<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。尚、本明細書において述べる小型の被洗浄車両、中型の被洗浄車両及び大型の被洗浄車両は、法上の小型自動車、中型自動車、大型自動車とは異なる場合がある。
図1、図2は第1実施形態の洗車機1を示す正面図及び側面図である。洗車機1は洗車機本体2、リモートパネル65及び下面洗浄装置50を備えている。洗車機本体2は左右の対向する2つのスタンド部3と、スタンド部3の上端を連結する天井部4とを有した門型に形成される。
地面G0上には左右一対のレール66が敷設され、スタンド部3の底面に設けた車輪2cがレール66上に配される。これにより、洗車機本体2はレール66上に立設し、走行モータ(不図示)の駆動によりレール66上を走行して被洗浄車両70に対して前後方向に移動する。
リモートパネル65は洗車機本体2に対する被洗浄車両70の進入経路Aに沿って配される。リモートパネル65は複数のボタンを有し、洗車条件を設定する。洗車条件として、洗浄方法(水洗い、シャンプー洗い、ワックス・コーティングの有無等)、装備品(フロントガード、フェンダーポール、サイドアンダーミラー、リアワイパー、ルーフスポイラ、ルーフキャリア等)の有無等を設定することができる。
洗車機本体2の一方のスタンド部3の正面には操作パネル8が配される。操作パネル8はリモートパネル65と同様に洗車条件を設定することができる。
洗車機本体2のスタンド部3の入口面2a側の端部には形状センサ9が設けられる。形状センサ9はスタンド部3に縦方向に並設された複数の光電センサにより形成される。一方のスタンド部3に設けた投光部と他方のスタンド部3に設けた受光部との間を被洗浄車両70が通過して遮光することで被洗浄車両70の車形が検知される。形状センサ9を他の超音波センサ等により形成してもよい。
洗車機本体2には被洗浄車両70上に回転摺動してブラッシングする複数の回転ブラシが設けられる。回転ブラシはトップブラシ5及びサイドブラシ6から成っている。トップブラシ5は天井部4に昇降可能に設けられて水平な回転軸で回転し、被洗浄車両70の上面に摺動して洗浄を行う。サイドブラシ6は左右一対設けられて上下に延びる回転軸で回転し、被洗浄車両70の前後面及び両側面に摺動して洗浄を行う。
洗車機本体2の上部には気流を発生するブロア20が配される。ブロア20には被洗浄車両70に向けて送風する複数の送風ノズルが接続される。送風ノズルはトップ送風ノズル21及びサイド送風ノズル22から成っている。
トップ送風ノズル21は天井部4に昇降可能に設けられ、被洗浄車両70の上面及び後面に沿って移動して送風により被洗浄車両70の前面、上面及び後面を乾燥させる。サイド送風ノズル22は両スタンド部3にそれぞれ設けられ、送風により被洗浄車両70の側面を乾燥させる。
一方のスタンド部3内には分配配管部30が設けられる。分配配管部30は複数の貯液タンク31、32(図4参照)を収納し、水道水及び各貯液タンクからの洗剤や液剤を分配する。貯液タンク31には洗剤が貯液され、貯液タンク32にはワックスが貯液される。また、図示しないが、コーティング剤を貯液する貯液タンクも設けられる。
天井部4及びスタンド部3には複数の噴射ノズルが設けられる。噴射ノズルは、洗浄ノズル11〜14(第1噴射ノズル)、ワックスノズル15を有している。洗浄ノズル11、12は洗車機本体2の入口面2a側の端部に配され、水道水の洗浄水を噴射する。洗浄ノズル11は天井部4に設けられ、洗浄ノズル12はスタンド部3に設けられる。洗浄ノズル13は洗車機本体2の出口面2b側の端部の天井部4に配され、水道水の洗浄水を噴射する。
洗浄ノズル14は洗浄ノズル11とトップブラシ5との間の天井部4に配され、洗剤を含む洗浄水を噴射する。ワックスノズル15は洗車機本体2の出口面2b側の端部の天井部4に設けられ、ワックスの水溶液を噴射する。尚、図示しないが、コーティング剤を噴射する噴射ノズルが天井部4に配される。
地面G0にはレール66間に前後方向に延びた溝部G1が凹設され、溝部G1内に下面洗浄装置50が設置される。図3は下面洗浄装置50の上面図を示している。下面洗浄装置50は前方から順に前後方向に並設して敷設される噴射部51、噴射部52、噴射部53及び噴射部54を有している。噴射部51〜54は独立に給水され、それぞれ前後方向に延びた左右一対の通水パイプ55により形成される。噴射部51〜54をそれぞれ複数の左右方向に延びた通水パイプにより形成してもよい。
噴射部51には複数の噴射ノズル51aが前後方向に並設され、噴射部52には複数の噴射ノズル52aが前後方向に並設される。噴射部53には複数の噴射ノズル53aが前後方向に並設され、噴射部54には複数の噴射ノズル54aが前後方向に並設される。噴射ノズル51a〜54a(第2噴射ノズル)は上方に向けて水道水の洗浄水を噴射する。また、詳細を後述するように、噴射ノズル51a〜54aは洗浄ノズル11〜14よりも高圧の洗浄水を噴射する。
本実施形態では噴射部52の最後尾の噴射ノズル52aは噴射部51の最前の噴射ノズル51aから3.2mの位置に配置される。噴射部53の最後尾の噴射ノズル53aは噴射部51の最前の噴射ノズル51aから4.3mの位置に配置される。噴射部54の最後尾の噴射ノズル54aは噴射部51の最前の噴射ノズル51aから4.8mの位置に配置される。
図4は洗車機1の給水経路の配管図を示している。洗車機本体2の出口面2bの外側には水道水を貯水する貯水タンク33が設置される。貯水タンク33に水道水以外の水(例えば、井戸水、地下水、河川水、回収水)を貯水してもよい。
貯水タンク33内には貯水を汲み上げる水ポンプ34が浸漬される。水ポンプ34の排水側には三方弁36を介して高圧ポンプ35が接続される。高圧ポンプ35は洗浄水の水圧を上げて送出し、高圧ポンプ35の下流には高圧(例えば、2MPa)の水道水を供給する高圧給水経路42が形成される。また、三方弁36と高圧ポンプ35との間で配管が分岐し、高圧給水経路42よりも低圧(例えば、0.2MPa)の水道水を供給する低圧給水経路41が形成される。
尚、三方弁36には高圧の圧縮空気を供給するエアポンプ37が接続される。三方弁36の切り替えによって低圧給水経路41及び高圧給水経路42内を空気及び水道水が択一的に流通する。低圧給水経路41及び高圧給水経路42には洗車後に高圧の空気が供給される。これにより、洗浄ノズル11〜14、ワックスノズル15及び噴射ノズル51a〜54a(図4参照)の水抜きが行われる。
低圧給水経路41は複数に分岐し、それぞれ電磁弁39を介して洗浄ノズル11〜14及びワックスノズル15に接続される。各電磁弁39のオンオフによって洗浄ノズル11〜14及びワックスノズル15による洗浄水やワックスの噴射の実行及び停止が切り替えられる。
これにより、洗浄ノズル11〜13から水道水の洗浄水が噴射される。また、洗浄ノズル14の上流にはインジェクタ47が配される。洗剤を貯液する貯液タンク31には、逆止弁45を介してインジェクタ47に接続される吸込部43が浸漬される。インジェクタ47には配管を流通する水によって貯液タンク31の洗剤が吸引され、洗剤を含む洗浄水が洗浄ノズル14に供給される。
同様に、ワックスノズル15の上流にはインジェクタ48が配される。ワックスを貯液する貯液タンク32には、逆止弁46を介してインジェクタ48に接続される吸込部44が浸漬される。インジェクタ48には配管を流通する水によって貯液タンク32のワックスが吸引され、所定の濃度に希釈されたワックスがワックスノズル15に供給される。逆止弁45、46によって水道水の貯液タンク31、32への流入が防止される。尚、コーティング剤を噴射する噴射ノズルはワックスノズル15と同様に接続される。
高圧給水経路42は高圧ポンプ35の下流で複数に分岐し、それぞれ電磁弁38を介して噴射部51〜54に接続される。各電磁弁38のオンオフによって各噴射部51〜54による洗浄水の噴射の実行及び停止が切り替えられる。
尚、洗浄ノズル11〜14及びワックスノズル15を高圧給水経路42に設けてもよい。
上記構成の洗車機1において、被洗浄車両70がリモートパネル65の面前で停車すると洗車条件の設定が行われる。洗車条件を設定した後、ユーザの運転により被洗浄車両70が所定の洗浄開始位置まで移動して停車すると洗車が開始される。
リモートパネル65の操作により、水洗いコース、シャンプーコース、ワックスコース、コーティングコースから成る洗車コースを選択することができる。水洗いコースは回転ブラシを回転して洗浄水を噴射し、被洗浄車両70を水洗いする。シャンプーコースは回転ブラシを回転して洗剤を含む洗浄水を噴射し、被洗浄車両70を洗剤により洗浄する。
ワックスコースはシャンプーコースと同様に被洗浄車両70を洗浄した後、ワックスノズル15により被洗浄車両70にワックスを塗布する。コーティングコースはシャンプーコースと同様に被洗浄車両70を洗浄した後、被洗浄車両70にコーティング剤を塗布する。
下面洗浄装置50は形状センサ9(図2参照)により検知される被洗浄車両70の車長に基づいて洗浄水を噴射する噴射部51〜54が切り替えられる。即ち、図5に示すように、車長が4.4m未満の小型の被洗浄車両70(軽自動車、コンパクトカー等)に対し、噴射部51及び噴射部52から洗浄水が噴射される。
図6に示すように、車長が4.4m以上4.7m未満の中型の被洗浄車両70(ミドルクラスセダン等)に対し、噴射部51、噴射部52及び噴射部53から洗浄水が噴射される。図7に示すように、車長が4.7m以上の大型の被洗浄車両70(ワゴン車、ミニバン等)に対し、噴射部51、噴射部52、噴射部53及び噴射部54から洗浄水が噴射される。
このため、被洗浄車両70の下面を洗浄する際に、最前の噴射部51と、噴射部51の後方に隣接する噴射部52とは被洗浄車両70の車長に拘わらず洗浄水を噴射する。尚、被洗浄車両70の車長を更に細分化して対応する噴射部を設けてもよい。
図8は大型の被洗浄車両70に対するシャンプーコースのタイムチャートを示している。図8(a)〜(g)はそれぞれ形状センサ9、回転ブラシ(トップブラシ5及びサイドブラシ6)、噴射部51、噴射部52、噴射部53、噴射部54、ブロア20の動作を示している。
時刻t0で洗車が開始されると、洗車機本体2が被洗浄車両70の後方に向かって所定の移動速度(例えば、5m/min)で移動する第1往路A1が行われる。第1往路A1では入口面2a側の端部に配置される形状センサ9が駆動され、被洗浄車両70の車形を検出する。
また、形状センサ9に後行するトップブラシ5及びサイドブラシ6が回転駆動され、洗浄ノズル11、12から水道水の洗浄水を噴射して洗浄ノズル14から洗剤を含む洗浄水が噴射される。これにより、洗浄水により濡れた被洗浄車両70の車体面にトップブラシ5及びサイドブラシ6が摺動し、洗剤を含む洗浄水により洗浄される。この時、トップブラシ5は形状センサ9により検知される被洗浄車両70の上面に沿って移動する。
形状センサ9が被洗浄車両70の後端を検知すると、被洗浄車両70の車長が取得される。これにより、洗車機本体2の移動ストロークが車長に応じて可変され、形状センサ9が停止される。
時刻t10でサイドブラシ6によって被洗浄車両70の後面の洗浄が終了すると、洗車機本体2がストローク端で反転して第1復路B1が開始される。第1復路B1では洗車機本体2が被洗浄車両70の前方に向かって第1往路A1と同じ移動速度または高速で移動する。また、トップブラシ5及びサイドブラシ6が継続して回転駆動し、洗浄ノズル13から水道水の洗浄水が噴射される。洗浄ノズル13に後行するトップブラシ5及びサイドブラシ6によって洗剤のすすぎ洗いが行われる。
また、第1復路B1が開始されると下面洗浄装置50による洗浄が行われる。形状センサ9により検知された車長に基づいて、洗浄水を噴射する噴射部51〜54が選択される。ここでは、大型の被洗浄車両70であるため、噴射部51、噴射部52、噴射部53、噴射部54から洗浄水が噴射される。
この時、噴射部51〜54はそれぞれ時間T1〜T4で順に切り替えて洗浄水を噴射する。即ち、時刻t10で噴射部51による噴射が行われ、時刻t12で噴射部51による噴射を停止して噴射部52による噴射が行われる。また、時刻t13で噴射部52による噴射を停止して噴射部53による噴射が行われ、時刻t14で噴射部53による噴射を停止して噴射部54による噴射が行われる。
これにより、下面洗浄装置50による洗浄水の噴射時間T0は、T1+T2+T3+T4になっている。時間T1〜T4は各噴射部51〜54の噴射ノズル51a〜54aの数量比等に応じて配分される。噴射部51〜54を順に切り替えることにより洗浄水の噴射速度を大きくできるため、被洗浄車両70の下面に対する洗浄力を高くすることができる。尚、噴射部51〜54を切り替える順序は前方から順に限られず、所望の順序で噴射部51〜54を切り替えてもよい。
時刻t20でサイドブラシ6によって被洗浄車両70の前面の洗浄が終了すると、洗車機本体2がストローク端で反転して第2往路A2が開始される。第2往路A2では洗車機本体2が被洗浄車両70の後方に向かって移動し、回転ブラシを停止して各噴射ノズルの噴射が停止される。そして、ブロア20を駆動してトップ送風ノズル21及びサイド送風ノズル22から送風し、被洗浄車両70の乾燥が行われる。
時刻t30で被洗浄車両70の後面を乾燥して洗車が終了すると、被洗浄車両70が前進して退出する。その後、洗車機本体2は初期位置に戻る。これにより、洗車機本体2が1.5往復してシャンプーコースの洗車が行われる。
次に、図9は小型の被洗浄車両70に対するシャンプーコースのタイムチャートを示している。図9(a)〜(g)の各装置は前述の図8(a)〜(g)と同一である。
時刻t0で図8と同様に第1往路A1が行われ、形状センサ9の検知による洗車機本体2の移動ストロークが大型の被洗浄車両70の場合よりも短くなる。第1復路B1では回転ブラシによる洗浄が行われるとともに、被洗浄車両70の車長に応じて下面洗浄装置50の噴射部51及び噴射部52から洗浄水が噴射される。
この時、噴射部51、52はそれぞれ時間T1、T2で順に切り替えて洗浄水を噴射し、下面洗浄装置50による洗浄水の噴射時間T0はT1+T2になっている。噴射時間T0は軽自動車の最大車長(3400mm)に対応する移動ストロークを洗車機本体2が移動する時間よりも短く設定される。
そして、時刻t20で第2往路A2に移行して被洗浄車両70の乾燥が行われ、時刻t30で洗車が終了する。
図10は被洗浄車両70が軽自動車よりも車長の短い2シーターコンパクトカー等の場合のシャンプーコースのタイムチャートを示している。図10(a)〜(g)の各装置は前述の図8(a)〜(g)と同一である。
被洗浄車両70の車長が軽自動車よりも短いと、同図に示すように、第1復路B1の回転ブラシによる洗浄時間が下面洗浄装置50の噴射時間T0よりも短くなる場合がある。この時、時刻t20で回転ブラシによる洗浄が終了すると、洗車機本体2がストローク端で停止してブロア20の駆動を待機する。
時刻t21で下面洗浄装置50の噴射時間T0が経過すると、第2往路A2に移行してブロア20が駆動される。時刻t20から時刻t21まではブロア20の駆動を待機する待機時間Twとなる。ブロア20の駆動によりトップ送風ノズル21及びサイド送風ノズル22から送風し、被洗浄車両70の乾燥が行われる。
このため、洗車機本体2の移動により前部から順に乾燥される被洗浄車両70の乾燥済の車体面上に下面洗浄装置50による洗浄水が飛散することを防止できる。また、大電力を消費する高圧ポンプ35及びブロア20が同時駆動されないため、洗車機1が設置される洗車場や給油所等の電気容量不足を防止することができる。
次に、図11は大型の被洗浄車両70に対する水洗いコースのタイムチャートを示している。図11(a)〜(g)の各装置は前述の図8(a)〜(g)と同一である。水洗いコースは第1往路A1で洗浄ノズル11、12から水道水の洗浄水を噴射し、洗浄ノズル11、12に後行するトップブラシ5及びサイドブラシ6が回転駆動される。
第1復路B1では洗浄ノズル13から水道水の洗浄水を噴射し、洗浄ノズル13に後行するトップブラシ5及びサイドブラシ6が継続して回転駆動される。また、下面洗浄装置50による洗浄が行われる。この時、被洗浄車両70の車体面は第1往路A1で水洗いされているため、洗車機本体2がシャンプーコースの第1復路B1よりも大きい移動速度(例えば、8m/min)で移動する。
このため、同図に示すように、下面洗浄装置50の噴射時間T0の経過前に回転ブラシによる洗浄が終了する場合がある。この時、時刻t20で回転ブラシによる洗浄が終了すると、洗車機本体2がストローク端で停止してブロア20の駆動を待機する。
時刻t21で下面洗浄装置50の噴射時間T0が経過すると、第2往路A2に移行してブロア20が駆動される。時刻t20から時刻t21まではブロア20の駆動を待機する待機時間Twとなる。ブロア20の駆動によりトップ送風ノズル21及びサイド送風ノズル22から送風し、被洗浄車両70の乾燥が行われる。
このため、上記と同様に、乾燥済の車体上に下面洗浄装置50による洗浄水が飛散することを防止できる。また、洗車場や給油所等の電気容量不足を防止することができる。
尚、時刻t20で第2往路A2に移行し、ブロア20の駆動を待機する待機時間Twに図12に示すように洗車機本体2が送風ノズルによる送風を開始する位置まで移動してもよい。また、待機時間Twにトップ送風ノズル21が送風を開始する位置まで降下してもよい。これにより、洗車時間を短縮することができる。
前述の図10の場合も同様に、待機時間Twに洗車機本体2が送風ノズルによる送風を開始する位置まで移動してもよく、トップ送風ノズル21が送風を開始する位置まで降下してもよい。
本実施形態によると、下面洗浄装置50の噴射時間T0の経過前に回転ブラシによる洗浄が終了した際に、噴射時間T0の経過を待機した後に送風ノズルから送風するので、乾燥済の被洗浄車両70の車体面上に洗浄水が飛散することを防止できる。従って、洗車の仕上がり状態を向上することができる。また、噴射ノズル51a〜54aに接続される高圧ポンプ35と送風ノズルに接続されるブロア20とが同時駆動されないため、設置場所の電気容量不足を防止することができる。
また、形状センサ9により検知した被洗浄車両70の車長に応じて洗車機本体の移動ストロークが可変されるので、洗車時間を短縮することができる。また、回転ブラシによる洗浄終了後に洗車機本体2がストローク端で反転して被洗浄車両70の乾燥が行われる。このため、乾燥済の車体面に回転ブラシによる洗浄時の洗浄水が飛散することを防止できる。
また、噴射時間T0の経過を待機する待機時間Twにトップ送風ノズル21が送風を開始する位置まで降下すると、洗車時間を短縮することができる。
また、噴射時間T0の経過を待機する待機時間Twに洗車機本体2が送風ノズルによる送風を開始する位置まで移動すると、洗車時間を短縮することができる。
また、形状センサ9の検知結果に基づいて被洗浄車両70の車長に応じて複数の噴射部51〜54から洗浄水を噴射する噴射部51〜54が選択される。これにより、被洗浄車両70よりも後方の洗浄水の噴射が停止され、洗車機1の周囲に対する洗浄水の飛散を低減することができる。
また、水洗いコースの洗車機本体2の移動速度がシャンプーコースよりも大きいので、洗車時間を短縮することができる。この時、噴射時間T0の経過前に回転ブラシによる洗浄が終了しても、待機時間Twによって洗車の仕上がり状態を向上するとともに洗車機1の利便性を向上することができる。
本実施形態において、車長に応じて選択される複数の噴射部51〜54から時刻t10で噴射時間T0の噴射を行ってもよい。これにより、洗浄水の噴射速度が低下するが、被洗浄車両70の下面の各領域が噴射時間T0で洗浄される。
また、被洗浄車両70の車長に拘わらず、噴射部51〜54から時刻t10で噴射時間T0の噴射を行ってもよい。この時、噴射部51〜54を連結して下面洗浄装置50を一対の通水パイプ55により形成してもよい。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態の洗車機1について説明する。本実施形態の洗車機1は第1実施形態に対し、下面洗浄装置50の各噴射部51〜54による洗浄時期が異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
図13は大型の被洗浄車両70に対するシャンプーコースのタイムチャートを示している。図13(a)〜(g)の各装置は前述の図8(a)〜(g)と同一である。
下面洗浄装置50の噴射部51及び噴射部52は被洗浄車両70の車長に拘わらず洗浄水を噴射する。このため、形状センサ9による車長検出前の第1往路A1で噴射部51及び噴射部52から時間T1、T2で順に切り替えて洗浄水を噴射する。即ち、第1往路A1が開始される時刻t0で噴射部51から洗浄水を噴射し、時刻t2で噴射部52から洗浄水を噴射する。
そして、形状センサ9による車長検出後の第1復路B1で噴射部53及び噴射部54から時間T3、T4で順に切り替えて洗浄水を噴射する。即ち、第1復路B1が開始される時刻t10で噴射部53から洗浄水を噴射し、時刻t14で噴射部54から洗浄水を噴射する。下面洗浄装置50の噴射時間T0は、T1+T2+T3+T4である。これにより、各噴射部51〜54の時間T1〜T4を第1実施形態よりも長くすることができる。
図14は大型の被洗浄車両70に対する水洗いコースのタイムチャートを示している。図14(a)〜(g)の各装置は前述の図8(a)〜(g)と同一である。上記と同様に、形状センサ9による車長検出前の第1往路A1で噴射部51及び噴射部52から時間T1、T2で順に切り替えて洗浄水を噴射する。
そして、形状センサ9による車長検出後の第1復路B1で噴射部53及び噴射部54から時間T3、T4で順に切り替えて洗浄水を噴射する。下面洗浄装置50の噴射時間T0は、T1+T2+T3+T4である。
この時、洗車機本体2がシャンプーコースの第1復路B1よりも大きい移動速度で移動する。このため、噴射時間T0の経過前の時刻t20で回転ブラシによる洗浄が終了すると、洗車機本体2がストローク端で停止してブロア20の駆動を待機する。そして、時刻t21で下面洗浄装置50の噴射時間T0が経過すると、第2往路A2に移行してブロア20が駆動される。
尚、小型または中型の被洗浄車両70に対して洗車機本体2の移動ストロークが短いため、第1往路A1で噴射部51及び噴射部52による洗浄が終了しない場合がある。この場合は、第1復路B1で継続して噴射部51または噴射部52による洗浄を行えばよい。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第1往路A1で最前の噴射部51及び噴射部51の後方に隣接する噴射部52から洗浄水を噴射するため、各噴射部51〜54の時間T1〜T4を長くすることができる。従って、下面洗浄装置50の洗浄力を向上することができる。
第1、第2実施形態において、下面洗浄装置50を洗車機本体2よりも前後方向に短い複数の噴射部により形成し、移動する洗車機本体2により順に覆われる噴射部に切り替えて洗浄水を噴射してもよい。これにより、下面洗浄装置50の周囲に飛散する洗浄水を洗車機本体2により遮蔽することができる。
この時、各噴射部の前後方向の長さを洗車機本体2の前後方向の長さの1/2以下にするとより望ましい。これにより、洗車機本体2が一の噴射部から抜け出る際に隣接する噴射部を覆うため噴射の停止期間が形成されず、下面洗浄装置50の洗浄力低下を防止することができる。