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JP6659927B2 - 情報把握管理装置、情報把握管理装置の端末機および情報把握管理装置のプログラム - Google Patents
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JP6659927B2 - 情報把握管理装置、情報把握管理装置の端末機および情報把握管理装置のプログラム - Google Patents

情報把握管理装置、情報把握管理装置の端末機および情報把握管理装置のプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ものに取り付けられた通信機能を有する電子記憶機器の情報処理によりものの状態を判別する情報把握管理装置に関する。
従来、固有の管理コード及びその他のデータを記憶するデータ記憶領域を保有し、無線電波を利用して接触式もしくは非接触式でデータの読み書きを行うための無線通信部を有する電子記憶機器を用いて、ものの状態を把握及び管理する技術が提案されている。
例えば下記の特許文献1には、物品を搬送する手段(台車等)に、表示内容の書き換えが可能な無線通信式の表示手段、および固有のタグIDを持つ無線通信式のRFIDタグを備え、前記搬送手段に積載した物品に変更が生じた場合に、前記表示手段に表示されている積載物品情報及び、データベースに前記タグIDに関連付けて登録されている物品のデータを更新することを特徴とする発明が記載されている。
特許文献1の発明によれば、台車別に関連づけられたデータを随意、設定又は更新可能であり、且つ台車に積載された物品の照合や目視による確認も可能となるので、製造工程における物品の変更時のリアルタイムの対応や、物品を運ぶ台車の識別誤りを防止することができるとしている。
また、下記の特許文献2には、タイヤ構成部材もしくはタイヤを搭載する運搬車両にタイヤの生産データの書き込みと読み取りとが非接触にて可能な記憶素子を取り付けて、前記記憶素子に記憶された車両IDデータをタイヤの搬送通路に設置された位置検出手段により読み取ることで、前記運搬車両の位置データを管理することを特徴とする発明が記載されている。
これにより、タイヤの運搬状況を適切に把握して、タイヤの生産管理を更に効率良く行うことが可能であるとしている。
特開2011−53950 特開2010−131770
特許文献1および特許文献2に記載の発明に代表されるように、ものの管理情報は1つの企業あるいは、関係企業の中で閉じた固有な管理コードを保有することにより、企業あるいは関係企業間での情報の共有が行われる。
しかし、物流のように他の企業がものの運送を担う場合には、運送会社の管理コードでものの管理や追跡が行われ、運送会社の管理コードと運送を依頼した企業内での管理コードとは一対一での対応とならないことが多い。その場合、双方の企業の管理データを突き合わせて、運送を依頼した企業の管理コードが運送会社の管理コードのどれに引きあたる或いは含まれる、あるいは複数に引きあたるかを見つけなければならない。
この時は、双方の企業の管理システムは相互にリアルタイムに情報を授受することが必要であり、このような相互接続が企業間で実現されることはその投資上の分担などで実現しにくい。そのため、企業を離れたものの管理は迅速な情報トラッキングが行えず、例えば、物流上を含めた商品在庫数が迅速にどこにいくつあるかをとらえることができていない。
また、一つの工場内においては、倉庫から取り出されたものの置き場は人に依存している。例えば特許文献1に記載されている発明では、物品情報を前記物品が積載された台車ごとに管理しており、台車から取り出されて加工や組み立てが行われている物品の状態を把握できないため、今ものはどこにあるのかや、時間とともに生産量が変化する場合など、その在庫数がいくつであるかをリアルタイムに取得することができず、人手での現物確認に依存することとなる。
企業間にて加工を分担することが多い製造業では、企業ごとに材料や加工中の管理の方法が異なり、その管理に用いる管理コードも異なっている。そのために、一つの製品の加工状態の進捗を関係企業全体を通してとらえることができていない。
更に、ものがあることが正しいのか異常なのかは、ものを目にしている人には分からない。
例えば特許文献2に提示される発明では、タイヤに取り付けられたRFIDタグの読み取り位置を検出することにより、対象のタイヤはどの工程にあるのか、または在庫保管場所に在庫として存在するのか把握することが可能だが、そのものが不良品であるか備蓄品であるかなどの判断は、ものに張り紙などの掲示がなされなければできず、その確認や問い合わせに時間を要することとなる。
このようにものの存在位置とそのものの内容、そのものの存在理由は時刻と共に変化するものと考えられる。そして、ものの運搬や加工は人により行われるものであり、ロボットであっても、そのロボットの存在が必要である。
つまり、ものの存在位置が時刻と共に変化するには人や機械が存在して運転が可能な状態である必要がある。これらの条件が整っていて、ものが存在し、そのものを運搬や加工するための命令など、目的のために選択された情報を組み合わせた情報のセット(以降、組み合わせ情報セットと呼ぶ)によりものを運搬や加工が可能となり、ものの存在位置が変更される。
このようにものの存在位置は存在目的とその存在条件によって決定されるものであるが、これらのもの情報セットは各企業、あるいは各人が部分部分を管理する情報であるために、ものを目の前にしただけでは、これらのもの情報セットを知ることができず、人々の生活、事業の運営において意思決定の迅速性を欠くことになっている。
このように1つの企業あるいは、関係企業の中で閉じたクローズドな系(電子タグに記憶された管理コードがユニークであることが保証された系をいう)にあるものがオープンな系(電子タグが記憶された管理コードがユニークであることが保証されていない系をいう)を移動する過程において、ものから必要な情報を取得することができる方法が必要であり、ものに取り付けられた通信機能を有する電子記憶機器の情報処理によりものの状態を判別する情報把握管理装置を考案した。
なお、本発明はオープンな系を移動するものに取り付けられた電子タグから情報を取得することを可能とするものであるが、クローズドな系において本発明を適用することでもよい。
本発明の第1の態様は、
ものを特定する固有の管理コード及びその他のデータを記憶するデータ記憶領域を保有し、無線電波を利用して接触式もしくは非接触式でデータの読み書きを行うための無線通信部を有する電子記憶機器(以下、電子タグと呼ぶ)および、電子タグの無線通信部およびネットワークと接続された通信機との通信機能を有し、電子タグに記憶された情報を読み取る、または電子タグに情報を書き込む機能を持つリーダライタを用いた、物の情報を把握・管理する情報把握管理装置であって、
人や生物、人為的に創られた生産物、人が指定したエリアなどの場所や空間など、電子タグが取りつけられる対象を対象oとし、
対象oに取り付けられた電子タグを電子タグTn(o)(nは任意の自然数で、nが異なる電子タグは異なる電子タグとする)とし、
電子タグTn(o)を特定するために付与された管理コードをCnとし、
位置、目的、状態、内容など、対象oが時刻tにおいて持つ情報を情報i(o,t)とし、
前記リーダライタを用いて情報i(o,t)を電子タグTn(o)が保有する固有の管理コードCn及び時刻tと共に記録する情報セット記録手段と、
電子タグTn(o)に記録された情報の伝達先の電子タグを電子タグTn+1(o’) (対象o’ は対象oと同じ対象でも、異なる対象でもよい)とし、
前記情報セット記録手段を用いて電子タグTn(o)に記録された任意の情報i(o,t)を、電子タグTn+1(o’)に受け渡す情報セット伝達手段と、
前記情報セット伝達手段を用いて電子タグTn(o)から電子タグTn+1(o’)に情報を伝達するとき、電子タグTn(o)に記録されている全ての管理コードCk [k=1,2,3,…n] を管理コードCn+1と関連付けて電子タグTn+1(o’)に記憶する管理コード履歴記憶手段と、
を具備することを特徴とする情報把握管理装置が提供される。
本発明の第2の態様は、
第1の態様の情報把握管理装置であって、
前記情報セット記録手段により複数の電子タグに記録された情報セットを選択組み合せしたものを組み合わせ情報セットと呼び、
組み合せ情報セットから電子タグが取り付けられた対象の特定の時刻における状態、あるいは任意の時間範囲における状態や状態の変化を判断する状態判断手段と、
を更に具備することを特徴とする情報把握管理装置が提供される。
本発明の第3の態様は、
第1ないし第2の態様の情報把握管理装置であって、
状態判断手段により判断された状態と計画情報とを照合し、その相違を自動的に判定する自動判定手段と、
自動判定手段により判定された結果を指定された端末機に送信する判定結果送信手段と、
を更に具備することを特徴とする情報把握管理装置が提供される。
本発明の第4の態様は、
第1、第2ないし第3の態様の情報把握管理装置であって、
対象oに取り付けられた電子タグTn(o)の管理コードCnを取得し、前記管理コードCnをキーに情報把握管理装置の外部システムに記憶された3Dデータまたは2Dデータを検索する対象データ検索手段と、
対象データ検索手段により検索された3Dデータまたは2Dデータ及び、前記3Dデータまたは2Dデータに関連付けて蓄積された情報を、外部システムから検索・表示する知識情報表示手段と、
を更に具備することを特徴とする情報把握管理装置が提供される。
本発明の第5の態様は、
ものを特定する固有の管理コード及びその他のデータを記憶するデータ記憶領域を保有し、無線電波を利用して接触式もしくは非接触式でデータの読み書きを行うための無線通信部を有する電子記憶機器(以下、電子タグと呼ぶ)および、電子タグの無線通信部およびネットワークと接続された通信機との通信機能を有し、電子タグに記憶された情報を読み取る、または電子タグに情報を書き込む機能を持つリーダライタを用いた、物の情報を把握・管理する情報把握管理装置の端末機であって、
人や生物、人為的に創られた生産物、人が指定したエリアなどの場所や空間など、電子タグが取りつけられる対象を対象oとし、
対象oに取り付けられた電子タグを電子タグTn(o)(nは任意の自然数で、nが異なる電子タグは異なる電子タグとする)とし、
電子タグTn(o)を特定するために付与された管理コードをCnとし、
位置、目的、状態、内容など、対象oが時刻tにおいて持つ情報を情報i(o,t)とし、
前記リーダライタを用いて情報i(o,t)を電子タグTn(o)が保有する固有の管理コードCn及び時刻tと共に記録する情報セット記録手段と、
電子タグTn(o)に記録された情報の伝達先の電子タグを電子タグTn+1(o’) (対象o’ は対象oと同じ対象でも、異なる対象でもよい)とし、
前記情報セット記録手段を用いて電子タグTn(o)に記録された任意の情報i(o,t)を、電子タグTn+1(o’)に受け渡す情報セット伝達手段と、
前記情報セット伝達手段を用いて電子タグTn(o)から電子タグTn+1(o’)に情報を伝達するとき、電子タグTn(o)に記録されている全ての管理コードCk [k=1,2,3,…n] を管理コードCn+1と関連付けて電子タグTn+1(o’)に記憶する管理コード履歴記憶手段と、
前記情報セット記録手段により複数の電子タグに記録された情報セットを選択組み合せしたものを組み合わせ情報セットと呼び、
組み合せ情報セットから電子タグが取り付けられた対象の特定の時刻における状態、あるいは任意の時間範囲における状態や状態の変化を判断する状態判断手段と、
状態判断手段により判断された状態と計画情報とを照合し、その相違を自動的に判定する自動判定手段と、
自動判定手段により判定された結果を指定された端末機に送信する判定結果送信手段と、
対象oに取り付けられた電子タグTn(o)の管理コードCnを取得し、前記管理コードCnをキーに情報把握管理装置の外部システムに記憶された3Dデータまたは2Dデータを検索する対象データ検索手段と、
対象データ検索手段により検索された3Dデータまたは2Dデータ及び、前記3Dデータまたは2Dデータに関連付けて蓄積された情報を、外部システムから検索・表示する知識情報表示手段とにおいて、
情報把握管理装置のユーザにより端末機に入力された情報が情報把握管理装置に送信され、前記送信された情報に基づき情報把握管理装置が有する情報セット記録手段、情報セット伝達手段、管理コード履歴記憶手段、状態判断手段、自動判定手段、判定結果送信手段、対象データ検索手段、知識情報表示手段がそれぞれ上記処理を行い、その結果を情報把握管理装置が前記端末機に送信し、前記端末機が前記送信された結果を表示することを特徴とする情報把握管理装置の端末機
が提供される。
本発明の第6の態様は、
ものを特定する固有の管理コード及びその他のデータを記憶するデータ記憶領域を保有し、無線電波を利用して接触式もしくは非接触式でデータの読み書きを行うための無線通信部を有する電子記憶機器(以下、電子タグと呼ぶ)および、電子タグの無線通信部およびネットワークと接続された通信機との通信機能を有し、電子タグに記憶された情報を読み取る、または電子タグに情報を書き込む機能を持つリーダライタを用いた、物の情報を把握・管理する情報把握管理装置のプログラムであって、
前記情報把握管理装置とその端末機のコンピュータを、
人や生物、人為的に創られた生産物、人が指定したエリアなどの場所や空間など、電子タグが取りつけられる対象を対象oとし、
対象oに取り付けられた電子タグを電子タグTn(o)(nは任意の自然数で、nが異なる電子タグは異なる電子タグとする)とし、
電子タグTn(o)を特定するために付与された管理コードをCnとし、
位置、目的、状態、内容など、対象oが時刻tにおいて持つ情報を情報i(o,t)とし、
前記リーダライタを用いて情報i(o,t)を電子タグTn(o)が保有する固有の管理コードCn及び時刻tと共に記録する情報セット記録手段と、
電子タグTn(o)に記録された情報の伝達先の電子タグを電子タグTn+1(o’) (対象o’ は対象oと同じ対象でも、異なる対象でもよい)とし、
前記情報セット記録手段を用いて電子タグTn(o)に記録された任意の情報i(o,t)を、電子タグTn+1(o’)に受け渡す情報セット伝達手段と、
前記情報セット伝達手段を用いて電子タグTn(o)から電子タグTn+1(o’)に情報を伝達するとき、電子タグTn(o)に記録されている全ての管理コードCk [k=1,2,3,…n] を管理コードCn+1と関連付けて電子タグTn+1(o’)に記憶する管理コード履歴記憶手段と、
前記情報セット記録手段により複数の電子タグに記録された情報セットを選択組み合せしたものを組み合わせ情報セットと呼び、
組み合せ情報セットから電子タグが取り付けられた対象の特定の時刻における状態、あるいは任意の時間範囲における状態や状態の変化を判断する状態判断手段と、
状態判断手段により判断された状態と計画情報とを照合し、その相違を自動的に判定する自動判定手段と、
自動判定手段により判定された結果を指定された端末機に送信する判定結果送信手段と、
対象oに取り付けられた電子タグTn(o)の管理コードCnを取得し、前記管理コードCnをキーに情報把握管理装置の外部システムに記憶された3Dデータまたは2Dデータを検索する対象データ検索手段と、
対象データ検索手段により検索された3Dデータまたは2Dデータ及び、前記3Dデータまたは2Dデータに関連付けて蓄積された情報を、外部システムから検索・表示する知識情報表示手段として機能させるためのプログラム
が提供される。
電子タグが取りつけられた対象の履歴情報や計画情報を電子タグに蓄積し、前記対象が異なるクローズドな系へ移動するとき、前記情報を移動先の系が管理する電子タグに受け渡すことにより、前記対象の材質、必要精度、加工組立の方法など、生産物流に必要とされる多くの情報が電子タグから直接取得することができ、クローズドな系とオープンな系が混在した生産物流の見える化が実現される。
また、電子タグに蓄積されたもの情報セットから対象の状態を判断し、意思決定を支援することにより、生産物流の場面においては作業者の仕事の遅れ、部品の納品遅れ、組立不良、納入された部品不良、設備故障などの異常に対して、全体の加工組立状況から最良の対応案を迅速に決定することが可能となる。
更には、単に生産物流の情報だけでなく、品質、原価、リードタイムなどの関係情報を電子タグの管理コードをキーに外部システムから取得し、電子デバイスに表示することにより、生産現場の作業者が、その対象の生産に関与した計画者の考えたことをビジュアルに理解することができ、より一層の効果的な生産が可能となる。
実施の形態に係る情報把握管理装置のハードウェアの構成図である。 実施の形態に係る情報把握管理装置のクローズドな系における実施例を示す図である。 図2に示すプロセスにおいてリーダライタにより読み取られる電子タグと読み取り時刻を示す図である。 図3に示す電子タグの読み取りにより記録される履歴情報の例を示す図である。 図4に示す電子タグの履歴情報とフラグ情報との関係を示す図である。 実施の形態に係る情報把握管理装置の物流における電子タグ情報の伝達と親子関係を示す図である。 図6において電子タグの親子関係形成時に電子タグに書き込まれる情報の例を示す図である。 図6において電子タグの親子関係削除時に電子タグに書き込まれる情報例を示す図である。 実施の形態に係る情報把握管理装置に登録された計画情報の変換例を示す図である。 実施の形態に係る情報把握管理装置の知識管理装置との関係を示す図である。 実施の形態に係る情報把握管理装置の知識管理装置との関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態の情報把握管理装置は図1に示すように、電子タグ10、リーダライタ20、タグ情報管理装置1000、リーダライタとタグ情報管理装置1000が有する通信手段100を接続するネットワーク500から構成される。
ネットワーク500は、光ファイバーなどのケーブルや赤外線、電波など何らかの手段でつなぎ、データのやり取りができるようにする。例えばLAN、WAN(Wide Area Network)、イントラネット、複数のLANやWANをつないだ地球規模のインターネット等でも良い。
通信手段100はネットワーク500と接続し、ネットワーク500と接続されたリーダライタ20や端末機30、知識管理装置200、タグ情報管理装置1000が通信を行うためのネットワークインターフェースなどの機能をもつ。
電子タグ10の情報記憶部12は電子タグを識別するための管理コード及び、電子タグが付与されたもの、人、場所、運搬具、状態などに関する情報を記憶保持する。また、無線通信部11は情報記憶部12に記憶保持された情報を外部へ送信する、または情報記憶部12に記憶するための情報を外部から受信する。
電子タグ10の情報処理部13は無線通信部11が受信したリーダライタ20からの命令により情報記憶部12に情報を記憶させる、あるいは情報記憶部12に記憶されている情報に対して必要な処理を実行し、必要な情報を無線通信部11から外部へ送信する処理を実行するものである。
リーダライタ20の無線通信部21は、電子タグ10の無線通信部11から発信された電波の読み取り、あるいは電子タグ10の情報記憶部12に記憶させる情報や、情報記憶部12に記憶されている情報に対する処理命令を無線通信部11に対して送信する。
リーダライタ20の情報記憶部22は電子タグ10や端末機30、およびネットワーク500に接続された外部システムから受信した情報を記憶し、情報処理部23は端末機30、およびネットワーク500に接続された外部システムからの命令を受け、情報記憶部22に記憶された情報の処理を実行し、必要な情報を無線通信部21から電子タグ10に対して、あるいは通信手段100により端末機30やネットワーク500に接続された外部システムに対して情報を送信する処理を実行するものである。
電子タグ10は状態や状況を把握・管理する対象に応じて複数用意される。リーダライタ20についても、作業者や作業場所、作業工程に応じて複数用意される。また、電子タグがリーダライタ機能を有するものでもの良く、この場合は電子タグとリーダライタの区別はなく、それを高機能電子タグと呼ぶこととする。
端末機30、知識管理装置300、およびタグ情報管理装置1000はコンピュータプログラムを読み取って対応するデータ処理を実行できるように、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Randam Access Memory)、I/F(Interface)ユニット、等の汎用デバイスで構成されたハードウエア、所定のデータ処理を実行するように構築された専用の論理回路、これらの組み合わせ、等として実施することができる。
端末機30は人の操作によりリーダライタ20に対して実行する処理の選択、電子タグ10へ送信する情報の入力、ネットワーク500と接続された外部システムに対して送受信する情報の選択などを行うためのボタンやキー、タッチパネルなどの入力装置を持ち、また、リーダライタ20が電子タグから読み取った情報や、ネットワーク500と接続された外部システムから受信した情報を表示するためのディスプレイなどの出力装置を持つ。
知識管理装置200は、本出願人による特開2013-97743に示される、コンピュータ上で作成された2Dや3Dモデルを用いて知識を管理する知識の管理装置であって、2Dや3Dモデル上の特定の座標を知識の関係点(以下、特徴点と言う)とし、人が気づいたこと、知っていること、聞いたこと、見たこと、理解したこと、判断したこと、考えたことなど(以下、知識と言う)を前記特徴点に記述することで、知識という概念と具体的な2Dや3Dモデル上の座標とを関係付けて知識を蓄積する装置である。知識管理装置の詳細な説明は特開2013-97743に記載されているため省略する。
タグ情報管理装置1000はリーダライタ20や端末機30からの情報を受け取り、状態判断手段41での判断や、タグ情報格納部44および計画情報格納部45に対して情報の記憶や検索などの処理を行い、前記情報の処理結果を適切なリーダライタや端末機へ送信する。
タグ情報格納部44はリーダライタから受信した電子タグの情報、読み取り時刻、電子タグの読み取りに使用されたリーダライタが保有する情報など、電子タグに紐づく情報を電子タグの管理コードをキーに記憶するハードディスクなどの記憶領域である。
計画情報格納部45は企業における生産や物流などの計画情報を記憶するハードディスクなどの記憶領域であり、前記計画情報は計画情報変換手段42により電子タグの読み取りデータと比較が可能なデータ形式への変換が行われ、変換処理後の計画情報は変換前の計画情報と関連付けて計画情報格納部45に格納される。
またタグ情報管理装置1000は、状態判断手段41にプログラムされた判断ロジックにより、タグ情報格納部44に記憶された複数の電子タグの読み取りデータの組み合わせから電子タグが付けられた対象の状態の判断を行う。状態判断手段41により行われた判断の結果は関連する電子タグの管理コードをキーにタグ情報格納部44に記憶される。
計画判定手段43は、状態判断手段41により判断された対象の実際の状態と計画情報格納部45に記憶されている計画情報とを比較し、実際と計画との相違を判定する。
以降の実施例において、部品には電子タグが現品票と共にケースに入れられてそれぞれの部品に係止され、運搬具には運搬具の名称が記されたカードに電子タグが係止され、設備には設備の名称が記されたカードに電子タグが係止され、場所を捉えるために人が指定した場所に設置された情報通信ポストに電子タグが係止され、作業者を捉えるために作業者が所持するIDカードに電子タグが係止され、作業を捉えるために作業名が記されたカードに電子タグが係止されているものとする。
リーダライタで読み取りが行われた電子タグ情報は情報通信ポストに送信され、情報通信ポストはリーダライタから発信される電波を受信するための読取アンテナを持つ。前記読み取りアンテナの電波受信可能範囲を図面内において実線の矩形で囲む範囲で示す。また、情報通信ポストは受信した情報をネットワーク500に送信するための通信手段を持つ。
本実施例では電子タグの運用として、複数の電子タグをリーダライタの無線通信部の電波受信可能範囲内に置き、リーダライタで前記複数の電子タグを一度に読み取る操作を実行することで、前記複数の電子タグの読み込み時刻を同じものとして処理する時刻の同一化あるいは、複数の電子タグをリーダライタで連続的に読み取る操作を実行することで、ある一定の範囲の時間内の読み込み時刻を同じものとして処理する時刻の同一化により、複数の電子タグの時刻による関連付けを行うものとする。以下、複数の電子タグを同時に読み取ることは上記時刻の同一化処理を含めるものとする。
読み取りが行われた電子タグの管理コード、読み取り時刻、および読み取りを行ったリーダライタ固有の管理番号は情報通信ポストに送信され、タグ情報管理装置のタグ情報格納部に記憶される。タグ情報管理装置は電子タグの管理コードと関連付けて記憶された読み取り時刻とリーダライタ固有の管理番号の一致から、複数の電子タグが関連付けられていることを判断することができる。
前記電子タグの関連付けは一具体例であり、例えば電子タグの読み取り順番を規定し、まず部品に係止された電子タグXを読み取ったのち、別の電子タグYの読み取りを行ったとき、タグ情報管理装置は電子タグXと電子タグYを関連付けるというように、電子タグの運用方法により電子タグの関連付けのロジックは異なる。
図2は企業Aにおける部品aの加工・運搬のプロセスを示す図であり、図3は図2に示される加工・運搬のプロセスにおいて、作業者aまたは運搬者aが持つリーダライタにより読み取りが行われる電子タグとその時刻を示す図である。
図2プロセス50では、部品aは加工場aにて作業者aにより設備aを用いて加工され、図2プロセス51では、加工済み部品aが運搬者aにより運搬具aに積み込まれて加工場aから出荷場aへ運搬される。
時刻t(1)において、運搬者aは未加工の部品aを加工場aへ運搬し、部品aに係止された電子タグa3、加工場aに設置された情報収集ポスト1に係止された電子タグa4、運搬者aのIDカードに係止された電子タグa2をリーダライタ2を用いて同時に読み取る。
続いて時刻t(2)において、作業者aは設備aの加工準備を完了し、部品aに係止された電子タグa3、設備aに係止された電子タグa8、作業者aのIDカードに係止された電子タグa1をリーダライタ1を用いて同時に読み取る。
続いて時刻t(3)において、作業者aは部品aの加工開始時に部品aに係止された電子タグa3、「加工開始」が記載されたカードに係止された電子タグa6、作業者者aのIDカードに係止された電子タグa1をリーダライタ1を用いて同時に読み取る。
続いて時刻t(4)において、作業者aは部品aの加工終了時に部品aに係止された電子タグa3、「加工終了」が記載されたカードに係止された電子タグa7、作業者者aのIDカードに係止された電子タグa1をリーダライタ1を用いて同時に読み取る。
続いて時刻t(5)において、運搬者aは加工済み部品aを運搬具aに積み込み、部品aに係止された電子タグa3、運搬具aの名称が記載されたカードに係止された電子タグa9、運搬者aのIDカードに係止された電子タグa2をリーダライタ2を用いて同時に読み取る。
続いて時刻t(6)において、運搬者aは加工済み部品を出荷場aに配置し、部品aに係止された電子タグa3、出荷場aに設置された情報収集ポスト2に係止された電子タグa5、運搬者aのIDカードに係止された電子タグa2をリーダライタ2を用いて同時に読み取る。
上記各読み取り操作により、リーダライタの管理番号(リーダライタ1の管理番号を100、リーダライタ2の管理番号を200とする)、電子タグの管理コード(電子タグaxの管理コードをa00x(x=0,1,2,3,4,5,6,7,8,9)とする)、読み取り時刻がリーダライタから情報通信ポストに送信され、情報通信ポストは前記情報をタグ情報管理装置に送信する。タグ情報管理装置は前記情報を受信するとタグ情報格納部に前記情報を格納する。
図4の左表は前記電子タグの読み取り操作によりタグ情報格納部に格納されるデータの例を示している。タグ情報格納部には図4の中表のように、電子タグの管理コードと電子タグが係止された対象の対応データが登録されているものとする。電子タグ読み取りデータは電子タグ管理コードをキーに管理コード対応データと結合することにより(図4右表)、タグ情報管理装置は状態判断手段にプログラムされた判断ロジックを用いて電子タグの状態を判断することが可能となる。
上記電子タグ読み取りデータから得られる履歴情報の組み合わせ(もの情報セット)を用いることで、任意の時刻における対象の正確な状態を判断することが可能となる。
例えば部品aの状態判断を図5を用いて説明する。
図5の結合データの時刻t(1)における履歴情報60から、部品aに係止された電子タグa3は加工場aという場所を示す電子タグと同時に読み取られているため、部品aは加工場aに存在すると判断する判断ロジックを組むことができ、前記判断ロジックがプログラムされたタグ情報管理装置の状態判断手段は時刻t(1)において部品aは加工場aに存在すると判断する。しかし、履歴情報60だけでは運搬者aによって加工場aに運び込まれたのか、加工場aから運び出されたのかという状態を判断することができない。
上記判断結果はフラグ情報としてタグ情報管理装置に記憶するものとする。本実施例では各電子タグの管理コードは場所フラグと状態フラグを持ち、図5の場所フラグ対応表および状態フラグ対応表に示すように、場所フラグと場所、および状態フラグと状態の対応データがタグ情報格納部に登録されているものとする。
上記判断結果により、状態判断手段は電子タグ管理コードa003の場所フラグに加工場aを示す1を、状態フラグに状態不明を示す0を入力する処理を実行する。
続いて図5の結合データの時刻t(2)における履歴情報61から、部品aに係止された電子タグa3は加工を行うための設備aと加工を行う作業者aを示す電子タグと同時に読み取られているため、部品aは作業者aにより設備aを用いた加工準備が完了して加工待ちの状態であると判断する判断ロジックを組むことができ、前記判断ロジックがプログラムされたタグ情報管理装置の状態判断手段は時刻t(2)の電子タグ管理コードa003の状態フラグを加工待ちを示す2に変更する処理を実行する。
また、時刻t(1)から時刻t(2)に至るまで、部品aの電子タグの読み取りと同時に場所を示す電子タグ管理コードの読み取りがないことから、タグ情報管理装置の状態判断手段は部品aは時刻t(1)以降場所を移動していないと判断し、時刻t(2)の場所フラグを変更しない。
また、時刻t(2)において部品aは加工待ちの状態であると判断されることから、時刻t(2)以前の状態を加工準備中であると推定することができ、そのように判断する判断ロジックがプログラムされたタグ情報管理装置の状態判断手段は時刻t(1)の電子タグ管理コードa003の状態フラグを状態不明を示す0から加工準備中を示す1に変更する処理を実行する。
上記のように、履歴情報61からだけでは部品aの場所は判断できないが、履歴情報60と組み合わせて判断することにより、正確な場所の判断が可能となる。また、履歴情報60からだけでは部品aの状態の判断ができないが、履歴情報61から、時刻t(2)以前の時刻における状態を推定することにより、連続的な時刻の状態を把握することが可能となる。
以上のように、複数の電子タグ情報を組み合わせて判断することにより、電子タグが係止された対象のより正確な場所や状態の把握が可能となる。
上記実施例ではクローズドな系において、電子タグの読み取りデータをタグ情報管理装置に蓄積し、状態の判断を行うものであるが、以降の実施例ではリーダライタでの電子タグの読み取りと同時に、リーダライタは読み取りを行った電子タグに対して電子タグの読み取りデータ(同時に読み取りを行った電子タグの管理コード、読み取り時刻、読み取りを行ったリーダライタの管理番号のセット)を記憶させる処理を実行する。
また、電子タグの読み取りによってタグ情報管理装置で判断が行われ、変更されたフラグ情報は電子タグの読み取りを行ったリーダライタに送信され、前記フラグ情報を受信したリーダライタは対応する管理コードを持つ電子タグに前記フラグ情報を記憶させる処理を実行する。
また、管理コード対応データ(図4)、場所フラグと場所の対応データや状態フラグと状態の対応データ(図5)のように、電子タグの読み取りデータとフラグ情報をオープンな系で理解できるデータとして扱うための対応表を各電子タグに記憶させる。以降、前記各対応データをまとめてコード対応表と呼ぶ。
電子タグに電子タグの読み取りデータの履歴、状態判断結果およびコード対応表を蓄積し、電子タグから電子タグへ前記情報を受け渡していくことにより、電子タグが係止された対象がクローズドな系の間を移動した時、過去のクローズドな系における生産物流の情報を電子タグから直接取得することができ、クローズドな系とオープンな系が混在した生産物流の見える化が実現される。
図6、7、8に示す実施例を用いて、対象がクローズドな系の間を移動するときの電子タグの情報の受け渡しを説明する。
図6は運送会社Gによる部品の輸送例を示す図であり、矢印70、71、72、73、74はそれぞれ部品の輸送におけるプロセスを示している。
企業Aでは部品aを管理するために電子タグa1が、企業Bでは部品bを管理するために電子タグb1が取り付けられ、運送会社Gでは部品の輸送状態を管理するために輸送箱G-2に電子タグG-1が係止され、輸送における作業を捉えるために作業名「積み込み」「荷降ろし」が記載されたカードにそれぞれ電子タグG-7、G-8が係止されているものとする。
企業A、企業B、企業C、運送会社Gはそれぞれクローズドな系であり、各企業内で使用される電子タグはそれぞれの企業の中でユニークな管理コードを持つものとする。
図6の矢印70のプロセスにおいて、運搬者G-5は企業Aの出荷場aにて部品aを受け取り、部品aに係止されている電子タグa1から運送会社Gが管理する電子タグG-3への付け替えを行う。
運搬者G-5は部品aを受け取ると、リーダライタの操作により電子タグa1から管理コード(a001)および、企業A内で電子タグa1に蓄積された加工名、作業者、使用設備、加工開始時刻、加工終了時刻などの履歴情報、企業Aで用いられているコード対応表を読み取り、リーダライタの情報記憶部に記憶する。
続いて運搬者G-5は、時刻t(11)において部品aに係止された電子タグa1を取り外し、リーダライタの操作によりリーダライタの情報記憶部に記憶されている前記情報および送信時刻t(11)を電子タグG-3へ送信する。
電子タグG-3はリーダライタからの電波を受信すると、企業Aでの管理コードa001、企業Aでの履歴情報、企業Aで用いられているコード対応表を時刻t(11)と関連付けて情報記憶部に記憶する(図7の80)。
このように、電子タグが係止された対象がクローズドな系の間を移動するとき、移動元の系が管理する電子タグに蓄積された情報を移動先の系が管理する電子タグに受け渡すことにより、移動元の系の管理コードをキーとして移動元の系での対象の状態を電子タグから直接取得することができ、電子タグが係止された対象の過去情報を追跡することが容易に可能となる。
図6の矢印70、71のプロセスに示すように、ものがオープンな系を移動するとき、複数のものがグループ化されて別のものの内部に包含される、または図6の矢印72のプロセスに示すように、グループ化されたものの集合からものが取り出されることが考えられる。
前記包含関係が形成される時、電子タグに記録される情報の例を図7、8を用いて説明する。
図6の矢印70のプロセスにおいて運搬者G-5が部品aに係止された電子タグa1から電子タグG-3への付け替えを行ったのち、時刻t(12)に電子タグG-1が係止された輸送箱G-2に部品aを積み込む。このように、電子タグXが係止された対象が電子タグYが係止された対象の内部に包含されるとき、電子タグYは電子タグXの子タグと呼び、電子タグXは電子タグYの親タグと呼ぶこととする。
運搬者G-5はリーダライタを用いて部品aに係止された電子タグG-3のタグ情報(管理コードg003、企業Aでの管理コード、履歴情報、コード対応表)を読み取り、リーダライタの情報記憶部に記憶する。続いて作業名「積み込み」が記載されたカードに係止された電子タグG-7をリーダライタで読み取ることにより、親子関係形成命令がリーダライタの情報記憶部に記憶される。
続いて運搬者G-5は輸送箱G-2に係止された電子タグG-1に対して、リーダライタの書き込み操作を実行することにより、リーダライタの情報記憶部に記憶されている電子タグG-3のタグ情報および親子関係形成命令が電子タグG-1に送信される。電子タグG-1は前記情報を受信すると、電子タグG-1の情報処理部は電子タグG-1に対して子の関係性を持って電子タグG-3のタグ情報を情報記憶部に記憶させる。
同時に電子タグG-1の情報処理部は管理コードg001に属する情報として、管理コードg003との親子関係フラグに数値1を入力する。また、親子関係フラグの数値が変化したとき、その変化時刻を記憶する。(図7の81)
管理コードxに属する情報として記録されている管理コードyとの親子関係フラグが1であるとき、管理コードxを持つ電子タグは管理コードyを持つ電子タグを包含している状態であると判断し、前記親子関係フラグが0であるとき、管理コードxを持つ電子タグは管理コードyを持つ電子タグを過去に包含していたものと判断するものとする。この電子タグ間の親子関係形成時刻および親子関係削除時刻は、管理コードxに記録された親子関係フラグの変化時刻から得ることができる。
続いて運搬者G-5は図6の矢印71の時点(時刻t(13))で、企業Bの出荷場bにて部品bを受け取り、部品bに係止されている電子タグb1を運送会社Gが管理する電子タグG-4に付け替え、電子タグG-1が係止された輸送箱G-2に部品bを積み込む。電子タグb1から電子タグG-4への付け替え時に電子タグG-4に記憶される情報及び、部品bを輸送箱G-2に積み込む際に電子タグG-1に記憶される情報は、前述の部品aを輸送箱G-2へ積み込む際に電子タグG-3および電子タグG-1に記憶される情報と同様であるので説明は省略する。
この部品bの積み込みにより、電子タグG-1には図8の82に示す情報が蓄積される。
続いて図6の矢印72の時点(時刻t(14))で、運搬者G-5は企業Cの荷受場cにて、部品aを輸送箱G-2から降ろす。このように、ある電子タグの子タグとして包含された電子タグの集合から任意の電子タグが取り出されるとき、親タグと子タグに記録される情報の例を図8の83、84に示す。
運搬者G-5は部品aを輸送箱G-2から取り出すとき、リーダライタで部品aに係止された電子タグG-3を読み取り、続いて作業名「荷降ろし」が記載されたカードに係止された電子タグG-8を読み取ることにより、電子タグG-3の親子関係削除命令をリーダライタの情報記憶部に記憶する。
続いて輸送箱G-2に係止された電子タグG-1にリーダライタの情報記憶部に記憶した情報の書き込み操作を行うことにより、管理コードg003および管理コードg003との親子関係削除命令が電子タグG-1に送信される。電子タグG-1は親子関係削除命令を受信すると、電子タグG-1の情報処理部が情報記憶部に記憶された管理コードg001に対する管理コードg003との親子関係フラグを0に変更する処理を実行し、同時にフラグ変更時刻を記憶させる(図8の83)。
続いて輸送箱G-2に係止された電子タグG-1をリーダライタで読み取り、部品aに係止された電子タグG-3にリーダライタの情報記憶部に記憶された情報を書き込む操作を実行することにより、電子タグG-1の履歴情報である各親子関係フラグ変更時刻と運送箱G-2の運搬情報が電子タグG-3に記憶される(図8の84)。
部品aの運搬情報は、部品aに係止された電子タグG-3の管理コードg003のフラグ値1となった時刻から前記フラグ値が0となった時刻間の運搬情報を運送箱G-2の運搬情報から取り出すことにより得ることができる。
以上のように、電子タグG-1が電子タグG-3を包含するとき、電子タグG-1に親子関係を持って電子タグG-3のタグ情報を記憶させることにより、親タグである電子タグG-1を読み取ることで輸送箱G-2の中にはどの部品がいつ積み込まれたのか、またその部品はいつどこでどのような加工がなされたのかという情報を取得することができる。また、輸送箱G-2を乗せたトラックがいつどこを通過したのかなどの運搬情報を親タグである電子タグG-1に記憶させることにより、電子タグG-1から輸送箱G-2に積み込まれている各部品の輸送状況を取得することができる。さらに、子タグである電子タグG-3を親タグである電子タグG-1から取り出すとき、親タグに記憶された履歴情報を子タグに書き込むことにより、子タグから直接その部品の運搬情報を取得することができる。
図6において運送会社Gが荷物の積み下ろしを行う矢印70、71、72の地点など、特定の場所に設置され、ネットワーク500と接続された情報通信ポストG-9、G-10、G-11にてタグ情報格納部と通信を行い、実際の作業時刻とタグ情報管理装置の計画情報格納部に記憶された計画情報との比較を行うことで、計画に対する作業の遅れ進みが判断でき、計画との相違に対する対応を迅速に決定することが可能となる。
図9に示すように、端末機からタグ情報管理装置の計画情報格納部に登録された計画情報(図9左表)は、管理コード対応データや場所フラグと場所の対応データ、状態フラグと状態の対応データなどの運送会社Gでのコード対応表を用いて、タグ情報管理装置の計画情報変換手段により、実際の電子タグの読み取りデータから判断されるフラグ情報との比較が可能な形式に変換され(図9右表)、計画情報格納部に格納されるものとする。
しかし、図6の企業Dから企業Eへの輸送途中(矢印73)や企業Eから企業Fへの輸送途中(矢印74)など、ネットワーク500と接続ができない状況において、電子タグが係止された対象が計画に対して遅れているかどうかを判断することができない。
そこで、ネットワーク500と接続された情報通信ポストG-9、G-10、G-11にてタグ情報管理装置から輸送の計画情報を取得し、輸送箱G-2に係止された電子タグG-1に書き込むことにより計画情報を常に現場で確認し、計画に対する予測を立てることができ、計画の遅れを未然に防止することが可能となる。
運搬者G-5はリーダライタで電子タグG-1の読み取りを行い、電子タグG-1の管理コードg001に関する計画情報の送信命令を情報通信ポストの情報受信部に対して送信する。
情報通信ポストG-9は前記管理コードg001および計画情報送信命令9を、ネットワーク500を介してタグ情報管理装置に送信する。タグ情報管理装置は前記情報を受信すると管理コードg001をキーに電子タグG-1が係止された輸送箱G-2の輸送計画情報を計画情報格納部から抽出し、ネットワーク500を介して情報通信ポストG-9に前記計画情報を送信する。
情報通信ポストG-9は輸送箱G-2の輸送計画情報を受信すると運搬者G-5が所有するリーダライタに送信し、リーダライタは受信した輸送計画情報を情報記憶部に記憶させる。続いて運搬者G-5は輸送箱G-2に係止された電子タグG-1に対して情報の書き込み操作を行うことにより、前記輸送計画情報が電子タグG-1に記憶される。
以上のように、電子タグに履歴情報、親子関係情報、計画情報を蓄積することにより、電子タグが係止された対象から直接対象の加工情報や運搬情報、計画情報を取得することができ、ネットワークに接続して上位システムと通信することができない状況においても、その対象がどのような経緯でどのような状態でその場所に存在し、どのような計画に乗っているのかを誰でも把握することができ、計画に遅れのないようにするためにはどうすればよいのかを迅速に判断することが可能となる。
計画情報だけでなく、電子タグが係止された対象の知識情報を外部システムから検索・表示することにより、より深い対象の理解が可能となる。
図10は対象に係止された電子タグから、対象の2Dまたは3Dデータに蓄積された情報を検索し、電子デバイスで表示させる概要を示す図である。
部品90に電子タグ91が係止されており、リーダライタ20には知識管理装置200から送信される情報を表示する機能をもつ端末機30が接続されているものとする。知識管理装置200には部品90の形状データとして3Dデータが記憶されており、前記3Dデータに記述された特徴点に、部品の材質、必要精度、組立の方法などの知識情報が登録されているものとする。知識管理装置の詳細な説明は特開2013-97743に記載されているため省略する。
作業者がリーダライタを用いて電子タグ91を読み取ると、電子タグ91に記憶されている管理コード091がリーダライタの情報記憶部に記憶される。作業者は端末機30を操作し、リーダライタに記憶された管理コード091と知識情報検索命令をネットワーク500を介してタグ情報管理装置1000に送信する。タグ情報管理装置1000は受信した管理コード091に対応する部品コードをタグ情報格納部から検索し、前記部品コードと知識情報検索命令を知識管理装置200に送信する。
知識管理装置200は前記部品コードを持つ部品90の3Dデータを検索し、前記3Dデータに登録されている特徴点および知識情報と共にタグ情報管理装置1000に送信する。タグ情報管理装置1000は前記部品90の3Dデータと特徴点および知識情報を受け取ると端末機30に送信する。端末機30は前記情報を受信すると、情報表示部に部品90の3Dデータと、3Dデータに作成された特徴点、および特徴点に登録された知識情報を表示させる。
知識が登録されている対象が部品90の設計図面などの2Dデータである場合も前記と同様に、知識管理装置200に登録されている2Dデータの部品コードをキーに検索することで、部品90の知識が登録されている2Dデータを検索、表示することが可能である。
図11は端末機30に表示された部品90の3Dデータと、3Dデータに作成された特徴点、および特徴点に登録された知識情報を示している。
端末機30の情報表示部31に部品90の3Dデータ32が表示され、特徴点34および特徴点35が3Dデータ32の特定の座標を指し示して表示されている。3Dデータに作成された特徴点の一覧が特徴点一覧36に表示され、それぞれの特徴点を選択することにより、詳細情報表示部37に特徴点に登録された知識の詳細が表示される。
電子タグが取りつけられた対象を撮影した画像の画像処理などにより、現実の部品90に取り付けられた電子タグ91の位置に対応する3Dデータ上の座標38を特定し、前記座標38を基準とする特定の範囲内33に座標値を持つ特徴点を検索し、前記特徴点に登録された知識情報だけを抽出して表示することでもよい。
対象における電子タグの位置に対応する3Dデータ上の座標を特定する方法は、例えば特開2002-92647にて提案されるように、対象との3次元位置関係が既知のマーカを撮影装置で撮影し、前記対象と撮影装置との位置姿勢関係を求め、前記位置姿勢関係に基づいた位置、大きさ、向きで端末機30に3Dデータを表示させ、画像上の電子タグの位置と3Dデータ上の座標を対応させる方法で特定することが可能である。
また、対象における電子タグの位置に対応する2Dデータ上の座標を特定する場合、知識管理装置200から検索し、端末機30に表示された2Dデータと同様の角度及び距離から部品90を撮影し、前記2Dデータと前記撮影画像とを画像照合技術を用いて撮影画像上の電子タグの位置と2Dデータ上の座標とを対応させ、2Dデータ上の前記座標に作成された特徴点から直接電子タグが取りつけられた場所に関する知識を検索、表示することが可能である。
知識管理装置200から検索した部品90の3Dデータ32に作成された特徴点および知識情報を、端末機30の操作によりリーダライタから電子タグ91に記憶させることにより、ネットワーク500と接続できない状況下においても部品に係止された電子タグから直接知識情報を取得することができる。
このように、目の前にある部品の材質、必要精度、組立の方法など、生産物流に必要とされるより多くの情報が目の前の部品から直接取得することができることで、物と情報の一致、あるいはものと情報が一体化された生産物流が可能となり、クローズドな系とオープンな系が混在した生産物流の見える化が実現できる。
また、生産物流の情報だけでないく、品質・原価・リードタイムなどの関係情報も電子タグや、部品における電子タグの位置情報から取得することができるため、生産現場の作業者が、その部品の生産に関与した計画者の考えたことを知識管理装置より取得し、端末機に表示することで、より効率的な生産が可能となる。
本発明は本発明は重工業、プラント、造船、車両、電気、電子製品等を製造する製造業においては、グローバルな企業あるいは企業グループ内、企業間での生産物流の効率化や迅速な意思決定に、人やものを輸送する運輸業においては輸送対象の状態把握や管理に利用可能である。
10 電子タグ
20 リーダライタ
30 端末機
100 通信手段
200 知識管理装置
500 ネットワーク
1000 タグ情報管理装置

Claims (5)

  1. ものを特定する固有の管理コード及びその他のデータを記憶するデータ記憶領域を保有し、無線電波を利用して接触式もしくは非接触式でデータの読み書きを行うための無線通信部を有する電子記憶機器(以下、電子タグと呼ぶ)、電子タグの無線通信部およびネットワークと接続された通信機との通信機能を有し、電子タグに記憶された情報を読み取る、または電子タグに情報を書き込む機能を持つリーダライタ、リーダライタに接続されたネットワーク、及びネットワークに接続されたタグ情報管理装置を備えた、物の情報を把握・管理する情報把握管理装置であって、
    前記リーダライタを用いてリーダライタの管理コードCrを電子タグTn(o)が保有する固有の管理コードCn及び時刻tと共に、タグ情報管理装置が有するタグ情報格納部に記録する情報セット記録手段と、
    前記情報セット記録手段により記録された情報セットを選択された複数の電子タグについて組み合わせたものを組み合わせ情報セットと呼び、
    組み合せ情報セットから電子タグが取り付けられた対象の特定の時刻における状態、あるいは任意の時間範囲における状態や状態の変化を判断する状態判断手段と、
    を具備することを特徴とする情報把握管理装置。
    (ただし、上記対象oは、人や生物、人為的に創られた生産物、人が指定したエリアなどの場所や空間など、電子タグが取りつけられる対象とし、
    上記電子タグTn(o)は、対象oに取り付けられた電子タグ(nは任意の自然数で、nが異なる電子タグは異なる電子タグとする)とし、
    上記管理コードCnは、電子タグTn(o)を特定するために付与された管理コードとし、
    上記管理コードCrは、電子タグのデータの読み書きを行うリーダライタの管理コード(rは任意の自然数で、rが異なる管理コードは、異なるリーダライタを識別するものとする)とする。)
  2. ものを特定する固有の管理コード及びその他のデータを記憶するデータ記憶領域を保有し、無線電波を利用して接触式もしくは非接触式でデータの読み書きを行うための無線通信部を有する電子記憶機器(以下、電子タグと呼ぶ)および、電子タグの無線通信部およびネットワークと接続された通信機との通信機能を有し、電子タグに記憶された情報を読み取る、または電子タグに情報を書き込む機能を持つリーダライタ、リーダライタに接続されたネットワーク、及びネットワークに接続されたタグ情報管理装置を備えた、物の情報を把握・管理する情報把握管理装置であって、
    前記リーダライタを用いてリーダライタの管理コードCr、電子タグTn(o)が保有する情報i(o,t)及び固有の管理コードCnを時刻tと共に電子タグに記録する情報セット記録手段と、
    前記情報セット記録手段を用いて電子タグTn(o)に記録された任意の情報i(o,t)(i(o,t)には電子タグの読み取りデータとフラグ情報をオープンな系で理解できるデータとして扱うための対応表を含むものとする)を、電子タグTn+1(o')に受け渡す情報セット伝達手段と、
    前記情報セット伝達手段を用いて電子タグTn(o)から電子タグTn+1(o')に情報を伝達するとき、電子タグTn(o)に記録されている全ての管理コードCk[k=1,2,3,…n]を管理コードCn+1と関連付けて電子タグTn+1(o')に記憶する管理コード履歴記憶手段と、
    対象oが1つ以上の対象o'を包含する、あるいは対象oから1つ以上の対象o'を分割するとき、管理コードCn及びCmを関連付けて、親子関係フラグと共に電子タグTn(o)とTm(o')に記憶する包含分割関係記憶手段と
    を具備することを特徴とする情報把握管理装置。
    (ただし、上記対象oは、人や生物、人為的に創られた生産物、人が指定したエリアなどの場所や空間など、電子タグが取りつけられる対象とし、
    上記電子タグTn(o)は、対象oに取り付けられた電子タグ(nは任意の自然数で、nが異なる電子タグは異なる電子タグとする)とし、
    上記管理コードCnは、電子タグTn(o)を特定するために付与された管理コードとし、
    上記情報i(o,t)は、時刻tにおいて電子タグTn(o)に記録されている管理コードを除く任意の情報とし、
    上記管理コードCrは、電子タグのデータの読み書きを行うリーダライタの管理コード(rは任意の自然数で、rが異なる管理コードは、異なるリーダライタを識別するものとする)とし、
    上記電子タグTn+1(o')は、電子タグTn(o)に記録された情報の伝達先の電子タグ(対象o'は対象oと同じ対象でも、異なる対象でもよい)とし、
    上電子タグTm(o')は、対象o'に取り付けられた電子タグ(mは任意の自然数で、mが異なる電子タグは異なる電子タグとする)とし、
    上記管理コードCmは、電子タグTm(o')を特定するために付与された管理コードとする。)
  3. ものを特定する固有の管理コード及びその他のデータを記憶するデータ記憶領域を保有し、無線電波を利用して接触式もしくは非接触式でデータの読み書きを行うための無線通信部を有する電子記憶機器(以下、電子タグと呼ぶ)および、電子タグの無線通信部およびネットワークと接続された通信機との通信機能を有し、電子タグに記憶された情報を読み取る、または電子タグに情報を書き込む機能を持つリーダライタ、リーダライタに接続されたネットワーク、及びネットワークに接続されたタグ情報管理装置を備えた、物の情報を把握・管理する情報把握管理装置であって、
    前記リーダライタを用いてリーダライタの管理コードCr、電子タグTn(o)が保有する情報i(o,t)及び固有の管理コードCnを時刻tと共に電子タグに記録する情報セット記録手段と、
    前記情報セット記録手段を用いて電子タグTn(o)に記録された任意の情報i(o,t) (i(o,t)には電子タグの読み取りデータとフラグ情報をオープンな系で理解できるデータとして扱うための対応表を含むものとする)を、電子タグTn+1(o')に受け渡す情報セット伝達手段と、
    前記情報セット伝達手段を用いて電子タグTn(o)から電子タグTn+1(o')に情報を伝達するとき、電子タグTn(o)に記録されている全ての管理コードCk[k=1,2,3,…n]を管理コードCn+1と関連付けて電子タグTn+1(o')に記憶する管理コード履歴記憶手段と、
    計画情報を電子タグに記憶させ、前記情報セット記録手段、前記情報セット伝達手段、前記管理コード履歴記憶手段により電子タグに記憶された任意の情報と計画情報とを照合し、その相違を判定する計画判定手段と、
    を具備することを特徴とする情報把握管理装置。
    (ただし、上記対象oは、人や生物、人為的に創られた生産物、人が指定したエリアなどの場所や空間など、電子タグが取りつけられる対象とし、
    上記電子タグTn(o)は、対象oに取り付けられた電子タグ(nは任意の自然数で、nが異なる電子タグは異なる電子タグとする)とし、
    上記管理コードCnは、電子タグTn(o)を特定するために付与された管理コードとし、
    上記情報i(o,t)は、時刻tにおいて電子タグTn(o)に記録されている管理コードを除く任意の情報とし、
    上記管理コードCrは、電子タグのデータの読み書きを行うリーダライタの管理コード(rは任意の自然数で、rが異なる管理コードは、異なるリーダライタを識別するものとする)とし、
    上記電子タグTn+1(o')は、電子タグTn(o)に記録された情報の伝達先の電子タグ(対象o'は対象oと同じ対象でも、異なる対象でもよい)とする。)
  4. 請求項1、2ないし3のいずれかの情報把握管理装置であって、
    対象oに取り付けられた電子タグTn(o)の管理コードCnを取得し、前記管理コードCnをキーに情報把握管理装置の外部システムに記憶された3Dデータまたは2Dデータを検索する対象データ検索手段と、
    電子タグTn(o)が取り付けられている対象o上の位置に対応する前記3Dデータまたは2Dデータ上の座標をキーに、前記3Dデータまたは2Dデータに関連付けて蓄積された情報を外部システムから検索・表示する知識情報表示手段と、
    を更に具備することを特徴とする情報把握管理装置。
  5. 請求項2または3のいずれかの情報把握管理装置に備わる端末機のコンピュータを、
    前記情報セット記録手段、前記情報セット伝達手段、前記管理コード履歴記憶手段、
    として機能させるためのプログラム。
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