以下、実施形態の入出場管理装置、入出場管理システム、および入出場管理プログラムを、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態の入出場管理システム1の構成図である。入出場管理システム1は、例えば、複数の駅に設置された自動改札機10と、センターサーバ(入出場管理装置)100と、端末装置200とを備える。各駅には、駅サーバ50が設けられる。各駅の自動改札機10は、駅サーバ50を介してネットワークNWにアクセスし、センターサーバ100と通信する。駅サーバ50には、駅務機器40などの機器が接続される場合もある。ネットワークNWは、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)などを含む。端末装置200は、例えば、利用者が所有している端末装置である。
次に、図2および図3を参照して、自動改札機10について説明する。図2は、一つの自動改札機10を上方から見た図である。図3は、自動改札機10の機能構成を示す図である。自動改札機10は、通路を挟んで対向配置される主機20と従機30とを備える。主機20は、例えば、指紋リーダ部21と、上面表示部22と、正面表示部23と、扉部24および25と、制御部26と、改札機側通信部27とを備える。また、従機30は、指紋リーダ部31と、上面表示部32と、正面表示部33と、扉部34および35とを備える。
主機20の指紋リーダ部21は、図2のa方向に通過しようとする利用者によって接触された指から指紋を読み取って、読み取った指紋情報を制御部26に送信する。上面表示部22は、指紋リーダ部21に指が接触した場合に、制御部26によって処理された結果を表示する。正面表示部23は、図2のa方向に通過可能であるか否かを示すマークや図形、文字等を表示する。正面表示部23の表示内容は、制御部26によって決定される。図2の例では、自動改札機10は、a方向の通過のみ許可する動作モード(第1の動作モード)に設定されているため、主機20の正面表示部23は、通過を許可することを示すマークを表示している。制御部26は、主機20と従機30の各部を制御する。
一方、従機30の指紋リーダ部31は、b方向に通過しようとする利用者によって接触された指から指紋を読み取って、読み取った指紋情報を主機20の制御部26に送信する。上面表示部32は、指紋リーダ部31に指が接触された場合に、主機20の制御部26によって処理された結果を表示する。正面表示部33は、b方向に通過可能であるか否かを示すマークや図形、文字等を表示する。正面表示部33の表示内容は、主機20の制御部26によって決定される。図2の例では、自動改札機10は、a方向の通過のみ許可する第1の動作モードに設定されているため、従機30の正面表示部33は、通過を禁止することを示すマークを表示している。
主機20の制御部26は、通信制御部26Aと扉制御部26Bとを備える。通信制御部26Aは、指紋リーダ部21または31から受信した指紋情報に、自動改札機10が設置されている駅を示す情報や、現在の日時を示す情報等を対応付けて、改札機側通信部27に出力する。改札機側通信部27は、通信制御部26Aから入力される情報を、駅サーバ50およびネットワークNWを介してセンターサーバ100に送信する。
扉制御部26Bは、自動改札機10が第1の動作モードに設定されている場合には、扉部25および35を開放状態に維持すると共に、扉部24および34を開放状態または閉止状態に制御することで、a方向の利用者の通過を許可または禁止する。また、扉制御部26Bは、自動改札機10が図2のb方向の通過のみ許可する動作モード(第2の動作モード)に設定されている場合には、扉部24および34を開放状態に維持すると共に、扉部25および35を開放状態または閉止状態に制御することで、b方向の利用者の通過を許可または禁止する。
また、扉制御部26Bは、ネットワークNWおよび駅サーバ50を介してセンターサーバ100から受信した開閉コマンドに基づき、扉部24,25,34,35を制御する。例えば、扉制御部26Bは、第1の動作モードに設定されている状態において、センターサーバ100から開放コマンドを受信した場合、扉部24および34を開放状態に制御し、センターサーバ100から閉止コマンドを受信した場合、扉部24および34を開放状態に制御する。また、扉制御部26Bは、第2の動作モードに設定されている状態において、センターサーバ100から開放コマンドを受信した場合、扉部25および35を開放状態に制御し、センターサーバ100から閉止コマンドを受信した場合、扉部25および35を開放状態に制御する。
指紋リーダ部21および31は、指紋読取面を備え、指紋読取面に接触された指から指紋の形状を表す指紋情報を取得し、制御部26に送信する。指紋リーダ部21および31は、少なくとも2本以上の指が接触する指紋読取面を備えており、指の種類ごとに接触する位置が決められていてもよい。
図4は、実施形態のセンターサーバ100の構成図である。センターサーバ100は、例えば、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
通信部110は、ネットワークNWおよび駅サーバ50を介して自動改札機10と通信したり、ネットワークNWを介して端末装置200と通信したりする。なお、自動改札機10と通信する通信部と、端末装置200と通信する通信部とは別体であってもよい。通信部110は、自動改札機10または端末装置200により送信された情報を受信した場合、受信した情報を制御部130に出力する。また、通信部110は、制御部130の指示に従って、自動改札機10に情報を送信する。
記憶部120は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはRAM(Random Access Memory)等により実現される。記憶部120には、運賃テーブル121と、指紋情報テーブル122と、利用履歴情報テーブル123と、電子マネーテーブル124と、定期券テーブル125と、回数券テーブル126とが記憶されている。また、記憶部120には、上記の各種情報の他、アプリケーションプログラムなどの各種プログラム、制御部130による処理結果などが記憶される。
運賃テーブル121は、例えば、駅の区間に対して運賃が対応付けられた情報である。
図5は、指紋情報テーブル122の内容の一例を示す図である。指紋情報テーブル122は、各利用者の指紋に対応付けられた権限の種別を定義するテーブルである。指紋情報テーブル122では、例えば、図5に示す通り、利用者IDに、指の種類と、指紋情報と、第1権限の種別と、第1権限IDと、第2権限の種別と、第2権限IDとが対応付けられている。利用者IDは、例えば、各利用者を識別する固有の情報である。指紋情報とは、その指の指紋の形状を何らかの形式で表す情報、或いは形状から求められた特徴量などを表す情報である。第1権限とは、ユーザの指に対応付けられた権限のうちの一つであり、第2権限は、ユーザの指に対応付けられた権限のうち他の一つである。権限の種別には、例えば、電子マネーにより運賃を支払って乗車する権限(以下、電子マネー権限と記す)、定期券により乗車する権限(以下、定期券権限と記す)、回数券により乗車する権限(以下、回数券権限と記す)等が含まれる。また、権限の種別には、区間が指定された普通乗車券で乗車する権限が含まれてもよい。権限IDとは、各権限を識別する固有の情報であり、例えば、電子マネーIDと、定期券IDと、回数券IDとを含む。
図6は、利用履歴情報テーブル123の内容の一例を示す図である。図6に示す通り、利用履歴情報テーブル123は、利用者の利用状況を示すテーブルであって、例えば、入場時の権限ID、入場駅、入場時刻、出場時の権限ID、出場駅、出場時刻を示す情報等が互いに対応付けられたテーブルである。
図7は、電子マネーテーブル124の内容の一例を示す図である。電子マネーテーブル124は、各利用者の電子マネー権限に関する情報を保存するテーブルである。電子マネーテーブル124では、例えば、図7に示す通り、電子マネーIDに、精算処理において引去った額と、残額情報とが対応付けられている。電子マネーIDに対応付けられている金額は、利用者により予めチャージされているものであってもよく、利用者が契約しているクレジットカードにより引き落とされるものであってもよい。
図8は、定期券テーブル125の内容の一例を示す図である。定期券テーブル125は、各利用者の定期券権限に関する情報を保存するテーブルである。定期券テーブル125では、例えば、図8に示す通り、定期券IDに、定期券区間と、有効期間とが対応付けられている。定期券区間とは、定期券権限の効力が及ぶ路線区間を示す情報である。有効期間とは、定期券権限の効力が及ぶ期間を示す情報である。
図9は、回数券テーブル126の内容の一例を示す図である。回数券テーブル126は、各利用者の回数券権限に関する情報を保存するテーブルである。回数券テーブル126では、例えば、図9に示す通り、回数券IDに、回数券区間と、有効期間と、残り回数とが対応付けられている。回数券区間とは、回数券権限の効力が及ぶ路線区間を示す情報である。有効期間とは、回数券権限の効力が及ぶ期間を示す情報である。残り回数とは、あと何回、回数券権限を行使できるかを示す情報である。
制御部130は、例えば、判別部131と、入出場管理部132とを備える。制御部130の各機能部は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサがプログラムメモリに格納されたプログラムを実行することにより実現される。また、制御部130の機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアにより実現されてもよい。
判別部131は、通信部110により受信された指紋情報に基づいて、利用者のどの指が自動改札機10の指紋リーダ部21に接触したのかを判別し、指ごとに予め割り当てられている少なくとも一つの権限の種別を判別する。まず、判別部131は、例えば、指紋情報テーブル122を参照し、受信された指紋情報に基づいて指紋認証を行う。そして、判別部131は、受信された指紋情報に基づいて認証された指紋情報と対応付けられている権限IDを、指紋情報テーブル122から取得する。
入出場管理部132は、判別部131により判別された権限の種別に応じた各種処理を行う。例えば、入出場管理部132は、判別部131により取得された権限IDと一致する権限IDが、利用履歴情報テーブル123において、対応する出場時の権限IDが空欄である入場時の権限IDと一致するか否かを判定し、一致しない場合、入場処理を行い、一致する場合、出場処理を行う。また、これに代えて、入出場管理部132は、自動改札機10から、入場駅として機能しているか、出場駅として機能しているかを示す情報を指紋情報と共に取得し、その情報に基づいて、入場処理を行うか、出場処理を行うかを切り替えてもよい。
また、入出場管理部132は、入場処理や出場処理において、権限が有効であるか否かを判定する。権限が有効であることには、例えば、残高が収受される金額以上あること、有効期間内における定期券区間の利用であること、または、有効期間内の回数券区間内の利用であり且つ残り回数が1回以上残っていること等が含まれる。また、入出場管理部132は、出場処理を行う際、利用履歴情報テーブル123の入場時の権限IDと出場時に取得された権限IDとが一致するか否かを判定し、一致しない場合には権限が有効でないと判定する。なお、入場時の権限IDが二つある場合、それら二つの権限IDが出場時に判別部131により取得された二つの権限IDと一致することが要求される。
また、入出場管理部132は、判別部131により判別された権限の種別と、上記説明した権限が有効か否かを判定した結果とに基づいて、利用者の入出場の可否を判定する。例えば、入出場管理部132は、権限が有効であると判定した場合、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を開放させるコマンドを送信する。一方、乗車券の効力が有効でないと判定した場合、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を閉止させるコマンドを送信する。
さらに、入出場管理部132は、記憶部120を参照して、登録されている権限のうち予告対象となる権限があるか否かを定期的に判定する機能を有してもよい。予告対象とは、端末装置200を用いて利用者に通知されることが好ましい事象であって、例えば、電子マネーの残高が予め決められた基準よりも少なくなったことや、定期券権限あるいは回数券権限の有効期間が予め決められた基準よりも短くなったこと等が含まれる。入出場管理部132は、例えば、電子マネーテーブル124を参照して、電子マネーの残高が基準よりも少なくなった権限IDを取得し、電子マネーの残高が不足していることを示す予告情報を作成する。また、入出場管理部132は、定期券テーブル125または回数券テーブル126を参照して、定期券権限または回数券権限の有効期間が基準よりも短くなった権限IDを取得し、定期券権限または回数券権限の有効期限が迫っていることを示す予告情報を作成してもよい。そして、入出場管理部132は、指紋情報テーブル122を参照して、取得した権限IDと対応付けられている端末IDを取得し、取得した端末IDが示す端末に対して、予告情報を送信する。
次に、図10を参照して、入出場管理システム1の全体の流れについて説明する。図10は、入出場管理システム1の全体の流れの一例を示すシーケンス図である。端末装置200は、利用者からの操作に基づいて、登録する権限の種別の指定を受け付けるとともに、指紋情報を取得する(S1)。端末装置200は、例えば、所定の操作画面を表示して権限の種別の指定を受け付けるとともに、センサーやタッチパネルにより読み取られた指紋の形状を示す指紋情報を作成する。端末装置200は、取得した権限の種別と指紋情報とを、センターサーバ100に送信する(S2)。センターサーバ100は、受信した権限の種別と指紋情報とを、指紋情報テーブル122に登録する(S3)。なお、このような指紋の登録作業は、駅に設置された券売機や専用端末などによって行われてもよい。
その後自動改札機100を通過するとき、利用者は、事前に登録した指を指紋リーダ部21または31に接触させる。これにより、指紋リーダ部21または31は、指紋を読み取り、指紋情報を制御部26に出力する(S4)。通信制御部26Aは、入力された指紋情報に、自動改札機10が設置されている駅を示す情報や、日時を示す日時情報等を対応付けて、センターサーバ100に送信する(S5)。
そして、センターサーバ100の判別部131は、受信した指紋情報に基づいて指紋認証を行い、認証された指紋と対応付けられた権限の種別を判別する(S6)。そして、入出場管理部132は、入出場の可否を判定し、運賃を収受する等の入場処理または出場処理を行う(S7)。次いで、入出場管理部132は、入出場の可否の判定結果に応じたコマンドを自動改札機10に送信する(S8)。自動改札機10は、受信したコマンドに基づき、扉部24および34を開放状態または閉止状態に制御する(S9)。
なお、予め決められた確認タイミングとなった場合、入出場管理部132は、記憶部120を参照して、予告対象、例えば、電子マネーの残高が予め決められた基準よりも少なくなった電子マネーIDや、定期券権限または回数券権限の有効期間が予め決められた基準よりも短くなった定期券IDまたは回数券ID等があるか否かを判定する(S10)。予告対象がある場合、入出場管理部132は、予告情報を作成し(S11)、予告対象の権限IDと対応付けられた端末装置200に対して、作成した予告情報を送信する(S12)。端末装置200は、受信した予告情報を表示部に表示させる(S13)。
次に、図11を参照して、自動改札機10の動作について説明する。図11は、自動改札機10の動作の流れの一例を示すフローチャートである。指紋リーダ部21または31は、指紋を読み取ったか否かを判定する(ステップS101)。指紋リーダ部21または31は、指紋を読み取った場合、読み取った指紋の形状を示す指紋情報を作成する(ステップS102)。ここでの指紋情報は、カメラで撮像された画像そのものであってもよいし、画像から求めた特徴量であってもよい。指紋リーダ部21または31は、2以上の指紋を読み取った場合、指紋ごとに指紋情報を作成し、それぞれ対応付けて制御部26の通信制御部26Aに送信する。制御部26の通信制御部26Aは、指紋リーダ部21または31から指紋情報を受信した場合、指紋情報に、自動改札機10が設置されている駅を示す情報や、日時を示す日時情報等を対応付けて、センターサーバ100に送信する(ステップS103)。制御部26の通信制御部26Aは、前述したように、自動改札機10が入場駅として機能しているか、出場駅として機能しているかを示す情報をセンターサーバ100に送信してもよい。
次に、図12を参照して、センターサーバ100の入場時の動作について説明する。図12は、センターサーバ100の入場時の動作の流れの一例を示すフローチャートである。なお、入場時の処理を行うか、出場時の処理を行うかは、例えば前述したように、例えば指紋の認証処理などを経て判定されるのであるが、ここではその判定に係る処理の説明を省略している。
まず、通信部110は、自動改札機10から指紋情報等を受信し(ステップS201)、制御部130の判別部131に出力する。判別部131は、指紋情報テーブル122を参照し、入力した指紋情報に基づいて指紋認証を行い、認証された指紋情報と対応付けられている権限IDを、指紋情報テーブル122から取得する(ステップS202)。次いで、判別部131は、認証された指紋情報と対応付けられている権限IDが3つ以上あるか否かを判定する(ステップS203)。権限IDが3つ以上ある場合、判別部131は、エラーであると判定する(ステップS204)。そして、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を閉止させるコマンドを送信する。
一方、権限IDが3つ未満である場合、判別部131は、権限IDが一つであるか否かを判定する(ステップS205)。権限IDが一つである場合、入出場管理部132は、各権限に応じた単独入場処理を行う(ステップS206)。一方、権限IDが一つでない場合、入出場管理部132は、権限の組み合わせに応じた複合入場処理を行う(ステップS207)。なお、「権限IDが一つでない」とは、二つの指が自動改札機10に接触し、指紋が二つ読み取られた場合と、一つの指が自動改札機10に接触し、指紋が一つ読み取られ、且つその指紋に、指紋情報テーブル122において二つの権限IDが対応付けられている場合とを含む。
以下、単独入場処理の一例について説明する。例えば、判別部131は、権限IDが電子マネーIDであるか否かを判定し、電子マネーIDであると判定された場合、入出場管理部132は、電子マネーに基づく入場処理を行う。まず、入出場管理部132は、電子マネーテーブル124を参照して、残高が初乗り料金以上あるか否かを判定する。残高が初乗り料金以上である場合、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を開放させるコマンドを送信する。そして、入出場管理部132は、利用履歴情報テーブル123の入場時の権限IDに、電子マネーIDを書き込む。残高が初乗り料金未満である場合、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を閉止させるコマンドを送信する。
また、判別部131は、権限IDが定期券IDであるか否かを判定し、定期券IDであると判定された場合、入出場管理部132は、定期券に基づく入場処理を行う。例えば、入出場管理部132は、定期券テーブル125を参照して、入場駅が定期券区間に含まれるか否かを判定する。入場駅が定期券区間に含まれる場合、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を開放させるコマンドを送信する。そして、入出場管理部132は、利用履歴情報テーブル123の入場時の権限IDに、定期券IDを書き込む。入場駅が定期券区間に含まれない場合、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を閉止させるコマンドを送信する。
また、判別部131は、権限IDが回数券IDであるか否かを判定し、回数券IDであると判定された場合、入出場管理部132は、回数券に基づく入場処理を行う。例えば、入出場管理部132は、回数券テーブル126を参照して、例えば、入場駅が回数券区間に含まれるか否かを判定する。入場駅が回数券区間に含まれる場合、入出場管理部132が、回数券の残り回数を1回減らし、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を開放させるコマンドを送信する。そして、入出場管理部132は、利用履歴情報テーブル123の入場時の権限IDに、回数券IDを書き込む。入場駅が回数券区間に含まれない場合、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を閉止させるコマンドを送信する。
次に、複合入場処理の一例について説明する。例えば、判別部131は、二つの権限IDが電子マネーIDと定期券IDであるか否かを判定し、電子マネーIDと定期券IDである場合、入出場管理部132は、電子マネーと定期券との併用処理を行う。例えば、入出場管理部132は、定期券テーブル125を参照して、入場駅が定期券区間に含まれるか否かを判定する。入場駅が定期券区間に含まれる場合、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を開放させるコマンドを送信する。そして、入出場管理部132は、利用履歴情報テーブル123の入場時の権限IDに、定期券IDと電子マネーIDの両方を書き込む。一方、入場駅が定期券区間に含まれない場合、入出場管理部132は、電子マネーテーブル124を参照して、残高が初乗り料金以上あるか否かを判定する。残高が初乗り料金以上ある場合、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を開放させるコマンドを送信する。そして、入出場管理部132は、利用履歴情報テーブル123の入場時の権限IDに、電子マネーIDと定期券IDの両方を書き込む。入場駅が定期券区間に含まれず、且つ、残高が初乗り料金未満である場合、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を閉止させるコマンドを送信する。
また、判別部131は、二つの権限IDが電子マネーIDと回数券IDであるか否かを判定し、電子マネーIDと回数券IDであると判定された場合、入出場管理部132は、電子マネーと回数券との併用処理を行う。例えば、入出場管理部132は、入出場管理部132は、回数券テーブル126を参照して、入場駅が回数券区間に含まれるか否かを判定する。入場駅が回数券区間に含まれる場合、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を開放させるコマンドを送信する。そして、入出場管理部132は、利用履歴情報テーブル123の入場時の権限IDに、回数券IDと電子マネーIDの両方を書き込み、回数券の残り回数を1回減らす。一方、入場駅が回数券区間に含まれない場合、入出場管理部132は、電子マネーテーブル124を参照して、残高が初乗り料金以上あるか否かを判定する。残高が初乗り料金以上ある場合、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を開放させるコマンドを送信する。そして、入出場管理部132は、利用履歴情報テーブル123の入場時の権限IDに、電子マネーIDと回数券IDの両方を書き込む。入場駅が回数券区間に含まれず、且つ、残高が初乗り料金未満である場合、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を閉止させるコマンドを送信する。なお、回数券区間の中間地点で入場した場合など、回数券の有効期間に余裕があるならば、電子マネーで支払った方が利用者にとって有利な場合もあり得る。入出場管理部132は、このような有利/不利を総合的に判断し、いずれの権限で収受を行うかを決定してもよい。
また、判別部131は、二つの権限IDが定期券IDと回数券IDであるか否かを判定し、定期券IDと回数券IDであると判定された場合、入出場管理部132は、定期券と回数券との併用処理を行う。例えば、入出場管理部132は、定期券テーブル125と回数券テーブル126とを参照して、入場駅が定期券区間または回数券区間のいずれか一方に含まれるか否かを判定する。入場駅が定期券区間または回数券区間のいずれか一方に含まれる場合、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を開放させるコマンドを送信する。そして、入出場管理部132は、利用履歴情報テーブル123の入場時の権限IDに、定期券IDと回数券IDの両方を書き込む。なお、入出場管理部132は、入場駅が回数券区間にのみ含まれる場合、回数券の残り回数を1回減らす。入場駅が定期券区間および回数券区間のいずれにも含まれない場合、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を閉止させるコマンドを送信する。
なお、図示していないが、判別部131は、取得された権限IDが、電子マネーテーブル124、定期券テーブル125、回数券テーブル126のいずれにも登録されていない場合、エラーであると判定する。
次に、図13を参照して、センターサーバ100の出場時の動作について説明する。図13は、センターサーバ100の出場時の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、通信部110は、自動改札機10から指紋情報等を受信し(ステップS301)、制御部130の判別部131に出力する。判別部131は、指紋情報テーブル122を参照し、入力した指紋情報に基づいて指紋認証を行い、認証された指紋情報と対応付けられている権限IDを、指紋情報テーブル122から取得する(ステップS302)。次いで、判別部131は、認証された指紋情報と対応付けられている権限IDが3つ以上か否かを判定する(ステップS303)。権限IDが3つ以上ある場合、判別部131は、エラーであると判定する(ステップS304)。そして、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を閉止させるコマンドを送信する。
一方、権限IDが3つ未満である場合、判別部131は、権限IDが一つであるか否かを判定する(ステップS305)。権限IDが一つである場合、入出場管理部132は、各権限に応じた単独出場処理を行う(ステップS306)。一方、権限IDが一つでない場合、入出場管理部132は、権限を組み合わせに応じた複合出場処理を行う(ステップS307)。
以下、単独出場処理の一例について説明する。例えば、判別部131は、権限IDが電子マネーIDであるか否かを判定し、電子マネーIDであると判定された場合、入出場管理部132は、電子マネーに基づく出場処理を行う。まず、入出場管理部132は、運賃テーブル121と利用履歴情報テーブル123とを参照して、入場駅から出場駅までの運賃を算出し、電子マネーテーブル124を参照して、残高が運賃以上あるか否かを判定する。残高が運賃以上である場合、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を開放させるコマンドを送信する。また、入出場管理部132は、電子マネーテーブル124の残高から運賃を差し引いて更新する。また、入出場管理部132は、利用履歴情報テーブル123の出場時の権限IDに、電子マネーIDを書き込む。一方、残高が運賃未満である場合、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を閉止させるコマンドを送信する。
また、判別部131は、権限IDが定期券IDであるか否かを判定し、定期券IDであると判定された場合、入出場管理部132は、定期券に基づく出場処理を行う。まず、入出場管理部132は、定期券テーブル125を参照して、出場駅が定期券区間に含まれるか否かを判定する。出場駅が定期券区間に含まれる場合、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を開放させるコマンドを送信する。また、入出場管理部132は、利用履歴情報テーブル123の出場時の権限IDに、定期券IDを書き込む。一方、出場駅が定期券区間に含まれない場合、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を閉止させるコマンドを送信する。
また、判別部131は、権限IDが回数券IDであるか否かを判定し、回数券IDであると判定された場合、入出場管理部132は、回数券の出場処理を行う。まず、入出場管理部132は、回数券テーブル126を参照して、出場駅が回数券区間に含まれるか否かを判定する。出場駅が回数券区間に含まれる場合、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を開放させるコマンドを送信する。また、入出場管理部132は、利用履歴情報テーブル123の出場時の権限IDに、回数券IDを書き込む。一方、出場駅が回数券区間に含まれない場合、入出場管理部132が、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を閉止させるコマンドを送信する。
次に、複合出場処理の一例について説明する。例えば、判別部131は、二つの権限IDが電子マネーIDと定期券IDであるか否かを判定し、電子マネーIDと定期券IDであると判定された場合、入出場管理部132は、電子マネーと定期券との併用処理を行う。まず、入出場管理部132は、運賃テーブル121と利用履歴情報テーブル123と定期券テーブル125とを参照して、定期券区間を除く入場駅から出場駅までの運賃を算出し、電子マネーテーブル124から得られる残額が算出した運賃以上あるか否かを判定する。残額が算出した運賃以上ある場合、運賃を収受する。そして、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を開放させるコマンドを送信する。また、入出場管理部132は、電子マネーテーブル124の残高から運賃を差し引いて更新する。また、入出場管理部132は、利用履歴情報テーブル123の出場時の権限IDに、電子マネーIDと定期券IDの両方を書き込む。一方、残高が運賃未満である場合、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を閉止させるコマンドを送信する。なお、入場駅と出場駅が定期券区間に収まる場合、電子マネーからの運賃の収受は行われない。また、稀なケースであるが、入場駅から出場駅までの運賃をそのまま電子マネーで支払う場合よりも、入場駅から出場駅までの区間から定期券区間を除いた区間の運賃が高くなってしまう場合は、入場駅から出場駅までの運賃をそのまま電子マネーで収受してもよい。
また、判別部131は、二つの権限IDが電子マネーIDと回数券IDであるか否かを判定し、電子マネーIDと回数券IDであると判定された場合、入出場管理部132は、電子マネーと回数券との併用処理を行う。まず、入出場管理部132は、運賃テーブル121と利用履歴情報テーブル123と回数券テーブル126とを参照して、回数券区間を除く入場駅から出場駅までの運賃を算出し、算出した運賃を電子マネーから収受する。また、入出場管理部132は、利用履歴情報テーブル123の出場時の権限IDに、電子マネーIDと回数券IDの両方を書き込む。以降の処理は、電子マネーと定期券との併用処理と同様である。
また、判別部131は、二つの権限IDが定期券IDと回数券IDであるか否かを判定し、定期券IDと回数券IDであると判定された場合、入出場管理部132は、定期券と回数券との併用処理を行う。まず、入出場管理部132は、利用履歴情報テーブル122と定期券テーブル125と回数券テーブル126とを参照して、定期券区間を除く入場駅から出場駅までの区間を導出し、導出した区間が回数券区間に含まれるか否かを判定する。導出した区間が回数券区間に含まれる場合、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を開放させるコマンドを送信する。また、入出場管理部132は、利用履歴情報テーブル123の出場時の権限IDに、定期券IDと回数券IDの両方を書き込む。一方、導出した区間が回数券区間に含まれない場合、入出場管理部132は、通信部110を用いて、自動改札機10に扉部を閉止させるコマンドを送信する。
また、図示していないが、判別部131は、取得された権限IDが、電子マネーテーブル124、定期券テーブル125、回数券テーブル126のいずれにも登録されていない場合、エラーであると判定する。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、自動改札機10から受信された指紋情報に基づいて、利用者の指ごとに予め割り当てられている少なくとも一つの権限の種別を判別する判別部131と、判別部131により判別された権限の種別に基づいて、利用者の入出場の可否を判定する入出場管理部132とを持つことにより、利用者の利便性を向上させることができる。
また、以上説明した入出場管理システムによれば、複数の指の指紋情報に基づいて複数の乗車券の種別を判別し、判別された複数の乗車券を組み合わせて、利用者の入出場の可否を判定することができる。これにより、複数の乗車券を併用する場合であっても、利用者の入出場の可否を判定することができる。
また、以上説明した入出場管理システムによれば、一つの指に対して複数の乗車券を割り当てることができる。これにより、複数の乗車券を併用する場合であっても、一つの指で足りるため、利用者の利便性がさらに向上する。
また、以上説明した入出場管理システムによれば、権限の残高が基準より少ない場合や、権限の有効期間が基準より短い場合、利用者に通知することができる。これにより、利用者は、利用者の権限の更新が迫っていることを知ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
以上説明した入出場管理システム1は、上述に限定されない。例えば、入出場管理システム1は、例えば、テーマパークの入場や、セキュリティエリアへの入退の可否を判定するものであってもよい。また、権限の種別も上述に限られず、通勤用の定期券と、通学用の定期券とを判別するものであってもよく、予め指定された時刻の普通乗車券や特急券等を判別するものであってもよい。
また、センターサーバ100の判別部131は、指紋情報に基づいて権限の種別を判別できない場合、その旨を自動改札機10に設けられる表示部に表示させてもよい。この場合、タッチされた指が事前に登録されている指の種類と異なる可能性があるため、自動改札機10は、その旨を表示部に表示してもよい。
また、指紋登録は、端末装置200に限られず、駅に設置された駅務機器や券売機等を用いて登録されてもよい。
また、権限ごとに権限IDが割り当てられて管理されているものとして説明したが、利用者の権限は、利用者に対して割り当てられた識別情報を用いて一元管理されてもよい。