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JP6603289B2 - ロボット、ロボットシステム、およびロボットの座標系設定方法 - Google Patents
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ロボット、ロボットシステム、およびロボットの座標系設定方法 Download PDF

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Description

本発明はロボット、ロボットシステム、およびロボットの座標系設定方法に関する。
ロボットやその制御装置には、製造時や出荷時にロボットの座標系が設定され、当該座標系を基準にロボットが制御装置により制御される。ロボットにカメラを取付け、カメラにより撮像される画像に基づきロボットを動作させる場合、視覚センサにより撮像される画像の座標系をロボットの座標系に変換することにより、画像中のワーク等に対するロボットの作業が実現されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平2−12504号公報
前述のように、カメラにより検出されたワークに対しロボットが作業を行うためには、カメラの座標系とロボットの座標系とを対応させる必要がある。ここで、ロボットは設計上の姿勢と同じ姿勢となるように設置面に設置されるが、ロボットやその制御装置に設定されている座標系を設計上の座標系と完全に一致させること、例えば、当該座標系のz軸を鉛直軸に完全に平行にすることは難しい。
このため、実際は、ロボットの動作を正確に制御するために、ロボットの作業軌跡に沿った数十〜数百点の計測位置にロボットの先端を配置し、各計測位置でロボットの先端の位置を修正するキャリブレーションを行う。しかし、当該キャリブレーションを行う際に、ロボットやその制御装置に設定されている座標系が設計上の座標系等と一致していないので、前記位置を正確に修正できない状況や、前記位置の修正に時間がかかる状況が生ずる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、設置されたロボットの動作をより正確に制御することが可能なロボット、ロボットシステム、およびロボットの座標系設定方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明の第1の態様は、基準平面の上に設置されたロボットであって、該ロボットの動作を制御するロボット制御装置を備え、該ロボット制御装置が、前記基準平面上の3点以上の計測点の少なくとも鉛直方向の位置座標の計測結果と、前記ロボットの基部に設けられた複数の基準反射部の位置座標の計測結果とを用いて、前記基準平面上に設置された前記ロボットの座標系を設定するように構成されている。
第1の態様では、ロボットが基準平面上に設置され、基準平面上の3点以上の計測点の少なくとも鉛直方向の位置座標の計測結果と、ロボットの基部に設けられた複数の基準反射部の位置座標の計測結果とを用いて、基準平面上に設置されたロボットの座標系が設定される。このため、製造時にロボットやロボット制御装置に予め設定されている初期座標系をそのまま用いる場合と比較し、設置されたロボットの動作をより正確に制御することが可能となる。
例えば、重力、組立誤差等により生ずるロボットの先端の位置ずれ修正(キャリブレーション)を行う際、その基準となるロボットの座標系が基準平面に対し正確に設定されているので、当該キャリブレーションを正確に行う上で有利である。
また、シミュレーション装置等のオフラインプログラム作成装置内では、ロボットの座標系のz軸は鉛直軸と完全に平行であるが、実際に設置されたロボットの初期座標系のz軸を鉛直軸と完全に平行にすることは極めて難しい。これに対し、本実施形態では、基準平面上に設置されたロボットの座標系が基準平面に対し設定されているので、当該座標系を理想の状態に近づける調整を行うこと、当該座標系を認識した設定作業を行うこと等が可能となる。このため、オフラインプログラム作成装置で作成する動作プログラムによってロボットを動作させる際にワークとロボットとの干渉等を防止する上で有利である。
また、設定された座標系をシミュレーション装置等のオフラインプログラム作成装置において設定することにより、より実際に即した動作プログラムをオフラインプログラム作成装置で作成することが可能になる。
さらに、複数台のロボットの作業範囲が重複する場合、それぞれ基準平面上に設置された複数台のロボットの座標系が各々の基準平面に対し正確に設定されるので、複数台のロボットを互いに干渉しないように動作させる上で有利である。
上記態様において、前記ロボット制御装置が、レーザ光を用いた位置計測装置から前記基準平面上の前記位置座標と前記基準反射部の前記位置座標とを受付け、受付けた前記位置座標を用いて前記座標系を設定するように構成されていることが好ましい。
このように構成すると、レーザ光を用いた位置計測装置を用いることにより、座標系の設定を容易且つ短時間で行うことが可能となる。
上記態様において、前記基準平面が平面度の保証された平面であることが好ましい。
このように基準平面の平面度が保証されている、即ち、基準平面の平面度が既知であり所定値以下であることにより、設定されるロボットの座標系がより確実なものとなる。
本発明の第2の態様に係るロボットシステムは、基準平面上に設置されたロボットと、該ロボットの動作を制御するロボット制御装置とを備え、該ロボット制御装置が、前記基準平面上の3点以上の計測点の少なくとも鉛直方向の位置座標の計測結果と、前記ロボットの基部に設けられた複数の基準反射部の位置座標の計測結果とを用いて、前記基準平面上に設置された前記ロボットの座標系を設定するように構成され、前記ロボット又は前記ロボット制御装置に予め設定されている初期座標系に対する前記設定された座標系の変位、又は、前記設定された座標系のz軸の鉛直軸に対する変位に基づき、前記ロボットを動作させるための動作プログラムのパラメータを再設定する動作プログラム再設定手段をさらに備える。
第2の態様でも、ロボットが基準平面上に設置され、基準平面上の3点以上の計測点の少なくとも鉛直方向の位置座標の計測結果と、ロボットの基部に設けられた複数の基準反射部の位置座標の計測結果とを用いて、基準平面上に設置されたロボットの座標系が設定される。このため、製造時にロボットやロボット制御装置に予め設定されている初期座標系をそのまま用いる場合と比較し、設置されたロボットの動作をより正確に制御することが可能となる。
また、ロボット又はロボット制御装置に予め設定されている初期座標系に対する設定された座標系の変位、又は、設定された座標系のz軸の鉛直軸に対する変位に基づき、ロボットを動作させるための動作プログラムのパラメータが再設定される。このような構成は、ロボットの動作を動作プログラムによってより正確に制御する上で有利である。
本発明の第3の態様に係るロボットの座標系設定方法は、基準平面上にロボットを設置するステップと、前記基準平面上の3点以上の計測点の少なくとも鉛直方向の位置座標を計測する平面位置計測ステップと、前記ロボットの基部に設けられた複数の基準反射部の位置座標を計測する反射部位置計測ステップと、前記基準平面上の前記計測点の前記位置座標と前記基準反射部の前記位置座標とを用いて、前記基準平面上に設置された前記ロボットの座標系を設定する座標系設定ステップとを有する。
第3の態様の前記座標系設定ステップでは、好ましくは、ロボット制御装置が、レーザ光を用いた位置計測装置から前記基準平面上の前記位置座標と前記基準反射部の前記位置座標とを受付け、受付けた前記位置座標を用いて前記座標系を設定する。
また、第3の態様において、前記ロボット又はロボット制御装置に予め設定されている初期座標系に対する前記設定された座標系の変位、又は、前記設定された座標系のz軸の鉛直軸に対する変位に基づき、前記ロボットを動作させるための動作プログラムのパラメータを再設定する動作プログラム再設定ステップをさらに有することが好ましい。
本発明によれば、設置されたロボットの動作をより正確に制御することが可能となる。
本発明の一実施形態のロボットシステムの概略平面図である。 本実施形態のロボットシステムのロボットの概略正面図である。 本実施形態のロボット制御装置のブロック図である。 本実施形態の位置計測装置の側面図である。 本実施形態の計測制御装置のブロック図である。
本発明の一実施形態に係るロボットシステムを図面を参照して以下に説明する。
このロボットシステムは、図1および図3に示すように、ロボット2と、ロボット2に所定の動作を行わせるための動作プログラム23bを作成するオフラインプログラム作成装置としてのシミュレーション装置3と、レーザ光を用いた位置計測装置4とを備えている。
ロボット2は、例えば図1および図2に示すようにワーク(図示せず)に対するスポット溶接等の所定の作業を行うものであり、複数のアーム部材および関節を備えると共に、複数の関節をそれぞれ駆動する複数のサーボモータ11を備えている(図3参照)。各サーボモータ11として、回転モータ、直動モータ等の各種のサーボモータを用いることが可能である。各サーボモータ11はその作動位置を検出するエンコーダ等の作動位置検出装置を内蔵しており、作動位置検出装置の検出値がロボット制御装置20に送信される。
ロボット2の先端部には加工ツール12が取付けられ、加工ツール12によりワークにスポット溶接が施される。ロボット2がワークの搬送を行うものである場合は、ロボット2の先端部には加工ツール12の代わりにワークを保持するための保持装置であるチャック、吸着装置等が取付けられる。
ロボット2は、図1および図2に示すように、保証された平面、つまり平面度が既知であり所定の基準値以下である基準平面5a上に設置されている。そして、基準平面5aの上面の複数点の位置を計測し、ロボット2の基部2aに精密に設けられた2つの基準孔2bにそれぞれ取付けられた反射部材(基準反射部)2cの位置を計測することにより、ロボット2の座標系(ワールド座標系とも称される)が設定されている。
本実施形態では、基準平面5aは金属製の平板5の上面であり、平板5はフレーム6を介してベース板7および敷板8に支持されている。また、本実施形態では、基準平面5aの平面度は、数十点以上測定した際に1/10mm以下であることが好ましく、1/100mm以下であることがより好ましいが、これに限定されることはない。また、床面の平面度が既知であり所定の基準値以下であれば、床面を基準平面5aとして用いることも可能である。
ロボット制御装置20は、図3に示すように、例えば、CPU、RAM等を有するロボット制御部21と、表示装置22と、不揮発性ストレージ、ROM等を有する記憶装置23と、ロボット2のサーボモータ11にそれぞれ対応するように設けられた複数のサーボ制御器24と、ロボット制御装置20に接続されると共に操作者が持ち運び可能な教示操作盤25とを備えている。教示操作盤25はロボット制御装置20と無線通信するように構成されていてもよい。
記憶装置23にはシステムプログラム23aが格納されており、システムプログラム23aがロボット制御装置20の基本機能を担っている。また、記憶装置23には、シミュレーション装置3を用いて作成された動作プログラム23bが少なくとも1つ格納されている。具体的には、シミュレーション装置3上にロボット2のモデルおよびワークのモデルを作成し、例えばロボット2がワークに接触しないようにワーク内外の複数の溶接ポイントを溶接するように、シミュレーション装置3上でロボット2の動作プログラム23bが作成され、記憶装置23に格納されている。また、記憶装置23には、座標系設定プログラム23cおよび動作プログラム再設定プログラム(動作プログラム再設定手段)23dも格納されている。
ロボット制御部21はシステムプログラム23aにより作動し、ワークの溶接を行う際には、記憶装置23に格納されている動作プログラム23bを読み出してRAMに一時的に格納し、読み出した動作プログラム23bに沿って各サーボ制御器24に制御信号を送り、これによりロボット2の各サーボモータ11のサーボアンプを制御すると共に、加工ツール12からのレーザ光の出射を制御してワークの溶接を行う。
位置計測装置4は図5に示す計測制御装置50を備えている。本実施形態では計測制御装置50は位置計測装置4に内蔵されているが、計測制御装置50が位置計測装置4外の他の位置に設けられてもよい。
位置計測装置4は、図4に示すように、基準平面5aや反射部材2cに向かってレーザ光を反射し、基準平面5aや反射部材2cからの反射光を受光するレーザヘッド41と、レーザヘッド41の向きを変更するヘッド駆動装置としての鉛直軸モータ42および水平軸モータ43(図5参照)とを備えている。
鉛直軸モータ42はレーザヘッド41および水平軸モータ43を鉛直軸線周りに回転させるものであり、水平軸モータ43はレーザヘッド41を水平軸線周りに回転させるものである。鉛直軸モータ42および水平軸モータ43は計測制御装置50に接続され、計測制御装置50により鉛直軸モータ42および水平軸モータ43が制御される。また、各モータ42,43はその作動位置を検出するエンコーダ等の作動位置検出装置を内蔵しており、作動位置検出装置の検出値が計測制御装置50に送信される。
レーザヘッド41にはレーザ光出射部41aが設けられ、レーザ発振器(図示せず)からのレーザ光がレーザ光出射部41aから出射されるように構成されている。また、レーザヘッド41のレーザ光出射部41a内には、反射部材2c等により反射される反射光を受光する受光センサ41bが設けられている。レーザヘッド41は計測制御装置50に接続され、計測制御装置50によりレーザヘッド41のレーザ光出射部41aからのレーザ光の出射が制御され、レーザヘッド41の受光センサ41bの検出結果が計測制御装置50に送信される。
計測制御装置50は、図5に示すように、例えば、CPU、RAM等を有する制御部51と、表示装置52と、不揮発性ストレージ、ROM等を有する記憶装置53と、入力装置54とを備えている。入力装置54は計測制御装置50と無線通信するように構成されていてもよい。
記憶装置53にはシステムプログラム53aが格納されており、システムプログラム53aが計測制御装置50の基本機能を担っている。また、ロボット2の座標系の設定のために基準平面5a上の複数の計測点の各々の位置座標および各反射部材2cの位置座標の計測を位置計測装置4に行わせる位置計測プログラム(位置計測手段)53bが格納されている。
本実施形態では、基準平面5aの上面の複数点の少なくとも鉛直方向の位置座標に基づき、ロボット2の座標系のx軸およびy軸が含まれる水平面が設定され、各反射部材2cの位置座標に基づき、ロボット座標系のx軸およびy軸の方向が設定される。さらに、各反射部材2cの位置と前記水平面に基づき、前記水平面の少し上にロボット2の座標系の原点が設定され、当該原点を中心にx軸、y軸、および前記水平面に垂直なz軸が設定される。
なお、本実施形態のロボット2又はロボット制御装置20には、基準平面5aに設置される前、例えば製造時に、座標系(初期座標系)が設定されている。つまり、本実施形態では、ロボット2が基準平面5a上に設置された時に、基準平面5aの上面の複数点の位置座標および反射部材2cの位置座標を用いて、ロボット2の座標系が再設定(キャリブレーション)される。
ロボット2の座標系を再設定する時のロボット制御部21および制御部51の作動を説明する。
先ず、位置計測装置4を計測のための大凡の位置に設置し、例えば制御部51が所定の信号を受付けると(ステップS1−1)、制御部51は位置計測プログラム53bにより作動し、ロボット2の基部2aの2つの基準孔2bに取付けられた反射部材2cにそれぞれレーザヘッド41からレーザ光を照射し、各反射部材2cからの反射光を受光センサ41bで受光し、これにより位置計測装置4に対する各反射部材2cの位置座標(位置計測装置4の座標系における位置座標)を計測する(ステップS1−2)。
ここで、制御部51が鉛直軸モータ42および水平軸モータ43によってレーザヘッド41の向きを調整することにより、各反射部材2cにレーザヘッド41からレーザ光を照射してもよく、作業者が手動でレーザヘッド41の向きを調整することにより、各反射部材2cにレーザヘッド41からレーザ光を照射してもよい。また、各反射部材2cは極めて小さな入射範囲を有し、当該入射範囲にレーザ光が入射されるとレーザ光を入射方向に反射する再帰反射を行うようになっている。
続いて、制御部51は、基準平面5a上の3つ以上の計測点(本実施形態では4つの計測点)にそれぞれレーザ光を照射し、各計測点からの反射光を受光センサ41bで受光し、これにより位置計測装置4に対する各計測点の位置座標(位置計測装置4の座標系における位置座標)を計測する(ステップS1−3)。なお、前記3つ以上の計測点はその全てが直線状に並んでいる訳ではない。
ここで、制御部51が鉛直軸モータ42および水平軸モータ43によってレーザヘッド41の向きを調整することにより、各計測点にレーザヘッド41からレーザ光を照射してもよく、作業者が手動でレーザヘッド41の向きを調整することにより、各計測点にレーザヘッド41からレーザ光を照射してもよい。また、基準平面5a上の各計測点に反射部材を設けてもよい。この場合、反射部材に入射されるレーザ光が入射方向に反射される(再帰反射)。
続いて、制御部51は、計測された各反射部材2cの位置座標および各計測点の少なくとも鉛直方向の位置座標に基づき、位置計測装置4の座標系(計測装置座標系)において、ロボット2の座標系およびその原点の位置座標を設定する(ステップS1−4)。
例えば、制御部51は、全ての計測点の位置座標が含まれる平面内にロボット2の座標系のx軸およびそれに直交するy軸を設定し、前記平面に垂直な方向にロボット2の座標系のz軸を設定し、各反射部材2cを通る直線と平行となるようにx軸を設定し、各反射部材2cの中心の位置座標に対しy軸方向およびz軸方向にそれぞれ所定距離移動した位置をロボット2の座標系の原点として設定する。この場合、計測制御装置50は前記所定距離をロボット制御装置20等から予め受信し記憶している。
続いて、制御部51は、計測された各計測点および各反射部材2cの位置座標、又は、前記ステップS1−4で設定されたロボット2の原点から見た場合の各計測点および各反射部材2cの位置座標を、ロボット制御装置20に送信する(ステップS1−5)。なお、計測された各計測点および各反射部材2cの位置座標をそのままロボット制御装置20に送信する場合は、ステップS1−4を行う必要はない。
ロボット制御部21は、座標系設定プログラム23cに基づき作動し、計測制御装置50から受付けた各計測点および各反射部材2cの位置座標、又は、前記ステップS1−4で設定されたロボット2の原点から見た場合の各計測点および各反射部材2cの位置座標に基づき、ロボット2の座標系を設定(再設定)する(ステップS1−6)。
例えば、ロボット制御部21は、全ての計測点の位置座標が含まれる平面内にロボット2の座標系のx’軸およびそれに直交するy’軸を設定し、前記平面に垂直な方向にロボット2の座標系のz’軸を設定し、各反射部材2cを通る直線とx’軸とが平行になるようにする。
さらに、各反射部材2cに対する所定位置をロボットの座標系の原点として設定することも可能である。例えば、各反射部材2cの中心の位置座標に対しy軸方向およびz軸方向にそれぞれ所定距離移動した位置をロボット2の座標系の原点として設定することができる。この場合、各反射部材2cに対する原点の位置が予め決められている。
続いて、ロボット制御部21は、再設定された座標系の前記初期座標系に対する変位、又は、再設定された座標系のz’軸の鉛直軸に対する変位を求める(ステップS1−7)。例えば、再設定された座標系のx’軸、y’軸、およびz’軸の初期座標系のx軸、y軸、およびz軸に対する傾き、再設定された原点座標と初期座標系の原点座標との差、再設定された座標系のz’軸の鉛直軸に対する傾きおよびその方向を求める。
ロボット制御部21は、動作プログラム再設定プログラム23dに基づき作動し、ステップS1−7で求められた変位を用いて動作プログラム23bのパラメータを再設定して動作プログラム23b’を作成する(ステップS1−8)。つまり、動作プログラム23bは初期座標系に対しロボット2の先端部が意図する軌跡を描くように設定されているところ、再設定された座標系に対しロボット2の先端部が前記意図する軌跡を描くように、パラメータの再設定が行われる。
なお、動作プログラム再設定プログラム23dがシミュレーション装置3に格納されていてもよい。この場合、前記変位をシミュレーション装置3が受付け、シミュレーション装置3が当該変位を用いて動作プログラム23bのパラメータを再設定する。また、教示操作盤25がシミュレーション装置3と同等の機能を有する場合、教示操作盤25が前記変位を用いて動作プログラム23bのパラメータを再設定するように構成してもよい。
本実施形態によれば、ロボット2が基準平面5a上に設置され、基準平面5a上の3点以上の計測点の少なくとも鉛直方向の位置座標と、ロボット2の基部2aに設けられた複数の反射部材2cの位置座標の計測結果とを用いて、基準平面5a上に設置されたロボット2の座標系が設定(再設定)される。このため、製造時にロボット2やロボット制御装置20に予め設定されている初期座標系をそのまま用いる場合と比較し、設置されたロボット2の動作をより正確に制御することが可能となる。
例えば、重力、組立誤差等により生ずるロボット2の先端の位置ずれ修正(キャリブレーション)を行う際、その基準となるロボット2の座標系が基準平面5aに対し正確に設定されているので、当該キャリブレーションを正確に行う上で有利である。
また、シミュレーション装置3等のオフラインプログラム作成装置内では、ロボット2の座標系のz軸は鉛直軸と完全に平行であるが、実際に設置されたロボット2の初期座標系のz軸を鉛直軸と完全に平行にすることは極めて難しい。これに対し、本実施形態では、基準平面5a上に設置されたロボット2の座標系が基準平面5aに対し設定されているので、当該座標系を理想の状態に近づける調整を行うこと、当該座標系を認識した設定作業を行うこと等が可能となる。このため、オフラインプログラム作成装置で作成する動作プログラム23bによってロボット2を動作させる際にワークとロボットとの干渉等を防止する上で有利である。
また、設定された座標系をシミュレーション装置3等のオフラインプログラム作成装置において設定することにより、より実際に即した動作プログラム23bをオフラインプログラム作成装置で作成することが可能になる。
さらに、2台のロボット2の作業範囲が重複する場合、それぞれ基準平面5a上に設置された2台のロボット2の座標系が各々の基準平面5aに対し正確に設定されるので、2台のロボット2を互いに干渉しないように動作させる上で有利である。
また、本実施形態では、ロボット2又はロボット制御装置20に予め設定されている初期座標系に対する設定された座標系の変位、又は、設定された座標系のz’軸の鉛直軸に対する変位に基づき、ロボット2を動作させるための動作プログラム23bのパラメータが再設定される。このような構成は、ロボット2の動作を動作プログラムによってより正確に制御する上で有利である。
なお、基準平面5aが水平面ではなく、傾いた平面であってもよく、鉛直方向に延びる平面であってもよい。これらの場合は、基準平面5aの複数の計測点の鉛直方向以外の位置座標も用いることになる。これらの場合でも、基準平面5aに設置したロボット2の座標系を設定(再設定)することができる。
また、本実施形態では、基準平面5a上の複数の計測点および各反射部材2cの位置座標をレーザ光を用いた位置計測装置4を用いて計測している。これに対し、複数の計測点および各反射部材2cの位置座標を他の計測機器を用いて計測することも可能である。例えば、基準平面5aの複数の計測点の位置座標を水準器付きハイトゲージ等の他の計測装置を用いて計測することが可能であり、各反射部材2cの位置座標を三次元測定機を用いて計測することが可能である。
2 ロボット
2c 反射部材(基準反射部)
5a 基準平面
4 位置計測装置
11 サーボモータ
12 加工ツール
20 ロボット制御装置
21 ロボット制御部
23 記憶装置
23b 動作プログラム
23c 座標系設定プログラム
23d 動作プログラム再設定プログラム(動作プログラム再設定手段)
41 レーザヘッド
41a レーザ光出射部
41b 受光センサ
42 鉛直軸モータ(ヘッド駆動装置)
43 水平軸モータ(ヘッド駆動装置)
50 計測制御装置
51 制御部
53 記憶装置
53b 位置計測プログラム(位置計測手段)

Claims (7)

  1. 基準平面の上に設置されたロボットであって、
    該ロボットの動作を制御するロボット制御装置を備え、
    該ロボット制御装置が、前記基準平面上の3点以上の計測点の少なくとも鉛直方向の位置座標の計測結果と、前記ロボットの基部に設けられた複数の基準反射部の位置座標の計測結果とを用いて、前記基準平面上に設置された前記ロボットの座標系を設定するように構成されているロボット。
  2. 前記ロボット制御装置が、レーザ光を用いた位置計測装置から前記基準平面上の前記位置座標と前記基準反射部の前記位置座標とを受付け、受付けた前記位置座標を用いて前記座標系を設定するように構成されている請求項1に記載のロボット。
  3. 前記基準平面が平面度の保証された平面である請求項1又は2に記載のロボット。
  4. 基準平面上に設置されたロボットと、
    該ロボットの動作を制御するロボット制御装置とを備え、
    該ロボット制御装置が、前記基準平面上の3点以上の計測点の少なくとも鉛直方向の位置座標の計測結果と、前記ロボットの基部に設けられた複数の基準反射部の位置座標の計測結果とを用いて、前記基準平面上に設置された前記ロボットの座標系を設定するように構成され、
    前記ロボット又は前記ロボット制御装置に予め設定されている初期座標系に対する前記設定された座標系の変位、又は、前記設定された座標系のz軸の鉛直軸に対する変位に基づき、前記ロボットを動作させるための動作プログラムのパラメータを再設定する動作プログラム再設定手段をさらに備えるロボットシステム。
  5. 基準平面上にロボットを設置するステップと、
    前記基準平面上の3点以上の計測点の少なくとも鉛直方向の位置座標を計測する平面位置計測ステップと、
    前記ロボットの基部に設けられた複数の基準反射部の位置座標を計測する反射部位置計測ステップと、
    前記基準平面上の前記計測点の前記位置座標と前記基準反射部の前記位置座標とを用いて、前記基準平面上に設置された前記ロボットの座標系を設定する座標系設定ステップとを有するロボットの座標系設定方法。
  6. 前記座標系設定ステップでは、ロボット制御装置が、レーザ光を用いた位置計測装置から前記基準平面上の前記位置座標と前記基準反射部の前記位置座標とを受付け、受付けた前記位置座標を用いて前記座標系を設定する請求項5に記載のロボットの座標系設定方法。
  7. 前記ロボット又はロボット制御装置に予め設定されている初期座標系に対する前記設定された座標系の変位、又は、前記設定された座標系のz軸の鉛直軸に対する変位に基づき、前記ロボットを動作させるための動作プログラムのパラメータを再設定する動作プログラム再設定ステップをさらに有する請求項5又は6に記載のロボットの座標系設定方法。
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