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JP6674873B2 - ランナー、カーテン装置および縫付方法 - Google Patents
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本発明は、シート部材を支持した状態でレールに沿って摺動可能なランナーカーテン装置および縫付方法に関する。
例えばカーテンやシェード等のシート部材を吊り下げて支持した状態でレールに沿って摺動可能なランナーとしては、レールに摺動可能に接続される接続部の先端側に、シート部材が取り付けられる取付部が設けられた構成が一般的である。
近年、例えば自動車等の車両では車内において突起物が形成されないように構成される。そのため、車両用のカーテン装置におけるランナーでは、レールに接続された状態において、レールの外部に露出する取付部が円柱状に形成されるとともに、その先端部も球面状に形成されて、突起物を無くすように構成されている。
また、取付部にシート部材を取り付ける際には、例えば住宅用のカーテンのようにフックを用いると、そのフックが突起物になってしまう可能性があるため、取付部に設けられた縫付孔を介してミシン等でシート部材が縫い付けられる。
このようなランナーでは、例えば特許文献1等に示すように、接続部がレールに対して摺動しやすいように円板状や円柱状に形成された構成が知られている。
すなわち、特許文献1のランナーは、取付部だけでなく接続部も外周面が円周状に形成されて、ランナー全体として円周面を有する構成となっている。
特開2016−150596号公報
しかしながら、上述の特許文献1のように、取付部および接続部のいずれも外周面が円周状であるランナーは、例えばミシン等でシート部材を取付部に縫い付ける際に、転動しやすく縫付状態を保持しにくい問題が考えられる。
そこで、縫付状態を保持しやすく、シート部材を縫い付けやすいランナーが求められていた。
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、縫付状態を保持しやすく、シート部材を縫い付けやすいランナーカーテン装置および縫付方法を提供することを目的とする。
求項に記載されたランナーは、シート部材を支持した状態でレールに沿って摺動するランナーであって、シート部材を縫い付けるための縫付孔を有しシート部材が取り付けられる取付部と、この取付部に設けられレールに摺動可能に接続される接続部とを具備し、接続部は、取付部にシート部材を縫い付ける際に位置決め用の係合部に係合可能な係合受部を有し、係合受部は、縫付孔の開口方向と平行な凹溝状であるものである。
請求項に記載されたランナーは、請求項1記載のランナーにおいて、接続部は、接続されたレールの内周面に対して少なくとも2点で点接触可能であるものである。
請求項に記載されたカーテン装置は、請求項1または2記載のランナーと、ランナーが摺動可能に接続されたレールとを具備するものである。
請求項に記載されたカーテン装置は、請求項記載のカーテン装置において、レールは、対象物に固定される固定部と、ランナーの接続部が摺動可能に接続されるレール部とを有し、レール部の内縁部の幅寸法と固定部の外縁部の幅寸法との比率が、1:2〜1:4となるように構成されているものである。
請求項5に記載された縫付方法は、ランナーにシート部材を縫い付ける縫付方法であって、ランナーは、シート部材を縫い付けるための縫付孔を有しシート部材が取り付けられる取付部と、この取付部に設けられレールに摺動可能に接続される接続部とを具備し、この接続部は係合受部を有しており、位置決め用の係合部とランナーにおける接続部の係合受部とを互いに係合させることにより、ランナーを位置決めして縫付状態に保持する工程と、ランナーを位置決めして縫付状態に保持したまま、ランナーにおける取付部の縫付孔に糸を通しながら取付部にシート部材を縫い付ける工程とを具備するものである。
本発明によれば、接続部が、位置決め用の係合部に係合可能な係合受部を有しているため、縫付状態を保持しやすく、シート部材を縫い付けやすくできる。
本発明の一実施の形態に係るカーテン装置の構成を示す斜視図である。 同上カーテン装置におけるランナーを示す斜視図である。 同上カーテン装置におけるランナーを示す断面図である。 同上カーテン装置において、ランナーがレール部の幅方向の中心からずれて配置された状態を示す断面図である。 同上カーテン装置において、ランナーにシート部材を縫い付ける際の縫付状態を示す斜視図である。 同上カーテン装置におけるランナーの変形例を示す側面図である。
以下、本発明の一実施の形態の構成について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1において、1はカーテン装置であり、例えば自動車やトラックやバス等の車両内において、窓やフロントガラスからの光を遮るためや、車内を仕切るために用いられる。
このカーテン装置1は、車両の所定箇所(例えば車体内の側面上部等)に取り付けられたレール2と、このレール2に沿って摺動するランナー3とを備えている。
レール2は、支持板部4の一方側(例えば上側)に設けられ対象物に固定可能な固定部5と、支持板部4の他方側(例えば下側)に設けられランナー3を接続可能なレール部6とを有している。
固定部5は、支持板部4の両側部から上側へ突出するように一体に形成された1対の側壁部7を有している。
これら側壁部7は、互いに離間しており、レール部6とは反対側である先端部には、内側へ突出する係合爪部8が設けられている。
そして、係合爪部8が、車両内に設けられた図示しない対象物としての取付具の所定箇所に係合されて、車両内にレール2が固定される。
レール部6は、支持板部4の両側部から下側へ突出するように一体に形成された1対のレール構成部9を有している。
レール構成部9は、互いに離間しており、固定部5とは反対側である先端側へ向かって内側へ湾曲するように成形されている。また、湾曲したレール構成部9の先端部は互いに離間して対向している。
すなわち、レール部6は支持板部4およびレール構成部9によって凹溝状に構成されている。
このようなレール2は、レール部6の内縁部、すなわち互いに離間して対向したレール構成部9の先端部間の幅寸法Aと、固定部5の外縁部、すなわち互いに離間した側壁部7における先端部の外側面の幅寸法Bとの比率が、A:B=1:2〜1:4の範囲となるように構成され、A:B=1:2〜1:3.8の範囲であると成形性を確保できるので好ましい。
ランナー3は、シート部材11が取り付けられる略円柱状の取付部12と、この取付部12の軸方向の一方側に設けられレール2に係合されて摺動可能に接続される接続部13とを有している。
取付部12は、接続部13とは反対側である軸方向の他方側の先端部が球面状に形成されている。
また、取付部12における球面状の部分より基端側には、径方向へ貫通する縫付孔14が設けられており、この縫付孔14を介してシート部材11に縫い付けられる。
接続部13は、レール構成部9の先端部間の距離より大径でかつレール部6内に挿入可能な摺動部15と、レール構成部9の先端部間の距離より小径である括れ部16とを有している。
括れ部16は、軸方向の一方側が取付部12に一体に接続され、軸方向の他方側が摺動部15に一体に接続されている。
そして、括れ部16は、ランナー3がレール2に接続された状態にて、レール構成部9の先端部間に配置されて、レール構成部9の先端部間を移動可能である。
摺動部15は、括れ部16に接続された小径部17と、この小径部17の括れ部16とは反対側に設けられた大径部18とを有している。
小径部17は、括れ部16およびレール構成部9の先端部間の距離より大径に形成され、大径部18は小径部17より大径に形成されている。すなわち、摺動部15は、外径の異なる小径部17と大径部18とによって段差部19が形成されている。
そして、小径部17および大径部18がレール部6に挿入されることにより、ランナー3がレール2に接続され、レール2に接続されたランナー3は、摺動部15がレール部6内で摺動可能である。
また、レール部6内に摺動部15が挿入された状態では、ランナー3の摺動にともなって、図3に示すようなレール部6の幅方向の中央に摺動部15が配置された通常状態から、図4に示すようにレール部6に対して摺動部15が角度α傾いた場合等のように、摺動部15がレール部6の幅方向の中央部からずれた状態となる場合がある。
図4に示すように、摺動部15がレール部6の幅方向の中央部からずれた場合には、段差部19がレール部6の内周面に接触する。すなわち、接続部13は、摺動部15の外周面全体がレール部6の内周面に面接触せず、摺動部15の大径部18の縁部と小径部17の角部とがレール構成部9の内周面に接触して少なくとも2点で点接触可能である。なお、点接触とは厳密に点接触している状態だけでなく、面状に接触せずに、略点状に接触している状態およびやや線状に接触した状態も含む。
摺動部15には、凹溝状の係合受部21が設けられている。この係合受部21は、平面視にて円形の摺動部15の中心を通るように直線状に径方向に延び、縫付孔14の開口方向と平行に形成されている。
そして、係合受部21は、図5に示すように、取付部12にシート部材11を取り付ける際に用いられる位置決め用の位置決め治具22の凸状の係合部23に係合可能であり、係合受部21と係合部23とを係合することで、ランナー3がミシンおよびシート部材11に対して位置決めされて保持される。
次に、上記一実施の形態の作用および効果を説明する。
ランナー3にシート部材11を縫い付ける際には、ミシンにシート部材11を配置し、そのシート部材11に対して位置決め治具22を固定する。
この位置決め治具22の係合部23と、ランナー3における接続部13の係合受部21とを係合させて、ランナー3をミシンおよびシート部材11に対して位置決めして、縫付状態を保持する。
このようにランナー3が位置決めされて縫付状態が保持された状態でミシンを駆動させて、ミシン針24を縫付孔14の内側と取付部12の側縁部の外側とを往復させて、縫付孔14に糸25を通しながら、取付部12とシート部材11とを縫い付ける。
そして、上記ランナー3によれば、接続部13が、位置決め治具22の係合部23に係合可能な係合受部21を有しているため、シート部材11の所定位置に所定の向きでランナー3が配置された縫付状態を保持しやすい。したがって、ミシンで縫い付ける際に、衝撃や振動による縫付状態からのランナー3の位置ずれや、縫付状態からのランナー3の転動を防止でき、シート部材11を縫い付けやすくできる。
また、ランナー3の縫付状態を保持しやすいため、例えば図6に示す変形例のように、ランナー3を、図2ないし図4に示すランナー3より全体的に外径を小さくしても、シート部材11の縫い付けが容易であり、設計の自由度を向上できる。すなわち、従来の構成のランナーでは、小さく設計するほど、シート部材11を縫い付ける際に縫付状態で保持しにくく、ランナーとシート部材11との縫付作業が煩雑であったが、係合受部21を有するランナー3では、ランナー3とシート部材11とを縫い付ける際にランナー3の大きさに影響されずに位置決めして保持できる。したがって、例えば比較的に径の太い螺子を用いてレール2をより強固に所定位置に固定するためにレール部6間の幅寸法を比較的大きく設計する場合や、よりコンパクトなレール2を設計する場合等であっても、そのレール2のレール部6の形状や大きさに合わせてランナー3を設計できる。
なお、図6に示す構成では、レール部6の内縁部の幅寸法Aと、固定部5の外縁部の幅寸法Bとの比率が1:3.8であり、レール2の大きさに対してレール構成部9の先端部間の幅寸法Aが小さく設計されている。
また、摺動部15に係合受部21が設けられたことにより、簡単な構成で縫付状態を保持できるとともに、カーテン装置1が設置された状態において、摺動部15はレール部6内に配置されるため、カーテン装置1の外部に突起物が形成されない。
係合受部21は、縫付孔14の開口方向に平行な凹溝状であることにより、係合部23に係合された状態では、縫付孔14の開口方向がミシン針24と平行になるとともに、係合部23との係合によってミシン針24の往復移動方向である横方向への位置ずれを係止できるため、縫付状態をより確実に保持できる。
ランナー3は、接続部13における摺動部15が、レール部6の内周面に対して2点で接触可能であるため、ランナー3を摺動させる際にレール部6の内周面に摺動部15が接触することによる抵抗を低減でき、摺動性を向上できる。すなわち、例えばカーテン装置1においてシート部材11を持ってスライド移動させる際に、レール2に対してランナー3が傾いたとしても、ランナー3の摺動部15がレール部6の内周面に面接触する場合に比べて、摺動の抵抗が小さく、スムーズにシート部材11を移動できる。
また、摺動部15がレール部6の内周面に対して2点で接触することにより、例えば1点で接触する場合に比べて、レール部6内での摺動部15の状態が安定しやすい。
なお、上記一実施の形態では、カーテン装置1が車両内に設置される構成としたが、このような構成には限定されず、例えば、船舶、航空機および建造物等としてもよい。
レール2は、固定部5の外縁部である側壁部7の先端部の外側面の幅寸法Aと、レール部6の内縁部であるレール構成部9の先端部間の幅寸法Bとの比率が、A:B=1:2〜1:4の範囲である構成としたが、このような構成には限定されず、レール2の形状は適宜設計できる。
ランナー3は、取付部12が略円柱状である構成としたが、このような構成には限定されず、取付部12の形状は適宜設計できる。
摺動部15は、レール部6の内周面に対して2点で接触可能な構成には限定されず、レール部6の内周面に面接触する構成等にしてもよい。なお、摺動部15がレール部6の内周面に面接触する構成の場合には、接触による抵抗を低減できるように、摺動部15やレール部6は摩擦係数の小さい素材で形成されることが好ましい。
係合受部21は、位置決め治具22の係合部23に係合可能である構成としたが、位置決め治具22に係合される構成には限定されず、シート部材11を縫い付ける際に位置決め用の係合部23に係合可能であればよい。
係合受部21は、接続部13における摺動部15に設けられた構成には限定されず、係合受部21が設けられる箇所は適宜変更できる。
また、係合受部21が溝状の構成で位置決め治具22の係合部23が凸状である構成には限定されず、係合受部21と係合部23とが係合可能な構成であればよい。
1 カーテン装置
2 レール
3 ランナー
5 固定部
6 レール部
11 シート部材
12 取付部
13 接続部
14 縫付孔
21 係合受部
23 係合部

Claims (5)

  1. シート部材を支持した状態でレールに沿って摺動するランナーであって、
    シート部材を縫い付けるための縫付孔を有しシート部材が取り付けられる取付部と、
    この取付部に設けられレールに摺動可能に接続される接続部とを具備し、
    接続部は、取付部にシート部材を縫い付ける際に位置決め用の係合部に係合可能な係合受部を有し、
    係合受部は、縫付孔の開口方向と平行な凹溝状である
    ことを特徴とするランナー。
  2. 接続部は、接続されたレールの内周面に対して少なくとも2点で点接触可能である
    ことを特徴とする請求項1記載のランナー。
  3. 請求項1または2記載のランナーと、
    ランナーが摺動可能に接続されたレールと
    を具備することを特徴とするカーテン装置。
  4. レールは、対象物に固定される固定部と、ランナーの接続部が摺動可能に接続されるレール部とを有し、
    レール部の内縁部の幅寸法と固定部の外縁部の幅寸法との比率が、1:2〜1:4となるように構成されている
    ことを特徴とする請求項記載のカーテン装置。
  5. ランナーにシート部材を縫い付ける縫付方法であって、
    ランナーは、シート部材を縫い付けるための縫付孔を有しシート部材が取り付けられる取付部と、この取付部に設けられレールに摺動可能に接続される接続部とを具備し、この接続部は係合受部を有しており、
    位置決め用の係合部とランナーにおける接続部の係合受部とを互いに係合させることにより、ランナーを位置決めして縫付状態に保持する工程と、
    ランナーを位置決めして縫付状態に保持したまま、ランナーにおける取付部の縫付孔に糸を通しながら取付部にシート部材を縫い付ける工程と
    を具備することを特徴とする縫付方法。
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