JP6796743B2 - 耐酸性コンクリート、プレキャストコンクリート、及び耐酸性コンクリート製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の耐酸性コンクリートは、前記水を170kg/m3、前記フライアッシュを207kg/m3、前記高炉スラグ微粉末を207kg/m3、前記シリカフュームを30kg/m3、前記消石灰を20kg/m3、前記膨張材を30kg/m3、前記細骨材を639kg/m3、前記粗骨材を959kg/m3、及び前記高性能減水剤を5.434kg/m3を標準の配合として、重量パーセントにおいて、前記水を90〜105%、前記フライアッシュを10〜110%、前記高炉スラグ微粉末を90〜190%、前記シリカフュームを50〜130%、前記消石灰を50〜200%、前記膨張材を60〜130%、前記細骨材を80〜125%、前記粗骨材を80〜125%、及び前記高性能減水剤を50〜150%の割合で配合することを特徴とする。
本発明の耐酸性コンクリートは、前記水を170kg/m3、前記フライアッシュを207kg/m3、前記高炉スラグ微粉末を207kg/m3、前記シリカフュームを30kg/m3、前記消石灰を20kg/m3、前記膨張材を30kg/m3、前記細骨材を639kg/m3、前記粗骨材を959kg/m3、及び前記高性能減水剤を5.434kg/m3を標準の配合として、重量パーセントにおいて、前記水を90〜105%、前記フライアッシュを10〜110%、前記高炉スラグ微粉末を90〜190%、前記シリカフュームを50〜130%、前記消石灰を50〜500%、前記膨張材を60〜130%、前記細骨材を80〜125%、前記粗骨材を80〜125%、及び前記高性能減水剤を50〜150%の割合で配合することを特徴とする。
本発明の耐酸性コンクリートは、ポルトランドセメントを含まず、水と、産業副産物と、アルカリ刺激材と、膨張材と、細骨材と、粗骨材と、高性能減水剤とが配合され、前記産業副産物は、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末、及びシリカフュームを含み、前記アルカリ刺激材は、消石灰を含み、前記水を170kg/m3、前記フライアッシュを207kg/m3、前記高炉スラグ微粉末を207kg/m3、前記シリカフュームを30kg/m3、前記消石灰を20kg/m3、前記膨張材を30kg/m3、前記細骨材を639kg/m3、前記粗骨材を959kg/m3、及び前記高性能減水剤を5.434kg/m3を標準の配合として、重量パーセントにおいて、前記水を90〜105%、前記フライアッシュを10〜110%、前記高炉スラグ微粉末を90〜190%、前記シリカフュームを50〜130%、前記消石灰を50〜500%、前記膨張材を60〜130%、前記細骨材を80〜125%、前記粗骨材を80〜125%、及び前記高性能減水剤を50〜150%の割合で配合することを特徴とする。
本発明の耐酸性コンクリートは、前記産業副産物として、下水道汚泥焼却灰26kg/m3を標準の配合として、重量パーセントにおいて、前記下水道汚泥焼却灰を200%までの割合で配合することを特徴とする。
本発明のプレキャストコンクリートは、前記耐酸性コンクリートで製造されたことを特徴とする。
本発明のプレキャストコンクリートは、下水道管であることを特徴とする。
本発明の耐酸性コンクリート製造方法は、ポルトランドセメントを含まず、水と、産業副産物と、アルカリ刺激材と、膨張材と、細骨材と、粗骨材と、高性能減水剤を配合し、前記産業副産物は、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末、及びシリカフュームを含み、前記アルカリ刺激材は、消石灰を含み、遠心力成形で締め固める、振動成型する、又は、現場施工で打設することを特徴とする。
本発明の耐酸性コンクリート製造方法は、ポルトランドセメントを含まず、水と、産業副産物と、アルカリ刺激材と、膨張材と、細骨材と、粗骨材と、高性能減水剤とが配合され、振動成型で製造され、前記産業副産物は、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末、及びシリカフュームを含み、前記アルカリ刺激材は、消石灰を含み、前記水を170kg/m3、前記フライアッシュを207kg/m3、前記高炉スラグ微粉末を207kg/m3、前記シリカフュームを30kg/m3、前記消石灰を20kg/m3、前記膨張材を30kg/m3、前記細骨材を639kg/m3、前記粗骨材を959kg/m3、及び前記高性能減水剤を5.434kg/m3を標準の配合として、重量パーセントにおいて、前記水を90〜105%、前記フライアッシュを10〜110%、前記高炉スラグ微粉末を90〜190%、前記シリカフュームを50〜130%、前記消石灰を50〜500%、前記膨張材を60〜130%、前記細骨材を80〜125%、前記粗骨材を80〜125%、及び前記高性能減水剤を50〜150%の割合で配合することを特徴とする。
本発明の耐酸性コンクリート製造方法は、成形後に蒸気養生され、該蒸気養生の前置時間が1.5時間以上であることを特徴とする。
本発明の耐酸性コンクリート製造方法は、ポルトランドセメントを含まず、水と、産業副産物と、アルカリ刺激材と、膨張材と、細骨材と、粗骨材と、高性能減水剤とが配合され、現場施工で打設され、前記産業副産物は、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末、及びシリカフュームを含み、前記アルカリ刺激材は、消石灰を含み、前記水を170kg/m3、前記フライアッシュを207kg/m3、前記高炉スラグ微粉末を207kg/m3、前記シリカフュームを30kg/m3、前記消石灰を20kg/m3、前記膨張材を30kg/m3、前記細骨材を639kg/m3、前記粗骨材を959kg/m3、及び前記高性能減水剤を5.434kg/m3を標準の配合として、重量パーセントにおいて、前記水を90〜105%、前記フライアッシュを10〜110%、前記高炉スラグ微粉末を90〜190%、前記シリカフュームを50〜130%、前記消石灰を50〜500%、前記膨張材を60〜130%、前記細骨材を80〜125%、前記粗骨材を80〜125%、及び前記高性能減水剤を50〜150%の割合で配合され、前記産業副産物として、下水道汚泥焼却灰26kg/m3を標準の配合として、重量パーセントにおいて、前記下水道汚泥焼却灰を200%までの割合で配合することを特徴とする。
本発明の発明者らは、耐硫酸性等の耐酸性に優れ、100年の耐用年数が期待できる、高耐久性の下水道管を目指して鋭意実験と開発を進め、本発明を完成させるに至った。本実施形態の耐酸性セメントは、ポルトランドセメントを全く使用せず、産業副産物を、遠心成形を利用した硬化体とし、高耐久性が要求されるコンクリート製品に適用することが可能となる。
本実施形態の耐酸性コンクリートは、水と、産業副産物と、アルカリ刺激材と、膨張材と、細骨材と、粗骨材と、高性能減水剤とが配合され、遠心力成形で締め固めて製造されることを特徴とする。
また、高炉スラグ微粉末は、90〜190%の割合で配合することが好適である。ここで、配合量を少なくすると、フライアッシュの量が増して強度が低下するため、90%程度を下限とすることが好適である。逆に、使用量の増加に伴い徐々に強度は向上するものの、フライアッシュの量が低下するため、190%程度までの配合を上限とすることが好適である。
また、スーパーアッシュは、0〜200%の割合で配合することが好適である。すなわち、無使用の0%でもよく、配合の割合を少なくすると、硬化体の強度が向上する。逆に、200%より多く配合すると、硬化体の強度低下が顕著になるため、好ましくない。
また、シリカフュームは、50〜130%の割合で配合することが好適である。この配合であれば、遠心後の硬化体の緻密化と強度向上とを実現可能となる。50%未満であると、内面の脆弱層は無くなるものの、緻密化と強度向上が実現しなくなる。また、130%より多く配合すると、硬化体の内面の脆弱層が増して、下水道管としての性能が低下し、強度も向上しない。
つまり、本実施形態の産業副産物の混合比率としては、フライアッシュ及び高炉スラグ微粉末を主成分として、シリカフュームを配合する。さらに、スーパーアッシュは、配合してもしなくてもよい。
また、膨張材は、60〜130%の割合で配合することが好適である。60%未満であると、収縮ひび割れ防止効果が不十分となる。130%より多くても、収縮ひび割れ防止効果は向上しない。
また、細骨材は、80〜125%の割合で配合することが好適である。80%未満であると、細骨材が少なく粗骨材が過多であるため、硬化体の表面が粗々しくなり、強度が低下するため好ましくない。125%より多いと、細骨材と水とが増え、強度が低下するため好ましくない。
また、粗骨材は、80〜125%の割合で配合することが好適である。80%未満であると、細骨材と水とが増え、強度が低下するため好ましくない。125%より多いと、粗骨材が過多で細骨材が少なく、硬化体表面が粗々しくなり、強度が低下するため好ましくない。
また、高性能減水剤は、50〜150%の割合で配合することが好適である。50%未満であると、水が増えて製品の強度が低下するため好ましくない。150%より多いと過添加であり、流動性が過大となり、更に凝結遅延が生じ強度が低下し、コストも増大するため好ましくない。また、本実施形態においては、高性能減水剤は、水の内割り置き換えで用いることが好適である。
本実施形態においては、例えば、前置時間を1.5〜4時間、昇温を15〜25℃/時間、60〜75℃で3〜5時間以上保持し、その後、試験室温度にて徐冷して、気中養生するといった条件を用いる。このような条件で蒸気養生することで、混合物の凝結や硬化(強度発現性)を早め、製造効率を高められる。
ここで、本実施形態の混合物の蒸気養生では、特に前置時間の影響が大きい。下記で説明するように、遠心力成形を行うことで、前置時間が1.5時間以上あれば、6時間未満であっても、十分な強度で耐酸性に優れたコンクリートを製造することが可能となる。
また、本実施形態において、この空気量は、AE(Air Entraining)剤等の空気量調整剤により調整可能である。このAE剤の例として、陰イオン系、陽イオン系、非イオン系、及び両性系の各種界面活性剤が挙げられる。また、この陰イオン系の界面活性剤の例として、樹脂系、アルキルベンゼンスルホン酸系、高級アルコールエステル系等の界面活性剤が挙げられる。本実施形態においては、特に、変性ロジン酸化合物系陰イオン界面活性剤を用いることが好適である。なお、AE剤と減水剤との両方の性質をもつ、AE減水剤を用いることも可能である。
上述のように構成することで、本実施形態に係る耐酸性コンクリートは、十分な耐酸性能力を発揮させることが可能である。また、専用工場においてコンクリート製品を製造する際の製造効率を高めることができる。このため、本実施形態に係る耐酸性コンクリートで、特に、下水道管を好適に製造することが可能である。
また、従来の下水道管には、ヒューム管、陶管、塩化ビニール管等があり、各々の下水道管には、使用用途が設定されていた。これに対して、本実施形態に係るプレキャストコンクリートは、耐久性が高いため、陶管等を用いる必要がある箇所についても使用することが可能である。
従来の下水道管は、ヒューム管と呼ばれる鉄筋コンクリート管が主体であった。このような鉄筋コンクリートやモルタルは、水、セメント、骨材から成り、水和反応により硬化する。このため、下水道管に用いると、管内が硫化水素によって腐食する「硫酸劣化」が深刻であり、補修に手間がかかっていた。ヒューム管の耐用年数は50年程度であり、近年では、昭和の高度成長期に、急速に普及した下水道管の維持更新が行われている。ヒューム管の耐用年数が50年に満たない場合でも、管内に発生する硫化水素によって下水道管が腐食劣化(硫酸劣化)し、これが重度の場合には道路陥没を引き起こした事例もあった。
しかしながら、この保守に特許文献1に記載のモルタルや、耐硫酸性普通ポルトランドセメントのようなものを塗布するとコストがかかっていた。このため、そもそも高耐酸性の硬化体である耐酸性コンクリートが求められていた。
これに対して、本実施形態の耐酸性コンクリートは、主にフライアッシュ及びと高炉スラグ微粉末を含む産業副産物と、アルカリ刺激剤とを含む混合物を用いることで、従来の耐硫酸性普通ポルトランドセメントよりも化学抵抗性が向上し、耐酸性を高めることができる。
具体的には、後述の実施例1で示すように、5%濃度の硫酸水溶液に28日間浸漬する耐硫酸性試験において、耐硫酸性普通ポルトランドセメントを振動成形した供試体の耐硫酸性(質量変化率)は−32%で、激しい硫酸劣化が生じた。これに対して、本実施形態の耐酸性コンクリートを振動成形した供試体は、硬化体は+1.2%で僅かな膨張が生じたが概ね健全な状態であった。
この遠心成形の効果として、後述する実施例1で示すように、耐硫酸性普通ポルトランドセメントを遠心成形した硬化体は、−16%で激しい硫酸劣化と骨材露出が生じた。これに対して、本実施形態の耐酸性コンクリートを遠心成形した硬化体の耐硫酸性(質量変化率)は、−0.8%で概ね健全な状態であった。
つまり、遠心成形により締め固めて製造することで、耐硫酸性と高耐久性を備えた下水道管を製造可能となり、補修の手間を減らすことが可能となる。
また、本実施形態の耐酸性コンクリートは、遠心成形を行うことで、振動成形よりも蒸気養生時間(前置時間)を短縮でき、実用的な時間でプレキャストコンクリートの製品を製造することが可能となる。具体的には、圧縮強度は材齢28日で40N/mm2以上となる、優れた耐硫酸性を備えるヒューム管を製造可能である。
これに対して、本実施形態の耐酸性コンクリートは、ポルトランドセメントは全く使用せず、産業副産物を有効活用したエコロジカルな製品を提供することができる。
これにより、地球環境に配慮し、CO2排出量の抑制に貢献することもできる。
たとえば、本実施形態に係る耐酸性コンクリートは、耐硫酸性のみならず、耐塩酸性等の他の酸に対しても耐久性を備えるため、発電所、工場、各種生産製造施設等においても用いることが可能である。
また、アルカリ刺激材として、消石灰以外にも、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属水和物、石膏等も用いることが可能である。
上述の第一実施形態では、Ca(OH)2(水酸化カルシウム、消石灰)は標準配合で20kg/m3使用し、これに対する含有量の範囲を重量パーセントで50〜200%の割合(10〜40kg/m3)で配合する例について記載した。
これに対して、本発明の第二実施形態に係る耐酸性コンクリートは、上述の第一実施形態の配合について、消石灰をより多く配合するものである。本実施形態において、消石灰は、50〜500%(10〜100kg/m3)の割合で配合することが好適である。
水酸化カルシウムの混入量が増すと硬化体の中性化深さが顕著に小さくなる。すなわち、水酸化カルシウムの添加量を増加させると、中性化抑制効果が得られる。この効果を、後述する実施例2の簡易促進中性化試験装置による中性化抑制効果試験の結果として示す。
振動成形製品の対象としては、ボックスカルバートやマンホールなどが挙げられる。何れの製品も、ヒューム管等のプレキャストコンクリートの製造工程と同様の製造方法で製造可能である。すなわち、遠心成形を振動成形に変更するだけで製造することが可能である。したがって、本実施形態の混合物は、振動形成のプレキャストコンクリート製品の製造にも適用することが可能である。
また、必要に応じて細骨材率(S/a)や混和剤(Ad)添加量等も適宜調整して、混合物のフレッシュ性状(スランプ:SLや、空気量:Air)を、適用する製品の要求性能に合わせることが可能である。
本実施形態の混合物を実製品に適用する場合の配合例としては、後述する実施例2の表8に記載したような配合を用いることが好適である。表8では、本実施形態の混合物を遠心成形製品(ヒューム管)に適用する場合と、振動成形製品(ボックスカルバート)に適用する場合の配合例を示している。
なお、表8に示したように、適切な養生方法と温度管理を十分に行えば、本実施形態の混合物を用いて、現場で打設することも可能である。
(概要)
本実施例の耐酸性コンクリートを製造するための混合物(以下、単に「本混合物」と称する。)を、本実施例の実験対象とした。本混合物を用いて、遠心成形と振動成形により作製した硬化体(以下、単に「硬化体」と称する。)では、蒸気養生条件を5水準に設定した供試体を製造して、その強度発現性を確認した。また、本混合物の凝結時間については、プロクター貫入抵抗試験によるモルタル凝結試験を行い、始発時間と終結時間を確認した。化学抵抗性については、本混合物を振動成形したモルタル硬化体や、遠心成形した硬化体から採取した輪切り状の試験片(供試体)を、5%濃度の硫酸水溶液に浸漬し、耐硫酸性を普通ポルトランドセメント(以下、「OPC」という。)製試験片(供試体)と比較した。
本実施例における使用材料の種類と品質は、下記の表1に示すとおりである。使用材料は、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末、スーパーアッシュ、シリカフュームで構成される4種類の産業副産物と、アルカリ刺激剤としてJIS R9001特号に該当する水酸化カルシウム(消石灰)、収縮ひび割れ防止用としてJIS A6202に該当する膨張材の計6種類である。これに、骨材(粗骨材、細骨材)、水、高性能減水剤を練混ぜて本混合物を構成した。
本混合物のフレッシュ性状は、図1に示すようにスランプフローが650±50mmの高流動タイプとした。このことによって、振動成形との違いが顕著に表れることを想定した。
また、本混合物の空気量は試験練りを繰返した結果、フレッシュ時に得られた空気量の実測値から、2.0±1.5%を目標値として設定した。
本混合物の配合は、下記の表2に示すように、水粉体比(W/P)34.0%、細骨材率41.0%とした。なお、スーパーアッシュは、総粉体量の5%に相当する量を細骨材と置換して用いた。
本混合物を練混ぜた後、振動成形と遠心成形とにより、硬化体を作製した。
振動成形では、ブリキ製の円柱型枠(φ100×200mm)に、フレッシュ状態の本混合物を2層に分けて充填し、テーブルバイブレータ―で振動を与えながら、2層に分けて締固め、円柱硬化体を作製した。
遠心成形では、遠心成形用型枠(φ200×300mm)に、フレッシュ状態の本混合物を充填し、同型枠を成形機の上で高速回転させ、遠心力を利用して40Gに近い加速度で締固め、混合物の余剰水をスラッジ水として排出した。この際、下記の表3で示すような加速度と成形時間で、数段階で加速度を大きくして締固めて、遠心硬化体を作製した。
遠心成形では、加速度Gにより本混合物の余剰水がスラッジ水として円滑に排水された。その結果、遠心硬化体内面の脆弱層の厚さは0mmで、良好な締固め性状が得られた。また、硬化体の外面は、遠心力によって非常に緻密な硬化体となった。
本混合物の硬化反応は、自然状態では凝結時間がかかることが想定された。このため、凝結試験として、プロクター貫入抵抗試験で始発時間と終結時間を確認した。本凝結試験に用いた混合物のモルタルは、表2に示した本混合物の配合から、単に粗骨材を除いたものである。
図3に示すように、本混合物の凝結時間は、始発が約14時間、終結が約19時間であった。これは、ポゾラン反応と潜在水硬性によるものと考えられる。
凝結試験結果を踏まえて、硬化体の強度発現性に有効な蒸気養生条件(前置時間)を把握するため、蒸気養生における前置時間が本混合物の強度発現性に及ぼす影響を確認した。本実施例では、注水から温度上昇を開始するまでの時間である前置時間を4時間、上昇温度を20℃/h、最高温度を65℃、保持時間を4時間、除冷は自然降温の条件で行った。この際、前置時間を、下記の表4に示す5水準に振り分けた。すなわち、前置時間は、0.5時間(30分)、1.5時間、3.0時間、6.0時間、24.0時間であり、他の蒸気養生条件は同一条件で実行した。
下記の表5に、硬化体の圧縮強度の試験結果を、振動成形及び遠心成形で区分し、前置時間及び材齢毎に示した。
前置時間の影響を見ると、前置0.5時間は材齢14日までの初期材齢における圧縮強度が低く、特に振動成形の材齢1日では顕著である。これと同様な傾向にあるのが前置1.5時間と前置3.0時間であり、その差は僅少で、振動成形の材齢1日では圧縮強度が変動している。
これに対して、前置時間が6.0時間になると、これよりも前置時間が短いものに比べて、圧縮強度は概ね堅調に推移し、遠心成形では材齢28日で40N/mm2以上の圧縮強度が得られている。更に、前置時間が24.0時間では、圧縮強度が最も高い水準となった。これは、前述した凝結試験の結果を踏まえれば、本混合物の始発時間である14時間よりも前置時間を長く、十分に確保したことの効果であると推察された。
このように、遠心成形は振動成形ほど前置時間の影響を受けず、圧縮強度は振動成形よりも、総じて5N/mm2程度高い水準となった。
この強度比率で見ると、振動成形では前置時間に硬化体の圧縮強度が鋭敏に反応しており、0.5時間、1.5時間、3.0時間のように短い前置時間の場合には、概ね85%を中心とした強度比率であった。これに対して、6.0時間以上の前置時間では、材齢14日までの強度比率には90%を超えるものがあり、この段階までは遠心成形との差が小さくなった。
これらの結果によれば、遠心成形は、振動成形よりも、本混合物の前置時間を短縮することが可能であった。また、硬化体の圧縮強度は、振動成形よりも高い水準になった。
(振動成形による硬化体の耐硫酸性)
耐硫酸性試験の比較対象として、OPCによるモルタル供試体(φ50×100mm)を、振動成形を作製した。
このモルタルは、下記の表6に示したコンクリート配合から、単に粗骨材を除いたものである。
なお、5%濃度の硫酸水溶液量(容積)は、試験体1個当たり1.96Lとし、供試体の表面積と、液体の容積比率(個液比)を一定として、7日毎に新しい硫酸水溶液に全量を入れ換えた。
また、図8に試験結果を示す。これによると、OPC製の供試体は、浸漬日数の進行に伴って質量が減少し、28日間で質量変化率は−32%に達している。
これに対して、本混合物の硬化体は、微細なひび割れが僅かに生じていたものの、概ね健全な状態にあり、優れた耐酸性を示した。
しかし、28日間浸漬後の質量変化率は約1%プラス側に転じており、硬化体には僅かな膨張が確認された。この結果について、本混合物から成る硬化体についてX線回折法により、硬化体の膨張や質量増加に影響している鉱物を同定した。その結果、高炉スラグ微粉末から生成された二水石膏(CaSO4・2H2O)が主原因であることが推定された。
前述したように、本混合物から成る硬化体の圧縮強度試験結果では、遠心成形が有効であることが分かった。
このことを踏まえて、上述の表6に示す配合のOPC製の遠心供試体と、本混合物を遠心成形した硬化体から輪切り状の試験片を採取して、耐硫酸性を評価した。
なお、この硫酸浸漬試験では、試験片の表面積と溶液との容積比率(個液比)を考慮せず、採取した試験片を5%濃度の硫酸水溶液中に28日間浸漬させた。
また、図10に試験結果を示す。これによると、OPC製の遠心試験片(遠心OPC)では、浸漬28日間で−16%の質量減少と骨材の露出が確認され、激しい硫酸劣化が生じた。
一方、本混合物製の遠心供試体(遠心硬化体)では、浸漬28日間で−0.8%の質量減少が認められたものの、試験片の外観性状には殆ど変化が認められず、健全な状態であった。
また、振動成形で作製したモルタル硬化体に生じた、微細なひび割れや僅かな膨張は認められず、遠心成形で硬化体を締固めることの有効性が示された。
本実施例では、高耐久性のコンクリート製品を創出するために、ポルトランドセメントを全く使用しない、主にフライアッシュと高炉スラグ微粉末によって構成される産業副産物を含む混合物を用いて、遠心成形によって硬化体とした。
本実施例では、以下のような結果が得られた:
(1)本混合物の硬化反応は、ポゾラン反応と潜在水硬性によるものであり、凝結時間は、始発が14時間、終結が19時間であった。
(2)振動成形の場合、強度発現性と強度の伸びが悪い。たとえば、前置6時間、材齢28日の圧縮強度は35.1N/mm2であった。これに対して、遠心成形は、強度発現性と強度の伸びがよい。たとえば、前置6時間、材齢28日の圧縮強度は40.7N/mm2である。
(3)凝結時間の遅延により、振動成形では蒸気養生の前置時間が3.0時間以下の場合、6.0時間以上に比べて圧縮強度が低い水準にある。しかし、遠心成形で前置時間前が3.0時間以下と6.0時間以上を比較すると、圧縮強度の差は振動成形の場合よりも小さい。
したがって、遠心成形を用いることにより、本混合物の凝結時間の遅延を相殺でき、実用的なヒューム管の製造に用いることができる。具体的には、1.5時間以下で用いることも可能である。
(4)振動成形によるモルタル硬化体と、OPC製モルタル供試体を対象にした5%硫酸浸漬試験の結果、OPC製モルタル供試体は質量変化率が−32%であったのに対し、モルタル硬化体は僅かな膨張が認められたものの、ほぼ健全な状態であった。
(5)遠心成形で作製した遠心硬化体と、OPC製の遠心供試体を対象にした5%硫酸浸漬試験の結果、OPC製の遠心供試体は質量減少が−16%であったのに対し、遠心硬化体では−0.8%の質量減少に留まり、外観性状は概ね健全な状態であった。
上述の標準の配合について、各材料の添加率と圧縮強度の関係を調べた。つまり、各材料の配合割合を変化させた際の圧縮強度の変化についての試験を行った。この結果を下記の表7に示す。
結果として、標準の配合に対して、重量パーセントにおいて、W(水)90〜105%、FA(フライアッシュ)10〜110%、BFS(高炉スラグ微粉末)90〜190%、SF(シリカフューム)50〜130%、Ca(OH)2(水酸化カルシウム、消石灰)50〜200%、EX(膨張材)60〜130%、S(細骨材)80〜125%、G(粗骨材)80〜125%、及びAd(高性能減水剤)50〜150%の割合で配合することが好適であった。これらの効果については、上述の実施の形態で示した通りである。
実施例1では、遠心硬化体と普通セメント(OPC)製遠心供試体を記載した。これに加えて、標準の高炉セメントB種(BB)製遠心供試体と、標準のフライアッシュセメントC種(FC)製遠心供試体とを用いた硫酸浸漬試験を、実施例1と同様に行った。
図12に、各種遠心供試体の劣化状況の外観を示す。図12(a)は、28日間浸漬後の高炉セメントB種(BB)製遠心供試体の写真、図12(b)は、28日間浸漬後のフライアッシュセメントC種(FC)製遠心供試体の写真である。いずれも、見た目の劣化が激しかった。
図13に、各種遠心供試体を5%濃度の硫酸水溶液に28日間浸漬させ、その劣化の程度を質量変化率で表したグラフを示す。
結果として、5%濃度の硫酸水溶液に各種遠心供試体を28日間浸漬した結果、質量変化率は遠心OPCと遠心FCが約−16%、遠心BBが約−10%であった。
これに対して、実施例1及び実施例2の遠心硬化体の質量変化率は、僅かに−0.8%であり、これらの実施例の硬化体の優れた耐硫酸性を確認することができた。
次に、硬化体の主材であるフライアッシュ(FA)と高炉スラグ微粉末(BFS)の混合比率を、50%対50%と、40%対60%に変化させてモルタルとして用いて製造した硬化体(φ50×100mm)(モルタル硬化体)の強度発現性(モルタル強度)について、水粉体比(W/P)を変化させて比較した。
図14に、FAとBFSの混合比率を50%:50%とした場合の強度のグラフを示す。
図15に、図14の結果における、W/Pと強度の関係のグラフを示す。本図中のσは、材齢(日)を示す。
図16に、FAとBFSの混合比率を40%:60%とした場合の強度のグラフを示す。
図17に、図16の結果における、W/Pとモルタル強度の関係のグラフを示す。本図中のσは、材齢(日)を示す。
硬化体の主材であるフライアッシュ(FA)と高炉スラグ微粉末(BFS)の混合比率を、50%対50%と、40%対60%に変化させ場合の圧縮強度について、実施例1と同様に成形した円柱硬化体(φ100×200mm)と遠心硬化体(φ200×300mm)とにおいて、水粉体比(W/P)を変化させて比較した。これらの硬化体のフレッシュ性状は、空気量1.8%、スランプ10.0cmであった。
図19に、FAとBFSの混合比率を40%:60%とした場合の圧縮強度のグラフを示す。
結果として、硬化体の水粉体比(W/P)が小さくなると、これに伴って圧縮強度が大きくなる傾向が、実施例1と同様であった。
また、振動成形で製造した円柱供試体よりも、遠心成形で製造した遠心供試体の方が圧縮強度は大きいことから、実施例1の結果と同様な傾向にあった。
硬化体のアルカリ刺激材(硬化促進剤)である水酸化カルシウム(Ca(OH)2)の添加量を変化させて、モルタル硬化体(粗骨材を除く)の圧縮強度を比較した。
図20に、水酸化カルシウム(Ca(OH)2)の添加量と圧縮強度の関係のグラフを示す。ここでは、W/Pを30%、フラアッシュ40%、高炉スラグ微粉末60%の条件で、水酸化カルシウムの添加率を変えた実験を行った。
この結果から、圧縮強度の発現性を見ると水酸化カルシウムの最適混入量は20kg/m3であり、それ以下では強度レベルが低く、それ以上混入しても強度の増進は得られないことが分かった。
図21に、中性化抑制効果試験に用いた簡易促進中性化試験装置の概要を示す。この装置は、デシケーター内に硬化体(供試体)を静置して蓋を閉め、炭酸ガス(濃度40%以上)を送って、硬化体の中性化を促進させる。
本実施例の中性化抑制効果試験においては、フライアッシュ40%及び高炉スラグ60%を配合した振動成形のモルタル硬化体(硬化体)を作成し、蒸気養生後、気中養生(気温20℃、湿度60%)を28日間、行ってから中性化を評価した。
中性化の判定は、硬化体を割裂した面にフェノールフタレイン(1%エタノール溶液)を噴霧し、赤紫色の呈色反応が生じない無色の部分を対象に、硬化体表面からの深さを10mm間隔で計測して平均値を求め、中性化深さとした。
図23に、中性化抑制効果試験の結果として、蒸気養生後に28日間の気中養生を行った硬化体の呈色反応の写真を示す。図23(a)は、水酸化カルシウム20kg/m3を加えた硬化体の写真である。中性化深さは、7mmであった。図23(b)は、水酸化カルシウム40kg/m3を加えた硬化体の写真である。中性化深さは、2mmであった。図23(c)は、水酸化カルシウム60kg/m3を加えた硬化体の写真である。中性化深さは、0mmであった。
次に、実製品の製造時に採取した混合物の振動成形した円柱硬化体の圧縮強度を測定した。具体的には、コンクリート二次製品工場において、遠心硬化体の実製品(φ250×2000mm)を製造する際に、投入口から混合物を採取し、振動成形で作製した円柱硬化体(φ100×200mm)の圧縮強度を測定した。この硬化体のフレッシュ性状は、空気量1.9%、スランプ13.0cmであった。
図24に、この振動成形の円柱硬化体の圧縮強度を示す。
結果として、圧縮強度は材齢28日で41.5N/mm2が得られた。振動成形の円柱硬化体のスランプを大きくすると、より高い値を得られると考えられる。
次に、本実施例の混合物によるプレキャストコンクリートの一例として、ヒューム管を遠心成形で製造する際の製造方法について説明する。
図25に、ヒューム管の製造工程を示す。ヒューム管の製造では、鉄筋を組合せて編成した鉄筋カゴを型枠内に設置する。次に、型枠を成形機の上で回転させながら、ミキサーで練混ぜたコンクリートを投入し、遠心力(低速、中速、高速)で締固めながら成形する。この時、ヒューム管の内面仕上げも同時に行う。その後、型枠ごと蒸気養生を行い、徐冷してから脱型し、養生期間を経て、ヒューム管の外観、寸法等を検査して出荷に至る。
本実施例において、硬化体を製造する場合には、セメントの代わりに上述の粉体材料を使用する。この様に、硬化体実製品を遠心成形によって製造する場合、このヒューム管の製造工程と同様にして行うことが可能である。
なお、振動成型の場合、図25の「遠心成形・内面仕上げ」工程の際に、振動成型を行うことで、同様にプレキャストコンクリートを製造可能である。
遠心硬化体の実製品として、φ250×2000mmのものとφ300×2000mmのものとを製造した。
図26に、この遠心硬化体の実製品と試験状況とを示す。図26(a)は、φ300×2000mmで製造した遠心硬化体実製品の外観である。図26(b)は、遠心硬化体実製品の外圧試験状況を示す写真である。
図27に、本実施例の遠心硬化体実製品(φ250×2000mm)の外圧試験結果を示す。
図28に、従来のヒューム管(φ250×2000mm)の外圧試験結果(比較例)を示す。
外圧試験の結果、従来のヒューム管に比べて、本実施例の遠心硬化体の実製品は、ひび割れ規格荷重と破壊規格荷重を十分に満足していた。すなわち、良好な耐荷性を備えていることが確認できた。さらに、たわみがやや大きいため、脆性破壊しにくいことが考えられる。
次に、本発明者らは、上述の振動成形により実際のプレキャストコンクリート製品を製造し、振動成形製品の最適な配合割合について検討した。この対象としては、ボックスカルバートやマンホール等が挙げられる。
以下の表8に、本実施例の混合物を遠心成形の製品(ヒューム管等)に適用する場合と、振動成形の製品(ボックスカルバート等)に適用する場合の配合例を示す。さらに、表8の配合例に現場施工として示したように、適切な養生方法と温度管理を十分に行えば、混合物を現場で打設することも可能である。
ここで、いずれも、従来のセメントを使用した製品と同等以上の規格荷重等の品質を満たした上で、耐酸性を高めることができる。
Claims (11)
- ポルトランドセメントを含まず、
水と、産業副産物と、アルカリ刺激材と、膨張材と、細骨材と、粗骨材と、高性能減水剤とが配合され、
前記産業副産物は、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末、及びシリカフュームを含み、
前記アルカリ刺激材は、消石灰を含む
ことを特徴とする耐酸性コンクリート。 - 前記水を170kg/m3、前記フライアッシュを207kg/m3、前記高炉スラグ微粉末を207kg/m3、前記シリカフュームを30kg/m3、前記消石灰を20kg/m3、前記膨張材を30kg/m3、前記細骨材を639kg/m3、前記粗骨材を959kg/m3、及び前記高性能減水剤を5.434kg/m3を標準の配合として、
重量パーセントにおいて、前記水を90〜105%、前記フライアッシュを10〜110%、前記高炉スラグ微粉末を90〜190%、前記シリカフュームを50〜130%、前記消石灰を50〜200%、前記膨張材を60〜130%、前記細骨材を80〜125%、前記粗骨材を80〜125%、及び前記高性能減水剤を50〜150%の割合で配合する
ことを特徴とする請求項1に記載の耐酸性コンクリート。 - 前記水を170kg/m3、前記フライアッシュを207kg/m3、前記高炉スラグ微粉末を207kg/m3、前記シリカフュームを30kg/m3、前記消石灰を20kg/m3、前記膨張材を30kg/m3、前記細骨材を639kg/m3、前記粗骨材を959kg/m3、及び前記高性能減水剤を5.434kg/m3を標準の配合として、
重量パーセントにおいて、前記水を90〜105%、前記フライアッシュを10〜110%、前記高炉スラグ微粉末を90〜190%、前記シリカフュームを50〜130%、前記消石灰を50〜500%、前記膨張材を60〜130%、前記細骨材を80〜125%、前記粗骨材を80〜125%、及び前記高性能減水剤を50〜150%の割合で配合する
ことを特徴とする請求項2に記載の耐酸性コンクリート。 - ポルトランドセメントを含まず、
水と、産業副産物と、アルカリ刺激材と、膨張材と、細骨材と、粗骨材と、高性能減水剤とが配合され、
前記産業副産物は、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末、及びシリカフュームを含み、
前記アルカリ刺激材は、消石灰を含み、
前記水を170kg/m3、前記フライアッシュを207kg/m3、前記高炉スラグ微粉末を207kg/m3、前記シリカフュームを30kg/m3、前記消石灰を20kg/m3、前記膨張材を30kg/m3、前記細骨材を639kg/m3、前記粗骨材を959kg/m3、及び前記高性能減水剤を5.434kg/m3を標準の配合として、
重量パーセントにおいて、前記水を90〜105%、前記フライアッシュを10〜110%、前記高炉スラグ微粉末を90〜190%、前記シリカフュームを50〜130%、前記消石灰を50〜500%、前記膨張材を60〜130%、前記細骨材を80〜125%、前記粗骨材を80〜125%、及び前記高性能減水剤を50〜150%の割合で配合する
ことを特徴とする耐酸性コンクリート。 - 前記産業副産物として、
下水道汚泥焼却灰26kg/m3を標準の配合として、重量パーセントにおいて、前記下水道汚泥焼却灰を200%までの割合で配合する
ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の耐酸性コンクリート。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の耐酸性コンクリートで製造された
ことを特徴とするプレキャストコンクリート。 - 下水道管である
ことを特徴とする請求項6に記載のプレキャストコンクリート。 - ポルトランドセメントを含まず、
水と、産業副産物と、アルカリ刺激材と、膨張材と、細骨材と、粗骨材と、高性能減水剤を配合し、
前記産業副産物は、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末、及びシリカフュームを含み、
前記アルカリ刺激材は、消石灰を含み、
遠心力成形で締め固める、振動成型する、又は、現場施工で打設する
ことを特徴とする耐酸性コンクリート製造方法。 - ポルトランドセメントを含まず、
水と、産業副産物と、アルカリ刺激材と、膨張材と、細骨材と、粗骨材と、高性能減水剤とが配合され、
振動成型で製造され、
前記産業副産物は、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末、及びシリカフュームを含み、 前記アルカリ刺激材は、消石灰を含み、
前記水を170kg/m3、前記フライアッシュを207kg/m3、前記高炉スラグ微粉末を207kg/m3、前記シリカフュームを30kg/m3、前記消石灰を20kg/m3、前記膨張材を30kg/m3、前記細骨材を639kg/m3、前記粗骨材を959kg/m3、及び前記高性能減水剤を5.434kg/m3を標準の配合として、
重量パーセントにおいて、前記水を90〜105%、前記フライアッシュを10〜110%、前記高炉スラグ微粉末を90〜190%、前記シリカフュームを50〜130%、前記消石灰を50〜500%、前記膨張材を60〜130%、前記細骨材を80〜125%、前記粗骨材を80〜125%、及び前記高性能減水剤を50〜150%の割合で配合する
ことを特徴とする耐酸性コンクリート製造方法。 - 成形後に蒸気養生され、該蒸気養生の前置時間が1.5時間以上である
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の耐酸性コンクリート製造方法。 - ポルトランドセメントを含まず、
水と、産業副産物と、アルカリ刺激材と、膨張材と、細骨材と、粗骨材と、高性能減水剤とが配合され、
現場施工で打設され、
前記産業副産物は、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末、及びシリカフュームを含み、 前記アルカリ刺激材は、消石灰を含み、
前記水を170kg/m3、前記フライアッシュを207kg/m3、前記高炉スラグ微粉末を207kg/m3、前記シリカフュームを30kg/m3、前記消石灰を20kg/m3、前記膨張材を30kg/m3、前記細骨材を639kg/m3、前記粗骨材を959kg/m3、及び前記高性能減水剤を5.434kg/m3を標準の配合として、
重量パーセントにおいて、前記水を90〜105%、前記フライアッシュを10〜110%、前記高炉スラグ微粉末を90〜190%、前記シリカフュームを50〜130%、前記消石灰を50〜500%、前記膨張材を60〜130%、前記細骨材を80〜125%、前記粗骨材を80〜125%、及び前記高性能減水剤を50〜150%の割合で配合され、
前記産業副産物として、下水道汚泥焼却灰26kg/m3を標準の配合として、重量パーセントにおいて、前記下水道汚泥焼却灰を200%までの割合で配合する
ことを特徴とする耐酸性コンクリート製造方法。
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