JP6688658B2 - 発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法、スチレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法及びスチレン系樹脂型内発泡成形体の製造方法 - Google Patents
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Description
(i)スチレン系樹脂を発泡剤とともに押出機等で260℃の溶融樹脂とし、該溶融
樹脂である本流溶融樹脂を190℃まで冷却し、
(ii)別途、サイド押出機にて予備混合したヘキサブロモシクロドデカン(臭素系難
燃剤)含有ポリスチレン系樹脂溶融物を前記本流溶融樹脂に添加するとともに、
(iii)ヘキサブロモシクロドデカン含有ポリスチレン系樹脂溶融物添加位置と同じ位
置にて、難燃助剤をポンプを用いて前記本流溶融樹脂に添加し、
(iv)その後、ダイを通して本流溶融樹脂を押出し、加圧水中造粒機により造粒して
発泡性スチレン系樹脂粒子を得る方法が記載されている。
[発泡性スチレン系樹脂粒子]
本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子は、スチレン系樹脂粒子中に発泡剤、難燃剤及び難燃助剤を含有したものである。また、必要に応じて、他の添加剤を含有することができ、このような添加剤としては、例えば、グラファイト、グラフェン、活性炭、カーボンブラックおよび酸化チタンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物等(輻射伝熱抑制剤)を含有させることができる。該化合物は、スチレン系樹脂型内発泡成形体の熱伝導率を低下させる効果を有し、断熱性の高いスチレン系樹脂型内発泡成形体を得る上で、好ましい態様である。
本発明で用いられるスチレン系樹脂は、スチレン単独重合体(ポリスチレンホモポリマー)のみならず、本発明の効果を損なわない範囲で、スチレンと共重合可能な他の単量体又はその誘導体が共重合されていても良い。ただし、後述する臭素化ブタジエン・ビニル芳香族炭化水素共重合体は除く。
本発明で用いられる発泡剤は、特に限定されないが、炭素数4〜5の炭化水素が望ましい。炭素数4〜5の炭化水素であれば、十分な発泡力が得られ易く、高発泡化し易いものとなる。炭素数4〜5の炭化水素としては、例えばノルマルブタン、イソブタン、ノルマルペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、又はシクロペンタン等の炭化水素が挙げられる。これらは1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明で用いられる難燃剤としては、特に限定されず、従来からスチレン系樹脂発泡成形体に用いられる難燃剤をいずれも使用でき、臭素系難燃剤、リン系難燃剤、窒素系難燃剤、シリコン系難燃剤、水和金属系難燃剤等が挙げられるが、その中でも、難燃性付与効果が高い臭素系難燃剤が望ましい。本発明で用いられる臭素系難燃剤としては、例えば、2,2−ビス[4−(2,3−ジブロモ−2−メチルプロポキシ)−3,5−ジブロモフェニル]プロパン(別名:テトラブロモビスフェノールA−ビス(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルエーテル))、又は2,2−ビス[4−(2,3−ジブロモプロポキシ)−3,5−ジブロモフェニル]プロパン(別名:テトラブロモビスフェノールA−ビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル))、テトラブロモビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールAジアリルエーテル、テトラブロモビスフェノールAジメタリルエーテル、テトラブロモビスフェノールAジグリシジルエーテル、テトラブロモビスフェノールAジグリシジルエーテルのトリブロモフェノール付加物、テトラブロモビスフェノールAビス(2−ブロモエチルエーテル)、テトラブロモビスフェノールSビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)、テトラブロモビスフェノールS等の臭素化ビスフェノール系化合物、臭素化スチレン・ブタジエンブロック共重合体、臭素化ランダムスチレン・ブタジエン共重合体、又は臭素化スチレン・ブタジエングラフト共重合体等の臭素化ブタジエン・ビニル芳香族炭化水素共重合体(例えば、特表2009−516019号公報に開示されている)、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート、モノ(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート、ジ(2,3−ジブロモプロピルイソシアヌレート)、モノ(2,3,4−トリブロモブチル)イソシアヌレート、ジ(2,3,4−トリブロモブチル)イソシアヌレート、トリス(2,3,4−トリブロモブチル)イソシアヌレート等の臭素化イソシアヌレート系化合物、ヘキサブロモシクロドデカン、テトラブロモシクロオクタン等の臭素化脂環族化合物、ヘキサブロモベンゼン、ペンタブロモトルエン、エチレンビスペンタブロモジフェニル、デカブロモジフェニルエーテル、オクタブロモジフェニルエーテル、ペンタブロモベンジルブロマイド、ビス(2,4,6ートリブロモフェノキシ)エタン、テトラブロモ無水フタル酸、オクタブロモトリメチルフェニルインダン、ペンタブロモベンジルアクリレート、トリブロモフェニルアリルエーテル、2,3−ジブロモプロピルペンタブロモフェニルエーテル等の臭素化芳香族化合物、エチレンビステトラブロモフタルイミド、エチレンビスジブロモノルボルナンジカルボキシイミド、2,4,6−トリス(2,4,6−トリブロモフェノキシ)1,3,5−トリアジンなどの臭素および窒素原子含有化合物、テトラブロモビスフェノールAポリカーボネートオリゴマー、テトラブロモビスフェノールAジグリシジルエーテルとブロモ化ビスフェノール付加物エポキシオリゴマー等の臭素化ビスフェノール類誘導体オリゴマー、ペンタブロモベンジルアクリレートポリマーなどの臭素化アクリル樹脂、トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェート、トリス(ブロモフェニル)ホスフェート等の臭素および燐原子含有化合物、臭化アンモニウム等の臭素化無機化合物、等が挙げられる。
本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子においては、難燃助剤をさらに含有することにより、難燃剤と併用することで、高い難燃性を発現することができる。特に、臭素系難燃剤を用いる際には、熱により分解しラジカルを発生する難燃助剤(ラジカル発生剤)が好適に用いられる。
本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子は、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、輻射伝熱抑制剤、熱安定剤、造核剤、加工助剤、耐光性安定剤、発泡助剤、帯電防止剤、及び顔料等の着色剤よりなる群から選ばれる1種以上の他の添加剤を含有していてもよい。本発明における他の添加剤の添加量は、スチレン系樹脂100重量部に対し、他の添加剤が0重量部以上、20重量部以下であることが好ましい。
本発明で用いられる輻射伝熱抑制剤(近赤外又は赤外領域(例えば、800〜3000nm程度の波長域)の光を反射、散乱又は吸収する特性を有する物質)としては、例えば、グラファイト、グラフェン、活性炭、カーボンブラック、酸化チタン、及び金属アルミニウム等が挙げられる。これらの中でも、スチレン系樹脂型内発泡成形体の断熱性向上の観点から、グラファイト、グラフェン、活性炭、カーボンブラック、及び酸化チタンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物が好ましく、グラファイトが最も好ましい。
本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子においては、さらに、熱安定剤を併用することによって、製造工程における臭素系難燃剤の分解による難燃性の悪化及び発泡性スチレン系樹脂粒子の劣化を抑制することができる。
本発明で用いられる造核剤としては、例えば、シリカ、ケイ酸カルシウム、ワラストナイト、カオリン、クレイ、マイカ、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、又はタルク等の無機化合物、メタクリル酸メチル系共重合体、又はエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂等の高分子化合物、ポリエチレンワックス等のオレフィン系ワックス、メチレンビスステアリルアマイド、エチレンビスステアリルアマイド、ヘキサメチレンビスパルミチン酸アマイド、又はエチレンビスオレイン酸アマイド等の脂肪酸ビスアマイド等が挙げられる。
本発明においては、本発明の効果を損なわない範囲で、更に、加工助剤、耐光性安定剤、発泡助剤、帯電防止剤、及び顔料等の着色剤等を添加することができる。
本発明における発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法は、スチレン系樹脂と発泡剤を含む本流溶融樹脂が流れる流路であって、かつ、主押出機より下流側である流路の異なる位置に複数の副原料添加装置を設け、少なくとも難燃剤と難燃助剤を別々の副原料添加装置より本流溶融樹脂中に添加し、その後、小孔を有するダイを通して、加圧水中に押出すとともに、押出された樹脂を回転カッターにより切断することを特徴とする発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法である。
本発明のスチレン系樹脂予備発泡粒子は、前述した本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子を後述の方法で発泡させて得ることができ、後述するスチレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法等により発泡性スチレン系樹脂粒子をおおむね10倍以上、110倍以下に発泡させたものである。
本発明におけるスチレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法は、従来公知の予備発泡工程を採用することができる。該予備発泡工程によれば、例えば、加熱水蒸気によっておおむね10倍以上、110倍以下に発泡させてスチレン系樹脂予備発泡粒子とすることができる。
本発明のスチレン系樹脂型内発泡成形体は、前述した本発明のスチレン系樹脂予備発泡粒子を型内発泡成形したものである。
本発明におけるスチレン系樹脂型内発泡成形体の製造方法としては、従来公知の成形機を用いた成形工程を採用することができる。そして、使用される金型の形状により、複雑な形の型物成形体やブロック状の成形体を得ることができる。
(1)成形機に搭載した固定型と移動型からなる金型に、充填機を通して金型内にスチレン系樹脂予備発泡粒子を充填する工程(充填工程)。
(2)金型内に水蒸気を流すことにより、金型及び金型チャンバー内に存在する空気を追い出すと共に、金型全体を加熱する工程(予備加熱工程)。
(3)固定型側から移動型側に水蒸気を流すことにより、金型内に充填されたスチレン系樹脂予備発泡粒子の間に存在する空気を追い出すと共に加熱する工程(一方加熱工程)。
(4)次いで、移動型側から固定型側に水蒸気を流すことにより、金型内に充填されたスチレン系樹脂予備発泡粒子の間に存在する空気を更に追い出すと共に、加熱する工程(逆一方加熱工程)。
(5)固定型側と移動型側の両方から水蒸気を流すことにより、金型内に充填されたスチレン系樹脂予備発泡粒子表面が軟化する迄、充分温度を上昇させて、スチレン系樹脂予備発泡粒子同士を最終的に融着せしめ、一定形状のスチレン系樹脂型内発泡成形体とする工程(両面加熱工程)。
(6)金型を冷却した後、金型を開き、スチレン系樹脂型内発泡成形体を取り出す工程(冷却・取り出し工程)。
本発明のスチレン系樹脂型内発泡成形体は、例えば、建築用断熱材、浴室用断熱材及び貯湯タンク断熱材等の各種用途に使用できる。
住宅等の断熱材は、難燃性が重要な課題であり、かつ、10年以上使用されるため、長期間経過後の断熱性維持が重要な課題となっている。本発明で得られるスチレン系樹脂型内発泡成形体は、従来のスチレン系樹脂型内発泡成形体よりも安定した難燃性を示し、また、長期間経過後の熱伝導率を低くすることができるため、床、壁、屋根等に用いられる建築用断熱材として好適に使用することができる。
近年、風呂の湯温低下を防ぐために浴室の壁、天井、床さらに浴槽に断熱材が使用されることがある。本発明で得られるスチレン系樹脂型内発泡成形体は、従来のスチレン系樹脂型内発泡成形体よりも安定した難燃性を示し、また、長期間経過後の熱伝導率を低くすることができるため、浴室用断熱材に好適に使用できる。
エコキュート(登録商標)等の貯湯タンクには湯温低下を防ぐために断熱材が使用されている。本発明で得られるスチレン系樹脂型内発泡成形体は、従来のスチレン系樹脂型内発泡成形体よりも安定した難燃性を示し、また、長期間経過後の熱伝導率を低くすることができるため、貯湯タンク用断熱材に好適に使用できる。
スチレン系樹脂予備発泡粒子を、内容積2000cm3のポリエチレン製カップに擦切り一杯量り取り、重量を測定し、風袋重量を差引いてスチレン系樹脂予備発泡粒子の重量を求めた。
なお、スチレン系樹脂予備発泡粒子の嵩倍率(発泡倍率)「倍」は、慣習的に「cm3/g」でも表されている。
スチレン系樹脂型内発泡成形体から、熱伝導率の測定の場合と同様に、長さ300mm×幅300mm×厚さ25mmのサンプルを切り出した。サンプルの重量(g)を測定すると共に、ノギスを用いて、縦寸法、横寸法、厚さ寸法を測定した。測定された各寸法からサンプルの体積(cm3)を計算し、下記計算式に従って発泡倍率を算出した。
なお、スチレン系樹脂型内発泡成形体の発泡倍率「倍」は、慣習的に「cm3/g」でも表されている。
作製された長さ450mm×幅310mm×厚み25mmのスチレン系樹脂型内発泡成形体を60℃温度下にて48時間静置し、さらに23℃温度下にて24時間静置した後、1つのスチレン系樹脂型内発泡成形体から、長さ200mm×幅25mm×厚み10mmの試験片を20本切り出した。その後、JIS A 9511:2006R(発泡プラスチック保温材)の燃焼性測定方法Aに準じて、難燃試験を行い、
0秒以上1秒以下で消炎する試験片数、
1秒を超え2秒以下で消炎する試験片数、
2秒を超え3秒以下で消炎する試験片数、
3秒を超えて消炎する試験片数、
を数え、難燃レベルの安定性を評価した。また、試験片20本の消炎時間の平均値を算出した。
一般的に熱伝導率の測定平均温度が大きい方が熱伝導率の値は大きくなることが知られており、断熱性を比較するためには測定平均温度を定める必要がある。本明細書では発泡プラスチック保温材の規格であるJIS A 9511:2006Rで定められた23℃を基準に採用している。
(A)スチレンホモポリマー[PSジャパン(株)製、680]。
(B)グラファイト[(株)丸豊鋳材製作所製、鱗片状黒鉛SGP−40B]
グラファイト単位溶液濃度あたりのレーザー散乱強度:4.0{%/(mg/ml)}/重量%。
(C1)2,2−ビス[4−(2,3−ジブロモ−2−メチルプロポキシ)−3,5−ジブロモフェニル]プロパン[第一工業製薬(株)製、SR−130、臭素含有量=66重量%]
(C2)臭素化(スチレン-ブタジエン共重合体)[ケムチュラ社製、EMERALD INNOVATION 3000、臭素含有量=65重量%]
(C3)ヘキサブロモシクロドデカン[アルベマール社製、SAYTEX HP−900、臭素含有量=74重量%]。
(D1)テトラキス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジルオキシカルボニル)ブタン[(株)ADEKA製 LA−57]
(D2)ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト[(株)ADEKA製 PEP−36]
(D3)3,9−ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェノキシ)−2,4,8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスファスピロ[5.5]ウンデカン[ADDIVANT社製 Ultranox626]
(D4)ペンタエリトリトールテトラキス[3−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート][ADDIVANT社製 ANOX20]
(D5)クレゾールノボラック型エポキシ樹脂[ハンツマンジャパン(株)製、ECN−1280,エポキシ当量212〜233g/eq.]。
(E1)ジ−t−ブチルパーオキサイド[日油(株)製、パーブチルD(純度98%以上)]
(E2)t−ブチルハイドロパーオキサイド[日油(株)製、パーブチルH−69(純度69%、希釈剤:水)]。
(F)混合ペンタン(ノルマルペンタン80重量%とイソペンタン20重量%の混合物)[ノルマルペンタン及びイソペンタンはいずれも和光純薬工業(株)製、試薬品]。
(G)エチレンビスステアリン酸アミド[日油(株)製、アルフローH−50S]。
(I)バンバリーミキサーに、スチレンホモポリマー(A)49重量%、グラファイト(B)50重量%、エチレンビスステアリン酸アミド(G)1重量%の全重量(A+B+G)が100重量%となる様に原料投入して、5kgf/cm2の荷重をかけた状態で加温冷却を行わずに20分間溶融混練した。この際、樹脂温度を測定したところ180℃であった。ルーダーに供給して先端に取り付けられた小穴を有するダイを通して吐出250kg/hrで押出されたストランド状の樹脂を30℃の水槽で冷却固化させた後、切断してマスターバッチを得た。マスターバッチ中のグラファイト含有量は50重量%であった。
(J1)二軸押出機に、スチレンホモポリマー(A)を供給して溶融混練した後、押出機途中より臭素系難燃剤(C1)、安定剤(D1)及び(D2)の混合物を供給して、さらに溶融混練した。ただし、各材料の重量比率は、(A):(C1):(D1):(D2)=70:28.5:0.6:0.9、(A)+(C1)+(D1)+(D2)=100重量%とした。押出機先端に取り付けられた小穴を有するダイを通して、吐出300kg/hrで押出されたストランド状の樹脂を20℃の水槽で冷却固化させた後、切断して臭素系難燃剤と熱安定剤との混合物のマスターバッチを得た。このとき押出機の設定温度は170℃で実施した。マスターバッチ中の臭素含有量は18.8重量%であった。
[樹脂溶融装置の構成]
発泡性スチレン系樹脂粒子を作製するに当たり、同方向2軸押出機(主押出機)、SMX、SMR、GP、CP及びダイを次のように直列に接続した製造装置を組み立てた。
『同方向2軸押出機(主押出機)−GP1−CP1−GP2−SMX1−GP3−SMR1−GP4−CP2−SMX2−GP5−SMR2−GP6−CP3−SMX3−GP7−SMR3−GP8−ダイ』。
各原料を次のようにして樹脂溶融装置に投入した。即ち、主原料であるスチレンホモポリマー(A)を同方向2軸押出機(主押出機)に投入し、発泡剤(F)をCP1の発泡剤添加口1より圧入し、臭素系難燃剤(C1)を含む難燃剤マスターバッチ(J1)をCP2の副原料添加口2より添加し、難燃助剤(E1)をCP3の副原料添加口3より添加した。
発泡性スチレン系樹脂粒子を作製し、15℃で保管してから2週間後に発泡性スチレン系樹脂粒子を予備発泡機[大開工業株式会社製、BHP−300]に投入し、0.08MPa(ゲージ圧)の水蒸気を予備発泡機に導入して発泡させ、嵩倍率において発泡倍率50倍の予備発泡粒子を得た。
得られた嵩倍率50倍のスチレン系樹脂予備発泡粒子を、発泡スチロール用成形機[ダイセン工業(株)製、KR−57]に取り付けた型内成形用金型(長さ450mm×幅310mm×厚み25mm)内に充填して、0.06MPa(ゲージ圧)の水蒸気を導入して型内発泡させた後、金型に水を3秒間噴霧して冷却した。スチレン系樹脂型内発泡成形体が金型を押す圧力が0.015MPa(ゲージ圧力)なるまでスチレン系樹脂型内発泡成形体を金型内に保持した後に、スチレン系樹脂型内発泡成形体取り出して、直方体状のスチレン系樹脂型内発泡成形体を得た。発泡倍率は50倍であった。
各原料の種類や配合量が表1記載となるように変更した以外は、実施例1と同じ樹脂溶融装置を用い、同様の方法により、発泡性スチレン系樹脂粒子を得た。但し、グラファイトを添加する実施例においては、グラファイトマスターバッチ(I)を用い、該グラファイトマスターバッチを主原料であるスチレンホモポリマー(A)とあらかじめブレンドしておき、二軸押出機(主押出機)に投入した。
各原料の種類や配合量が表1記載となるように変更した以外は、実施例1と同じ樹脂溶融装置を用い、同様の方法により、発泡性スチレン系樹脂粒子を得た。但し、グラファイトはマスターバッチではなく、グラファイト(B)をそのまま用い、主原料であるスチレンホモポリマー(A)とあらかじめブレンドしておき、二軸押出機(主押出機)に投入した。
臭素系難燃剤(C1)を含む難燃剤マスターバッチ(J1)の添加口と難燃助剤(E1)の添加口を入れ替え、臭素系難燃剤(C1)を含む難燃剤マスターバッチ(J1)をCP3の副原料添加口3より添加し、難燃助剤(E1)をCP2の副原料添加口2より添加した以外は、実施例1と同様にした。
各原料の種類や配合量が表2記載となるように変更するとともに、臭素系難燃剤を含む難燃剤マスターバッチと難燃助剤を同じ位置から添加した。即ち、臭素系難燃剤を含む難燃剤マスターバッチと難燃助剤のいずれも、CP2の副原料添加口2より添加した。なお、CP3の副原料添加口3は塞いでしまい、使用しなかった。
各原料の種類や配合量が表2記載となるように変更するとともに、臭素系難燃剤を含む難燃剤マスターバッチと難燃助剤を同じ位置から添加した。即ち、臭素系難燃剤を含む難燃剤マスターバッチと難燃助剤のいずれも、CP3の副原料添加口3より添加した。なお、CP2の副原料添加口2は塞いでしまい、使用しなかった。
Claims (12)
- スチレン系樹脂と発泡剤を含む本流溶融樹脂が流れる流路であって、かつ、主押出機より下流側である流路の異なる位置に複数の副原料添加装置を設け、少なくとも難燃剤と難燃助剤を別々の副原料添加装置より本流溶融樹脂中に添加し、その後、小孔を有するダイを通して、加圧水中に押出すとともに、押出された樹脂を回転カッターにより切断することを特徴とする発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法。
- 難燃剤が難燃助剤よりも上流側で本流溶融樹脂中に添加されることを特徴とする請求項1記載の発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法。
- スチレン系樹脂が主押出機で溶融混練され、主押出機から押出された溶融樹脂に発泡剤を圧入して本流溶融樹脂とすることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法。
- 前記スチレン系樹脂と発泡剤を含む本流溶融樹脂が流れる流路であって、かつ、主押出機より下流側である流路が、スタティックミキサー、スタティッククーラー、ギアポンプ、継続配管の少なくとも1つ以上で構成されることを特徴とする請求項1〜3何れか一項に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法。
- 前記副原料添加装置の少なくとも1つが副押出機を含み、難燃剤及び/又は難燃助剤を熱可塑性樹脂と溶融混練後、溶融状態で本流溶融樹脂に添加することを特徴とする請求項1〜4何れか一項に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法。
- スチレン系樹脂100重量部に対し、発泡剤が4重量部以上、9重量部以下、臭素系難燃剤が0.1重量部以上、7重量部以下、難燃助剤が0.01重量部以上、3重量部以下、他の添加剤が0重量部以上、20重量部以下、であり、
前記他の添加剤は、前記主押出機に添加する、及び/又は、前記主押出機より下流側に設けた副原料添加装置より添加することを特徴とする請求項1〜5何れか一項に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法。 - 難燃剤が、臭素化ビスフェノール系化合物、臭素化ブタジエン・ビニル芳香族炭化水素共重合体、臭素化イソシアヌレート系化合物、及び臭素化脂環族化合物よりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物であることを特徴とする請求項1〜6何れか一項に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法。
- 難燃助剤が、ラジカル発生剤であることを特徴とする請求項1〜7何れか一項に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法。
- ラジカル発生剤が、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、及び2,3−ジメチル−2,3−ジフェニルブタンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物であることを特徴とする請求項8に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法。
- 他の添加剤が、グラファイト、グラフェン、活性炭、カーボンブラック、及び酸化チタンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物であることを特徴とする請求項1〜9何れか一項に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子を発泡させるスチレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法。
- 請求項11に記載のスチレン系樹脂予備発泡粒子を型内発泡成形するスチレン系樹脂型内発泡成形体の製造方法。
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