〔インクジェットプリンタ〕
本発明の実施形態として、プリンタの補充用インクボトルが真空パックされたインクパッケージP(パッケージPと略称することもある)について、そのパッケージングおよび製造方法について説明する。なお、本明細書において、「真空」とはかならずしも高真空を意味するものではなく、低真空も含む減圧状態を総称して真空と称する。また、本明細書において「インク」とは、画像形成のためのインク、ならびに画像形成する前あるいは画像形成した後にシートに付与する処理液(透明インク)も含むものとする。
図1は実施形態のインクジェットプリンタ40(以下、プリンタ40と称する)の斜視図であり、図1(a)はプリンタ40の外観を示し、図1(b)は外装カバーを外したプリンタ内部構造を示す。インクジェット方式のプリンタ40は、プリントヘッドを搭載して往復移動するキャリッジ56を備え、プリントヘッドからインクを吐出して画像をプリントする。プリントヘッドのインクジェット方式は、発熱素子、ピエゾ素子、静電素子、MEMS素子など、いかなる吐出エネルギ発生素子を用いたものであってもよい。プリンタ40の排紙口42の右側と左側に、大容量のインクタンク41(以下、タンク41と称する)が備えられている。この例では、左側にブラック用タンク41aが1つ、右側にシアン用タンク41b、マゼンタ用タンク41c、イエロー用タンク41dの3つが設けられ、各タンクがそれぞれの1色のインクを蓄積する。タンク41からキャリッジ56までは、複数本のインクチューブ束55で接続され、タンク41からプリントヘッドにインクが供給される。
タンク41のインクが無くなったら、ユーザはタンク41上部に設けられたインク注入口50の栓51を外して、補充用のインクボトル9(以下、ボトル9と称する)からタンク41にインクを注入してタンク内を満たす。
〔インクボトル〕
図2はボトル9(インク容器)の構造を示し、図2(a)は外観図、図2(b)は分解図、図2(c)はボトル上部23の斜視図である。ボトル9には、プリンタ40で用いる補充用のインクが収容されている。なお、ボトル9が収容するインクは、プリンタ以外のインクジェット装置の液体であってもよく、また、インクジェット方式以外のプリンタ用のインクであってもよい。
ボトル9は、大きくは、円筒形状の主容器9b、ボトル上部23、およびキャップ24の3部品から成る。これら3部品のそれぞれは、樹脂モールド製法により1パーツとして作製された樹脂部品である。
主容器9bは円筒形状を有し、その内部空間にインクが収容される。主容器9bの底は円形状の底部9cで塞がれており、その反対側は開放されている。主容器9bの開放された上端部付近には円筒周囲にネジ部9aが形成されている。この例では主容器9bの円筒形状は横断面が真円または真円に近い形状である。ただし、本明細書において「円筒形状」とは、横断面が楕円あるいは疑似的な円形断面であるような形態も含む。更に、円形状の一部を切り欠いた疑似的な円形断面を持った形状も「円筒形状」の概念に含まれるものとする。
主容器9bには、ボトル上部23がネジ結合により結合している。図5に示すように、ボトル上部23には、ネジ部9aと噛み合うネジ部が内面に形成された結合部23aと、外周面にネジが形成されたネジ部23bと、インクを注出するための細い管状(筒状)のノズル部23cが設けられている。管状のノズル部23cはネジ部23bを起点として、主容器9bから離れる方向に延びている。ノズル部23cの先端には、インク注出口であるノズル開口30(貫通孔)が形成されている。ノズル部23cの根元には、180度対向して2つの羽根31(ツバ)が形成されている。
キャップ24はスクリューキャップであり、内側にネジ部が形成された結合部24aと、キャップ部24bとを有する。キャップ24の内側の先端には、小さな突起24cが形成されている。突起24cはキャップ24を締めたときに、ノズル開口30に入り込んで気密に孔を塞ぎ、インクの漏れ出しを防ぐ役割を果たす。キャップ部24bの内側面にはインク吸収体24dが貼り付けられており、キャップ内に漏れ出たインクを吸収する。このように、細い管形状のノズル部23cにおける、根元から先端までの全体をキャップ24が覆って、キャップ24の内空間24eの中にノズル部23cの全体が内包された状態となる。なお、キャップ24がスクリューキャップであることは必須ではなく、弾性結合により1タッチでキャップの開閉ができる形態であってもよい。
キャップ部24bの外形は、先端に近づくにしたがって径が小さくなる部分を含む先細形状となっている。この例では、概ね釣鐘に似た形状を有し、横断面からみると、直線または緩い曲線を描きながら径が徐々に小さくなる先細形状である。また、キャップ24の外面にリブなどで小さな凹凸が形成されていても、概ね釣鐘形状あればよい。キャップ部24bの外形は、釣鐘形状に限らず、半球形状や、先端が角取りされた円錐形状であってもよい。つまり、先端に近づくにしたがって径が小さくなる部分を含む先細形状であればよい。キャップ24がこのような形態であることは、ボトル9を真空パックする製造工程、および、真空パックされた結果物のインクパッケージとして格別な意義を生み出す。その詳細については後述する。
主容器9bのネジ部9aと、ボトル上部23の結合部23aと、のネジ結合は逆回転ロック9dになっており、一旦ネジを最後まで締めると、ユーザがネジ結合を緩める向きに回転させることができない構造である。つまり、主容器9bに対してボトル上部23を閉めると、ボトル上部23を二度と開けることができない構造となっている。ボトル9を製造する際は、主容器9bに開放口からインクを入れて、ボトル上部23をネジ結合することで、逆回転ロック9dの働きでユーザが開けることができないように密封される。次いで、ボトル上部23にキャップ24を被せてスクリューを締める。これにより、ノズル部23c全体がキャップ24で覆われ、且つ、ノズル部23c先端のノズル開口30の中に、穴を塞ぐ栓である突起24cが入り込んで孔が塞がれる。その後、主容器9bに製品識別表示を記したシュリンクラベルを貼り付ける。主容器9bの表面には、企業ロゴ17および製品名18が記されていて、反対側の面には一次元または二次元のバーコードなどのコードパターン19が記されている(図2、図4(a)および図4(b)参照)。なお、シュリンクラベルに限らず、シールを貼り付ける方法や、ボトル表面に直接印刷を行う方法でもよい。
図3は、ユーザがボトル9から、プリンタ40本体のタンク41(この例ではブラック)にインクを注いで補充している様子を示す。タンク41の上部に、インク注入口50が設けられて、装置使用時にはキャップ24で塞がれている。インクを補充する際には、ユーザは、キャップ24を外して、ボトル9の主容器9bを手で持って、インク注入口50からノズル部23cの先端を差し込み、タンク41内にインクを注入して補充する。ノズル部23cの根元の羽根31は、ノズル部23cが適切な長さだけインク注入口50から中に入り込むようにするためのストッパの役割を果たす。
〔真空パックされたインクパッケージ〕
図4は、ボトル9が真空パックされたパッケージP(インク容器のパッケージ)の外観を示す図である。図4(a)は正面図、図4(b)は背面図、図4(c)は斜視図を示す。パッケージP1は、透明なシート状の樹脂フィルムからなる包装体8により、ボトル9が真空パックされている。包装体8は、ボトル9の長手方向よりも大きな長辺を持った長方形を有し、ここでは、長方形の長辺を長手方向または縦方向、短辺を短手方向または横方向と言う。
包装体8は、一枚の透明な樹脂フィルムを折り畳んで端部を封止(シール)して作成したピロー袋である。ピロー袋は、3辺で封止され密閉される三方シールにより密閉する袋の一種である。すなわち、長手方向に沿った1つの縦シール16(背貼りシール部)、ならびに、短手方向に沿って下側端部の横シール14、上側端部の横シール15の併せて三方で封止されている。縦シール16は袋の背面81の中央付近に位置しており、ピロー袋の折り目は両側2カ所となる。包装体8は、一枚のシート状のフィルムを背中合わせで溶着して、縦シールによって筒状にしてから、ボトル9を筒内に挿入して、上側端部と下側端部をそれぞれ横シールして製造される。包装体8の材質は、内側が接着層となるPE、外側がPPであり、溶着のエネルギを付加した際に、内側のPP同士は溶着され、外側(縦シール部を含む)は溶着されない。具体的な製造方法については後述する。
真空パックされたパッケージP1は、ボトル9の内圧は包装体8の内圧とほぼ同じとなる。そのため包装体8の中でボトル9からインクが漏れ出てくることが抑制される。包装体8の樹脂フィルムはガスバリア性の高い材料でできており、内部の減圧状態が長期間に渡り維持される。真空パックの工程において、包装体8の樹脂フィルムがボトル9の表面に沿って密着する。ボトル9は円筒形状であるのに対して、包装体8は長方形の袋であるので、形状が合わずにどうしてもボトル9表面に密着しきれない余りが生じる。その樹脂フィルムの余剰部分が寄り集まって複数の袋シワSが生じる(図4参照)。真空パックする前の仮パッケージP0のとき(図5参照)には、袋シワSは生じていない。袋シワSは主に、ボトル9の底部の側および上部の側の袋余白の部分にほぼランダムに生じる。
本実施形態では、空気分子密度の低い減圧下でインクを封じ込めて長期保護することを意図して真空パックを行う。そのため、ガスバリア性の高い厚地の樹脂フィルムを用いて、袋内部の真空状態が長期間維持されるようにしている。これは、熱収縮性の薄フィルムを用いて商品を包み込む、良く知られたシュリンクラップとは異なる。シュリンクラップは真空パックでないので包装内部の真空状態は得られず、インクボトルの長期保存には向かない。シュリンクラップがインクボトルの包装に向かない別の理由は、包装工程でフィルム全体を加熱して収縮させるので、その加熱で袋内のインクが悪影響を受ける可能性があるためである。本実施形態で用いる包装体の樹脂フィルムは熱を掛けても収縮せず、あくまで袋内部を真空にして大気圧により袋が潰れてボトル9に密着する。その際に、シュリンクラップでは発生しない袋シワSが袋の余剰部分において生じる。
以上のように、ボトル9は、細い管形状のノズル部23cにおける、根元から先端までの全体をキャップ24が覆って、キャップ24の内空間24e(図7(a)参照)にノズル部23cの全体が内包された状態となる。真空パックした後は、内空間24eおよび主容器9bの中も徐々に真空状態となる。真空パックされた状態では、包装袋の樹脂フィルムはボトル表面やキャップ表面に密着するので、キャップ24で覆われた内空間24eが実質的な減圧空間となって、ノズル部23cおよび中のインクを保護する。
ここで、ボトル9が包装体8に内包された状態において、ボトル上部23の側を包装体8の上側端部90、底部9cの側を包装体8の底側端部91とする。上側端部90は、仮シール60と本シール15とで二重封止されている。一方、底側端部91は横シール14で単封止されている。
上側端部90での二重封止は、短手方向に沿って包装体8を複数箇所で部分的に塞ぐ仮シール60(部分シール)と、この仮シール60のシール方向と並行に、包装体8を塞ぐ本シール15(全シール)とによって施される、二種類の横シールである。加工の順序は、仮シール60が先(図5参照)で、その後に本シール15がなされる(図4参照)。
仮シール60は、上側端部90の、短手方向(シール方向)における両端部でのシール部60aと、これらの間の中央部のシール部60bとの計3箇所において、断片的な溶着により施されている。仮シールで溶着されていない非溶着部61(この例では2カ所)は、後述する真空引き工程において、袋内部の空気を排出するための通気口となる。仮シールのシール部60aと60b、および非溶着部61を併せた領域が仮シール領域(部分シール領域)である。なお、この例では仮シールが3箇所となっているが、真空引き工程において通気口を形成するのが仮シールの意図であり、溶着する箇所は1箇所または複数箇所であればよい。本シール15は、仮シール60と並行に短手方向に沿って、途切れなく連続したライン状の溶着により施されている。ここで、仮シール60と本シール15はともに短手方向(横方向)に沿って並行に形成されていればよく、この例では、仮シール60の上に重なるように本シール15がなされている。これに限らず、本シール15と仮シール60とが隣接または若干離れるように並行に形成された形態であってもよい。ここで、本明細書において、「並行」とは厳密に同じ方向であることに限定解釈されるものでは無く、2つの方向が若干異なる形態も並行の概念に含まれる。つまり、袋の同じ側を二重シールすることが肝要であり、その実施形態には種々のバリエーションがある。また、本シール15(全シール)は、必ずしも短手方向の両端部の間を完全に塞ぐものに限らず、両端部の間をほぼ途切れなく塞いで、仮シール部60と併せて完全な気密が実現するような形態であってもよい。
上側端部90と底側端部91には、それぞれ短辺に沿って複数の切り込み25が一定間隔で形成されている。切り込み25は小さく直線状にカットされたIノッチであり、ユーザが包装体8を開封する際の袋の切り口となる。ユーザは上側端部90と底側端部91のどちらからでも、任意の切り込み25を用いて包装体8を切り裂いて開封することができる。なお、切り込み25はIノッチに限らず、V字形状のVノッチ、U字形状のノッチなどであっても良い。
ボトル9の表面には、製品識別情報を示すため、企業ロゴ17、製品名18、および、コードパターン19が表記されている。上述したように、これらの表記はシュリンクラベル、シール貼り付け、直接印刷などでなされる。図4(a)のように、企業ロゴ17と製品名18は、包装体8の上面80(縦シール16のある面と向かい合った面)の側となるように、包装体8に対してボトル9の向きが決められている。また、図4(b)のように、コードパターン19は、包装体8の背面81において、縦シール16と重ならない位置に表記されている。先にも述べたように、包装体8には真空パックに伴って袋シワSが生じる。しかし、パッケージPの重要な表記である企業ロゴ17、製品名18、コードパターン19の上には袋シワSは被さっていない。そのため、ユーザの視認やコードリーダでの読み取りが容易にできる。仮に、これら表記の上に僅かに袋シワSの一部が被さったとしても、表記の読み取りを阻害しない程度である。
図6は別の形態のインクパッケージ(パッケージP2)を示す図である。パッケージP2は、上述の実施形態と同じく透明の樹脂フィルムからなる三方シール包装である。ただし、縦シール16(第3のシール部)が、袋の背面中央ではなく長手方向に沿った袋の一辺に形成されている。そのため、図4の例と違ってピロー袋の折り目は一か所のみとなる。したがって、企業ロゴ17、製品名18、コードパターン19が広い範囲に渡っていたとしても、これらの上には袋シワSは重ならないため、視認性およびコード読取精度が高い。
〔作用効果〕
以上説明したように、本実施形態のインクパッケージは、インクを収容したインクボトルが、樹脂フィルムの包装体によって真空パックされている。また、インクボトルは、上部と底部を持った円筒形状の主容器、および、先端に開口が形成され上部から管状に延びたノズル部、を備える。そして以下の特徴を併せ持つ。
<特徴1>インクボトルのボトル上部は、管状に延びたノズル部の根元から先端までの全体を覆うキャップによって密閉されている。そして、キャップは、先端に近づくほど外径が小さくなる部分を含む先細形状を有する。
<特徴2>包装体は、ボトル上部の側が、複数箇所で部分的に塞ぐ部分シール(仮シール)と、部分シールのシール方向と並行な全シール(本シール)と、により二重シールされており、インクボトルを減圧状態で気密に内包している。そして、仮シールは、包装体のシール方向において、袋の両端部と、その間の中央部にてなされている。
<特徴3>包装体は、ボトル上部の側を塞ぐ第1のシール部、底部の側を塞ぐ第2のシール部、および、円筒形状の円筒軸方向と並行な方向に延びた第3のシール部、による3方シールにより、インクボトルを減圧状態で気密に内包している。
上述の<特徴1>のようなキャップを持ったインクボトルを真空パックすることで、得られるメリットは次の(A)〜(E)の通りである。
(A)図7(a)は本実施形態のインクパッケージの部分断面図である。細い管形状のノズル部23cにおける、根元から先端までの全体をキャップ24が覆っているため、デリケートなノズル部23cの破損を防ぐことができる。ユーザは包装されているパッケージを取り扱う際に、床に落下させたりどこかにぶつけたりすることがある。その場合にも、キャップ24が確実にノズル部23cを保護する。パッケージを破って取り出した後のインクボトル9の取り扱いに関しても、キャップ24がノズル部23cの根元から先端まで全体を覆っているため、ノズルの保護効果が高い。また、ユーザが、ボトル9を横倒しまたはノズル開口30を下向きにしたままキャップ24を開けると、ユーザの意図に反してノズル開口30からインクが洩れ出る場合がある。これに対して、キャップ24の大きな内空間24eが、洩れ出たインクの受容器の役割を果たし、ユーザの手や周辺物へのインクの付着が抑制される。その際、キャップ24の内側面に設けたインク吸収体24dが漏れ出たインクを吸収して逃がさないので、より効果的である。
(B)細い管形状のノズル部23cにおける根元から先端までの全体をキャップが覆って、キャップ24の内空間24eにノズル部23cの全体が内包された状態となる。真空パックした後は、内空間24eおよび主容器9bの中も徐々に真空状態となり、ボトル9内のインクが空気に触れて劣化することが抑制される。真空パックされた状態ででは、包装袋の樹脂フィルムはボトル表面やキャップ表面に密着するので、キャップ24で覆われた内空間24eが実質的な減圧空間となって、ノズル部23cおよび中のインクを確実に保護する。
(C)真空パックされた状態において、大気圧によりキャップ表面に加わる力の合成ベクトルFは、キャップが主容器に向かう方向となる。キャップを閉める方向の力が積極的に作用するので、ユーザがパッケージを床に落下させたり周辺物にぶつけたりしても、包装袋の内部でキャップが開いてしまうことを抑制できる。図7(a)において、多数の矢印はキャップに対して作用する大気圧のベクトルを示す。
一方、図7(b)は比較参考例であり、冒頭で先行技術として挙げた特許文献2に記載されているインクボトルを真空パックすることを想定した仮想事例である。図7(b)では、細長いノズル部の先端にだけ、山高帽子のような形状の小さな被せ式キャップ65を被せ、ノズル開口を塞いでいる。このような形態のインクボトルを真空パックすると、キャップ65に対して四方から大気圧の力が加わって相殺され、合成ベクトルは概ねゼロとなり、キャップ65を閉める方向の力は作用しない。加えて、山高帽子形状の小さなキャップ65の底部には円形のツバ66があり、真空パックした袋の表面もツバ66の形状に沿った凸が生じる。ツバ66のような凸形状は衝撃を集中的に受けやすく、比較的衝撃に弱いため、凸形状の少ない形状の方が高い保護効果を期待できる。万が一キャップ65が外れて、内部にインクが漏れた袋をユーザが開封する際は、インクがユーザの手や周囲物に飛散することがある。特にインクジェットプリンタ用のインクは洗浄が困難なので、袋内部といえどもインク漏れを抑制する必要がある。これに対して、図7(a)の本実施形態によれば、キャップに加わる力の合成ベクトルは、キャップ24が開くことを抑制する向きとなるので、強い衝撃が与えられても袋内でキャップ24が外れにくくなっている。加えて、キャップ24の表面には図7(b)のようなツバが無いことも、キャップ24が外れにくくなることに寄与している。さらにスクリューキャップを用いたことも、キャップ外れをより強固に抑制することに寄与している。合成ベクトルの力Fは、キャップ24のスクリュー部に対して作用して、真空パック内におけるスクリュー結合をより強固なものとする。この力Fは、ボトル上部23とネジ部9aとのネジ結合部にも作用してネジ結合を強固にし、ネジ結合部からのインクの漏れ出しを抑止する。
(D)図7(b)のようなツバ66は、凸形状であるため、真空パックしたときにツバ66とノズル部67で作られる内角部に閉空間が生じやすい。もしパッケージ内でキャップ65が外れるとボトル9から漏れたインクがこの閉空間に溜まることになる。ユーザがパッケージを開封した時に、閉空間にまとまって溜まったインクが周囲に飛び散りやすい。これに対して、図7(a)の本実施形態によれば、真空パックされた袋の内部において、キャップ24を取り巻く領域に閉空間ができにくい。
(E)ユーザがボトル9内のインクをすべて補充せずに残した場合にも、キャップ24を閉めれば再保存が可能である。その際、大きなスクリューキャップであることが開け閉めの際の操作性向上とユーザの手のインク汚れ低減に繋がる。さらにスクリューキャップの内側に設けられた突起24cがノズル部23cのノズル開口30に入り込んで気密に封止する構造が、長期にわたる再保存でインク蒸発を抑制する役割を果たす。図7(b)のような小さなキャップでは、これらの効果は望めない。
さらに上述の<特徴2>の二重シールにより、次の(F)〜(I)のメリットが得られる。
(F)図7(a)は二重シールされたパッケージの部分的な拡大図である。仮シール60aで袋の短手方向の両端部をシールしている。ピロー袋を作成する際に樹脂フィルムを折り曲げた箇所では、折り曲げが戻ろうとする力により溶着が剥がれやすくなる。つまり、シールの溶着は両端部の方が剥がれやすいことが顕著である。その弱い部分の溶着を補強する意図で、両端部において本シールと仮シールの二重シールとしている。シール方向と直交する袋の長手方向(主容器9bの円筒軸方向)において、仮シール60aのシール幅は本シール15よりも幅広く、より強固な溶着を為している。そのため、両端部でのシール剥がれが効果的に抑制される。
(G)短手方向の両端とともに仮シール60bで中央部もシールしている。これはインクボトル9のノズル部23cを延長した直線上に位置する。仮シール60bのシール幅は、袋の長手方向において本シール15よりも大きく、より強固な溶着となっている。ユーザの粗雑な扱いで包装袋の上から強い衝撃が与えられると、袋内でインクボトルが動いてしまうことがある。このような場合にも、本シール15をさらに仮シール60bで補強した強固な二重シールにより、キャップ24の先細形状の先端がシール部を突き破ることが抑制される。
(H)仮シール60の溶着が施されていない非溶着部61は、溶着された部位(60a、60b)に比べて、袋を切り裂いて開封するのに要する力が小さくて済む。さらに、ここに切り目を入れているので、ユーザは容易に包装体8を開封することができる。非溶着部61は、真空引きの際に袋内の空気が抜ける通気口となることを意図して設けたものであるが、このような複合的な作用効果も生み出す。
(I)三方シールのピロー袋を用いることで、パッケージの生産性向上とコスト低減を両立することができる。また、三方シールは縦シールが1カ所なので、縦シールによりボトル表面の表記が隠される面積が少ない。そのため表記を大きくすることができる。
〔パッケージの製造方法および製造装置〕
次に、上記のパッケージPを製造するための、具体的な製造方法および製造装置について説明する。図8は製造方法の手順を示すフローチャートを示し、図9は製造装置の構成を示す。図9(a)はピロー包装機と真空包装機を含む全体の製造ラインの構成、図9(b)はピロー包装機の構成を示す。
製造方法(製造装置)全体として大きくは、前工程としてピロー包装工程(ピロー包装機)と、後工程として真空包装工程(真空包装機)とに分かれる。ピロー包装工程では、真空包装する前に筒状のピロー袋(包装袋)8にボトル9を入れて仮シールして仮パッケージP0にする。続く真空包装工程では、仮パッケージP0を減圧下にて本シールして、真空パックされたパッケージPを完成させる。以下、図8のフローチャートに従って順を追って説明する。
STEP1では、ロール状に巻かれたシート状のフィルムを引き出し、ヒートシーラー29で背貼りシール部となる縦シールを施し、筒状のピロー袋の包装体8にする。この筒状の包装体8の中に、ボトル9を挿入する。包装体8の長手方向に対してボトル9の長手方向を合わせて挿入して袋詰めし、且つ、ボトル9の底部9cが製造ラインの進行方向の下流側になる向きに統一する(図9(b)参照)。ボトル9は横置き(水平)となるように寝かせている。ボトル袋詰めの際には、重要なラベル表示の上に3方シールの縦シール部(背貼りシール部)が被らないように、包装体8に対してボトル9の回転方向の向きは慎重に合わせる。この回転方向の位置合わせを「ボトル顔合わせ」と呼ぶ。STEP1の袋詰め作業はロボットアームで自動的にもしくは包装作業者が手作業で行う。
STEP2では、包装体8の上側端部90をシーラー26aで仮シールする。これと同時に、包装体8の底側端部91をシーラー26bで本シールする。本実施例におけるピロー包装機では、仮シールを施すシーラー26aと本シールを施すシーラー26bとの間にカッタ26cがある。従って、同時に行われるシール作業において、仮シールを施す袋と本シールを施す袋とは異なり、本シールを施す袋は、仮シールを施す袋の一つ手前の袋の底側端部91となる。なお、一つの袋に対して同時に本シールと仮シールを施す形態でもよい。仮シールは、断続した複数箇所(この例では3箇所)でスポット的にシールする。このためシーラー26aは、包装体8を熱溶着するためのヒータが3つに分割されている。仮シールでシールされない非溶着部61は、後述する真空引きの際に包装体8内の空気が逃げる通気口となる。一方、本シールは、気体が漏れないようにするため、途切れなく一直線に連続して気密にシールする。このためシーラー26bは包装体8を溶着するためのラインヒータを有する。これらヒータは、熱溶着、インパルス溶着いずれの方式であってもよい。包装体8の材質は、内側が接着層となるPE、外側がPPであり、溶着のエネルギを付加した際に、内側のPP同士は溶着され、外側(縦シール部を含む)は溶着されない。
STEP3では、包装体8の上側端部90をカッタ26cで切断して切り離す。これにより、先に図5で示したような、ボトル1個ずつ独立して仮シールされた仮パッケージP0が生成される。仮パッケージP0は入口コンベア21により、ボトル上部23を上流側(進行と反対向き)に向けた状態で、真空包装機22に向けて1個ずつ運ばれる。なお、本実施例においてはSTEP2の溶着の後にSTEP3の切断を行うが、溶着と切断を同時に行うようにしてもよい。
STEP4では、入口コンベア21から真空包装機22のコンベアに仮パッケージP0を1個ずつ移す。移動はロボットアームで自動的に、もしくは包装作業者が手作業で行う。この真空包装機はロータリ式であり、図9に示すように、複数(この例では13個)のチャンバボトム2が一列になって反時計周りに周回移動するロータリコンベアが構成されている。なお、真空包装機はロータリ式に限らず、ライン移動式あるいはスタンドアローン式であってもよい。
STEP5では、1つのチャンバボトム2の上に仮パッケージP0を横置きして位置決めする。位置決めはロボットアームもしくは作業員が行う。位置決めの具体的な手法は後述する。
STEP6では、仮パッケージP0が置かれたチャンバボトム2に対してチャンバカバー3を閉じる。図9に示すように、真空包装機22は複数(この例では8個)のチャンバカバー3を放射状に保持しており、移動するチャンバボトム2と同じ周速度で反時計周りに回転する。STEP5で仮パッケージP0が置かれたチャンバボトム2が、対応する1つのチャンバカバー3の下に来たら、そのチャンバカバー3を下降させてチャンバを閉じる。これは、コンベアのチャンバボトム2とチャンバカバー3が合流した直後の、タイミングT1(図9参照)において行う。チャンバボトム2とチャンバカバー3とは、タイミングT1〜タイミングT2の間だけ一対一で重なり、それ以外のタイミングでは分離する。
STEP7では、閉じた真空チャンバ内を真空引きする。この例では、−90〜−100kPa程度の減圧状態とする。真空引きにより、チャンバ内部に置かれた包装体8の中の空気も抜ける。上述したように、包装体8の3カ所の仮シール60の間にはシールされてない非溶着部61が形成されているので、この隙間を通して包装体8の袋内の空気が排出される。
STEP8では、真空チャンバ1の内部空間を減圧維持した状態で、包装体8の仮シール60の上から、途切れなく連続した一直線で気密に本シールを行う。このためシーラーは、熱溶着、インパルス溶着いずれの方式であってもよい。これにより、仮パッケージP0は、上側端部90および底側端部91、ともに気密にシールされる。STEP7、STEP8の処理は、コンベアが停止することなく周回移動している最中になされる。
STEP9では、チャンバカバー3を開けて、真空チャンバ1内部を大気開放する。このチャンバ開放は、コンベアのチャンバボトム2とチャンバカバー3が分離する直前の、タイミングT2(図9参照)において行う。真空チャンバ1内部を大気開放すると、気密に封止されたパッケージPに大気圧が付与され、包装体8が瞬時に潰れて内部のボトル9に包装体8が密着する。包装体8の内部は減圧状態が気密に維持される。こうして、先の図4や図6で示したようなインクボトル9の真空パックされたパッケージPが完成する。
STEP10では、真空パックされたパッケージPを、チャンバボトム2から排出コンベア20の上に移す。移動はロボットアームで自動的にもしくは包装作業者が手作業で行う。排出コンベア20の上ではパッケージPのインクボトルは、キャップがコンベアの進行方向の下流に向いている。つまり、ピロー包装の工程でのインクボトルの向きとは逆になる。排出コンベア20によりは完成品が1個ずつ運ばれ、続く検品工程・箱詰め工程などの作業に回される。検品工程では、ボトル表面に表記されたコードパターン19がコードリーダで読み取られ、正しい製品であることを確認する。
ここで、上述のSTEP5〜STEP9で説明した真空包装工程についてさらに詳細に説明する。図10は、真空包装機22で使用する真空チャンバ1の構造および動作を説明するための図であり、複数の真空チャンバのうちの1つの構造を示す。図10(a)、(b)はボトル9の円筒軸(円筒の中心回転軸)の方向から見た横断面図であり、図10(c)は、図10(a)、(b)とは直交する方向から見た横断面図である。
1つの真空チャンバ1は、チャンバ底の支持ベースとなるチャンバボトム2と、その上方においてチャンバボトム2を覆う開閉可能なチャンバカバー3から成る。チャンバボトム2には、パッケージPの全体が収まる大きさの窪み70(凹部)が設けられ、窪み70には上向きに開いたV字形状の弾性体4が埋め込まれている。チャンバカバー3の側面には、真空吸引用のホースが接続される接続口6が設けられ、この接続口6はホースを介して真空ポンプに接続されている。チャンバカバー3の底には、チャンバカバー3がチャンバボトム2に当接した際に、真空チャンバ1の内部空間を密閉するためのシール部材7(ゴム製のパッキン)が、カバー形状に沿って設けられている。チャンバカバー3の内側の天井には、チャンバボトム2の窪み及び弾性体と対向して、支持ブロック71とこれに支持された弾性体5とを有する。支持ブロック71にはパッケージPの全体を覆うことができる大きさの窪みが設けられており、弾性体5は窪みに埋め込まれている。弾性体5の表面は通常は平坦な水平面を成し、パッケージPを挟んでチャンバカバー3を閉じると、ボトル9の上面に押されて弾性変形する。同様に、チャンバボトム2の弾性体4もボトル9の上面に押されて弾性変形する。
図10(a)は、チャンバカバー3が開いている状態(上述のSTEP5)を示す。ピロー包装機で作製された仮パッケージP0は、チャンバボトム2の弾性体4の上に置かれる。その際、パッケージPの縦シール16(背貼りシール部)を弾性体5のV字部分の中央で逃がすように位置決めしてセットされる。
図10(b)、(c)は、チャンバカバー3が閉じた状態(上述のSTEP6)を示す。チャンバカバー3のシール部材7が弾性変形してチャンバボトム2に密接し、真空が漏れることがなく確実にシールされる。チャンバカバー3が下降して閉まる際に、チャンバカバー3の内側に備えられている弾性体5と支持ブロック71によって、パッケージPはチャンバボトム2側へ押し込まれていく。この押し込みによって、パッケージPの上面80が弾性体5の底面に押さえられると同時に、パッケージPの背面81が弾性体4に沈み込むため、その圧力で包装体8の背面81とボトル9の上面が密着する。
なお、弾性体4のV字角度を小さくするほど、パッケージPと弾性体4の食い込みが強くなり、より包装体8を張らせることができる。パッケージPの大きさなどにしたがって、適宜角度を調節することが望ましい。また、V字形状の寸法に関しては、パッケージPをセットしたときに、パッケージPが窪み70の底まで沈みこまないようにすることが望ましい。さらに、チャンバカバー3の弾性体5に関しては、押し込んだ際にパッケージPが食い込んで支持ブロック71まで到達するのを防ぐために、チャンバボトム2の弾性体4と比べて、厚さが大きいものを使用している。
次いで、真空チャンバ1を真空引きして内部空間を減圧状態にする(上述のSTEP7)。チャンバカバー3の接続口6の先に接続された真空ポンプを稼働させて、所望の値の真空値になるまで真空チャンバ1内の空気を引き続ける。そして所望の値に達したら、パッケージPの仮シール60と同じ側の上側端部90を本シールにより塞ぐ(上述のSTEP8)。図10(c)において、シールバー10が下降してきて、シールバー10とシール台11とでパッケージPを挟んで溶着を行う。この例では溶着はインパルス溶着であるが、熱溶着であっても良い。
次いで、真空チャンバ1を図5(a)のように再び開けて大気開放して真空状態を解除する(上述のSTEP9)。気密に包装されたパッケージPは周囲の気圧によって押しつぶされ、パッケージPの包装体8の袋内部は低真空の減圧状態になり、ボトル9内部も同じく低真空の減圧状態なる。なお、大気開放は、チャンバカバー3を開ける前に、接続口6の先の大気に連通させて外気を導入し、徐々に真空を解除するようにしてもよい。
〔変形例〕
上述のチャンバ構造のいくつかの変形例を説明する。図11は第1の変形例であり、図11(a)はチャンバカバー3が開いた状態を、図11(b)はチャンバカバー3が閉じた状態を示す。先の実施形態と異なるのは、チャンバカバー3の弾性体5の形状である。弾性体5は、チャンバボトム2の弾性体4と同じV字形状を有し、V字は下向きに開いている。図11(b)に示すように、チャンバカバー3が閉まった際には、パッケージPの背面81だけでなく上面80もV字形状に食い込んで押さえられる。このため、上面80においても包装体8をボトル9に密着させることができ、弾性体5が平坦面である形態と同程度に、パッケージPに発生する収縮シワSを抑制することができる。
図12は第2の変形例を示す。この形態では、包装体8の左右両端の余白部を把持するための把持部13を備え、真空引きする際にパッケージPの保持を安定させる。把持部13は、ボトル9を内包した包装体8を両端から引っ張るテンションをかけた状態で把持し、包装体8とボトル9のそれぞれの上面と背面との密着を高める。これにより、STEP9での大気開放の際に、パッケージPの上面80と背面81において、収縮シワSが発生することを抑制することができる。また、両端から引っ張るテンションにより、パッケージPの位置が安定して転がりにくい。
〔作用効果〕
以上のように、本実施形態の製造方法は、包装体に入れたインクボトルを横置きし、横置きしたインクボトルの周囲を減圧する。包装体の中が減圧状態になったら、包装体を気密にシールして、次いで包装体の周囲を大気圧に戻す。そして、これらのステップにおいては、インクボトルが転がらないように、インクボトルもしくは包装体の一部を保持することを特徴とする。この製造方法によれば、以下に列挙する種々のメリットが生じる。
上述した<特徴2>の二重シール(仮シール)は、インクパッケージの製造時に、以下の(J)、(K)のような作用効果を生み出す。
(J)もし仮シールをしないと、ピロー包装機で仮パッケージを済ませて真空包装機に移行させる(STEP4)際に、開いた袋の口から中のインクボトルが抜け出て床に落下してしまう恐れがある。仮シールで袋が仮止めされているため、このような事態を防ぐことができる。
(K)仮シールで袋を溶着してから袋を切断して切り離す(STEP3)ので、上下2枚のフィルムが重なった袋の切断エッジは綺麗に切り揃えられる。そのため、後に真空チャンバ内で行う本シール(STEP8)の溶着工程において、上下フィルムが位置ずれして端部が不揃いになることがない。
また、真空チャンバ内でインクボトルが転がらないように、インクボトルもしくは包装体の一部を保持するので、以下の(L)、(M)のような作用効果を奏する。
(L)図10(b)、図11(b)、図12のいずれにおいても、包装体の上面80と背面81の両面において包装体8が左右に向けて張られる。そのため、樹脂フィルムがボトル外周面の重要な表記の上に密着し、大気開放(STEP9)で袋が潰れた際に表記の上に袋シワSが被ることが抑制される。こうして製造されたインクパッケージは、企業ロゴ17、製品名18の視認性、およびコードパターン19の読取精度が向上する。
(M)V字形状の弾性体4で円筒形状のインクボトルを下支えするので、転がりやすい円筒形状のパッケージPが安定保持される。加えて、図10(a)のように三方シールの縦シール16(背貼りシール部)をV字形状の溝底に逃がすことで、保持がより安定する。そして、チャンバカバー3を閉める(STEP6)と、パッケージPの上面に弾性体5が弾性変形して押し付けられ、包装体8およびインクボトル9は動かなくなる。そのため、真空引き(STEP7)、本シール(STEP8)、大気開放(STEP9)の際に生じる袋の変形や真空チャンバ内で空気の流動に影響を受けることなく、インクボトル9は安定して保持される。結果として、パッケージPとインクボトル9との顔合わせ状態が正確に維持され、ボトル表記の上に袋シワSが被ることが抑制される。
以上説明してきた実施形態に記載されている構成部品の材質、形状や相対配置、方法などは、この発明が適用される装置構成や方法により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を上記実施形態に限定する趣旨のものではない。