JP6670104B2 - カラーフィルタ用ガラス基板の洗浄液、及び、カラーフィルタ用ガラス基板の洗浄方法 - Google Patents
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水で洗浄剤を希釈した洗浄剤の濃度が1.5%から4%である希釈液と、KOH、NaOH、EDTA−4Na、EDTA−4K、Na4P2O7、K4P2O7から選択される1種以上のアルカリ成分の濃度の合計が0.2%から1%となるよう前記アルカリ成分を前記希釈液に添加した、
ことを特徴とする。
洗浄剤の濃度とアルカリ成分の濃度とによって定まる曇点を有し、
前記洗浄剤の濃度は、1.5%から4%であり、
前記アルカリ成分は、KOH、NaOH、EDTA−4Na、EDTA−4K、Na4P2O7、K4P2O7から選択される1種以上のアルカリ成分からなり、
前記曇点は、75℃以上である、
ことを特徴とする。
前記KOHの添加は、曇点が75℃以上となる範囲である、ことが好ましい。
前記洗浄工程の前に、前記ガラス基板は間に再生紙が挟み込まれて積層され、
前記異物は、前記再生紙に含まれる物質に由来する粘着異物である、
ことを特徴とする。
本実施形態で製造されるガラス板は、液晶表示装置用ディスプレイに用いるガラス基板であり、例えば厚さが0.3〜0.7mmであり、2200mm×2500mm(縦×横)のサイズの薄板である。
(a)SiO2:50〜70質量%、
(b)B2O3:5〜18質量%、
(c)Al2O3:10〜25質量%、
(d)MgO:0〜10質量%、
(e)CaO:0〜20質量%、
(f)SrO:0〜20質量%、
(g)BaO:0〜10質量%、
(h)RO:5〜20質量%(ただしRはMg、Ca、SrおよびBaから選ばれる少なくとも1種であり、ROは、MgO、CaO、SrOおよびBaOのうち含有する成分の合計)、
(i)R’2O:0.05質量%を超え0.5質量%以下(ただしR’はLi、NaおよびKから選ばれる少なくとも1種であり、R’2OはLi2O、Na2O及びK2Oのうち含有する成分の合計)、
(j)酸化錫と、酸化鉄および酸化セリウムなどから選ばれる少なくとも1種の金属酸化物を合計で0.05〜1.5質量%。
なお、上記(i),(j)の組成は必須ではないが、(i),(j)の組成を含むことが好ましい。上記のガラスには、As2O3、Sb2O3およびPbOを実質的に含まず、SnO2が含まれている。
また、本実施形態のガラス板に用いるガラスは、(i)のR’2Oの含有が実質的に0質量%である無アルカリガラスであっても構わない。すなわち、本実施形態のガラス板に用いるガラスは、(i)の組成を含むアルカリ微量含有ガラスまたは無アルカリガラスである。
図1に示すように、熔融されたガラスが、例えばダウンドロー法あるいはフロート法により、所定の厚さの帯状ガラスであるガラスシートに成形される(ステップS1)。
次に、成形されたガラスシートがスクライブおよび切断され、所定のサイズの素板ガラスが得られる(ステップS2)。得られた素板ガラスは、素板ガラスを保護する紙と交互に積層された積層体として、素板ガラスを収容して搬送するためのパレットに積載される(ステップS3)。
図3は、本実施形態の洗浄工程の例を説明するフローチャートである。
まず、図3に示す希釈液を生成する工程(S61)において、ガラス基板用の洗浄剤を水によって希釈して希釈液を生成する。ガラス基板用の洗浄剤としては、無機アルカリ系の洗浄剤、例えば、パーカーコーポレーション社製のPK−LCGシリーズ、あるいは横浜油脂工業株式会社製のセミクリーンシリーズなどを用いることができる。これらの洗浄剤を用いる場合、洗浄剤を例えば1wt%から5wt%の範囲の濃度になるように水で希釈して希釈液を生成する。より好ましくは、洗浄剤を1.5wt%以上から4wt%以下の範囲の濃度になるように水で希釈して希釈液を生成する。
図3に示すように、本実施形態では、この希釈液に、KOH、NaOH、EDTA−4Na、EDTA−4K、Na4P2O7、K4P2O7から選択される1種以上のアルカリ成分を濃度の合計が、0.2wt%以上から1wt%以下になるように添加して洗浄液を生成する(S62)。上記のアルカリ成分は、その他のアルカリ成分と比較して、ガラスのエッチング性が高く、かつ溶解性に優れている。特に、エッチング性と溶解性、およびガラス基板に形成される薄膜トランジスタに対する悪影響を防止する観点から、上記のアルカリ成分としてKOHを単独で用いることが好ましい。KOHおよびNaOHは、その他のアルカリ成分と比較して、排水処理の点で有利である。
図4(a),(b)は、枚葉洗浄を行う一ラインの枚葉洗浄システム10の概略を示す図であり、図4(a)は平面図であり、図4(b)は、側面図である。図4(a),(b)において、ガラス板Gを搬送する搬送装置の図示は省略している。
ノズル20a,20bは、純水タンク20から供給される純水または超純水を、シャワーユニット16内のガラス板Gの表裏面に噴射して供給するように設けられている。
洗浄液は、洗浄液タンク18において、ヒーター等の温度調節手段により60℃から80、より好ましくは60℃から75℃の範囲の所定の温度に保温される。
洗浄液タンク18から供給された洗浄液はノズル18a,18cから噴射され、搬送装置によってブラシユニット12内に搬送されたガラス板Gの表裏面に供給される。ガラス板Gの表裏面に供給される洗浄液は、例えば60℃から75℃、より好ましくは65℃から75℃の範囲の所定の温度に加熱されている。
洗浄液タンク18から供給された洗浄液はノズル18c,18dから噴射され、搬送装置によってスポンジユニット14内に搬送されたガラス板Gの表裏面に供給される。ガラス板Gの表裏面に供給される洗浄液は、例えば60℃から75℃、より好ましくは65℃から75℃の範囲の所定の温度に加熱される。
なお、枚葉洗浄システム10の構成によっては、バッチ洗浄(S65)を行わない場合もある。その場合、ガラス板Gはエアーナイフまたは加熱乾燥工程を経て乾燥され、図1に示す検査(S7)へと送られる。
本実施形態では、上記のように、洗浄剤を水で希釈して生成した1.5wt%以上から4wt%以下の濃度範囲の希釈液に、KOH等のアルカリ成分を加えて洗浄液を生成する。このように、洗浄剤の希釈液にKOH等のアルカリ成分を0.2wt%以上の濃度で添加して洗浄液を生成することで、曇点が75℃以上となる洗浄液が得られる。
洗浄剤の濃度、及び、アルカリ成分の濃度を変化させて、洗浄液の曇点を測定した。洗浄剤として横浜油脂工業株式会社製の無機アルカリ性洗浄剤であるセミクリーンKG、アルカリ成分としてKOHを用いて、セミクリーンKGを純水で希釈して希釈液を得て、希釈液にKOHを添加して洗浄液を得た。図5は、洗浄剤の濃度、及び、アルカリ成分の濃度によって変化する曇点を示した図である。洗浄剤のKGの濃度、及び、アルカリ成分であるKOHの濃度を変化させることにより、同図に示すように、洗浄液の曇点は変化し、洗浄剤の濃度とアルカリ成分の濃度とによって曇点が一義的に定まることが確認された。一義的に定まった曇点以下となる温度範囲において洗浄液を使用することにより、洗浄液の相分離を防ぎ、洗浄液に由来する有機物の残渣を抑制することができる。
以下、本発明を適用した実施例と、本発明を適用しない比較例とを説明する。
本実施例では、ガラス板の洗浄後に、ガラス板の表面に付着した付着物の数を計測し、洗浄力の比較を行った。以下、具体的な手順について説明する。
(1)洗浄剤:横浜油脂工業株式会社製の無機アルカリ性洗浄剤であるセミクリーンKG
(2)アルカリ成分:KOH
(3)ガラス板:無アルカリガラス
(4)付着物:研磨用CeO2 粒径1μm〜4μm
すべての実施例と比較例において、セミクリーンKGを純水で希釈して希釈液を得て、希釈液にKOHを添加して洗浄液を得た。
粘着異物除去評価に使用した試料
(1)洗浄剤:横浜油脂工業株式会社製の無機アルカリ性洗浄剤であるセミクリーンKG
(2)アルカリ成分:KOH
(3)ガラス板:無アルカリガラス
(4)付着物:PVC手袋
すべての実施例と比較例において、セミクリーンKGを純水で希釈して希釈液を得て、希釈液にKOHを添加して洗浄液を得た。
パーティクル除去状態 ○=98%以上、△=95%以上98%未満、×=95%未満。
有機物残渣状態(1cm2当たりの残渣) ◎=0.05ng以上0.10ng未満、○=0.10ng以上0.25ng未満、△=0.25ng以上0.50ng未満、×=0.50ng以上。
粘着異物除去状態 ○=残渣なし、△=わずかな残渣、×=残渣多数。
表2の比較例3〜6に示す洗浄液は、曇点が75℃未満であり、ガラス板に付着した粘着異物を軟化、膨張させることができる洗浄液の温度60℃から75℃の範囲で洗浄液を使用すると、洗浄液の相分離が発生する。洗浄後でも有機物残渣が0.50ng以上となることが確認できた。このため、曇点が75℃未満となる洗浄液は、有機物残渣によりブラックマトリックス樹脂の密着性を低下させるため、ブラックマトリックス樹脂が表面に形成されるカラーフィルタ用ガラス基板の洗浄に適さないことが確認できた。
12 ブラシユニット
12a,12b 洗浄ブラシ列
14 スポンジユニット
14a,14b 洗浄スポンジ列
16 シャワーユニット
18 洗浄液タンク
18a,18b,18c,18d ノズル
20 純水タンク
20a,20b ノズル
100 パレット
G ガラス板
P 合紙
Claims (5)
- 界面活性剤が含まれる無機アルカリ系の洗浄剤からなる洗浄剤を水で希釈した前記洗浄剤の濃度が3重量%から4重量%である希釈液に、KOH、NaOH、EDTA−4Na、EDTA−4K、Na4P2O7、K4P2O7から選択される1種以上のアルカリ成分の濃度が0.2重量%から0.5重量%である前記アルカリ成分を添加してなる、
ことを特徴とするカラーフィルタ用ガラス基板の洗浄液であって、該洗浄液の曇点が75℃以上である、前記洗浄液。 - 洗浄剤の濃度とアルカリ成分の濃度とによって定まる曇点を有する洗浄液であって、
前記洗浄剤は、界面活性剤が含まれる無機アルカリ系の洗浄剤からなり、前記洗浄剤の濃度は、3重量%から4重量%であり、
前記アルカリ成分は、KOH、NaOH、EDTA−4Na、EDTA−4K、Na4P2O7、K4P2O7から選択される1種以上のアルカリ成分からなり、
前記曇点は、75℃以上である、
ことを特徴とするブラックマトリックス樹脂が表面に形成されるカラーフィルタ用ガラス基板の洗浄液。 - 前記アルカリ成分は、KOHであり、
前記KOHの添加は、曇点が75℃以上となる範囲である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカラーフィルタ用ガラス基板の洗浄液。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のカラーフィルタ用ガラス基板の洗浄液を用いて、前記ガラス基板に付着した異物を除去する洗浄工程を有するガラス基板の洗浄方法であって、
前記洗浄工程の前に、前記ガラス基板は、間に再生紙が挟み込まれて積層され、
前記異物は、前記再生紙に含まれる物質に由来する粘着異物である、
ことを特徴とするカラーフィルタ用ガラス基板の洗浄方法。 - 前記洗浄工程において、前記洗浄液の温度を60℃よりも高くする、
ことを特徴とする請求項4に記載のカラーフィルタ用ガラス基板の洗浄方法。
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