JP6573072B2 - フィルム拡張装置およびそれを用いた電子部品の製造方法 - Google Patents
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Description
複数のチップが貼り着けられたフィルムを面方向に拡張するためのフィルム拡張装置であって、
フィルムの周縁部を保持する保持部と、
平面視で前記保持部の内側に位置し、前記保持部により保持された前記フィルムを面方向に拡張する際に拡張支点となる枠体と、
平面視で前記枠体の内側に位置するベース部と、前記ベース部上に形成され、前記フィルムの下面と当接して前記フィルムの前記枠体の内側の所定領域を加熱する当接部とを有する加熱テーブルとを備え、
前記当接部は、平面視で前記ベース部が占める領域よりも小さい領域を有するように形成されていることを特徴としている。
その結果、チップ集合体の形状や寸法と、加熱テーブルの当接部の形状や寸法の関係を適切に設定することにより、所定の一方向であるX方向と、上記一方向と直交する他方向であるY方向における、個々のチップどうしの間隔を自由に制御することができるようになる。
マザーブロックをカットして、複数のチップに分割する工程を経て電子部品を製造する方法であって、
(a)所定の位置でカットされた、複数のチップを含むマザーブロックが、面方向に拡張することが可能なフィルムの表面に貼り付けられた状態とする工程と、
(b)上記本発明のフィルム拡張装置を用いて、前記複数のチップを含む前記マザーブロックが貼り付けられた前記フィルムを拡張することにより、前記フィルム上の前記複数のチップどうしの間隔を広げる工程と
を具備することを特徴としている。
前記フィルムの表面に貼り付けられた前記マザーブロックに含まれる複数のチップの集合体の、所定の一方向であるX方向の寸法MXが、前記一方向と直交する他方向であるY方向の寸法MYより大きく、かつ、
前記加熱テーブルの前記当接部の前記フィルムの下面と当接する面の、前記X方向の寸法DXが、前記Y方向の寸法DYよりも大きいこと
が好ましい。
この実施形態にかかるフィルム拡張装置は、複数のチップが貼り着けられたフィルムを面方向に拡張するための拡張装置であって、例えば、図1(a),(b)に示すように、フィルム1の周縁部1aを保持する保持部2と、平面視で、保持部2の内側に位置し、保持部2により保持されたフィルム1を面方向に拡張する枠体3と、枠体3の内側に位置して、フィルム1を、下面側から加熱する加熱テーブル4を備えている。
ただし、フィルム1の構成に特別の制約はなく、他の構成のものを用いることも可能である。
まず、図2A(a),(b)および図2B(a),(b)に模式的に示すように、ベース部5と当接部6を備えた加熱テーブル4の当接部6を、例えば、平面視で枠体3およびベース部5よりも小さい円形とした場合、フィルム1の当接部6と当接する加熱領域Rを加熱した状態で、枠体3を上昇させて、枠体3の外周上側稜線部3aを拡張支点としてフィルム1を拡張すると、フィルム1の加熱されていない非加熱領域Rnはあまり拡張せず、当接部6に接して加熱された加熱領域Rが主として拡張することになる。すなわち、フィルム1の全体の拡張量に対して、加熱領域Rの拡張量を大きくすることが可能になる。
図4は、本発明の他の実施形態(実施形態2)にかかるフィルム拡張装置を示す図であり、(a)は正面断面図、(b)は要部平面図である。
この実施形態2のフィルム拡張装置は、加熱テーブル4を構成する当接部6が、平面視で、ベース部5より小さく、X方向およびY方向に延びる長方形であって、(X方向の寸法DX)>(Y方向の寸法DY)を満たす長方形であることを除いては、上述の実施形態1のフィルム拡張装置と同様に構成されている。
この変形例においては、加熱テーブル4を構成する当接部6が、平面視で、ベース部5より小さく、(X方向の寸法DX)<(Y方向の寸法DY)を満たす長方形とされている。その他の構成は、上述の実施形態2にかかるフィルム拡張装置の場合と同様である。
また、図7(a),(b)は本発明のさらに他の実施形態(実施形態3)にかかるフィルム拡張装置の要部構成を示す図である。
また、当接部6の平面形状が正方形で角が丸められた構造とすることも可能である。
この実施形態4では、ブロックを複数のチップに分割する工程を経て、電子部品を製造する方法として、図9に示す積層セラミックコンデンサの製造方法について説明する。ただし、本発明は、積層セラミックコンデンサのみならず、インダクタやサーミスタ、圧電素子などのセラミック電子部品、あるいは半導体素子など、ブロックを複数のチップに分割する工程を経て製造される種々の電子部品に適用可能である。
(1)本発明のフィルム拡張装置に装着されることになるフィルムに積層ブロックを貼り付け、積層ブロックを分割することにより、複数のチップのチップ集合体が、フィルムの表面に貼り付けられた状態とする。なお、チップ集合体が、フィルムに貼り付けられた状態とする方法に特別の制約はなく、例えば、複数の内部電極パターンが形成されたセラミックグリーンシートと、内部電極パターンが形成されていないセラミックグリーンシートを、拡張可能なフィルム上に所定の順序で積層することにより積層ブロックを形成し、この積層ブロックを所定の位置でカットすることにより、チップ集合体を得ることができる。
また、フィルム1は、X方向には必要以上に拡張せず、チップ20aどうしの間隔もX方向では大きくなりすぎないため、一度の拡張工程で処理することができるチップの個数を、必要以上に減少させることがなく、適正な生産性を確保することができる。
1a フィルムの周縁部
2 保持部
2a 基部
2b フレーム
2c 保持部本体
3 枠体
3a 拡張支点(外周上側稜線部)
4 加熱テーブル
5 ベース部
6 当接部
20 チップ集合体
20a 個々のチップ
102(102a,102b) 内部電極
110 セラミック積層体(チップ)
103(103a,103b) セラミック素体の110の端面
104(104a,104b) 外部電極
R 加熱領域
Rn 非加熱領域
DX 当接部のフィルムの下面と当接する面のX方向の寸法
DY 当接部のフィルムの下面と当接する面のY方向の寸法
Claims (8)
- 複数のチップが貼り着けられたフィルムを面方向に拡張するためのフィルム拡張装置であって、
フィルムの周縁部を保持する保持部と、
平面視で前記保持部の内側に位置し、前記保持部により保持された前記フィルムを面方向に拡張する際に拡張支点となる枠体と、
平面視で前記枠体の内側に位置するベース部と、前記ベース部上に形成され、前記フィルムの下面と当接して前記フィルムの前記枠体の内側の所定領域を加熱する当接部とを有する加熱テーブルとを備え、
前記当接部は、平面視で前記ベース部が占める領域よりも小さい領域を有するように形成されていることを特徴とするフィルム拡張装置。 - 前記枠体を、前記保持部との関係において相対的に上方に移動させることにより、周縁部が前記保持部により保持され、下面の所定領域が前記当接部と当接して加熱された前記フィルムを、前記枠体を拡張支点として面方向に拡張するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のフィルム拡張装置。
- 前記当接部の、前記フィルムの下面と当接する面の、所定の一方向であるX方向の寸法DXと、前記一方向と直交する他方向であるY方向の寸法DYとが異なることを特徴とする請求項1または2記載のフィルム拡張装置。
- 前記当接部の、前記フィルムの下面と当接する面の平面形状が長方形であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフィルム拡張装置。
- 前記当接部の、前記フィルムの下面と当接する面の平面形状が長方形で角が丸められた形状を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフィルム拡張装置。
- 前記当接部の、前記フィルムの下面と当接する面の平面形状が円形であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のフィルム拡張装置。
- マザーブロックをカットして、複数のチップに分割する工程を経て電子部品を製造する方法であって、
(a)所定の位置でカットされた、複数のチップを含むマザーブロックが、面方向に拡張することが可能なフィルムの表面に貼り付けられた状態とする工程と、
(b)請求項1〜6のいずれかに記載のフィルム拡張装置を用いて、前記複数のチップを含む前記マザーブロックが貼り付けられた前記フィルムを拡張することにより、前記フィルム上の前記複数のチップどうしの間隔を広げる工程と
を具備することを特徴とする電子部品の製造方法。 - 前記フィルムの表面に貼り付けられた前記マザーブロックに含まれる複数のチップの集合体の、所定の一方向であるX方向の寸法MXが、前記一方向と直交する他方向であるY方向の寸法MYより大きく、かつ、
前記加熱テーブルの前記当接部の前記フィルムの下面と当接する面の、前記X方向の寸法DXが、前記Y方向の寸法DYよりも大きいこと
を特徴とする請求項7記載の電子部品の製造方法。
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