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JP6665541B2 - 電子音響装置 - Google Patents
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Description

本発明は、音の態様を規定するパラメータの時変動パターンを表す音制御パターンデータに基づいて音の態様を変動させる電子音響装置に関する。
下記特許文献1に記載されているように、楽音の態様を規定するパラメータの時変動パターンを表す楽音制御パターンデータに基づいて楽音の態様を変動させる楽音制御機能を備えた電子音響装置としての電子楽器は知られている。
特開2002−23751号公報
上記従来の電子楽器は、楽音制御パターンデータの再生及び停止を制御するスイッチを備えている。楽音制御パターンデータを再生するとき、ユーザは、前記スイッチを再生状態に設定し、楽音制御パターンデータの再生を停止するとき、ユーザは、前記スイッチを停止状態に設定する。このように、従来の電子楽器においては、楽音制御パターンデータの再生及び停止が前記スイッチの状態に応じて切り替えられるだけであり、演奏表現力に乏しい。
本発明は上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、より豊かな表現を実現できる電子音響装置を提供することにある。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の各構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、ユーザによって操作される操作子(SS)と、音の発生開始を表す発音情報を供給する供給手段(KY、15)と、音の態様を規定するパラメータの時変動パターンを表す音制御パターンデータ(SP)を記憶した記憶手段(12b、14)と、前記音制御パターンデータを再生する再生手段(PL)と、前記再生手段による前記音制御パターンデータの再生開始を、前記操作子の操作態様に基づいて制御する第1動作モードと、前記供給手段から供給された発音情報に基づいて制御する第2動作モードとを切り替える動作モード切り替え手段(TS)と、前記供給手段から供給された発音情報に応じた音を表す音信号を発生するとともに、前記再生された複数の音制御パターンデータに基づいて、前記音の態様を変動させる音信号発生手段(16,17)と、を備えた電子音響装置(10,20)としたことにある。この場合、前記発音情報は、押された鍵の音高を含むキーオン情報であるとよい。
この場合、前記再生手段は、前記第2動作モードにおいて前記音制御パターンデータの再生中に新たな発音情報が供給されたとき、前記音制御パターンデータの先頭又は前記再生中であった音制御パターンデータとは異なる音制御パターンデータの先頭から再生を開始するとよい。
また、この場合、前記再生手段は、前記第2動作モードにおいて前記音制御パターンデータの再生中に新たな発音情報が供給されたとき、前記音制御パターンデータの再生位置を変更することなく前記音制御パターンデータの再生を継続してもよい。
この場合、前記供給手段は、複数の発音情報を同時に供給可能であり、前記再生手段は、発音情報が非供給状態にあるとき、前記音制御パターンデータの再生を停止してもよい。
上記のように構成した本発明に係る電子音響装置の第1動作モードにおいては、音信号の生成途中から音制御パターンデータを再生して、音の態様を変動させることができる。また、本発明に係る電子音響装置の第2動作モードにおいては、音信号の生成に同期して、音制御パターンデータを再生できる。すなわち、音信号の生成を開始するとともに、音制御パターンデータの再生を開始することができる。つまり、発音情報を供給するだけで、音信号の発生が開始されるとともに、その音信号が表す音の態様が、音制御パターンデータに従って変動し始める。このように、本発明に係る電子音響装置は、音制御パターンデータの再生を制御する複数の手段を備えており、ユーザは、用途に応じて、最適な手段を選択できる。したがって、従来の電子音響装置よりも豊かな表現を実現できる。
本発明の一実施形態に係る電子楽器の概略を示すブロック図である。 図1の電子楽器の平面図である。 楽音制御パターンデータセットの概念図である。 再生される楽音制御パターンデータと押鍵強さの範囲との対応関係を示す表である。 楽音制御パターンデータの構成を示す表である。 楽音制御機能が起動されている状態の電子楽器の機能ブロック図である。 第2実施形態に係る楽音制御パターンデータセットの概念図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る電子音響装置としての電子楽器10について説明する。まず、電子楽器10の概略について説明する。電子楽器10は、楽音の態様を楽音制御パターンデータに基づいて変動させる楽音制御機能を備える。電子楽器10は、従来の電子楽器と同様に、スタート・ストップスイッチの操作をトリガとして楽音制御パターンデータの再生及び停止を制御する第1動作モードと、押鍵操作に基づいて供給された発音情報又は外部機器から供給された発音情報をトリガとして楽音制御パターンデータの再生及び停止を制御する第2動作モードとを備える。
つぎに、電子楽器10の具体的構成について説明する。図1に示すように、電子楽器10は、入力操作子11、コンピュータ部12、表示器13、記憶装置14、外部インターフェース回路15、音源回路16、エフェクト回路17、サウンドシステム18を備えており、これらがバス19を介して接続されている。
電子楽器10は、図2に示すように、複数の入力操作子11を備える。すなわち、入力操作子11には、楽音の発生開始及び停止を指示する鍵盤装置KYが含まれる。また、入力操作子11には、楽音の態様を変化させることを指示する、ピッチベンドホイールPW、モジュレーションホイールMW、リボンコントローラRC、回転式のアサイナブルノブKN〜アサイナブルノブKN、スライド式のレバーSL〜レバーSL、ダンパーペダルDP、エクスプレッションペダルEPなどのうちの1つ又は複数のハードウェアが含まれる。また、入力操作子11には、各種設定項目を選択するカーソルキーCK及びタッチパネルTP、各種パラメータの値を入力する数字キーNKなどが含まれる。また、入力操作子11には、楽音制御パターンデータの再生及び停止を制御するスタート・ストップスイッチSSが含まれる。入力操作子11は、オン・オフ操作に対応したスイッチ、回転操作に対応したロータリーポテンショメータ又はロータリーエンコーダ、スライド操作に対応したリニアポテンショメータ又はリニアエンコーダ、各種センサなどから構成される。ユーザが入力操作子11を操作すると、その操作内容を表す情報が、バス19を介して、後述するコンピュータ部12に供給される。なお、ハードウェアで構成された操作子の一部又はすべての操作子に代えて、表示器13に前記操作子を模した画像を表示し、タッチパネルTPの操作に応じて、前記操作子の操作内容を表す情報がコンピュータ部12に供給されても良い。
コンピュータ部12は、バス19にそれぞれ接続されたCPU12a、ROM12b、RAM12c及びタイマー12dを有する。CPU12aは、各種プログラムをROM12bから読み出して、各種処理を実行する。例えば、CPU12aは、後述する音源回路16を制御して、デジタル楽音信号を発生させる。また、例えば、CPU12aは、エフェクト回路17を制御して、前記デジタル楽音信号が表す楽音に効果を付与させる。
また、CPU12aは、図形データ、文字データなどを用いて表示内容を表わす表示データを生成して、表示器13に供給する。
ROM12bには、前記各種プログラムに加えて、各種パラメータの初期値、表示器13に表示される画像を表す表示データを生成するための図形データ、文字データなどが記憶されている。例えば、ROM12bには、複数の楽音制御パターンデータセットSPSn=1,2,・・・が記憶されている。楽音制御パターンデータセットSPSは、図3に示すように、楽音の態様を規定するパラメータの時変動パターンをそれぞれ表す複数(例えば4個)の楽音制御パターンデータSPx=1〜4からなる。詳しくは後述するように、電子楽器10は、鍵盤装置KYの鍵を押す強さに応じて楽音の態様の制御パターンを選択する動作モードを備える。各楽音制御パターンデータSPは、押鍵強さの範囲に対応している。具体的には、図4に示すように、押鍵強さが「1」以上「32」未満のとき、楽音制御パターンデータSPx=1が選択される。押鍵強さが「32」以上「64」未満のとき、楽音制御パターンデータSPx=2が選択される。押鍵強さが「64」以上「96」未満のとき、楽音制御パターンデータSPx=3が選択される。押鍵強さが「96」以上「128」未満のとき、楽音制御パターンデータSPx=4が選択される。なお、押鍵強さの最小値は「1」であり、押鍵強さの最大値は「127」である。
楽音制御パターンデータSPは、図5に示すように、パラメータの種類を表すパラメータ識別データSIと、複数の楽音制御データSCm=1,2,・・・からなる。パラメータ識別データSIは、音源回路16又はエフェクト回路17にて制御可能なパラメータを識別するデータ(例えば、パラメータの名称)である。同図の例では、パラメータ識別データSIは、音源回路16のフィルタ回路のカットオフ周波数を表している。各楽音制御データSCは、パラメータの値の変更時刻を表すタイミングデータST及びパラメータの設定値SVからなる。図5におけるタイミングデータSTは、小節:拍:クロック数を表している。また、1拍分のクロック数を「480」とする。また、図5に示す楽音制御パターンデータSPの長さは4小節である。また、本実施形態では、楽音制御パターンデータSPx=1〜4のパラメータ識別データSIは共通とする。
RAM12cには、各種プログラムの実行時に、各種データが一時的に記憶される。タイマー12dは、クロック信号(パルス)を出力するクロックジェネレータを備える。このクロック信号は、例えば、パラメータの値の時変動パターンを設定されたテンポで再生する際の基準信号として利用される。
表示器13は、液晶ディスプレイ(LCD)などによって構成される。表示器13は、CPU12aから供給された表示データに基づいて画像を表示する。例えば、現在選択されている楽音の名称、前記楽音の態様を規定する各種パラメータの値などが表示される。上述のように、表示器13がタッチパネルTPを備えていても良い。
また、記憶装置14は、HDD、DVDなどの大容量の不揮発性記録媒体と、各記録媒体に対応するドライブユニットから構成されている。また、記憶装置14は、大容量のフラッシュメモリから構成されていても良い。上記の楽音制御パターンデータSP、その他のパラメータの値などが記憶装置14に記憶されていても良い。
外部インターフェース回路15は、電子楽器10を他の電子楽器、パーソナルコンピュータなどの外部機器に有線接続可能とする接続端子、無線接続可能とする回路などを備えている。電子楽器10は、外部インターフェース回路15を介して、LAN(Local Area Network)、インターネットなどの通信ネットワークにも接続可能である。
音源回路16には波形メモリWMが接続されている。波形メモリWMには、ピアノ、オルガン、バイオリン、トランペットなどの楽音の音響波形をそれぞれ表す複数の楽音波形データが記憶されている。音源回路16は、CPU12aによって指定された楽音波形データを波形メモリWMから読み出す。そして、前記読み出した各楽音波形データを、CPU12aから供給されたパラメータの値に応じて修正してデジタル楽音信号を生成し、エフェクト回路17に供給する。なお、音源回路16の方式として、波形メモリ方式に限られず、FM(周波数変調)方式、物理モデル方式、アナログシミュレーション方式など、種々の方式を採用可能である。また、専用のハードウェアによって構成されたものに限られず、CPU、DSPなどによるソフトウェア処理によりデジタル楽音信号を生成しても良い。また、楽音に限られず、音声、効果音などのデジタル音信号が生成されてもよい。
エフェクト回路17は、CPU12aから供給されたパラメータの値に応じて、前記デジタル楽音信号が表す楽音にリバーブ、コーラスなどの効果を付与して、サウンドシステム18に供給する。
サウンドシステム18は、エフェクト回路17から供給されたデジタル楽音信号をアナログ楽音信号に変換するD/A変換器、及び前記アナログ楽音信号を出力する出力端子を備えている。なお、電子楽器10がサウンドシステム18を備えていなくてもよい。この場合、電子楽器10は、デジタル楽音信号を外部機器へ出力し、外部機器が備えるサウンドシステムにより、デジタル楽音信号がアナログ楽音信号に変換されるとよい。
つぎに、電子楽器10の動作について説明する。とくに、楽音制御機能について説明する。ユーザが、カーソルキーCK、タッチパネルTPなどを操作して、楽音制御機能を起動すると、CPU12aは、図示しない楽音制御プログラムを実行する。これにより、CPU12aは、図6に示すように、トリガ信号切り替え部TS及び楽音制御パターンデータ再生部PLを備えた装置として機能する。つぎに、ユーザは、カーソルキーCK、タッチパネルTPなどを用いて、音色及び楽音制御パターンデータセットSPSを選択するとともに、楽音制御パターンデータセットSPSの再生テンポを設定する。なお、演奏途中であっても、音色、楽音制御パターンデータセットSPS及びテンポを変更可能である。つぎに、ユーザは、カーソルキーCK、タッチパネルTPなどを操作して、楽音制御パターンデータSPの再生及び停止に関する動作モード(第1動作モード又は第2動作モード)を選択する。
いずれの動作モードにおいても、鍵盤装置KYの鍵が押されると、鍵盤装置KYは、押された鍵の音高及び押鍵強さを表すキーオン情報を音源回路16に供給する。また、前記押された鍵が解放されると、鍵盤装置KYは、前記解放された鍵の音高を表すキーオフ情報が音源回路16に供給する。また、外部インターフェース回路15は、外部機器から供給されたキーオン情報及びキーオフ情報を音源回路16に供給する。音源回路16は、キーオン情報に応じたデジタル楽音信号の発生を開始する。また、音源回路16は、キーオフ情報に応じたデジタル楽音信号の発生を停止する。キーオン情報及びキーオフ情報は、本発明の発音情報に相当する。
トリガ信号切り替え部TSは、以下説明するように、動作モードに応じて、楽音制御パターンデータ再生部PLに供給するトリガ信号を切り替える。トリガ信号切り替え部TSには、スタート・ストップスイッチSSの出力信号並びに鍵盤装置KYの出力信号及び外部機器から供給されたキーオン情報及びキーオフ情報が供給される。第1動作モードにおいては、トリガ信号切り替え部TSは、スタート・ストップスイッチSSの出力信号をトリガ信号として、楽音制御パターンデータ再生部PLに供給する。一方、第2動作モードにおいては、トリガ信号切り替え部TSは、鍵盤装置KYの出力信号及び外部機器から供給されたキーオン情報及びキーオフ情報をトリガ信号として、楽音制御パターンデータ再生部PLに供給する。
第1動作モードにおいて、楽音制御パターンデータ再生部PLは、前記選択された楽音制御パターンデータセットSPSの楽音制御パターンデータSPのうちの所定のデータ(例えば、楽音制御パターンデータSPx=1)を繰り返し再生する。つまり、第1動作モードにおいて、スタート・ストップスイッチSSがオフ状態からオン状態に切り替えられると、楽音制御パターンデータ再生部PLは、前記楽音制御パターンデータSPx=1をROM12b、記憶装置14などから読み出す。そして、楽音制御パターンデータ再生部PLは、前記設定されたテンポ及びタイミングデータSTに基づいて、パラメータの値を変更するタイミングを計算する。そして、前記計算した各タイミングにおいて、そのタイミングに対応するパラメータ識別データSI及びパラメータの設定値SVを音源回路16に供給する。音源回路16が楽音信号を生成している最中に楽音制御パターンデータSPが供給されると、前記楽音信号によって表される楽音の態様が楽音制御パターンデータSPに従って変動する。
第1動作モードにおいて、スタート・ストップスイッチSSがオン状態からオフ状態に切り替えられると、楽音制御パターンデータ再生部PLは、前記楽音制御パターンデータSPx=1の再生を停止する。
第2動作モードにおいて、楽音制御パターンデータ再生部PLは、トリガ信号としてキーオン情報が供給されたとき、前記キーオン情報に含まれる押鍵強さに応じて、楽音制御パターンデータセットSPSの楽音制御パターンデータSPx=1〜SPx=4のうちの1つの楽音制御パターンデータSPを再生する。つまり、押鍵強さが「1」以上「32」未満のとき、楽音制御パターンデータ再生部PLは、楽音制御パターンデータSPx=1を再生する。押鍵強さが「32」以上「64」未満のとき、楽音制御パターンデータ再生部PLは、楽音制御パターンデータSPx=2を再生する。押鍵強さが「64」以上「96」未満のとき、楽音制御パターンデータ再生部PLは、楽音制御パターンデータSPx=3を再生する。押鍵強さが「96」以上「128」未満のとき、楽音制御パターンデータ再生部PLは、楽音制御パターンデータSPx=4を再生する。なお、押鍵強さの範囲が固定されていてもよいし、ユーザによって変更可能に構成されていてもよい。また、楽音制御パターンデータSPごとに、押鍵強さの範囲が異なっていてもよい。また、全ての押鍵強さの範囲において再生される楽音制御パターンデータSPが存在してもよい。
また、第2動作モードにおいて、楽音制御パターンデータ再生部PLは、複数(本実施形態では3種類)のリトリガモードを有する。ユーザは、カーソルキーCK、タッチパネルTPなどを操作して、第1リトリガモード、第2リトリガモード及び第3リトリガモードのうちの1つのモードを予め選択しておく。
第1リトリガモードが選択されているとき、楽音制御パターンデータの再生中に新たなキーオン情報が供給された場合、楽音制御パターンデータ再生部PLは、前記楽音制御パターンデータの再生位置をその先頭に遷移させて、前記楽音制御パターンデータの再生を継続する。また、全ての鍵が解放されたとき(全ての鍵が非操作状態であるときと同等のとき)、楽音制御パターンデータ再生部PLは、前記楽音制御パターンデータの再生を停止する。
第2リトリガモードが選択されているとき、楽音制御パターンデータの再生中に新たなキーオン情報が供給された場合、楽音制御パターンデータ再生部PLは、前記再生中であった楽音制御パターンデータの再生を継続する。楽音制御パターンデータ再生部PLは、前記再生中であった楽音制御パターンデータの末尾まで再生した後、その楽音制御パターンデータの先頭に戻って再生を継続する。また、全ての鍵が解放されたとき(全ての鍵が非操作状態であるときと同等のとき)、楽音制御パターンデータ再生部PLは、楽音制御パターンデータの再生を停止する。その後、新たなキーオン情報が供給されたとき、楽音制御パターンデータ再生部PLは、前記新たなキーオン情報に対応する楽音制御パターンデータの先頭から再生を開始する。
第3リトリガモードが選択されているとき、楽音制御パターンデータ再生部PLは、最初のキーオン情報をトリガとして前記キーオン情報に対応する楽音制御パターンデータの先頭から再生を開始し、その後、その楽音制御パターンデータを繰り返し再生する。つまり、全ての鍵が解放された(又は全ての鍵が解放された状態と同等の状態)としても、前記楽音制御パターンデータの再生を継続する。
上記のように、第1動作モードにおいては、楽音信号の生成途中から楽音制御パターンデータSPを再生させ、楽音の態様を変動させることができる。また、第1動作モードにおいては、楽音信号の生成途中において、楽音制御パターンデータSPの再生を停止させて、楽音の態様の変動を停止させることができる。また、第2動作モードにおいては、キーオン情報に同期して、楽音制御パターンデータSPの再生を開始することができる。つまり、キーオン情報を供給するだけで、楽音信号の発生が開始されるとともに、その楽音信号が表す楽音の態様が、楽音制御パターンデータに従って変動し始める。また、ユーザは、第2動作モードにおいて、第1乃至第3リトリガモードのうちの1つのリトリガモードを選択可能である。このように、電子楽器10は、楽音制御パターンデータの再生及び停止を制御する複数の手段を備えており、ユーザは、用途に応じて、最適な手段を選択できる。なお、上記の3種類のリトリガモードのうちの1つ又は2つのリトリガモードのみが備えられていてもよい。また、他のリトリガモードが備えられていてもよい。
また、第2動作モードにおいては、楽音制御パターンデータSPx=1乃至楽音制御パターンデータSPx=4のうち、押鍵強さに応じた楽音制御パターンデータSPが選択される。このように、ユーザの演奏態様が、楽音の態様の制御パターンに反映される。
したがって、電子楽器10によれば、従来の電子楽器よりも豊かな演奏表現を実現できる。
(第2実施形態)
つぎに、本発明の第2実施形態に係る電子楽器20について説明する。電子楽器20の構成は電子楽器10の構成とほぼ同様である。ただし、図7に示すように、楽音制御パターンデータセットSPSは、1つの楽音制御パターンデータSPからなる。
電子楽器20の第1動作モードの動作は、電子楽器10の第1動作モードの動作と同様である。
第2動作モードにおいて、楽音制御パターンデータ再生部PLは、キーオン情報が供給されたとき、前記キーオン情報に含まれる押鍵強さに応じて、楽音制御パターンデータセットSPSの楽音制御パターンデータSPを修正して、前記修正した楽音制御パターンデータを再生する。例えば、押鍵強さが「1」以上「32」未満のとき、楽音制御パターンデータ再生部PLは、楽音制御パターンデータSPの各設定値SVに係数として「0.25」を乗算して得られた楽音制御パターンデータを再生する。押鍵強さが「32」以上「64」未満のとき、楽音制御パターンデータ再生部PLは、楽音制御パターンデータSPの各設定値SVに係数として「0.5」を乗算して得られた楽音制御パターンデータを再生する。押鍵強さが「64」以上「96」未満のとき、楽音制御パターンデータ再生部PLは、楽音制御パターンデータSPをそのまま再生する。押鍵強さが「95」以上「127」以下のとき、楽音制御パターンデータ再生部PLは、楽音制御パターンデータSPの各設定値SVに係数として「1.25」を乗算して得られた楽音制御パターンデータを再生する。なお、リトリガに関する動作は第1実施形態と同様である。また、押鍵強さの範囲に関する構成を第1実施形態の変形例と同様に変形してもよい。
上記のように、第2実施形態の第2動作モードにおいては、押鍵強さに応じて、楽音制御パターンデータSPが修正される。このように、ユーザの演奏態様が、楽音の態様の制御パターンに反映される。したがって、電子楽器20によれば、従来の電子楽器よりも豊かな演奏表現を実現できる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、第1実施形態においては、楽音制御パターンデータSPx=1〜4のパラメータ識別データSIは共通であるが、各楽音制御パターンデータSPのパラメータ識別データSIが異なっていてもよい。
また、第1実施形態においては、楽音制御パターンデータSPx=1〜4は、それぞれ押鍵強さの範囲に割り当てられているが、各押鍵強さの範囲が互いに重複しないように設定されている。しかし、これに限られず、押鍵強さの範囲が重複していても良い。例えば、押鍵強さが「1」以上「64」の未満のとき、楽音制御パターンデータSPx=1及び楽音制御パターンデータSPx=2が選択されるように設定しても良い。この場合、楽音制御パターンデータSPx=1のパラメータ識別データSIと楽音制御パターンデータSPx=2のパラメータ識別データSIとを異ならせておくと良い。これによれば、2つのパラメータの値を同時に変動させることができる。
また、1つの楽音制御パターンデータSPに、複数の押鍵強さの範囲を割り当てても良い。つまり、例えば、押鍵強さが「1」以上「32」の未満のとき、又は押鍵強さが「96」以上「127」以下のとき、楽音制御パターンデータSPx=1が選択されるように設定しても良い。
また、第1リトリガモードが選択されているとき、楽音制御パターンデータの再生中に新たなキーオン情報が供給された場合、楽音制御パターンデータ再生部PLは、前記楽音制御パターンデータの再生を停止し、前記新たなキーオン情報に対応する楽音制御パターンデータの先頭から再生を開始してもよい。
また、第1実施形態においては、押鍵強さに応じた楽音制御パターンデータSPが選択される。これに代えて、キーオン情報の音高が含まれる音域に応じた楽音制御パターンデータSPが選択されるようにしても良い。例えば、楽音制御パターンデータセットSPSが2つの楽音制御パターンデータSPx=1及び楽音制御パターンデータSPx=2から構成されるものとする。この例において、キーオン情報の音高が「C3」以上「A5」未満であるとき、楽音制御パターンデータSPx=1が選択され、キーオン情報の音高が「C3」未満又は「A5」以上であるとき、楽音制御パターンデータSPx=2が選択されるようにしてもよい。なお、音高の範囲が固定されていてもよいし、ユーザによって変更可能に構成されていてもよい。また、押鍵強さと音高との組み合わせに応じて、楽音制御パターンデータSPが選択されてもよい。
また、第2実施形態においては、押鍵強さに応じて、楽音制御パターンデータSPが修正される。これに代えて、キーオン情報の音高が含まれる音域に応じて、楽音制御パターンデータSPが修正されるようにしても良い。例えば、キーオン情報の音高が「C3」以上「A5」未満であるとき、楽音制御パターンデータ再生部PLは、楽音制御パターンデータSPをそのまま再生する。キーイン情報の音高が「C3」未満又は「A5」以上であるとき、楽音制御パターンデータ再生部PLは、楽音制御パターンデータSPの各設定値SVに係数として「1.25」を乗算して得られた楽音制御パターンデータを再生する。なお、この場合においても、音高の範囲が固定されていてもよいし、ユーザによって変更可能に構成されていてもよい。また、押鍵強さと音高との組み合わせに応じて、係数を設定してもよい。が選択されてもよい。また、押鍵強さ及び音高のうちのいずれか一方又は両方に応じて、楽音制御パターンデータSPを選択するとともに、楽音制御パターンデータSPを修正しても良い。
また、例えば、第2実施形態において、押鍵強さ又はキーオン情報の音高が含まれる音域に応じて、楽音制御パターンデータの再生テンポ、再生方向などを変更しても良い。
また、楽音制御パターンデータ再生部PLは、楽音制御データSCと楽音制御データSCm+1の間の1つ又は複数のタイミングにおける楽音制御データを補間演算してもよい。この場合、楽音制御データSCの設定値SVから楽音制御データSCm+1の設定値SVに向かう、設定値の変化カーブを任意に設定可能である。例えば、楽音制御データSCの設定値SVから楽音制御データSCm+1の設定値SVに向かって、設定値が直線的に変化するように設定してもよい。また、押鍵強さ又は押された鍵が含まれる音域に応じて、前記変化カーブの種類が選択されてもよい。
また、楽音制御パターンデータセットSPSと音色とを関連付けておき、音色が選択されたとき、その音色に関連付けられている楽音制御パターンデータセットSPSが選択(有効化)されてもよい。
なお、上記実施形態においては、本発明を、演奏操作子を有する電子楽器10に適用した例を説明したが、本発明は、演奏操作子を有していない音源モジュールにも適用可能である。また、本発明は、汎用のパーソナルコンピュータ、タブレット型コンピュータにおいて演奏プログラムを実行することにより実現される電子音響装置にも適用可能である。これらの場合、外部インターフェース回路15を介して外部機器から演奏情報(発音情報)を入力すれば良い。
また、図5に示す例は、8分音符ごとに1個(合計32個)の楽音制御データSCが記憶された例を示しているが、これは単なる一例であって、もっと粗いタイミング、又は細かいタイミング、例えば4分音符や16分音符等ごとに楽音制御データSCが記憶されていてもよい。また、楽音制御データSCの長さも4小節に限らない。また、楽音制御パターン内の設定値をそのままパラメータとして利用せず、設定値を加工してからパラメータとして利用してもよい。
10,20・・・電子楽器、11・・・入力操作子、12・・・コンピュータ部、13・・・表示器、14・・・記憶装置、15・・・外部インターフェース回路、16・・・音源回路、17・・・エフェクト回路、SC・・・楽音制御データ、SI・・・パラメータ識別データ、SPS・・・楽音制御パターンデータセット、SP・・・楽音制御パターンデータ、SS・・・スタート・ストップスイッチ、ST・・・タイミングデータ、SV・・・設定値、TS・・・トリガ信号切り替え部、WM・・・波形メモリ

Claims (5)

  1. ユーザによって操作される操作子と、
    音の発生開始を表す発音情報を供給する供給手段と、
    音の態様を規定するパラメータの時変動パターンを表す音制御パターンデータを記憶した記憶手段と、
    前記音制御パターンデータを再生する再生手段と、
    前記再生手段による前記音制御パターンデータの再生開始を、前記操作子の操作態様に基づいて制御する第1動作モードと、前記供給手段から供給された発音情報に基づいて制御する第2動作モードとを切り替える動作モード切り替え手段と、
    前記供給手段から供給された発音情報に応じた音を表す音信号を発生するとともに、前記再生された複数の音制御パターンデータに基づいて、前記音の態様を変動させる楽音信号発生手段と、
    を備えた電子音響装置。
  2. 請求項1に記載の電子音響装置において、
    前記再生手段は、前記第2動作モードにおいて前記音制御パターンデータの再生中に新たな発音情報が供給されたとき、前記音制御パターンデータの先頭又は前記再生中であった音制御パターンデータとは異なる音制御パターンデータの先頭から再生を開始する、電子音響装置。
  3. 請求項1に記載の電子音響装置において、
    前記再生手段は、前記第2動作モードにおいて前記音制御パターンデータの再生中に新たな発音情報が供給されたとき、前記音制御パターンデータの再生位置を変更することなく前記音制御パターンデータの再生を継続する、電子音響装置。
  4. 請求項3に記載の電子音響装置において、
    前記供給手段は、複数の発音情報を同時に供給可能であり、
    前記再生手段は、発音情報が非供給状態にあるとき、前記音制御パターンデータの再生を停止する、電子音響装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のうちのいずれか1つに記載の電子音響装置において、
    前記発音情報は、押された鍵の音高を含むキーオン情報である、電子音響装置。
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