JP6715543B2 - エアーコンプレッサの制御方法 - Google Patents
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Description
ところが、モータ制御に用いられるセンサの精度には、エアーコンプレッサごとに不可避的な誤差(計測精度のバラつき)がある。したがって、連結運転する複数のエアーコンプレッサの設定圧力範囲の上限値(モータが停止するときの圧力値)と下限値(モータが再起動するときの圧力値)が、たとえ同じ値に設定されていたとしても、センサ精度のバラつき等により、モータの停止・再起動のタイミングは同期することはない。すなわち、連結運転する複数のエアーコンプレッサにおいて、モータの停止・再起動のタイミングが理想に反して僅かにずれることになる。
したがって、例えばモータが早めに停止する方のエアーコンプレッサでは、圧力値が上限に達してモータが既に停止しているにもかかわらず、僅かに遅れて停止する他方のエアーコンプレッサから更に加圧されるため、早めに停止した方のエアーコンプレッサにおいて安全弁等が破壊に至る恐れがあるなどの問題が生じる。
また、複数台のエアーコンプレッサの間でモータ再起動のタイミングがずれることで、複数のエアーコンプレッサに対する負荷は均等にはならず、常に一部のエアーコンプレッサに偏って負荷が加わり、より多くの疲労が蓄積されることになる。したがって、複数台のエアーコンプレッサを使って従来の方法で連結運転する場合には、一部のエアーコンプレッサ(動作時間の多いエアーコンプレッサ)において寿命が短くなり、故障や不具合が発生する頻度が高まるといった偏りの問題がある。
圧縮エアーを貯留するためのエアータンクと、
他のエアーコンプレッサに接続された圧縮エアー用流路を接続するための接続部と、
エアーコンプレッサに関する機器情報を他のエアーコンプレッサとの間で無線通信により送受信して共有するための無線通信部と、
共有する機器情報に基づいて自己のエアーコンプレッサ及び/又は他のエアーコンプレッサを制御するための制御手段と、
を有するエアーコンプレッサによって達成される。
なお、上記の「共有する機器情報に基づいて自己のエアーコンプレッサ及び/又は他のエアーコンプレッサを制御する」には、例えば、
・当該エアーコンプレッサが、共有する機器情報に基づいて、自己だけを制御する態様、
・当該エアーコンプレッサが、共有する機器情報に基づいて、自己のみならず他のエアーコンプレッサをも制御する態様、
・当該エアーコンプレッサが、共有する機器情報に基づいて、他のエアーコンプレッサを制御する態様、
などが含まれる。
制御は、具体的にはエアーコンプレッサが具備するプロセッサによって行われる。
(a) 無線通信部を具備する複数台のエアーコンプレッサを相互に無線接続するステップと、
(b) エアーコンプレッサに関する機器情報を、複数台のエアーコンプレッサの間で無線通信により送受信して共有するステップと、
(c) 共有する機器情報に基づいて複数台のエアーコンプレッサを制御するステップと、
を含むエアーコンプレッサの制御方法によって達成される。
なお、上記ステップ(c)の制御では、マスタースレーブ方式を採用し、いずれか一台のエアーコンプレッサが、いわゆるマスター機となって、そのプロセッサが一台または二台以上のエアーコンプレッサを中央制御的にコントロールしてもよい。この場合、マスター機以外のエアーコンプレッサは、いわゆるスレーブ機として機能する。
あるいは、複数台のエアーコンプレッサのそれぞれがいわゆるマスター機となって、各機のプロセッサが自己を制御してもよい。この場合には、各エアーコンプレッサは単に自己を制御するにとどまり、何れか一のエアーコンプレッサが他のエアーコンプレッサを制御することまではしない。
複数台のエアーコンプレッサが具備する圧縮エアー生成用のモータが停止している場合に、共有する前記機器情報に基づいて前記モータの起動が必要か否かを判断し、
前記モータの起動が必要と判断した場合に、複数台のエアーコンプレッサが具備するモータを、所定の起動タイミングに従ってそれぞれ起動させる。
なお、ここでいう「起動」には再起動も含まれる。
複数台のエアーコンプレッサが具備する圧縮エアー生成用のモータが起動している場合に、共有する前記機器情報に基づいて、前記モータの停止が必要か否かを判断し、
前記モータの停止が必要と判断した場合に、複数台のエアーコンプレッサが具備するモータをそれぞれ停止させる。
各エアーコンプレッサで生成される圧縮エアーの圧力値を、共有する前記機器情報に基づいて監視し、
何れか一のエアーコンプレッサでの圧力値と、他のエアーコンプレッサでの圧力値との差が、所定値を超えた場合に、前記一のエアーコンプレッサとの無線接続を解除する。
共有する前記機器情報に基づいて、何れかのエアーコンプレッサに異常が発生していないか否かを判断し、
何れかのエアーコンプレッサにおいて異常が発生したと判断した場合に、
(1) そのエアーコンプレッサに関する機器情報を無視する、
(2) そのエアーコンプレッサとの無線接続を解除する、
(3) そのエアーコンプレッサを停止させる、
(4) すべてのエアーコンプレッサを停止させる、
の何れかの処理を実行させる。
共有する前記機器情報に基づいて、エアーコンプレッサのユーザに対する警告や報知が必要か否かを判断し、
ユーザに対する警告や報知が必要か否かを判断した場合には、共有する前記機器情報に基づいて、エアーコンプレッサのユーザが所持する携帯型通信端末に対して警告や報知を無線通信により送信する。
このように、各エアーコンプレッサの機器情報を複数台のエアーコンプレッサの間で共有することで、連結運転を行う場合に、モータ制御用のセンサ精度等のバラつきに関係なく、所望のタイミングで、各エアーコンプレッサを動作させたり停止させることなどが可能になる。すなわち、連結運転を行う場合に、各エアーコンプレッサの動作や停止のタイミングを遅延なく正確に制御できるようになる。またこれにより、連結運転を行う場合の問題点であった「一部のエアーコンプレッサにより多くの疲労が蓄積する」といった問題を解決することが可能になる。
また本発明では、各エアーコンプレッサが、無線通信を利用して機器情報を共有するようになっている。機器情報の共有は、通信用ケーブル等を利用した有線通信により行うことも可能ではあるが、有線の場合には、通信用ケーブルなどの部品の脱着を殆ど毎回行う必要が発生するため、機器の故障率が高くなるといった問題がある。また、エアーコンプレッサの使用環境は石膏や木くず等の粉じんが発生することが必然なため、コネクタなどのハードウェアに対して接触不良を招く可能性が高くなり、また、誤動作が起きる確率が高くなるという問題がある。さらに、通常の使用態様として2台連結での使用が想定されるが、3台以上の複数台連結を想定すると、有線通信の場合には配線コストが嵩むといった問題がある。これに対し本発明では、機器情報を、有線ではなく、無線により送受信するので、これらの問題が生じることが無いという格別の効果が達成される。
これにより上述した効果と同様に、連結運転を行う場合に、各エアーコンプレッサの動作や停止のタイミングを遅延なく正確に制御できるようになる。
また、連結運転を行う場合の問題点であった「一部のエアーコンプレッサにより多くの疲労が蓄積する」といった問題を解決することが可能になる。
また、共有する機器情報を、有線ではなく無線により送受信するので、有線通信の場合に起こりうる「機器の故障」や「接触不良」、「誤動作」、「配線コストが嵩む」などの問題が生じることが無い。
このように、共有する機器情報に基づいて、各エアーコンプレッサのモータの起動タイミングを制御することで、センサ精度のバラつきなどに関係なく、理想的なタイミングで各モータを起動させることができる。
なお、所定の起動タイミング(理想的な起動タイミング)は、必ずしも一定のタイミングに限定されるものではなく、その具体例としては、例えば次の(1)〜(4)に例示するような起動タイミングが挙げられる。
(1) すべてのエアーコンプレッサにおいてモータを同時に起動させる。
(2) 複数台のエアーコンプレッサにおいて、モータを順次一定間隔のディレー方式で起動させる。
(3) 一部(一または二以上)のエアーコンプレッサにおいてモータを先行して起動させ、他のコンプレッサについては、一定の圧力上昇が確認された場合にモータを起動させる。
(4) 一部(一または二以上)のエアーコンプレッサにおいてモータを先行して起動させ、他方のコンプレッサについては、一定の圧力上昇が確認された場合に、モータを順次一定間隔のディレー方式で起動させる。
上記(1)の起動タイミングによれば、すべてのエアーコンプレッサのモータを同時に起動させるので、いち早く所望の設定圧力に到達できるようになる。
上記(2)の起動タイミングによれば、すべてのモータが一斉に起動した場合に陥る可能性がある電力不足を回避することが可能になる。
上記(3)の起動タイミングによれば、連結用ホースなどの連結不備を防止できるようになる。(連結不備があれば、エアー漏れによって圧力が上昇しないため。)
上記(4)の起動タイミングによれば、すべてのモータが一斉に起動した場合に陥る可能性がある電力不足を回避できるとともに、併せて連結不備を防止できるようになる。
このように、共有する機器情報に基づいて、各エアーコンプレッサのモータの停止タイミングを制御することで、センサ精度のバラつきなどに関係なく、理想的なタイミングで各モータを停止させることができる。
なお、所定の停止タイミング(理想的な停止タイミング)は、必ずしも一定のタイミングに限定されるものではなく、好ましくは、例えば複数台のエアーコンプレッサのモータを同時に停止させるのがよい。
これにより、不完全連結等が原因で連結運転を行うことができないエアーコンプレッサ早期に判別することができ、また、機器情報を共有するエアーコンプレッサ(連結運転可能なコンプレッサ)のグループから、そのような連結運転不可コンプレッサを機能的に排除することが可能になる。
何れかのエアーコンプレッサにおいて異常が発生したと判断した場合に、
(1) そのエアーコンプレッサに関する機器情報を無視する、
(2) そのエアーコンプレッサとの無線接続を解除する、
(3) そのエアーコンプレッサを停止させる、
(4) すべてのエアーコンプレッサを停止させる、
の何れかの処理を実行する。
これにより、機器の異常(不具合)が原因で連結運転を行うことができないエアーコンプレッサを早期に判別することができ、また、機器情報を共有するエアーコンプレッサ(連結運転可能なコンプレッサ)のグループから、そのような異常コンプレッサを機能的に排除することが可能になる。
これにより、エアーコンプレッサ間での無線通信だけでなく、例えば一般的な携帯型通信端末(ユーザが所持するスマートフォンなど)とも無線による連携が可能となる。また、例えばエアータンク間を完全連結していない状態で運転した場合の警告などをユーザの携帯型通信端末に送信する等、携帯型通信端末との無線通信を利用して連結運転を支援することが可能となる。
図1に基づいて、本発明に係るエアーコンプレッサの構成について説明する。
図1は、本発明に係るエアーコンプレッサ(1台のエアーコンプレッサ)の機能的構成を概略的に示すブロック図である。
・圧縮エアーを生成するための圧縮装置1と、
・生成した圧縮エアーを貯留するためのエアータンク3と、
・圧縮装置を電子的に施錠・解錠するためのセキュリティー装置8と、
を有している。
接続口41には連結用ホース(圧縮エアー用流路)を接続することができ、この連結用ホースを介して、他のコンプレッサのエアータンクに連結することができる。連結用ホースを介して他のコンプレッサに連結した場合には、後述するとおり連結運転を行うことが可能である。連結運転とは、複数台のコンプレッサを連結状態にして連携・協動させて(すなわち機能的に一体化させて)圧縮エアーを生成することをいう。
・圧縮エアーを生成するための動力源であるモータ13と、
・モータ13により駆動するピストン等を備えるエアー圧縮部15と、
・プロセッサ29からの制御を受けてモータ13を駆動するための駆動回路19と、
・モータ13の出力や負荷等を検出するための検出回路21と、
・入力電力から必要な出力電力を生成するための電源回路23と、
・他のコンプレッサとの間で機器情報を共有するための無線通信を行う通信部25と、
・電源のON/OFF操作や各種モードの切り替えなどに用いられる操作部27と、
・圧縮装置が具備する各部の電子制御などを担うプロセッサ29を
有している。
・複数台のコンプレッサを利用した連結運転時におけるモータ起動処理(再起動処理を含む)とモータ停止処理、
・複数台のコンプレッサの連結が不完全な場合の処理、
・連結運転している何れかのコンプレッサに異常(不具合)が発生した場合の処理、
などが挙げられる。
次に、図2及び図3に基づいて、複数台のコンプレッサを利用した連結運転(エアー圧縮機能を連携させる運転)の概要について説明する。
図2は、複数台の一例として、2台のコンプレッサA,Bを利用した連結運転の概要を示している。同図に例示する実施形態において、コンプレッサA,Bは、それぞれ、図1に示す機能的構成を具備している。
図3は、図2に示す実施形態に対応するブロック図であって、2台のコンプレッサA,Bの連結運転時における機能的構成を概略的に示している。
例えば、連結運転を行う各コンプレッサにおける
・エアータンクの圧力値、
・モータ運転状態(モータの停止、モータの起動、モータの出力などの状況)、
・異常発生やその異常内容(不具合の発生やその内容)、
・セキュリティー状態(セキュリティー装置8による電子的な施錠または解錠の状態)、
などに関する情報が挙げられる。
つまり、機器情報とは、個々のコンプレッサにおける挙動や状態、センサによる検出結果などに関する情報である。
すなわち、機器情報の共有とは、連結運転を行う各コンプレッサが、自己および他のコンプレッサに関する機器情報を等しく把握する(相違なく同じ情報を持っている)ことをいう。
したがって、連結運転を行うすべてのコンプレッサが持っている機器情報(共有する機器情報)に相違はなく、また、相違が生じないようにリアルタイムで更新される。
また、このマスタースレーブ方式を採用して各種制御を実行する場合には、マスター機のコンプレッサのコントローラにより、自機の各部を直接的に制御するとともに、無線通信により各スレーブ機の各部を直接的に制御してもよい。
あるいは、マスターのコンプレッサのコントローラにより、マスター機の各部を制御するとともに、無線通信によりスレーブ機のコントローラに制御信号を送信することにより各スレーブ機の各部を間接的に制御してもよい。
また、連結運転モードにおける制御方法は、必ずしも上述したようなマスタースレーブ方式に限定されるものではなく、連結運転を行う個々のコンプレッサを実質的に「マスター」として機能させてもよい。その場合、各コンプレッサは、リアルタイムで更新される共有機器情報(各コンプレッサで共有している機器情報)に基づいて、自機の各部を所定のタイミングで制御する。すなわち、各コンプレッサが、共有する機器情報を使って、(他のコンプレッサに従属することなく)自己のモータ等を制御するようにしてもよい。
本発明を利用して、複数台のコンプレッサで連結運転を行う場合には、当該複数台のコンプレッサの間で無線接続(ワイヤレス接続)、すなわちペアリングが確立していることが前提となる。
以下、図5に基づいて、連結運転を行う複数台のコンプレッサを無線接続させるためのペアリング処理について説明する。
図5は、複数台のコンプレッサを利用して連結運転を行う際に実行するペアリング処理の一例を示すフローチャートである。
なお、以下の説明では、図2及び図3に示すとおり、複数台のコンプレッサのエアータンクが連結用ホースで連結されていることを前提とする。
次に、図6に基づいて、複数台のコンプレッサの間で共有する機器情報の更新処理について説明する。
図6は、複数台のコンプレッサの間で共有する機器情報の更新処理の一例を示すフローチャートである。
一方で、ペアリング成立後の連結運転モードでは、共有する機器情報(共有機器情報)に基づいて各コンプレッサを制御するので、各コンプレッサにおいてリアルタイムで当該共有機器情報を更新する必要がある。
次に、図7に基づいて、複数台のエアーコンプレッサの連結運転時におけるモータ起動処理について説明する。
図7は、複数台のエアーコンプレッサの連結運転時におけるモータ起動処理の一例を示すフローチャートである。
なお、ここで説明する「起動」には再起動も含まれる。
(1)コンプレッサのモータが停止している状態であって、且つ、圧力センサによる検出値がモータ停止圧力値以下の状態において、操作部に設けられたモータ起動スイッチを押す等の起動操作を行った場合(但しセキュリティーが有効で電子的に施錠されているコンプレッサの場合はセキュリティーが解除されている事等の条件が加味される)、
(2)エアータンク内圧力がモータ停止圧力値に達する等してモータがすでに停止しており、且つ、モータ再起動圧力値以下にまでエアータンク内圧力が低下した場合、
等にコンプレッサのコントローラが発信する「モータの起動を指示する信号」を示す。
このモータ起動指示信号は何れかのコンプレッサで発信される。
そして、何れか一台のコンプレッサにおいて、「モータ起動指示信号」が検出された場合には、機器情報の一部として他のコンプレッサに無線送信されるので、当該他のコンプレッサにおいても同時にそれを把握することができる。
また、上記の説明で「モータ再起動圧力値」とは、停止しているモータを再起動させる基準となる圧力値である。圧力センサ5による検出値がモータ再起動圧力値以上になると、それを監視するコントローラ7からの指示を受けて、モータが再起動する。
(1) すべてのコンプレッサにおいてモータを同時に起動させる。
(2) 複数台のコンプレッサにおいて、モータを順次一定間隔のディレー方式で起動させる。
(3) 一部(一または二以上)のコンプレッサにおいてモータを先行して起動させ、他のコンプレッサについては、一定の圧力上昇が確認された場合にモータを起動させる。
(4) 一部(一または二以上)のコンプレッサにおいてモータを先行して起動させ、他方のコンプレッサについては、一定の圧力上昇が確認された場合に、モータを順次一定間隔のディレー方式で起動させる。
上記(2)の起動タイミングによれば、すべてのモータが一斉に起動した場合に陥る可能性がある電力不足を回避することが可能になる。
上記(3)の起動タイミングによれば、連結用ホースなどの連結不備を防止できるようになる。
上記(4)の起動タイミングによれば、すべてのモータが一斉に起動した場合に陥る可能性がある電力不足を回避できるとともに、併せて連結不備を防止できるようになる。
次に、図8に基づいて、複数台のコンプレッサの連結運転時におけるモータ停止処理について説明する。
図8は、複数台のコンプレッサの連結運転時におけるモータ停止処理の一例を示すフローチャートである。
(1)操作部27に設けられたモータ停止スイッチを押す等の停止操作を行った場合、
(2)エアータンク内圧力がモータ停止圧力値迄達したと圧力センサ5が検出した場合、
等にコンプレッサのコントローラ7が発信する「モータの停止を指示する信号」を示す。このモータ停止指示信号は何れかのコンプレッサで発信される。
そして、何れか一台のコンプレッサにおいて、「モータ停止指示信号」が検出された場合には、機器情報の一部として他のコンプレッサに無線送信されるので、当該他のコンプレッサにおいても同時にそれを把握することができる。
次に、図9に基づいて、複数台のコンプレッサの連結が不完全な場合の処理について説明する。
図9は、複数台のコンプレッサの連結が不完全な場合の処理の一例を示すフローチャートである。
コンプレッサの連結が不完全な場合とは、例えば、コンプレッサの接続部に対する連結用ホースの接続が不完全で、コンプレッサのエアータンク同士が機能的に連結されていない(機能的に一体化していない)場合などをいう。
次に、図10に基づいて、連結運転している何れかのエアーコンプレッサに何らかの異常が発生した場合の処理について説明する。
図10は、連結運転している何れかのエアーコンプレッサに何らかの異常が発生した場合の処理の一例を示すフローチャートである。
(1) 異常が発生したコンプレッサに関する機器情報を無視する。
(2) 異常が発生したコンプレッサとのペアリング(無線接続)を解除する。
(3) 異常が発生したコンプレッサの動作を停止させる。
(4) 異常が発生したコンプレッサだけでなく、すべてのコンプレッサを停止させる。
なお、上記(1)の「無視する」とは、具体的には、コンプレッサの各種制御を実行するにあたって、異常が発生したコンプレッサに関する機器情報を考慮に入れない(参照しない)ことを意味する。
上述した実施形態では、図2に例示するように、各コンプレッサは他のコンプレッサとの間で無線通信を実行して機器情報の送受信を行っているが、各コンプレッサが無線通信を行う相手機は、必ずしも、コンプレッサに限定されず、例えば、コンプレッサのユーザが所持する携帯型通信端末が含まれてもよい。
すなわち、図11に示すように、機器情報を共有する複数台のコンプレッサは、コンプレッサのユーザが所持する携帯型通信端末との間で無線通信を行うことも可能である。そのような携帯型通信端末の具体例としては、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、スマートウォッチ、ウェアラブルコンピュータなどが挙げられる。
具体的には例えば、各コンプレッサのコントローラが、共有する前記機器情報に基づいて、コンプレッサのユーザに対する警告や報知が必要か否かを判断し、ユーザに対する警告や報知が必要か否かを判断した場合には、共有する機器情報に基づいて、ユーザが所持する携帯型通信端末に対して警告や報知を無線通信により送信することも可能である。
3 エアータンク
5 圧力センサ
7 コントローラ(制御手段)
8 セキュリティー装置
13 モータ
15 エアー圧縮部
19 駆動回路
21 検出回路
23 電源回路
25 操作部
27 表示部
29 プロセッサ
31 流路
41 接続口
43 減圧弁
45 カプラ
Claims (6)
- 複数台のエアーコンプレッサが具備するエアータンクを連結ホースによって相互連結し、これらのエアータンクが機能的にひとつのエアータンクを構成する状態で圧縮運転する際の制御方法であって、
(a) 無線通信部を具備する複数台のエアーコンプレッサを相互に無線接続するステップと、
(b) エアーコンプレッサに関する機器情報を、複数台のエアーコンプレッサの間で無線通信により送受信して共有するステップと、
(c) 共有する機器情報に基づいて複数台のエアーコンプレッサを制御するステップと、
を含むエアーコンプレッサの制御方法。 - 前記ステップ(c)の制御において、
複数台のエアーコンプレッサが具備する圧縮エアー生成用のモータが停止している場合に、共有する前記機器情報に基づいて前記モータの起動が必要か否かを判断し、
前記モータの起動が必要と判断した場合に、複数台のエアーコンプレッサが具備するモータを、所定の起動タイミングに従ってそれぞれ起動させる、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアーコンプレッサの制御方法。 - 前記ステップ(c)の制御において、
複数台のエアーコンプレッサが具備する圧縮エアー生成用のモータが起動している場合に、共有する前記機器情報に基づいて、前記モータの停止が必要か否かを判断し、
前記モータの停止が必要と判断した場合に、複数台のエアーコンプレッサが具備するモータをそれぞれ停止させる、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアーコンプレッサの制御方法。 - 前記ステップ(c)の制御において、
各エアーコンプレッサで生成される圧縮エアーの圧力値を、共有する前記機器情報に基づいて監視し、
何れか一のエアーコンプレッサでの圧力値と、他のエアーコンプレッサでの圧力値との差が、所定値を超えた場合に、前記一のエアーコンプレッサとの無線接続を解除する、
ことを特徴とする請求項2に記載のエアーコンプレッサの制御方法。 - 前記ステップ(c)の制御において、
共有する前記機器情報に基づいて、何れかのエアーコンプレッサに異常が発生していないか否かを判断し、
何れかのエアーコンプレッサにおいて異常が発生したと判断した場合に、
(1) そのエアーコンプレッサに関する機器情報を無視する、
(2) そのエアーコンプレッサとの無線接続を解除する、
(3) そのエアーコンプレッサを停止させる、
(4) すべてのエアーコンプレッサを停止させる、
の何れかの処理を実行することを特徴とする請求項1に記載のエアーコンプレッサの制御方法。 - 前記ステップ(c)の制御において、
共有する前記機器情報に基づいて、エアーコンプレッサのユーザに対する警告や報知が必要か否かを判断し、
ユーザに対する警告や報知が必要か否かを判断した場合には、共有する前記機器情報に基づいて、エアーコンプレッサのユーザが所持する携帯型通信端末に対して警告や報知を無線通信により送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載のエアーコンプレッサの制御方法。
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