JP6718323B2 - 使用済み耐火物を再利用した耐火物の製造方法 - Google Patents
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Description
したがって本発明の目的は、以上のような従来技術の課題を解決し、使用済み耐火物の解体屑を原料として、安定した耐用性を有する耐火物を効率的かつ安価に製造することができる製造方法を提供することにある。
本発明は、このような知見に基づきなされたもので、以下を要旨とするものである。
耐火物原料としてCaO(但し、耐火物原料中に不可避不純物として含まれるCaOを除く)を配合しないで製造された耐火物であって、使用済みとなった耐火物の解体屑を、耐火物原料の少なくとも一部として耐火物を製造するに当たり、
付着異物と不要材質部分を除去する分別解体を施して得られた解体屑(a0)についてCaO含有量を測定し、このCaO含有量と耐火物原料中での解体屑(a)の配合割合に基づき、解体屑(a0)のなかから、製造される耐火物のCaO含有量が2.5質量%以下となるようなCaO含有量の解体屑(a)を選別し、この解体屑(a)を耐火物原料として用いることを特徴とする使用済み耐火物を再利用した耐火物の製造方法。
[2]上記[1]の製造方法において、付着異物と不要材質部分を除去する分別解体を施して得られた解体屑(a0)を破砕して磁気選別による地金除去を行った後、粉砕し、次いで分級して粒度別の解体屑(a0)とし、前記粉砕後の解体屑(a0)又は前記分級後の解体屑(a0)についてCaO含有量を測定し、このCaO含有量と耐火物原料中での解体屑(a)の配合割合に基づき、解体屑(a)の選別を行うことを特徴とする使用済み耐火物を再利用した耐火物の製造方法。
耐火物原料としてCaO(但し、耐火物原料中に不可避不純物として含まれるCaOを除く)を配合しないで製造された耐火物であって、使用済みとなった耐火物の解体屑を、耐火物原料の少なくとも一部として耐火物を製造するに当たり、
付着異物と不要材質部分を除去する分別解体を施して得られた解体屑(a0)についてCaO含有量を測定し、このCaO含有量に基づき、製造される耐火物のCaO含有量が2.5質量%以下となるような、耐火物原料中での解体屑(a0)の配合割合を求め、この配合割合の解体屑(a0)を耐火物原料として用いることを特徴とする使用済み耐火物を再利用した耐火物の製造方法。
[4]上記[3]の製造方法において、付着異物と不要材質部分を除去する分別解体を施して得られた解体屑(a0)を破砕して磁気選別による地金除去を行った後、粉砕し、次いで分級して粒度別の解体屑(a0)とし、前記粉砕後の解体屑(a0)又は前記分級後の解体屑(a0)についてCaO含有量を測定し、このCaO含有量に基づき、耐火物原料中での解体屑(a0)の配合割合を求めることを特徴とする使用済み耐火物を再利用した耐火物の製造方法。
[6]上記[1]〜[5]のいずれかの製造方法において、解体屑(a0)を仮置き場で仮置する際に、解体屑(a0)を下記(i)又は(ii)の条件で仮置き・搬出することを特徴とする使用済み耐火物を再利用した耐火物の製造方法。
(i)解体屑(a0)を仮置き場の地面に仮置きし、解体屑(a0)を仮置き場から搬出する際には、地面に接触している解体屑部分が残るようにして、その上部の解体屑(a0)のみを搬出する。
(ii)事前に仮置き場の地面に使用済み耐火物の解体屑からなる敷材を敷いておき、解体屑(a0)を仮置き場の前記敷材上に仮置きし、解体屑(a0)を仮置き場から搬出する際には、敷材上の解体屑(a0)のみを搬出する。
本発明者らは、使用済み耐火物中のスラグは単体での検出が難しいため、大量に使用する耐火物原料としての管理には、何らかの化学成分を指標とするべきであると考えた。
このため本発明では、耐火物のCaO含有量を指標とし、製造される耐火物のCaO含有量が2.5質量%以下となるようにスラグ混入量を管理して耐火物を製造する。具体的には、本発明の第一の製造方法では、測定された使用済み耐火物のCaO含有量に基づき、製造される耐火物のCaO含有量が2.5質量%以下となるようなCaO含有量の使用済み耐火物(解体屑)を選別し、これを耐火物原料として用いる。また、本発明の第二の製造方法では、測定された使用済み耐火物のCaO含有量に基づき、製造される耐火物のCaO含有量が2.5質量%以下となるような、使用済み耐火物(解体屑)の配合割合を求め、この配合割合の使用済み耐火物(解体屑)を耐火物原料として用いる。
また、同様の理由で、本発明でリサイクル対象となるのは、耐火物原料としてCaOを配合しないで製造された耐火物(但し、上記と同様、耐火物原料中に不純物としてCaOが不可避的に含まれることは妨げない)であって、使用済みとなった耐火物である。本発明は、このような使用済み耐火物の解体屑を、耐火物原料の少なくとも一部として耐火物を製造する。
本発明の第一の製造方法では、使用済み耐火物に付着異物と不要材質部分を除去する分別解体を施して得られた解体屑a0についてCaO含有量を測定し、このCaO含有量と耐火物原料中での解体屑aの配合割合に基づき、解体屑a0のなかから、製造される耐火物のCaO含有量が2.5質量%以下となるようなCaO含有量の解体屑aを選別し、この解体屑aを耐火物原料として用いる。
ここで、分別解体の対象となる使用済み耐火物は、鉄鋼製造プロセスにおいて生成するスラグと接するように使用された耐火物であり、したがって、主に精錬炉や取鍋などの容器に内張りされた使用済みの耐火物(劣化した耐火物部分)であるが、これに限定されるものではない。
使用済みの耐火物に付着異物と不要材質部分を除去する分別解体を施す場合、通常、最初に付着異物の除去を行い、次いで、不要材質部分の解体・除去を行い、しかる後、再利用対象となる耐火物の解体を行い、再利用対象となる解体屑a0を回収する。
付着異物とは、凝固したスラグ(高炉スラグ、溶銑予備処理時に生成したスラグなど)や銑鉄、或いはそれらの混合物が、耐火物の表面や亀裂、目地などに付着したものである。この付着異物は、一般にペッカーなどの大型の重機で表面を砕き、除去する。耐火物の目地に食い込んで取れない場合は、耐火物ごと除去する場合もある。
さらに、不要ワーク部分(不要材質部分)と再利用対象ワーク部分(再利用対象の耐火物)の境界部分に段差をつけるなど、解体時に両者が同時に崩れない工夫をすると解体屑a0の回収率が向上する。また、容器全体を同じ系の材質(耐火物)で統一して全て回収対象とすることも、解体屑a0の回収率向上に寄与する。
解体時にパーマネント部分を残したい場合、ワーク部分の背面に捨て張りれんがを張ることが望ましい。捨て張りれんがの材質は、再利用する際に支障が出ないよう、ワーク部分と同じ材質か、ワーク部分の原料として含まれる材質にすることが望ましい。例えば、ワーク部分がアルミナ−ろう石−SiC−カーボンれんがの場合、ろう石れんがは原料として使用可能であるため、これを捨て張りれんがに使用すれば、再利用に支障がでない。
(i)解体屑a0を仮置き場の地面(表土など)に仮置きし、解体屑a0を仮置き場から搬出する際には、地面に接触している解体屑部分が残るようにして、その上部の解体屑a0のみを搬出する。
(ii)事前に仮置き場の地面(表土など)に使用済み耐火物の解体屑からなる敷材を敷いておき、解体屑a0を仮置き場の前記敷材上に仮置きし、解体屑a0を仮置き場から搬出する際には、敷材上の解体屑a0のみを搬出する。
本発明では、解体屑aを耐火物原料の全部又は一部として耐火物を製造する。解体屑aを耐火物原料の一部として耐火物を製造する場合には、残りの耐火物原料としては、添加成分としてCaOを配合しない新規の耐火物原料(バージン原料)が用いられる。
本発明の第二の製造方法では、付着異物と不要材質部分を除去する分別解体を施して得られた解体屑a0についてCaO含有量を測定し、このCaO含有量に基づき、製造される耐火物のCaO含有量が2.5質量%以下となるような、耐火物原料中での解体屑a0の配合割合を求め、この配合割合の解体屑a0を耐火物原料として用いる。
この第二の製造方法において、再利用対象となる使用済み耐火物の詳細、分別解体の方法、解体屑a0の回収方法、原料化するまでの処理方法などは、さきに説明した本発明の第一の製造方法と同様である。
本発明の第二の製造方法でも、解体屑aを耐火物原料の全部又は一部として耐火物を製造する。解体屑aを耐火物原料の一部として耐火物を製造する場合には、残りの耐火物原料としては、添加成分としてCaOを配合しない新規の耐火物原料(バージン原料)が用いられる。なお、耐火物原料中での解体屑aの配合割合につては、さきに述べた第一の製造方法と同様である。
比較例に用いるため、分別解体を行わない解体屑も回収した。これは土木工事用に使用する目的でコーンクラッシャーによって40mm以下程度の粒径に粉砕し、磁力選別機により地金を除去した後に保管していたものである。
回収解体屑a0から採取したサンプルの化学成分を分析してCaO含有量を求め、本発明例では、このCaO含有量と耐火物原料中での解体屑aの配合率(30質量%、50質量%、70質量%)に基づき、製造される耐火物のCaO含有量が2.5質量%以下となるようなCaO含有量の解体屑aを選別し、この解体屑aを耐火物原料として用いた。
耐熱スポーリング性の評価試験では、1500℃に加熱されたアルゴンガス雰囲気の横型電気炉内に各れんがの試料を装入し、炉内雰囲気温度が1500℃に回復した後、15分保持し、その後、試料を15℃に保った冷水中に浸漬させるサイクルを10回繰り返した。評価は試験中の亀裂発生状況を観察するによって行ったが、10回の繰り返し中にどのサンプルも亀裂が発生せず、差は見られなかった。
また、比較例1と本発明例1との比較、比較例2と本発明例2との比較、および比較例3と本発明例3との比較から、分別解体を行うことにより、回収解体屑中のCaO含有量を低くできることが判る。また、本発明例1と本発明例4との比較、本発明例2と本発明例5との比較、および本発明例3と本発明例6との比較から、不純物混入防止策を採ることにより、CaO含有量をさらに低くできることが判る。
以上の試験結果から、分別解体で得られた回収解体屑を耐火物原料に用いるに際し、耐火物原料のCaO含有量を管理し、CaO含有量が2.5質量%以下となるような条件で不焼成れんがを製造することにより、耐熱スポーリング性が良好で、耐用性(耐食性)も安定した不焼成れんが製造できることが判る。
Claims (6)
- 耐火物原料としてCaO(但し、耐火物原料中に不可避不純物として含まれるCaOを除く)を配合しないで耐火物を製造する方法において、
耐火物原料としてCaO(但し、耐火物原料中に不可避不純物として含まれるCaOを除く)を配合しないで製造された耐火物であって、使用済みとなった耐火物の解体屑を、耐火物原料の少なくとも一部として耐火物を製造するに当たり、
付着異物と不要材質部分を除去する分別解体を施して得られた解体屑(a0)についてCaO含有量を測定し、このCaO含有量と耐火物原料中での解体屑(a)の配合割合に基づき、解体屑(a0)のなかから、製造される耐火物のCaO含有量が2.5質量%以下となるようなCaO含有量の解体屑(a)を選別し、この解体屑(a)を耐火物原料として用いることを特徴とする使用済み耐火物を再利用した耐火物の製造方法。 - 付着異物と不要材質部分を除去する分別解体を施して得られた解体屑(a0)を破砕して磁気選別による地金除去を行った後、粉砕し、次いで分級して粒度別の解体屑(a0)とし、
前記粉砕後の解体屑(a0)又は前記分級後の解体屑(a0)についてCaO含有量を測定し、このCaO含有量と耐火物原料中での解体屑(a)の配合割合に基づき、解体屑(a)の選別を行うことを特徴とする請求項1に記載の使用済み耐火物を再利用した耐火物の製造方法。 - 耐火物原料としてCaO(但し、耐火物原料中に不可避不純物として含まれるCaOを除く)を配合しないで耐火物を製造する方法において、
耐火物原料としてCaO(但し、耐火物原料中に不可避不純物として含まれるCaOを除く)を配合しないで製造された耐火物であって、使用済みとなった耐火物の解体屑を、耐火物原料の少なくとも一部として耐火物を製造するに当たり、
付着異物と不要材質部分を除去する分別解体を施して得られた解体屑(a0)についてCaO含有量を測定し、このCaO含有量に基づき、製造される耐火物のCaO含有量が2.5質量%以下となるような、耐火物原料中での解体屑(a0)の配合割合を求め、この配合割合の解体屑(a0)を耐火物原料として用いることを特徴とする使用済み耐火物を再利用した耐火物の製造方法。 - 付着異物と不要材質部分を除去する分別解体を施して得られた解体屑(a0)を破砕して磁気選別による地金除去を行った後、粉砕し、次いで分級して粒度別の解体屑(a0)とし、
前記粉砕後の解体屑(a0)又は前記分級後の解体屑(a0)についてCaO含有量を測定し、このCaO含有量に基づき、耐火物原料中での解体屑(a0)の配合割合を求めることを特徴とする請求項3に記載の使用済み耐火物を再利用した耐火物の製造方法。 - 耐火物原料中での解体屑(a)の配合割合を10〜80質量%とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の使用済み耐火物を再利用した耐火物の製造方法。
- 解体屑(a0)を仮置き場で仮置する際に、解体屑(a0)を下記(i)又は(ii)の条件で仮置き・搬出することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の使用済み耐火物を再利用した耐火物の製造方法。
(i)解体屑(a0)を仮置き場の地面に仮置きし、解体屑(a0)を仮置き場から搬出する際には、地面に接触している解体屑部分が残るようにして、その上部の解体屑(a0)のみを搬出する。
(ii)事前に仮置き場の地面に使用済み耐火物の解体屑からなる敷材を敷いておき、解体屑(a0)を仮置き場の前記敷材上に仮置きし、解体屑(a0)を仮置き場から搬出する際には、敷材上の解体屑(a0)のみを搬出する。
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