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JP6903032B2 - チューブクランプ、チューブクランプセットおよびチューブ流路形成方法 - Google Patents
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チューブクランプ、チューブクランプセットおよびチューブ流路形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の装置などを接続して使用するチューブを任意の位置に固定するときでも床面に触れないように保持するためのチューブクランプと、チューブクランプを含むチューブクランプセット、それらを使用したチューブ流路形成方法に関する。
各種製造ラインに液体や気体のような流体を流すため、プラスチックやゴムなどからなる可撓性チューブが汎用されている。
前記チューブが垂れ下がって床面に接触すると、汚染されたり、人が移動するときに踏んで破損させたり、装置の脚部分に絡まって破損したりすることがある。
このため、例えばフックを取り付けてチューブを引っ掛ける方法、インシュロック(結束帯)、紐、粘着テープなどで固定する方法などが考えられるが、煩雑であり、チューブの保持力の点でも信頼性が低い。
特許文献1の発明は、液体医薬品または液体原薬の製造ラインにおいて使用するチューブの液体流路の開閉操作に適したピンチバルブに関する発明であるが、チューブを保持することは記載されていない。
特開2017−9086号公報
本発明は、複数の装置を接続するために使用するチューブを任意の位置に固定するときでも床面に触れないように保持するためのチューブクランプと、チューブクランプとそれを固定する治具を組み合わせたチューブクランプセット、それらを使用して所望のチューブ流路を形成するチューブ流路形成方法を提供することを課題とする。
本発明は、上面、前記上面と厚さ方向に対向する下面、前記上面と前記下面の間の側面を有しているベース部、
前記ベース部上面の一端部から異なる端部にわたって形成された、可撓性チューブを配置するための溝部、および
前記ベース部上面の溝部がない部分において、支柱を介して回転自在に支持されたレバー部を有しており、
前記レバー部が回転したとき、前記レバー部の先端部が前記溝部の少なくとも一部に達するように調整されているものである、チューブクランプ、それを固定する治具を組み合わせたチューブクランプセット、およびそれらを使用したチューブ流路形成方法を提供する。
また本発明は、上面、前記上面と厚さ方向に対向する下面、前記上面と前記下面の間の側面を有しているベース部、
前記上面の一端部から異なる端部にわたって形成された、可撓性チューブを配置するための溝部、
前記上面の溝部がない部分において、支柱を介して回転自在に支持されたレバー部、および
前記下面または前記側面が前記ベース部を他部材に固定するための固定具を有しており、
前記レバー部が回転したとき、前記レバー部の先端部が前記溝部の少なくとも一部に達するように調整されているものである、チューブクランプ、それを固定する治具を組み合わせたチューブクランプセット、およびそれらを使用したチューブ流路形成方法を提供する。
本発明のチューブクランプを使用することで可撓性チューブの保持が容易になるため、可撓性チューブが床面に触れないように保持することができ、内部を流体が通過することで生じる可撓性チューブの振動を抑制したり、可撓性チューブに折れが生じて流体の流れが阻害されることを防止したりすることができる。
また本発明のチューブクランプを使用することで、目的に応じた所望のチューブ流路を容易に形成できるようになる。
本発明のチューブクランプの一実施形態の斜視図。 (a)は図1における一側面図、(b)は(a)と反対側からの側面図。 図1における下面(レバー部がない面)の平面図。 図2(b)のIV−IV間の断面図。 (a)は図3のV−V間の断面図、(b)は(a)の部分断面図。 (a)〜(d)は、図1に示す状態からレバー部を順に回転させた状態を示す平面図。 本発明のチューブクランプを使用してチューブを保持する方法を示す説明図であり、(a)はチューブクランプの溝部にチューブを置いた状態を示す平面図、(b)は(a)の状態からレバー部を回転させてチューブを押さえて保持した状態を示す平面図、(c)は(b)の一側面図。 本発明の別実施形態のベース部の平面形状が長方形であるチューブクランプの平面図であり、(a)は2本の溝部がベース部の短辺(平面形状の長方形の短辺)と平行になるように形成されている形態、(b)は2本の溝部がベース部の短辺に対して斜めに形成された形態、(c)は2本の溝部のうち1本がベース部の短辺と平行になり、他の1本がベース部の短辺に対して斜めに形成された形態を示す。 (a)は本発明のチューブクランプセットを天板の脚部に取り付けた状態を示す側面図であり、(b)は(a)から天板を取り除いた状態の部分平面図。 図9と同様に本発明のチューブクランプセットを天板の脚部に取り付けた状態を示す斜視図。 (a)は本発明の別実施形態であるチューブクランプセットを独立スタンドの柱に取り付けた状態を示す側面図であり、(b)は(a)の平面図。 本発明のさらに別実施形態であるチューブクランプセットを壁面に取り付けた状態を示す側面図。 (a)は、本発明のさらに別実施形態であるチューブクランプセットで使用するチューブクランプ治具の平面図、(b)は(a)を壁に取り付け、チューブクランプを固定した状態を示す図。 本発明のさらに別実施形態であるチューブクランプセットを天板の脚部または独立スタンドの柱に取り付けた状態を示す側面図。 本発明のチューブクランプを使用したチューブ流路形成方法の説明図。 図15の一部を改変した実施形態の説明図。 本発明のチューブクランプを使用した別実施形態であるチューブ流路形成方法の説明図。
<チューブクランプ>
本発明のチューブクランプの一実施形態を図面により説明する。
図1、図2に示すチューブクランプ1は、ベース部10、溝部20、レバー部30を有している。
図1、図2に示すチューブクランプ1のベース部10は平面形状が円形のものであるが、ベース部10の平面形状は特に制限されるものではなく、円形のほか、楕円形、正方形、長方形、正六角形、前記以外の多角形、L字形、U字形、V字形、十字形、不定形などの所望形状から選ばれるものにすることができる。
ベース部10は、ゴム、プラスチック、金属、セラミックスまたはそれらの複合体からなるものであり、POM樹脂(ポリアセタール樹脂)、シリコーンゴム、フッ素樹脂(PTFE)などからなるものが好ましい。
ベース部10の厚さは、全体の強度と溝部20の深さとの関係で調整されるものである。
ベース部10は、上面11、上面11と厚さ方向に対向する下面12、上面11と下面12の間の側面13を有している。
上面11には、ゴムまたはプラスチックなどからなる可撓性チューブを配置するための溝部20が形成されている。
溝部20は、上面11の一端部(円周の一部)21から半径方向に対向する異なる端部(円周の異なる一部)22にわたって形成されている。溝部20は直線状になっているが、曲線状であってもよいし、直線と曲線が組み合わされたものでもよい。
溝部20の幅と深さは、適用対象となる可撓性チューブの外径に応じて適宜変更されるものであるが、溝部20内に可撓性チューブの半周程度が嵌まり込むようにすることが好ましい。
可撓性チューブの材質は用途に応じて選択することができるものであり、例えば医薬品製造用途であればシリコーンゴムからなるチューブを使用することができる。
可撓性チューブの外径は用途に応じて選択されるものであり特に制限されるものではないが、例えば、1/4インチ(2.54×1/4cm)、3/8インチ(2.54×3/8cm)、1/2インチ(1.27cm)、5/8インチ(2.54×5/8cm)、3/4インチ(2.54×3/4cm)、7/8インチ(2.54×7/8cm)、1インチ(2.54cm)の外径のチューブを使用することができる。
可撓性チューブの厚さは用途やチューブ外径に応じて選択されるものであり、例えば、1〜5mmの範囲にすることができる。
図1、図2では溝部20は1本形成されているが、ベース部10の形状および大きさに応じて、複数本の溝部20が形成されていてもよい。
溝部20が複数本形成されているときは、
複数本の溝部20が互いに交差しないように形成されている形態(例えば、複数本の溝部が平行または間隔おいて斜めに形成されている形態)、
複数本の溝部20が互いに交差するように形成されている形態(例えば、2本の溝部20が十字状に交差して形成されている形態)、および
複数本の溝部20が互いに交差しないように形成されている形態と互いに交差するように形成されている形態が混在されている形態から選ばれるものにすることができる。
なお、溝部20が交差して形成されている場合には、それぞれの溝部20の深さを異ならせることで、交差した状態でチューブが配置できるようにする。
ベース部10には、上面11の溝部20がない部分にレバー部30が取り付けられている。レバー部30は、ベース部10と同じ材質のものでもよいが、金属製が好ましく、特にステンレス製が好ましい。
レバー部30は、第1本体部31と第2本体部32からなり、第1本体部31と接続された支柱35を介してベース部10に回転自在に支持されている。
第1本体部31の外径の寸法は、ベース部10の大きさ、溝部20に置くチューブ90(図7参照)の外径の大きさ(弾力性の程度)などに応じて設定することができる。
レバー部30は、支柱35を基点として、いずれの方向にも360度回転することができるものである(図1、図6(a)〜(d))。
第1本体部31は円柱形状であり、第2本体部32は先細りの傾斜面形状(先端部33が丸みを帯びた円錐形状)のものである。なお、レバー部30は、両端部側が先細りの傾斜面形状のもの(図8のレバー部130参照)でもよいし、全体が円柱形状のもの(第1本体部31のみからなるもの)でもよいし、断面形状が多角形のものでもよい。
支柱35は、レバー部30と同じように金属製が好ましく、特にステンレス製が好ましい。
支柱35は、図5(a)、(b)に示すとおり、図1においてベース部10の上面11から突き出されている部分(上部支柱35a)とベース部10内部に埋設されている部分(下部支柱35c)を有しており、上部支柱35aと下部支柱35cは、それらよりも外径の小さい中間支柱35bにより接続されている。
上部支柱35aと下部支柱35cの外径は同程度であり、中間支柱35bの周囲には、図5(a)に示すとおり、樹脂またはゴムからなるOリング37が嵌め込まれている。
上部支柱35aと中間支柱35bは一体化されている。
下部支柱35cは筒状構造になっており、中間支柱35bは下部支柱35cの中心孔内に上下方向に移動自在に挿入されている。
レバー部30は、回転したときに先端部33が溝部20の少なくとも一部に達するように調整されているものであり、図1では先端部33が溝部20を横断できるように長さが調整されている。
レバー部30は、ベース部10の大きさ、溝部20の数および形成位置に応じて2本以上を取り付けることができる。
ベース部10の下面12は、図3に示すとおり、ベース部10を他部材に固定するための固定具15を有している。なお、実施形態により側面部13に固定具を設けることもできる。固定具15は、他部材に固定できるものであれば構造および形状などは特に制限されるものではない。
図3に示す固定具15はねじ孔であり、ねじを使用して他部材に固定できるようになっている。
またベース部10の下面12に磁石を固定して、前記磁石により鉄系金属からなる他部材に固定できるようにする方法、ベース部10の下面12に粘着剤層を形成して、前記粘着剤層により他部材に固定できるようにする方法でもよく、これらの場合には前記磁石と前記粘着剤層が固定具となる。
レバー部30は、回転するときの堅さの程度と高さ(ベース部上面11からの高さ)を調整することができる。
レバー部30の回転するときの堅さの程度はボールプランジャー40により調整し、レバー部30の高さは間隔調節器具50により調整することができる。
図4に示すボールプランジャー40は、支柱35(ベース部10に埋設されている下部支柱35c)からベース部上面11に沿う方向の延長上の側面13までの範囲に形成された孔45の内部に取り付けられている。
ボールプランジャー40は金属製のものであり、特にステンレス製のものが好ましい。
ボールプランジャー40は、側面13側に位置する第1端部側が閉塞され、支柱35側に位置する第2端部側が開口された形状のプランジャー本体41と、プランジャー本体41の開口部に保持されたボール42を有している。
プランジャー本体部41の外表面はねじ構造(例えば雄ねじ構造)を有しており、孔45の内表面はねじ構造(例えば雌ねじ構造)を有しており、互いのねじ構造が噛み合わされている。
ボール42は、プランジャー本体部41の開口部に回転自在に保持され、一部が開口部の外側に突き出された状態になっている。
プランジャー本体41の閉塞端部は軸方向内側への凹部を有し、前記凹部の幅方向の断面形状は正六角形になっており、六角レンチを使用して正逆方向に回すことで、孔45内において、プランジャー本体41とボール42を支柱35方向と反対方向の両方に移動できるようになっている。
図5(a)に示す間隔調節器具50は、支柱35(下部支柱35c)の内部に取り付けられている。
下部支柱35cの内部にはボルト51が内蔵され、ボルト51の一端部(上面11側の端部)は中間支柱35bに当接されている。
下面12側の開口部52側から六角レンチを差し込んでボルト51を正逆方向に回転させることで、図5(b)に示す中間支柱35bと上部支柱35aを上下させることができるが、下部支柱35cは固定されており移動しない。
下部支柱35cの上部支柱35a側の端部の外周面には、合計で4個のボール用凹部53(53a〜53d)が周方向に等間隔に形成されている。ボール用凹部53a〜53dの断面形状は特に制限されるものではないが、ボール42が嵌まり込みやすく、かつボール42が出やすくするため、V字状であることが好ましい。
レバー部30が図1、図6(a)に示す状態のとき、ボールプランジャー40のボール42は、下部支柱35cのボール用凹部53aに嵌まり込んだ状態になっており(図4参照)、レバー部30が自然状態で回転することが阻止され、溝部20に配置された可撓性チューブ90が保持されることになる。
次にレバー部30を図6(a)に示す位置から図6(b)に示す位置まで回すとき、下部支柱35cの回転によりボール用凹部53aからボールプランジャー40のボール42が外れ、図6(b)に示す位置に来たとき、下部支柱35cのボール用凹部53bにボール42が嵌まり込む。
支柱35とボール42を金属製(ステンレス製)にしたときは、ボール42がボール用凹部53bに嵌まり込むときに「カチッ」という小さな音がすることと、ボール42がボール用凹部53bに嵌まり込んだときのレバー30から伝わる感触の両方から、ボール42がボール用凹部53bに嵌まったことが確認できる。
次に同様にしてレバー部30を図6(b)から図6(c)、図6(d)に回して行くと、ボール42は順にボール用凹部53c、53dに嵌まって行くため、それぞれの位置においてレバー部30が自然状態で回転することが阻止されるため、溝部20に配置されていた可撓性チューブ90が容易に取り出せることになる。
プランジャー本体部41の位置(ボール42の位置)を調整することで、ボール42が下部支柱35cのボール用凹部53a〜53bを押す力を増減させることができる。例えば、ボール42が下部支柱35cのボール用凹部53a〜53dを押す力を強くするとレバー部30が堅くなり(レバー部30を回すときに大きな力が必要になり)、逆にするとレバー部が軟らかくなる(レバー部30を回すときに小さな力で回すことができる)。
図1、図2に示す状態のとき、下部支柱35c内部のボルト51を正逆方向に回転させ、図5に示す上部支柱35aと中間支柱35bを上下させることで、チューブ90の外径に応じて、溝部20の底(ベース部の上面11)とレバー部30との間隔を調整することができる。
このような操作をするときには、予めボールプランジャー40のボール42を下部支柱35cのボール用溝53(53a〜53d)から離した状態にて実施することが望ましい。
なお、一つのチューブクランプ1であらゆる外径のチューブ90に対応させることには実用上の妥当性はなく、一つのチューブクランプ1に使用できるチューブ90の外径範囲には制限を設けることが好ましい。
チューブクランプ1のベース部10は、材質に由来する色でもよいし、顔料や染料で全部または一部が所望の色に着色されているものでもよい。
また多数のチューブクランプ1を使用するときは、チューブクランプ1ごと、またはチューブクランプ群ごと(例えば、10〜100個を1群とする)に異なる色に着色することもできる。
また上記着色することに代えて、チューブクランプ1ごと、またはチューブクランプ群ごと(例えば、10〜100個を1群とする)にベース部10の平面形状を異ならせることもできる。
<チューブクランプによるチューブの保持方法>
図7(a)〜(c)によりチューブクランプ1による可撓性チューブ90の保持方法を説明する。
チューブ90はシリコーンゴム製のものである。
図7(a)に示すとおり、チューブクランプ1のレバー部30が溝部20上にない状態にて、溝部20に可撓性チューブ90を嵌め込んで配置する。
次に、溝部20を横切る位置までチューブクランプ1のレバー部30を回転させた後、停止させて、図7(b)に示す状態にする。
このような回転動作過程においては、レバー部30の第2本体部32が先細りの傾斜面形状になっているため、可撓性チューブ90とレバー部30の第2本体部32が接触したときでも円滑に回転を継続でき、可撓性チューブ90を押さえることができるので好ましい。
また、レバー部30を図7(a)から図7(b)(図6(b)から図6(a))まで回転させたとき、下部支柱35cのボール用凹部53aにボールプランジャー40のボール42が「カチッ」という小さな音をたてて嵌まり込むため、外力を加えなければ図7(b)の位置からレバー部30が自然に回転することはない。
図7(b)に示す状態のときには、図7(c)に示すとおり、チューブ90とレバー部30が接触しているチューブの部分90aは、レバー部30で上方から押されることで僅かに扁平状態に変形されている。
このようにしてレバー部30を回転させて可撓性チューブ90を固定することで、可撓性チューブ90はレバー部30と溝部20の両方で保持されており、レバー部30の第2本体部32とベース部10の上面11との距離は、可撓性チューブ90の外径よりも小さくなっているため、チューブクランプ1から脱落することはない。
その後、レバー部30をいずれかの方向に回転させ、例えば、図7(a)に示す状態に戻すことで可撓性チューブ90を容易に取り外すことができる。
チューブクランプ1は、ゴムまたはプラスチックなどからなる可撓性チューブがシングルユースチューブである用途に使用することができる。
次に図8に示すチューブクランプ100を説明する。
チューブクランプ100は、ベース部110の平面形状が長方形であること、溝部120が2本あること、レバー部130が両端側の第2本体部132とそれらの間の第1本体部131からなるものであることを除いて、図1に示すチューブクランプ1と同じものである。
図8(a)は、2本の溝部120がそれぞれ平行に配置されている形態、図8(b)は2本の溝部120がそれぞれ斜めに配置されている形態、図8(c)は2本の溝部120のうち1本がベース部110の短辺と平行に配置され、他の1本が斜めに配置されている形態である。
レバー部130は1本であるが、ベース部110の両端側に1本ずつの合計2本を配置してもよい。
<チューブクランプセット>
本発明のチューブクランプセットは、上記したチューブクランプ1と、チューブクランプ1を保持するためのチューブクランプ治具を有しているものである。
チューブクランプ治具は、チューブクランプ1を固定式または可動式の他部材に固定できるものであればよく、構造、大きさ、形状などは制限されるものではない。
図9(a)は、チューブクランプ1とチューブクランプ治具200Aを組み合わせたチューブクランプセットの実施形態を示している。
天板150と脚151からなる固定台上に装置140が置かれており、装置140に接続されたチューブ(図示せず)がチューブクランプセットにより保持される。
固定台の脚151の所望の高さ位置にはチューブクランプ用治具200Aが固定されている。
図9(b)に示すとおり、チューブクランプ用治具200Aは、平面形状がコの字状の治具本体部201、治具本体部201の対向する二面に配置されたねじ式の第1締め付け具202とねじ式の第2締め付け具203を有している。
治具本体部201の第1締め付け具202と第2締め付け具203の間に脚151を挟んだ状態で、第1締め付け具202と第2締め付け具203により両側から締め付けることで、チューブクランプ用治具200Aを脚151に固定している。
チューブクランプ1は、図3に示す下面12の固定具となる2つのねじ孔15をチューブクランプ用治具200Aに形成された穴と合わせた後、ねじ204により固定されている。
図10のチューブクランプ用治具200Bは、図9に示すチューブクランプ用治具200Aを改変したものである。
チューブクランプ用治具200Bは、固定台の脚151を三方から覆うことができる脚取り付け部205と、脚取り付け部205と接続され、チューブクランプ1を取り付けるためのチューブクランプ固定部206を有している。
脚取り付け部205は、脚151に嵌め込むための嵌め込み部205aと、チューブクランプ固定部206と接続するための二箇所の第1接続プレート部205bを有している。
チューブクランプ固定部206は、脚取り付け部205と接続するための第2接続プレート部206a、チューブクランプの固定プレート部206c、第2接続プレート部206aとチューブクランプの固定プレート部206cを連結する連結プレート部206bを有している。
第1接続プレート部205bと第2接続プレート部206aは、互いにネジ204で接続するためのねじ孔を有している。
チューブクランプ用治具200Bは、脚取り付け部205の嵌め込み部205aにより脚151の三方を覆うように嵌め込んだ後、第1接続プレート部205bのねじ孔と第2接続プレート部206aのねじ孔を合わせた状態でねじ204によりねじ合わせて一体化することによって、脚151の所望の高さ位置に固定して使用する。
図11(a)は、チューブクランプ1とチューブクランプ治具210を組み合わせたチューブクランプセットの実施形態を示している。
それぞれ車輪162付きの3本の脚部161と、3本の脚部161の中心から上方に延ばされた柱部163を有する独立スタンド160の所望の高さ位置にはチューブクランプ用治具210が固定されている。
図11(b)に示すとおり、チューブクランプ治具210は、チューブクランプ1を固定するための固定台211、独立スタンド160の柱部163に取り付けるための四角形の枠部213、固定台211と枠部213を一体にしている側壁部212を有している。枠部213にはねじ式の締め付け具214が取り付けられている。
チューブクランプ治具210の枠部213の穴を独立スタンド160の柱部163に通し、所定高さ位置において締め付け具214を締め付けることでチューブクランプ治具210を固定する。
チューブクランプ1は、図3に示す下面12の固定具となる2つのねじ孔15をチューブクランプ治具210の固定台211に形成された穴と合わせた後、ねじ204により固定されている。
図11(a)、(b)において、脚部161は安定性を高めるため4本または5本からなるものでもよいし、脚部161を1枚のプレートに替えて、前記プレートの裏面の複数箇所(例えば4箇所)に車輪が取り付けられたものにすることもできる。
図12は、チューブクランプ1とチューブクランプ治具220を組み合わせたチューブクランプセットの実施形態を示している。
壁170にチューブクランプ治具220が固定されている。チューブクランプ治具220は平板状固定部221と板バネ部222を有しており、平板状固定部221においてねじ223で壁170に固定されている。固定対象は、図9、図10の脚151でもよいし、図11の柱部163でもよい。
チューブクランプ1は、下面13に固定具となる板状フック5を有しているものであり、板状フック5を壁170とチューブクランプ治具220の板バネ部222の間に差し込むことで取り付けられている。
板状フック5は、ベース部10の下面12にある間隔調節器具50に対応する位置に貫通孔5aが形成されている。
図13(a)、(b)は、チューブクランプセットで使用するチューブクランプ治具225を示している。
チューブクランプ治具225は、矩形プレート部226と両側の壁面固定部227を有している。
矩形プレート部226は、互いに異なる形状の第1穴部228aと第2穴部228bを有しており、第1穴部228aと第2穴部228bの間は幅の狭いくびれ部228cで繋がっている。
壁面固定部227は、ねじ留めするためのねじ穴229を有しており、図13(b)に示すようにねじ204で壁面170に固定される。
チューブクランプ治具225を使用してチューブクランプ1を固定するときは、チューブクランプ1の下面12において図12に示すようなフック部5と同様のフック部7(但し、第1穴部228aと第2穴部228bに差し込むことができるような形状のもの)を形成しておき、第1穴部228aにチューブクランプ1のフック部7を差し込んだ後、くびれ部228cにおいてチューブクランプ1をひねって向きを少し変えた状態でフック部7を第2穴228bまで差し込むことで固定する。
チューブクランプ1のフック部7が第2穴228bに嵌め込まれた状態であるとき、ひねりを含む外力を加えない限り、チューブクランプ1はチューブクランプ治具225から外れることはない。
図14は、チューブクランプ1とチューブクランプ治具230を組み合わせたチューブクランプセットの実施形態を示している。
図9、図10の脚151または図11の柱状部163に鉄製のチューブクランプ治具230が固定されている。チューブクランプ治具230の固定方法は、図9、図10および図11と同様の固定方法でもよいし、弾力性のあるコの字型部材を圧入してもよい。
チューブクランプ1は、下面13に固定具となる磁石6が固着されているものであり、磁石6により鉄製のチューブクランプ治具230に取り付けられている。
<チューブ流路形成方法>
図15により複数の本発明のチューブクランプ1と可撓性チューブ90を使用したチューブ流路形成方法の一実施形態を説明する。
複数のチューブクランプ1を所望のチューブ流路が形成されるように間隔をおいて配置する。それぞれのチューブクランプ1は、チューブクランプ治具(図示せず)により所望の場所に固定されている。
図15では、1本のチューブ90が複数のチューブクランプ1により順次保持され、全体として蛇行した状態の流路を形成している。チューブ流路は、目的に応じて所望の形態にすることができ、水平方向、鉛直方向、斜め方向およびそれらが混在された方向になるようにすることができる。
図15では平面的な流路であるが、例えば螺旋状のような立体的な流路でもよいし、異なる高低差が生じるような流路でもよい。
また可撓性チューブ90が曲がった部分には図16に示すような曲線の溝部20が形成されたチューブクランプ1を使用することもできる。
可撓性チューブ90は途中から分岐してもよいし、2本の可撓性チューブ90が1本の可撓性チューブ90に接続されていてもよい。
図15、図16に示すように複数のチューブクランプ1を使用してチューブ流路を形成したときには、可撓性チューブ90内を流れる流体による振動を抑制でき、可撓性チューブ90が折れて流体の流れを阻害することが防止できるという効果が得られる。
図15に示すように蛇行した流路を形成することで、可撓性チューブ90内の液の逆流を防止することができるほか、蛇行させることで2種類の液体を1本の可撓性チューブ90に流すときには液体同士の混合を促進することもできる。
また従来のように可撓性チューブを離れた配置された複数のフックなどに掛け渡すときは、フックでは可撓性チューブ自体が固定されていないため、二つのフック間の可撓性チューブの中間位置において自重によるたるみが生じ、たるみ部分において液溜まりが形成されてしまうことが考えられる。
しかし、本発明のチューブクランプ1は可撓性チューブの保持力が高く、離れて配置されたチューブクランプ1間の可撓性チューブを強く張った状態で保持することができるため、上記したような液溜まりが形成されにくくなるほか、床面近くの低い位置で保持した場合でも、可撓性チューブがたるんで床面に触れることがない。
さらに従来は、可撓性チューブにより形成される流路方向に角度を付ける必要があるときには、L字型コネクターなどの連結具を使用する必要があることから、連結具からの液漏れが生じたり、可撓性チューブと連結具との結合部の間にデッドスペースが形成されて液残りが生じたりするという問題もある。
しかし、本発明のチューブクランプ1を使用した場合は、流路は所望方向に調整可能であるため、連結具が不要になり、上記した連結具の使用に伴う問題が生じることがない。
図17により複数の本発明のチューブクランプ1A、1Bと2本の可撓性チューブ90A、90Bを使用したチューブ流路形成方法の別の実施形態を説明する。
複数のチューブクランプ1Aと複数のチューブクランプ1Bをそれぞれ別のチューブ流路が形成されるように間隔をおいて配置する。それぞれのチューブクランプ1A、1Bは、チューブクランプ治具(図示せず)により所望の場所に固定されている。
チューブクランプ1Aとチューブクランプ1Bは、それぞれのベース部10の色が異なっている。例えば、チューブクランプ1Aのベース部10が赤色で、チューブクランプ1Bのベース部10の色が青色のように区別されている。
なお、3種類以上のチューブクランプを使用するときは、全てのベース部10の色を異ならせてもよいし、複数グループに分けて、グループごとにベース部の色を異ならせてもよい。
図17では、1本の可撓性チューブ90Aが複数のチューブクランプ1Aにより順次保持され、全体として蛇行した状態の流路(第1蛇行流路)を形成し、1本の可撓性チューブ90Bが複数のチューブクランプ1Bにより順次保持され、全体として蛇行した状態の流路(第2蛇行流路)を形成しており、第1蛇行流路と第2蛇行流路が互いに交差した状態になっている。
このように複数本の可撓性チューブが互いに交差して複数のチューブ流路が形成されているような場合には、異なる系統のライン(チューブライン)ごとにチューブクランプ1のベース部10の色を異ならせておけば、一目で各ラインを確認できるため、チューブ流路の形成作業が容易になる。
また必要に応じて、チューブクランプ1A、1Bのベース部10と同色の目印80、81などを可撓性チューブ90A、90Bに貼り付けておけば、チューブ流路の形成作業がより容易になる。目印80、81としては、同色の粘着テープ、同色の着脱自在の結束帯(インシュロック)などを使用することができる。
本発明のチューブクランプは、各種分野において使用するプラスチックチューブやゴムチューブなどの可撓性チューブを保持するために使用することができるが、特にバイオ医薬品製造施設、無菌製剤製造施設、再生医療などの製品製造施設などのシングルユースチューブを保持したり、所望のチューブ流路を形成したりする用途に利用することができる。
1、1A、1B、100 チューブクランプ
10 ベース部
20 溝部
30 レバー部
90、90A、90B チューブ

Claims (15)

  1. 上面、前記上面と厚さ方向に対向する下面、前記上面と前記下面の間の側面を有しているベース部、
    前記ベース部上面の一端部から異なる端部にわたって形成された、可撓性チューブを配置するための溝部、および
    前記ベース部上面の溝部がない部分において、支柱を介して回転自在に支持されたレバー部を有しており、
    前記レバー部が回転したとき、前記レバー部の先端部が前記溝部の少なくとも一部に達するように調整されているものであ
    さらに前記レバー部の回転強度を調整するためのボールプランジャーを有しており、
    前記レバー部の支柱が、前記ベース部の上面から突き出された円柱状の上部支柱と、前記ベース部に回転可能に埋設された筒状の下部支柱と、前記上部支柱と一体化され、前記下部支柱の中心孔に上下動可能に挿入された中間支柱を有し、前記下部支柱の前記上部支柱側の端部の外周面において周方向に独立して形成された複数のボール用凹部を有しているものであり、
    前記ボールプランジャーが、
    前記ベース部の前記下部支柱がある位置から前記ベース部の側面までの範囲の前記下部支柱の径方向に形成された孔の内部に取り付けられているものであり、
    前記側面側の端部が軸方向内側に凹部が形成された閉塞端面であり、前記下部支柱側の他端部が開口された筒状構造のプランジャー本体部と、前記プランジャー本体部の開口部に回転自在に保持されたボールを有しており、前記プランジャー本体部が前記側面側と前記下部支柱側の両方向に移動可能なものであり、
    前記ボールプランジャーのボールを移動させ、前記下部支柱のボール用凹部に対する前記ボールの当接強度を調整することで、レバー部の回転操作に要する力が調整されると共に、レバー部の自然回転が防止されるものである、チューブクランプ。
  2. 上面、前記上面と厚さ方向に対向する下面、前記上面と前記下面の間の側面を有しているベース部、
    前記上面の一端部から異なる端部にわたって形成された、可撓性チューブを配置するための溝部、
    前記上面の溝部がない部分において、支柱を介して回転自在に支持されたレバー部、および
    前記下面または前記側面が前記ベース部を他部材に固定するための固定具を有しており、
    前記レバー部が回転したとき、前記レバー部の先端部が前記溝部の少なくとも一部に達するように調整されているものであ
    さらに前記レバー部の回転強度を調整するためのボールプランジャーを有しており、
    前記レバー部の支柱が、前記ベース部の上面から突き出された円柱状の上部支柱と、前記ベース部に回転可能に埋設された筒状の下部支柱と、前記上部支柱と一体化され、前記下部支柱の中心孔に上下動可能に挿入された中間支柱を有し、前記下部支柱の前記上部支柱側の端部の外周面において周方向に独立して形成された複数のボール用凹部を有しているものであり、
    前記ボールプランジャーが、
    前記ベース部の前記下部支柱がある位置から前記ベース部の側面までの範囲の前記下部支柱の径方向に形成された孔の内部に取り付けられているものであり、
    前記側面側の端部が軸方向内側に凹部が形成された閉塞端面であり、前記下部支柱側の他端部が開口された筒状構造のプランジャー本体部と、前記プランジャー本体部の開口部に回転自在に保持されたボールを有しており、前記プランジャー本体部が前記側面側と前記下部支柱側の両方向に移動可能なものであり、
    前記ボールプランジャーのボールを移動させ、前記下部支柱のボール用凹部に対する前記ボールの当接強度を調整することで、レバー部の回転操作に要する力が調整されると共に、レバー部の自然回転が防止されるものである、チューブクランプ。
  3. さらに前記レバー部と前記ベース部上面の間隔を調整するための間隔調整具を有しており、
    前記レバー部の支柱が、前記ベース部の上面から突き出された円柱状の上部支柱と、前記ベース部に回転可能に埋設された筒状の下部支柱と、前記上部支柱と一体化され、前記下部支柱の中心孔に上下動可能に挿入された中間支柱を有し、前記下部支柱の前記上部支柱側の端部の外周面において周方向に独立して形成された複数のボール用凹部を有しているものであり、
    前記下部支柱の下面側の中心孔内にボルトが配置され、前記ボルトの上面側の端部に前記中間支柱が当接されているか、または前記ボルトの上面側の端部と前記中間支柱が一体化されており、
    前記ボルトを正逆方向に回転させて前記中間支柱および前記上部支柱を上下させることにより前記レバー部と前記ベース部上面の間隔が調整されるものである、請求項1または2記載のチューブクランプ。
  4. さらに前記中間支柱の周囲には、樹脂またはゴムからなるOリングが嵌め込まれている、請求項1〜3のいずれか1項記載のチューブクランプ。
  5. 前記溝部が複数本形成されており、前記レバー部が1本または2本以上取り付けられている、請求項1〜4のいずれか1項記載のチューブクランプ。
  6. 前記レバー部が円柱形状のものであり、いずれか一端部側または両端部側が先細り形状になっているものである、請求項1〜のいずれか1項記載のチューブクランプ。
  7. 前記チューブクランプのベース部が着色されているものであり、前記チューブクランプが複数あるときはそれぞれのベース部が同じ色または異なる色に着色されているものである、請求項1〜のいずれか1項記載のチューブクランプ。
  8. 前記可撓性チューブがシングルユースチューブである、請求項1〜のいずれか1項記載のチューブクランプ。
  9. 請求項1〜のいずれか1項記載のチューブクランプと、前記チューブクランプを保持するためのチューブクランプ治具を有している、チューブクランプセット。
  10. 複数の装置を複数本の可撓性チューブにより接続して、前記複数の装置を接続する所望のチューブ流路を形成する方法であって、
    間隔をおいて請求項1〜のいずれか1項記載のチューブクランプの複数個を固定部材または可動部材に取り付け、前記チューブを前記複数のチューブクランプに順に保持させることによって、前記可撓性チューブを水平方向、鉛直方向、斜め方向またはそれらが混在された方向に延ばして所望のチューブ流路を形成する、チューブ流路形成方法。
  11. 複数の装置を複数本の可撓性チューブにより接続して、前記複数の装置を接続する所望のチューブ流路を形成する方法であって、
    間隔をおいて複数個のチューブクランプ治具を固定部材または可動部材に取り付け、さらに前記チューブクランプ治具に請求項1〜のいずれか1項記載のチューブクランプの複数個を取り付けた後、前記チューブを前記複数のチューブクランプに順に保持させることによって、前記チューブを水平方向、鉛直方向、斜め方向またはそれらが混在された方向に延ばして所望のチューブ流路を形成するチューブ流路形成方法。
  12. 前記チューブ流路を形成するとき、前記チューブを水平方法、鉛直方法、斜め方向およびそれらが混在された方向に蛇行して接続された部分または螺旋状に接続された部分を含むようにチューブクランプを配置する、請求項10または11記載のチューブ流路形成方法。
  13. 前記チューブ流路が、複数の異なる系統のラインを形成しているとき、前記チューブクランプとして前記異なる系統のラインごとにベース部の色を異ならせたものを使用する、請求項10〜12のいずれか1項記載のチューブ流路形成方法。
  14. 前記チューブ流路が、複数の異なる系統のラインを形成しているとき、前記チューブクランプとして前記異なる系統のラインごとにベース部の色を異ならせたものを使用し、前記チューブとして前記チューブクランプのベース部と同色の目印を付けたものを使用する、請求項10〜12のいずれか1項記載のチューブ流路形成方法。
  15. 前記固定部材が前記装置を設置した固定台であり、前記可動部材が前記装置を設置した可動台、または脚部と前記脚部から上方に延ばされた柱状部を有する独立スタンドである、請求項10〜14のいずれか1項記載のチューブ流路形成方法。
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