JP6848940B2 - 有価成分含有ダストの湿式分級特性の予測方法および湿式分級方法 - Google Patents
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Description
(1)有価成分含有ダストを含む有価成分含有ダストスラリーを湿式分級装置で湿式分級して、有価成分が濃縮したスラリーと有価成分が少ないスラリーとに分離し、前記有価成分含有ダストスラリーから有価成分を除去するに当り、予め、
前記有価成分含有ダストスラリーから所定量のサンプルダストスラリーを採取し、該採取した前記サンプルダストスラリーを、一定の粒径ごとに複数の画分に分画する第一の工程と、
前記分画された複数の画分ごとに、粒子径分布と固形分比率と有価成分濃度とを分析する第二の工程と、
前記分析された粒子径分布と、前記分析された固形分比率と、前記分析された有価成分濃度とから、ダスト全域にわたる、前記粒径と前記有価成分の存在比率との関係及び前記粒径と前記固形分存在比率との関係を算出し、該算出された粒径と有価成分の存在比率との関係及び該算出された粒径と固形分存在比率との関係から、粒径と有価成分の存在比率累積との関係及び粒径と固形分の存在比率累積との関係を算出する第三の工程と、
該算出された粒径と有価成分の存在比率累積との関係及び粒径と固形分の存在比率累積との関係と、前記湿式分級装置の分級能とから、前記有価成分が濃縮されたスラリー側における有価成分の存在比率及び固形分の存在比率とを算出する第四の工程と、
を順次実施して、
得られた前記有価成分が濃縮されたスラリー側における有価成分の存在比率及び固形分の存在比率を、前記有価成分を含有するダストスラリーからの脱有価成分率及び高有価成分含有側固形分存在比率として、前記有価成分を含有するダストスラリーの湿式分級特性を予測することを特徴とする有価成分含有ダストスラリーの湿式分級特性の予測方法。
(2)(1)において、前記湿式分級装置が、湿式サイクロンであることを特徴とする有価成分含有ダストスラリーの湿式分級特性の予測方法。
(3)(1)または(2)において、前記有価成分含有ダストが、亜鉛含有ダストであることを特徴とする有価成分含有ダストスラリーの湿式分級特性の予測方法。
(4)(3)において、前記亜鉛含有ダストが、高炉ダスト、転炉ダスト、電気炉ダストのいずれかであることを特徴とする有価成分含有ダストスラリーの湿式分級特性の予測方法。
(5)有価成分含有ダストを含む有価成分含有ダストスラリーを湿式分級装置で湿式分級して、前記有価成分が濃縮したスラリーと前記有価成分が少ないスラリーとに分離する湿式分級方法であって、
対象とする前記有価成分含有ダストスラリーごとに、予め
前記有価成分含有ダストスラリーから所定量のサンプルダストスラリーを採取し、該採取した前記サンプルダストスラリーを、一定の粒径ごとに複数の画分に分画する第一工程と、
前記分画された複数の画分ごとに、粒子径分布と固形分比率と有価成分濃度とを分析する第二工程と、
前記分析された粒子径分布と固形分存在比率と有価成分濃度とから、ダスト全域にわたる、粒径と有価成分存在比率との関係及び粒径と固形分存在比率との関係を算出し、該算出された粒径と有価成分の存在比率との関係及び粒径と固形分存在比率との関係から、粒径と有価成分の存在比率累積との関係及び粒径と固形分の存在比率累積との関係を算出する第三工程と、
前記得られた、ダスト全域にわたる、粒径と有価成分の存在比率累積との関係及び粒径と固形分の存在比率累積との関係から、湿式分級装置の分級能に応じて、分級後に得られる有価成分が濃縮されたスラリー側における、ダストスラリー全体に対する有価成分の存在比率及び固形分の存在比率をそれぞれ求め、
前記得られた有価成分が濃縮されたスラリー側における、ダストスラリー全体に対する有価成分の存在比率を脱有価成分率とし、前記得られた有価成分が濃縮されたスラリー側における、ダストスラリー全体に対する固形分の存在比率を高有価成分含有側固形分存在比率として、脱有価成分率と高有価成分含有側固形分存在比率の関係曲線を算出する第四工程と、
を順次実施して、算出された前記脱有価成分率と高有価成分含有側固形分存在比率の関係曲線を、対象とする有価成分含有ダストスラリーの湿式分級特性曲線として得て、
前記湿式分級における任意の時期に、湿式分級された前記有価成分が濃縮したスラリーおよび前記有価成分が少ないスラリーについて有価成分濃度および固形分量を分析し、前記有価成分が濃縮したスラリーにおけるダストスラリー全体に対する有価成分の存在比率、固形分の存在比率を算出して、前記有価成分が濃縮したスラリーにおける脱有価成分率と高有価成分含有側固形分存在比率として、前記対象とする有価成分含有ダストスラリーの湿式分級特性曲線と対比して、前記湿式分級の分級状況を判断すること、を特徴とする湿式分級方法。
(6)(5)において、前記湿式分級装置が、湿式サイクロンであることを特徴とする湿式分級方法。
(7)(5)または(6)において、前記有価成分含有ダストが、亜鉛含有ダストであることを特徴とする湿式分級方法。
(8)(7)において、前記亜鉛含有ダストが、高炉ダスト、転炉ダスト、電気炉ダストのいずれかであることを特徴とする湿式分級方法。
(9)有価成分含有ダストを含む有価成分含有ダストスラリーを湿式分級して、前記有価成分が濃縮したスラリーと前記有価成分が少ないスラリーとに分離する湿式分級装置を操業するに当り、
対象とする前記有価成分含有ダストスラリーごとに、予め
前記有価成分含有ダストスラリーから所定量のサンプルダストスラリーを採取し、該採取した前記サンプルダストスラリーを、一定の粒径ごとに複数の画分に分画する第一工程と、
前記分画された複数の画分ごとに、粒子径分布と固形分比率と有価成分濃度とを分析する第二工程と、
前記分析された粒子径分布と固形分存在比率と有価成分濃度とから、ダスト全域にわたる、粒径と有価成分存在比率との関係及び粒径と固形分存在比率との関係を算出し、該算出された粒径と有価成分の存在比率との関係及び粒径と固形分存在比率との関係から、粒径と有価成分の存在比率累積との関係及び粒径と固形分の存在比率累積との関係を算出する第三工程と、
前記得られた、ダスト全域にわたる、粒径と有価成分の存在比率累積との関係及び粒径と固形分の存在比率累積との関係から、湿式分級装置の分級能に応じて、分級後に得られる有価成分が濃縮されたスラリー側における、ダストスラリー全体に対する有価成分の存在比率及び固形分の存在比率をそれぞれ求め、
前記得られた有価成分が濃縮されたスラリー側における、ダストスラリー全体に対する有価成分の存在比率を脱有価成分率とし、前記得られた有価成分が濃縮されたスラリー側における、ダストスラリー全体に対する固形分の存在比率を高有価成分含有側固形分存在比率として、脱有価成分率と高有価成分含有側固形分存在比率の関係曲線を算出する第四工程と、
を順次実施して、算出された前記脱有価成分率と高有価成分含有側固形分存在比率の関係曲線を、対象とする有価成分含有ダストスラリーの湿式分級特性曲線として得て、
前記湿式分級装置の操業時に、湿式分級された前記有価成分が濃縮したスラリーおよび前記有価成分が少ないスラリーについて有価成分濃度および固形分量を分析し、前記有価成分が濃縮したスラリーにおけるダストスラリー全体に対する有価成分の存在比率、固形分の存在比率を算出して、前記有価成分が濃縮したスラリーにおける脱有価成分率と高有価成分含有側固形分存在比率として、前記対象とする有価成分含有ダストスラリーの湿式分級特性曲線と対比して、前記湿式分級装置の操業状態を判断すること、を特徴とする湿式分級装置の操業管理方法。
(10)(9)において、前記湿式分級装置が、湿式サイクロンであることを特徴とする湿式分級装置の操業管理方法。
(11)(9)または(10)において、前記有価成分含有ダストが、亜鉛含有ダストであることを特徴とする湿式分級装置の操業管理方法。
(12)(11)において、前記亜鉛含有ダストが、高炉ダスト、転炉ダスト、電気炉ダストのいずれかであることを特徴とする湿式分級装置の操業管理方法。
まず、製鉄所の製鉄工程から排出されるダストのスラリー(ダストスラリー)を原料とする。製鉄所の製鉄工程から排出されるダストは、亜鉛等の有価成分を含む有価成分含有ダストである。なお、ダストスラリーは、亜鉛等の有価成分を含有するダストを含むスラリーであれば、製鉄所由来ではないものでも適用できる。
この第一の工程では、対象とするダストスラリーから、分画工程用として必要な量を採取し、サンプルダストスラリーとする。採取したサンプルダストスラリーを、一定の粒径ごとに複数の画分に分画する。分画は、原料であるダストスラリーの粒子径分布にもよるが、3〜10段階程度の粒径ごとに分画することが好ましい。画分の分け方(粒径の分け方)については、あまり細かく分けると煩雑さが増し、画分が少ないと精度が低下することは言うまでもない。分画には、篩い、ろ紙等を用いることができ、各種の篩い、ろ紙等を組み合わせて、所定の複数の画分となるように分画することが好ましい。
この第二の工程では、各画分ごとに、粒子径分布、固形分量、有価成分(亜鉛)濃度を分析する。粒子径分布の分析は、乾燥を経ずスラリーのまま実施するため、サンプルはスラリーとして回収する。一方、固形分量、有価成分(亜鉛)濃度の分析は、乾燥させて測定を行うため、乾燥サンプルが必要となる。この場合、スラリーの状態で回収したサンプルを正確に分割し、一部はそのまま粒子径分布分析用サンプルとし、一部を乾燥させ、固形分量、有価成分(亜鉛)濃度の分析用サンプルとしてもよい。あるいは、同様の分画工程を二回行って、粒子径分布分析用サンプル(スラリーサンプル)と固形分量、有価成分(亜鉛)濃度分析用サンプルを得てもよい。
第三の工程では、ダスト全域にわたる、粒径と固形分存在比率との関係及び粒径と有価成分(亜鉛)の存在比率との関係を算出する工程を行う。
第四の工程では、対象とするダストスラリーを所定の湿式分級装置で分級したときに得られる、有価成分が濃縮されたスラリー側における有価成分の存在比率及び固形分の存在比率とを算出する。
図9に示す粒径と固形分存在比率累積の関係および粒径と亜鉛存在比率累積の関係から、分級点が7μm程度の湿式分級装置を用いて分級すれば、対象としたダストスラリーは、細粒側(亜鉛が濃縮されたスラリー側)に、固形分(高亜鉛含有側固形分存在比率)が50%、亜鉛(亜鉛存在比率)が73%、分級されると推察できる。すなわち、細粒側ダストスラリー(亜鉛が濃縮されたスラリー側)は、高亜鉛ダストとして系外に排出され、リサイクルされないことから、対象としたダストスラリーの湿式分級特性(脱亜鉛率、固形分存在比率)は、脱亜鉛率:73%、固形分存在比率:50%であると、予測できることになる。
Claims (8)
- 有価成分含有ダストを含む有価成分含有ダストスラリーを湿式分級装置で湿式分級して、有価成分が濃縮したスラリーと有価成分が少ないスラリーとに分離し、前記有価成分含有ダストスラリーから有価成分を除去するに当り、予め、
前記有価成分含有ダストスラリーから所定量のサンプルダストスラリーを採取し、該採取した前記サンプルダストスラリーを、一定の粒径ごとに複数の画分に分画する第一の工程と、
前記分画された複数の画分ごとに、粒子径分布と固形分比率と有価成分濃度とを分析する第二の工程と、
前記分析された粒子径分布と、前記分析された固形分比率と、前記分析された有価成分濃度とから、ダスト全域にわたる、前記粒径と前記有価成分の存在比率との関係及び前記粒径と前記固形分存在比率との関係を算出し、該算出された粒径と有価成分の存在比率との関係及び該算出された粒径と固形分存在比率との関係から、粒径と有価成分の存在比率累積との関係及び粒径と固形分の存在比率累積との関係を算出する第三の工程と、
該算出された粒径と有価成分の存在比率累積との関係及び粒径と固形分の存在比率累積との関係と、前記湿式分級装置の分級能とから、前記有価成分が濃縮されたスラリー側における有価成分の存在比率及び固形分の存在比率とを算出する第四の工程と、
を順次実施して、
得られた前記有価成分が濃縮されたスラリー側における有価成分の存在比率及び固形分の存在比率を、前記有価成分を含有するダストスラリーからの脱有価成分率及び高有価成分含有側固形分存在比率として、前記有価成分を含有するダストスラリーの湿式分級特性を予測することを特徴とする有価成分含有ダストスラリーの湿式分級特性の予測方法。 - 前記湿式分級装置が、湿式サイクロンであることを特徴とする請求項1に記載の有価成分含有ダストスラリーの湿式分級特性の予測方法。
- 前記有価成分含有ダストが、亜鉛含有ダストであることを特徴とする請求項1または2に記載の有価成分含有ダストスラリーの湿式分級特性の予測方法。
- 前記亜鉛含有ダストが、高炉ダスト、転炉ダスト、電気炉ダストのいずれかであることを特徴とする請求項3に記載の有価成分含有ダストスラリーの湿式分級特性の予測方法。
- 有価成分含有ダストを含む有価成分含有ダストスラリーを湿式分級装置で湿式分級して、前記有価成分が濃縮したスラリーと前記有価成分が少ないスラリーとに分離する湿式分級方法であって、
対象とする前記有価成分含有ダストスラリーごとに、予め
前記有価成分含有ダストスラリーから所定量のサンプルダストスラリーを採取し、該採取した前記サンプルダストスラリーを、一定の粒径ごとに複数の画分に分画する第一工程と、
前記分画された複数の画分ごとに、粒子径分布と固形分比率と有価成分濃度とを分析する第二工程と、
前記分析された粒子径分布と固形分存在比率と有価成分濃度とから、ダスト全域にわたる、粒径と有価成分存在比率との関係及び粒径と固形分存在比率との関係を算出し、該算出された粒径と有価成分の存在比率との関係及び粒径と固形分存在比率との関係から、粒径と有価成分の存在比率累積との関係及び粒径と固形分の存在比率累積との関係を算出する第三工程と、
前記得られた、ダスト全域にわたる、粒径と有価成分の存在比率累積との関係及び粒径と固形分の存在比率累積との関係から、湿式分級装置の分級能に応じて、分級後に得られる有価成分が濃縮されたスラリー側における、ダストスラリー全体に対する有価成分の存在比率及び固形分の存在比率をそれぞれ求め、
前記得られた有価成分が濃縮されたスラリー側における、ダストスラリー全体に対する有価成分の存在比率を脱有価成分率とし、前記得られた有価成分が濃縮されたスラリー側における、ダストスラリー全体に対する固形分の存在比率を高有価成分含有側固形分存在比率として、脱有価成分率と高有価成分含有側固形分存在比率の関係曲線を算出する第四工程と、
を順次実施して、算出された前記脱有価成分率と高有価成分含有側固形分存在比率の関係曲線を、対象とする有価成分含有ダストスラリーの湿式分級特性曲線として得て、
前記湿式分級における任意の時期に、湿式分級された前記有価成分が濃縮したスラリーおよび前記有価成分が少ないスラリーについて有価成分濃度および固形分量を分析し、前記有価成分が濃縮したスラリーにおけるダストスラリー全体に対する有価成分の存在比率、固形分の存在比率を算出して、前記有価成分が濃縮したスラリーにおける脱有価成分率と高有価成分含有側固形分存在比率として、前記対象とする有価成分含有ダストスラリーの湿式分級特性曲線と対比して、前記湿式分級の分級状況を判断すること、を特徴とする湿式分級方法。 - 前記湿式分級装置が、湿式サイクロンであることを特徴とする請求項5に記載の湿式分級方法。
- 前記有価成分含有ダストが、亜鉛含有ダストであることを特徴とする請求項5または6に記載の湿式分級方法。
- 前記亜鉛含有ダストが、高炉ダスト、転炉ダスト、電気炉ダストのいずれかであることを特徴とする請求項7に記載の湿式分級方法。
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