JP6915428B2 - 製造プロセスの制御システム、方法及びプログラム - Google Patents
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Description
しかしながら、物理モデルのパラメータの値が不確かで、直接観測もできないことがあり、製造プロセスの挙動を正確に説明する物理モデルの構築が困難である場合が多い。
例えば鋼材の塑性加工では、所望の形状や機械特性を得るため、鋼材の温度を制御する必要がある。しかしながら、鋼材の内部まで含めた温度を測定する手段はなく、計算で推定する場合には材料の変形に伴い発生する熱の単位量が必要であるが、これまでの知見ではこの単位量を導出する方法は確立されていない。
また、例えば鋼板の熱間圧延工程の下流では加速冷却を行い、所定の温度まで鋼板を冷却することで製品に必要な機械特性を得る。この冷却温度の計算に必要な熱伝達率は冷却水の鋼板への接し方や鋼板の表面性状によって異なるが、冷却水の状態を測定する手段はなく、また、鋼板の表面性状が熱伝達率に与える影響の定量的な解明は未だなされていない。
例えば製造プロセスの観測可能な出力実績値を収集し、出力実績値と物理モデルによる計算値である出力予測値とが一致するようにパラメータを同定し、次回以降のセットアップ制御に反映させる学習制御方式が採用される。物理モデルのパラメータを同定する具体的な手法は、例えば非特許文献1に開示されている。
この場合に、製造条件がとりうる範囲(以下、製造条件空間と呼ぶ)の全域にわたって未知のパラメータを一意に同定し、対象製品の制御に反映させても、実際には製造条件空間内の位置によりパラメータの真値が変わるため、誤差が発生し、制御精度が最大化されない場合が多い。
上述した鋼材の塑性加工における温度計算の例では、鋼種によって材料の変形に伴い発生する熱の単位量が変わる。また、上述した加速冷却の例でも、鋼板の厚みによってノズルからの距離が変わるため冷却水の鋼板への接し方が変わり、さらに鋼種によって表面性状も変わるため熱伝達率も変わる。
図13に、層別テーブル学習方式を採用した製造プロセスの制御システムの構成例を示す。セットアップ計算部902は、物理モデルを用いて、対象製品の製造条件下での製造プロセス901の操作量を求める。このとき、物理モデルの所定のパラメータには、対象製品の製造条件に従って層別テーブル904から取得した値を適用する。パラメータ学習計算部903は、製造プロセス901の観測可能な出力実績値を収集し、出力実績値と物理モデルによる出力予測値とが一致するように所定のパラメータを学習して、その結果を、層別テーブル904における対象製品が属する製造条件の区分もしくはその周りの区分に反映させる。
[1] 製品の製造プロセスの挙動を説明する物理モデルを用いて、対象製品の製造条件下での前記製造プロセスを制御する製造プロセスの制御システムであって、
過去に製造した製品の製造条件と前記製造プロセスの出力実績値とを紐付けた製造実績データを保存するデータベースから、前記対象製品の製造条件との製造条件空間内の距離に基づいて製造実績データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出した製造実績データを用いて、前記物理モデルの所定のパラメータの同定計算を行う同定計算手段と、
前記同定計算手段により同定計算した前記所定のパラメータを反映させた前記物理モデルによる出力予測値の誤差を予測した誤差予測値を、回帰モデルにより求める回帰計算手段と、
前記製造プロセスを制御するに際して、前記回帰計算手段により求めた前記誤差予測値を用いて、前記物理モデルによる出力予測値を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする製造プロセスの制御システム。
[2] 前記同定計算手段は、前記抽出手段により抽出した製造実績データにおける出力実績値と前記物理モデルによる出力予測値との誤差を含む目的関数に基づいて、前記所定のパラメータの値を求めることを特徴とする[1]に記載の製造プロセスの制御システム。
[3] 前記所定のパラメータの値が所定の範囲内に含まれるとする制約条件を課すことを特徴とする[2]に記載の製造プロセスの制御システム。
[4] 前記目的関数は、前記抽出手段により抽出した製造実績データにおける出力実績値と前記物理モデルによる出力予測値との誤差に加えて、前記所定のパラメータの値と予め設定された前記所定のパラメータの基準値との誤差を更に含むことを特徴とする[2]又は[3]に記載の製造プロセスの制御システム。
[5] 前記物理モデルに、前記同定計算手段により同定計算した前記所定のパラメータと、前記対象製品の製造条件とを入力して前記対象製品の出力予測値を求め、該出力予測値が前記対象製品の製造条件下での出力目標値と略一致するように前記製造プロセスの操作量を決定するセットアップ計算手段を備え、
前記セットアップ計算手段が、前記補正手段として機能し、前記対象製品の出力予測値を補正することを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか一つに記載の製造プロセスの制御システム。
[6] 前記セットアップ計算手段は、前記出力予測値が前記出力目標値と略一致するまで、前記操作量に修正を加えて前記物理モデルの計算を繰り返す収束計算を行い、前記操作量を決定することを特徴とする[5]に記載の製造プロセスの制御システム。
[7] 前記回帰計算手段は、
前記同定計算手段により同定計算した前記所定のパラメータを反映させた前記物理モデルを用いて、前記抽出手段により抽出した製造実績データにおける製造条件に対する出力予測値を計算し、
前記出力予測値と前記抽出手段により抽出した製造実績データにおける出力実績値との誤差を、製造条件を説明変数として回帰して前記回帰モデルを生成し、
前記回帰モデルに前記対象製品の製造条件を与えて、前記対象製品についての前記誤差予測値を求めることを特徴とする[1]乃至[6]のいずれか一つに記載の製造プロセスの制御システム。
[8] 製品の製造プロセスの挙動を説明する物理モデルを用いて、対象製品の製造条件下での前記製造プロセスを制御する製造プロセスの制御方法であって、
抽出手段が、過去に製造した製品の製造条件と前記製造プロセスの出力実績値とを紐付けた製造実績データを保存するデータベースから、前記対象製品の製造条件との製造条件空間内の距離に基づいて製造実績データを抽出するステップと、
同定計算手段が、前記抽出した製造実績データを用いて、前記物理モデルの所定のパラメータの同定計算を行うステップと、
回帰計算手段が、前記同定計算した前記所定のパラメータを反映させた前記物理モデルによる出力予測値の誤差を予測した誤差予測値を、回帰モデルにより求めるステップと、
補正手段が、前記製造プロセスを制御するに際して、前記誤差予測値を用いて、前記物理モデルによる出力予測値を補正するステップとを有することを特徴とする製造プロセスの制御方法。
[9] 製品の製造プロセスの挙動を説明する物理モデルを用いて、対象製品の製造条件下での前記製造プロセスを制御するためのプログラムであって、
過去に製造した製品の製造条件と前記製造プロセスの出力実績値とを紐付けた製造実績データを保存するデータベースから、前記対象製品の製造条件との製造条件空間内の距離に基づいて製造実績データを抽出する処理と、
前記抽出した製造実績データを用いて、前記物理モデルの所定のパラメータの同定計算を行う処理と、
前記同定計算した前記所定のパラメータを反映させた前記物理モデルによる出力予測値の誤差を予測した誤差予測値を、回帰モデルにより求める処理と、
前記製造プロセスを制御するに際して、前記誤差予測値を用いて、前記物理モデルによる出力予測値を補正する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
[第1の実施形態]
図1に、第1の実施形態に係る製造プロセスの制御システムの構成例を示す。
製造プロセスの制御システムは、製品の製造プロセス101の挙動を説明する物理モデルを用いて、対象製品の製造条件下での製造プロセス101の操作量を求めるセットアップ制御を行う。製造プロセス101が鋼材の塑性加工や鋼板の加速冷却である場合、製造条件は、例えば鋼材のサイズ、鋼材の成分値、プロセス開始温度等、製造プロセス101の挙動を説明するのに必要と考えられる項目となる。なお、対象製品とは、これから製造しようとする製品のことであり、以下に述べるようにパラメータの同定の対象となる製品である。
いま、物理モデルが式(1)で表わされるとする。y´は物理モデルによる出力予測値、xは製造条件、pはパラメータである。
パラメータ同定計算部104は、式(1)の物理モデルを用いて、式(2)によりi番目の類似データの出力予測値yi´を求め、式(3)又は式(4)のように、データベース105から抽出した該類似データの出力実績値yiとの誤差の2乗和又は絶対値の和で表される目的関数Jを最小化するパラメータpの値を求める。
なお、物理モデルのパラメータを同定する具体的な手法は、例えば非特許文献1に開示されており、また、それ以外にも公知のパラメータ同定手法が適用可能である。
すなわち、製造条件空間内の距離が近い製造実績データを優先的に採用するとともに、製造条件空間内の距離が遠く、パラメータの真値が変わるような製造実績データはパラメータ同定計算に反映されにくくなるので、層別テーブル学習方式のように区分が大きすぎるときに生じる制御精度の悪化を排除することができる。
また、希少材等については、製造条件空間内の距離が近い製造実績データが多くは存在しないケースとなるが、近くに製造実績データがないときでも、可能な限り製造条件が似通った製造実績データを抽出してパラメータ同定計算に反映させることができるので、層別テーブル学習方式のように学習が進まないことによる誤差の発生を抑えることができる。
さらに、層別テーブル学習方式では、層別に利用可能な製造条件の数は限られてしまうが、本発明を適用したパラメータ同定計算においては、利用可能な製造条件の数は、理論上は無限である。
第1の手法は、パラメータpの値が所定の範囲内に含まれるとする制約条件を課す手法である。
具体的には、添え字jをパラメータpのインデックスとし、pLjをj番目のパラメータpjの下限値、pUjをj番目のパラメータpjの上限値として、pLj≦pj≦pUjのように範囲を設定する。下限値pLj及び上限値pUjは、対象製造プロセスの物理的考察により予め判っているものとする。
この制約条件の下で、式(3)又は式(4)の目的関数Jを最小化するパラメータpの値を求めれば、パラメータpの値が非現実的な値となることを防ぐことができる。
なお、下限値pLj及び上限値pUjの両方を設定する例を説明したが、いずれか一方だけを設定するようにしてもよい。
具体的には、式(3.1)又は式(4.1)のように、評価関数Jを、出力実績値yiと出力予測値yi´との誤差を表わす項に加えて、パラメータpjの値とその基準値p0jとの誤差を表わす項(誤差の2乗和又は絶対値の和で表される項)を含むようにし、この評価関数Jを最小化とするパラメータpの値を求める。p0jはj番目のパラメータpjの基準値、Kjはj番目のパラメータpjの値の基準値からのずれの大きさを調整する重み係数、Mは物理モデルのパラメータの個数である。なお、基準値pj0及び重み係数Kjは、それぞれ一定値であってもよいし、予測対象の製造条件毎に異なる値であってもよい。
第2の実施形態では、第1の実施形態に係る製造プロセスの制御システムをベースに、回帰計算部106により誤差予測値を求め、この誤差予測値を用いて、セットアップ計算部102において計算する対象製品についての物理モデルによる出力予測値を補正する構成を追加した例を説明する。
図2に、第2の実施形態に係る製造プロセスの制御システムの構成例を示す。なお、第1の実施形態と共通の要素には同一の符号を付してその説明を省略し、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
回帰計算部106は、パラメータ同定計算部104により同定した所定のパラメータと、抽出部103によりデータベース105から抽出した製造実績データにおける製造条件を式(2)に入力し、製造実績データにおける製造条件に対する出力予測値を計算する。そして、この出力予測値と、抽出部103によりデータベース105から抽出した製造実績データにおける出力実績値との誤差を目的変数とし、製造条件を説明変数とする回帰モデルを生成する。回帰手法は、線形重回帰、PLS(Partial Least Squares)回帰、Ridge回帰等、公知の回帰手法が適用可能である。そして、生成した回帰モデルに対象製品の製造条件を与えて、対象製品についての誤差予測値を求める。なお、説明変数とする製造条件は、製造条件のすべてでなく、製造条件の一部(例えば鋼材のサイズ、鋼材の成分値)としてもよい。
図3に、第2の実施形態におけるセットアップ計算部102による収束計算の例を示す。図3の処理は、製造プロセスの仮の操作量を設定した状態で実行される。
ステップS301で、セットアップ計算部102は、物理モデルを用いて、対象製品の製造条件下での出力予測値を求める。このとき、物理モデルの所定のパラメータには、パラメータ同定計算部104により求めた値を適用する。
ステップS302で、セットアップ計算部102は、ステップS301において求めた出力予測値を、回帰計算部106により求めた誤差予測値を用いて補正した上で、目標値と略一致するか否かを判定する。その結果、出力予測値が出力目標値と略一致すれば(ステップS302:Y)、現在設定している仮の操作量を採用して、操作量として出力する。それに対して、出力予測値が出力目標値と略一致しなければ(ステップS302:N)、ステップS303に進み、現在設定している仮の操作量を修正して、ステップS301に戻る。
本発明を適用することによる制御精度の向上の効果を数値実験にて検証した。以下では、実施例(1)は第1の実施形態、実施例(2)は第2の実施形態に対応する。なお、実施例Aでは、第1の実施形態で説明した手法のうち、パラメータの値を制限しない手法を適用している。
実施例Aで対象とする製造プロセスはピアサによる鋼管製造プロセスとし、ピアサによる加工終了温度を予測すべき出力とした。図4に、ピアサによる鋼管製造プロセスの概要を示す。ビレット402は加工対象の材料であり、工具であるロール401を回転させながらビレッド402を挟み、バー404でプラグ403を支えて回転させながらビレット402に押し込むことで、ビレット402に孔を開け所定の径の管に加工する。ピアサによる鋼管製造の際の加工終了温度は、非特許文献2や特許文献2を参照すれば計算可能である。
Qnextは隣接要素からの伝熱による入熱であり、式(6)で表わされる。λは熱伝導率、Arは隣接要素との接触面積である。
Qfricは工具(ロール)401との摩擦熱であり、式(7)で表わされる。ηは仕事から熱への変換係数、μは摩擦係数、Pは工具と鋼管の接触面圧、ΔVsは工具と鋼管の速度差である。
Qformは鋼の変形に伴って発生する熱であり、式(8)で表わされる。αは変形から熱への変換係数、εはひずみ、Kfは変形抵抗である。
ただし、数値実験であるため、図1、図2のように製造プロセスの操作量を計算しても、実際の操業に反映させて、制御精度を比較することはできない。そこで、本発明を適用して同定したパラメータと、工場データベースに保存されている操作量の実績とを用いて、図3に示した物理モデル計算を行い、加工終了温度を予測した。この加工終了温度予測値(出力予測値)と、該操作量の実績を用いて実プロセスを操業した結果である加工終了温度実績値(工場データベースに保存している)とを比較した。この温度予測精度が向上していれば、実際に操業に反映した際の制御精度も向上すると考えられる。なお、実施例(2)における回帰計算では、パラメータ同定計算と同じ製造条件及び製造実績データを用いた。
それに対して、実施例(1)の数値実験により、加工終了温度予測値と加工終了温度実績値とを比較した結果を図7に示す。また、実施例(2)の数値実験により、加工終了温度予測値と加工終了温度実績値とを比較した結果を図8に示す。
図5〜図8に示すように、比較例(1)及び比較例(2)と比較して、実施例(1)では誤差平均、誤差σともに低減しており、実施例(2)ではさらに誤差平均、誤差σともに低減しており、温度予測精度が向上していることが確認できる。
実施例Bとして、実施例Aと同じピアサによる加工終了温度を予測する問題に対して、第1の実施形態で説明した手法のうち、パラメータの値を制限する手法を適用した結果を示す。
図9は、パラメータの値を制限しない手法、すなわち実施例Aの実施例(1)で求めたパラメータの値を示す。横軸はピアサによる圧延番号、縦軸はパラメータの値を示す。
ここで、物理モデルのパラメータとしては、実施例Aで述べたように変形から熱への変換係数(加工発熱係数とも呼ばれる)αと、式(9)に示す加熱炉温度による変形抵抗の補正係数βを同定する。実施例Aでは説明を省略したが、実施例Aでも補正係数βを同定対象のパラメータとしている。
図10(a)は、上述した第1の手法を利用した結果を示し、パラメータの上下限値を設定する(実施例(3)とする)。上下限値は、物理現象として正しいと想定される範囲に設定し、変換係数αは0.5〜1.5、補正係数βは0〜0.5に制限した。このような制約条件を課すことにより、補正係数βが負の値となることもなく、同定結果は所定の範囲内となっている。
図9の結果と比べると、パラメータの変動は小さくなった。変換係数α及び補正係数βについて、図9の場合、基準値とのRMSEはそれぞれ0.186及び0.086であったのに対して、図10(b)の場合、基準値とのRMSEはそれぞれ0.181及び0.030となり、基準値とのRMSEが小さくなるようにパラメータの値が求められた。特に補正係数βでは、基準値との差が大幅に小さくなり、実績データに合せるためのパラメータの過度な変動が抑制された。
それに対して、図12(a)は、図10(a)に対応し、実施例(3)により、加工終了温度予測値と加工終了温度実績値とを比較した結果を示す。この場合の誤差は6.99℃であり、パラメータの値を制限しない実施例(1)と比べて物理モデルの予測精度は同等であり、良好な予測精度となった。
また、図12(b)は、図10(b)に対応し、実施例(4)により、加工終了温度予測値と加工終了温度実績値とを比較した結果を示す。この場合の誤差は6.76℃であり、パラメータの値を制限しない実施例(1)と比べて物理モデルの予測精度は同等であり、良好な予測精度となった。
このように、物理モデルのパラメータに上下限値を設定したり、基準値との誤差評価を行ったりすることで、パラメータの過度な変動が抑制され、信頼性の優れた同定結果が得られた。
例えばセットアップ計算部102、抽出部103、パラメータ同定計算部104、回帰計算部106は、例えばCPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータ装置により実現される。この場合に、一つのハードウェアで各部を構成してもよいし、複数のハードウェアで各部を構成してもよい。
また、上記実施形態では、抽出部103が本発明でいう抽出手段として機能し、パラメータ同定計算部104が本発明でいう計算手段として機能して、パラメータ同定装置を構成する。この場合、抽出部103及びパラメータ同定計算部104は一つのハードウェアで構成されることに限らず、複数のハードウェアで構成されてもよい。
また、本発明は、ソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。
102:セットアップ計算部
103:抽出部
104:パラメータ同定計算部
105:データベース
106:回帰計算部
Claims (9)
- 製品の製造プロセスの挙動を説明する物理モデルを用いて、対象製品の製造条件下での前記製造プロセスを制御する製造プロセスの制御システムであって、
過去に製造した製品の製造条件と前記製造プロセスの出力実績値とを紐付けた製造実績データを保存するデータベースから、前記対象製品の製造条件との製造条件空間内の距離に基づいて製造実績データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出した製造実績データを用いて、前記物理モデルの所定のパラメータの同定計算を行う同定計算手段と、
前記同定計算手段により同定計算した前記所定のパラメータを反映させた前記物理モデルによる出力予測値の誤差を予測した誤差予測値を、回帰モデルにより求める回帰計算手段と、
前記製造プロセスを制御するに際して、前記回帰計算手段により求めた前記誤差予測値を用いて、前記物理モデルによる出力予測値を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする製造プロセスの制御システム。 - 前記同定計算手段は、前記抽出手段により抽出した製造実績データにおける出力実績値と前記物理モデルによる出力予測値との誤差を含む目的関数に基づいて、前記所定のパラメータの値を求めることを特徴とする請求項1に記載の製造プロセスの制御システム。
- 前記所定のパラメータの値が所定の範囲内に含まれるとする制約条件を課すことを特徴とする請求項2に記載の製造プロセスの制御システム。
- 前記目的関数は、前記抽出手段により抽出した製造実績データにおける出力実績値と前記物理モデルによる出力予測値との誤差に加えて、前記所定のパラメータの値と予め設定された前記所定のパラメータの基準値との誤差を更に含むことを特徴とする請求項2又は3に記載の製造プロセスの制御システム。
- 前記物理モデルに、前記同定計算手段により同定計算した前記所定のパラメータと、前記対象製品の製造条件とを入力して前記対象製品の出力予測値を求め、該出力予測値が前記対象製品の製造条件下での出力目標値と略一致するように前記製造プロセスの操作量を決定するセットアップ計算手段を備え、
前記セットアップ計算手段が、前記補正手段として機能し、前記対象製品の出力予測値を補正することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の製造プロセスの制御システム。 - 前記セットアップ計算手段は、前記出力予測値が前記出力目標値と略一致するまで、前記操作量に修正を加えて前記物理モデルの計算を繰り返す収束計算を行い、前記操作量を決定することを特徴とする請求項5に記載の製造プロセスの制御システム。
- 前記回帰計算手段は、
前記同定計算手段により同定計算した前記所定のパラメータを反映させた前記物理モデルを用いて、前記抽出手段により抽出した製造実績データにおける製造条件に対する出力予測値を計算し、
前記出力予測値と前記抽出手段により抽出した製造実績データにおける出力実績値との誤差を、製造条件を説明変数として回帰して前記回帰モデルを生成し、
前記回帰モデルに前記対象製品の製造条件を与えて、前記対象製品についての前記誤差予測値を求めることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の製造プロセスの制御システム。 - 製品の製造プロセスの挙動を説明する物理モデルを用いて、対象製品の製造条件下での前記製造プロセスを制御する製造プロセスの制御方法であって、
抽出手段が、過去に製造した製品の製造条件と前記製造プロセスの出力実績値とを紐付けた製造実績データを保存するデータベースから、前記対象製品の製造条件との製造条件空間内の距離に基づいて製造実績データを抽出するステップと、
同定計算手段が、前記抽出した製造実績データを用いて、前記物理モデルの所定のパラメータの同定計算を行うステップと、
回帰計算手段が、前記同定計算した前記所定のパラメータを反映させた前記物理モデルによる出力予測値の誤差を予測した誤差予測値を、回帰モデルにより求めるステップと、
補正手段が、前記製造プロセスを制御するに際して、前記誤差予測値を用いて、前記物理モデルによる出力予測値を補正するステップとを有することを特徴とする製造プロセスの制御方法。 - 製品の製造プロセスの挙動を説明する物理モデルを用いて、対象製品の製造条件下での前記製造プロセスを制御するためのプログラムであって、
過去に製造した製品の製造条件と前記製造プロセスの出力実績値とを紐付けた製造実績データを保存するデータベースから、前記対象製品の製造条件との製造条件空間内の距離に基づいて製造実績データを抽出する処理と、
前記抽出した製造実績データを用いて、前記物理モデルの所定のパラメータの同定計算を行う処理と、
前記同定計算した前記所定のパラメータを反映させた前記物理モデルによる出力予測値の誤差を予測した誤差予測値を、回帰モデルにより求める処理と、
前記製造プロセスを制御するに際して、前記誤差予測値を用いて、前記物理モデルによる出力予測値を補正する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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