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JP6699077B2 - 端子構造、携帯端末、および端子部の製造方法 - Google Patents
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JP6699077B2 - 端子構造、携帯端末、および端子部の製造方法 - Google Patents

端子構造、携帯端末、および端子部の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、携帯端末や携帯電話機などの電子機器に用いられる端子構造、それを備えた携帯端末、および端子部の製造方法に関する。
例えば、携帯端末を充電するためのクレードルにおいては、特許文献1に記載されているように、基台に携帯端末の端部が挿入する嵌合凹部を設けると共に、基台の内部に可動接点端子を嵌合凹部内に進退可能に設け、携帯端末の端部を基台の嵌合凹部に装着させた際に、基台の可動接点端子が携帯端末の端部に設けられた端子の被接触部に接触した状態で摺動することにより、携帯端末の端子と基台の可動接点端子を電気的に接続する構造のものが知られている。
特開2012−248373号公報
この種のクレードルの可動接点端子は、基台の嵌合凹部内に進退可能に突出する接触突起部と、基台の内部に位置する接触突起部の内端部に設けられたアーム部と、このアーム部の一端部を支持する支持部と、この支持部を支点として接触突起部を嵌合凹部の内部に向けて弾力的に付勢するばね部と、を備えている。
これにより、このクレードルは、基台の嵌合凹部に携帯端末の端部が装着される際に、携帯端末の端子の被接触部が可動接点端子の接触突起部に接触し、この状態で携帯端末の端部が基台の嵌合凹部に押し込まれて、携帯端末の端子の被接触部が可動接点端子の接触突起部を押圧すると、可動接点端子の支持部を中心にアーム部が回転し、このアーム部の回転に伴って接触突起部が移動することにより、この接触突起部が携帯端末の端子の被接触部に弾接した状態で摺動するように構成されている。
しかしながら、このようなクレードルでは、可動接点端子の接触突起部が携帯端末の端子の被接触部に接触した状態で摺動するので、携帯端末の端子における被接触部の汚れを除去することができても、接触突起部の摺動が終了する終端部では、携帯端末の端子における被接触部の汚れを完全に除去することができないばかりか、携帯端末の端子の被接触部に接触突起部が1点接触または線接触で接触するため、携帯端末の端子の被接触部と可動接点端子の接触突起部との導通性が不安定になり易く、接続信頼に欠けるという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、複数箇所での点接触により接続信頼性を確保することができる端子構造、それを備えた携帯端末、および端子部の製造方法を提供することである。
この発明は、接点ピンの先端部が接触される被接触部の第1面に、平坦面と、前記平坦面から前記先端部の接触側に突出する突起部とが設けられ、前記先端部が前記平坦面に突き当てられて摺動した上、前記先端部が前記突起部の外周に押し当てられ、前記先端部は、前記突起部の外周に押し当てられた際に、前記被接触部の前記第1面と複数点接触となった状態で当該突起部の外周に沿って更に摺動することを特徴とする端子構造である。
また、この発明は、接点ピンの先端部が接触される被接触部の第1面に、平坦面と、前記平坦面から前記先端部の接触側に突出する突起部とが設けられ、前記先端部が前記平坦面に突き当てられて摺動した上、前記先端部が前記突起部の外周に押し当てられ、前記突起部は、頭頂部から外周の付け根に亘る裾野領域が円弧状または湾曲状の凹曲面に形成され、前記凹曲面の曲率が前記先端部よりも大きく形成されていることを特徴とする端子構造である。
また、この発明は、接点ピンの先端部が接触される被接触部の第1面に、平坦面と、前記平坦面から前記先端部の接触側に突出する突起部とが設けられ、前記先端部が前記平坦面に突き当てられて摺動した上、前記先端部が前記突起部の外周に押し当てられ、前記先端部は、前記突起部の外周に突き当った上、前記先端部の摺動方向と直交する前記突起部の両側の外周のうちの何れかの一方の方向に向かうことを特徴とする端子構造である。
また、この発明は、接点ピンの先端部が接触される被接触部の第1面に平坦面と凹部とが設けられ、前記先端部が前記平坦面に突き当てられて摺動した上、前記先端部が前記凹部に押し当てられ、前記先端部は、前記凹部に押し当てられた際に、前記被接触部の前記第1面と複数点接触となった状態で当該凹部内を更に摺動することを特徴とする端子構造である。
また、この発明は、接点ピンの先端部が接触される被接触部の第1面に平坦面と凹部とが設けられ、前記先端部が前記平坦面に突き当てられて摺動した上、前記先端部が前記凹部に押し当てられ、前記凹部は、前記先端部の摺動方向と直交する幅方向の長さが前記先端部の直径よりも短く形成されていることを特徴とする端子構造である。
また、この発明は、接点ピンの先端部が接触して摺動する被接触部の第1面に平坦面と突起部とが設けられた端子を製作する第1の工程と、前記端子を保持した第1の金型に第2の金型を重ね合わせて、少なくとも前記突起部を避けるようにして前記平坦面に前記第2の金型を接触させた状態で、前記平坦面を前記第2の金型に押え部で押し付けて固定する第2の工程と、前記第1の金型と前記第2の金型とによって囲われた空間部内に樹脂を注入して、前記平坦面の少なくとも一部および前記突起部が露出するように前記端子をモールドする第3の工程と、を備えていることを特徴とする端子部の製造方法である。
さらに、この発明は、接点ピンの先端部が接触して摺動する被接触部の第1面に平坦面と凹部とが設けられた端子を製作する第1の工程と、前記端子を保持した第1の金型に第2の金型を重ね合わせて、前記平坦面に前記第2の金型を接触させた状態で、前記平坦面を前記第2の金型に押え部で押し付けて固定する第2の工程と、前記第1の金型と前記第2の金型とによって囲われた空間部内に樹脂を注入して、前記平坦面の少なくとも一部および前記凹部が露出するように前記端子をモールドする第3の工程と、を備えていることを特徴とする端子部の製造方法である。
この発明によれば、複数箇所での点接触により接続信頼性を確保することができる。
この発明を適用した携帯端末をクレードルに装着した状態の第1実施形態を示した斜視図である。 図1に示された携帯端末が装着するクレードルの嵌合凹部を示し、(a)はその要部の拡大斜視図、(b)は(a)の要部を更に拡大した斜視図である。 図2に示されたクレードルに設けられた接続部を示した要部の拡大斜視図である。 図1に示された携帯端末とクレードルとのA−A矢視における要部を示した拡大断面図である。 図1に示された携帯端末の下端部側を示した要部の拡大斜視図である。 図5に示された携帯端末の端子部を示し、(a)はそのB−B矢視において要部を破断して示した拡大斜視図、(b)はその端子を示した拡大斜視図である。 図6に示された端子の突起部に接点ピンが押し当てられた状態を示した要部の拡大断面図である。 図5に示された携帯端末の端子部を示し、(a)はそれを表面側から見た拡大斜視図、(b)はそれを裏面側から見た拡大斜視図、(c)は(b)のC−C矢視において破断して示した要部の拡大斜視図である。 図6(b)に示された端子を製造する過程の一部を示した要部の拡大平面図である。 図8に示された端子部を製造する金型を示し、(a)はその金型の要部を示した拡大断面図、(b)は(a)のD−D矢視における拡大断面図である。 この発明を適用した携帯端末をクレードルに装着した状態の第2実施形態を示した斜視図である。 図11に示された携帯端末とクレードルとのE−E矢視における要部を示した拡大断面図である。 図11に示された携帯端末の下端部側を示した要部の拡大斜視図である。 図13に示された携帯端末の端子部を示し、(a)はそのF−F矢視において要部を破断して示した拡大斜視図、(b)はその端子を示した拡大斜視図である。 図14に示された端子の凹部に接点ピンが押し当てられた状態を示した要部の拡大断面図である。 図13に示された携帯端末の端子部を示し、(a)はそれを表面側から見た拡大斜視図、(b)はそれを裏面側から見た拡大斜視図、(c)は(b)のG−G矢視において破断して示した要部の拡大斜視図である。 図15(b)に示された端子を製造する過程の一部を示した要部の拡大平面図である。 図16に示された端子部を製造する金型を示し、(a)はその金型の要部を示した拡大断面図、(b)は(a)のH−H矢視における拡大断面図である。
(第1実施形態)
以下、図1〜図10を参照して、この発明を携帯端末に適用した第1実施形態について説明する。
この携帯端末1は、図1に示すように、クレードル2に着脱可能に挿着されるように構成されている。この携帯端末1は、機器ケース3を備えている。この機器ケース3は、縦方向(図1では上下方向)に長いほぼ長方形の箱状に形成されている。
この機器ケース3の表面には、図1に示すように、情報を表示する表示部4と、情報を入力する入力部5と、が設けられており、この機器ケース3の側面には、サイドスイッチ6が設けられている。表示部4は、液晶表示パネルやEL(エレクトロ・ルミネッセンス)表示パネルなどの平面型の表示パネルであり、機器ケース3の上辺側におけるほぼ半分の領域に設けられ、情報を電気光学的に表示するように構成されている。
入力部5は、図1に示すように、テンキー、カーソルキー、決定キー、ファンクションキーなどの各種のキーを備え、機器ケース3の下辺側におけるほぼ半分の領域に設けられ、キー操作によって情報を入力するように構成されている。サイドスイッチ6は、トリガーキーであり、機器ケース3の上辺部に設けられた光学読取部(図示せず)を駆動させて物品のバーコードを読み取るように構成されている。
一方、携帯端末1が装着するクレードル2は、図1に示すように、携帯端末1を充電すると共に、携帯端末1との間でデータの授受を行うためのものである。このクレードル2は、基台7を備えている。この基台7には、携帯端末1の機器ケース3が斜め上方から着脱可能に挿着する嵌合凹部8が設けられている。
この嵌合凹部8内の底部には、図2および図3に示すように、携帯端末1と電気的に接続する接続部10が設けられている。この接続部10は、複数の接点ピン11と、これら複数の接点ピン11それぞれを保持する複数の板ばね12と、これら複数の板ばね12が配置される接続台13と、この接続台13が配置される接続基板9と、を備えている。この場合、接続基板9と接続台13とは、基台7の内部に配置されている。
複数の板ばね12は、図3に示すように、各一端部が接続台13上に並列に設けられた複数の支持台12aにそれぞれ取り付けられ、各支持台12aを支点として他端部側が上下方向に撓み変形するように構成されている。複数の接点ピン11それぞれは、複数の板ばね12における支持台12aと反対側に位置する各他端部上に起立して設けられている。
これら複数の接点ピン11それぞれは、図2および図3に示すように、円柱状に形成され、その各上端に位置する各先端部11aが半球状または湾曲状に形成されている。これら複数の接点ピン11は、その各先端部11aが基台7の嵌合凹部8における底部に設けられた各開口部8aを通して嵌合凹部8内に進退可能に突出するように構成されている。
これにより、接続部10は、図2〜図4に示すように、携帯端末1の機器ケース3がクレードル2の嵌合凹部8に挿着される際に、複数の接点ピン11の各先端部11aに携帯端末1の下辺部側の端部に設けられた端子部14の各端子15がそれぞれ弾力的に接触するように構成されている。
すなわち、この接続部10は、図2〜図4に示すように、携帯端末1の機器ケース3がクレードル2の嵌合凹部8に押し込まれて、携帯端末1の端子部14の各端子15が複数の接点ピン11の各先端部11aを押圧する際に、各板ばね12がそれぞれ上下方向に撓み変形することにより、複数の接点ピン11の各先端部11aが携帯端末1の各端子15に弾接した状態で、各板ばね12の撓み変形に応じて所定の方向に摺動するように構成されている。
ところで、携帯端末1の端子部14は、図5〜図8に示すように、並列に配列された複数の端子15と、これら複数の端子15の配列方向(図8(a)では左右方向)に長いほぼ長方形の端子ホルダ16と、を備えている。この端子部14は、複数の端子15が端子ホルダ16の長手方向に沿って並列に並んだ状態で合成樹脂製の端子ホルダ16に埋め込まれ、この状態で機器ケース3内の下端部に取り付けられて、機器ケース3の下端部に設けられた開口部3aから外部に露出するように構成されている。
すなわち、この端子部14は、図5〜図8に示すように、合成樹脂製の端子ホルダ16の周囲に設けられた取付溝16aに、機器ケース3の下端部に設けられた開口部3aの縁部が係合した状態で、機器ケース3内の下端部に取り付けられている。これにより、端子部14は、複数の端子15の各被接触部17が機器ケース3の開口部3aから外部に露出するように構成されている。
これら複数の端子15は、図6(a)および図6(b)に示すように、それぞれ金属板で形成されており、この金属板は、その表面に金、銀などの導電メッキが施されている。これら複数の端子15それぞれは、縦方向に長い四角形状の被接触部17と、この被接触部17の両側に折り曲げられて設けられた一対の補強部18と、これら一対の補強部18の一方に設けられた接続片19と、を備えている。
すなわち、これら複数の端子15それぞれは、図5〜図8に示すように、被接触部17が端子ホルダ16の表面に露出して配置され、一対の補強部18が端子ホルダ16内に埋め込まれ、接続片19が端子ホルダ16の裏面側に突出した状態で、端子ホルダ16にその長手方向に並列に並んで設けられている。
このため、複数の端子15それぞれは、図5〜図8に示すように、一対の補強部18が端子ホルダ16内に埋め込まれていることにより、端子ホルダ16に強固に取り付けられる。また、複数の端子15は、接続片19が端子ホルダ16の裏面側に突出していることにより、携帯端末1の内部の回路基板(図示せず)と電気的に接続されるように構成されている。
この場合、被接触部17は、図6(a)および図6(b)に示すように、その第1面である表面に接続部10の接点ピン11の先端部11aが接触して摺動するものであり、四角形の平板状に形成されている。この場合、被接触部17は、その第1面である表面に平坦面17aと突起部20とが形成されている。
この被接触部17には、図6(a)および図6(b)に示すように、予め定められた位置、つまり被接触部17の表面に対して接点ピン11の先端部11aが摺動する摺動領域内において、被接触部17の中心部からずれた位置に規制部である突起部20が設けられている。
すなわち、この被接触部17には、図6および図7に示すように、接続部10の接点ピン11の先端部11aが突き当てられて摺動する摺動方向である縦方向において、先端部11aの摺動が終了する終端部附近に、突起部20が被接触部17の表面側にほぼ円錐形の山形状に突出して設けられている。このため、被接触部17には、突起部20が設けられていない領域である平坦面17aが、先端部11aの摺動を開始する側(図6(a)では下辺部側)に広く設けられている。
すなわち、この突起部20は、図6(a)および図6(b)に示すように、被接触部17の平坦面17aが接点ピン11の先端部11aに押し当てられて板ばね12を最も撓ませたときに、接点ピン11の先端部11aが対応する位置(図6(a)では上辺部側)に設けられている。これにより、この突起部20は、接点ピン11の先端部11aが被接触部17に突き当てられて平坦面17aを摺動した後に、先端部11aが押し当てられることにより、先端部11aの位置を規制するように構成されている。
この場合、突起部20は、図6および図7に示すように、頭頂部20aの周囲に位置する裾野領域の付け根20bが、突起部20の頭頂部20aを中心とする同心円状に設けられている。これにより、接点ピン11の先端部11aは、板ばね12の撓み変形に伴って摺動して突起部20の外周に突き当った際に、突起部20における被接触部17の第1面である表面に2点接触するように構成されている。また、この2点接触した状態で、先端部11aは被接触部17の付け根20bに沿って更に摺動するように構成されている。
すなわち、この突起部20は、図6および図7に示すように、頭頂部20aから外周の付け根20bに亘る裾野領域が円弧状または湾曲状の凹曲面に形成され、この凹曲面の曲率が接点ピン11の先端部11aの曲率よりも大きく形成されている。つまり、裾野領域の凹曲面の曲率半径は、接点ピン11の先端部11aの曲率半径よりも小さく形成されている。
これにより、接点ピン11は、図7に示すように、その先端部11aが被接触部17の平坦面17aを摺動して突起部20の外周に突き当った際に、突起部20の頭頂部20a側に位置する裾野領域の箇所と付け根20b側に位置する裾野領域の箇所との2箇所に接触し、この状態で頭頂部20aを境にして、先端部11aの摺動方向と直交する方向に位置する両側の裾野領域の付け根20bのうちの何れか一方の方向に予測不可能に向かうように構成されている。また、接点ピン11は、その先端部11aが付け根20bのうちの何れか一方の方向に向かった後にその一方の付け根20bに沿って更に摺動し、突起部20の外周における所定の位置で停止するように構成されている。
すなわち、接点ピン11の先端部11aは、図7に示すように、曲率が突起部20における裾野領域の凹曲面の曲率よりも小さく形成されているため、突起部20に突き当った際に、不安定な状態になり、この状態で板ばね12のばね力に押し付けられて摺動することにより、突起部20の頭頂部20aを境にして、先端部11aの摺動方向と直交する方向に位置する両側の裾野領域の付け根20bの何れか一方の方向に予測不可能に向かうように構成されている。また、接点ピン11は、その先端部11aが付け根20bのうちの何れか一方の方向に向かった後にその一方の付け根20bに沿って更に摺動し、突起部20の外周における所定の位置で停止するように構成されている。
また、この接点ピン11の先端部11aは、図7に示すように、被接触部17の突起部20に突き当って、先端部11aの摺動方向と直交する方向に位置する突起部20の片側に摺動した際に、突起部20の頭頂部20a側に位置する裾野領域の箇所と付け根20b側に位置する裾野領域の箇所との2箇所に接触することにより、被接触部17に対して2点で接触するように構成されている。また、この2点接触した状態で、先端部11aは被接触部17の付け根20bに沿って更に摺動した上で、突起部20の外周における所定の位置で停止するように構成されている。
次に、図9および図10を参照して、携帯端末1の端子部14を製造する場合について説明する。
まず、第1の工程で、図9に示すように、複数の端子15を一度に製作する。すなわち、帯状の金属板21に規制部である複数の突起部20を所定の位置、つまり図9では金属板21の長手方向に対して直交する幅方向における上辺部側の所定箇所に、金属板21の長手方向に沿って所定間隔を隔ててプレス加工によって一度に形成する。
この状態で、図9に示すように、複数の突起部20ごとに、端子15の被接触部17と、その両側の一対の補強部18と、一方の補強部18から延びる接続片19とを展開させた各端子領域E1(図9では2点鎖線で示す領域)を帯状の金属板21の長手方向に沿って設け、これら複数の端子領域E1を打ち抜き加工によって一度に打ち抜く。これにより、被接触部17、一対の補強部18、および接続片19が展開された状態の端子15が複数個、同時に形成される。
この場合には、被接触部17の表面に対する先端部11aの摺動領域内において、被接触部17の中心部からずれた位置に突起部20を設ける。このため、被接触部17には、突起部20が設けられていない領域である平坦面17aが、先端部11aの摺動を開始する側(図9では下辺部側)に広く設けられる。そして、この端子15の被接触部17の両側(図9では点線で示す箇所)で一対の補強部18を突起部20の突出方向と反対側に向けて折り曲げる。これにより、図6(b)に示す端子15が形成される。
次に、第2の工程で、図10(a)および図10(b)に示すように、複数の端子15を成型用金型22内に固定する。この場合、成型用金型22は、第1金型23と第2金型24とを備え、これらが互いに重なり合うように構成されている。このため、まず、第1金型23と第2金型24とを離型し、この離型した第1金型23内に複数の端子15を保持する。このときには、端子15の一対の補強部18の一方から突出した接続片19を第1金型23の保持穴23aに差し込む。これにより、複数の端子15が第1金型23内に保持される。
この状態で、第1金型23に第2金型24を重ね合わせる。このときには、第2金型24に設けられた枠状凸部24bが複数の端子15の外周を囲んだ状態で配置されると共に、第2金型24に設けられた複数の逃し凹部24a内に複数の端子15の各突起部20がそれぞれ配置される。これにより、端子15の被接触部17の第1面である平坦面17aが、突起部20を避けるようにして第2金型24の内面に接触する。
また、このときには、第1金型23と第2金型24とによって囲われた空間部26が形成される。この状態で、第1金型23にスライド可能に設けられた押え部25を第1金型23と第2金型24とで囲われた空間部26内に押し込んで、端子15の被接触部17の第2面である裏面、つまり平坦面17aの裏面を押え部25によって第2金型24の内面に向けて押し付ける。この場合、押え部25は、丸棒状または角棒状の棒状に形成されている。
すなわち、この押え部25は、その先端の押当面25aの面積が、被接触部17における突起部20の設けられていない領域である平坦面17aの面積よりも小さく形成されている。このため、この押え部25は、第1金型23と第2金型24とで囲われた空間部26内に押し込まれた際に、押当面25aが突起部20の設けられていない領域に位置する被接触部17の平坦面17aを第2金型24の内面に押し付ける。これにより、複数の端子15が第1金型23と第2金型24との内部に固定される。
そして、第3の工程で、第1金型23と第2金型24とによって囲われた空間部26内に樹脂27を注入させて、複数の端子15をモールドさせて端子部14を形成する。すなわち、第1金型23と第2金型24とで囲われた空間部26内に樹脂27が注入されると、樹脂27が端子15の一対の補強部18の外周を覆うと共に、押え部25を除いて樹脂27が被接触部17の裏面側に充填される。
これにより、端子15の被接触部17の平坦面17aと突起部20と接続片19とが露出するように、これらを除いて、端子15が樹脂27によってモールドされる。このため、複数の端子15が樹脂27によって一度にモールドされて、樹脂ホルダ16が形成される。このときには、第2金型24の枠状凸部24bによって端子ホルダ16の表面における周囲に取付溝16aが複数の端子15を囲んで形成される。これにより、端子部14が成型される。
この状態で、モールドされた樹脂27が硬化した際には、まず、押え部25を第1金型23から抜き出す。そして、第1金型23と第2金型24とを離型させて、成型用の金型22内から、成型品である端子部14を取り出す。これにより、端子ホルダ16に複数の端子15が配列された状態で埋め込まれた端子部14が製造される。この場合には、端子15の被接触部17の平坦面17aと突起部20とが端子ホルダ16の表面側に露出して設けられ、接続片19が端子ホルダ16の裏面側に突出して設けられる。
このように製造された端子部14を携帯端末1に取り付ける場合には、端子ホルダ16の表面における周囲に設けられた取付溝16aに、機器ケース3の下端部に設けられた開口部3aの縁部を係合させて、複数の端子15の各被接触部17を機器ケース3の開口部3aから外部に露出させる。この状態で、端子ホルダ16を機器ケース3の下端部に取り付ける。これにより、端子部14が携帯端末1に取り付けられる。
次に、このような携帯端末1の作用について説明する。
この携帯端末1を使用する場合には、機器ケース3をユーザが手に持って、表示部4に表示された情報を見ながら入力部5をキー操作することにより、情報を入力することができると共に、入力された情報が表示部4に表示される。また、機器ケース3のサイドスイッチ6を操作すると、機器ケース3の上端部に設けられた光学読取部(図示せず)が駆動されて物品のバーコードを読取ることができる。
この携帯端末1をクレードル2に装着して電気的に接続する場合には、クレードル2の嵌合凹部8に携帯端末1を斜め上方から挿入させて、携帯端末1をクレードル2の嵌合凹部8内に押し込む。すると、携帯端末1の下端部に設けられ端子部14がクレードル2の基台7内に設けられた接続部10と対応し、この接続部10の複数の接点ピン11に携帯端末1の端子部14における複数の端子15がそれぞれ押し当てられる。
すなわち、接続部10の複数の接点ピン11は、その各先端部11aがクレードル2の嵌合凹部8の底部に設けられた各開口部8aを通して嵌合凹部8の内部に突出している。このため、携帯端末1がクレードル2の嵌合凹部8内に押し込まれると、携帯端末1の端子部14における複数の端子15が複数の接点ピン11の各先端部11aにそれぞれ押し当てられる。
すると、接続部10の複数の板ばね12がそれぞれ支持台12aを支点として上下方向に撓み変形し、各板ばね12の撓み変形に伴って各接点ピン11の各先端部11aが各端子15の各被接触部17の平坦面17aに弾接した状態で摺動する。この場合、接点ピン11の先端部11aが被接触部17の平坦面17aに押し当てられる際には、まず、接点ピン11の先端部11aが被接触部17の平坦面17aにおける先端部11aの摺動領域内において、突起部20から離れた位置に板ばね12のばね力によって押し当てられる。
この状態で、携帯端末1の端子部14における端子15が接点ピン11の先端部11aを更に押し下げて、接続部10の板ばね12を上下方向に更に撓み変形させると、板ばね12の撓み変形に伴って接点ピン11の先端部11aが、被接触部17の平坦面17aに弾接した状態で、先端部11aの摺動領域内を摺動し、接点ピン11の先端部11aが被接触部17の突起部20に突き当る。そして、接点ピン11の先端部11aは、突起部20に突き当たった後に付け根20bに沿って更に摺動する。
このときには、接点ピン11の先端部11aが半球状または湾曲状に形成されており、被接触部17の突起部20が頭頂部20aを中心とする同心円状の山形状に設けられている。このため、接点ピン11の先端部11aは、板ばね12の撓み変形に伴って被接触部17の平坦面17aを摺動して突起部20の外周に突き当った際に、不安定な状態で突起部20の外周に位置する被接触部17の表面に2点で接触する。そして、この2点接触した状態で、先端部11aは被接触部17の付け根20bに沿って更に摺動した上で、突起部20の外周における所定の位置で停止する。
すなわち、突起部20は、頭頂部20aから外周の付け根20bに亘る裾野領域が円弧状または湾曲状の凹曲面に形成され、この凹曲面の曲率が接点ピン11の先端部11aの曲率よりも大きく形成されている。このため、接点ピン11の先端部11aは、突起部20の頭頂部20a側に位置する箇所と片側の付け根20b側に位置する箇所との2箇所に接触した状態で突起部20に押し当てられる。
この状態で、更に接点ピン11の先端部11aが被接触部17の突起部20に押し当てられると、接点ピン11の先端部11aが不安定な状態であるから、突起部20の頭頂部20aを境にして、先端部11aの摺動方向と直交する方向に位置する両側の裾野領域の付け根20bのうちの何れか一方の方向に予測不可能に向かって移動する。
このように、接点ピン11の先端部11aが突起部20の片側に移動した際には、板ばね12が捩れて、突起部20の頭頂部20a側に位置する裾野領域の箇所と片側の付け根20b側に位置する裾野領域の箇所との2箇所に接触する。すなわち、突起部20は、頭頂部20aから外周の付け根20bに亘る裾野領域が円弧状または湾曲状の凹曲面に形成され、この凹曲面の曲率が接点ピン11の先端部11aの曲率よりも大きく形成されている。
このため、接点ピン11の先端部11aが被接触部17の突起部20の片側に移動した際にも、板ばね12の捩れ力によって突起部20の頭頂部20a側に位置する裾野領域の箇所と片側の付け根20b側に位置する裾野領域の箇所との2箇所に接触した状態で、突起部20に押し当れる。これにより、接点ピン11の先端部11aは、被接触部17に対して2点で接触し、この状態で突起部20の片側に押し当られて位置規制される。
この状態では、端子部14の複数の端子15と接続部10の複数の接点ピン11とが2点接触で導通するので、複数の端子15と複数の接点ピン11との導通性が安定し、携帯端末1の端子部14とクレードル2の接続部10とが電気的に確実に接続され、接続信頼性が確保される。このため、携帯端末1がクレードル2によって確実にかつ良好に充電されると共に、携帯端末1とクレードル2との間でデータの授受が確実にかつ良好に行われる。
このように、この携帯端末1の端子構造によれば、接点ピン11の先端部11aが接触される被接触部17の第1面である表面に平坦面17aと突起部20とが設けられ、接点ピン11の先端部11aが被接触部17の平坦面17aに突き当てられて摺動した上、先端部11aが突起部20の外周に押し当てられることにより、先端部11aを被接触部17の複数箇所で接触させることができ、これにより接続信頼性を確保することができる。
この場合、突起部20は、被接触部17の第1面である表面に対する先端部11aの摺動領域内において、被接触部17の中心部から先端部11aの摺動方向にずれた位置に設けられていることにより、先端部11aが被接触部17の平坦面17aに突き当てられて摺動した後に、先端部11aを突起部20の外周に確実にかつ良好に押し当てることができる。
また、この携帯端末1の端子構造では、接点ピン11の先端部11aが半球状または湾曲状に形成され、突起部20の外周に押し当てられた際に、被接触部17の第1面である表面に2点接触することにより、接点ピン11の先端部11aと被接触部17との導通性を安定させることができ、これにより接点ピン11と端子15との接続信頼性を確保することができる。
さらに、先端部11aは、被接触部17の平坦面17aに突き当てられて摺動した後に突起部20の外周に突き当たり2点接触となり、この2点接触となった状態で更に付け根20bに沿って摺動する。このため、1点接触により摺動する場合よりも接触する部分への負担が小さくなるため、接点ピン11および被接触部17のめっき削れを抑制することができる。
すなわち、この携帯端末1の端子構造では、接点ピン11の先端部11aが被接触部17の平坦面17aに押し当てられた状態で平坦面17aを摺動して、先端部11aが突起部20に突き当ると、先端部11aがその摺動方向に対して直交する方向に不安定な状態になる。このため、突起部20の頭頂部20aを境にして、先端部11aを突起部20の両側のうちの何れかの一方の方向に予測不可能に向かわせることができ、これにより先端部11aを突起部20の片側に確実に移動させて位置規制することができる。
この場合、突起部20は、頭頂部20aから外周の付け根20bに亘る裾野領域が円弧状または湾曲状の凹曲面に形成され、この凹曲面の曲率が接点ピン11の先端部11aの曲率よりも大きく形成されていることにより、先端部11aが突起部20の片側に移動した際に、先端部11aを突起部20の外周に位置する被接触部17の表面に2点で確実に接触させることができると共に、この状態で被接触部17に対する先端部11aの位置を確実にかつ良好に規制することができる。
すなわち、突起部20は、頭頂部20aから外周の付け根20bに亘る裾野領域が円弧状または湾曲状の凹曲面に形成され、この凹曲面の曲率が接点ピン11の先端部11aの曲率よりも大きく形成されていることにより、先端部11aを突起部20の頭頂部20a側に位置する裾野領域の箇所と片側の付け根20b側に位置する裾野領域の箇所との2箇所に接触させることができる。このため、接点ピン11の先端部11aと被接触部17との導通性を、より一層、安定させることができるので、接点ピン11と端子15との接続信頼性を確実に高めることができる。
さらに、この携帯端末1の端子構造では、被接触部17が、突起部20の突出する被接触部17の第1面である表面を露出させた状態で、樹脂ホルダ16に並列に配列されて設けられていることにより、平坦面17aおよび突起部20を露出させた状態で、複数の端子15を携帯端末1に簡単にかつ良好に組み付けることができ、これにより複数の被接触部17を複数の接続ピン11に一度に接続することができる。このため、携帯端末1とクレードル2との間で多くのデータの授受を効率良く行うことができる。
また、この端子部14の製造方法によれば、接点ピン11の先端部11aが接触して摺動する被接触部17の第1面である表面に平坦面17aと突起部20とが設けられた端子15を製作する第1の工程と、この端子15を保持した第1金型23に第2金型24を重ね合わせて、少なくとも突起部20を避けるようにして、平坦面17aに第2金型24を接触させた状態で、平坦面17aを第2金型24に押え部25で押し付けて固定する第2の工程と、第1金型23と第2金型24とによって囲われた空間部26内に樹脂27を注入して、被接触部17の平坦面17aの少なくとも一部および突起部20が露出するように端子15をモールドする第3の工程と、を備えていることにより、効率良く容易に端子部14を製造することができる。
すなわち、第1の工程では、接点ピン11の先端部11aが接触される被接触部17における予め定められた位置に突起部20が設けられた端子15を製作する際に、帯状の金属板21に複数の突起部20を先端部11aの摺動方向における終端部附近に位置する状態で、金属板21の長手方向に沿って所定間隔を隔ててプレス加工によって一度に形成することができる。
この状態で、複数の突起部20ごとに、端子15の被接触部17と、その両側の一対の補強部18と、一方の補強部18から延びる接続片19とを展開させた各端子領域E1を帯状の金属板21の長手方向に沿って設け、これら複数の端子領域E1を打ち抜き加工によって一度に打ち抜くことができる。このため、この第1の工程では、被接触部17、一対の補強部18、および接続片19が展開された状態の端子15を複数個、同時に形成することができる。
この場合、突起部20は、被接触部17の第1面である表面に対して先端部11aが摺動する摺動領域内において、被接触部17の中心部から先端部11aの摺動方向にずれた位置に設けられているため、被接触部17に、突起部20が設けられていない領域である平坦面17aを、先端部11aの摺動開始側に広く設けることができる。また、この展開された状態の端子15の被接触部17の両側(図9では点線で示す箇所)で一対の補強部18を突起部20の突出方向と反対側に向けて折り曲げることにより、端子15を容易に形成することができる。
また、第2の工程では、第1の工程で形成された端子15を第1金型23で保持し、この第1金型23に第2金型24を重ね合わせて、端子15の突起部20を避けるようにして被接触部17の平坦面17aに第2金型24を接触させた状態で、被接触部17の平坦面17aを第2金型24に押え部25で押し当てる。これにより、端子15を第1金型23と第2金型24に確実にかつ良好に固定することができる。
この場合、第2の工程では、第1金型23の保持穴23aで端子15の接続片19を保持することにより、第1金型23内に端子15を簡単にかつ良好に保持することができる。また、この第2の工程では、端子15の突起部20を第2金型に設けられた逃し凹部24a内に配置させることにより、突起部20を押し潰すことがなく、端子15の被接触部17の平坦面17aに第2金型24を密接させることができる。
また、この第2の工程では、押え部25が端子15の突起部20を除く被接触部17の平坦面17aの裏面に押し当てられることにより、押え部25が突起部20に押し当てられることがなく、被接触部17の平坦面17aの裏面を確実に第2金型24に向けて押し付けることができる。このため、端子15の被接触部17の平坦面17aを第2金型24に確実にかつ良好に密接させることができる。
この場合、押え部25は、丸棒状または角棒状の棒状に形成され、その先端の押当面25aの面積が、被接触部17における突起部20の設けられていない領域である平坦面17aの面積よりも小さく形成され、第1金型23に離型方向に沿ってスライド可能に設けられていることにより、押え部25をスライドさせて第1金型23と第2金型24との内部の空間部26内に容易にかつ確実に押し込むことができる。
このため、押え部25は、第1金型23と第2金型24とで囲われた空間部26内に押し込まれた際に、押当面25aが突起部20の設けられていない領域に位置する被接触部17の平坦面17aを第2金型24の内面に確実に押し付けることができる。これにより、複数の端子15をそれぞれ押え部25によって第1金型23と第2金型24との内部に確実にかつ強固に固定することができる。
すなわち、端子15の被接触部17には、接点ピン11の先端部11aが摺動する摺動領域内において、被接触部17の中心部から先端部11aの摺動方向にずれた位置に突起部20が設けられているため、被接触部17に、突起部20の設けられていない領域である平坦面17aを、先端部11aの摺動開始側に広く設けることができる。
このため、押え部25は、その先端の押当面25aが突起部20の設けられていない領域内に対応する大きさに形成することができる。これにより、押え部25を単純な棒状形状に形成することができるので、押え部25の構造の簡素化を図ることができると共に、製造コストの低価格化を図ることができる。
また、この第2の工程では、第1金型23内に端子15の接続片を保持する保持穴23aを複数個設けると共に、第2金型に端子15の突起部20を配置する逃し凹部24aを複数個設けることにより、第1金型23内に複数の端子15を配列させて保持させることができる。また、この第2で工程では、第1金型23に複数の押え部25をスライド可能に設けることにより、複数の端子15を第1金型23と第2金型24との内部に一度に固定することができる。
さらに、第3の工程では、第1金型23と第2金型24とによって囲われて形成された空間部26内に樹脂27を注入して、端子15の被接触部17の平坦面17aおよび突起部20を露出させた状態で、端子15をモールドして樹脂ホルダ16を形成することにより、端子15を樹脂27によって確実にかつ良好に覆うことができる。
すなわち、この第3の工程では、第1金型23と第2金型24とによって囲われた空間部26内に樹脂27が注入されると、樹脂27で端子15の一対の補強部18の外周を覆うことができると共に、押え部25を除いて樹脂27を被接触部17の裏面側に流し込んで充填させることができる。
このため、この第3の工程では、端子15の被接触部17の平坦面17aと突起部20と接続片19とを露出させた状態で、端子15を樹脂27によって確実にかつ良好にモールドすることができると共に、第1金型23と第2金型24との内部に固定された複数の端子15を樹脂27によって一度にモールドして樹脂ホルダ16を形成することができる。このため、複数の端子15が並列に配列された端子部14を簡単にかつ効率良く形成することができる。
なお、上述した第1実施形態では、端子15の被接触部17の第1面である表面に設けられた突起部20を、接点ピン11の先端部11aが被接触部17の表面に突き当てられて摺動した際の終端部附近に、ほぼ円錐形の山形状に突出させて設けた場合について述べたが、この発明は、これに限らず、突起部を先端部11aの摺動方向に沿って長い山形状に突出させて設けても良い。
すなわち、この突起部は、被接触部17の表面に対して接端ピン11の先端部11aが摺動する摺動領域内において、先端部11aが被接触部17の表面に突き当って摺動を開始する箇所を避けた範囲に、頭頂部が先端部11aの摺動方向に沿って長い尾根を連ねるように設けられていても良い。この場合にも、先端部11aの摺動方向と直交する突起部の尾根の両側に位置する裾野領域は、その凹曲面の曲率が先端部11aの曲率よりも大きく形成されていれば良い。
(第2実施形態)
次に、図11〜図18を参照して、この発明を携帯端末に適用した第2実施形態について説明する。なお、図1〜図10に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この携帯端末1は、図11〜図16に示すように、端子15の被接触部17に規制部である凹部30を設けた構造であり、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構造になっている。
すなわち、被接触部17は、図12〜図15に示すように、その第1面である表面に接続部10の接点ピン11の先端部11aが接触して摺動するものであり、四角形の平板状に形成されている。この場合、被接触部17は、その第1面である表面に平坦面17aと凹部30とが形成されている。
この被接触部17には、図14(a)および図14(b)に示すように、予め定められた位置、つまり被接触部17の表面に対して接点ピン11の先端部11aが摺動する摺動領域内において、被接触部17の中心部からずれた位置に位置規制部である凹部30が設けられている。
すなわち、この被接触部17には、図12〜図15に示すように、接続部10の接点ピン11の先端部11aが突き当てられて摺動する摺動方向である縦方向において、先端部11aの摺動が終了する終端部附近に、凹部30が被接触部17の表面側に開放されて設けられている。このため、被接触部17には、凹部30が設けられていない領域である平坦面17aが、先端部11aの摺動を開始する側(図14(a)では下辺部側)に広く設けられている。
すなわち、この凹部30は、図14(a)および図14(b)に示すように、被接触部17の平坦面17aの表面から裏面に向けて突出する逆山形状のほぼすり鉢形状に設けられている。この凹部30は、被接触部17の平坦面17aが接点ピン11に押し当てられて板ばね12を最も撓ませたときに、接点ピン11の先端部11aが対応する位置(図14(a)では上辺部側)に設けられている。
これにより、この凹部30は、図14および図15に示すように、接点ピン11の先端部11aが被接触部17の平坦面17aに突き当てられて摺動し、この先端部11aが終端部附近に到達した際に、先端部11aの一部が凹部30に落ち込むことにより、先端部11aが凹部30の開放側の縁30aと2点接触する状態となる。そして、この2点接触した状態で、先端部11aは被接触部17の凹部30内を更に摺動した上で、凹部30内における所定の位置で停止する。すなわち、凹部30は、先端部11aの摺動方向と直交する幅方向における先端部11aの位置を規制するように構成されている。
すなわち、この凹部30は、図14および図15に示すように、接点ピン11の先端部11aの摺動方向と直交する幅方向の長さが先端部11aの直径よりも短く形成されている。この場合、凹部30の開放部の縁30aは、先端部11aの摺動方向と直交する幅方向の長さが先端部11aの直径よりも短く、かつ先端部11aの摺動方向の長さが溝幅方向の長さよりも少し長いほぼ楕円形状に形成されている。
これにより、接点ピン11の先端部11aは、図15に示すように、板ばね12の撓み変形に伴って被接触部17の平坦面17aを摺動して凹部30に到達した際に、先端部11aの一部が凹部30に落ち込むことにより、先端部11aの摺動方向と直交する幅方向における位置が規制され、この状態で凹部30の開放側の縁30aに2点で接触するように構成されている。また、この2点接触した状態で、先端部11aは被接触部17の凹部30内を更に摺動した上で、凹部30内における所定の位置で停止するように構成されている。
次に、図17および図18を参照して、携帯端末1の端子部14を製造する場合について説明する。
まず、第1の工程で、第1実施形態と同様、複数の端子15を一度に製作する。すなわち、帯状の金属板21に複数の凹部30を所定の位置つまり図17では金属板21の長手方向に対して直交する幅方向における上辺部に位置する状態で、金属板21の長手方向に沿って所定間隔を隔ててプレス加工によって一度に形成する。
この状態で、図17に示すように、複数の凹部30ごとに、端子15の被接触部17と、その両側の一対の補強部18と、一方の補強部18から延びる接続片19とを展開させた各端子領域E2(図17では2点鎖線で示す領域)を帯状の金属板21の長手方向に沿って設け、これら複数の端子領域E2を打ち抜き加工によって一度に打ち抜く。これにより、第1実施形態と同様、被接触部17、一対の補強部18、および接続片19が展開された状態の端子15が複数個、同時に形成される。
この場合には、被接触部17の表面に対して接点ピン11の先端部11aが摺動する摺動領域内において、被接触部17の中心部から先端部11aの摺動方向にずれた位置に凹部30を設ける。このため、被接触部17には、凹部30の設けられていない領域である平坦面17aが、先端部11aの摺動を開始する側(図17では下辺部側)に広く設けられる。そして、この端子15の被接触部17の両側(図17では点線で示す箇所)で一対の補強部18を凹部30の開放側と反対側に向けて折り曲げる。これにより、図14(b)に示す端子15が形成される。
次に、第2の工程で、図18(a)および図18(b)に示すように、複数の端子15を成型用金型22内に固定する。このときには、第1実施形態と同様、端子15の一対の補強部18の一方から突出した接続片19を第1金型23の保持穴23aに差し込む。これにより、複数の端子15が第1金型23内に保持される。
この状態で、第1金型23に第2金型24を重ね合わせる。このときには、凹部30が被接触部17の平坦面17aから突出していないため、第2金型24の内面に第1実施形態の逃し凹部24aを設ける必要はない。また、このときには、第2金型24に設けられた枠状凸部24bが複数の端子15の外周を囲んだ状態で配置される。
これにより、端子15の被接触部17の第1面である平坦面17aが凹部30を除いて第2金型24の内面に接触する。この状態で、第1実施形態と同様、第1金型23にスライド可能に設けられた押え部25を第1金型23と第2金型24とで囲われた空間部26内に押し込んで、端子15の被接触部17の第2面である裏面、つまり平坦面17aの裏面を押え部25によって第2金型24の内面に向けて押し付ける。
このときには、押え部25の押当面25aが、端子15の凹部30の設けられていない領域に位置する被接触部17の平坦面17aの裏面を、第2金型24の内面に向けて押し付ける。これにより、被接触部17の平坦面17aが凹部30を除いて第2金型24の内面に密接し、この状態で複数の端子15が第1金型23と第2金型24との内部に固定される。
そして、第3の工程で、第1金型23と第2金型24とで囲われた空間部26内に樹脂27を注入させて、複数の端子15をモールドさせて端子部14を形成する。すなわち、第1金型23と第2金型24との内部の空間部26内に樹脂27が注入されると、樹脂27が端子15の一対の補強部18の外周を覆うと共に、押え部25を除いて樹脂27が被接触部17の裏面側に充填される。
これにより、端子15の被接触部17の平坦面17aと凹部30と接続片19とが露出するように、これらを除いて、端子15が樹脂27によってモールドされる。このため、複数の端子15が樹脂27によって一度にモールドされて、樹脂ホルダ16が形成される。このときには、第2金型24の枠状凸部24bによって端子ホルダ16の表面における周囲に取付溝16aが複数の端子15を囲んで形成される。これにより、端子部14が成型される。
この状態で、モールドされた樹脂27が硬化した際には、押え部25を第1金型23から抜き出し、第1金型23と第2金型24とを離型させて、成型用の金型22内から、成型品である端子部14を取り出す。これにより、端子ホルダ16に複数の端子15が配列された状態で埋め込まれた端子部14が製造される。この場合には、端子15の被接触部17の平坦面17aと凹部30とが端子ホルダ16の表面側に露出して設けられ、接続片19が端子ホルダ16の裏面側に突出して設けられる。
このように製造された端子部14を携帯端末1に取り付ける場合には、第1実施形態と同様、端子ホルダ16の表面における周囲に設けられた取付溝16aに、機器ケース3の下端部に設けられた開口部3aの縁部を係合させて、複数の端子15の各被接触部17を機器ケース3の開口部3aから外部に露出させる。この状態で、端子ホルダ16を機器ケース3の下端部に取り付ける。これにより、端子部14が携帯端末1に取り付けられる。
次に、このような携帯端末1の作用について説明する。
この携帯端末1を使用する場合には、第1実施形態と同様、機器ケース3をユーザが手に持って、表示部4に表示された情報を見ながら入力部5をキー操作することにより、情報を入力することができると共に、入力された情報が表示部4に表示される。また、機器ケース3のサイドスイッチ6を操作すると、機器ケース3の上端部に設けられた光学読取部(図示せず)が駆動されて物品のバーコードを読取ることができる。
この携帯端末1をクレードル2に装着して電気的に接続する場合には、第1実施形態と同様、クレードル2の嵌合凹部8に携帯端末1を斜め上方から挿入させて、携帯端末1をクレードル2の嵌合凹部8内に押し込む。すると、携帯端末1の下端部に設けられ端子部14がクレードル2の基台7内に設けられた接続部10と対応し、この接続部10の複数の接点ピン11に携帯端末1の端子部14における複数の端子15がそれぞれ押し当てられる。
すなわち、接続部10の複数の接点ピン11は、その各先端部11aがクレードル2の嵌合凹部8の底部に設けられた各開口部8aを通して嵌合凹部8の内部に突出している。このため、携帯端末1がクレードル2の嵌合凹部8内に押し込まれると、第1実施形態と同様、携帯端末1の端子部14における複数の端子15が複数の接点ピン11の各先端部11aにそれぞれ押し当てられる。
すると、接続部10の複数の板ばね12がそれぞれ支持台12aを支点として上下方向に撓み変形し、各板ばね12の撓み変形に伴って各接点ピン11の各先端部11aが各端子15の各被接触部17の平坦面17aに弾接した状態で摺動する。この場合、接点ピン11の先端部11aが端子15の被接触部17の平坦面17aに押し当てられる際には、まず、接点ピン11の先端部11aが被接触部17の平坦面17aに対する先端部11aの摺動領域内において、凹部30から離れた位置に板ばね12のばね力によって押し当てられる。
この状態で、携帯端末1の端子部14における端子15が接点ピン11の先端部11aを更に押し下げて、接続部10の板ばね12を上下方向に更に撓み変形させると、板ばね12の撓み変形に伴って接点ピン11の先端部11aが、被接触部17の平坦面17aに弾接した状態で、先端部11aの摺動領域内を摺動し、接点ピン11の先端部11aが被接触部17の規制部である凹部30に到達する。
すると、接点ピン11の先端部11aの一部が被接触部17の凹部30に落ち込んで、先端部11aの摺動方向と直交する方向における凹部30の溝幅方向の両側の縁30aに突き当る。そして、接点ピン11の先端部11aは、縁30aに突き当たった後に凹部30内を更に摺動した上で、凹部30内における所定の位置で停止する。これにより、接点ピン11の先端部11aは、凹部30の溝幅方向の位置が規制される。
すなわち、接点ピン11の先端部11aが半球状または湾曲状に形成されており、被接触部17の凹部30の溝幅が先端部11aの直径よりも小さく形成されている。このため、接点ピン11の先端部11aの一部が板ばね12のばね力によって被接触部17の凹部30に落ち込むと、先端部11aが凹部30における溝幅方向の両側の縁30aに押し当てられるので、凹部30の溝幅方向における先端部11aの位置が規制される。
このように、接点ピン11の先端部11aが被接触部17の凹部30における溝幅方向の両側の縁30aに押し当てられて溝幅方向の位置が規制された際には、凹部30の溝幅方向における両側の縁30aの2箇所に接触する。このため、接点ピン11の先端部11aは、被接触部17に対して2点で接触する。そして、この2点接触した状態で、先端部11aは被接触部17の凹部30内を更に摺動した上で、凹部30内における所定の位置で停止する。
これにより、端子部14の複数の端子15と接続部10の複数の接点ピン11とが2点接触で導通するので、複数の端子15と複数の接点ピン11との導通性が安定し、携帯端末1の端子部14とクレードル2の接続部10とが電気的に確実に接続され、接続信頼性が確保される。このため、携帯端末1がクレードル2によって確実にかつ良好に充電されると共に、携帯端末1とクレードル2との間でデータの授受が確実にかつ良好に行われる。
このように、この第2実施形態における携帯端末1の端子構造によれば、接点ピン11の先端部11aが接触される被接触部17の第1面である表面に、平坦面17aと規制部である凹部30とが設けられ、先端部11aが平坦面17aに突き当てられて摺動した上、先端部11aが凹部30に押し当てられて位置規制されることにより、複数箇所での点接触により接続信頼性を確保することができる。
さらに、先端部11aは、被接触部17の平坦面17aに突き当てられて摺動した後に一部が凹部30に落ち込んで2点接触となり、この2点接触となった状態で更に凹部30内を摺動する。このため、1点接触により摺動する場合よりも接触する部分への負担が小さくなるため、接点ピン11および被接触部17のめっき削れを抑制することができる。
この場合、凹部30は、被接触部17の第1面である表面に対する先端部11aの摺動領域内において、被接触部17の中心部から先端部11aの摺動方向にずれた位置に設けられていることにより、先端部11aが被接触部17の平坦面17aに突き当てられて摺動した後に、先端部11aを凹部30に確実にかつ良好に押し当てることができる。
また、この携帯端末1の端子構造では、接点ピン11の先端部11aが半球状または湾曲状に形成され、凹部30に押し当てられた際に、凹部30における被接触部17の第1面である表面に2点で接触することにより、接点ピン11の先端部11aと被接触部17との導通性を安定させることができるので、接点ピン11と端子15との接続信頼性を確保することができる。
すなわち、この携帯端末1の端子構造では、先端部11aの一部を凹部30に落とし込んで、先端部11aをその摺動方向と直交する方向の位置を規制することができると共に、先端部11aを凹部30の縁30aに確実に接触させることができる。これにより、接点ピン11の先端部11aと被接触部17との導通性を安定させることができるので、接点ピン11と端子15との接続信頼性を確保することができる。
この場合、凹部30は、接点ピン11の先端部11aの摺動方向と直交する幅方向の長さが先端部11aの直径よりも短く形成されていることにより、先端部11aの一部が凹部30に落ち込んだ際に、先端部11aの一部を凹部30の両側の縁30aに2点で確実にかつ良好に接触させることができ、これにより接点ピン11の先端部11aと被接触部17との導通性を安定させることができる。
また、この携帯端末1の端子構造では、被接触部17が、凹部30の開放側に位置する被接触部17の第1面である平坦面17aを露出させた状態で、樹脂ホルダ16に並列に配列されて設けられていることにより、第1実施形態と同様、複数の端子15を携帯端末1に簡単にかつ良好に組み付けることができる。これにより、複数の端子15を複数の接続ピン11に一度に接続することができると共に、携帯端末1とクレードル2との間で多くのデータの授受を効率良く行うことができる。
さらに、この端子部14の製造方法によれば、接点ピン11の先端部11aが接触して摺動する被接触部17の表面に平坦面17aと凹部30とが設けられた端子15を製作する第1の工程と、端子15を保持した第1金型23に第2金型24を重ね合わせて、被接触部17の平坦面17aに第2金型24を接触させた状態で、平坦面17aを第2金型24に押え部25で押し付けて固定する第2の工程と、第1金型23と第2金型24とによって囲われた空間部26内に樹脂27を注入して、被接触部17の平坦面17aと凹部30とを露出させて、端子15をモールドする第3の工程と、を備えていることにより、第1実施形態と同様、効率良く容易に端子部14を製造することができる。
すなわち、第1の工程では、接点ピン11の先端部11aが接触される被接触部17の第1面である表面に平坦面17aと凹部30とが設けられた端子15を製作する際に、帯状の金属板21の所定位置つまり先端部11aの摺動領域内における先端部11aの終端部附近に、複数の凹部30を金属板21の長手方向に沿って所定間隔を隔ててプレス加工によって一度に形成することができる。
この状態で、複数の凹部30ごとに、端子15の被接触部17と、その両側の一対の補強部18と、一方の補強部18から延びる接続片19とを展開させた各端子領域E2を帯状の金属板21の長手方向に沿って設け、これら複数の端子領域E2を打ち抜き加工によって一度に打ち抜くことができる。このため、この第1の工程では、第1実施形態と同様、被接触部17、一対の補強部18、および接続片19が展開された状態の端子15を複数個、同時に形成することができるので、生産性が良い。
この場合、凹部30は、被接触部17の表面に対して接点ピン11の先端部11aが摺動する摺動領域内において、被接触部17の中心部から先端部11aの摺動方向にずれた位置に設けられているため、被接触部17に、凹部30の設けられていない領域である平坦面17aを、先端部11aの摺動開始側に広く設けることができる。また、この展開された状態の端子15の被接触部17の両側(図17では点線で示す箇所)で一対の補強部18を凹部30の開放側と反対側に向けて折り曲げることにより、端子15を容易に形成することができる。
また、第2の工程では、第1の工程で形成された端子15を第1金型23で保持し、この第1金型23に第2金型24を重ね合わせて、端子15の凹部30を除いて被接触部17の平坦面17aに第2金型24を接触させた状態で、被接触部17の平坦面17aを第2金型24に押え部25で押し当てることにより、第1実施形態と同様、端子15を第1金型23と第2金型24とに確実にかつ良好に固定することができる。この場合、第1金型23の保持穴23aで端子15の接続片19を保持することにより、第1金型23内に端子15を簡単にかつ良好に保持することができる。
また、この第2の工程では、押え部25が被接触部17の凹部30を除いて被接触部17の平坦面17aの裏面に押し当てられることにより、押え部25が凹部30に押し当てられることがなく、被接触部17の平坦面17aの裏面を確実に第2金型24に向けて押し付けることができるので、第1実施形態と同様、端子15の被接触部17の平坦面17aを第2金型24に確実にかつ良好に密接させることができる。
すなわち、端子15の被接触部17には、接点ピン11の先端部11aが摺動する摺動領域内において、被接触部17の中心部から先端部11aの摺動方向にずれた位置に凹部30が設けられているため、被接触部17に、凹部30の設けられていない領域である平坦面17aを、先端部11aの摺動開始側に広く設けることができる。
このため、押え部25は、その先端の押当面25aが凹部30の設けられていない領域内に対応する大きさに形成することができる。これにより、押え部25を単純な棒状形状に形成することができるので、押え部25の構造の簡素化を図ることができると共に、製造コストの低価格化を図ることができる。
また、この第2の工程では、第1金型23内に端子15の接続片を保持する保持穴23aを複数個設けることにより、第1金型23内に複数の端子15を配列させて保持させることができる。また、この第2で工程では、第1金型23に複数の押え部25をスライド可能に設けることにより、複数の端子15を第1金型23と第2金型24との内部に一度に固定することができる。
さらに、第3の工程では、第1実施形態と同様、第1金型23と第2金型24とによって囲われて形成された空間部26内に樹脂27を注入して、端子15の被接触部17の表面を露出させた状態で、端子15をモールドして樹脂ホルダ16を形成することにより、端子15を樹脂27によって確実にかつ良好に覆うことができる。
すなわち、第1金型23と第2金型24とによって囲われた空間部26内に樹脂27が注入されると、樹脂27で端子15の一対の補強部18の外周を覆うことができると共に、押え部25を除いて樹脂27を被接触部17の裏面側に流し込んで充填させることができる。
このため、この第3の工程では、端子15の被接触部17の平坦面17aと凹部30と接続片19とを露出させた状態で、端子15を樹脂27によって確実にかつ良好にモールドすることができると共に、第1金型23と第2金型24との内部に固定された複数の端子15を樹脂27によって一度にモールドして樹脂ホルダ16を形成することができるので、複数の端子15が配列された端子部14を簡単にかつ効率良く形成することができる。
なお、上述した第2実施形態では、接点ピン11の先端部11aの摺動方向と直交する幅方向における凹部30の長さを先端部11aの直径よりも短いほぼ楕円形状に形成した場合について述べたが、この発明はこれに限らず、非円形状であれば、三角形、四角形、五角形などの多角形であっても良い。
この場合には、例えば凹部の幅方向における長さを先端部11aの直径よりも短い正四角形、正五角形などの正多角形の凹部に形成しても良い。すなわち、接点ピン11の先端部11aの一部が凹部に落ち込んだ際に、正四角形であれば、先端部11aを凹部の縁に2点〜4点で接触させることができ、正五角形であれば、先端部11aを凹部の縁に2点〜5点で接触させることができる。
これにより、この発明では、凹部が正多角形であれば、先端部11aを凹部の縁に2点以上の多数の点で接触させることができるので、より一層、導通性を確保することができ、これにより接続信頼性を更に高めることができる。
また、この発明は、必ずしも凹部を多角形に形成する必要はなく、例えば、凹部を先端部11aの摺動方向に沿って長い溝状に窪ませて設けても良い。すなわち、凹部は、被接触部17の表面に対して接端ピン11の先端部11aが摺動する摺動領域内において、先端部11aが被接触部17の表面に突き当って摺動を開始する箇所を避けた範囲に、底部が先端部11aの摺動方向に沿って長い谷底を連ねるように設けられていても良い。この場合にも、先端部11aの摺動方向と直交する凹部の谷底の両側に位置する縁は、その溝幅の長さが先端部11aの直径よりも短く形成されていれば良い。
また、上述した第1、第2の実施形態では、成型用の金型22の第1金型23内に保持された端子15の被接触部17を第2金型24に押し付けて固定する押え部25を単純な棒状に形成した場合について述べたが、この発明は、これに限らず、例えば被接触部17の平坦面17aよりも先端面が少し小さい角棒に形成し、この角棒の先端面における突起部20および凹部30を避けた位置に複数の当接突起部を設け、これら当接突起部を平坦面17aの裏面に押し当てるように形成しても良い。
また、上述した第1、第2の実施形態およびその変形例では、成型用の金型22の第1金型23内に保持された端子15の被接触部17を第2金型24に押し付けて固定する押え部25を第1金型23にスライド可能に設けた場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えば押え部25を第1金型23内に一体に設けた構造であって良い。
さらに、上述した第1、第2の実施形態では、携帯端末1に適用した場合について述べたが、この発明は、これに限らず、携帯電話機などの電子機器にも適用することができる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、接点ピンの先端部が接触される被接触部の第1面に、平坦面と、前記平坦面から前記先端部の接触側に突出する突起部とが設けられ、前記先端部が前記平坦面に突き当てられて摺動した上、前記先端部が前記突起部の外周に押し当てられることを特徴とする端子構造である。
請求項2に記載の発明は、前記突起部は、前記第1面に対する前記先端部の摺動領域内において、前記被接触部の中心部から前記先端部の摺動方向にずれた位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の端子構造である。
請求項3に記載の発明は、前記先端部は、半球状または湾曲状に形成されており、前記突起部の外周に押し当てられた際に前記被接触部の前記第1面と複数点接触することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の端子構造である。
請求項4に記載の発明は、前記先端部は、前記突起部の外周に押し当てられた際に、前記被接触部の前記第1面と複数点接触となった状態で当該突起部の外周に沿って更に摺動することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の端子構造である。
請求項5に記載の発明は、前記突起部は、頭頂部から外周の付け根に亘る裾野領域が円弧状または湾曲状の凹曲面に形成され、前記凹曲面の曲率が前記先端部よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の端子構造である。
請求項6に記載の発明は、前記先端部は、前記突起部の外周に突き当った上、前記先端部の摺動方向と直交する前記突起部の両側の外周のうちの何れかの一方の方向に向かうことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の端子構造である。
請求項7に記載の発明は、前記被接触部は、前記突起部が位置する前記被接触部の前記第1面を露出させた状態で、樹脂ホルダに並列に配列されて設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の端子構造である。
請求項8に記載の発明は、接点ピンの先端部が接触される被接触部の第1面に平坦面と凹部とが設けられ、前記先端部が前記平坦面に突き当てられて摺動した上、前記先端部が前記凹部に押し当てられることを特徴とする端子構造である。
請求項9に記載の発明は、前記凹部は、前記第1面に対する前記先端部の摺動領域内において、前記被接触部の中心部から前記先端部の摺動方向にずれた位置に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の端子構造である。
請求項10に記載の発明は、前記先端部は、半球状または湾曲状に形成されており、前記凹部に押し当てられた際に前記被接触部の前記第1面と複数点接触することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の端子構造である。
請求項11に記載の発明は、前記先端部は、前記凹部に押し当てられた際に、前記被接触部の前記第1面と複数点接触となった状態で当該凹部内を更に摺動することを特徴とする請求項8〜請求項10のいずれかに記載の端子構造である。
請求項12に記載の発明は、前記凹部は、前記先端部の摺動方向と直交する幅方向の長さが前記先端部の直径よりも短く形成されていることを特徴とする請求項8〜請求項11のいずれかに記載の端子構造である。
請求項13に記載の発明は、前記被接触部は、前記凹部が位置する前記被接触部の前記第1面を露出させた状態で、樹脂ホルダに並列に配列されて設けられていることを特徴とする請求項8〜請求項12のいずれかに記載の端子構造である。
請求項14に記載の発明は、請求項1〜請求項13のいずれかに記載された端子構造を備えていることを特徴とする携帯端末である。
請求項15に記載の発明は、接点ピンの先端部が接触して摺動する被接触部の第1面に平坦面と突起部とが設けられた端子を製作する第1の工程と、前記端子を保持した第1の金型に第2の金型を重ね合わせて、少なくとも前記突起部を避けるようにして前記平坦面に前記第2の金型を接触させた状態で、前記平坦面を前記第2の金型に押え部で押し付けて固定する第2の工程と、前記第1の金型と前記第2の金型とによって囲われた空間部内に樹脂を注入して、前記平坦面の少なくとも一部および前記突起部が露出するように前記端子をモールドする第3の工程と、を備えていることを特徴とする端子部の製造方法である。
請求項16に記載の発明は、前記第1の工程では、前記第1面に対する前記先端部の摺動領域内において、前記被接触部の中心部から前記先端部の摺動方向にずれた位置に前記突起部を設け、前記被接触部の側部に接続片を前記突起部の突出方向と反対側に向けて突出させて設けることを特徴とする請求項15に記載の端子部の製造方法である。
請求項17に記載の発明は、前記第2の工程では、前記第1の金型で前記接続片を保持し、前記先端部を前記第2の金型に設けられた逃し凹部に配置させ、この状態で前記押え部が前記平坦面の裏面に押し当てられることを特徴とする請求項15または請求項16に記載の端子部の製造方法である。
請求項18に記載の発明は、接点ピンの先端部が接触して摺動する被接触部の第1面に平坦面と凹部とが設けられた端子を製作する第1の工程と、前記端子を保持した第1の金型に第2の金型を重ね合わせて、前記平坦面に前記第2の金型を接触させた状態で、前記平坦面を前記第2の金型に押え部で押し付けて固定する第2の工程と、前記第1の金型と前記第2の金型とによって囲われた空間部内に樹脂を注入して、前記平坦面の少なくとも一部および前記凹部が露出するように前記端子をモールドする第3の工程と、を備えていることを特徴とする端子部の製造方法である。
請求項19に記載の発明は、前記第1の工程では、前記第1面に対する前記先端部の摺動領域内において、前記被接触部の中心部から前記先端部の摺動方向にずれた位置に前記凹部を設け、前記被接触部の側部に接続片を前記凹部の露出方向と反対側に向けて突出させて設けることを特徴とする請求項18に記載の端子部の製造方法である。
請求項20に記載の発明は、前記第2の工程では、前記第1の金型で前記接続片を保持し、前記押え部が前記凹部を除いて前記平坦面の裏面に押し当てられることを特徴とする請求項18または請求項19に記載の端子部の製造方法である。
請求項21に記載の発明は、前記第1の工程では、前記被接触部を有する前記端子を複数個、同時に製作し、前記第2の工程では、前記複数の端子を前記第1の金型内に配列させて保持し、前記第3の工程では、前記複数の端子を前記樹脂で一度にモールドする、ことを特徴とする請求項15〜請求項20のいずれかに記載の端子部の製造方法である。
1 携帯端末
2 クレードル
3 機器ケース
8 嵌合凹部
10 接続部
11 接点ピン
11a 先端部
12 板ばね
14 端子部
15 端子
16 端子ホルダ
17 被接触部
17a 平坦面
18 補強部
19 接続片
20 突起部
20a 頭頂部
20b 付け根
21 金属板
23 第1金型
23a 保持穴
24 第2金型
24a 逃し凹部
25 押え部
25a 押当面
26 空間部
27 樹脂
30 凹部
30a 縁

Claims (19)

  1. 接点ピンの先端部が接触される被接触部の第1面に、平坦面と、前記平坦面から前記先端部の接触側に突出する突起部とが設けられ、
    前記先端部が前記平坦面に突き当てられて摺動した上、前記先端部が前記突起部の外周に押し当てられ、
    前記先端部は、前記突起部の外周に押し当てられた際に、前記被接触部の前記第1面と複数点接触となった状態で当該突起部の外周に沿って更に摺動することを特徴とする端子構造。
  2. 接点ピンの先端部が接触される被接触部の第1面に、平坦面と、前記平坦面から前記先端部の接触側に突出する突起部とが設けられ、
    前記先端部が前記平坦面に突き当てられて摺動した上、前記先端部が前記突起部の外周に押し当てられ、
    前記突起部は、頭頂部から外周の付け根に亘る裾野領域が円弧状または湾曲状の凹曲面に形成され、前記凹曲面の曲率が前記先端部よりも大きく形成されていることを特徴とする端子構造。
  3. 接点ピンの先端部が接触される被接触部の第1面に、平坦面と、前記平坦面から前記先端部の接触側に突出する突起部とが設けられ、
    前記先端部が前記平坦面に突き当てられて摺動した上、前記先端部が前記突起部の外周に押し当てられ、
    前記先端部は、前記突起部の外周に突き当った上、前記先端部の摺動方向と直交する前記突起部の両側の外周のうちの何れかの一方の方向に向かうことを特徴とする端子構造。
  4. 前記突起部は、前記第1面に対する前記先端部の摺動領域内において、前記被接触部の中心部から前記先端部の摺動方向にずれた位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の端子構造。
  5. 前記先端部は、半球状または湾曲状に形成されており、前記突起部の外周に押し当てられた際に前記被接触部の前記第1面と複数点接触することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の端子構造。
  6. 前記被接触部は、前記突起部が位置する前記被接触部の前記第1面を露出させた状態で、樹脂ホルダに並列に配列されて設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の端子構造。
  7. 接点ピンの先端部が接触される被接触部の第1面に平坦面と凹部とが設けられ、
    前記先端部が前記平坦面に突き当てられて摺動した上、前記先端部が前記凹部に押し当てられ、
    前記先端部は、前記凹部に押し当てられた際に、前記被接触部の前記第1面と複数点接触となった状態で当該凹部内を更に摺動することを特徴とする端子構造。
  8. 接点ピンの先端部が接触される被接触部の第1面に平坦面と凹部とが設けられ、
    前記先端部が前記平坦面に突き当てられて摺動した上、前記先端部が前記凹部に押し当てられ、
    前記凹部は、前記先端部の摺動方向と直交する幅方向の長さが前記先端部の直径よりも短く形成されていることを特徴とする端子構造。
  9. 前記凹部は、前記第1面に対する前記先端部の摺動領域内において、前記被接触部の中心部から前記先端部の摺動方向にずれた位置に設けられていることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の端子構造。
  10. 前記先端部は、半球状または湾曲状に形成されており、前記凹部に押し当てられた際に前記被接触部の前記第1面と複数点接触することを特徴とする請求項7〜請求項9のいずれか一項に記載の端子構造。
  11. 前記被接触部は、前記凹部が位置する前記被接触部の前記第1面を露出させた状態で、樹脂ホルダに並列に配列されて設けられていることを特徴とする請求項7〜請求項10のいずれか一項に記載の端子構造。
  12. 請求項1〜請求項11のいずれかに記載された端子構造を備えていることを特徴とする携帯端末。
  13. 接点ピンの先端部が接触して摺動する被接触部の第1面に平坦面と突起部とが設けられた端子を製作する第1の工程と、
    前記端子を保持した第1の金型に第2の金型を重ね合わせて、少なくとも前記突起部を避けるようにして前記平坦面に前記第2の金型を接触させた状態で、前記平坦面を前記第2の金型に押え部で押し付けて固定する第2の工程と、
    前記第1の金型と前記第2の金型とによって囲われた空間部内に樹脂を注入して、前記平坦面の少なくとも一部および前記突起部が露出するように前記端子をモールドする第3の工程と、
    を備えていることを特徴とする端子部の製造方法。
  14. 前記第1の工程では、前記第1面に対する前記先端部の摺動領域内において、前記被接触部の中心部から前記先端部の摺動方向にずれた位置に前記突起部を設け、前記被接触部の側部に接続片を前記突起部の突出方向と反対側に向けて突出させて設けることを特徴とする請求項13に記載の端子部の製造方法。
  15. 前記第2の工程では、前記第1の金型で前記接続片を保持し、前記先端部を前記第2の金型に設けられた逃し凹部に配置させ、この状態で前記押え部が前記平坦面の裏面に押し当てられることを特徴とする請求項14に記載の端子部の製造方法。
  16. 接点ピンの先端部が接触して摺動する被接触部の第1面に平坦面と凹部とが設けられた端子を製作する第1の工程と、
    前記端子を保持した第1の金型に第2の金型を重ね合わせて、前記平坦面に前記第2の金型を接触させた状態で、前記平坦面を前記第2の金型に押え部で押し付けて固定する第2の工程と、
    前記第1の金型と前記第2の金型とによって囲われた空間部内に樹脂を注入して、前記平坦面の少なくとも一部および前記凹部が露出するように前記端子をモールドする第3の工程と、
    を備えていることを特徴とする端子部の製造方法。
  17. 前記第1の工程では、前記第1面に対する前記先端部の摺動領域内において、前記被接触部の中心部から前記先端部の摺動方向にずれた位置に前記凹部を設け、前記被接触部の側部に接続片を前記凹部の露出方向と反対側に向けて突出させて設けることを特徴とする請求項16に記載の端子部の製造方法。
  18. 前記第2の工程では、前記第1の金型で前記接続片を保持し、前記押え部が前記凹部を除いて前記平坦面の裏面に押し当てられることを特徴とする請求項17に記載の端子部の製造方法。
  19. 前記第1の工程では、前記被接触部を有する前記端子を複数個、同時に製作し、
    前記第2の工程では、前記複数の端子を前記第1の金型内に配列させて保持し、
    前記第3の工程では、前記複数の端子を前記樹脂で一度にモールドする、
    ことを特徴とする請求項13〜請求項18のいずれか一項に記載の端子部の製造方法。
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