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JP6850779B2 - 赤色蛍光体、発光素子、発電素子、および発光装置 - Google Patents
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赤色蛍光体、発光素子、発電素子、および発光装置 Download PDF

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Description

本発明は、赤色の可視光を発光する蛍光体に関し、特に従来よりも長波長光源からの励起でも優れた発光特性を呈する赤色蛍光体およびそれを使用した発光素子、発電素子、および発光装置に関する。
赤色の可視光を発光する蛍光体(赤色蛍光体)は、これまでUV-C(波長 200−280nm)の紫外線領域の励起源(例えば254nm)によって発光するものが知られている。このようなUV-C紫外線領域の励起源としては、これまで主に水銀が用いられてきたが、環境保護の観点から、水銀を用いることは実用的ではなくなってきている。また、実用的な側面からも、水銀以外の適切なUV-C紫外線領域の励起源は現在見当たらない。そのため、UV-C紫外線領域よりも長波長領域の励起源によって赤色を発光できるような赤色蛍光体が強く望まれている。また、赤色蛍光体は、短い波長の太陽光の紫外線や青色成分を長波長の赤色〜深赤色の光に変換でき、波長変換材料として太陽電池の発電効率を向上することが期待できる。
このような従来の赤色蛍光体としては、フッ化物や酸化物を原料に含む蛍光体が知られている。例えば、一般式(k−x)MgO・xAF・GeO:yMn4+(ただし、式中、kは2.8〜5の実数であり、xは0.1〜0.7の実数であり、yは0.005〜0.015の実数であり、AはCa、Sr、Ba、Zn、またはこれらの混合物である。)で表される蛍光体が知られている(特許文献1参照)。
また、フッ化物以外のハロゲン化物も原料とする蛍光体として、一般式(x−a)MgO・aMe1O・yMgF2・bMe2Hal2・(1−c)GeO2・cMtO2:Mn4+(ただし1.5<x≦4、0.5<y≦2、0<z≦0.1、y<x)で表される蛍光体も知られている(特許文献2参照)。
また、不等価希土類を含む化合物を原料とする蛍光体として、一般式(x−a−b)MgO・aMO・bM1.5・yMgF・fM・(1−g)GeO・gM1.5:zMn4+(式中、x、y、z、a、b、f及びgは、1.144≦x≦11.0、0<y<1.597、0<z<0.1、0<a<1.0、0≦b≦1.0、0<f≦2.0、0≦g<0.484、1.144<(x−a−b)を満たし、さらに、b及びgは、b+g≠0を満たし、Mは、Ca、Sr、Ba及びZnからなる群より選択される少なくとも1種の元素であり、Mは、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLuからなる群より選択される少なくとも1種の元素であり、Mは、Mg、Ca、Sr、Ba及びZnからなる群より選択される少なくとも1種の元素であり、Mは、B、Al、Ga及びInからなる群より選択される少なくとも1種の元素であり、Xは、F、Cl、Br及びIからなる群より選択される少なくとも1種の元素である。ただし、Mは、MgFではない。)で表される蛍光体も知られている(特許文献3参照)。
特開2008−202044号公報 特開2011−6501号公報 特開2016−145316号公報
しかし、従来の赤色蛍光体では、各種原料化合物の配合比率の最適化を図ることによって、UV-C紫外線領域よりも長波長領域の励起源によっても赤色を呈することが意図されてはいるものの、実用化できるまでの十分な発光強度が得られていないという課題があった。
本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、UV-C紫外線領域よりも長波長領域の励起源であっても優れた発光特性を発揮できる新しいタイプの赤色蛍光体の提供を目的とする。
本発明者らは、鋭意研究の結果、赤色蛍光体の原料構成として、従来と異なって不等価ハロゲン化物を高配合させ、従来には無い配合条件で蛍光体を合成したところ、従来よりも長波長の励起源であっても優れた赤色の可視光を発光することを見出し、本発明を導き出した。
すなわち、本願に開示する赤色蛍光体は、一般式(x−a)MgO・aM・yMgF・(y−b)MeX・(1−f−g)GeO・fM2.5gM:zMn4+(Meは、アルカリ土類金属およびZnからなる群から選択される少なくとも1つであり、Mは、希土類元素および第13族元素からなる群から選択される少なくとも1つであり、Mは、P、As、Sb、V、Nb、およびTaからなる群から選択される少なくとも1つであり、Mは、AlおよびGaからなる群から選択される少なくとも1つであり、Xは、ハロゲン元素であり、2≦x≦4、0.3≦y≦2、0.005≦z≦0.5、0≦a≦0.5、0≦b≦1、0≦f<0.5、0≦g<0.5)で表され、近紫外線または青色可視光を照射することにより励起されて赤色の可視光を発光するものである。
また、本願に開示する発光素子は、上記赤色蛍光体を備えるものである。また、本願に開示する発電素子は、上記赤色蛍光体を備えるものである。また、本願に開示する発光装置は、上記赤色蛍光体を備えるものである。
本発明の実施例1、2に係る赤色蛍光体のX線回折パターン結果を示す。 本発明の実施例3、10に係る赤色蛍光体のX線回折パターン結果を示す。 本発明の実施例13、16に係る赤色蛍光体のX線回折パターン結果を示す。 本発明の実施例18、21に係る赤色蛍光体のX線回折パターン結果を示す。 本発明の比較例1に係る赤色蛍光体のX線回折パターン結果を示す。
本発明に係る赤色蛍光体は、一般式(x−a)MgO・aM・yMgF・(y−b)MeX・(1−f−g)GeO・fM2.5gM:zMn4+(Meは、アルカリ土類金属およびZnからなる群から選択される少なくとも1つであり、Mは、希土類元素および第13族元素からなる群から選択される少なくとも1つであり、Mは、P、As、Sb、V、Nb、およびTaからなる群から選択される少なくとも1つであり、Mは、AlおよびGaからなる群から選択される少なくとも1つであり、Xは、ハロゲン元素であり、2≦x≦4、0.3≦y≦2、0.005≦z≦0.5、0≦a≦0.5、0≦b≦1、0≦f<0.5、0≦g<0.5)で表され、近紫外線または青色可視光を照射することにより励起されて赤色の可視光を発光するものである。
励起源として照射される近紫外線とは、波長200nm以上の通常の近紫外線領域であれば特に限定されないが、例えば、波長領域370nm〜420nmの近紫外線、例えば410nmの近紫外線を用いることができる。
励起源として照射される青色可視光とは、通常の青色可視光であれば特に限定されないが、例えば、波長領域440〜460nmの青色可視光、例えば450nmの青色可視光を用いることができる。
本発明に係る赤色蛍光体は、このような近紫外線または青色可視光を照射することによって、波長領域650nm〜700nmの発光ピークを有する赤色の可視光が発光される。
このように、本発明に係る赤色蛍光体が発光する赤色の可視光とは、赤色〜深赤色の可視光として示される。
Meは、アルカリ土類金属およびZnからなる群から選択される少なくとも1つであり、好ましくは、Ca、Sr、Ba、Znからなる群から選択される少なくとも1つであり、例えば、Srを用いることができる。
は、希土類元素および第13族元素からなる群から選択される少なくとも1つである。
希土類元素は、第3族元素とランタノイド元素から構成される元素群の総称である。第3族元素としては、ScおよびYが含まれる。ランタノイド元素としては、Lu、Gd、Sm、Ce、Pr、Nd、Tbなどが含まれるが、好ましくは、Lu、Gd、Smである。
第13族元素としては、B、Al、Ga、およびInが挙げられ、このうち好ましくは、Al、GaおよびInである。
このようなことから、Mは、好適には、Al、Ga、Sc、In、Y、Lu、Gd、およびSmからなる群から選択される少なくとも1つである。
Xは、ハロゲン元素であれば特に限定されないが、好適には、FまたはClである。
が、イオン半径が小さい元素(例えばAl)を用いるには近紫外線を用いて照射することがより好ましく、イオン半径が大きい元素(例えばSc)を用いるにつれて、次第に励起光源の波長領域を長波長化させて、青色可視光を用いて照射することがより好ましく、効率的により強い発光強度の赤色発光を得ることができる。
は、P、As、Sb、V、Nb、およびTaからなる群から選択される少なくとも1つであり、特に限定されないが、例えば、P、Sb、またはVを用いることができる。
は、AlおよびGaからなる群から選択される少なくとも1つである。
本発明に係る赤色蛍光体は、他の公知の蛍光体と組み合わせることによって、各種光源として利用することができる。この他にも、発光素子、発電素子、発光装置などに含めて幅広く利用することが可能である。
本発明に係る赤色蛍光体は、従来よりもより長い波長(UV-C紫外線領域よりも長波長)の励起光源で強い発光強度が発揮される(後述の実施例参照)。このように従来では得られなかった優れた効果を生じるメカニズムは未だ詳細には解明されていないが、本発明に係る赤色蛍光体が、発光センターMn4+のd-d遷移確率を影響する配位環境の歪みを誘導・制御することを着眼し、原料化合物において従来と比べて、等価酸化物よりも不等価ハロゲン化物を高比率で配合した結果、本発明に係る赤色蛍光体の各構成元素が最適なバランスで配合され、より長波長で赤色の可視光を発光するのに適した結晶構造が形成されているものと推察される。
このような本発明に係る赤色蛍光体の好適な一態様としては、f=0の場合として、一般式(x−a)MgO・aM・yMgF・(y−b)MeX・(1−g)GeO・gM:zMn4+として表されるものが挙げられ、近紫外線または青色可視光を照射することにより励起されて赤色の可視光を発光する。
また、このような本発明に係る赤色蛍光体の好適な一態様としては、a=0の場合として、一般式xMgO・yMgF・(y−b)MeX・(1−f−g)GeO・fM2.5gM:zMn4+として表されるものが挙げられ、近紫外線または青色可視光を照射することにより励起されて赤色の可視光を発光し、特に、青色可視光を照射することにより励起されて、より効率的に赤色の可視光を発光する。
上記一般式で示される各構成元素の組成比は、出発原料の原料モル組成比から定められるものである。例えば、(x−a)は、出発原料におけるMgOの原料モル組成比を表しており、aは、出発原料におけるMの原料モル組成比を表している。また、本発明に係る赤色蛍光体は、他の公知の蛍光体と組み合わせて相補的な特性をもって重畳的な発光を行うことが可能となる。
このような優れた特性を有する本発明に係る赤色蛍光体を合成する方法は、特に限定されないが、例えば、原料の構成元素の金属元素についてその金属源を乾式或いは湿式法を用いて均一混合し、それを酸化雰囲気で焼成することにより製造することができる。
原料化合物については、本発明に係る赤色蛍光体の上記一般式で表される構成元素(例えば、MgOやAlF等)で示される化合物を、上記一般式で表される配合モル比率で配合させることによって、所望とする構成元素の赤色蛍光体が得られる。
本発明に係る赤色蛍光体の合成方法としては、例えば、セルフフラックス反応を主反応として合成することができる。即ち、原料化合物であるハロゲン源が焼成反応のフラックスとなり、本発明の優れた効果を損なわない範囲内で、各原料化合物を過剰に仕込むことによって本発明の優れた特性が得られやすくなる。当該過剰分による合成物の組成を事前に見極めておくことが望ましい。
本発明に係る赤色蛍光体は、当該赤色蛍光体を備える発光素子としても利用することができる。また、本発明に係る赤色蛍光体は、当該赤色蛍光体を備える発電素子としても利用することができる。また、本発明に係る赤色蛍光体は、当該赤色蛍光体を備える発光装置としても利用することができる。さらに、本発明に係る赤色蛍光体の配合率を調整することによって、当該赤色蛍光体に係る波長帯域および波長強度を制御することとなり、得られる白色光の色温度を自在に調整することができる。当該調整によって、例えば、同じ白色光であっても、青みを帯びた蛍光色に近い白色光から、橙色を帯びた電球色に近い白色光まで、選択的に得ることが可能となる。
本発明に係る赤色蛍光体は、発光素子や発電素子や発光装置の構成材料として用いることができる。例えば、本発明に係る発光装置の一態様としては、本発明に係る赤色蛍光体と、近紫外線または青色可視光を発光する発光素子を含んで構成することができる。本発明に係る赤色蛍光体が、発光素子から近紫外線または青色可視光を照射されることによって、赤色〜深赤色の可視光を発光する装置を構成することができる。または、この赤色蛍光体を用いた発光素子と熱電素子(例えば、太陽電池)との組み合わせ装置を構成することが出来る。
本発明の特徴を更に明らかにするため、以下に実施例を示すが、本発明はこれらの実施例によって制限されるものではない。
以下に示す各実施例では、上述した一般式(x−a)MgO・aM・yMgF・(y−b)MeX・(1−f−g)GeO・fM2.5gM:zMn4+の蛍光体を合成し、その発光特性を確認した。また、比較例として、各実施例とは異なる構成で、同じく酸化物およびハロゲン化物を原料とする蛍光体も作成し、各実施例との特性比較を行った。
(実施例1)
(蛍光体:3.2MgO・0.1AlF3・0.5MgF2・0.2SrF2・GeO2・0.01Mn)
原料として、MgO、AlF3、MgF2、SrF2、GeO2、MnCO3をモル比で3.2MgO・0.1AlF3・0.5MgF2・0.2SrF2・GeO2・0.01Mnになるように秤量し、乳鉢を用いて混合した。この混合物をアルミナ製坩堝にいれ、電気炉に大気中1000℃で2時間保持後、粉砕・篩分けをし、さらに大気雰囲気中、1150℃で5時間保持することにより焼成した。焼成物を水洗浄、乾燥、分級処理後、実施例1に該当する赤色蛍光体を得た。線源がCuKα線のX線回折装置(XRD6100、島津製作所社製)を用いてX線回折パターンを測定した。蛍光分光光度計(FP6500、JASCO社製)で波長410nm励起および450nm励起による発光特性を測定した。レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置 (LP-920、堀場製作所製)を用いて、粒度分布を測定した。
(実施例2)
(蛍光体:3.3MgO・0.1AlF3・0.4MgF2・0.2SrF2・GeO2・0.01Mn)
原料として、MgO、AlF3、MgF2、SrF2、GeO2、MnCO3をモル比で3.3MgO・0.1AlF3・0.4MgF2・0.2SrF2・GeO2・0.01Mnになるように秤量し、後は上述の実施例1と同様に、赤色蛍光体を製造し、そのX線回折パターンおよび発光特性を得た。
(実施例3)
(蛍光体:3.3MgO・0.1AlF3・0.6MgF2・GeO2・0.01Mn)
原料として、MgO、AlF3、MgF2、GeO2、MnCO3をモル比で3.3MgO・0.1AlF3・0.6MgF2・GeO2・0.01Mnになるように秤量し、後は上述の実施例1と同様に、赤色蛍光体を製造し、そのX線回折パターンおよび発光特性を得た。
(実施例4)
(蛍光体:3.4MgO・0.1AlF3・0.6MgF2・GeO2・0.01Mn)
原料として、MgO、AlF3、MgF2、GeO2、MnCO3をモル比で3.4MgO・0.1AlF3・0.6MgF2・GeO2・0.01Mnになるように秤量し、後は上述の実施例1と同様に、赤色蛍光体を製造し、そのX線回折パターンおよび発光特性を得た。
(実施例5)
(蛍光体:3.1MgO・0.1AlF3・0.6MgF2・0.2SrCl2・GeO2・0.01Mn)
原料として、MgO、AlF3、MgF2、SrCl2、GeO2、MnCO3をモル比で3.1MgO・0.1AlF3・0.6MgF2・0.2SrCl2・GeO2・0.01Mnになるように秤量し、後は上述の実施例1と同様に、赤色蛍光体を製造し、そのX線回折パターンおよび発光特性を得た。
(実施例6)
(蛍光体:3.2MgO・0.2AlF3・0.6MgF2・GeO2・0.01Mn)
原料として、MgO、AlF3、MgF2、GeO2、MnCO3をモル比で3.2MgO・0.2AlF3・0.6MgF2・GeO2・0.01Mnになるように秤量し、後は上述の実施例1と同様に、赤色蛍光体を製造し、そのX線回折パターンおよび発光特性を得た。
(実施例7)
(蛍光体:2.9MgO・0.5AlF3・0.6MgF2・GeO2・0.01Mn)
原料として、MgO、AlF3、MgF2、GeO2、MnCO3をモル比で2.9MgO・0.5AlF3・0.6MgF2・GeO2・0.01Mnになるように秤量し、後は上述の実施例1と同様に、赤色蛍光体を製造し、そのX線回折パターンおよび発光特性を得た。
(実施例8)
(蛍光体:2.4MgO・AlF3・0.6MgF2・GeO2・0.01Mn)
原料として、MgO、AlF3、MgF2、GeO2、MnCO3をモル比で2.4MgO・AlF3・0.6MgF2・GeO2・0.01Mnになるように秤量し、後は上述の実施例1と同様に、赤色蛍光体を製造し、そのX線回折パターンおよび発光特性を得た。
(実施例9)
(蛍光体:2.65MgO・0.5MgF2・0.2SrF2・0.2SrCl2・0.9GeO2・0.05VO2.5・0.05AlF3・0.02Mn)
原料として、MgO、MgF2、SrF2、SrCl2、GeO2、VO2.5、AlF3、MnCO3をモル比で2.65MgO・0.5MgF2・0.2SrF2・0.2SrCl2・0.9GeO2・0.05VO2.5・0.05AlF3・0.02Mnになるように秤量し、後は上述の実施例1と同様に、赤色蛍光体を製造し、そのX線回折パターンおよび発光特性を得た。
(実施例10)
(蛍光体:2.65MgO・0.5MgF2・0.2SrF2・0.2SrCl2・0.9GeO2・0.05PO2.5・0.05AlF3・0.02Mn)
原料として、MgO、MgF2、SrF2、SrCl2、GeO2、PO2.5、AlF3、MnCO3をモル比で2.65MgO・0.5MgF2・0.2SrF2・0.2SrCl2・0.9GeO2・0.05PO2.5・0.05AlF3・0.02Mnになるように秤量し、後は上述の実施例1と同様に、赤色蛍光体を製造し、そのX線回折パターンおよび発光特性を得た。
(実施例11)
(蛍光体:2.65MgO・0.5MgF2・0.2SrF2・0.2SrCl2・0.9GeO2・0.05SbO2.5・0.05AlF3・0.02Mn)
原料として、MgO、MgF2、SrF2、SrCl2、GeO2、SbO2.5、AlF3、MnCO3をモル比で2.65MgO・0.5MgF2・0.2SrF2・0.2SrCl2・0.9GeO2・0.05SbO2.5・0.05AlF3・0.02Mnになるように秤量し、後は上述の実施例1と同様に、赤色蛍光体を製造し、そのX線回折パターンおよび発光特性を得た。
(実施例12)
(蛍光体:2.65MgO・0.5MgF2・0.2SrF2・0.2SrCl2・0.8GeO2・0.1PO2.5・0.1AlF3・0.02Mn)
原料として、MgO、MgF2、SrF2、SrCl2、GeO2、SbO2.5、AlF3、MnCO3をモル比で2.65MgO・0.5MgF2・0.2SrF2・0.2SrCl2・0.8GeO2・0.1PO2.5・0.05AlF3・0.02Mnになるように秤量し、後は上述の実施例1と同様に、赤色蛍光体を製造し、そのX線回折パターンおよび発光特性を得た。
(比較例1)
(3.5MgO・0.5MgF2・GeO2: Mn)
原料として、MgO、MgF2、GeO2、MnCO3をモル比で3.5MgO・0.5MgF2・GeO2: Mnになるように秤量し、後は上述の実施例1と同様に、赤色蛍光体を製造し、そのX線回折パターンおよび発光特性を得た。
また、上記の各実施例および比較例1により得られた蛍光体のX線回折パターンでは、いずれも異相が認められず、高品位な結晶が形成されたことが確認された。
上記の実施例1〜12および比較例1により得られた蛍光体の発光特性を以下の表に示す(以降、図や表中においては、Jは実施例を指し、Hは比較例を指す)。
Figure 0006850779
また、上記の実施例1〜12および比較例1の蛍光体において、一般式(x−a)MgO・aM・yMgF・(y−b)MeX・(1−f−g)GeO・fM2.5gM:zMn4+として定義された変数を以下の表に示す。
Figure 0006850779
(実施例13)
(蛍光体:3.275MgO・0.025ScF3・0.5MgF2・0.2SrF2・0.975GeO2・0.025AlF3・0.01Mn)
原料として、MgO、ScF3、MgF2、SrF2、GeO2、AlF3、MnCO3をモル比で3.275MgO・0.025ScF3・0.5MgF2・0.2SrF2・0.975GeO2・0.025AlF3・0.01Mnになるように秤量し、後は上述の実施例1と同様に、赤色蛍光体を製造し、そのX線回折パターンおよび発光特性を得た。
(実施例14)
(蛍光体:3.25MgO・0.05ScF3・0.5MgF2・0.2SrF2・0.95GeO2・0.05AlF3・0.01Mn)
原料として、MgO、ScF3、MgF2、SrF2、GeO2、AlF3、MnCO3をモル比で3.25MgO・0.05ScF3・0.5MgF2・0.2SrF2・0.95GeO2・0.05AlF3・0.01Mnになるように秤量し、後は上述の実施例1と同様に、赤色蛍光体を製造し、そのX線回折パターンおよび発光特性を得た。
(実施例15)
(蛍光体:3.225MgO・0.075ScF3・0.5MgF2・0.2SrF2・0.925GeO2・0.075AlF3・0.01Mn)
原料として、MgO、ScF3、MgF2、SrF2、GeO2、AlF3、MnCO3をモル比で3.225MgO・0.075ScF3・0.5MgF2・0.2SrF2・0.925GeO2・0.075AlF3・0.01Mnになるように秤量し、後は上述の実施例1と同様に、赤色蛍光体を製造し、そのX線回折パターンおよび発光特性を得た。
(実施例16)
(蛍光体:3.2MgO・0.1ScF3・0.5MgF2・0.2SrF2・0.9GeO2・0.1AlF3・0.01Mn)
原料として、MgO、ScF3、MgF2、SrF2、GeO2、AlF3、MnCO3をモル比で3.2MgO・0.1ScF3・0.5MgF2・0.2SrF2・0.9GeO2・0.1AlF3・0.01Mnになるように秤量し、後は上述の実施例1と同様に、赤色蛍光体を製造し、そのX線回折パターンおよび発光特性を得た。
(実施例17)
(蛍光体:2.9MgO・0.125ScF3・0.5MgF2・0.2SrF2・0.3SrCl2・0.925GeO2・0.075AlF3・0.02Mn)
原料として、MgO、ScF3、MgF2、SrF2、SrCl2、GeO2、AlF3、MnCO3をモル比で2.9MgO・0.125ScF3・0.5MgF2・0.2SrF2・0.3SrCl2・0.925GeO2・0.075AlF3・0.02Mnになるように秤量し、後は上述の実施例1と同様に、赤色蛍光体を製造し、そのX線回折パターンおよび発光特性を得た。
(実施例18)
(蛍光体:2.8MgO・0.125ScF3・0.5MgF2・0.2SrF2・0.375SrCl2・0.875GeO2・0.125AlF3・0.02Mn)
原料として、MgO、ScF3、MgF2、SrF2、SrCl2、GeO2、AlF3、MnCO3をモル比で2.8MgO・0.125ScF3・0.5MgF2・0.2SrF2・0.375SrCl2・0.875GeO2・0.125AlF3・0.02Mnになるように秤量し、後は上述の実施例1と同様に、赤色蛍光体を製造し、そのX線回折パターンおよび発光特性を得た。
(実施例19)
(蛍光体:3.1MgO・0.2ScF3・0.5MgF2・0.2SrF2・0.8GeO2・0.2AlF3・0.01Mn)
原料として、MgO、ScF3、MgF2、SrF2、GeO2、AlF3、MnCO3をモル比で3.1MgO・0.2ScF3・0.5MgF2・0.2SrF2・0.8GeO2・0.2AlF3・0.01Mnになるように秤量し、後は上述の実施例1と同様に、赤色蛍光体を製造し、そのX線回折パターンおよび発光特性を得た。
(実施例20)
(蛍光体:2.6MgO・0.5ScF3・0.5MgF2・0.2SrF2・0.5GeO2・0.5AlF3・0.01Mn)
原料として、MgO、ScF3、MgF2、SrF2、GeO2、AlF3、MnCO3をモル比で2.6MgO・0.5ScF3・0.5MgF2・0.2SrF2・0.5GeO2・0.5AlF3・0.01Mnになるように秤量し、後は上述の実施例1と同様に、赤色蛍光体を製造し、そのX線回折パターンおよび発光特性を得た。
(実施例21)
(蛍光体:3.075MgO・0.025ScF3・0.7MgF2・0.2SrCl2・0.975GeO2・0.025AlF3・0.01Mn)
原料として、MgO、ScF3、MgF2、SrCl2、GeO2、AlF3、MnCO3をモル比で3.075MgO・0.025ScF3・0.7MgF2・0.2SrCl2・0.975GeO2・0.025AlF3・0.01Mnになるように秤量し、後は上述の実施例1と同様に、赤色蛍光体を製造し、そのX線回折パターンおよび発光特性を得た。
上記の実施例13〜21および比較例1により得られた蛍光体の発光特性を以下の表に示す。
Figure 0006850779
また、上記の実施例13〜21および比較例1の蛍光体において、一般式(x−a)MgO・aM・yMgF・(y−b)MeX・(1−f−g)GeO・fM2.5gM:zMn4+として定義された変数を以下の表に示す。
Figure 0006850779
上記各実施例で得られたX線回折パターンのうち、本実施例1、2、3、10、13、16、18、および21に係る赤色蛍光体の結果を、各々順に、図1〜図4に示すとともに、比較例1に係る赤色蛍光体の結果を図5に示す。得られた蛍光体のX線回折パターンから、得られた蛍光体において、いずれも異相は認められず、高品位な結晶が形成されたことが確認された。
得られた結果から、特に、本実施例1〜8(J1〜J8)に係る赤色蛍光体では、f=0の場合に該当することから、一般式としては(x−a)MgO・aM・yMgF・(y−b)MeX・(1−g)GeO・gM:zMn4+と表され、410nm励起および450nm励起のいずれでも優れた発光強度を発揮することが確認され、近紫外線または青色可視光のいずれの光源でも照射することにより励起されて優れた発光強度の赤色の可視光を発光することが確認された。
得られた結果から、特に、本実施例9〜12(J9〜J12)に係る赤色蛍光体では、a=0の場合に該当することから、一般式としてはxMgO・yMgF・(y−b)MeX・(1−f−g)GeO・fM2.5gM:zMn4+と表され、410nm励起および450nm励起のいずれでも優れた発光強度を発揮しており、450nm励起(青色可視光領域)における発光強度の相対比率がより優れていたことから、近紫外線または青色可視光のいずれの光源でも特に限定されないが、より好適には、青色可視光を照射することにより励起されて優れた発光強度の赤色の可視光を発光することが確認された。
得られた結果から、本実施例13〜18(J13〜J18)に係る赤色蛍光体では、Mgサイトのみならず全サイトにハロゲン化物をさらに高配合したものであり、実施例1〜12よりさらに向上されて、410nm励起および450nm励起のいずれでも優れた発光強度を発揮することが確認され、近紫外線または青色可視光のいずれの光源でも照射することにより励起されて優れた発光強度の赤色の可視光を発光することが確認された。
得られた結果から、本実施例の赤色蛍光体の発光によって、高い発光強度を有する赤色発光が近紫外線または青色可視光の励起によって得られることが確認された。このことから、従来よりも長波長の励起で高い発光強度を有する赤色発光が得られることが確認された。

Claims (6)

  1. 一般式(x−a)MgO・aM・yMgF・(y−b)MeX・(1−f−g)GeO・fM2.5gM:zMn4+(Meは、アルカリ土類金属およびZnからなる群から選択される少なくとも1つであり、Mは、希土類元素および第13族元素からなる群から選択される少なくとも1つであり、Mは、P、As、Sb、V、Nb、およびTaからなる群から選択される少なくとも1つであり、Mは、AlおよびGaからなる群から選択される少なくとも1つであり、Xは、ハロゲン元素であり、2≦x≦4、0.3≦y≦2、0.005≦z≦0.5、0≦a≦0.5、0≦b≦1、0≦f<0.5、0≦g<0.5、a+g≠0である。但し、f=0の場合には、g=0であるかまたはg≠0かつM が希土類元素からなる群から選択される少なくとも1つであり、f≠0の場合にはa=0である。)で表され、
    近紫外線または青色可視光を照射することにより励起されて赤色の可視光を発光することを特徴とする
    赤色蛍光体。
  2. 請求項1に記載の赤色蛍光体において、
    は、Al、Ga、Sc、In、Y、Lu、Gd、およびSmからなる群から選択される少なくとも1つであることを特徴とする
    赤色蛍光体。
  3. 請求項1または2に記載の赤色蛍光体において、
    Xが、FまたはClであることを特徴とする
    赤色蛍光体。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載の赤色蛍光体を備えることを特徴とする
    発光素子。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載の赤色蛍光体を備えることを特徴とする
    発電素子。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の赤色蛍光体を備えることを特徴とする
    発光装置。
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