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JP6673149B2 - 回転陽極型x線管装置とその回転陽極駆動装置 - Google Patents
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回転陽極型x線管装置とその回転陽極駆動装置 Download PDF

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Description

本発明はX線装置一般、又はX線CT装置などの医療用X線診断装置に用いられる回転陽極型X線管装置と、その回転陽極型X線管装置のための陽極回転駆動装置に関する。
回転陽極型X線管(以下では、単にX線管ということがある。)は電子衝撃面を移動させて陽極の許容負荷を増大させるために、陽極を誘導モータの原理を用いた陽極回転駆動装置で回転させる。X線管は、X線管球内に回転軸により回転可能に支持された陽極のその回転軸にロータコイルを備え、X線管球外にステータコイルを備えて、ステータコイルに電流を流して回転磁界を発生させることによりロータコイルを介して陽極を回転させる。
陽極回転駆動装置はステータコイルの相数によって2相式と3相式に分けられる(特許文献1参照。)。いずれの陽極回転駆動装置も、直流電圧電源からの直流電圧をインバータ回路によって交流電圧に変換し、2相式では位相差が90度の2相の交流信号をステータコイルに印加し、3相式では位相差が120度の3相の交流信号をステータコイルに印加する。2相式はステータコイルが単純で安価に製造できる利点をもち、3相式は高速応答に有利であるという利点をもっている。
特許第4262810号公報 特開昭60−198099号公報
陽極回転駆動装置のステータコイルに印加されるインバータ回路からの交流電圧の上限が決まる因子として、インバータ回路に接続された直流電源から出力される最大電圧がある。
いずれの相数の陽極回転駆動装置にも、高速動作、低速動作、回転維持、起動、制動及び停止などの動作モードがある。それぞれの動作モードによってインバータ回路からステータコイルに送られる交流電圧の大きさが規定され、その交流電圧の大きさはインバータ回路のパルス幅変調(PWM)によって制御される。通常、高速動作モードで最も高電圧の交流電圧が必要とされる。そのため、直流電源としては、この最も高電圧の交流電圧を出力するのに十分な構造となっている。
また、例えば、2相式の陽極回転駆動装置には、ステータコイルとして主コイルと補助コイルを備え、補助コイルの方が主コイルより巻き数が多くなっているものがある。陽極を回転させるトルクを生成する重要な因子はステータコイルに印加される電圧ではなく、ステータコイルに流れる電流、さらに言えばその電流によって生成される回転磁界である。コイルの巻き数が多い場合、概ね、巻き数の2乗に比例してインピーダンスが増加する。電流によって生成される磁束の振幅を主コイルと補助コイルで同程度にしようとすると、補助コイルには主コイルよりも高い電圧を印加する必要が出てくる。この場合も、直流電源としては、補助コイルで必要とされる電流を流すことのできる電圧を出力できるものを備えておく必要がある。
さらにインバータ回路で直流電圧を主コイルと補助コイルに供給する2相交流電圧に変換するとき、それらの2相交流電圧の位相差が理想的な位相差、すなわち90°からずれるほど、交流電圧のピーク値として大きな電圧が得られにくくなり、必要なピーク電圧を得るためには、インバータ回路で変換する前の直流電圧には高い電圧が必要となる。
ステータコイルに印加する交流電圧の必要な振幅は、動作モード以外にもX線管の種類によっても変化する。
このように、インバータ回路に接続される直流電源としては、インバータ回路からステータコイルに印加される交流電圧の最大値の要請を満たすだけの高電圧を出力できるものを備えなければならず、陽極回転駆動装置における直流電源のコストの割合が大きくなったり、インバータ回路に含まれるスイッチング素子の高耐圧化や陽極回転駆動装置が大型化したりする問題がある。
本発明は、このような問題を解決するために、インバータ回路からステータコイルに印加される交流電圧の最大値を低い電圧のインバータ回路に接続された直流電源で構成できるようにすることを目的とするものである。
本発明の陽極回転駆動装置は2相式と3相式の両方を対象にしている。
本発明の陽極回転駆動装置は、直流電源と、複数個のスイッチング素子を備え前記直流電源に接続され、前記直流電源の直流電圧から交流電圧を生成してX線管の回転磁界を発生させるステータコイルに出力するインバータ回路と、前記インバータ回路の前記スイッチング素子をパルス幅変調(PWM)制御し、前記交流電圧として前記直流電圧から2相又は3相の交流電圧を発生させるPWM波形生成部と、前記ステータコイルの少なくとも1相のステータコイルの入力側に直列に接続されるコンデンサを備え、そのコンデンサはそれが接続されたステータコイルとの間で直列共振回路を構成する静電容量をもっている。
本発明においては、ステータコイルの入力側にコンデンサを直列に接続して直列共振回路を構成することにより、そのステータコイルに印加される交流電圧の振幅はインバータ回路から直接に印加されたものよりも大きくなり、また位相はインバータ回路から直接に印加された交流電圧の位相より進んだものとなる。このことを図2と図3により説明する。
図2に示されるように、ステータコイルに直列にコンデンサを接続した直列LCR回路を考える。そのLCR回路のインピーダンスをZとし、その力率角をθとする。LCR回路のうち、ステータ部であるLR直列部のインピーダンスをZs、力率角をφとすると、次の関係が成り立つ。
Figure 0006673149
LCRの印加電圧をv1=V0sin ωt、ステータの印加電圧vs(振幅Vs、進み位相α)とすると、
Figure 0006673149
共振条件
Figure 0006673149
のとき、vsの振幅Vsは、
Figure 0006673149
となる。
Figure 0006673149
共振条件
Figure 0006673149
のとき、
Figure 0006673149
となり、位相が進む。
このことをベクトル図で表わすと、図3のようになる。
ここで、「直列共振回路を構成する」との語は、上記の式で表現されるような共振条件を厳密に満たすものだけでなく、それからはいくらか外れている場合も含む。例えば、共振条件を厳密に満たすようにコンデンサの静電容量を予め設定したとしても、X線管球のロータコイルの回転数とインバータ回路からステータコイルに供給された交流電圧の駆動周波数の差の比(=すべり)によってインバータ回路からステータコイルへの入力回路のインピーダンス(インダクタンス含む)が変化することにより、共振条件は厳密なものではなくなる。本発明はそのような場合も含んでおり、厳密な共振条件を求めているのではない。要は、「直列共振回路を構成する」は、ステータコイルにコンデンサを直列に接続したことにより、そのステータコイルに印加される交流電圧の振幅がコンデンサを接続しなかった場合よりも共振により大きくなる場合を網羅している。
本発明はステータコイルの入力側にコンデンサを直列に接続して直列共振回路を構成する点に特徴をもっているが、ステータコイルの入力側にコンデンサを直列に接続すること自体は従来の2相陽極回転機構においても行われている。
例えば、特許文献1の図13(a)には、単相フルブリッジインバータ回路21の2つの出力を、主コイルへVmain,両コイルのコモン端へVcom,補助コイルへVsubとして供給している。その際、Vsubの位相をVmainから90°ずらすために、補助コイルに直列にコンデンサ50が挿入されている。しかし、このコンデンサ50は、「位相シフトコンデンサ50」と命名されていることからも明らかなように、位相を90°ずらすために挿入されたものであり、コンデンサ50と補助コイルとで直列共振回路を構成することは記載も示唆もなされていない。
特許文献2の第1図、第3図においても、2相陽極回転機構のステータコイルの補助コイルに直列にコンデンサ3Cを接続することが記載されているが、そのコンデンサ3Cが何のために設けられているのかについては何も記載されていない。2相陽極回転機構が特許文献1と同じ構成であり、コンデンサ3Cがステータコイルの補助コイルに直列に接続されていることからみて、このコンデンサ3Cも位相を90°ずらすための位相シフトコンデンサと考えるのが相当である。特許文献2にも、コンデンサ3Cと補助コイルとで直列共振回路を構成することは記載も示唆もなされていない。
本発明の回転陽極型X線管装置は、X線管球と、前記X線管球内に配置され、回転軸により回転可能に支持されたターゲットを備えた陽極と、前記X線管球内で前記回転軸に取りつけられたロータと、前記X線管球内で前記ターゲットに対向して配置され、前記ターゲットに電子線を照射する陰極と、前記X線管球外に配置され、前記ロータに対して回転磁界を発生させるステータコイルと、前記ステータコイルに交流電圧を印加する回転陽極駆動装置とを備え、その回転陽極駆動装置として本発明の回転陽極型X線管装置を備えたものである。
本発明の回転陽極駆動装置は、少なくとも1相のステータコイルに直列にコンデンサを接続し、直列共振現象を利用することで、インバータ回路からそのステータコイルのインピーダンスに電流を流すのに必要とされる交流電圧よりも小さい交流電圧しか発生できないような低電圧の直流電源を使用できるようになる。その結果、この回転陽極駆動装置自体の低コスト化と小型化が可能になる。
回転陽極駆動装置の第1の実施例を示す回路図である。 直列LCR回路図である。 直列共振による振幅と位相の変化を示すベクトル図である。 X線管装置の一実施例を示す概略構成図である。 (A)、(B)は共振がない状態でインバータ回路から主コイルと補助コイルにそれぞれ印加されるPWM電圧波形の概略図の例である。 (A)、(B)はインバータ回路から主コイルと補助コイルにそれぞれ印加されるPWM電圧波形の概略図の例であり、補助コイルにのみ共振用のコンデンサが接続されている。 (A)のVx−z電圧波形は図6(B)のものと同じであり、(B)のVx−z’はステータコイルに印加される電圧のピークを小さくした場合の電圧波形である。 2相型X線管において、主コイルと補助コイルに静電容量の異なる共振用コンデンサが接続されている実施例を示す回路図である。 X線管が3相のステータコイルを備えた場合の実施例である。
直列にコンデンサを接続したステータコイルは、高速動作、低速動作又は回転維持などの動作モードの全てにわたってコンデンサを接続した状態として、直列共振を利用することもできる。しかし、低速動作時など、そのステータコイルに直流電源電圧以上の振幅の交流電圧を印加する必要がないこともある。
一実施形態は、動作モードに応じてステータコイルにコンデンサを接続するかしないかを選択できるようにしたものであり、前記コンデンサに並列に接続されたバイパス回路と、前記コンデンサの入力側に配置され、インバータ回路の出力を前記コンデンサ又は前記バイパス回路のいずれかに選択的に接続する切替え機構とを備えている。
このような切替え機構を備えた場合、動作モードによる切換え動作をその都度、外部から指示することもできるが、予め定めたプログラムにしたがって自動的に指示することもできる。そのような自動化を行うための実施形態は、その切替え機構の切換え動作を制御する制御部をさらに備えている。その制御部は、直流電源の出力電圧よりも高い電圧が必要となる動作モード時に前記コンデンサを選択し、前記直流電源の出力電圧以下の電圧でよい動作モード時に前記バイパス回路を選択するように前記切替え機構の切換え動作を制御する。
本発明が対象にするX線管には、2相型と3相型がある。2相型X線管の一例は、第1のステータコイル及び第1のステータコイルよりも巻き数の多い第2のステータコイルからなる2相のステータコイルを備えたものも含む。この場合、第1のステータコイルよりも第2のステータコイルの方が大きい振幅の交流電圧、すなわち大きい振幅の駆動電圧が必要になるので、少なくとも第2のステータコイルに共振用のコンデンサが直列に接続される。
具体的には、2相のステータコイルを有するX線管装置であって、ステータコイルの巻き数に起因するインピーダンスの異なる主コイルと補助コイルを有するものである。主コイルよりも補助コイルの方が巻き数が多く、インピーダンスも大きい。主コイルが第1のステータコイルに該当し、補助コイルが第2のステータコイルに該当する。この場合も、補助コイルに供給する駆動電圧を共振により高めるので、インバータ回路に接続された直流電源として、補助コイルに回転トルクを与えるための電流を流すのに必要な駆動電圧を満たす出力電圧をもたなくても、共振によりその駆動電圧まで高めることのできる出力電圧をもつ直流電源を使用することができるようになる。
この例の2相型X線管において、第1のステータコイルの入力側にも第1のステータコイルとの間で直列共振回路を構成する静電容量をもっているコンデンサが直列に接続され、第2のステータコイルに接続されているコンデンサは第1のステータコイルに接続されるコンデンサより静電容量の大きいものが接続されるように構成することもできる。この場合は、第1のステータコイルに回転トルクを与えるための電流を流すのに必要な駆動電圧を満たす出力電圧の直流電源をもたなくても、共振によりその駆動電圧まで高めることのできる出力電圧をもつ直流電源を使用することができるようになり、さらに低電圧の直流電源の使用が可能になる。
本発明が対象にするX線管は、必ずしも巻き数の異なるステータコイルを備えたものに限らない。すなわち、2相又は3相のステータコイルを備えて全てのステータコイルが巻き数の等しいものも対象にしている。その場合、共振回路を構成するコンデンサは全てのステータコイルにそれぞれ接続される。また、各コンデンサに並列にバイパス回路を設けるとともに、各コンデンサの入力側にインバータ回路の出力を各コンデンサ又はそれぞれのバイパス回路のいずれかに選択的に接続する切替え機構を設けて、高速動作時のように大きい振幅の駆動電圧が必要とされる場合にのみコンデンサを選択して共振現象を利用するようにしてもよい。
一部の相のステータコイルにのみ共振回路を構成するコンデンサが接続された場合、そのコンデンサが接続されて共振を起こさせたステータコイルに流れる電流の位相が進むことになる。通常、2相型のX線管では2相のステータコイル間の電流位相差は90°に設定され、3相型のX線管では3相のステータコイル間の電流位相差は120°に設定され、それぞれの場合にステータコイルとロータとの間に発生する回転トルクが最大となる。しかし、陽極回転数が変化すると、コンデンサが接続されているステータコイルに流れる電流とコンデンサが接続されていないステータコイルに流れる電流との間の位相差が予め設定された電流位相差からずれてきて回転トルクの減少等が生じる。そこで、各ステータコイル間の電流位相差を所定の位相差に保つようにインバータ回路のPWM制御を調整することが好ましい。所定の位相差とは、2相型のX線管であれば略90°、3相型のX線管であれば略120°である。
本発明においては、各ステータコイル間の電流位相差を所定の位相差に維持するように構成された位相差調整部をさらに備えていることが好ましい。
そのような位相差調整部の一例は、各ステータコイルに流れる電流の位相を検出する電流検出部と、PWM波形生成部と、電流検出部が検出した各ステータコイルに流れる電流の位相に基づいて、各ステータコイル間の位相差の所定の位相差からのずれを抑制又はなくすようにPWM波形生成部を介してインバータ回路を制御する波形演算部とを備えたものである。
本発明は少なくとも1相のステータコイルにコンデンサを接続して共振回路を構成して、そのステータコイルに印加される駆動電圧を、インバータ回路に接続された直流電源の直流電圧により高めるものである。そのため、その高められた駆動電圧がそのステータコイルの耐圧を超える事態が生じることも想定しておくことが好ましい。そのための実施形態では、コンデンサを接続したステータコイルに入力するPWM電圧波形を工夫することで駆動電圧のピーク電圧を抑制し、ステータコイルが絶縁破壊するリスクを低減するものである。例えば、コンデンサを直列に接続したステータコイルに対して、インバータ回路から出力するPWM電圧を正弦波(v=v0sin(ωt))ではなく、ωtが0〜90°および180°〜270°の範囲の一部をゼロとする。これにより、ステータコイルへの印加電圧が直列コンデンサ間の電圧で支配的な時間領域に対して、ステータコイルに印加されるピーク電圧を小さくできる。
具体的には、一実施形態では、コンデンサが接続されたステータコイルに出力されるインバータ回路からの交流電圧について、PWM電圧(矩形波)の平均値が、図6(B)に破線の正弦波で示される印加電圧平均値の予め設定された割合(例えば5%)以下の領域で、コンデンサ間の電圧と同じ極性のとき、その領域ではデューティ比をゼロにするようにPWM波形生成部を介してインバータ回路を制御する波形演算部をさらに備えている。
図4は本発明が適用されるX線管装置の一実施例を示している。ここでは、2相型を示しているが、3相型でも基本的には同じである。
X線管球2内には、回転軸4の先端に固定された傘型のターゲット6を備えた陽極8が配置されている。回転軸4はその基端が支持体10により回転可能に支持されている。X線管球2内で回転軸4にはロータ12が取りつけられている。さらに、X線管球2内にはターゲット6の傘型部分に対向して配置され、ターゲット6に電子線16を照射してX線18を発生させる陰極14が配置されている。
陽極8を回転させるために、X線管球2の外部にはロータ12に対して回転磁界を発生させるステータコイル20A、20Bが配置されている。ステータコイル20A、20Bに回転磁界を発生させる交流の駆動電圧を印加するために回転陽極駆動装置22が設けられている。回転陽極駆動装置22については詳細に後述する。
このようなX線管装置では、回転陽極駆動装置22からステータコイル20A、20Bに駆動電圧を印加すると回転磁界を発生し、ロータ12を介してターゲット6が回転する。ターゲット6が回転することによりターゲット6の電子衝撃面積が増大して陽極の寿命が長くなり、また電子線16の電流を大きくしてX線発生量を大きくすることができる。
回転陽極駆動装置22の幾つかの実施例について説明する。回転陽極駆動装置22は基本的にX線管と独立して構成することができ、異なる種類のX線管にも適用することができる。
図1は回転陽極駆動装置22の第1の実施例である。ここでは2相式のX線管に適用した例を取りあげるが、本発明の回転陽極駆動装置が適用されるのは2相式に限らない。3相式については後に別の実施例で取りあげる。
インバータ回路24に並列に直流電源26が接続され、インバータ回路24はその直流電源26の直流電圧から交流電圧を生成してX線管28の回転磁界を発生させる2相のステータコイル30と32に出力する。
インバータ回路24は6つのスイッチング素子Qx1〜Qz2を有する3相フルブリッジインバータ回路である。インバータ回路24では、(Qx1,Qx2)、(Qy1,Qy2)及び(Qz1,Qz2)からなる3組のスイッチング素子の直列回路が直流電源26に並列に接続されている。各組のスイッチング素子間の接続箇所が出力端子38x、38y、38zとなる。出力端子38xと38yがステータコイル30の両端間に接続され、出力端子38xと38zがステータコイル32の両端間に接続されている。
スイッチング素子Qx1〜Qz2として図示されているものは、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)34にダイオード36を並列に接続したものである。スイッチング素子Qx1〜Qz2としてはMOSFET(電界効果トランジスタ)を用いてもよい。MOSFETはダイオード機能を有するので、ダイオード36を別途設けなくてもよい。しかし、スイッチング素子Qx1〜Qz2はこれらに限られるものではない。
直流電源26も特に限定されるものではないが、この実施例では昇圧チョッパ回路を用いる。直流電圧制御部40はその昇圧チョッパ回路をPWM制御して所定の電圧まで高める。直流電源26の電圧は直流電圧検出部42によって検出されるようになっている。直流電圧検出部42は、例えばホトカプラを用いて絶縁した検出方法を行うものとすることができる。
2相のステータコイル30、32のうち、一方のステータコイル30が主コイル、他方のステータコイル32が補助コイルである。主コイル30と補助コイル32の巻き数は、補助コイル32の方が主コイル30より多い。主コイル30のインダクタンスをLx−y、抵抗をRx−yとし、補助コイル32のインダクタンスをLx−z、抵抗をRx−zとすると、Lx−y<Lx−z、Rx−y<Rx−zとなる。
この実施例では、補助コイル32のインピーダンスが主コイル30のインピーダンスよりも大きいので、補助コイル32で生成される磁束の振幅を主コイル30で生成される磁束と同程度にしようとすると、補助コイル32には主コイル30よりも高い交流電圧を印加する必要がある。その交流電圧の振幅を直流電源26の直流電圧よりも大きくするために、補助コイル32の入力側に直列にコンデンサ46が接続される。そのコンデンサ46は、補助コイル32との間で直列共振回路を構成する静電容量をもったものである。
静電容量の大きさは、計算により又は実験により、補助コイル32との間で直列共振回路を構成するように予め設定されたものである。しかし、その静電容量の大きさは共振条件を厳密に満たすものである必要はなく、すべりによってインバータ回路から補助コイル32への入力回路のインピーダンスが変化することからも、少なくとも、補助コイル32にコンデンサ46を直列に接続したことにより補助コイル32に印加される交流電圧の振幅がコンデンサ46を接続しなかった場合よりも常に大きくなるような状況が維持されるものであればよい。
コンデンサ46は常に補助コイル32に接続されたものとすることもできる。しかし、この実施例では、コンデンサ46を補助コイル32に接続されるか否かを選択できるように構成されている。そのため、コンデンサ46に並列にバイパス回路48が接続され、コンデンサ46の入力側にはインバータ回路24の出力をコンデンサ46又はバイパス回路48のいずれかに選択的に接続する切替え機構50が配置されている。切替え機構50は、パワーリレーなどにより構成することができる。
インバータ回路24のスイッチング素子Qx1〜Qz2をPWM制御し、直流電源26の直流電圧から2相の交流電圧を発生させるためにPWM波形生成部44が設けられている。
インバータ回路24からステータコイル30と32に印加される交流電圧による電流量及び電流位相を検出するために、インバータ回路24からステータコイル30、32への回路に電流検出部45が設けられている。電流検出部45としては、例えばインバータ回路24からステータコイル30、32への回路に直列に接続されたカレントトランスを用いることができる。
選択するX線管に応じた直流電圧情報のほか、動作モードに応じた波形条件などを記憶しておくために条件記憶部52が設けられている。
波形演算部54が設けられている。波形演算部54は、条件記憶部52からX線管の種類及び動作モードの少なくとも1つに応じた波形条件を読み取るとともに、電流検出部45が検出した電流量及び電流位相の情報を読み取り、選択するX線管の種類及び動作モードに応じて、PWM波形生成部44からインバータ回路24へ出力する電圧波形(各相の電圧振幅と位相差)を演算する。
選択するX線管の種類、動作モードを表わす信号を入力するためにX線高電圧発生器56が接続されている。
X線高電圧発生器56から入力された選択するX線管の種類、動作モードに応じてスイッチング素子50を介してコンデンサ46を補助コイル32に接続するか否かの切替えを制御する信号を発するために主制御部58が設けられている。主制御部58はまた、選択するX線管の種類に関する情報又は動作モードを表わす信号を波形演算部54に入力し、選択するX線管に応じた直流電圧情報を条件記憶部52から読み取り、直流電圧制御部40へ出力する。
直流電圧制御部40、PWM波形生成部44、条件記憶部52、波形演算部54及び主制御部58は専用のコンピュータ、汎用のパーソナルコンピュータ、又はCPUとメモリ装置などにより実現され、X線高電圧発生器56はそれらのコンピュータ又はCPUと、その入力装置により実現される。
このような構成をもった回転陽極駆動装置において、X線高電圧発生器56から主制御部58へ選択するX線管の種類及び動作モードを表わす信号を入力すると、主制御部58は選択するX線管の種類及び動作モードに応じてスイッチング素子50に対してコンデンサ46を補助コイル32に接続するか否かの切替え信号を出力し、選択するX線管の種類及び動作モード信号に応じた信号を波形演算部54に出力する。さらに、主制御部58は選択するX線管の種類に応じた直流電圧情報を条件記憶部52から読み取り、直流電圧制御部40へ出力する。波形演算部54は条件記憶部52からX線管の種類及び動作モード信号に応じた波形条件を読み取り、電流検出部45が検出した直流電圧、電流量及び電流位相の情報とともに、PWM波形生成部44へ出力する電圧波形条件(各相の電圧振幅、位相差)を演算する。PWM波形生成部44は波形演算部54から入力した電圧波形条件をPWM波形に変換し、インバータ回路24へ出力する。
続いて、主コイル30と補助32に印加する電圧について、図5、図6を参照して説明する。
図5(A)、(B)は切替え機構50をバイパス回路48側に接続して、コンデンサ46を接続しなかったときにインバータ回路24がPWM制御されてインバータ回路24から主コイル30と補助コイル32にそれぞれ印加されるPWM電圧波形の例である。PWM電圧波形は時間的に平均化すると交流電圧波形となる。
Vx−yは主コイル30へ印加する電圧、Vx−zは補助コイル32へ印加する電圧、Vcはインバータ回路24の母線の直流電圧、すなわち直流電源26の出力電圧、TcはPWMキャリア周波数周期、Tdvは各PWM電圧の位相差、Tiはインバータ回路24から出力されるPWM電圧信号の周期である。
位相差Tdvの範囲ではVx−yは負、Vx−zは正の電圧を印加する必要がある。このとき、図1のインバータ回路24のスイッチング素子Qx1〜Qz2の動作を考える。
Vx−yに負の電圧を印加するには
Qx1:OFF; Qx2:ON
Qy1:ON; Qy2:OFF
となる。一方でVx−zに正の電圧を印加するには
Qx1:ON; Qx2:OFF
Qz1:OFF; Qz2:ON
となる。
すなわち、PWMキャリア周波数周期Tcの間でインバータ回路24のX相がONとなる期間とOFFとなる期間の両方が必要であり、Vx−yとVx−zの差がVc以上となる瞬間が存在する平均電圧条件と位相差の組み合わせは出力不可となり、これが入力電圧の制限となる。
一方でコンデンサ46を接続したときのPWM電圧波形について図6を参照して説明する。図6(A)、(B)はスイッチング素子50をコンデンサ46側に接続して、補助コイル32にコンデンサ46を接続したときにインバータ回路24がPWM制御されて、インバータ回路24から主コイル30と補助コイル32にそれぞれ印加されるPWM電圧波形の例である。主コイル30にはコンデンサは接続されない。切替え機構50をコンデンサ46側に接続するのは回転起動時や高速回転モードのときであり、補助コイル32に主コイル30よりも高い電圧を印加する必要のあるときである。
補助コイル32に主コイル30よりも高い電圧を印加するには、このPWM電圧波形のデューティ比を補助コイルに対して高くする必要がある。
主コイル30にはインバータ回路24からの出力が直接印加され、補助コイル32にはインバータ回路24からの出力がコンデンサ46を通して印加される。主コイル30と補助コイル32に印加された電圧をそれぞれVx−y、Vx−zとする。実線はPWM制御された実際の電圧、破線はその平均を表す。また、インバータ回路24から出力される電圧は、キャリア周波数Tcの周期ごとの平均値をとると正弦波であるとする。
Vx−zは実線で示されるとおり、コンデンサ間の電圧である正弦波にPWM波形が重畳されるような波形となる。電圧振幅は共振により、インバータ回路24から直接印加されたものより大きくなる。また位相はPWM電圧の位相より進む。すなわちVx−yとVx−zに対するPWM電圧の位相差は小さくなることになり、出力できる電圧の上限も大きくなる。
陽極回転数が変化することにより、コンデンサが接続されているステータコイルに流れる電流とコンデンサが接続されていないステータコイルに流れる電流との間の位相差が予め設定された電流位相差からずれてきて回転トルクの減少等が生じないように、各ステータコイル間の電流位相差を所定の位相差に保つようにインバータ回路24をPWM制御することができる。これにより、回転トルクを維持することができる。
他の実施形態として、フィードバック制御によって各ステータコイル間の位相差の所定の位相差(2相であれば90°、3相であれば120°)からのずれを抑制又はなくすための位相差調整部を設けることができる。位相差調整部は図1における電流検出部45、PWM波形生成部44及び波形演算部54により構成される。電流検出部45は主コイル30とコンデンサ46が接続された補助コイル32に流れる電流の位相を検出し、波形演算部54は電流検出部45が検出した主コイル30と補助コイル32に流れる電流の位相に基づいて、主コイル30と補助コイル32との間の位相差を所定の位相差、すなわち略90°に維持するようにPWM波形生成部44を介してインバータ回路24をフィードバック制御する。ここで、位相差が略90°とは、位相差が厳密には90°ではないが、陽極回転数の低下につながらない程度の位相差であることも含む。
さらにPWM電圧を工夫し、大きく性能を損なうことなく、ステータコイルに印加される電圧を小さくした場合の電圧波形を図7(B)のVx−z’として示す。図7(A)のVx−z電圧波形は図6(B)のものと同じである。これはコンデンサ間電圧とPWM電圧のパルス電圧が正または負の同じ極性に印加される時間領域に対して、PWM電圧のうち、あまり寄与しない小さな幅のパルスを出力しない場合である。これによりステータコイルに印加される電圧のピーク値VpはVp’のように小さくなる。かつ破線で示した平均電圧波形に大きく影響は与えない。
具体的には、例えば、図1において、コンデンサ46が接続された補助コイル32に出力されるインバータ回路24からの交流電圧について、PWM電圧(矩形波)の平均値が、正弦波で示される印加電圧平均値の5%以下の領域で、コンデンサ46間の電圧と同じ極性のとき、その領域ではデューティ比をゼロにするように、波形演算部54がPWM波形生成部44を介してインバータ回路24を制御することにより実現することができる。
図8は、図1で取りあげた2相型X線管において、主コイル30の入力側にも主コイル30との間で直列共振回路を構成する静電容量をもっているコンデンサC1が直列に接続されており、補助コイル32に接続されているコンデンサ(C2+C2)は補助コイル32に接続されているコンデンサC1とは静電容量の異なるものとできる実施例を示したものである。
この実施例では、主コイル30にはバイパス回路と切替え機構によってコンデンサを接続しないか、又は1個のコンデンサを接続するかを選択できるようになっている。補助コイル32には2つのコンデンサが直列に接続されるようになっており、それぞれのコンデンサのバイパス回路と切替え機構によって、コンデンサを接続しないか、1個のコンデンサのみを接続するか、又は2個のコンデンサを直列に接続するかを選択できるようになっている。コンデンサC1とC2の静電容量は同じであっても異なっていてもよいが、(C2+C2)の静電容量はC1の静電容量よりは大きい。
この実施例でも、図1に示されている直流電圧制御部40、直流電圧検出部42、電流検出部45、PWM波形生成部44、条件記憶部52、波形演算部54、X線高電圧発生部56及び主制御部58を備えているが、図示は省略されている。
さらに他の実施例として、X線管28は2相又は3相のステータコイルを備え、全てのステータコイルは巻き数が等しいものであり、全てのステータコイルの入力側にそれぞれのステータコイルとの間に共振回路を構成するコンデンサがそれぞれ接続されているものを示す。図9はX線管28が3相のステータコイルを備えた場合の実施例であるが、2相のステータコイルを備えた場合も同様である。
ここでは、3相のステータコイル60−1,60−2,60−3の巻き数が互いに等しい。共振回路を構成するコンデンサ 62−1,62−2,62−3も全てのステータコイル60−1,60−2,60−3について等しい静電容量Cをもっている。各コンデンサ62−1,62−2,62−3に並列にバイパス回路64−1,64−2,64−3が設けられ、各コンデンサ62−1,62−2,62−3の入力側にインバータ回路24の出力を各コンデンサ62−1,62−2,62−3又はそれぞれのバイパス回路64−1,64−2,64−3のいずれかに選択的に接続する切替え機構66−1,66−2,66−3が設けられている。この実施例でも、図1に示されている直流電圧制御部40、直流電圧検出部42、PWM波形生成部44、条件記憶部52、波形演算部54、X線高電圧発生部56及び主制御部58を備えているが、図示は省略されている。
高速動作時のように大きい振幅の駆動電圧が必要とされる場合にのみコンデンサ62−1,62−2,62−3を選択して共振現象を利用するようにしてもよい。
また、この実施例において、バイパス回路64−1,64−2,64−3と切替え機構66−1,66−2,66−3を省略することもできる。その場合、高速動作、低速動作、回転維持、制動などの全ての動作モードにわたってコンデンサが接続された状態となる。このような態様であっても、ステータコイルの起動時や高速動作時に必要とされる振幅の駆動電圧を供給するのに必要とされる電源電圧より低い直流電圧をもつ直流電源を使用することができる。
この実施例では、全てのステータコイル60−1,60−2,60−3において発生する位相の進み量が等しいため、各ステータコイル60−1,60−2,60−3間の位相差を調整する必要がなく、図1に示されている電流検出部45は必ずしも必要ではない。
24 インバータ回路
26 直流電源
28 X線管
30,32,60−1,60−2,60−3 ステータコイル
40 直流電圧制御部
42 直流電圧検出部
46,62−1,62−2,62−3 コンデンサ
48,64−1,64−2,64−3 バイパス回路
50,66−1,66−2,66−3 共振回路用の切替え機構
52 条件記憶部
45 電流検出部
54 波形演算部
56 X線高電圧発生器
Qx1〜Qz2 インバータ回路のスイッチング素子

Claims (11)

  1. 回転陽極型X線管の回転磁界を発生させるステータコイルに交流電圧を印加することにより前記回転陽極型X線管を駆動するための回転陽極駆動装置であって、
    直流電源と、
    複数個のスイッチング素子を備え前記直流電源に接続され、前記直流電源の直流電圧から交流電圧を生成して前記ステータコイルに出力するインバータ回路と、
    前記インバータ回路の前記スイッチング素子をPWM制御し、前記交流電圧として前記直流電圧から2相又は3相の交流電圧を発生させるPWM波形生成部と、
    前記ステータコイルの少なくとも1相のステータコイルの入力側に直列に接続されるコンデンサであって、該コンデンサはそれが接続されたステータコイルとの間で直列共振回路を構成する静電容量をもっているコンデンサと、を備えた回転陽極駆動装置。
  2. 前記直流電源の出力が前記回転陽極型X線管を駆動するために必要な交流電圧の最大値よりも小さく、前記ステータコイルと前記コンデンサとの共振現象により、前記ステータコイルに印加される交流電圧が前記最大値に達するように構成されている請求項1に記載の回転陽極駆動装置。
  3. 前記コンデンサに並列に接続されたバイパス回路と、
    前記コンデンサの入力側に配置され、前記インバータ回路の出力を前記コンデンサ又は前記バイパス回路のいずれかに選択的に接続する切替え機構と、
    を備えた請求項1に記載の回転陽極駆動装置。
  4. 前記直流電源の出力電圧よりも高い電圧が必要となる前記回転陽極型X線管の種類又は動作モードのときに前記コンデンサを選択し、前記直流電源の出力電圧以下の電圧でよい前記回転陽極型X線管の種類、動作モード又は起動状態モードのときに前記バイパス回路を選択するように前記切替え機構の切換え動作を制御する制御部をさらに備えている請求項に記載の回転陽極駆動装置。
  5. 前記回転陽極型X線管は第1のステータコイル及び第1のステータコイルよりも巻き数の多い第2のステータコイルからなる2相のステータコイルを備えたものであり、
    前記コンデンサは少なくとも前記第2のステータコイルに接続されるように構成されている請求項1からのいずれか一項に記載の回転陽極駆動装置。
  6. 前記第1のステータコイルの入力側にも前記第1のステータコイルとの間で直列共振回路を構成する静電容量をもっているコンデンサが直列に接続され、
    前記第2のステータコイルに接続されているコンデンサは前記第1のステータコイルに接続されているコンデンサより静電容量の大きいものが接続されるように構成されている請求項に記載の回転陽極駆動装置。
  7. 前記回転陽極型X線管は2相又は3相のステータコイルを備え、全てのステータコイルは巻き数が等しいものであり、
    前記コンデンサは全てのステータコイルにそれぞれ接続されるように構成されている請求項1からのいずれか一項に記載の回転陽極駆動装置。
  8. 前記コンデンサが接続されたステータコイルに流れる電流について、各ステータコイル間の位相差を所定の位相差に調整するように構成された位相差調整部をさらに備えている請求項1からのいずれか一項に記載の回転陽極駆動装置。
  9. 前記位相差調整部は、各ステータコイルに流れる電流の位相を検出する電流検出部と、
    前記PWM波形生成部と、
    前記電流検出部が検出した各ステータコイルに流れる電流の位相に基づいて、各ステータコイル間の位相差の所定の位相差からのずれを抑制又はなくすように前記PWM波形生成部を介して前記インバータ回路を制御する波形演算部と、
    を備えている請求項に記載の回転陽極駆動装置。
  10. 前記コンデンサが接続されたステータコイルに出力される前記インバータ回路からの交流電圧について、PWM電圧(矩形波)の平均値が、正弦波で示される印加電圧平均値の予め設定された割合以下の領域で、前記コンデンサ間の電圧と同じ極性のとき、その領域ではデューティ比をゼロにするように前記PWM波形生成部を介して前記インバータ回路を制御する波形演算部をさらに備えている請求項1からのいずれか一項に記載の回転陽極駆動装置。
  11. X線管球と、
    前記X線管球内に配置され、回転軸に取りつけられており回転軸とともに回転可能に支持されたターゲットを備えた陽極と、
    前記X線管球内で前記回転軸に取りつけられたロータコイルと、
    前記X線管球内で前記ターゲットに対向して配置され、前記ターゲットに電子線を照射する陰極と、
    前記X線管球外に配置され、前記ロータコイルに対して回転磁界を発生させるステータコイルと、
    前記ステータコイルに交流電圧を印加する請求項1から10のいずれか一項に記載の回転陽極駆動装置と、を備えた回転陽極型X線管装置。
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