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JP6788466B2 - 電動草取り機および電動草取り機に用いられる草取り刃 - Google Patents
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Description

本発明は、電動草取り機および電動草取り機に用いられる草取り刃に関するものである。
従来から、草取り刃の前端を揺動させることで土を掘り起こし、草を除去する草取り機が公知である。例えば、下記特許文献1には、前端が土中に押入可能に形成されてなる刃部を有する草取り片と、該草取り片を駆動する駆動手段とを備え、前記草取り片は、前記駆動手段により前記刃部の前端が前後に揺動自在に設けられてなることを特徴とする草取り機が開示されている。そして、この草取り機によれば、駆動手段により刃部の前端が前後に揺動自在な草取り片を設けることにより、草を一本ずつ個々に的確に除去することができるうえに、辺り一面の草を連続的に効率よく除去することができ、さらに、この草取り機は刃部の前端を揺動させて草を除去するので、従来のように草の種類や草の生えている場所に影響されて作業が中断することがなく、連続的に作業を行える結果、作業の効率を向上させることができる、とされている。
特開平11−168934号公報
しかしながら、上掲した特許文献1に記載された草取り機では、刃部を地面に対して斜めに押し入れる構成となっている。したがって、この従来の草取り機では、広い面を連続的に草取りするには非常に時間が掛かってしまうという課題が存在していた。また、この従来の草取り機では、刃先を地面に深く入れる必要があるので、モータのパワーがある程度必要となり、モータが大型化してしまうといった課題も存在していた。さらに、この従来の草取り機の場合、土を掘り起こすことなく草を取りたい場合には不適である。
また、特許文献1に記載された草取り機は、刃部が本体下面よりも上側に配置されているので、作業時に本体下面が地面に当たり、操作性が悪いことが予想され、さらに、かかる構成は、刃部の付け根部から本体内に対して砂や粉塵などが侵入し易い構造であるということができる。
本発明は、従来技術に存在する上述した種々の課題を解決した電動草取り機と、この電動草取り機に用いられる草取り刃を提供することを目的として成されたものである。すなわち、本発明に係る電動草取り機および電動草取り機に用いられる草取り刃は、広い面積を効率良く作業できるとともに、モータを大型化する必要がなく、土を掘り起こしたくない場所であっても好適に使用することができ、作業性に優れるとともに本体内に土や砂、粉塵などが侵入し難い電動草取り機と、この電動草取り機に用いられる草取り刃を提供することを発明の目的としている。
本発明に係る電動草取り機は、動力源となるモータと、前記モータからの回転駆動力を前後方向での往復駆動力に変換する駆動力変換機構と、少なくとも前記モータと前記駆動力変換機構を収納するハウジングと、前記駆動力変換機構から得られる往復駆動力によって前後往復運動する草取り刃と、を備える電動草取り機であって、前記草取り刃は、前記ハウジングの前方に向けて突出して設けられる平板状をした1枚の刃部を有して構成されるものであり、前記刃部の平面視において、前後方向に直交する方向を左右方向としたとき、前記刃部は、前後方向に延びる長尺部と、前記長尺部の左右方向の両方に向けて櫛歯状に突設される複数の作業刃と、を有しており、前記長尺部は、前端に先端形状を有しており、前記先端形状の前端の左右方向の長さは、前記先端形状の後端の左右方向の長さよりも短いことを特徴とするものである。
また、本発明に係る電動草取り機において、前記先端形状は、前後方向に沿って前記長尺部の中央を通る直線上に位置することができる。
さらに、本発明に係る電動草取り機では、前記草取り刃が有する前記複数の作業刃が、前記ハウジングの下面よりも下方に位置するように構成することができる。
またさらに、本発明に係る電動草取り機は、前記草取り刃が可撓性を有して構成されることが好適である。
本発明に係る草取り刃は、動力源となるモータと、前記モータからの回転駆動力を前後方向での往復駆動力に変換する駆動力変換機構と、少なくとも前記モータと前記駆動力変換機構を収納するハウジングと、を備える電動草取り機に用いられ、前記駆動力変換機構から得られる往復駆動力によって前後往復運動する電動草取り機用の草取り刃であって、前記ハウジングの前方に向けて突出して設けられる平板状をした1枚の刃部を有して構成されるものであり、前記刃部の平面視において、前後方向に直交する方向を左右方向としたとき、前記刃部は、前後方向に延びる長尺部と、前記長尺部の左右方向の両方に向けて櫛歯状に突設される複数の作業刃と、を有しており、前記長尺部は、前端に先端形状を有しており、前記先端形状の前端の左右方向の長さは、前記先端形状の後端の左右方向の長さよりも短いことを特徴とするものである。
また、本発明に係る草取り刃において、前記先端形状は、前後方向に沿って前記長尺部の中央を通る直線上に位置することができる。
本発明によれば、広い面積を効率良く作業できるとともに、モータを大型化する必要がなく、土を掘り起こしたくない場所であっても好適に使用することができ、作業性に優れるとともに本体内に土や砂、粉塵などが侵入し難いといった効果を有する従来技術にはない新たな電動草取り機と、この電動草取り機に対して好適に用いられる草取り刃を提供することが可能となる。
第一の実施形態に係る電動草取り機の外観斜視図であり、電動草取り機を右斜め前方かつ上方から見た場合の図である。 第一の実施形態に係る電動草取り機の縦断面側面図である。 図2中の符号A−A断面を示す断面図である。 第一の実施形態に係る電動草取り機を下方側から見た場合の図が示されている。 第一の実施形態に係る電動草取り機の構成部材を説明するための図であり、図中の分図(a)が草取り刃の外観形状を示し、分図(b)がカウンタウェイトの外観形状を示している。 第一の実施形態に係る電動草取り機に対して適用可能な草取り刃の変形例を示す図である。 第一の実施形態に係る電動草取り機に対して適用可能な草取り刃の変形例を示す図である。 第一の実施形態に係る電動草取り機に対して適用可能な草取り刃の変形例を示す図である。 第一の実施形態に係る電動草取り機に対して適用可能な草取り刃の変形例を示す図である。 第一の実施形態に係る電動草取り機に対して適用可能な草取り刃の変形例を示す図である。 第一の実施形態に係る電動草取り機に対して適用可能な草取り刃の変形例を示す図である。 第一の実施形態に係る電動草取り機に対して適用可能な草取り刃の変形例を示す図である。 第二の実施形態に係る電動草取り機の上面図である。 第二の実施形態に係る電動草取り機の縦断面側面図である。 第二の実施形態に係る電動草取り機を下方側から見た場合の要部が示された部分断面図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[第一の実施形態]
図1〜図5を用いて、第一の実施形態に係る電動草取り機10についての説明を行う。ここで、図1は、第一の実施形態に係る電動草取り機の外観斜視図であり、電動草取り機を右斜め前方かつ上方から見た場合の図である。また、図2は、第一の実施形態に係る電動草取り機の縦断面側面図であり、図3は、図2中の符号A−A断面を示す断面図である。さらに、図4は、第一の実施形態に係る電動草取り機を下方側から見た場合の図が示されている。なお、図4では、第一の実施形態に係る電動草取り機の内部構造を説明するために、ハウジング11を構成する下部カバーが取り除かれた状態が描かれている。またさらに、図5は、第一の実施形態に係る電動草取り機の構成部材を説明するための図であり、図中の分図(a)が草取り刃の外観形状を示し、分図(b)がカウンタウェイトの外観形状を示している。
なお、第一の実施形態では、説明の便宜のために、電動草取り機10の方向を図1〜図4で示すように定義した。すなわち、第一の実施形態に係る電動草取り機10を作業者が把持したときに、作業者から見た場合の方向に基づいて「前、後、上、下、左、右」を決定してある。
第一の実施形態に係る電動草取り機10は、図1、図2および図4にて示されるように、動力源となるモータ12と、モータ12からの回転駆動力を前後方向での往復駆動力に変換する駆動力変換機構20と、これらモータ12や駆動力変換機構20等を収納するハウジング11と、駆動力変換機構20から得られる往復駆動力によって前後往復運動する草取り刃31と、を備えて構成されている。
ハウジング11の外郭形状は、図1や図2等にて詳細に示されるように、モータ12を収納する前ハウジング部11aと、操作者からの把持を受ける把持部として機能する上ハウジング部11bと、駆動力変換機構20を収納する下ハウジング部11cと、外部電源からの電力を供給するための電気コード15が設置される後ハウジング部11dと、によって構成されている。上ハウジング部11bの下方側には、前ハウジング部11aの内部に設置されるモータ12の運転操作を行うためのトリガスイッチ13が備えられており、操作者がトリガスイッチ13のオン/オフ操作を行うことで、モータ12の起動/停止が実施される。また、下ハウジング部11cには、ハウジング11の前方に向けて略逆U字状に形成された補助ハンドル11eが設置されており、電動草取り機10の操作性や安全性の向上が図られている。
図2に示すように、モータ12は、上下方向に軸線方向を向けたモータ軸14を有している。そして、モータ12が有するモータ軸14の下方側の軸先端部には、駆動歯車14aが形成されている。この駆動歯車14aには、第一の実施形態に係る駆動力変換機構20を構成する従動歯車24aが噛み合っている。なお、電動草取り機10を上面側から見たときに、駆動歯車14aが時計回りに回転すると、従動歯車24aは反時計回りに回転することとなる。
上述した従動歯車24aが取り付けられる従動軸24には、2つの偏心カム25a,25bが取り付けられている。この2つの偏心カム25a,25bは、従動軸24に対して上下方向に重なって配置されており、また、図4にて詳細に示されるように、2つの偏心カム25a,25bは、互いに偏心方向が180度異なるように設置されている。これら2つの偏心カム25a,25bが、後述する草取り刃31およびカウンタウェイト41と協働することで、モータ軸14、駆動歯車14a、従動歯車24aおよび従動軸24を経由して伝達されるモータ12の回転駆動力を、草取り刃31の前後運動へと変換することが可能となっている。なお、第一の実施形態では、2つの偏心カム25a,25bのうち、上方に位置する偏心カム25aが草取り刃31の前後往復運動に作用し、下方に位置する偏心カム25bがカウンタウェイト41の前後往復運動に作用するように構成されている。
次に、草取り刃31およびカウンタウェイト41の具体的な構成について説明する。まず、第一の実施形態に係る草取り刃31は、図5中の分図(a)で示されるように、平板状をした1枚のプレート刃として構成されるものであり、刃部Iと駆動部IIと連結部IIIとによって構成される部材である。より具体的に説明すると、草取り刃31は、前後方向に延びる長尺部31aと、この長尺部31aの前方部分で左右両方に向けて櫛歯状に突設される複数の作業刃31bと、長尺部31aの後方端に長円形をした開口部として形成されるカム穴31cと、複数の作業刃31bとカム穴31cとの間の位置に長穴として形成されるガイド穴31dと、を有して構成されている。また、草取り刃31が有する長尺部31aの前方先端には、尖り形状31eが形成されている。第一の実施形態に係る草取り刃31では、複数の作業刃31bと尖り形状31eとを草や草の生え際に作用させることで、草取り作業を行うこととなる。
また、カム穴31cやガイド穴31dは、第一の実施形態に係る駆動力変換機構20として機能する部位である。図2および図4で示されるように、草取り刃31が有するカム穴31cには上方に位置する偏心カム25aが挿入設置されており、また、ガイド穴31dにはハウジング11内に固定設置されたガイド軸18が挿入設置されている。かかる構成において、モータ12が駆動することで上方に位置する偏心カム25aが偏心した回転運動を行うと、カム穴31cの作用によって草取り刃31に対する前後方向の往復運動が実行されることとなる。またこのとき、ハウジング11内に固定設置されたガイド軸18とガイド穴31dとの作用によって、草取り刃31の前後方向での往復運動が好適に案内されるので、草取り刃31の安定した前後往復運動が実現されることとなる。
一方、第一の実施形態に係るカウンタウェイト41については、図5中の分図(b)で示されるように、平板状をした1枚のプレート錘として構成されるものであり、より具体的には、前後方向に延びる短尺部41aと、この短尺部41aの前方部分に長穴として形成されるガイド穴41dと、短尺部41aの後方端に長円形をした開口部として形成されるカム穴41cと、を有して構成される部材である。このカウンタウェイト41は、前後往復運動を行う上述した草取り刃31との重量バランスの平衡を取るために設けられる部材であり、草取り刃31の形状や重量に応じて、カウンタウェイト41の形状や重量が決定されている。
カム穴41cやガイド穴41dについては、図4で示されるように、カウンタウェイト41が有するカム穴41cには下方に位置する偏心カム25bが挿入設置されており、また、ガイド穴41dにはハウジング11内に固定設置されたガイド軸18が挿入設置されている。かかる構成において、モータ12が駆動することで下方に位置する偏心カム25bが偏心した回転運動を行うと、カム穴41cの作用によってカウンタウェイト41に対する前後方向の往復運動が実行されることとなる。またこのとき、ハウジング11内に固定設置されたガイド軸18とガイド穴41dとの作用によって、カウンタウェイト41の前後方向での往復運動が好適に案内されるので、カウンタウェイト41の安定した前後往復運動が実現されることとなる。
さらに、上述の構成において、トリガスイッチ13のオン操作によりモータ12が駆動すると、2つの偏心カム25a,25bがそれぞれの位相を変えて回転運動することとなる。すると、2つの偏心カム25a,25bと2つのカム穴31c,41cの作用によって、草取り刃31とカウンタウェイト41が互いに180度の位相差で前後に往復運動を行うこととなる。草取り刃31とカウンタウェイト41によるこのような動作によって、第一の実施形態に係る電動草取り機10全体の重量バランスが平衡状態となって安定し、作業性の向上効果を得ることが可能となる。
第一の実施形態に係る草取り刃31については、さらに優位な特徴を備えている。まず、草取り刃31は、図1および図2等に示すように、ハウジング11の前方に向けて突出して設けられているが、草取り刃31を構成する長尺部31aには、複数の作業刃31bが形成された箇所の後方側直近に連結部IIIとしての段差形状31fが形成されている。つまり、第一の実施形態では、草取り刃31が有する複数の作業刃31bが、ハウジング11の下面よりも下方に位置するように構成されている。このような構成を有することにより、第一の実施形態に係る電動草取り機10は、草取り刃31が有する複数の作業刃31bを地面に対して同時に当てて草取り作業を行うことができるので、広い面積を効率良く作業できる。また、複数の作業刃31bを地面に深く入れなくても、複数の作業刃31bを草や草の生え際に対して地面に平行にして当てることで草取りができるので、作業刃31bを地面に深く入れる必要がなく、従来技術のようなモータを大型化する必要がないという効果を得ることもできる。また、第一の実施形態に係る電動草取り機10によれば、土を掘り起こすことなく草取り作業ができるので、土を掘り起こしたくない場所でも使用でき、従来技術に比べて使用環境の制約が少ない。なお、土を掘り起こして草を取りたい場合などには、草取り刃31が有する長尺部31aの前方先端に形成された尖り形状31eを利用することで、特定の草をピンポイントで取り除くことができる。
また、第一の実施形態に係る草取り刃31については、ハウジング11の前方に向けて突出する箇所が、ハウジング11が備える上カバー11fと下カバー11gとで覆われており、その出口部内側にスポンジ19が草取り刃31を囲むように設置されている。また、下カバー11gは、ハウジング11の下面後方側に向かって延設されている。このような構成により、ハウジング11の草取り刃31が前方に向けて突出する出口部やハウジング11の下面側から砂や粉塵等が内部に侵入することを防止できる。特に、第一の実施形態に係る電動草取り機10については、草取り刃31が有する連結部IIIとしての段差形状31fの効果から、ハウジング11の下面と地面とを離した状態で草取り作業を行うことができるので、ハウジング11内への砂や土、粉塵等が侵入し難い構成となっているが、さらに、草取り刃31がハウジング11から出入りする箇所にスポンジ19を設置することで、非常に高い防塵性を得ることができている。
さらに、第一の実施形態に係る草取り刃31については、可撓性を有する部材で構成されている。上述したように、第一の実施形態に係る草取り刃31は、平板状をした1枚のプレート刃として構成されているが、この草取り刃31は、例えば工具鋼やSK材といった素材によって構成されているので、所定の強度を有しながらも撓むことができるように構成されている。つまり、草取り作業時において、往復運動する草取り刃31は適度に撓むことを許容されながら草に対して作用することになるので、様々な形態で生えている草を複数の作業刃31bによって好適に捕らえることができる。すなわち、草取り作業時に草取り刃31の前側をやや下方へ傾斜させて先端部を地面に当接させた上で、さらに下方へ押し下げることで、草取り刃31を地面に沿うように撓ませることにより、複数の作業刃31bが同時に群生する草を捕らえることが容易に可能となる。つまり、第一の実施形態に係る電動草取り機10は、非常に作業性の良い装置であるということができる。
なお、第一の実施形態に係る草取り刃31が有する複数の作業刃31bの設置間隔と、前後方向での往復運動のストローク幅については、隣接する作業刃31b同士の前後方向での離間寸法が、前後方向での往復運動のストローク量よりも小さく設定されていれば良い。例えば、第一の実施形態では、複数の作業刃31bの先端部が曲線形状で形成されているが、ある作業刃31bの先端部の曲線形状の頂点が往復運動の最前部から最後部に移動した際に、後方側に隣接する作業刃31bの先端部の曲線形状の頂点が往復運動の最前部にあったときに位置する場所と少なくとも重なる位置まで移動するストローク量を有するように構成されていれば良い。このように構成することで、複数の作業刃31bが確実に草を捕らえて草取り作業を行うことが可能となる。
第一の実施形態に係る電動草取り機10は、上述した構成を備えているので、前後方向に往復運動を行う草取り刃31が有する複数の作業刃31bを地表に対して平行に当て、あるいは地表からわずかに潜らせて雑草の根を掻き出すようにすることで、草取り作業を行うことが可能となっている。また、例えば、芝生の中に1本だけ生えた雑草については、草取り刃31が有する尖り形状31eをこの雑草の近辺の土に突き刺し、土をほぐす、あるいは根を切断することで、雑草を抜き易くすることが可能となる。すなわち、第一の実施形態に係る電動草取り機10によれば、広い面積を効率良く作業できるとともに、モータを大型化する必要がなく、土を掘り起こしたくない場所であっても好適に使用することができ、作業性に優れるとともに本体内に土や砂、粉塵などが侵入し難いといった効果を有する従来技術にはない新たな電動草取り機を提供することが可能となる。
以上、第一の実施形態に係る電動草取り機10の基本構成を説明した。ただし、本発明の電動草取り機は上述した形態に限定されるものではなく、特に、本発明に係る草取り刃については、あらゆる変形形態を採用することができる。そこで次に、図6〜図12を用いることで、上述した第一の実施形態に係る電動草取り機10に対して適用可能な草取り刃の変形例について、説明を行うこととする。ここで、図6〜図12は、第一の実施形態に係る電動草取り機に対して適用可能な草取り刃の変形例を示す図である。なお、図6〜図12については、上述した第一の実施形態で説明した部材と同一又は類似する部材について、同一符号を付して説明を省略する場合がある。
例えば、上述した第一の実施形態では、複数の作業刃31bの先端部が曲線形状で形成され、長尺部31aの前方先端が尖り形状31eで形成されていた。しかし、複数の作業刃31bや尖り形状31eの形状については、種々の変更が可能である。例えば、図6で示すように、複数の作業刃31bの先端部を直線的にしたテーパー形状とすることができる。このようにすることで、作業刃31bの先端両面に形成される角部によって草の根を容易に切ることが可能となる。また、図6で示した作業刃31bの場合、前方の作業刃31bのテーパー形状の後側の角部(例えば、符号αの部分)と、当該作業刃31bの後方に隣接する作業刃31bのテーパー形状の前側の角部(例えば、符号βの部分)との間の距離分だけストローク幅を確保すれば、好適な草取り作業が可能となる。つまり、上述した第一の実施形態の場合に比べて少ないストローク幅で草取り作業が可能な電動草取り機10を得ることが可能である。かかる効果は、装置の小型化やコスト削減効果に寄与するものである。また、尖り形状31eについては、複数設けることもできる。あるいは、図6に示すように、尖り形状31eの先端部を直線的にしたテーパー形状とすることができる。このようにすることで、例えば、芝生の中に部分的に生えた雑草を除去するような作業において、作業性をより高めることが可能となる。
また、複数の作業刃31bについては、図7で示すように、複数の作業刃31bの外形の角度を変更して後方に傾斜させることができる。かかる形状を採用することで、例えば、図7で示す草取り刃31については、のこぎり状の形状作用によって抜いた草を手前側、すなわち後方側に集めることが可能になるので、雑草を抜いた後の清掃作業が容易になるといった効果を得ることができる。
また、複数の作業刃31bについては、図8で示すように、長尺部31aに対して作業刃31bが下方側に位置するように段差を設けた形状としたり、図9で示すように、長尺部31aに対して作業刃31bが下方側に位置するように下方に折り曲げたような形状を採用したりすることができる。これらの形状の場合、草取り作業時に長尺部31aが地面に接することがないので草取り刃31に対する抵抗が小さくなり、たとえ地面に凹凸があったとしても、複数の作業刃31bが確実に雑草を削り取ることができるという効果を得ることができる。
また、複数の作業刃31bについては、図10で示すように、作業刃31bの箇所に硬度の高い鋼板を貼り付けたり、図11で示すように、作業刃31bの箇所を研磨して研磨面としたりすることで、作業刃31bを構成することができる。これらの形態を採用した作業刃31bについても、上述した作業刃31bと同様に好適な草取り作業を行うことが可能である。
また、第一の実施形態で例示した草取り刃31については、刃部Iと駆動部IIと連結部IIIとが、平板状をした1枚のプレート刃によって構成されるものであったが、本発明に係る草取り刃は、例えば、図12に示すように、草取り刃131を駆動力変換機構20として機能するカム穴31cが形成された駆動部IIとしての本体側プレート131aと、複数の作業刃31bが形成される刃部Iとしての作業側プレート131bとに二分割し、これら本体側プレート131aと作業側プレート131bとを連結部IIIとしての弾性体から成る連結部材132によって連結接続する構成を採用することもできる。なお、連結部材132を用いた本体側プレート131aと作業側プレート131bとの連結は、ボルト133とナット134を用いたものなど、あらゆる公知の連結手段を採用することができる。図12で示した構成を採用することで、例えば、作業刃31bが破損した場合であっても草取り刃31全体を交換する必要がなく、作業側プレート131bのみを交換すれば良いので、コスト面やメンテナンス性の面での優位な効果を得ることができる。また、作業側プレート131bのみを交換することができるので、本体側プレート131aと作業側プレート131bとの厚さを変えることや、異なる刃形状の作業側プレート131bに変更することが容易にできるので、汎用性を高めることができる。例えば、カム穴31cが形成された本体側プレート131aの厚さを大きくすることで、耐久性を向上させることができるので、草取り刃31としての形状の最適化によって寿命の向上や装置性能の向上を図ることが可能となる。さらに、図12で示した形態例では、連結部材132が弾性体によって構成されているので、作業者の手に伝わる振動が小さくなり、作業性が向上するといった効果を得ることも可能となる。
以上、第一の実施形態に係る電動草取り機10を説明した。しかし、本発明の電動草取り機は、あらゆる形態の電動工具に適用可能であり、上述した第一の実施形態とは別の形態の草取り刃を設置することで、別の種類の電動草取り機として用いることができる。そこで次に、第二の実施形態として、本発明に係る電動草取り機が揺動タイプ(バリカンタイプ)の電動草取り機として構成される場合の実施形態例を説明することとする。
[第二の実施形態]
図13〜図15を用いて、第二の実施形態に係る電動草取り機210についての説明を行う。ここで、図13は、第二の実施形態に係る電動草取り機の上面図であり、また、図14は、第二の実施形態に係る電動草取り機の縦断面側面図である。また、図15は、第二の実施形態に係る電動草取り機を下方側から見た場合の要部が示された部分断面図である。
なお、第二の実施形態についても、説明の便宜のために、電動草取り機210の方向を図13および図14で示すように定義した。すなわち、第二の実施形態に係る電動草取り機210を作業者が把持したときに、作業者から見た場合の方向に基づいて「前、後、上、下、左、右」を決定してある。
第二の実施形態に係る電動草取り機210は、図14にて示されるように、動力源となるモータ212と、モータ212からの回転駆動力を左右方向での揺動駆動力に変換する駆動力変換機構220と、これらモータ212や駆動力変換機構220等を収納するハウジング211と、駆動力変換機構220から得られる揺動駆動力によって左右方向に往復運動するバリカン状の草取り刃231と、を備えて構成されている。
ハウジング211の外郭形状は、図13や図14にて詳細に示されるように、モータ212を収納する前ハウジング部211aと、操作者からの把持を受ける把持部として機能する上ハウジング部211bと、駆動力変換機構220を収納する下ハウジング部211cと、外部電源からの電力を供給するための電気コード215が設置される後ハウジング部211dと、によって構成されている。上ハウジング部211bの下方側には、前ハウジング部211aの内部に設置されるモータ212の運転操作を行うためのトリガスイッチ213が備えられており、操作者がトリガスイッチ213のオン/オフ操作を行うことで、モータ212の起動/停止が実施される。
図14に示すように、モータ212は、上下方向に軸線方向を向けたモータ軸214を有している。そして、モータ212が有するモータ軸214の下方側の軸先端部には、駆動歯車214aが形成されている。この駆動歯車214aには、第二の実施形態に係る駆動力変換機構220を構成する減速歯車215aが噛み合っており、この減速歯車215aは前ハウジング部211aの内部後方に設置された中間軸215bによって回転自在に設置されている。また、この減速歯車215aには、前方に設置された従動歯車224aが噛み合っている。なお、電動草取り機210を上面側から見たときに、駆動歯車214aが時計回りに回転すると、減速歯車215aは反時計回りに回転し、さらに、従動歯車224aは時計回りに回転することとなる。
上述した従動歯車224aが取り付けられる従動軸224には、2つの偏心カム225a,225bが回転自在に取り付けられている。なお、2つの偏心カム225a,225bについては、一体の部材として構成しても良い。この2つの偏心カム225a,225bは、従動軸224に対して上下方向に重なって配置されており、また、図15にて詳細に示されるように、2つの偏心カム225a,225bは、互いに偏心方向が180度異なるように設置されている。これら2つの偏心カム225a,225bが、後述する草取り刃231およびカウンタウェイト241と協働することで、モータ軸214、駆動歯車214a、減速歯車215a、従動歯車224aおよび従動軸224を経由して伝達されるモータ212の回転駆動力を、草取り刃231の左右揺動運動へと変換することが可能となっている。なお、第二の実施形態では、2つの偏心カム225a,225bのうち、上方に位置する偏心カム225aが草取り刃231の左右揺動運動に作用し、下方に位置する偏心カム225bがカウンタウェイト241の左右揺動運動に作用するように構成されている。
次に、草取り刃231およびカウンタウェイト241の具体的な構成について説明する。まず、第二の実施形態に係る草取り刃231は、図15で示されるように、平板状をした1枚のプレート刃として構成されるものであり、刃部Iと駆動部IIと連結部IIIとによって構成される部材である。より具体的に説明すると、草取り刃231は、前方側にバリカン状に形成された複数の作業刃231bを有するとともに、後方側に長円形をした開口部として形成されるカム穴231cと、複数の作業刃231bとカム穴231cとの間の位置に丸穴として形成される支点穴231dと、を有して構成される部材である。
また、カム穴231cや支点穴231dは、第二の実施形態に係る駆動力変換機構220として機能する部位である。図15に示されるように、草取り刃231が有するカム穴231cには上方に位置する偏心カム225aが挿入設置されており、また、支点穴231dにはハウジング211内に固定設置された支点軸218が挿入設置されている。かかる構成において、モータ212が駆動することで上方に位置する偏心カム225aが偏心した回転運動を行うと、カム穴231cの作用によって草取り刃31に対する左右方向の揺動運動が実行されることとなる。またこのとき、ハウジング211内に固定設置された支点軸218と支点穴231dとの作用によって、この支点軸218と支点穴231dを揺動中心とした草取り刃231の左右方向での揺動運動が好適に実行されるので、草取り刃231の安定した左右揺動運動が実現されることとなる。
一方、第二の実施形態に係るカウンタウェイト241については、図15で同様に示されるように、平板状をした1枚のプレート錘として構成されるものであり、より具体的には、前方部分に丸穴として形成される支点穴241dと、後方部分に長円形をした開口部として形成されるカム穴241cと、を有して構成される部材である。このカウンタウェイト241は、左右揺動運動を行う上述した草取り刃231との重量バランスの平衡を取るために設けられる部材であり、草取り刃231の形状や重量に応じて、カウンタウェイト241の形状や重量が決定されている。
これらカム穴241cや支点穴241dについては、カウンタウェイト241が有するカム穴241cには下方に位置する偏心カム225bが挿入設置されており、また、支点穴241dにはハウジング211内に固定設置された支点軸218が挿入設置されている。かかる構成において、モータ212が駆動することで下方に位置する偏心カム225bが偏心した回転運動を行うと、カム穴241cの作用によってカウンタウェイト241に対する左右方向の揺動運動が実行されることとなる。またこのとき、ハウジング211内に固定設置された支点軸218と支点穴241dとの作用によって、この支点軸218と支点穴241dを揺動中心としたカウンタウェイト241の左右方向での揺動運動が好適に案内されるので、カウンタウェイト241の安定した左右揺動運動が実現されることとなる。
さらに、上述の構成において、トリガスイッチ213のオン操作によりモータ212が駆動すると、2つの偏心カム225a,225bがそれぞれの位相を変えて回転運動することとなる。すると、2つの偏心カム225a,225bと2つのカム穴231c,241cの作用によって、草取り刃231とカウンタウェイト241が互いに180度の位相差で左右に揺動運動を行うこととなる。草取り刃231とカウンタウェイト241によるこのような動作によって、第二の実施形態に係る電動草取り機210全体の重量バランスが平衡状態となって安定し、作業性の向上効果を得ることが可能となる。
なお、第二の実施形態に係る草取り刃231についても、連結部IIIとしての段差形状231fが形成されており、草取り刃231が有するバリカン形状をした複数の作業刃231bが、ハウジング211の下面よりも下方に位置するように構成されている(図14等参照)。このような構成を有することにより、第二の実施形態に係る電動草取り機210は、草取り刃231が有する複数の作業刃231bを地面に対して平行に当てて草取り作業を行うことができるので、広い面積を効率良く作業できる。また、複数の作業刃231bを地面に深く入れなくても、複数の作業刃231bを草や草の生え際に対して地面に平行にして当てることで草取りができるので、作業刃231bを地面に深く入れる必要がなく、従来技術のようなモータを大型化する必要がないという効果を得ることもできる。また、第二の実施形態に係る電動草取り機210によれば、土を掘り起こすことなく草取り作業ができるので、土を掘り起こしたくない場所でも使用でき、従来技術に比べて使用環境の制約が少ない。
なお、図14に示すように、第二の実施形態に係る草取り刃231についても、ハウジング211の前方に向けて突出する出口の箇所にスポンジ219が設置されており、ハウジング211と草取り刃231との間から砂や粉塵等が外部からハウジング211内に侵入することを防止できる構成が採用されている。特に、第二の実施形態に係る電動草取り機210については、草取り刃231が有する連結部IIIとしての段差形状231fの効果から、ハウジング211の下面と地面とを離した状態で草取り作業を行うことができるので、ハウジング211内への砂や土、粉塵等が侵入し難い構成となっているが、さらに、草取り刃231がハウジング211から出入りする箇所にスポンジ219を設置することで、非常に高い防塵性を得ることができている。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上述した第一および第二の実施形態では、動作時の重量バランスを取るために、カウンタウェイト41,241を設置した構成例を説明したが、本発明に係る電動草取り機においては、カウンタウェイトを省略することも可能である。カウンタウェイトの設置の有無については、電動草取り機の仕様や使用条件等に応じて任意に選択することができる。
その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10,210 電動草取り機、11,211 ハウジング、11a,211a 前ハウジング部、11b,211b 上ハウジング部、11c,211c 下ハウジング部、11d,211d 後ハウジング部、11e 補助ハンドル、11f 上カバー、11g 下カバー、12,212 モータ、13,213 トリガスイッチ、14,214 モータ軸、14a,214a 駆動歯車、15,215 電気コード、18 ガイド軸、19,219 スポンジ、20,220 駆動力変換機構、24,224 従動軸、24a,224a 従動歯車、25a,25b,225a,225b 偏心カム、31,231 草取り刃、31a 長尺部、31b,231b 作業刃、31c,231c カム穴、31d ガイド穴、31e 尖り形状(先端形状)、31f,231f 段差形状、41,241 カウンタウェイト、41a 短尺部、41c,241c カム穴、41d ガイド穴、131 草取り刃、131a 本体側プレート、131b 作業側プレート、132 連結部材、133 ボルト、134 ナット、215a 減速歯車、215b 中間軸、218 支点軸、231d,241d 支点穴、I 刃部、II 駆動部、III 連結部。

Claims (6)

  1. 動力源となるモータと、
    前記モータからの回転駆動力を前後方向での往復駆動力に変換する駆動力変換機構と、
    少なくとも前記モータと前記駆動力変換機構を収納するハウジングと、
    前記駆動力変換機構から得られる往復駆動力によって前後往復運動する草取り刃と、
    を備える電動草取り機であって、
    前記草取り刃は、前記ハウジングの前方に向けて突出して設けられる平板状をした1枚の刃部を有して構成されるものであり、
    前記刃部の平面視において、前後方向に直交する方向を左右方向としたとき、
    前記刃部は、
    前後方向に延びる長尺部と、
    前記長尺部の左右方向の両方に向けて櫛歯状に突設される複数の作業刃と、を有しており、
    前記長尺部は、前端に先端形状を有しており、
    前記先端形状の前端の左右方向の長さは、前記先端形状の後端の左右方向の長さよりも短いことを特徴とする電動草取り機。
  2. 前記先端形状は、前後方向に沿って前記長尺部の中央を通る直線上に位置していることを特徴とする請求項1に記載の電動草取り機。
  3. 請求項1又は2に記載の電動草取り機において、
    前記草取り刃が有する前記複数の作業刃が、前記ハウジングの下面よりも下方に位置するように構成されることを特徴とする電動草取り機。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動草取り機において、
    前記草取り刃が可撓性を有して構成されることを特徴とする電動草取り機。
  5. 動力源となるモータと、
    前記モータからの回転駆動力を前後方向での往復駆動力に変換する駆動力変換機構と、
    少なくとも前記モータと前記駆動力変換機構を収納するハウジングと、
    を備える電動草取り機に用いられ、前記駆動力変換機構から得られる往復駆動力によって前後往復運動する電動草取り機用の草取り刃であって、
    前記ハウジングの前方に向けて突出して設けられる平板状をした1枚の刃部を有して構成されるものであり、
    前記刃部の平面視において、前後方向に直交する方向を左右方向としたとき、
    前記刃部は、
    前後方向に延びる長尺部と、
    前記長尺部の左右方向の両方に向けて櫛歯状に突設される複数の作業刃と、を有しており、
    前記長尺部は、前端に先端形状を有しており、
    前記先端形状の前端の左右方向の長さは、前記先端形状の後端の左右方向の長さよりも短いことを特徴とする草取り刃。
  6. 前記先端形状は、前後方向に沿って前記長尺部の中央を通る直線上に位置していることを特徴とする請求項5に記載の草取り刃。
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