以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1(a)、図1(b)、図2(a)〜図2(e)、及び、図3(a)〜図3(d)は、第1実施形態に係るセンサを例示する模式図である。
図1(a)は斜視図である。図1(b)は、図1(a)の矢印ARから見た平面図である。図2(a)〜図2(e)は、それぞれ、図1(b)のA1−A2線、B1−B2線、C1−C2線、D1−D2線、及び、E1−E2線に対応する断面図である。図3(a)及び図3(b)は、それぞれ、図1(b)のF1−F2線、及び、G1−G2線に対応する断面図である。図3(c)及び図3(d)は、センサの一部の断面図である。
図1(a)に示すように、本実施形態に係るセンサ110は、第1支持部70a、第1可動部71、第1圧電素子401及び第1磁性素子51を含む。この例では、第2圧電素子402がさらに設けられている。
第1可動部71は、第1支持部70aと接続され、第1延在方向De1に延びる。第1支持部70aは、第1可動部71を支持する。
第1延在方向De1をY軸方向とする。Y軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Y軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をZ軸方向とする。
第1圧電素子401は、第1可動部71に固定される。
図2(b)に示すように、第1圧電素子401は、第1電極e01、第2電極e02及び第1圧電層p01を含む。第2電極e02は、第1電極e01と第1可動部71との間に設けられる。第1圧電層p01は、第1電極e01と第2電極e02との間に設けられる。
図1(a)及び図1(b)に示すように、第1磁性素子51は、第1可動部71に固定される。例えば、第1磁性素子51と第1圧電素子401とを結ぶ方向は、第1交差方向Dc1に沿う。第1交差方向Dc1は、第1延在方向De1と交差する。この例では、第1交差方向Dc1は、X軸方向である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、第2圧電素子402は、第1交差方向Dc1において、第1圧電素子401から離れる。
第2圧電素子402は、第1可動部71に固定される。
図2(c)に示すように、第2圧電素子402は、第3電極e03、第4電極e04及び第2圧電層p02を含む。第4電極e04は、第3電極e03と第1可動部71との間に設けられる。第2圧電層p02は、第3電極e03と第4電極e04との間に設けられる。
図1(b)などに示すように、第1可動部71は、第1圧電素子401、第2圧電素子402及び第1磁性素子51が設けられていない部分(第1端部71w)を含んでも良い。
図1(a)に示すように、この例では、構造体70ap、70aq及び70arが設けられている。例えば、X−Y平面において、第1支持部70a、及び、構造体70ap、70aq及び70arは、可動部を囲む。構造体70ap、70aq及び70arは、第1支持部70aと連続している。これらの構造体を設けることで、例えば、第1支持部70aの機械的強度が向上する。例えば、第1支持部70aの変形が抑制される。構造体70ap、70aq及び70arは、省略されても良い。
図1(a)及び図1(b)に示すように、第1磁性素子51は、第1交差方向Dc1において第1圧電素子401と第2圧電素子402との間に設けられる。
図3(c)に示すように、第1磁性素子51は、第1磁性層m01、第2磁性層m02、及び、第1中間層i01を含む。第1中間層i01は、第1磁性層m01と第2磁性層m02との間に設けられる。第1中間層i01は、例えば非磁性層である。
第1磁性層m01及び第2磁性層m02を結ぶ方向は、Z軸方向に沿う。この例では、第2磁性層m02は、第1磁性層m01と第1可動部71との間に設けられる。実施形態において、第1磁性層m01が、第2磁性層m02と第1可動部71との間に設けられても良い。
例えば、後述するように、第1電極e01及び第2電極e02との間、及び、第3電極e03及び第4電極e04の間に、電圧が印加される。これにより、第1可動部71は、変形する。この変形は、圧電効果に基づく。例えば、上記の電圧が交流である場合は、第1可動部71は、振動する。この振動は、例えば、X軸方向の成分を含む。一方、このような第1可動部71に外力(例えば角速度または角加速度)が加わると、第1可動部71は、例えば、Z軸方向に沿って変形する。外力によるこの変形は、例えばコリオリ力に基づく。外力による変形に伴って、第1磁性素子51の抵抗が変化する。この抵抗の変化に対応する値(抵抗、電圧及び電流の少なくともいずれか)を検出することで、加わった外力(例えば角速度または角加速度)を検知することができる。
図3(c)に示すように、第1磁性素子51は、第1導電層c01及び第2導電層c02を含む。第1導電層c01と第2導電層c02との間に、第1磁性層m01、第2磁性層m02及び第1中間層i01が設けられる。例えば、第1導電層c01は、第1磁性層m01と電気的に接続されている。例えば、第2導電層c02は、第2磁性層m02に電気的に接続されている。上記の電気抵抗は、例えば、第1磁性層m01と第2磁性層m02との間の電気抵抗に対応する。上記の電気抵抗は、第1導電層c01と第2導電層c02との間の電気抵抗に対応する。
外力による変形に伴って、例えば、第1磁性素子51に歪が生じる。この歪は、応力による。歪が生じると、例えば、第1磁性層m01の磁化及び第2磁性層m02の磁化の少なくともいずれかの方向が変化する。この方向の変化は、例えば、逆磁歪効果に基づく。その結果、これらの磁化の間の角度が変化する。角度の変化に応じて電気抵抗が変化する。この電気抵抗の変化は、磁気抵抗効果に基づく。このように、センサ110においては、外力に応じて第1磁性素子51の電気抵抗が変化する。
上記のように、実施形態に係るセンサ110においては、第1圧電素子401及び第2圧電素子402により、第1可動部71を変形させる駆動が行われる。一方、外力の検知は、第1磁性素子51により行われる。この検知の精度は高い。これにより、感度を向上できるセンサが提供できる。
実施形態においては、第1可動部71の駆動は、第1圧電素子401及び第2圧電素子402により、圧電効果に基づいて実施される。一方、外力の検知は、磁性体の効果(例えば、逆磁歪効果及び磁気抵抗効果)に基づいて実施される。2つの異なる種類の効果を用いることで、駆動と検知とが分離される。例えば、駆動のために適正な条件を採用できる。そして、検知のために適正な条件を採用できる。これにより、高い感度が得られる。
図1(b)に示すように、この例では、第1圧電素子401の第1延在方向De1(Y軸方向)の長さは、第1磁性素子51の第1延在方向De1の長さよりも長い。第2圧電素子402の第1延在方向De1の長さは、第1磁性素子51の第1延在方向De1の長さよりも長い。例えば、圧電素子のサイズは、第1磁性素子51のサイズよりも大きい。大きいサイズを有する圧電素子を用いることで、第1可動部71を効率的に大きく変形させることができる。これにより、外力が加わったときに生じる第1可動部71の変形も大きくできる。変形が大きくなるため、第1磁性素子51に生じる歪も大きくなる。これにより、さらに高い感度の検知が可能になる。
第1圧電素子401と第2圧電素子402との間に、圧電効果に基づく検知素子(圧電検知素子)を設ける参考例が考えられる。圧電検知素子における検知感度は、磁性素子における検知感度よりも低い。圧電検知素子において高い検知感度を得ようとする場合、圧電検知素子のサイズを大きくすることが考えられる。しかし、この場合は、第1圧電素子401及び第2圧電素子402は、可動部を変形させるだけではなく、大きなサイズの圧電検知素子も変形させることになる。従って、第1圧電素子401及び第2圧電素子402による可動部の変形が不十分になる。
これに対して、実施形態においては、外力の検知は、磁性素子により行われる。磁性素子においては、小さいサイズにおいても高感度の検知が可能である。さらに、第1磁性素子51のサイズが小さいことにより、第1圧電素子401及び第2圧電素子402により、可動部が十分に変形できる。これにより、高感度の検知が可能になる。
磁性素子においては、圧電検知素子に比べて、小さいサイズで歪の検知が可能である。例えば、可動部のなかで歪の集中する位置に、磁性素子を設けることが容易である。歪の集中する位置は、例えば、支持部の近傍である。歪の集中する位置に磁性素子を設けることで、例えば、歪を効率的に検知することができる。例えば、外力を高感度で検知できる。
図1(a)及び図1(b)に示すように、この例では、複数の第1磁性素子51が設けられている。例えば、複数の第1磁性素子51の少なくとも2つは、直列に接続されても良い。直列に接続することで、S/N比を増大することができる。複数の磁性素子が直列に接続されている磁性素子の数を、「N」とする。このときに、得られる電気信号は、磁性素子の数が1である場合のN倍となる。ノイズは、N1/2倍になる。SN比(signal-noise ratio:SNR)は、N1/2倍になる。直列に接続する磁性素子の数を増やすことで、SN比を改善することができる。例えば、バイアス電圧を適切な値に設定することで、高感度な検知が可能となる。
図2(a)に示すように、例えば、第1磁性素子51の厚さ(Z軸方向の長さ)は、第1圧電素子401の厚さ(Z軸方向の長さ)よりも薄い。第1磁性素子51の厚さは、第2圧電素子402の厚さ(Z軸方向の長さ)よりも薄い。第1磁性素子51が薄いため、第1可動部71の変形が容易である。例えば、厚い圧電検知素子を用いる参考例に比べて、薄い第1磁性素子51を用いることで、第1可動部71の変形が容易である。これにより、高い感度が得易くなる。
この例では、図1(b)及び図3(a)に示すように、複数の第1磁性素子51は、Y軸方向(第1延在方向De1)に沿って並ぶ。後述するように、複数の第1磁性素子51の配置は種々の変形が可能である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、この例では、センサ110は、第2可動部72、第3圧電素子403、第4圧電素子404及び第2磁性素子52をさらに含む。
第2可動部72は、第1支持部70aと接続される。第2可動部72は、第1延在方向De1(例えばY軸方向)に延びる。第1支持部70aは、第2可動部72を支持する。
第3圧電素子403は、第2可動部72に固定される。
図2(d)に示すように、第3圧電素子403は、第5電極e05、第6電極e06及び第3圧電層p03を含む。第6電極e06は、第5電極e05と第2可動部72との間に設けられる。圧電層p03は、第5電極e05と第6電極e06との間に設けられる。
第4圧電素子404は、第1交差方向Dc1において、第3圧電素子403から離れる。第4圧電素子404は、第2可動部72に固定される。
図2(e)に示すように、第4圧電素子404は、第7電極e07、第8電極e08及び第4圧電層p04を含む。第8電極e08は、第7電極e07と第2可動部72との間に設けられる。第4圧電層p04は、第7電極e07と第8電極e08との間に設けられる。
図1(a)及び図1(b)に示すように、第2磁性素子52は、第1交差方向Dc1において、第3圧電素子403と第4圧電素子404との間に設けられる。第2磁性素子52は、第2可動部72に固定される。
図3(d)に示すように、第2磁性素子52は、第3磁性層m03、第4磁性層m04及び第2中間層i02を含む。第2中間層i02は、第3磁性層m03と第4磁性層m04との間に設けられる。第2中間層i02は、例えば、非磁性層である。
第3磁性層m03及び第4磁性層m04を結ぶ方向は、Z軸方向に沿う。この例では、第4磁性層m04は、第3磁性層m03と第2可動部72との間に設けられる。実施形態において、第3磁性層m03が、第4磁性層m04と第2可動部72との間に設けられても良い。
第2可動部72、第3圧電素子403、第4圧電素子404及び第2磁性素子52を含む部分においても、外力を高感度で検知できる。
図1(b)などに示すように、第2可動部72は、第3圧電素子403、第4圧電素子404及び第2磁性素子52が設けられていない部分(第2端部72w)を含んでも良い。
図1(a)及び図1(b)に示すように、この例では、複数の第2磁性素子52が設けられている。例えば、複数の第2磁性素子52の少なくとも2つは、直列に接続されても良い。直列に接続することで、S/N比を増大することができる。バイアス電圧を適切な値に設定することで、高感度な検知が可能となる。
この例では、図1(b)及び図3(b)に示すように、複数の第2磁性素子52は、Y軸方向(第1延在方向De1)に沿って並ぶ。
図3(d)に示すように、第2磁性素子52は、第3導電層c03及び第4導電層c04を含む。第3導電層c03と第4導電層c04との間に、第3磁性層m03、第4磁性層m04及び第2中間層i02が設けられる。
図1(b)に示すように、例えば、第3圧電素子403の第1延在方向De1の長さは、第2磁性素子52の第1延在方向De1の長さよりも長い。第4圧電素子404の第1延在方向De1の長さは、第2磁性素子52の第1延在方向De1の長さよりも長い。これにより、第2可動部72の変形が大きくでき、第2磁性素子52による検知感度が高くできる。
図4は、第1実施形態に係るセンサを例示する模式的斜視図である。
図4に示すように、センサ110は、制御部68をさらに含んでも良い。制御部68は、第1〜第4圧電素子401〜404、第1磁性素子51及び第2磁性素子52と電気的に接続される。これらの接続は、第1配線群68aに行われる。
例えば、制御部68は、第1〜第8電極e01〜e08と電気的に接続される。例えば、制御部68は、第1〜第4磁性層m01〜m04と電気的に接続される。例えば、制御部68は、第1〜第4導電層c01〜c04と電気的に接続される。
後述する電圧が、第1〜第8電極e01〜e08に印加される。これにより、第1可動部71に第1駆動力Db1が加わる。第2可動部72に第2駆動力Db2が加わる。これらの駆動力は、例えば、X軸方向の成分を有する。これらの駆動力の方向は、例えば、互いに逆である。このとき、第1回転軸Ax1及び第2回転軸Ax2のそれぞれを軸とする回転力(外力)が加わると、第1可動部71に第1力Fc1が加わり、第2可動部72に第2力Fc2が加わる。これの力の方向は、例えば、Z軸方向に沿う。これらの力の方向は、互いに逆である。これらの力は、例えば、コリオリ力に基づく。これらの力により、可動部が変形し、磁性素子において電気抵抗の変化が生じる。電気抵抗の変化に対応する値が例えば、制御部68により検知される。
以下、センサ110の動作の例について説明する。
図5は、第1実施形態に係るセンサにおける信号を例示する模式図である。
図5は、第1〜第4圧電素子401〜404に印加される信号、及び、第1磁性素子51及び第2磁性素子52に生じる検知信号を例示している。横軸は、時間tである。縦軸は、信号の強度である。
図5に示すように、第1圧電素子401〜第4圧電素子404に、それぞれ、第1〜第4信号SA1〜SA4が印加される。この例では、第1信号SA1は、第2電極e02の第2電位を基準にした、第1電極e01の第1電位として表示されている。第2信号SA2は、第4電極e04の第4電位を基準にした、第3電極e03の第3電位として表示されている。第3信号SA3は、第6電極e06の第6電位を基準にした、第5電極e05の第5電位として表示されている。第4信号SA4は、第8電極e08の第8電位を基準にした、第7電極e07の第7電位として表示されている。
図5に示すように、この例では、第1信号SA1の極性(第2電極e02の第2電位を基準にした、第1電極e01の第1電位の極性)は、第2信号SA2の極性(第4電極e04の第4電位を基準にした、第3電極e03の第3電位の極性)とは逆である。第4信号SA4の極性は、第3信号SA3の極性とは逆である。第4信号SA4の極性は、第1信号SA1の極性と同じである。第3信号SA3の極性は、第2信号SA2の極性と同じである。
このような信号は、例えば、制御部68により供給される。例えば、制御部68は、第1信号SA1の極性を、第2信号SA2の極性とは逆にする。
図5に示すように、外力が加わっていない第1期間Pr1においては、第1検知信号SS1及び第2検知信号SS2において、実質的に信号が生じない。
外力が加わった第2期間Pr2において、これらの検知信号に、外力に応じた信号が生じる。第1磁性素子51により検知された第1検知信号SS1の極性は、第2磁性素子52により検知された第2検知信号SS2の極性とは逆になる。
例えば、第1検知信号SS1及び第2検知信号SS2の差に対応する差信号SDにおいては、これらの検知信号の振幅よりも大きな振幅が得られる。例えば、第1検知信号SS1及び第2検知信号SS2が差動回路に入力される。差動回路の出力が、差信号SDに対応する。
差信号SDにより、センサ110に加わる外力(角速度または角加速度など)が検知できる。差信号SDにより、外乱の加速度の影響を小さくできる。差信号SDにより、例えば、外乱の加速度の影響を実質的にキャンセルすることができる。検知対象の外力(角速度または角加速度など)を効率的に検知することができる。
図6(a)及び図6(b)は、第1実施形態に係るセンサの動作を例示する模式図である。
図6(a)は、センサ110に外力が加わっていない状態で、圧電素子に電圧が印加された状態に対応する。図6(b)は、センサ110に外力が加わったときの状態に対応する。
図6(a)に示すように、第1〜第4圧電素子401〜404に、図5に例示した第1〜第4信号SA1〜SA4がそれぞれ印加される。これにより、第1可動部71に第1駆動力Db1が加わる。第2可動部72に第2駆動力Db2が加わる。これらの駆動力は、例えば、X軸方向に沿う。これらの駆動力の方向は、例えば、互いに逆である。
図5に例示したように、第1〜第4信号SA1〜SA4は、交流である。駆動力の方向は、時間的に変化する。例えば、第1可動部71及び第2可動部72において、X軸方向に沿った振動が生じる。
図6(b)に示すように、回転軸Ax(第1回転軸Ax1及び第2回転軸Ax2のそれぞれ)を軸とする回転力(外力)が加わると、第1可動部71に第1力Fc1が加わり、第2可動部72に第2力Fc2が加わる。これの力の方向は、例えば、Z軸方向に沿う。これらの力の方向は、互いに逆である。これらの力は、例えば、コリオリ力に基づく。
これらの力の方向は、時間的に変化する。これらの力により、可動部が変形する。例えば、例えば、第1可動部71及び第2可動部72において、Z軸方向に沿った振動が生じる。
第1力Fc1及び第2力Fc2により、磁性素子に歪が生じる。図6(b)に示した状態においては、第1磁性素子51には、引張歪tsが生じる。一方、第2磁性素子52には、圧縮歪csが生じる。これらの引張歪ts及び圧縮歪csが、時間的に変化し、互いに入れ替われる。これらの歪により、これらの磁性素子のそれぞれの電気抵抗が変化する。この電気抵抗の変化に対応する信号が、図5に例示した、第1検知信号SS1及び第2検知信号SS2に対応する。これらの電気抵抗の変化は、例えば、逆磁歪効果及び磁気抵抗効果に基づく。
図5に関して説明したように、第1検知信号SS1と第2検知信号SS2との差に対応する差信号SDを用いることで、2つの磁性素子に加わる外乱(ノイズ)は、実質的にキャンセルされる。差信号SDを用いることで、より高感度の検知が可能になる。
実施形態において、第1支持部70aは、例えば、シリコン(Si)を含む。第1支持部70aは、例えば、単結晶シリコン基板を含む。第1支持部70aは、半導体基板などを含む。
第1可動部71及び第2可動部72の少なくともいずれかは、シリコンを含む。第1可動部71及び第2可動部72のそれぞれの厚さ(Z軸方向の長さ)は、例えば、1μm以上500μm以下である。第1可動部71及び第2可動部72のそれぞれの長さ(Y軸方向の長さ)は、例えば、50μ以上10000μm以下である。第1可動部71及び第2可動部72のそれぞれの幅(X軸方向の長さ)は、例えば、1μm以上500μm以下である。
第1〜第8電極e01〜e08の少なくともいずれかは、例えば、モリブデン(Mo)を含む。第1〜第8電極e01〜e08の少なくともいずれかは、例えば、モリブデン(Mo)、プラチナ(Pt)、金(Au)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)及びタンタル(Ta)からなる群から選択された少なくとも1つを含む。第1〜第8電極e01〜e08の少なくともいずれかは、例えば、この群から選択された少なくとも1つを含む合金を含む。第1〜第8電極e01〜e08のそれぞれの厚さ(Z軸方向の長さ)は、例えば、30nm以上1000nm以下である。
第1〜第4圧電層p01〜p04の少なくともいずれかは、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(ZrxTi1−x)O3:PZT)または窒化アルミニウム(Al−N)などを含む。第1〜第4圧電層p01〜p04の少なくともいずれかは、例えば、チタン酸バリウム(BaTiO3)、チタン酸鉛(PbTiO3)、ニオブ酸カリウム(KNbO3)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、タングステン酸ナトリウム(NaWO3)、チタン酸ナトリウム(NaTiO3)、チタン酸ビスマス(BiTiO3、Bi4Ti3O12)、ニオブ酸ナトリウムカリウム((K,Na)NbO3)、ニオブ酸ナトリウム(NaBbO3)、ビスマスフェライト(BiFeO3)、チタン酸ビスマスナトリウム(Na0.5Bi0.5TiO3)、酸化亜鉛(Zn−O)、Ba2NaNb5O5、Pb2KNbO15及びリチウムテトラボレード(Li2B4O7)からなる群から選択された少なくとも1つを含む。第1〜第4圧電層p01〜p04の少なくともいずれかは、例えば、石英(水晶:Si−O)、燐酸ガリウム(GaPO4)、ガリウムヒ素(Ga−As)、または、ランガサイト(La3Ga5SiO14)などを含む。第1〜第4圧電層p01〜p04のそれぞれの厚さ(Z軸方向の長さ)は、例えば、30nm以上5000nm以下である。
第1〜第4磁性層m01〜m04の少なくともいずれかは、例えば、Fe、Co及びNiからなる群から選択された少なくとも1つを含む。これらの磁性層の例については、後述する。第1〜第4磁性層m01〜m04のそれぞれの厚さ(Z軸方向の長さ)は、例えば、1nm以上100nm以下である。
第1中間層i01及び第2中間層i02の少なくともいずれかは、例えば、MgOx、AlOxまたはZnOxなどを含む。これらの中間層の例については、後述する。第1中間層i01及び第2中間層i02のそれぞれの厚さ(Z軸方向の長さ)は、例えば、1nm以上10nm以下である。
第1〜第4導電層c01〜c04の少なくともいずれかは、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、金(Au)、チタン(Ti)及びタンタル(Ta)からなる群から選択された少なくとも1つを含む。第1〜第4導電層c01〜c04のそれぞれの厚さ(Z軸方向の長さ)は、例えば、30nm以上1000nm以下である。
例えば、第1圧電素子401の第1延在方向De1(Y軸方向)の長さは、第1磁性素子51の第1延在方向De1の長さの1.5倍以上100倍以下である。例えば、第2圧電素子402の第1延在方向De1(Y軸方向)の長さは、第2磁性素子52の第1延在方向De1の長の1.5倍以上100倍以下である。
図1(b)に示すように、F1−F2線は、第1可動部71の中心軸に対応する。G1−G2線は、第2可動部72の中心軸に対応する。これらの中心軸は、第1延在方向De1に沿って延びる。第1可動部71は、この中心軸に対して実質的に対称である。第2可動部72は、この中心軸に対して実質的に対称である。
例えば、第1磁性素子51は、第1可動部71の中心軸上に設けられる。例えば、第1磁性素子51は、第1可動部71の中心軸に対して実質的に対称である。第2磁性素子52は、第2可動部72の中心軸上に設けられる。例えば、第2磁性素子52は、第2可動部72の中心軸に対して実質的に対称である。
磁性素子を中心軸上に設けることで、例えば、外力により生じる歪(例えば外力に基づくコリオリ力により生じる歪み)よりも、駆動振動により生じる歪が小さくなる。例えば、外力により生じる歪を効率的に検知できる。磁性素子が中心軸に対して実質的に対称であると、例えば、駆動が安定する。
図1(b)に示すように、第1可動部71及び第2可動部72は、例えば、第1可動中心軸CC1に対して実質的に対称である。第1可動中心軸CC1は、第1延在方向De1に沿って延びる。例えば、第1可動部71と第1可動中心軸CC1との間の距離は、第2可動部72と第1可動中心軸CC1との間の距離と実質的に同じである。
第1可動部71及び第2可動部72が第1可動中心軸CC1に対して実質的に対称であると、例えば、これらの可動部が、逆位相で、実質的に同じ振幅で振動する。例えば、第1磁性素子51から得られる信号及び第2磁性素子52から得られる信号を処理した信号(例えば差信号SD)により、高い感度が得られる。
以下、本実施形態に係るセンサのいくつか例について説明する。
図7(a)〜図7(f)は、第1実施形態に係る別のセンサを例示する模式的断面図である。
図7(a)及び図7(b)は、図1(b)のF1−F2線、及び、G1−G2線に対応する断面図である。図7(c)〜図7(f)は、それぞれ、図1(b)のB1−B2線、C1−C2線、D1−D2線、及び、E1−E2線に対応する断面図である。
以下、センサ111について、センサ110と異なる部分について説明する。以下以外は、センサ110と同様の構成がセンサ111に適用される。
図7(a)、図7(c)、図7(d)に示すように、第1可動部71は、第1端部71wと、第1可動延在部71nと、を含む。Y軸方向(第1延在方向De1)における第1可動延在部71nの位置は、Y軸方向における第1端部71wの位置と、Y軸方向における第1支持部70aの位置と、の間にある。第1可動延在部71nに、第1圧電素子401、第2圧電素子402及び第1磁性素子51が設けられる。一方、既に説明したように、第1端部71wには、第1圧電素子401、第2圧電素子402及び第1磁性素子51が設けられない。
図7(b)、図7(e)、図7(f)に示すように、第2可動部72は、第2端部72wと、第2可動延在部72nと、を含む。Y軸方向(第1延在方向De1)における第2可動延在部72nの位置は、Y軸方向における第2端部72wの位置と、Y軸方向における第1支持部70aの位置と、の間にある。第2可動延在部72nに、第3圧電素子403、第4圧電素子404及び第2磁性素子52が設けられる。一方、既に説明したように、第2端部72wには、第3圧電素子403、第4圧電素子404及び第2磁性素子52が設けられない。
第1端部71w及び第2端部72wは、例えば、錘部として機能する。第1可動延在部71n及び第2可動延在部72nは、例えば、変形部として機能する。例えば、第1可動延在部71nは、第1端部71wよりも変形し易い。例えば、第2可動延在部72nは、第2端部72wよりも変形し易い。
図7(a)、図7(c)、図7(d)に示すように、この例では、第1可動延在部71nの厚さ(Z軸方向の長さ)は、第1端部71wの厚さ(Z軸方向の長さ)よりも薄い(短い)。
図7(b)、図7(e)、図7(f)に示すように、この例では、第2可動延在部72nの厚さ(Z軸方向の長さ)は、第2端部72wの厚さ(Z軸方向の長さ)よりも薄い(短い)。
このような厚さの違いにより、可動延在部は、より変形し易くなる。端部の錘部としての機能が向上する。例えば、可動部の変形が効果的に生じ易くなり、検知の感度がより向上する。
図8は、第1実施形態に係る別のセンサを例示する模式的平面図である。
以下、センサ111aについて、センサ110と異なる部分について説明する。以下以外は、センサ110と同様の構成がセンサ111aに適用される。
第1可動部71は、第1端部71w及び第1可動延在部71nを含む。この例では、第1可動延在部71nの幅(X軸方向の長さであり第1交差方向Dc1の長さ)は、第1端部71wの幅(X軸方向の長さであり第1交差方向Dc1の長さ)よりも小さい(短い)。
第2可動部72は、第2端部72w及び第2可動延在部72nを含む。この例では、第2可動延在部72nの幅(X軸方向の長さであり第1交差方向の長さ)は、第2端部72wの幅(X軸方向の長さであり第1交差方向の長さ)よりも小さい(短い)。
このような幅の違いにより、可動延在部は、より変形し易くなる。端部の錘としての機能が向上する。例えば、可動部の変形が効果的に生じ易くなり、検知の感度がより向上する。
この例では、複数の第1磁性素子51は、第1可動部71のY軸方向に沿う中心軸CL1を軸とした対称の位置に設けられている。複数の第2磁性素子52は、第2可動部72のY軸方向に沿う中心軸CL2を軸とした対称の位置に設けられている。例えば、外力により生じる歪を効率的に検知できる。例えば、駆動が安定する。この例では、第1可動部71及び第2可動部72は、第1可動中心軸CC1に対して実質的に対称である。これらの可動部が、逆位相で、実質的に同じ振幅で振動する。例えば、高い感度が得られる。
図9(a)〜図9(c)は、第1実施形態に係る別のセンサを例示する模式的平面図である。
図9(a)に示すように、この例のセンサ112においては、第1磁性層m01の第1磁化Mm01は、第1延在方向De1(Y軸方向)及び第1交差方向Dc1(X軸方向)に対して傾斜している。一方、第2磁性層m02の第2磁化Mm02は、第1交差方向Dc1(X軸方向)に沿っている。第2磁性層m02の第2磁化Mm02は、第1延在方向De1(Y軸方向)に沿っていても良い。
第3磁性層m03の第3磁化Mm03は、第1延在方向De1(Y軸方向)及び第1交差方向Dc1(X軸方向)に対して傾斜している。一方、第4磁性層m04の第4磁化Mm04は、第1交差方向Dc1(X軸方向)に沿っている。第4磁性層m04の第4磁化Mm04は、第1延在方向De1(Y軸方向)に沿っていても良い。例えば、第3磁化Mm03は、第1磁化Mm01に沿う。例えば、第4磁化Mm04は、第2磁化Mm02に沿う。
この例では、第1磁性層m01及び第3磁性層m03は、磁化自由層である。第2磁性層m02及び第4磁性層m04は、参照層である。
図9(b)に示すように、第1駆動力Db1及び第2駆動力Db2が、第1可動部71及び第2可動部72に、それぞれ加わる。これらの駆動力は、圧電素子による。
図9(c)に示すように、外力(角速度または角加速度)が加わる。外力は、例えば、回転軸Axを中心とした回転の成分を含む。第1力Fc1及び第2力Fc2が、第1可動部71及び第2可動部72に、それぞれ加わる。例えば、第1磁性素子51及び第2磁性素子52に歪が生じる。
図9(c)に示した例では、第1磁性層m01に引張歪が生じる。例えば、第1磁性層m01の第1磁化Mm01は、Y軸方向に向かって回転する。第3磁性層m03に圧縮歪が生じる。一方、例えば、第3磁性層m03の第3磁化Mm03は、X軸方向に向かって回転する。
例えば、第1磁化Mm01と第2磁化Mm02との間の角度が、加わる外力に応じて変化する。第1磁性素子51の電気抵抗が、加わる外力に応じて変化する。同様に、第3磁化Mm03と第4磁化Mm04との間の角度が、加わる外力に応じて変化する。第2磁性素子52の電気抵抗が、加わる外力に応じて変化する。
センサ112においては、外力が実質的に加わっていない状態において、第1磁化Mm01は、第1延在方向De1(Y軸方向)及び第1交差方向Dc1(X軸方向)に対して傾斜している。同様に、外力が実質的に加わっていない状態において、第3磁化Mm03は、第1延在方向De1(Y軸方向)及び第1交差方向Dc1(X軸方向)に対して傾斜している。例えば、外力に応じて生じる歪(引張歪tsまたは圧縮歪cs)により、これらの磁化の向きが変化する。
一方、第1磁性層m01及び第3磁性層m03が参照層であり、第2磁性層m02及び第4磁性層m04が磁化自由層でも良い。このときは、例えば、外力が実質的に加わっていない状態において、第2磁化Mm02は、第1延在方向De1(Y軸方向)及び第1交差方向Dc1(X軸方向)に対して傾斜している。同様に、外力が実質的に加わっていない状態において、第4磁化Mm04は、第1延在方向De1(Y軸方向)及び第1交差方向Dc1(X軸方向)に対して傾斜している。
外力が加わっていないときにおける、第1磁化Mm01と第2磁化Mm02との間の角度は、例えば、15度以上75度以下である。この角度は、例えば、約45度である。第3磁化Mm03と第4磁化Mm04との間の角度は、例えば、15度以上75度以下である。この角度は、例えば、約45度である。このような角度により、生じる歪に対しての電気抵抗の変化が効果的に大きくできる。
第1磁化Mm01をX方向およびY方向に対して傾斜させることによって、例えば、第1磁性素子51を第1力Fc1及び第2力Fc2の両方に応答させることができる。例えば、第3磁化Mm03をX軸方向およびY軸方向に対して、第1力Fc1及び第2力Fc2の両方に応答させることができる。例えば、第2磁性素子52を第1力Fc1及び第2力Fc2の両方に応答させることができる。例えば、第1磁性素子51及び第2磁性素子52において、逆極性の検知が行われる。
このように、実施形態において、第1磁性層m01の第1磁化Mm01及び第2磁性層m02の第2磁化Mm02の少なくとも1つは、第1延在方向De1に対して傾斜していることが好ましい。
図10(a)〜図10(d)は、第1実施形態に係る別のセンサを例示する模式的平面図である。
図10(a)に示すように、センサ113aにおいては、第1圧電素子401及び第2圧電素子402の間に、1つの第1磁性素子51が設けられる。第3圧電素子403及び第4圧電素子404の間に、1つの第2磁性素子52が設けられる。
図10(b)〜図10(d)に示すように、センサ113b〜113dにおいては、第1圧電素子401及び第2圧電素子402の間に、複数の第1磁性素子51が設けられる。第3圧電素子403及び第4圧電素子404の間に、複数の第2磁性素子52が設けられる。
センサ113bにおいては、複数の第1磁性素子51は、Y軸方向(第1延在方向De1)に沿って並ぶ。複数の第2磁性素子52も、Y軸方向(第1延在方向De1)に沿って並ぶ。
センサ113cにおいては、複数の第1磁性素子51は、X軸方向(第1交差方向Dc1)に沿って並ぶ。複数の第2磁性素子52も、X軸方向(第1交差方向Dc1)に沿って並ぶ。
センサ113dにおいては、複数の第1磁性素子51は、Y軸方向(第1延在方向De1)及びX軸方向(第1交差方向Dc1)に沿って並ぶ。複数の第2磁性素子52も、Y軸方向(第1延在方向De1)及びX軸方向(第1交差方向Dc1)に沿って並ぶ。
図11(a)〜図11(d)は、第1実施形態に係る別のセンサを例示する模式的平面図である。
図11(a)〜図11(d)に示すように、センサ114a〜114dにおいては、第1磁性部51BS及び第2磁性部52BSが設けられる。第1磁性部51BSは、第1可動部71に固定される。第2磁性部52BSは、第2可動部72に固定される。
センサ114a〜114cにおいては、第1磁性部51BSは、第1圧電素子401と第2圧電素子402との間に設けられる。第2磁性部52BSは、第3圧電素子403と第4圧電素子404との間に設けられる。
センサ114aにおいては、2つの第1磁性部51BSの間に、1つの第1磁性素子51が設けられる。2つの第2磁性部52BSの間に、1つの第2磁性素子52が設けられる。2つの第1磁性部51BSと、1つの第1磁性素子51と、を含む構成が、複数設けられる。2つの第2磁性部52BSと、1つの第2磁性素子52と、を含む構成が、複数設けられる。2つの第1磁性部51BSと、1つの第1磁性素子51と、を結ぶ方向は、Y軸方向(第1延在方向De1)及びX軸方向(第1交差方向Dc1)に対して傾斜している。2つの第2磁性部52BSと、1つの第2磁性素子52と、を結ぶ方向は、Y軸方向(第1延在方向De1)及びX軸方向(第1交差方向Dc1)に対して傾斜している。
センサ114b及びセンサ114cにおいては、2つの第1磁性部51BSの間に、複数の第1磁性素子51が設けられる。2つの第2磁性部52BSの間に、複数の第2磁性素子52が設けられる。
センサ114bにおいては、2つの第1磁性部51BSと、1つの第1磁性素子51と、を結ぶ方向は、X軸方向(第1交差方向Dc1)に沿っている。2つの第2磁性部52BSと、1つの第2磁性素子52と、を結ぶ方向は、X軸方向(第1交差方向Dc1)に沿っている。
センサ114cにおいては、2つの第1磁性部51BSと、1つの第1磁性素子51と、を結ぶ方向は、Y軸方向(第1延在方向De1)に沿っている。2つの第2磁性部52BSと、1つの第2磁性素子52と、を結ぶ方向は、Y軸方向(第1延在方向De1)に沿っている。
センサ114dにおいては、第1磁性部51BSは、第1圧電素子401と第2圧電素子402との間には設けられていない。この例では、第1磁性部51BSの一部は、Y軸方向において、第1圧電素子401と重なる。第1磁性部51BSの別の一部は、Y軸方向において、第2圧電素子402と重なる。第1磁性部51BSのさらに別の一部は、Y軸方向において、第1磁性素子51と重なる。第2磁性部52BSは、第3圧電素子403と第4圧電素子404との間には設けられていない。この例では、第2磁性部52BSの一部は、Y軸方向において、第3圧電素子403と重なる。第2磁性部52BSの別の一部は、Y軸方向において、第4圧電素子404と重なる。第2磁性部52BSのさらに別の一部は、Y軸方向において、第2磁性素子52と重なる。
例えば、第1磁性部51BS及び第2磁性部52BSは、実質的に動かない(変形しない)部分に設けられる。これにより、可動部上に磁性部を設けた場合に比べて、可動部が動き易くなる。例えば、感度が向上する。
センサ114a〜114dにおいて、第1磁性部51BSの磁化M51BSは、Y軸方向(第1延在方向De1)及びX軸方向(第1交差方向Dc1)に対して傾斜している。第1磁性部51BSは、磁化バイアス層として機能する。例えば、第1磁性層m01の第1磁化Mm01は、第1磁性部51BSの磁化M51BSに沿う。
同様に、第2磁性部52BSの磁化M52BSは、Y軸方向(第1延在方向De1)及びX軸方向(第1交差方向Dc1)に対して傾斜している。第2磁性部52BSは、磁化バイアス層として機能する。例えば、第3磁性層m03の第3磁化Mm03は、第2磁性部52BSの磁化M52BSに沿う。
センサ114b〜114dの例において、1つの第1磁性部51BSのサイズ(例えば、X−Y平面内の1つの方向の長さ)は、1つの第1磁性素子51のサイズ(例えば、X−Y平面内のその1つの方向の長さ)よりも大きい(長い)。1つの第2磁性部52BSのサイズ(例えば、X−Y平面内の1つの方向の長さ)は、1つの第2磁性素子52のサイズ(例えば、X−Y平面内のその1つの方向の長さ)よりも大きい(長い)。大きなサイズの磁性部を設けることで、安定したバイアス磁界を磁性素子に加えることができる。
第1磁性部51BS及び第2磁性部52BSは、例えば、Co−Pt合金などを含む。
図12(a)及び図12(b)は、第1実施形態に係る別のセンサを例示する模式的平面図である。
図12(a)及び図12(b)に示すように、センサ115a及び115bにおいては、第1可動部71、第2可動部72、第1〜第4圧電素子401〜404、第1磁性素子51及び第2磁性素子52を含む組みが、複数設けられる。複数の組みが、第1支持部70aに支持される。複数の組みの1つと、複数の組みの別の1つと、の間に、第1支持部70aが設けられる。
センサ112、113a〜113d、114a〜114d、115a及び115bにおいても、複数または1つの第1磁性素子51は、第1可動部71のY軸方向に沿う中心軸CL1を軸とした対称の位置に設けられている。複数または1つの第2磁性素子52は、第2可動部72のY軸方向に沿う中心軸CL2を軸とした対称の位置に設けられている。例えば、外力により生じる歪を効率的に検知できる。例えば、駆動が安定する。この例では、第1可動部71及び第2可動部72は、第1可動中心軸CC1に対して実質的に対称である。これらの可動部が、逆位相で、実質的に同じ振幅で振動する。例えば、高い感度が得られる。
センサ114b、114cにおいて、第1磁性部51BSは、例えば、中心軸CC1に対して実質的に対称である。これにより、例えば、駆動が安定する。
センサ114b、114cにおいて、第1磁性部51BSは、例えば、第1可動中心軸CC1に対して実質的に対称である。これにより、これらの可動部が、逆位相で、実質的に同じ振幅で振動する。
センサ111、111a、112、113a〜113d、114a〜114d、115a及び115bにおいても、第1支持部70a、第1可動部71、第2可動部72、第1〜第4圧電素子401〜404、第1磁性素子51及び第2磁性素子52が設けられる。これらの各要素については、センサ110に関して説明した構成及び材料などが適用できる。これらのセンサにおいても、感度が向上できる。
図13、図14(a)〜図14(e)、図15(a)〜図15(d)は、第1実施形態に係る別のセンサを例示する模式図である。
図13は、平面図である。図14(a)〜図14(e)は、それぞれ、図13のA1−A2線、B1−B2線、C1−C2線、D1−D2線、及び、E1−E2線に対応する断面図である。図15(a)及び図15(b)は、それぞれ、図13のF1−F2線、及び、G1−G2線に対応する断面図である。図15(c)及び図15(d)は、センサの一部の断面図である。
図13に示すように、センサ116は、第1検知グループSG1及び第2検知グループSG2を含む。第1検知グループSG1は、第1支持部70a、第1可動部71、第2可動部72、第1〜第4圧電素子401〜404、第1磁性素子51及び第2磁性素子52を含む。第1検知グループSG1については、センサ110と同様である。
第2検知グループSG2は、第2支持部70b、第3可動部73、第4可動部74、第5〜第8圧電素子405〜408、第3磁性素子53及び第4磁性素子54を含む。以下、第2検知グループSG2の例について説明する。
この例では、第2支持部70bは、第1支持部70aから離れている。第1支持部70aと第2支持部70bとを結ぶ方向は、任意である。第2支持部70bは、第1支持部70aと連続しても良い。第1支持部70aとなる構造体の一部が第2支持部70bとなっても良い。
第3可動部73は、第2支持部70bと接続される。第2支持部70bは、第3可動部73を支持する。第3可動部73は、第2延在方向De2に沿って延びる。第2延在方向De2は、第1延在方向De1(例えばY軸方向)と交差する。この例では、第2延在方向De2は、X軸方向である。
第5圧電素子405は、第3可動部73に固定される。
図14(b)に示すように、第5圧電素子405は、第9電極e09、第10電極e10及び第5圧電層p05を含む。第10電極e10は、第9電極e09と第3可動部73との間に設けられる。第5圧電層p05は、第9電極e09と第10電極e10との間に設けられる。
図13に示すように、第6圧電素子406は、第2交差方向Dc2において、第5圧電素子405から離れる。第2交差方向Dc2は、第2延在方向De2と交差する。この例では、第2交差方向Dc2は、Y軸方向である。第6圧電素子406は、第3可動部73に固定される。
図14(c)に示すように、第6圧電素子406は、第11電極e11、第12電極e12及び第6圧電層p06を含む。第12電極e12は、第11電極e11と第3可動部73との間に設けられる。第6圧電層p06は、第11電極e11と第12電極e12との間に設けられる。
図13及び図14(a)に示すように、第3磁性素子53は、第2交差方向Dc2において、第5圧電素子405と第6圧電素子406との間に設けられる。第3磁性素子53は、第3可動部73に固定される。
図15(c)に示すように、第3磁性素子53は、第5磁性層m05、第6磁性層m06及び第3中間層i03を含む。第3中間層i03は、第5磁性層m05と第6磁性層m06との間に設けられる。第3中間層i03は、例えば非磁性層である。第5磁性層m05及び第6磁性層m06を結ぶ方向は、Z軸方向に沿う。この例では、第3磁性素子53は、第5導電層c05及び第6導電層c06をさらに含む。これらの導電層の間に、上記の磁性層及び上記の中間層が設けられる。
図13に示すように、第4可動部74は、第2支持部70bと接続される。第2支持部70bは、第4可動部74を支持する。第4可動部74は、第2延在方向De2(この例ではX軸方向)に延びる。
第7圧電素子407は、第4可動部74に固定される。
図14(d)に示すように、第7圧電素子407は、第13電極e13、第14電極e14及び第7圧電層p07を含む。第14電極e14は、第13電極e13と第4可動部74との間に設けられる。第7圧電層p07は、第13電極e13と第14電極e14との間に設けられる。
図13に示すように、第8圧電素子408は、第2交差方向Dc2(この例ではY軸方向)において、第7圧電素子407から離れる。第8圧電素子408は、第4可動部74に固定される。
図14(e)に示すように、第8圧電素子408は、第15電極e15、第16電極e16及び第8圧電層p08を含む。第16電極e16は、第15電極e15と第4可動部74との間に設けられる。第8圧電層p08は、第15電極e15と第16電極e16との間に設けられる。
図13及び図14(a)に示すように、第4磁性素子54は、第2交差方向Dc2(この例ではY軸方向)において、第7圧電素子407と第8圧電素子408との間に設けられる。第4磁性素子54は、第4可動部74に固定される。
図15(b)に示すように、第4磁性素子54は、第7磁性層m07、第8磁性層m08及び第4中間層i04を含む。第4中間層i04は、第7磁性層m07と第8磁性層m08との間に設けられる。第4中間層i04は、例えば非磁性層である。第7磁性層m07及び第8磁性層m08を結ぶ方向は、Z軸方向に沿う。この例では、第4磁性素子54は、第7導電層c07及び第8導電層c08をさらに含む。これらの導電層の間に、上記の磁性層及び上記の中間層が設けられる。
図13に示すように、制御部68は、例えば、第2配線群68bにより、第5〜第8圧電素子405〜408、第3磁性素子53及び第4磁性素子54と電気的に接続される。制御部68は、例えば、第2配線群68bにより、第5〜第8圧電素子405〜408のそれぞれに含まれる電極、第3磁性素子53に含まれる導電層、及び、第4磁性素子54に含まれる導電層と、電気的に接続される。
センサ116においては、第1検知グループSG1は、第1延在方向De1(この例ではY軸方向)を軸とした回転の外力(角速度または角加速度)を検知する。一方、第2検知グループSG2は、第2延在方向De2(この例ではX軸方向)を軸とした回転の外力(角速度または角加速度)を検知する。センサ116においは、2軸の検知が可能である。
第2支持部70b、第3可動部73、第4可動部74、第5〜第8圧電素子405〜408、第3磁性素子53及び第4磁性素子54のそれぞれには、第1支持部70a、第1可動部71、第2可動部72、第1〜第4圧電素子401〜404、第1磁性素子51及び第2磁性素子52について説明した構成及び材料などが適用できる。第5〜第8圧電素子405〜408、第3磁性素子53及び第4磁性素子54には、第1〜第4圧電素子401〜404、第1磁性素子51及び第2磁性素子52に関して説明した動作が適用できる。
センサ116によっても、感度を向上できるセンサが提供できる。
図13及び図15(a)に示すように、この例では、複数の第3磁性素子53は、X軸方向に沿って並ぶ。これらの複数の第3磁性素子53は、互いに直列に接続されて良い。高い感度が得られる。複数の第3磁性素子53の並ぶ方向は、任意である。
図13及び図15(b)に示すように、この例では、複数の第4磁性素子54は、X軸方向に沿って並ぶ。これらの複数の第4磁性素子54は、互いに直列に接続されても良い。高い感度が得られる。複数の第4磁性素子54の並ぶ方向は、任意である。
図13に示すように、この例では、構造体70bp、70bq及び70brが設けられている。例えば、X−Y平面において、第2支持部70b、及び、構造体70bp、70bq及び70brは、可動部を囲む。構造体70bp、70bq及び70brは、第2支持部70bと連続している。これらの構造体を設けることで、例えば、第2支持部70bの機械的強度が向上する。例えば、第2支持部70bの変形が抑制される。
図13に示すように、F1−F2線は、第3可動部73の中心軸に対応する。G1−G2線は、第4可動部74の中心軸に対応する。これらの中心軸は、第2延在方向De2に沿って延びる。第3可動部73は、この中心軸に対して実質的に対称である。第4可動部74は、この中心軸に対して実質的に対称である。
例えば、第3磁性素子53は、第3可動部73の中心軸上に設けられる。例えば、第3磁性素子53は、第3可動部73の中心軸に対して実質的に対称である。第4磁性素子54は、第4可動部74の中心軸上に設けられる。例えば、第4磁性素子54は、第4可動部74の中心軸に対して実質的に対称である。例えば、外力により生じる歪を効率的に検知できる。例えば、駆動が安定する。
図13に示すように、第3可動部73及び第4可動部74は、例えば、第2可動中心軸CC2に対して実質的に対称である。第2可動中心軸CC2は、第2延在方向De2に沿って延びる。例えば、第3可動部73と第2可動中心軸CC2との間の距離は、第4可動部74と第2可動中心軸CC2との間の距離と実質的に同じである。
第3可動部73及び第4可動部74が第2可動中心軸CC2に対して実質的に対称であると、例えば、これらの可動部が、逆位相で、実質的に同じ振幅で振動する。例えば、高い感度が得られる。
図16、図17(a)〜図17(e)、図18(a)及び図18(b)は、第1実施形態に係る別のセンサを例示する模式図である。
図16は、平面図である。図17(a)〜図17(e)は、それぞれ、図16のA1−A2線、B1−B2線、C1−C2線、D1−D2線、及び、E1−E2線に対応する断面図である。図18(a)及び図18(b)は、センサの一部の断面図である。
図16に示すように、センサ117は、第1検知グループSG1及び第2検知グループSG2に加えて、第3検知グループSG3を含む。第1検知グループSG1及び第2検知グループSG2については、センサ116と同様である。以下、第3検知グループSG3の例について説明する。
図16に示すように、第3検知グループSG3は、第3支持部70c、第5可動部75、第6可動部76、第9〜第12圧電素子409〜412、第5磁性素子55及び第6磁性素子56を含む。
この例では、第3支持部70cは、第1支持部70a及び第2支持部70bから離れている。第1支持部70aと第3支持部70cとを結ぶ方向、及び、第2支持部70bと第3支持部70cとを結ぶ方向は、任意である。第3支持部70cは、第1支持部70a及び第2支持部70bの少なくともいずれかと連続しても良い。第1支持部70a及び第2支持部70bの少なくともいずれかとなる構造体の一部が第3支持部70cとなっても良い。
第5可動部75は、第3支持部70cと接続される。第3支持部70cは、第5可動部75を支持する。第5可動部75は、第1延在部75e及び第1接続部75cを含む。第1延在部75eは、第3延在方向De3に延びる。この例では、第3延在方向De3は、Y軸方向に沿う。第1接続部75cは、第1延在部75eと接続される。この例では、第1接続部75cは、第1延在部75eを第3支持部70cと接続する。第1接続部75cは、第4延在方向De4に延びる。第4延在方向De4は、第3延在方向De3と交差する。この例では、第4延在方向De4は、X軸方向である。
第9圧電素子409は、第1延在部75eに固定される。
図17(b)に示すように、第9圧電素子409は、第17電極e17、第18電極e18及び第9圧電層p09を含む。第18電極e18は、第17電極e17と第1延在部75eとの間に設けられる。第9圧電層p09は、第17電極e17と第18電極e18との間に設けられる。
図16に示すように、第10圧電素子410は、第3交差方向Dc3において、第9圧電素子409から離れる。第3交差方向Dc3は、第3延在方向De3と交差する。第10圧電素子410は、第1延在部75eに固定される。
図17(c)に示すように、第10圧電素子410は、第19電極e19、第20電極e20及び第10圧電層p10を含む。第20電極e20は、第19電極e19と第1延在部75eとの間に設けられる。第10圧電層p10は、第19電極e19と第20電極e20との間に設けられる。
図16及び図17(a)に示すように、第5磁性素子55は、第1接続部75cに固定される。
図18(a)に示すように、第5磁性素子55は、第9磁性層m09、第10磁性層m10及び第5中間層i05を含む。第5中間層i05は、第9磁性層m09と第10磁性層m10との間に設けられる。第5中間層i05は、例えば非磁性層である。この例では、第5磁性素子55は、第9導電層c09及び第10導電層c10を含む。これらの導電層の間に、上記の磁性層及び上記の中間層が設けられる。この例では、第9磁性層m09及び第10磁性層m10を結ぶ方向は、Z軸方向に沿う。
図16に示すように、第6可動部76は、第3支持部70cと接続される。第3支持部70cは、第6可動部76を支持する。第6可動部76は、第2延在部76e及び第2接続部76cを含む。第2延在部76eは、第3延在方向De3に延びる。第2接続部76cは、第2延在部76eと接続される。この例では、第2接続部76cは、第2延在部76eを第3支持部70cと接続する。第2接続部76cは、第4延在方向De4(この例ではX軸方向)に延びる。
第11圧電素子411は、第2延在部76eに固定される。
図17(d)に示すように、第11圧電素子411は、第21電極e21、第22電極e22及び第11圧電層p11を含む。第22電極e22は、第21電極e21と第2延在部76eとの間に設けられる。第11圧電層p11は、第21電極e21と第22電極e22との間に設けられる。
図16に示すように、第12圧電素子412は、第3交差方向Dc3(この例ではX軸方向)において、第11圧電素子411から離れる。第12圧電素子412は、第2延在部76eに固定される。
図17(e)に示すように、第12圧電素子412は、第23電極e23、第24電極e24及び第12圧電層p12を含む。第24電極e24は、第23電極e23と第2延在部76eとの間に設けられる。第12圧電層p12は、第23電極e23と第24電極e24との間に設けられる。
図16及び図17(a)に示すように、第6磁性素子56は、第2接続部76cに固定される。
図18(b)に示すように、第6磁性素子56は、第11磁性層m11、第12磁性層m12及び第6中間層i06を含む。第6中間層i06は、第11磁性層m11と第12磁性層m12との間に設けられる。第6中間層i06は、例えば非磁性層である。この例では、第6磁性素子56は、第11導電層c11及び第12導電層c12を含む。これらの導電層の間に、上記の磁性層及び上記の中間層が設けられる。この例では、第11磁性層m11及び第12磁性層m12を結ぶ方向は、Z軸方向に沿う。
図19は、第1実施形態に係るセンサの動作を例示する模式図である。
第3検知グループSG3において、Z軸方向を軸とした回転の外力(角速度または角加速度)が加わると、第5磁性素子55及び第6磁性素子56において、その外力に応じた電気抵抗の変化が生じる。この電気抵抗の変化に応じた値を検知することで、その外力を検知することが可能である。例えば、第1駆動力Db1及び第2駆動力Db2は、X軸方向の成分を有する。第1力Fc1及び第2力Fc2は、例えば、Y軸方向の成分を有する。
センサ117においては、3軸の力(角速度及び角加速度)が検知可能である。センサ117においても、高い感度が得られる。
第3支持部70c、第5可動部75、第6可動部76、第9〜第12圧電素子409〜412、第5磁性素子55及び第6磁性素子56のそれぞれには、第1支持部70a、第1可動部71、第2可動部72、第1〜第4圧電素子401〜404、第1磁性素子51及び第2磁性素子52について説明した構成及び材料などが適用できる。第9〜第12圧電素子409〜412、第5磁性素子55及び第6磁性素子56には、第1〜第4圧電素子401〜404、第1磁性素子51及び第2磁性素子52に関して説明した動作が適用できる。
例えば、図16に示すように、センサ117に制御部68が設けられても良い。制御部68は、第3配線群68cを介して、第9〜第12圧電素子409〜412、第5磁性素子55及び第6磁性素子56と電気的に接続される。
図16に示すように、この例では、構造体70cp及び70cqが設けられている。例えば、X−Y平面において、第3支持部70c、及び、構造体70cp及び70cqは、可動部を囲む。構造体70cp及び70cqは、第3支持部70cと連続している。これらの構造体を設けることで、例えば、第3支持部70cの機械的強度が向上する。例えば、第3支持部70cの変形が抑制される。
実施形態において、第1検知グループSG1を設けず第3検知グループSG3を設けても良い。第2検知グループSG2を設けず第3検知グループSG3を設けても良い。
図16及び図19に示すように、この例では、第3検知グループSG3において、第1延在部75e及び第2延在部76eは、例えば、第3可動中心軸CC3に対して実質的に対称である。第3可動中心軸CC3は、第3延在方向De3に沿って延びる。例えば、第1延在部75eと第3可動中心軸CC3との間の距離は、第2延在部76eと第3可動中心軸CC3との間の距離と実質的に同じである。
第1延在部75e及び第2延在部76eが第3可動中心軸CC3に対して実質的に対称であると、例えば、これらの可動部が、逆位相で、実質的に同じ振幅で振動する。例えば、高い感度が得られる。
図16及び図19に示すように、第3検知グループSG3において、第1接続部75c及び第2接続部76cは、接続部中心軸CC4に沿う。接続部中心軸CC4は、第4延在方向De4(例えば第3交差方向Dc3)に沿って延びる。第1接続部75cは、例えば、接続部中心軸CC4に対して実質的に対称である。第2接続部76cは、接続部中心軸CC4に対して実質的に対称である。
例えば、第5磁性素子55及び第6磁性素子56は、接続部中心軸CC4からシフトした位置に設けられている。例えば、第1接続部75cは、Y軸方向の2つの端部を有している。この2つの端部の間に、接続部中心軸CC4が位置する。例えば、第2接続部76cも、Y軸方向の2つの端部を有している。この2つの端部の間に、接続部中心軸CC4が位置する。外力が加わったときに、これらの端部において大きな歪が生じる。例えば、外力に基づく第1力Fc1及び第2力Fc2は、Y軸方向に沿う(図19参照)。これらの力により、第1接続部75c及び第2接続部76cの端部において、大きな歪が生じる。
この例では、第5磁性素子55は、第1接続部75cの2つの端部の一方に設けられている。第6磁性素子56は、第2接続部76cの2つの端部の一方に設けられている。大きな歪が生じる位置に磁性素子を設けることで、高い感度が得られる。
図20は、第1実施形態に係る別のセンサを例示する模式的平面図である。
図20は、本実施形態に係る別のセンサ117bにおける第3検知グループSG3が例示されている。センサ117bにおいて、第3検知グループSG3以外の部分は、センサ117と同様である。例えば、センサ117bにおいて、第1検知グループSG1、第2検知グループSG2及び制御部68などが設けられても良い。
センサ117bにおいては、第5磁性素子55に加えて、第1接続部75cに磁性素子55Aが設けられている。第6磁性素子56に加えて、第2接続部76cに磁性素子56Aが設けられている。
第5磁性素子55は、第1接続部75cのY軸方向の一方の端部に設けられる。磁性素子55Aは、第1接続部75cのY軸方向の他方の端部に設けられる。第6磁性素子56は、第2接続部76cのY軸方向の一方の端部に設けられる。磁性素子56Aは、第2接続部76cのY軸方向の他方の端部に設けられる。これらの磁性素子が設けられる位置において、外力に応じて、大きな歪が生じる。高い感度が得られる。
例えば、第5磁性素子55で得られる信号の極性は、磁性素子55Aで得られる信号の極性とは逆である。これらの信号の差を利用することで、より高い感度が得られる。例えば、第6磁性素子56で得られる信号の極性は、磁性素子56Aで得られる信号の極性とは逆である。これらの信号の差を利用することで、より高い感度が得られる。
図21(a)及び図21(b)は、第1実施形態に係る別のセンサを例示する模式的断面平面図である。
図21(a)に示すように、磁性素子55Aは、第1接続部75cに固定される。磁性素子55Aは、磁性層m09A、磁性層m10A及び中間層i05Aを含む。中間層i05Aは、磁性層m09Aと磁性層m10Aとの間に設けられる。中間層i05Aは、例えば非磁性層である。この例では、磁性素子55Aは、導電層c09A及び導電層c10Aを含む。これらの導電層の間に、上記の磁性層及び上記の中間層が設けられる。この例では、磁性層m09A及び磁性層m10Aを結ぶ方向は、Z軸方向に沿う。
図21(b)に示すように、磁性素子56Aは、第2接続部76cに固定される。磁性素子56Aは、磁性層m11A、磁性層m12A及び中間層i06Aを含む。中間層i06Aは、磁性層m11Aと磁性層m12Aとの間に設けられる。中間層i06Aは、例えば非磁性層である。この例では、磁性素子56Aは、導電層c11A及び導電層c12Aを含む。これらの導電層の間に、上記の磁性層及び上記の中間層が設けられる。この例では、磁性層m11A及び磁性層m12Aを結ぶ方向は、Z軸方向に沿う。
図22、図23(a)〜図23(f)、図24(a)〜図24(d)は、第1実施形態に係る別のセンサを例示する模式図である。
図22は、平面図である。図23(a)〜図23(f)は、断面図である。図24(a)〜図24(d)は、センサの一部の断面図である。
図22は、本実施形態に係る別のセンサ117cの第3検知グループSG3を例示している。センサ117cにおいて、第1検知グループSG1、第2検知グループSG2及び制御部68が設けられても良い。これらについては、センサ116と同様である。以下、第3検知グループSG3の例について説明する。
図22に示すように、第3検知グループSG3は、第3支持部70c、第5可動部75、第6可動部76、第9〜第12圧電素子409〜412、第5磁性素子55及び第6磁性素子56を含む。この例では、磁性素子55A及び磁性素子56Aが設けられている。磁性素子55A及び磁性素子56Aは省略されても良い。
第5可動部75は、第3支持部70cと接続される。第3支持部70cは、第5可動部75を支持する。第5可動部75は、第1延在部75e及び第1接続部75cを含む。
第9圧電素子409は、第1接続部75cに固定される。
図23(c)に示すように、第9圧電素子409は、第17電極e17、第18電極e18及び第9圧電層p09を含む。第18電極e18は、第17電極e17と第1接続部75cとの間に設けられる。第9圧電層p09は、第17電極e17と第18電極e18との間に設けられる。
図22に示すように、第10圧電素子410は、第3延在方向De3において、第9圧電素子409から離れる。第10圧電素子410は、第1接続部75cに固定される。
図23(d)に示すように、第10圧電素子410は、第19電極e19、第20電極e20及び第10圧電層p10を含む。第20電極e20は、第19電極e19と第1接続部75cとの間に設けられる。第10圧電層p10は、第19電極e19と第20電極e20との間に設けられる。
図22及び図23(a)に示すように、第5磁性素子55は、第1延在部75eに固定される。
図24(a)に示すように、第5磁性素子55は、第9磁性層m09、第10磁性層m10及び第5中間層i05を含む。第5中間層i05は、第9磁性層m09と第10磁性層m10との間に設けられる。第5中間層i05は、例えば非磁性層である。この例では、第5磁性素子55は、第9導電層c09及び第10導電層c10を含む。これらの導電層の間に、上記の磁性層及び上記の中間層が設けられる。この例では、第9磁性層m09及び第10磁性層m10を結ぶ方向は、Z軸方向に沿う。
図22に示すように、第6可動部76は、第3支持部70cと接続される。第3支持部70cは、第6可動部76を支持する。第6可動部76は、第2延在部76e及び第2接続部76cを含む。
第11圧電素子411は、第2接続部76cに固定される。
図23(e)に示すように、第11圧電素子411は、第21電極e21、第22電極e22及び第11圧電層p11を含む。第22電極e22は、第21電極e21と第2接続部76cとの間に設けられる。第11圧電層p11は、第21電極e21と第22電極e22との間に設けられる。
図22に示すように、第12圧電素子412は、第3延在方向De3(この例ではY軸方向)において、第11圧電素子411から離れる。第12圧電素子412は、第2接続部76cに固定される。
図23(f)に示すように、第12圧電素子412は、第23電極e23、第24電極e24及び第12圧電層p12を含む。第24電極e24は、第23電極e23と第2接続部76cとの間に設けられる。第12圧電層p12は、第23電極e23と第24電極e24との間に設けられる。
図22及び図24(b)に示すように、第6磁性素子56は、第2延在部76eに固定される。
図24(b)に示すように、第6磁性素子56は、第11磁性層m11、第12磁性層m12及び第6中間層i06を含む。第6中間層i06は、第11磁性層m11と第12磁性層m12との間に設けられる。第6中間層i06は、例えば非磁性層である。この例では、第6磁性素子56は、第11導電層c11及び第12導電層c12を含む。これらの導電層の間に、上記の磁性層及び上記の中間層が設けられる。この例では、第11磁性層m11及び第12磁性層m12を結ぶ方向は、Z軸方向に沿う。
図22に示すように、磁性素子55Aは、第1延在部75eに固定される。第5磁性素子55から磁性素子55Aに向かう方向は、第3交差方向Dc3に沿う。第1延在部75eは、第3交差方向Dc3の2つの端部を有する。第5磁性素子55は、2つの端部の一方に設けられる。磁性素子55Aは、2つの端部の他方に設けられる。
図24(c)に示すように、磁性素子55Aは、磁性層m09A、磁性層m10A及び中間層i05Aを含む。中間層i05Aは、磁性層m09Aと磁性層m10Aとの間に設けられる。中間層i05Aは、例えば非磁性層である。この例では、磁性素子55Aは、導電層c09A及び導電層c10Aを含む。これらの導電層の間に、上記の磁性層及び上記の中間層が設けられる。この例では、磁性層m09A及び磁性層m10Aを結ぶ方向は、Z軸方向に沿う。
図22に示すように、磁性素子56Aは、第2延在部76eに固定される。第6磁性素子56から磁性素子56Aに向かう方向は、第3交差方向Dc3に沿う。第2延在部76eは、第3交差方向Dc3の2つの端部を有する。第6磁性素子56は、2つの端部の一方に設けられる。磁性素子56Aは、2つの端部の他方に設けられる。
図24(d)に示すように、磁性素子56Aは、磁性層m11A、磁性層m12A及び中間層i06Aを含む。中間層i06Aは、磁性層m11Aと磁性層m12Aとの間に設けられる。中間層i06Aは、例えば非磁性層である。この例では、磁性素子56Aは、導電層c11A及び導電層c12Aを含む。これらの導電層の間に、上記の磁性層及び上記の中間層が設けられる。この例では、磁性層m11A及び磁性層m12Aを結ぶ方向は、Z軸方向に沿う。
センサ117cにおいても、高い感度が得られる。
図25は、第1実施形態に係る別のセンサを例示する模式的平面図である。
図25は、第3検知グループSG3を例示している。センサ118aにおいては、第1延在部75eは、第1接続部75cと第3支持部70cとの間に設けられている。第5可動部75は、第1錘部75wを含む。第1接続部75cは、第1錘部75wを第1延在部75eに接続する。第1錘部75wのサイズ(X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の少なくともいずれかの方向の長さ)は、第1接続部75cのサイズ(その方向の長さ)よりも長い。
一方、第2延在部76eは、第2接続部76cと第3支持部70cとの間に設けられている。第6可動部76は、第2錘部76wを含む。第2接続部76cは、第2錘部76wを第2延在部76eに接続する。第2錘部76wのサイズ(X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の少なくともいずれかの方向の長さ)は、第2接続部76cのサイズ(その方向の長さ)よりも長い。
さらに、センサ118aにおいては、上記の第5可動部75及び第6可動部76を含む組みが、複数設けられている。複数の組みの間に、第3支持部70cが設けられる。複数の組みは、第3支持部70cを軸とした線対称である。
センサ118aにおいて、Z軸方向を軸とした回転の外力(角速度または角加速度)が加わると、第5磁性素子55及び第6磁性素子56において、その外力に応じた電気抵抗の変化が生じる。この電気抵抗の変化に応じた値を検知することで、その外力を検知することが可能である。例えば、第1駆動力Db1及び第2駆動力Db2は、X軸方向の成分を有する。第1力Fc1及び第2力Fc2は、例えば、Y軸方向の成分を有する。
このような第3検知グループSG3とともに、第1検知グループSG1及び第2検知グループSG2の少なくともいずれかを設けても良い。
センサ118aにおいて、磁性素子55A及び磁性素子56Aがさらに設けられている。磁性素子55Aは、第1接続部75cに固定される。磁性素子56Aは、第2接続部76cに固定される。
第1接続部75c及び第2接続部76cは、接続部中心軸CC5に対して実質的に対称である。第1接続部75cは、第3延在方向De3の2つの端部を有する。第5磁性素子55は、2つの端部の一方に設けられる。磁性素子55Aは、2つの端部の他方に設けられる。第2接続部76cは、第3延在方向De3の2つの端部を有する。第6磁性素子56は、2つの端部の一方に設けられる。磁性素子56Aは、2つの端部の他方に設けられる。これらの磁性素子は、外力に応じて、大きな歪が生じる位置に設けられる。高い感度が得られる。
第5磁性素子55及び磁性素子55Aにおいて、得られる信号の極性は互いに逆である。第6磁性素子56及び磁性素子56Aにおいて、得られる信号の極性は互いに逆である。これらの信号の差を利用することで、より高い感度が得られる。
X軸方向を軸として、第1接続部75c及び第2接続部76cと対称な位置に、別の接続部が設けられる。これらの接続部は、中心軸(接続部中心軸CC6)に対して実質的に対称である。接続部中心軸CC6の両側に、別の磁性素子が設けられる。
センサ118aにおいて、第1延在部75e及び第2延在部76eは、例えば、第3可動中心軸CC3に対して実質的に対称である。例えば、これらの可動部が、逆位相で、実質的に同じ振幅で振動する。例えば、高い感度が得られる。
図26は、第1実施形態に係る別のセンサを例示する模式的平面図である。
図26は、第3検知グループSG3を例示している。センサ118bにおいては、第1延在部75eに第5磁性素子55及び磁性素子55Aが設けられる。第2延在部76eに第6磁性素子56及び磁性素子56Aが設けられる。第1接続部75cに、第9圧電素子409及び第10圧電素子410が設けられる。第2接続部76cに、第11圧電素子411及び第12圧電素子412が設けられる。センサ118bにおいても高い感度が得れる。
図27(a)〜図27(d)は、第1実施形態に係る別のセンサを例示する模式図である。
図27(a)は、平面図である。図27(b)は、図27(a)のA1−A2線断面図である。図27(c)及び図27(d)は、センサの一部の断面図である。
図27(a)に示すように、センサ118cにおいて、第3検知グループSG3が設けられる。実施形態において、第1検知グループSG1を設けず第3検知グループSG3を設けても良い。第2検知グループSG2を設けず第3検知グループSG3を設けても良い。
この例の第3検知グループSG3は、第3支持部70c、第5〜第7可動部75〜77、第5可動接続部75P、第6可動接続部76P、第9〜第12圧電素子409〜412、第5磁性素子55及び第6磁性素子56を含む。
第5可動部75は、第3延在方向De3に延びる。この例では、第3延在方向De3は、Y軸方向である。
第5可動接続部75Pは、第3交差方向Dc3に沿って延びる。第3交差方向Dc3は、第3延在方向と交差する。第5可動接続部75Pは、第5可動部75を第3支持部70cと接続する。
図27(b)に示すように、第9圧電素子409は、第5可動部75に固定される。第9圧電素子409は、第17電極e17、第18電極e18及び第9圧電層p09を含む。第18電極e18は、第17電極e17と第5可動部75との間に設けられる。第9圧電層p09は、第17電極e17と第18電極e18との間に設けられる。
第10圧電素子410は、第3交差方向Dc3において、第9圧電素子409から離れる。第3交差方向Dc3は、第3延在方向De3と交差する。この例では、第3交差方向Dc3は、X軸方向である。第10圧電素子410は、第5可動部75に固定される。第10圧電素子410は、第19電極e19、第20電極e20及び第10圧電層p10を含む。第20電極e20は、第19電極e19と第5可動部75との間に設けられる。第10圧電層p10は、第19電極e19と第20電極e20との間に設けられる。
第6可動部76は、第3延在方向De3(この例ではY軸方向)に延びる。この例では、第5可動部75及び第6可動部76を結ぶ方向は、X軸方向に沿っている。
第6可動接続部76Pは、第3交差方向Dc3に沿って延びる。第6可動接続部76Pは、第6可動部76を第3支持部70cと接続する。第3交差方向Dc3において、第5可動接続部75Pと第6可動接続部76Pとの間に、第3支持部70cの少なくとも一部が位置する。
図27(b)に示すように、第11圧電素子411は、第6可動部76に固定される。第11圧電素子411は、第21電極e21、第22電極e22及び第11圧電層p11を含む。第22電極e22は、第21電極e21と第6可動部76との間に設けられる。第11圧電層p11は、第21電極e21と第22電極e22との間に設けられる。
第12圧電素子412は、第3交差方向Dc3(この例ではX軸方向)において、第11圧電素子411から離れる。第12圧電素子412は、第6可動部76に固定される。第12圧電素子412は、第23電極e23、第24電極e24及び第12圧電層p12を含む。第24電極e24は、第23電極e23と第6可動部76との間に設けられる。第12圧電層p12は、第23電極e23と第24電極e24との間に設けられる。
図27(a)に示すように、第7可動部77は、第3支持部70cと接続される。第3支持部70cは、第7可動部77を支持する。第7可動部77は、第3延在方向De3(この例ではY軸方向)に延びる。第3交差方向Dc3(この例ではX軸方向)における第7可動部77の位置は、第3交差方向Dc3における第5可動部75の位置と、第3交差方向Dc3における第6可動部76の位置との間にある。第7可動部77は、第1可動領域77a及び第2可動領域77bを含む。第2可動領域77bは、第1可動領域77aと第6可動部76との間にある。
図27(a)及び図27(b)に示すように、第5磁性素子55は、第1可動領域77aに固定される。
図27(c)に示すように、第5磁性素子55は、第9磁性層m09、第10磁性層m10及び第5中間層i05を含む。第5中間層i05は、第9磁性層m09と第10磁性層m10との間に設けられる。第5中間層i05は、例えば非磁性層である。この例では、第9磁性層m09及び第10磁性層m10を結ぶ方向は、Z軸方向に沿う。
図27(a)及び図27(b)に示すように、第6磁性素子56は、第2可動領域77bに固定される。
図27(d)に示すように、第6磁性素子56は、第11磁性層m11、第12磁性層m12及び第6中間層i06を含む。第6中間層i06は、第11磁性層m11と第12磁性層m12との間に設けられる。第6中間層i06は、例えば非磁性層である。
この例においても、制御部68が設けられても良い。制御部68は、第3配線群68cを介して、第9〜第12圧電素子409〜412、第5磁性素子55及び第6磁性素子56と電気的に接続される。
センサ118cにおいて、第9〜第12圧電素子409〜412に加えられる信号により、第5可動部75及び第6可動部76が変形する。例えば、第1駆動力Db1が第5可動部75に加わり、第2駆動力Db2が第6可動部76に加わる。これらの駆動力は、例えば、X軸方向の成分を有する。Y軸方向を軸とした回転の外力(角速度または角加速度)が加わると、第1力Fc1が第5可動部75に加わり、第2力Fc2が第6可動部76に加わる。第1力Fc1及び第2力Fc2の方向は、Y軸方向の成分を有する。第1力Fc1の方向は、第2力Fc2の方向とは逆である。これにより、第7可動部77に捩れの力(力Fc2a)が生じる。これにより、第5磁性素子55及び第6磁性素子56に歪が生じる。これらの磁性素子に生じる歪みの方向は、互いに逆である。
この例では、X軸方向を対称軸として、第5〜第7可動部75〜77それぞれ対称の可動部が設けられている。第7可動部77と対称の可動部においては、力Fc1aが加わる。力Fc1a及び力Fc2aは、X軸方向の成分を有する。力Fc1aの方向は力Fc2aの方向とは逆である。
センサ118cにおいても、高感度の検知が可能になる。
第3支持部70c、第5〜第7可動部75〜77、第9〜第12圧電素子409〜412、第5磁性素子55及び第6磁性素子56のそれぞれには、第1支持部70a、第1可動部71、第2可動部72、第1〜第4圧電素子401〜404、第1磁性素子51及び第2磁性素子52について説明した構成及び材料などが適用できる。第9〜第12圧電素子409〜412、第5磁性素子55及び第6磁性素子56には、第1〜第4圧電素子401〜404、第1磁性素子51及び第2磁性素子52に関して説明した動作が適用できる。
この例では、第5可動部75は、中心軸CD1に対して実質的に対称である。この例では、第6可動部76は、中心軸CD2に対して実質的に対称である。第5可動部75及び第6可動部76は、中心軸CE1に対して実質的に対称である。これらの可動部が、逆位相で、実質的に同じ振幅で振動する。例えば、高い感度が得られる。
第7可動部77は、第3交差方向Dc3における2つの端部を有する。第5磁性素子55は、2つの端部の一方に設けられる。第6磁性素子56は、2つの端部の他方に設けられる。これらの磁性素子は、外力に応じて、大きな歪が生じる位置に設けられる。高い感度が得られる。これらの磁性素子において、得られる信号の極性は互いに逆である。これらの信号の差を利用することで、より高い感度が得られる。
(第2実施形態)
図28、図29、図30(a)〜図30(e)、図31(a)〜図31(d)、図32(a)〜図32(d)、及び、図33(a)〜図33(h)は、第2実施形態に係るセンサを例示する模式図である。
図28は斜視図である。図29は、図28の矢印ARから見た平面図である。図30(a)〜図30(e)は、それぞれ、図29のA9−A10線、A7−A8線、A5−A6線、A3−A4線、及び、A1−A2線に対応する断面図である。図31(a)〜図31(d)は、それぞれ、図29のB1−B2線、B3−B4線、B5−B6線、及び、B7−B8線に対応する断面図である。図32(a)〜図32(d)は、それぞれ、図29のC1−C2線、C3−C4線、C5−C6線、及び、C7−C8線に対応する断面図である。図33(a)〜図33(h)は、センサの一部の断面図である。
図28及び図29に示すように、本実施形態に係るセンサ120は、第1支持部81S、第1中間体81M、第1接続体81C、第1支持部側電極E01、第1対向電極F01、第1膜81F及び第1磁性素子51を含む。
第1接続体81Cは、第1支持部81S及び第1中間体81Mの間において、第1支持部81S及び第1中間体81Mと接続される。
第1支持部側電極E01は、第1支持部81Sと接続される。第1対向電極F01は、第1中間体81Mと接続され、第1支持部側電極E01と対向する。例えば、第1支持部側電極E01と第1対向電極F01との間には、空間が設けられる。この空間には、気体が設けられる。この空間は、減圧されても良い。例えば、第1支持部側電極E01と第1対向電極F01との間には、液体は設けられない。第1支持部側電極E01及び第1対向電極F01のそれぞれには、保護膜が設けられても良い。
図28に示すように、第1対向電極F01及び第1支持部側電極E01は、例えば、櫛歯型の対向電極の構造を有しても良い。第1対向電極F01及び第1支持部側電極E01は、例えば、Cumb Drive電極の構造を有しても良い。第1対向電極F01及び第1支持部側電極E01は、Plate−Plate電極の構造を有してもよい。
第1膜81Fは、第1中間体81Mと接続される。第1膜81Fは、変形可能である。
図33(a)に示すように、第1磁性素子51は、第1膜81Fに固定される。第1磁性素子51は、第1磁性層m01、第2磁性層m02及び第1中間層i01を含む。第1中間層i01は、第1磁性層m01と第2磁性層m02との間に設けられる。第1中間層i01は、例えば、非磁性層である。この例では、これらの磁性層は、第1導電層c01と第2導電層c02との間に設けられる。
図29に示すように、第1支持部81Sは、第1支持部接続領域81Scを含む。第1支持部接続領域81Scは、第1接続体81Cと接続される。第1中間体81Mは、第1中間体接続領域81Mcを含む。第1中間体接続領域81Mcは、第1接続体81Cと接続される。第1支持部接続領域81Scと第1中間体接続領域81Mcとを結ぶ方向は、第1方向に沿う。
第1方向をY軸方向とする。Y軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Y軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をZ軸方向とする。
第1支持部側電極E01と第1対向電極F01との間に電圧を印加すると、例えば、これらの電極の間に静電力が生じる。これにより、第1中間体81Mは、第1支持部81Sに対して相対的に移動する。この移動の方向は、X軸方向の成分を含む。電圧が交流である場合、第1中間体81Mは、第1支持部81Sに対して相対的に振動する。この振動は、X軸方向に沿う成分を有する。
一方、この状態において、センサ120に外力(例えば角速度または角加速度)が加わる。この外力は、例えば、Y軸方向を軸とする回転の成分を含む。これにより、第1膜81Fに、力が加わる。この力は、例えば、Z軸方向の成分を含む。この力は、例えばコリオリ力に基づく。
これにより、第1磁性素子51の電気抵抗が変化する。これは、第1磁性素子51の磁気特性(例えば、逆磁歪効果及び磁気抵抗効果など)に基づく。第1磁性素子51の電気抵抗に対応する値(電気抵抗、電圧及び電流の少なくともいずれか)を検出することで、加わった外力が検知できる。
センサ120においては、第1中間体81Mの第1支持部81Sに対する相対的な移動(駆動)は、第1支持部側電極E01と第1対向電極F01との間に印加される電圧に基づく。相対的な移動は、静電力に基づく。一方、外力に起因して生じた力の検知は、第1磁性素子51における磁気特性に基づく。異なる複数の種類の効果に基づいて検知が行われる。駆動と検知とが分離される。
このため、例えば、相対的な移動のために適正な構成が採用できる。例えば、上記の電極及び第1接続体81Cなどは、相対的な移動のために適正に設計できる。例えば、後述するように、上記の電極の構成、第1接続体81Cの長さ、厚さ及び幅などは、相対的な移動のために適正に設計できる。一方、検知のために適正な構成が採用できる。例えば、第1膜81F及び第1磁性素子51は、検知のために適正に設計できる。相対的な移動のための構成と、検知のための構成と、は、互いに独立している。このため、感度がより高くできる。
例えば、相対的な移動が静電力に基づき、検知が静電力に基づく参考例が考えられる。しかしながら、この参考例においては、静電力による相対的な移動が効果的に行われつつ、同時に、静電力による高感度な検知を得ることは困難である。一方、相対的な移動が磁気特性に基づき、検知も磁気特性に基づく参考例が考えられる。しかしながら、この参考例においては、磁気特性に基づいて十分な相対的な移動を得ることが困難である。
これに対して、本実施形態においては、相対的な移動は静電力に基づき、検知は磁気特性に基づく。異なる複数の種類の効果に基づいて検知が行われる。これにより、感度を向上できるセンサを提供できる。
図28に示すように、センサ120は、制御部68を含んでも良い。例えば、第1支持部側電極E01と第1対向電極F01との間に印加される電圧は、第1配線群68aを介して、制御部68から供給される。さらに、例えば、第1磁性素子51の電気抵抗に対応する値は、第1磁性層m01及び第2磁性層m02のそれぞれに電気的に接続された配線(例えば第1配線群68aに含まれる)を介して、制御部68により検知されても良い。
図28及び図29に示すように、この例では、センサ120は、第2支持部82S、第2中間体82M、第2接続体82C、第2支持部側電極E02、第2対向電極F02、第2膜82F及び第2磁性素子52をさらに含む。
この例では、第2支持部82Sは、第1支持部81Sと連続している。これらの支持部は、互いに離れてもよい。これらの支持部が互いに連続していることが好ましい。これにより、これらの支持部の状態(振動の状態など)が実質的に同じになり、ノイズが抑制される。第1支持部81Sとなる構造体の一部が、第2支持部82Sとなっても良い。第1支持部81Sと第2支持部82Sとを結ぶ方向は任意である。
第2接続体82Cは、第2支持部82S及び第2中間体82Mの間において、第2支持部82S及び第2中間体82Mと接続される。
第2支持部82S及び第2中間体82Mを結ぶ方向は、第1支持部81S及び第1中間体81Mを結ぶ方向(例えば第1方向であり、例えばY軸方向)に沿う。
第2支持部側電極E02は、第2支持部82Sと接続される。第2対向電極F02は、第2中間体82Mと接続され、第2支持部側電極E02と対向する。
第2膜82Fは、第2中間体82Mと接続され、変形可能である。
図33(b)に示すように、第2磁性素子52は、第2膜82Fに固定される。第2磁性素子52は、第3磁性層m03、第4磁性層m04及び第2中間層i02を含む。第2中間層i02は、第3磁性層m03と第4磁性層m04との間に設けられる。第2中間層i02は、例えば、非磁性層である。この例では、これらの磁性層は、第3導電層c03と第4導電層c04との間に設けられる。
例えば、第2支持部側電極E02と第2対向電極F02との間に電圧が印加される。この電圧の印加は、例えば、制御部68により、第2配線群68bを介して行われる。外力に応じて、第2磁性素子52の電気抵抗が変化する。この電気抵抗の変化に対応する値が検知される。この検知は、第2配線群68bを介して、制御部68により行われても良い。
第2支持部82S、第2中間体82M、第2接続体82C、第2支持部側電極E02、第2対向電極F02、第2膜82F及び第2磁性素子52を含む部分においても、高感度の検知が可能である。
この例では、第1磁性素子51と第2磁性素子52とを結ぶ方向は、X軸方向に沿う。
これらの磁性素子とは別の磁性素子がさらに設けられている。図28及び図29に示すように、センサ120は、支持部81Sp、中間体81Mp、接続体81Cp、支持部側電極Ep01、対向電極Fp01、膜81Fp及び磁性素子51pを含む。支持部81Sp、中間体81Mp、接続体81Cp、支持部側電極Ep01、対向電極Fp01、膜81Fp及び磁性素子51pを含む群は、Y軸方向を軸として、第1支持部81S、第1中間体81M、第1接続体81C、第1支持部側電極E01、第1対向電極F01、第1膜81F及び第1磁性素子51を含む群と線対称である。前者の群に含まれる要素には、後者の群に含まれる要素の構成をそれぞれ適用できる。
例えば、図33(c)に示すように、磁性素子51pは、膜81Fpに固定される。磁性素子51pは、第5磁性層m05、第6磁性層m06及び第3中間層i03を含む。第3中間層i03は、第5磁性層m05と第6磁性層m06との間に設けられる。第3中間層i03は、例えば、非磁性層である。この例では、これらの磁性層は、第5導電層c05と第6導電層c06との間に設けられる。
図28及び図29に示すように、センサ120は、支持部82Sp、中間体82Mp、接続体82Cp、支持部側電極Ep02、対向電極Fp02、膜82Fp及び磁性素子52pを含む。支持部82Sp、中間体82Mp、接続体82Cp、支持部側電極Ep02、対向電極Fp02、膜82Fp及び磁性素子52pを含む群は、Y軸方向を軸として、第2支持部82S、第2中間体82M、第2接続体82C、第2支持部側電極E02、第2対向電極F02、第2膜82F及び第2磁性素子52を含む群と線対称である。前者の群に含まれる要素には、後者の群に含まれる要素の構成をそれぞれ適用できる。
この例では、支持部構造体80q及び80rが設けられる。これらの支持部構造体により、第1支持部81Sと支持部81Spが接続される。これらの構造体により、第2支持部82Sと支持部82Spが接続される。これらの支持部及び支持部構造体により枠状の構造体が形成される。支持部が安定する。支持部の強度が向上する。
例えば、図33(d)に示すように、磁性素子52pは、膜82Fpに固定される。磁性素子52pは、第7磁性層m07、第8磁性層m08及び第4中間層i04を含む。第4中間層i04は、第7磁性層m07と第8磁性層m08との間に設けられる。第4中間層i04は、例えば、非磁性層である。この例では、これらの磁性層は、第7導電層c07と第8導電層c08との間に設けられる。
図28及び図29に示すように、この例では、第1支持部81Sと支持部81Spとの間に、第1膜81F及び膜81Fpなどが設けられる。この例では、第1錘部81wが設けられる。第1錘部81wは、第1膜81Fと接続される。第1錘部81wと第1中間体81Mとの間に、第1膜81Fが設けられる。
一方、中間体81Mq及び中間体81Mrがさらに設けられる。これらの中間体は、Y軸方向において、第1支持部81Sと支持部81Spの間に設けられる。これらの中間体は、第1中間体81M及び中間体81Mpとそれぞれ接続される。
中間体81Mqと第1錘部81wとの間に、膜81Fqが設けられる。中間体81Mrと第1錘部81wとの間に、膜81Frが設けられる。
図33(e)に示すように、磁性素子51qが膜81Fqに固定される。磁性素子51qは、第9磁性層m09、第10磁性層m10及び第5中間層i05を含む。第5中間層i05は、第9磁性層m09と第10磁性層m10との間に設けられる。第5中間層i05は、例えば、非磁性層である。この例では、これらの磁性層は、第9導電層c09と第10導電層c10との間に設けられる。
図33(g)に示すように、磁性素子51rが膜81Frに固定される。磁性素子51rは、第13磁性層m13、第14磁性層m14及び第7中間層i07を含む。第7中間層i07は、第13磁性層m13と第14磁性層m14との間に設けられる。第7中間層i07は、例えば、非磁性層である。この例では、これらの磁性層は、第13導電層c13と第14導電層c14との間に設けられる。
図28及び図29に示すように、この例では、第2支持部82Sと支持部82Spとの間に、第2膜82F及び膜82Fpなどが設けられる。この例では、第2錘部82wが設けられる。第2錘部82wは、第2膜82Fと接続される。第2錘部82wと第2中間体82Mとの間に、第2膜82Fが設けられる。
一方、中間体82Mq及び中間体82Mrがさらに設けられる。これらの中間体は、Y軸方向において、第2支持部82Sと支持部82Spの間に設けられる。これらの中間体は、第2中間体82M及び中間体82Mpとそれぞれ接続される。
中間体82Mqと第2錘部82wとの間に、膜82Fqが設けられる。中間体82Mrと第2錘部82wとの間に、膜82Frが設けられる。
図33(f)に示すように、磁性素子52qが膜82Fqに固定される。磁性素子52qは、第11磁性層m11、第12磁性層m12及び第6中間層i06を含む。第6中間層i06は、第11磁性層m11と第12磁性層m12との間に設けられる。第6中間層i06は、例えば、非磁性層である。この例では、これらの磁性層は、第11導電層c11と第12導電層c12との間に設けられる。
図33(h)に示すように、磁性素子52rが膜82Frに固定される。磁性素子52rは、第15磁性層m15、第16磁性層m16及び第8中間層i08を含む。第8中間層i08は、第15磁性層m15と第16磁性層m16との間に設けられる。第8中間層i08は、例えば、非磁性層である。この例では、これらの磁性層は、第15導電層c15と第16導電層c16との間に設けられる。
センサ120において、第1中間体81Mと第2中間体82Mとの間に、第1中間体81M及び第2中間体82Mと接続された弾性部材(例えばばねなど)が設けられても良い。例えば、第1中間体81Mと第2中間体82Mにおける逆位相の振動が安定する。
図28に示すように、この例では、接続体の厚さは、接続体の幅よりも大きい。以下、この構成の例について説明する。
既に説明したように、第1支持部81Sの第1支持部接続領域81Scと、第1中間体81Mの第1中間体接続領域81Mcとを結ぶ方向を第1方向とする。この例では、第1方向は、Y軸方向である。一方、第1磁性層m01と第2磁性層m02とを結ぶ方向を第3方向とする。この例では、第3方向は、Z軸方向である(図33(a)参照)。そして、第1方向及び第3方向と交差する方向を第2方向とする。第2方向は、例えば、X軸方向である。
図30(e)に示すように、第2方向(X軸方向)における第1接続体81Cの長さ(長さ81Cw)は、第3方向(Z軸方向)における第1接続体81Cの長さ(長さ81Ct)よりも短い。長さ81Cwは、例えば、第1接続体81Cの幅に対応する。長さ81Ctは、例えば、第1接続体81Cの厚さに対応する。
第1接続体81Cにおいて、幅(X軸方向の長さ)が狭いことにより、X軸方向に沿った変形が容易になる。これにより、X軸方向に沿った移動(駆動)が容易になり、その結果、外力による力(例えばコリオリ力)が得やすくなる。これにより、より高い感度の検知が可能になる。
一方、膜は、薄いことが好ましい。膜の変形が容易になる。膜のこの変形は、例えばZ軸方向に沿った変形である。
図30(d)に示すように、例えば、第2方向(X軸方向)における第1膜81Fの長さ(長さ81Fw)は、第3方向(Z軸方向)における第1膜81Fの長さ(長さ81Ft)よりも長いことが好ましい。長さ81Fwは、第1膜81Fの幅に対応する。長さ81Ftは、第1膜81Fの厚さに対応する。
図31(c)に示すように、第1方向(Y軸方向)における第1膜81Fの長さ(長さ81Fl)は、第3方向(Z軸方向)における第1膜81Fの長さ(長さ81Ft)よりも長いことが好ましい。長さ81Flは、第1膜81Fの長さに対応する。これにより、第1膜81Fの変形が容易になる。
第2膜82F、膜81Fp及び膜82Fpにも第1膜81Fと同様の構成を適用できる。膜81Fq、81Fr、82Fq及び82Frにも第1膜81Fと同様の構成を適用できる。この際、第1方向と第2方向とは互いに入れ替えられる。
この例では、第1錘部81wのサイズは、第1膜81Fのサイズよりも大きい。
例えば、第1錘部81wの厚さ(長さ81wt、図30(c)参照)は、第1膜81Fの厚さ(長さ81Ft、図30(d)参照)よりも厚い(長い)。例えば、第1錘部81wの幅(長さ81ww、図30(c)参照)は、第1膜81Fの幅(長さ81Fw、図30(d)参照)よりも厚い(長い)。
このように、第1錘部81wは、例えば、第1膜81Fの第3方向(Z軸方向)に沿う長さよりも長い第3方向(Z軸方向)に沿う長さ(長さ81wt)、及び、第1膜81Fの第2方向(X軸方向)に沿う長さよりも長い第2方向(X軸方向)に沿う長さ(長さ81ww)の少なくともいずれかを有する。これにより、第1錘部81wの錘部としての機能がより高まる。例えば、第1錘部81wの移動が明確になり、ノイズが抑制でき、例えば、感度が向上する。
第2錘部82wにも、第1錘部81wと同様の構成を適用できる。
図29に示すように、複数の第1膜81F、複数の第2膜82F、複数の膜81Fp、複数の膜81Fq、複数の膜81Fr、複数の膜82Fp、複数の膜82Fq、及び、複数の膜82Frが設けられている。これらの複数の膜のそれぞれに少なくとも1つの磁性素子が設けられる。後述するように、1つの膜に複数の磁性素子が設けられても良い。
図29に示すように、この例においてに、B5−B6線は、第1膜81Fの中心軸に対応する。C5−C6線は、第2膜82Fの中心軸に対応する。これらの中心軸は、Y軸方向に沿って延びる。第1膜81Fは、この中心軸に対して実質的に対称である。第2膜82Fは、この中心軸に対して実質的に対称である。
例えば、第1磁性素子51は、第1膜81Fの中心軸上に設けられる。例えば、第1磁性素子51は、第1膜81Fの中心軸に対して実質的に対称である。第2磁性素子52は、第2膜82Fの中心軸上に設けられる。例えば、第2磁性素子52は、第2膜82Fの中心軸に対して実質的に対称である。
磁性素子を中心軸上に設けることで、例えば、外力により生じる歪(例えば外力に基づくコリオリ力により生じる歪み)よりも、駆動振動により生じる歪が小さくなる。例えば、外力により生じる歪を効率的に検知できる。磁性素子が中心軸に対して実質的に対称であると、例えば、駆動が安定する。
第1膜81Fは、Y軸方向における2つの端部を有する。2つの端部の一方は、第1中間体81Mと接続される。2つの端部の他方は、第1錘部81wと接続される。第1膜部81Fにおいて生じる歪は、これらの端部において大きい。これらの端部に第1磁性素子51を設けることで、例えば、高い感度が得られる。第1磁性素子51と第1中間体81Mとの間の距離は、第1磁性素子51と第1錘部81wとの間の距離とは異なる。このような配置により、例えば、高い感度が得られる。
第2膜82Fは、Y軸方向における2つの端部を有する。2つの端部の一方は、第2中間体82Mと接続される。2つの端部の他方は、第2錘部82wと接続される。第2膜部82Fにおいて生じる歪は、これらの端部において大きい。これらの端部に第2磁性素子52を設けることで、例えば、高い感度が得られる。第2磁性素子52と第2中間体82Mとの間の距離は、第2磁性素子52と第2錘部82wとの間の距離とは異なる。このような配置により、例えば、高い感度が得られる。
図29に示すように、この例では、第1膜81F及び第2膜82Fは、例えば、中心軸CX1に対して実質的に対称である。第1錘部81w及び第2錘部82wは、例えば、中心軸CX1に対して実質的に対称である。第1中間体81M及び第2中間体82Mは、例えば、中心軸CX1に対して実質的に対称である。中心軸CX1は、Y軸方向に沿って延びる。例えば、第1錘部81wと中心軸CX1との間の距離は、第2錘部82wと中心軸CX1との間の距離と実質的に同じである。例えば、第1中間体81Mと中心軸CX1との間の距離は、第2中間体82Mと中心軸CX1との間の距離と実質的に同じである。
これらの膜、錘部及び中間体が中心軸CX1に対して実質的に対称であると、例えば、これらのこれらの膜、錘部及び中間体が、逆位相で、実質的に同じ振幅で振動する。例えば、第1磁性素子51から得られる信号及び第2磁性素子52から得られる信号を処理した信号(例えば差信号SD)により、高い感度が得られる。
以下、センサ120の動作の例について説明する。
図34は、第2実施形態に係るセンサを例示する模式的平面図である。
図34に示すように、センサ120において、第1支持部側電極E01及び第1対向電極F01は、第1駆動電極DE1に含まれる。第2支持部側電極E02及び第2対向電極F02は、第2駆動電極DE2に含まれる。支持部側電極Ep01及び対向電極Fp01は、第3駆動電極DE3に含まれる。支持部側電極Ep02及び対向電極Fp02は、第4駆動電極DE4に含まれる。
第1駆動電極DE1と第2駆動電極DE2とを結ぶ方向は、X軸方向に沿う。第3駆動電極DE3と第4駆動電極DE4とを結ぶ方向は、X軸方向に沿う。第1駆動電極DE1と第3駆動電極DE3とを結ぶ方向は、Y軸方向に沿う。第2駆動電極DE2と第4駆動電極DE4とを結ぶ方向は、Y軸方向に沿う。
一方、第1磁性素子51は、第1検知部SE1に含まれる。第2磁性素子52は、第2検知部SE2に含まれる。磁性素子51pは、第3検知部SE3に含まれる。磁性素子52pは、第4検知部SE4に含まれる。磁性素子51qは、第5検知部SE5に含まれる。磁性素子52qは、第6検知部SE6に含まれる。磁性素子51rは、第7検知部SE7に含まれる。磁性素子52rは、第8検知部SE8に含まれる。
第1検知部SE1と第2検知部SE2とを結ぶ方向は、X軸方向に沿う。第3検知部SE3と第4検知部SE4とを結ぶ方向は、X軸方向に沿う。第1検知部SE1と第3検知部SE3とを結ぶ方向は、Y軸方向に沿う。第2検知部SE2と第4検知部SE4とを結ぶ方向は、Y軸方向に沿う。
例えば、Y軸方向において、第1駆動電極DE1と第3駆動電極DE3との間に、第1錘部81wがある。Y軸方向において、第2駆動電極DE2と第4駆動電極DE4との間に、第2錘部82wがある。Y軸方向において、第1駆動電極DE1と第1錘部81wとの間に第1検知部SE1がある。Y軸方向において、第3駆動電極DE3と第1錘部81wとの間に第3検知部SE3がある。Y軸方向において、第2駆動電極DE2と第2錘部82wとの間に第2検知部SE2がある。Y軸方向において、第4駆動電極DE4と第2錘部82wとの間に第4検知部SE4がある。X軸方向において、第5検知部SE5と第7検知部SE7との間に、第1錘部81wがある。X軸方向において、第6検知部SE6と第8検知部SE8との間に、第2錘部82wがある。
このような駆動電極に後述する信号を印加したときの1つの状態において、第1錘部81wに第1駆動力Db1が加わる。そして、第2錘部82wに第2駆動力Db2が加わる。これらの駆動力は、例えば、X軸方向に沿う。これらの駆動力の向きは、互いに逆である。
図35は、第2実施形態に係るセンサにおける信号を例示する模式図である。
図35の横軸は、第1〜第4駆動電極DE1〜DE4に印加される信号、及び、第1〜第8検知部SE1〜SE8に生じる検知信号を例示している。横軸は、時間tである。縦軸は、信号の強度である。
図35に示すように、第1〜第4駆動電極DE1〜DE4に、それぞれ、信号SDE1〜SDE4が印加される。これらの信号は、例えば、制御部68から供給される。例えば、信号SDE1は、第1支持部側電極E01を基準にした第1対向電極F01の電位である。他の信号SDE2〜SDE4も同様に定義される。図35に示すように、この例では、これらの信号の極性が同じである。
一方、図29に示すように、センサ120においては、第1支持部側電極E01から第1対向電極F01に向かう方向(+X方向)は、第2支持部側電極E02から第2対向電極F02に向かう方向(−X方向)とは逆である。このため、上記のような同じ極性の信号SDE1〜SDE4を印加したときに、逆方向の力が生じる。これが、図34に例示した第1駆動力Db1及び第2駆動力Db2に対応する。
信号SDE1〜SDE4は交流である。これにより、第1駆動力Db1及び第2駆動力Db2のそれぞれの方向は、時間とともに変化する。このとき、これらの駆動力の方向は、逆である。これにより、第1錘部81w及び第2錘部82wは、X軸方向に沿って振動する。
第1〜第8信号S01〜S08は、それぞれ、第1〜第8検知部SE1〜SE8に生じる信号に対応する。
外力が加わっていない第1期間Pr1においては、第1〜第8信号S01〜S08において、実質的に信号が生じない。
外力が加わる第2期間Pr2において、第1〜第8信号S01〜S08に、外力に応じた信号が生じる。第1〜第8信号S01〜S08は、例えば、コリオリ力に基づく。この例では、第1信号S01、第3信号S03、第6信号S06及び第8信号S08の極性は互いに同じである。第2信号S02、第4信号S04、第5信号S05及び第7信号S07の極性は互いに同じである。そして、第1信号S01、第3信号S03、第6信号S06及び第8信号S08の極性は、第2信号S02、第4信号S04、第5信号S05及び第7信号S07の極性と、逆である。
これらの信号の差に対応する差信号SDOを導出することで、ノイズの影響が抑制でき、より高感度の検知が可能になる。
差信号SDOにより、例えば、外乱の加速度の影響が抑制できる。差信号SDOにより、例えば、外乱の加速度の影響が実質的にキャンセルされる。例えば、検知対象の外力(角速度または角加速度など)を効率的に検知することができる。
このように、第1支持部側電極E01から第1対向電極F01に向かう方向が、第2支持部側電極E02から第2対向電極F02に向かう方向とは逆である場合は、例えば、制御部68は、第1支持部側電極E01の電位を基準にした第1対向電極F01の電位の極性を、第2支持部側電極E02の電位を基準にした第2対向電極F02の電位の極性と同じにする動作を行う。
図36は、第2実施形態に係るセンサにおける動作を例示する模式的斜視図である。
図37(a)〜図37(c)は、第2実施形態に係るセンサにおける動作を例示する模式的斜視図である。
図37(a)〜図37(c)は、それぞれ、図36のG1−G2線、H1−H2線、及び、I1−I2線断面図である。
図36に示すように、第1錘部81wに第1駆動力Db1が加わる。第2錘部82wに第2駆動力Db2が加わる。第1回転軸Ax1及び第2回転軸Ax2を軸とする外力が加わる。これにより、第1力Fc1及び第2力Fc2が生じる。
図37(a)及び図37(b)に示すように、これらの力の方向は、互いに逆である。
図37(a)に示すように、第1検知部SE1及び第3検知部SE3に引張歪tsが生じる。図37(b)に示すように、第2検知部SE2及び第4検知部SE4に圧縮歪csが生じる。図37(c)に示すように、第5検知部SE5及び第7検知部SE7に引張歪tsが生じる。第6検知部SE6及び第8検知部SE8に圧縮歪csが生じる。これにより、図35に関して説明した第1〜第8信号S01〜S08が得られる。
図38(a)〜図38(d)は、第2実施形態に係るセンサを例示する模式図である。 図38(a)に示すように、上記の第1〜第8検知部SE1〜SE8が設けられる。図38(b)に示すように、第1〜第4検知部SE1〜SE4によりブリッジ回路が形成される。図38(c)に示すように、第5〜第8検知部SE5〜SE8によりブリッジ回路が形成される。このとき、図38(b)に示す回路においては、外乱(例えばノイズ)となる加速度の方向DSCが生じる場合がある。1つのブリッジ回路内において、上記の外乱となる加速度の方向DSCが、実質的にキャンセルされる。角速度起因の方向AACが効率的に取り出される。
図38(d)に示すように、1つのブリッジ回路の出力V1outと、別の1つのブリッジ回路の出力V2outと、が、差動アンプDFAに入力される。これらのブリッジ回路の出力の差が得られる。この差が、例えば、差信号SDO(図35参照)に対応する。
図39(a)〜図39(d)は、第2実施形態に係る別のセンサを例示する模式図である。
この例では、第1検知部SE1、第3検知部SE3、第5検知部SE5及び第7検知部SE7により1つのブリッジ回路が形成される。第2検知部SE2、第4検知部SE4、第6検知部SE6及び第8検知部SE8により別の1つのブリッジ回路が形成される。これらのブリッジ回路の出力V1out及びV2outが、差動アンプDFAに入力される。これらのブリッジ回路の出力の差が、例えば、差信号SDO(図35参照)に対応する。
図40(a)及び図40(b)は、第2実施形態に係るセンサを例示する模式的平面図である。
図40(a)に示すように、第1磁性素子51の第1磁性層m01の第1磁化Mm01は、X軸方向及びY軸方向に対して傾斜している。第1磁性素子51の第2磁性層m02の第2磁化Mm02は、X軸方向に沿っている。第2磁化Mm02は、Y軸方向に沿っても良い。第2磁性素子52の第3磁性層m03の第3磁化Mm03は、X軸方向及びY軸方向に対して傾斜している。第2磁性素子52の第4磁性層m04の第4磁化Mm04は、X軸方向に沿っている。第4磁化Mm04は、Y軸方向に沿っても良い。例えば、第1駆動力Db1及び第2駆動力Db2が加わる。
図40(b)に示すように、外力に応じて第1力Fc1及び第2力Fc2が加わる。これにより、磁性素子に引張歪tsまたは圧縮歪csが生じる。
例えば、磁化自由層の磁性層の磁化を歪の方向(この例では、X軸方向またはY軸方向)に対して傾斜させることで、磁化が変化し易くなる。高感度の検知が可能になる。
このように、例えば、第1磁性層m01の第1磁化Mm01、及び、第2磁性層m02の第2磁化Mm02の少なくとも1つは、第1支持部81S及び第1中間体81Mを結ぶ方向(例えば、Y軸方向)に対して傾斜していることが好ましい。
傾斜により、例えば、第1磁性素子51は、第1力Fc1及び第2力Fc2の両方に応答する。例えば、第2磁性素子52は、第1力Fc1及び第2力Fc2の両方に応答する。例えば、第1磁性素子51及び第2磁性素子52において、逆極性による検知が行われる。
図41(a)〜図41(h)は、第2実施形態に係るセンサの一部を例示する模式的平面図である。
図41(a)に示すように、1つの状態において、第1磁性素子51に引張歪tsが生じる。例えば、第1磁性層m01の第1磁化Mm01は、X軸方向及びY軸方向に対して傾斜した状態から、Y軸方向に向かって変化する。第1磁化Mm01と第2磁化Mm02との間の角度が小さくなる。このとき、例えば、電気抵抗は減少する。
図41(b)に示すように、1つの状態において、第2磁性素子52に圧縮歪csが生じる。例えば、第3磁性層m03の第3磁化Mm03は、X軸方向及びY軸方向に対して傾斜した状態から、X軸方向に向かって変化する。第3磁化Mm03と第4磁化Mm04との間の角度が大きくなる。このとき、例えば、電気抵抗は上昇する。
図41(c)に示すように、磁性素子51pにおいて、第5磁性層m05の第5磁化Mm05は、X軸方向及びY軸方向に対して傾斜している。第6磁性層m06の第6磁化Mm06は、X軸方向に沿っている。第6磁化Mm06は、Y軸方向に沿っても良い。
図41(d)に示すように、磁性素子52pにおいて、第7磁性層m07の第7磁化Mm07は、X軸方向及びY軸方向に対して傾斜している。第8磁性層m08の第8磁化Mm08は、X軸方向に沿っている。第8磁化Mm08は、Y軸方向に沿っても良い。
図41(e)に示すように、磁性素子51qにおいて、第9磁性層m09の第9磁化Mm09は、X軸方向及びY軸方向に対して傾斜している。第10磁性層m10の第10磁化Mm10は、X軸方向に沿っている。第10磁化Mm10は、Y軸方向に沿っても良い。
図41(f)に示すように、磁性素子52qにおいて、第11磁性層m11の第11磁化Mm11は、X軸方向及びY軸方向に対して傾斜している。第12磁性層m12の第12磁化Mm12は、X軸方向に沿っている。第12磁化Mm12は、Y軸方向に沿っても良い。
図41(g)に示すように、磁性素子51rにおいて、第13磁性層m13の第13磁化Mm13は、X軸方向及びY軸方向に対して傾斜している。第14磁性層m14の第14磁化Mm14は、X軸方向に沿っている。第14磁化Mm14は、Y軸方向に沿っても良い。
図41(h)に示すように、磁性素子52rにおいて、第15磁性層m15の第15磁化Mm15は、X軸方向及びY軸方向に対して傾斜している。第16磁性層m16の第16磁化Mm16は、X軸方向に沿っている。第16磁化Mm16は、Y軸方向に沿っても良い。
図41(c)に示すように、1つの状態において、磁性素子51pに引張歪tsが生じる。例えば、第5磁化Mm05は、X軸方向及びY軸方向に対して傾斜した状態から、Y軸方向に向かって変化する。第5磁化Mm05と第6磁化Mm06との間の角度が小さくなる。このとき、例えば、電気抵抗は減少する。
図41(d)に示すように、1つの状態において、磁性素子52pに圧縮歪csが生じ。例えば、第7磁化Mm07は、X軸方向及びY軸方向に対して傾斜した状態から、X軸方向に向かって変化する。第7磁化Mm07と第8磁化Mm08との間の角度が大きくなる。このとき、例えば、電気抵抗は上昇する。
図41(e)及び図41(g)に示すように、1つの状態において、引張歪tsが生じる。例えば、第9磁化Mm09及び第13磁化Mm13は、X軸方向及びY軸方向に対して傾斜した状態から、Y軸方向に向かって変化する。第9磁化Mm09と第10磁化Mm10との間の角度、及び、第13磁化Mm13と第14磁化Mm14との間の角度、が小さくなる。このとき、例えば、電気抵抗は減少する。
図41(f)及び図41(h)に示すように、1つの状態において、圧縮歪csが生じる。例えば、第11磁化Mm11及び第15磁化Mm15は、X軸方向及びY軸方向に対して傾斜した状態から、Y軸方向に向かって変化する。第11磁化Mm11と第12磁化Mm12との間の角度、及び、第15磁化Mm15と第16磁化Mm16との間の角度、が大きくなる。このとき、例えば、電気抵抗は上昇する。
図42(a)、図42(b)、図43、図44(a)、図44(b)、図45、図46(a)、図46(b)、図47及び図48は、第2実施形態に係るセンサの一部を例示する模式的平面図である。
これらの図においては、支持部(第1支持部81Sなど)及び接続体(第1接続体81Cなど)は省略されている。
図42(a)に示すように、センサ121aにおいては、第1磁性素子51及び第2磁性素子52が設けられ、他の磁性素子は省略されても良い。
図42(b)に、示すように、センサ121bにおいては、1つの膜に1つの磁性素子が設けられる。例えば、第1膜81Fに1つの第1磁性素子51が設けられる。第2膜82Fに1つの第2磁性素子52が設けられる。
センサ121a及びセンサ121bにおいて、第1膜81Fは、X軸方向に沿った中心軸CY1を有する。第2膜82Fは、X軸方向に沿った中心軸CY2を有する。第1磁性素子51は、中心軸CY1に対して非対称の位置に設けられる。第2磁性素子52は、中心軸CY2に対して非対称の位置に設けられる。例えば、第1磁性素子51と第1中間体81Mとの間の距離は、第1磁性素子51と第1錘部81wとの間の距離とは異なる。この例では、前者は後者よりも短い。例えば、第2磁性素子52と第2中間体82Mとの間の距離は、第2磁性素子52と第2錘部82wとの間の距離とは異なる。この例では、前者は後者よりも短い。このような配置により、磁性素子において、大きな歪が生じる。例えば、高い感度が得られる。
図43に、示すように、センサ121cにおいては、第1磁性素子51と第1中間体81Mとの間の距離は、第1磁性素子51と第1錘部81wとの間の距離よりも長い。第2磁性素子52と第2中間体82Mとの間の距離は、第2磁性素子52と第2錘部82wとの間の距離よりも長い。このような配置により、磁性素子において、大きな歪が生じる。例えば、高い感度が得られる。
図44(a)に示すように、センサ121dにおいては、1つの中間体に複数の膜が設けられる。例えば、第1中間体81Mに、複数の第1膜81Fが接続される。複数の第1膜81Fのそれぞれに、1つの第1磁性素子51が設けられる。例えば、第2中間体82Mに、複数の第2膜82Fが接続される。複数の第2膜82Fのそれぞれに、1つの第2磁性素子52が設けられる。
センサ121dにおいては、第1磁性素子51と第1中間体81Mとの間の距離は、第1磁性素子51と第1錘部81wとの間の距離よりも短い。第2磁性素子52と第2中間体82Mとの間の距離は、第2磁性素子52と第2錘部82wとの間の距離よりも短い。
図44(b)に示すように、センサ121eにおいては、複数の膜のそれぞれに、複数の磁性素子が設けられる。例えば、複数の第1膜81Fのそれぞれに、複数の第1磁性素子51が設けられる。例えば、複数の第2膜82Fのそれぞれに、複数の第2磁性素子52が設けられる。
図45に示すように、センサ121fにおいては、第1磁性素子51と第1中間体81Mとの間の距離は、第1磁性素子51と第1錘部81wとの間の距離よりも長い。第2磁性素子52と第2中間体82Mとの間の距離は、第2磁性素子52と第2錘部82wとの間の距離よりも長い。磁性素子において、大きな歪が生じる。例えば、高い感度が得られる。
図46(a)に示すように、センサ121gにおいては、複数の膜のそれぞれに設けられる複数の磁性素子は、膜の延びる方向と交差する方向に並ぶ。そして、磁性素子と中間体との間の距離は、磁性素子と錘部との間の距離よりも短い。例えば、複数の第1膜81Fのそれぞれに、複数の第1磁性素子51が設けられる。複数の第1磁性素子51は、X軸方向に沿って並ぶ。複数の第1磁性素子51の1つと、第1中間体81Mと、の間の距離は、複数の第1磁性素子51のその1つと、第1錘部81wと、の間の距離よりも短い。例えば、複数の第2膜82Fのそれぞれに、複数の第2磁性素子52が設けられる。複数の第2磁性素子52は、X軸方向に沿って並ぶ。複数の第2磁性素子52の1つと、第2中間体82Mと、の間の距離は、複数の第2磁性素子52のその1つと、第2錘部82wと、の間の距離よりも短い。
磁性素子を中間体の近くに設けることで、磁性素子に効果的に歪を生じさせることができる。これにより、高感度の検知が容易になる。
図46(b)に示すように、センサ121hにおいても、磁性素子と中間体との間の距離は、磁性素子と錘部との間の距離よりも短い。この例においては、複数の膜のそれぞれに設けられる複数の磁性素子は、膜の延びる方向に並ぶ。これにより、膜の幅を小さくできる。これにより、膜が変形し易くできる。これにより、高感度の検知が容易になる。
図47に示すように、センサ121iにおいては、第1磁性素子51と第1中間体81Mとの間の距離は、第1磁性素子51と第1錘部81wとの間の距離よりも長い。第2磁性素子52と第2中間体82Mとの間の距離は、第2磁性素子52と第2錘部82wとの間の距離よりも長い。
図48に示すように、センサ121jにおいても、複数の膜のそれぞれに複数の磁性素子が設けられる。複数の磁性素子は、Y軸方向及びX軸方向に並ぶ。この例においても、磁性素子と中間体との間の距離は、磁性素子と錘部との間の距離よりも短い。
上記のセンサ121d〜121gにおいて、1つの膜に設けられる複数の磁性素子の少なくとも2つは、直列に接続される。直列に接続することで、S/N比を増大することができる。バイアス電圧を適切な値に設定することで、高感度な検知が可能となる。
図49(a)〜図49(d)は、第2実施形態に係るセンサの一部を例示する模式的平面図である。
センサ122a〜122dにおいては、第1磁性部51BSが設けられる。さらに第2磁性部52BS(図11(a)〜図11(d)参照)が設けられても良い。
第1磁性部51BSは、例えば、第1膜81Fに固定される。第1磁性部51BSは、例えば、第1中間体81Mに固定されても良い。
センサ122aにおいては、2つの第1磁性部51BSの間に、1つの第1磁性素子51が設けられる。2つの第1磁性部51BSと、1つの第1磁性素子51と、を結ぶ方向は、Y軸方向及びX軸方向に対して傾斜している。
センサ122b及びセンサ122cにおいては、2つの第1磁性部51BSの間に、複数の第1磁性素子51が設けられる。センサ122bにおいては、2つの第1磁性部51BSと、1つの第1磁性素子51と、を結ぶ方向は、X軸方向に沿っている。センサ122cにおいては、2つの第1磁性部51BSと、1つの第1磁性素子51と、を結ぶ方向は、Y軸方向に沿っている。
センサ122dにおいては、第1磁性部51BSは、第1中間体81Mに設けられている。例えば、第1膜81Fの上に配置される部品が少ない。例えば、第1膜81Fは動き易い。高い感度を得やすい。
第1磁性部51BSの磁化M51BSは、Y軸方向及びX軸方向に対して傾斜している。第1磁性部51BSは、磁化バイアス層として機能する。例えば、第1磁性層m01の第1磁化Mm01は、第1磁性部51BSの磁化M51BSに沿う。
センサ122b〜122dの例において、1つの第1磁性部51BSのサイズ(例えば、X−Y平面内の1つの方向の長さ)は、1つの第1磁性素子51のサイズ(例えば、X−Y平面内のその1つの方向の長さ)よりも大きい(長い)。大きなサイズの磁性部を設けることで、安定したバイアス磁界を磁性素子に加えることができる。
センサ122a〜122dにおいて、第1膜81Fは、中心軸CXL1を有する。中心軸CXL1は、Y軸方向に沿って延びる。第1磁性素子51は、中心軸CXL1上に設けられる。第1磁性素子51は、例えば、中心軸CXL1に対して実質的に対称である。例えば、外力により生じる歪(例えば外力に基づくコリオリ力により生じる歪み)よりも、駆動振動により生じる歪が小さくなる。例えば、外力により生じる歪を効率的に検知できる。例えば、駆動が安定する。
センサ122b及び122cにおいて、第1磁性部51BSは、例えば、中心軸CXL1に対して実質的に対称である。これにより、例えば、駆動が安定する。
図50は、第2実施形態に係る別のセンサを例示する模式的平面図である。
図50に示すように、センサ123においては、第1支持部側電極E01から第1対向電極F01に向かう方向(この例では+X方向)は、第2支持部側電極E02から第2対向電極F02に向かう方向(この例では+X方向)と同じである。
このとき、これらの電極に加えられる電圧の極性が逆にされる。例えば、制御部68は、第1支持部側電極E01の電位を基準にした第1対向電極F01の電位の極性を、第2支持部側電極E02の電位を基準にした第2対向電極F02の電位の極性と逆にする動作を行う。これにより、例えば、互いに逆の方向の駆動力(第1駆動力Db1及び第2駆動力Db2)が得られる。センサ123においても、感度を向上できる。
図51、図52(a)〜図52(e)、図53(a)〜図53(d)、図54(a)〜図54(d)は、第2実施形態に係る別のセンサを例示する模式図である。
図51は、平面図である。図52(a)〜図52(e)は、それぞれ、図51のA9−A10線、A7−A8線、A5−A6線、A3−A4線、及び、A1−A2線に対応する断面図である。図53(a)〜図53(d)は、それぞれ、図51のB1−B2線、B3−B4線、B5−B6線、及び、B7−B8線に対応する断面図である。図54(a)〜図54(d)は、それぞれ、図51のC1−C2線、C3−C4線、C5−C6線、及び、C7−C8線に対応する断面図である。
これらの図に示すように、センサ124は、第1支持部81S、第1中間体81M、第1接続体81C、第1支持部側電極E01、第1対向電極F01、第1膜81F及び第1磁性素子51を含む。この例では、第1膜81Fは、梁状ではなく、連続した膜状である。例えば、第1磁性素子51の他に、磁性素子51p、51q及び51rが、第1膜81Fに固定される。
センサ124は、第2支持部82S、第2中間体82M、第2接続体82C、第2支持部側電極E02、第2対向電極F02、第2膜82F及び第2磁性素子52を含む。同様に、第2膜82Fは、梁状ではなく、連続した膜状である。例えば、第2磁性素子52の他に、磁性素子52p、52q及び52rが、第2膜82Fに固定される。
これ以外は、センサ120と同様である。センサ124においても、感度を向上できる。
第1膜81F及び第2膜82Fは、連続した膜状である。これらの膜の上に設けられる磁性素子の数を大きくすることが容易になる。既に説明したように、直列に接続される磁性素子の数を大きくすることで、高いSN比が得られる。
図55は、第2実施形態に係る別のセンサを例示する模式図である。
図55に示すように、センサ125においては、第1接続体81C及び第2接続体82Cは、コルゲート状(折り返しバネ状)である。これ以外は、センサ120と同様である。センサ124においても、感度を向上できる。
図56は、第2実施形態に係る別のセンサを例示する模式図である。
図56に示すように、センサ126においては、第1膜81Fの延びる方向は、X軸方向に沿う。一方、第1支持部側電極E01と第1対向電極F01とが対向する方向は、X軸方向に沿う。第1接続体81Cの延びる方向はY軸方向に沿う。同様に、第2膜82Fの延びる方向は、X軸方向に沿う。一方、第2支持部側電極E02と第2対向電極F02とが対向する方向は、X軸方向に沿う。第2接続体82Cの延びる方向はY軸方向に沿う。
センサ126においても、互いに逆向きの駆動力(第1駆動力Db1及び第2駆動力Db2)が得られる。センサ126に、Z軸方向を軸とした回転の外力が加わる。これにより、第1力Fc1及び第2力Fc2が得られる。これらの力は、例えばコリオリ力に基づく。これらの力の向きは、互いに逆である。これにより、磁性素子51において電気抵抗に変化が生じる。この変化は、例えば、磁気特性(例えば、逆磁歪効果及び磁気抵抗効果)に基づく。
磁性素子が、接続部の中心線に対してY軸方向にずれた位置に設けられることが好ましい。例えば、接続部のY軸方向における端部付近(2つの辺)に、磁性素子が設けられることが好ましい。
センサ126において、第1力Fc1及び第2力Fc2は、Y軸方向の成分を有する。第1膜81Fは、Y軸方向で離れた2つの辺を有する。この2つの辺のそれぞれに第1磁性素子51を設けることで、より高感度の検出ができる。
同様に、第2膜82Fは、Y軸方向で離れた2つの辺を有する。この2つの辺のそれぞれに第2磁性素子52を設けることで、より高感度の検出ができる。
第2実施形態に関して説明した各種の構成には、第1実施形態関して説明した構成を適用できる。第2実施形態に関して説明した各種の構成には、第1実施形態に関して説明した材料を適用できる。
(第3実施形態)
図57は、第3実施形態に係るセンサパッケージを例示する模式的斜視図である。
図57に示すように、本実施形態に係るセンサパッケージ310は、上記のセンサの少なくとも1つと、筐体315と、を含む。この例では、センサ110が用いられている。
筐体315の中に、センサ110が設けられる。例えば、筐体315は、底部311と、上部312と、側部313と、を含む。底部311と上部312との間にセンサ110が設けられる。側部313は、センサ110の周りに設けられる。センサ110の支持部(第1支持部70aなど)は、底部と連続しても良い。
例えば、筐体315の内部は、減圧される筐体315の内部に気体(空気、窒素ガスなど)が設けられても良い。筐体315の内部にセンサ110が設けられることで、センサ110が保護される。高い感度の検知が安定して得られる。センサパッケージ310において、第1実施形態に係る任意のセンサ及びその変形が用いられても良い。
図58は、第3実施形態に係る別のセンサパッケージを例示する模式的斜視図である。 図58に示すように、センサパッケージ320においては、センサ120が用いられる。センサパッケージ320において、第2実施形態に係る任意のセンサ及びその変形が用いられても良い。
筐体315の中に設けられたセンサ120において、例えば、第1支持部側電極E01と第1対向電極F01との間の空間に、気体が設けられる。例えば、この空間が減圧されても良い。
図59(a)及び図59(b)は、センサに生じる力を例示する模式図である。
図59(a)に示すように、例えば、第1物体M1にAX方向の駆動力が加わる。物体M1にAZ方向の回転の力が加わる。このときAY方向にコリオリの力が発生する。
図59(b)に示すように、例えば、第1物体M1にAX−方向の駆動力が加わる。一方、第2物体M2にAX+方向の駆動力が加わる。AZ方向を軸とした回転の力が加わると、第1物体M1にAY−方向の力が生じ、第2物体M2にAY+方向の力が加わる。これらの力は、例えば、コリオリ力に基づく。これらの力に応じた値を検知することで、回転の力に関する情報が得られる。
図60(a)〜図60(i)は、センサの動作を例示する模式的斜視図である。
これらの図に示す検知素子50は、例えば、第1磁性素子51または第2磁性素子52などに対応する。
図60(a)〜図60(c)は、検知素子50にY軸方向の歪が加わる状態を例示している。図60(d)〜図60(f)は、検知素子50にX軸方向の歪が加わる状態を例示している。図60(g)〜図60(i)は、検知素子50に、「等方的な歪」が加わる状態を例示している。「等方的な歪」は、X−Y平面内で等方的な歪である。
図60(b)、図60(e)及び図60(h)は、歪がない状態に対応する。図60(a)、図60(d)及び図60(g)は、引張歪tsが生じてた状態に対応する。図60(c)、図60(f)及び図60(i)は、圧縮歪csが生じた状態に対応する。
図60(a)に示すように、Y軸方向の引張歪tsが生じた場合は、磁化自由層10(例えば、第1磁性層m01)の磁化10mの方向と、磁化固定層20(例えば、第2磁性層m02)の磁化20mの方向と、の間の角度(相対角度)が、歪が加わらない状態(図60(b)の状態)よりも小さくなる。その結果、検知素子50における電気抵抗が減少する。
図60(c)に例示したように、Y軸方向の圧縮歪csが生じた場合は、磁化の相対角度が、歪が加わらない状態(図60(b)の状態)よりも大きくなる。その結果、電気抵抗が増大する。
図60(d)に例示したように、X軸方向の引張歪tsが生じ場合は、磁化の相対角度が、歪が加わらない状態(図60(e)の状態)よりも大きくなる。その結果、検知素子50における電気抵抗が増大する。
図60(f)に例示したように、X軸方向の圧縮歪csが生じた場合は、磁化の相対角度が、歪が加わらない状態(図60(e)の状態)よりも小さくなる。その結果、検知素子50における電気抵抗が減少する。
図60(g)〜図60(i)に例示したように、「等方的な歪」が加わる場合には、磁化自由層の磁化10mの方向は実質的に変化しない。このため、引張歪ts及び圧縮歪csの両極性の歪において、電気抵抗は実質的に変化しない。
このように、検知素子50においては、加わる歪の向きによって、得られる電気抵抗の変化が、異なる。
図61は、実施形態に係る圧力センサの一部を例示する模式的斜視図である。
図61に示すように、検知素子50Aにおいて、下部電極204と、下地層205と、ピニング層206と、第2磁化固定層207と、磁気結合層208と、第1磁化固定層209と、中間層203と、磁化自由層210と、キャップ層211と、上部電極212と、が、この順で並ぶ。検知素子50Aは、例えば、ボトムスピンバルブ型である。
下地層205には、例えば、タンタルとルテニウムの積層膜(Ta/Ru)が用いられる。このTa層の厚さ(Z軸方向の長さ)は、例えば、3ナノメートル(nm)である。このRu層の厚さは、例えば、2nmである。ピニング層206には、例えば、7nmの厚さのIrMn層が用いられる。第2磁化固定層207には、例えば、2.5nmの厚さのCo75Fe25層が用いられる。磁気結合層208には、例えば、0.9nmの厚さのRu層が用いられる。第1磁化固定層209には、例えば、3nmの厚さのCo40Fe40B20層が用いられる。中間層203には、例えば、1.6nmの厚さのMgO層が用いられる。磁化自由層210には、例えば、4nmの厚さのCo40Fe40B20が用いられる。キャップ層211には、例えばTa/Ruが用いられる。このTa層の厚さは、例えば、1nmである。このRu層の厚さは、例えば、5nmである。
下部電極204及び上部電極212には、例えば、アルミニウム(Al)、アルミニウム銅合金(Al−Cu)、銅(Cu)、銀(Ag)、及び、金(Au)の少なくともいずれかが用いられる。下部電極204及び上部電極212として、このような電気抵抗が比較的小さい材料を用いることで、検知素子50Aに効率的に電流を流すことができる。下部電極204及び上部電極212には、非磁性材料が用いられる。
下部電極204及び上部電極212は、例えば、下部電極204及び上部電極212用の下地層(図示せず)と、下部電極204及び上部電極212用のキャップ層(図示せず)と、それらの間に設けられたAl、Al−Cu、Cu、Ag、及び、Auの少なくともいずれかの層とを含んでいても良い。例えば、下部電極204及び上部電極212には、タンタル(Ta)/銅(Cu)/タンタル(Ta)などが用いられる。下部電極204及び上部電極212の下地層としてTaを用いることで、例えば、基板(例えば膜)と下部電極204及び上部電極212との密着性が向上する。下部電極204及び上部電極212用の下地層として、チタン(Ti)、または、窒化チタン(TiN)などを用いても良い。
下部電極204及び上部電極212のキャップ層としてTaを用いることで、そのキャップ層の下の銅(Cu)などの酸化が抑制される。下部電極204及び上部電極212用のキャップ層として、チタン(Ti)、または、窒化チタン(TiN)などを用いても良い。
下地層205には、例えば、バッファ層(図示せず)と、シード層(図示せず)とを含む積層構造が用いられる。このバッファ層は、例えば、下部電極204や膜等の表面の荒れを緩和し、このバッファ層の上に積層される層の結晶性を改善する。バッファ層として、例えば、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、タングステン(W)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)及びクロム(Cr)よりなる群から選択された少なくともいずれかが用いられる。バッファ層として、これらの材料から選択された少なくとも1つの材料を含む合金を用いても良い。
下地層205のうちのバッファ層の厚さは、1nm以上10nm以下が好ましい。バッファ層の厚さは、1nm以上5nm以下がより好ましい。バッファ層の厚さが薄すぎると、バッファ効果が失われる。バッファ層の厚さが厚すぎると、検知素子50Aの厚さが過度に厚くなる。バッファ層の上にシード層が形成され、例えば、そのシード層がバッファ効果を有する。この場合、バッファ層は省略しても良い。バッファ層には、例えば、3nmの厚さのTa層が用いられる。
下地層205のうちのシード層は、このシード層の上に積層される層の結晶配向を制御する。このシード層は、このシード層の上に積層される層の結晶粒径を制御する。このシード層として、fcc構造(face-centered cubic structure:面心立方格子構造)、hcp構造(hexagonal close-packed structure:六方最密格子構造)またはbcc構造(body-centered cubic structure:体心立方格子構造)の金属等が用いられる。
下地層205のうちのシード層として、hcp構造のルテニウム(Ru)、または、fcc構造のNiFe、または、fcc構造のCuを用いることにより、例えば、シード層の上のスピンバルブ膜の結晶配向をfcc(111)配向にすることができる。シード層には、例えば、2nmの厚さのCu層、または、2nmの厚さのRu層が用いられる。シード層の上に形成される層の結晶配向性を高める場合には、シード層の厚さは、1nm以上5nm以下が好ましい。シード層の厚さは、1nm以上3nm以下がより好ましい。これにより、結晶配向を向上させるシード層としての機能が十分に発揮される。
一方、例えば、シード層の上に形成される層を結晶配向させる必要がない場合(例えば、アモルファスの磁化自由層を形成する場合など)には、シード層は省略しても良い。シード層としては、例えば、2nmの厚さのRu層が用いられる。
ピニング層206は、例えば、ピニング層206の上に形成される第2磁化固定層207(強磁性層)に、一方向異方性(unidirectional anisotropy)を付与して、第2磁化固定層207の磁化を固定する。ピニング層206には、例えば反強磁性層が用いられる。ピニング層206には、例えば、Ir−Mn、Pt−Mn、Pd−Pt−Mn、Ru−Mn、Rh−Mn、Ru−Rh−Mn、Fe−Mn、Ni−Mn、Cr−Mn−PtおよびNi−Oよりなる群から選択された少なくともいずれかが用いられる。Ir−Mn、Pt−Mn、Pd−Pt−Mn、Ru−Mn、Rh−Mn、Ru−Rh−Mn、Fe−Mn、Ni−Mn、Cr−Mn−PtおよびNi−Oよりなる群から選択された少なくともいずれかに、さらに添加元素を加えた合金を用いても良い。ピニング層206の厚さは適切に設定される。これにより、例えば、十分な強さの一方向異方性が付与される。
例えば、磁界印加中での熱処理が行われる。これにより、例えば、ピニング層206に接する強磁性層の磁化の固定が行われる。熱処理時に印加されている磁界の方向にピニング層206に接する強磁性層の磁化が固定される。熱処理温度(アニール温度)は、例えば、ピニング層206に用いられる反強磁性材料の磁化固着温度以上である。Mnを含む反強磁性層を用いる場合、ピニング層206以外の層にMnが拡散してMR変化率を低減する場合がある。熱処理温度は、Mnの拡散が起こる温度以下に設定することが望ましい。熱処理温度は、例えば200℃以上500℃以下である。熱処理温度は、例えば、好ましくは、250℃以上400℃以下である。
ピニング層206として、PtMnまたはPdPtMnが用いられる場合には、ピニング層206の厚さは、8nm以上20nm以下が好ましい。ピニング層206の厚さは、10nm以上15nm以下がより好ましい。ピニング層206としてIrMnを用いる場合には、ピニング層206としてPtMnを用いる場合よりも薄い厚さで、一方向異方性を付与することができる。この場合には、ピニング層206の厚さは、4nm以上18nm以下が好ましい。ピニング層206の厚さは、5nm以上15nm以下がより好ましい。ピニング層206には、例えば、7nmの厚さのIr22Mn78層が用いられる。
ピニング層206として、ハード磁性層を用いても良い。ハード磁性層として、例えば、Co−Pt、Fe−Pt、Co−Pd、または、Fe−Pdなどを用いても良い。これらの材料においては、例えば、磁気異方性および保磁力が比較的高い。これらの材料は、ハード磁性材料である。ピニング層206として、Co−Pt、Fe−Pt、Co−Pd、または、Fe−Pdにさらに添加元素を加えた合金を用いても良い。例えば、CoPt(Coの比率は、50at.%以上85at.%以下)、(CoxPt100−x)100−yCry(xは、50at.%以上85at.%以下であり、yは、0at.%以上40at.%以下)、または、FePt(Ptの比率は、40at.%以上60at.%以下)などを用いても良い。
第2磁化固定層207には、例えば、CoxFe100−x合金(xは、0at.%以上100at.%以下)、または、NixFe100−x合金(xは、0at.%以上100at.%以下)が用いられる。これらの材料に非磁性元素を添加した材料が用いられても良い。第2磁化固定層207として、例えば、Co、Fe及びNiよりなる群から選択された少なくともいずれかが用いられる。第2磁化固定層207として、これらの材料から選択された少なくとも1つの材料を含む合金を用いても良い。第2磁化固定層207として、(CoxFe100−x)100−yBy合金(xは、0at.%以上100at.%以下であり、yは、0at.%以上30at.%以下)を用いることもできる。第2磁化固定層207として、(CoxFe100−x)100−yByのアモルファス合金を用いることで、検知素子のサイズが小さい場合にも、検知素子50Aの特性のばらつきを抑制することができる。
第2磁化固定層207の厚さは、例えば、1.5nm以上5nm以下が好ましい。これにより、例えば、ピニング層206による一方向異方性磁界の強度をより強くすることができる。例えば、第2磁化固定層207の上に形成される磁気結合層を介して、第2磁化固定層207と第1磁化固定層209との間の反強磁性結合磁界の強度をより強くすることができる。例えば、第2磁化固定層207の磁気膜厚(飽和磁化と厚さとの積)は、第1磁化固定層209の磁気膜厚と、実質的に等しいことが好ましい。
薄膜でのCo40Fe40B20の飽和磁化は、約1.9T(テスラ)である。例えば、第1磁化固定層209として、3nmの厚さのCo40Fe40B20層を用いると、第1磁化固定層209の磁気膜厚は、1.9T×3nmであり、5.7Tnmとなる。一方、Co75Fe25の飽和磁化は、約2.1Tである。上記と等しい磁気膜厚が得られる第2磁化固定層207の厚さは、5.7Tnm/2.1Tであり、2.7nmとなる。この場合、第2磁化固定層207には、約2.7nmの厚さのCo75Fe25層を用いることが好ましい。第2磁化固定層207として、例えば、2.5nmの厚さのCo75Fe25層が用いられる。
検知素子50Aにおいては、第2磁化固定層207と磁気結合層208と第1磁化固定層209とにより、シンセティックピン構造が用いられている。その代わりに、1層の磁化固定層のシングルピン構造を用いても良い。シングルピン構造を用いる場合には、磁化固定層として、例えば、3nmの厚さのCo40Fe40B20層が用いられる。シングルピン構造の磁化固定層に用いる強磁性層として、上述した第2磁化固定層207の材料と同じ材料を用いても良い。
磁気結合層208は、第2磁化固定層207と第1磁化固定層209との間において、反強磁性結合を生じさせる。磁気結合層208は、シンセティックピン構造を形成する。磁気結合層208の材料として、例えば、Ruが用いられる。磁気結合層208の厚さは、例えば、0.8nm以上1nm以下であることが好ましい。第2磁化固定層207と第1磁化固定層209との間に十分な反強磁性結合を生じさせる材料であれば、磁気結合層208としてRu以外の材料を用いても良い。磁気結合層208の厚さは、例えば、RKKY(Ruderman-Kittel-Kasuya-Yosida)結合のセカンドピーク(2ndピーク)に対応する0.8nm以上1nm以下の厚さに設定される。さらに、磁気結合層208の厚さは、RKKY結合のファーストピーク(1stピーク)に対応する0.3nm以上0.6nm以下の厚さに設定しても良い。磁気結合層208の材料として、例えば、0.9nmの厚さのRuが用いられる。これにより、高信頼性の結合がより安定して得られる。
第1磁化固定層209に用いられる磁性層は、MR効果に直接的に寄与する。第1磁化固定層209として、例えば、Co−Fe−B合金が用いられる。具体的には、第1磁化固定層209として、(CoxFe100−x)100−yBy合金(xは、0at.%以上100at.%以下であり、yは、0at.%以上30at.%以下)を用いることもできる。第1磁化固定層209として、(CoxFe100−x)100−yByのアモルファス合金を用いた場合には、例えば、検知素子50Aのサイズが小さい場合においても、結晶粒に起因した素子間のばらつきを抑制することができる。
第1磁化固定層209の上に形成される層(例えばトンネル絶縁層(図示せず))を平坦化することができる。トンネル絶縁層の平坦化により、トンネル絶縁層の欠陥密度を減らすことができる。これにより、より低い面積抵抗で、より大きいMR変化率が得られる。例えば、トンネル絶縁層の材料としてMgOを用いる場合には、第1磁化固定層209として、(CoxFe100−x)100−yByのアモルファス合金を用いることで、トンネル絶縁層の上に形成されるMgO層の(100)配向性を強めることができる。MgO層の(100)配向性をより高くすることで、より大きいMR変化率が得られる。(CoxFe100−x)100−yBy合金は、アニール時にMgO層の(100)面をテンプレートとして結晶化する。このため、MgOと(CoxFe100−x)100−yBy合金との良好な結晶整合が得られる。良好な結晶整合を得ることで、より大きいMR変化率が得られる。
第1磁化固定層209として、Co−Fe−B合金以外に、例えば、Fe−Co合金を用いても良い。
第1磁化固定層209がより厚いと、より大きなMR変化率が得られる。第1磁化固定層209が薄いと、例えば、より大きな固定磁界が得られる。MR変化率と固定磁界との間には、第1磁化固定層209の厚さにおいてトレードオフの関係が存在する。第1磁化固定層209としてCo−Fe−B合金を用いる場合には、第1磁化固定層209の厚さは、1.5nm以上5nm以下が好ましい。第1磁化固定層209の厚さは、2.0nm以上4nm以下がより好ましい。
第1磁化固定層209には、上述した材料の他に、fcc構造のCo90Fe10合金、または、hcp構造のCo、または、hcp構造のCo合金が用いられる。第1磁化固定層209として、例えば、Co、Fe及びNiよりなる群から選択された少なくとも1つが用いられる。第1磁化固定層209として、これらの材料から選択された少なくとも1つの材料を含む合金が用いられる。第1磁化固定層209として、bcc構造のFeCo合金材料、50%以上のコバルト組成を含むCo合金、または、50%以上のNi組成の材料(Ni合金)を用いることで、例えば、より大きなMR変化率が得られる。
第1磁化固定層209として、例えば、Co2MnGe、Co2FeGe、Co2MnSi、Co2FeSi、Co2MnAl、Co2FeAl、Co2MnGa0.5Ge0.5、及び、Co2FeGa0.5Ge0.5などのホイスラー磁性合金層を用いることもできる。例えば、第1磁化固定層209として、例えば、3nmの厚さのCo40Fe40B20層が用いられる。
中間層203は、例えば、第1磁化固定層209と磁化自由層210との間の磁気的な結合を分断する。
中間層203の材料には、例えば、金属、絶縁体または半導体が用いられる。金属としては、例えば、Cu、AuまたはAg等が用いられる。中間層203として金属を用いる場合、中間層の厚さは、例えば、1nm以上7nm以下程度である。この絶縁体または半導体としては、例えば、マグネシウム酸化物(MgO等)、アルミニウム酸化物(Al2O3等)、チタン酸化物(TiO等)、亜鉛酸化物(ZnO等)、または、ガリウム酸化物(Ga−O)などが用いられる。中間層203として絶縁体または半導体を用いる場合は、中間層203の厚さは、例えば0.6nm以上2.5nm以下程度である。中間層203として、例えば、CCP(Current-Confined-Path)スペーサ層を用いても良い。スペーサ層としてCCPスペーサ層を用いる場合には、例えば、酸化アルミニウム(Al2O3)の絶縁層中に銅(Cu)メタルパスが形成された構造が用いられる。例えば、中間層として、1.6nmの厚さのMgO層が用いられる。
磁化自由層210には、強磁性体材料が用いられる。磁化自由層210には、例えば、Fe、Co、Niを含む強磁性体材料が用いられる。磁化自由層210の材料として、例えばFeCo合金、NiFe合金等が用いられる。さらに、磁化自由層210には、Co−Fe−B合金、Fe−Co−Si−B合金、λs(磁歪定数)が大きいFe−Ga合金、Fe−Co−Ga合金、Tb−M−Fe合金、Tb−M1−Fe−M2合金、Fe−M3−M4−B合金、Ni、Fe−Al、または、フェライト等が用いられる。これらの材料においては、例えば、λs(磁歪定数)が大きい。上記のTb−M−Fe合金において、Mは、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho及びErよりなる群から選択された少なくとも1つである。上記のTb−M1−Fe−M2合金において、M1は、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho及びErよりなる群から選択された少なくとも1つである。M2は、Ti、Cr、Mn、Co、Cu、Nb、Mo、W及びTaよりなる群から選択された少なくとも1つである。上記のFe−M3−M4−B合金において、M3は、Ti、Cr、Mn、Co、Cu、Nb、Mo、W及びTaよりなる群から選択された少なくとも1つである。M4は、Ce、Pr、Nd、Sm、Tb、Dy及びErよりなる群から選択された少なくとも1つである。上記のフェライトとしては、Fe3O4、(FeCo)3O4などが挙げられる。磁化自由層210の厚さは、例えば2nm以上である。
磁化自由層210には、ホウ素を含む磁性材料が用いられても良い。磁化自由層210には、例えば、Fe、Co及びNiよりなる群から選択される少なくとも一つの元素と、ホウ素(B)とを含む合金が用いられても良い。磁化自由層210には、例えば、Co−Fe−B合金、または、Fe−B合金が用いられる。例えば、Co40Fe40B20合金が用いられる。磁化自由層210に、Fe、Co及びNiよりなる群から選択される少なくとも一つの元素と、ホウ素(B)とを含む合金を用いる場合、Ga、Al、Si、または、Wなどを添加しても良い。これらの元素を添加することで、例えば、高磁歪が促進される。磁化自由層210として、例えば、Fe−Ga−B合金、Fe−Co−Ga−B合金、または、Fe−Co−Si−B合金を用いても良い。このようなホウ素を含有する磁性材料を用いることで磁化自由層210の保磁力(Hc)が低くなり、歪に対する磁化方向の変化が容易となる。これにより、高い感度が得られる。
磁化自由層210におけるホウ素濃度(例えば、ホウ素の組成比)は、5at.%(原子パーセント)以上が好ましい。これにより、アモルファス構造が得易くなる。磁化自由層におけるホウ素濃度は、35at.%以下が好ましい。ホウ素濃度が高すぎると、例えば、磁歪定数が減少する。磁化自由層におけるホウ素濃度は、例えば、5at.%以上35at.%以下が好ましく、10at.%以上30at.%以下がさらに好ましい。
磁化自由層210の磁性層の一部に、Fe1−yBy(0<y≦0.3)、または(FezX1−z)1−yBy(Xは、CoまたはNi、0.8≦z<1、0<y≦0.3)用いる場合、大きい磁歪定数λと低い保磁力を両立することが容易となる。このため、高いゲージファクタを得る観点で、特に好ましい。例えば、磁化自由層210として、Fe80B20(4nm)が用いられる。磁化自由層として、Co40Fe40B20(0.5nm)/Fe80B20(4nm)が用いられる。
磁化自由層210は多層構造を有しても良い。中間層203としてMgOのトンネル絶縁層を用いる場合には、磁化自由層210のうちの中間層203に接する部分には、Co−Fe−B合金の層を設けることが好ましい。これにより、高い磁気抵抗効果が得られる。この場合、中間層203の上には、Co−Fe−B合金の層が設けられ、そのCo−Fe−B合金の層の上には、磁歪定数の大きい他の磁性材料が設けられる。磁化自由層210が多層構造を有する場合、磁化自由層210には、例えば、Co−Fe−B(2nm)/Fe−Co−Si−B(4nm)などが用いられる。
キャップ層211は、キャップ層211の下に設けられる層を保護する。キャップ層211には、例えば、複数の金属層が用いられる。キャップ層211には、例えば、Ta層とRu層との2層構造(Ta/Ru)が用いられる。このTa層の厚さは、例えば1nmであり、このRu層の厚さは、例えば5nmである。キャップ層211として、Ta層やRu層の代わりに他の金属層を設けても良い。キャップ層211の構成は、任意である。例えば、キャップ層211として、非磁性材料が用いられる。キャップ層211の下に設けられる層を保護可能なものであれば、キャップ層211として、他の材料を用いても良い。
磁化自由層210にホウ素を含有する磁性材料を用いる場合、酸化物材料や窒化物材料の拡散抑制層(図示しない)を磁化自由層210とキャップ層211との間に設けても良い。これにより、例えば、ホウ素の拡散が抑制される。酸化物層または窒化物層を含む拡散抑制層を用いることにより、磁化自由層210に含まれるホウ素の拡散を抑制し、磁化自由層210のアモルファス構造を保つことができる。拡散抑制層に用いられる酸化物材料や窒化物材料として、例えば、Mg、Al、Si、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、Hf、Ta、W、Sn、CdまたはGaなどの元素を含む酸化物材料または窒化物材料が用いられる。拡散抑制層は、磁気抵抗効果には寄与しない層である。拡散抑制層の面積抵抗は、低いほうが好ましい。例えば、拡散抑制層の面積抵抗は、磁気抵抗効果に寄与する中間層の面積抵抗よりも低く設定されることが好ましい。拡散抑制層の面積抵抗を下げる観点では、拡散抑制層には、Mg、Ti、V、Zn、Sn、Cd、Gaの酸化物または窒化物が好ましい。これらの材料において、バリアハイトは低い。ホウ素の拡散を抑制する機能としては、より化学結合の強い酸化物のほうが好ましい。例えば、1.5nmのMgO層が用いられる。酸窒化物は、酸化物及び窒化物のいずれかに含まれる。
拡散抑制層に酸化物または窒化物を用いる場合、拡散抑制層の厚さは、例えば、0.5nm以上が好ましい。これより、ホウ素の拡散抑制機能が十分に発揮される。拡散抑制層の厚さは、5nm以下が好ましい。これにより、例えば、低い面積抵抗が得られる。拡散抑制層の厚さは、0.5nm以上5nm以下が好ましく、1nm以上3nm以下が好ましい。
拡散抑制層として、マグネシウム(Mg)、シリコン(Si)及びアルミニウム(Al)よりなる群から選択された少なくともいずれかを用いても良い。拡散抑制層として、これらの軽元素を含む材料が用いられる。これらの軽元素は、ホウ素と結合して化合物を生成する。拡散抑制層と磁化自由層210との界面を含む部分に、例えば、Mg−B化合物、Al−B化合物、及び、Si−B化合物の少なくともいずれかが形成される。これらの化合物が、ホウ素の拡散を抑制する。
拡散抑制層と磁化自由層210との間に他の金属層などが挿入されていても良い。拡散抑制層と磁化自由層210との距離が離れすぎていると、その間でホウ素が拡散して磁化自由層210中のホウ素濃度が下がってしまう。このため、拡散抑制層と磁化自由層210との間の距離は、10nm以下が好ましく3nm以下がさらに好ましい。
図62は、実施形態に係る別の圧力センサの一部を例示する模式的斜視図である。
図62に示すように、検知素子50AAにおいて、絶縁層213が設けられるこれ以外は、検知素子50Aと同様である。絶縁層213は、下部電極204と上部電極212との間に設けられる。絶縁層213は、下部電極204と上部電極212とを結ぶ方向と交差する方向において、磁化自由層210及び第1磁化固定層209と並ぶ。絶縁層213を除く部分は、検知素子50Aと同様なので説明を省略する。
絶縁層213には、例えば、アルミニウム酸化物(例えば、Al2O3)、または、シリコン酸化物(例えば、SiO2)などが用いられる。絶縁層213により、検知素子50AAのリーク電流が抑制される。絶縁層213は、後述する検知素子に設けられても良い。
図63は、実施形態に係る別の圧力センサの一部を例示する模式的斜視図である。
図63に示すように、検知素子50ABにおいて、バイアス層214がさらに設けられる。これ以外は、検知素子50Aと同様である。バイアス層214は、下部電極204と上部電極212との間に設けられる。下部電極204と上部電極212との間とを結ぶ方向と交差する方向において、磁化自由層210及び第1磁化固定層209は、バイアス層214の2つの部分の間に配置される。これ以外は、検知素子50AAと同様である。
バイアス層214は、バイアス層214の磁化により、磁化自由層210の磁化方向を設定する。バイアス層214により、外部からの圧力が膜に印加されていない状態において、磁化自由層210の磁化方向は、所望の方向に設定される。
バイアス層214には、例えば、Co−Pt、Fe−Pt、Co−Pd、または、Fe−Pdなどが用いられる。これらの材料においては、例えば、磁気異方性および保磁力が比較的高い。これらの材料は、例えば、ハード磁性材料である。バイアス層214には、例えば、Co−Pt、Fe−Pt、Co−PdまたはFe−Pdに、さらに添加元素を加えた合金を用いても良い。バイアス層214には、例えば、CoPt(Coの比率は、50at.%以上85at.%以下)、(CoxPt100−x)100−yCry(xは50at.%以上85at.%以下、yは0at.%以上40at.%以下)、または、FePt(Ptの比率は40at.%以上60at.%以下)などが用いられても良い。このような材料を用いる場合、バイアス層214の磁化の方向は、バイアス層214の保磁力よりも大きい外部磁界を加えることで、外部磁界を加えた方向に設定(固定)される。バイアス層214の厚さ(例えば、下部電極204から上部電極に向かう方向に沿った長さ)は、例えば5nm以上50nm以下である。
下部電極204と上部電極212の間に絶縁層213を配置する場合、絶縁層213の材料として、SiOxまたはAlOxが用いられる。さらに、絶縁層213とバイアス層214の間に、図示しない下地層を設けても良い。バイアス層214にCo−Pt、Fe−Pt、Co−Pd、または、Fe−Pdなどのハード磁性材料を用いる場合には、バイアス層214用の下地層の材料として、CrやFe−Coなどが用いられる。
バイアス層214は、図示しないバイアス層用ピニング層に積層された構造を有していても良い。この場合、バイアス層214とバイアス層用ピニング層の交換結合により、バイアス層214の磁化の方向を設定(固定)できる。この場合、バイアス層214には、Fe、Co及びNiの少なくともいずれか、または、これらの少なくとも1種を含む合金の強磁性材料が用いられる。この場合、バイアス層214には、例えば、CoxFe100−x合金(xは0at.%以上100at.%以下)、NixFe100−x合金(xは0at.%以上100at.%以下)、または、これらに非磁性元素を添加した材料が用いられる。バイアス層214として、上記の第1磁化固定層209と同様の材料が用いられる。バイアス層用ピニング層には、上記の検知素子50A中のピニング層206と同様の材料が用いられる。バイアス層用ピニング層を設ける場合、下地層205に用いる材料と同様の下地層をバイアス層用ピニング層の下に設けても良い。バイアス層用ピニング層は、バイアス層の下部に設けても良いし、上部に設けても良い。この場合のバイアス層214の磁化方向は、ピニング層206と同様に、磁界中熱処理により決定される。
上記のバイアス層214及び絶縁層213は、実施形態に係る検知素子のいずれにも適用できる。バイアス層214とバイアス層用ピニング層との積層構造を用いると、大きな外部磁界がバイアス層214に短い時間で加わった場合においても、バイアス層214の磁化の向きを容易に保持することができる。
図64は、実施形態に係る別の圧力センサの一部を例示する模式的斜視図である。
図64に示すように、検知素子50Bにおいて、下部電極204と、下地層205と、磁化自由層210と、中間層203と、第1磁化固定層209と、磁気結合層208と、第2磁化固定層207と、ピニング層206と、キャップ層211と、上部電極212と、が、順に積層される。検知素子50Bは、例えば、トップスピンバルブ型である。
下地層205には、例えば、タンタルと銅の積層膜(Ta/Cu)が用いられる。このTa層の厚さ(Z軸方向の長さ)は、例えば、3nmである。このCu層の厚さは、例えば、5nmである。磁化自由層210には、例えば、4nmの厚さのCo40Fe40B20が用いられる。中間層203には、例えば、1.6nmの厚さのMgO層が用いられる。第1磁化固定層209には、例えば、Co40Fe40B20/Fe50Co50が用いられる。このCo40Fe40B20層の厚さは、例えば2nmである。このFe50Co50層の厚さは、例えば1nmである。磁気結合層208には、例えば、0.9nmの厚さのRu層が用いられる。第2磁化固定層207には、例えば、2.5nmの厚さのCo75Fe25層が用いられる。ピニング層206には、例えば、7nmの厚さのIrMn層が用いられる。キャップ層211には、例えばTa/Ruが用いられる。このTa層の厚さは、例えば、1nmである。このRu層の厚さは、例えば、5nmである。
検知素子50Bに含まれる各層の材料は、検知素子50Aに含まれる各層の材料を上下反転させて用いることができる。上記の拡散抑制層を、検知素子50Bの下地層205と磁化自由層210の間に設けても良い。
図65は、実施形態に係る別の圧力センサの一部を例示する模式的斜視図である。
図65に示すように、検知素子50Cにおいて、下部電極204と、下地層205と、ピニング層206と、第1磁化固定層209と、中間層203と、磁化自由層210と、キャップ層211と、が、この順で積層される。検知素子50Cは、例えば、単一の磁化固定層を用いたシングルピン構造を有する。
下地層205には、例えば、Ta/Ruが用いられる。このTa層の厚さ(Z軸方向の長さ)は、例えば、3nmである。このRu層の厚さは、例えば、2nmである。ピニング層206には、例えば、7nmの厚さのIrMn層が用いられる。第1磁化固定層209には、例えば、3nmの厚さのCo40Fe40B20層が用いられる。中間層203には、例えば、1.6nmの厚さのMgO層が用いられる。磁化自由層210には、例えば、4nmの厚さのCo40Fe40B20が用いられる。キャップ層211には、例えばTa/Ruが用いられる。このTa層の厚さは、例えば、1nmである。このRu層の厚さは、例えば、5nmである。
検知素子50Cの各層の材料には、例えば、検知素子50Aの各層の材料と同様のものが用いられる。
図66は、実施形態に係る別の圧力センサの一部を例示する模式的斜視図である。
図66に示すように、検知素子50Dにおいて、下部電極204と、下地層205と、下部ピニング層221と、下部第2磁化固定層222と、下部磁気結合層223と、下部第1磁化固定層224と、下部中間層225と、磁化自由層226と、上部中間層227と、上部第1磁化固定層228と、上部磁気結合層229と、上部第2磁化固定層230と、上部ピニング層231と、キャップ層211とが、順に積層される。
下地層205には、例えば、Ta/Ruが用いられる。このTa層の厚さ(Z軸方向の長さ)は、例えば、3ナノメートル(nm)である。このRu層の厚さは、例えば、2nmである。下部ピニング層221には、例えば、7nmの厚さのIrMn層が用いられる。下部第2磁化固定層222には、例えば、2.5nmの厚さのCo75Fe25層が用いられる。下部磁気結合層223には、例えば、0.9nmの厚さのRu層が用いられる。下部第1磁化固定層224には、例えば、3nmの厚さのCo40Fe40B20層が用いられる。下部中間層225には、例えば、1.6nmの厚さのMgO層が用いられる。磁化自由層226には、例えば、4nmの厚さのCo40Fe40B20が用いられる。上部中間層227には、例えば、1.6nmの厚さのMgO層が用いられる。上部第1磁化固定層228には、例えば、Co40Fe40B20/Fe50Co50が用いられる。このCo40Fe40B20層の厚さは、例えば2nmである。このFe50Co50層の厚さは、例えば1nmである。上部磁気結合層229には、例えば、0.9nmの厚さのRu層が用いられる。上部第2磁化固定層230には、例えば、2.5nmの厚さのCo75Fe25層が用いられる。上部ピニング層231には、例えば、7nmの厚さのIrMn層が用いられる。キャップ層211には、例えばTa/Ruが用いられる。このTa層の厚さは、例えば、1nmである。このRu層の厚さは、例えば、5nmである。
検知素子50Dの各層の材料には、例えば、検知素子50Aの各層の材料と同様のものが用いられる。
図67は、実施形態に係る別の圧力センサの一部を例示する模式的斜視図である。
図67に示すように、検知素子50Eにおいて、下部電極204と、下地層205と、第1磁化自由層241と、中間層203と、第2磁化自由層242と、キャップ層211と、上部電極212と、が、この順で積層される。
下地層205には、例えば、Ta/Cuが用いられる。このTa層の厚さ(Z軸方向の長さ)は、例えば、3nmである。このCu層の厚さは、例えば、5nmである。第1磁化自由層241には、例えば、4nmの厚さのCo40Fe40B20が用いられる。中間層203には、例えば、4nmの厚さのCo40Fe40B20が用いられる。キャップ層211には、例えばCu/Ta/Ruが用いられる。このCu層の厚さは、例えば、5nmである。このTa層の厚さは、例えば、1nmである。このRu層の厚さは、例えば、5nmである。
検知素子50Eの各層の材料は、検知素子50Aの各層の材料と同様のものが用いられる。第1磁化自由層241及び第2磁化自由層242の材料として、例えば検知素子50Aの磁化自由層210と同様のものを用いても良い。
図68は、センサの特性を例示するグラフである。
図68は、磁性素子の電気抵抗を例示している。この磁性素子は、以下の構造を有する:Cu(1nm)/Ta(2nm)/Ru(20nm)/Mg−O(1.52nm)/Co40Fe40B20(0.5nm)/Fe80B20(8nm)/Mg−O(1.62nm)/Co40Fe40B20(3nm)/Ru(0.9nm)/Co75Fe25(2.5nm)/Ir22Mn78(7nm)/Ta(1nm)/Ru(2nm)。
図68の横軸は、歪εである。縦軸は、電気抵抗Rである。歪εの変化に対応して、電気抵抗Rが変化する。
歪検知素子の性能指標であるゲージファクタGFは、GF=(dR/R)/dεで表される。図68において、ゲージファクタGFは、5000と算出される。磁性素子を歪検知素子として用いることで、高いゲージファクタが得られる。
実施形態によれば、感度を向上できるセンサ及びセンサパッケージを提供できる。
実施形態は、例えば、以下の構成を含む。
(構成1)
第1支持部と、
前記第1支持部と接続され第1延在方向に延びる第1可動部と、
前記第1可動部に固定された第1圧電素子であって、第1電極と、前記第1電極と前記第1可動部との間に設けられた第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に設けられた第1圧電層と、を含む、前記第1圧電素子と、
前記第1可動部に固定された第1磁性素子であって、第1磁性層と、第2磁性層と、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた第1中間層と、を含み、前記第1磁性素子と前記第1圧電素子とを結ぶ方向は前記第1延在方向と交差する第1交差方向に沿う、前記第1磁性素子と、
を備えたセンサ。
(構成2)
前記第1交差方向において前記第1圧電素子から離れ前記第1可動部に固定された第2圧電素子をさらに備え、
前記第2圧電素子は、
第3電極と、
前記第3電極と前記第1可動部との間に設けられた第4電極と、
前記第3電極と前記第4電極との間に設けられた第2圧電層と、
を含み、
前記第1磁性素子は、前記第1交差方向において、前記第1圧電素子と前記第2圧電素子との間に位置した、構成1記載のセンサ。
(構成3)
前記第1圧電素子の前記第1延在方向の長さは、前記第1磁性素子の前記第1延在方向の長さよりも長く、
前記第2圧電素子の前記第1延在方向の長さは、前記第1磁性素子の前記第1延在方向の前記長さよりも長い、構成2記載のセンサ。
(構成4)
前記第1磁性素子は複数設けられ、前記複数の第1磁性素子の少なくとも一部は、直列に接続された、構成項2または3に記載のセンサ。
(構成5)
前記複数の第1磁性素子は、前記第1延在方向に沿って並ぶ、構成4記載のセンサ。
(構成6)
前記第1支持部と接続され前記第1延在方向に延びる第2可動部と、
前記第2可動部に固定された第3圧電素子であって、第5電極と、前記第5電極と前記第2可動部との間に設けられた第6電極と、前記第5電極と前記第6電極との間に設けられた第3圧電層と、を含む、前記第3圧電素子と、
前記第1交差方向において前記第3圧電素子から離れ前記第2可動部に固定された第4圧電素子であって、第7電極と、前記第7電極と前記第2可動部との間に設けられた第8電極と、前記第7電極と前記第8電極との間に設けられた第4圧電層と、を含む、前記第4圧電素子と、
前記第1交差方向において前記第3圧電素子と前記第4圧電素子との間に設けられ前記第2可動部に固定された第2磁性素子であって、第3磁性層と、第4磁性層と、前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられた第2中間層と、を含む、前記第2磁性素子と、
をさらに備えた、構成2〜5のいずれか1つに記載のセンサ。
(構成7)
前記第3圧電素子の前記第1延在方向の長さは、前記第2磁性素子の前記第1延在方向の長さよりも長く、
前記第4圧電素子の前記第1延在方向の長さは、前記第2磁性素子の前記第1延在方向の前記長さよりも長い、構成6記載のセンサ。
(構成8)
前記第2磁性素子は複数設けられ、前記複数の第2磁性素子の少なくとも2つは、直列に接続された、構成6または7に記載のセンサ。
(構成9)
前記第1電極〜前記第8電極と電気的に接続された制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記第2電極の第2電位を基準にした前記第1電極の第1電位の極性を、前記第4電極の第4電位を基準にした前記第3電極の第3電位の極性とは逆にする動作を行う、構成6または7に記載のセンサ。
(構成10)
第2支持部と、
前記第2支持部と接続され前記第1延在方向と交差する第2延在方向に延びる第3可動部と、
前記第3可動部に固定された第5圧電素子であって、第9電極と、前記第9電極と前記第3可動部との間に設けられた第10電極と、前記第9電極と前記第10電極との間に設けられた第5圧電層と、を含む、前記第5圧電素子と、
前記第2延在方向と交差する第2交差方向において前記第5圧電素子から離れ前記第3可動部に固定された第6圧電素子であって、第11電極と、前記第11電極と前記第3可動部との間に設けられた第12電極と、前記第11電極と前記第12電極との間に設けられた第6圧電層と、を含む、前記第6圧電素子と、
前記第2交差方向において前記第5圧電素子と前記第6圧電素子との間に設けられ前記第3可動部に固定された第3磁性素子であって、第5磁性層と、第6磁性層と、前記第5磁性層と前記第6磁性層との間に設けられた第3中間層と、を含む、前記第3磁性素子と、
前記第2支持部と接続され前記第2延在方向に延びる第4可動部と、
前記第4可動部に固定された第7圧電素子であって、第13電極と、前記第13電極と前記第4可動部との間に設けられた第14電極と、前記第13電極と前記第14電極との間に設けられた第7圧電層と、を含む、前記第7圧電素子と、
前記第2交差方向において前記第7圧電素子から離れ前記第4可動部に固定された第8圧電素子であって、第15電極と、前記第15電極と前記第4可動部との間に設けられた第16電極と、前記第15電極と前記第16電極との間に設けられた第8圧電層と、を含む、前記第8圧電素子と、
前記第2交差方向において前記第7圧電素子と前記第8圧電素子との間に設けられ前記第4可動部に固定された第4磁性素子であって、第7磁性層と、第8磁性層と、前記第7磁性層と前記第8磁性層との間に設けられた第4中間層と、を含む、前記第4磁性素子と、
をさらに備えた、構成2〜9のいずれか1つに記載のセンサ。
(構成11)
第3支持部と、
前記第3支持部と接続された第5可動部であって、第3延在方向に延びる第1延在部と、前記第1延在部と接続され前記第3延在方向と交差する第4延在方向に延びる第1接続部と、を含む、前記第5可動部と、
前記第1延在部に固定された第9圧電素子であって、第17電極と、前記第17電極と前記第1延在部との間に設けられた第18電極と、前記第17電極と前記第18電極との間に設けられた第9圧電層と、を含む、前記第9圧電素子と、
前記第3延在方向と交差する第3交差方向において前記第9圧電素子から離れ前記第1延在部に固定された第10圧電素子であって、第19電極と、前記第19電極と前記第1延在部との間に設けられた第20電極と、前記第19電極と前記第20電極との間に設けられた第10圧電層と、を含む、前記第10圧電素子と、
前記第1接続部に固定された第5磁性素子であって、第9磁性層と、第10磁性層と、前記第9磁性層と前記第10磁性層との間に設けられた第5中間層と、を含む、前記第5磁性素子と、
前記第3支持部と接続された第6可動部であって、前記第3延在方向に延びる第2延在部と、前記第2延在部と接続され前記第4延在方向に延びる第2接続部と、を含む、前記第6可動部と、
前記第2延在部に固定された第11圧電素子であって、第21電極と、前記第21電極と前記第2延在部との間に設けられた第22電極と、前記第21電極と前記第22電極との間に設けられた第11圧電層と、を含む、前記第11圧電素子と、
前記第3交差方向において前記第11圧電素子から離れ前記第2延在部に固定された第12圧電素子であって、第23電極と、前記第23電極と前記第2延在部との間に設けられた第24電極と、前記第23電極と前記第24電極との間に設けられた第12圧電層と、を含む、前記第12圧電素子と、
前記第2接続部に固定された第6磁性素子であって、第11磁性層と、第12磁性層と、前記第11磁性層と前記第12磁性層との間に設けられた第6中間層と、を含む、前記第6磁性素子と、
をさらに備えた、構成2〜10のいずれか1つに記載のセンサ。
(構成12)
第3支持部と、
第3延在方向に延びる第5可動部と、
前記第3延在方向と交差する第3交差方向に沿って延び前記第5可動部を前記第3支持部と接続する第5可動接続部と、
前記第5可動部に固定された第9圧電素子であって、第17電極と、前記第17電極と前記第5可動部との間に設けられた第18電極と、前記第17電極と前記第18電極との間に設けられた第9圧電層と、を含む、前記第9圧電素子と、
前記第3交差方向において前記第9圧電素子から離れ前記第5可動部に固定された第10圧電素子であって、第19電極と、前記第19電極と前記第5可動部との間に設けられた第20電極と、前記第19電極と前記第20電極との間に設けられた第10圧電層と、を含む、前記第10圧電素子と、
前記第3延在方向に延びる第6可動部と、
前記第3交差方向に沿って延び前記第6可動部を前記第3支持部と接続する第6可動接続部であって、前記第3交差方向において前記第5可動接続部と前記第6可動接続部との間に前記第3支持部の少なくとも一部が位置した、前記第6可動接続部と、
前記第6可動部に固定された第11圧電素子であって、第21電極と、前記第21電極と前記第6可動部との間に設けられた第22電極と、前記第21電極と前記第22電極との間に設けられた第11圧電層と、を含む、前記第11圧電素子と、
前記第3交差方向において前記第11圧電素子から離れ前記第6可動部に固定された第12圧電素子であって、第23電極と、前記第23電極と前記第6可動部との間に設けられた第24電極と、前記第23電極と前記第24電極との間に設けられた第12圧電層と、を含む、前記第12圧電素子と、
前記第3支持部と接続され前記第3延在方向に延びる第7可動部であって、前記第3交差方向における前記第7可動部の位置は、前記第3交差方向における前記第5可動部の位置と、前記第3交差方向における前記第6可動部の位置との間にあり、第1可動領域と、第2可動領域と、を含み、前記第2可動領域は、前記第1可動領域と前記第6可動部との間にある、前記第7可動部と、
前記第1可動領域に固定された第5磁性素子であって、第9磁性層と、第10磁性層と、前記第9磁性層と前記第10磁性層との間に設けられた第5中間層と、を含む、前記第5磁性素子と、
前記第2可動領域に固定された第6磁性素子であって、第11磁性層と、第12磁性層と、前記第11磁性層と前記第12磁性層との間に設けられた第6中間層と、を含む、前記第6磁性素子と、
をさらに備えた、構成2〜10のいずれか1つに記載のセンサ。
(構成13)
前記第1磁性層の第1磁化及び前記第2磁性層の第2磁化の少なくとも1つは、前記第1延在方向に対して傾斜した、構成2〜12のいずれか1つに記載のセンサ。
(構成14)
前記第1可動部に固定された第1磁性部をさらに備え、
前記第1磁性部の磁化は、前記第1延在方向に対して傾斜した、構成2〜13のいずれか1つに記載のセンサ。
(構成15)
第1支持部と、
第1中間体と、
前記第1支持部及び前記第1中間体の間において前記第1支持部及び前記第1中間体と接続された第1接続体と、
前記第1支持部と接続された第1支持部側電極と、
前記第1中間体と接続され前記第1支持部側電極と対向する第1対向電極と、
前記第1中間体と接続された変形可能な第1膜と、
前記第1膜に固定された第1磁性素子であって、第1磁性層と、第2磁性層と、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた第1中間層と、を含む、前記第1磁性素子と、
を備えたセンサ。
(構成16)
前記第1支持部は、前記第1接続体と接続された第1支持部接続領域を含み、
前記第1中間体は、前記第1接続体と接続された第1中間体接続領域を含み、
前記第1支持部接続領域と、前記第1中間体接続領域と、を結ぶ方向は、第1方向に沿い、
第2方向における前記第1接続体の長さは、第3方向における前記第1接続体の長さよりも短く、
前記第3方向は、前記第1磁性層と前記第2磁性層とを結ぶ方向に沿い、
前記第2方向は、前記第1方向及び前記第3方向と交差した、構成15記載のセンサ。
(構成17)
前記第1支持部は、前記第1接続体と接続された第1支持部接続領域を含み、
前記第1中間体は、前記第1接続体と接続された第1中間体接続領域を含み、
前記第1支持部接続領域と、前記第1中間体接続領域と、を結ぶ方向は、第1方向に沿い、
第2方向における前記第1膜の長さは、前記第3方向における前記第1膜の前記長さよりも長く、
前記第3方向は、前記第1磁性層と前記第2磁性層とを結ぶ方向に沿い、
前記第2方向は、前記第1方向及び前記第3方向と交差した、構成15記載のセンサ。
(構成18)
第2方向における前記第1膜の長さは、第3方向における前記第1膜の長さよりも長く、
前記第3方向は、前記第1磁性層と前記第2磁性層とを結ぶ方向に沿い、
前記第2方向は、前記第1方向及び前記第3方向と交差した、構成15記載のセンサ。
(構成19)
前記第1膜と接続された第1錘部をさらに備え、
前記第1錘部と前記第1中間体との間に前記第1膜が設けられ、
前記第1支持部は、前記第1接続体と接続された第1支持部接続領域を含み、
前記第1中間体は、前記第1接続体と接続された第1中間体接続領域を含み、
前記第1支持部接続領域と、前記第1中間体接続領域と、を結ぶ方向は、第1方向に沿い、
前記第1錘部は、前記第1膜の第3方向に沿う長さよりも長い前記第3方向に沿う長さ、及び、前記第1膜の第2方向に沿う長さよりも長い前記第2方向に沿う長さの少なくともいずれかを有し、
前記第3方向は、前記第1磁性層と前記第2磁性層とを結ぶ方向に沿い、
前記第2方向は、前記第1方向及び前記第3方向と交差した、構成15記載のセンサ。
(構成20)
第2支持部と、
第2中間体と、
前記第2支持部及び前記第2中間体の間において前記第2支持部及び前記第2中間体と接続される第2接続体と、
前記第2支持部と接続された第2支持部側電極と、
前記第2中間体と接続され前記第2支持部側電極と対向する第2対向電極と、
前記第2中間体と接続され変形可能な第2膜と、
前記第2膜に固定された第2磁性素子であって、第3磁性層と、第4磁性層と、前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられた第2中間層と、を含む、前記第2磁性素子と、
前記第1支持部側電極、前記第1対向電極、前記第2支持部側電極及び前記第2対向電極と電気的に接続された制御部と、
をさらに備え、
前記第2支持部及び前記第2中間体を結ぶ方向は、前記第1支持部及び前記第1中間体を結ぶ方向に沿い、
前記第1支持部側電極から前記第1対向電極に向かう方向は、前記第2支持部側電極から前記第2対向電極に向かう方向とは逆であり、前記制御部は、前記第1支持部側電極の電位を基準にした前記第1対向電極の電位の極性を、前記第2支持部側電極の電位を基準にした前記第2対向電極の電位の極性と同じにする動作を行う、構成15〜19のいずれか1つに、記載のセンサ。
(構成21)
第2支持部と、
第2中間体と、
前記第2支持部及び前記第2中間体の間において前記第2支持部及び前記第2中間体と接続される第2接続体と、
前記第2支持部と接続された第2支持部側電極と、
前記第2中間体と接続され前記第2支持部側電極と対向する第2対向電極と、
前記第2中間体と接続され変形可能な第2膜と、
前記第2膜に固定された第2磁性素子であって、第3磁性層と、第4磁性層と、前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられた第2中間層と、を含む、前記第2磁性素子と、
前記第1支持部側電極、前記第1対向電極、前記第2支持部側電極及び前記第2対向電極と電気的に接続された制御部と、
をさらに備え、
前記第2支持部及び前記第2中間体を結ぶ方向は、前記第1支持部及び前記第1中間体を結ぶ方向に沿い、
前記第1支持部側電極から前記第1対向電極に向かう方向は、前記第2支持部側電極から前記第2対向電極に向かう方向と同じであり、前記制御部は、前記第1支持部側電極の電位を基準にした前記第1対向電極の電位の極性を、前記第2支持部側電極の電位を基準にした前記第2対向電極の電位の極性と逆にする動作を行う、構成15〜19のいずれか1つに、記載のセンサ。
(構成22)
前記第1磁性層の第1磁化及び前記第2磁性層の第2磁化の少なくとも1つは、前記第1支持部及び第1中間体を結ぶ方向に対して傾斜した、構成15〜21のいずれか1つに記載のセンサ。
(構成23)
構成1〜22のいずれか1つに記載のセンサと、
筐体と、
を備えたセンサパッケージ。
なお、本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、センサに含まれる支持部、可動部、圧電素子、磁性素子、及び処理部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述したセンサを基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全てのセンサも、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。