本発明の動物侵入防止用敷設パネルの好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。以下においては、第一実施態様から第十実施態様までの10パターンの実施態様を例に挙げて本発明の動物侵入防止用敷設パネルについて説明する。しかし、本発明の動物侵入防止用敷設パネルの技術的範囲は、これらの実施態様に限定されない。本発明の動物侵入防止用敷設パネルは、発明の趣旨を損なわない範囲で、これらの実施態様のものから適宜変更を施すことができる。
1.第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル
まず、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネルについて説明する。図1は、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10を上方から見た状態を示した平面図である。図2は、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10を地面Gに施工した後の状態を、動物侵入防止用敷設パネル10に垂直な平面で切断した状態を示した断面図である。図3は、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10における上側パネル11に対して下側パネル12を組み付ける前後の様子を示した斜視図である。
第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10は、図2に示すように、地面Gに敷設して動物の侵入を防止するものとなっている。この動物侵入防止用敷設パネル10は、図3に示すように、その上面側が格子枠状に形成された格子枠部11とされ、その格子枠部11におけるそれぞれの格子目αの内側に刺激用突起βが設けられたものとなっている。
格子目αは、動物侵入防止用敷設パネル10の縦横に二次元的(図3の例では、6行8列)に設けられているが、図1〜3においては、図示の便宜上、一部の格子目のみに符号「α」を付している。同様に、刺激用突起βも、動物侵入防止用敷設パネル10の縦横に二次元的(図3の例では、6行8列)に設けられているが、図1〜3においては、一部の
刺激用突起βのみに符号「β」を付している。複数の格子目α及び刺激用突起βのうち、一部のもののみに符号を付していることについては、図4以降の図においても同様である。
第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10は、図2に示すように、地面Gに施工した後に、その上側を歩行しようとする動物の足裏を刺激用突起βで刺激することができるものとなっている。既に述べたように、猪等の動物は、足裏に違和感が生ずることを極端に嫌う習性を有している。この点、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10は、動物侵入防止用敷設パネル10を一側から他側へ横断するために、動物侵入防止用敷設パネル10の上面の歩行を試みた動物の足裏を刺激用突起βで刺激してその動物に違和感を覚えさせることで、その動物に侵入(動物侵入防止用敷設パネル10の一側から他側への横断)を諦めさせるものとなっている。
また、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10は、図1に示すように、刺激用突起βの周囲が格子枠部11(後述する第一外枠部11aや第二外枠部11bや第一仕切枠部11cや第二仕切枠部11d)で囲まれた構造となっている。このため、動物侵入防止用敷設パネル10の上面に猪等の動物の足裏が載ったときには、その足裏の一部又は全体が格子目αの中に入り込み、その足裏が刺激用突起βによって刺激される一方で、猪等の動物の足裏と比較して寸法の大きなもの(人の足裏や車両のタイヤ等)が動物侵入防止用敷設パネル10の上面に載っても、その足裏やタイヤ等は、格子枠部11によって支持され、格子目αの中に深く入り込まないようになっている。このため、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10は、その上側を人や車両が通行することも可能なものとなっている。
刺激用突起βの上端部は、尖鋭に形成すると、それによって刺激された動物の足裏を傷つける虞があることに加えて、動物侵入防止用敷設パネル10の上面を通行する人の足裏を傷つけたり、動物侵入防止用敷設パネル10の上面を通行する車両のタイヤをパンクさせたりする虞がある。このため、刺激用突起βの上端部は、尖鋭に形成せずに、平坦若しくは球状等に形成することが好ましい。第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10においても、刺激用突起βの上端部は、図2に示すように、平坦に形成している。
刺激用突起βの直径D1(図1)は、特に限定されない。しかし、刺激用突起βが細すぎると、刺激用突起βが折れやすくなる等、刺激用突起βの強度を維持することが難しくなる。加えて、必然的に、刺激用突起βの上端部が先鋭になり、動物侵入防止用敷設パネル10の上面を通行する人の足裏や車両のタイヤ等が傷つきやすくなる。このため、刺激用突起βの直径D1は、通常、1mm以上とされる。刺激用突起βの直径D1は、3mm以上とすることが好ましく、5mm以上とすることがより好ましい。
一方、刺激用突起βを太くしすぎると、刺激用突起βの上端部に猪等の動物の足裏が載っても、その動物が違和感を覚えにくくなる虞がある。このため、刺激用突起βの直径D1は、通常、30mm以下とされる。刺激用突起βの直径D1は、20mm以下とすることが好ましく、15mm以下とすることがより好ましく、10mm以下とすることがさらに好ましい。第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10において、刺激用突起βの直径D1は約10mmとしている。
刺激用突起βの高さH1(図2)は、格子目αの深さH2(図2)等に応じて適宜決定される。このとき、刺激用突起βの上端部が動物侵入防止用敷設パネル10の上面(格子目αの上側開口)から上側に突き出てしまうと、動物侵入防止用敷設パネル10の上面を人や車両が通行しにくくなる虞がある。このため、刺激用突起βの高さH1は、通常、格子目αの深さH2と同じか、格子目αの深さH2よりも低く設定される。具体的には、格子目αの上側開口から刺激用突起βの上端部までの深さΔH(図2)は、通常、0mm以上とされる。この深さΔHは、0.5mm以上とすることが好ましく、1mm以上とすることがより好ましく、2mm以上とすることがさらに好ましい。
しかし、刺激用突起βは、猪等の動物の足裏を刺激する機能以外にも、人の足裏や車両のタイヤ等が格子目βに局所的に落ち込まないようにし、動物侵入防止用敷設パネル10の上面を人や車両等が通行しやすくするという機能も有している。この点、格子目αの上側開口から刺激用突起βの上端部までの深さΔH(図2)を大きくしすぎると、人の足裏や車両のタイヤ等が格子目βに深く落ち込むようになり、動物侵入防止用敷設パネル10の上面を人や車両等が通行しにくくなる虞がある。このため、この深さΔHは、通常、30mm以下とされる。この深さΔHは、20mm以下とすることが好ましく、15mm以下とすることがより好ましく、10mm以下とすることがさらに好ましい。第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10において、深さΔHは、約5mmとしている。
格子枠部11におけるそれぞれの格子目αの形状(開口形状)は、特に限定されない。例えば、それぞれの格子目αを三角形状とすると、三角格子状の格子枠部11が得られ、それぞれの格子目αを四角形状とすると、四角格子状の格子枠部11が得られ、それぞれの格子目αを正六角形状とすると、六角格子状の格子枠部11が得られる。第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル1において、それぞれの格子目αの形状は、図1に示すように、矩形状(より厳密には正方形状)となっている。
それぞれの格子目αの寸法(図1における格子目αの前後幅W1や左右幅W2)は、小さくしすぎると、動物侵入防止用敷設パネル10の上面に猪等の動物の足裏が載っても、その足裏の周縁部分が格子枠部11の上端面で支持された状態となってしまい、その動物の足裏が格子目αに落ち込まず、その足裏が刺激用突起βで刺激されなくなる虞がある。このため、それぞれの格子目αの前後幅W1及び左右幅W2は、通常、5cm以上とされる。それぞれの格子目αの前後幅W1及び左右幅W2は、8cm以上であることが好ましく、10cm以上であることがより好ましい。
ただし、それぞれの格子目αの寸法(図1における格子目αの前後幅W1や左右幅W2)を大きくしすぎると、猪等の動物の足裏だけでなく、人の足裏や車両のタイヤ等までもが格子目αの落ち込みやすくなり、動物侵入防止用敷設パネル10の上面を人や車両が通行しにくくなる虞がある。このため、それぞれの格子目αの前後幅W1及び左右幅W2は、通常、20cm以下とされる。それぞれの格子目αの前後幅W1及び左右幅W2は、17cm以下であることが好ましく、15cm以下であることがより好ましい。第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10において、それぞれの格子目αの前後幅W1及び左右幅W2は、約10cmとなっている。
格子目αの深さH2(図2)は、刺激用突起βの高さH1(図2)によっても異なり、特に限定されない。しかし、格子目αの深さH2が浅すぎると、必然的に、刺激用突起βも低くなり、刺激用突起βで猪等の動物の足裏に違和感を与えにくくなる虞がある。このため、格子目αの深さH2は、通常、2cm以上とされる。格子目αの深さH2は、5cm以上であることが好ましく、10cm以上であることがより好ましい。
一方、格子目αを深くしすぎると、動物侵入防止用敷設パネル10が厚くなって大型化してしまう。また、格子目αにゴミや土等が詰まった場合に除去しにくくなる虞もある。さらに、必然的に、刺激用突起βを長く形成する必要が生じ、刺激用突起βの強度を維持しにくくなる虞もある。このため、格子目αの深さH2は、通常、20cm以下とされる。格子目αの深さH2は、15cm以下とすることが好ましい。第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10において、格子目αの深さH2は、約10cmとなっている。
ところで、動物侵入防止用敷設パネル10は、格子目αが形成された部分(格子枠部11)と、刺激用突起βが形成された部分とが、1つの部材で一体的に形成されたものであってもよい。しかし、本発明の動物侵入防止用敷設パネル10は、上記のように、格子目αの内部に刺激用突起βが配されるという比較的複雑な構造を有するところ、このような構造を1つの部材で構成することは、必ずしも容易ではない。
この点、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10は、図3に示すように、別個に形成された上側パネル11と下側パネル12とを互いに組み付けることにより構成されるようにしている。上側パネル11は、上下に貫通する複数の格子目αを有しており、下側パネル12は、上側パネルのそれぞれの格子目αに対応する位置に上向きの刺激用突起βを有している。上側パネル11の下面側から下側パネル12を組み付けると、下側パネル12におけるそれぞれの刺激用突起βが、上側パネル11の格子目αの下側から格子目α内に挿入されるようになっている。
上側パネル11は、複数の格子目αを有するのであれば、その具体的な形態を特に限定されない。第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10において、上側パネル11は、図3(a)に示すように、いずれも帯板状の部材からなる、第一外枠部11aと、第二外枠部11bと、第一仕切壁部11cと、第二仕切壁部11dとで構成している。
第一外枠部11aは、上側パネル11の上面に平行な一の方向(図3(a)の例では左右方向)に延び、上側パネル11の外面を形成する部材となっている。この第一外枠部11aは、図1に示すように、上側パネル11において前後一対に設けられる。一方、第二外枠部11bは、上側パネル11の上面に平行な他の方向(前記一の方向とは別の方向。図3(a)の例では前後方向)に延び、上側パネル11の外面を形成する部材となっている。この第二外枠部11bは、図1に示すように、上側パネル11において左右一対に設けられる。
これに対し、第一仕切壁部11cは、第一外枠部11aに平行な方向(図3(a)の例では左右方向)に延び、第一外枠部11a及び第二外枠部11bの内側空間を仕切る部材となっている。この第一仕切壁部11cは、図1に示すように、複数枚設けられており、互いに前後方向に所定を隔てた状態で略平行に配されている。一方、第二仕切壁部11dは、第二外枠部11bに平行な方向(図3(a)の例では前後方向)に延び、第一外枠部11a及び第二外枠部11bの内側空間を仕切る部材となっている。この第二仕切壁部11dも、図1に示すように、複数枚設けられており、互い左右方向に所定間隔を隔てた状態で略平行に配されている。
第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では、第一外枠部11aと第二外枠部11bと第一仕切壁部11cと第二仕切壁部11dとで仕切られた空間、第一外枠部11aと第一仕切壁部11cと第二仕切壁部11dとで仕切られた空間、第二外枠部11bと第一仕切壁部11cと第二仕切壁部11dとで仕切られた空間、及び、第一仕切壁部11cと第二仕切壁部11dとで仕切られた空間のそれぞれが、格子目αを形成するようになっている。
第一外枠部11a、第二外枠部11b、第一仕切壁部11c及び第二仕切壁部11dの材質は、必要な強度を有するものであれば特に限定されない。第一外枠部11a等の材質としては、金属や、コンクリートや、木等が例示される。しかし、コンクリートでは、上側パネル11が重量化して、動物侵入防止用敷設パネル10の運搬や施工が困難になる虞がある。また、木では、腐食しやすく、経年により強度を維持できなくなる虞がある。このため、第一外枠部11a、第二外枠部11b、第一仕切壁部11c及び第二仕切壁部11dの材質は、通常、金属とされる。
第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10においても、いずれも帯板状の金属板からなる第一外枠部11aと第二外枠部11bと第一仕切壁部11cと第二仕切壁部11dとを一体化させることにより、上側パネル11を構成している。第一外枠部11aと第二外枠部11bと第一仕切壁部11cと第二仕切壁部11dとの一体化の方法は、特に限定されず、それらを形成する金属板を互いに溶接する方法や、互いにネジ止めする方法や、互いに嵌合する方法等が例示される。
下側パネル12は、通常、図3(a)に示すように、複数の刺激用突起βと、これらの刺激用突起βを支持する基部12aとで構成される。基部12aは、後述するように、様々な形態を採用することができる。第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10においては、図3(a)に示すように、矩形状を為す1枚の板状基部12a1の上面側に複数の刺激用突起βを上向きに設けたものを下側パネル12として用いている。第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10における下側パネル12は、上述した「平板タイプの下側パネル」に相当するものとなっている。
第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では、金属板からなる板状基部12a1に、金属棒からなる刺激用突起βを溶接することにより、下側パネル12を形成しているが、これに限定されない。例えば、金属板(板状基部12a1)を上下に貫通するネジ孔を設け、そのネジ孔の下側からボルトを上向きに螺合させ、当該ボルトにおける、ネジ孔から上側に突き出たネジ軸部を刺激用突起βとする構造等も可能である。
動物侵入防止用敷設パネル10を、上記のように構成することによって、比較的複雑な構造を有する動物侵入防止用敷設パネル10を、比較的単純な構造を有する上側パネル11と下側パネル12とを組み付けることによって得ることが可能になる。したがって、動物侵入防止用敷設パネル10の製造コストを抑えるだけでなく、動物侵入防止用敷設パネル10の強度を維持することも可能となっている。
第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10は、地面Gに直接敷設してもよい。しかし、動物侵入防止用敷設パネル10は、ある程度の厚みを有するため、地面Gにそのまま敷設すると、その厚みに相当する段差が生じてしまう。このため、動物侵入防止用敷設パネル10は、図2に示すように、地面Gに穴を掘って、その穴に埋め込むようにすることが好ましい。これにより、動物侵入防止用敷設パネル10の上面の高さを地面Gの高さに揃えることが可能になり、上記の段差が生じないようにすることができる。
またこのとき、地面Gに掘った穴に動物侵入防止用敷設パネル10をそのまま埋め込むと、動物侵入防止用敷設パネル10がガタついたり沈みこんだりする虞がある。このため、図2に示すように、地面Gに掘った穴の底部に基礎コンクリート30を打ち込んで養生し、その上側にゴムシート30を敷いてから、動物侵入防止用敷設パネル10を敷設すると好ましい。これにより、動物侵入防止用敷設パネル10のガタツキや沈み込みを防止することが可能になる。
第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10で侵入を防止する動物の種類は、特に限定されない。第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10で侵入を防止できる動物としては、猪のほか、鹿やイタチや狸や犬や猫等が挙げられる。これらの動物はいずれも、足裏に違和感が与えられることを嫌う習性を有している。
2.第二実施態様の動物侵入防止用敷設パネル
続いて、第二実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10について説明する。第二実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10については、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10と異なる構成のみを説明し、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10と共通な構成についての説明は割愛する。第二実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10で言及しなかった構成については、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10で述べたものと同様の構成を採用することができる。
図4は、第二実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10を上方から見た状態を示した平面図である。第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では、図1に示すように、1つの格子目αにつき、刺激用突起βが1本ずつ配されていた。これに対し、第二実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では、図4に示すように、1つの格子目αにつき、刺激用突起βが複数本ずつ配されている。
このように、1つの格子目αに複数本の刺激用突起βを配することにより、人の足裏や車両のタイヤが格子目αに入り込みにくくして、動物侵入防止用敷設パネル10の上面を人や車両がより通行しやすくすることが可能になる。また、動物侵入防止用敷設パネル10の上面を通行する人や車両の荷重が、複数本の刺激用突起βに分散されやすくなり、1本の刺激用突起βのみに局所的な荷重が掛かりにくくなるため、刺激用突起βを破損しにくくすることも可能になる。
1つの格子目αにおける刺激用突起βの本数は、全ての格子目αで揃えてもよいし、格子目αによって変えてもよい。例えば、荷重の掛かりやすい部分の格子目αにおける刺激用突起βの本数を、荷重が掛かりにくい部分の格子目αにおける刺激用突起βの本数よりも増やす等してもよい。
1つの格子目αに複数本の刺激用突起βを配する場合において、1つの格子目αにおける刺激用突起βの本数をどの程度とするかは特に限定されない。1つの格子目αにおける刺激用突起βの本数は、2本とすることもできるし、3本とすることもできるし、4本とすることもできるし、5本以上とすることもできる。しかし、1つの格子目αにおける刺激用突起βの本数が多くなりすぎると、隣り合う刺激用突起βの隙間や、刺激用突起βと格子枠部11との隙間が狭くなり、猪等の動物が足裏に違和感を覚えにくくなる虞がある。また、これらの隙間にゴミや土等が詰まりやすくなる虞もある。
このため、1つの格子目αにおける刺激用突起βの本数は、通常、20本以下とされる。1つの格子目αにおける刺激用突起βの本数は、10本以下とすることが好ましく、8本以下とすることがより好ましい。第二実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10において、1つの格子目αにおける刺激用突起βの本数は、5本としており、真ん中の刺激用突起βを中心として、他の4本の刺激用突起βを対称(回転対称)に配置している。このように、複数本の刺激用突起βを対称配置することによって、上記の効果がより奏されやすくなる。
3.第三実施態様の動物侵入防止用敷設パネル
続いて、第三実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10について説明する。第三実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10については、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10と異なる構成のみを説明し、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10と共通な構成についての説明は割愛する。第三実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10で言及しなかった構成については、第一実施態様や第二実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10で述べたものと同様の構成を採用することができる。
図5は、第三実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10における上側パネル11に対して下側パネル12を組み付ける前後の様子を示した斜視図である。第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では、図3に示すように、下側パネル12における基部12aを1枚の板状基部12a1によって構成していた。これに対し、第三実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では、図5に示すように、下側パネル12における基部12aを、複数枚の帯板状基部12a2によって構成している。それぞれの帯板状基部12a2には、複数本の刺激用突起βが上向きに設けられている。
このように、下側パネル12を、複数枚の帯板状基部12a2に分割された構造とすることにより、下側パネル12を運搬や保管する際のスペースを抑えることが可能になる。また、例えば、格子目αの列によって1つの格子目α当たりの刺激用突起βの本数を切り替えることが容易になる等、下側パネル12のバリエーションを増やすことも容易となる。さらに、隣り合う帯板状基部12a2の間に隙間を設けると、その隙間を通じて格子目αの内部の排水を行うことが可能になる等、下側パネルを高機能化することも可能になる。第三実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10における下側パネル12は、上述した「帯板タイプの下側パネル」に相当するものとなっている。
4.第四実施態様の動物侵入防止用敷設パネル
続いて、第四実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10について説明する。第四実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10については、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10と異なる構成のみを説明し、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10と共通な構成についての説明は割愛する。第四実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10で言及しなかった構成については、第一実施態様や第二実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10で述べたものと同様の構成を採用することができる。
図6は、第四実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10における上側パネル11に対して下側パネル12を組み付ける前後の様子を示した斜視図である。第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では、図3に示すように、下側パネル12における基部12aを1枚の板状基部12a1によって構成していた。これに対し、第四実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では、図6に示すように、下側パネル12における基部12aを、網状基部12a3によって構成している。この網状基部12a3の上面側には、複数本の刺激用突起βを上向きに設けている。
このように、基部12aを網状のもの(網状基部12a3)とすることにより、下側パネル12を軽量化することが可能になる。また、下側パネル12を、網状基部12a3と複数の刺激用突起βとが一体化された1つの部材として、下側パネル12の運搬や施工を容易に行うことが可能になる。加えて、網状基部12a3の網目を通じて格子目βの排水を行うことが可能になる等、下側パネル12を高機能化することも可能になる。第四実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10における下側パネル12は、上述した「網タイプの下側パネル」に相当するものとなっている。
5.第五実施態様の動物侵入防止用敷設パネル
続いて、第五実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10について説明する。第五実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10については、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10と異なる構成のみを説明し、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10と共通な構成についての説明は割愛する。第五実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10で言及しなかった構成については、第一実施態様や第二実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10で述べたものと同様の構成を採用することができる。
図7は、第五実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10を示した斜視図である。図7では、図示の便宜上、刺激用突起βを上向きの矢印で示している。図8は、第五実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10における第一棒材10a、第二棒材10b及び第三棒材10cにおける連結部分を拡大して示した斜視図である。図8では、図示の便宜上、刺激用突起βに網掛けハッチングを施している。
第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10は、図3に示すように、刺激用突起βを除いた略全体が板状部材又は帯板状部材によって形成されていた。これに対し、第五実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10は、図7に示すように、複数本の棒材10a,10b,10cを立体格子状に組み上げたものとなっている。具体的には、図8に示すように、複数本の第一棒材10aと、複数本の第二棒材10bと、複数本の第三棒材10cとを立体格子状に組み上げることによって動物侵入防止用敷設パネル10を構成している。第一棒材10aは、動物侵入防止用敷設パネル10の上面に平行な一の方向(図8の例では前後方向)に配されている。第二棒材10bは、動物侵入防止用敷設パネル10の上面に平行で、且つ、第一棒材10aとは非平行な方向(図8の例では左右方向)に配されている。第三棒材10cは、動物侵入防止用敷設パネル10の上面に非平行(図8の例では垂直)な方向に配されている。
これらの棒材10a,10b,10cは、その端部に形成したリング状の部分を他の棒材10a,10b,10cに連結したり、その端部を他の棒材10a,10b,10cに溶接したりすること等によって、互いに一体化した状態に組み上げられる。加えて、第五実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10においては、刺激用突起βを、その下端部がリング状に形成された棒材によって形成しており、刺激用突起βにおけるそのリング状の部分を第二棒材10bに連結する(第一棒材10aに連結してもよい。)とともに、刺激用突起βの中途部分を、第二棒材10bの中途部分に設けたリング状の部分(第一棒材10aの中途部分に設けたリング状の部分でもよい。)に挿通することにより、格子目αの内部で上向きに配した状態としている。
このように、動物侵入防止用敷設パネル10を立体格子状のものとすることにより、比較的複雑な構造を有する動物侵入防止用敷設パネル10を、容易に組み上げることが可能になる。また、動物侵入防止用敷設パネル10の全体を軽量化することも可能になる。
また、図7に示すように、第五実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では存在しなかった動物侵入防止用フェンス20を付属させている。この動物侵入防止用フェンス20は、猪等の動物が動物侵入防止用敷設パネル10を飛び越えようとした際の障壁として機能する部分となっている。
動物侵入防止用フェンス20は、動物侵入防止用敷設パネル10から分離された構造としてもよい。しかし、第五実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10において、動物侵入防止用フェンス20は、動物侵入防止用敷設パネル10の端縁部に、ヒンジ等を介して回動可能な状態(図7における矢印Aの方向に回動可能な状態)で連結している。このため、動物侵入防止用フェンス20は、不要時には、動物侵入防止用敷設パネル10に対して倒伏した状態とし、必要時にのみ、動物侵入防止用敷設パネル10に対して起立した状態とすることができるようになっている。
動物侵入防止用フェンス20は、連続面状を為す板状の部材によって形成してもよいが、この場合には、動物侵入防止用フェンス20の存在感が大きくなりすぎて、景観を損なう虞がある。また、動物侵入防止用フェンス20の重量が大きくなるという問題もある。このため、第五実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では、動物侵入防止用フェンス20を網状に形成しており、景観の維持と軽量化を図っている。
加えて、第五実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では、動物侵入防止用フェンス20における網目の形状及び寸法を、動物侵入防止用敷設パネル10の上面における格子目αの形状及び寸法に一致させている。このため、動物侵入防止用敷設パネル10に対して動物侵入防止用フェンス20を倒伏させた状態としても、動物侵入防止用フェンス20の網目が、動物侵入防止用敷設パネル10の格子目αに重なって、格子目αの上側が塞がれないようになっている。したがって、動物侵入防止用フェンス20を倒伏状態としても、動物侵入防止用敷設パネル10は、その機能(猪等の動物の足裏を刺激用突起βで刺激する機能)を発揮することができるようになっている。
6.第六実施態様の動物侵入防止用敷設パネル
続いて、第六実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10について説明する。第六実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10については、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10と異なる構成のみを説明し、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10と共通な構成についての説明は割愛する。第六実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10で言及しなかった構成については、第一実施態様や第二実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10で述べたものと同様の構成を採用することができる。
図9は、第六実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10を示した斜視図である。図9(a)は、動物侵入防止用敷設パネル10の平面図を、図9(b)は、動物侵入防止用敷設パネル10の正面図を、図9(c)は、動物侵入防止用敷設パネル10を図9(a)におけるX−X面で切断した状態を示した断面図を、図9(d)は、動物侵入防止用敷設パネル10の右側面図を、図9(e)は、動物侵入防止用敷設パネル10を図9(a)におけるY−Y面で切断した状態を示した断面図を示している。
第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では、図1に示すように、それぞれの格子目αの前後幅W1と左右幅W2とが略等しくなっており、格子目αの平面視形状は略正方形となっていた。これに対し、第六実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では、図9(a)に示すように、それぞれの格子目αの前後幅W1(図1を参照)が左右幅W2(図1を参照)よりも長くなっており、格子目αの平面視形状が略長方形となっている。第六実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10においては、それぞれの格子目αの前後幅W1を約100mmとしており、それぞれの格子目αの左右幅W2を30〜40mm程度としている。このように、格子目αは、その前後幅W1と左右幅W2とを異ならせることもできる。
第六実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10のように、格子目αの前後幅W1と左右幅W2とを異ならせる場合には、その動物侵入防止用敷設パネル10は、格子目αの長辺方向(前後方向)が、動物の侵入方向や、人や車両の進行方向となる(格子目αの長辺方向(前後方向)が道路等の進路方向になる)ように施工することが好ましい。また、それぞれの格子目αの内部には、図9(a)に示すように、複数本(同図の例では3本)の刺激用突起βを配することが好ましい。これにより、動物侵入防止用敷設パネル10を、人や車両がより通行しやすいものとしながらも、動物(特に蹄を有する動物)はより歩行しにくいものとすることができる。
また、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では、図1に示すように、上側パネル11における第一外枠部11aや第二外枠部11bの上端面を平坦に形成していた。これに対し、第六実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では、図9(b)や図9(d)に示すように、第一外枠部11aや第二外枠部11bの上端面に凹凸γを設けているとともに、第一仕切壁部11cや第二仕切壁部11dの上端面にも凹凸γを設けている。これらの凹凸γは、動物侵入防止用敷設パネル10の上面を人や車両が通行する際の滑り止め(特に車両が通行する際のタイヤの滑り止め)として機能するものとなっている。これにより、動物侵入防止用敷設パネル10を、人や車両がより通行しやすいものとすることができる。
7.第七実施態様の動物侵入防止用敷設パネル
続いて、第七実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10について説明する。第七実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10については、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10と異なる構成のみを説明し、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10と共通な構成についての説明は割愛する。第七実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10で言及しなかった構成については、第一実施態様や第二実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10で述べたものと同様の構成を採用することができる。
図10は、第七実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10における上側パネル11に対して下側パネル12を組み付ける様子を示した斜視図である。図10(a)は、上側パネル11に対して下側パネル12を組み付ける前の状態を、図10(b)は、上側パネル11に対して下側パネル12を組み付けた後の状態をそれぞれ示している。図11は、第七実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10を構成する下側パネル12を示した斜視図である。図11(a)は、下側パネル12を形成する板状基部12a1から刺激用突起βを切り起こす前の状態を、図11(b)は、板状基部12a1から刺激用突起βを切り起こした後の状態をそれぞれ示している。図12は、第七実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10を構成する下側パネル12を示した斜視図であって、図11におけるB部を拡大して示した図である。図12(a)は、下側パネル12を形成する板状基部12a1から刺激用突起βを切り起こす前の状態を、図12(b)は、板状基部12a1から刺激用突起βを切り起こした後の状態をそれぞれ示している。
上述した第一実施態様から第六実施態様までの動物侵入防止用敷設パネル10はいずれも、下側パネル12が複数の部材によって構成されていた。特に、刺激用突起βは、下側パネル12における刺激用突起β以外の部分(板状基部12a1等)とは別部材からなるものを事後的に板状基部12a1等に固定することによって設けていた。このため、第一実施態様から第六実施態様までの動物侵入防止用敷設パネル10では、下側パネル12を製造するのに手間を要し、結果として、動物侵入防止用敷設パネル10の製造コストを抑えることが難しくなる虞があった。
これに対し、第七実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では、図11に示すように、下側パネル12が1つの部材(板状基部12a1)によって構成されている。換言すると、刺激用突起βは、板状基部12a1から切り起こすことによって形成している。具体的には、図12(a)に示すように、板状基部12a1を切断線L1に沿って切断した後、図12(b)に示すように、刺激用突起βを形成する部分を、折曲線L2で折り曲げて切り起こすことによって、刺激用突起βを設けている。
これにより、板状基部12a1を切断して、刺激用突起βを切り起こすという2つの工程で下側パネル12を製造することが可能になる。したがって、下側パネル12の製造に要する手間を削減して、動物侵入防止用敷設パネル10の製造コストを抑えることが可能になる。下側パネル12は、図11に示すように、複数本の刺激用突起βを有するところ、これら複数本の刺激用突起βは、多数の刃が形成されたパンチを用いて同時に打ち抜き、多数の切り起こし突起が形成された部材を板状基部12a1の下面側から上向きに移動させること等によって、同時に切り起こすことができる。
第七実施態様の動物侵入防止用敷設10において、刺激用突起βを切り起こした後の板状基部12a1には、図12(b)に示すように、開口部12a5が形成される。この開口部12a5によって、下側パネル12を軽量化することが可能になる。また、動物侵入防止用敷設パネル10の格子目α(図10)に溜まった雨水等を、この開口部12a5を通じて排出することも可能になる。
ところで、第七実施態様の動物侵入防止用敷設10においては、図12(a)に示すように、折曲線L2の両端部に貫通孔12a4を設けている。この貫通孔12a4によって、板状基部12a1から刺激用突起βを切り起こす際の抵抗を小さくし、刺激用突起βを容易に形成することが可能になる。加えて、下側パネル12をさらに軽量化することも可能になる。この貫通孔12a4も、上記の切断線L1と同様、多数の刃が形成されたパンチを用いて同時に打ち抜くことができる。
第七実施態様の動物侵入防止用敷設10において、刺激用突起βは、図12(b)に示すように、側面視三角形状のものとしている。しかし、切り起こして形成する刺激用突起βの形態は、これに限定されない。以下、切り起こして形成する刺激用突起βの形態のバリエーションについていくつか例に挙げて説明する。
8.第八実施態様の動物侵入防止用敷設パネル
第八実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10について説明する。第八実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10については、第七実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10と異なる構成のみを説明し、第七実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10と共通な構成についての説明は割愛する。第八実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10で言及しなかった構成については、第七実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10で述べたものと同様の構成を採用することができる。
図13は、第八実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10を構成する下側パネルを示した斜視図であって、図11におけるB部に相当する部分を拡大して示した図である。図13(a)は、下側パネル12を形成する板状基部12a1から刺激用突起βを切り起こす前の状態を、図13(b)は、板状基部12a1から刺激用突起βを切り起こした後の状態をそれぞれ示している。
上述した第七実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では、図12(b)に示すように、刺激用突起βの先端部が先鋭に尖っていた。このため、動物の足裏に違和感を与えやすく、動物の侵入をより効果的に防止できるものであったが、動物がケガをする虞や、動物侵入防止用敷設パネル10の上で転んだ子供の手が格子目α(図10)に入ってしまったとき等に手をケガする虞があった。
この点、第八実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10において、刺激用突起βは、図13(b)に示すように、その側面視形状が概略三角形状を為しているものの、その先端部が丸みを帯びた形状とされている。このため、動物の足裏や人の手が刺激用突起βの先端部に触れても、ケガをしにくくなっている。すなわち、動物侵入防止用敷設パネル10を、動物の侵入を防止しながらも、動物や人間を傷つけにくく安全性が高いものとすることが可能となっている。
9.第九実施態様の動物侵入防止用敷設パネル
続いて、第八実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10について説明する。第九実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10については、第七実施態様や第八実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10と異なる構成のみを説明し、第七実施態様や第八実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10と共通な構成についての説明は割愛する。第九実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10で言及しなかった構成については、第七実施態様や第八実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10で述べたものと同様の構成を採用することができる。
図14は、第九実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10を構成する下側パネル12を示した斜視図であって、図11におけるB部に相当する部分を拡大して示した図である。図14(a)は、下側パネル12を形成する板状基部12a1から刺激用突起βを切り起こす前の状態を、図14(b)は、板状基部12a1から刺激用突起βを切り起こした後の状態をそれぞれ示している。
上述した第七実施態様や第八実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では、図12(b)や図13(b)に示すように、刺激用突起βが側面視三角形状を為すものとなっていた。これに対し、第九実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では、図14(b)に示すように、刺激用突起βの側面視形状が、四角形状となっている。より具体的には、台形状となっている。このように、刺激用突起βの先端部を平坦な形状とすることで、刺激用突起βの先端部を丸く形成しなくても、動物侵入防止用敷設パネル10の安全性を高めることができる。
このように、切り起こすタイプの刺激用突起βでも、その形態は、一様ではなく、様々なバリエーションがある。
10.第十実施態様の動物侵入防止用敷設パネル
最後に、第十実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10について説明する。第十実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10については、第一実施態様から第九実施態様までの動物侵入防止用敷設パネル10と異なる構成のみを説明し、第一実施態様から第九実施態様までの動物侵入防止用敷設パネル10と共通な構成についての説明は割愛する。第十実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10で言及しなかった構成については、第一実施態様から第十実施態様までの動物侵入防止用敷設パネル10で述べたものと同様の構成を採用することができる。
図15は、第十実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10を示した斜視図であって、格子目αの周辺を拡大して示した図である。図16は、第十実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10の他の例を示した斜視図であって、格子目αの周辺を拡大して示した図である。図15(a)及び図16(a)は、格子目αに補強パイプ13を嵌め込む前の状態を、図15(b)及び図16(b)は、格子目αに補強パイプ13を嵌め込んだ後の状態をそれぞれ示している。
上述した第一実施態様から第九実施態様までの動物侵入防止用敷設パネル10はいずれも、上側パネル11が金属によって形成されていた。このため、第一実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10(図3)のように、上側パネル11を、第一外枠部11aと第二外枠部11bと第一仕切枠部11cと第二仕切枠部11dとで構成する場合には、これらの枠部11a,11b,11c,11dを金属板から打ち抜いて形成するとともに、これらの枠部11a,11b,11c,11dを組み合わせて溶接等によって接合する必要があった。したがって、上側パネル11の製造コストが増大する虞があった。特に、第六実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10(図9)のように、枠部11a,11b,11c,11dの上端面に凹凸γを設ける場合に、上側パネル11の製造コストが高くなりやすかった。
この点、第十実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10は、上側パネル11を硬質樹脂製のものとしている。このため、上側パネル11を構成する各枠部を樹脂の射出成形品とすることや、樹脂板から裁断したものとすることができ、上側パネル11の製造コストを抑えることが可能となっている。ただし、上側パネル11を樹脂によって形成すると、上側パネル11の強度が低下してしまう。この点、第十実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では、図15及び図16に示すように、上側パネル11の各格子目αに、金属製の補強パイプ13を嵌め込むことで、上側パネル11が強度を発揮できるようにしている。
補強パイプ13は、通常、格子目αの内周形状に倣った形状の外周形状を有するものが用いられる。第十実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では、格子目αの内周形状が矩形状であるため、補強パイプ13は、矩形状の外周形状を有するものを用いている。これにより、格子目α内に補強パイプ13がぴったりと嵌め込まれた状態として、格子目α内に補強パイプ13をしっかりと保持させることができる。このような補強パイプ13は、長尺の金属製パイプを所定長さに切断することで、低コストで入手することができる。
以上のように、第十実施態様の動物侵入防止用敷設パネル10では、上側パネル11を樹脂によって形成したところ、下側パネル12も樹脂によって形成することができる。下側パネル12に設けられる刺激用突起βは、歩行者等の荷重が直接加わる場所ではないため、上側パネル11ほどの強度は要求されないからである。下側パネル12も樹脂の射出成型品等とすれば、動物侵入防止用敷設パネル10の製造コストをさらに抑えることができる。