無人で自律走行可能な自律走行作業車両(以下、無人車両と称することがある)1、及び、この自律走行作業車両1に協調して作業者(ユーザ)が操向操作する有人の走行作業車両(以下、有人車両と称することがある)100をトラクタとし、自律走行作業車両1及び走行作業車両100には作業機としてロータリ耕耘装置がそれぞれ装着されている実施例について説明する。但し、作業車両はトラクタに限定するものではなく、コンバイン等でもよく、また、作業機はロータリ耕耘装置に限定するものではなく、畝立て機や草刈機やレーキや播種機や施肥機等であってもよい。
本明細書において「自律走行」とは、トラクタが備える制御部(ECU)によりトラクタが備える走行に関する構成が制御されて予め定められた経路に沿ってトラクタが走行することを意味する。単一の圃場における農作業を、無人車両及び有人車両で実行することを、農作業の協調作業、追従作業、随伴作業などと称することがある。なお、農作業の協調作業としては、「単一圃場における農作業を、無人車両及び有人車両で実行すること」に加え、「隣接する圃場等の異なる圃場における農作業を同時期に無人車両及び有人車両で実行すること」が含まれてもよい。
図1は、自律走行作業車両及び走行作業車両の概略構成を示す側面図であり、図2は、それらの制御構成を示す制御ブロック図である。図1、図2において、自律走行作業車両1となるトラクタの全体構成について説明する。トラクタの車体部は、ボンネット2内にエンジン3が内設され、該ボンネット2の後部のキャビン11内にダッシュボード14が設けられ、ダッシュボード14上に操向操作手段となるステアリングハンドル4が設けられている。該ステアリングハンドル4の回動により操舵装置を介して前輪9・9の向きが回動される。操舵装置を作動させる操舵アクチュエータ40は制御部30を構成するステアリングコントローラ301と接続される。自律走行作業車両1の操舵方向は操向センサ20により検知される。操向センサ20はロータリエンコーダ等の角度センサからなり、前輪9の回動基部に配置される。但し、操向センサ20の検知構成は限定するものではなく操舵方向が認識されるものであればよく、ステアリングハンドル4の回動を検知したり、パワーステアリングの作動量を検知してもよい。操向センサ20により得られた検出値は制御部30のステアリングコントローラ301に入力される。
制御部30は、ステアリングコントローラ301、エンジンコントローラ302、変速制御コントローラ303、水平制御コントローラ304、作業制御コントローラ305、測位制御ユニット306、自律走行制御コントローラ307等を備え、それぞれCPU(中央演算処理装置)やRAMやROM等の記憶装置やインターフェース等を備え、記憶装置には動作させるためのプログラムやデータ等が記憶され、CAN通信によりそれぞれ情報やデータ等を送受信できるように通信可能としている。
前記ステアリングハンドル4の後方に運転席5が配設され、運転席5下方にミッションケース6が配置される。ミッションケース6の左右両側にリアアクスルケース8・8が連設され、該リアアクスルケース8・8には車軸を介して後輪10・10が支承される。エンジン3からの動力はミッションケース6内の変速装置(主変速装置や副変速装置)により変速されて、後輪10・10を駆動可能としている。変速装置は例えば油圧式無段変速装置で構成して、可変容量型の油圧ポンプの可動斜板をモータ等の変速手段44により作動させて変速可能としている。変速手段44は制御部30の変速制御コントローラ303と接続されている。後輪10の回転数は車速センサ27により検知され、走行速度として変速制御コントローラ303に入力される。但し、車速の検知方法や車速センサ27の配置位置は限定するものではない。
ミッションケース6内にはPTOクラッチやPTO変速装置が収納され、PTOクラッチはPTO入切手段45により入り切りされ、PTO入切手段45は表示手段49を介して制御部30の自律走行制御コントローラ307と接続され、PTO軸への動力の断接を制御可能としている。また、作業機として播種機や畦塗機等を装着した場合、作業機独自の制御ができるように作業機コントローラ308が備えられ、該作業機コントローラ308は情報通信配線(所謂、ISOBUS)を介して作業制御コントローラ305と接続される。
前記エンジン3を支持するフロントフレーム13にはフロントアクスルケース7が支持され、該フロントアクスルケース7の両側に前輪9・9が支承され、前記ミッションケース6からの動力が前輪9・9に伝達可能に構成している。前記前輪9・9は操舵輪となっており、ステアリングハンドル4の回動操作により回動可能とするとともに、操舵装置の駆動手段となるパワステシリンダからなる操舵アクチュエータ40により前輪9・9が左右操舵回動可能となっている。操舵アクチュエータ40は制御部30のステアリングコントローラ301と接続されて制御される。
エンジン回転制御手段となるエンジンコントローラ302にはエンジン回転数センサ61や水温センサや油圧センサ等が接続され、エンジンの状態を検知できるようにしている。エンジンコントローラ302では設定回転数と実回転数から負荷を検出し、過負荷とならないように制御するとともに、後述する遠隔操作装置112にエンジン3の状態を送信して表示装置113で表示できるようにしている。
また、ステップ下方に配置した燃料タンク15には燃料の液面を検知するレベルセンサ29が配置されて表示手段49と接続され、表示手段49は自律走行作業車両1のダッシュボードに設けられ、燃料の残量を表示する。そして、燃料の残量は自律走行コントローラ307で作業可能時間が演算され、通信装置110を介して遠隔操作装置112に情報が送信されて、遠隔操作装置112の表示装置113に燃料残量と作業可能時間が表示可能とされる。なお、回転計、燃料計、油圧、異常を表示する表示手段と、現在位置等を表示可能な表示手段とは別構成でもよい。
前記ダッシュボード14上にはエンジンの回転計や燃料計や油圧等や異常を示すモニタや設定値等を表示する表示手段49が配置されている。表示手段49は遠隔操作装置112と同様にタッチパネル式として、データの入力や選択やスイッチ操作やボタン操作等も可能としている。
また、トラクタの車体部の後部に作業機装着装置23を介して作業機としてロータリ耕耘装置24が昇降可能に装設させている。前記ミッションケース6上に昇降シリンダ26が設けられ、該昇降シリンダ26を伸縮させることにより、作業機装着装置23を構成する昇降アームを回動させてロータリ耕耘装置24を昇降できるようにしている。昇降シリンダ26は昇降アクチュエータ25の作動により伸縮され、昇降アクチュエータ25は制御部30の水平制御制御コントローラ304と接続されている。また、前記作業機装着装置23の左右一側のリフトリンクには傾斜シリンダが設けられ、該傾斜シリンダを作動させる傾斜アクチュエータ47は水平制御コントローラ304と接続されている。
位置検出部となる測位制御ユニット306には位置情報を検出可能とするための移動GPSアンテナ(測位アンテナ)34とデータ受信アンテナ38が接続され、移動GPSアンテナ34とデータ受信アンテナ38は前記キャビン11上に設けられる。測位制御ユニット306には、位置算出手段を備えて緯度と経度を算出し、現在位置を表示手段49や遠隔操作装置112の表示装置113で表示できるようにしている。なお、GPS(米国)に加えて準天頂衛星(日本)やグロナス衛星(ロシア)等の衛星測位システム(GNSS)を利用することで精度の高い測位ができるが、本実施形態ではGPSを用いて説明する。
自律走行作業車両1は、車体部の姿勢変化情報を得るためにジャイロセンサ31、および進行方向を検知するために方位角検出部32を具備し制御部30と接続されている。但し、GPSの位置計測から進行方向を算出できるので、方位角検出部32を省くことができる。ジャイロセンサ31は自律走行作業車両1の車体部前後方向の傾斜(ピッチ)の角速度、車体部左右方向の傾斜(ロール)の角速度、および旋回(ヨー)の角速度、を検出するものである。該三つの角速度を積分計算することにより、自律走行作業車両1の車体部の前後方向および左右方向への傾斜角度、および旋回角度を求めることが可能である。ジャイロセンサ31の具体例としては、機械式ジャイロセンサ、光学式ジャイロセンサ、流体式ジャイロセンサ、振動式ジャイロセンサ等が挙げられる。ジャイロセンサ31は制御部30に接続され、当該三つの角速度に係る情報を制御部30に入力する。
方位角検出部32は自律走行作業車両1の向き(進行方向)を検出するものである。方位角検出部32の具体例としては磁気方位センサ等が挙げられる。方位角検出部32はCAN通信手段を介して自律走行制御コントローラ307に情報が入力される。
こうして自律走行制御コントローラ307は、上記ジャイロセンサ31、方位角検出部32から取得した信号を姿勢・方位演算手段により演算し、自律走行作業車両1の姿勢(向き、車体部前後方向及び車体部左右方向の傾斜、旋回方向)を求める。
次に、自律走行作業車両1の位置情報を衛星測位システムの一つであるGPS(グローバル・ポジショニング・システム)を用いて取得する。GPSを用いた測位方法としては、単独測位、相対測位、DGPS(ディファレンシャルGPS)測位、RTK−GPS(リアルタイムキネマティック−GPS)測位など種々の方法が挙げられ、これらいずれの方法を用いることも可能であるが、本実施形態では測定精度の高いRTK−GPS測位方式を採用する。
RTK−GPS測位は、位置が判っている基準局と、位置を求めようとする移動局とで同時にGPS観測を行い、基準局で観測したデータを無線等の方法で移動局にリアルタイムで送信し、基準局の位置成果に基づいて移動局の位置をリアルタイムに求める方法である。
本実施形態においては、自律走行作業車両1に移動局となる測位制御ユニット306と移動GPSアンテナ34とデータ受信アンテナ38が配置され、基準局となる固定通信機35と固定GPSアンテナ36とデータ送信アンテナ39が所定位置に配設される。本実施形態のRTK−GPS測位は、基準局および移動局の両方で位相の測定(相対測位)を行い、基準局の固定通信機35で測位したデータをデータ送信アンテナ39からデータ受信アンテナ38に送信する。
自律走行作業車両1に配置された移動GPSアンテナ34はGPS衛星37・37・・・からの信号を受信する。この信号は測位制御ユニット306に送信され測位される。そして、同時に基準局となる固定GPSアンテナ36でGPS衛星37・37・・・からの信号を受信し、固定通信機35で測位し測位制御ユニット306に送信し、観測されたデータを解析して移動局の位置を決定する。
こうして、自律走行コントローラ307は自律走行作業車両1を自律走行させる自律走行手段として備えられる。つまり、自律走行コントローラ307と接続された各種情報取得ユニットによって、自律走行作業車両1の走行状態を各種情報として取得し、自律走行コントローラ307と接続された各種制御ユニットによって、自律走行作業車両1の自律走行を制御する。具体的には、GPS衛星37・37・・・から送信される電波を受信して測位制御ユニット306において設定時間間隔で車体部の位置情報を求め、ジャイロセンサ31及び方位角検出部32から車体部の変位情報および方位情報を求め、これら位置情報と変位情報と方位情報に基づいて車体部が予め設定した経路(走行経路と作業経路)Rに沿って走行するように、操舵アクチュエータ40、変速手段44、昇降アクチュエータ25、PTO入切手段45、エンジンコントローラ302等を制御して自律走行し自動で作業できるようにしている。
また、自律走行作業車両1には障害物センサ41が配置されて制御部30と接続され、障害物に衝突しないようにしている。例えば、障害物センサ41はレーザセンサや超音波センサやカメラで構成して車体部の前部や側部や後部に配置して制御部30と接続し、制御部30によって車体部の前方や側方や後方に障害物があるかどうかを検出し、障害物が設定距離以内に近づくと走行を停止させるように制御する。
また、自律走行作業車両1には前方を撮影するカメラ42Fや後方の作業機や作業後の圃場状態を撮影するカメラ42Rが搭載され制御部30と接続されている。カメラ42F・42Rは本実施形態ではキャビン11のルーフの前部上と後部上に配置しているが、配置位置は限定するものではなく、キャビン11内の前部上と後部上や一つのカメラ42を車体部中心に配置して鉛直軸を中心に回転させて周囲を撮影しても、複数のカメラ42を車体部の四隅に配置して車体部周囲を撮影する構成であってもよい。また、キャビン11やボンネット2等に自律走行作業車両1の製造社のエンブレムが取り付けられている場合、当該エンブレムの背面側にカメラ42F・42Rを配することとしてもよい。その場合、エンブレム内には貫通穴或いは所定の隙間が設定され、カメラ42F・42Rのレンズが当該貫通穴或いは隙間の位置に相当することで撮影が妨げられない。カメラ42F・42Rで撮影された映像は走行作業車両100に備えられた遠隔操作装置112の表示装置113に表示される。
遠隔操作装置112は前記自律走行作業車両1の後述する経路Rを設定したり、自律走行作業車両1を遠隔操作したり、自律走行作業車両1の走行状態や作業機の作動状態を監視したり、作業データを記憶したりするものであり、制御装置(CPUやメモリ)や通信装置111や表示装置113等を備える。
有人走行車両となる走行作業車両100は作業者が乗車して運転操作するとともに、走行作業車両100に遠隔操作装置112を搭載して自律走行作業車両1を操作可能としている。走行作業車両100の基本構成は自律走行作業車両1と略同じ構成であるので詳細な説明は省略する。なお、走行作業車両100(または遠隔操作装置112)にGPS用の制御ユニットを備える構成とすることも可能である。
遠隔操作装置112は、走行作業車両100及び自律走行作業車両1のダッシュボードやキャビン11のピラー等に設けられる取付部(不図示の例えば遠隔操作装置112を取り付け固定可能なアーム部材)に着脱可能としている。遠隔操作装置112は走行作業車両100の取付部に取り付けたまま操作することも、走行作業車両100の外に持ち出して携帯して操作することも、自律走行作業車両1の取付部に取り付けたまま操作することも可能である。遠隔操作装置112は例えばノート型やタブレット型のパーソナルコンピュータ等の無線通信端末で構成することができる。本実施形態ではタブレット型のコンピュータで構成している。
さらに、遠隔操作装置112と自律走行作業車両1は無線で相互に通信可能に構成しており、自律走行作業車両1と遠隔操作装置112には通信するための通信装置110・111がそれぞれ設けられている。通信装置111は遠隔操作装置112に一体的に構成されている。通信手段は例えばWiFi等の無線LANで相互に通信可能に構成されている。遠隔操作装置112は画面に触れることで操作可能なタッチパネル式の操作画面とした表示装置113を筐体表面に設け、筐体内に通信装置111やCPUや記憶装置やバッテリ等を収納している。
次に、遠隔操作装置112により経路Rを設定する手順について説明する。図3は、遠隔操作装置の表示装置に表示される初期画面を示す。遠隔操作装置112の表示装置113はタッチパネル式としており、電源をオンして遠隔操作装置112を起動させると初期画面が現れるようにしている。初期画面では、図3に示すように、トラクタ設定ボタン201、圃場設定ボタン202、経路生成設定ボタン203、データ転送ボタン204、作業開始ボタン205、終了ボタン206が表示される。
まず、トラクタ設定について説明する。トラクタ設定ボタン201をタッチすると、過去にこの遠隔操作装置112によりトラクタを用いて作業を行った場合、つまり、過去に設定したトラクタが存在する場合、そのトラクタ名(機種)が表示される。表示された複数のトラクタ名から今回使用するトラクタ名をタッチして選択すると、その後、後述する圃場設定に進み、或いは、初期画面に戻ることが可能である。新規にトラクタ設定を行う場合には、トラクタの機種を特定する。この場合、機種名を直接入力する。或いは、複数のトラクタの機種を表示装置113に一覧表示させて所望の機種を選択できるようにしている。
トラクタの機種が設定されると、トラクタに装着される作業機のサイズ、形状、作業機の位置の設定画面が現れる。作業機の位置は例えば前部か、前輪と後輪の間か、後部か、オフセットか、を選択する。作業機の設定が終了すると、作業中の車速、作業中のエンジン回転数、旋回時の車速、旋回時のエンジン回転数の設定画面が現れる。作業中の車速は往路と復路で異なる車速とすることも可能である。車速、及び、エンジン回転数の設定が終了すると、後述する圃場設定に進み、或いは、初期画面に戻ることが可能である。
次に、圃場設定について、説明する。図4は、圃場設定時において自律走行作業車両にユーザが搭乗して行う外周走行の様子を示す。図5は、作業領域、枕地領域等、圃場内に設定される領域を示す。圃場設定ボタン202をタッチすると、過去にこの遠隔操作装置112によりトラクタを用いて作業を行った場合、つまり、過去に設定した圃場が存在する場合、設定されている圃場の名前が表示される。表示された複数の圃場名から今回作業を行う圃場名をタッチして選択すると、その後、後述する経路生成設定に進み、或いは、初期画面に戻ることが可能である。なお、設定された圃場を編集又は新規に設定することも可能である。
登録された圃場がない場合には、新規の圃場設定となる。新規の圃場設定を選択すると、図4に示すように、トラクタ(自律走行作業車両1)を圃場H内の四隅のうちの一つの隅Aに位置させ、「測定開始」のボタンをタッチする。その後、トラクタを圃場Hの外周に沿って走行させて圃場形状を登録する。次に、作業者は、登録された圃場形状から、角位置A・B・C・Dや変曲点を登録して圃場形状を特定する。
圃場Hが特定されると、図5に示すように、作業開始位置Sと、作業方向Fと、作業終了位置Gを設定する。この圃場H内に障害物が存在する場合には、障害物の位置までトラクタを移動させ、「障害物設定」ボタンをタッチして、その周囲を走行して、障害物設定を行う。なお、表示装置113には圃場の地図画像を表示することが可能であり、当該地図画像に、上記特定された圃場形状が重畳表示される場合、表示装置113上で障害物の周囲を指定することで、障害物設定を行うことができてもよい。上記作業が終了すると、または、過去に登録した圃場を選択すると、確認画面となり、OK(確認)ボタンと「編集/追加」ボタンが表示される。過去に登録した圃場に変更がある場合には、「編集/追加」ボタンをタッチする。
前記圃場設定においてOKボタンをタッチすると、経路生成設定となる。経路生成設定は初期画面で経路生成設定ボタン203をタッチすることによっても経路生成設定が可能となる。経路生成設定では、自律走行作業車両1に対して走行作業車両100がどの位置で走行するかの選択画面が表示される。つまり、自律走行作業車両1の自律走行開始時における自律走行作業車両1と走行作業車両100の位置関係を設定する。具体的には、(1)走行作業車両100が自律走行作業車両1の左後方に位置する。(2)走行作業車両100が自律走行作業車両1の右後方に位置する。(3)走行作業車両100が自律走行作業車両1の真後ろに位置する。(4)走行作業車両100は随伴しない(自律走行作業車両1のみで作業を行う)。の4種類が表示され、タッチすることにより選択できる。
次に、走行作業車両100の作業機の幅を設定する。つまり、作業機の幅を数字で入力する。次に、スキップ数を設定する。つまり、自律走行作業車両1が圃場外周端部(枕地)に至り第一の経路から第二の経路に移動する時に、経路を何本飛ばすかを設定する。具体的には、(1)スキップしない。(2)1列スキップ。(3)2列スキップ。のいずれかを選択する。次に、オーバーラップの設定を行う。つまり、作業経路と隣接する作業経路における作業幅の重複量の設定を行う。具体的には、(1)オーバーラップしない。(2)オーバーラップする。を選択する。なお、「オーバーラップする」を選択すると、数値入力画面が表示され、数値を入力しないと次に進むことができない。
次に、外周設定が行われる。つまり、図5に示すような、自律走行作業車両1と走行作業車両100とにより、または、自律走行作業車両1により作業を行う作業領域HAの外側の領域が設定される。言い換えれば、圃場端で非作業状態として旋回走行する枕地HBと、枕地HBと枕地HBとの間の左右両側の圃場外周に接する非作業領域とする側部余裕地HCが設定される。よって、圃場H=作業領域HA+枕地HB+枕地HB+側部余裕地HC+側部余裕地HCとなる。通常、枕地HBの幅Wbと側部余裕地HCの幅Wcは、走行作業車両100が装着した作業機の幅の二倍以下の長さとして、自律走行作業車両1と走行作業車両100とによる随伴作業が終了した後に、作業者が走行作業車両100に乗り込み、手動操作で外周を二周することで、仕上げることができるようにしている。但し、圃場外周の形状が複雑でない場合には、自律走行作業車両1で外周を作業することも可能である。なお、外周設定において、枕地HBの幅Wb及び側部余裕地HCの幅Wcは、作業機の幅に応じて自動的に所定の幅に算出されるが、算出された枕地HBの幅Wb及び側部余裕地HCの幅Wcは、任意の幅に変更可能であり、ユーザは所望の幅に変更した上で、変更後の幅Wb、幅Wcを夫々、枕地HBの幅、側部余裕地HCの幅として設定可能である。但し、任意の幅に変更可能である場合、圃場内における走行、作業並びに安全性を考慮して算出される最小設定幅以下に設定することはできない。例えば、枕地HBや側部余裕地HCにおいて自律走行作業車両1が走行や旋回した場合に、作業機が圃場外に飛び出ないことを保証する幅が最小設定幅として算出される。
上記の各種設定の入力が終了すると、確認画面が現れ、確認をタッチすると、自動で経路Rが生成される。経路Rは作業経路Raと走行経路Rbからなり、作業経路Raは作業領域HA内で生成される経路で、作業を行いながら走行する経路であり、直線の経路となる。但し、作業領域HAが矩形でない場合には作業領域HA外の領域(枕地HBと側部余裕地(サイドマージン)HC)にはみ出すこともある。走行経路Rbは作業領域HA外の領域で生成される経路で、作業を行わずに走行する経路であり、直線と曲線を組み合わせた経路となる。主に、枕地HBでの旋回走行となる。
前記経路Rは自律走行作業車両1と走行作業車両100の経路Rが生成される。前記作業経路生成後にその作業経路を見たい場合は、経路生成設定ボタン203をタッチすることでシミユレーション画像が表示され、確認することができる。なお、経路生成設定ボタン203をタッチしなくても経路Rは生成されている。経路生成設定の各項目を設定すると、経路生成設定が表示され、その下部に、「経路設定ボタン」「データ転送する」「ホームへ戻る」が選択可能に表示される。
経路生成設定で生成された経路(経路R)に関する情報を転送するときは、初期画面において設けられたデータ転送ボタン204をタッチすることで転送できる。この転送は遠隔操作装置112で行われるため、これら設定した情報を自律走行作業車両1の制御装置に転送する必要がある。この転送は、(1)端子を用いて転送する方法と、(2)無線で転送する方法があり、本実施形態では、端子を用いる場合には、USBケーブルを用いて遠隔操作装置112と自律走行作業車両1の制御装置を直接つなぐ、あるいは、USBメモリに一旦記憶させてから、自律走行作業車両1のUSB端子に接続して転送する。また、無線で転送する場合は、WiFi(無線LAN)を用いて転送する。
経路生成設定のスキップ数の設定において、N(Nは1以上の自然数)列スキップが選択された場合、「N列スキップ」により経路が生成される。ここで「N列スキップ」とは、第n番目(本実施形態においてnは0以上の自然数であって、作業順を示す記号として用いる)の作業路と、第n+1番目の作業路とをN列の作業路を隔てて配することを意味する。具体的には、作業経路Raに含まれる作業路R1・R2・・・を順に走行する際に、現在の作業路からN列の作業路を隔てて配される作業路を次の作業路として順番を設定すること、つまり、現在の作業路から隣接する作業路を2本飛ばして次の作業路に入ること(例えば図6を参照してR1を走行した後にR4を走行すること)を意味する。各作業路は自律走行作業車両1による作業に応じた所定の作業幅を有し、かつ、作業領域内に平行に配置されている。そして、複数列スキップで経路を生成することにより、旋回距離を十分に確保することができ、急旋回を要さずに自律走行作業車両1が余裕を持って走行経路Rbで旋回することが可能である。これにより、圃場面を荒らさずに効率的な旋回が可能となる。以下、経路生成設定において、2列スキップを選択した場合の経路の生成方法についてより詳しく説明する。
なお、「N列スキップ」に関し、第n番目(nは0以上の自然数)の作業路と、第n+1番目の作業路とをN列の作業路を隔てて配することを意味することとしたが、作業経路Raに含まれる作業路の本数によっては作業路Rnと作業路(Rn+1)とをN列の作業路を隔てて配することができない場合がある。その場合は、少なくとも(N+1)列以上のK列隔てて配することとする。
図6から図9は、第一実施形態における経路の生成方法を示している。図10は、第二実施形態における経路の生成方法を示している。図11及び図12は、第三実施形態における経路の生成方法を示している。
[第一実施形態]
図6は、端(作業開始位置S)の作業路R1から開始し、一側に向けて2本飛ばしで作業路の順番を決定し、一側の限界、つまり一側に向けて2本飛ばしできなくなった作業路R10から、端の作業路R1の1本隣の作業路R2に戻り、そこから再度一側に向けて2本飛ばしで作業路の走行順を設定して限界となる作業路に到達した後、端の作業路R1の2本隣の作業路R3に戻り、再度一側に向けて2本飛ばしで作業路の走行順を設定する実施形態について示している。なお、「走行順」とは経路Rにおいて生成される作業経路Raでの走行順であり、一方の枕地HBから他方の枕地HBに至る作業経路Raにおいて走行する作業路の順序である。
図7は、端(作業開始位置S)の作業路R1から開始し、一側に向けて2本飛ばしで作業路の順番を決定し、一側の限界となる作業路R10から、端の作業路R1の2本隣の作業路R3に戻り、そこから再度一側に向けて2本飛ばしで作業路の走行順を設定して限界となる作業路R9に到達した後、作業路R2に戻り、再度一側に向けて2本飛ばしで作業路の走行順を設定する実施形態について示している。
本実施形態では作業路の本数を10本、11本および12本とした場合を例にとって、図6及び図7の上部、中部、下部にそれぞれ示している。
以上のように経路Rを生成することにより、端の作業路を開始位置として、端から順に2列スキップで走行順を設定し、限界に到達すると端から2本目または3本目に戻るという単純なアルゴリズムで、隣接する作業路を2本以上飛ばして次の作業路に入る2列スキップを維持することができる。
本実施形態のアルゴリズムにおける作業路の繰り返し単位は、例えば図8に示す9本である。この場合、第1群の作業路の本数は、群の開始位置となる1本目(作業開始位置S1)の作業路R1から終了位置となる9本目の作業路R9の9本となり、第2群の開始位置(作業開始位置S2)を第1群の作業路の終了位置(R9)と共有させて、第2群の作業路の本数を9本とカウントする。つまり、第1群を端の作業路R1から9本とし、9本目の作業路R9を次の第2群の1本目(端)の作業路R1として重複してカウントする。そして、同様に第3群、第4群、第5群、と繰り返して全体の経路を作成する。これにより、作業路の本数が多い場合でも2列スキップを維持できるとともに、作業路間の走行距離(走行経路Rbの距離)を短くでき、2列スキップを選択した場合の全体の走行距離を短くすることができる。
作業路の本数M本(Mは自然数)から1を引いて8で割った商が作業路群の繰り返し回数であり、余りの値(1から7の値)を最後の群に加えて生成される10本から16本の最後の作業路群に対して同様のアルゴリズムを用いて作業路の走行順を設定することで、繰り返しとなる作業路群での作業路の走行順と、最後の作業路群での作業路の走行順を設定することができ、作業路の本数によらずに本実施形態のアルゴリズムを適用することができる。
図9に示すように、本実施形態のアルゴリズムにおける作業路の繰り返し単位を11本としても良い。この場合も同様に、第1群の11本目の作業路R11を第2群の1本目の作業路R1として利用する。また、作業路の本数Mから1を引いて10で割った商が作業路群の繰り返し回数である。そして、余りの値を最後の群に加える、或いは、余りの値が大きい場合は別途余りの値の本数の作業路に対して同様のアルゴリズムで走行順を設定することも可能である。
また、作業路の繰り返し単位は上記9本、11本に限らず、例えば15本とすることも可能であるが、繰り返しに含まれる作業路の本数が多くなると繰り返し単位内でのスキップ数(移動する作業路間の距離)が必然的に大きくなることから好ましくない。
[第二実施形態]
図10は、作業路の本数に応じて作業開始位置を変更する実施形態を示す。図10において、上部は作業路の本数を12(3の倍数)本、中部は10(3の倍数−2)本、下部は11(3の倍数−2)本とした場合を例にとって示している。
作業路の本数が3N(Nは4以上の自然数であり、「3N」は3の倍数であることを示す)の場合、端から2本目の作業路R2を開始位置とし、作業路の本数が3N−2の場合、端から3本目の作業路R3を開始位置とし、作業路の本数が3N−1の場合、端の作業路R1を開始位置としている。そして、それぞれ作業路の本数に応じて作業開始位置S(スタートする作業路)を設定した後に、2列スキップで作業路の走行順を設定している。
以上のように作業路の本数に応じて作業を開始する位置を変更することで、2列スキップを維持することができ、枕地での効率的な旋回を実現できる。
[第三実施形態]
図11及び図12は、隣接する作業路の作業方向が互い違いになるように走行順を設定する実施形態について示しており、図11は、第一実施形態のアルゴリズムを全て又は一部利用した例を示し、図12は、第二実施形態のアルゴリズムを利用した例を示している。本実施形態のように作業領域における作業方向を交互に設定することで、作業後の土の偏り等を抑制することが可能である。
図11では、作業路の本数が9本、11本、13本の場合を例にとってそれぞれ上部、中部、下部に示している。作業路の本数が9本の場合、端(作業開始位置S)の作業路R1から一側に向けて作業路R4、作業路R7に2回の走行順を設定している。そして、端から2本目の作業路R2に戻り、再度一側に向けて作業路R5、作業路R8の順に走行順を設定している。最後に、端から3本目の作業路R3に戻り、再度一側に向けて作業路R6、作業路R9の順に走行順を設定している。作業路の本数が11本の場合、端(作業開始位置S)の作業路R1から一側に向けて作業路R4、作業路R7、作業路R10に3回の走行順を設定している。そして、端から3本目の作業路R3に戻り、再度一側に向けて走行順を設定し、最後に端から2本目の作業路R2から一側に向けて走行順を設定している。
つまり、端の作業路から2列スキップで走行順を設定する場合、一側に向けて偶数回の走行順を設定した場合は、次に端から2本目の作業路に戻って2本飛ばしで走行順を設定して、最後に端から3本目の作業路に戻って2本飛ばしで走行順を設定することで、2列スキップを維持している。他方、一側に向けて奇数回の走行順を設定した場合は、次に端から3本目の作業路に戻って2本飛ばしで走行順を設定して、最後に端から2本目の作業路に戻って2本飛ばしで走行順を設定することで、2列スキップを維持している。言い換えれば、端の作業路から2本飛ばしで走行順を設定し、一側の限界に到達して折り返す際の作業方向に応じて次に入る作業路を端から2本目又は3本目の何れかに決定することで、隣接する作業路における作業方向が交互となるように設定することができる。
作業路の本数が13本の場合、端の作業路R1から一側に向けて作業路R4、作業路R7、作業路R10、作業路R13に4回(偶数回)の走行順を設定している。そして、端から2本目の作業路R2に戻り、再度一側に向けて作業路R5、作業路R8、作業路R11の順に3回(奇数回)の走行順を設定している。その後は、端から6本目の作業路R6に戻り、再度一側に向けて作業路R9、作業路R12の順に走行順を設定し、最後に、端から3本目の作業路R3に戻っている。
作業路が13本の場合は、作業路が9本、11本の場合と異なり、二度目の折り返しの際、つまり10番目の走行順における作業方向が、一度目の折り返しの際、つまり6番目の走行順における作業方向と同一となるため、端から3本目の作業路を飛ばして次の作業路R6を次の走行順に設定している。つまり、第一実施形態のアルゴリズムの一部を利用しつつ、隣接する作業路における作業方向が交互となることを優先して設定している。
図12では、作業路の本数が7本、8本の場合を例にとってそれぞれ上部、下部に示している。作業路の本数が7本(3の倍数−2)の場合、端から3本目の作業路R3から開始し、作業路R6,R1,R4,R7,R2,R5の順に走行順を設定している。作業路の本数が8本(3の倍数−1)の場合、端の作業路R1から開始し、作業路R6,R3,R8,R5,R2,R7,R4の順に走行順を設定している。このように、第二実施形態においてNを4以上の自然数としていたが、N=3とした場合についても同様に適用することが可能である。
以上のように、本実施形態では、作業領域内で隣り合う作業路における走行方向が互い違いとなるように各作業路の走行順を設定する際に、第一実施形態又は第二実施形態で用いたアルゴリズムを利用しているが、交互の走行方向となるように走行順を設定可能であればこれらの例に限定されることはない。
本実施形態の他の特徴は、作業経路Raに含まれる作業路の本数に基づき、作業路Rnと作業路(Rn+1)とをN列の作業路を隔てて配することができない場合に、少なくとも(N+1)列以上のK列隔てて配することとするとともに、N列を超える作業路を隔てて順番が連続する他の作業路同士を配する場合は常にK列隔てて配し、更に、N列隔てて配される作業路同士において作業順の設定方向は一側であり、K列隔てて配される作業路同士において作業順の設定方向は上記一側と反対方向であることにある。
即ち、図13の上段に示す経路(作業路の本数が7本の場合)において、一側(圃場設定において設定された作業方向Fに垂直な方向であって、作業開始位置Sを基準とする作業終了位置Gの方向)には2列の作業路を隔てて連続する作業順が設定された作業路(例えば作業路R1と作業路R4、及び、作業路R3と作業路R6が配され、一側とは反対側には2列を超える4列を隔てて連続する作業順が設定された作業路(例えば作業路R7と作業路R2、及び、作業路R6と作業路R1)が配される。
図13の上から二段目に示す経路(作業路の本数が8本の場合)において、一側(圃場設定において設定された作業方向Fに垂直な方向であって、作業開始位置Sを基準とする作業終了位置Gの方向)には2列の作業路を隔てて連続する作業順が設定された作業路(例えば作業路R1と作業路R4、及び、作業路R3と作業路R6が配され、一側とは反対側には2列を超える4列を隔てて連続する作業順が設定された作業路(例えば作業路R7と作業路R2、及び、作業路R8と作業路R3)が配される。
図13の中段に示す経路(作業路の本数が9本の場合)において、一側(圃場設定において設定された作業方向Fに垂直な方向であって、作業開始位置Sを基準とする作業終了位置Gの方向)には2列の作業路を隔てて連続する作業順が設定された作業路(例えば作業路R1と作業路R4、及び、作業路R3と作業路R6が配され、一側とは反対側には2列を超える4列を隔てて連続する作業順が設定された作業路(例えば作業路R7と作業路R2、及び、作業路R8と作業路R3)が配される。
図13の下から二段目に示す経路(作業路の本数が10本の場合)において、一側(圃場設定において設定された作業方向Fに垂直な方向であって、作業開始位置Sを基準とする作業終了位置Gの方向)には2列の作業路を隔てて連続する作業順が設定された作業路(例えば作業路R1と作業路R4、及び、作業路R3と作業路R6が配され、一側とは反対側には2列を超える6列を隔てて連続する作業順が設定された作業路(例えば作業路R9と作業路R2、及び、作業路R10と作業路R3)が配される。
図13の下段に示す経路(作業路の本数が11本の場合)において、一側(圃場設定において設定された作業方向Fに垂直な方向であって、作業開始位置Sを基準とする作業終了位置Gの方向)には2列の作業路を隔てて連続する作業順が設定された作業路(例えば作業路R1と作業路R4、及び、作業路R3と作業路R6が配され、一側とは反対側には2列を超える6列を隔てて連続する作業順が設定された作業路(例えば作業路R9と作業路R2、及び、作業路R10と作業路R3)が配される。
当該他の特徴を纏めると、所定数の作業路を隔てて2本(2列)の作業路を配する場合、当該所定数は予めユーザにより設定された値とされる。従って、所定数として「第1の値」が設定された場合、複数列の作業路の内、第n番目の作業路と、第n+1番目の作業路との間には「第1の値」列の作業路が配される。一方、作業路の本数により「第1の値」列を隔てて2本の作業路を配することができない場合は、第1の値よりも大きい「第2の値」列を隔てて2本の作業路を配することとする。即ち、「第1の値」列を隔てて2本の作業路を配することができない場合に「第1の値」列よりも小さい「第3の値」列を隔てて2本の作業路が配されることがない。
また、「第1の値」列を隔てて2本の作業路を配することができない状況が複数回発生した場合には、常に、「第2の値」列を隔てて2本の作業路を配することで、ユーザの意図しない経路生成が過度に発生することを抑制する。即ち、「第1の値」よりも大きく「第2の値」とは異なる「第4の値」列を隔てて2本の作業路を配することはない。更に、「第1の値」列を隔てて2列の作業路を配する場合、作業順の設定方向(第n番目の作
業路を基準とする第n+1番目の作業方向)は上記一側であり、「第2の値」列を隔てて2列の作業路を配する場合、作業順の設定方向は上記一側とは反対方向である。
なお、作業順として最終順が設定された作業路における自律走行作業車両1による作業の終了位置が、圃場設定において設定した作業終了位置Gとは異なる場合、自律走行作業車両は上記終了位置から作業終了位置Gまで枕地HB及び/又は側部余裕地HCを走行して移動することとすればよい。これにより、圃場設定においてユーザが指定した作業終了位置Gを変更することなく、適切に経路を生成することができる。