以下、本開示の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。そして、複数の実施形態及び変形例に記述された構成同士の明示されていない組み合わせも、以下の説明によって開示されているものとする。
(第一実施形態)
図1に示す本開示の第一実施形態による表示装置100は、車両に搭載される車両用のコンビネーションメータである。表示装置100は、車両に関する種々の情報を表示領域10aに表示する。表示装置100は、図1に示す正面側を運転席へ向けた姿勢にて、インスツルメントパネル等に取り付けられている。
表示領域10aには、スピードメータ表示部11及びタコメータ表示部12等の指針表示部、マルチ表示部13、並びに多数のインジケータが設けられている。スピードメータ表示部11及びタコメータ表示部12は、回転する指針29によって情報を表示する。スピードメータ表示部11及びタコメータ表示部12は、表示領域10aの長手方向に並んでいる。マルチ表示部13は、表示領域10aの中央であって、二つの指針表示部の中間に配置されている。マルチ表示部13は、液晶表示器31の表示画面32に描画される種々の画像によって情報を表示する。
図1及び図2に示すように、表示装置100は、筐体20、文字板24、見返し板25、回路基板28、及び液晶表示ユニット30等によって構成されている。尚、以下の説明では、表示領域10aの向く方向を正面方向FDとし、正面方向FDとは反対の方向を背面方向BDとする。
筐体20は、全体として箱状に形成されており、回路基板28及び液晶表示ユニット30等を収容している。筐体20は、メインケース21、ロアケース22、樹脂ガラス23等によって構成されている。メインケース21及びロアケース22は、遮光性を有する樹脂材料によって構成されている。メインケース21は、回路基板28の正面方向FDに配置されている。メインケース21の正面方向FDには、文字板24及び見返し板25が配置されている。ロアケース22は、回路基板28の背面方向BDに位置しており、メインケース21に組み付けられている。
樹脂ガラス23は、アクリル樹脂及びポリカーボネート樹脂等の透光性を有する樹脂材料によって板状に形成されている。樹脂ガラス23は、メインケース21の正面方向FDに位置しており、メインケース21に組み付けられている。樹脂ガラス23は、文字板24及び表示画面32等を覆っている。
文字板24は、透光性を有する樹脂材料によって板状に形成されている。文字板24の両面のうちで、正面方向FDを向く表示面には、目盛及び数字等の意匠が印刷等によって形成されている。見返し板25は、遮光性を有する樹脂材料によって形成されている。見返し板25は、文字板24及び表示画面32の正面方向FDに配置されている。見返し板25は、指針表示部及びマルチ表示部13の外縁を規定している。
回路基板28には、表示領域10aの表示を制御する表示制御回路が形成されている。回路基板28は、板状に形成されており、メインケース21及びロアケース22の間に、文字板24に沿った姿勢で挟持されている。回路基板28には、複数のムーブメント26及び複数のLED(Light Emitting Diode)27等が実装されている。
ムーブメント26は、ステッパモータ等である。ムーブメント26は、回路基板28の両面のうちで、背面方向BDに位置する裏面に実装されている。ムーブメント26には、指針29が取り付けられている。ムーブメント26は、指針29を回転させる。LED27は、指針29及び文字板24の意匠を発光させる光源である。LED27は、回路基板28の両面のうちで、正面方向FDに位置するおもて面に実装されている。LED27は、正面方向FDへ向けて光を放出する。
液晶表示ユニット30は、回路基板28の正面方向FDに位置している。液晶表示ユニット30は、全体として扁平の直方体状を呈している。液晶表示ユニット30は、表示画面32を正面方向FDに向けた姿勢で、メインケース21の液晶台座部21aに載置されている。表示領域10aを正面側から見たとき、液晶表示器31の長手方向は、表示領域10aの短尺(上下)方向に沿っている。液晶表示ユニット30は、図2〜図5に示すように、液晶表示器31、バックライトユニット34、及び液晶筐体40等によって構成されている。
液晶表示器31は、全体として矩形の板状に形成されている。液晶表示器31は、縦長の表示画面32を形成している。液晶表示器31は、表示画面32に沿って二次元配列された複数の液晶画素を有している。液晶表示器31は、各液晶画素における光の透過率の制御により、車両の情報提示のための種々の画像を表示画面32に表示する。
液晶表示器31には、配線部33が設けられている。配線部33は、可撓性を有する材料によってシート状に形成されている。配線部33は、液晶表示器31の二つの長辺のうちの一方に接続されている。配線部33は、液晶表示器31の表示を制御する信号を伝達する多数の信号線を有している。
バックライトユニット34は、液晶表示器31の背面方向BDに位置している。バックライトユニット34は、全体として扁平の直方体状に形成されている。バックライトユニット34は、エッジライト方式の照明構成であって、正面方向FDに位置する液晶表示器31へ向けて、照明光BLを射出する。バックライトユニット34は、端部に並べられた複数のバックライト光源と、拡散反射シート35及び光学透過シート36等とによって構成されている。
拡散反射シート35及び光学透過シート36は、それぞれ薄い板状に形成されている。拡散反射シート35及び拡散反射シート35は、表示画面32に沿った姿勢で配置されている。拡散反射シート35は、光学透過シート36の背面方向BDに位置し、バックライト光源から放出された光を、正面方向FDへ向けて反射する。光学透過シート36は、拡散反射シート35にて反射された光の向きを整えつつ、照明光BLとして正面方向FDへ向けて射出する。光学透過シート36は、表示画面32の輝度を向上させる光学的な作用を発揮する。
液晶筐体40は、全体として扁平な直方体状に形成されている。液晶筐体40の内部には、液晶表示器31及びバックライトユニット34を収容する空間が区画されている。液晶筐体40は、ユニット見返し板50、ユニットアッパーケース60、及びユニットロアケース70を有している。液晶筐体40は、ユニット見返し板50、ユニットアッパーケース60、及びユニットロアケース70等を互いに組み付けることによって構成されている。
ユニット見返し板50、ユニットアッパーケース60、及びユニットロアケース70は、例えばステンレス鋼板、アルミニウムの板材、及び亜鉛メッキされた鋼材等の金属材料によって形成されている。尚、これらの構成は、樹脂材料によって形成されていてもよい。例えば、ABS樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、及びポリプロピレン(PP)樹脂等が、液晶筐体40の各構成の材料として使用可能である。
ユニット見返し板50は、表示画面32を視認可能にする表示開口50aを形成している。ユニット見返し板50は、矩形形状の表示開口50aを囲む枠状に形成されている。ユニット見返し板50における枠状の部分の横断面は、L字状とされている。ユニット見返し板50は、表示枠壁51、外周壁53、及び固定爪部58を有している。
表示枠壁51は、表示画面32に沿う平板状の壁部である。表示枠壁51は、液晶表示器31の正面方向FDに位置しており、表示開口50aの外縁を規定している。表示枠壁51の両面のうち、正面方向FDを向く外表面は、正面側から見て、表示画面32を囲む枠面52となっている。
外周壁53は、ユニットアッパーケース60及びユニットロアケース70の外周側に位置する平板状の壁部である。外周壁53は、表示枠壁51の外縁から、背面方向BDへ向けて立設されている。外周壁53の板面方向は、表示枠壁51の板面方向に対して実質的に直交している。外周壁53は、ユニットアッパーケース60に外嵌されている。
固定爪部58は、外周壁53から背面方向BDに延出している板状の部位である(図6も参照)。一例として、固定爪部58は、液晶表示ユニット30の各短辺に複数(二つ)ずつ設けられている。固定爪部58は、外周壁53に沿う姿勢から、内周側へ向けて折り曲げ可能である。固定爪部58は、外周壁53に対する折り曲げにより、ユニットロアケース70の背面方向BDに突き出した形状となる。固定爪部58は、ユニットロアケース70から外れる方向へのユニット見返し板50の変位を規制することで、ユニット見返し板50をユニットロアケース70に固定させている。
ユニットアッパーケース60は、液晶表示器31の周囲を囲む矩形の枠状に形成されている。ユニットアッパーケース60は、ユニット見返し板50に収容されている。ユニットアッパーケース60における枠状の部分の横断面は、クランク状とされている。ユニットアッパーケース60は、支持爪61、内周壁63、内側支持壁65、及び表示器支持壁67を有している。
支持爪61は、液晶表示器31の外周側に位置する平板状の壁部である。支持爪61は、液晶表示器31の表示器端面31aに沿って延設されている。支持爪61は、表示枠壁51に対し板面方向を交差(実質的に直交)させた姿勢となっている。支持爪61の高さは、液晶表示器31の厚さよりも大きい。支持爪61には、支持端面61a及び規定壁面61bが形成されている。
支持端面61aは、正面方向FDを向く支持爪61の先端面である。支持端面61aは、平面状に形成されており、表示枠壁51の内表面と対向している。規定壁面61bは、表示器端面31aと対向する支持爪61の内側壁面である。規定壁面61bは、平面状に形成されている。規定壁面61bは、表示画面32に沿う方向への液晶表示器31の変位を規制することで、液晶筐体40に対する液晶表示器31の相対位置を規定している。規定壁面61bにより、液晶表示器31は、液晶筐体40に対して位置決めされる。
支持爪61は、支持端面61aによってユニット見返し板50を支持している。支持爪61は、液晶表示ユニット30に入力される振動で液晶筐体40が弾性変形した場合でも、表示枠壁51が液晶表示器31と接触しないようにしている。以上により、液晶筐体40から受ける力によって液晶表示器31が変形し、表示画面32の表示色が変化する事態は、発生し難くなる。
内周壁63は、外周壁53に内嵌される壁部である。内周壁63は、外周壁53に沿った平板状に形成されている。内周壁63は、壁厚方向において、外周壁53と対向している。内周壁63の板面方向は、支持爪61の板面方向に沿っている。内周壁63には、複数の係止孔64が互いに間隔を開けて形成されている。係止孔64は、内周壁63を壁厚方向に貫通する矩形状の貫通開孔である。
内側支持壁65は、内周壁63の内側に平板状に設けられている。内側支持壁65は、液晶表示器31よりも背面方向BDに位置し、表示画面32に沿う姿勢とされている。内側支持壁65の板面方向は、支持爪61及び内周壁63の各板面方向に対して交差した姿勢であり、実質的に直交している。内側支持壁65は、支持爪61及び内周壁63を支持している。
内側支持壁65の外周側の縁部は、内周壁63と連続している。内周壁63は、内側支持壁65に対して実質的に直交する方向に屈曲されており、内側支持壁65の外周側の縁部から背面方向BDへ向けて立設されている。内側支持壁65の内周側の縁部は、支持爪61と連続している。支持爪61は、内側支持壁65に対して実質的に直交する方向に屈曲されており、内側支持壁65の内周側の縁部から、正面方向FDへ向けて立設されている。
表示器支持壁67は、内側支持壁65の内周側の縁部から、さらに内周側に延設された部分である。表示器支持壁67は、平板状に形成されている。表示器支持壁67の両面のうち、正面方向FDを向く載置面68は、液晶表示器31の背面と対向している。載置面68には、液晶支持シート49が貼り付けられている。
液晶支持シート49は、可撓性を有するシート状の緩衝部材であって、一例として工業用の両面テープ等である。液晶支持シート49は、液晶表示器31の各短辺及び各長辺に沿って伸びる帯状である。液晶支持シート49は、載置面68及び液晶表示器31の間に配置される。液晶支持シート49は、表示器支持壁67の平面度のバラつきを吸収しつつ、両面の粘着力によって液晶表示器31に密着する。液晶支持シート49は、液晶表示器31のガタつきを抑えつつ、液晶表示器31を載置面68に保持させている。
ユニットロアケース70は、扁平な直方体形状の有底容器である。ユニットロアケース70は、ユニットアッパーケース60に組み付けられている。ユニットロアケース70及びユニットアッパーケース60は、バックライトユニット34を収容するバックライト収容室39を区画している。ユニットロアケース70は、係止壁73及び背面壁75を有している。
係止壁73は、内周壁63に内嵌される壁部である。係止壁73は、外周壁53及び内周壁63に沿った平板状に形成されている。係止壁73は、壁厚方向において、内周壁63と対向している。係止壁73は、バックライトユニット34の外周側を囲んでいる。係止壁73には、係止爪部74が形成されている。
係止爪部74は、係止壁73から外側へ向けて突出している。係止爪部74は、係止孔64の配置に対応した複数の箇所に設けられている。係止壁73の内周壁63への内嵌により、各係止爪部74は、対応する位置にある係止孔64に係合する。係止爪部74は、係止孔64の内周壁63との接触により、ユニットアッパーケース60から外れる方向へのユニットロアケース70の変位を規制することで、ユニットロアケース70をユニットアッパーケース60に固定させている。
背面壁75は、ユニットロアケース70の底壁である。背面壁75は、矩形の平板状に形成されている。背面壁75には、バックライトユニット34が載置されている。背面壁75の縁部76は、係止壁73と連続している。係止壁73は、背面壁75に対して実質的に直交する方向に屈曲されており、背面壁75の縁部76から、正面方向FDへ向けて立設されている。
以上の液晶表示ユニット30は、図3及び図5に示す第一緩衝シート41及び第二緩衝シート141をさらに備えている。第一緩衝シート41及び第二緩衝シート141は、ユニット見返し板50及びユニットアッパーケース60の間に介在し、例えば振動に起因するガタつきを緩衝する。第一緩衝シート41及び第二緩衝シート141は、一例として、液晶筐体40の二つの長辺に設けられている。各緩衝シートは、液晶筐体40の二つの短辺には設置されなくてもよい(図4参照)。
第一緩衝シート41及び第二緩衝シート141は、液晶支持シート49と同様に、可撓性を有するシート状の材料によって形成されている。第一緩衝シート41及び第二緩衝シート141は、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、及びポリテトラフルオロエチレン等のシート材によって形成されている。加えて、シート状のウレタン等がクッション材として各緩衝シート41,141に設けられていてもよい。個々の緩衝シート41,141の材質及び厚さは、互いに異なっていてもよい。
第一緩衝シート41は、矩形状に形成されている。第一緩衝シート41の両面のうちの一方は、全面が表示枠壁51に貼り付け可能な接着面である。第一緩衝シート41は、表示枠壁51の内表面から枠面52にかけて、折り返すようにして貼り付けられている。第一緩衝シート41は、ユニット見返し板50に保持されている。第一緩衝シート41は、圧縮部分42及び露出部分44を有している。
圧縮部分42は、表示枠壁51及び支持爪61の間の隙間に配置されている。圧縮部分42は、ユニット見返し板50及びユニットアッパーケース60の互いの組み付けにより、表示枠壁51の内表面と支持爪61の支持端面61aとの間に圧縮された状態で配置されている。圧縮部分42は、振動に起因した支持爪61と表示枠壁51との衝突を緩衝し、ガタつき音の発生を防止する。
圧縮部分42のうちで支持端面61aと接触する範囲には、端部貼付面42aが形成されている。端部貼付面42aは、支持端面61aに貼り付けられる接着面である。端部貼付面42aは、支持端面61aに粘着力を作用させている。端部貼付面42aの粘着力は、表示枠壁51に対する支持端面61aの変位を、特に表示枠壁51の板面方向において規制する作用を発揮する。
露出部分44は、第一緩衝シート41のうちで表示開口50aから正面方向FDにはみ出した部分であって、枠面52に貼り付けられている。露出部分44は、圧縮部分42と連続している。露出部分44は、ユニット見返し板50の外部に、作業確認者が確認できるよう露出している。露出部分44は、表示画面32の正面方向FDに突き出さないように、枠面52への貼り付けによって表示枠壁51に保持されている。露出部分44の面積は、第一緩衝シート41のうちで表示枠壁51に隠れた部分の面積よりも狭くされている。
第二緩衝シート141は、第一緩衝シート41よりも面積の大きい矩形状に形成されている。第二緩衝シート141の両面のうち一方は、全面がユニットアッパーケース60及びユニットロアケース70に貼り付け可能な接着面である。第二緩衝シート141は、内側支持壁65から背面壁75にかけて、内周壁63を上下に跨ぐようにして、各ケース60,70に貼り付けられている。以上により、第二緩衝シート141は、ユニットアッパーケース60及びユニットロアケース70に保持されている。第二緩衝シート141は、圧縮部分142、露出部分144、及び延出部分148を有している。
圧縮部分142は、内周壁63及び当該内周壁63に外嵌された外周壁53の間の隙間に配置されている。圧縮部分142は、ユニット見返し板50及びユニットアッパーケース60の互いの組み付けにより、内周壁63及び外周壁53の間に圧縮された状態で配置されている。圧縮部分142の外表面は、非接着面とされてよい。圧縮部分142は、振動に起因した内周壁63と外周壁53の衝突を緩衝し、ガタつき音の発生を防止する。
液晶表示ユニット30の二つの長辺のうちで配線部33を引き出す一方に配置された第二緩衝シート141は、他方に配置される第二緩衝シート141よりも厚く形成されている。一例として、配線部33の幅方向の両側に配置される一対の第二緩衝シート141には、クッション材が設けられている。第二緩衝シート141の圧縮部分142は、配線部33の厚さよりも大きい引出隙間を、内周壁63及び外周壁53の間に形成している。以上により、配線部33は、内周壁63及び外周壁53の間で押し潰されることなく、引出隙間を通過して、液晶筐体40の内部から外部へと引き出される。
露出部分144は、内周壁63及び外周壁53の間の隙間から、ユニット見返し板50の外部にはみ出し、作業確認者が確認できるように外界に露出している。露出部分144は、圧縮部分142と連続しており、且つ、液晶筐体40の外部に露出している。露出部分144は、ユニット見返し板50及びユニットアッパーケース60のいずれにも貼り付けられておらず、内周壁63及び外周壁53の両方から離れて位置している。露出部分144には、貼付領域146及び張力領域145が形成されている。
貼付領域146は、背面壁75の縁部76に貼り付けられており、ユニットロアケース70に保持されている。貼付領域146は、張力領域145を引っ張った状態で、ユニットロアケース70に取り付けられている。張力領域145は、圧縮部分142及び貼付領域146と連続している。張力領域145は、圧縮部分142へ向かう方向の張力を、貼付領域146に作用させている。張力領域145の張力により、ユニットロアケース70は、ユニットアッパーケース60に押し付けられている。
延出部分148は、第二緩衝シート141のうちで、圧縮部分142を挟んで露出部分144の反対側に位置している。延出部分148は、圧縮部分142と連続している。延出部分148は、圧縮部分142に対して内周側に曲げられた状態で、内側支持壁65に貼り付けられており、内側支持壁65によって保持されている。
ここまで説明した第一実施形態では、各露出部分44,144が液晶筐体40の外部に露出している。故に、ユニット見返し板50及びユニットアッパーケース60が互いに組み付けられた後の状態であっても、確認者は、各露出部分44,144を外部から視認でき、第一緩衝シート41及び第二緩衝シート141の存在を確認し得る。したがって、各緩衝シート41,141の存在が容易に確認可能となる。
加えて第一実施形態における露出部分144は、内周壁63及び外周壁53から離れて位置しており、内周壁63及び外周壁53のいずれにも貼り付けられていない。故に、確認者は、露出部分144を外周壁53と区別し易くなる。さらに、露出部分144は、背面壁75への貼り付けによってユニットロアケース70に保持されている。このように露出部分144の固定位置が予め規定されていれば、確認者は、ユニットロアケース70に貼り付いた露出部分144を見て、第二緩衝シート141の存在を素早く確認できる。
また第一実施形態の第二緩衝シート141は、張力領域145によって貼付領域146を圧縮部分142に引っ張っている。以上によれば、ユニットロアケース70は、第二緩衝シート141の張力によってユニットアッパーケース60に押し付けられる。このように、露出部分144を有効に利用することで、第二緩衝シート141は、ユニットアッパーケース60及びユニットロアケース70の間でのガタつき音の発生を低減し得る。
加えて第一実施形態では、内側支持壁65を覆うように延出部分148が貼り付けられている。図7に示すように、ユニットアッパーケース60にユニット見返し板50を組み付ける工程では、ユニット見返し板50は、背面方向BDへ向けてユニットアッパーケース60に嵌め込まれる。
このとき、外周壁53の先端53aは、第二緩衝シート141の圧縮部分142よりも内周側に位置し得る。仮に、内側支持壁65が設けられておらず、第二緩衝シート141の延出部分148が内周側に折り曲げられていない場合、第二緩衝シート141は、先端53aによって背面方向BDに押されて、内周壁63から剥離する虞がある。
対して、第一実施形態の延出部分148は、内側支持壁65に沿って内周壁63よりも内周側まで伸びている。故に、外周壁53の先端53aは、延出部分148の中間に接触し、延出部分148に誘導されて圧縮部分142の外周側まで移動し得る。このように、延出部分148が内周側に折り曲げられる構成によれば、第二緩衝シート141は、外周壁53の先端53aによって剥がされることなく、圧縮部分142を隙間に介在させることができる。
加えて図5に示すように、第一実施形態の第一緩衝シート41の露出部分44は、表示枠壁51の枠面52に貼り付けられている。このように、露出部分44の固定位置が予め規定されていれば、確認者は、第一緩衝シート41の確認作業を素早く実施し得る。
また第一実施形態の圧縮部分42には、支持爪61の支持端面61aが当接している。このように、面積の小さい支持端面61aを第一緩衝シート41に接触させる配置であれば、圧縮部分42を潰す方向に作用する応力が高く確保され得る。以上によれば、圧縮部分42は、支持爪61に強く押圧されて変形した状態となるため、特に立設方向における支持爪61の相対的な変位を緩衝し、ガタつき音の発生を効果的に抑制できる。
さらに第一実施形態の圧縮部分42には、支持端面61aに張り付く端部貼付面42aが形成されている。故に、特に壁厚方向における支持爪61の相対的な変位は、端部貼付面42aの粘着力によって緩衝され得る。故に、表示枠壁51及び支持爪61の間でのガタつき音の発生は、いっそう効果的に低減可能となる。
加えて第一実施形態では、第二緩衝シート141の露出部分144に所定の厚さを持たせることで、配線部33の通過可能な引出隙間が、内周壁63及び外周壁53の間に確保されている。こうした構成であれば、内周壁63及び外周壁53の間におけるガタつき音の発生を抑えつつ、の配線部33を引き出す構成が実現される。
尚、第一実施形態では、液晶表示器31が「表示器」に相当し、表示器端面31aが「端面」に相当し、第一緩衝シート41及び第二緩衝シート141がそれぞれ「緩衝部材」に相当し、圧縮部分42,142がそれぞれ「介在部分」に相当する。また、端部貼付面42aが「貼付面」に相当し、貼付領域146が「保持領域」に相当し、ユニット見返し板50が「第二筐体部材」に相当し、表示枠壁51及び外周壁53がそれぞれ「外壁部」に相当し、枠面52が「外表面」に相当する。さらに、ユニットアッパーケース60が「第一筐体部材」に相当し、支持爪61及び内周壁63がそれぞれ「内壁部」に相当し、支持端面61aが「内壁端面」に相当し、内側支持壁65が「支持壁」に相当する。そして、ユニットロアケース70が「第三筐体部材」に相当し、係止壁73が「内嵌壁」に相当し、液晶表示ユニット30が「表示装置」に相当する。
(第二実施形態)
図8及び図9に示す本開示の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態では、第一実施形態の各緩衝シート41,141に相当する構成として、第一緩衝シート241a及び第二緩衝シート241bが設けられている。
第一緩衝シート241aは、第一実施形態と実質同一の圧縮部分42を有している。第一緩衝シート241aは、表示枠壁51の内表面51aのみに貼り付けられている。第一緩衝シート241aの全体は、表示枠壁51よりも背面方向BD、且つ、表示開口50aよりも外周側に位置している。第一緩衝シート241aは、表示枠壁51に形成された確認窓255を塞ぐようにして、内表面51aに貼り付けられている。
確認窓255は、表示枠壁51を壁厚方向に貫通する貫通開孔である。確認窓255は、円筒孔であってもよく、矩形孔等であってもよい。第一緩衝シート241aのうちで確認窓255と重なる範囲が、露出部分244aとなる。露出部分244aは、確認窓255を通して液晶筐体40の外部から視認可能となっている。
以上の第一緩衝シート241aは、保護シート280(図9参照)を貼り付けられた状態で、表示枠壁51に貼り付けられる。保護シート280は、第一緩衝シート241aの両面のうちで、表示画面32と対向する背面側に貼り付けられている。保護シート280は、第一緩衝シート241aの粘着面を保護しており、一例として、透過性を有するフィルム等によって形成されている。
保護シート280は、保護部分281及び把持部分282を有している。保護部分281及び把持部分282は、それぞれ大きさの異なる矩形状に形成されている。保護部分281は、第一緩衝シート241aよりも僅かに大きく、第一緩衝シート241aの背面に貼り付けられている。把持部分282は、保護部分281と連続している。把持部分282は、保護シート280を第一緩衝シート241aから外す工程にて、作業者によって把持される。
保護シート280において、把持部分282側に位置する保護部分281の外縁283は、第一緩衝シート241aの長辺に沿って伸びる直線状であり、第一緩衝シート241aよりも外側に位置している。故に、第一緩衝シート241aを表示枠壁51に貼り付ける工程にて、作業者は、外縁283を基準とし、外縁283を表示開口50aに合わせにいくことで、第一緩衝シート241aの貼り付け位置を、表示開口50aよりも僅かに奥まった位置に調整し得る。
以上によれば、第一緩衝シート241aが表示開口50aにはみ出す位置に貼り付けられてしまう作業ミスは、低減される。加えて、保護シート280を第一緩衝シート241aから剥がす前の状態であれば、把持部分282は、表示開口50aにはみ出すように位置し得る。故に、ユニット見返し板50をユニットアッパーケース60に組み付けた後であっても、把持部分282を目印にして、保護シート280の剥がし忘れが確認可能となる。
尚、保護シート280は、半透明の材料によって形成されていれば、全体として矩形状に形成されていてもよい。この場合、作業者は、半透明の保護シート280を通して、第一緩衝シート241aの縁部を視認できる。故に、作業者は、第一緩衝シート241aを正しい位置に貼り付けることができる。
第二緩衝シート241bは、第一実施形態と実質同一の圧縮部分142及び延出部分148を有している。一方、第二緩衝シート241bの露出部分244bは、背面壁75に貼り付けられていない。露出部分244bは、外周壁53及び内周壁63の間の隙間から、液晶筐体40の外部にはみ出している。露出部分244bは、外周壁53及び内周壁63のいずれにも貼り付けられていない。露出部分244bは、圧縮部分142に沿った姿勢のまま隙間から延出しており、外周壁53及び内周壁63の両方から離れて位置している。
ここまで説明した第二実施形態でも、第一実施形態と同様の効果を奏し、各緩衝シート241a,241bの存在の確認が容易に行い得る。加えて第二実施形態における第一緩衝シート241aの露出部分244aは、確認窓255を通じて視認される範囲である。このように、第一緩衝シート241aを表示枠壁51に巻き付けなくても、確認窓255の形成によれば、第一緩衝シート241aの存在が確認可能となる。
また第二実施形態の露出部分244bは、内周壁63及び外周壁53の両方から離れて位置している。故に、確認者は、露出部分244bを外周壁53及び内周壁63から区別し易くなり、第二緩衝シート241bの存在をいっそう確認し易くなる。尚、第二実施形態では、第一緩衝シート241a及び第二緩衝シート241bがそれぞれ「緩衝部材」に相当する。
(第三実施形態)
図10に示す本開示の第三実施形態は、第一実施形態の別の変形例である。第二実施形態では、第一緩衝シート41、外側緩衝シート341a及び内側緩衝シート341bが緩衝部材として設けられている。第一緩衝シート41及び内側緩衝シート341bは、表示枠壁51及び支持端面61aの間に重ねて配置されており、ガタつき音の発生を抑制する。外側緩衝シート341a及び内側緩衝シート341bは、外周壁53及び内周壁63の間に重ねて配置されており、ガタつき音の発生を抑制する。
外側緩衝シート341aは、外周壁53の内嵌合面53bに貼り付けられている。外側緩衝シート341aは、第一緩衝シート41と共にユニット見返し板50に保持されている。外側緩衝シート341aは、圧縮部分342及び外側露出部分344aを有している。
圧縮部分342は、接着面を介して内嵌合面53bに貼り付けられることで、外周壁53に保持されている。圧縮部分342は、内側緩衝シート341bの外周側に位置している。圧縮部分342は、外周壁53及び内周壁63の間の隙間に圧縮された状態で配置されている。
外側露出部分344aは、圧縮部分342に沿った平面形状を維持しつつ、外周壁53及び内周壁63の間の隙間から、液晶筐体40の外部にはみ出している。外側露出部分344aは、外周壁53及び内周壁63のいずれにも貼り付けられておらず、外周壁53及び内周壁63から離れて位置している。
内側緩衝シート341bは、ユニットアッパーケース60及びユニットロアケース70に保持されている。内側緩衝シート341bは、二つの圧縮部分342b,342c、端面緩衝部分346、延出部分148、及び内側露出部分344bを有している。
圧縮部分342bは、内周壁63の外嵌合面63bに接着面を介して貼り付けられることで、内周壁63に保持されている。圧縮部分342bは、外側緩衝シート341aの内周側に位置している。圧縮部分342bは、外周壁53及び内周壁63の間の隙間に、圧縮部分342と共に圧縮された状態で配置されている。
圧縮部分342cは、支持端面61aに接着面を介して貼り付けられることで、支持爪61に保持されている。圧縮部分342cは、第一緩衝シート41の背面方向BDに位置している。圧縮部分342cは、表示枠壁51及び支持端面61aの間の隙間に、圧縮部分42と共に圧縮された状態で配置されている。
端面緩衝部分346は、圧縮部分342cよりも内周側に配置されており、規定壁面61bに貼り付けられている。端面緩衝部分346は、圧縮部分342cと共に支持爪61に保持されている。端面緩衝部分346は、表示器端面31a及び規定壁面61bの間に位置している。端面緩衝部分346は、振動等によって規定壁面61bに衝突しようとする液晶表示器31の動きを緩衝し、表示器端面31a及び規定壁面61bの間でのガタつき音の発生を抑制する。
延出部分148は、内側支持壁65に貼り付けられており、二つの圧縮部分342b,342cを互いに連続させている。内側露出部分344bは、第一実施形態の露出部分144(図5参照)と実質同一の部分であって、ユニットロアケース70に貼り付けによって保持されている。内側露出部分344bは、外側露出部分344aと並ぶ位置にて、液晶筐体40から露出している。内側露出部分344bの面積は、外側露出部分344aの面積よりも大きくされている。
ここまで説明した第三実施形態でも、第一実施形態と同様の効果を奏し、各緩衝シート41,341a,341bの存在が容易に確認され得る。加えて第三実施形態の各隙間には、二枚の緩衝シートが重ねて配置されている。故に、ガタつき音を抑制する緩衝作用は、緩衝シートが一枚の形態よりも向上し得る。
また第三実施形態では、外側露出部分344a及び内側露出部分344bが並んで位置しているため、確認者は、二つの緩衝シート341a,341bの存在を、一度に確認可能となる。加えて、内側露出部分344bの面積が外側露出部分344aの面積よりも大きいため、内側露出部分344bは、外側露出部分344aに隠されることなく、確認者によって確認可能となる。以上によれば、複数の緩衝シート341a,341bが設けられていても、確認作業の容易さは維持され得る。
また第三実施形態では、延出部分148を支持爪61へ向けて拡大させた形状により、内側緩衝シート341bに端面緩衝部分346が形成されている。以上のように、規定壁面61bが内側緩衝シート341bによって覆われていれば、液晶表示器31の支持端面61aへの衝突に起因するガタつき音の発生は、抑制され得る。
加えて、支持端面61aに貼り付ける緩衝シートを単独で設けてしまうと、当該緩衝シートは、微小になってしまい、貼り付け作業の困難な構成となる。そこで第三実施形態の如く、端面緩衝部分346を内側緩衝シート341bの一部とすれば、微小な緩衝シートを個別に貼り付ける作業は不要になる。尚、第三実施形態では、外側緩衝シート341aが「外側緩衝部材」に相当し、内側緩衝シート341bが「内側緩衝部材」に相当し、圧縮部分342,342b,342cがそれぞれ「介在部分」に相当する。
(他の実施形態)
以上、本開示の複数の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
上記実施形態の液晶筐体は、三つの部材を互いに組み付けてなる構成であった。このような筐体の構成は、適宜変更可能である。例えば筐体は、二つの部材を互いに組み付けてなる構成であってもよく、四つ以上の部材を互いに組み付けてなる構成であってもよい。例えば図11〜図14に示す変形例1〜4の組立筐体140は、内筐体部材160及び外筐体部材150を互いに組み付けてなる構成である。尚、内筐体部材160は「第一筐体部材」に相当し、外筐体部材150は「第二筐体部材」に相当する。
こうした組立筐体140の隙間に緩衝シートを設ける場合、露出部分144は、変形例1〜4に示すような形態となる。具体的に、図11に示す変形例1の露出部分144は、圧縮部分142に沿った形状のまま、内周壁63及び外周壁53の間の隙間から突出する形状である。
また図12に示す変形例2の露出部分144は、圧縮部分142に対して外周側に屈曲されており、外周壁53に巻き付けられるように貼り付けられている。一方、図13に示す変形例3の露出部分144は、圧縮部分142に対して内周側に屈曲されており、内筐体部材160の内周壁63から底壁にかけて貼り付けられている。
さらに図14に示す変形例4の露出部分144は、圧縮部分142によって周囲を囲まれている。露出部分144は、外周壁53に設けられた確認窓255を通して、組立筐体140の外部から視認可能な範囲である。以上のように、露出部分144の形態は、適宜選択されてよい。さらに、緩衝シートの全体形状も適宜変更可能である。
上記実施形態の緩衝シートは、主に液晶筐体の長辺に設けられていた。しかし、緩衝シートの数及び配置は、適宜変更可能である。さらに、緩衝シートが設けられる組立筐体の構成も適宜変更可能である。例えば、液晶筐体に替えて、表示装置の筐体20(図2参照)に、緩衝シートが設けられていてもよい。
上記第一実施形態等では、液晶表示器31及びバックライトユニット34を組み合わせてなる液晶表示ユニット30が、マルチ表示部に画像を表示する構成として採用されていた。しかし、表示器の構成は、適宜変更されてよい。例えば、有機EL(Electroluminescence)を用いた表示器が、マルチ表示部に画像を表示させる構成として採用されてもよい。