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JP6764385B2 - 車両用カメラに対する流体の吹き付け装置 - Google Patents
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JP6764385B2 - 車両用カメラに対する流体の吹き付け装置 - Google Patents

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Description

この発明は、乗用車などの車両に備えられる車両用カメラに対し、この車両用カメラの入光部に流体を吹き付けるように組み合わされて、かかる流体によって前記入光部に付着した水滴や塵埃などを取り除く流体の吹き付け装置に関する。
車載カメラのレンズに圧縮空気を吹き付けこれを洗浄する装置として特許文献1に示されるものがある。しかるに、この特許文献1の洗浄装置は、車載カメラに組み合わされるノズルユニットに対し、これとは別体のエアポンプをホースにより接続させてる構成のものである。すなわち、特許文献1の洗浄装置にあっては、車両への洗浄装置の取り付けにあたっては、ノズルユニットの配置スペースの他に、エアポンプの配置スペースを必要とするものであった。
特開2015−83830号公報
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種の流体の吹き付け装置(洗浄装置)を、車両用カメラの入光部に流体を吹き付ける機能を全て納めたユニットとして、車両用カメラに組み合わせるだけでこの車両用カメラないしはこの車両用カメラを備える車両に対し前記入光部に付着した水滴や塵埃などを取り除く機能を容易且つ確実に付加できるようにする点にある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、車両用カメラに対する流体の吹き付け装置を、
流体の吸入部と、
流体の吐出部と、
前記吸入部と前記吐出部とを連絡する流路と、
ピストンの前方の圧力室を前記流路に連通させたシリンダと、
モータを含んだ前記ピストンの駆動機構と、
前記吸入部と、前記圧力室と前記流路との連通箇所との間にあって前記ピストンの後退時には開弁し、前記ピストンの前進時には閉弁するように機能する第一バルブと、
前記圧力室と前記流路との連通箇所と、前記吐出部との間にあって前記ピストンの前進によって前記圧力室の圧力が所定値になったときに開弁するように機能する第二バルブと、
これらを納めると共に、前記吐出部から吐出される流体が車両用カメラの入光部に吹き付けられるように前記車両用カメラに組み合わされるケーシングとを備えており、
しかも、前記ピストンは前後方向に移動するようになっていると共に、
前記ケーシングは、前後方向に長く、上下方向を厚さとした扁平であり、前記ケーシングの長さ方向に沿った一方の厚さ側側面を、前後方向に長く上下方向を厚さとし自動車の車室外に前記入光部を位置させる前記車両用カメラにおける車室側に位置される側面に接し合わせるようにして、前記車両用カメラに組み合わされるようにしてなる、ものとした。
前記ピストンの駆動機構は、前記ピストンを後退方向に付勢する付勢手段と、前記付勢により前記ピストンの後端部が当接するカム部を備えると共に前記モータにより回転駆動される回転体とを備え、
前記回転体の回転時に前記カム部の形状によって前記ピストンを前後動させるようにしてなる、ものとすることが、この発明の態様の一つとされる。
また、前記ピストンの側部には、周回溝が形成されていると共に、この周回溝を利用してシールリングが装着されており、
前記ピストンの前記圧力室に臨んだ前端部と前記周回溝における前記シールリングの内側に位置される箇所との間に連絡路を形成させてなる、ものとすることが、この発明の態様の一つとされる。
また、前記ピストンは、前記圧力室に臨んだ前端部と、前記前端部の後方に位置される首部と、前記首部の後方に位置される胴部とを備えていると共に、前記ピストンには前記首部を利用してシールリングが装着されており、
前記前端部と前記シールリングの内側に位置される箇所との間に連絡路を形成させてなる、ものとすることが、この発明の態様の一つとされる。
また、前記ピストンの前端部に傾斜面を形成させ、この傾斜面に前記連絡路の入り口を形成させてなる、ものとすることが、この発明の態様の一つとされる。
また、前記第二バルブは、
前記吐出部側に位置される大径室と、前記圧力室側に位置される小径室とを有し、前記大径室内における前記小径室との連通箇所を弁座としたボディ部と、
弁頭部を前記大径室内に位置させると共に、前記弁頭部から延び出す軸部を前記小径室に挿入させた弁体と、
前記ピストンの前進によって前記圧力室の圧力が所定値になるまで前記弁体を前記弁頭部を前記弁座に密着させる閉弁位置に保持する保持手段と、
を備えており、
前記弁体の前記軸部の外径と前記小径室の径とは実質的に等しくなっていると共に、前記軸部の側部に前記軸部の長さ方向に沿った一条の溝を形成させてなる、ものとすることが、この発明の態様の一つとされる。
また、前記保持手段は、磁石及びこの磁石が吸着される強磁性材の一方を前記弁体側に、他方を前記ボディ部側に備えさせてなる、ものとすることが、この発明の態様の一つとされる。
また、前記流体を、エアとすることが、この発明の態様の一つとされる。
この発明によれば、流体の吹き付け装置を、車両用カメラの入光部に流体を吹き付ける機能を全て納めたユニットとして、車両用カメラに組み合わせるだけでこの車両用カメラないしはこの車両用カメラを備える車両に対し前記入光部に付着した水滴や塵埃などを取り除く機能を容易且つ確実に付加することができる。
図1は、この発明の一実施の形態にかかる流体の吹き付け装置を車両用カメラと組み合わせた様子を示した斜視構成図である。 図2は、前記流体の吹き付け装置の斜視構成図である。 図3は、図1の状態の要部破断斜視構成図であり、ピストンは最大後退位置にある。 図4は、図3の状態における前記流体の吹き付け装置の要部破断内部構成図である。 図5は、図1の状態の要部破断斜視構成図であり、ピストンは最大前進位置にある。 図6は、図5の状態における前記流体の吹き付け装置の要部破断内部構成図である。 図7は、前記流体の吹き付け装置を構成するピストンの斜視構成図である。 図8は、前記ピストンの断面構成図である。 図9は、前記ピストンの駆動機構を構成する回転体の斜視構成図である。 図10は、前記回転体の斜視構成図であり、前記回転体を下面側から見て示している。 図11は、前記流体の吹き付け装置を構成する第二バルブの分解斜視構成図である。 図12は、前記第二バルブの要部破断分解斜視構成図である。 図13は、前記第二バルブを構成する主体部の斜視構成図である。 図14は、図1〜図13に示される流体の吹き付け装置を構成するピストンの構成を変更した第二例のピストンの斜視構成図である。 図15は、前記第二例のピストンの要部断面斜視図である。 図16は、前記第二例のピストンの要部分離斜視図である。 図17は、図1〜図13に示される流体の吹き付け装置を構成するピストンの構成を変更した第三例のピストンの斜視構成図である。 図18は、前記第三例のピストンの要部断面斜視図である。 図19は、前記第三例のピストンの要部分離斜視図である。
以下、図1〜図19に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について、説明する。この実施の形態にかかる流体の吹き付け装置Aは、乗用車などの車両に備えられる車両用カメラCに対し、この車両用カメラCの入光部1に流体を吹き付けるように組み合わされて、かかる流体によって前記入光部1に付着した水滴や塵埃などを取り除くものである。
典型的には、かかる流体の吹き付け装置Aは、自動車の車室外に入光部1を位置させる車両用カメラCに組み合わされて用いられる。
図示の例では、かかる流体の吹き付け装置Aは、従前のドアミラーなどに替わって自動車の後方を監視する電子ミラーを構成する車両用カメラCに組み合わされるのに適した形態のものとなっている。
図1中、符号Cは車両用カメラを、符号Aは流体の吹き付け装置を示している。図示の例では、車両用カメラCは、符号3で示すケーシング内に、符号2で示すカメラ本体を内蔵させた構造となっている(なお、各図においては、車両用カメラCにおけるカメラ本体2以外の内蔵部品の図示は省略している。)。車両用カメラCは、前後方向xに長く、上下方向zを厚さとし、後方に向かうに連れて左右方向yの幅を漸増させ、後端面4に円形の前記入光部1を備えている。入光部1は前記カメラ本体2のレンズ部2aの後方に位置され、円形の穴1aを、光を通過させるシールド1bで塞いだ構造となっている。前記後端面4は、車室側に位置される第一面4aと、それより外側でかつ前方に位置される第二面4bとを有し、入光部1は第二面4bに形成されている。第一面4aと第二面4bとの間には段差面4cが形成されている。段差面4cと第二面4bとが接し会う箇所には、流体の吹き付け装置Aの吐出部7にチューブ5を介して連絡された吹き出し孔4dが形成されており、流体の吹き付け装置Aの吐出部7から吐出された流体は前記吹き出し孔4dを通じて前記入光部1に吹き付けられるようになっている。図示のようなシールド1bがなく、車両用カメラCを構成するカメラ本体2のレンズ部2aがケーシング3の外側に露出する構成の場合、入光部1はレンズ部2aそのものとなる。
前記流体の吹き付け装置Aは、
(1)前記流体の吸入部6と、
(2)前記流体の吐出部7と、
(3)前記吸入部6と前記吐出部7とを連絡する流路8と、
(4)ピストン9の前方の圧力室10(ピストン9の移動により容積を変化させるシリンダ11内の空間)を前記流路8に連通させたシリンダ11と、
(5)モータ12aを含んだ前記ピストン9の駆動機構12と、
(6)前記吸入部6と、前記圧力室10と前記流路8との連通箇所13との間にあって前記ピストン9の後退時には開弁して前記流路8を開放し、前記ピストン9の前進時には閉弁して前記流路8を閉鎖するように機能する第一バルブ14と、
(7)前記圧力室10と前記流路8との連通箇所13と、前記吐出部7との間にあって前記ピストン9の前進によって前記圧力室10の圧力が所定値になったときに開弁して前記流路8を開放するように機能する第二バルブ15と、
(8)これらを納めると共に、前記吐出部7から吐出される流体が車両用カメラCの入光部1に吹き付けられるように前記車両カメラに組み合わされるケーシング17とを備えてなる。
図示の例では、前記流体としてのエアを前記吸入部6から吸入し、前記吐出部7から入光部1に吹き付ける構成となっている。前記流体は、洗浄液とすることも可能であり、また、エアに洗浄液を混合させたものとすることも可能である。
図示の例では、流体の吹き付け装置Aは、前後方向xに長く、左右方向yに短く、上下方向zを厚さとした扁平のケーシング17に前記(1)〜(7)の要素を内蔵させてなる。
図示の例では、流体の吹き付け装置Aは、そのケーシング17の長さ方向に沿った一方の厚さ側側面17aを、車両用カメラCのケーシングにおける車室側に位置される側面3aに接し合わせるようにして、車両用カメラCに組み合わされるようになっている。
また、図示の例では、流体の吹き付け装置Aのケーシング17は、その厚さ方向の中程の位置で分離可能な、ロア部17bとアッパー部17cとを組み合わせてなる。
前記ピストン9は、前後方向xに沿って、移動するようになっている。
図4に示されるように、前記吸入部6は、前記ピストン9の中心軸を含む仮想の中心線L1を挟んだ前記車両用カメラCの組み合わせ側と反対の側であって、前記中心線L1に直交し且つ前記圧力室10と前記流路8との連通箇所13を通る仮想の直線L2よりも後方Bとなる領域に備えられている。
前記吐出部7は、前記中心線L1を挟んだ前記車両用カメラCの組み合わせ側であって、前記直線L2よりも後方Bとなる領域に備えられている。
前記流路8は、前記中心線L1に沿った中央流路8aを有している。中央流路8aの断面積は圧力室10の断面積より小さく、中央流路8aはその前端において圧力室10に連通している。すなわち、この中央流路8aの前端が前記圧力室10と前記流路8との連通箇所13となっている。
吸入部6は、ケーシング17の後端面17dに形成されている。吸入部6と中央流路8aとは、第一側方流路8bによって連絡されている。第一側方流路8bは、その後端を前記吸入部6とし、その前端8cを前記中央流路8aの前端(連通箇所13)よりもやや後方Bとなる位置において中央流路8aに連絡させている。
第一バルブ14は、前記第一側方流路8b内に形成されている。第一バルブ14を構成するボディ部14aは、第一側方流路8bの一部となる拡径室であり、第一バルブ14を構成する弁体14cは、このボディ部14a内に前後動可能に納められている。ボディ部14aにおける後方内壁14bとケーシング17の後端面17dとの間に形成された貫通穴が前記吸入部6として機能し、ボディ部14aにおける後方内壁14bが弁座として機能するようになっている。弁体14cは、円板状をなす頭部14dと、この頭部14dの前側の中央より前方に突き出す脚部14eとを有している。弁体14cは、前記吸入部6としての貫通穴より大径の頭部14dをボディ部14a内に位置させ、脚部14eをボディ部14aと第一側方流路8bの前端8c間にある第一側方流路8bの細径部8dに挿入させた状態で、第一側方流路8b内に位置している。前記ピストン9の後退時、図示の例では、ピストン9が前方Fに移動し圧力室10の容積が拡大していくとき、圧力室10の圧力変化により、第一バルブ14を構成する弁体14cは前方Fに移動して前記ボディ部14aの弁座としての後方内壁14bから離れ吸入部6は開放されて第一側方流路8bと中央流路8aを通じて圧力室10内に外気が引き込まれるようになっている。一方、前記ピストン9の前進時、図示の例では、ピストン9が後方Bに移動し圧力室10の容積が減少していくとき、圧力室10の圧力変化により、第一バルブ14を構成する弁体14cは後方Bに移動して前記ボディ部14aの弁座としての後方内壁14bに密着し吸入部6は閉鎖されるようになっている。すなわち、第一バルブ14は一方向弁となっている。
前記シリンダ11は、前記直線L2より前方Fとなる領域に備えられている。
一方、前記ピストン9の側部9aには、前記中心軸xを周回する周回溝9bが形成されていると共に、この周回溝9bを利用してピストン9とシリンダ11との間をシールするシールリング9cが装着されている(図7、図8参照)。
それと共に、前記ピストン9の前記圧力室10に臨んだ前端部9dと前記周回溝9bにおける前記シールリング9cの内側に位置される箇所9eとの間には連絡路9f(通気路)が形成されている。
図示の例では、ピストン9は、その前端部9d側を、シリンダ11の内径よりもやや小径の短寸円柱状部9hによって構成させている。前記周回溝9bは、この短寸円柱状部9hの側部に形成されている。前記シールリング9cの外径はシリンダ11の内径と実質的に等しく、内径は短寸円柱状部9hの外径よりやや小さくなっている。
前記連絡路9fは、ピストン9の中心軸を巡る方向において隣り合う連絡路9fとの間に等しい間隔を開けて三箇所に設けられている。各連絡路9fはいずれも前記中心線L1に平行をなすように続く貫通穴となっている。
ピストン9の前進時(往動時)は、連絡路9fによって圧力室10同様シールリング9c内方の周回溝9b内の圧力も高まることから、シールリング9cは外径を拡大する向きに弾性変形され、ピストン9とシリンダ11の内壁11aとの間のシール性が高められる。
一方、ピストン9の後退時(復動時)は、連絡路9fによって圧力室10同様シールリング9c内方の周回溝9b内の圧力も低下することから、シールリング9cは外径を縮小する向きに弾性復帰され、ピストン9の後退時にはシールリング9cとシリンダ11の内壁11aとの間にできるだけ抵抗が生じないようにしてある。これにより、ピストン9の後退には過大な力を要しないようになっている。
また、この実施の形態にあっては、前記ピストン9の前端部9dには傾斜面9iが形成されており、この傾斜面9iに前記連絡路9fの入り口9gを形成させている。図示の例では、前記前端部9dは、中央にピストン9の中心軸に直交する頂面9jを有すると共に、この頂面9jとピストン9の側部9aとの間を、頂面9jの側を傾斜上とする周回状をなす傾斜面9iとしている。これにより、連絡路9fの入り口9gの面積を、その余の箇所の断面積に比較して大きくして、ピストン9の前進時に連絡路9fに効果的にエアを取り込めるようになっている。
前記ピストン9の駆動機構12は、前記ピストン9を後退方向に付勢する付勢手段12bと、前記付勢により前記ピストン9の後端部9kが当接するカム部12dを備えると共に前記モータ12aにより回転駆動される回転体12cとを備えたものとなっている。そして、前記回転体12cの回転時に前記カム部12dの形状によって前記ピストン9を前後動させるようにしている。
図示の例では、前記駆動機構12を構成するモータ12aは、前記中心線L1を挟んだ前記車両用カメラCの組み合わせ側と反対の側において前記ピストン9に並ぶように配されている。
前記回転体12cは、前記ピストン9におけるシリンダ11から前方Fに突き出した後端部9kと、ケーシング17の前端面17eとの間に、前記中心線L1上においてその回転軸Sを上下方向zに沿わせるようにして配されている。
図示の例では、モータ12aの出力軸と一体化されたウォーム12jに噛み合うギア12kと、回転体12cの外周に形成されたギア部12hに噛み合うギア12mとを、かみ合わせることで、モータ12aの駆動により回転体12cが回転されるようになっている。
回転体12cの一面、図示の例では下面12iに、カム部12dが形成されている。カム部12dは回転体12cの下面12iから突出した形態となっており、回転体12cの下面12iとの間に周回段差面としてのカム面12eを形成させている。カム面12eは回転体12cの回転軸Sとの距離を最大とする第一部分12fと、回転体12cの回転軸を挟んで第一部分12fと反対の側に位置する第二部分12gとを有している。
前記付勢手段12bは、図示の例では、圧縮コイルバネとなっている。もっとも、かかる付勢手段12bはピストン9を後退方向に付勢可能なものであれば足り、圧縮コイルバネ以外の各種のバネやバネと同じような反発力を発揮する弾性体を用いて構わない。バネの一端は、シリンダ11の圧力室10側と反対の開口を巡る部分に形成された段差11bに圧接され、バネの他端はピストン9の前端部9dと後端部9kとの間に形成された鍔部9mに圧接されている。
ピストン9の後端部9kは、図示の例では、上下方向zを厚さとした板状をなし、回転体12cの下面12i下に入り込んで前記カム部12dのカム面12eに前記付勢手段12bの付勢により常時圧接されるようになっている。
回転体12cがカム面12eの第二部分12gをピストン9の後端部9kに圧接させる回転位置にあるときは、前記圧縮コイルバネの付勢によりピストン9は最も後退した位置となるようになっている。一方、回転体12cがカム面12eの第一部分12fをピストン9の後端部9kに圧接させる回転位置にあるときは、ピストン9は最も前進した位置となり、前記圧縮コイルバネは最も圧縮された状態となる。
ピストン9の前進は回転体12cの回転によるカム部12dの作用によりなされ、ピストン9の後退は回転体12cの回転に伴った付勢手段12bの作用によりなされる。ピストン9の往復動にクランクシャフトを用いた場合に比べ上下死点がなく、回転体12cがどの回転位置にあってもモータ12aの駆動と同時に円滑にピストン9を動作させることが可能となっている。また、前記ピストン9の連絡路9fによりピストン9の後退には過大な力を要しないようになっていることから、前記付勢手段12bの付勢力は最小化することができ、したがって、ピストン9の前進時のモータ12aの負荷も最小化することができる。
また、前記第二バルブ15は、前記中央流路8a内に形成されている。
前記第二バルブ15は、
前記吐出部7側に位置される大径室15aと、前記圧力室10側に位置される小径室15bとを有し、前記大径室15a内における前記小径室15bとの連通箇所を弁座15cとしたボディ部15’と、
弁頭部15iを前記大径室15a内に位置させると共に、前記弁頭部15iから延び出す軸部15jを前記小径室15bに挿入させた弁体15hと、
前記ピストン9の前進によって前記圧力室10の圧力が所定値になるまで前記弁体15hを前記弁頭部15iを前記弁座15cに密着させる閉弁位置に保持する保持手段16と、
を備えている。
また、前記弁体15hの前記軸部15jの外径と前記小径室15bの径とは実質的に等しくなっていると共に、前記軸部15jの側部に前記軸部15jの長さ方向に沿ってその全長に亘る一条の溝15k(通気溝)を形成させている。
図11及び図12に示されるように、図示の例では、ボディ部15’は、主体部15dとキャップ15eとを組み合わせてなる。主体部15dは、前記中心線L1に沿うように形成された小径室15bを前方Fに、その後方Bに大径室15aを有し、大径室15aの側部には前記中心線L1に直交する向きに延びる管部15fが連通されており、この管部15fの先端が前記吐出部7として機能するようになっている。弁座15cは大径室15aと小径室15bとの寸法差により形成された主体部15d内の段差面となっており、大径室15aに臨んだ大径室15aと小径室15bとを連通させる開口を巡っている。この弁座15cとの間に大径室15aを形成させるようにして、主体部15d内に弁体15hを納めた後に主体部15dにキャップ15eを組み合わせている。
弁体15hは、円板状をなす弁頭部15iと、この弁頭部15iの一面側の中央から前方Fに突き出す筒状の軸部15jとを有している。弁頭部15iの外径は大径室15aに納まるが小径室15bには入り込まない大きさとなっている。弁体15hは、前記弁頭部15iを大径室15a内に位置させ、前記軸部15jを小径室15b内に差し込んだ状態で、前後動可能にボディ部15’内に保持される。図示の例ではまた、軸部15jの基部には弁頭部15iの一部をなすシールリング15mが嵌め付けられており、前記弁座15cにはこのシールリング15mで接するようになっている。
この実施の形態にあっては、前記ピストン9の前進によって前記圧力室10の圧力が所定値になるまで前記弁体15hを前記弁頭部15iを前記弁座15cに密着させる閉弁位置に保持手段16により保持するようになっている。
前記圧力室10の圧力が所定値となると前記保持手段16による保持が解かれ、前記弁体15hは開弁位置、図示の例では、後方Bに移動し、圧縮されたエアが吐出部7を通じて吹き出される。かかる開弁状態において、ボディ部15’の小径室15bのエアの通過箇所は、弁体15hの軸部に形成された一条の溝15kに実質的に限定されることから、吐出されるエアの流速は効果的に高められる。
この実施の形態にあっては、前記保持手段16を、磁石及びこの磁石が吸着される強磁性材の一方を前記弁体15h側に、他方を前記ボディ部15’側に備えさせてなるものとしている。
図示の例では、第一円柱状体16aを弁体15hの軸部15j内にこの第一円柱状体16aの端面が軸部15jの先端と同面になるようにしてはめ込んでいる。
また、ボディ部15’の小径室15b内に第二円柱状体16bをはめ込んでいる。図示の例では、小径室15b内には、前記中心線L1に沿う向きに続くリブ15gがこの中心線L1を巡る方向において隣り合うリブ15gとの間を中央流路8aの一部をなす連絡路とするようにして三箇所形成されている。この三箇所のリブ15gの先端間を利用して小径室15b内に第二円柱状体16bをはめ込ませている。第二円柱状体16bの端面は閉弁位置において弁体15hの軸部15jの先端が位置される箇所に位置されている。
第一円柱状体16a及び第二円柱状体16bの一方が磁石とされ、他方が強磁性材となっている。
これにより、この実施の形態にあっては、前記ピストン9の前進によって前記圧力室10の圧力が所定値になるまでは前記弁体15hを前記弁頭部15iを前記弁座15cに密着させる閉弁位置に保持手段16により保持し、前記圧力室10の圧力が所定値を越えた瞬間に前記弁体15hを開弁位置に移動させて圧力室10内のエアを所定の流速をもって吐出部7から吹き出させることができるようになっている。また、一回のエアの吹き出しが終了したときは、磁石の吸着力により直ちに前記弁体15hを閉弁位置に移動させることができる。
この実施の形態にかかる流体の吹き付け装置Aは、前述のようにピストン9の前進時のモータ12aの負荷が最小化され、吹き出されるエアの流速を効率的に高められる構造を備えていることから、ピストン9、シリンダ11、モータ12aを支障少なく可及的に小型化可能であり、もって流体の吹き付け装置Aの全体としての小型化に寄与する特長を有している。
この実施の形態にかかる流体の吹き付け装置Aは、ケーシング内に車両用カメラCの入光部1にエアを吹き付ける機能を全て納めたユニットとなっており、車両カメラに組み合わせることで、この車両用カメラCないしはこの車両用カメラCを備える車両に対し前記入光部1に付着した水滴や塵埃などを取り除く機能を容易且つ確実に付加させることができる。
図14〜図16に示される例は、図1〜図13に示される例のピストンの構成変更例(以下、第二例と称する。)を示している。この第二例では、前記図1〜図13に示される例の連絡路9fに対応する連絡路9f’は、ピストン9の中心軸を巡る方向において隣り合う連絡路9f’との間に等しい間隔を開けて四箇所に設けられている。各連絡路9f’はいずれも前記中心線L1に平行をなすように続く貫通穴となっている。
前記第二例では、前記ピストン9は、前記圧力室10に臨んだ前端部9dと、前記前端部9dの後方に位置される首部9oと、前記首部9oの後方に位置される胴部9pとを備えている。そして、前記首部9oを利用して、前記ピストン9の側部にシールリング9cが装着されている。
前記第二例では、首部9oは、前端部9dと胴部9pとをつなぐと共に、前端部9d及び胴部9pの外径よりもやや直径を小さくする仮想の円rの円弧上に位置される前記シールリング9cの支持部分9qを、ピストン9の中心軸を巡る向きにおいて隣り合う支持部分9qとの間に間隔を開けて四カ所備えている。各支持部分9qは首部9oの中心から放射方向に突き出すリブ状部9rの外端9sによって形成されており、隣り合う支持部分9q間にはそれぞれ、シールリング9cと首部9oの中心との間に空間9uが形成されている。空間9uは四カ所形成され、各空間9uは同じ広さとなっている。
前記第二例にあっては、前記前端部9dと前記空間9uとの間に亘るように前記連絡路9f’が形成されており、四つの前記空間9uがそれぞれ、前記連絡路9f’を通じて圧力室10と連通されるようになっている。
これにより、前記第二例にあっては、ピストン9の前進時(往動時)に、連絡路9f’によってシールリング9c内方の空間9uの圧力をシールリング9cの周方向における各位置において偏り少なく高めることができ、シールリング9cの外径をシールリング9cの周方向における各位置において偏り少なく拡大させることができるようになっている。
図17〜図19に示される例は、図1〜図13に示される例のピストン9の構成のさらに別の変更例(以下、第三例と称する。)を示している。この第三例では、前記第一例の連絡路9fに対応する前記連絡路9f’は、ピストン9の中心軸位置に形成されている。
前記第三例では、前記ピストン9は、前記圧力室10に臨んだ前端部9dと、前記前端部9dの後方に位置される首部9oと、前記首部9oの後方に位置される胴部9pとを備えている。そして、前記首部9oを利用して、前記ピストン9の側部にシールリング9cが装着されている。
前記第三例では、連絡路9f’内には、連絡路9f’の径よりも外径を小さくする柱部9vが位置されている。柱部9vは胴部9pに基部9wを一体化させて前記ピストン9の中心軸に沿って圧力室10側に突き出すように形成されている。柱部9vは先端9xに近づくに連れて次第に外径を細める断面円形の針状を呈していると共に、柱部9vと連絡路9f’の内面と間には前記ピストン9の中心軸を巡る各位置において略等しい間隔が形成されるようになっている。
前記第三例では、首部9oは、前端部9dと胴部9pとをつなぐと共に、前端部9d及び胴部9pの外径よりもやや直径を小さくする仮想の円rの円弧上に位置される前記シールリング9cの支持部分9qを、ピストン9の中心軸を巡る向きにおいて隣り合う支持部分9qとの間に間隔を開けて四カ所備えている。各支持部分9qは前記柱部9v側から放射方向に突き出すリブ状部9rの外端9sによって形成されている。リブ状部9rの内端9tと柱部9vとの間には隙間が形成されている。隣り合うリブ状部9r間にはそれぞれ、シールリング9cと柱部9vとの間に空間9uが形成されている。空間9uは四カ所形成され、各空間9uは同じ広さとなっている。
前記第三例にあっては、前記のように形成された連絡路9f’によって、四つの前記空間9uがそれぞれ、前記圧力室10と連通されるようになっている。
これにより、前記第四例にあっては、ピストン9の前進時(往動時)に、連絡路9f’によってシールリング9c内方の空間9uの圧力をシールリング9cの周方向における各位置において偏り少なく高めることができ、シールリング9cの外径をシールリングの周方向における各位置において偏り少なく拡大させることができるようになっている。
なお、当然のことながら、本発明は以上に説明した実施態様に限定されるものではなく、本発明の目的を達成し得るすべての実施態様を含むものである。
C 車両用カメラ
1 入光部
吸入部
7 吐出部
8 流路
9 ピストン
10 圧力室
11 シリンダ
12 駆動機構
12a モータ
14 第一バルブ
15 第二バルブ
17 ケーシング

Claims (8)

  1. 流体の吸入部と、
    流体の吐出部と、
    前記吸入部と前記吐出部とを連絡する流路と、
    ピストンの前方の圧力室を前記流路に連通させたシリンダと、
    モータを含んだ前記ピストンの駆動機構と、
    前記吸入部と、前記圧力室と前記流路との連通箇所との間にあって前記ピストンの後退時には開弁し、前記ピストンの前進時には閉弁するように機能する第一バルブと、
    前記圧力室と前記流路との連通箇所と、前記吐出部との間にあって前記ピストンの前進によって前記圧力室の圧力が所定値になったときに開弁するように機能する第二バルブと、
    これらを納めると共に、前記吐出部から吐出される流体が車両用カメラの入光部に吹き付けられるように前記車両用カメラに組み合わされるケーシングとを備えており、
    しかも、前記ピストンは前後方向に移動するようになっていると共に、
    前記ケーシングは、前後方向に長く、上下方向を厚さとした扁平であり、前記ケーシングの長さ方向に沿った一方の厚さ側側面を、前後方向に長く上下方向を厚さとし自動車の車室外に前記入光部を位置させる前記車両用カメラにおける車室側に位置される側面に接し合わせるようにして、前記車両用カメラに組み合わされるようにしてなる、車両用カメラに対する流体の吹き付け装置。
  2. 前記ピストンの駆動機構は、前記ピストンを後退方向に付勢する付勢手段と、前記付勢により前記ピストンの後端部が当接するカム部を備えると共に前記モータにより回転駆動される回転体とを備え、
    前記回転体の回転時に前記カム部の形状によって前記ピストンを前後動させるようにしてなる、請求項1に記載の車両用カメラに対する流体の吹き付け装置。
  3. 前記ピストンの側部には、周回溝が形成されていると共に、この周回溝を利用してシールリングが装着されており、
    前記ピストンの前記圧力室に臨んだ前端部と前記周回溝における前記シールリングの内側に位置される箇所との間に連絡路を形成させてなる、請求項1又は請求項2に記載の車両用カメラに対する流体の吹き付け装置。
  4. 前記ピストンは、前記圧力室に臨んだ前端部と、前記前端部の後方に位置される首部と、前記首部の後方に位置される胴部とを備えていると共に、前記ピストンには前記首部を利用してシールリングが装着されており、
    前記前端部と前記シールリングの内側に位置される箇所との間に連絡路を形成させてなる、請求項1又は請求項2に記載の車両用カメラに対する流体の吹き付け装置。
  5. 前記ピストンの前端部には傾斜面が形成されており、この傾斜面に前記連絡路の入り口を形成させてなる、請求項3又は請求項4に記載の車両用カメラに対する流体の吹き付け装置。
  6. 前記第二バルブは、
    前記吐出部側に位置される大径室と、前記圧力室側に位置される小径室とを有し、前記大径室内における前記小径室との連通箇所を弁座としたボディ部と、
    弁頭部を前記大径室内に位置させると共に、前記弁頭部から延び出す軸部を前記小径室に挿入させた弁体と、
    前記ピストンの前進によって前記圧力室の圧力が所定値になるまで前記弁体を前記弁頭部を前記弁座に密着させる閉弁位置に保持する保持手段と、
    を備えており、
    前記弁体の前記軸部の外径と前記小径室の径とは実質的に等しくなっていると共に、前記軸部の側部に前記軸部の長さ方向に沿った一条の溝を形成させてなる、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の車両用カメラに対する流体の吹き付け装置。
  7. 前記保持手段は、磁石及びこの磁石が吸着される強磁性材の一方を前記弁体側に、他方を前記ボディ部側に備えさせてなる、請求項6に記載の車両用カメラに対する流体の吹き付け装置。
  8. 前記流体を、エアとしてなる、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の車両用カメラに対する流体の吹き付け装置。
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