以下の実施形態は、操作端末器に関し、とくに複数のスイッチを備えた操作端末器に関する。
(実施形態1)
(1)概要
本実施形態の操作端末器2は、図1〜図4に示すように、ケース20と、複数のスイッチ221〜228と、回路ブロック23と、センターパネル25と、複数の操作部211〜218とを備えている。
回路ブロック23は、ケース20に収納されており、複数のスイッチ221〜228の各々のオンオフに応じた操作信号を、信号線7(図5参照)を介して伝送ユニット(親機)1(図5参照)に送信する。センターパネル25は、ケース20の前面201の中央部に設けられている。複数の操作部211〜218は、複数のスイッチ221〜228に一対一に対応して設けられている。複数の操作部211〜218は、ケース20の前面201においてセンターパネル25を囲むように配置されており、押し操作により複数のスイッチ221〜228のうち対応するスイッチのオンオフを切り替える。
以下では、複数のスイッチ221〜228をとくに区別しない場合、複数のスイッチ221〜228の各々を「スイッチ22」という。また、複数の操作部211〜218をとくに区別しない場合、複数の操作部211〜218の各々を「操作部21」という。
(2)詳細
以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は、下記実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、以下では、ケース20の前面201に直交する方向を前後方向とし、かつ前面201が前方を向いていることとして説明するが、この方向は操作端末器2の使用形態を限定する趣旨ではない。つまり、ケース20の前面201が前方を向いていることは必須ではなく、操作端末器2は、例えば天井などに取り付けられ、前面201が下方を向いた状態で使用されてもよい。
(2.1)監視制御システム
本実施形態の操作端末器2が用いられる監視制御システム10について説明する。
監視制御システム10は、図5に示すように、親機としての伝送ユニット1と、子機としての複数(本実施形態では2つ)の操作端末器2とを備える。また、本実施形態の監視制御システム10は、複数(本実施形態では2つ)の制御端末器3をさらに備える。これらの伝送ユニット1、操作端末器2及び制御端末器3は、2線式の信号線7により互いに電気的に接続されている。
各制御端末器3には、図5に示すように、複数(本実施形態では4つ)のリレー4が接続線8により電気的に接続されている。また、各リレー4は、対応する照明器具5と電源との間に電気的に接続されている。そして、各リレー4は、制御端末器3からの出力に従って、対応する照明器具5へ給電する状態と、対応する照明器具5への給電を停止する状態とが切り替わる。つまり、制御端末器3は、リレー4を制御することによって、リレー4に電気的に接続された負荷(本実施形態では照明器具5)の通電状態を制御する。なお、図5では、左側の制御端末器3に電気的に接続されるリレー4及び照明器具5の図示を省略している。
各操作端末器2及び各制御端末器3には、固有のアドレスが設定され、伝送ユニット1は、これらのアドレスを用いて操作端末器2及び制御端末器3を個別に認識する。ここで、1つの操作端末器2に複数のスイッチ22が備わっている場合には、複数のスイッチ22の各々に固有のアドレスが設定される。同様に、1つの制御端末器3に複数のリレー4が接続されている場合には、複数のリレー4の各々に固有のアドレスが設定される。
監視制御システム10では、例えば双極性(±24V)の時分割多重信号からなる伝送信号によりデータの送受信が行われる。伝送ユニット1は、サイクリックに変更されるアドレスデータを含む伝送信号を信号線7に対して定期的に送出する。一方、操作端末器2及び制御端末器3は、伝送信号に含まれるアドレスデータが自己のアドレスに一致すると、伝送信号に含まれる制御データを取り込む。そして、操作端末器2及び制御端末器3は、伝送信号の信号返送期間において監視データを電流モード信号として返送する。
例えば、操作端末器2は、自己が備えるスイッチ221〜228の操作状態を監視データとして返送する。制御端末器3は、対応する照明器具5の制御状態(リレー4のオンオフ)を監視データとして返送する。なお、電流モード信号とは、信号線7の線間を開放した状態と、線間に低インピーダンスを接続した状態との切り替えによって生じる電流変化で表される信号である。
上記構成の監視制御システム10によれば、操作端末器2においてスイッチ22が操作されると、操作端末器2から親機(伝送ユニット1)へは、信号線7を介して操作信号が送信されることになる。ここでいう操作信号は、スイッチ22のオンオフに応じて操作端末器2で発生する信号であって、操作端末器2から伝送ユニット1へ送信される電流モード信号である。
操作端末器2からの操作信号を受信した伝送ユニット1は、操作されたスイッチ22にアドレスが対応するリレー4を制御するための制御信号を、信号線7を介して制御端末器3へ送信する。ここでいう制御信号は、リレー4をオンオフするための信号であって、伝送ユニット1から制御端末器3へ送信される信号である。
ところで、本実施形態の操作端末器2においては、図6に示すように、上述したアドレスの設定作業にアドレス設定器6が用いられる。つまり、操作端末器2はアドレス設定器6との通信機能を有しており、複数のスイッチ22の各々のアドレスがアドレス設定器6を用いて入力される。本実施形態では、操作端末器2とアドレス設定器6との間の通信方式は、通信媒体として赤外線を用いた光通信である。例えば、図6では、スイッチ221のアドレスの入力欄に「2−1」、スイッチ222のアドレスの入力欄に「2−2」、スイッチ223のアドレスの入力欄に「2−3」、スイッチ224のアドレスの入力欄に「2−4」が入力されている。
(2.2)操作端末器
本実施形態の操作端末器2は、図1及び図2に示すように、正面視が正方形状に形成されたケース20を備えている。ケース20の前面201の中央部には、センターパネル25が設けられている。さらに、ケース20の前面201におけるセンターパネル25の周囲には、センターパネル25を囲むように複数(本実施形態では8つ)の操作部211〜218が配置されている。以下では、図1の上下左右を操作端末器2の上下左右として説明するが、これらの方向は操作端末器2の使用形態を限定する趣旨ではない。
センターパネル25及び複数の操作部21の各々の正面視の形状は、センターパネル25及び複数の操作部21において略同一の正方形状に形成されている。ここで、ケース20の前面201において、センターパネル25及び複数の操作部21がN×N(Nは3以上の奇数。本実施形態ではN=3)のマトリクス状に配置されている。このように正面視が正方形状のセンターパネル25及び複数の操作部21がN×Nのマトリクス状に配置されることで、正方形状の前面201は、略全面がセンターパネル25及び複数の操作部21にて埋め尽くされる。このとき、前面201の一辺の長さL1は、正面視においてセンターパネル25及び複数の操作部21の各々の一辺の長さL2の約N倍(本実施形態では3倍)となる。
この構成では、複数の操作部21は、上下方向において対称となり、かつ左右方向においても対称となる。そのため、複数の操作部21は、ケース20の前面201に直交しかつケース20の前面201の中心を通る対称軸A1(図2参照)周りで4回回転対称となる。言い換えれば、複数の操作部21は、対称軸A1を中心に90度、180度、270度、360度の4つの回転位置にて回転対称となる。
本実施形態において、さらに詳しくは、正面視においてセンターパネル25及び複数の操作部21の各々の一辺の長さL2は、ケース20の前面201の一辺の長さL1の3分の1より僅かに短く設定されている。そのため、前面201において、センターパネル25と複数の操作部21の各々との間、及び隣接する2つの操作部21間には、僅かな隙間が設けられている。この隙間により、センターパネル25と複数の操作部21の各々との間、及び隣接する2つの操作部21間における、操作部21の操作時の干渉が回避される。
ここで、センターパネル25及び複数の操作部21は、いずれも電気絶縁性を有する合成樹脂製である。さらに、本実施形態では、センターパネル25は、操作端末器2とアドレス設定器6との間の通信媒体として用いられる光(赤外線)に対して透過性を有している。
また、操作端末器2は、複数の操作部211〜218に一対一に対応して設けられ、操作信号による負荷(本実施形態では照明器具5)の制御状態を表す複数(本実施形態では8つ)の表示部241〜248をさらに備えている。以下では、複数の表示部241〜248をとくに区別しない場合、複数の表示部241〜248の各々を「表示部24」という。複数の表示部24の各々は、LED(Light Emitting Diode)249(図3参照)を用いて構成されており、負荷の制御状態に応じて点灯状態が変化する。つまり、表示部24に対応する操作部21の操作に応じた負荷の制御状態が、表示部24の点灯状態によって表示される。ここでいう点灯状態は、表示部24の発光色(例えば赤、緑)や、表示部24の点灯、消灯、点滅の別、さらには点滅パターンなどである。
複数の表示部24は、図1に示すように、それぞれ対応する操作部21に設けられており、センターパネル25を囲むように配置されている。ここで、複数の表示部24の各々は、ケース20の前面201に沿う平面内において、複数の操作部21のうち対応する操作部21の中心位置よりもセンターパネル25側に配置されている。つまり、複数の表示部24の各々は、対応する操作部21の前面において、外側(前面201の外周縁側)よりも内側(センターパネル25側)に寄った位置に配置されている。本実施形態では、各表示部24からセンターパネル25までの距離が複数の表示部24において略同一となるように、複数の表示部24がセンターパネル25の外周縁に沿って配置されている。
すなわち、操作部211に対応する表示部241は、操作部211の右下角部に配置され、操作部213に対応する表示部243は、操作部213の右上角部に配置されている。また、操作部215に対応する表示部245は、操作部215の左上角部に配置され、操作部217に対応する表示部247は、操作部217の左下角部に配置されている。さらに、操作部212に対応する表示部242は、表示部241と表示部243とを結ぶ線分の中点となる位置に配置され、操作部214に対応する表示部244は、表示部243と表示部245とを結ぶ線分の中点となる位置に配置されている。また、操作部216に対応する表示部246は、表示部245と表示部247とを結ぶ線分の中点となる位置に配置され、操作部218に対応する表示部248は、表示部241と表示部247とを結ぶ線分の中点となる位置に配置されている。
このように配置されることで、複数の表示部24は、上下方向において対称となり、かつ左右方向においても対称となる。そのため、複数の表示部24は、ケース20の前面201に直交しかつケース20の前面201の中心を通る対称軸A1(図2参照)周りで4回回転対称となる。言い換えれば、複数の表示部24は、対称軸A1を中心に90度、180度、270度、360度の4つの回転位置にて回転対称となる。
また、上述のように複数の操作部21及び複数の表示部24のいずれもが、ケース20の前面201に直交しかつケース20の前面201の中心を通る対称軸A1周りで4回回転対称となる構成によれば、部品の共通化を図ることが可能である。本実施形態では、複数の操作部211〜218のうち、前面201の4隅に位置する操作部211,213,215,217について、共通の部品が用いられている。同様に、複数の操作部211〜218のうち、操作部212,214,216,218について、共通の部品が用いられている。そのため、複数の操作部211〜218は、2種類の部品で構成されることになる。
なお、本実施形態では、センターパネル25及び複数の操作部21の各々、並びにケース20の前面201においては、角部が面取りされている。ただし、面取りは操作端末器2に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
以下、本実施形態の操作端末器2の内部構成を含むより具体的な構成について、図3及び図4を参照して説明する。なお、図3及び図4においては、操作端末器2の主要部を図示し、細部の図示は適宜省略している。
ケース20は、ボディ26とカバー27とを有している。カバー27は、ボディ26に対して前方から着脱可能に取り付けられ、ボディ26にカバー27が取り付けられた状態でケース20が構成される。ボディ26及びカバー27は、いずれも電気絶縁性を有する合成樹脂製である。
ボディ26には、前方に開放された収納凹所261が形成されている。ボディ26における収納凹所261の周囲には、複数(本実施形態では4つ)の固定孔262が形成されている。固定孔262は、操作端末器2を埋込ボックスに固定するために用いられる孔であって、固定孔262を通して固定用ねじを埋込ボックスに締め付けることにより、埋込ボックスに対してボディ26が固定される。
本実施形態では、複数の固定孔262は、ボディ26の前面における上下左右の各辺における中央部付近に形成されている。この構成では、複数の固定孔262は、上下方向において対称となり、かつ左右方向においても対称となる。これにより、上下方向又は左右方向のいずれかに並ぶ一対のねじ孔のみが設けられた埋込ボックスに対しても、操作端末器2の縦方向(鉛直方向)と横方向(水平方向)とを入れ替えて、操作端末器2を取付可能となる。なお、収納凹所261は、各固定孔262の近傍を除いてボディ26の前面の外周縁に向けて張り出した形状に形成されている。言い換えれば、収納凹所261の開口は、上下左右の各辺における中央部付近において収納凹所261の内側に凹んだ形状に形成されている。
カバー27は、正面視が正方形状の保持板271と、保持板271の外周を囲むように形成された枠状の周壁272とを有している。保持板271は、センターパネル25及び複数の操作部21を保持する。ここでは、センターパネル25及び複数の操作部21の各々の背面に設けられた爪273が保持板271に引っ掛かることにより、センターパネル25及び複数の操作部21が保持板271に保持される。センターパネル25及び複数の操作部21が保持板271に保持された状態において、センターパネル25及び複数の操作部21の前面がケース20の前面201に相当する。なお、本実施形態では、センターパネル25及び複数の操作部21が保持板271に保持された状態において、センターパネル25及び複数の操作部21の前面は周壁272の前端縁と略面一になる。
保持板271の中央部であってセンターパネル25によって覆われる位置には、正方形状の窓孔274が形成されている。窓孔274の周縁には、前方に向けて突出するリブ275が設けられている。リブ275はセンターパネル25の背面に接触することにより、センターパネル25の後方への移動を規制する。そのため、センターパネル25は、前後方向への移動が禁止された状態で保持板271に保持される。
一方、複数の操作部21の各々は、押し操作が可能となるように、後方への移動が許容された状態で保持板271に保持される。具体的には、保持板271におけるリブ275の周囲であって各操作部21に対応する位置には、保持板271の前面から斜め前方に突出するばね片276が設けられている。ばね片276は、1つの操作部21に対して4つずつ設けられている。1つの操作部21に対応する4つのばね片276は、先端部を操作部21の背面における四隅に接触させるように配置されている。そのため、各操作部21は、押し操作により前面に押圧力を受けると、対応する4つのばね片276を弾性変形させながら後方へと移動することになる。そして、各操作部21への押圧力がなくなると、各操作部21は対応する4つのばね片276の弾性力によって押し操作前の状態に復帰する。
この構成では、複数の操作部21の各々は、ケース20の前面201に直交する方向に移動可能にケース20に保持されることになる。すなわち、複数の操作部21の各々は、4つのばね片276にて背面の四隅が支持されているため、押し操作された際に前面を傾けることなく真っ直ぐ後方へ移動(直進移動)可能である。
また、操作端末器2は、ケース20に収納される回路ブロック23を備えている。回路ブロック23は、ボディ26の収納凹所261内に収納される。回路ブロック23は、プリント基板231に電子部品が実装されることにより構成されており、少なくとも信号線7を介して伝送ユニット(親機)1と通信する機能を有している。
回路ブロック23は、通信部232及び中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)233を有している。さらに、回路ブロック23にはアドレスを記憶する記憶部等が設けられている。通信部232は、プリント基板231の前面に実装されている。中央処理装置233は、プリント基板231の背面に実装されている。通信部232及び中央処理装置233は、いずれもプリント基板231のうちセンターパネル25に対応する位置、つまりケース20の中央部に相当する位置に配置されている。
通信部232は、操作端末器2のアドレスの設定などに用いられるアドレス設定器(設定器)6との通信機能を有している。本実施形態では、操作端末器2とアドレス設定器6との間の通信方式は、通信媒体として赤外線を用いた光通信であるため、通信部232は、赤外線信号の受波を行う受光素子、及び送波を行う発光素子を有している。通信部232は、受光素子により受光した赤外線信号に含まれるアドレスデータを中央処理装置233へ出力し、中央処理装置233は、受け取ったアドレスデータに基づいて、各スイッチ22と対応するアドレスとを関連付けて記憶部に記憶させる。
中央処理装置233は、少なくとも複数のスイッチ22の各々のオンオフに応じた操作信号を、信号線7を介して伝送ユニット(親機)1に送信する機能を有している。さらに、中央処理装置233は、複数のスイッチ22の各々のアドレスの設定や、複数の表示部24の各々の制御を行う機能を有している。
さらに、本実施形態では、プリント基板231には、複数の操作部211〜218に一対一に対応する複数のスイッチ221〜228が実装されている。ここで、各スイッチ22は、対応する操作部21の押し操作によりオンオフが切り替わる押しボタンスイッチである。複数のスイッチ22は、プリント基板231の前面に実装されており、回路ブロック23と共にケース20に収納される。本実施形態では、各スイッチ22は、対応する操作部21が押し操作されている間だけオンになり、操作部21の押し操作が終了するとオフになるモーメンタリ型の押しボタンスイッチである。
プリント基板231には、複数の表示部24を構成する複数のLED249がさらに実装される。複数のLED249は、複数のスイッチ22に一対一に対応してプリント基板231の前面に実装され、回路ブロック23と共にケース20に収納される。
ところで、本実施形態の操作端末器2は、ボディ26に着脱可能に取り付けられる内カバー28をさらに備えている。内カバー28は、収納凹所261の開口の形状に合わせて形成されており、収納凹所261内に回路ブロック23が収納された状態で、収納凹所261の開口を塞ぐようにボディ26に取り付けられる。内カバー28は、電気絶縁性を有する合成樹脂製である。
ここで、各操作部21の背面には後方に向けて突出する突起210が設けられている。カバー27において突起210に対応する位置には操作孔278が形成されている。内カバー28において突起210に対応する位置には第1孔281が形成されている。センターパネル25及び複数の操作部21が保持板271に保持された状態において、突起210は操作孔278及び第1孔281を通してカバー27及び内カバー28を貫通し、その先端部がスイッチ22に接触する。これにより、操作部21が押し操作されることにより、操作部21に対応するスイッチ22のオンオフが切り替わることになる。
また、各操作部21には、表示部24を構成するレンズ240が取り付けられる。カバー27においてレンズ240に対応する位置には表示孔279が形成されている。内カバー28においてレンズ240に対応する位置には第2孔282が形成されている。センターパネル25及び複数の操作部21が保持板271に保持された状態において、レンズ240は表示孔279及び第2孔282を通してカバー27及び内カバー28を貫通する。これにより、プリント基板231に実装されたLED249の光は、レンズ240を通して操作部21の前面に導光されることになる。
さらに、本実施形態では、内カバー28は、センターパネル25と同様に、操作端末器2とアドレス設定器6との間の通信媒体として用いられる光(赤外線)に対して透過性を有している。そのため、操作端末器2とアドレス設定器6との間の通信媒体として用いられる光(赤外線)は内カバー28及びセンターパネル25を透過することができる。したがって、プリント基板231に実装された通信部232は、カバー27の窓孔274を通して、アドレス設定器6との間で赤外線信号の受波及び送波を行うことができる。
また、本実施形態の操作端末器2は、信号線7を接続するための端子ブロック29をさらに備えている。端子ブロック29は、電気絶縁性を有する合成樹脂製のベース291と、ベース291に保持される一対の端子板292、及び一対の端子ねじ293を有している。このような構成の端子ブロック29は、端子ねじ293と端子板292との間に信号線7を挟むようにして端子板292と信号線7とを電気的に接続されるねじ式端子である。端子ブロック29は、ボディ26の中央部に形成された端子孔263に対して後方からベース291が取り付けられることにより、ボディ26と一体化される。
(3)効果
以上説明した本実施形態の操作端末器2においては、複数の操作部21は、ケース20の前面201においてセンターパネル25を囲むように配置されている。この構成によれば、複数の操作部21はセンターパネル25を囲むように環状に並ぶことになるので、複数の操作部21が一方向に並んで配置された構成に比較して、操作端末器2の設置方向が複数の操作部21が並んでいる方向により制限されにくくなる。その結果、操作端末器2の設置の自由度の向上を図ることができる、という利点がある。さらに、センターパネル25が複数の操作部21に囲まれた外観により、操作端末器2の意匠性の向上を図ることもできる。
また、本実施形態のように、操作端末器2は、センターパネル25に対応する位置に設けられ、設定器(アドレス設定器6)との通信を行う通信部232をさらに備えることが好ましい。この構成によれば、複数の操作部21で囲まれたデッドスペースを有効利用することができる。また、本実施形態のように操作端末器2とアドレス設定器6との間の通信方式として光通信を採用している場合には、ユーザはアドレス設定器6を向けるべき位置(通信部232の位置)を認識しやすいという利点もある。さらに、センターパネル25が大きくても操作端末器2の意匠性は損なわれにくいため、操作端末器2の意匠性を損なうことなく通信部232として十分な大きさの素子を用いることができる。本実施形態での通信部232は操作端末器2に必須の構成ではなく、通信部232は適宜省略されていてもよい。
また、本実施形態のように、複数の操作部21の各々は、ケース20の前面201に直交する方向に移動可能にケース20に保持されていることが好ましい。この構成によれば、複数の操作部21の各々は、前面を傾けることなく真っ直ぐ後方へ押し操作することが可能である。そのため、操作部21の前面におけるいずれの位置が押し操作されても対応するスイッチ22のオンオフを切り替えることができ、操作部21の操作性が向上する。さらに、操作部21としてピアノハンドル式スイッチやシーソー式スイッチの操作部(ハンドル)が適用される場合に比べると、操作端末器2の設置方向が操作部21の操作方向により制限されにくい、という利点もある。操作部21についての上記構成は操作端末器2に必須の構成ではなく、操作部21としてピアノハンドル式スイッチやシーソー式スイッチの操作部(ハンドル)が適用されてもよい。
また、本実施形態のように、回路ブロック23は、センターパネル25に対応する位置に中央処理装置233を有していることが好ましい。この構成によれば、複数の操作部21で囲まれたデッドスペースを有効利用することができる。また、複数のスイッチ22で囲まれたスペースに中央処理装置233が配置されることで、複数のスイッチ22において中央処理装置233までの配線長のばらつきを極力抑えることができる。本実施形態での中央処理装置233は操作端末器2に必須の構成ではなく、中央処理装置233は適宜省略されていてもよい。
また、本実施形態のように、複数の操作部21は、ケース20の前面201に直交しかつケース20の前面201の中心を通る対称軸A1周りで4回回転対称であることが好ましい。この構成によれば、複数の操作部21は、上下方向において対称となり、かつ左右方向においても対称となるので、操作端末器2の設置の自由度の更なる向上を図ることができる。例えば、操作端末器2を壁に設置する場合、複数の操作部21の外観を変えることなく、操作端末器2の縦方向(鉛直方向)と横方向(水平方向)とを入れ替えることができる。操作部21についての上記構成は操作端末器2に必須の構成ではなく、複数の操作部21は回転対称でなくてもよい。
また、本実施形態のように、操作端末器2は、複数の操作部21に一対一に対応して設けられ、操作信号による負荷(照明器具5)の制御状態を表す複数の表示部24をさらに備えることが好ましい。この構成によれば、表示部24にて負荷(照明器具5)の制御状態を視認することが可能である。さらに、表示部24が点灯することにより、暗所においても操作端末器2の位置が分かりやすくなる。本実施形態での表示部24は操作端末器2に必須の構成ではなく、表示部24は適宜省略されていてもよい。
また、本実施形態のように、複数の表示部24は、ケース20の前面201に直交しかつケース20の前面201の中心を通る対称軸A1周りで4回回転対称であることが好ましい。この構成によれば、複数の表示部24は、上下方向において対称となり、かつ左右方向においても対称となるので、操作端末器2の設置の自由度の更なる向上を図ることができる。例えば、操作端末器2を壁に設置する場合、複数の表示部24の外観を変えることなく、操作端末器2の縦方向(鉛直方向)と横方向(水平方向)とを入れ替えることができる。表示部24についての上記構成は操作端末器2に必須の構成ではなく、複数の表示部24は回転対称でなくてもよい。
また、本実施形態のように、複数の表示部24の各々は、ケース20の前面201に沿う平面内において、複数の操作部21のうち対応する操作部21の中心位置よりもセンターパネル25側に配置されていることが好ましい。この構成によれば、複数の表示部24がセンターパネル25の外周縁に沿って配置されることになるので、ユーザは複数の表示部24によってセンターパネル25の位置を認識しやすい。これにより、誤ってセンターパネル25が押し操作されることを回避しやすくなる。さらに、ユーザが操作部21を押し操作する際、各操作部21の前面におけるセンターパネル25寄りの位置を押し操作するように表示部24にて誘導することができる。表示部24についての上記構成は操作端末器2に必須の構成ではなく、複数の表示部24の各々は複数の操作部21のうち対応する操作部21の中心位置よりもセンターパネル25側になくてもよい。
(4)変形例
実施形態1では、ケース20の正面視の形状は正方形状であるが、この構成に限らず、例えばケース20は正面視が円形状に形成されていてもよい。同様に、センターパネル25及び複数の操作部21の各々の正面視の形状についても、正方形状に限らず円形状であってもよい。また、センターパネル25及び複数の操作部21の正面視の形状は同一でなくてもよい。
さらに、複数の操作部21は、ケース20の前面201においてセンターパネル25を囲むように配置されていればよく、センターパネル25及び複数の操作部21がN×Nのマトリクス状に配置されていることは必須の構成ではない。例えば、センターパネル25の周囲に、複数の操作部21が円環状に並ぶように配置されていてもよい。
また、実施形態1では、センターパネル25の前面と複数の操作部21の前面とは、略面一に配置されているが、この構成は操作端末器2に必須の構成ではない。つまり、例えばセンターパネル25の前面が複数の操作部21の前面よりも後方に位置してもよいし、反対に、センターパネル25の前面が複数の操作部21の前面よりも前方に位置してもよい。
また、実施形態1では、監視制御システム10が操作端末器2及び制御端末器3をそれぞれ2つ備える場合を例示しているが、監視制御システム10は操作端末器2及び制御端末器3はそれぞれ1つ、又は3つ以上備えていてもよい。また、操作端末器2及び制御端末器3は、実施形態1のように同数であってもよいし、同数でなくてもよい。
また、実施形態1では、制御端末器3に電気的に接続されるリレー4が4つの場合を例示しているが、リレー4は1つ、2つ又は3つでもよいし、5つ以上でもよい。
また、実施形態1では、操作端末器2とアドレス設定器6との間の通信方式として、赤外線を通信媒体に用いた光通信が採用されているが、この構成に限らず、例えば可視光や電波を通信媒体に用いた通信方式が採用されてもよい。また、例えばアドレス設定器6は操作端末器2と電線により電気的に接続され、電線を介してアドレスデータを送信してもよい。つまり、操作端末器2とアドレス設定器6とが有線通信するように構成されていてもよい。
また、制御端末器3にてリレー4をオンオフすることにより制御される負荷は、照明器具5に限らず、例えば換気扇や空調装置などの負荷であってもよい。
なお、実施形態1では、複数の表示部24の各々はLED249により構成されているが、例えば7セグメントディスプレイ(Seven-Segment Display)や液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)により表示部24が構成されていてもよい。
(実施形態2)
本実施形態の操作端末器2Aは、図7に示すように、主に複数の操作部211A〜216Aの配置が、実施形態1の操作端末器2とは相違する。本実施形態においては、実施形態1と同一又は対応する構成については、実施形態1で用いた符号に「A」を付加した符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態の操作端末器2Aでは、複数の操作部211A〜216Aは、ケース20Aの前面201Aに沿う第1方向(本実施形態では上下方向)に並ぶ2つ以上の操作部21Aを1組とする2組の操作部群101A,102Aを含んでいる。ここでは、6つの操作部211A〜216Aが設けられている。3つの操作部211A〜213Aは、上下方向に1列に並んで第1の操作部群101Aを構成する。残り3つの操作部214A〜216Aは、上下方向に1列に並んで第2の操作部群102Aを構成する。
2組の操作部群101A,102Aは、ケース20Aの前面201Aに沿う平面内で第1方向と直交する第2方向(本実施形態では左右方向)において、所定の間隔を空けて配置されている。言い換えれば、6つの操作部211A〜216Aは、左右方向に所定の間隔を空けて、互いに平行する2列に分かれて配置されている。
そして、複数の操作部211A〜216Aは、左右方向において2組の操作部群101A,102Aの間にセンターパネル25Aを挟むことで、センターパネル25Aを囲むように配置されている。例えば図7に示すように、センターパネル25Aの左側には第1の操作部群101Aが位置し、センターパネル25Aの右側には第2の操作部群102Aが位置する。これにより、センターパネル25Aの上下方向の両側を空けた状態で、複数の操作部211A〜216Aがセンターパネル25Aを囲むことになる。
さらに、本実施形態では、ケース20Aの前面201Aにおけるセンターパネル25Aの周囲のうち操作部21A以外の部位には、2つのダミーパネル251A,252Aが設けられている。ダミーパネル251Aはセンターパネル25Aの上側に配置され、ダミーパネル252Aはセンターパネル25Aの下側に配置されている。2つのダミーパネル251A,252Aの各々は、押し操作によりスイッチ22Aのオンオフを切り替える機能を持たない、ダミーの操作部である。
ここでは、2つのダミーパネル251A,252Aの各々の正面視の形状は、センターパネル25A及び複数の操作部21Aの各々と略同一の正方形状に形成されている。2つのダミーパネル251A,252Aは、複数の操作部21Aと同様に、電気絶縁性を有する合成樹脂製である。複数の操作部211A〜216A及び2つのダミーパネル251A,252Aは、センターパネル25Aを全周に亘って囲むように配置される。言い換えれば、本実施形態の操作端末器2Aは、実施形態1の操作端末器2の操作部218,214がそれぞれダミーパネル251A,252Aに置き換えられた構成である。そのため、本実施形態の操作端末器2Aの外観(見た目)について、実施形態1の操作端末器2と統一を図ることができる。
ここで、2つのダミーパネル251A,252Aの各々は、ダミーの操作部であるから、センターパネル25Aと同様に、前後方向への移動が禁止された状態で保持板271Aに保持される。また、2つのダミーパネル251A,252Aの各々については、対応するスイッチ22A及び表示部24Aが省略されている。
なお、プリント基板231Aにおいては、2つのダミーパネル251A,252Aの各々に対応する位置にスイッチ22A及びLED249Aが実装されていてもよい。この場合、本実施形態の操作端末器2Aと実施形態1の操作端末器2とで回路ブロックの共通化を図ることができる。
さらに、本実施形態の操作端末器2Aは、複数の操作部211A〜216Aのうち、第2の操作部群102Aに属する3つの操作部214A〜216Aが、共通の照明器具5Aの操作に用いられる。ここでは、操作部214Aが照明器具5Aのオンオフの切り替えに用いられ、操作部215A,216Aが照明器具5Aの調光制御に用いられる。なお、操作部216Aは調光レベルを高くする(明るくする)ための操作部であって、操作部216Aには上向きの三角印が表記されている。操作部215Aは調光レベルを低くする(暗くする)ための操作部であって、操作部215Aには下向きの三角印が表記されている。
具体的には、本実施形態の操作端末器2Aは、図8に示す構成の監視制御システム10Aに用いられる。この監視制御システム10Aでは、実施形態1の監視制御システム10(図5参照)の複数の制御端末器3に代えて、複数(本実施形態では2つ)の調光端末器3Aが設けられている。つまり、監視制御システム10Aでは、伝送ユニット1A、操作端末器2A及び調光端末器3Aは、2線式の信号線7Aにより互いに電気的に接続されている。
各調光端末器3Aには、対応する照明器具5Aが接続線8Aにより電気的に接続されている。ここで、各調光端末器3Aは、対応する照明器具5Aと電源との間に電気的に接続されている。各調光端末器3Aには、リレーが内蔵されており、リレーのオンオフによって、対応する照明器具5Aへ給電する状態と、対応する照明器具5Aへの給電を停止する状態とが切り替わる。さらに、各調光端末器3Aは、例えば位相角制御により、照明器具5Aへ印加される電圧波形を制御することによって、対応する照明器具5Aの明るさを変化させる、調光制御を行う。なお、リレーは、調光端末器3Aと別に設けられ、調光端末器3Aと電気的に接続されていてもよい。
上記構成の監視制御システム10Aによれば、操作端末器2Aにおいてスイッチ22Aが操作されると、操作端末器2Aから親機(伝送ユニット1A)へ、信号線7Aを介して操作信号が送信されることになる。操作端末器2Aからの操作信号を受信した伝送ユニット1Aは、調光端末器3Aを制御するための制御信号を、信号線7Aを介して調光端末器3Aへ送信する。ここでいう制御信号は、操作部214Aが操作された場合には、調光端末器3Aのリレーをオンオフするための信号である。一方、操作部215Aが操作された場合には、操作信号は、調光レベルを低くするための信号である。また、操作部216Aが操作された場合には、操作信号は、調光レベルを高くするための信号である。
以上説明したように、本実施形態の複数の操作部211A〜216Aは、ケース20Aの前面201Aに沿う第1方向に並ぶ2つ以上の操作部211A〜213A(214A〜216A)を1組とする2組の操作部群101A,102Aを含んでいる。複数の操作部211A〜216Aは、ケース20Aの前面201Aに沿う平面内で第1方向と直交する第2方向において2組の操作部群101A,102Aの間にセンターパネル25Aを挟むことで、センターパネル25Aを囲むように配置されている。つまり、複数の操作部211A〜216Aは、センターパネル25Aの全周を囲むように配置されているのではなく、第1方向におけるセンターパネル25Aの両側を空けてセンターパネル25Aを囲むように配置されている。このように、複数の操作部211A〜216Aは、ケース20Aの前面201Aにおいてセンターパネル25Aを囲むように配置されていればよく、センターパネル25Aの全周を囲むように配置されていなくてもよい。
この構成では、2組の操作部群101A,102Aが、センターパネル25Aにて互いに隔てられるので、第1の操作部群101Aと第2の操作部群102Aとの境界を、ユーザが認識しやすくなる。そのため、例えば第1の操作部群101Aと第2の操作部群102Aとで、異なる機能(例えば調光制御など)が割り当てられている場合も、ユーザが各々の機能を認識しやすくなる。
ところで、実施形態2では、ケース20Aの前面201Aにおけるセンターパネル25Aの周囲のうち操作部21A以外の部位には、ダミーパネル251A,252Aが設けられているが、ダミーパネル251A,252Aは操作端末器2Aに必須の構成ではない。ダミーパネル251A,252Aは、センターパネル25Aと一体化されていてもよい。
また、第2の操作部群102Aに属する3つの操作部214A〜216Aが、共通の照明器具5Aの操作(オンオフの切り替え、及び調光制御のための操作)に用いられることは、操作端末器2Aに必須の構成ではない。例えば、第2の操作部群102Aに属する3つの操作部214A〜216Aが、個別の共通の照明器具5Aの操作に用いられてもよい。
また、実施形態2では、複数の操作部211A〜216Aは、第1方向に並ぶ3の操作部211A〜213A(214A〜216A)を1組とする2組の操作部群101A,102Aからなるが、この構成に限らない。例えば、操作部群は、第1方向に並ぶ2つ、又は4つ以上の操作部を1組としてもよい。さらに、操作部群は、3組以上設けられていてもよい。
また、第1の操作部群101Aがセンターパネル25Aの右側に位置し、第2の操作部群102Aがセンターパネル25Aの左側に位置してもよい。さらに、左右方向が第1方向、上下方向が第2方向であってもよく、この場合、例えば第1の操作部群101Aがセンターパネル25Aの上側に位置し、第2の操作部群102Aがセンターパネル25Aの下側に位置する。
また、実施形態2の変形例として、ダミーパネル251A,252Aは、上述した位置に限らず、センターパネル25Aの周囲の適当な位置に設けられていてもよい。例えば、前面201Aの4隅(操作部211A,213A,214A,216Aの位置)の少なくとも一箇所に、ダミーパネル251A,252Aが設けられていてもよい。
なお、実施形態2(変形例を含む)の構成は、実施形態1(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。