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JP6756342B2 - 温度センサ装置 - Google Patents
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JP6756342B2 - 温度センサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、温度を検出したい物体に対して容易に取り付けることが可能で、温度検出の信頼性が高い温度センサ装置に関する。
温度を検出したい物体に対して取り付け可能な温度センサ装置として、たとえば下記の特許文献1に示す温度センサ装置が知られている。この温度センサ装置では、素子を保護しているセンサ保護体(センサ本体)が金属端子のハウジング内にスプリング力で取り付けられている。
しかしながら、この種の従来の温度センサ装置では、センサ保護体が金属端子のスプリング力で取り付けられており、センサ保護体と金属端子との間には、空気の隙間が形成されている。そのため、金属端子に伝わる測定対象物の温度が、センサ保護体に良好に伝達せず、測定対象物の温度と測定温度との間に乖離が大きいという課題を有している。
特開2017−143249号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、取り付けが容易で信頼性に優れ、しかも温度検出特性に優れた温度センサ装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る温度センサ装置は、
感熱素子と、
前記感熱素子を内部に含むセンサ保護体と、
前記センサ保護体の先端部の周囲を覆う素子配置部を持つと共に、外部取付対象物に着脱自在に取り付けられる外部取付部を持つ取付金具と、を有する温度センサ装置であって、
前記取付金具の前記素子配置部が、温度計測対象に接触するベース板と、前記ベース板から前記センサ保護体の周囲を囲むように形成してある壁板とを有し、
前記壁板の周方向の一カ所には、所定隙間のスリットが形成してあり、
前記壁板と前記センサ保護体との間には、接着剤が充填してあり、前記接着剤が前記スリットから外部に露出可能になっている。
本発明に係る温度センサ装置では、センサ保護体の先端部を取付金具の素子配置部の内部に挿入することで、予め素子配置部の内部に充填してある接着剤が、センサ保護体の先端部と取付金具の素子配置部との間の隙間に均一に流動する。そして、余分な接着剤がスリットの隙間に行き渡り、さらに余分な接着剤は、スリットから外部に露出する。すなわち、スリットがあることで、センサ保護体の先端部と取付金具の素子配置部との間の隙間に均一に接着剤を行き渡せることができる。
そのため、本発明に係る温度センサ装置では、センサ保護体の先端部と取付金具の素子配置部とは、接着剤を介して、ほぼ隙間なく接触し、感熱素子を含むセンサ保護体は、素子配置部を持つ取付金具に良好に固定される。すなわち、感熱素子は、取付金具から剥がれ難く、感熱素子による温度検出特性の信頼性が向上する。
また、取付金具の素子配置部に具備してある壁板が、感熱素子を内部に含むセンサ保護体の先端部の周囲を覆っている。そのため、感熱素子の周囲からの放熱が防止されると共に、測定対象の温度が素子配置部の周囲壁を通して、接着剤とセンサ保護体を通して感熱素子の回りに均一に伝達する。したがって、感熱素子による温度検出特性が向上する。
さらに、本発明に係る温度センサ装置では、取付金具には、たとえばねじ穴などが形成してある外部取付部が具備してあるために、外部取付部を、温度測定対象物に直接に取り付けたり、温度対象物の近くに容易に取り付けることが可能である。すなわち、本発明では、温度センサ装置を、温度測定対象物またはその近くに、ねじやボルトあるいはクリップなどの締結具などで容易に取り付けることができる。
好ましくは、前記壁板には、前記センサ保護体を前記ベース板に押し付ける内方凸部が形成してある。ベース板にセンサ保護体が押し付けられることで、センサ保護体とベース板とが密着し、取付金具に伝達された測定対象物の温度が、ベース板からセンサ保護体に伝達しやすくなり、温度検出の精度が向上する。
好ましくは、前記内方凸部は、前記センサ保護体の先端部が前記素子配置部の内部に挿入される方向に沿って形成してある。このように構成することで、内方凸部がセンサ保護体の外周面に接触しながら、センサ保護体の先端部を素子配置部の内部に挿入し易い。
好ましくは、少なくとも一つの前記内方凸部が、前記スリットの近くで、前記スリットの長手方向に沿って形成してある。このように構成することで、壁板の弾力性で内方凸部がセンサ保護体の外周面に当接することが可能になり、センサ保護体をベース板の内面に押し付けやすくなる。
好ましくは、前記壁板が、前記ベース板の両側に形成してある一対の側壁片と、一対の前記側壁片の少なくともいずれか一方に形成してある天井片とを有し、
前記内方凸部が前記天井片に形成してあり、
前記内方凸部の凸部頂点から前記ベース板までの距離が、前記センサ保護体の厚みと同等以下である。
このように構成することで、側壁片および天井片の弾力性で内方凸部がセンサ保護体の外周面に当接することが可能になり、センサ保護体をベース板の内面に押し付けやすくなる。
好ましくは、前記壁板が、前記ベース板の両側に形成してある一対の側壁片と、一対の前記側壁片の少なくともいずれか一方に形成してある天井片と、前記センサ保護体の先端面を覆う先端片とを有し、
前記先端片と前記ベース板との間の突合せ部の隙間よりも、前記スリットの所定隙間が大きい。
このように構成することで、先端片とベース板との間の突合せ部の隙間からは接着剤がはみ出さずに、スリットから選択的に接着剤をはみ出させることができる。スリットは、接着剤がはみだしても不都合が生じない部分に形成してあるために、温度センサ装置の温度検出特性や取付金具の取り付け特性に悪影響を与えることは少ない。
好ましくは、壁板は、センサ保護体の先端部の周囲全周に対して95%以上で覆っている。スリットの所定隙間は、センサ保護体の先端部の周囲全周に対して5%以下が好ましい。
図1Aは本発明の一実施形態に係る温度センサ装置の斜視図である。 図1Bは本発明の他の実施形態に係る温度センサ装置の斜視図である。 図2は図1Aに示す温度センサ装置のII−II線に沿う横断面図である。 図3Aは図1Aに示す温度センサ装置のIII−III線に沿う断面図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1Aに示すように、本発明の一実施形態に係る温度センサ装置2は、図2に示す感熱素子4を内蔵しているセンサ保護体40を有している。図2に示すように、感熱素子4は、素子本体6と、素子本体6の外周を被覆している被覆層7とを有する。
素子本体6としては、温度を検出することができるものであれば、特に限定されないが、たとえばNTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタ素子、PTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタ素子などが用いられる。被覆層7は、絶縁性の樹脂あるいはガラスなどで構成される。被覆層7を構成する樹脂としては、特に限定されないが、たとえばエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、ABS樹脂、PPS樹脂、PBT樹脂などが用いられる。また、被覆層7を構成するガラスとしては、特に限定されない。
素子本体6には、一対のリード線8,8の先端部がそれぞれ接続してある。リード線8,8の基端部には、リードケーブル18,18の芯線の先端部が、それぞれ接続部でカシメなどにより接続してある。なお、リード線8,8と芯線との接続部は、カシメ以外に半田あるいは溶接などの接続部であってもよい。リードケーブル18,18の芯線を通して、感熱素子4の素子本体6により検出した温度信号を、測定装置や制御装置などの他の装置に送信可能になっている。
リードケーブル18,18としては、特に限定されず、たとえば塩ビ電線、ポリエチレン電線、シリコン電線、フッ素電線などが用いられる。一対のリードケーブル18,18の芯線は絶縁被膜によりそれぞれ覆われて絶縁されている。各リードケーブル18,18の芯線は、たとえば銅、鉄、アルミニウムなどの導電材料により構成してある。リード線8,8は、たとえば銅、鉄、ニッケル、ジュメット線などの導電材料で構成される。
感熱素子4から引き出された一対のリード線8と接続部とは、リード保持部材(リード保持部)20などにより保持されている。リード保持部材20は、センサ保護体40の内部に固定してある。センサ保護体40は、有底筒状の外側樹脂40aと、その外側樹脂40aの内部に充填してある内側樹脂40bとを有する。外側樹脂40aの内部には、感熱素子4およびリード保持部材20が内側樹脂40bと共に埋め込まれている。
図1Aに示すように、取付金具30は、平板形状の外部取付部31と、外部取付部31と一体に成形してある素子配置部32とを有する。外部取付部31には、取付孔31aが形成してあり、取付孔31aにボルトやネジなどを通して、外部取付部31を、測温対象物またはその付近に容易に取り付けることができる。
図2に示すように、取付金具30の素子配置部32は、平板形状の外部取付部31からX軸方向に連続して一体化してあるベース板(基部)33を有する。平板状のベース板33の外面は、外部取付部31の外面と略面一となっている。ベース板33のY軸方向の幅は、外部取付部31のY軸方向の幅よりも小さいことが好ましい。図3に示すように、ベース板33のY軸方向の両端部からは、壁板34がそれぞれZ軸方向に立ち上げられている。なお、図面において、X軸とY軸とZ軸とは、相互に垂直であり、X軸は温度センサ装置2の長手方向に一致する。
図3に示すように、X軸に略垂直な断面で、一対の壁板34,34は、それぞれ略L字形状を有し、それぞれの突出先端部34a,34aは、本実施形態では接触せず、所定隙間t0のスリット37を形成している。壁板34,34は、全体として感熱素子4の全周囲を所定の隙間で覆うような形状を有している。本実施形態では、ベース板33と壁板34とで、感熱素子4を含むセンサ保護体40のX軸方向の先端部の周囲を所定隙間で覆う周囲壁を構成している。
図3に示すように、壁板34は、ベース板33のY軸方向の両側に形成してある一対の側壁片35と、一対の側壁片35,35のそれぞれに形成してある天井片36,36と、を有する。また、図2に示すように、壁板34は、センサ保護体40の先端面44を覆う先端片38を有している。先端片38は、天井片36から折り曲げて一体に成形してある。
図1Aに示すように、各天井片36のX軸方向の先端から折り曲げて成形してある先端片38は、ベース板33との間で突合せ部39aが形成され、側壁片35のX軸方向端部との間で突合せ部39bが形成してある。これらの突合せ部39a,39bの隙間は、天井片36,36間のスリット37の隙間t0(図3参照)よりも小さく、ほとんど0であってもよい。また、先端片38同士のスリット37aの隙間は、天井片36,36間のスリット37の隙間t0と同じでもよく、あるいは、小さくてもよい。
図2に示すように、センサ保護体40の先端部は、ベース板33と一対の壁板34とで構成される周囲壁の内部に入り込み、センサ保護体40の先端面42は、先端片38の内面に向き合っており、そのX軸方向の隙間は、0〜1mmである。センサ保護体40の先端面42と先端片38の内面との間の隙間にも、接着剤50が充填される。
本実施形態では、センサ保護体40は、全体として略直方体形状を持ち、そのX軸方向の長さX1は、感熱素子4とリード保持部材20とリードケーブル18の先端部とを覆う程度の長さであり、取付金具30の素子配置部32のX軸方向の内部収容長さX2よりも長い。X2/X1は、好ましくは、1/4〜3/4程度である。素子配置部32のX軸方向の内部収容長さX2の範囲内に、感熱素子4が埋め込まれているセンサ保護体40の先端部分が位置する。
また、図3に示すように、センサ保護体40のY軸方向の幅Y1は、素子保持部32の側壁片35間のY軸方向の幅Y2よりも小さいことが好ましい。センサ保護体40のY軸方向の外側面と側壁片35の内面との間には、所定の隙間((Y2−Y1)/2)が形成してあることが好ましい。所定の隙間((Y2−Y1)/2)は、好ましくは0〜0.2mmであり、その隙間にも接着剤50が充填してある。
本実施形態では、センサ保護体40のZ軸方向の高さZ1は、素子保持部32のベース板33と天井片36との間のZ軸方向の高さZ2よりも小さいことが好ましい。センサ保護体40のZ軸方向の外上面と天井片36の内面との間には、所定の隙間(Z2−Z1)が形成してあることが好ましい。所定の隙間(Z2−Z1)は、好ましくは0〜0.5mmであり、その隙間にも接着剤50が充填してある。また、その隙間(Z2−Z1)に対応する突出高さで、各天井片36の内面には、内方凸部34b,34bが形成してある。
接着剤50としては、特に限定されないが、エポキシ系、アクリル系、フェノール系、シリコーンゴム系などが例示される。接着剤50には、シリカ、アルミナ、水酸化マグネシウムなどのフィラーが混入されていてもよい。
なお、図3では、内方凸部34bの凸部頂点からベース板33までの距離が、センサ保護体40のZ軸方向厚みZ1と同じである。ただし、センサ保護体40が、素子配置部32の内部空間32aに挿入される前の状態では、内方凸部34bの凸部頂点からベース板33までの距離は、センサ保護体40のZ軸方向厚みZ1と同等以下であることが好ましい。内方凸部34bがセンサ保護体40のZ軸方向上面と確実に接触するようにするためである。ただし、必ずしも内方凸部34bはセンサ保護体40のZ軸方向上面に接触しなくてもよい。
内方凸部34b,34bは、図1Aに示すように、センサ保護体40の先端部が素子配置部32の内部に挿入される方向(X軸)に沿って連続して形成してあるが、断続的に形成してもよい。また、それぞれの内方凸部34b,34bは、スリット37の近くで、スリット37の長手方向(X軸方向)に沿って連続して形成してあるが、断続的に形成してもよい。
本実施形態では、センサ保護体40を構成する外側樹脂40aおよび内側樹脂40bは、絶縁部材で構成してあり、相互に同じでも異なっていてもよく、特に限定されないが、射出成形が可能な樹脂であることが好ましく、たとえばエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、ABS樹脂、PPS樹脂、PTB樹脂などが例示される。樹脂には、フィラーなどが混入されていてもよい。
また、取付金具30は、たとえば銅、黄銅などの銅合金、鉄、アルミニウム、SUSなどのステンレスなどの金属、あるいはその他の導電性材で構成される板材をプレス加工および折り曲げ加工して形成することができる。すなわち、取付金具30の外部取付部31と素子配置部32とは、一枚の金属板から成形することができる。
図1Aに示す温度センサ装置2を製造するには、図2に示すように、まず、取付金具30の素子配置部32のベース板33および壁板34で囲まれる内部空間32aに、予め接着剤50を充填し、センサ保護体40の先端部を取付金具30の素子配置部32の内部空間32aに挿入する。
素子配置部32の内部空間32aは、素子配置部32のX軸方向の後端部で開口してあり、先端部は、先端片38が塞いでいる。なお、図1Aに示すように、先端片38,38の間にはスリット37aが形成してあると共に、天井片36,36の間にもスリット37が形成してあり、これらのスリット37a,37を通して、内部空間32aは、素子配置部32の外部に連通している。
センサ保護体40の先端部を取付金具30の素子配置部32の内部空間32aに挿入すると、予め素子配置部32の内部に充填してある接着剤50が、センサ保護体40の先端部と取付金具30の素子配置部32との間の隙間に均一に流動する。そして、余分な接着剤50がスリット37,37aの隙間に行き渡り、さらに余分な接着剤は、スリット37,37aから外部に露出する。すなわち、スリット37,37aがあることで、センサ保護体40の先端部と取付金具30の素子配置部32との間の隙間に均一に接着剤を行き渡せることができる。
本実施形態に係る温度センサ装置2では、センサ保護体40の先端部と取付金具30の素子配置部32とは、接着剤を介して、ほぼ隙間なく接触し、図2に示す感熱素子4を含むセンサ保護体40は、素子配置部32を持つ取付金具30に良好に固定される。すなわち、感熱素子4は、取付金具30から剥がれ難く、感熱素子4による温度検出特性の信頼性が向上する。
また、取付金具30の素子配置部32に具備してある壁板34が、感熱素子4を内部に含むセンサ保護体40の先端部の周囲を覆っている。そのため、感熱素子4の周囲からの放熱が防止されると共に、測定対象の温度が素子配置部32の周囲壁を通して、接着剤50とセンサ保護体40を通して感熱素子4の回りに均一に伝達する。したがって、感熱素子4による温度検出特性が向上する。
さらに、本実施形態に係る温度センサ装置2では、取付金具30には、たとえばねじ穴などが形成してある外部取付部31が具備してあるために、外部取付部31を、温度測定対象物に直接に取り付けたり、温度対象物の近くに容易に取り付けることが可能である。すなわち、本実施形態では、温度センサ装置2を、温度測定対象物またはその近くに、ねじやボルトあるいはクリップなどの締結具などで容易に取り付けることができる。
また、図3に示すように、壁板34の天井片36には、センサ保護体40をベース板33に押し付ける内方凸部34bが形成してある。ベース板33にセンサ保護体40が押し付けられることで、センサ保護体40とベース板33とが密着し、取付金具30のベース板33に伝達された測定対象物の温度が、ベース板33からセンサ保護体40の先端部に伝達しやすくなり、温度検出の精度が向上する。
さらに内方凸部34bは、センサ保護体40の先端部が素子配置部32の内部空間32aに挿入されるX軸方向に沿って形成してある。このように構成することで、内方凸部34bがセンサ保護体40の外周面に接触しながら、センサ保護体40の先端部を素子配置部32の内部に挿入し易い。
さらにまた内方凸部34bが、スリット37の近くで、スリット37の長手方向であるX軸に沿って形成してある。このように構成することで、ベース板33のY軸方向の両側から片持ち梁状に延びている側壁片35および天井片36の弾力性で内方凸部34bがセンサ保護体40の外周面に当接することが可能になり、センサ保護体40をベース板33の内面に押し付けやすくなる。
また、壁板34が、ベース板33の両側に形成してある一対の側壁片35と、一対の側壁片35の双方に形成してある天井片36とを有し、内方凸部34bが天井片36,36に形成してある。そして、センサ保護体40が挿入される前の状態で、内方凸部34bの凸部頂点からベース板33までの距離が、センサ保護体40の厚みと同等以下である。このように構成することで、側壁片35および天井片36の弾力性で内方凸部34bがセンサ保護体40の外周面に当接することが可能になり、センサ保護体40をベース板33の内面に押し付けやすくなる。
さらに、本実施形態では、図1Aに示すように、先端片38とベース板33との間の突合せ部39aの隙間よりも、スリット37,37aの所定隙間が大きい。また、先端片38と側壁片35との間の突合せ部39bの隙間よりも、スリット37,37aの所定隙間が大きい。
このように構成することで、先端片38とベース板33との間の突合せ部39aの隙間からは接着剤がはみ出さないと共に、先端片38と側壁片35との間の突合せ部39bの隙間からは接着剤がはみ出さずに、スリット37,37aから選択的に接着剤をはみ出させることができる。スリット37,37aは、温度検出面であるベース板33の下面から遠い位置にあり、接着剤がはみだしても不都合が生じない部分に形成してある。このために、温度センサ装置2の温度検出特性や取付金具の取り付け特性に悪影響を与えることは少ない。なお、スリット37,37aからはみ出した接着剤は、除去してもよい。
図3に示すように、本実施形態では、壁板34は、センサ保護体40の先端部の周囲全周に対して95%以上で覆っている。スリット37の所定隙間t0は、センサ保護体40の先端部の周囲全周に対して5%以下が好ましく、さらに好ましくは0.5〜4%以下である。
たとえばベース板33の下面を測定対象物に取り付け、感熱素子4で温度計測を行った。図1Aに示す天井片36,36が無く、しかも先端片38もない参考例に係る温度センサ装置(スリット37の所定隙間t0が40%以上)に比較して、本実施形態の温度センサ装置(スリット37の所定隙間t0が4%)では、温度乖離特性が、25%以上も改善した。
第2実施形態
図1Bに示すように、本発明の他の実施形態に係る温度センサ装置2aでは、以下に示す以外は、前述した第1実施形態に係る温度センサ装置2と同様であり、共通する部分の説明は省略する。また、図面において共通する部材には、共通する部材の符号を付してある。
本実施形態では、図1Bに示すように、取付金具130の構成が、第1実施形態の取付金具30と異なるのみであり、その他の部分は共通する。本実施形態では、取付金具130の素子配置部132が、ベース板33と、ベース板33のY軸方向の両側から立ち上げられる一対の壁板134,234とから成る。一方の壁板234は、側壁片235のみで構成され、他方の壁板134は、側壁片135と、側壁片135から折り曲げて成形される天井片136と、天井片136から折り曲げて成形される先端片138とで構成される。
本実施形態では、天井片136と側壁片234との間の突合せ部に、所定隙間t0のスリット37が形成してある。先端片138とベース板33との突合せ部39aと、先端片138と側壁片135,235との突合せ部39bとには、隙間が形成されないか、あるいは所定隙間t0よりも狭い隙間が形成される。単一の天井片136には、二つの内方凸部34bがX軸に沿って並んで形成してある。なお、先端片136は、天井片136から折り曲げて成形してあるが、いずれか一方の側壁片135または235から折り曲げて成形してもよい。本実施形態の温度センサ装置2aでも、前述した第1実施形態の温度センサ装置2と同様な作用効果を奏する。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、外部取付部31には、必ずしも取付孔31aを形成する必要はない。たとえば外部取付部31を、測温対象物またはその付近の取付部に具備された差し込み溝に差し込むことで、測温対象物またはその付近の取付部に温度センサ装置を容易に着脱自在に取り付けてもよい。あるいは、外部取付部31を測温対象物またはその付近の取付部に接着することで、測温対象物またはその付近の取付部に温度センサ装置2を取り付けても良い。
また、素子配置部32におけるベース板33および壁板34を含む周囲壁の横断面形状は、全体として四角形に限らず、三角形、あるいはその他の多角筒形状、円形や楕円形状、あるいはその他の異形形状でも良い。
さらに、上述した実施形態では、平板形状の外部取付部31とベース板33とは、同一平面上に形成してあるが、これらの間に段差部または曲面部をつけて、これらが同一平面上に位置しなくなるように構成してもよい。
また、上述した実施形態では、所定隙間t0のスリット37は、X軸に平行に直線状に形成してあるが、X軸に対して傾斜していてもよく、蛇行していてもよい。
2,2a… 温度センサ装置
4… 感熱素子
6… 素子本体
7… 被覆層
8… リード線
18,18… リードケーブル
20… リード保持部材
30,130… 取付金具
31… 外部取付部
31a… 取付孔
32,132… 素子配置部
32a… 内部空間
33… ベース板(基部)
34,134,234… 壁板
34a… 突出先端
34b… 内方凸部
35,135,235… 側壁片
36,136… 天井片
37… スリット
38,138… 先端片
39… 突合せ部
40… センサ保護体
40a… 外側樹脂
40b… 内側樹脂
42… 先端面
50… 接着剤

Claims (6)

  1. 感熱素子と、
    前記感熱素子を内部に含むセンサ保護体と、
    前記センサ保護体の先端部の周囲を覆う素子配置部を持つと共に、外部取付対象物に着脱自在に取り付けられる外部取付部を持つ取付金具と、を有する温度センサ装置であって、
    前記取付金具の前記素子配置部が、温度計測対象に接触するベース板と、
    前記ベース板の端部から立ち上げられている壁板とを有し、
    前記ベース板と前記壁板とで、前記センサ保護体の先端部の周囲を囲む周囲壁を形成しており、
    前記周囲壁の横断面において、前記壁板の一カ所には、所定隙間のスリットが形成してあり、
    前記壁板と前記センサ保護体との間には、接着剤が充填してあり、前記接着剤が前記スリットから外部に露出可能になっており、
    前記壁板には、前記センサ保護体を前記ベース板に押し付ける内方凸部が形成してある温度センサ装置。
  2. 前記内方凸部は、前記センサ保護体の先端部が前記素子配置部の内部に挿入される方向に沿って形成してある請求項に記載の温度センサ装置。
  3. 少なくとも一つの前記内方凸部が、前記スリットの近くで、前記スリットの長手方向に沿って形成してある請求項またはに記載の温度センサ装置。
  4. 前記壁板が、前記ベース板の両側に形成してある一対の側壁片と、一対の前記側壁片の少なくともいずれか一方に形成してある天井片とを有し、
    前記内方凸部が前記天井片に形成してあり、
    前記内方凸部の凸部頂点から前記ベース板までの距離が、前記センサ保護体の厚みと同等以下である請求項1〜のいずれかに記載の温度センサ装置。
  5. 感熱素子と、
    前記感熱素子を内部に含むセンサ保護体と、
    前記センサ保護体の先端部の周囲を覆う素子配置部を持つと共に、外部取付対象物に着脱自在に取り付けられる外部取付部を持つ取付金具と、を有する温度センサ装置であって、
    前記取付金具の前記素子配置部が、温度計測対象に接触するベース板と、
    前記ベース板の端部から立ち上げられている壁板とを有し、
    前記ベース板と前記壁板とで、前記センサ保護体の先端部の周囲を囲む周囲壁を形成しており、
    前記周囲壁の横断面において、前記壁板の一カ所には、所定隙間のスリットが形成してあり、
    前記壁板と前記センサ保護体との間には、接着剤が充填してあり、前記接着剤が前記スリットから外部に露出可能になっており、
    前記壁板が、前記ベース板の両側に形成してある一対の側壁片と、一対の前記側壁片の少なくともいずれか一方に形成してある天井片と、前記センサ保護体の先端面を覆う先端片とを有し、
    前記先端片と前記ベース板との間の突合せ部の隙間よりも、前記スリットの所定隙間が大きい温度センサ装置。
  6. 感熱素子と、
    前記感熱素子を内部に含むセンサ保護体と、
    前記センサ保護体の先端部の周囲を覆う素子配置部を持つと共に、外部取付対象物に着脱自在に取り付けられる外部取付部を持つ取付金具と、を有する温度センサ装置であって、
    前記取付金具の前記素子配置部が、温度計測対象に接触するベース板と、
    前記ベース板の端部から立ち上げられている壁板とを有し、
    前記ベース板と前記壁板とで、前記センサ保護体の先端部の周囲を囲む周囲壁を形成しており、
    前記周囲壁の横断面において、前記壁板の一カ所には、所定隙間のスリットが形成してあり、
    前記壁板と前記センサ保護体との間には、接着剤が充填してあり、前記接着剤が前記スリットから外部に露出可能になっており、
    前記壁板が前記センサ保護体の先端面を覆う先端片を有し、
    前記先端片と前記ベース板との間の突合せ部の隙間よりも、前記スリットの所定隙間が大きい温度センサ装置。
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