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JP6913331B2 - 光発電糸用塗布装置 - Google Patents
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Description

本発明は、光発電糸用塗布装置、より詳しくは光発電糸に必要な厚さ5nm〜1000nmの各層を形成する塗布装置に関する。
化石燃料の代替エネルギーとして、太陽エネルギーを電力に直接変換する太陽光発電の普及が望まれている。なかでも、柔軟性に優れた糸状の光発電糸が身の回りの品、あるいは身に着けられる品として編や織により布帛状にできることから期待を集めている。
従来から、線状のものの表面に塗布する方法が知られている。例えば、特許文献1にはエナメル細線の絶縁ワニス塗布方法として、絶縁ワニスを塗布された細線が通過するワニス絞り用フェルト部を通過方向に少なくとも2箇所以上設け、かつ、細線が走行中は、全ワニス絞り用フェルト部のフェルトが、絶縁ワニスが走行中の細線に供給されることによって、常に絶縁ワニスにより一定状態湿潤している絶縁ワニス塗布方法とその装置について記載されている。
しかしながら、特許文献1の絶縁ワニス塗布方法は、塗布むら等の外観不良の解消を図る目的であり、エナメル線の100μm以上のサイズでは塗布による扁平が1μmから2μm内に安定するものの、光発電糸に必要な薄い層を形成することを想定したものではなかった。
特開平7−182943号公報
本発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、柔軟性に優れる光発電糸に必要な厚さ5nm〜1000nmの層を複数形成することができる塗布装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]細線に塗布する装置であって、
前記細線を把持する把持部を有するフレームと、
前記細線を挿入する孔を有する塗布ダイスと、
該塗布ダイスを保持するダイスホルダーと、
該ダイスホルダーを上下方向に昇降する機構と、
を備え、
前記塗布ダイスが、平面視で前記細線を挿入する孔の一部を含み分割可能であり、
前記塗布ダイスの孔に接して液溜め部を有することを特徴とする光発電糸用塗布装置。
[2]細線に塗布する装置であって、
前記細線を把持する把持部を有するフレームと、
前記細線を挿入する孔を有する塗布ダイスを2個以上と、
該塗布ダイスを保持するダイスホルダーと、
該ダイスホルダーを上下方向に昇降する機構と、
を備え、
前記塗布ダイスが、平面視で前記細線を挿入する孔の一部を含み分割可能であることを特徴とする光発電糸用塗布装置。
[3]前記塗布ダイスは、太さ20μm〜200μmの細線を挿入する孔を有する前項1または2に記載の光発電糸用塗布装置。
[1]の発明では、細線を把持する把持部を有するフレームと、細線を挿入する孔を有する塗布ダイスと、塗布ダイスを保持するダイスホルダーと、ダイスホルダーを上下方向に昇降する機構とを備え、塗布ダイスが、平面視で前記細線を挿入する孔の一部を含み分割可能なことから、分割された塗布ダイスをダイスホルダーに装着してから、細線を塗布ダイスの孔の空間に位置決めしたあと、残りの塗布ダイスをダイスホルダーに装着して塗布ダイスを完成させ、ダイスホルダーを下降または上昇させることで、細線を中心に塗布することができる。なお、塗布ダイスの孔に接して液溜め部を有するので、無駄なく所望量を塗布することができるとともに、塗布カスレを防止することができる。フレームは把持部を有するので細線を確実に把持してフレームにセットすることができる。このように、比較的容易で確実に塗布装置に細線をセットすることができるとともに、ダイスホルダーを上下方向に昇降する機構によって、細線を中心にして塗布することができる光発電糸用塗布装置を提供することができ、この装置によって柔軟性に優れる光発電糸に必要な層を形成することができる。
[2]の発明では、細線を把持する把持部を有するフレームと、細線を挿入する孔を有する塗布ダイスと、塗布ダイスを保持するダイスホルダーと、ダイスホルダーを上下方向に昇降する機構とを備え、塗布ダイスが、平面視で前記細線を挿入する孔の一部を含み分割可能なことから、分割された塗布ダイスをダイスホルダーに装着してから、細線を塗布ダイスの孔の空間に位置決めしたあと、残りの塗布ダイスをダイスホルダーに装着して塗布ダイスを完成させ、ダイスホルダーを下降または上昇させることで、細線を中心に塗布することができる。なお、塗布ダイスを2個以上有するので、2本以上の細線に同時に塗布することができる。フレームは把持部を有するので細線を確実に把持してフレームにセットすることができる。このように、比較的容易で確実に塗布装置に細線をセットすることができるとともに、ダイスホルダーを上下方向に昇降する機構によって、細線を中心にして塗布することができ、生産性の高い光発電糸用塗布装置を提供することができ、この装置によって柔軟性に優れる光発電糸に必要な層を形成することができる。
[3]の発明では、塗布ダイスの孔径が異なるものに容易に交換することができるので、太さ20μm〜200μmの細線に塗布することができる。この範囲の細線に塗布できることから、柔軟性に優れる光発電糸とすることができる。
本発明の一実施形態に係る光発電糸用塗布装置の説明図である。 本発明の一実施形態に係る光発電糸用塗布装置の塗布ダイスの概略平面図である。 図2に示す塗布ダイスの概略断面図である。 本発明の一実施形態に係る光発電糸用塗布装置を用いて製造された光発電糸の概略断面図である。
第1の発明の一実施形態に係る光発電糸用塗布装置を図1に示す。また、図2に塗布ダイス5の概略平面図を示す。図3には塗布ダイス5の概略断面図を示す。なお、図4に本発明の一実施形態に係る光発電糸用塗布装置1を用いて製造された光発電糸11の概略断面図を示す。
第1の発明の一実施形態に係る光発電糸用塗布装置1は、細線2を把持する把持部3を有するフレーム4と、細線2を挿入する孔を有する塗布ダイス5と、塗布ダイス5を保持するダイスホルダー6と、ダイスホルダー6を上下方向に昇降する機構7とを備え、塗布ダイス5が、平面視で細線2を挿入する孔53の一部を含み分割可能であることを特徴とし、細線2を把持する把持部3を有するフレーム4と、細線2を挿入する孔53を有する塗布ダイス5と、塗布ダイス5を保持するダイスホルダー6と、ダイスホルダー6を上下方向に昇降する機構7とを備え、塗布ダイス5が、平面視で細線2を挿入する孔53の一部を含み分割可能なことから、分割された一方の塗布ダイス51をダイスホルダー6に装着してから、細線2を塗布ダイス5の孔53の空間に位置決めしたあと、残りの(他方の)塗布ダイス52をダイスホルダー6に装着して塗布ダイス5を完成させ、ダイスホルダー6を下降または上昇させることで、細線2を中心に塗布することができる。フレームは把持部を有するので細線を確実に把持してフレームにセットすることができる。このように、比較的容易で確実に塗布装置に細線2をセットすることができるとともに、ダイスホルダー6を上下方向に昇降する機構によって、細線2を中心にして塗布することができる。すなわち、柔軟性に優れる光発電糸11に必要な層を形成することができる。
第1の発明によれば、柔軟性に優れる光発電糸に必要な厚さ5nm〜1000nmの層を形成することができる塗布装置を提供できる。さらに、繰り返すことで異なる種類の層を複数形成することができる。
第1の発明の細線2としては、電気を流すものであれば特に限定されないが、例えば、ステンレス線、アルミ線、チタン線、錫めっき銅線、銅線、金線などの金属線が好ましい。また、細線2の太さは、20μm〜200μmの範囲が好ましい。
第1の発明の把持部3は、細線2を確実にフレーム4に固定できればよく、例えば板とフレーム4との間に細線2を挟んだ後、板をフレーム4にボルトで締め付けることで固定することができる。なお、細線2を挟む位置を示す目印や溝を把持部3及び/またはフレーム4設けるのが好ましい。また、張力付与機構を設けるのが好ましく、細線2を把持した後に細線2に張力をかけることで細線2の軸のブレを抑制することができる。この張力付与機構としては細線2の軸方向に把持部3全体が移動できる機構であればよい。
第1の発明のフレーム4は、細線2を確実に把持部3によって固定できればよい。フレーム4は、細線2の径や、塗布の際の塗布量のバラツキに影響を及ぼさない精度にすれば良く、材質も特に限定されないが、例えばチタンや、ステンレスやアルミニウム等を挙げることができる。
第1の発明の塗布ダイス5は、例えば図2に示すように、孔53を有し、液溜め部54を有するのが好ましく、塗布ダイス5は分割線に沿って、一方の塗布ダイス51と他方の塗布ダイス52とに平面視で細線2を挿入する孔51の一部を含み割可能である。この図2では、塗布ダイス5は略均等に2分割であるが、平面視で、略2/3の扇形と略1/3の扇形の2分割でもよく、さらに2分割以上でもよい。平面視で円形であっても矩形であってもよく、適宜決定すればよい。こうして、塗布ダイス5に比較的容易で確実に細線2をセットすることができる。
第1の発明の塗布ダイス5の材質としては特に限定されないが、例えばテフロン(登録商標)、ステンレス、アルミ等を挙げることができる。塗布液8が付着し難いことからテフロン(登録商標)が好ましい。
第1の発明の塗布ダイス5は、孔53を有するので、例えば、図3に示すように、細線2を塗布ダイス5の孔53に通して塗布液8を塗布することができる。塗布ダイス5の孔53は、20μm〜200μmの細線2を挿入できるのが好ましい。より詳しくは、孔53の直径は50μm〜5000μmが好ましく、塗布ダイス5の孔53の径が異なるものを用意し、必要に応じて交換すればよい。こうして、太さ20μm〜200μmの細線2に塗布することができる。塗布ダイス5は容易に交換することができ、この範囲の細線に塗布できることから、柔軟性に優れる光発電糸とすることができる。
また、例えば図3には、図2に示す塗布ダイス5の概略断面図示してあり、図3に示すように、細線2を塗布ダイス5の孔53に通し、液溜め部54に塗布液8を溜め、塗布ダイス5に対して矢印方向に相対的に細線2が移動させることで、細線2の表面側に塗布液8を塗布することができる。塗布ダイス5に液溜め部54を設けることで、所望の塗布厚を実現するための量を確保できるとともに、塗布カスレの発生を防止することができる。塗布ダイス5はダイスホルダー6に装着されているので、ダイスホルダー6を下降させることで、細線2を中心に塗布することができる。なお、ダイスホルダー6を下降させても上昇さても、いずれでもよいが塗布液の塗布膜厚が安定することから下降させるのが好ましい。
ダイスホルダー6は上下方向に昇降する機構と連動し、ダイスホルダー6を下降または上昇させることでダイスホルダー6に装着された塗布ダイス5によって細線2を中心に塗布液8を塗布することができるが、塗布ダイス5の孔53と昇降速度とを調整することで、乾燥処理を施した後の層の厚さを0.005μm〜1.0μmの範囲にすることができる。こうして、所望量を確実に塗布することができるので、柔軟性に優れた光発電糸を製造できる。
ダイスホルダー6の形状は特に限定されず、塗布ダイス5を装着できればよい。例えば、塗布ダイス5の形状に合わせた形状の装着部をダイスホルダー6に設けて塗布ダイス5を装着する。平面視で塗布ダイス5が円形であれば円形の装着部、矩形であれば矩形の装着部とすればよく、脱落防止として段差を設けたり、ネジで固定してもよい。なお、塗布ダイス5は分割可能であることから、分割された面同士の隙間の緩みを低減するためにネジやバネ等により締め付けることができるダイスホルダー6が好ましい。なお、ダイスホルダー6の材質は特に限定されないが、例えばチタンや、ステンレスやアルミニウム等を挙げることができる。
第1の発明の上下方向に昇降する機構7としては、特に限定されないが、アクチュエータにより上下方向にスライドさせる機構を例示することができる。
第1の発明の一実施形態に係る光発電糸用塗布装置1において、塗布ダイス5を2個以上設けるのが好ましい。図1の光発電糸用塗布装置1では、3個の塗布ダイス5にて、3本の細線2にそれぞれ同時に塗布することができるので、高い生産効率を発揮する装置とすることができる。
本発明の光発電糸用塗布装置は、糸状の光発電糸を製造する際の塗布装置として好適である。
1…光発電糸用塗布装置
2…細線
3…把持部
4…フレーム
5…塗布ダイス
51…分割された一方の塗布ダイス
52…分割された他方の塗布ダイス
53…孔
54…液溜め部
6…ダイスホルダー
7…昇降機構
8…塗布液
81…陰極側バッファー層
82…活性層
83…透明電極層
84…封止層
9…導電線材
10…電気取り出し線
11…光発電糸

Claims (3)

  1. 細線に塗布する装置であって、
    前記細線を把持する把持部を有するフレームと、
    前記細線を挿入する孔を有する塗布ダイスと、
    該塗布ダイスを保持するダイスホルダーと、
    該ダイスホルダーを上下方向に昇降する機構と、
    を備え、
    前記塗布ダイスが、平面視で前記細線を挿入する孔の一部を含み分割可能であり、
    前記塗布ダイスの孔に接して液溜め部を有することを特徴とする光発電糸用塗布装置。
  2. 細線に塗布する装置であって、
    前記細線を把持する把持部を有するフレームと、
    前記細線を挿入する孔を有する塗布ダイスを2個以上と、
    該塗布ダイスを保持するダイスホルダーと、
    該ダイスホルダーを上下方向に昇降する機構と、
    を備え、
    前記塗布ダイスが、平面視で前記細線を挿入する孔の一部を含み分割可能であることを特徴とする光発電糸用塗布装置。
  3. 前記塗布ダイスは、太さ20μm〜200μmの細線を挿入する孔を有する請求項1または2に記載の光発電糸用塗布装置。
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