JP6567907B2 - Vehicle drive device - Google Patents
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Description
本発明は、クランク軸を備える車両用駆動装置に関する。 The present invention relates to a vehicle drive device including a crankshaft.
クランク軸にトルクコンバータ等の回転体を連結するため、クランク軸と回転体との間にはドライブプレート等のプレート部材が設けられている。また、クランク軸の振動を抑制するため、プレート部材にウェイトを固定する技術や、プレート部材に肉抜き部を形成する技術が提案されている(特許文献1および2参照)。
In order to connect a rotating body such as a torque converter to the crankshaft, a plate member such as a drive plate is provided between the crankshaft and the rotating body. In order to suppress the vibration of the crankshaft, a technique for fixing a weight to the plate member and a technique for forming a thinned portion on the plate member have been proposed (see
ところで、プレート部材にウェイトを固定することや、プレート部材に肉抜き部を形成することは、プレート部材の剛性バランスを崩す要因である。このように、プレート部材の剛性バランスを崩すことは、トルクコンバータ等の回転体を傾動させる要因となっていた。このため、回転体の傾動を抑制することが求められている。 By the way, fixing the weight to the plate member and forming the thinned portion on the plate member are factors that break the rigidity balance of the plate member. Thus, breaking the rigidity balance of the plate member has been a factor for tilting a rotating body such as a torque converter. For this reason, it is required to suppress the tilting of the rotating body.
本発明の目的は、回転体の傾動を抑制することにある。 An object of the present invention is to suppress tilting of a rotating body.
本発明の車両用駆動装置は、エンジンに回転自在に設けられ、コネクティングロッドを支持する複数のクランクピンが形成されるクランク軸と、前記クランク軸とこれに軸方向に対向する回転体との間に設けられ、前記クランク軸と前記回転体とを連結するプレート部材と、前記プレート部材に取り付けられ、前記プレート部材の温度を上昇させる発熱部材と、を有し、前記発熱部材は、前記複数のクランクピンのうち最も前記回転体に近いクランクピンの逆位相側に、配置される。 A vehicle drive device according to the present invention is provided between a crankshaft that is rotatably provided in an engine and has a plurality of crankpins that support a connecting rod, and between the crankshaft and a rotating body that faces the crankshaft. A plate member that connects the crankshaft and the rotating body, and a heat generating member that is attached to the plate member and raises the temperature of the plate member. It arrange | positions in the reverse phase side of the crankpin nearest to the said rotary body among crankpins.
本発明によれば、プレート部材に取り付けられる発熱部材は、複数のクランクピンのうち最も回転体に近いクランクピンの逆位相側に配置される。これにより、プレート部材の各部位における変形量を互いに近づけることができ、回転体の傾動を抑制することができる。 According to the present invention, the heat generating member attached to the plate member is disposed on the opposite phase side of the crank pin closest to the rotating body among the plurality of crank pins. Thereby, the deformation amount in each site | part of a plate member can be mutually approximated, and tilting of a rotary body can be suppressed.
[実施形態1]
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態(実施形態1)であるパワーユニット(車両用駆動装置)10を上方から示す概略図である。図1に示すように、車両に搭載されるパワーユニット10は、エンジン11とこれに連結されるトランスミッション12とを有している。エンジン11を構成するシリンダブロック13にはジャーナルボア14が形成されており、ジャーナルボア14には図示しない軸受メタルを介してクランク軸15が回転自在に支持されている。なお、図示するエンジン11は、水平対向型の4気筒エンジンである。
[Embodiment 1]
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a schematic view showing a power unit (vehicle drive device) 10 according to an embodiment (Embodiment 1) of the present invention from above. As shown in FIG. 1, a
クランク軸15は、回転中心に位置する複数のクランクジャーナルJ1〜J5と、クランクジャーナルJ1〜J5を連結する複数のクランクスローT1〜T4と、を有している。クランクスローT1〜T4は、回転中心から偏心するクランクピンP1〜P4と、クランクジャーナルJ1〜J5およびクランクピンP1〜P4を連結するクランクアーム20と、を備えている。クランクピンP1〜P4には、コネクティングロッド21を介してピストン22が連結されている。また、中央に配置される2つのクランクスローT2,T3には、クランクピンP2,P3の逆位相側に延びるバランスウェイト23が設けられている。さらに、クランク軸15の一端部には出力フランジ24が設けられており、クランク軸15の他端部には補機駆動軸25が設けられている。なお、補機駆動軸25にはクランクプーリ26が取り付けられる。
The
図2はクランク軸15とトルクコンバータ30との連結構造を示す断面図である。図2に示すように、クランク軸15の出力フランジ24には、複数のネジ孔24aが形成されている。この出力フランジ24には、ドライブプレート31の中央部31aが締結ボルト32を用いて固定されている。また、トルクコンバータ30には外殻を構成するポンプシェル33が設けられており、ポンプシェル33の外周面にはネジ孔34aを備えた取付部34が固定されている。このポンプシェル33の取付部34には、ドライブプレート31の外周部31bが締結ボルト35を用いて固定されている。すなわち、クランク軸15とこれに軸方向に対向するトルクコンバータ(回転体)30とは、ドライブプレート(プレート部材)31を介して互いに連結されている。なお、ドライブプレート31の中央部31aには、締結ボルト32を挿入する貫通孔36が形成されており、ドライブプレート31の外周部31bには、締結ボルト35を挿入する貫通孔37が形成されている。
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a connection structure between the
トルクコンバータ30は、ポンプシェル33に固定されるポンプインペラ40と、ポンプインペラ40に対向するタービンランナ41と、を備えている。トルクコンバータ30はステータ42を備えており、ステータ42はポンプインペラ40とタービンランナ41との間に配置されている。タービンランナ41にはタービンハブ43が連結されており、タービンハブ43にはタービン軸44が連結されている。トルクコンバータ30の出力軸であるタービン軸44には、ミッションケース45内の変速機構46が連結されている。また、トルクコンバータ30のポンプシェル33は、軸受47を介してミッションケース45に支持されている。なお、滑り要素であるトルクコンバータ30には、ポンプシェル33とタービン軸44とを直結するロックアップクラッチ48が設けられている。
The
[ドライブプレート構造]
続いて、ドライブプレート31の構造について説明する。図3は図2の矢印A方向からドライブプレート31を単体で示す正面図である。図4はクランク軸15とドライブプレート31との位置関係を示す概略図である。図4には図1のA−A線に沿う断面が概略的に示されている。また、図5(a)〜(d)は、ドライブプレート31に作用する遠心力を示すイメージ図である。図5(a)〜(d)には、ドライブプレート31の回転状態が90°毎に示されている。
[Drive plate structure]
Next, the structure of the
図3および図4に示すように、ドライブプレート31には、厚み方向に貫通する複数の開口部50が形成されている。これらの開口部50の多くは、クランクピンP4の同位相側に配置されている。すなわち、クランクピンP4の同位相側に位置するドライブプレート31の部位が、多くの開口部50を備えた肉抜き部51として構成されている。また、クランクピンP4の逆位相側に位置するドライブプレート31の部位が、開口部50の少ない慣性マス部52として構成されている。なお、同位相側や逆位相側の基準に用いられるクランクピンP4とは、クランクピンP1〜P4のうち、最もトルクコンバータ30に近いクランクピンである。
As shown in FIGS. 3 and 4, the
このように、ドライブプレート31に慣性マス部52を設けることにより、ドライブプレート31の重心は、クランクピンP4の逆位相側にずらされる。すなわち、ドライブプレート31は、回転中心C1よりもクランクピンP4の逆位相側に重心が外れるアンバランス形状を有している。これにより、図5(a)〜(d)に矢印αで示すように、クランク軸15と共に回転するドライブプレート31の遠心力は、クランク軸15の出力フランジ24に対して、クランクピンP4の逆位相側つまり慣性マス部52側に作用することになる。なお、図4に示すように、クランクピンP4の同位相側とは、基準線L1よりもクランクピンP4に近づく側であり、クランクピンP4の逆位相側とは、基準線L1よりもクランクピンP4から離れる側である。また、基準線L1とは、クランク軸15の回転中心C1とクランクピンP4の軸中心C2とを結ぶ直線L2に直交し、かつクランク軸15の回転中心C1を通過する直線である。
As described above, by providing the
[クランク軸の振動抑制]
次いで、参考例を用いてクランク軸100に発生する振動について説明した後に、ドライブプレート31によるクランク軸15の振動抑制について説明する。図6は参考例であるクランク軸100の振動状況を示すイメージ図である。また、図7はドライブプレート31が連結されたクランク軸15の振動状況を示すイメージ図である。なお、図6に示すクランク軸100には、重心が回転中心に一致するドライブプレート101が連結されている。また、図6に示すクランク軸100は、各クランクスローT1〜T4にバランスウェイト23を備えている。なお、図6において、図1に記載される部品と同様の部品については、同一の符号を付してその説明を省略する。
[Crankshaft vibration suppression]
Next, after describing the vibration generated in the
図6に示すように、クランク軸100が回転する際には、白抜きの矢印で示すように、クランクピンP1〜P4に対して、コネクティングロッド21およびピストン22の慣性力が作用する。図示するクランク軸100の回転角においては、クランク軸100の中央部が矢印A方向に付勢され、クランク軸100の両端部が矢印B方向に付勢されるため、クランク軸100は矢印A方向に凸の弓形に変形する。そして、更にクランク軸100が180°回転すると、クランク軸100の中央部が矢印B方向に付勢され、クランク軸100の両端部が矢印A方向に付勢されるため、クランク軸100は矢印B方向に凸の弓形に変形する。このようなクランク軸100の弓形変形が繰り返され、クランク軸100には振動が発生していた。
As shown in FIG. 6, when the
そこで、図7に示すように、実施形態1のパワーユニット10には、アンバランス形状のドライブプレート31が設けられている。このドライブプレート31をクランク軸15に固定することにより、クランク軸15に対してクランクピンP4の逆位相側に遠心力を作用させることができる。すなわち、図7に示すように、クランクピンP4の慣性力βを打ち消すように、クランク軸15の出力フランジ24に遠心力αを発生させることができる。これにより、クランクジャーナルJ5の変位を抑制することができ、クランク軸15の振動を抑制することができる。さらに、クランク軸15に連結されるクランクプーリ26には、クランクピンP1の逆位相側にウェイト27が設けられている。これにより、クランクジャーナルJ1の変位を抑制することができ、クランク軸15の振動を抑制することができる。
Therefore, as shown in FIG. 7, the
前述したように、アンバランス形状のドライブプレート31を用いることにより、ドライブプレート31の遠心力によってクランク軸15の振動を抑制することができる。しかしながら、アンバランス形状を備えたドライブプレート31は、ドライブプレート自体の剛性バランスが崩れてしまうという問題を有している。このように、ドライブプレート31の剛性バランスが崩れることは、ドライブプレート31の一様な変形を阻害する要因であり、トルクコンバータ30を傾かせる要因であった。
As described above, the vibration of the
[トルクコンバータの傾動状況]
次いで、比較例を参照しながらトルクコンバータ30の傾動について説明した後に、ドライブプレート31によるトルクコンバータ30の傾動抑制について説明する。図8は比較例のドライブプレート200の構造を示す概略図である。また、図9(a)および(b)は比較例のドライブプレート200が連結されたトルクコンバータ30の傾動状況を示すイメージ図である。なお、図9(a)に示したクランク軸15の回転角と、図9(b)に示したクランク軸15の回転角とは、互いに180°ずれている。なお、図8および図9において、図2に記載される部品と同様の部品については、同一の符号を付してその説明を省略する。
[Tilting situation of torque converter]
Next, after the tilt of the
図8に示すように、クランク軸15とトルクコンバータ30とは、ドライブプレート200を介して互いに連結されている。このドライブプレート200は、前述したドライブプレート31と同様に、クランクピンP4の同位相側に位置する低剛性の肉抜き部51と、クランクピンP4の逆位相側に位置する高剛性の慣性マス部52と、を有している。ところで、内部にオイルが供給されるトルクコンバータ30においては、エンジン側とトランスミッション側との受圧面積に差があることから、図8に矢印Fで示すように、トルクコンバータ30にはクランク軸15に向かう推力が作用している。これにより、クランク軸15とトルクコンバータ30とを連結するドライブプレート200は、トルクコンバータ30によって軸方向に付勢されていた。
As shown in FIG. 8, the
ここで、アンバランス形状のドライブプレート200は、高剛性の慣性マス部52と低剛性の肉抜き部51とを備えることから、慣性マス部52よりも肉抜き部51が変形し易いという特性を有している。すなわち、ドライブプレート200の剛性バランスが崩れていることから、慣性マス部52と肉抜き部51との変形量に差が生じていた。このため、図9(a)および(b)に矢印X1で示すように、クランク軸15が回転する際には、慣性マス部52よりも肉抜き部51が大きく変形し、トルクコンバータ30の傾動が繰り返されていた。
Here, since the
[ドライブプレートの部分加熱]
このようなトルクコンバータ30の傾動を抑制するため、実施形態1に係るドライブプレート31においては、ドライブプレート31を部分的に加熱する構造を有している。以下、ドライブプレート31の部分加熱について説明する。図3に示すように、ドライブプレート31の慣性マス部52には、径方向や周方向に伸びる複数の帯状発熱体60a,60bによって構成される電熱シート(発熱部材)60が取り付けられている。このように、ドライブプレート31に設けられる電熱シート60は、慣性マス部52つまりクランクピンP4の逆位相側に配置されている。なお、ドライブプレート31に設けられる発熱部材としては、通電によって発熱する部材であれば良く、例えば、カーボンファイバーが含まれた発熱体によって構成される電熱シートを用いることができる。また、電熱シート60のようなシート状の発熱部材に限られることはなく、発熱部材としてニクロム線等の電熱線を用いることも可能である。
[Partial heating of drive plate]
In order to suppress such tilting of the
図2に示すように、ドライブプレート31の電熱シート60に電力を供給するため、クランク軸15およびシリンダブロック13には通電経路61,62が設けられており、これらの通電経路61,62はスリップリング63を介して電気的に接続されている。また、シリンダブロック13の通電経路62には、コネクタ64を介してコントローラ65が電気的に接続されている。加熱制御部として機能するコントローラ65は、電熱シート60の温度を調整するため、電熱シート60に対する通電量を制御する機能を有している。なお、コントローラ65は、CPU、ROMおよびRAM等によって構成されるマイクロコンピュータや、電熱シート60に対する通電電流を生成する回路部等によって構成されている。
As shown in FIG. 2, in order to supply electric power to the
図10(a)および(b)はドライブプレート31の構造を示す概略図である。図10(a)には電熱シート60を非発熱状態に制御したときのドライブプレート31が示されており、図10(b)には電熱シート60を発熱状態に制御したときのドライブプレート31が示されている。なお、図10においては、発明の理解を容易にする観点から、慣性マス部52と電熱シート60とを分けて示しているが、図2および図3に示すように、慣性マス部52と電熱シート60とは互いに重ねられている。
10A and 10B are schematic views showing the structure of the
図10(a)に示すように、通電遮断によって電熱シート60が非発熱状態に制御されると、ドライブプレート31の温度は周方向にほぼ一様になる。この場合には、ドライブプレート31の肉抜き部51と慣性マス部52との温度差が解消されることから、肉抜き部51と慣性マス部52とのヤング率をほぼ一様にすることができる。一方、図10(b)に示すように、通電によって電熱シート60が発熱状態に制御されると、電熱シート60によってドライブプレート31の慣性マス部52が部分的に加熱される。この場合には、肉抜き部51に比べて慣性マス部52の温度が上昇することから、肉抜き部51に比べて慣性マス部52のヤング率を低下させることができる。すなわち、電熱シート60を発熱状態に制御することにより、慣性マス部52の温度を上げて慣性マス部52の剛性を低下させることができる。
As shown in FIG. 10A, when the
[トルクコンバータの傾動抑制]
続いて、電熱シート60によるトルクコンバータ30の傾動抑制について説明する。図11(a)および(b)はドライブプレート31が連結されたトルクコンバータ30の傾動状況を示すイメージ図である。なお、図11(a)に示したクランク軸15の回転角と、図11(b)に示したクランク軸15の回転角とは、互いに180°ずれている。
[Torque converter tilt control]
Next, suppression of tilting of the
前述したように、ドライブプレート31は、低剛性の肉抜き部51、高剛性の慣性マス部52、および慣性マス部52を加熱する電熱シート60を有している。すなわち、図10に示すように、ドライブプレート31の一方側には、低剛性の肉抜き部51が設けられており、ドライブプレート31の他方側には、高剛性の慣性マス部52とこれを加熱する電熱シート60とが設けられている。このように、慣性マス部52と電熱シート60とを組み合わせることにより、肉抜き部51と慣性マス部52との変形量を互いに近づけることができ、トルクコンバータ30の傾動を抑制することができる。
As described above, the
すなわち、トルクコンバータ30がドライブプレート31によって付勢されると、図11(a)および(b)に矢印X1で示すように、低剛性の肉抜き部51は圧縮方向に変形する。しかしながら、高剛性の慣性マス部52には電熱シート60が設けられることから、電熱シート60によって慣性マス部52を加熱することにより、図11(a)および(b)に矢印X2で示すように、慣性マス部52の剛性を低下させて変形量を増やすことができる。このように、ドライブプレート31を部分的に加熱する電熱シート60を設けることにより、肉抜き部51と慣性マス部52との変形量を互いに近づけることができ、トルクコンバータ30の傾動を抑制することができる。これにより、パワーユニット10を構成する各種部品の負荷を軽減することができ、パワーユニット10の耐久性を向上させることができる。
That is, when the
また、ドライブプレート31に作用する負荷は、エンジン11の回転速度つまりエンジン回転数に応じて変化することから、コントローラ65はエンジン回転数に基づいて電熱シート60の目標温度を設定する。ここで、図12は電熱シート60における目標温度の設定例を示す線図である。図12に示すように、コントローラ65によって設定される電熱シート60の目標温度は、エンジン回転数が上昇する程に高く設定されている。なお、図12に示す例では、ドライブプレート31に作用する遠心力を考慮し、電熱シート60の目標温度を二次曲線的に上昇させているが、これに限られることはなく、電熱シート60の目標温度を直線的に上昇させても良い。
Further, since the load acting on the
図12に示すように、エンジン回転数が回転数N1から回転数N2に上昇した場合には、電熱シート60の目標温度が温度T1から温度T2に引き上げられる。このように、エンジン回転数が上昇する状況とは、ドライブプレート31に作用する負荷が増大し、肉抜き部51の変形量が増大する状況である。この状況においては、電熱シート60の温度を上昇させることにより、慣性マス部52の剛性を低下させて慣性マス部52の変形を促すようにしている。これにより、肉抜き部51の変形量が増大する状況においても、慣性マス部52の変形を促すことができるため、トルクコンバータ30の傾動を抑制することができる。
As shown in FIG. 12, when the engine speed increases from the rotational speed N1 to the rotational speed N2, the target temperature of the
[実施形態2]
以下、本発明の他の実施の形態について説明する。図13は本発明の他の実施の形態(実施形態2)に係るドライブプレート(プレート部材)70を示す断面図である。また、図14は実施形態2に係るドライブプレート70を単体で示す正面図である。さらに、図15(a)および(b)はドライブプレート70が連結されたトルクコンバータ30の傾動状況を示すイメージ図である。なお、図15(a)に示したクランク軸15の回転角と、図15(b)に示したクランク軸15の回転角とは、互いに180°ずれている。また、図13〜図15において、図2および図3に示した部位と同様の部位については、同一の符号を付してその説明を省略する。
[Embodiment 2]
Hereinafter, other embodiments of the present invention will be described. FIG. 13 is a cross-sectional view showing a drive plate (plate member) 70 according to another embodiment (Embodiment 2) of the present invention. FIG. 14 is a front view showing a
図13および図14に示すように、ドライブプレート70の肉抜き部51には、開口部50の縁に沿って複数の放熱板71が形成されている。すなわち、ドライブプレート31には、クランクピンP4の同位相側に放熱板71が形成されている。このように、低剛性の肉抜き部51に放熱板71を設けることにより、肉抜き部51の温度上昇を抑制してヤング率の低下を抑制することができる。これにより、肉抜き部51の剛性を高めて肉抜き部51の変形量を抑制することができるため、慣性マス部52の変形量を確保し難い場合であっても、肉抜き部51と慣性マス部52との変形量を近づけることができ、トルクコンバータ30の傾動を抑制することができる。
As shown in FIGS. 13 and 14, a plurality of
すなわち、トルクコンバータ30がドライブプレート70によって付勢されると、前述したように、低剛性の肉抜き部51が変形するとともに、電熱シート60の加熱によって慣性マス部52の変形も促される。ここで、図15(a)および(b)に矢印X2aで示すように、慣性マス部52の変形量が確保され難い場合であっても、矢印X1aで示すように、冷却によって肉抜き部51の変形量を抑制することができ、トルクコンバータ30の傾動を抑制することができる。なお、図15に示す符号X1a,X2aは、図11に示す符号X1,X2よりも少ない変形量を示している。また、、図示する例では、ドライブプレート31の放熱板71をエンジン側とトルクコンバータ側との双方に突出させているが、これに限られることはなく、ドライブプレート31の放熱板71をエンジン側だけに突出させても良く、ドライブプレート31の放熱板71をトルクコンバータ側だけに突出させても良い。
That is, when the
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前述の説明では、エンジン11として水平対向型の4気筒エンジンを用いているが、これに限られることはなく、シリンダ数やシリンダ配列を変更した他の形式のエンジンを用いても良い。また、前述の説明では、回転体としてトルクコンバータ30を例示しているが、これに限られることはない。例えば、回転体として、クラッチハウジングやフライホイールを採用しても良い。また、前述の説明では、クランク軸15のクランクスローT1,T4からバランスウェイト23を削減しているが、これに限られることはなく、クランクスローT1,T4にバランスウェイト23を設けても良い。
It goes without saying that the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications can be made without departing from the scope of the invention. For example, in the above description, a horizontally opposed four-cylinder engine is used as the
前述の説明では、ドライブプレート31,70に形成される開口部50の位置、大きさ、形状を調整することにより、ドライブプレート31,70に慣性マス部52を形成しているが、これに限られることはない。例えば、ドライブプレート31,70に対して、クランクピンP4の逆位相側にウェイト部材を設けることにより、ドライブプレート31,70に慣性マス部52を形成しても良い。
In the above description, the
前述の説明では、エンジン回転数が上昇する程に、電熱シート60の目標温度を高く設定しているが、電熱シート60の目標温度としては、連続的に高く設定しても良く、段階的に高く設定しても良い。また、前述の説明では、エンジン回転数に基づいて電熱シート60の目標温度を調整しているが、これに限られることはなく、エンジン回転数に関係なく目標温度を一定に制御しても良い。また、エンジン運転中は常に電熱シート60を発熱状態に制御しても良く、エンジン回転数に応じて非発熱状態と発熱状態とを切り替えても良い。例えば、エンジン回転数が所定回転数以下である場合には、電熱シート60を非発熱状態に制御する一方、エンジン回転数が所定回転数を上回る場合には、電熱シート60を発熱状態に制御しても良い。
In the above description, the target temperature of the
10 パワーユニット(車両用駆動装置)
11 エンジン
15 クランク軸
21 コネクティングロッド
30 トルクコンバータ(回転体)
31 ドライブプレート(プレート部材)
52 慣性マス部
60 電熱シート(発熱部材)
65 コントローラ(加熱制御部)
70 ドライブプレート(プレート部材)
71 放熱板
P1〜P4 クランクピン
10 Power unit (vehicle drive unit)
11
31 Drive plate (plate member)
52
65 Controller (Heating control unit)
70 Drive plate (plate member)
71 Heat sink P1-P4 Crank pin
Claims (5)
前記クランク軸とこれに軸方向に対向する回転体との間に設けられ、前記クランク軸と前記回転体とを連結するプレート部材と、
前記プレート部材に取り付けられ、前記プレート部材の温度を上昇させる発熱部材と、
を有し、
前記発熱部材は、前記複数のクランクピンのうち最も前記回転体に近いクランクピンの逆位相側に、配置される、車両用駆動装置。 A crankshaft that is rotatably provided in the engine and is formed with a plurality of crankpins that support the connecting rod;
A plate member provided between the crankshaft and a rotating body opposed to the crankshaft in an axial direction, and connecting the crankshaft and the rotating body;
A heating member attached to the plate member for raising the temperature of the plate member;
Have
The heat generating member is a vehicle drive device arranged on the opposite phase side of the crank pin closest to the rotating body among the plurality of crank pins.
前記プレート部材は、前記複数のクランクピンのうち最も前記回転体に近いクランクピンの逆位相側に、慣性マス部を備える、車両用駆動装置。 The vehicle drive device according to claim 1,
The said plate member is a vehicle drive device provided with an inertial mass part in the reverse phase side of the crankpin nearest to the said rotary body among these crankpins.
前記エンジンの回転速度が上昇する程に、前記発熱部材の目標温度を高く設定する加熱制御部、を有する、車両用駆動装置。 In the vehicle drive device according to claim 1 or 2,
To the extent that the rotational speed of the engine is increased, a heating control unit, setting a high target temperature of the heating member, the vehicle drive device.
前記プレート部材は、前記複数のクランクピンのうち最も前記回転体に近いクランクピンの同位相側に、放熱板を備える、車両用駆動装置。 In the vehicle drive device according to any one of claims 1 to 3 ,
The said plate member is a drive device for vehicles provided with a heat sink on the same phase side of the crankpin nearest to the said rotary body among these crankpins.
前記回転体は、トルクコンバータである、車両用駆動装置。 In the vehicle drive device according to any one of claims 1 to 4 ,
The vehicle drive device, wherein the rotating body is a torque converter.
Priority Applications (1)
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