JP6835522B2 - 消費量予測装置 - Google Patents
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Description
前記物理量予測手段は、第1物理量予測手段と第2物理量予測手段とをさらに有する。第1物理量予測手段は、例えば、イベントの発生後から所定時間経過後までの第1期間における実測データに基づいて第1残量を予測する。第2物理量予測手段は、例えば、前記第1期間の一部であり前記第1期間よりも短い第2期間における実測データに基づいて第2残量を予測する。イベントは、例えば、災害によるインフラの途絶である。また、イベントの発生後は、イベントの発生から一定期間経過後を含むものである。
前記表示制御手段は、前記第1残量および前記第2残量を対比可能に表示させる。
そして、これらの二つの予測を対比可能に表示することで「予測の幅」を提示することができるので、監視者に今後の資源や備蓄品の使用に関する判断材料を与えることができる。したがって、監視者は、「予測の幅」を考慮して、設備の稼働に関連する資源、または建物内に備蓄される備蓄品の消費量(将来の残量)を調節することができる。
各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
図1を参照して、監視制御システム1の構成について説明する。監視制御システム1は、建物が備える各種建築設備(例えば、発電設備2A、給水設備2B、排水設備2C、受変電設備2D、照明設備2E、空調設備2Fなど)を監視および制御するシステムである。
監視制御システム1は、中央監視装置3と、消費量予測装置4と、警報装置5と、コントローラ6とから構成される。なお、監視制御システム1の構成はこれに限定されず、例えば、コントローラ6は、消費量予測装置4に内包され一つの装置として構成されていてもよい。
設備2は、図示しない建物内に配置されている。中央監視装置3、消費量予測装置4、警報装置5およびコントローラ6の配置場所は、特に限定されずに、建物内に配置されていてもよいし、建物外に配置されていてもよい。
発電設備2Aは、インフラの途絶時に生活や業務に必要な電力を発電するための非常用発電設備である。発電設備2Aは、例えば、発電機21aと、燃料タンク21bとからなる。発電機21aは、機械エネルギーから電気エネルギー(電力)を得る装置である。燃料タンク21bは、発電機21aで使用する燃料を貯蔵するための設備である。燃料タンク21bには、レベル計SAが設置されており、レベル計SAは、燃料タンク21b内の燃料の液面高さを検出する。検出された燃料の液面高さは、残りの燃料量(残燃料量)の算出に使用される。発電設備2Aは、通常時モードでは稼働せずに、災害時モードが選択された際に建物で使用する電力を発電する。
給水設備2Bは、生活や業務に必要な水を供給するための設備であり、例えば、受水槽22aと、給水ポンプ22bと、量水器22cとからなる。受水槽22aは、建物で使用する水(水道水)を一時的に貯蔵するための設備である。受水槽22aには、レベル計SBが設置されており、レベル計SBは、受水槽22a内の水の液面高さを検出する。検出された液面高さは、残りの水量(残水量)の算出に使用される。給水ポンプ22bは、建物内の様々な場所に、受水槽22a内の水を供給するためのものである。量水器22cは、受水槽22aから供給される水の量(給水量)を計測するためのものである。給水設備2Bは、通常時モードにおいて外部から公共上水道を介して上水の供給を受け付け、受水槽22a内に一定量の水が貯蔵されている状態を維持する。そして、給水設備2Bは、災害時モードでは、受水槽22a内に貯蔵された水を建物内に供給する。
排水設備2Cは、生活や業務によって発生した排水を外部に排出するための設備であり、例えば、排水槽23aと、排水ポンプ23bとからなる。排水槽23aは、建物で使用した水(汚水)を一時的に貯蔵するための設備である。排水槽23aには、レベル計SCが設置されており、レベル計SCは、排水槽23a内の汚水の液面高さを検出する。検出された液面高さは、貯蔵可能な残りの容量(残容量)の算出に使用される。排水ポンプ23bは、排水槽23a内の水を外部に排出するためのものである。排水設備2Cは、通常時モードにおいては公共下水道に汚水を排出し、排水槽23a内に一定量の空き空間が存在する状態を維持する。そして、排水設備2Cは、災害時モードでは、排水槽23aの空き空間に建物内で発生した汚水を一時的に貯蔵する。なお、排水設備2Cは、量水器23cをさらに備えて構成されていてもよい。量水器23cは、排水槽23aから排出される水の量(排水量)を計測するためのものであり、例えば、排水の残容量の補正に使用される。
受変電設備2Dは、電力会社から受電した電力を設備2に適した各電圧に変換するための設備である。受変電設備2Dは、災害時モードが選択された際は、コントローラ6からの制御指令によって特定負荷の遮断を行う。
照明設備2Eは、生活や業務に必要な明かりを提供するための設備である。照明設備2Eは、災害時モードが選択された際は、コントローラ6からの制御指令によって消灯または減光して稼働する。
空調設備2Fは、室内の空気の温度・湿度・流量・清浄度等を調節するための設備である。空調設備2Fは、災害時モードが選択された際は、コントローラ6からの制御指令によって、エリアを絞って、または能力を制限して稼働する。
なお、ここでの設備2は例示であって、建物は、熱源設備、換気設備、エレベータ設備、衛生設備などの設備を備えていてもよい。
中央監視装置3は、設備2の監視制御を行なう装置である。ここでの中央監視装置3は、発電設備2A、給水設備2Bおよび排水設備2Cを監視する場合を想定して説明する。中央監視装置3は、設備2の状態(例えば、レベル計SA,SB,SCの計測値)や警報を設備2から収集し、設備2の異常を検出する。以下では、設備2から収集する情報を「設備情報」と呼ぶことにする。そして、中央監視装置3は、収集した設備情報を消費量予測装置4に対して送信する。
中央監視装置3は、例えば、発電設備2Aから発電した電流の計測値、残油量、残油警報などを受信する。また、中央監視装置3は、例えば、給水設備2Bから給水量、残水量、緊急遮断弁情報、減水警報などを受信する。また、中央監視装置3は、例えば、排水設備2Cから排水量、残容量、満水警報などを受信する。また、中央監視装置3は、受変電設備2D、照明設備2E、空調設備2F他への供給状況、運転状態を監視している。
消費量予測装置4は、設備2の稼働に関する資源の消費量を予測することで、設備2の制御を支援する装置である。ここでの支援には、設備2の制御に関する支援も含まれる。設備2の制御に関する支援とは、例えば、設備2の手動での操作を支援することを意図している。消費量予測装置4は、アプリケーションサーバであり、中央監視装置3、警報装置5およびコントローラ6と通信可能に接続されている。
設備情報取得手段41、設備状態予測手段42、表示制御手段43および警報制御手段44は、CPU(Central Processing Unit)によるプログラム実行処理や、専用回路等により実現される。これらの機能がプログラム実行処理により実現する場合、図示しない記憶部には、これらの機能を実現するためのプログラムが格納される。
そして、設備情報取得手段41は、燃料タンク21bの燃料残量、受水槽22aの貯水量および排水槽23aの貯留余量、その他の設備情報を時刻に対応づけて図示しない記憶部に記憶する。
設備状態予測手段42は、例えば、第1物理量予測手段42aと、第2物理量予測手段42bとを備える。第1物理量予測手段42aおよび第2物理量予測手段42bは、共に過去の燃料残量、貯水量および貯留余量から、将来の燃料残量、貯水量および貯留余量を予測するものであるが、予測を行う手法が異なるものである。予測を行う手法が異なるとは、例えば、計算式を異ならせたものであったり、予測を行うための過去の実測データの参照範囲を異ならせたものである。
一方、第2物理量予測手段42bは、例えば、移動平均法によって現在から所定時間だけ過去の期間に測定した実測データ(直近の実測データ)から将来の設備2の状態(燃料残量、貯水量および貯留余量)を予測する。第2物理量予測手段42bによれば、瞬間的な変化を取り入れた局所的な予測が可能になる。
また、第1物理量予測手段42aおよび第2物理量予測手段42bは、第1時点(時刻t)における実測データと第1時点から所定時間経過した第2時点(時刻t+Δt)における実測データとを結んだ直線(減少量の傾き)の延長線上を予測値としてもよい。この場合の所定時間は、任意に設定してよい。
図4(a),(b)の横軸はインフラ途絶時からの経過時間を示し、縦軸は燃料タンク21bの燃料残量および発電機21aの発電量を示している。
また、図4(a),(b)の破線PLは、期間TLにおける燃料残量(すなわち、期間TLにおける燃料の減少量)から第1物理量予測手段42aによって算出された将来の燃料残量を表している。また、破線PSは、期間TSにおける燃料残量(すなわち、期間TSにおける燃料の減少量)から第2物理量予測手段42bによって算出された将来の燃料残量を表している。期間TLは、インフラ途絶から現在までの期間であり、期間TSは、現在から24時間だけ過去の期間である。なお、第1物理量予測手段42aおよび第2物理量予測手段42bは、発電機21aの発電効率を考慮して将来の燃料残量の予測を行ってもよい。
一方、図4(b)では、期間TLにおける燃料の減少傾向に比べて、期間TSにおける燃料の減少傾向は急激である。その為、期間TLに基づく燃料の予測枯渇時期(約4.3日)は、期間TSに基づく燃料の予測枯渇時期(約3.6日)よりも遅くなっている。
警報装置5(図1参照)は、監視者に対して音や光を用いて警報を行う装置である。警報装置5は、消費量予測装置4から警報の要否を受信する。
コントローラ6(図1参照)は、消費量予測装置4によって予測された設備2の予測残量や残り稼働時間に基づいて、設備2を制御する装置である。監視者は、例えば、予測残量や残り稼働時間が運用目標よりも少なければ、さらなる稼働の制限を設備2に対して行う。コントローラ6は、例えば、監視者の操作によって、制御信号を設備2に対して送信する。なお、コントローラ6は、消費量予測装置4に機能的に含まれていてもよい。
図5ないし図8(適宜、図1および図2参照)を参照して、実施形態に係る監視制御システム1の動作について説明する。ここでは、発電設備2Aにおける燃料タンク21bの燃料残量を例に挙げて説明する。監視制御システム1の動作は、主に「平常時モードの処理」と「災害時モードの処理」とからなる。
図5を参照して、平常時モードの処理について説明する。図5は、平常時モードの処理を示すフローチャートの例示である。
設備情報取得手段41は、燃料タンク21bの燃料残量を取得し(ステップS11)、残量の推移をグラフ化して表示装置に表示する(ステップS12)。次に、設備情報取得手段41は、停電状態を検知したか否かを判定する(ステップS13)。停電状態を検知した場合(ステップS13で“Yes”)に、コントローラ6は、停電処理の実行を行い(ステップS16)、平常時モードから災害時モードへのモードの切替えが行われる。これにあわせ、発電設備2Aは稼働を開始する。
図6を参照して、災害時モードの処理における燃料曲線の補正について説明する。図6は、災害時モードの処理(燃料曲線の補正)を示すフローチャートの例示である。図6に示す処理は、発電設備2Aが稼働している期間中、例えば、任意の間隔で繰り返し行われる。
図7を参照して、災害時モードの処理における燃料残量の予測について説明する。図7は、災害時モードの処理(燃料残量の予測)を示すフローチャートの例示である。図7に示す処理は、発電設備2Aが稼働している期間中、例えば、任意の間隔で繰り返し行われる。また、図7に示す処理の順番は図示するものに限定されず、適宜変更することが可能である。
基本情報表示領域81は、主に、設備識別情報表示欄81aと、運転可能予測時間表示欄81bとからなる。設備識別情報表示欄81aは、予測を行う設備2を識別する情報(ここでは、「発電機」)が表示されている。運転可能予測時間表示欄81bには、設備2の残り稼働時間の予測(ここでは、「あと92.7時間」)が表示されている。
グラフの太実線Mは「過去の燃料残量(リットル)」を表し、細実線Nは「過去の発電量(キロワット)」を表している。
グラフの太破線PLは、過去の燃料残量から第1物理量予測手段42aによって算出された将来の燃料残量の予測を表している。また、太破線PSは、過去の燃料残量から第2物理量予測手段42bによって算出された将来の燃料残量の予測を表している。
グラフの細破線Q3Dは、第1運用目標を示すものであり、ここでは、インフラ途絶から3日後に燃料が枯渇する場合を想定している。一点鎖線Q5Dは、第2運用目標を示すものであり、ここでは、インフラ途絶から5日後に燃料が枯渇する場合を想定している。二点鎖線Q7Dは、第3運用目標を示すものであり、ここでは、インフラ途絶から7日後に燃料が枯渇する場合を想定している。
なお、ここでは、設備2として発電設備2Aを例示して説明したが、表示制御手段43は、給水設備2Bや排水設備2Cなどの他の設備についても同様に表示画面を作成する。
そして、本実施形態では、これらの二つの予測を対比可能に表示することで「予測の幅」を提示することができるので、監視者に今後の資源や備蓄品の使用に関する判断材料を与えることができる。したがって、監視者は、「予測の幅」を考慮して、設備の稼働に関連する資源、または建物内に備蓄される備蓄品の消費量(将来の物理量)を調節することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を変えない範囲で実施することができる。実施形態の変形例を以下に示す。
また、二つ以上の予測手法を用いて二本以上の予測線を算出し、予測の総合値として複数の予測線の中央値、平均値などを表示してもよい。
2 設備
2A 発電設備
2B 給水設備
2C 排水設備
3 中央監視装置
4 消費量予測装置
5 警報装置
6 コントローラ
41 設備情報取得手段(物理量取得手段)
42 設備状態予測手段(物理量予測手段)
42a 第1物理量予測手段
42b 第2物理量予測手段
43 表示制御手段
44 警報制御手段
Claims (2)
- 建物が備える設備の稼働に関連する資源、または建物内に備蓄される備蓄品の消費量を予測する消費量予測装置であって、
前記資源または前記備蓄品の残量に関する実測データを取得する物理量取得手段と、
前記実測データに基づいて前記資源または前記備蓄品の将来の残量を予測する物理量予測手段と、
前記残量に関する情報を表示装置に表示させる表示制御手段と、を備え、
前記物理量予測手段は、
イベントの発生後から所定時間経過後までの第1期間における実測データに基づいて第1残量を予測する第1物理量予測手段と、
前記第1期間の一部であり前記第1期間よりも短い第2期間における実測データに基づいて第2残量を予測する第2物理量予測手段と、を有し、
前記表示制御手段は、前記第1残量および前記第2残量を対比可能に表示させる、
ことを特徴とする消費量予測装置。 - 前記第1物理量予測手段は、最小二乗法によって前記第1残量を予測し、
前記第2物理量予測手段は、移動平均法によって前記第2残量を予測する、
ことを特徴とする請求項1に記載の消費量予測装置。
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