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JP6874247B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents
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JP6874247B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、記録媒体にトナー画像を定着させる定着装置、および定着装置を備えた画像形成装置に関する。
近年、プリンタ・複写機・ファクシミリなどの画像形成装置に対し、高速化、耐久性等についての市場要求が強くなってきている。
画像形成装置では、電子写真記録・静電記録・磁気記録等の画像形成プロセスにより、画像転写方式もしくは直接方式により未定着トナー画像が記録材シート・印刷紙・感光紙・静電記録紙などの記録媒体に形成される。未定着トナー画像を定着させるための定着装置としては、熱ローラ方式、フィルム加熱方式、電磁誘導加熱方式等の接触加熱方式の定着装置が広く採用されている。
画像形成装置の高速化に伴い、低熱容量の無端ベルトを金属製熱伝導体を介さずに直接加熱する構成の定着装置が知られている。このような構成の定着装置においては、加熱時の昇温速度がより速いため、何らかの制御異常に起因して急激に昇温して所定温度(許容最大温度等)を超えてしまうことがある。そこで、このような急激な昇温に対しても、確実に作動して加熱を停止する安全装置が必要とされている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、定着ベルトの温度が過剰に上昇したときに安全装置を確実に作動させる目的で、定着温度を超えて加熱されたときに、基材、弾性層、離型層からなる定着ベルトのうち、弾性層と基材との間で剥離し、サーモスタットとの隙間を狭くする構成が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術にあっては、定着ベルトに接触または極近接させて使用するタイプのサーモスタットが安全装置として用いられており、サーモスタットとの摺動により定着ベルトが損傷を受けたり、トナーがサーモスタットに付着して温度異常の検知性能が低下するといった問題があった。
一方、視野角が大きい非接触型の温度センサを安全装置に用いた場合、検知対象である定着ベルトのみが視野角に含まれるように温度センサを配置することが望ましい。周辺の対象物が視野角に含まれると、定着ベルトの温度を正しく検知できず、加熱源を停止するタイミングが遅れてしまうからである。このため、視野角が大きい温度センサの場合、温度異常の検知性能を低下させないために定着ベルトに近接して配置する必要があり、上記接触型のサーモスタットと同様の問題が生じる懸念があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、視野角が大きい非接触型の温度センサを安全装置に用いた構成で、温度センサとの摺動により定着ベルトを損傷することなく、定着ベルトの温度異常を確実に検知できる定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る定着装置は、上記目的達成のため、厚み方向に積み重なった複数の層で形成された回転可能な無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトに対向して配置され、前記定着ベルトとの間にニップ部を形成する対向回転体と、前記定着ベルトの内側に配置され、前記定着ベルトを加熱する加熱源と、前記定着ベルトの温度を検知し、検知した温度が所定の温度以上のときに、前記加熱源の加熱を停止する安全装置と、を備え、前記ニップ部にて記録媒体に担持された未定着画像を定着させる定着装置において、前記安全装置は、前記定着ベルトの外周面に対し径方向の外方に所定の間隔だけ離して配置され前記定着ベルトの温度を検知する非接触温度センサを備え、前記非接触温度センサは、前記定着ベルトの昇温により前記定着ベルトの前記外周面を構成する層が径方向の外方に膨らむことによって視野角に対する前記外周面の割合が増え、視野角の全面が前記定着ベルトの前記外周面で覆われる位置に配置された構成となっている。
本発明によれば、視野角が大きい非接触型の温度センサを安全装置に用いた構成で、温度センサとの摺動により定着ベルトを損傷することなく、定着ベルトの温度異常を確実に検知できる定着装置および画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る非接触温度センサの配置を説明する説明図である。 本発明の実施の形態に係る非接触温度センサの配置を説明する説明図である。 本発明の実施の形態に係る非接触温度センサの配置を説明する説明図である。 本発明の実施の形態に係る非接触温度センサと層構造の定着ベルトとの配置関係を示す説明図である。 図6の構成において定着ベルトが層剥離して熱膨張した状態を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る安全装置の構成図である。
以下、本発明の実施の形態に係る定着装置および画像形成装置について、図面を参照して説明する。
(画像形成装置)
図1に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置1は、タンデム型カラープリンタにより構成されている。画像形成装置1は、本体内部の上方にボトル収容部101を有しており、このボトル収容部101には、4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱自在に設置されており、これらのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kには、対応する各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナーがそれぞれ収容されている。
ボトル収容部101の下方には、中間転写ユニット85が配設されている。中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84および中間転写クリーニング部80を有している。また、中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78に対向し各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kを有している。
各作像部4Y、4M、4C、4Kには、それぞれ、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kが配設されている。また、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの周囲には、それぞれ、帯電部75Y、75M、75C、75K、現像部76Y、76M、76C、76K、クリーニング部77Y、77M、77C、77Kおよび除電部が配設されている。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、円筒状に形成され、駆動源により回転駆動される。感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの外周面部には感光層が設けられており、露光装置から出射された破線で示す光ビームが感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの外周面にスポット照射されることにより、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの外周面には原稿読取部が読み取った画像情報あるいは端末からネットワークを介して取得した画像情報に応じた静電潜像が書き込まれる。
帯電部75Y、75M、75C、75Kは、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの外周面を一様に帯電するようになっており、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kに対して接触により帯電する接触方式のものが採用されている。
現像部76Y、76M、76C、76Kは、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kにトナーの供給を行い、供給されたトナーが感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの外周面に書き込まれた静電潜像に付着することにより、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の静電潜像がトナー像として顕像化させるものであり、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kに対し接触せずにトナーを付着させる非接触方式のものが採用されている。
クリーニング部77Y、77M、77C、77Kは、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの外周面に付着している残留トナーを除去するようになっており、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの外周面にブラシを接触させるブラシ接触方式のものが採用されている。
中間転写ベルト78は、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83およびテンションローラ84によって張架・支持されるとともに、2次転写バックアップローラ82の回転駆動によって図1に示す矢印方向に無端移動される。
中間転写ベルト78は、樹脂フィルム、または、ゴムを基体として形成された無端状ベルトにより構成されており、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に形成されたトナー像が転写されるようになっている。また、この中間転写ベルト78に転写されたトナー像が、記録媒体Pに未定着画像として転写される。
各感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、帯電工程、露光工程、現像工程、1次転写工程、クリーニング工程を含む作像プロセスが実行されるようになっており、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に各色の画像が形成されるようになっている。
1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。また、1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kには、電源が接続されており、トナーの極性とは逆の極性となる転写バイアスが印加されるようになっている。
2次転写バックアップローラ82は、2次転写ローラ89との間に中間転写ベルト78を挟み込んで2次転写ニップを形成している。また、1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kと同様に、2次転写バックアップローラ82にも電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)および/または交流電圧(AC)が2次転写バックアップローラ82に印加されるようになっている。
各作像部4Y、4M、4C、4Kの下方には、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面を露光する露光部3が配設されている。露光部3は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、画像データに基づいて各感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面へレーザー光を照射するようになっている。
プリンタ本体の下部には、記録媒体Pを収容した給紙トレイ12や、給紙トレイ12から記録媒体Pを搬出する給紙ローラ97等が設けてある。ここで、記録媒体Pには、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート等が含まれる。また、手差し給紙機構が設けてあってもよい。
次に作像プロセスについて説明する。
まず、帯電工程において、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、駆動モータによって図1における時計回りに回転駆動される。そして、帯電部75Y、75M、75C、75Kの位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面が一様に帯電される。
そして、露光工程において、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面が、露光部3から発せられたレーザ光Ly、Lm、Lc、Lkの照射位置に達し、この位置での露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成される。
次に、現像工程において、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面が、現像部76Y、76M、76C、76Kとの対向位置に達し、この位置で静電潜像が現像されて、各色のトナー像が形成される。
次に、1次転写工程において、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面が、中間転写ベルト78および第1転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される。このとき、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、未転写トナーが僅かに残存する。
次に、クリーニング工程において、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、クリーニング部77Y、77M、77C、77Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に残存した未転写トナーがクリーニング部77Y、77M、77C、77Kのクリーニングブレードによって機械的に回収される。
そして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去される。これにより、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kにおける作像プロセスが終了する。
上記の現像工程を経て各感光体ドラム上に形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト78上に重ねて転写される。これにより、中間転写ベルト78上にカラー画像が形成される。
次に、転写プロセスについて説明する。
中間転写ベルト78は、図1の矢印方向に走行することにより、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。これにより、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。
そして、中間転写ベルト78は、各色のトナー像が重ねて転写された状態で2次転写ローラ89との対向位置に達する。この位置では、2次転写バックアップローラ82が、2次転写ローラ89との間に中間転写ベルト78を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体P上に転写される。このとき、中間転写ベルト78には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。これにより、中間転写ベルト78における転写プロセスが終了する。
次に、画像形成プロセスについて説明する。
記録媒体Pは、画像形成装置1の下方に配設された給紙トレイ12から、給紙ローラ97やレジストローラ対98a、98b等を経由して2次転写ニップの位置に搬送される。給紙トレイ12には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ97が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対98a、98bのローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対98a、98bに搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対98a、98bのローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト78上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対98a、98bが回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着装置20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ベルト21および加圧ローラ22による熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対99a、99bのローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対99a、99bによって装置外に排出された記録媒体Pは、出力画像として、スタック部100上に順次スタックされる。これにより、画像形成プロセスが完了する。
以上の説明は、記録媒体P上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像部4Y、4M、4C、4Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つまたは3つの作像部を使用して、2色または3色の画像を形成したりすることも可能である。
図8に示すように、画像形成装置1は、本体制御部51および操作入力部を備えている。本体制御部51は、CPU52、ROM53、RAM54、I/Oインターフェース等を含むマイクロコンピュータにより構成されており、予めROM53に記憶されたプログラムを、CPU52によって実行するようになっている。
また、本体制御部51は、操作入力部および画像形成装置1に設けられた各種センサ類やモータ等と接続されている。本体制御部51は、各種センサから入力される検出信号に基づいて、上述した感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kを駆動する駆動モータや、加圧ローラ22を回転駆動するための駆動機構などの各モータ類を制御するとともに、ヒータ制御装置42を介してハロゲンヒータ23に対する通電制御を実行するようになっている。
操作入力部は、画像形成装置1の本体に設けられ、テンキーやプリントスタートキーなどの各種キーおよび各種表示器を有しており、各種キーを介して入力された入力信号を本体制御部51に出力するようになっている。
なお、画像形成装置1がFAXトレイを有するようにし、本体制御部51は、電話回線を介してFAX信号により画像を表すデータを受信した場合には、定着装置20により画像が定着された記録媒体をFAXトレイに搬送するようにしてもよい。
(定着装置)
次に、図2に基づき、上記定着装置20の構成について説明する。
図2に示すように、定着装置20は、回転可能な定着回転体としての定着ベルト21と、定着ベルト21に対向して回転可能に設けられた対向回転体としての加圧ローラ22と、定着ベルト21を加熱する加熱源としてのハロゲンヒータ23(図2ではハロゲンヒータが1本の例を示す)と、定着ベルト21の内側に配設されたニップ形成部材24と、ニップ形成部材24を支持する支持部材としてのステー25と、ハロゲンヒータ23から放射される光を定着ベルト21へ反射する反射部材26と、定着ベルト21の温度を検知する温度検知手段としての非接触温度センサ27と、定着ベルト21から記録媒体Pを分離する分離部材28と、加圧ローラ22を定着ベルト21へ加圧する加圧手段等を備えている。
定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材(フィルムも含む)で構成されている。詳しくは、図6で示すように、定着ベルト21は、ニッケルもしくはSUS等の金属材料またはポリイミド(PI)などの樹脂材料で形成された内周側の基材層21aと、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)またはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などで形成された外周側の離型層21cによって構成されている。また、基材と離型層との間に、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、またはフッ素ゴム等のゴム材料で形成された弾性層21bを介在させている。
加圧ローラ22は、芯金22aと、芯金22aの表面に設けられた発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、またはフッ素ゴム等から成る弾性層22bと、弾性層22の表面に設けられたPFAまたはPTFE等から成る離型層22cによって構成されている。加圧ローラ22は、加圧手段によって定着ベルト21側へ加圧され定着ベルト21を介してニップ形成部材24に当接している。この加圧ローラ22と定着ベルト21とが圧接する箇所では、加圧ローラ22の弾性層22bが押しつぶされることで、所定の幅のニップ部Nが形成されている。また、加圧ローラ22は、プリンタ本体に設けられたモータ等の駆動源によって回転駆動するように構成されている。加圧ローラ22が回転駆動すると、その駆動力がニップ部Nで定着ベルト21に伝達され、定着ベルト21が従動回転するようになっている。
本実施形態では、加圧ローラ22を中空のローラとしているが、中実のローラであってもよい。中空の場合、加圧ローラ22の内部にハロゲンヒータ等の加熱源を配設してもよい。また、弾性層22bが無い場合は、熱容量が小さくなり定着性が向上するが、未定着トナーを押しつぶして定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部に光沢ムラが生じる可能性がある。これを防止するには、厚さ100μm以上の弾性層22bを設けることが望ましい。厚さ100μm以上の弾性層22bを設けることで、弾性層22bの弾性変形により微小な凹凸を吸収することができるので、光沢ムラの発生を回避することができるようになる。弾性層22bはソリッドゴムでもよいが、加圧ローラ22の内部に加熱源が無い場合は、スポンジゴムを用いてもよい。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着ベルト21の熱が奪われにくくなるのでより望ましい。また、定着回転体と対向回転体は、互いに圧接する場合に限らず、加圧を行わず単に接触させるだけの構成とすることも可能である。
各ハロゲンヒータ23は、それぞれの両端部が定着装置20の側板に固定されている。各ハロゲンヒータ23は、プリンタ本体に設けられた電源部により出力制御されて発熱するように構成されており、その出力制御は、非接触温度センサ27による定着ベルト21の表面温度の検知結果に基づいて行われる。このようなハロゲンヒータ23の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定できるようになっている。また、定着ベルト21を加熱する加熱源として、ハロゲンヒータ以外に、IH(Induction Heating)、抵抗発熱体、またはカーボンヒータ等を用いてもよい。
ニップ形成部材24は、定着ベルト21の軸方向または加圧ローラ22の軸方向に渡って長手状に配設され、ステー25によって固定支持されている。これにより、加圧ローラ22による圧力でニップ形成部材24に撓みが生じるのを防止し、加圧ローラ22の軸方向に渡って均一なニップ幅が得られるようにしている。なお、ステー25は、ニップ形成部材24の撓み防止機能を満足するために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが望ましいが、ステー25を樹脂製とすることも可能である。
また、ニップ形成部材24は、耐熱温度200℃以上の耐熱性部材で構成されている。これにより、トナー定着温度域で、熱によるニップ形成部材24の変形を防止し、安定したニップ部Nの状態を確保して、出力画質の安定化を図っている。ニップ形成部材24には、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの一般的な耐熱性樹脂を用いることが可能である。
また、ニップ形成部材24は、その表面を覆う低摩擦性の膜部材(摺動シート)29を有している。定着ベルト21が回転する際、この低摩擦性の膜部材29に対し定着ベルト21が摺動することで、定着ベルト21に生じる駆動トルクが低減され、定着ベルト21への摩擦力による負荷が軽減される。
膜部材29は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維を編み込んだ網目状のシートにより形成されており、定着ベルト21との摩擦抵抗を低減するようになっている。なお、上記以外にも例えばフッ素コーティングされた布状のガラス繊維により膜部材29を形成することも可能である。
反射部材26は、ステー25と定着ベルト21内周に設置されるハロゲンヒータ23との間に配設されている。本実施形態では、反射部材26をステー25に固定している。また、反射部材26は、ハロゲンヒータ23によって直接加熱されるため、高融点の金属材料等で形成されることが望ましい。このように反射部材26を配設していることにより、ハロゲンヒータ23からステー25側に放射された光が定着ベルト21へ反射される。これにより、定着ベルト21に照射される光量を多くすることができ、定着ベルト21を効率良く加熱することが可能となる。また、ハロゲンヒータ23からの輻射熱がステー25等に伝達されるのを抑制することができるので、省エネルギー化も図れる。
また、本実施形態のような反射部材26を設けずに、ステー25のハロゲンヒータ23側の面を研磨または塗装などの鏡面処理をし、反射面を形成してもよい。また、上記反射部材26またはステー25の反射面の反射率は、90%以上であることが望ましい。
ただ、ステー25はその強度を確保するために形状や材質が自由に選択できないため、本実施形態のように反射部材26を別途設けた方が、形状や材質の選択の自由度が広がり、反射部材26とステー25はそれぞれの機能に特化することができる。また、反射部材26をハロゲンヒータ23とステー25との間に設けることにより、ハロゲンヒータ23に対する反射部材26の位置が近くなるので、定着ベルト21を効率良く加熱することが可能となる。
また、光の反射による定着ベルト21の加熱効率をさらに向上させるには、反射部材26またはステー25の反射面の向きを検討する必要がある。例えば、反射面26aをハロゲンヒータ23を中心とする同心円状に配設した場合は、光がハロゲンヒータ23に向かって反射されるため、その分、加熱効率が低下してしまう。これに対し、反射面26aの一部または全部を、ハロゲンヒータ23以外の方向で定着ベルト側へ光を反射する向きに配設した場合は、ハロゲンヒータ23の方向へ反射される光量が少なくなるため、反射光による加熱効率を向上させることができる。
また、本実施形態に係る定着装置20は、さらなる省エネ性およびファーストプリントタイムなどの向上のために、種々の構成上の工夫が施されている。
具体的には、ハロゲンヒータ23によって定着ベルト21をニップ部N以外の箇所において直接加熱できるようにしている(直接加熱方式)。本実施形態では、ハロゲンヒータ23と定着ベルト21の図2の左側の部分の間に何も介在させないようにし、その部分においてハロゲンヒータ23からの輻射熱を定着ベルト21に直接与えるようにしている。
また、定着ベルト21の低熱容量化を図るために、定着ベルト21を薄くかつ小径化している。具体的には、定着ベルト21を構成する基材層21a、弾性層21b、離型層21cのそれぞれの厚さを、20〜50μm、100〜300μm、10〜50μmの範囲に設定し、全体としての厚さを1mm以下に設定している。また、定着ベルト21の直径は、20〜40mmに設定している。さらに低熱容量化を図るためには、望ましくは、定着ベルト21全体の厚さを0.2mm以下にするのがよく、さらに望ましくは、0.16mm以下の厚さとするのがよい。また、定着ベルト21の直径は、30mm以下とするのが望ましい。
なお、本実施形態では、加圧ローラ22の直径を20〜40mmに設定しており、定着ベルト21の直径と加圧ローラ22の直径を同等となるように構成している。ただし、この構成に限定されるものではない。例えば、定着ベルト21の直径が加圧ローラ22の直径よりも小さくなるように形成してもよい。その場合、ニップ部Nにおける定着ベルト21の曲率が加圧ローラ22の曲率よりも小さくなるため、ニップ部Nから排出される記録媒体Pが定着ベルト21から分離されやすくなる。
(安全装置)
次に、本発明の実施の形態に係る定着装置20に備わる安全装置40について説明する。
まず、安全装置40の構成について説明する。
図8に示すように、本実施形態に係る安全装置40は、本体制御部51と、非接触温度センサ27と、から構成されている。安全装置40は、非接触温度センサ27により定着ベルト21の外周面の温度を検知し、検知した温度が所定の温度以上のときに、ヒータ制御装置42を介してハロゲンヒータ23による加熱を停止するように構成されている。ここで、所定の温度とは、定着ベルト21の許容最大温度であるが、余裕を見て許容最大温度より低い温度に設定してもよい。
非接触温度センサ27は、非接触で定着ベルト21の外周面の温度を検知する。非接触温度センサ27は、公知の赤外線温度センサ(サーモパイルまたはサーモパイルアレイ)により構成されている。赤外線温度センサは、定着ベルト21の外周面から放射される赤外線を、定着ベルト21から離れた位置で受光して、受光した放射束から外周面の温度を検知する。例えば、非接触型の赤外線センサの1つであるサーモパイルは、非接触で対象物体から放射される赤外線を受けると、そのエネルギー量に応じた熱起電力を発生する赤外線センサで、この熱起電力を測定することで温度を検知する。サーモパイルの代わりに、例えばフォトダイオードなどで赤外線を検出するようにしてもよい。非接触温度センサ27は、定着ベルト21の温度を検出してその温度情報を本体制御部51に与える。
本体制御部51は、画像形成に係る各部の動作を制御する制御プログラムを実行するのに加えて、ROM53に記憶された温度制御プログラムを実行するようになっている。具体的には、本体制御部51は、非接触温度センサ27により検知された定着ベルト21の温度情報を受け取り、その検知温度が所定の温度以上か否かを判断し、該所定の温度以上であるときには、ヒータ制御装置42に制御信号を送り、ハロゲンヒータ23による加熱を停止させる。
次に、非接触温度センサ27の配置について説明する。
非接触温度センサ27は、定着ベルト21の外周面に対し径方向の外方に所定の間隔だけ離して配置されている。また、非接触温度センサ27は、図2に示すように、定着ベルト21の最も高温になる領域の温度を検知するために、ハロゲンヒータ23に最も近い定着ベルト21の外周面の領域に対向するように配置されている。非接触温度センサ27の受光面は、定着ベルト21の外周面に対向するように配置され、赤外線の受光量が最大になるようにしている。また、非接触温度センサ27は、定着ベルト21の軸方向の中央部に対向するように配置されている。ただし、後で説明する視野角θに定着ベルト21の外周面が収まりきる場合には、非接触温度センサ27を定着ベルト21の軸方向端部に対向するように配置してもよい。本実施形態では、1個の非接触温度センサ27を用いているが、複数個でもよいことは勿論である。
非接触温度センサ27には、検知対象から赤外線を受光し得る角度範囲である視野角θが存在する(図3参照)。視野角θに検知対象以外の物体が入ると、その物体が発する赤外線も受光してしまうので、温度検知の精度が低下する。したがって、検知対象である定着ベルト21のみが視野角θに含まれるように、非接触温度センサ27を配置することが、温度検知を精度良く行う上で望ましい。このため、視野角θが広い(例えばθ=90°)非接触温度センサ27は、視野角θが狭い(例えばθ=5°)センサに比べ、定着ベルト21により近く配置する必要がある。しかし、非接触温度センサ27の配置が、定着ベルト21に近すぎると、定着ベルト21との接触により定着ベルト21に損傷を与えたり、非接触温度センサ27にトナー等が付着して温度検知性能が低下するといった不具合が発生する可能性が高まる。
図3は、定着ベルト21の一部横断面における外周面21dと非接触温度センサ27との位置関係を模式的に示す説明図である。図3は、視野角θの非接触温度センサ27が、定着ベルト21の外周面21dから距離L0だけ離れて位置A0に配置されている場合を示している。図3は、視野角θに定着ベルト21の外周面21dがぴったり収まるような、非接触温度センサ27の配置を示している。したがって、定着ベルト21の外周面21dから非接触温度センサ27までの距離が、L0以下の場合には、視野角θ内に定着ベルト21の外周面21dのみが収まり、それ以外の物体からの赤外線を受光しないので、温度検知の精度はよい。しかし、非接触温度センサ27が定着ベルト21に近くなるので、上記不具合が発生する可能性が高まる。一方、定着ベルト21の外周面21dから非接触温度センサ27までの距離が、L0以上の場合には、視野角θ内に定着ベルト21の外周面21d以外の物体も含まれるようになり、温度検知の精度は低下するが、非接触温度センサ27が定着ベルト21に近いことによる上記不具合は発生しない。
本実施形態に係る非接触温度センサ27は、図4に示すように、定着ベルト21の昇温により定着ベルト21の外周面を構成する層が径方向の外方に膨らむことによって視野角θに対する外周面の割合が増えるような位置(例えば、位置A1)に配置されている。
図4は、定着ベルト21の膨張した外周面21e(破線で示す)と非接触温度センサ27との位置関係を模式的に示す説明図である。視野角θの非接触温度センサ27は、膨張する前の定着ベルト21の外周面21dから距離L1だけ離れて位置A1に配置されている。図中、破線は、所定温度(例えば許容最大温度)に上昇し膨張した定着ベルト21の外周面21eを示す。図4は、定着ベルト21の膨張した外周面21eが、視野角θにぴったり収まるような、非接触温度センサ27の配置を示している。したがって、非接触温度センサ27が位置A1に配置されている場合には、定着ベルト21の温度が許容最大温度に上昇するまで、視野角θに対する外周面の割合が増えることになる。これにより、定着ベルト21が許容最大温度に達したことが、確実かつ迅速に検知できる。
定着ベルト21の膨張前の外周面21dから非接触温度センサ27までの距離が、図3に示すL0より大であれば、定着ベルト21の熱膨張によって視野角θにおける外周面の割合は増える。しかし、図5に示すように、定着ベルト21の膨張前の外周面21dから非接触温度センサ27までの距離L2が、図4に示すL1より大きい場合には、許容最大温度に上昇し膨張した定着ベルト21の外周面21e以外の物体からの赤外線も受光してしまい、温度検知の精度が低下する。したがって、定着ベルト21の膨張前の外周面21dから非接触温度センサ27までの距離Lは、L0より大きくかつL1以下の範囲(L0<L≦L1)の値に設定するのが好ましい。定着ベルト21が許容最大温度のときに非接触温度センサ27の検出精度が最大になるように、定着ベルト21の外周面21dから非接触温度センサ27までの距離LをL1(図4参照)に設定するのがより好ましい。
このようにすることで、非接触温度センサ27の視野角θが広くても、定着ベルト21に近すぎることなく、適度な距離をあけて非接触温度センサ27を配置することができ、かつ定着ベルト21の異常な温度上昇を確実に検知することができる。
次に、定着ベルト21の外周面の膨張について説明する。
図6は、図4の位置A1に非接触温度センサ27を配置した場合の一部横断面図であり、定着ベルト21は複数の層から形成され、内側から順に基材層21a、弾性層21b、離型層21cを有している。定着ベルト21は、ハロゲンヒータ23による加熱で温度が上昇すると外周面が径方向外方に膨張するようになっている。図6では、定着ベルト21が所定温度(例えば、許容最大温度)に達したときの膨張した外周面21eを破線で示している。
具体的には、図7に示すように、定着ベルト21を構成する複数の層21a、21b、21cのうち、厚み方向に隣接する少なくとも一対の層21a、21bが、厚み方向の内側に位置する層21aよりも、厚み方向の外側に位置する層21bの方が、熱膨張率が高く、かつ、定着ベルト21の温度が所定の温度以上になったときに層間剥離することにより、少なくとも定着ベルト21の外周面を構成する層21cが径方向の外方に膨らむように構成されている。ここで、所定の温度は、定着ベルト21の許容最大温度としてもよいし、余裕を見て許容最大温度より低い温度としてもよい。また、上記一対の層は、層21aおよび21bとしたが、層21bおよび21cとしてもよいことは勿論である。
また、定着ベルト21を構成する複数の層21a、21b、21cのうち、厚み方向に隣接する少なくとも一対の層21b、21cが、厚み方向の外側に位置する層21cよりも、厚み方向の内側に位置する層21bの方が、熱膨張率が高い構成としてもよい。この場合は、外側の層21cに弾性をもたせることで、内側の層21bに倣って外側の層21cも膨張させることができる。あるいは、外側の層21cに弾性がない場合には、内側の層21bが外周面を突き破って露出することで新たな外周面となり、結果的に外周面が膨張するようにしてもよい。
また、上述のように膨張率が高い物質を定着ベルト21に用いた場合、通常使用時の温度範囲において層間剥離してしまう恐れがある。この場合、所定温度に達すると層間剥離する一対の層21a、21bの間に、所定の温度以上で接着機能を失う接着物質からなる接着層21fを設けるようにしてもよい。層間剥離が生じる可能性のある層間に耐熱特性をもつ、例えば熱可塑性樹脂等の接着物質から成る接着層21fを設けることで、所定温度(許容最大温度)に達する前に剥離する可能性を低減できる。このように、定着ベルト21の温度が過剰に上昇したときに耐熱温度を超え、接着層としての機能を失う材料を用いることで、温度異常時にのみ層間剥離する構成とすることができる。ここで、接着機能を失う温度を許容最大温度としたが、余裕を見て許容最大温度より低い温度に設定してもよい。
また、接着物質の代わりに、所定の温度以上で固体から気体に変化する公知の昇華性物質からなる層を設けることでも同様の効果が得られる。昇華する温度についても、定着ベルト21の許容最大温度としてもよいし、余裕を見て許容最大温度より低い温度に設定してもよい。また、接着物質と昇華性物質とで2層構成とする、若しくは混合して併用する構成としてもよい。
以上のとおり、本実施の形態に係る定着装置20および画像形成装置1は、安全装置40に用いられている非接触温度センサ27が、定着ベルト21の昇温により定着ベルト21の外周面を構成する層21cが径方向の外方に膨らむことによって視野角θに対する該外周面の割合が増えるような位置に配置されている。
これにより、本実施の形態に係る定着装置20および画像形成装置1は、安全装置40に視野角θが広い非接触温度センサ27を用いた構成でありながら、定着ベルト21から適度に離して配置できるので、非接触温度センサ27との摺動により定着ベルト21を損傷することなく、しかも、視野角θにおける外周面の割合が増えることで、定着ベルト21の温度異常を確実に検知することができる。
また、本実施の形態に係る定着装置20および画像形成装置1は、定着ベルト21の内側の層21aよりも、外側の層21bの方が熱膨張率を高くしてなり、所定温度以上で層間剥離させることで定着ベルト21の外周面を膨張するようにしている。
これにより、本実施の形態に係る定着装置20および画像形成装置1は、層間剥離することで膨張を加速し、非接触温度センサ27での検知を早めることができる。
また、本実施の形態に係る定着装置20および画像形成装置1は、定着ベルト21の外側の層21cよりも、内側の層21bの方が熱膨張率を高くなるようにしてもよい。
これにより、定着ベルト21の外周面を構成する層21cが膨張率の低い材質よりなる場合であっても、弾性を持たせることで膨張率が高い内側の層21bに倣わせることで外周面21dを膨張させることができる。外周面を構成する層21cが弾性を有しない場合であっても、内側の層21bが外周面21dを突き破って露出して新たな外周面となることで、結果的に外周面を膨張させることができる。これにより、定着ベルト21の温度の異常上昇について、非接触温度センサ27による検知を早めることができる。
また、本実施の形態に係る定着装置20および画像形成装置1は、層間剥離する一対の層21a、21bの間に、所定の温度以上で接着機能を失う接着物質からなる接着層21fを設けるようにしてもよい。
これにより、定着装置20の通常使用時の温度範囲では層間剥離が起こらないようにし、所定温度以上になったときにのみ、層間剥離が確実に起こるようにすることができる。
また、本実施の形態に係る定着装置20および画像形成装置1は、層間剥離する一対の層21a、21bの間に、所定の温度以上で固体から気体に変化する昇華性物質を含む層を設けるようにしてもよい。
これにより、所定の温度以上になったときにのみ、層間剥離が確実に起こるようにすることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。また、本発明に係る定着装置は、図1に示す画像形成装置に限らず、モノクロ画像形成装置や、カラーレーザープリンタ、その他のプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等に搭載することも可能である。
以上説明したように、本発明によれば、視野角が大きい非接触型の温度センサを安全装置に用いた構成で、温度センサとの摺動により定着ベルトを損傷することなく、定着ベルトの温度異常を確実に検知できるという効果を有し、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの電子写真方式の画像形成装置に使用される定着装置、およびその定着装置を搭載した画像形成装置の全般に有用である。
1 画像形成装置
20 定着装置
21 定着ベルト
22 加圧ローラ(対向回転体)
23 ハロゲンヒータ(加熱源)
27 非接触温度センサ
40 安全装置
N ニップ部
P 記録媒体
T 未定着画像
特開2010−107557号公報

Claims (10)

  1. 厚み方向に積み重なった複数の層で形成された回転可能な無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトに対向して配置され、前記定着ベルトとの間にニップ部を形成する対向回転体と、
    前記定着ベルトの内側に配置され、前記定着ベルトを加熱する加熱源と、
    前記定着ベルトの温度を検知し、検知した温度が所定の温度以上のときに、前記加熱源による加熱を停止する安全装置と、を備え、
    前記ニップ部にて記録媒体に担持された未定着画像を定着させる定着装置において、
    前記安全装置は、前記定着ベルトの外周面に対し径方向の外方に所定の間隔だけ離して配置され前記定着ベルトの温度を検知する非接触温度センサを備え、
    前記非接触温度センサは、前記定着ベルトの昇温により前記定着ベルトの前記外周面を構成する層が径方向の外方に膨らむことによって視野角に対する前記外周面の割合が増え、前記定着ベルトが最大許容温度に達したとき膨張した前記外周面が前記非接触温度センサの前記視野角を形成する視野内外の境界に接するような位置に配置されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着ベルトを構成する複数の層のうち、厚み方向に隣接する少なくとも一対の層は、厚み方向の内側に位置する層よりも、厚み方向の外側に位置する層の方が、熱膨張率が高く、かつ、前記定着ベルトの温度が特定の温度以上になったときに層間剥離することにより、少なくとも前記定着ベルトの前記外周面を構成する層が径方向の外方に膨らむことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記定着ベルトを構成する複数の層のうち、厚み方向に隣接する少なくとも一対の層は、厚み方向の外側に位置する層よりも、厚み方向の内側に位置する層の方が、熱膨張率が高いことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記層間剥離する一対の層の間に、前記特定の温度以上で接着機能を失う接着物質からなる接着層が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  5. 前記層間剥離する一対の層の間に、前記特定の温度以上で固体から気体に変化する昇華性物質を含む層が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  6. 前記非接触温度センサは、前記定着ベルトの外周面に対し径方向の外方に所定の間隔だけ離して配置され前記定着ベルトの温度を検知することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記加熱源は、前記定着ベルトの内側に配置され、前記非接触温度センサにより検知された前記定着ベルトの温度に基づいて前記定着ベルトを加熱することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記安全装置は、前記非接触温度センサにより検知された前記定着ベルトの温度に基づいて、検知した温度が前記所定の温度以上のときに、前記加熱源による加熱を停止することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 前記非接触温度センサは、前記定着ベルトの温度制御と前記安全装置としての機能が実現するように同一の前記視野角にて前記定着ベルトの温度検知を行うことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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