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JP6800792B2 - 質量計測治具及び質量計測システム - Google Patents
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Description

本発明は、質量計測治具及び質量計測システムに関する。
下記特許文献1には、燃料タンク内で蒸発した燃料蒸気を一時的に吸着するキャニスタ及び当該キャニスタに用いられるシリカゲルを成分とする吸着材が開示されている。このキャニスタは、燃料タンク内で揮発した燃料蒸気の大気への排出を抑止するために自動車や船舶等に備えられており、燃料蒸気の吸着と脱着(脱離)とを繰り返し行うことが可能な吸着材を備えている。
特開2004−000856号公報
ところで、上記キャニスタの性能を確認するための評価方法として、吸着材に吸着される燃料蒸気(ガス)の吸着量と吸着材から脱着(脱離)するガスの脱着量とを吸着材の重量を計測する方法がある。上記吸着量及び脱着量の計測(質量計測)では、電子天秤に載置したキャニスタに吸着用のガスを供給したり、あるいはキャニスタに脱着用のガスを供給する必要から、キャニスタを外部機器と接続した状態で重量計測を行うことになる。
しかしながら、このような重量計測では、キャニスタが外部機器と接続されていることに起因して外乱が作用し易くなり、安定かつ正確な吸着量及び脱着量の計測が困難であった。したがって、キャニスタ等に内蔵される吸着材の性能を評価するためには、吸着量及び脱着量を重量としてより安定かつ正確に計測する技術が切望されていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、吸着量及び脱着量等に相当する質量(重量)をより安定かつ正確に計測することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明では、質量計測治具に係る第1の解決手段として、計測対象物と質量計測装置との間に介在する架台と、少なくとも一対のユニバーサル継手を介して前記架台に接続されており、外部から供給されたガスを一方の前記ユニバーサル継手を介して前記計測対象物に向けて出力する第1のガス流路と、前記計測対象物から排出された前記ガスを他方の前記ユニバーサル継手を介して外部に流出させる第2のガス流路とを備える継手部と、該継手部における外部との接続部を固定する固定手段とを備える、という手段を採用する。
本発明では、質量計測治具に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記架台と前記質量計測装置との間に介在し、前記架台を低摩擦で前記質量計測装置に支持させる補助支持部をさらに備える、という手段を採用する。
本発明では、質量計測治具に係る第3の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、前記継手部は、一対の前記ユニバーサル継手に加え、一端が一方の前記ユニバーサル継手に接続される第1接続管と、一端が該第1接続管の他端に接続される第1ロータリ継手と、一端が他方の前記ユニバーサル継手に接続される第2接続管と、一端が前記第2接続管の他端に接続される第2ロータリ継手とを備え、前記第1ロータリ継手の他端及び前記第2ロータリ継手の他端に前記架台が接続されている、という手段を採用する。
本発明では、質量計測治具に係る第4の解決手段として、上記第1〜第3のいずれかの解決手段において、前記計測対象物は、前記ガスを吸着/脱着するキャニスタである、という手段を採用する。
本発明では、質量計測システムに係る解決手段として、上記第1〜第3のいずれかの解決手段に係る質量計測治具と、前記質量計測装置とを備える、という手段を採用する。
本発明によれば、吸着量及び脱着量等に相当する質量(重量)をより安定かつ正確に計測することが可能である。
本発明の一実施形態に係るガス吸着量計測システムAの正面図である。 本発明の一実施形態に係るガス吸着量計測システムAの右側面図である。 本発明の一実施形態に係るガス吸着量計測システムAの上面図である。 本発明の一実施形態に係るガス吸着量計測治具Tの機能を示す上面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
最初に、本実施形態に係るガス吸着量計測システムAが計測対象とするキャニスタW(計測対象物)について説明する。キャニスタWは、周知のように燃料タンクで蒸発した燃料蒸気(ガス)を吸着/脱着することにより、燃料蒸気が大気中に放出されることを防止する機器である。このようなキャニスタWは、図示するように一対の入出力ポートつまり第1入出力ポートw1及び第2入出力ポートw2を備えた矩形状の容器であり、内部に吸着材(活性炭)を収容している。
第1入出力ポートw1及び第2入出力ポートw2は、吸着材に吸着用の燃料蒸気を流通させたり、あるいは脱着用の空気(外気)を吸着材に流通させるためのものである。すなわち、このキャニスタWでは、吸着材に燃料蒸気を吸着させる際に、第1入出力ポートw1及び第2入出力ポートw2の一方から燃料蒸気が流入し、他方から一部が吸着された燃料ガスが排出される。また、このキャニスタWでは、吸着材から燃料蒸気を脱着させる際には、第1入出力ポートw1及び第2入出力ポートw2の一方から空気が流入し、他方から燃料蒸気と空気との混合ガスが排出される。
本実施形態に係るガス吸着量計測システムAは、このようなキャニスタWにおける試験ガスの吸着量mk及び脱着量mdを質量(重量)として計測する質量計測システムである。上記試験ガスは、キャニスタWの性能を試験するために、燃料蒸気の代替えとしてキャニスタWに供給される模擬ガスである。このガス吸着量計測システムAは、図1〜図3に示すように、電子天秤S及びガス吸着量計測治具Tを備えている。
なお、図示していないが、このガス吸着量計測システムAを用いたキャニスタWの試験では、外部に設けられたガス供給装置から吸着用の試験ガスあるいは脱着用の空気がキャニスタWに供給される。
電子天秤Sは、周知のように質量(重量)を高精度に計測する質量計測装置である。この電子天秤Sは、計測対象が載置される天板s1、計測対象の質量を表示する表示部s2及び使用者の指示を受け付ける操作部s3等を備える。このような電子天秤Sは、天板s1の垂線方向が重力方向(鉛直方向)となるように、つまり天板s1が水平となるように設置されており、使用者が操作部s3を操作することによって設定された計測条件に基づいて天板s1上に載置された計測対象の質量(重量)を計測し、この計測の結果を表示部s2に表示する。
ガス吸着量計測治具Tは、キャニスタWと上記ガス供給装置との間に介在し、キャニスタWとガス供給装置との接続に起因する外乱、つまり電子天秤Sによる質量計測における質量変動を軽減する質量計測治具である。このガス吸着量計測治具Tは、サポートベース1、第1ユニバーサル継手2、第1接続管3、第1ロータリ継手4、キャニスタ設置ベース5、第2ロータリ継手6、第2接続管7、第2ユニバーサル継手8、4つのベース固定支柱9、フローティングベース10、補助ベース11及び3つのボールベア12を備えている。
なお、これら各構成要素のうち、第1ユニバーサル継手2、第1ロータリ継手4、第2ロータリ継手6及び第2ユニバーサル継手8は、基本構造としての継手機構に加えて、一端と他端との間を接続する内部流路を備える。すなわち、第1ユニバーサル継手2、第1接続管3及び第1ロータリ継手4は、全体として試験ガスあるいは空気が流通する第1のガス流路を構成し、また第2ロータリ継手6、第2接続管7及び第2ユニバーサル継手8も全体として試験ガスあるいは空気が流通する第2のガス流路を構成している。
サポートベース1は、図示するようにL字状に屈曲する板部材であり、基部1aと支持部1bとを備える。基部1aは、水平姿勢の平板部であり、電子天秤Sが載置される部位である。支持部1bは、基部1aから直角に折れ曲がった平板部であり、第1ユニバーサル継手2及び第2ユニバーサル継手8の各一端を支持する。なお、この第1ユニバーサル継手2の一端及び第2ユニバーサル継手8の一端は、第1ユニバーサル継手2の一端及び第2ユニバーサル継手8における外部との接続部である。
第1ユニバーサル継手2は、屈曲自在な略管状の部材であり、一端を含む管軸の延在方向が水平方向となるように上記支持部1bに固定されている。この第1ユニバーサル継手2は、一端が所定の外部配管を介してガス供給装置に接続され、他端が第1接続管3に接続されている。このような第1ユニバーサル継手2は、第1接続管3を外部配管に対して管軸周りに屈曲自在かつ回転自在に接続する。
第1接続管3は、水平姿勢で延在する所定長さの直管であり、一端に上記第1ユニバーサル継手2の他端が接続され、他端に第1ロータリ継手4の一端が接続されている。第1ロータリ継手4は、水平姿勢の第1接続管3を同じく水平姿勢のキャニスタ設置ベース5に接続するアングル継手である。
すなわち、第1ロータリ継手4は、L字状の部材であり、一端に第1接続管3の他端が接続され、一端に対して直交する他端にキャニスタ設置ベース5が固定されている。このような第1ロータリ継手4は、第1接続管3をキャニスタ設置ベース5に対して水平面内で回転自在となるように接続する。
キャニスタ設置ベース5は、互いに直行する第1〜第4の辺5a〜5dを備え、上面にキャニスタWが載置される略矩形の平板である。このキャニスタ設置ベース5は、第1の辺5aの近傍部位に一対の開口が形成されており、当該開口の一方(第4の辺5d側)に第1ロータリ継手4の他端が挿通かつ固定され、上記開口の他方(第2の辺5b側)に第2ロータリ継手6の他端が挿通かつ固定されている。
なお、このようなキャニスタ設置ベース5は、上面の平面度が損なわれないように4辺の近傍部位が折り曲げられている。また、このようなキャニスタ設置ベース5では、上面の中央部にキャニスタWを載置する矩形領域(キャニスタ載置領域)が設定されている。
第2ロータリ継手6は、水平姿勢のキャニスタ設置ベース5を同じく水平姿勢の第2接続管7に接続するアングル継手であり、上述した第1ロータリ継手4と同一の形状を有する。すなわち、この第2ロータリ継手6は、第1ロータリ継手4と同様にL字状の部材であり、一端に第2接続管7の他端が接続され、他端にキャニスタ設置ベース5が固定されている。このような第2ロータリ継手6は、第2接続管7をキャニスタ設置ベース5に対して水平面内で回転自在となるように接続する。
第2接続管7は、水平姿勢で延在する所定長さの直管であり、一端に第2ユニバーサル継手8の他端が接続され、他端に第2ロータリ継手6の一端が接続されている。この第2接続管7は、第1接続管3と同一な形状を有する。第2ユニバーサル継手8は、屈曲自在な略管状の部材であり、上述した第1ユニバーサル継手2と同一な形状を有する。
この第2ユニバーサル継手8は、一端を含む管軸の延在方向が水平方向となるようにサポートベース1の支持部1bに固定されている。また、この第2ユニバーサル継手8は、一端が所定の外部配管を介してガス供給装置に接続され、他端が第2接続管7の一端に接続されている。このような第2ユニバーサル継手8は、第2接続管7を外部配管に対して管軸周りに屈曲自在かつ回転自在に接続する。
4つのベース固定支柱9は、所定長さの円柱状部材であり、上述したキャニスタ載置領域の各頂点から所定距離だけ外側の箇所(4ヶ所)に設けられている。すなわち、4つのベース固定支柱9は、一端がキャニスタ設置ベース5のキャニスタ載置領域の外側近傍部位にそれぞれ固定され、他端がフローティングベース10にそれぞれ固定されている。
フローティングベース10は、上記ベース固定支柱9を介してキャニスタ設置ベース5に固定された平板である。すなわち、このフローティングベース10は、4つのベース固定支柱9の他端にそれぞれ固定されており、キャニスタ設置ベース5に対して所定間隔を空けて平行対峙している。このようなフローティングベース10とキャニスタ設置ベース5との間には、上述した第1接続管3及び第2接続管7が配置されている。
ここで、キャニスタ設置ベース5、フローティングベース10及び4つのベース固定支柱9は、キャニスタW(計測対象物)と電子天秤S(質量計測装置)との間に介在するフローティング架台F(架台)を構成している。
また、一対のユニバーサル継手(第1ユニバーサル継手2及び第2ユニバーサル継手8)、一対の接続管(第1接続管3及び第2接続管7)並びに一対のロータリ継手(第1ロータリ継手4及び第2ロータリ継手6)は、上記フローティング架台Fとサポートベース1との間に介在する継手部Jを構成している。
この継手部Jは、少なくとも一対のユニバーサル継手(第1ユニバーサル継手2及び第2ユニバーサル継手8)を介してフローティング架台Fに接続されており、外部のガス供給装置から供給されたガス(試験ガスあるいは空気)を一方のユニバーサル継手(第1ユニバーサル継手2)を介してキャニスタW(計測対象物)に向けて出力する第1のガス流路と、キャニスタW(計測対象物)から排出されたガス(試験ガスあるいは混合ガス)を他方のユニバーサル継手(第2ユニバーサル継手8)を介して外部のガス供給装置に流出させる第2のガス流路とを備える。
すなわち、このような継手部Jがフローティング架台Fとサポートベース1の間に設けられているので、サポートベース1は、サポートベース1に対して上下動及び水平移動が可能である。なお、サポートベース1は、継手部Jにおける外部との接続部つまり第1ユニバーサル継手2の一端及び第2ユニバーサル継手8の一端を固定するものであり、本発明における固定手段である。
なお、継手部Jでは、第1ユニバーサル継手2が第1接続管3を介して第1ロータリ継手4に接続され、また第2ユニバーサル継手8が第2接続管7を介して第2ロータリ継手6に接続されているので、図2及び図3に示されているように、一対のロータリ継手(第1ロータリ継手4及び第2ロータリ継手6)は、キャニスタ設置ベース5の第1の辺5aの近傍に位置し、これに対して一対のユニバーサル継手(第1ユニバーサル継手2及び第2ユニバーサル継手8)は、キャニスタ設置ベース5の第3の辺5cの近傍に位置している。
また、フローティング架台Fは、一対のパイプつまり第1ガスホースH1及び第2ガスホースH2を介してキャニスタWに接続されている。すなわち、第1ガスホースH1は、一端が第1ロータリ継手4の一端され、他端がキャニスタWの第1入出力ポートw1に接続されている。また、第2ガスホースH2は、一端が第2ロータリ継手6の一端され、他端がキャニスタWの第2入出力ポートw2に接続されている。
補助ベース11は、上述した電子天秤Sの天板s1上に設置された平板である。この補助ベース11の上面には、3つのボールベア12が設けられている。3つのボールベア12は、正三角形あるいは二等辺三角形の各頂点に対応する位置関係で補助ベース11の上面に設けられている。
これらボールベア12は、回動自在な球体(ボール)をそれぞれ備えており、球体の表面で上述したフローティングベース10の下面を支持している。このような補助ベース11及びボールベア12は、上記フローティング架台Fと電子天秤Sの天板s1との間に介在し、フローティング架台Fを低摩擦で電子天秤Sの天板s1上に支持させる補助支持部Eを構成している。
次に、このように構成された本実施形態に係るガス吸着量計測システムAの動作及び作用効果について詳しく説明する。
このガス吸着量計測システムAを用いてキャニスタWの吸着量mkを計測する場合、外部のガス供給装置から第1ユニバーサル継手2に試験ガスが供給され、第2ユニバーサル継手8から試験ガスの一部がガス供給装置に回収される。すなわち、試験ガスは、第1ユニバーサル継手2、第1接続管3及び第1ロータリ継手4からなる第1のガス流路と第1ガスホースH1とを経由し、第1入出力ポートw1からキャニスタW内に流入して一部が吸着剤に吸収される。
そして、試験ガスは、吸着剤で吸着されなかった残部が第2入出力ポートw2から第2ガスホースH2と第2ロータリ継手6、第2接続管7及び第8ユニバーサル継手8からなる第2のガス流路とを経由してガス供給装置に流れる。キャニスタWは、このような試験ガスの一部を吸着剤で吸着することによって質量が増加する。電子天秤Sは、このような質量の増加分をキャニスタWにおける吸着量mkとして計測し、表示部s2に表示する。
一方、このガス吸着量計測システムAを用いてキャニスタWの脱着量mdを計測する場合には、外部のガス供給装置から第1ユニバーサル継手2に空気が供給され、第2ユニバーサル継手8から空気と試験ガスとの混合ガスがガス供給装置に回収される。すなわち、空気は、第1ユニバーサル継手2から第1接続管3、第1ロータリ継手4及び第1ガスホースH1を経由し、第1入出力ポートw1からキャニスタW内に流入して吸着剤に作用する。
そして、この空気の作用によって吸着剤から脱着した試験ガスは、空気と混合して混合ガスとなり、第2入出力ポートw2から第2ガスホースH2、第2ロータリ継手6、第2接続管7及び第8ユニバーサル継手8を経由してガス供給装置に流れる。キャニスタWは、このような空気の作用にって吸着剤から試験ガスが脱着することによって質量が低下する。電子天秤Sは、このような質量の減少分をキャニスタWにおける脱着量mdとして計測し、表示部s2に表示する。
ここで、このガス吸着量計測システムAでは、外部配管を介してガス供給装置に接続される第1ユニバーサル継手2の一端及び第2ユニバーサル継手8の一端がサポートベース1に固定されている。また、フローティング架台Fは、第1ユニバーサル継手2及び第2ユニバーサル継手8を含む継手部Jを介してサポートベース1に接続されている。さらに、上記フローティング架台Fは、補助ベース11及びボールベア12からなる補助支持部Eによって低摩擦で電子天秤Sの天板s1に支持されている。
このような状態において、電子天秤Sは、キャニスタW、フローティング架台F、補助支持部E及び継手部Jにおける第1ユニバーサル継手2及び第2ユニバーサル継手8の他端側(つまり、第1ユニバーサル継手2の他端及び第2ユニバーサル継手8の他端並びに第1接続管3、第1ロータリ継手4、第2ロータリ継手6及び第2接続管7)の質量を計測する。
また、吸着量mkを計測する場合、外部のガス供給装置から第1ユニバーサル継手2の一端に試験ガスが供給され、この試験ガスの供給圧力の変動が電子天秤Sにおける吸着量mkの計測に外乱として作用する。また、脱着量mdを計測する場合には、外部のガス供給装置から第1ユニバーサル継手2の一端に空気が供給され、この空気の供給圧力の変動が電子天秤Sにおける脱着量mdの計測に外乱として作用する。
しかしながら、本実施形態に係るガス吸着量計測システムAでは、継手部Jの一端が第1ユニバーサル継手2の一端及び第2ユニバーサル継手8の一端つまり固定系であるサポートベース1に対して上下方向(鉛直方向)及び左右方向(水平方向)への屈曲が可能であり、また継手部Jの他端が第1ロータリ継手4及び第2ロータリ継手6を介してフローティング架台Fに左右方向(水平方向)での回動が可能なので、上記試験ガス及び空気の供給圧力の変動は、図4に示すようにフローティング架台Fが電子天秤Sの天板s1上において水平方向に移動することによって吸収される。
すなわち、本実施形態に係るガス吸着量計測システムAによれば、ガス供給装置からキャニスタWに試験ガスや空気を供給する際にキャニスタWに作用する外力(外乱)つまり電子天秤Sの天板s1による質量計測に対する外乱を効果的に抑制することが可能である。したがって、本実施形態に係るガス吸着量計測システムAによれば、吸着量mk及び脱着量mdを質量(重量)としてより安定かつ正確に計測することが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、補助ベース11及びボールベア12を備える補助支持部Eを設けたが、本発明はこれに限定されない。例えば、電子天秤Sの天板s1の表面が摩擦係数が低い材料で形成されている場合には、補助支持部Eを省略し、フローティング架台Fのフローティングベース10を天板s1上に直接設置しても良い。
(2)上記実施形態では、キャニスタ設置ベース5、フローティングベース10及び4つのベース固定支柱9から架台(フローティング架台F)を構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、継手部Jをキャニスタ設置ベース5の下側ではなく上側に配置することによりベース固定支柱9及びフローティングベース10を削除し、キャニスタ設置ベース5を電子天秤Sの天板s1上に直接設置しても良い。
(3)上記実施形態では、一対のユニバーサル継手(第1ユニバーサル継手2及び第2ユニバーサル継手8)、一対の接続管(第1接続管3及び第2接続管7)並びに一対のロータリ継手(第1ロータリ継手4及び第2ロータリ継手6)から継手部Jを構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1ユニバーサル継手2と第1ロータリ継手4とを直接接続し、第2ユニバーサル継手8と第2ロータリ継手6とを直接接続しる構成を採用しても良い。
A ガス吸着量計測システム
E 補助支持部
F フローティング架台(架台)
J 継手部
S 電子天秤(質量計測装置)
s1 天板
s2 表示部
s3 操作部
T ガス吸着量計測治具
W キャニスタ(計測対象物)
w1 第1入出力ポート
w2 第2入出力ポート
H1 第1ガスホース
H2 第2ガスホース
1 サポートベース(固定手段)
2 第1ユニバーサル継手
3 第1接続管
4 第1ロータリ継手
5 キャニスタ設置ベース
5a 第1の辺
5b 第2の辺
5c 第3の辺
5d 第4の辺
6 第2ロータリ継手
7 第1接続管
8 第2ユニバーサル継手
9 ベース固定支柱
10 フローティングベース
11 補助ベース
12 ボールベア

Claims (5)

  1. 計測対象物と質量計測装置との間に介在する架台と、
    少なくとも一対のユニバーサル継手を介して前記架台に接続されており、外部から供給されたガスを一方の前記ユニバーサル継手を介して前記計測対象物に向けて出力する第1のガス流路と、前記計測対象物から排出された前記ガスを他方の前記ユニバーサル継手を介して外部に流出させる第2のガス流路とを備える継手部と、
    該継手部における外部との接続部を固定する固定手段と
    を備える質量計測治具。
  2. 前記架台と前記質量計測装置との間に介在し、前記架台を低摩擦で前記質量計測装置に支持させる補助支持部をさらに備える請求項1記載の質量計測治具。
  3. 前記継手部は、一対の前記ユニバーサル継手に加え、
    一端が一方の前記ユニバーサル継手に接続される第1接続管と、
    一端が該第1接続管の他端に接続される第1ロータリ継手と、
    一端が他方の前記ユニバーサル継手に接続される第2接続管と、
    一端が前記第2接続管の他端に接続される第2ロータリ継手とを備え、
    前記第1ロータリ継手の他端及び前記第2ロータリ継手の他端に前記架台が接続されている請求項1または2記載の質量計測治具。
  4. 前記計測対象物は、前記ガスを吸着/脱着するキャニスタである請求項1〜3のいずれか一項に記載の質量計測治具。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の質量計測治具と、前記質量計測装置とを備える質量計測システム。
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