JP6794764B2 - 減速装置、減速装置付きモータ、及び減速装置の製造方法 - Google Patents
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Description
この構成によれば、凹状をなす第1及び第2圧入部への軸部材の圧入の際、各圧入部に設けた貫通孔から圧入に伴う空気の排出がなされ、圧入抵抗の軽減が図れる。
同構成によれば、第1及び第2圧入部の少なくとも一方の底面には、貫通孔を囲う環状の突起が立設され、該突起の先端部と前記軸部材とが当接しているため、軸部材とギヤとの間に設けられたグリスの貫通孔に向かう経路が遮断されグリスが貫通孔から外部に漏れてしまうことが防止される。
上記課題を解決する減速装置は、複数のギヤを用いたギヤ列よりなる減速機構と、開口部内の収容部に前記減速機構を収容するギヤハウジング及び該ギヤハウジングの開口部を覆うハウジングカバーを有するハウジング部材とを備え、前記複数のギヤのうち、自身に設けた支持孔に軸部材を嵌挿しその軸部材に対して軸支されるギヤにおいて、前記軸部材の第1端部が前記ギヤハウジングに設けた凹状をなす第1圧入部に圧入により固定、第2端部が前記ハウジングカバーに設けた凹状をなす第2圧入部に圧入により固定されている減速装置であって、前記第1及び第2圧入部は、その底面に貫通孔が設けられており、前記第1及び第2圧入部の底面に設けた貫通孔に対応して、前記軸部材の端面に目印部が設けられている。
この構成によれば、ギヤを軸支する軸部材の両端部は、ギヤハウジング及びハウジングカバーに設けた凹状の第1及び第2圧入部に対してそれぞれ圧入固定されているため、軸部材が傾くことが防止される。これにより、他のギヤとの噛み合いによって発生した反力が作用しても、軸部材が常に良好な姿勢を維持でき、他のギヤとの噛み合いを良好に維持可能である。
この構成によれば、凹状をなす第1及び第2圧入部への軸部材の圧入の際、各圧入部に設けた貫通孔から圧入に伴う空気の排出がなされ、圧入抵抗の軽減が図れる。
この構成によれば、第1及び第2圧入部の底面に設けた貫通孔に対応して、軸部材の端面に目印部が設けられたことで、貫通孔と目印部との相互関係から軸部材の姿勢(傾き)や位置ずれがハウジング部材の外側から容易に調べることが可能となる。
上記課題を解決する減速装置は、複数のギヤを用いたギヤ列よりなる減速機構と、開口部内の収容部に前記減速機構を収容するギヤハウジング及び該ギヤハウジングの開口部を覆うハウジングカバーを有するハウジング部材とを備えた減速装置であって、前記複数のギヤのうち、自身に設けた支持孔に軸部材を嵌挿しその軸部材に対して軸支されるギヤにおいて、前記軸部材の第1端部が前記ギヤハウジングに設けた凹状または孔状をなす第1圧入部に圧入により固定、第2端部が前記ハウジングカバーに設けた凹状または孔状をなす第2圧入部に圧入により固定されており、前記軸部材は、前記第1及び第2圧入部の周囲に当接することで圧入量を規制すべく、径方向外側に延出するフランジ部を有している。
この構成によれば、ギヤを軸支する軸部材の両端部は、ギヤハウジング及びハウジングカバーに設けた凹状または孔状の第1及び第2圧入部に対してそれぞれ圧入固定されているため、軸部材が傾くことが防止される。これにより、他のギヤとの噛み合いによって発生した反力が作用しても、軸部材が常に良好な姿勢を維持でき、他のギヤとの噛み合いを良好に維持可能である。
この構成によれば、軸部材に設けたフランジ部が第1及び第2圧入部の周囲に当接することで圧入量の規制がなされるため、過度な圧入状態となってギヤが周囲部材に過度に接触することが抑えられ、減速装置の特性の安定化が図れる。
上記したように、軸部材の傾きが防止されて他のギヤとの噛み合いが良好に維持可能なため、樹脂製のギヤを用いても十分な信頼性を得ることができる。また、樹脂製のギヤを用いることは、減速装置の低コスト化に繋がる。
この構成によれば、軸部材の強度向上が図れる。
上記減速装置において、前記第1及び第2圧入部は凹状をなすものであり、前記軸部材の圧入状態において、前記第1及び第2圧入部の少なくとも一方側の底面と前記軸部材との間が軸方向に離間して配置されていることが好ましい。
この構成によれば、ギヤハウジング及びハウジングカバーの相互間に設けた規制部により軸部材の軸直交方向への移動が規制されるため、組み付け後の軸部材の傾き防止や、組み付け過程において軸部材の各圧入部への圧入が容易になる。
この構成によれば、ギヤの倒れが抑制されて他のギヤとの噛み合いが良好な減速装置付きモータとして提供できる。
この構成によれば、軸部材の第1及び第2端部間で圧入の優先度を持たせる場合、第1及び第2圧入部の圧入代を異ならせるだけで実現可能なため、容易に行うことが可能である。
図1に示すように、モータ10は、モータ本体20と該モータ本体20に連結された減速装置30とから構成されている。
図1及び図2に示すように、ハウジング部材31は、ギヤハウジング41とハウジングカバー42とを備えている。ギヤハウジング41は、例えば樹脂にて形成されている。ギヤハウジング41は、前記ヨーク21に連結固定される側端部(図1において右側の端部)が開口して形成され、その開口の奥(図1において左側の方)には、前記回転軸23と同軸上に筒状に延びるウォーム収容部41aが形成されている。そして、ウォーム収容部41aには、前記減速機構32の一部を構成するウォーム51が収容されている。ウォーム51は、ウォーム収容部41aの内部で回転可能に支持されるとともに、前記回転軸23と一体回転するように回転軸23と連結されている。
(1)第1減速ギヤ61を軸支する第1軸65の両端部65a,65bは、ギヤハウジング41及びハウジングカバー42に設けた凹状の第1及び第2圧入凹部44,45に対してそれぞれ圧入固定されているため、第1軸65が傾くことが防止される。これにより、他のギヤ(ウォーム51及び第2減速ギヤ71)との噛み合いによって発生した反力が作用しても、第1軸65が常に良好な姿勢を維持でき、他のギヤとの噛み合いを良好に維持可能である。
(5)第1軸65の圧入状態において、第1軸65の下端部65aと第1圧入凹部44とでは軸方向に離間するため、第1軸65の寸法精度が緩和され、第1軸65の作製が容易となる。
(10)第1軸65の下端部65aを第1圧入凹部44に仮固定する際に、第2圧入凹部45の底面45aから第1軸65の上端部65bまでの軸方向距離Y1がハウジングカバー42の係合爪42cからギヤハウジング41の係合突起41dまでの軸方向距離Y2よりも短くなるように、第1軸65の下端部65aと第1圧入凹部44の底面44aとの間に空隙48を設けて第1軸65の圧入が行われる。また、第1軸65の上端部65bの第2圧入凹部45への圧入の方が優先的に行われるため、第1軸65の上端部65bが第2圧入凹部45に圧入を終えるタイミングは、ハウジングカバー42の係合爪42cとギヤハウジング41の係合突起41dとが接触するタイミングよりも先になる。つまり、ハウジングカバー42の水平性を保ったまま、第1軸65の上端部65bを第2圧入凹部45に圧入することが可能である。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第1軸65の第1及び第2圧入凹部44,45に対する圧入代(圧入力)の差は、第1及び第2圧入凹部44,45の内径を異なる径にすることで調整されていたが、第1軸65の各端部65a,65bの直径を変更することで調整してもよい。この場合、第1軸65の上端部65bの径を下端部65aの径よりも小さくすればよい。
図9に示す第1軸65には、上端部65b側の外周面に径方向外側に延出する環状のフランジ部66が一体形成されている。フランジ部66は、第1軸65の上端部65bがハウジングカバー42の第2圧入凹部45に対して過度な圧入状態となることを防止すべく、上端部65bが第2圧入凹部45の底面45aの底面に当接するのと略同時に第2圧入凹部45の周囲に当接する。これにより、第2減速ギヤ71とハウジングカバー42及びギヤハウジング41との間に適度なクリアランスを設定できるため、第2減速ギヤ71が周囲部材に過度に接触することが抑えることができ、減速装置30の特性の安定化、ひいてはモータ10全体の特性の安定化が図れる。
例えば、図12に示すように、内径が先端に向かうほど徐々に大きくなり外径が先端に向かうほど徐々に小さくなり先端が尖った形状に形成された突起82としてもよい。
また、勿論、第1圧入凹部44の底面44aに、貫通孔46を囲う環状の突起を同様に立設し、該突起の先端部と第1軸65(下端部65a)とを当接させた構成としてもよい。
Claims (12)
- 複数のギヤを用いたギヤ列よりなる減速機構と、
開口部内の収容部に前記減速機構を収容するギヤハウジング及び該ギヤハウジングの開口部を覆うハウジングカバーを有するハウジング部材とを備え、
前記複数のギヤのうち、自身に設けた支持孔に軸部材を嵌挿しその軸部材に対して軸支されるギヤにおいて、前記軸部材の第1端部が前記ギヤハウジングに設けた凹状をなす第1圧入部に圧入により固定、第2端部が前記ハウジングカバーに設けた凹状をなす第2圧入部に圧入により固定されている減速装置であって、
前記第1及び第2圧入部は、その底面に貫通孔が設けられており、
前記第1及び第2圧入部の少なくとも一方の底面には、前記貫通孔を囲う環状の突起が立設され、該突起の先端部と前記軸部材とが当接していることを特徴とする減速装置。 - 複数のギヤを用いたギヤ列よりなる減速機構と、
開口部内の収容部に前記減速機構を収容するギヤハウジング及び該ギヤハウジングの開口部を覆うハウジングカバーを有するハウジング部材とを備え、
前記複数のギヤのうち、自身に設けた支持孔に軸部材を嵌挿しその軸部材に対して軸支されるギヤにおいて、前記軸部材の第1端部が前記ギヤハウジングに設けた凹状をなす第1圧入部に圧入により固定、第2端部が前記ハウジングカバーに設けた凹状をなす第2圧入部に圧入により固定されている減速装置であって、
前記第1及び第2圧入部は、その底面に貫通孔が設けられており、
前記第1及び第2圧入部の底面に設けた貫通孔に対応して、前記軸部材の端面に目印部が設けられていることを特徴とする減速装置。 - 複数のギヤを用いたギヤ列よりなる減速機構と、
開口部内の収容部に前記減速機構を収容するギヤハウジング及び該ギヤハウジングの開口部を覆うハウジングカバーを有するハウジング部材と
を備えた減速装置であって、
前記複数のギヤのうち、自身に設けた支持孔に軸部材を嵌挿しその軸部材に対して軸支されるギヤにおいて、前記軸部材の第1端部が前記ギヤハウジングに設けた凹状または孔状をなす第1圧入部に圧入により固定、第2端部が前記ハウジングカバーに設けた凹状または孔状をなす第2圧入部に圧入により固定されており、
前記軸部材は、前記第1及び第2圧入部の周囲に当接することで圧入量を規制すべく、径方向外側に延出するフランジ部を有していることを特徴とする減速装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の減速装置において、
前記軸部材にて軸支される前記ギヤは、樹脂にて構成されていることを特徴とする減速装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の減速装置において、
前記軸部材にて軸支される前記ギヤは、異なる直径の第1及び第2ギヤ部が一体的に構成されてなり、直径の小さい側の第2ギヤ部と直径の大きい側の第1ギヤ部との境界部分において前記第2ギヤ部から前記第1ギヤ部に向けて径方向外側に広がる傾斜面にて接続されていることを特徴とする減速装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の減速装置において、
前記軸部材は、金属にて構成されていることを特徴とする減速装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の減速装置において、
前記第1及び第2圧入部は凹状をなすものであり、前記軸部材の圧入状態において、前記第1及び第2圧入部の少なくとも一方側の底面と前記軸部材との間が軸方向に離間して配置されていることを特徴とする減速装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の減速装置において、
前記ギヤハウジング及び前記ハウジングカバーの相互間に、前記軸部材の軸直交方向への移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする減速装置。 - 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の減速装置とモータ本体とが駆動連結されて一体的に構成されていることを特徴とする減速装置付きモータ。
- 複数のギヤを用いたギヤ列よりなる減速機構と、開口部内の収容部に前記減速機構を収容するギヤハウジング及び該ギヤハウジングの開口部を覆うハウジングカバーを有し、互いの係合部同士の係合により組み付けられるハウジング部材とを備えた減速装置であり、前記複数のギヤのうち、自身に設けた支持孔に軸部材を嵌挿しその軸部材に対して軸支されるギヤを含む減速装置の製造方法であって、
前記ギヤハウジングに設けた凹状をなす第1圧入部に対して前記軸部材の第1端部を正規位置より手前位置に圧入して仮固定する第1工程と、
前記第1工程の後、前記ハウジングカバーに設けた凹状をなす第2圧入部に対して前記軸部材の第2端部を圧入しその圧入を前記第1端部の圧入より優先的に行う第2工程と、
前記第2工程の後、前記軸部材の第1端部の再圧入とともに、前記ギヤハウジング及び前記ハウジングカバーに設けた係合部を互いに係合させることで前記ギヤハウジング及び前記ハウジングカバーを組み付ける第3工程とを含み、
前記第1工程において、前記第2圧入部の底面から前記軸部材の第2端部までの距離が前記ハウジングカバーの係合部から前記ギヤハウジングの係合部までの距離よりも短くなるように、前記軸部材の第1端部と前記第1圧入部の底面との間に空隙を設けて仮固定することを特徴とする減速装置の製造方法。 - 請求項10に記載の減速装置の製造方法において、
前記第1及び第2圧入部の圧入代を異ならせて、前記軸部材の第1及び第2端部間の圧入の優先度を持たせることを特徴とする減速装置の製造方法。 - 請求項1に記載の減速装置の製造方法であって、
前記第1圧入部に前記軸部材の前記第1端部を圧入するとき、及び前記第2圧入部に前記軸部材の前記第2端部を圧入するときの少なくとも一方のときに、前記突起の先端部の全周を前記軸部材により圧潰する圧入圧潰工程を含むことを特徴とする減速装置の製造方法。
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