JP6630229B2 - レベチラセタム含有医薬組成物及びその製造方法 - Google Patents
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Description
また、レベチラセタム含有医薬組成物として、フィルムコート錠が市販されている。
<1> レベチラセタムを含有する医薬組成物であって、
前記レベチラセタムの平均粒子径が、50μm以下であることを特徴とするレベチラセタム含有医薬組成物である。
<2> 前記レベチラセタムの平均粒子径が、40μm以下である前記<1>に記載のレベチラセタム含有医薬組成物である。
<3> 前記レベチラセタムの平均粒子径が、35μm以下である前記<1>から<2>のいずれかに記載のレベチラセタム含有医薬組成物である。
<4> 平均粒子径が50μm以下のレベチラセタムを用いることを特徴とするレベチラセタム含有医薬組成物の製造方法である。
<5> 前記レベチラセタムの平均粒子径が、40μm以下である前記<4>に記載のレベチラセタム含有医薬組成物の製造方法である。
<6> 前記レベチラセタムの平均粒子径が、35μm以下である前記<4>から<5>のいずれかに記載のレベチラセタム含有医薬組成物の製造方法である。
本発明のレベチラセタム含有医薬組成物は、レベチラセタムを少なくとも含み、必要に応じて更にその他の成分を含む。
前記レベチラセタムは、下記構造式で表される化合物である(化学名:(2S)−2−(2−Oxopyrrolidine−1−yl)butyramide)。
前記レベチラセタムは、公知の方法により製造したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記レベチラセタムの平均粒子径(D50)としては、50μm以下であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、40μm以下が好ましく、35μm以下がより好ましい。前記平均粒子径(D50)が前記好ましい範囲内であると、より優れた強度及び崩壊性を有する医薬組成物とすることができる点で、有利である。
前記レベチラセタムの平均粒子径(D50)の下限値としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、5μm以上が好ましく、10μm以上がより好ましい。前記下限値が、前記好ましい範囲内であると、製造時のハンドリングに優れる点で、有利である。
本発明における平均粒子径(D50)とは、レーザー回折法により測定した体積基準の平均粒子径をいう。原理的には、一定体積の粒子を小さいものから順に篩分けし、その50%体積に当たる粒子が分別された時点での粒子径を意味する。
本明細書において「平均粒子径」は、「50%粒子径」と読み替えるものとする。
前記レベチラセタム含有医薬組成物におけるその他の成分としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、製剤分野において通常使用される添加剤を目的に応じて適宜選択することができ、例えば、賦形剤、流動化剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、矯味剤、香料、コーティング剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記レベチラセタム含有医薬組成物におけるその他の成分は、公知の方法により製造したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記レベチラセタム含有医薬組成物におけるその他の成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記賦形剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、マンニトール(以下、「D−マンニトール」と称することがある)、トウモロコシデンプン、コムギデンプン、乳糖(無水物であってもよいし、水和物であってもよい)、白糖、タルク、精製ゼラチン、ヒドロキシプロピルスターチ、ポリビニルピロリドン、結晶セルロース、ケイ酸カルシウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記流動化剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、軟質無水ケイ酸、タルク、含水二酸化ケイ素、水酸化アルミナマグネシウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記崩壊剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、デンプン(トウモロコシデンプン等)、結晶セルロース、カルメロースカルシウム、デンプングリコール酸ナトリウム、クロスポビドン、クロスカルメロースナトリウム、クロスカルメロースカルシウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記結合剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール−アクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロースなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記滑沢剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、フマル酸ステアリルナトリウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記矯味剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ソーマチンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記香料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、l−メントール、バニリン、オレンジ油などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記コーティング剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、酸化チタン、ポリエチレングリコール、セラック、エチルセルロース、魚鱗箔などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
したがって、本発明は、平均粒子径が50μm以下のレベチラセタムを用いることを特徴とするレベチラセタム含有医薬組成物の強度及び崩壊性の少なくともいずれかの向上方法にも関する。
本発明のレベチラセタム含有医薬組成物の製造方法としては、平均粒子径が50μm以下のレベチラセタムを用いる限り、特に制限はなく、公知の方法を適宜選択することができるが、造粒工程と、打錠工程と、必要に応じて更にその他の工程とを含む方法が好ましい。
前記造粒工程は、レベチラセタムと、必要に応じてその他の成分から選択された成分とを造粒し、レベチラセタム含有造粒物(以下、「顆粒」と称することがある)を得る工程である。前記造粒工程を含むことにより、製造工程における原料の流動性を高めることができる。
前記造粒の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、湿式造粒法などが挙げられる。
前記湿式造粒法の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、レベチラセタムのかさを小さくし、重質化できる点で、攪拌造粒法が好ましい。
前記造粒の条件としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記レベチラセタムは、上述した本発明のレベチラセタム含有医薬組成物の<レベチラセタム>の項目に記載したものと同様である。
前記その他の成分は、上述した本発明のレベチラセタム含有医薬組成物の<その他の成分>の項目に記載したものと同様である。
前記打錠工程は、前記造粒工程で得られた顆粒と、必要に応じて前記その他の成分から選択された成分との混合物(以下、「打錠用顆粒」と称することがある)を打錠し、素錠を得る工程である。
前記打錠の方法の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ロータリー式打錠機を用いる方法などが挙げられる。
前記打錠の条件としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記その他の工程としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記造粒工程の前に、前記レベチラセタムと、必要に応じて前記その他の成分から選択された成分とを混合する混合工程、前記レベチラセタム含有造粒物を解砕する解砕工程、前記レベチラセタム含有造粒物を乾燥する乾燥工程、前記レベチラセタム含有造粒物と、必要に応じて前記その他の成分から選択された成分とを混合し、打錠用顆粒とする打錠用顆粒調製工程、前記素錠にコーティング溶液を塗布し、フィルムコート錠を得るフィルムコーティング工程などが挙げられる。
前記その他の工程の方法としては、特に制限はなく、公知の方法を適宜選択することができる。
<錠剤−1〜7の製造>
平均粒子径(D50)が異なる以下の7種のレベチラセタムを用意した。なお、各レベチラセタムの粒度分布は、レーザー回折式粒度分布測定装置マスターサイザー3000(マルバーン社製)を用いて、乾式法により測定した。
(1) 平均粒子径が211μmのレベチラセタム(錠剤−1用原料)
(2) 平均粒子径が78μmのレベチラセタム(錠剤−2用原料)
(3) 平均粒子径が34μmのレベチラセタム(錠剤−3用原料)
(4) 平均粒子径が28μmのレベチラセタム(錠剤−4用原料)
(5) 平均粒子径が150μmのレベチラセタム(錠剤−5用原料)
(6) 平均粒子径が31μmのレベチラセタム(錠剤−6用原料)
(7) 平均粒子径が17μmのレベチラセタム(錠剤−7用原料)
前記(1)〜(7)のいずれかのレベチラセタム 200gと、軟質無水ケイ酸(フロイント産業株式会社製、アドソリダー101) 0.4gと、クロスカルメロースナトリウム(DFE Pharma社製、プリメロース) 6gとを混合した。次いで、目開き850μmの篩を用いて解砕し、混合粉体とした。
ポリビニルアルコール(日本合成化学工業株式会社製、ゴーセノールEG−03P) 2gをエタノール水溶液(水 14g、エタノール 6g) 20gに溶解させ、結合液とした。
前記混合粉体を攪拌造粒機(株式会社パウレック製、VG−01)に投入し、混合しながら前記結合液を添加した。更に、4分間造粒し、造粒物を得た。なお、前記4分間の造粒では、2分間造粒した時点で壁面などに付着している粉体をかき落とし、更に2分間造粒した。
前記造粒物をスクリーン径 1.58mmの解砕機(株式会社パウレック製、コーミル)で湿式解砕した。
前記解砕した造粒物を流動層乾燥機(株式会社パウレック製、MP−01)を用いて乾燥した。
前記乾燥後、スクリーン径 0.81mmの解砕機(株式会社パウレック製、コーミル)で乾式解砕した。
前記解砕した造粒物に、軟質無水ケイ酸(フロイント産業株式会社製、アドソリダー101) 0.4gと、ステアリン酸マグネシウム(太平化学産業株式会社製) 2gとを添加し、打錠用顆粒とした。
前記打錠用顆粒を、ロータリー式打錠機(株式会社菊水製作所製)と、長径 16.4mm、短径 7.7mmのオーバル形状杵とを用い、打圧 1,500kgfの打錠圧で打錠し、錠剤−1〜7を得た。下記表1に錠剤1錠中の処方を示す。
−摩損度試験−
錠剤−1〜7のそれぞれについて、表2に記載の量の錠剤を量りとり、摩損度試験機(日本薬局方に準ずるもの、萱垣医理科工業株式会社製)に入れ、25rpmで100回転させた後の錠剤の重量変化を測定した。結果を表2に示す。
錠剤−1〜7のそれぞれについて、摩損度試験機(萱垣医理科工業株式会社製)を用いて錠剤硬度を測定した。なお、前記測定は、各錠剤5錠ずつ行った。結果を表3に示す。
錠剤−1〜7のそれぞれについて、溶出試験液として水を用い、日本薬局方一般試験法溶出試験第2法(パドル法)により溶出試験を行った。結果を表4に示す。
なお、前記溶出試験において溶出したレベチラセタムの量は、以下のようにして測定、算出した。
[標準溶液の調製]
レベチラセタムの原薬を下記バッファーに溶かし、レベチラセタムの濃度が0.5mg/mLの溶液とした。
バッファー : 6.8gのリン酸二水素カリウムを1Lの水に溶かし、薄めた水酸化カリウムを用いてpHを5.6に調整したもの。
所定の時間(5分間、10分間、15分間、又は30分間)にベッセルからサンプリングした液を0.2μmのメンブランフィルターで濾過し、UPLCに供する試料溶液とした。
装置 : UPLC(Waters社製)
検出波長 : 220nm
カラム : ACQUITY BEH C18(Waters社製、粒子径 1.7μm、2.1mm×50mm)
注入量 : 1μL
流速 : 0.3mL/分間
移動相 : 前記バッファー:アセトニトリル=85:15(体積比)の混液
前記分析の結果から、レベチラセタムの量(レベチラセタムの溶出率)を下記式から算出した。
レベチラセタムの溶出率(%)=(ru/rs)×(Cs/L)×V×100
上記式中、「ru」は前記試料溶液におけるレベチラセタムの面積を示し、「rs」は前記標準溶液におけるレベチラセタムの面積を示し、「Cs」は前記標準溶液におけるレベチラセタムの濃度(mg/mL)を示し、「L」は試料のレベチラセタム含量を示し、「V」は試験溶液の量を示す。
Claims (6)
- レベチラセタムを含有する錠剤であって、
50%粒子径が50μm以下であるレベチラセタム、流動化剤、崩壊剤、及び結合剤を含む造粒物と、
滑沢剤と、を含み、
即放性製剤であることを特徴とするレベチラセタム含有錠剤。 - 前記レベチラセタムの50%粒子径が、40μm以下である請求項1に記載のレベチラセタム含有錠剤。
- 前記レベチラセタムの50%粒子径が、35μm以下である請求項1から2のいずれかに記載のレベチラセタム含有錠剤。
- レベチラセタム含有錠剤の製造方法であって、
50%粒子径が50μm以下のレベチラセタムと、流動化剤と、崩壊剤とを含む混合粉体を、結合剤を含む結合液を用いて造粒し、造粒物を得る工程と、
前記造粒物と、滑沢剤とを含む混合物を打錠する工程と、を含み、
前記レベチラセタム含有錠剤が即放性製剤であることを特徴とするレベチラセタム含有錠剤の製造方法。 - 前記レベチラセタムの50%粒子径が、40μm以下である請求項4に記載のレベチラセタム含有錠剤の製造方法。
- 前記レベチラセタムの50%粒子径が、35μm以下である請求項4から5のいずれかに記載のレベチラセタム含有錠剤の製造方法。
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