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JP6834342B2 - 光ビーム走査装置および画像形成装置 - Google Patents
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JP6834342B2 - 光ビーム走査装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光源から発せられた光ビームをポリゴンミラーにより偏向し、偏向後の光ビームを走査レンズにより被走査面上に集光する光ビーム走査装置に関する。
例えば、電子写真式のプリンターや複写機では、光ビーム走査装置により感光体ドラム周面を露光走査して静電潜像を形成し、この静電潜像をトナーで顕像化し、当該トナー像をさらに記録シートに転写することにより画像形成するようになっている。
光ビーム走査装置には、例えば、半導体レーザーなどの光源から出射された光ビームを、ポリゴンモーターにより回転されるポリゴンミラーの偏向面に入射させて一定の走査角の範囲で偏向させ、偏向後の光ビームを走査レンズにより感光体ドラム周面に集光して、主走査方向に露光走査する構成のものがある。この光ビーム走査装置では、その筐体の底面にポリゴンモーターや走査レンズを直接、配置する構成が一般的である。
特開2004−118122号公報 特開2005−262596号公報
近年、プリント速度の高速化や形成画像の高解像度化の要請から、ポリゴンミラーをより高速回転させて光ビームの走査速度をより高速化することが求められている。ポリゴンミラーを高速回転する方法の一つとしてポリゴンモーターの回転数を上げる方法がある。
ところが、ポリゴンモーターの回転数を上げると、ポリゴンモーターの発熱量が増大して、その熱が筐体を介して走査レンズに伝わり、走査レンズが熱変形を起こし易くなる。
特に、走査レンズを含む各部材の位置決め精度をより向上させるために、アルミダイキャストなどの金属製の筐体を用いると、熱伝達率が高いことからポリゴンモーターの熱が走査レンズに伝わり易い。このことは例えば樹脂製の筐体でも比較的熱伝達率が高いものについて生じ得る。
走査レンズが熱変形すると、その変形前後で、走査レンズを通過後の光ビームが感光体ドラムに照射する位置が本来の位置からずれたり感光体ドラムへの照射光量が変化したりして画質劣化に繋がるおそれがある。
ポリゴンモーターの熱が筐体を介して走査レンズに伝わるという点に関し、例えば特許文献1にはポリゴンモーターから走査レンズまでの筐体の底面の全領域に亘って多数個の孔または溝を設ける構成が開示されている。しかしながら、この多数個の孔または溝は、ポリゴンモーターから走査レンズへの熱伝達量を走査レンズの長手方向(主走査方向に相当)に均一化するためのものであり、ポリゴンモーターの熱が筐体を介して直接、走査レンズに伝わる構成であることに代わりはない。従って、特許文献1の構成では、ポリゴンモーターの熱による走査レンズの熱変形を抑えることはできない。
本発明は、上記課題に鑑み、ポリゴンミラーを高速回転させても走査レンズの熱変形を抑制可能な光ビーム走査装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る光ビーム走査装置は、光源から出射された光ビームを、回転するポリゴンミラーにより偏向し、偏向後の光ビームを走査レンズにより被走査面に集光する光ビーム走査装置であって、金属製または樹脂製のベースと、前記ベースに取着され、前記ポリゴンミラーを回転駆動するモーター部と、と、前記保持板の第1の主面と前記走査レンズの間に介在し、前記走査レンズが前記保持板の第1の主面から離間した状態で当該保持板と当該走査レンズとを接続する支持部材と、前記ベースと前記保持板の第2の主面との間に介在し、前記走査レンズが前記ベースから離間した状態で前記ベースと前記保持とを接続する1個以上の固定部材と、を備え、前記ベースには、少なくとも1個の固定部材と前記モーター部との間に、前記モーター部から当該ベースを通って当該固定部材に伝わる熱を迂回させるための貫通孔または溝が設けられており、前記保持板を平面視したとき、前記保持板において前記各固定部材と接続されている部位と前記支持部材と接続されている部位とが離間していることを特徴とする。
また、前記ベースの平面視において、前記貫通孔または溝が細長形状であるとしても良い。
さらに、前記貫通孔または溝は、当該貫通孔または溝の長手方向中央部の方が両端部よりも前記モーター部からの距離が近くなるような形状であるとしても良い。
また、前記モーター部は、前記ポリゴンミラーに回転駆動力を与えるモーターを有し、前記貫通孔または溝は、前記モーターの回転軸を通り且つ当該貫通孔または溝の長手方向中央を通る仮想平面に対して対称な形状であるとしても良い。
さらに、前記ベースの平面視において、前記貫通孔または溝が円弧形状、コの字形状、C字形状、V字形状またはU字形状であるとしても良い。
また、前記保持部材は、板状部材であり、前記保持部材の第1の主面側に前記走査レンズが保持され、前記保持部材の第2の主面が前記ベースと対向し、前記固定部材は、前記保持部材の第2の主面と前記ベースとを接続するとしても良い。
ここで、前記固定部材が複数個であり、前記複数個の固定部材を、前記モーター部からの距離が近い1個以上の固定部材からなる第1グループと、当該第1グループに属する固定部材よりも前記モーター部からの距離が遠い1個以上の別の固定部材からなる第2グループの2つに分けたとき、前記第1グループに属する固定部材のそれぞれに対してのみ前記貫通孔または溝が対応して設けられ、前記第2グループに属する固定部材に対しては前記貫通孔と溝のいずれも設けられていないとしても良い。
ここで、前記固定部材の数が3個であり、前記モーター部からの距離が最も近い第1の固定部材が前記第1グループに属し、他の第2と第3の固定部材が前記第2グループに属するとしても良い。
本発明の別の局面に係る光ビーム走査装置は、光源から出射された光ビームを、回転するポリゴンミラーにより偏向し、偏向後の光ビームを走査レンズにより被走査面に集光する光ビーム走査装置であって、金属製または樹脂製のベースと、前記ベースに取着され、前記ポリゴンミラーを回転駆動するモーター部と、前記走査レンズを保持する保持部材と、前記ベースと前記保持部材との間に介在し、前記走査レンズが前記ベースから離間した状態で前記ベースと前記保持部材とを接続する3個の固定部材と、を備え、前記保持部材は、板状部材であり、前記保持部材の第1の主面側に前記走査レンズが保持され、前記保持部材の第2の主面が前記ベースと対向し、前記3個の固定部材のそれぞれは、前記保持部材の第2の主面と前記ベースとを接続し、前記ベースには、前記3個の固定部材のうち、前記モーター部からの距離が最も近い第1の固定部材と前記モーター部との間に、前記モーター部から当該ベースを通って当該第1の固定部材に伝わる熱を迂回させるための貫通孔または溝が設けられ、前記第1の固定部材よりも前記モーター部からの距離が遠い第2と第3の固定部材に対しては前記貫通孔と溝のいずれも設けられておらず、前記光ビーム走査装置は、さらに、前記保持部材の第1の主面と前記走査レンズとの間に介在し、前記走査レンズが前記保持部材の第1の主面から離間した状態で当該保持部材と当該走査レンズとを接続する支持部材を有し、前記保持部材において、前記第1の固定部材と接続されている部位から前記支持部材と接続されている部位までの距離をLa、前記第2の固定部材と接続されている部位から前記支持部材と接続されている部位までの距離をLb1、前記第3の固定部材と接続されている部位から前記支持部材と接続されている部位までの距離をLb2としたとき、La<Lb1且つLa<Lb2の関係を満たすことを特徴とする。
また、前記固定部材の数が4個であり、前記モーター部からの距離が近い第1と第2の固定部材が前記第1グループに属し、他の第3と第4の固定部材が前記第2グループに属するとしても良い。
本発明のさらに別の局面に係る光ビーム走査装置は、光源から出射された光ビームを、回転するポリゴンミラーにより偏向し、偏向後の光ビームを走査レンズにより被走査面に集光する光ビーム走査装置であって、金属製または樹脂製のベースと、前記ベースに取着され、前記ポリゴンミラーを回転駆動するモーター部と、前記走査レンズを保持する保持部材と、前記ベースと前記保持部材との間に介在し、前記走査レンズが前記ベースから離間した状態で前記ベースと前記保持部材とを接続する4個の固定部材と、を備え、前記保持部材は、板状部材であり、前記保持部材の第1の主面側に前記走査レンズが保持され、前記保持部材の第2の主面が前記ベースと対向し、前記4個の固定部材のそれぞれは、前記保持部材の第2の主面と前記ベースとを接続し、前記ベースには、前記4個の固定部材のうち、前記モーター部からの距離が近い第1と第2の固定部材のそれぞれに対して、当該固定部材と前記モーター部との間に、前記モーター部から当該ベースを通って当該固定部材に伝わる熱を迂回させるための貫通孔または溝が設けられ、前記第1と第2の固定部材よりも前記モーター部からの距離が遠い第3と第4の固定部材に対しては前記貫通孔と溝のいずれも設けられておらず、前記光ビーム走査装置は、さらに、前記保持部材の第1の主面と前記走査レンズとの間に介在し、前記走査レンズが前記保持部材の第1の主面から離間した状態で当該保持部材と当該走査レンズとを接続する支持部材を有し、前記保持部材において、前記第1の固定部材と接続されている部位から前記支持部材と接続されている部位までの距離をLa1、前記第2の固定部材と接続されている部位から前記支持部材と接続されている部位までの距離をLa2、前記第3の固定部材と接続されている部位から前記支持部材と接続されている部位までの距離をLb1、前記第4の固定部材と接続されている部位から前記支持部材と接続されている部位までの距離をLb2としたとき、La1<Lb1且つLa1<Lb2且つLa2<Lb1且つLa2<Lb2の関係を満たすことを特徴とする。
本発明のさらに別の局面に係る光ビーム走査装置は、光源から出射された光ビームを、回転するポリゴンミラーにより偏向し、偏向後の光ビームを走査レンズにより被走査面に集光する光ビーム走査装置であって、金属製または樹脂製のベースと、前記ベースに取着され、前記ポリゴンミラーを回転駆動するモーター部と、前記走査レンズを保持する保持部材と、前記ベースと前記保持部材との間に介在し、前記走査レンズが前記ベースから離間した状態で前記ベースと前記保持部材とを接続する複数個の固定部材と、を備え、前記ベースには、少なくとも1個の固定部材と前記モーター部との間に、前記モーター部から当該ベースを通って当該固定部材に伝わる熱を迂回させるための貫通孔または溝が設けられており、前記保持部材は、板状部材であり、前記保持部材の第1の主面側に前記走査レンズが保持され、前記保持部材の第2の主面が前記ベースと対向し、前記複数個の固定部材のそれぞれは、前記保持部材の第2の主面と前記ベースとを接続し、前記走査レンズは、主走査方向に沿って長尺状であり、前記複数個の固定部材のうち2個の固定部材が主走査方向に直交し且つ前記走査レンズの長手方向中央の位置を通る仮想平面に対して対称な位置に配置されていることを特徴とする
本発明のさらに別の局面に係る光ビーム走査装置は、光源から出射された光ビームを、回転するポリゴンミラーにより偏向し、偏向後の光ビームを走査レンズにより被走査面に集光する光ビーム走査装置であって、金属製または樹脂製のベースと、前記ベースに取着され、前記ポリゴンミラーを回転駆動するモーター部と、前記走査レンズを保持する保持部材と、前記ベースと前記保持部材との間に介在し、前記走査レンズが前記ベースから離間した状態で前記ベースと前記保持部材とを接続する複数個の固定部材と、を備え、前記ベースには、少なくとも1個の固定部材と前記モーター部との間に、前記モーター部から当該ベースを通って当該固定部材に伝わる熱を迂回させるための貫通孔または溝が設けられており、前記保持部材は、板状部材であり、前記保持部材の第1の主面側に前記走査レンズが保持され、前記保持部材の第2の主面が前記ベースと対向し、前記複数個の固定部材のそれぞれは、前記保持部材の第2の主面と前記ベースとを接続し、前記光ビーム走査装置は、さらに、前記保持部材の第1の主面と前記走査レンズとの間に介在し、前記走査レンズが前記保持部材の第1の主面から離間した状態で当該保持部材と当該走査レンズとを接続する1個以上の支持部材を有し、前記走査レンズは、主走査方向に沿って長尺状であり、前記複数個の固定部材のうち2個の固定部材が主走査方向に直交し且つ前記走査レンズの長手方向中央の位置を通る仮想平面に対して対称な位置に配置されており、前記支持部材の数が1個の場合、当該支持部材が前記仮想平面を通る位置に存し、前記支持部材の数が複数個の場合、そのうち2個の支持部材が前記仮想平面に対して対称な位置に存することを特徴とする
本発明のさらに別の局面に係る光ビーム走査装置は、光源から出射された光ビームを、回転するポリゴンミラーにより偏向し、偏向後の光ビームを走査レンズにより被走査面に集光する光ビーム走査装置であって、金属製または樹脂製のベースと、前記ベースに取着され、前記ポリゴンミラーを回転駆動するモーター部と、前記走査レンズを保持する保持部材と、前記ベースと前記保持部材との間に介在し、前記走査レンズが前記ベースから離間した状態で前記ベースと前記保持部材とを接続する1個以上の固定部材と、を備え、前記ベースには、少なくとも1個の固定部材と前記モーター部との間に、前記モーター部から当該ベースを通って当該固定部材に伝わる熱を迂回させるための貫通孔または溝が設けられており、前記固定部材は、円柱状であり、前記貫通孔または溝は、前記ベースの平面視において円弧形状であり、前記円柱の中心軸と前記円弧の中心とが同心の関係にあることを特徴とする
本発明のさらに別の局面に係る光ビーム走査装置は、光源から出射された光ビームを、回転するポリゴンミラーにより偏向し、偏向後の光ビームを走査レンズにより被走査面に集光する光ビーム走査装置であって、金属製または樹脂製のベースと、前記ベースに取着され、前記ポリゴンミラーを回転駆動するモーター部と、前記走査レンズを保持する保持部材と、前記ベースと前記保持部材との間に介在し、前記走査レンズが前記ベースから離間した状態で前記ベースと前記保持部材とを接続する1個以上の固定部材と、を備え、前記ベースには、少なくとも1個の固定部材と前記モーター部との間に、前記モーター部から当該ベースを通って当該固定部材に伝わる熱を迂回させるための貫通孔または溝が設けられており、前記ベースは板状であり、前記固定部材が接続されている側の主面を第1面、当該第1面とは反対側の主面を第2面としたとき、前記少なくとも1個の固定部材に対し、前記ベースを挟んで当該固定部材と対向する当該ベースの第2面の領域にヒートシンクが設けられていることを特徴とする。
ここで、前記ヒートシンクは、板状の放熱フィンを複数枚有し、それぞれの放熱フィンが相互に平行な姿勢で配置されているとしても良い。
ここで、前記モーター部は、前記ポリゴンミラーに回転駆動力を与えるモーターを含み、前記ベースの平面視において、前記貫通孔または溝が細長形状であり、前記1個以上の固定部材には、前記貫通孔または溝と前記ヒートシンクとの両方が対応して設けられた特定の固定部材が含まれ、当該特定の固定部材に対応して設けられたヒートシンクを構成する複数枚の放熱フィンは、前記モーターの回転軸を通り且つ前記貫通孔または溝の長手方向中央を通る仮想平面に対して相互に平行であるとしても良い。
ここで、前記複数枚の放熱フィンは、前記放熱フィンの枚数が偶数枚の場合、前記仮想平面を挟んで一方側と他方側とで同じ枚数に分けられ且つ当該仮想平面から数えて同じ番号になるもの同士が当該仮想平面からの距離が等しくなるような位置関係に配置され、前記放熱フィンの枚数が奇数枚の場合、前記仮想平面上に1枚の放熱フィンが位置し、他の2枚以上の放熱フィンが前記偶数枚の場合と同じ位置関係になるように配置されているとしても良い。
また、前記特定の固定部材に対応して前記貫通孔が設けられており、前記ベースの平面視において、当該貫通孔が前記仮想平面に対して対称な円弧形状、コの字形状、C字形状、V字形状またはU字形状であり、前記ベースの平面視における前記貫通孔の輪郭のうち前記モーター部からの距離が近い方の円弧、コの字、C字、V字またはU字形状の部分を外側輪郭部分、遠い方の円弧、コの字、C字、V字またはU字形状の部分を内側輪郭部分、前記ベース上において当該内側輪郭部分とこれの長手方向一方端と他方端とを結ぶ線分とで囲まれた領域を貫通孔周辺領域、当該貫通孔周辺領域の外側且つ隣接する領域を外側領域としたとき、前記特定の固定部材に対応して設けられた複数枚の放熱フィンの少なくとも1枚が、前記貫通孔周辺領域と前記外側領域とを跨るようになる位置に設けられているとしても良い。
本発明のさらに別の局面に係る光ビーム走査装置は、光源から出射された光ビームを、回転するポリゴンミラーにより偏向し、偏向後の光ビームを走査レンズにより被走査面に集光する光ビーム走査装置であって、金属製または樹脂製のベースと、前記ベースに取着され、前記ポリゴンミラーを回転駆動するモーター部と、前記走査レンズを保持する保持部材と、前記ベースと前記保持部材との間に介在し、前記走査レンズが前記ベースから離間した状態で前記ベースと前記保持部材とを接続する1個以上の固定部材と、を備え、前記ベースには、少なくとも1個の固定部材と前記モーター部との間に、前記モーター部から当該ベースを通って当該固定部材に伝わる熱を迂回させるための貫通孔または溝が設けられており、前記保持部材の熱伝導率が前記ベースの熱伝導率よりも低いことを特徴とする
本発明のさらに別の局面に係る光ビーム走査装置は、光源から出射された光ビームを、回転するポリゴンミラーにより偏向し、偏向後の光ビームを走査レンズにより被走査面に集光する光ビーム走査装置であって、金属製または樹脂製のベースと、前記ベースに取着され、前記ポリゴンミラーを回転駆動するモーター部と、前記走査レンズを保持する保持部材と、前記ベースと前記保持部材との間に介在し、前記走査レンズが前記ベースから離間した状態で前記ベースと前記保持部材とを接続する1個以上の固定部材と、を備え、前記ベースには、少なくとも1個の固定部材と前記モーター部との間に、前記モーター部から当該ベースを通って当該固定部材に伝わる熱を迂回させるための貫通孔または溝が設けられており、前記保持部材の線膨張率と前記ベースの線膨張率とが等しいことを特徴とする
本発明に係る画像形成装置は、感光体を光ビーム走査部により露光走査することにより当該感光体上に潜像を形成し、当該潜像を現像する画像形成装置であって、前記光ビーム走査部として、上記の光ビーム走査装置を備えることを特徴とする。
上記のように構成すれば、ポリゴンミラーの高速回転によりモーター部の発熱量が増大しても、その熱は金属製または樹脂製のベースから固定部材、保持部材を介して走査レンズに伝わるので、ベースに直接、走査レンズが配置される構成よりも走査レンズに伝わる熱量を低減できる。そして、モーター部から発せられた熱は、ベースを通って貫通孔または溝を迂回して固定部材に伝わるようになる。これにより、貫通孔または溝が設けられていない構成よりも熱伝達経路が長い分、放熱が促進され、固定部材に伝わる熱量そのものを低減できる。走査レンズに伝わる熱量の低減により走査レンズの熱変形を抑制可能になる。
実施の形態1に係るプリンターの構成を説明するための概略図である。 (a)は、光走査ユニットにおける主要部の構成を説明するための平面図であり、(b)は、(a)の正面図である。 装置筐体と光偏向部と保持板と走査レンズとの位置関係を説明するための拡大平面図である。 図3に示すB−B線における矢視断面図である。 図3において保持板を取り外した状態を示す拡大平面図である。 (a)は、走査レンズがベースに直に固定される構成において熱変形が生じた場合の光学性能を示した図であり、(b)は、走査レンズが保持板上に固定される構成において保持板に熱変形が生じた場合の光学性能を示した図である。 図5に示す矢印Dで示す方向から凸部と透孔を見たときの概略斜視図である。 (a)は、透孔の形状をコの字状とした構成例を示す概略平面図であり、(b)は、透孔の形状をV字状とした構成例を示す概略平面図である。 装置筐体のベースの温度分布を示す図である。 実施の形態2に係る光走査ユニットの構成例を示す平面図である。 実施の形態3に係る光走査ユニットの構成例を示す平面図である。 実施の形態4に係る光走査ユニットの構成例を示す下面図である。 図12に示すE−E線における矢視断面図である。 放熱フィンと透孔の位置関係を説明するための拡大図である。
以下、本発明に係る光ビーム走査装置が設けられた画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラープリンター(以下、「プリンター」という。)に適用した場合の例を説明する。
〔実施の形態1〕
<画像形成装置の概略構成>
図1は、プリンター1の構成を説明するための概略図である。
同図に示すように、プリンター1は、画像プロセス部3、給紙部4、定着部5および制御部6を備えている。プリンター1は、ネットワーク(例えばLAN)に接続されて、外部の端末装置(不図示)からのプリントジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック色からなるトナー像を形成し、これらの各色のトナー像を多重転写してフルカラーの画像形成を実行する。
以下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各再現色をY、M、C、Kと表し、各再現色に関連する構成部分の番号にこのY、M、C、Kを添字として付加する。
画像プロセス部3は、Y〜K色のそれぞれに対応する作像部30Y,30M,30C,30K、光走査ユニット10(光ビーム走査装置)、中間転写ベルト11などを備えている。
作像部30Yは、感光体ドラム31(被走査対象)、その周囲に配設された帯電部32、現像部33、転写ローラー34、感光体ドラム31を清掃するためのクリーナー35などを備えている。
作像部30Yは、感光体ドラム31上にY色のトナー像を作像する。他の作像部30M〜30Kについても、作像部30Yと同様の構成になっており、同図では符号を省略している。
中間転写ベルト11は、無端状のベルトであり、駆動ローラー12と従動ローラー13に張架されて矢印Aで示す方向に回転駆動される。
光走査ユニット10は、後述するようにY〜Kの各色用の光源としてのレーザーダイオードを備えており、フルカラー画像を形成する場合、制御部6からの駆動信号によりY〜K色の画像形成のためのレーザービームLY、LM、LC、LKを出射し、対応する作像部30Y〜30Kの感光体ドラム31の表面を主走査方向(紙面の法線方向)に露光走査させる。
この露光走査により、作像部30Y〜30Kごとに帯電部32により帯電された感光体ドラム31上に静電潜像が形成され、形成された静電潜像が現像部33により現像されて、対応する色のトナー像が感光体ドラム31上に形成される。
各作像部30Y〜30Kにおける作像動作は、それぞれ所定時間分タイミングをずらして実行され、作像部30Y〜30Kごとに感光体ドラム31上に現像されたトナー像は、一次転写ローラー34による静電力により中間転写ベルト11上の同じ位置に順次多重転写され、フルカラーのトナー像が形成される。
一方、給紙部4は、記録シートSを収容する給紙カセット41と、給紙カセット41内の記録シートSを搬送路43上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラー42と、繰り出された記録シートSを二次転写位置46に送り出すタイミングをとるためのタイミングローラー対44などを備えている。
給紙部4は、中間転写ベルト11上のトナー像の移動タイミングに合わせて記録シートSを二次転写位置46に向けて搬送し、二次転写ローラー45の作用により中間転写ベルト11上のフルカラーのトナー像が記録シートS上に二次転写される。
二次転写位置46を通過した記録シートSは、定着部5に搬送される。記録シートS上のトナー像(未定着画像)が、定着部5における加熱・加圧により記録シートSに定着される。記録シートSは、排出ローラー対71を介して排出トレイ72上に排出される。
<光走査ユニットの構成>
図2(a)は、光走査ユニット10における主要部の構成を説明するための平面図であり、図2(b)は、図2(a)の正面図である。それぞれ内部構造が分かり易くなるように装置筐体100の天面または側面を取り除いた透視図で示している。なお、図2(b)では、図2(a)に示す光源部110を省略して描いている。図2(a)に示すX軸方向を主走査方向、Y軸方向を左右方向、図2(b)に示すZ軸方向を上下方向という。
図2(a)に示すように光走査ユニット10は、装置筐体100と、光源部110と、ポリゴンミラー121を有する光偏向部120と、走査レンズ群130と、反射ミラー群140と、走査レンズ群130を保持する保持板150と備える。
装置筐体100は、アルミダイキャストからなり、光源部110、光偏向部120、走査レンズ群130、反射ミラー群140、保持板150を収容する。
光源部110は、4個の半導体レーザー(光源)111Y、111M、111C、111K、4枚のミラー112〜115、およびシリンドリカルレンズ116を含む。
半導体レーザー111Y、111Mおよび111Kは、レーザー光(光ビーム)の出射方向が共通であり、その方向に対して垂直な方向に等間隔で配置されている。一方、半導体レーザー111Cは、そのレーザー光の出射方向が他の半導体レーザー111Y、111M、111Kの出射方向と直交するように配置されている。
なお、図2には示されていないが、半導体レーザー111Y〜111Kの間ではレーザー光の出射口の鉛直方向における高さ(図2(b)におけるZ軸方向の位置)が異なるので、それらのレーザー光LY、LM、LC、LKの間では光路の高さが異なる。
ミラー112、113、114は、半導体レーザー111Y、111M、111Kの各出射口の前に1枚ずつ、その出射口からのレーザー光LY、LMまたはLKのみが当たるように配置されている。
ミラー112、113、114は、半導体レーザー111Y、111M、111Kの出射光LY、LM、LKを反射して90°偏向させる。ミラー115は、他の3枚のミラー112〜114の反射光LY〜LKと半導体レーザー111Cの出射光LCとを同じ方向へ反射するように設置されている。この反射光LY、LM、LKおよび出射光LCがミラー115に入射するまでの間に他のミラーと干渉しないように、ミラー114、113、112の順に鉛直方向における高さが次第に低く短くなっている。ミラー115により反射された後の出射光LY〜LKを総称してレーザー光LLという。
シリンドリカルレンズ116は、ミラー115による反射後のレーザー光LLを光偏向部120に向かわせる。具体的には、シリンドリカルレンズ116は、ポリゴンミラー121の回転軸方向(図2(b)に示すZ軸方向)では、レーザー光LLをポリゴンミラー121の反射面に結像させると共に、その方向とレーザー光LLの進行方向との両方に直交する方向(図2(a)において紙面に平行で、レーザー光LLに対して垂直な方向である。)では、平行光に変換する。
光偏向部120は、ポリゴンミラー121およびポリゴンモーター122を有する。
ポリゴンミラー121は、正多角柱(図2(a)の例では正6角柱)状の部材であり、いずれの側面も反射面(ミラー面)である。ポリゴンモーター122は、ポリゴンミラー121に回転駆動力を与えてその中心の回転軸123の回りに等速回転させるモーターであり、装置筐体100の底部を構成する板状のベース103にネジなどで取着されている。なお、本実施の形態では、ポリゴンモーター122の回転軸にポリゴンミラー121が固定されているので、ポリゴンミラー121の回転軸123がポリゴンモーター122の回転軸と同じになっている。
ポリゴンミラー121は、その反射面ごとに、光源部110から出射されたレーザー光LLを反射して偏向させると共に、回転によってそのレーザー光LLと反射光RLとの進行方向が成す角度、すなわちレーザー光LLの偏向角を変化させる。
ポリゴンミラー121による偏向後の反射光RL、すなわちレーザー光LY、LM、LC、LKは、図2(b)に示すようにレーザー光LCが上下方向における最も高い位置を通過しており、さらに、レーザー光LK、LM、LYの順に、通過する上下方向における位置が次第に低くなっている。これは、ポリゴンミラー121の回転軸123と平行な反射面への各レーザー光LY、LM、LC、LKの入射角度がそれぞれ異なっているからである。
ポリゴンミラー121による偏向後のレーザー光LY〜LKは、走査レンズ群130に含まれる走査レンズ131、132、133を通過する。走査レンズ131は、トロイダルレンズであり、走査レンズ132、133は、それぞれが非球面レンズであり、これらの2枚の非球面レンズがfθレンズを構成する。
走査レンズ131〜133は、それぞれがX軸方向(主走査方向に相当)に沿って長尺状であり、台形状の保持板150の上面151(一方の主面)側に固定支持されている。
保持板150は、例えば金属製または樹脂製であり、その下面152(他方の主面)が装置筐体100のベース103の上面(以下、「底面」という。)101に設けられた複数個、ここでは3個の円柱状の凸部171、172、173の頂部に固定されており、装置筐体100の底面101と間隔をあけて対向配置されている。
つまり、走査レンズ131〜133は、装置筐体100の底面101に直接、固定されておらず、凸部171〜173を介して底面101から離間している保持板150の上面151に固定される構成(二階建て構成)になっている。
このような二階建て構成としたのは、ジョブ実行中に回転中のポリゴンモーター122から発せられる熱が装置筐体100の底面101から直に走査レンズ131〜133に伝達することにより走査レンズ131〜133が熱変形を起こすのを避けるためである。
走査レンズ131〜133は、主走査方向と副走査方向のそれぞれにパワーを持つものであり、通過するレーザー光LY〜LKを反射ミラー群140を介して、対応する感光体ドラム31の表面で結像させる。これにより、その表面の結像点が露光される。
反射ミラー群140は、走査レンズ131〜133を通過後のレーザー光LY、LM、LC、LKのそれぞれを一次反射する第1折り返しミラー141、142、143および144と、第1折り返しミラー141、142および143により一次反射されたレーザー光LY、LMおよびLCを、対応する感光体ドラム31(図1)に向けて2次反射する第2折り返しミラー145、146および147を含む。第1折り返しミラー144のみが、入射したレーザー光LKを直接、感光体ドラム31に向けて反射する。
このように半導体レーザー111Y〜111Kから出射されたレーザー光LY〜LKがポリゴンミラー121で偏向され、走査レンズ131〜133を透過後、反射ミラー群140を介して作像部30Y〜30Kの感光体ドラム31に照射される。これにより、作像部30Y〜30Kごとにその感光体ドラム31がその軸方向である主走査方向に沿ってレーザー光により露光走査される。
<装置筐体の底面と保持板と走査レンズとの位置関係の詳細>
図3は、装置筐体100と光偏向部120と保持板150と走査レンズ131〜133との位置関係を説明するための拡大平面図であり、説明に関係のない部材については省略されている。また、図4は、図3に示すB−B線における矢視断面図であり、図5は、図3において保持板150を取り外した状態を示す拡大平面図である。
図3〜図5に示すようにポリゴンモーター122は、ポリゴンモーター122に電力を供給するモーター基板124上に一体に構成されており、装置筐体100の底面101に設けられた台座197、198にネジ195、196により締結されることにより、装置筐体100に固定されている。このようにポリゴンモーター122とモーター基板124とが一体に構成されている場合、この一体構成されたものがポリゴンミラー121を回転駆動するモーター部になる。なお、ポリゴンモーターが単独で装置筐体100に固定されている場合にはそのポリゴンモーターをモーター部とすることができる。
保持板150は、装置筐体100のベース103に設けられた3個の凸部171〜173により底面101から離間した水平姿勢の状態で3点支持されている。なお、図3〜図5では示されていないが、保持板150は、凸部171〜173の頂部にネジ止め固定されている。なお、固定方法は、ネジ止めに限られず、例えば溶接、接着剤による接着などを用いることもできる。凸部171〜173は、アルミダイキャストからなる装置筐体100の成型時に装置筐体100の一部として形成される。
保持板150の上面151には、走査レンズ131を支持するための支持部材として、2つの凸状の受け部(座面)191a、191bが走査レンズの長手方向に間隔をあけた位置に設けられている。走査レンズ131は、その底面が保持板150の上面151に設けられた受け部191a、191bの頂部に接着剤により接着されることにより保持板150に固定支持される。同様に、走査レンズ132(133)は、その底面が保持板150の上面151に設けられた凸状の受け部192(193)の頂部に接着剤により接着されることにより保持板150に固定支持されている。なお、この固定方法は、接着剤により接着に限られず、他の固定方法であっても良い。
このように装置筐体100のベース103から凸部171〜173を介して離間した1枚の保持板150上に走査レンズ131〜133が固定される2階建て構成をとることにより、走査レンズ131〜133が装置筐体100のベース103に直に固定される構成よりも熱変形による光学性能の低下を抑制することができる。
図6(a)は、3枚の走査レンズがベース上に直に固定される構成において熱変形が生じた場合の光学性能を数値の大小で示した図であり、図6(b)は、3枚の走査レンズが1枚の保持板上に固定される構成において保持板に熱変形が生じた場合の光学性能を数値の大小で示した図である。
ここで、図6(a)において光学レンズ1〜3のうち光学レンズ1がポリゴンモーターからの距離が最も近い走査レンズであり、光学レンズ3がポリゴンモーターからの距離が最も遠い走査レンズである。各走査レンズは、走査レンズ131〜133と同様に主走査方向と副走査方向のそれぞれにパワーを持つレンズである。
X移動とは光学レンズの光軸に平行な方向の移動に相当し、Y移動とは主走査方向に平行な方向の移動に相当し、Z移動とは副走査方向に平行な方向の移動に相当する。X回転とは光学レンズの光軸を中心とした回転に相当し、Y回転とは主走査方向に平行な軸を中心とした回転に相当し、Z回転とは副走査方向に平行な軸を中心とした回転に相当する。
図6(a)では、光学レンズ1〜3ごとに、その光学レンズを本来の位置(設計上の位置)から0.1mmだけX移動、Y移動またはZ移動させた場合または5分だけX回転、Y回転またはZ回転させた場合の光学性能の結果を示している。この光学レンズの0.1mmの移動と5分の回転は、ポリゴンモーターの熱による光学レンズの熱変形が生じた場合の光学レンズの姿勢を想定したものである。
光学性能欄における副像面とは、ポリゴンミラーから走査レンズを介して被走査面(感光体ドラム表面に相当)をレーザー光で走査したときの被走査面に副走査方向に集光される像の副走査方向のピントの位置を示す。また、主像面とは、被走査面に主走査方向に集光される像の主走査方向のピントの位置を示す
シフトとは、被走査面上での主走査方向の一方端から他方端までの間の各位置における像のピントの位置が全体的に基準位置からα方向にずれている場合のそのずれ量を示す。α方向とは、副走査方向または主走査方向である。傾きとは、被走査面上での主走査方向中央部における像のピントの位置と本来の基準位置とのα方向のずれ量と主走査方向端部における像のピントの位置と本来の基準位置とのα方向のずれ量との差を示す。湾曲とは、被走査面上での主走査方向の一方端から他方端までの間の各位置における像のピントの位置を線状に連結したときにα方向に凸状に湾曲している場合のその湾曲の程度を示す。
具体的に、光学レンズ1を本来の位置から0.1mmだけX移動(光軸方向へ移動)させた場合、副像面のシフトが「0」になっている。これは、光学レンズ1について被走査面上での主走査方向一方端から他方端までの間の各位置における像の副走査方向のピントの位置が全体的に基準位置に等しい、つまりずれ量が0であることを示す。同様に、副像面の傾きが「0.01」になっている。これは、光学レンズ1について被走査面上での主走査方向中央部における像のピントの位置と基準位置との副走査方向のずれ量と主走査方向端部における像のピントの位置と基準位置との副走査方向のずれ量との差が0.01mmであることを示している。他の湾曲等、他のレンズについても同様である。
数値はプラスとマイナスが存在するが、これは、基準位置に対して例えば上側の位置をプラス、下側の位置をマイナスにしてピントのずれる方向を区別するものであり、絶対値の大きさが大きいほど、レンズの位置ずれ量に対する光学性能に受ける影響(感度)が大きいことを意味する。
一方、副位置とは、ポリゴンミラーから走査レンズを介して被走査面に照射されるレーザー光の被走査面上における副走査方向の照射位置を示し、主位置とは、被走査面上における主走査方向の照射位置を示す。
例えば、光学レンズ1を本来の位置から0.1mmだけX移動させた場合、主位置の傾きが「−0.48」になっている。これは、光学レンズ1について被走査面上での主走査方向中央部における照射位置と本来の照射位置との主走査方向のずれ量と主走査方向端部における照射位置と本来の照射位置との主走査方向のずれ量との差が−0.48mmであることを示している。
図6(a)に示す光学レンズ1〜3に対する光学性能の数値を見ると、ポリゴンミラーからの距離が近い光学レンズ1、2について主像面と主位置のシフトや傾きに比較的、大きな数値(絶対値)のものが含まれていることが判る。このように大きな数値が含まれることになったのは、図6(a)では、光学レンズ1〜3が個別に動いた場合の光学性能の結果を示しており、一つの光学レンズが動くことにより他の2つの光学レンズとのずれ量が大きくなり、光学レンズごとに、レーザー光の通過位置が本来の位置から変位する量が大きくなったことによるものと考えられる。シフト、傾き、湾曲が生じ、その程度が大きくなるほど、被走査面上の形成画像の画質が低下し易くなる。
一方、図6(b)は、光学レンズ1〜3が固定されている保持板の配置位置を本来の位置(設計上の位置)から0.1mmだけX移動、Y移動またはZ移動させた場合または5分だけX回転、Y回転またはZ回転させた場合の光学性能の結果を示している。
図6(b)に示す光学レンズ1〜3に対する光学性能の数値を見ると、図6(a)に対して大幅に数値(絶対値)が小さくなっていることが判る。これは、光学レンズ1〜3が個別に動かず、一体的に同時に動くことにより、図6(a)のように一つの光学レンズと他の2つの光学レンズとのずれ量が大きくなることがなく、各光学レンズにおいてレーザー光の通過位置が本来の位置から大きく変位することがないからと考えられる。
このように光学レンズ1〜3を保持板上に固定する二階建ての構成により、ベース103上に直に固定する構成に比べて、ポリゴンモーター122の熱による光学レンズの熱変形の影響が大幅に低減されることが判った。
図3に戻って、B−B線のうち走査レンズ131〜133をY軸方向に通り抜ける線分185は、走査レンズ131〜133のそれぞれの長手方向(X軸:主走査方向)の中央位置(レンズ中心)を通る直線に相当する。この直線を光軸線といい、X軸(主走査方向)に直交し且つレンズ中心(光軸線)を通る仮想平面を副走査断面という。3個の凸部171〜173は、凸部171の中心(後述の仮想中心軸171aに相当)が副走査断面とX軸方向の位置が同じになり、凸部172、173の中心が副走査断面に対してX軸方向に対称になるような位置関係を有している。
この対称な位置関係により、X−Y軸平面に水平な姿勢の走査レンズ131〜133がZ軸方向に傾斜する傾斜姿勢に変化するのを抑制できる。
具体的には例えば、保持板150の上面151に設けられた凸状の受け部191a、191bが副走査断面に対して対称な位置に存する場合、回転中のポリゴンモーター122から発せられ、装置筐体100の底面101に伝わった熱が凸部171を通って保持板150に流れ、受け部191a、191bを通って走査レンズ131に至る場面を想定する。この場面で、凸部171のX軸方向の位置が図3において仮に副走査断面よりも左側にずれていれば、走査レンズ131を支持する受け部191aの方が受け部191bよりもその凸部171に近くなる。
凸部171に近い側の方が遠い側よりも伝達される熱量が多くなるので、走査レンズ131の長手方向において受け部191aで支持されている一方端側(図3の左側)の方が受け部191bで支持されている他方端側(図3の右側)よりもその熱による温度が高くなり、走査レンズ131の長手方向の一方端側と他方端側とで温度差が生じ易くなる。
この温度差により走査レンズ131の一方端側と他方端側とで膨張量の差が大きくなると、一方端側と他方端側とで屈折率等に差が生じ易くなる。これにより、例えば走査レンズ131の一方端側を通過したレーザー光の感光体ドラム31上への照射位置と、走査レンズ131の他方端側を通過したレーザー光の感光体ドラム31上への照射位置とが副走査方向に大きくずれることが生じれば、感光体ドラム31上を露光走査される1本の主走査ラインが主走査方向に平行な方向に対して傾く走査線傾きが発生してしまう。
走査線傾きが生じると、感光体ドラム31上の形成画像に歪みが生じるおそれがあり、この形成画像の歪みが大きくなると、形成画像の画質低下に繋がる。
これに対し、上記の対称な位置関係をとれば、保持部材150上において、受け部191a、191bのそれぞれから凸部171までの距離が略同じになるので、凸部171から保持部材150を通って、受け部191aを介して走査レンズ131に伝わる熱量と受け部191bを介して走査レンズ131に伝わる熱量とが略同じになり、走査レンズ131の長手方向一方端側と他方端側とで温度差が生じ難くなる。これにより、上記の走査線傾きの発生が抑制される。
走査レンズ132、133については、各レンズに対する受け部192、193が副走査断面を通る位置に存する場合、例えば凸部173のX軸方向の位置が図3において左側に大きくずれて、走査レンズ133の長手方向右側端部の直下に位置する場合を想定すると、次のようになる。すなわち、凸部173から保持板150に伝わった熱により凸部173の直上に位置する走査レンズ133の長手方向右側端部やその近傍の走査レンズ132の長手方向右側端部の温度が走査レンズ132、133の長手方向左側端部よりも上昇することが起き易くなる。このことは、上記同様に走査レンズ132、133の長手方向の一方端側と他方端側で温度差が生じ、その結果、走査線傾きを生じさせ易くなることを意味する。
これに対し、凸部172、173を上記の対称な位置関係とすれば、走査レンズ132、133のそれぞれについて、その長手方向一方端側と他方端側とで凸部172、173からの距離が略同じになるので、その一方端側と他方端側とで温度差が生じ難くなる。これにより、走査レンズ132、133が傾斜姿勢になることが抑制され、上記の走査線傾きの発生が抑制される。
なお、上記の対称な位置関係をとらなくても走査線傾きの程度が形成画像の画質低下に至らない程度の小さなものに抑えられるような場合には、対称な位置関係に限られることもない。また、走査レンズごとにその受け部の数が上記に限られず、1個または複数個とすることができる。1個の走査レンズについて複数個の受け部を有する構成の場合、そのうちの2つの受け部が副走査断面に対して対称な位置に存する構成をとることもできる。
装置筐体100には、図5に示すようにベース103を貫通する3つの透孔(貫通孔)161、162、163が開けられている。透孔161は、ベース103においてポリゴンミラー121の回転軸123(ポリゴンモーター122の回転軸に等しい)と凸部171との間、且つ、凸部171の周辺の位置に設けられ、ベース103の平面視において半円弧状になっている。透孔162(163)についても同様に、ベース103においてポリゴンミラー121の回転軸123と凸部172(173)との間、且つ、凸部172(173)の周辺の位置に設けられ、平面視で半円弧状になっている。
この透孔161〜163は、ポリゴンモーター122から発せられ、ベース103を通って凸部171〜173に向かう熱を凸部171〜173に至る途中で迂回させるためのものである。図5の破線で示す矢印Gは、伝達される熱が透孔161を迂回する様子を模式的に示している。
図7は、図5に示す矢印Dで示す方向から凸部171と透孔161を見たときの概略斜視図である。図7において透孔161の輪郭を構成する円弧状の内周側部分(円弧曲線)161aと外周側部分(円弧曲線)161bは、その円弧の中心が円柱状の凸部171の仮想中心軸171aに位置している。この位置関係を同心の関係という。同心の関係にあるのは、他の凸部172と透孔162の組、凸部173と透孔163の組について同様である。このような同心の関係としたのは、透孔を設けることによるベース103の強度低下を抑制するためである。
すなわち、同心の関係をとれば、ベース103における例えば凸部171と透孔161との間の部分171bの間隔Pが円周方向に均等化されるので、その部分171bの強度も円周方向に均等化することができる。これにより、装置筐体100または保持板150に外部から何らかの力が掛かって、ベース103に設けられた凸部171と透孔161との間の部分171bに例えば上下方向に変形させようとする応力が作用したとしても均等に分散され易くなり、強度が極端に小さくなった部分に応力が集中することにより変形に至るおそれを防止できる。このことは、凸部172と透孔162の組、凸部173と透孔163の組についても同様である。
図5に戻って平面視における透孔161の形状は、ポリゴンミラー121の回転軸123と凸部171の仮想中心軸171aとを通る仮想平面181(同図では一点鎖線で表示)に対して面対称となる形状になっている。このように細長状の透孔161が仮想平面181に対して対称な形状になるということは、透孔161の長手方向中央が仮想平面181上に位置する関係を有するといえる。同様に、平面視における透孔162(163)の形状は、ポリゴンミラー121の回転軸123と凸部172(173)の仮想中心軸172a(173a)とを通る仮想平面182(183)(一点鎖線)に対して対称となる形状になっている。
このような対称の形状とすることにより、ポリゴンモーター122の熱がベース103を通って凸部171〜173に向かう途中で透孔161〜163を迂回する場合に仮想平面181〜183を挟んで左右に略等しい割合で分かれて遠回りに伝わるようになるので、左右の一方に極端に偏った状態で凸部171〜173に熱が伝わる構成よりも、左右に分かれたそれぞれの半分の熱が凸部171〜173に至るまでの間に放熱され易くなる。
透孔161〜163を設けることにより、ポリゴンモーター122から発せられた熱がベース103を通って凸部171〜173に伝わるまでの熱伝達経路が貫通孔を有しない構成よりも長くなる。熱伝達経路が長くなる分、その間の放熱が促進され、装置筐体100の底面101から凸部171〜173に伝わる熱量が低減される。
凸部171〜173は、装置筐体100の底面101と保持板150の下面152との間に介在し、保持板150をベース103から上方に離間した状態で支持する。これにより、ベース103の熱は、直接には凸部171〜173からのみ保持板150に伝わり、その後、保持板150を通って走査レンズ131〜133に至るようになる。
画像形成装置に装着される一般の光ビーム走査装置に適用する場合、凸部の径は例えば5〜10mmの範囲内が望ましく、凸部の高さは例えば0.5〜5mmの範囲内が望ましく、細長状の透孔の幅は例えば2〜10mmの範囲内が望ましく、透孔の内周側の円弧曲線と凸部との距離Pは例えば2〜5mmの範囲内が望ましい。
このように本実施の形態では、(a)走査レンズ131〜133を保持する保持板150を装置筐体100とは別に設け、(b)装置筐体100の底面101と保持板150の下面152との間に柱状の凸部171〜173を介在させることにより、ベース103から保持板150を離間させて、走査レンズ131〜133がベース103に直に接触しないようにし、(c)ベース103においてポリゴンモーター122と凸部171〜173の間の位置であり、その凸部の周辺に透孔161〜163を設ける構成としている。
この構成により、走査レンズをベース103に直に載置する構成に比べて、ポリゴンモーター122から走査レンズ131〜133までの熱伝達経路が長くなる。従って、ポリゴンモーター122を高速回転させても、ポリゴンモーター122から発する熱がベース103を通って凸部171〜173、保持板150を介して走査レンズ131〜133に伝達されるまでの間に放熱を促進でき、さらに保持板150が放熱部材も兼ねることにより、走査レンズ131〜133に到達する熱量を低減でき、走査レンズ131〜133の熱変形を抑制することができる。
上記では、ベース103の平面視における透孔の形状を円弧状とした例を説明したが、これに代えて例えばコの字状とする構成をとることもできる。
図8(a)は、透孔の形状をコの字状とした構成例を示す概略平面図であり、図8(b)は、透孔の形状をV字状とした構成例を示す概略平面図である。
図8(a)は、1個の凸部173に対応する1個の透孔164aだけを示しており、図8(b)は、1個の凸部173に対応する1個の透孔164bだけを示している。他の凸部171、172に対応するそれぞれの透孔についても透孔164aまたは164bと同様の形状とすることができる。
図9は、凸部171に対応する透孔167を1個だけ設けた場合の当該透孔167の形状を円弧状にした場合とコの字状にした場合と円形(単純孔)とした場合におけるベース103の温度分布を示す図である。なお、同図では、透孔を設けていない場合の例も合わせて示している。
図9は、ある光走査ユニットをモデルにしてシミュレーションで温度分布を求めた図であり、温度分布を示す濃淡のうち濃い部分ほど温度が高いことを示しており、最も濃い部分の中央部に熱源であるポリゴンモーターが配置されているものとする。
図9に示すように透孔167の形状を円弧状とコの字状にした場合、単純孔とした場合と透孔を設けていない場合よりも凸部171の温度が低くなっていることが判る。これは、透孔167により熱が迂回して凸部171に向かうようになり、その迂回の間の放熱により凸部171に回り込む熱量が大幅に抑制されたことによるものと考えられる。
透孔167の形状を単純孔とした場合、円弧状やコの字状よりも凸部171の温度が低くはなっていないが、透孔を設けていない場合に比べると凸部171の温度が少し低くなっていることが判る。
円弧状とコの字状を比べると、コの字状の方が円弧状よりも凸部171の温度が低くなっているが、コの字状の場合、円弧状よりも透孔167を挟んで凸部171の位置する側とポリゴンモーター122の位置する側とで温度差が大きくなっている。この温度差が大きくなるほどベース103上において凸部171周辺とポリゴンモーター122の周辺とで熱膨張差が大きくなり、その熱膨張差の大きい透孔167の周辺部分に歪みが生じ易くなる。また、コの字状では直角形状をした隅部の強度が低下し易くなる。
このように透孔167の形状によって凸部171の温度低下の程度が異なったりベース103に他の形状に比べて歪みや強度低下が生じ易くなったりすることがある。このため、透孔の形状を円弧状、コの字状、V字状などの中から光走査ユニットごとにその装置構成に適した形状が予め実験またはシミュレーションなどにより決められる。
なお、上記では透孔161〜163の形状を凸部171〜173の仮想中心軸171a〜173aを中心に180°の中心角を有する半円弧形状とした構成例を説明したが、これに限られず、例えば中心角が90°や120°などの円弧状とすることもできる。中心角が180°を超えると、凸部が設けられているベース103の形成部位を中心にその周囲の1周のうち半周よりも多くの範囲が透孔の開けられた部分になって、その形成部位の強度が低下し易くなるおそれがある。このため180°以下が望ましい。
また、円弧状の透孔161〜163が円柱状の凸部171〜173と同心の関係を有する構成例を説明したが、これに限られない。
さらに、凸部171〜173と透孔161〜163のうち、対応する凸部と透孔が近づきすぎると、凸部周辺のベース103の強度低下のおそれがある。一方、遠すぎると、ポリゴンミラー121から凸部171〜173に向かう熱を迂回させる、つまり熱伝達経路を長くとるという効果が低減し、熱が凸部171〜173に回り込み易くなる。このため、装置構成に応じて、透孔の円周方向に沿った長さや幅の大きさなどが予め決められる。
具体的には、例えばポリゴンモーター122からの距離が最も近い凸部171に対応する透孔161に対して、これよりも距離が遠い凸部172、173に対応する透孔162、162については、ポリゴンモーター122から伝わる熱量が凸部171よりも少なくなる分、その透孔の円周方向に沿った長さを短くすること、幅を狭くすることおよび上記の中心角を小さくすることの少なくとも一つをとることができる。透孔の大きさが小さいほど、透孔を設けることによるベース103の強度低下を抑制できる。
保持板150の材料については、上記では金属または樹脂としたが、これに限られない。例えば、保持板150の熱伝導率がベース103の熱伝導率よりも低いこと、および保持板150の線膨張率がベース103の線膨張率と等しいまたは略同じになることの一方または両方の条件を満たすことが望ましい。例えば、この条件を満たすような金属材料またはフィラーが添加された樹脂などを用いることができる。
保持板150の熱伝導率が低いほど、凸部171〜173から保持板150を通って走査レンズ131〜133に至る熱が低減される。また、ベース103と保持板150とのそれぞれの線膨張率の差が小さいほど、ベース103と保持板150とがそれぞれX−Y軸平面に沿って熱膨張したときの両者間の膨張量の差が小さくなる。これにより、ベース103と保持板150のうち一方の膨張量に対して他方の膨張量が大きくなることにより生じるベース103と保持板150との熱歪みを低減できる。
〔実施の形態2〕
上記実施の形態1では、装置筐体100のベース103に3個の透孔161〜163を設ける構成例を説明したが、実施の形態2では、透孔が1個だけ設けられているとしており、この点が実施の形態1と異なっている。以下、説明の重複を避けるため、実施の形態1と同じ内容についてはその説明を省略し、同じ構成要素については、同符号を付すものとする。
図10は、実施の形態2に係る光走査ユニットの構成例を示す平面図である。同図に示す構成例では、凸部171に対応する透孔161のみが設けられ、凸部172、173に対応する透孔は設けられていない。
この構成は、3個の凸部171〜173のうち、ポリゴンモーター122からの距離が近い側の凸部171を第1グループ、これよりもポリゴンモーター122からの距離が遠い側の凸部172、173を第2グループに分けたとき、第1グループに属する凸部171に対応する透孔161のみを設ける構成と捉えることができる。
透孔161は、実施の形態1に係る図3に示す透孔161と同じ形状をしている。凸部171に対応する透孔161だけを設けたのは、次の理由による。
すなわち、装置構成によっては、ポリゴンモーター122からの距離が最も近い凸部171についてはポリゴンモーター122の熱の伝達により温度が上昇し易いが、凸部171よりもポリゴンモーター122からの距離が遠い凸部172、173については、走査レンズの熱変形が生じる温度まで上昇しない場合があり得る。このような場合、凸部172、173に対応する透孔を設けないことにより、ベース103の強度低下を最小限に止めることができるからである。
また、装置構成によっては、凸部171に対応する透孔161のみを設けたことにより、凸部171の温度が他の凸部172、173の温度よりも低下する場合があり得る。このような場合、例えば走査レンズ133の配置位置としては、保持板150において凸部171と接続されている部位(締結部)から走査レンズ133に対する受け部193が設けられている(接続されている)部位までの距離をLa、凸部172と接続されている部位から受け部193が設けられている部位までの距離をLb1、凸部173と接続されている部位から受け部193が設けられている部位までの距離をLb2とすると、La<Lb1且つLa<Lb2の大小関係を満たすことが望ましい。これは、次の理由による。
すなわち、保持板150から走査レンズ133に伝わる熱は主に、走査レンズ133と直に接している受け部193を通る。このため、凸部171よりも温度が高い凸部172、173から受け部193までの距離Lb1、Lb2を凸部171から受け部193までの距離Laよりも長くした方が温度の高い方の凸部172、173から保持板150を通って受け部193に向かう熱の伝達経路が長くなり、その間の放熱により走査レンズ133に伝わる熱量を低減できるからである。
他の走査レンズ131、132についても同様である。保持板150上において、例えば、走査レンズ132に対する受け部192から凸部172までの距離および受け部192から凸部173までの距離のそれぞれが受け部192から凸部171までの距離よりも長くなる構成が望ましい。
また、保持板150上において、走査レンズ131に対する受け部191aから凸部172までの距離が受け部191aから凸部171までの距離よりも長くなり、受け部191bから凸部173までの距離が受け部191bから凸部171までの距離よりも長くなる構成が望ましい。
なお、凸部172、173の温度が凸部171よりも低く、走査レンズの熱変形が生じる温度よりも低いよう場合には、例えばLa>Lb1、La>Lb2の関係を満たす構成も可能である。
ポリゴンモーター122からベース103、凸部171〜173、保持板150を介して走査レンズ131〜133に伝わる熱量がより抑制されるように、装置構成ごとにポリゴンモーター122の熱による凸部171〜173の昇温温度の大きさに応じて距離La、Lb1などの大小関係を予め決めることができる。
〔実施の形態3〕
上記実施の形態1では、装置筐体100のベース103に3個の凸部を設けて保持板150を3点支持し、且つ3個の透孔を設ける構成例を説明したが、実施の形態3では、4個の凸部を設けて保持板150を4点支持し、且つ2個の透孔を設ける構成としており、この点が実施の形態1と異なっている。
図11は、実施の形態3に係る光走査ユニットの構成例を示す平面図である。
同図に示すように台形状の保持板150は、その4個の頂点のそれぞれの内側近辺の部分がベース103に設けられた凸部171〜174により固定支持されている。そして、凸部171〜174のうち、ポリゴンモーター122からの距離が近い2個の凸部171、174に対応する透孔165、166がベース103に設けられ、凸部171、174よりもポリゴンモーター122からの距離が遠い2つの凸部172、173に対応する透孔が設けられていない。
2つの凸部172、173は、上記実施の形態1と同様にX軸方向の位置が副走査断面に対して対称になるような位置関係を有しており、この対称の位置関係を有することは、2つの凸部171、174についても同様である。
ベース103を平面視したときの透孔165、166のそれぞれの形状は、実施の形態1の図3に示す透孔161〜163と同様の半円弧状になっている。さらに、透孔165の形状は、ポリゴンミラー121の回転軸123と凸部171の仮想中心軸とを通る仮想平面186(同図では一点鎖線で示す。)に対して面対称となる形状になっている。透孔166の形状も、ポリゴンミラー121の回転軸123と凸部174の仮想中心軸とを通る仮想平面187(同図では一点鎖線で示す。)に対して面対称の形状になっている。
このように保持板150をベース103に4点支持するとともに、ポリゴンモーター122からの距離が近い2つの凸部171、174にのみそれぞれに対応する透孔165、166を設ける構成により、ポリゴンモーター122の熱による走査レンズの熱変形を抑制しつつベース103の強度低下を最小限に止めることができる。
上記実施の形態2と同様に装置構成によっては、凸部171、174に対応する透孔165、166を設けたことにより、凸部171、174の温度が他の凸部172、173の温度よりも低下する場合があり得る。
このような場合、走査レンズ133の配置位置としては、例えば次のようにすることができる。すなわち、保持板150において凸部171と接続されている部位から走査レンズ133に対する受け部193が設けられている(接続されている)部位までの距離をLa1、凸部174と接続されている部位から受け部193が設けられている部位までの距離をLa2、凸部172と接続されている部位から受け部193が設けられている部位までの距離をLb1、凸部173と接続されている部位から受け部193が設けられている部位までの距離をLb2とする。この場合、La1<Lb1且つLa1<Lb2且つLa2<Lb1且つLa2<Lb2の大小関係を満たすことが望ましい。
実施の形態2と同様に、凸部171、174よりも温度が高い凸部172、173から保持板150に伝わり受け部193に向かう熱の伝達経路が長くなり、その間の放熱により走査レンズ133に伝わる熱量を低減できるからである。他の走査レンズ131、132についても同様である。
なお、上記では複数個の凸部171〜174のうち、ポリゴンモーター122からの距離が近い側の凸部171、174を第1グループ、これらよりもポリゴンモーター122からの距離が遠い側の凸部172、173を第2グループに分けたとき、第1グループに属する凸部171、174にのみそれぞれ対応する透孔165、166を設ける構成例を説明したが、これに限られない。例えば、装置構成によって凸部174への伝熱が少ないような場合には、凸部171に対応する透孔165のみを設ける構成とすることもできる。実施の形態1〜3において複数個の凸部のうち少なくとも一つの凸部について当該凸部ごとに透孔を対応して設ける構成をとることができる。
〔実施の形態4〕
本実施の形態4では、装置筐体100のベース103の下面に熱放熱用のヒートシンクを設ける構成をとっている。
図12は、実施の形態4に係る光走査ユニットの構成例を示す下面図であり、図13は、図12に示すE−E線における矢視断面図である。なお、図12は、実施の形態1に係る図3に示す構成にヒートシンク201〜203を追加した構成をベース103の下方から見た図に相当する。
ヒートシンク201〜203は、凸部171〜173と同様に装置筐体100のアルミダイキャストの製造時にベース103に一体成型される。
図12と図13に示すようにヒートシンク201は、3枚の放熱フィン211、212、213からなる。
放熱フィン211〜213のそれぞれは、板状であり同じ大きさの長方形状になっており、仮想平面181(図5に示す仮想平面181と同じもの)に対して相互に平行な姿勢(下面102に対して直交する姿勢)で配置される。放熱フィン212は、仮想平面181を通る位置に位置し、放熱フィン211、213は、図14の拡大図に示すように放熱フィン212を挟んでそれぞれ矢印Qで示す方向(仮想平面181に直交する方向)に等間隔をあけて対向配置される位置関係になっている。
そして、放熱フィン211〜213と透孔161との位置関係は、次のようになる。すなわち、図14に示すように透孔161の輪郭を構成する2つの円弧曲線161a、161bのうち、円弧の中心である仮想中心軸171aに近い側に位置する円弧曲線161aと、円弧曲線161aの一方端161cと他方端161dを結ぶ線分とで囲まれるベース103上の領域(貫通孔周辺領域)を領域221と定義する。また、ベース103上において領域221の外側であり領域221に隣接する領域を領域222(外側領域)とする。なお、円弧曲線161bは、透孔161の輪郭のうちポリゴンモーター122からの距離が近い方の円弧形状である外側輪郭部分に相当し、円弧曲線161aは、ポリゴンモーター122からの距離が遠い方の円弧形状である内側輪郭部分に相当する。
放熱フィン211、212、213のそれぞれは、この2つの領域221、222を跨るようになる位置に形成される。この位置関係をとったのは、半円弧状の透孔161を設けたことにより、ベース103上の領域221が先端側に自由端を有する切片(突起片)のような形状になって強度が低下し易くなるので、これを抑制するためである。
具体的には、自由端を有する領域221と自由に動くことのない固定側の領域222とを放熱フィン211〜213のそれぞれが跨る構成にすることで、放熱フィン211〜213が自由端側の領域221を補強する補強部材を兼用するようになる。これにより放熱フィンがない構成に比べて、放熱効果を得つつベース103上の領域221の強度を高めることができる。なお、放熱フィン211〜213の全てが上記の跨る構成にすることに限られず、例えば1枚のみなど装置構成に応じて少なくとも1枚の放熱フィンが跨る構成とすることもできる。
また、中央の放熱フィン212を挟んで両側の放熱フィン211、213が対称な位置関係になるように配置されるので、3枚の放熱フィン211〜213が並ぶ方向(矢印Qで示す方向)に沿って領域221内の強度分布にばらつきが生じ難くなり、ばらつきが大きい構成に比べてベース103上の領域221の強度が安定し易くなる。
ベース103上の領域221は、ベース103の底面101側において保持板150を支持する凸部171(破線)が設けられる領域でもあるので、強度がより高い方が望ましい。例えば、ジョブ実行中に画像形成装置内における感光体ドラム31の回転駆動用のモーターやシート搬送用のローラーなどの各部材の振動が装置筐体100に伝わってきても、ベース103が高強度であれば、その振動がベース103から保持板150を介して走査レンズに伝わり難くなり、その振動の多くが走査レンズに伝わることにより上記の走査線傾きなどが生じるといったことを抑制できる。
上記ではヒートシンク201の構成例を説明したが、他のヒートシンク202、203についても基本的にヒートシンク201と同様の構成であるので、説明を省略する。
このようにベース103の下面102にヒートシンク201〜203を設けることにより、ポリゴンモーター122からベース103を通って凸部171〜173に至った熱をその下面102側から空間に逃がして放熱をより促進しつつ、ベース103の強度補強を図ることができる。
なお、上記ではヒートシンク201〜203のそれぞれが3枚の放熱フィンを有する構成としたが、これに限られない。例えば、1枚または複数枚の放熱フィンを有する構成とすることもできる。
例えば、放熱フィンの枚数が偶数枚の場合は、仮想平面181を挟んで一方側と他方側とで同じ枚数に分けられ且つ仮想平面181から数えて同じ番号になるもの同士が仮想平面181からの距離が等しくなるような位置関係に配置する構成とすることができる。
また、放熱フィンの枚数が3枚以上の奇数枚の場合、仮想平面181上に1枚の放熱フィンが位置し、他の2枚以上の放熱フィンが上記の偶数枚の場合と同じ位置関係になるように配置する構成とすることができる。
さらに、放熱フィンの形状も長方形状に限られることはなく、他の形状、例えば正方形状や円弧状などとすることもできる。また、複数枚の放熱フィンが相互に平行になるように配置するとしたが、これに限られず、例えば相互に非平行になるような配置とすることもできる。
また、ヒートシンク201〜203がベース103と一体成型された構成例を説明としたが、ベース103の下面102に設けられる構成であれば良く、例えば接着剤などで取着する構成をとることもできる。
さらに、ヒートシンクごとにその放熱フィンの枚数、形状、大きさ、材料などを異ならせることもできる。具体的には、例えば1枚または2枚の放熱フィンでベース103の強度補強が可能であれば、ベース103に設けられた凸部171〜173のうち、ポリゴンモーター122からの距離が最も近い凸部171に対応するヒートシンク201については3枚の放熱フィン211〜213を設け、他の凸部172、173に対応するヒートシンク202、203については、1枚または2枚の放熱フィンのみを設ける構成をとることもできる。
凸部171は、他の凸部172、173よりもポリゴンモーター122からの距離が近いためにポリゴンモーター122の熱により温度上昇し易い。このことから3枚の放熱フィン211〜213を設けることにより放熱を促進して温度上昇の抑制を図れる。
一方で、ポリゴンモーター122からの距離が遠い凸部172、173については、凸部171よりも温度上昇が少なく、放熱フィンを3枚も設けなくても温度上昇を抑制できる場合があり得る。このような場合、1枚または2枚の放熱フィンのみを設け、ベース103の強度補強を行いつつ温度上昇も抑制することができる。最低限必要な枚数の放熱フィンのみを設けることにより、放熱フィンの形成材料を節約できる。このように凸部172、173に対応するヒートシンク202、203については、凸部171に対応するヒートシンク201よりも放熱フィンの枚数を少なくすることができる。
さらに、ヒートシンクごとに放熱フィンの枚数を同じとする場合、ヒートシンク201よりもヒートシンク202、203の方が1個の放熱フィンの大きさを小さくすることもできる。
また、上記ではベース103に設けられた凸部171〜173のそれぞれに対応してヒートシンク201〜203を設ける構成例を説明したが、これに限られない。
装置構成によって、例えばベース103に透孔を設けることによる強度低下が上記の走査線傾きなどの形成画像の画質劣化に至るものでない程度の小さなものであり、且つポリゴンモーター122からの距離が凸部171よりも遠い凸部172、173の温度がヒートシンクを設けなくても走査レンズの熱変形が生じる温度まで上昇することがないような場合、凸部171に対応するヒートシンク201のみを設けて、他のヒートシンク202、203を設けない構成をとることもできる。この場合、凸部171〜173のうち、凸部171のみが透孔161とヒートシンク201の両方が対応して設けられた特定の固定部材になる。
〔変形例〕
以上、本発明に係る光ビーム走査装置の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明の内容が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、例えば、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、ベース103を平面視したときの透孔(貫通孔)の形状を円弧状、コの字状またはV字状とした例を説明したが、これに限られず、これに代えて例えばC字状またはU字状とする構成をとることもできる。ポリゴンモーター122の熱がベース103を通って凸部171〜173に向かう途中で遠回りになるように迂回させることができる細長状とすることができる。例えば、細長の長方形の透孔とすることもできる。細長状に代えて、例えば正方形、矩形、円形、楕円などとすることもできる。
また、円弧状の透孔161を、その周方向(長手方向)中央部161f(図7)の方が両端部161e(図7)よりもポリゴンモーター122からの距離が近くなるように設ける構成例を説明したが、これに限られない。例えば、逆向き、具体的には長手方向中央部161fよりも両端部161eの方がポリゴンモーター122からの距離が近くなるような円弧状の透孔を設ける構成とすることもできる。
また、図8(a)に示すように細長のコの字状の透孔164aを、その長手方向中央部164dの方が両端部164eよりもポリゴンモーター122からの距離が近くなり、同様に図8(b)に示すように細長のV字状の透孔164bを、その長手方向中央部164dの方が両端部164eよりもポリゴンモーター122からの距離が近くなるように設ける構成例を説明したが、これに限られない。上記のように逆向きに設ける構成とすることもできる。
(2)上記実施の形態では、装置筐体100のベース103に透孔161を凸部171の周辺領域に穿設する構成例を説明したが、透孔(貫通孔)に限られない。ポリゴンモーター122から装置筐体100のベース103を通って凸部171〜173に向かう熱をその途中で迂回させることができる構成であれば良い。
例えば、装置筐体100のベース103の厚みが厚い場合には、貫通孔に代えて溝(有底のもの)を設ける構成とすることもできる。溝の窪みが空間になるので溝も貫通孔と同様に熱を迂回させる機能を有するからである。装置筐体100の底面101を平面視したときの溝の形状は、上記の透孔161などと同様とすることができる。
また、装置筐体100をアルミダイキャストで形成するとしたが、ベース103の素材がアルミに限られず、走査レンズなどの各部材の位置決めを精度良く行うことが可能な金属製、例えば鉄、銅、黄銅などからなるベース103を有する構成などに適用できる。また、ベース103は金属製に限られず、画質に影響を与える程度の熱変形を走査レンズに生じさせる熱を走査レンズに伝達する熱伝導性を有する材料であれば良く、例えば走査レンズの位置決めを精度良く行え、比較的熱伝導性の高い樹脂製のもの、具体的には樹脂材料にフィラーを添加したものが用いられる構成に適用することも可能である。フィラーとしては、金属粉(酸化アルミニウム、酸化ベリリウムなど)や無機物(窒化ホウ素など)などを用いることができる。
(3)上記実施の形態では、凸部171〜173を円柱状としたが、この形状に限られない。例えば、三角柱や四角柱などを含む角柱状とする構成をとることもできる。
また、保持板150を台形状としたが、この形状に限られず、例えば長方形状や楕円状などの形状とすることもできる。
(4)上記実施の形態では、ポリゴンミラー121により偏向された後のレーザー光(光ビーム)を集光して感光体ドラム31(被走査対象)に結像させるレンズ手段として、3本の走査レンズ131〜133を用いる構成例を説明したが、走査レンズの数はこれに限られない。1本または複数本の走査レンズをレンズ手段に用いることができる。
(5)上記実施の形態では、保持板150をベース103に3個または4個の凸部により3点支持または4点支持する構成例を説明したが、これに限られない。保持板150をベース103から離間した状態で支持できれば良く、例えば1個、2個または5個以上の凸部により支持する構成とることもできる。
また、走査レンズ131〜133を保持する保持部材として保持板150を用いる構成例を説明したが、これに限られない。板状部材の上面に走査レンズを載置して保持する構成に代えて、例えば走査レンズの長手方向両端部のそれぞれを下側から受け止めて保持する受け部を保持部材として用いることもできる。この受け部を用いる場合、受け部がベース103に設けられた凸部に固定され、走査レンズがベース103から離間した状態で保持される。
(6)上記実施の形態では、ベース103と保持板150とを離間した状態で固定する固定部材としての凸部171〜173を装置筐体100のベース103に一体成型する構成例を説明したが、これに限られない。ベース103と保持板150との間に介在して、走査レンズがベース103から離間した状態でベース103と保持板150との双方に接続される1個以上の柱状の固定部材であれば良い。
例えば、ベース103には凸部を設けずに、保持板150の下面152からベース103に向かって突出する凸部を保持板150に一体成型したものを用い、その凸部の頂部をベース103にネジや接着などにより固定する構成をとることもできる。ベース103上においてその凸部と接触している部位が固定部材による固定部位になる。
また、ベース103と保持板150のそれぞれに凸部を設け、それぞれの凸部の頂部を接着などで固定する構成をとることもできる。さらに、ベース103と保持板150とは別に、円柱状や角柱状などの柱状の部材を固定部材として用い、その柱状の部材をベース103と保持板150のそれぞれに接続して固定する構成をとることもできる。
(7)上記実施の形態では、保持板150に走査レンズを支持するための支持部材として凸状の受け部(191a、192、193など)を保持板150の上面151に設ける構成例を説明したが、これに限られない。保持板150の上面151と走査レンズとの間に介在し、走査レンズが保持板150の上面151から離間した状態で保持板150と走査レンズとを接続する支持部材を設ける構成であれば良い。
例えば、走査レンズの底面に支持部材としての凸部を設ける構成とすることもできる。この場合、例えば上記の距離Laは、保持板150上において凸部171と接続されている部位から走査レンズ133に設けられた凸部(支持部材)と接続されている部位までの距離になる。また、支持部材(受け部)が保持板150と一体成型により形成されるとしても良いし、保持板150および走査レンズとは別の部材を支持部材として用いるとしても良い。
また、保持板150と走査レンズとが凸状の受け部のみを介して接続されており、保持板150の上面151と走査レンズとが離間している構成例を説明したが、これに限られない。例えば、受け部を設けずに、保持板150の上面151に走査レンズを直に配置する構成をとることもできる。
(8)上記実施の形態では、光ビーム走査装置をタンデム型カラープリンターに適用した場合の構成例を説明したが、これに限られない。光源から発せられた光ビームを、回転するポリゴンミラーにより偏向走査し、偏向後の光ビームを走査レンズにより感光体ドラムや感光体ベルトなどの被走査体の被走査面上に集光させる構成の画像形成装置であれば、例えば複写機、ファクシミリ装置、MFP(Multiple Function Peripheral)等に適用できる。
また、上記実施の形態及び上記変形例の構成をそれぞれ可能な限り組み合わせるとしても良い。
本発明は、光源から発せられた光ビームをポリゴンミラーにより偏向し、偏向後の光ビームを走査レンズにより被走査面上に集光する光ビーム走査装置に広く適用することができる。
1 プリンター
10 光走査ユニット
31 感光体ドラム
33 現像部
100 装置筐体
101 ベースの上面(底面)
102 ベースの下面
103 ベース
111Y、111M、111C、111K 半導体レーザー
120 光偏向部
121 ポリゴンミラー
122 ポリゴンモーター
123 回転軸
131、132、133 走査レンズ
150 保持板
151 保持板の上面
152 保持板の下面
161、162、163、164a、164b、165、166、167 透孔
161a 内側輪郭部分
161b 外側輪郭部分
171、172、173、174 凸部
171a、172a、173a 凸部の中心
181、182、183、186、187 仮想平面
185 走査レンズの光軸線
191a、191b、192、193 受け部
201、202、203 ヒートシンク
211、212、213 放熱フィン
221 ベース上における貫通孔周辺領域
222 外側領域

Claims (21)

  1. 光源から出射された光ビームを、回転するポリゴンミラーにより偏向し、偏向後の光ビームを走査レンズにより被走査面に集光する光ビーム走査装置であって、
    金属製または樹脂製のベースと、
    前記ベースに取着され、前記ポリゴンミラーを回転駆動するモーター部と、
    と、
    前記保持板の第1の主面と前記走査レンズの間に介在し、前記走査レンズが前記保持板の第1の主面から離間した状態で当該保持板と当該走査レンズとを接続する支持部材と
    前記ベースと前記保持板の第2の主面との間に介在し、前記走査レンズが前記ベースから離間した状態で前記ベースと前記保持とを接続する1個以上の固定部材と、
    を備え、
    前記ベースには、
    少なくとも1個の固定部材と前記モーター部との間に、前記モーター部から当該ベースを通って当該固定部材に伝わる熱を迂回させるための貫通孔または溝が設けられており、
    前記保持板を平面視したとき、前記保持板において前記各固定部材と接続されている部位と前記支持部材と接続されている部位とが離間していることを特徴とする光ビーム走査装置。
  2. 前記固定部材が複数個であり、
    前記複数個の固定部材を、前記モーター部からの距離が近い1個以上の固定部材からなる第1グループと、当該第1グループに属する固定部材よりも前記モーター部からの距離が遠い1個以上の別の固定部材からなる第2グループの2つに分けたとき、
    前記第1グループに属する固定部材のそれぞれに対してのみ前記貫通孔または溝が対応して設けられ、前記第2グループに属する固定部材に対しては前記貫通孔と溝のいずれも設けられていないことを特徴とする請求項に記載の光ビーム走査装置。
  3. 前記固定部材の数が3個であり、
    前記モーター部からの距離が最も近い第1の固定部材が前記第1グループに属し、他の第2と第3の固定部材が前記第2グループに属することを特徴とする請求項に記載の光ビーム走査装置。
  4. 前記固定部材の数が4個であり、
    前記モーター部からの距離が近い第1と第2の固定部材が前記第1グループに属し、他の第3と第4の固定部材が前記第2グループに属することを特徴とする請求項に記載の光ビーム走査装置。
  5. 光源から出射された光ビームを、回転するポリゴンミラーにより偏向し、偏向後の光ビームを走査レンズにより被走査面に集光する光ビーム走査装置であって、
    金属製または樹脂製のベースと、
    前記ベースに取着され、前記ポリゴンミラーを回転駆動するモーター部と、
    前記走査レンズを保持する保持部材と、
    前記ベースと前記保持部材との間に介在し、前記走査レンズが前記ベースから離間した状態で前記ベースと前記保持部材とを接続する3個の固定部材と、
    を備え、
    前記保持部材は、板状部材であり、
    前記保持部材の第1の主面側に前記走査レンズが保持され、
    前記保持部材の第2の主面が前記ベースと対向し、
    前記3個の固定部材のそれぞれは、
    前記保持部材の第2の主面と前記ベースとを接続し、
    前記ベースには、
    前記3個の固定部材のうち、前記モーター部からの距離が最も近い第1の固定部材と前記モーター部との間に、前記モーター部から当該ベースを通って当該第1の固定部材に伝わる熱を迂回させるための貫通孔または溝が設けられ、前記第1の固定部材よりも前記モーター部からの距離が遠い第2と第3の固定部材に対しては前記貫通孔と溝のいずれも設けられておらず、
    前記光ビーム走査装置は、さらに、前記保持部材の第1の主面と前記走査レンズとの間に介在し、前記走査レンズが前記保持部材の第1の主面から離間した状態で当該保持部材と当該走査レンズとを接続する支持部材を有し、
    前記保持部材において、前記第1の固定部材と接続されている部位から前記支持部材と接続されている部位までの距離をLa、前記第2の固定部材と接続されている部位から前記支持部材と接続されている部位までの距離をLb1、前記第3の固定部材と接続されている部位から前記支持部材と接続されている部位までの距離をLb2としたとき、La<Lb1且つLa<Lb2の関係を満たすことを特徴とする光ビーム走査装置。
  6. 光源から出射された光ビームを、回転するポリゴンミラーにより偏向し、偏向後の光ビームを走査レンズにより被走査面に集光する光ビーム走査装置であって、
    金属製または樹脂製のベースと、
    前記ベースに取着され、前記ポリゴンミラーを回転駆動するモーター部と、
    前記走査レンズを保持する保持部材と、
    前記ベースと前記保持部材との間に介在し、前記走査レンズが前記ベースから離間した状態で前記ベースと前記保持部材とを接続する4個の固定部材と、
    を備え、
    前記保持部材は、板状部材であり、
    前記保持部材の第1の主面側に前記走査レンズが保持され、
    前記保持部材の第2の主面が前記ベースと対向し、
    前記4個の固定部材のそれぞれは、
    前記保持部材の第2の主面と前記ベースとを接続し、
    前記ベースには、
    前記4個の固定部材のうち、前記モーター部からの距離が近い第1と第2の固定部材のそれぞれに対して、当該固定部材と前記モーター部との間に、前記モーター部から当該ベースを通って当該固定部材に伝わる熱を迂回させるための貫通孔または溝が設けられ、前記第1と第2の固定部材よりも前記モーター部からの距離が遠い第3と第4の固定部材に対しては前記貫通孔と溝のいずれも設けられておらず、
    前記光ビーム走査装置は、さらに、前記保持部材の第1の主面と前記走査レンズとの間に介在し、前記走査レンズが前記保持部材の第1の主面から離間した状態で当該保持部材と当該走査レンズとを接続する支持部材を有し、
    前記保持部材において、前記第1の固定部材と接続されている部位から前記支持部材と接続されている部位までの距離をLa1、前記第2の固定部材と接続されている部位から前記支持部材と接続されている部位までの距離をLa2、前記第3の固定部材と接続されている部位から前記支持部材と接続されている部位までの距離をLb1、前記第4の固定部材と接続されている部位から前記支持部材と接続されている部位までの距離をLb2としたとき、La1<Lb1且つLa1<Lb2且つLa2<Lb1且つLa2<Lb2の関係を満たすことを特徴とする光ビーム走査装置。
  7. 光源から出射された光ビームを、回転するポリゴンミラーにより偏向し、偏向後の光ビームを走査レンズにより被走査面に集光する光ビーム走査装置であって、
    金属製または樹脂製のベースと、
    前記ベースに取着され、前記ポリゴンミラーを回転駆動するモーター部と、
    前記走査レンズを保持する保持部材と、
    前記ベースと前記保持部材との間に介在し、前記走査レンズが前記ベースから離間した状態で前記ベースと前記保持部材とを接続する複数個の固定部材と、
    を備え、
    前記ベースには、
    少なくとも1個の固定部材と前記モーター部との間に、前記モーター部から当該ベースを通って当該固定部材に伝わる熱を迂回させるための貫通孔または溝が設けられており、
    前記保持部材は、板状部材であり、
    前記保持部材の第1の主面側に前記走査レンズが保持され、
    前記保持部材の第2の主面が前記ベースと対向し、
    前記複数個の固定部材のそれぞれは、
    前記保持部材の第2の主面と前記ベースとを接続し、
    前記走査レンズは、主走査方向に沿って長尺状であり、
    前記複数個の固定部材のうち2個の固定部材が主走査方向に直交し且つ前記走査レンズの長手方向中央の位置を通る仮想平面に対して対称な位置に配置されていることを特徴とする光ビーム走査装置。
  8. 光源から出射された光ビームを、回転するポリゴンミラーにより偏向し、偏向後の光ビームを走査レンズにより被走査面に集光する光ビーム走査装置であって、
    金属製または樹脂製のベースと、
    前記ベースに取着され、前記ポリゴンミラーを回転駆動するモーター部と、
    前記走査レンズを保持する保持部材と、
    前記ベースと前記保持部材との間に介在し、前記走査レンズが前記ベースから離間した状態で前記ベースと前記保持部材とを接続する複数個の固定部材と、
    を備え、
    前記ベースには、
    少なくとも1個の固定部材と前記モーター部との間に、前記モーター部から当該ベースを通って当該固定部材に伝わる熱を迂回させるための貫通孔または溝が設けられており、
    前記保持部材は、板状部材であり、
    前記保持部材の第1の主面側に前記走査レンズが保持され、
    前記保持部材の第2の主面が前記ベースと対向し、
    前記複数個の固定部材のそれぞれは、
    前記保持部材の第2の主面と前記ベースとを接続し、
    前記光ビーム走査装置は、さらに、前記保持部材の第1の主面と前記走査レンズとの間に介在し、前記走査レンズが前記保持部材の第1の主面から離間した状態で当該保持部材と当該走査レンズとを接続する1個以上の支持部材を有し、
    前記走査レンズは、主走査方向に沿って長尺状であり、
    前記複数個の固定部材のうち2個の固定部材が主走査方向に直交し且つ前記走査レンズの長手方向中央の位置を通る仮想平面に対して対称な位置に配置されており、
    前記支持部材の数が1個の場合、当該支持部材が前記仮想平面を通る位置に存し、
    前記支持部材の数が複数個の場合、そのうち2個の支持部材が前記仮想平面に対して対称な位置に存することを特徴とする光ビーム走査装置。
  9. 光源から出射された光ビームを、回転するポリゴンミラーにより偏向し、偏向後の光ビームを走査レンズにより被走査面に集光する光ビーム走査装置であって、
    金属製または樹脂製のベースと、
    前記ベースに取着され、前記ポリゴンミラーを回転駆動するモーター部と、
    前記走査レンズを保持する保持部材と、
    前記ベースと前記保持部材との間に介在し、前記走査レンズが前記ベースから離間した状態で前記ベースと前記保持部材とを接続する1個以上の固定部材と、
    を備え、
    前記ベースには、
    少なくとも1個の固定部材と前記モーター部との間に、前記モーター部から当該ベースを通って当該固定部材に伝わる熱を迂回させるための貫通孔または溝が設けられており、
    前記固定部材は、円柱状であり、
    前記貫通孔または溝は、前記ベースの平面視において円弧形状であり、
    前記円柱の中心軸と前記円弧の中心とが同心の関係にあることを特徴とする光ビーム走査装置。
  10. 光源から出射された光ビームを、回転するポリゴンミラーにより偏向し、偏向後の光ビームを走査レンズにより被走査面に集光する光ビーム走査装置であって、
    金属製または樹脂製のベースと、
    前記ベースに取着され、前記ポリゴンミラーを回転駆動するモーター部と、
    前記走査レンズを保持する保持部材と、
    前記ベースと前記保持部材との間に介在し、前記走査レンズが前記ベースから離間した状態で前記ベースと前記保持部材とを接続する1個以上の固定部材と、
    を備え、
    前記ベースには、
    少なくとも1個の固定部材と前記モーター部との間に、前記モーター部から当該ベースを通って当該固定部材に伝わる熱を迂回させるための貫通孔または溝が設けられており、
    前記ベースは板状であり、前記固定部材が接続されている側の主面を第1面、当該第1面とは反対側の主面を第2面としたとき、
    前記少なくとも1個の固定部材に対し、前記ベースを挟んで当該固定部材と対向する当該ベースの第2面の領域にヒートシンクが設けられていることを特徴とする光ビーム走査装置。
  11. 前記ヒートシンクは、板状の放熱フィンを複数枚有し、それぞれの放熱フィンが相互に平行な姿勢で配置されていることを特徴とする請求項10に記載の光ビーム走査装置。
  12. 前記モーター部は、前記ポリゴンミラーに回転駆動力を与えるモーターを含み、
    前記ベースの平面視において、前記貫通孔または溝が細長形状であり、
    前記1個以上の固定部材には、前記貫通孔または溝と前記ヒートシンクとの両方が対応して設けられた特定の固定部材が含まれ、
    当該特定の固定部材に対応して設けられたヒートシンクを構成する複数枚の放熱フィンは、前記モーターの回転軸を通り且つ前記貫通孔または溝の長手方向中央を通る仮想平面に対して相互に平行であることを特徴とする請求項11に記載の光ビーム走査装置。
  13. 前記複数枚の放熱フィンは、
    前記放熱フィンの枚数が偶数枚の場合、前記仮想平面を挟んで一方側と他方側とで同じ枚数に分けられ且つ当該仮想平面から数えて同じ番号になるもの同士が当該仮想平面からの距離が等しくなるような位置関係に配置され、
    前記放熱フィンの枚数が奇数枚の場合、前記仮想平面上に1枚の放熱フィンが位置し、他の2枚以上の放熱フィンが前記偶数枚の場合と同じ位置関係になるように配置されていることを特徴とする請求項12に記載の光ビーム走査装置。
  14. 前記特定の固定部材に対応して前記貫通孔が設けられており、
    前記ベースの平面視において、当該貫通孔が前記仮想平面に対して対称な円弧形状、コの字形状、C字形状、V字形状またはU字形状であり、
    前記ベースの平面視における前記貫通孔の輪郭のうち前記モーター部からの距離が近い方の円弧、コの字、C字、V字またはU字形状の部分を外側輪郭部分、遠い方の円弧、コの字、C字、V字またはU字形状の部分を内側輪郭部分、前記ベース上において当該内側輪郭部分とこれの長手方向一方端と他方端とを結ぶ線分とで囲まれた領域を貫通孔周辺領域、当該貫通孔周辺領域の外側且つ隣接する領域を外側領域としたとき、
    前記特定の固定部材に対応して設けられた複数枚の放熱フィンの少なくとも1枚が、前記貫通孔周辺領域と前記外側領域とを跨るようになる位置に設けられていることを特徴とする請求項12または13に記載の光ビーム走査装置。
  15. 光源から出射された光ビームを、回転するポリゴンミラーにより偏向し、偏向後の光ビームを走査レンズにより被走査面に集光する光ビーム走査装置であって、
    金属製または樹脂製のベースと、
    前記ベースに取着され、前記ポリゴンミラーを回転駆動するモーター部と、
    前記走査レンズを保持する保持部材と、
    前記ベースと前記保持部材との間に介在し、前記走査レンズが前記ベースから離間した状態で前記ベースと前記保持部材とを接続する1個以上の固定部材と、
    を備え、
    前記ベースには、
    少なくとも1個の固定部材と前記モーター部との間に、前記モーター部から当該ベースを通って当該固定部材に伝わる熱を迂回させるための貫通孔または溝が設けられており、
    前記保持部材の熱伝導率が前記ベースの熱伝導率よりも低いことを特徴とする光ビーム走査装置。
  16. 光源から出射された光ビームを、回転するポリゴンミラーにより偏向し、偏向後の光ビームを走査レンズにより被走査面に集光する光ビーム走査装置であって、
    金属製または樹脂製のベースと、
    前記ベースに取着され、前記ポリゴンミラーを回転駆動するモーター部と、
    前記走査レンズを保持する保持部材と、
    前記ベースと前記保持部材との間に介在し、前記走査レンズが前記ベースから離間した状態で前記ベースと前記保持部材とを接続する1個以上の固定部材と、
    を備え、
    前記ベースには、
    少なくとも1個の固定部材と前記モーター部との間に、前記モーター部から当該ベースを通って当該固定部材に伝わる熱を迂回させるための貫通孔または溝が設けられており、
    前記保持部材の線膨張率と前記ベースの線膨張率とが等しいことを特徴とする光ビーム走査装置。
  17. 前記ベースの平面視において、前記貫通孔または溝が細長形状であることを特徴とする請求項1〜10、15、16のいずれか1項に記載の光ビーム走査装置。
  18. 前記貫通孔または溝は、当該貫通孔または溝の長手方向中央部の方が両端部よりも前記モーター部からの距離が近くなるような形状であることを特徴とする請求項17に記載の光ビーム走査装置。
  19. 前記モーター部は、前記ポリゴンミラーに回転駆動力を与えるモーターを有し、
    前記貫通孔または溝は、前記モーターの回転軸を通り且つ当該貫通孔または溝の長手方向中央を通る仮想平面に対して対称な形状であることを特徴とする請求項17または18に記載の光ビーム走査装置。
  20. 前記ベースの平面視において、前記貫通孔または溝が円弧形状、コの字形状、C字形状、V字形状またはU字形状であることを特徴とする請求項1〜8、10〜13、15、16のいずれか1項に記載の光ビーム走査装置。
  21. 感光体を光ビーム走査部により露光走査することにより当該感光体上に潜像を形成し、当該潜像を現像する画像形成装置であって、
    前記光ビーム走査部として、請求項1〜20のいずれか1項に記載の光ビーム走査装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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