従来、LED等の発光素子を複数有する、バックライト装置が不要な自発光型の表示装置が知られている。そのような表示装置の基本構成のブロック回路図を図3に示す。また、図3の構成の表示装置の下面図を図4に示し、図3のA1−A2線における断面図を図5に示す。表示装置は、ガラス基板等から成る基板1と、基板1上の所定の方向(例えば、行方向)に配置された走査信号線2と、走査信号線2と交差させて所定の方向と交差する方向(例えば、列方向)に配置された発光制御信号線3と、走査信号線2と発光制御信号線3によって区分けされた画素部(Pmn)の複数から構成された表示部11と、表示部11を覆う絶縁層上に配置された複数の発光領域(Lmn)と、を有する構成である。走査信号線2および発光制御信号線3は、基板1の側面に配置された側面配線1sを介して基板1の裏面にある裏面配線9に接続される。裏面配線9は、基板1の裏面に設置されたIC,LSI等の駆動素子6に接続される。すなわち、表示装置は基板1の裏面にある駆動素子6によって表示が駆動制御される。駆動素子6は、例えば、基板1の裏面側にCOG(Chip On Glass)方式等の手段によって搭載される。また、基板1の裏面側には、駆動素子6との間で引き出し線を介して駆動信号、制御信号等を入出力するためのFPCが設置される場合がある。また側面配線1sに替えてスルーホール等の貫通導体を用いる場合がある。
それぞれの画素部15(Pmn)には、発光領域(Lmn)にある発光素子14(LDmn)の発光、非発光、発光強度等を制御するための発光制御部22が配置されている。この発光制御部22は、発光素子14のそれぞれに発光信号を入力するためのスイッチ素子としての薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)12(図6に示す)と、発光制御信号(発光制御信号線3を伝達する信号)のレベル(電圧)に応じた、正電圧(アノード電圧:3〜5V程度)と負電圧(カソード電圧:−3V〜0V程度)の電位差(発光信号)から発光素子14を電流駆動するための駆動素子としてのTFT13(図6に示す)と、を含む。TFT13のゲート電極とソース電極とを接続する接続線上には容量素子が配置されており、容量素子はTFT13のゲート電極に入力された発光制御信号の電圧を次の書き換えまでの期間(1フレームの期間)保持する保持容量として機能する。
発光素子14は、表示部11を覆う絶縁層41(図5に示す)を貫通するスルーホール等の貫通導体23a,23bを介して、発光制御部22、正電圧入力線16、負電圧入力線17に電気的に接続されている。すなわち、発光素子14の正電極は、貫通導体23aおよび発光制御部22を介して正電圧入力線16に接続されており、発光素子14の負電極は、貫通導体23bを介して負電圧入力線17に接続されている。
また表示装置は、平面視において、表示部11と基板1の端1tとの間に表示に寄与しない額縁部1gがあり、この額縁部1gに発光制御信号線駆動回路、走査信号線駆動回路等が配置される場合がある。この額縁部1gの幅はできるだけ小さくすることが要望されている。さらに、一般に、一枚の母基板を切断して複数枚の基板1を切り出すことが行われているが、発光制御部22に対する切断線の影響を抑えるために、図7のブロック回路図に示すように、最外周部の画素部15において発光制御部22を発光素子14よりも平面視で基板1の内側に配置する構成が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
なお、画素部15は、それぞれが赤色発光用の副画素部、緑色発光用の副画素部、青色発光用の副画素部から成る場合がある。赤色発光用の副画素部は赤色LED等から成る赤色発光素子を有し、緑色発光用の副画素部は緑色LED等から成る緑色発光素子を有し、青色発光用の副画素部は青色LED等から成る青色発光素子を有している。例えば、これらの副画素部は、行方向あるいは列方向に並んでいる。
図8は、図7の表示装置における最外周部にある画素部15(P11)を拡大して示す部分拡大平面図であり、図9は、図8のB1−B2線における断面図である。これらの図に示すように、表示装置において、表示部11の周囲にある表示に寄与しない額縁部1gを目立たなくするために、額縁部1gにブラックマトリクス等から成る遮光部25を配置している。
図9に示すように、ガラス基板等から成る基板1上にアクリル樹脂等から成る樹脂絶縁層51が配置され、樹脂絶縁層51上に発光素子14が搭載されている。発光素子14は基板1の端1tから55μm〜130μm程度離れた位置にある。すなわち、図8における発光素子14の基板1の端1tからの離隔幅L1は55μm程度であり、離隔幅L2は130μm程度である。
発光素子14は、樹脂絶縁層51上に配置された正電極54aと負電極54bにハンダ等の導電性接続部材を介して電気的に接続されて、樹脂絶縁層51上に搭載される。正電極54aは、Mo層/Al層/Mo層(Mo層上にAl層、Mo層が順次積層された積層構造を示す)等から成る電極層52aと、それを覆う酸化インジウム錫(Indium Tin Oxide:ITO)等から成る透明電極53aと、から成る。負電極54bも同様の構成であり、Mo層/Al層/Mo層等から成る電極層52bと、それを覆うITO等から成る透明電極53bと、から成る。また、樹脂絶縁層層51上の正電極54a及び負電極54bよりも基板1の端1t寄りの部位に、電極パッド2pが配置されており、電極パッド2pは電極層52cとそれを覆うITO等から成る透明電極53cとから成る。電極パッド2pは、正電極54aに電気的に接続されるとともに、側面配線1sを介して裏面配線9に電気的に接続される中継電極として機能する。
樹脂絶縁層51と、透明電極53a,53bのそれぞれの一部(発光素子14が重ならない部位)と、透明電極53cの周縁部と、を覆って、酸化珪素(SiO2),窒化珪素(SiNx)等から成る絶縁層55が配置されている。絶縁層55上において、発光素子14の搭載部と、遮光部材25の配置部と、を除く部位に、ブラックマトリクス等から成る遮光層56が配置されている。遮光層56は、表示装置を平面視したときに発光素子14の部位以外の部位が黒色等の暗色の背景色となるようにする目的で設けられる。
絶縁層55上における平面視で電極パッド2pを覆う部位から、基板1の側面を経て基板1の裏面にかけて、電極パッド2pと裏面配線9を電気的に接続する側面配線1sが配置されている。側面配線1sは、例えば銀等の導電性粒子を含む導電性ペーストを塗布し焼成することによって形成される。遮光部材25は電極パッド2pおよび側面配線1sを覆って配置されている。そして、発光素子14の正電極がハンダ等の導電性接続部材を介して正電極54aに接続され、発光素子14の負電極がハンダ等の導電性接続部材を介して負電極54bに接続されることによって、発光素子14が基板1上に搭載される。
しかしながら、図3〜図9に示す上記従来の表示装置においては、以下の問題点があった。基板1を平面視したときに、表示部11の周囲に表示に寄与しない額縁部1gがあるために、図8、図9に示すように、額縁部1gにブラックマトリクス等から成る遮光部材25を配置することによって額縁部1gを目立たなくしていた。しかしながら、基板1の厚み方向(基板1の主面に直交する方向)における基板1の主面からの遮光部材25の高さが、最外周部にある発光素子14の基板1の主面からの高さ位置よりも高いと、発光素子14から放射された光の一部および外光が遮光部材25で反射するために、コントラスト低下、画面の額縁が目立つことによる表示品位の低下の問題点があった。すなわち、遮光部材25は黒色等の暗色系の色合いであったとしも、遮光部材25の表面はある程度の艶があるために、遮光部材25に入射した光は完全には吸収されず、光の一部が反射されるからである。
また、表示装置を製造する際に、多数の発光素子14をそれぞれ凹部、貫通孔等に収容して配列させた治具を用い、その治具を基板1上で裏返して発光素子14を基板1上の各搭載部にそれぞれ配置させる搭載方法、あるいは多数の発光素子14を粘着シート上に配列させ、その粘着シートを基板1上で裏返して発光素子14を基板1上の各搭載部にそれぞれ配置させる搭載方法、所謂転写法を採用することが多いが、遮光部材25が障害となって最外周部の発光素子14が搭載部に配置され難くなるという問題点があった。
例えば、図8に示す離隔幅L1(55μm程度)である基板1の周縁部における額縁部1gの幅は20μm〜50μm程度であり、額縁部1gに遮光部材25を配置すると、最外周部の発光素子14と遮光部材25との距離L11は35μm〜5μm程度となり、最外周部の発光素子14から放射された光の一部が遮光部材25によって容易に吸収される。また、転写法で製造する際に遮光部材25が障害となりやすい。また、離隔幅L2(130μm程度)である基板1の周縁部における額縁部1gの幅は110μm程度であり、額縁部1gに遮光部材25を配置すると、最外周部の発光素子14と遮光部材25との距離L21は20μm程度となり、最外周部の発光素子14から放射された光の一部が遮光部材25によって反射されやすい。また、転写法で製造する際に遮光部材25が障害となりやすい。
そこで、図10に示すように、樹脂絶縁層51の側面51sが基板1の端1tに達しない構成とし、側面51sと端1tの間の基板1上の部位に遮光部材25を配置することによって、上記の問題点を解消することが考えられる。しかしながら、電極パッド2pおよび側面配線1sが遮光部材25から露出しているために、表示装置を視認したときに電極パッド2pcおよび側面配線1sが銀色、白色等の明るい色合いで視認されて目立つこととなる。その結果、表示部11のコントラストが低下して表示品質が劣化するという問題点があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みて完成されたものであり、その目的は、表示部のコントラストが低下して表示品質が劣化することを抑えることであり、また転写法によって表示装置を製造する際に遮光部材が障害となって最外周部の発光素子が搭載部に配置され難くなることを抑えることである。
本発明の表示装置は、基板と、前記基板上に搭載される発光素子と、前記基板上に配置され、前記発光素子に接続されて信号を入力する入力電極と、前記基板上の前記入力電極の外側に配置され、前記入力電極に電気的に接続される電極パッドと、前記電極パッドから前記基板の側面へ引き出されている側面配線と、前記基板上の前記入力電極の外側に配置された遮光部材と、を有する表示装置であって、前記入力電極と前記電極パッドと前記側面配線の前記基板からの高さを比較したときに、前記入力電極は前記電極パッド及び前記側面配線よりも高い位置にあり、前記電極パッド及び前記側面配線は、前記遮光部材によって覆われている構成である。
本発明の表示装置は、好ましくは、前記基板上に複数の層状部材が積層されており、前記遮光部材と、前記複数の層状部材のうち最上層の層状部材と、の前記基板からの高さを比較したときに、前記遮光部材の頂上は前記最上層の層状部材の頂上以下の高さである。
また本発明の表示装置は、好ましくは、前記最上層の層状部材は、前記発光素子の周囲に配置された遮光層である。
また本発明の表示装置は、好ましくは、前記発光素子は、光放射部を有しており、前記光放射部と前記遮光層との前記基板からの高さを比較したときに、前記光放射部は前記遮光層の頂上よりも高い位置にある。
また本発明の表示装置は、好ましくは、前記基板と前記入力電極との間に樹脂絶縁層が配置されており、前記樹脂絶縁層は、その端面が前記基板の端に達しておらず、前記電極パッドと前記側面配線と前記遮光部材は、前記基板上において前記樹脂絶縁層の端面と前記基板の端との間に配置されている。
また本発明の表示装置は、好ましくは、前記樹脂絶縁層は、複数のものが積層された積層構造とされている。
本発明の発光装置は、基板と、前記基板上に搭載される発光素子と、前記基板上に配置され、前記発光素子に接続されて信号を入力する入力電極と、前記基板上の前記入力電極の外側に配置され、前記入力電極に電気的に接続される電極パッドと、前記電極パッドから前記基板の側面へ引き出されている側面配線と、前記基板上の前記入力電極の外側に配置された遮光部材と、を有する表示装置であって、前記入力電極と前記電極パッドと前記側面配線の前記基板からの高さを比較したときに、前記入力電極は前記電極パッド及び前記側面配線よりも高い位置にあり、前記電極パッド及び前記側面配線は、前記遮光部材によって覆われている構成であることから、以下の効果を奏する。表示装置を視認したときに電極パッド及び側面配線が銀色、白色等の明るい色合いで視認されて目立つことがなくなる。その結果、表示部のコントラストの低下を防いで表示品質を高品質のものとすることができる。また、遮光部材は、入力電極よりも低い位置にある、電極パッド及び側面配線を覆っているので、遮光部材の頂上の高さが入力電極の位置よりも高くなることを抑えることができる。その結果、発光素子から放射された光の一部が遮光部材によって反射されにくくなる。また、転写法によって表示装置を製造する際に遮光部材が障害となりにくくなるので、最外周部の発光素子を基板上に配置することが容易になる。
本発明の表示装置は、前記基板上に複数の層状部材が積層されており、前記遮光部材と、前記複数の層状部材のうち最上層の層状部材と、の前記基板からの高さを比較したときに、前記遮光部材の頂上は前記最上層の層状部材の頂上以下の高さである場合、発光素子から放射された光の一部が遮光部材によって反射されることをより確実に抑えることができる。また、転写法によって表示装置を製造する際に遮光部材がより障害となりにくくなるので、最外周部の発光素子を基板上に配置することがより容易になる。
また本発明の表示装置は、前記最上層の層状部材は、前記発光素子の周囲に配置された遮光層である場合、発光素子から放射された光の大部分を遮光層で吸収することができ、表示部を視認したときに発光素子以外のものが目立たないようにすることができるとともにコントラストを向上させることができ、表示品質を良好なものとし得る。
また本発明の表示装置は、前記発光素子は、光放射部を有しており、前記光放射部と前記遮光層との前記基板からの高さを比較したときに、前記光放射部は前記遮光層の頂上よりも高い位置にある場合、発光素子から放射された光の一部が遮光層で反射されることを抑えて、コントラスト低下を抑えることができる。
また本発明の表示装置は、前記基板と前記入力電極との間に樹脂絶縁層が配置されており、前記樹脂絶縁層は、その端面が前記基板の端に達しておらず、前記電極パッドと前記側面配線と前記遮光部材は、前記基板上において前記樹脂絶縁層の端面と前記基板の端との間に配置されている場合、樹脂絶縁層が入力電極の位置を高くする嵩上げ部材として機能し、また樹脂絶縁層の端面が遮光部材の配置位置を規定する堤防、仕切り壁等として機能するので、遮光部材が樹脂絶縁層上に乗り上げて遮光部材の頂上が入力電極よりも高い位置に誤配置されることを効果的に抑えることができる。
また本発明の表示装置は、前記樹脂絶縁層は、複数のものが積層された積層構造とされている場合、樹脂絶縁層が入力電極の位置を高くする嵩上げ部材として機能し、また樹脂絶縁層の端面が遮光部材の配置位置を規定する堤防、仕切り壁等として機能するという効果が向上する。
以下、本発明の表示装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。但し、以下で参照する各図は、本発明の表示装置の実施の形態における構成部材のうち、本発明の表示装置を説明するための主要部を示している。従って、本発明に係る表示装置は、図に示されていない回路基板、配線導体、制御IC,LSI等の周知の構成部材を備えていてもよい。なお、本発明の表示装置の実施の形態を示す図1、図2において、図3〜図10と同じ部位には同じ符号を付しており、それらの詳細な説明は省く。
図1、図2は、本発明の表示装置について実施の形態の各種例を示す図である。これらの図に示すように、本発明の表示装置は、ガラス基板等から成る基板1と、基板1上に搭載される発光素子14と、基板1上に配置され、発光素子14に接続された信号を入力する入力電極としての正電極54aおよび負電極54bと、基板1上の正電極54aおよび負電極54bの外側に配置され、正電極54aに電気的に接続される電極パッド2pと、電極パッド2pから基板1の側面へ引き出されている側面配線1sと、基板1上の正電極54aおよび負電極54bの外側に配置された遮光部材25と、を有する表示装置であって、正電極54aおよび負電極54bと電極パッド2pと側面配線1sの基板1からの高さを比較したときに、正電極54aおよび負電極54bは電極パッド2p及び側面配線1sよりも高い位置にあり、電極パッド2p及び側面配線1sは、遮光部材25によって覆われている構成である。
上記の構成により、以下の効果を奏する。表示装置を視認したときに電極パッド2p及び側面配線1sが銀色、白色等の明るい色合いで視認されて目立つことがなくなる。その結果、表示部11のコントラストの低下を防いで表示品質を高品質のものとすることができる。また、遮光部材25は、正電極54aおよび負電極54bよりも低い位置にある、電極パッド2p及び側面配線1sを覆っているので、遮光部材25の頂上の高さが正電極54aおよび負電極54bの位置よりも高くなることを抑えることができる。その結果、発光素子14から放射された光の一部が遮光部材25によって反射されにくくなり、また転写法によって表示装置を製造する際に遮光部材25が障害となりにくくなるので、最外周部の発光素子14を基板1上に配置することが容易になる。
本発明の表示装置において、発光素子14としては、マイクロチップ型の発光ダイオード(LED)、モノリシック型の発光ダイオード、有機EL、無機EL、半導体レーザ素子等の自発光型のものであれば採用し得る。
遮光部材25は、額縁部1gが目立たないようにする目的、また基板1の側面に配置される側面配線1sを保護する目的で配置される。従って、遮光部材25は基板1の側面に延出させて配置することが好ましい。また、複数の発光素子14を搭載した基板1の複数を、同じ面上において縦横に配置するとともにそれらの側面同士を接着材等によって結合(タイリング)させることによって、複合型かつ大型の表示装置、所謂マルチディスプレイを製造する場合に、遮光部材25が存在することによってタイリングの継ぎ目が目立ちにくくなる。
遮光部材25は、黒色、黒褐色、濃褐色、濃青色、濃紫色等の暗色系のもので可視光を効率良く吸収し遮光する色合いのものであり、例えば透明な樹脂層中に暗色系の顔料、染料等を混入させて構成された遮光膜、または接着、粘着等によって設置されるシール状のもの、または接着、粘着等によって設置されるプラスチック等から成る枠状体などから構成される。この遮光部材25によって、可視光の大部分を吸収して遮光することができる。
遮光部材25は、上記の遮光膜である場合、暗色系の顔料、染料等を混入させた未硬化の樹脂ペーストを、基板1上の額縁部1gに、塗布法、マスクを用いた印刷法、ローラー印刷法等によって塗布、印刷して配置し、熱硬化法、紫外線等の照射による光硬化法、光熱硬化法等によって硬化させることにより形成される。
遮光部材25の幅は、額縁部1gの幅とほぼ同じである。例えば、幅の小さい方の額縁部1g、例えば図8において基板1の上側の辺部にある額縁部1g、の幅が20μm〜50μm程度であることから、幅の小さい方の額縁部1gに配置される遮光部材25の幅は20μm〜50μm程度である。幅の大きい方の額縁部1g、例えば図8において基板1の左側の辺部にある額縁部1g、の幅が110μm程度であることから、幅の大きい方の額縁部1gに配置される遮光部材25の幅は110μm程度である。
また本発明の表示装置は、基板1上に複数の層状部材が積層されており、遮光部材25と、複数の層状部材のうち最上層の層状部材と、の基板1からの高さを比較したときに、遮光部材25の頂上は最上層の層状部材の頂上以下の高さであることが好ましい。図1の構成の場合、遮光部材25の頂上の高さh1が、最上層の層状部材である遮光層56の頂上の高さh3以下の高さであることが好ましい。この場合、発光素子14から放射された光の一部が遮光部材25によって反射されることをより確実に抑えることができる。また、転写法によって表示装置を製造する際に遮光部材がより障害となりにくくなるので、最外周部の発光素子を基板上に配置することがより容易になる。なお、複数の層状部材は、図1の構成の場合、樹脂絶縁層51、絶縁層55、遮光層56であり、図2の構成の場合、樹脂絶縁層51a,51b、絶縁層55、遮光層56である。
また本発明の表示装置は、最上層の層状部材は、発光素子14の周囲に配置された遮光層56であることが好ましい。この場合、発光素子14から放射された光の大部分を遮光層56で吸収することができ、表示部を視認したときに発光素子14以外のものが目立たないようにすることができるとともにコントラストを向上させることができ、表示品質を良好なものとし得る。遮光層56は、必ずしも最上層でなくてもよく、基板1の発光素子搭載面上に配置されていてもよい。
また本発明の表示装置は、発光素子14は、その上面等に光放射部14aを有しており、光放射部14aと遮光層25との基板1からの高さを比較したときに、光放射部14aは遮光層25の頂上よりも高い位置にあることが好ましい。この場合、発光素子14から放射された光の一部が遮光層25で反射されることを抑えて、コントラスト低下を抑えることができる。
また、光放射部14aは発光素子14の上面にあることが多いが、横断面でみたときに発光素子14の内部にあってもよく、その場合光放射部14aの高さが遮光部材25の頂上よりも高い位置にあってもよい。この場合、発光素子14から放射された光の一部は、遮光部材25で反射されにくくなるので、コントラスト低下、画面の額縁部が目立つことによる表示品位の低下を抑えることができる。
正電極54aおよび負電極54bが遮光部材25の頂上以上の高さの位置にある(h2≧h1である)ことがより好ましく、この場合、発光素子14から放射された光の一部が遮光部材25によって反射されることをより確実に抑えることができ、また転写法によって表示装置を製造する際に遮光部材25がより障害となりにくくなるので、最外周部の発光素子14を基板1上に配置することがより容易になる。
また遮光部材25は、基板1からの高さについて、基板1の発光素子14が搭載される側の面(発光素子搭載面)からの頂上の高さh1が2μm〜10μm程度である。また正電極54aおよび負電極54bは、上記の通り基板1からの高さを比較したときに遮光部材25の頂上以上の高さ位置にあることがより好ましく、正電極54aおよび負電極54bの発光素子搭載面からの高さh2はh1と同程度であるか3μm程度高い。
本発明の表示装置は、複数の発光素子14がある場合に、それらのすべてについて正電極54aおよび負電極54bが遮光部材25の頂上以上の高さの位置にある(h2≧h1である)ことが好ましい。この場合、複数の発光素子14から放射された光の一部が遮光部材25によって反射することを抑えることができ、コントラスト低下を抑えることができる。さらには、複数の発光素子14のすべてについて正電極54aおよび負電極54bが同じ高さであることが良い。この場合、転写法によって表示装置を製造する際に、遮光部材25が障害となることがなく、複数の発光素子14のすべてをそれらの搭載部(正電極54aおよび負電極54b)上にほぼ同時に設置することができる。その結果、複数の発光素子14のどれかが設置タイミングがずれることによって設置位置がずれやすくなることを抑えることができる。
また本発明の表示装置は、複数の発光素子14がある場合に、それらのうち遮光部材25に最も近い発光素子14は、基板1からの高さを比較したときに基板1上のすべての部材のなかで最も高い位置にあることが好ましい。この場合、遮光部材25に最も近い発光素子14から放射された光の一部は、基板1上の他の部材によって反射されにくくなるので、コントラスト低下をより抑えることができる。また転写法によって表示装置を製造する際に基板1上の部材が障害となりにくくなるので、最外周部の発光素子14をその搭載部に配置することがより容易になる。例えば、図1、図2に示すように、基板1上の最上部には遮光層56があるが、遮光部材25に最も近い発光素子14が遮光層56の頂上よりも高い位置にあることがよい。
また、複数の発光素子14がある場合に、それらのすべてが基板1上のすべての部材のなかで最も高い位置にあることが好ましい。この場合、複数の発光素子14から放射された光は、基板1上の他の部材によって反射されにくくなるので、コントラスト低下をさらに抑えることができる。さらには、複数の発光素子14のすべてについて正電極54aおよび負電極54bが同じ高さであることが良く、転写法によって表示装置を製造する際に、基板1上の他の部材が障害となることがなく、複数の発光素子14のすべてをそれらの搭載部(正電極54aおよび負電極54b)上にほぼ同時に設置することができる。その結果、複数の発光素子14のどれかが設置タイミングがずれることによって設置位置がずれやすくなることを抑えることができる。
また本発明の表示装置は、図1に示すように、基板1と正電極54aおよび負電極54bとの間に樹脂絶縁層51が配置されており、樹脂絶縁層51は、その端面51tが基板1の端1tに達しておらず、電極パッド2pと側面配線1sと遮光部材25は、基板1上において樹脂絶縁層51の端面51tと基板1の端1tとの間に配置されていることが好ましい。この場合、樹脂絶縁層51が正電極54aおよび負電極54bの位置を高くする嵩上げ部材と機能し、また樹脂絶縁層51の端面51tが遮光部材25の配置位置を規定する堤防、仕切り壁等として機能するので、遮光部材25が樹脂絶縁層51上に乗り上げて遮光部材25の頂上が正電極54aおよび負電極54bよりも高い位置に誤配置されることを効果的に抑えることができる。また、電極パッド2pが側面配線1sに近接しているので、それらの接続性が向上し、断線等の接続不良の発生を抑えることができる。
また本発明の表示装置は、樹脂絶縁層51の端面51tは、基板1の端1t側に向かうに伴って厚みが薄くなる傾斜面とされており、遮光部材25は、樹脂絶縁層51の端面51tに重なっていることが好ましい。この場合、樹脂絶縁層51の端面51tの長さが長くなる。その結果、遮光部材25が樹脂絶縁層51上に乗り上げて遮光部材25の頂上が正電極54aおよび負電極54bよりも高い位置に誤配置されることをより効果的に抑えることができる。すなわち、遮光部材25を塗布法、印刷法等によって形成する際に、端面51tが垂直面よりも長さが長い斜面であることから、遮光部材25の発光素子14側への侵入を効果的に阻止することができる。斜面とされた端面51tの基板1の発光素子搭載面に対する傾斜角度は20°〜70°程度が良い。20°未満では、樹脂絶縁層51の端面51tの長さ(幅)が長くなり額縁部1gが大きくなる傾向がある。70°を超えると、端面51tの長さが垂直面の長さに近くなるために、遮光部材25の発光素子14側への侵入を阻止する効果が低下しやすくなる傾向がある。
また、樹脂絶縁層51が複数の樹脂絶縁層を積層させた積層構造とされていてもよい。この場合、樹脂絶縁層51が正電極54aおよび負電極54bの位置を高くする嵩上げ部材として機能し、また樹脂絶縁層51の端面51tが遮光部材25の配置位置を規定する堤防、仕切り壁等として機能するという効果が向上する。さらに、樹脂絶縁層51が複数の樹脂絶縁層を積層させた積層構造とされており、図2の構成を採ることもできる。図2の場合、樹脂絶縁層51a,51bの2層であるが、3層以上であってもよい。下層である樹脂絶縁層51aの端面51atは基板1の端1tにほぼ達しているが、上層である樹脂絶縁層51bの端面51btは基板1の端1tに達していない。樹脂絶縁層51a上において、樹脂絶縁層51bの端面51btと基板1の端1tとの間の部位に、電極パッド2pと側面配線1sと遮光部材25が配置される。この場合、樹脂絶縁層51の厚みをより厚くすることが容易になる。また、樹脂絶縁層51bの厚みを樹脂絶縁層51aの厚みより厚くすることによって、遮光部材25の高さが正電極54aおよび負電極54bの高さよりも低くなるように調整することが容易になる。
なお、図2の構成において、樹脂絶縁層51が1層であって、段差を有しており、段差から低い方の部位に電極パッド2pと側面配線1sと遮光部材25が配置され、段差から高い方の部位に正電極54aおよび負電極54bが配置されていてもよい。
本発明の表示装置における発光制御部22は、発光素子14のそれぞれに発光信号を入力するためのTFT等から成るスイッチ素子を少なくとも1つ有する。発光制御部22は、例えば図8に示すように、発光素子14のそれぞれに発光信号を入力するためのスイッチ素子としてのTFT12と、発光制御信号(発光制御信号線3を伝達する信号)のレベル(電圧)に応じた、正電圧(アノード電圧:3〜5V程度)と負電圧(カソード電圧:−3V〜0V程度)の電位差(発光信号)から発光素子14を電流駆動するための駆動素子としてのTFT13と、を含む。TFT13のゲート電極とソース電極とを接続する接続線上には容量素子が配置されており、容量素子はTFT13のゲート電極に入力された発光制御信号の電圧を次の書き換えまでの期間(1フレームの期間)保持する保持容量として機能する。
また本発明の表示装置は、基板1の側面に、走査信号線2、発光制御信号線3に接続される側面配線1sが配置されているが、これにより貫通導体と比較して額縁部1gの幅を小さくすることができる。
本発明の表示装置において、一つの画素部15に、異なる発光波長(発光色)の発光素子14が複数配置されており、それぞれに接続される発光制御部がある構成であってもよい。例えば、一つの画素部15に、赤色LED(RLED)等から成る赤色発光素子と緑色LED(GLED)等から成る緑色発光素子と青色LED(BLED)等から成る青色発光素子と、が配置されており、それぞれに接続される発光制御部(Rドライバ、Gドライバ、Bドライバ)がある構成であってもよい。この場合、例えば、画素部15の中心部にRLED、GLED、BLEDが集約的に正三角形の各頂点に位置するように配置されており、RドライバとGドライバとBドライバが、RLEDとGLEDとBLEDよりも基板1の内側に配置される構成とし得る。また、画素部15の中心部にRLED、GLED、BLEDが、走査信号線2または発光制御信号線3に平行な一直線上、すなわち行方向または列方向に平行な一直線上、に配列された構成とすることもできる。
また、隣接する3つの画素部15のそれぞれに、互いに異なる発光波長(発光色)の発光素子14が配置されており、それぞれに接続される発光制御部がある構成であってもよい。例えば、第1の画素部15に赤色LED(RLED)等から成る赤色発光素子が配置され、第2の画素部15に緑色LED(GLED)等から成る緑色発光素子が配置され、第3の画素部15に青色LED(BLED)等から成る青色発光素子が配置されており、それぞれに接続される発光制御部(Rドライバ、Gドライバ、Bドライバ)が各画素部15にある構成であってもよい。第1の画素部15と第2の画素部15と第3の画素部15は、行方向に並んでいてもよく、列方向に並んでいてもよい。
なお、本発明の表示装置は、上記実施の形態に限定されるものではなく、適宜の変更、改良を含んでいてもよい。例えば、基板1は透明なガラス基板であってもよいが、不透明なものであってもよい。基板1が不透明なものである場合、基板1は着色されたガラス基板、摺りガラスから成るガラス基板、プラスチック基板、セラミック基板、金属基板、あるいはそれらの基板を積層した複合基板であってもよい。基板1が金属基板から成る場合、あるいは基板1が金属基板を含む複合基板である場合には、基板1の熱伝導性が向上し放熱性に有利なものとなる。