミラーゼ、リソソーマルα−グルコシダーゼあるいはアミログルコシダーゼを別名とする。糖鎖の非還元末端のα−1,4−結合をエキソ型に加水分解してブドウ糖1分子を産生する。α−1,6−結合も切断するものも知られている。
デンプン分解力価の測定方法は定法に従えばよいが、例えば以下の方法が挙げられる。デンプン分解力価測定方法:デンプン(溶性)を基質とし、40℃、pH5.0において、30分間に1%デンプン溶液1mlをヨウ素呈色度が波長670nm、光路長10nmで66%の透過率を与えるまで分解する活性を1単位として測定することが出来る。
本発明において、フルーツの処理物若しくはフレーバー、糖質及び乳酸菌はいずれも消化酵素とは異なる成分である。但し、上述したように消化酵素は、食材加工物であってよく当該食材にはフルーツ及び乳酸菌も含まれる。ここでいう加工物の加工方法としては、フルーツ処理物におけるフルーツの処理方法や乳酸菌の処理方法と同様のものが挙げられる。
従って、例えば、本実施形態の経口用組成物には、2種以上のフルーツ加工物を含有するものであって、そのうち1種以上をフルーツの処理物として含有し、そのうち1種以上が消化酵素として含有するものが含まれる。
フルーツの処理物若しくはフレーバーにおけるフルーツとは、食用になる果実又は果実的野菜の果実部分又は花托を指す。なお、本明細書において、果実は、果皮、果肉、果汁、種子を含む。
中でも、仁果類、核果類、ベリー類、バナナ、パイナップル、メロンから選ばれる少なくとも1種を用いることが好ましく、とりわけ、リンゴ、マンゴー、ストロベリー、バナナ、メロン及びパイナップルから選ばれる少なくとも1種を用いることが好ましい。
マンゴーはウルシ科マンゴー属の果樹の果実である。
ストロベリーは、バラ科の多年草であり、オランダイチゴ、キイチゴ、ヘビイチゴ等の総称であり、これ等の花托及び/又は果実を用いることが好ましい。特にオランダイチゴの花托及び/又は果実が好ましい。
バナナは、バショウ科バショウ属のうち、果実を食用とする品種群の総称であり、その品種群の果実を指す。
メロンは、果実を食用にするウリ科の一年生草本植物の果実であり、学名をCucumis meloと呼ばれる。
パイナップルは、パイナップル科の多年草の果実であり、学名をAnanas comosusと呼ばれる。
また、フルーツの処理物若しくはフレーバーは、フルーツの発酵物やその乾燥粉末であってもよい。フルーツの発酵物とは、フルーツ又はその粉砕物、搾汁、抽出物若しくは細片化物を発酵させたものが含まれる。
糖質は、糖類又は糖アルコールであることが好ましく、とりわけ、単糖類若しくは少糖類又はその糖アルコールであることが好ましい。ここでいう少糖類としては、構成糖数が2以上50以下であることが好ましく、2以上40以下であることがより好ましく、2以上30以下であることが特に好ましい。単糖類としては、グルコース、フルクトース、マンノース、ガラクトース、キシロース、アラビノース等が挙げられる。少糖類としては、乳糖(ラクトース)、ショ糖(スクロース)、麦芽糖(マルトース)などの2糖類、マルトトリオースなどの3糖類、フラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、環状オリゴ糖などのオリゴ糖が挙げられる。また、糖アルコールとしては、糖類に対応する糖アルコールが挙げられ、具体的には、単糖のアルコールとしては、例えばエリスリトール、D−トレイトール、L−トレイトール等のテトリトール、D−アラビニトール、キシリトール等のペンチトール、D−イジトール、ガラクチトール(ダルシトール)、D−グルシトール(ソルビトール)等のヘキシトール、イノシトール等のシクリトール、マンニトール、ボレミトール、リビトール、ペルセイトール、D−エリトロ−D−ガラクト−オクチトール等が挙げられる。また、二糖のアルコールとしては、例えば、還元麦芽糖(マルチトール)、ラクチトール、還元パラチノース(イソマルト)等が挙げられる。また三糖以上のアルコールとしては、マルトトリイトール、イソマルトトリイトール、パニトール等が挙げられる。
中でも、糖質としては、構成糖数が2以上50以下であることが好ましく、2以上30以下であることがより好ましく、2以上15以下であることがより特に好ましく、また、ガラクトース又はグルコースを構成糖とする糖類又はその糖アルコールが好ましい。
乳酸菌は生菌であっても死菌であってもよく、死菌の場合は菌体破砕物であってもよい。乳酸菌粉末は、例えば培養した乳酸菌又は発酵に使用した乳酸菌培養物から培地等の不要分を除いた後に乳酸菌の菌体を公知の方法で粉末化して得ることができる。乳酸菌の種類としては、代謝産物として乳酸を産生するものであれば特に限定されず、ヒトなどの動物において従来経口摂取されているものが挙げられ、例えば、Bifidobacterium属、Lactbacillus属、Enterococcus属、Leuconostoc属、Pediococcus属、Staphylococcus属、Tetragenococcus属、Bacillus属のものが挙げられる。
Bifidobacterium属としては、Bifidobacterium bifidum、Bifidobacterium breve、Bifidobacterium infantis、Bifidobacterium lactis、Bifidobacterium longum、Bifidobacterium adolescentis、Bifidobacterium mongolienseが挙げられる。
Lactbacillus属としては、Lactbacillus brevis、Lactbacillus gasseri、Lactobacillus acidophilus、Lactobacillus buchneri、Lactobacillus bulgaricus、Lactobacillus delburvecki、Lactobacillus casei、Lactobacillus crispatus、Lactobacillus curvatus、Lactobacillus halivaticus、Lactobacillus pentosus、Lactobacillus plantarum、Lactobacilus paracasei、Lactobacillus rhamnosus、Lactobacillus salivarius、Lactobacillus sporogenes、Lactobacillus sakei、Lactobacillus fructivorans、Lactobacillus hilgardii、Lactobacillus reuteri、Lactobacillus fermentumが挙げられる。
Enterococcusとしては、Enterococcus faecalis(Streptococcus faecalis と称されることもある)、Enterococcus faesium(Streptococcus faesiumと称されることもある)、Streptococcus thermophilus、Lactococcus lactis(Streptococcus lactisと称されることもある) が挙げられる。
Leuconostoc属としては、Leuconostoc mesenteroides、Leuconostoc oenos が挙げられる。
Pediococcus属としては、Pediococcus acidilactici、Pediococcus pentosaceusが挙げられる。
Staphylococcus属としては、Staphylococcus carnosus、Staphylococcus xylosusが挙げられる。
Tetragenococcus属としては、Tetragenococcus halophilusが挙げられる。Bacillus属としては、Bacillus coagulans、及びBacillus mesentericusなどが挙げられる。
とりわけ、Bacillus coagulans、Enterococcus faecalis及びBifidobacterium bifidumが好ましい。これらは、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
一般に体内が酵素不足になると、代謝酵素が食物の消化に優先して使用されるため、体内の代謝が低下するといわれている。消化酵素を経口摂取により体内に供給すると、体内での代謝酵素の産生が増加するか又はその消費を抑制し、これにより代謝が増加または改善することでダイエット効果があるといわれている。また、消化酵素を経口摂取により体内に供給すると、消化器官での消化力が向上し、これが整腸につながり、便秘や腹部肥満が解消されやすいとされている。
本発明の組成物は消化酵素活性が高いため、これを経口摂取により体内に供給することで、これらのダイエット効果並びに便秘又は腹部肥満を解消する効果を高めるものと期待される。
下記表1〜表3に示す被験試料として以下のものを用いた。
(1−1)α−アミラーゼ:市販の酵素製剤粉末(デンプン分解力価:〜30単位/mg)を用いた。
パパイン:未成熟パパイヤの種子から抽出した市販のパパイヤ抽出物粉末(タンパク質分解力価:90,000単位/g)を用いた。
(1−2)フルーツ成分として下記の粉末を用いた。
・パイナップル:パイナップル果実を含水エタノールで抽出した抽出物の乾燥粉末、セラミド含有)を用いた。
・ストロベリー:市販されているストロベリー濃縮果汁の乾燥粉末(スプレードライ)を用いた。
・マンゴー:マンゴーピューレの乾燥粉末を用いた。
・メロン:市販されているメロン胎座を熱水で抽出した抽出物の乾燥粉末を用いた。
・アップルフレーバー:市販のリンゴの香料(天然香料基原物質リスト(別添 添加物2−2)記載の香料及び食衛生法施行規則(別表第1)記載の香料を含む)を用いた。
・バナナフレーバー:市販のバナナの香料(天然香料基原物質リスト(別添 添加物2−2)記載の香料及び食衛生法施行規則(別表第1)記載の香料を含む)を用いた。
・マンゴーフレーバー:市販のマンゴーの香料(天然香料基原物質リスト(別添 添加物2−2)記載の香料及び食衛生法施行規則(別表第1)記載の香料を含む)を用いた。
・乳糖:市販されている乾燥粉末を用いた。
・還元麦芽糖:市販されている乾燥粉末を用いた。
・有胞子性乳酸菌:市販されている学名Bacillus coagulansの発芽前の胞子状態の乾燥粉末を用いた。
・乳酸菌(死菌):α−アミラーゼ活性測定には市販されている学名Enterococcus faecalisの死菌の乾燥粉末を用いた。プロテアーゼ活性測定には、学名Enterococcus faecalisの死菌の水抽出物(死菌の乾燥粉末を水で16時間抽出し、遠心後、上清を凍結乾燥により、乾燥粉末化させたもの)又はエタノール抽出物(死菌の乾燥粉末をエタノール(50%又は100%)で16時間抽出し、遠心後、上清を凍結乾燥により、乾燥粉末化させたもの)を用いた。
フルーツの処理物又はフレーバー、糖質又は乳酸菌を、消化酵素であるα−アミラーゼと組み合わせた組成物は、デンプン分解酵素活性が顕著に向上することを、以下のとおりに実証した。
(2−1)試料調製
酢酸及び酢酸ナトリウムを水に溶解させて室温にてpH5の20mM酢酸緩衝液を調製した。調製した20mM酢酸緩衝液に、デンプン(和光純薬:191−03985)を0.5mg/mlで溶解し、デンプン溶液とした。
1M塩酸にヨウ化カリウムを1mg/mlになるように溶解した後、ヨウ素を0.1mg/mlになるように溶解し、ヨウ素液とした。
前記20mM酢酸緩衝液に下記表1に示す被験試料を表1に示す濃度となるように分散ないし溶解させることにより、被験試料溶液を調製した。
20mM酢酸緩衝液及び、0.5mg/mlデンプン溶液を用いて、デンプン濃度を0mg/ml、0.06mg/ml、0.125mg/ml、0.25mg/ml及び0.5mg/mlの各濃度に調整したデンプン溶液を用意した。各濃度のデンプン溶液1mlに、20mM酢酸緩衝液125μl、ヨウ素液125μlを順に加え、620nmにおける吸光度を測定し検量線を作成した。
0.5mg/mlデンプン溶液1mlを30℃に保ち、(2−1)で調製した被験物質溶液を125μl加えて反応を開始させ、20分後にヨウ素液を125μl加えよく混合し、酵素反応20分の溶液とした。
それとは別に、0.5mg/mlデンプン溶液1mlにヨウ素液125μl、被験物質溶液125μlを順に加えよく混合したものを酵素反応0分の溶液とした。酵素反応0分の溶液及び酵素反応20分の溶液のそれぞれの620nmにおける吸光度を測定した。
酵素反応0分及び20分の吸光度差Δから、(2−2)で得た検量線に基づき、被験試料により消化されたデンプン当量値を算出した。
得られたデンプン当量値について、α−アミラーゼ単体の値(比較例1)を100%としたときの相対値を求め、デンプン分解力価(相対値)とした。結果を下記表1に示す。なお、下記表において、〇は、上記(2−1)で調製した被験試料溶液が、左欄に記載の被験試料を同表に記載の濃度で含有していたことを示す(下記表2においても同様)。
従って、フルーツ処理物又はフレーバー、糖質又は乳酸菌とα−アミラーゼとを組み合わせた本発明の経口用組成物によるデンプン分解酵素活性向上効果が優れていることが判る。
特定のフルーツ成分、糖質又は乳酸菌が、消化酵素であるプロテアーゼ活性を顕著に向上させることを以下のとおりに実証した。
(3−1)チロシン検量線の作成
チロシンを105℃で3時間乾燥させた後、0.100gを正確に量り、0.2N 塩酸を加えて溶解し、正確に100μlとしたものを、チロシン標準溶液とした。このチロシン標準溶液 100μlを正確に量り、0.2N 塩酸で5mlにメスアップ後(20μg/ml)、15μg/ml、10μg/ml及び5μg/mlの各濃度に希釈し、検量線試液とした。
カゼイン溶液は次のようにして調製した。すなわち、カゼイン(ウシ乳由来(Hammarsten処方);和光純薬工業社) 約1gを精密に量り、105℃で2時間インキュベートした後、乾燥質量を測定した。得られた乾燥カゼイン 1.20g相当を精密に量り、0.05M リン酸一水素二ナトリウムの水溶液160mlを加え、水浴中で40℃にて、約15分加温して溶解した。1M 塩酸を用いてpH7.5に調製し、超純水で200mlにメスアップすることにより、カゼイン溶液を調製した。
また、ブランクにおける吸光度をABとした。
タンパク質分解力価(単位/g)=(AT−AB)×F×(反応溶液の量)×(1/10)×(1/W)
F:チロシン検量線より求めた吸光度差が1.000のときのチロシン量(μg/ml)
反応溶液:カゼイン溶液+被験試料溶液+タンパク質沈殿溶液
W:反応溶液中の試料の量(g)
従って、フルーツ成分、糖質又は乳酸菌とプロテアーゼと組み合わせた本発明の経口用組成物によるプロテアーゼ活性向上効果が優れていることが判る。
(1)中央薬事審議会第523号通知による活性測定法;食品製造用プロテアーゼおよびパパイン製剤のタンパク消化力測定法の検討
(2)日本公定書協会編:改訂かぜ薬・解熱鎮痛薬試験法(付録2)〜胃腸薬の制酸力・pH試験法及び消化力試験法とその解説〜
下記表4の配合にて、α−アミラーゼ及びフルーツの処理物若しくはフレーバーを含有する粉末飲料を製造した。
下記表5の配合にて、α−アミラーゼ及びフルーツの処理物若しくはフレーバーを含有する顆粒剤を製造した。
下記表6の配合にて、プロテアーゼ及びフルーツの処理物若しくはフレーバーを含有する粉末飲料を製造した。
下記表7の配合にて、プロテアーゼ及びフルーツの処理物若しくはフレーバーを含有する粉末飲料を製造した。
Claims (1)
- 以下の(1)〜(4)の何れかに該当する経口用組成物。
(1)パパイン、パイナップル処理物、還元麦芽糖及び乳酸菌を含有し、固体状又は流動状であり、固体状である場合、粉末状、顆粒状、粒状、タブレット状、カプセル状又はソフトカプセル状である(但し経口用組成物がキャンディーである場合及びパイナップル処理物が消化酵素である場合を除く。またイヌリンを含むものを除く)。
(2)パパイン、乳糖、ストロベリー処理物、還元麦芽糖及び乳酸菌を含有し、固体状又は流動状であり、固体状である場合、粉末状、顆粒状、粒状、タブレット状、チュアブル状、カプセル状又はソフトカプセル状である(但し、ヨーグルトを含むものを除く)。
(3)パパイン、乳糖、メロン処理物及び乳酸菌を含有する(但し、ヨーグルト又はイヌリンを含むものを除く)。
(4)パパイン、乳糖、乳酸菌及び還元麦芽糖を含有する(但し、イグサ、ヨーグルト又はイヌリンを含むものを除く)。
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