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JP6909683B2 - 内部品質検査システム - Google Patents
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Description

本発明は、青果物が載置され、当該載置された青果物により上方の少なくとも一部が覆われる開口部を有するトレイと、前記トレイに載置された青果物に測定光を投光する投光部と、前記開口部を介して前記青果物を透過した測定光を受光する受光部とを備え、前記受光部で受光した測定光に基づいて青果物の内部品質を検査する内部品質検査システムに関する。
トレイに載置された青果物に測定光を投光し、当該青果物を透過した測定光を受光し、当該受光した測定光に基づいて青果物の内部品質を検査する内部品質検査システムが知られている(例えば、特許文献1及び2を参照。)。
特許文献1に記載のシステムでは、トレイの略中央部に測定光が通過可能な開口部が形成されている。そして、トレイの上下一方側に設置された投光部(投光手段50)から投光された測定光が、トレイに載置された青果物及びトレイに形成された開口部を通過した後に、トレイの上下他方側に設置された受光部に測定光として受光される。
また、特許文献2では、トレイ(受皿1)の上面における開口部(中央円形開口204)の周囲に、青果物の揺動等を抑制して安定的に支持するためのスポンジなどの弾性体(弾性ひれ状片403,404,405)を間欠的に設ける点が開示されている。
特開2009−220043号公報 特開平10−249286号公報
上述したような従来の内部品質検査システムは、トマト、リンゴ、メロン、梨等のように、最大胴径部が果頂部と果梗部を結ぶ中心軸の略中央部に位置する略球塊形状を有する青果物を検査対象として、当該青果物の内部品質を検査している。しかしながら、アボガドや洋ナシのように、最大胴径部が中心軸の中央部よりも果頂部又は果梗部の側に位置する形状(本願において、このような形状を「アボガド様形状」と呼ぶ場合がある。)を有する青果物を検査対象とした場合には、検査精度が低下するという問題があった。詳しくは、アボガド様形状の青果物を横向姿勢でトレイに載置すると、そのトレイ上面の弾性体とその上に載置された青果物の外表面との間に隙間が生じ易くなる。また、トレイの上面の開口部の周囲に弾性体を間欠的に設けた場合には、隣接する弾性体同士の間に隙間が生じる。このような隙間が生じると、青果物に投光された測定光が青果物を透過することなく隙間を通過して直接受光部に到達する漏れ光が検査精度の低下の要因となる場合がある。
特に、アボガドや桃などのように大きな種子を有する青果物を検査対象とする場合には、その種子を避けて青果物の外表面近傍を透過した測定光に基づいて青果物の内部品質を検査する必要があるため、その測定光に近接して受光部に到達する漏れ光による検査精度の低下が一層問題となる。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、トレイに載置された青果物に測定光を投光し、当該青果物を透過した測定光を受光し、当該受光した測定光に基づいて青果物の内部品質を検査する内部品質検査システムにおいて、高精度に青果物の内部品質を検査可能な技術を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、青果物が載置され、当該載置された青果物により上方の少なくとも一部が覆われる開口部を有するトレイと、
前記トレイに載置された青果物に測定光を投光する投光部と、
前記青果物を透過した測定光を受光する受光部とを備え、
前記受光部で受光した測定光に基づいて青果物の内部品質を検査する内部品質検査システムであって、
前記トレイの上面における前記開口部の周囲の全長に亘って連続的に、遮光性を有する弾性体からなる遮光弾性部材が設けられ、
前記遮光弾性部材の内側縁部が、平面視において前記トレイに載置された青果物の外表面に沿った形状に形成されている点にある。
本構成によれば、トレイの上面における開口部の周囲の全長に亘って連続的に設けられた遮光弾性部材に対して、青果物を載置すれば、当該載置された青果物の外表面に対して遮光弾性部材の内側縁部の略全体を殆ど隙間なく密着させて、トレイ上面の遮光弾性部材とその上に載置された青果物の外表面との間に隙間が生じることを抑制することができる。よって、青果物に投光された測定光が青果物を透過することなくトレイと青果物との間の隙間を介して受光部に到達する漏れ光を良好に抑制することができる。特に、受光部が開口部を介して青果物を透過した測定光を受光する場合には、その開口部の周囲と青果物との境界部分に隙間が生じ難くなることから、その開口部を通じて受光部に漏れ光が到達することを良好に抑制することができる。
従って、本発明により、トレイに載置された青果物に測定光を投光し、当該青果物を透過した測定光を受光し、当該受光した測定光に基づいて青果物の内部品質を検査するにあたり、例え大きな種子を有する青果物を検査対象とした場 合でも、高精度に青果物の内部品質を検査可能な内部品質検査システムを実現することができる。
本発明の第2特徴構成は、前記青果物が、最大胴径部が果頂部と果梗部を結ぶ中心軸の中央部よりも果頂部側又は果梗部側に偏倚した形状を有するものであると共に、中心軸を横向きとする横向姿勢で前記トレイに載置される点にある。
本特徴構成によれば、トレイの上面の周囲の全長に亘って連続的に設けられた遮光弾性部の内側縁部が、平面視においてトレイに載置された横向姿勢のアボガド様形状の青果物の外表面に沿った形状、言い換えれば横向姿勢のアボガド様形状の水平断面形状(前方が半円形で後方にかけて幅を縮小させた形状)に形成されることになる。よって、このようなアボガド様形状の青果物を横向姿勢でトレイに載置した場合であっても、当該載置された青果物の外表面に対して遮光弾性部材の内側縁部の略全体を殆ど隙間なく密着させて、トレイ上面の遮光弾性部材とその上に載置された青果物の外表面との間に隙間が生じることを抑制することができる。従って、アボガド様形状の青果物を検査対象とした場合であっても、漏れ光が通過する隙間を低減させて、高精度に青果物の内部品質を検査することができる。
本発明の第3特徴構成は、前記遮光弾性部材の内側縁部が、上方側ほど外方に広がる形状に形成されている点にある。
本特徴構成によれば、遮光弾性部材の内側縁部は、上方側ほど外方に広がる形状に形成されているので、例えば青果物の大きさが変化した場合であっても、その上部に載置された青果物の外表面に沿うものとなる。すると、遮光弾性部材の内側縁部とその上部に載置された青果物の外表面とが上下方向において幅を持った範囲で良好に密着させることができる。従って、漏れ光が通過する隙間を一層低減させて、内部品質の検査精度を向上することができる。
本発明の第4特徴構成は、前記遮光弾性部材の内側縁部が、上方側ほど外方に段階的に広がる階段形状に形成されている点にある。
本特徴構成によれば、遮光弾性部材の内側縁部は、上方側ほど外方に段階的に広がる階段形状に形成されているので、例えば青果物の大きさが変化した場合であっても、その上部に載置された青果物の外表面に沿うものとなる上に、平面視において青果物の外表面に沿う角状の内側縁部が複数形成されることになる。すると、その遮光弾性部材が有する複数の角状の内側縁部が、その上部に載置された青果物の外表面に当接して押し潰される形態で、遮光弾性部材の内側縁部と青果物の外表面とが上下方向において幅を持った範囲でより確実に密着することになる。従って、漏れ光が通過する隙間をより一層低減させて、内部品質の検査精度をより一層向上することができる。
本発明の第5特徴構成は、前記トレイを水平方向に沿った所定の搬送方向に搬送する搬送機構を備え、
前記トレイが、前記開口部として、前記搬送方向に沿って形成されたスリットを有すると共に、当該スリットの中央部よりも一方側に偏倚した部位が、他の部位よりも幅広の幅広部として形成されている点にある。
本特徴構成によれば、搬送方向に沿ってトレイに形成されたスリットの一部が、その上部において搬送方向に中心軸を沿わせた横向姿勢でトレイに載置された青果物により閉塞される。更に、スリットに設けられた幅広部がスリットの中央部よりも一方側に偏倚しているので、同様に中心軸の中央部よりも果頂部側又は果梗部側に偏倚した青果物の最大胴径部を、そのスリットの幅広部の直上部に位置させることができる。従って、青果物の最大胴径部を透過して受光部に受光される測定光の光量を、そのスリットにおける幅広部の存在によって十分に確保して、内部品質の検査精度を一層向上することができる。
本発明の第6特徴構成は、前記トレイに載置された青果物の上面に押し当てられる弾性体からなる外周部を有し、当該外周部を回転軸周りに回転自在な仕切用円盤を備えた点にある。
本特徴構成によれば、青果物が載置されたトレイを搬送機構により搬送しながら、青果物の内部品質の検査を行うにあたり、仕切用円盤が、弾性体からなる外周部を青果物の上面に押し当てながら回転することになる。すると、仕切用円盤の外周部が上面に押し当てられた青果物は、下向きの力が付勢されてトレイとの間に介装された遮光弾性部材に押し付けられることになるので、その遮光弾性部材の内側縁部と青果物の外表面との密着性が向上する。よって、漏れ光が通過する隙間をより一層低減させて、内部品質の検査精度をより一層向上することができる。
更に、この仕切用円盤を、例えば青果物の搬送幅方向における略中央部に配置してその左右の夫々に投光部及び受光部を設ければ、それら左右の投光部側と受光部側とを遮光状態で好適に仕切ることができる。
内部品質検査システムの外観図 内部品質検査システムの内部構造を示す側面図 内部品質検査システムの内部構造を示す平面図 内部品質検査システムの内部構造を示す斜視図 内部品質検査システムの第1透光検査部の構成を示す立断面図 内部品質検査システムの第2透光検査部の構成を示す立断面図 トレイの斜視図 トレイの分解斜視図 トレイの立断面図 トレイの左側断面図 トレイの平面図 別実施形態の透光検査部の構成を示す立断面図
本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
本実施形態の内部品質検査システム(以下、「本システム」と呼ぶ。)は、図1〜図4及び図11に示すように、最大胴径部A4が果頂部A2及び果梗部A3を結ぶ中心軸の中央部よりも果頂部A2又は果梗部A3の側へ変位されたアボガド様形状を有し、更には比較的大きな種子A1(図10等参照)を有するアボガドを検査対象の青果物Aとして、その青果物Aの内部品質を評価するものとして構成されている。
詳しくは、青果物Aを透過した測定光に基づいて青果物Aの内部品質を検査する所定の透光検査を行う第1透光検査部10及び第2透光検査部20を内部に備えたシステム本体1と、当該第1透光検査部10と第2透光検査部20とに順に青果物Aを搬送するための搬送機構40とが設けられている。
搬送機構40には、青果物Aが中心軸を横向きとする横向姿勢で載置されるトレイ41が設けられており、このトレイ41が、システム本体1内部において水平方向に沿った所定の搬送方向Xに搬送される。また、詳細については後述するが、トレイ41には、当該載置された青果物Aにより上方の少なくとも一部が覆われるスリットS(開口部の一例)が形成されている。尚、本システムの構成を示す図1及び図4では、トレイ41に載置された青果物Aの描画を省略している。
搬送機構40は、図1に示すように、直列で無端状に連結された複数のトレイ41を巡回させるコンベア方式を採用している。詳しくは、隣接するトレイ41同士を連結するロッド51(図4及び図5参照)に接続されるチェーン等の無端体を駆動部により巡回させることで、システム本体1の排出部1Bから払い出されたトレイ41が、システム本体1の下方部を通じてシステム本体1の投入部1Aに戻される。
第1透光検査部10及び第2透光検査部20には、図2〜図6に示すように、トレイ41に載置された青果物Aに測定光を投光する投光部11,21と、トレイ41に載置された青果物Aを透過した測定光を受光する受光部15,25が設けられている。そして、本システムには、受光部15,25で受光された測定光に基づき青果物Aの内部品質を評価する評価手段71が設けられている。尚、評価手段71は、本システムの運転制御を行う制御装置70が所定のプログラムを実行することにより機能する。また、制御装置70は、評価手段71による評価結果をモニタ等に表示する形態で出力する。
投光部11,21は、近赤外領域の波長の測定光を照射可能なハロゲンランプ、キセノンランプ、LEDランプ等により構成されている。
一方、受光部15,25は、青果物Aを透過した測定光を検出するフォトダイオードやフォトトランジスタやCCDや分光装置等により構成されている。
投光部11,21側には、当該投光部11,21から照射された測定光を青果物Aに導く筒状の導光部13,23が設けられている。この導光部13,23には、測定光を青果物Aに集光するためのレンズ13A,23Aが内蔵されている。導光部13,23の入口部には、遮光板12A、22Aを揺動駆動することで、投光部11,21から導光部13,23への測定光の入射を断続可能なシャッター機構部12,22が設けられている。
第1透光検査部10及び第2透光検査部20の夫々には、搬送機構40により搬送されるトレイ41に搭載された青果物Aが所定の検査位置に到達したことを検知するための近接センサ52が設けられている。そして、制御装置70は、青果物Aが検査位置に到達したことを近接センサ52により検知したときに、投光部11,21、受光部15,25、及びシャッター機構部12,22等を作動させる形態で透光検査を開始する。
システム本体1の投入部1Aと排出部1B、及び第1透光検査部10と第2透光検査部20との間の3箇所には、のれん状の遮光カーテン3が設けられている。これにより、第1透光検査部10及び第2透光検査部20が暗室状態に保たれている。
次に、トレイ41の詳細構成について、図7〜図11に基づいて説明を加える。尚、トレイ41の構成を示す図7及び図8では、トレイ41に載置された青果物Aの描画を省略している。
トレイ41は、搬送機構40に接続されて搬送される基部42と、当該基部42に連結されて青果物Aが載置される載置面を有する受け座部43とを有する。
基部42は、平面視において搬送方向Xと直交する搬送幅方向Yに離間配置された一対の側壁部42Sと、当該一対の側壁部42S間を搬送方向Xの前方側において連結する前方連結部42Fと、当該一対の側壁部42S間を搬送方向Xの後方側において連結する後方連結部42Rとを有して構成されている。
前方連結部42Fには、搬送機構40に接続されたロッド51が挿通されるロッド挿通孔42Faが設けられている。一方、後方連結部42Rには、後方に向けて開放されたU字状の係合部42Raが設けられている。そして、この係合部42Raは、後方側に連結されるトレイ41においてロッド挿通孔42Faに挿通されたロッド51に係合される。これにより、前後のトレイ41同士が同じ高さを維持しながら直列状態で連結されることになる。
受け座部43は、上向きに広がる凹湾曲状とされており、その搬送幅方向Yにおける略中央部には、搬送方向Xに沿って形成されたスリットSが設けられている。このような受け座部43に青果物Aを載置すると、その青果物AによりスリットSの少なくとも一部が覆われることになる。
受け座部43は、スリットSを挟んで左右に配置された一対の受け部材43Aで構成されている。夫々の受け部材43Aは、搬送方向Xに沿った枢支軸44周りに回動可能な状態で側壁部42Sに接続されている。そして、左右一対の受け部材43Aを上向きに回動させて支持した状態(図7に示す状態)において青果物Aが載置され、図示は省略するが、その状態から左右一対の受け部材43Aを枢支軸44周りに下向きに回動させることで、当該青果物Aが下方に落下して排出されることになる。また、このような青果物Aの排出タイミングや排出の有無等を、例えば評価手段71の内部品質の評価結果に応じて適宜変更することで、青果物Aを内部品質に応じて選別することもできる。
受け座部43に形成されたスリットSにおいて中央部よりも前方側に偏倚した部位は、他の部位よりも幅広の幅広部Swとして形成されている。即ち、図11に示すように、青果物Aが、果頂部A2と果梗部A3とを結ぶ中心軸をスリットSに沿わせた横向姿勢で受け座部43の上面に載置されると、その中心部よりも果頂部A2側又は果梗部A3側に偏倚した青果物Aの最大胴径部A4は、スリットSの幅広部Swの略直上部に位置することになる。
このようなスリットSにおける幅広部Swの存在によって、後述する第1透光検査部10での透光検査において、幅広部Sw及び青果物Aの最大胴径部A4を透過して受光部15に受光される測定光の光量が十分に確保されて、評価手段71による内部品質の検査精度が向上される。尚、幅広部Swは、左右一対の受け部材43Aの内側縁部に形成された略半円状の切欠きを対向させた状態で配置した略円形に形成されている。
図7〜図11に示すように、受け座部43の上面におけるスリットSの周囲には、遮光性を有する弾性体であるスポンジ等からなる遮光弾性部材60が全長に亘って連続的に設けられている。即ち、トレイ41に載置された青果物Aと受け座部43との間には、この遮光弾性部材60がスリットSの周囲の全長に亘って途切れることなく介在されることになる。すると、トレイ41に載置された青果物Aは、揺動等を抑制した状態で安定的に支持されることになる。
更に、図8及び図11に示すように、遮光弾性部材60の内側縁部60Aは、平面視においてトレイ41に載置された青果物Aの外表面に沿った形状、言い換えれば、横向姿勢で載置された青果物Aの水平断面の外形に沿った形状に形成されている。
例えば、遮光弾性部材60は、シート状の下側部材61とその上に重ねて貼り付けられるシート状の上側部材62で構成されている。そして、下側部材61の内側縁部61Aは、横向姿勢で載置された青果物Aの底側付近の水平断面形状に近い略円形に形成されている。一方、上側部材62の内側縁部62Aは、横向姿勢で載置された青果物Aの中央部付近の水平断面形状に近い略雫形(前方が半円形で後方にかけて幅を縮小させた形状)に形成されている。
このように構成された遮光弾性部材60の上にアボガド様形状の青果物Aを横向姿勢で載置すると、青果物Aの外表面に対して、下側部材61の内側縁部61A及び上側部材62の内側縁部62Aの夫々が、全体に亘って殆ど隙間なく密着することになる。すると、トレイ41上面の遮光弾性部材60とその上に載置された青果物Aの外表面との間に隙間が生じることが抑制される。よって、図4〜図6に示すように、青果物Aに投光された測定光が青果物Aを透過することなくトレイ41と青果物Aとの間の隙間を介して受光部15,25に到達する漏れ光が良好に抑制される。従って、そのような漏れ光に起因する評価手段71による内部品質の検査精度の低下が抑制される。
更に、遮光弾性部材60は、上述のように2つのシート状の下側部材61と上側部材62とを重ねて貼り付けて構成されていることから、遮光弾性部材60の内側縁部60Aは、上方側ほど外方に段階的に広がる階段形状に形成されている。
具体的には、下側部材61に形成された内側縁部61Aと、上側部材62に形成された内側縁部62Aとは、平面視において搬送幅方向Yでの中心軸を同じ位置とされており、下側の内側縁部61Aの搬送幅方向Yでの幅が、上側の内側縁部62Aの搬送幅方向Yの幅よりも小さく設定されている。
これにより、狭幅の略円形とされた内側縁部61Aとその上部に重ねられた広幅の略雫形とされた内側縁部62Aとからなる遮光弾性部材60の内側縁部60Aは、その上部に載置された青果物Aの外表面に沿うものとなる上に、平面視において青果物Aの外表面に沿う角状の内側縁部61A,62Aが複数形成されることになる。すると、例えば青果物Aの大きさが変化した場合であっても、遮光弾性部材60が有する複数の角状の内側縁部61A,62Aが、その上部に載置された青果物Aの外表面に当接して押し潰される形態で、遮光弾性部材60の内側縁部60Aと青果物Aの外表面とが上下方向において幅を持った範囲でより確実に密着することになる。従って、トレイ41と青果物Aとの間において漏れ光が通過する隙間がより一層低減されて、評価手段71による内部品質の検査精度がより一層向上されている。
このようなトレイ41に載置された青果物Aは、搬送機構40により搬送されて、システム本体1内の第1透光検査部10及び第2透光検査部20を順に通過し、夫々において投光検査が行われる。以下、この第1透光検査部10及び第2透光検査部20の夫々の構成について説明を加える。
第1透光検査部10では、主に図5に示すように、トレイ41の直下方側には一の投光部11が配置されており、トレイ41の上方側には左右一対の受光部15が配置されている。そして、近接センサ52(図2参照)により青果物Aが検査位置に到達したことを検知したときに、制御装置70は、シャッター機構部12を開放させると共に投光部11を発光させて透光検査を開始し、この透光検査をトレイ41に載置された青果物Aが完全に通過するまでの間実行される。
すると、トレイ41の下方側に配置された投光部11から導光部13を通じて上向きに投光された測定光は、トレイ41に形成されたスリットSを通過して当該トレイ41に載置された青果物Aの底面側に照射される。この際、トレイ41は搬送機構40により搬送され、スリットSがその搬送方向Xに沿って形成されているため、青果物Aから見て、測定光は、スリットSに沿って走査される状態で照射されることになる。
その照射された測定光が青果物Aを上向きに透過して、当該透過した測定光がトレイ41の上方側の左右に配置された一対の受光部15に夫々受光され、評価手段71によりその受光した測定光に基づいて青果物Aの内部品質が評価される。
第1透光検査部10において透光検査を行うにあたり、トレイ41と青果物Aとの間に遮光弾性部材60が介在されていることから、投光部11から青果物Aに投光された測定光が青果物Aを透過することなくトレイ41と青果物Aとの間の隙間を介して受光部15に到達する漏れ光が低減されている。特に、この第1透光検査部10では、受光部15がスリットSを介して青果物Aを透過した測定光を受光するにあたり、そのスリットSの周囲と青果物Aとの境界部分に隙間が生じ難くなる。このことから、そのスリットSを通じて受光部15に漏れ光が到達することが良好に抑制されている。
即ち、青果物Aがアボガドのように比較的大きな種子A1を有する場合であっても、受光部15では、その種子A1を避けて青果物Aの外表面近傍を透過した測定光を、漏れ光を含むことなく正確に受光することができる。これにより、評価手段71による内部品質の検査精度が向上されている。
更に、第1透光検査部10では、トレイ41の上方側の左右に一対の受光部15が設けられているので、青果物Aの種子A1による「死角」が可及的に防止されている。また、これら一対の受光部15の夫々は、受光条件が同じになるように、青果物Aからの離間距離が同一とされている。
第2透光検査部20では、主に図6に示すように、トレイ41の上方側左右の一方側には投光部21が配置されており、トレイ41の上方側左右の前記投光部21とは反対側には受光部25が配置されている。そして、近接センサ52(図2参照)により青果物Aが検査位置に到達したことを検知したときに、制御装置70は、シャッター機構部22を開放させると共に投光部21を発光させて透光検査を開始し、この透光検査をトレイ41に載置された青果物Aが完全に通過するまでの間実行される。
すると、トレイ41の上方の左右一方側に配置された投光部21から導光部23を通じて斜め下向きに投光された測定光は、トレイ41に載置された青果物Aの側面側に照射される。その照射された測定光が青果物Aを横向きに透過し、当該透過した測定光がトレイ41の上方の左右他方側に配置された受光部25に受光され、評価手段71によりその受光した測定光に基づいて青果物Aの内部品質が評価される。
トレイ41の直上方側には、搬送方向Xと直交する水平方向に沿った回転軸27Aを有し、遮光性の弾性体であるスポンジ等からなる外周部27Bを有する仕切用円盤27が設けられている。この仕切用円盤27の外周部27Bは、トレイ41に載置された青果物Aの上面の搬送幅方向Yの略中心部に押し当てられるように配置されている。
すると、この仕切用円盤27は、青果物Aが載置されたトレイ41が搬送方向Xに沿って搬送されていることから、弾性体からなる外周部27Bを青果物Aの上面に押し当てながら搬送動力により回転することになる。そして、このような仕切用円盤27により、青果物Aの上面において投光部21側と受光部25側とが遮光状態で好適に仕切られることになる。
第2透光検査部20において透光検査を行うにあたり、トレイ41と青果物Aとの間に遮光弾性部材60が介在していることから、投光部21から青果物Aに投光された測定光が青果物Aを透過することなくトレイ41と青果物Aとの間の隙間を介して受光部25に到達する漏れ光が低減されている。即ち、青果物Aがアボガドのように比較的大きな種子A1を有する場合であっても、受光部25では、その種子A1を避けて青果物Aの外表面近傍を透過した測定光を、漏れ光を含むことなく正確に受光することができる。これにより、評価手段71による内部品質の検査精度が向上されている。
更に、この透光検査時において、青果物Aは、仕切用円盤27の弾性体からなる外周部27Bが上面に押し当てられることで、下向きの力が付勢されて、トレイ41との間に介装された遮光弾性部材60に押し付けられることになる。このことで、遮光弾性部材60の内側縁部60Aと青果物Aの外表面との密着性が向上して隙間がより一層低減され、結果、評価手段71による内部品質の検査精度がより一層向上されている。
また、本実施形態では、上述のように、青果物Aに対して上向きに測定光を透過させる形態で透光検査を実行する第1透光検査部10と、青果物Aに対して横向きに測定光を透過させる形態で透光検査を実行する第2透光検査部20とを備えて、青果物Aに対して測定光の透過方向が互いに異なる複数の透光検査を実行するように構成されている。これにより、種子A1による「死角」を略無くすことができている。
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用するものに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)本実施形態では、システム本体1内に2種類の透光検査部10,20を設け、青果物Aを載置したトレイ41をこれら夫々の透光検査部10,20に順次搬送するように構成したが、透光検査部の形態及び数は適宜変更しても構わない。
例えば、別の形態の透光検査部としては、図12に示すような透光検査部30を設けても構わない。
図12に示す透光検査部30では、トレイ41の上方側には左右一対の投光部31が配置されており、トレイ41の上方の中央部には受光部35が配置されている。そして、近接センサにより青果物Aが検査位置に到達したことを検知したときに、制御装置70は、シャッター機構部32を開放させると共に投光部31を発光させて透光検査を開始する。すると、トレイ41の上方の左右に配置された一対の投光部31から導光部33を通じて斜め下向きに投光された測定光は、トレイ41に載置された青果物Aの両側面側に照射される。その照射された測定光が青果物Aを横向きに透過し、当該透過した測定光がトレイ41の上方の中央部に配置された受光部35に受光され、評価手段71によりその受光した測定光に基づいて青果物Aの内部品質が評価される。
トレイ41の上方側において受光部35の左右両側には、搬送方向Xと直交する水平方向に沿った回転軸37Aを有し、遮光性の弾性体であるスポンジ等からなる外周部37Bを有する一対の仕切用円盤37が設けられている。これら一対の仕切用円盤37の外周部37Bがトレイ41に載置された青果物Aの上面の押し当てられることで、青果物Aの上面において左右の投光部21側と中央部の受光部25側とが遮光状態で仕切られることになる上に、青果物Aを下向きに付勢して、遮光弾性部材60の内側縁部60Aと青果物Aの外表面との密着性が向上されている。
(2)上記実施形態では、搬送機構40を設け、青果物Aが載置されたトレイ41を自動的に透光検査部10,20に搬送するように構成したが、例えばこのような搬送機構を省略し、透光検査部に設置したトレイに作業者が手作業で青果物を載置するように構成しても構わない。
(3)上記実施形態では、トレイ41の上面におけるスリットSの周囲の全長に亘って設けられた遮光弾性部材60の内側縁部60Aを、上方側ほど外方に段階的に広がる階段形状に形成したが、階段形状ではなく、上方側ほど外方に連続的に広がるテーパー形状に形成しても構わない。また、この遮光弾性部材6による隙間低減効果に問題がない範囲において、この内側縁部60Aを上述のような上方側ほど外方に広がる形状とせずに、例えば鉛直方向に直立する形状としても構わない。
(4)上記実施形態では、アボガドを検査対象となる青果物Aとしたが、アボガド様形状を有する洋ナシや、比較的大きな種子を有する桃等を検査対象とすることができ、その場合でも、漏れ光を好適に抑制して高精度の検査を行うことができる。
6 遮光弾性部材
11,21,31 投光部
15,25,35 受光部
40 搬送機構
41 トレイ
60 遮光弾性部材
60A 内側縁部
61 下側部材(遮光弾性部材)
61A 内側縁部
62 上側部材(遮光弾性部材)
62A 内側縁部
71 評価手段
A 青果物
A2 果頂部
A3 果梗部
A4 最大胴径部
S スリット(開口部)
Sw 幅広部
X 搬送方向

Claims (6)

  1. 青果物が載置され、当該載置された青果物により上方の少なくとも一部が覆われる開口部を有するトレイと、
    前記トレイに載置された青果物に測定光を投光する投光部と、
    前記青果物を透過した測定光を受光する受光部とを備え、
    前記受光部で受光した測定光に基づいて青果物の内部品質を検査する内部品質検査システムであって、
    前記トレイの上面における前記開口部の周囲の全長に亘って連続的に、遮光性を有する弾性体からなる遮光弾性部材が設けられ、
    前記遮光弾性部材は、複数のシート状部材を重ねて構成されており、
    前記複数のシート状部材の各々の内側縁部が、平面視において前記トレイに載置された青果物の外表面に沿った形状に形成されている内部品質検査システム。
  2. 前記青果物が、最大胴径部が果頂部と果梗部を結ぶ中心軸の中央部よりも果頂部側又は果梗部側に偏倚した形状を有するものであると共に、中心軸を横向きとする横向姿勢で前記トレイに載置される請求項1に記載の内部品質検査システム。
  3. 前記遮光弾性部材の内側縁部が、上方側ほど外方に広がる形状に形成されている請求項1又は2に記載の内部品質検査システム。
  4. 前記遮光弾性部材の内側縁部が、上方側ほど外方に段階的に広がる階段形状に形成されている請求項3に記載の内部品質検査システム。
  5. 前記トレイを水平方向に沿った所定の搬送方向に搬送する搬送機構を備え、
    前記トレイが、前記開口部として、前記搬送方向に沿って形成されたスリットを有すると共に、当該スリットの一部が、他部よりも幅広の幅広部として形成されている請求項1〜4の何れか1項に記載の内部品質検査システム。
  6. 前記トレイに載置された青果物の上面に押し当てられる弾性体からなる外周部を有し、当該外周部を回転軸周りに回転自在な仕切用円盤を備えた請求項5の内部品質検査システム。
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