本開示は、
式(I)の金属−配位子錯体であって、
式中、Mが、チタン、ジルコニウム、またはハフニウムであり、
各Xが、独立して、中性、モノアニオン性、またはジアニオン性である単座配位子または多座配位子であり、nが整数であり、X及びnが、式(I)の金属−配位子錯体が全体として中性であるように選択され、
各R1及びR5が、独立して、(C1−C40)ヒドロカルビル、置換(C1−C40)ヒドロカルビル,(C1−C40)ヘテロヒドロカルビル、及び置換(C1−C40)ヘテロヒドロカルビルからなる群から選択され、
各R2及びR4が、独立して、(C1−C40)ヒドロカルビル及び置換(C1−C40)ヒドロカルビルからなる群から選択され、
R3が、式(I)の架橋N原子を接続している最短のR3鎖内に少なくとも3個の原子が存在するように、(C3−C40)ヒドロカルビレン、置換(C3−C40)ヒドロカルビレン、[(C+Si)3−(C+Si)40]オルガノシリレン、置換[(C+Si)3−(C+Si)40]オルガノシリレン、[(C+Ge)3−(C+Ge)40]オルガノゲルミレン、または置換[(C+Ge)3−(C+Ge)40]オルガノゲルミレンからなる群から選択され、
各Nが、独立して、窒素であり、
任意に、2つ以上のR1−5基が、各々独立して、一緒に組み合わさってモノ−アザ環構造を形成することができ、そのような環構造が、あらゆる水素原子を除く5〜16個の原子を環内に有する、金属−配位子錯体を含むプロ触媒成分を含む、オレフィン重合触媒系を提供する。
上記の式(I)の金属配位子錯体及び本明細書においてその全ての特定の実施形態は、配位異性体を含む、考えられるあらゆる立体異性体を含むことを意図している。
一般的な略語を以下に列挙する:
R、N、M、及びX:上記に定義される通り、
Me:メチル、Et:エチル、Ph:フェニル、Bn:ベンジル、i−Pr:イソ−プロピル、t−Bu:tert−ブチル、t−Oct:tert−オクチル、Ts:トルエンスルホネート、THF:テトラヒドロフラン、Et2O:ジエチルエーテル、DMA:ジメチルアセトアミド、DME:ジメトキシエタン、CH2Cl2:ジクロロメタン、CCl4:四塩化炭素、EtOH:エタノール、CH3CN:アセトニトリル、MeCN:アセトニトリル、EtOAc:酢酸エチル、C6D6:重水素化ベンゼン、ベンゼン−d6:重水素化ベンゼン、CDCl3:重水素化クロロホルム、DMSO−d6:重水素化ジメチルスルホキシド、dba:ジベンジリデンアセトン、PPh3:トリフェニルホスフィン、PCy3:トリシクロヘキシルホスフィン、CyPF−t−Bu(Josiphos):以下の構造を有する
NEt3:トリエチルアミン、NH2Pr:プロピルアミン、NaHSO3:重亜硫酸ナトリウム、SiO2:シリカゲル、Me4Si:テトラメチルシラン、MeI:ヨウ化メチル、NaOH:水酸化ナトリウム、NaHCO3:重炭酸ナトリウム、NaOtBu:ナトリウムtert−ブトキシド、K3PO4:三塩基性リン酸カリウム、ブライン:飽和塩化ナトリウム水溶液、Na2SO4:硫酸ナトリウム、MgSO4:硫酸マグネシウム、HCl:塩化水素、NH4OH:水酸化アンモニウム、KHMDS:カリウムヘキサメチルジシラジド、PCl5:五塩化リン、SOCl2:塩化チオニル、n−BuLi:n−ブチルリチウム、AlMe3:トリメチルアルミニウム、CuI:ヨウ化銅(I)、Cs2CO3:炭酸セシウム、AgNO3:硝酸銀、HfCl4:塩化ハフニウム(IV)、HfBn4:ハフニウム(IV)テトラベンジル、ZrCl4:塩化ジルコニウム(IV)、ZrBn4:ジルコニウム(IV)テトラベンジル、NiBr2(DME):ニッケル(II)臭化物エチレングリコールジメチルエーテル錯体、N2:窒素ガス、PhMe:トルエン、MAO:メチルアルミノキサン、MMAO:修飾メチルアルミノキサン、PTFE:ポリテトラフルオロエチレン、GC:ガスクロマトグラフィー、LC:液体クロマトグラフィー、NMR:核磁気共鳴、HRMS:高分解能質量分析、mmol:ミリモル、mL:ミリリットル、M:モル、min:分、h:時間、d:日。
代替の実施形態では、R1、R2、R4、及びR5のうちの任意の1つ以上の(C1−C40)ヒドロカルビル及び(C1−C40)ヘテロヒドロカルビルの各々は、独立して、非置換であるか、または1つ以上のRS置換基で置換され、各RSは、独立して、ハロゲン原子、ポリフルオロ置換、ペルフルオロ置換、非置換(C1−C18)アルキル、(C6−C18)アリール、(C3−C18)ヘテロアリール、F3C、FCH2O、F2HCO、F3CO,(RC)3Si、(RC)3Ge、(RC)O、(RC)S、(RC)S(O)、(RC)S(O)2、(RC)2P、(RC)2N、(RC)2C=N、NC、NO2、(RC)C(O)O、(RC)OC(O)、(RC)C(O)N(RC)、または(RC)2NC(O)であるか、またはRSのうちの2つは、一緒になって、非置換(C1−C18)アルキレンを形成し、各RSは、独立して、非置換(C1−C18)アルキルである。
任意に、2つ以上のR1−5基は、各々独立して、一緒に組み合わさってモノ−アザ環構造を形成することができ、そのような環構造は、あらゆる水素原子を除く5〜16個の原子を環内に有する。モノ−アザ環という用語は、1個の窒素原子のみを含有する環構造を説明している。
本開示は、R1及びR5が、各々独立して、(C6−C40)アリールまたは置換(C6−C40)アリール基であることを除いて、本明細書に記載される任意の実施形態に従って、オレフィン重合触媒系をさらに提供する。
本開示は、R3が、任意に置換された5原子の架橋であり、R1及びR5が、各々独立して、(C6−C40)アリールまたは置換(C6−C40)アリール基であることを除いて、本明細書に記載される任意の実施形態に従って、オレフィン重合触媒系をさらに提供する。本開示は、R2及びR4が、各々独立して、メチル基であることを除いて、本明細書に記載される任意の実施形態に従って、オレフィン重合触媒系をさらに提供する。
本開示は、R2がメチル基であり、R3が5原子の架橋であり、R1及びR5が、(C6−C40)アリールまたは置換(C6−C40)アリール基であることを除いて、本明細書に記載される任意の実施形態に従って、オレフィン重合触媒系をさらに提供する。
R3を定義する際に使用される場合、(C3−C40)ヒドロカルビレンという用語はまた、3つ以上の炭素結合が式(I)の架橋N原子間に形成されるように、1個以上の介在炭素原子によって離間されるジラジカルユニットの2つのラジカルを持つ原子を有することによって定義される。本開示は、R3が、1,4−、1,5−、または1,6−ジラジカルからなる群から選択されることを除いて、本明細書に記載される任意の実施形態に従って、オレフィン重合触媒系をさらに提供する。特定の実施形態では、R3は、1,5−ジラジカルからなる群から選択される。さらに別の実施形態では、R3は、1,4−ジラジカル、1,5−ジラジカル、及び1,6−ジラジカルの(C6−C18)アリーレン、1,4−ジラジカル、1,5−ジラジカル、及び1,6−ジラジカルの(C4−C20)シクロアルキレン、1,4−ジラジカル、1,5−ジラジカル、及び1,6−ジラジカルの(C3−C20)アルキレン、2,6−ヘプチレン
2,6−(2,6−ジメチル)ヘプチレン、3,3−ジメチルペンチレン、及びオルト−キシレンからなる群から選択される。さらに別の実施形態では、R3は、(−CH2CH2Si(Me)2CH2CH2−)、(−CH2CH2Si(iPr)2CH2CH2−)、(−CH2CH2Si(Oct)2CH2CH2−)、(−CH2CH2Ge(Me)2CH2CH2−)、(−CH2CH2Ge(iPr)2CH2CH2−)、及び(−CH2CH2Ge(Oct)2CH2CH2−)からなる群から選択される。
特定の炭素原子含有化学基(例えば、(C1−C40)アルキル)を説明するために使用されるとき、(C1−C40)という括弧付きの表現は、「(Cx−Cy)」という形態によって表すことができ、化学基の非置換バージョンがx個の炭素原子からy個の炭素原子を含むことを意味し、式中、各x及びyは、独立して、化学基について記載される整数である。化学基のRS置換バージョンは、RSの性質に応じて、y個より多くの炭素原子を含有することができる。それ故に、例えば、非置換(C1−C40)アルキルは、1〜40個の炭素原子(x=1及びy=40)を含有する。化学基が、1つ以上の炭素原子含有RS置換基によって置換されるとき、置換(Cx−Cy)化学基は、y個より多くの合計炭素原子を有し得る、すなわち、炭素原子含有置換基(複数可)−置換(Cx−Cy)化学基の炭素原子の総数は、yと炭素原子含有置換基(複数可)の各々の炭素原子の数の合計とを足したものに等しい。本明細書において特定されていない化学基の任意の原子は、水素原子であると理解されたい。
いくつかの実施形態では、式(I)の金属−配位子錯体の化学基(例えばR1−5)の各々は、非置換であってもよく、すなわち、上記条件が満たされる限り、置換基RSを用いることなく定義され得る。他の実施形態では、式(I)の金属−配位子錯体の化学基の少なくとも1つは、独立して、置換基RSのうちの1つ以上を含有する。本発明の化合物が、2つ以上の置換基RSを含有するとき、各RSは、独立して、同じまたは異なる置換化学基に結合している。2つ以上のRSが同じ化学基に結合しているとき、それらは独立して、場合によっては化学基の過置換(persubstitution)まで及びそれを含む同じ化学基において、同じまたは異なる炭素原子またはヘテロ原子に結合している。
「過置換」という用語は、対応する非置換の化合物または官能基の炭素原子またはヘテロ原子に結合した各水素原子(H)が、場合によっては置換基(例えば、RS)によって置換されることを意味する。「多置換」という用語は、対応する非置換の化合物または官能基の炭素原子またはヘテロ原子に結合した水素原子(H)の、全てではないが少なくとも2つのうちの各々が、場合によっては置換基(例えば、RS)によって置換されることを意味する。「一置換」という用語は、対応する非置換の化合物または官能基の炭素原子またはヘテロ原子に結合した唯一の水素原子(H)が、場合によっては置換基(例えば、RS)によって置換されることを意味する。(C1−C18)アルキレン及び(C1−C8)アルキレン置換基は、場合によっては、対応する単環式または二環式非置換化学基の二環式または三環式類似体である置換化学基を形成するのに特に有用である。
本明細書で使用される場合、ヒドロカルビル、ヘテロヒドロカルビル、ヒドロカルビレン、ヘテロヒドロカルビレン、アルキル、アルキレン、ヘテロアルキル、ヘテロアルキレン、アリール、アリーレン、ヘテロアリール、ヘテロアリーレン、シクロアルキル、シクロアルキレン、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキレン、オルガノシリレン、オルガノゲルミレンという用語の定義は、考えられるあらゆる立体異性体を含むことを意図している。
ヘテロアルキル基及びヘテロアルキレン基は、それぞれ、飽和直鎖または分岐鎖ラジカルまたはジラジカルであり、(C1−C40)炭素原子、ならびに上記で定義されるように、ヘテロ原子またはヘテロ原子基O、S、N、S(O)、S(O)2、S(O)2N、Si(RC)2、Ge(RC)2、P(RC)、P(O)(RC)、及びN(RC)のうちの1つ以上を含有し、ヘテロアルキル基及びヘテロアルキレン基の各々は、独立して、非置換であるかまたは1つ以上のRSによって置換される。置換または非置換ヘテロアルキル基の例は、メトキシル、エトキシル、トリメチルシリル、ジメチルフェニルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、及びジメチルアミノである。
本明細書で使用される場合、「(C1−C40)ヒドロカルビル」という用語は、1〜40個の炭素原子の炭化水素ラジカルを意味し、「(C1−C40)ヒドロカルビレン」という用語は、1〜40個の炭素原子の炭化水素ジラジカルを意味し、各炭化水素ラジカル及びジラジカルは、独立して、芳香族(6個の炭素原子またはそれ以上)もしくは非芳香族、飽和もしくは不飽和、直鎖もしくは分岐鎖、環式(単環式及び多環式、縮合及び非縮合多環式(二環式を含む)を含む、3個の炭素原子またはそれ以上)もしくは非環式、またはそれらの2つ以上の組み合わせであり、各炭化水素ラジカル及びジラジカルは、独立して、それぞれ別の炭化水素ラジカル及びジラジカルと同じかまたは異なり、かつ独立して、非置換であるかまたは1つ以上のRSによって置換される。
好ましくは、(C1−C40)ヒドロカルビルは、独立して、非置換もしくは置換(C1−C40)アルキル、(C3−C40)シクロアルキル、(C3−C20)シクロアルキル−(C1−C20)アルキレン、(C6−C40)アリール、または(C6−C20)アリール−(C1−C20)アルキレンである。より好ましくは、前述の(C1−C40)ヒドロカルビル基の各々は、独立して、最大20個の炭素原子(すなわち、(C1−C20)ヒドロカルビル)、さらにより好ましくは、最大15個の炭素原子を有する。
「(C1−C40)アルキル」という用語は、非置換であるかまたは1つ以上のRSによって置換された、1〜40個の炭素原子の飽和直鎖または分岐鎖炭化水素ラジカルを意味する。非置換(C1−C40)アルキルの例は、非置換(C1−C20)アルキル、非置換(C1−C10)アルキル、非置換(C1−C5)アルキル、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、2,2−ジメチルプロピル、1−ブチル、2−ブチル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、1−ペンチル、1−ヘキシル、2−エチルヘキシル、1−ヘプチル、1−ノニル、1−デシル、2,2,4−トリメチルペンチルであり、置換(C1−C40)アルキルの例は、置換(C1−C20)アルキル、置換(C1−C10)アルキル、トリフルオロメチル、トリメチルシリルメチル、メトキシメチル、ジメチルアミノメチル、トリメチルゲルミルメチル、フェニルメチル(ベンジル)、2−フェニル−2,2−メチルエチル、2−(ジメチルフェニルシリル)エチル、及びジメチル(t−ブチル)シリルメチルである。
「(C6−C40)アリール」という用語は、6〜40個の炭素原子の、非置換または置換(1つ以上のRSによる)の単環式、二環式、または三環式の芳香族炭化水素ラジカルを意味し、ここで、少なくとも6〜14個の炭素原子が芳香族環炭素原子であり、単環式、二環式、または三環式ラジカルは、それぞれ、1個、2個、または3個の環を含み、1個の環はヘテロ芳香族であり、任意に第2及び第3の環は、独立して、縮合または非縮合であり、第2または第3の環は、各々独立して、任意に芳香族である。非置換(C6−C40)アリールの例は、非置換(C6−C20)アリール、非置換(C6−C18)アリール、フェニル、ビフェニル、オルト−テルフェニル、メタ−テルフェニル、フルオレニル、テトラヒドロフルオレニル、インダセニル、ヘキサヒドロインダセニル、インデニル、ジヒドロインデニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、フェナントレニル、及びトリプチセニルである。置換(C6−C40)アリールの例は、置換(C6−C20)アリール、置換(C6−C18)アリール、2,6−ビス[(C1−C20)アルキル]−フェニル、2−(C1−C5)アルキル−フェニル、2,6−ビス(C1−C5)アルキル−フェニル、2,4,6−トリス(C1−C5)アルキル−フェニル、ポリフルオロフェニル、ペンタフルオロフェニル、2,6−ジメチルフェニル、2,6−ジイソプロピルフェニル、2,4,6−トリイソプロピルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、2−メチル−6−トリメチルフェニル、2−メチル−4,6−ジイソプロピルフェニル、4−メトキシフェニル、及び4−メトキシ−2,6−ジメチルフェニルである。
「(C3−C40)シクロアルキル」という用語は、非置換であるかまたは1つ以上のRSによって置換された、3〜40個の炭素原子の飽和環式または多環式(すなわち、縮合または非縮合)炭化水素ラジカルを意味する。他のシクロアルキル基(例えば、(C3−C12)アルキル))は、類似の様式で定義される。非置換(C3−C40)シクロアルキルの例は、非置換(C3−C20)シクロアルキル、非置換(C3−C10)シクロアルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、、シクロノニル、シクロデシル、オクタヒドロインデニル、ビシクロ[4.4.0]デシル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、及びトリシクロ[3.3.1.1]デシルである。置換(C3−C40)シクロアルキルの例は、置換(C3−C20)シクロアルキル、置換(C3−C10)シクロアルキル、2−メチルシクロヘキシル、及びパーフルオロシクロヘキシルである。
(C1−C40)ヒドロカルビレンの例は、非置換または置換(C3−C40)ヒドロカルビレン、(C6−C40)アリーレン、(C3−C40)シクロアルキレン、及び(C3−C40)アルキレン(例えば、(C3−C20)アルキレン)である。いくつかの実施形態では、ジラジカルは、1,3−α、ωジラジカル(例えば、−CH2CH2CH2−)、または内部置換を有する1,5−α、ωジラジカル(例えば、−CH2CH2CH(CH3)CH2CH2−)におけるように、ヒドロカルビレンの末端原子上に存在する。他の実施形態では、ジラジカルは、C72,6−ジラジカル
または内部置換を有するC72,6−ジラジカル
におけるように、ヒドロカルビレンの非末端原子上に存在する。
[(C+Si)3−(C+Si)40]オルガノシリレン及び[(C+Ge)3−(C+Ge)40]オルガノゲルミレンという用語は、式(I)の架橋N原子を接続している最短の鎖内に少なくとも3個の原子が存在するように、ジラジカルユニットの2つのラジカルを持つ原子が、1個以上の介在炭素原子、ケイ素原子、及び/またはゲルマニウム原子によって間隙されている、ジラジカルとして定義される。そのような[(C+Si)3−(C+Si)40]オルガノシリレン及び[(C+Ge)3−(C+Ge)40]オルガノゲルミレン基は、置換または非置換であり得る。いくつかの実施形態では、ジラジカルは、1,5 α、ωジラジカル(例えば、−CH2CH2Si(C2H5)2CH2CH2−及び−CH2CH2Ge(C2H5)2CH2CH2−)におけるように、オルガノシリレンまたはオルガノゲルミレンの末端原子上に存在する。他の実施形態では、ジラジカルは、置換(C+Si)72,6−ジラジカル
及び置換(C+Ge)72,6−ジラジカル
におけるように、オルガノシリレンまたはオルガノゲルミレンの非末端原子上に存在する。
「(C1−C40)アルキレン」という用語は、非置換であるかまたは1つ以上のRSによって置換された、1〜40個の炭素原子の飽和または不飽和の直鎖または分岐鎖ジラジカルを意味する。非置換(C1−C40)アルキレンの例は、非置換1,3−(C3−C10)アルキレン、1,4−(C4−C10)アルキレン、−(CH2)3−、−(CH2)4−、−(CH2)5−、−(CH2)6−、−(CH2)7−、−(CH2)8−、及び−(CH2)4CH(CH3)−を含む、非置換(C3−C20)アルキレンである。置換(C1−C40)アルキレンの例は、置換(C3−C20)アルキレン、−CF2CF2CF2−、及び−(CH2)14C(CH3)2(CH2)5−(すなわち、6,6−ジメチル置換ノルマル−1,20−エイコスチレン)である。以前に述べたように、2つのRSは、一緒になって(C1−C40)アルキレンを形成してもよく、置換(C1−C40)アルキレンの例はまた、1,2−ビス(メチレン)シクロペンタン、1,2−ビス(メチレン)シクロヘキサン、2,3−ビス(メチレン)−7,7−ジメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、及び2,3−ビス(メチレン)ビシクロ[2.2.2]オクタンも含む。
「(C3−C40)シクロアルキレンという用語は、非置換であるかまたは1つ以上のRSによって置換された、3〜40個の炭素原子の環式ジラジカル(すなわち、ラジカルが環原子上に存在する)を意味する。式(I)のシクロアルキレンR3基へのキレート置換基の接続はまた、式(I)の架橋N原子を接続している最短の鎖内に少なくとも3個の原子を存在する必要条件を満たさなければならない。非置換(C3−C40)シクロアルキレンの例は、1,3−シクロブチレン、1,3−シクロペンチレン、及び1,4−シクロヘキシレンである。置換(C3−C40)シクロアルキレンの例は、2−トリメチルシリル−1,4−シクロヘキシレン及び1,2−ジメチル−1,3−シクロヘキシレンである。
「(C1−C40)ヘテロヒドロカルビル」及び「(C1−C40)ヘテロヒドロカルビレン」という用語は、それぞれ、1〜40個の炭素原子のヘテロ炭化水素ラジカルまたはジラジカルを意味し、各ヘテロ炭化水素は、独立して、1つ以上のヘテロ原子またはヘテロ原子基O、S、N、S(O)、S(O)2、S(O)2N、Si(RC)2、Ge(RC)2、P(RC)、P(O)(RC)、及びN(RC)を有し、独立して、各RCは、水素、非置換(C1−C18)ヒドロカルビル、もしくは非置換(C1−C18)ヘテロヒドロカルビルであるか、または不在である(例えば、Nが−N=を含むとき、不在である)。各(C1−C40)ヘテロヒドロカルビル及び(C1−C40)ヘテロヒドロカルビレンは、独立して、非置換もしくは置換(1つ以上のRSによる)、芳香族もしくは非芳香族、飽和もしくは不飽和、直鎖もしくは分岐鎖、環式(単環式及び多環式、縮合及び非縮合多環式を含む)もしくは非環式、またはそれらの2つ以上の組み合わせであり、各々は、それぞれ、互いと同じであるかまたは異なる。
好ましくは、(C1−C40)ヘテロヒドロカルビルは、独立して、非置換または置換(C1−C40)ヘテロアルキル、(C1−C40)ヒドロカルビル−O−、(C1−C40)ヒドロカルビル−S−、(C1−C40)ヒドロカルビル−S(O)−、(C1−C40)ヒドロカルビル−S(O)2−、(C1−C40)ヒドロカルビル−Si(RC)2−、(C1−C40)ヒドロカルビル−Ge(RC)2−、(C1−C40)ヒドロカルビル−N(RC)−、(C1−C40)ヒドロカルビル−P(RC)−、(C2−C40)ヘテロシクロアルキル、(C2−C19)ヘテロシクロアルキル−(C1−C20)アルキレン、(C3−C20)シクロアルキル−(C1−C19)ヘテロアルキレン、(C2−C19)ヘテロシクロアルキル−(C1−C20)ヘテロアルキレン、(C1−C40)ヘテロアリール、(C1−C19)ヘテロアリール−(C1−C20)アルキレン、(C6−C20)アリール−(C1−C19)ヘテロアルキレン、または(C1−C19)ヘテロアリール−(C1−C20)ヘテロアルキレンである。「(C1−C40)ヘテロアリール」という用語は、1〜40個の合計炭素原子及び1〜6個のヘテロ原子の、非置換または置換(1つ以上のRSによる)の単環式、二環式、または三環式のヘテロ芳香族炭化水素ラジカルを意味し、単環式、二環式、または三環式ラジカルは、それぞれ、1個、2個、または3個の環を含み、1個の環はヘテロ芳香族であり、任意に第2及び第3の環は、独立して、縮合または非縮合であり、第2または第3の環は、各々独立して、任意にヘテロ芳香族である。他のヘテロアリール基(例えば、(C1−C12)ヘテロアリール))は、類似の様式で定義される。単環式ヘテロ芳香族炭化水素ラジカルは、5員環または6員環である。5員環は、それぞれ、1〜4個の炭素原子及び4〜1個のヘテロ原子を有し、各ヘテロ原子は、O、S、N、またはPであり、好ましくは、O、S、またはNである。5員環ヘテロ芳香族炭化水素ラジカルの例は、ピロール−1−イル、ピロール−2−イル、フラン−3−イル、チオフェン−2−イル、ピラゾール−1−イル、イソオキサゾール−2−イル、イソチアゾール−5−イル、イミダゾール−2−イル、オキサゾール−4−イル、チアゾール−2−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、1,3,4−チアジアゾール−2−イル、テトラゾール−1−イル、テトラゾール−2−イル、及びテトラゾール−5−イルである。6員環は、3〜5個の炭素原子及び1〜3個のヘテロ原子を有し、ヘテロ原子は、NまたはPであり、好ましくは、Nである。6員環ヘテロ芳香族炭化水素ラジカルの例は、ピリジン−2−イル、ピリミジン−2−イル、及びピラジン−2−イルである。二環式ヘテロ芳香族炭化水素ラジカルは、好ましくは、縮合5,6環系または6,6環系である。縮合5,6環系二環式ヘテロ芳香族炭化水素ラジカルの例は、インドール−1−イル及びベンズイミダゾール−1−イルである。縮合6,6環系二環式ヘテロ芳香族炭化水素ラジカルの例は、キノリン−2−イル、及びイソキノリン−1−イルである。三環式ヘテロ芳香族炭化水素ラジカルは、好ましくは、縮合5,6,5−、5,6,6−、6,5,6−、または6,6,6−環系である。縮合5,6,5環系の例は、1,7−ジヒドロピロロ[3,2−f]インドール−1−イルである。縮合5,6,6環系の例は、1H−ベンゾ[f]インドール−1−イルである。縮合6,5,6環系の例は、9H−カルバゾール−9−イルである。縮合6,5,6環系の例は、9H−カルバゾール−9−イルである。縮合6,6,6環系の例は、アクリジン−9−イルである。
いくつかの実施形態では、(C2−C40)ヘテロアリールは、2,7−二置換カルバゾリルまたは3,6−二置換カルバゾリルであり、より好ましくは、各RSは、独立して、フェニル、メチル、エチル、イソプロピル、または第三級−ブチルであり、さらにより好ましくは、2,7−ジ(第三級−ブチル)−カルバゾリル、3,6−ジ(第三級−ブチル)−カルバゾリル、2,7−ジ(第三級−オクチル)−カルバゾリル、3,6−ジ(第三級−オクチル)−カルバゾリル、2,7−ジフェニルカルバゾリル、3,6−ジフェニルカルバゾリル、2,7−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)−カルバゾリル、または3,6−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)−カルバゾリルである。
非置換(C2−C40)ヘテロシクロアルキルの例は、非置換(C2−C20)ヘテロシクロアルキル、非置換(C2−C10)ヘテロシクロアルキル、アジリジン−1−イル、オキセタン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、ピロリジン−1−イル、テトラヒドロチオフェン−S,S−ジオキシド−2−イル、モルホリン−4−イル、1,4−ジオキサン−2−イル、ヘキサヒドロアゼピン−4−イル、3−オキサ−シクロオクチル、5−チオ−シクロノニル、及び2−アザ−シクロデシルである。
「ハロゲン原子」という用語は、フッ素原子(F)、塩素原子(Cl)、臭素原子(Br)、またはヨウ素原子(I)ラジカルを意味する。好ましくは、各ハロゲン原子は、独立して、Br、F、またはClラジカルであり、より好ましくは、FまたはClラジカルである。「ハロゲン化物」という用語は、フッ化物(F−)、塩化物(Cl−)、臭化物(Br−)、またはヨウ化物(I−)アニオンを意味する。
好ましくは、式(I)の金属−配位子錯体には、S(O)またはS(O)2ジラジカル官能基中のO−S結合以外は、O−O、S−S、またはO−S結合が存在しない。より好ましくは、式(I)の金属−配位子錯体には、S(O)またはS(O)2ジラジカル官能基中のO−S結合以外は、O−O、P−P、S−S、またはO−S結合が存在しない。
「飽和」という用語は、炭素間二重結合、炭素間三重結合、ならびに(ヘテロ原子含有基において)炭素−窒素、炭素−リン、及び炭素−ケイ素二重結合を欠いていることを意味する。飽和化学基が1つ以上の置換基RSによって置換される場合、1つ以上の二重及び/または三重結合は、任意に置換基RSに存在してもまたはしなくてもよい。「不飽和」という用語は、1つ以上の炭素間二重結合、炭素間三重結合、ならびに(ヘテロ原子含有基において)炭素−窒素、炭素−リン、及び炭素−ケイ素二重結合、及び炭素−窒素三重結合を含有することを意味し、もしある場合は置換基RS中、またはもしある場合は(ヘテロ)芳香族環中に存在し得るそのようないずれの二重結合も含まない。
Mは、チタン、ジルコニウム、またはハフニウムである。一実施形態では、Mはチタンである。別の実施形態では、Mはジルコニウムである。別の実施形態では、Mはハフニウムである。いくつかの実施形態では、Mは、+2、+3、または+4の形式的酸化状態にある。各Xは、独立して、中性、モノアニオン性、またはジアニオン性である単座配位子または多座配位子である。X及びnは、式(I)の金属−配位子錯体が全体として中性であるように選択される。いくつかの実施形態では、各Xは、独立して、単座配位子である。一実施形態では、2つ以上のX単座配位子が存在するとき、各Xは同じである。いくつかの実施形態では、単座配位子はモノアニオン性配位子である。モノアニオン性配位子は、−1の正味の形式酸化状態を有する。各モノアニオン性配位子は、独立して、水素化物、(C1−C40)ヒドロカルビルカルバニオン、(C1−C40)ヘテロヒドロカルビルカルバニオン、ハロゲン化物、ニトレート、カルボナート、ホスファート、ボレート、ホウ化水素、スルファート、HC(O)O−、アルコキシドもしくはアリールオキシド(RO−)、(C1−C40)ヒドロカルビルC(O)O−、HC(O)N(H)−、(C1−C40)ヒドロカルビルC(O)N(H)−、(C1−C40)ヒドロカルビルC(O)N((C1−C20)ヒドロカルビル)−、RKRLB−、RKRLN−、RKO−、RKS−、RKRLP−、またはRMRKRLSi−であってもよく、各RK、RL、及びRMは、独立して、水素、(C1−C40)ヒドロカルビル、もしくは(C1−C40)ヘテロヒドロカルビルであるか、またはRK及びRLは、一緒になって(C2−C40)ヒドロカルビレンもしくは(C1−C40)ヘテロヒドロカルビレンを形成し、RMは、上記に定義される通りである。
いくつかの実施形態では、Xの少なくとも1つの単座配位子は、独立して、中性配位子である。一実施形態では、中性配位子は、RXNRKRL、RKORL、RKSRL、またはRXPRKRLである中性ルイス塩基であり、各RXは、独立して、水素、(C1−C40)ヒドロカルビル、[(C1−C10)ヒドロカルビル]3Si、[(C1−C10)ヒドロカルビル]3Si(C1−C10)ヒドロカルビル、または(C1−C40)ヘテロヒドロカルビルであり、各RK及びRLは、独立して、上記に定義される通りである。
いくつかの実施形態では、各Xは、独立して、ハロゲン原子、非置換(C1−C20)ヒドロカルビル、非置換(C1−C20)ヒドロカルビルC(O)O−、またはRKRLN−である単座配位子であり、RK及びRLの各々は、独立して、非置換(C1−C20)ヒドロカルビルである。いくつかの実施形態では、各単座配位子Xは、塩素原子、(C1−C10)ヒドロカルビル(例えば、(C1−C6)アルキルもしくはベンジル)、非置換(C1−C10)ヒドロカルビルC(O)O−、またはRKRLN−であり、RK及びRLの各々は、独立して、非置換(C1−C10)ヒドロカルビルである。
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのXが存在し、2つのXは、一緒になって二座配位子を形成する。いくつかの実施形態では、二座配位子は、中性二座配位子である。一実施形態では、中性二座配位子は、式(RD)2C=C(RD)−C(RD)=C(RD)2のジエンであり、式中、各RDは、独立して、H、非置換(C1−C6)アルキル、フェニル、またはナフチルである。いくつかの実施形態では、二座配位子は、モノアニオン性−モノ(ルイス塩基)配位子である。モノアニオン性−モノ(ルイス塩基)配位子は、式(D):RE−C(O−)=CH−C(=O)−RE(D)の1,3−ジオネートであり、各RDは、独立して、H、非置換(C1−C6)アルキル、フェニル、またはナフチルである。いくつかの実施形態では、二座配位子は、ジアニオン性配位子である。ジアニオン性配位子は、−2の正味の形式酸化状態を有する。一実施形態では、各ジアニオン性配位子は、独立して、炭酸塩、シュウ酸塩(すなわち、−O2CC(O)O−)、(C2−C40)ヒドロカルビレンジカルバニオン、(C1−C40)ヘテロヒドロカルビレンジカルバニオン、リン酸塩、または硫酸塩である。
以前に述べたように、Xの数及び電荷(中性、モノアニオン性、ジアニオン性)は、式(I)の金属−配位子錯体が全体として中性であるように、Mの形式的酸化状態に応じて選択される。
いくつかの実施形態では、各Xは同じであり、各Xは、メチル、イソブチル、ネオペンチル、ネオフィル、トリメチルシリルメチル、フェニル、ベンジル、またはクロロである。いくつかの実施形態では、nは2であり、各Xは同じである。
いくつかの実施形態では、少なくとも2つのXは異なる。いくつかの実施形態では、各Xは、メチル、イソブチル、ネオペンチル、ネオフィル、トリメチルシリルメチル、フェニル、ベンジル、及びクロロのうちの異なる1つである。
一実施形態では、式(I)の金属−配位子錯体は、単環式金属錯体である。別の実施形態では、式(I)の金属−配位子錯体は、四座ビス−アミジン配位子を含む。別の実施形態では、架橋ユニットが主な窒素供与体に結合して、テザー構造は、触媒作用に最も影響を受けやすい金属錯体形態を強化する。3個の原子よりも長い架橋が必要であり、4〜6個の原子架橋が、所望の錯体を達成するために最も好ましい。一実施形態では、オレフィン重合触媒系は、狭い多分散性及び特に低いオクテン取り込み量を有する高分子量(Mw)ポリオレフィンの生成を促進する四座ビス−アミジナートプロ触媒成分を含む。別の実施形態では、本発明のオレフィン重合触媒系は、適切な連鎖シャトリング剤の存在下で、連鎖シャトリング挙動を示す可逆的連鎖移動を示す。そのような属性の組み合わせは、オレフィンブロックコポリマーの調製において特に興味深いものである。全般に、α−オレフィン取り込み量、ひいては短鎖分岐分布を調整する能力は、性能が差別化された材料を得るために極めて重要である。
いくつかの実施形態では、式(I)の金属−配位子錯体は、以下の式(II)の金属−配位子錯体であって、
式中、RS置換基Ra−Rhは、(C1−C20)ヒドロカルビル、置換(C1−C20)ヒドロカルビル、(C1−C20)ヘテロヒドロカルビル、置換(C1−C20)ヘテロヒドロカルビル、(C6−C20)アリール、(C2−C20)ヘテロアリール、(C1−C20)アルキル、置換(C1−C20)アルキル、ペルフルオロ(C1−C20)アルキル、(C1−C20)オルガノシリル、ハロゲン原子、及び水素原子からなる群から選択される。特定の実施形態では、各Ra及びRhは、独立して、非置換または置換アリール基、例えば、2,6−ジメチルフェニル、2,6−ジエチルフェニル、2,6−ジイソプロピルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、2,4,6−トリエチルフェニル、2,4,6−トリイソプロピルフェニルである。
式(I)によって説明される金属−配位子錯体を例示する構造を以下に示す:
一実施形態では、本発明は、上述のように、オレフィン重合触媒系の存在下で、1つ以上のオレフィンモノマーの重合反応生成物を含む、オレフィン系組成物を提供する。
代替の実施形態では、本発明は、上述のように、オレフィン重合触媒の存在下で、1つ以上のオレフィンモノマーを重合することを含む、オレフィン重合プロセスをさらに提供する。
共触媒成分
式(I)の金属−配位子錯体を含むプロ触媒は、それを活性共触媒と接触させるかもしくは組み合わせることによって、または当該技術分野で既知のもの等の活性化技術を用いることによって、触媒的に活性化される。本明細書において使用するのに好適な活性化共触媒は、アルキルアルミニウム、ポリマーまたはオリゴマーのアルモキサン(アルミノキサンとしても知られる)、中性ルイス酸、及び非ポリマー性、非配位性のイオン形成化合物(酸化条件下でのそのような化合物の使用を含む)を含む。好適な活性化技術は、バルク電気分解である。上記活性化共触媒及び技術のうちの1つ以上の組み合わせも企図される。「アルキルアルミニウム」という用語は、モノアルキルアルミニウム二水素化物もしくはモノアルキルアルミニウムジハロゲン化物、ジアルキルアルミニウム水素化もしくはジアルキルアルミニウムハロゲン化物、またはトリアルキルアルミニウムを意味する。アルミノキサン及びそれらの調製物は、例えば、米国特許(USPN)第US6,103,657号において既知である。好ましいポリマーまたはオリゴマーのアルモキサンの例は、メチルアルモキサン、トリイソブチルアルミニウム修飾メチルアルモキサン、及びイソブチルアルモキサンである。
例示的なルイス酸活性化共触媒は、本明細書に記載されるような1〜3個のヒドロカルビル置換基を含有する第13族金属化合物である。いくつかの実施形態では、例示的な第13族金属化合物は、トリ(ヒドロカルビル)置換アルミニウムまたはトリ(ヒドロカルビル)ボロン化合物である。いくつかの他の実施形態では、例示的な第13族金属化合物は、トリ((C1−C10)アルキル)アルミニウムまたはトリ((C6−C18)アリール)ボロン化合物、及びそれらのハロゲン化(パーハロゲン化を含む)誘導体である。いくつかの他の実施形態では、例示的な第13族金属化合物は、トリス(フルオロ置換フェニル)ボランであり、他の実施形態では、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランである。いくつかの実施形態では、活性化共触媒は、トリス((C1−C20)ヒドロカルビル)メタンボレート(例えば、トリチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボラート)またはトリ((C1−C20)ヒドロカルビル)アンモニウムテトラ((C1−C20)ヒドロカルビル)ボレート(例えば、ビス(オクタデシル)メチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート)である。本明細書で使用される場合、「アンモニウム」という用語は、((C1−C20)ヒドロカルビル)4N+、((C1−C20)ヒドロカルビル)3N(H)+、((C1−C20)ヒドロカルビル)2N(H)2 +、(C1−C20)ヒドロカルビルN(H)3 +、またはN(H)4 +であり、各(C1−C20)ヒドロカルビルは同じかまたは異なり得る、窒素カチオンを意味する。
中性ルイス酸活性化共触媒の例示的な組み合わせは、トリ((C1−C4)アルキル)アルミニウムと、ハロゲン化トリ((C6−C18)アリール)ボロン化合物、特にトリス(ペンタフルオロフェニル)ボランとの組み合わせを含む混合物を含む。他の例示的な実施形態は、そのような中性ルイス酸混合物とポリマーまたはオリゴマーのアルモキサンとの組み合わせ、単一の中性ルイス酸、特にトリス(ペンタフルオロフェニル)ボランと、ポリマーまたはオリゴマーのアルモキサンとの組み合わせを含む。(金属−配位子錯体):(トリス(ペンタフルオロ−フェニルボラン):(アルモキサン)[例えば、(第4族金属−配位子錯体):(トリス(ペンタフルオロ−フェニルボラン):(アルモキサン)]のモル数の例示的な実施形態の比は、1:1:1〜1:10:30であり、他の実施形態では、1:1:1.5〜1:5:10である。
これまでに、多くの活性化共触媒及び活性化技術が、以下のUSPNにおいて異なる金属−配位子錯体に関して教示されている:米国特許第US5,064,802号、同第US5,153,157号、同第US5,296,433号、同第US5,321,106号、同第US5,350,723号、同第US5,425,872号、同第US5,625,087号、同第US5,721,185号、同第US5,783,512号、同第US5,883,204号、同第US5,919,983号、同第US6,696,379号、及び同第US7,163,907号。好適なヒドロカルビル酸化物の例は、米国特許第US5,296,433号に開示されている。付加重合触媒のための好適なブレンステッド酸塩の例は、米国特許第US5,064,802号、同第US5,919,983号、同第US5,783,512号に開示されている。付加重合触媒のための活性化共触媒としての、カチオン酸化剤及び非配位性の適合性アニオンの好適な塩の例は、米国特許第US5,321,106号に開示されている。付加重合触媒のための活性化共触媒として好適なカルベニウム塩の例は、米国特許第US5,350,723号に開示されている。付加重合触媒のための活性化共触媒として好適なシリリウム塩の例は、米国特許第US5,625,087号に開示されている。アルコール、メルカプタン、シラノール、及びオキシムと、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランとの好適な錯体の例は、米国特許第US5,296,433号に開示されている。これらの触媒のうちのいくつかは、米国特許第US6,515,155 B1号の第50欄39行目から第56欄55行目の一部にも記載されており、その一部のみが参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、式(I)の金属−配位子錯体を含むプロ触媒を活性化して、カチオン形成共触媒、強ルイス酸、またはそれらの組み合わせ等の1つ以上の共触媒との組み合わせにより活性触媒組成物を形成することができる。使用するのに好適な共触媒は、ポリマーまたはオリゴマーのアルミノキサン、特にメチルアルミノキサン、及び不活性、適合性、非配位性のイオン形成化合物を含む。例示的な好適な共触媒としては、修飾メチルアルミノキサン(MMAO)、ビス(水素化タローアルキル)メチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリエチルアルミニウム(TEA)、及びそれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、前述の活性化共触媒のうちの1つ以上が、互いに組み合わせて使用される。特に好ましい組み合わせは、トリ((C1−C4)ヒドロカルビル)アルミニウム、トリ((C1−C4)ヒドロカルビル)ボラン、またはアンモニウムボレートと、オリゴマーまたはポリマーのアルモキサン化合物との混合物である。
活性化共触媒のうちの1つ以上の総モル数に対する式(I)の1つ以上の金属−配位子錯体の総モル数の比は、1:10,000〜100:1である。いくつかの実施形態では、比は、少なくとも1:5000であり、いくつかの他の実施形態では、少なくとも1:1000、及び10:1以下であり、いくつかの他の実施形態では、1:1以下である。アルモキサンのみが活性化共触媒として使用されるとき、用いられるアルモキサンのモル数は、式(I)の金属−配位子錯体のモル数の少なくとも100倍である。トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランのみが活性化共触媒として使用されるとき、いくつかの他の実施形態では、式(I)の1つ以上の金属−配位子錯体の総モル数に対して用いられるトリス(ペンタフルオロフェニル)ボランのモル数は、1:0.5〜1:10を成し、いくつかの他の実施形態では、1:1〜1:6であり、いくつかの他の実施形態では、1:1〜1:5である。残りの活性化共触媒は、通常、式(I)の1つ以上の金属−配位子錯体の総モル量とほぼ等しいモル量で用いられる。
ポリオレフィン組成物
本発明によるポリオレフィン組成物は、重合条件下において、かつ1つ以上の共触媒及び/または捕捉剤の存在下で、1つ以上のオレフィン系モノマーと本発明によるオレフィン重合触媒系との反応生成物を含む。
本発明によるポリオレフィン組成物は、例えば、エチレンのホモポリマー及び/またはエチレンと任意にα−オレフィン等の1つ以上のコモノマーとのインターポリマー(コポリマーを含む)等のエチレン系ポリマーであり得る。そのようなエチレン系ポリマーは、0.860〜0.973g/cm3の範囲の密度を有し得る。0.860〜0.973g/cm3の全ての個々の値及び部分範囲が、本明細書に含まれ、本明細書において開示される:例えば、密度は、下限の0.860、0.880、0.885、0.900、0.905、0.910、0.915、または0.920g/cm3から、上限の0.973、0.963、0.960、0.955、0.950、0.925、0.920、0.915、0.910、または0.905g/cm3までであってもよい。
本明細書で使用される場合、「エチレン系ポリマー」という用語は、エチレンモノマー由来の単位を50モル%超有するポリマーを意味する。
一実施形態では、エチレン系ポリマーは、1000個の炭素原子当たり0.0〜3長鎖分岐(LCB)の範囲の長鎖分岐頻度を有し得る。一実施形態では、エチレン系ポリマーは、2.0以上の範囲の分子量分布(Mw/Mn)(従来のGPC法に従って測定される)を有し得る。2以上の全ての個々の値及び部分範囲が、本明細書に含まれ、本明細書において開示される:例えば、エチレン/α−オレフィンコポリマーは、2〜20の範囲の分子量分布(Mw/Mn)を有し得るか、または代替的に、エチレン/α−オレフィンインターポリマーは、2〜5の範囲の分子量分布(Mw/Mn)を有し得る。
別の実施形態では、エチレン系ポリマーは、例えば、重合において連鎖移動剤が使用されるときに、2未満の分子量分布、Mw/Mnを有し得る。2未満の全ての個々の値及び部分範囲が、本明細書に含まれ、本明細書において開示される。例えば、エチレン系ポリマーのMw/Mnは、2未満、または代替的に、1.9未満、または代替的に、1.8未満、または代替的に、1.5未満であってもよい。特定の実施形態では、エチレン系ポリマーは、0.5〜2の分子量分布を有する。
一実施形態では、エチレン系ポリマーは、20,000g/モル以上の範囲、例えば、20,000〜1,000,000g/モル、または代替的に、20,000〜350,000g/モル、または代替的に、100,000〜750,000g/モルの範囲の分子量(Mw)を有し得る。
一実施形態では、エチレン系ポリマーは、0.02〜200g/10分のメルトインデックス(I2)を有し得る。0.02〜200g/10分の全ての個々の値及び部分範囲が、本明細書に含まれ、本明細書において開示される:例えば、メルトインデックス(I2)は、下限の0.1、0.2、0.5、0.6、0.8、1、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0、10、15、20、30、40、50、60、80、90、100、または150g/10分から、上限の0.9、1、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0、10、15、20、30、40、50、60、80、90、100、150、または200g/10分までであってもよい。
一実施形態では、エチレン系ポリマーは、5〜30の範囲のメルトフローレート(I10/I2)を有し得る。5〜30の全ての個々の値及び部分範囲が、本明細書に含まれ、本明細書において開示される:例えば、メルトフローレート(I10/I2)は、下限の5、5.5、6、6.5、8、10、12、15、20、または25から、上限の5.5、6、6.5、8、10、12、15、20、25、または30までであってもよい。
エチレン系ポリマーは、50モルパーセント未満の1つ以上のα−オレフィンコモノマー由来の単位を含み得る。50モルパーセント未満の全ての個々の値及び部分範囲が、本明細書に含まれ、本明細書において開示される:例えば、エチレン系ポリマーは、30モルパーセント未満の1つ以上のα−オレフィンコモノマー由来の単位、または代替的に、20モルパーセント未満の1つ以上のα−オレフィンコモノマー由来の単位、または代替的に、1〜20モルパーセントの1つ以上のα−オレフィンコモノマー由来の単位、または代替的に、1〜10モルパーセントの1つ以上のα−オレフィンコモノマー由来の単位を含んでもよい。
α−オレフィンコモノマーは、典型的には、20個以下の炭素原子を有する。例えば、α−オレフィンコモノマーは、好ましくは、3〜10個の炭素原子、より好ましくは、3〜8個の炭素原子を有し得る。例示的なα−オレフィンコモノマーとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−へプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、及び4−メチル−1−ペンテンが挙げられるが、これらに限定されない。1つ以上のα−オレフィンコモノマーは、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、及び1−オクテンからなる群、または代替的に、1−ヘキセン及び1−オクテンからなる群から選択されてもよい。
エチレン系ポリマーは、50モルパーセント超のエチレン由来の単位を含み得る。50モルパーセント超の全ての個々の値及び部分範囲が、本明細書に含まれ、本明細書において開示される:例えば、エチレン系ポリマーは、少なくとも52モルパーセントのエチレン由来の単位、または代替的に、少なくとも65重量パーセントのエチレン由来の単位、または代替的に、少なくとも85モルパーセントのエチレン由来の単位、または代替的に、50〜100モルパーセントのエチレン由来の単位、または代替的に、80〜100モルパーセントのエチレン由来の単位を含んでもよい。
一実施形態では、エチレン系ポリマーは、前述の連鎖シャトリング重合プロセスに従って調製されるオレフィンブロックコポリマーを含む。オレフィンブロックコポリマーまたはポリ(エチレンα−オレフィン)ブロックコポリマーは、エチレン由来の硬質セグメント(すなわち、ポリエチレン硬質セグメント)と、α−オレフィン及びエチレンの残基を含む軟質セグメントとを含む。α−オレフィン及びエチレンの残基は、典型的には、軟質セグメント中にほぼランダムに分布される。好ましくは、ポリエチレン硬質セグメントは、その中に共有結合により組み込まれたα−オレフィンの残基を5モルパーセント(モル%)未満有するとして特徴付けられる。好ましくは、ポリ(エチレンα−オレフィン)ブロックコポリマーは、後述の手順を用いて示差走査熱量測定により決定した場合に、摂氏100度(℃)超、例えば、120℃超の溶融温度を有するとして特徴付けられる。ポリ(エチレンα−オレフィン)ブロックコポリマーは、エチレン残基と、1つ以上の共重合性α−オレフィンコモノマー残基(すなわち、重合形態のエチレン及び1つ以上の共重合性α−オレフィンコモノマー)とを含む。ポリ(エチレンα−オレフィン)ブロックコポリマーは、化学的特性または物理的特性が異なる2つ以上の重合モノマー単位の複数のブロックまたはセグメントによって特徴付けられる。すなわち、エチレン/α−オレフィンインターポリマーは、ブロックインターポリマー、好ましくは、マルチブロックインターポリマーまたはコポリマーである。「インターポリマー」及び「コポリマー」という用語は、本明細書において交換可能に使用される。いくつかの実施形態では、マルチブロックコポリマーは、式:(AB)nによって表すことができ、式中、nは、少なくとも1であり、好ましくは、1より大きな整数、例えば、2、3、4、5、10、15、20、30、40、50、60、70、80、90、100、またはそれ以上であり、「A」は、硬質ブロックまたはセグメントを表し、「B」は、軟質ブロックまたはセグメントを表す。好ましくは、A及びBは、分岐状または星状ではなく、直線状に連結される。
「硬質セグメント」という用語は、エチレン残基が95重量パーセント超、好ましくは98重量パーセント超の量でポリ(エチレンα−オレフィン)ブロックコポリマー中に存在する重合単位のブロックを指す。換言すると、硬質セグメント中のコモノマー(すなわち、α−オレフィン)残基含有量は、5重量パーセント未満、好ましくは、2重量パーセント未満である。いくつかの実施形態では、硬質セグメントは、全てまたは実質的に全てのエチレン残基を含む。「ポリエチレン硬質セグメント」及び「エチレン由来の硬質セグメント」という表現は同義であり、ポリ(エチレンα−オレフィン)ブロックコポリマーの硬質セグメント部分を意味する。
「軟質セグメント」という用語は、ポリ(エチレンα−オレフィン)ブロックコポリマー中のコモノマー(すなわち、α−オレフィン)残基含有量が5重量パーセント超、好ましくは、8重量パーセント超、10重量パーセント超、または15重量パーセント超である重合単位のブロックを指す。いくつかの実施形態では、軟質セグメント中のコモノマー残基含有量は、20重量パーセント超、25重量パーセント超、30重量パーセント超、35重量パーセント超、40重量パーセント超、45重量パーセント超、50重量パーセント超、または60重量パーセント超であり得る。
重合プロセス
任意の従来の重合プロセスを用いて本発明によるポリオレフィン組成物を生成することができる。そのような従来の重合プロセスには、1つ以上の従来の反応器、例えば、ループ反応器、等温反応器、流動床反応器、撹拌槽反応器、並列、直列、及び/またはそれらの任意の組み合わせのバッチ反応器を使用する、溶液重合プロセス、粒子形成重合プロセス、及びそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
一実施形態では、本発明によるポリオレフィン組成物は、例えば、1つ以上のループ反応器、等温反応器、及びそれらの組み合わせを使用して、溶液相重合プロセスによって生成され得る。
一般に、溶液相重合プロセスは、1つ以上のループ反応器または1つ以上の球状等温反応器等の1つ以上の十分に撹拌された反応器内で、120℃〜300℃の範囲、例えば、160℃〜215℃の温度で、かつ300〜1500psiの範囲、例えば、400〜750psiの圧力で行う。溶液相重合プロセスにおける滞留時間は、典型的には、2〜30分、例えば、5〜15分の範囲である。エチレン、1つ以上の溶媒、1つ以上の高温オレフィン重合触媒系、1つ以上の共触媒及び/または捕捉剤、ならびに任意に1つ以上のコモノマーが、1つ以上の反応器に連続的に供給される。例示的な溶媒としては、イソパラフィンが挙げられるが、これに限定されない。例えば、そのような溶媒は、ExxonMobil Chemical Co.,(Houston,Texas)からISOPAR Eの名称で市販されている。エチレン系ポリマー及び溶媒の結果として得られる混合物は、次いで反応器から取り出し、エチレン系ポリマーを単離する。溶媒は、典型的には、溶媒回収ユニット、すなわち、熱交換器及び気液分離ドラムを介して回収し、次いで重合システムに再循環させる。
一実施形態では、エチレン系ポリマーは、単一反応器システム、例えば、単一ループ反応器システムにおける溶液重合によって生成され得、この場合、エチレン及び任意に1つ以上のα−オレフィンが、1つ以上の高温オレフィン重合触媒系、任意に1つ以上の他の触媒、及び任意に1つ以上の共触媒の存在下で重合される。一実施形態では、エチレン系ポリマーは、二重反応器システム、例えば、二重ループ反応器システムにおける溶液重合によって生成され得、この場合、エチレン及び任意に1つ以上のα−オレフィンが、1つ以上のオレフィン重合触媒系、任意に1つ以上の他の触媒、及び任意に1つ以上の共触媒の存在下で重合される。一実施形態では、エチレン系ポリマーは、二重反応器システム、例えば、二重ループ反応器システムにおける溶液重合によって生成され得、この場合、エチレン及び任意に1つ以上のα−オレフィンが、両方の反応器において、本明細書に記載されるように、1つ以上の高温オレフィン重合触媒系の存在下で重合される。
一実施形態では、エチレン系ポリマーは、気相重合プロセスを使用して、例えば、流動床反応器を用いて作製され得る。この種類の反応器及び該反応器を操作するための手段は、公知であり、例えば、米国特許第US3,709,853号、同第4,003,712号、同第4,011,382号、同第4,302,566号、同第4,543,399号、同第4,882,400号、同第5,352,749号、同第5,541,270号、EP−A−0 802 202、及びベルギー特許第839,380号に完全に記載されている。これらの特許は、重合媒体が機械的に撹拌されるか、または気体状モノマー及び希釈剤の連続流によって流動化されるかのいずれかである気相重合プロセスを開示している。
重合プロセスは、流動床プロセス等の連続気相プロセスとして達成され得る。流動床反応器は、反応ゾーンと、いわゆる減速ゾーンとを含み得る。反応ゾーンは、該反応ゾーンを通る重合熱を除去するために気体状モノマー及び希釈剤の連続流によって流動化された、成長するポリマー粒子、形成されたポリマー粒子、及び少量の触媒粒子の床を含み得る。任意に、再循環気体の一部を冷却及び圧縮して、反応ゾーンに再び導入されたときに循環気流の熱除去能を高める液体を形成することができる。好適な気体流量は、簡単な実験によって容易に決定することができる。循環気流に対する気体状モノマーの補給は、特定のポリマー生成物及びそれに関連するモノマーが反応器から取り出される速度に等しい速度であり、反応器を通過する気体の組成は、反応ゾーン内で本質的に定常状態の気体状組成物を維持するように調節される。反応ゾーンを出た気体は、減速ゾーンを通過させ、そこで同伴粒子が除去される。より微細な同伴粒子及び粉塵は、サイクロン及び/または微細フィルターで任意選択的に除去することができる。気体は、重合熱が除去される熱交換器に通過させ、圧縮機内で圧縮し、次いで反応ゾーンに戻す。
本明細書における流動床プロセスの反応器温度は、好ましくは、30℃または40℃または50℃〜90℃または100℃または110℃または120℃の範囲である。一般に、反応器温度は、反応器内のポリマー生成物の焼結温度を考慮に入れて、実現可能な最高温度で操作される。この流体床プロセスにおいて、重合温度、または反応温度は、形成されるポリマーの融解または「焼結」温度未満であるべきである。したがって、一実施形態における上限温度は、反応器で生成されるポリオレフィンの溶融温度である。
スラリー重合プロセスも使用することができる。スラリー重合プロセスは、通常、1〜50気圧の範囲及びそれ以上の圧力、ならびに0℃〜120℃、より具体的には、30℃〜100℃の範囲の温度を用いる。スラリー重合では、固体の微粒子ポリマーの懸濁液が液体重合希釈媒体中に形成され、そこにエチレン及びコモノマー、及び多くの場合は水素が、触媒とともに加えられる。希釈剤を含む懸濁液が、断続的または連続的に反応器から除去され、揮発性成分がポリマーから分離され、任意に蒸留後に、反応器に再循環される。重合媒体中に用いられる液体希釈剤は、典型的には、3〜7個の炭素原子を有するアルカンであり、一実施形態では、分岐アルカンである。用いられる媒体は、重合条件下で液体であり、比較的不活性であるべきである。プロパン媒体が使用されるとき、プロセスは、反応希釈剤の臨界温度及び臨界圧力を超えて操作されなければならない。一実施形態では、ヘキサン、イソペンタン、またはイソブタン媒体が用いられる。
また、ポリマーが溶液になる温度よりも低く温度が維持されるプロセスである、粒子形成重合も有用である。他のスラリープロセスは、ループ反応器を用いるもの、及び複数の撹拌反応器を直列、並列、またはそれらの組み合わせで用いるものを含む。スラリープロセスの非限定的な例は、連続ループまたは撹拌槽プロセスを含む。また、スラリープロセスの他の例は、米国特許第US4,613,484号及びMetallocene−Based Polyolefins Vol.2 pp.322−332(2000)に記載されており、この開示は、許容される範囲で本明細書に組み込まれる。
一実施形態では、式(I)の金属−配位子錯体を含むプロ触媒は、重合プロセスにおいて1つ以上の追加の触媒と組み合わせることができる。使用される好適な触媒は、所望の組成または種類のポリマーを調製するように適合された任意の化合物または化合物の組み合わせを含む。不均一触媒及び均一触媒の両方が用いられ得る。不均一触媒の例は、周知のチーグラー・ナッタ組成物、特に、第2金属ハロゲン化物上に支持された第4族金属ハロゲン化物、または混合ハロゲン化物及びアルコキシド、ならびに周知のクロムまたはバナジウム系触媒を含む。しかしながら、好ましくは、溶液中における狭い分子量のポリマーセグメントの使用しやすさ及び製造のために、本明細書で使用される触媒は、比較的純粋な有機金属化合物または金属錯体、特に、元素周期表の第3〜10族またはランタニド系列から選択される金属に基づく化合物または錯体を含む均一触媒である。本明細書で用いられるいずれの触媒も、本発明の重合条件下で他の触媒の性能に著しい悪影響を及ぼさないことが好ましい。望ましくは、本発明の重合条件下で、触媒の活性が25パーセント超、より好ましくは10パーセント超低下しない。
一実施形態では、式(I)の金属−配位子錯体を含むプロ触媒は、前述のオレフィンブロックコポリマーを調製するために、連鎖シャトリング重合プロセスにおいて1つ以上の追加の触媒及び連鎖シャトリング剤と組み合わされてもよい。使用に好適な触媒は、所望の組成または種類のポリマーを調製するように適合された任意の化合物または化合物の組み合わせを含み、連鎖シャトリングが可能である。そのような触媒の非限定的な例は、以下の構造を含む。
連鎖シャトリング剤の非限定的な例は、ジアルキル亜鉛試薬及びトリアルキルアルミニウム試薬を含む。
式(I)の金属−配位子錯体を含むプロ触媒は、上述のように、1つ以上の共触媒との組み合わせにより、活性な触媒組成物を形成するように活性化することができる。
エチレン系ポリマーは、1つ以上の添加剤をさらに含んでもよい。そのような添加剤としては、帯電防止剤、増色剤、染料、潤滑剤、顔料、一次酸化防止剤、二次酸化防止剤、加工助剤、UV安定剤、及びそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。本発明のエチレン系ポリマーは、任意の量の添加剤を含有し得る。エチレン系ポリマーは、エチレン系ポリマー及び1つ以上の添加剤の重量に基づいて、合計約0〜約10重量パーセントのそのような添加剤を含み得る。エチレン系ポリマーは、有機または無機充填剤を含み得るが、これらに限定されない、充填剤をさらに含んでもよい。そのような充填剤は、例えば、炭酸カルシウム、タルク、またはMg(OH)2は、を含んでもよく、本発明のエチレン系ポリマーならびに1つ以上の添加剤及び/または充填剤の重量に基づいて約0〜約20パーセントのレベルで存在し得る。エチレン系ポリマーは、1つ以上のポリマーとさらに混合してブレンドを形成することができる。
以下の実施例は、本発明を例証するものであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。本発明の実施例は、本発明によるオレフィン重合触媒系が、狭い多分散性及び特に低いオクテン取り込み量を有する高分子量(Mw)ポリオレフィンの生成を促進する改善された特性を有することを示す。
プロ触媒成分
比較例プロ触媒C1及びC2は、以下に示される構造を有する:
本発明のプロ触媒1〜13を、以下の構造に示す:
アミドの一般的な合成法
500mL丸底フラスコに、CH2Cl2(200mL)、NEt3(1.1当量、16.5mmol)、及び所望のアニリン/アミン(1.1当量、16.5mmol)を添加する。この溶液に、シリンジから塩化アシル(1当量、15mmol)を滴加する。塩化アシルの添加時に、この溶液を加温し、反応物を2時間撹拌した。撹拌後、溶液をブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥させる。固体を使い捨てフリットを通して濾過し、全ての揮発性物質を除去する。粗生成物をさらに精製せずに使用する。
塩化イミドイルの一般的な合成法
100mL丸底フラスコに、アミド(1当量、14mmol)及び塩化チオニル(4当量、56mmol)を添加する。不均一な混合物を、窒素パージ下、80℃まで3時間加熱する。揮発性物質を、水性NaOHスクラバーを通してパージする。反応後、全ての揮発性物質を、高真空Schlenkラインを介して除去する。生成物を、可能であれば蒸留し、またはさもなければさらに精製せずに使用する。
アミジンの一般的な合成法
100mL丸底フラスコに、ジアミン(1当量、4mmol)またはモノアミン(2当量、8mmol)、NEt3(2.1当量、8.4mmol)、及びトルエン(40mL)を充填する。撹拌溶液に、塩化イミドイル(2当量、8mmol)を滴加する。溶液を、一晩70℃まで加熱し、白色沈殿物を形成する。全ての揮発性物質を除去し、CH2Cl2を添加し、分液漏斗中で水で洗浄する。有機層を、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、全ての揮発性物質を再度除去する。カラムクロマトグラフィーを、90:10のヘキサン:EtOAcで溶出する粗生成物で行う。
アミジナート錯体の一般的な合成法
全ての操作は、グローブボックス内で行われる。20mLバイアルに、HfCl4またはZrCl4(1当量、0.38mmol)、及びCH2Cl2(10mL)を充填する。懸濁液を−30℃まで冷却し、MeMgBr(4.5当量、1.69mmol)を溶液に滴加し、1分間撹拌する。次いで、アミジン配位子(1当量、0.38mmol)の冷却(−30℃)CH2Cl2(4mL)溶液を添加し、2時間撹拌する。2時間後、濃い懸濁液を使い捨てフリットフィルターを通して濾過し、全ての揮発性物質を除去する。ヘキサン(10mL)を添加し、結果として得られた溶液を再度真空乾燥させる。固体を、最小量のCH2Cl2に溶解し、使い捨てフリットフィルターを通して再度濾過する。全ての揮発性物質を除去して、粗生成物を得、これをさらに精製せずに使用する。
[4,2]ピリジン−アミジン配位子のメタル化のための一般的手順。
グローブボックス内で、バイアルに、HfCl4またはZrCl4(0.23mmol)、及びトルエン(5mL)を充填する。この溶液を−30℃まで冷却し、次いで、MeMgBr(0.35mL、1.04mmol)を添加する。溶液を2分間撹拌し、次いで、配位子(0.23mmol)の冷却トルエン(5mL)懸濁液を添加する。溶液は急速に黄色に変化し、室温で2時間撹拌する。全ての揮発性物質を除去し、残渣をヘキサンで粉砕する。その残渣をヘキサンに溶解し、使い捨てフリットを通して濾過する。黄色溶液を真空乾燥させ、次いで、エーテルに溶解する。黄色溶液を濃縮し、−30℃まで冷却し、生成物の黄色結晶を得る。
比較例プロ触媒C1の合成
N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)ベンズアミドは、アミド手順の一般的な合成を用いて合成する。生成物をさらに精製せずに使用し、次の工程に進んだ(13.1g、収率88%)。
N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)ベンズイミドイルクロリド(中間体1)を、塩化イミドイル手順の一般的な合成法を用いて合成する(8.20g、収率96%)。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.31−8.18(m,2H),7.63−7.56(m,1H),7.56−7.50(m,2H),7.22(d,J=2.8Hz,3H),2.85(p,J=6.8Hz,2H),1.22(dd,J=24.1,6.8Hz,12H)。13C NMR(101MHz,CDCl3)δ143.87,143.50,136.72,135.07,132.08,129.43,128.57,124.90,123.10,28.71,23.35,22.91。
N’−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−N−プロピルベンズイミドアミドを、アミジン手順の一般的な合成法を用いて合成する(収率25%)。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.08−6.53(m,8H),5.22−3.90(m,1H),3.90−2.41(m,4H),2.05−1.52(m,1H),1.52−1.11(m,12H),1.09−0.28(m,5H)。13C NMR(101MHz,CDCl3)δ170.99,157.58,139.44,136.11,129.20,128.36,127.83,127.02,123.20,60.33,46.39,31.62,28.11,24.50,23.72,22.68,20.99,14.46,14.22,14.15,11.09。
比較例プロ触媒C1を、アミジナート錯体手順の一般的な合成法を用いて調製した。0.289g、収率55%。2つの異性体の56:44の比は、NMRによって表される。アリール領域は、区別できないが、残りの部分は、主要種(〜56%)または副種(44%)のいずれかで表される。1H NMR(400MHz,ベンゼン−d6)δ7.22−7.14(m,2H),7.01−6.93(m,4H),6.84−6.72(m,4H),3.70(副、七重項,J=6.7Hz,2H),3.37(副、s,2H),3.31(主要、h,J=6.8Hz,2H),3.24−3.12(主要、m,2H),1.67(副、h,J=7.4Hz,2H),1.54−1.40(主要、m,2H),1.36(副、d,J=6.7Hz,5H),1.24(主要、d,J=6.7Hz,6H),1.04(副、d,J=6.8Hz,5H),0.92(主要、d,J=6.8Hz,6H),0.81−0.71(副、m,3H),0.68(主要、s,9H),0.66−0.58(主要、m,3H),0.55(副、d,J=0.7Hz,2H)。13C NMR(101MHz,C6D6)δ178.71,178.35,143.55,143.13,141.68,140.77,130.70,129.65,129.51,129.21,127.99,127.72,127.66,125.60,125.31,123.19,123.08,64.67,53.92,50.04,49.74,28.51,28.12,25.71,25.62,25.42,25.05,23.58,23.09,11.50,11.30。
比較例プロ触媒C2の合成は、Makio,E.、Ochiai,T.、Mohri,J.、Takeda,K.、Shimazaki,T.、Usui,Y.、Matsuura,S.、Fujita,T J.Am.Chem.Soc.2013,135,8177において説明されている。
本発明のプロ触媒1の合成
N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)ピバルイミドイルクロリドを、報告された参照文献の手順に従って合成する:Budzelaar,P.H.M.;Van Oort,A.B.、Orpen,A.G.Eur.J.Inorg.Chem.1998,10,1485−1494。
N,N’’−(ペンタン−1,5−ジイル)ビス(N’−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−2,2−ジメチルプロパンイミドアミド)を、アミジン手順の一般的な合成法を用いて合成する(収量:0.470g、30%)。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ6.97−6.89(m,4H),6.83(dd,J=8.3,6.9Hz,2H),4.09−3.92(m,2H),2.92(七重項,J=6.9Hz,4H),2.53−2.42(m,4H),1.27(s,19H),1.13(dd,J=6.8,0.7Hz,24H),1.05−0.96(m,4H),0.86−0.78(m,2H)。13C NMR(101MHz,CDCl3)δ156.83,146.37,137.21,121.79,120.78,77.29,77.25,76.98,76.66,42.86,38.46,30.13,29.11,29.07,28.24,23.66,23.06,22.39。
本発明のプロ触媒1を、アミジナート錯体手順の一般的な合成法を用いて調製する(収量:0.157g、53%)。1H NMR(400MHz,ベンゼン−d6)δ7.24−6.79(m,9H),4.13−3.33(m,6H),3.24(td,J=13.7,12.8,6.0Hz,2H),3.11−2.85(m,0H),2.03−1.84(m,1H),1.84−1.68(m,1H),1.62(s,1H),1.51−1.08(m,32H),1.08−0.95(m,11H),0.48(d,J=4.2Hz,5H)。13C NMR(101MHz,CDCl3)δ185.07,182.72,144.46,143.41,142.10,129.01,128.20,125.28,124.65,123.74,122.91,122.23,122.04,121.86,121.74,63.04,52.41,48.43,48.06,41.39,41.26,40.81,34.66,33.13,32.10,31.58,29.61,29.45,29.25,29.16,28.52,28.09,25.28,25.23,24.79,23.65,23.34,22.65,22.01,20.70,14.12。
本発明のプロ触媒2の合成
250mL丸底2口フラスコに、窒素注入口及びセプタムを装備し、PPh3(34.9g、133mmol)、NEt3(7.43mL、53.3mmol)、及びCCl4(21.5mL、222mmol)を充填する。溶液を、0℃まで冷却し、0.5時間撹拌して、PPh3を溶解させる。トリフルオロ酢酸(3.40mL、44.4mmol)を冷却溶液に添加し、1.5時間撹拌する。CCl4(21mL)で希釈した2,6−ジイソプロピルアニリン(90%、9.45g、53.3mmol)を、粘性白色沈殿物に添加する。溶液を、75℃まで3時間加熱し、白色スラリーになる。全ての揮発性物質を回転蒸発を介して除去し、ヘキサンをスラリーに添加し、溶液をフリットフィルターを通して濾過する。固体をヘキサンで複数回洗浄して、黄色溶液を得る。全ての揮発性物質を除去し、黄色油を80℃/30mトールで蒸留して、透明な油(11.4g、88%)を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.24−7.17(m,3H),2.63(p,J=6.8Hz,2H),1.19(d,J=6.8Hz,12H)。19F NMR(376MHz,CDCl3)δ−71.25。13C NMR(101MHz,CDCl3)δ140.39,135.87,126.28,123.41,28.58,22.94。
アミジン配位子を、アミジン手順の一般的な合成によって調製する。0.74g、35%。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.07(d,J=7.5Hz,4H),7.02(dd,J=7.0,2.4Hz,2H),4.37(s,2H),3.03(s,4H),2.82(dt,J=13.6,6.8Hz,4H),1.81−1.30(m,4H),1.30−1.21(m,2H),1.14(dd,J=9.3,7.0Hz,24H)。19F NMR(376MHz,CDCl3)δ−68.16,−69.67。
本発明のプロ触媒2を、アミジナート錯体手順の一般的な合成法を用いて調製する。0.187g、収率46%。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.13(s,6H),3.69(s,4H),3.25(p,J=6.7Hz,4H),1.95−1.69(m,6H),1.23−1.13(m,24H),0.14(s,6H)。19F NMR(376MHz,CDCl3)δ−62.97。13C NMR(101MHz,CDCl3)δ162.92(q,J=28.6Hz),142.58,139.22,125.58,123.20,118.24(q,J=293.4Hz),61.33,47.00(q,J=2.3Hz),28.61,28.44,25.30,24.33。
本発明のプロ触媒2のX線結晶分析。無色プリズム状結晶を、液浸油を含有するスライドガラス(NVH型、MiTeGen)に移した。単一結晶を選択し、MiTeGen 150mmのマイクロマウント上に載置した。データを、CCD検出器及び100KのTriumphモノクロメーターを備えたBruker SMART APEXII Goniometer上で収集した。APEX2ソフトウェアスイートを用いて、データを収集し、統合し、スケールし、精密化された。非水素原子は、異方的に精密化した。水素原子を、ライディングモデルを用いて計算された位置に置いた。本発明のプロ触媒2構造のORTEP図は、図1中に見出され得る。
本発明のプロ触媒3の合成
連結アミジン配位子を、アミジン手順の一般的な合成によって調製する(2.78g、収率64%)。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.69−6.76(m,16H),4.42−2.41(m,4H),1.68−1.34(m,8H),1.34−1.00(m,16H),1.00−0.53(m,10H)。純粋な生成物は、NMRを複雑にする複数の異性体を形成するが、生成物のLC−MSは、純度及び所望の質量を確認する。
本発明のプロ触媒3を、アミジナート錯体手順の一般的な合成法を用いて調製する。0.187g、収率46%。(0.366g、収率86%)。1H NMR(400MHz,ベンゼン−d6)δ7.21−7.04(m,4H),7.04−6.91(m,6H),6.84(dtt,J=14.5,10.1,5.5Hz,6H),3.72(dq,J=13.6,6.8Hz,2H),3.67−3.48(m,4H),3.42(t,J=7.3Hz,2H),1.69(s,2H),1.55(s,2H),1.37(d,J=6.7Hz,4H),1.31(d,J=6.6Hz,2H),1.22(dd,J=26.1,6.3Hz,6H),0.99(d,J=6.8Hz,6H),0.96−0.84(m,4H),0.57(d,J=10.4Hz,4H)。13C NMR(101MHz,C6D6)δ178.86,178.66,143.43,143.42,141.48,141.43,130.83,130.56,129.51,129.21,128.91,128.45,128.15,127.77,127.72,125.38,125.28,123.27,54.71,53.24,49.23,48.15,32.91,29.09,28.12,28.07,25.52,25.44,23.78,23.67。
本発明のプロ触媒4の合成
オーブン乾燥フラスコ中の窒素下で、エチルエーテル(50mL)中の2,6−ジイソプロピルフェニルイソチオシアネート(2.000g、1.98mL、9.118mmol、2.00当量)の溶液を、氷水浴中に入れ、カダベリン(0.466g、0.54mL、4.559mmol、1.00当量)をそのまま添加する際に、30分間激しく撹拌する(700rpm)。透明無色の溶液は、不均一な白色混合物に即座に変化し、12時間撹拌し、徐々に25℃まで加温する。次いで、白色混合物を、氷水浴中に30分間入れ、その後、真空濾過し、冷却する。白色固体を、冷エーテル(3×20mL)で洗浄し、次いで、真空で乾燥させて、ビスチオ尿素(1.880g、3.476mmol、76%)を得る。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.16(m,5H),7.09(d,J=7.9Hz,3H),4.18(m,4H),3.38−3.16(m,4H),1.43(p,J=7.3Hz,4H),1.21(tt,J=8.3,6.0Hz,2H),1.05(dd,J=6.5,0.9Hz,24H)。13C NMR(101MHz,DMSO−d6)δ181.28,45.11,43.68,29.03,24.29,22.79。
EtOH(20mL)中のビスチオ尿素(1.000g、1.849mmol、1.00当量)の溶液に、ヨードメタン(1.050g、0.46mL、7.395mmol、4.00当量)を添加する。淡黄色溶液を12時間撹拌(300rpm)し、その後、透明無色の溶液を、NaHCO3(60mL)、CH2Cl2(20mL)、及び水性NaOH(20mL、1N)の水性飽和混合物で希釈する。二相混合物を、2分間激しく撹拌し(1000rpm)、分液漏斗に注ぎ入れ、分割し、有機層を、NaHCO3(3×20mL)の水性飽和混合物で洗浄し、残留有機物を、CH2Cl2(3×20mL)を用いて水層から逆抽出し、混合し、ブライン(1×20mL)で洗浄し、固体Na2SO4上で乾燥させ、Na2SO4のパッド上で真空濾過し、濃縮して、鮮黄色油としてビス−イソチオ尿素(1.031g、1.812mmol、98%)を得る。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ7.13(d,J=8.0Hz,4H),7.05(dd,J=8.4,6.8Hz,2H),4.20(m,2H),3.27(m,4H),2.97(七重項,J=6.9Hz,4H),2.44(br s,6H),1.55(s,4H),1.40−1.27(m,2H),1.22(d,J=6.9Hz,12H),1.18(d,J=6.9Hz,12H)。13C NMR(126MHz,CDCl3)δ153.06,144.37,139.53,123.10,123.06,43.03,30.11,28.14,24.04,23.53,23.38,13.59。ESI−MS:C33H53N4S2[M+H]+に対する計算値=569.3721;実測値569.3721。
アセトニトリル(30.0mL)中のビス−イソチオ尿素(1.5956g、2.805mmol、1.00当量)及びEt3N(1.192g、1.64mL,11.781mmol、4.20当量)の溶液に、23℃で、固体AgNO3(1.906g、11.220mmol、4.00当量)を全て一度に添加する。3時間撹拌した後、不均一な黄色混合物を、ヘキサン(100mL)で希釈し、5分間激しく撹拌し(1000rpm)、ヘキサンを用いて、Sigma Aldrich Co.,LLCから市販の珪藻土であるCELITEのパッドを通して吸引濾過し、〜5mLに濃縮した。混合物を、ヘキサン(20mL)で希釈し、〜5mLに濃縮した。このプロセスを、さらに2回繰り返し、次いで、ヘキサン混合物を、ヘキサンを用いてCELITEのパッド上で真空濾過し、真空内で濃縮して、透明な鮮黄色油としてビスカルボジイミド(1.212g、2.564mmol、91%)を得る。ビスカルボジイミドを、使用前に、PhMe(4×3mL)を用いて真空内で共沸乾燥させる。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ7.09(s,6H),3.40(d,J=6.8Hz,4H),3.38−3.30(m,4H),1.75−1.63(m,4H),1.61−1.47(m,2H),1.24(d,J=6.9Hz,21H)。13C NMR(126MHz,CDCl3)δ142.03,134.34,132.65,124.64,123.10,46.54,30.98,28.89,24.28,23.22。
窒素充填グローブボックス内で、27℃で、AlMe3(3.70mL、7.370mmol、8.00当量、ヘキサン中の非滴定2.0M)の激しく撹拌した(1000rpm)溶液に、10分間にわたってゆっくりと滴加する様式で、無水脱酸素化ヘキサン(12.0mL)中のビスカルボジイミド(435.5mg、0.9213mmol、1.00当量)の溶液を添加する。5分後、透明な鮮黄色溶液を、グローブボックスから除去し、窒素下で、水性リン酸緩衝液(20mL、pH=10、0.05M)で中和し、CH2Cl2(20mL)で希釈し、CELITEのパッドを通して真空濾過し、濾液を分液漏斗に注ぎ入れ、分割し、有機物を、水性リン酸緩衝液(2×20mL、pH=10、0.05M)で洗浄し、残留有機物を、CH2Cl2(2×20mL)を用いて水性物から逆抽出し、混合し、固体Na2SO4上で乾燥させ、デカントし、濃縮して、淡黄色固体としてビスアミジン(419.3mg、0.8306mmol、90%)を得る。生成物は、NMRによって異性体及び互変異性体の混合物として特定され、HRMSによって特定される。
窒素充填グローブボックス内の無水脱酸素化PhMe(1.0mL)中のHfCl4(65.0mg、0.2031mmol、1.00当量)の撹拌(300rpm)懸濁液に、MeMgBr(0.31mL、0.9140mmol、4.50当量、Et2O中の非滴定3.0M)を添加する。10秒後、PhMe(1.5mL)中のビスアミジン(102.5mg、0.2031mmol、1.00当量)の溶液を、滴加様式で迅速に添加する。2時間後、鮮黄色混合物を、0.45umのサブミクロンPTFEフィルターを通して濾過し、PhMe(3×1mL)ですすぎ、濃縮する。結果として得られた白色混合物を、ヘキサン(3mL)中に懸濁し、濃縮し、これを、さらに3回繰り返し、無水脱酸素化PhMe(3mL)中に懸濁し、0.45umのサブミクロンPTFEフィルターを通して濾過し、PhMe(3×1mL)ですすぎ、濃縮し、結果として得られた白色発泡体を、PhMe(1mL)に溶解し、次いで、無水脱酸素化ヘキサン(10mL)を、撹拌または振とうすることなくゆっくりと添加し、結果として得られた二相層を、冷凍庫(−35℃)中に入れる。20時間後、不均一な白色混合物を、0.20umのサブミクロンフィルターを通して濾過し、濃縮し、結果として得られた白色発泡体を、ヘキサン(1mL)に溶解し、無水Me4Si(10mL)を、振とうすることなくゆっくりと添加し、混合物を冷凍庫中に入れる。20時間後、不均一な白色混合物を、0.20umのサブミクロンフィルターを通して濾過し、濃縮して、白色固体(45.8mg、0.0642mmol、32%)としてビスアミジナート錯体(本発明のプロ触媒4)を得る。1H NMR(500MHz,ベンゼン−d6)δ7.11−7.07(m,6H),3.45(七重項,J=6.8Hz,4H),3.25−3.21(m,4H),1.53−1.49(m,2H),1.45(s,6H),1.39(m,6H),1.23(d,J=6.8Hz,12H),1.10(d,J=6.9Hz,12H),0.47(s,6H)。13C NMR(126MHz,ベンゼン−d6)δ180.12,144.05,141.58,125.44,123.29,55.10,46.71,29.64,27.90,24.69,24.20,13.51。
本発明のプロ触媒5の合成
窒素充填グローブボックス内でC6D6(1.13mL)中のビスアミジン(61.2mg、0.1212mmol、1.00当量)の溶液に、C6D6(0.37mL)中のZrBn4(55.3mg、0.1212mmol、1.00当量)の溶液を添加する。2時間撹拌した(300rpm)後に、透明な黄蜜柑色溶液は、不均一な橙色混合物に変化した。アリコートを除去し、NMRは、生成物への出発材料の完全交換を示した。不均一な混合物を、0.45μmのサブミクロンフィルターを通して濾過し、C6D6(3×1mL)ですすぎ、濃縮する。結果として得られた橙色混合物を、ヘキサン(1mL)中に懸濁し、次いで、Me4Si(10mL)を振とうすることなくゆっくりと添加し、橙色混合物を冷凍庫(−35℃)中に入れる。16時間後、混合物を0.20μmのサブミクロンフィルターを通して冷却濾過し、濃縮して、橙色固体としてビス−アミジナート錯体の本発明のプロ触媒5(41.8mg、0.0537mmol、44%)を得る。1H NMR(400MHz,ベンゼン−d6)δ7.19−6.99(m,15H),6.80−6.74(m,2H),6.74−6.69(m,4H),3.33(p,J=6.7Hz,4H),3.05(dd,J=6.7,4.4Hz,4H),2.58(s,4H),1.45(s,6H),1.33−1.18(m,6H),1.06(d,J=3.0Hz,12H),1.05(d,J=3.0Hz,12H)。13C NMR(101MHz,ベンゼン−d6)δ182.50,148.88,143.76,141.55,125.74,123.75,120.58,80.75,46.43,29.65,28.18,28.11,25.14,23.55,13.77。
本発明のプロ触媒6の合成
Et2O(65mL)中の2,6−ジメチルフェニルイソチオシアネート(2.000g、1.85mL、12.252mmol、2.00当量)の激しく撹拌した(1000rpm)溶液に、1分間にわたってゆっくりと滴加した様式で、カダベリン(0.626g、0.72mL,6.126mmol、1.00当量)を添加する。透明無色の溶液を、不均一な白色混合物を氷水浴中に1時間入れた際に、12時間激しく撹拌し、冷却吸引濾過し、濾過した白色固体を、冷却Et2O(3×20mL)で洗浄し、真空内で乾燥させて、白色粉末としてビスチオ尿素(2.331g、5.438mmol、89%)を得る。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.05(s,6H),3.49−3.20(m,4H),2.09(s,12H),1.45(s,4H),1.20(s,2H)。13C NMR(126MHz,アセトン−d6)δ181.31,137.25,137.22,128.31,44.28,23.82,17.40。HRMS(ESI)C23H32N4S2[M+H]+に対する計算値429.3;実測値429.3。
EtOH−CH2Cl2(100mL、1:1)中のビスチオ尿素(2.331g、5.438mmol、1.00当量)の溶液に、23℃でヨードメタン(3.087g、1.40mL、21.752mmol、4.00当量)を添加する。12時間撹拌した(500rpm)後、透明な淡黄色溶液を、NaHCO3(100mL)の飽和水性混合物で中和し、次いで、水性NaOH(15mL、1N)をゆっくりと添加し、不均一な二相白色混合物を、2分間激しく撹拌し(1000rpm)、分液漏斗に注ぎ入れ、分割し、有機物を、飽和水性NaHCO3(3×50mL)で洗浄し、残留有機物を、CH2Cl2(2×25mL)を用いて水層から抽出し、混合し、ブライン(1×50mL)で洗浄し、固体Na2SO4上で乾燥させ、デカントし、濃縮して、ビス(メチルイソチオ尿素)(2.483g、5.438mmol、100%)を得る。生成物は、NMRによって異性体/互変異性体の混合物として特定される。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ7.00(d,J=7.5Hz,4H),6.86(t,J=7.5Hz,2H),4.24(s,2H),3.31(s,4H),2.37(s,6H),2.10(s,12H),1.59(s,4H),1.36(s,2H)。13C NMR(126MHz,CDCl3)δ152.52,146.60,129.25,127.89,122.52,43.01,29.90,24.07,18.01,13.66。HRMS(ESI):C25H36N4S2[M+H]+に対する計算値457.3;実測値457.3。
光から保護された茶色瓶中の非無水CH2Cl2−アセトニトリル(110mL、1:1)中のビス(メチルイソチオ尿素)(2.493g、5.459mmol、1.00当量)及びEt3N(2.320g、3.20mL,22.928mmol、4.20当量)の撹拌(500rpm)溶液に、固体AgNO3(3.709g、21.836mmol、4.00当量)を全て一度に添加する。3.5時間後、不均一な琥珀色混合物を、ヘキサン(100mL)で希釈し、2分間激しく撹拌し(1000rpm)、CELITEのパッドを通して吸引濾過し、〜10mLまで濃縮し、ヘキサン(50mL)を添加し、〜10mLまで濃縮し、このプロセスを、さらに3回繰り返し、ヘキサン(50mL)を添加し、混合物を、CELITEのパッドを通して吸引濾過し、濃縮して、淡鮮黄色油としてビスカルボジイミド(1.575g、4.370mmol、80%)を得る。1H NMR(500MHz,CDCl3)δ7.01(dq,J=7.3,0.7Hz,4H),6.93(dd,J=8.2,6.8Hz,2H),3.40(t,J=6.8Hz,4H),2.34(br s,12H),1.74−1.66(m,4H),1.59−1.51(m,2H)。13C NMR(126MHz,CDCl3)δ136.80,133.75,132.19,128.12,124.11,46.67,30.72,24.27,18.93。HRMS(ESI):C23H28N4[M+H]+に対する計算値361.2314;実測値361.2299。
AlMe3(7.0mL、13.907mmol、8.00当量、ヘキサン中の非滴定2.0M)の激しく撹拌した(1000rpm)溶液に、20分間にわたってゆっくりと滴加した様式で、ヘキサン(18mL)中のビスカルボジイミド(626.7mg、1.738mmol、1.00当量)の溶液を添加する。完了添加した後の5分間撹拌した後に、現在透明な淡黄色溶液をグローブボックスから除去し、窒素のパージ流れ下で即座に置き、氷水浴中に入れ、次いで、ゆっくりと滴加した様式で、水性リン酸緩衝液(25mL、pH=10、0.05M)を用いて中和する。不均一な白色混合物を、水性リン酸緩衝液(75mL、pH=10、0.05M)及びCH2Cl2(50mL)で希釈し、CELITEのパッドを通して吸引濾過し、分液漏斗に注ぎ入れ、分割し、有機物を、水性リン酸緩衝液(2×25mL、pH=10、0.05M)で洗浄し、残留有機物を、CH2Cl2(2×25mL)を用いて水層から逆抽出し、混合し、ブライン(1×25mL)で洗浄し、固体Na2SO4上で乾燥させ、濃縮し、PhMe(4×5mL)を用いて真空内で共沸乾燥させて、白色固体としてビス(メチルアミジン)(613.3mg、1.562mmol、90%)を得る。生成物は、NMR、HRMS、及びLCMSによって異性体及び互変異性体の混合物として特定される。(注記:以下に列挙される化学シフトは、主要な異性体のためのものである。)1H NMR(500MHz,CDCl3)δ6.98(d,J=7.5Hz,4H),6.80(t,J=7.5Hz,2H),4.21(br s,2H),3.42(t,J=7.2Hz,4H),2.05(s,12H),1.70(h,J=7.7Hz,4H),1.55(s,6H),1.51(t,J=7.7Hz,2H)。13C NMR(126MHz,CDCl3)δ148.78,128.82,127.62,121.57,41.28,29.35,24.62,18.28,17.55。LCMS:C25H36N4[M+H]+に対する計算値393.3;実測値393.4。HRMS(ESI):C25H36N4[M+H]+に対する計算値393.2974;実測値393.3047。
窒素充填グローブボックス内で、C6D6(3.0mL)中のビス(メチルアミジン)(150.0mg、0.3821mmol、1.00当量)の撹拌する(500rpm)溶液に、溶液が濃茶色/黒色混合物に即座に変化するゆっくりと滴加した様式で、C6D6(1.0mL)中のHfBn4(207.5mg、0.3821mmol、1.00当量)の溶液を添加する。2時間後、アリコートを除去し、NMRは、出発アミジンの完全消費を示した。不均一な混合物を、0.45μmのサブミクロンフィルターを通して濾過し、無水脱酸素化PhMe及びヘキサン(3×3mL、1:1)ですすぎ、濃縮し、PhMe(1mL)に溶解し、ヘキサン(6mL)を鮮黄色溶液の上部にゆっくりと積層する。現在、不均一な淡黄色の二相混合物を、冷凍庫(−35℃)中に24時間入れ、次いで、0.45μmのサブミクロンフィルターを通して冷却濾過し、濃縮して、淡黄色発泡体としてアミジナート錯体(本発明のプロ触媒6)(52.7mg、0.0700mmol、18%)を得る。1H NMR(500MHz,ベンゼン−d6)δ7.16−7.10(m,4H),7.07−7.02(m,4H),7.00−6.85(m,7H),6.77(tdd,J=6.2,2.2,1.2Hz,3H),6.65−6.61(m,3H),3.01(dd,J=6.9,4.2Hz,4H),2.26(s,4H),2.08(s,12H),1.28(s,6H),1.22−1.10(m,6H)。13C NMR(126MHz,ベンゼン−d6)δ180.95,148.72,144.31,142.95,133.79,128.36,127.23,126.66,124.76,122.74,120.42,82.68,82.16,46.46,29.08,19.42,18.76,12.78。
本発明のプロ触媒7の合成
窒素充填グローブボックス内でC6D6(3.0mL)中のビス(メチルアミジン)(150.0mg、0.3821mmol、1.00当量)の撹拌する(500rpm)溶液に、ゆっくりと滴加した様式で、C6D6(1.0mL)中のZrBn4(174.1mg、0.3821mmol、1.00当量)の溶液を添加する。2時間後、アリコートを除去し、NMRは、出発アミジンの完全消費を示した。不均一な混合物は、0.45umのサブミクロンフィルターを通して濾過され、無水脱酸素化PhMe及びヘキサン(3×3mL、1:1)ですすぎ、濃縮し、PhMe(1mL)に溶解し、ヘキサン(6mL)を、鮮黄色−橙色溶液の上部にゆっくりと積層する。現在、不均一な淡黄色−橙色の二相混合物を、冷凍庫(−35℃)中に24時間入れ、次いで、0.45μmのサブミクロンフィルターを通して冷却濾過し、濃縮して、淡黄色−橙色発泡体としてアミジナート錯体(本発明のプロ触媒7)(63.8mg、0.0961mmol、25%)を得た。1H NMR(500MHz,ベンゼン−d6)δ7.15−7.06(m,3H),7.04−6.87(m,12H),6.83−6.77(m,2H),6.71−6.66(m,1H),6.66−6.61(m,3H),2.92(m,4H),2.61(s,4H),2.08(s,12H),1.30(s,6H),1.20(m,6H)。13C NMR(126MHz,ベンゼン−d6)δ181.25,147.71,144.85,133.45,129.58,128.41,126.13,124.48,120.47,78.29,46.60,29.03,23.16,19.40,12.42。
本発明のプロ触媒8の合成。
100mL丸底フラスコに、2,6−ジブロモピリジン(5.00g、21.11mmol)、K3PO4(5.38g、25.33mmol)、トリエチレングリコールジメチルエーテル(50mL)、及びカダベリン(0.99mL、8.44mmol)を添加する。反応物を、150℃まで3日間加熱し、生成物は、LC−MSによって決定されるように、ゆっくりと形成される。3日後、溶媒を蒸留し(150℃/200mトール)、黄色油を、アセトニトリル/水を用いて逆相カラムクロマトグラフィーによって精製する。収率:75%。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.28−7.16(m,2H),6.67(ddd,J=7.4,1.1,0.6Hz,2H),6.24(d,J=8.2Hz,2H),4.71(s,2H),3.20(t,J=6.6Hz,4H),1.60(h,J=6.7Hz,4H),1.50−1.38(m,2H)。13C NMR(101MHz,CDCl3)δ158.88,140.22,139.48,115.56,104.18,41.96,28.98,24.23。
N1,N5−ビス(6−ブロモピリジン−2−イル)ペンタン−1,5−ジアミン(0.485g、1.17mmol)、メシチルボロン酸(0.576g、3.51mmol)、K3PO4(0.746g、3.51mmol)、トルエン(8mL)、及びPd−ピペリジル触媒(0.043g、0.06mmol)を40mLバイアルに添加し、窒素パージ下、100℃で15時間加熱する。反応物を室温まで冷却し、水(10mL)を溶液に添加し、生成物をEtOAcで抽出する。有機層を収集し、乾燥させ、粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製する。収率:11%。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.48(t,J=7.8Hz,2H),6.92(d,J=15.9Hz,6H),6.49(d,J=7.2Hz,2H),6.30(d,J=8.3Hz,2H),4.65(s,2H),3.23(q,J=6.6Hz,4H),2.33(s,3H),2.30(s,6H),2.08(s,12H),1.87(s,6H),1.66(p,J=7.2Hz,4H),1.58−1.43(m,2H)。13C NMR(101MHz,CDCl3)δ158.76,158.43,138.23,137.71,136.89,135.97,135.58,135.47,128.16,113.56,103.20,42.38,29.38,24.53,21.10,21.06,20.08,19.79。
本発明のプロ触媒8を、[4,2]ピリジン−アミジン配位子のメタル化のための一般的手順によって調製する。収率:40%。1H NMR(400MHz,ベンゼン−d6)δ7.00−6.92(m,2H),6.66(s,4H),5.91(dd,J=7.3,0.9Hz,2H),5.72(d,J=8.5Hz,2H),3.29−3.09(m,4H),2.05(s,6H),1.97(s,12H),1.64(p,J=6.1Hz,2H),1.37(q,J=10.6,9.1Hz,4H),0.08(d,J=1.0Hz,6H)。13C NMR(101MHz,C6D6)δ169.56,156.37,141.31,137.01,135.99,135.40,127.88,110.22,101.05,57.29,46.27,26.97,23.18,20.73,19.45。
本発明のプロ触媒9の合成
250mLフラスコを、テトラクロロピリジン(4.60g、21.2mmol)、Ni(AcAc)2(0.163g、0.64mmol)、及びN,N−ビス−(2,6−ジスイソプロピルフェニル)イミダゾリウムクロリド(0.270g、0.64mmol)を充填する。フラスコを、窒素でパージし、無水THF(100mL)を添加する。メシチル−Grignard(21.6mL、21.6mmol)の1M THF溶液を、室温で滴加する。反応物を15時間撹拌し、全ての揮発性物質を回転蒸発によって除去する。酢酸エチル及び1N HClを添加し、有機層を抽出する。全ての揮発性物質を除去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(90:10のヘキサン:EtOAc)によって精製する。収量4.51g、71%。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.05−7.77(s,1H),6.93(s,2H),2.32(s,3H),1.99(s,6H)。13C NMR(101MHz,CDCl3)δ156.37,146.77,138.99,138.71,135.52,132.96,130.72,129.16,128.35,21.19,19.53。
40mLバイアルに、2,3,5−トリクロロ−6−メシシルピリジン(0.440g、1.46mmol)、Cs2CO3(0.954g、2.93mmol)、CuI(0.558g、2.93mmol)、及びカダベリン(0.075g、0..73mmol)を充填し、次いで、窒素でパージする。無水DMAを脱気し、次いで、12mLをバイアルに添加し、反応混合物を150℃で3日間加熱する。DMAを、真空下で蒸留し、NH4OH及びCH2Cl2を添加し、有機層を収集する。全ての揮発性物質を除去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物(90:10のヘキサン:EtOAc)を得る。収量0.280g、61%。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.54(s,2H),6.93(s,4H),4.94(t,J=5.5Hz,2H),3.40(q,J=6.5Hz,4H),2.34(s,6H),2.03(s,12H),1.59(dt,J=14.7,6.9Hz,4H),1.47−1.35(m,2H)。13C NMR(101MHz,CDCl3)δ153.58,152.37,137.62,136.16,135.65,135.36,128.07,117.64,113.59,41.40,29.45,24.24,21.22,19.50。
本発明のプロ触媒9を、[4,2]ピリジン−アミジン配位子のメタル化のための一般的手順によって調製する。収率:53%。1H NMR(400MHz,ベンゼン−d6)δ7.03(d,J=0.5Hz,2H),6.61(s,4H),3.78−3.62(m,4H),1.99(s,6H),1.92(s,12H),1.69−1.55(m,2H),1.52−1.40(m,4H),0.29(s,6H)。13C NMR(101MHz,C6D6)δ163.98,152.79,143.28,138.18,135.50,132.07,128.14,114.50,111.16,55.45,46.81,30.75,21.65,20.72,19.08。
本発明のプロ触媒10の合成
本発明のプロ触媒10を、[4,2]ピリジン−アミジン配位子のメタル化のための一般的手順によって調製する。収率:54%。1H NMR(400MHz,ベンゼン−d6)δ7.04−7.00(m,2H),6.62(s,4H),3.87−3.71(m,4H),1.99(s,6H),1.91(s,12H),1.66−1.58(m,2H),1.45(q,J=10.9,8.6Hz,4H),0.02(s,6H)。13C NMR(101MHz,C6D6)δ163.28,153.01,143.68,138.67,135.95,132.30,128.53,115.21,112.79,62.24,46.53,31.13,21.80,21.10,19.48。
本発明のプロ触媒11の合成
Kempe,R.Eur.J.Inorg.Chem.2004,3297において報告される手順に従って、250mL丸底フラスコに、削状マグネシウム(0.330g、13.6mmol)及び無水THF(30mL)を充填する。2,4,6−トリイソプロピル−ブロモベンゼン(3.50g、12.4mmol)及び少量のI2の結晶を添加し、結果として得られた懸濁液を0℃で撹拌する。2時間後、冷却した反応混合物を、50℃で12時間撹拌する。反応混合物をグローブボックス内で濾過し、濾液を次の工程で直接使用する。
2,6−ジブロモピリジン(2.78g、11.7mmol)、ジオキサン(35mL)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.069g、0.25mmol)、及び[NiBr2(DME)](0.038g、0.12mmol)を、グローブボックス内の110mL瓶中に一緒に添加し、次いで、2,4,6−トリイソプロピル−Grignardを撹拌した懸濁液に添加して、ベージュ色の沈殿物を得る。反応混合物を、50℃まで加温し、72時間撹拌する。瓶を、グローブボックスから取り出し、水及びCHCl3を添加し、結果として得られた懸濁液を分液漏斗に移す。有機層を収集し、水相をCHCl3で洗浄し、抽出する。合わせた有機相を、塩化ナトリウム溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥させる。溶媒を除去して、白色固体を得、これをヘプタンで洗浄して、純粋な生成物を得る。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.57(t,J=7.7Hz,1H),7.49−7.40(m,1H),7.23(d,1H),7.04(s,2H),2.90(七重項,J=6.8Hz,1H),2.46(七重項,J=6.8Hz,2H),1.25(d,6H),1.11(dd,J=17.9,6.8Hz,12H)。13C NMR(101MHz,CDCl3)δ161.32,149.27,146.12,141.46,137.85,134.88,125.87,123.92,120.74,34.44,31.86,30.40,29.00,24.14,24.04,23.83,22.67,14.07。
グローブボックス内で、40mLバイアルに、2−ブロモ−6−(2,4,6−トリイソプロピルフェニル)ピリジン(1.60g、4.45mmol)、カダベリン(0.227g、2.23mmol)、KHMDS(1.78g、8.90mmol)、及びジオキサン(16mL)を充填する。反応物を、90℃まで15時間加熱し、グローブボックスから取り出し、水でゆっくりと反応停止処理する。有機層を抽出し、全ての揮発性物質を除去する。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(90:10のヘキサン:EtOAc)によって精製する。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.51−7.42(m,2H),7.06(s,4H),6.57(d,J=7.2Hz,2H),6.31(d,J=8.3Hz,2H),4.70(t,J=5.6Hz,2H),3.22(q,J=6.7Hz,4H),2.94(七重項,J=6.8Hz,2H),2.68(h,J=6.8Hz,4H),1.67(dt,J=14.7,7.3Hz,4H),1.58−1.45(m,2H),1.30(dd,J=7.0,3.4Hz,12H),1.17(d,J=6.8Hz,12H),1.13(d,J=6.9Hz,12H)。13C NMR(101MHz,CDCl3)δ158.51,158.43,148.17,146.06,137.08,136.91,120.60,114.14,103.16,42.30,34.42,31.60,30.19,29.38,24.51,24.14,24.06,22.66。
本発明のプロ触媒11を、[4,2]ピリジン−アミジン配位子のメタル化のための一般的手順によって調製する。収率:55%。1H NMR(400MHz,ベンゼン−d6)δ7.07(s,4H),6.94(dd,J=8.5,7.3Hz,2H),6.13(d,J=7.3Hz,2H),5.75(d,J=8.6Hz,2H),3.05(s,4H),2.88(p,J=6.7Hz,4H),2.78(dt,J=13.8,6.8Hz,2H),1.54(m,6H),1.21(d,J=6.9Hz,12H),1.17(d,J=6.8Hz,12H),1.09(d,J=6.7Hz,12H),0.25(s,6H)。13C NMR(101MHz,C6D6)δ169.39,156.13,148.76,146.24,140.19,134.61,120.29,112.74,100.59,51.67,47.94,34.40,30.44,26.21,26.17,23.95,22.94。
本発明のプロ触媒12の合成
本発明のプロ触媒12を、[4,2]ピリジン−アミジン配位子のメタル化のための一般的手順によって調製する。収率:52%。1H NMR(400MHz,ベンゼン−d6)δ7.08(s,4H),6.91(dd,J=8.6,7.3Hz,2H),6.11(d,J=7.2Hz,2H),5.70(d,J=8.6Hz,2H),3.23−3.15(m,4H),2.86(dq,J=13.9,7.0Hz,4H),2.81−2.71(m,2H),1.58(m,2H),1.48−1.35(m,4H),1.19(dd,J=11.2,6.8Hz,24H),1.10(d,J=6.7Hz,12H),0.06(s,6H)。13C NMR(101MHz,C6D6)δ168.48,155.99,148.79,146.26,140.14,134.50,120.33,112.75,101.10,59.90,46.69,34.36,30.42,26.13,26.04,23.91,22.95。
本発明のプロ触媒13の合成
グローブボックス内で、2−ブロモ−6−メシシチルピリジン(0.3564g、1.290mmol)、2,2’−アミノビフェニル(0.1179g、0.6452mmol)、Pd2dba3(2モル%)、CyPF−t−Bu(Josiphos、4モル%)、及びNaO−t−Bu(0.2507g、2.611mmol)を、20mLバイアルに秤量添加した。ジオキサン(10mL)を添加し、反応混合物を、90℃まで2日間加熱した。
この時間後、反応物を室温まで冷却し、ジクロロメタン(10mL)にわたって注いだ。次いで、有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液(2×10mL)で抽出した。次いで、有機抽出物を分離し、MgSO4上で乾燥させた。懸濁液を濾過し、溶媒を真空内で除去して、茶色固体を得た。混合物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(4:1のヘキサン:酢酸エチル)によって精製して、綿毛状の黄色固体(0.2006g、55%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.79(d,J=8.2Hz,2H),7.35(dt,J=15.3,7.5Hz,4H),7.27−7.20(m,2H),7.07(t,J=7.5Hz,2H),6.80(d,J=8.4Hz,2H),6.54(d,J=7.3Hz,2H),6.41(s,2H),2.31(s,6H),2.00(s,12H)。13C NMR(101MHz,CDCl3)δ158.65,155.15,138.76,137.67,137.15,135.53,131.56,129.05,128.94,128.09,122.53,119.18,115.59,106.06,20.95,19.96。
グローブボックス内で、HfCl4(0.0379g、0.1183mmol)を、20mLバイアルに秤量添加し、2mLのトルエン中に懸濁した。次いで、懸濁液を冷凍庫中で−35℃まで30分間冷却した。別々に、[4,2]ビフェニルピリジンアミン配位子(0.0661g、0.1150g)を、20mLバイアルに秤量添加し、4mLのトルエンに溶解した。次いで、この溶液を冷凍庫中で−35℃まで30分間冷却した。MeMgBr(3M、0.32mL、0.5325mmol)を、HfCl4の懸濁液に添加し、混合物を2分間撹拌した。この時間後、配位子の冷却された溶液を添加し、反応物を室温まで加温し、3時間撹拌した。次いで、トルエンを真空内で除去し、残りの固体を10mLのジクロロメタン中に懸濁した。茶色懸濁液を濾過し、黄色溶液を得た。ジクロロメタンを真空内で除去して、黄色固体(0.060g、55%)を得た。1H NMR(400MHz,C6D6)δ7.41(dd,J=7.7,1.6Hz,2H),7.31(dd,J=8.0,1.2Hz,2H),6.92(td,J=7.5,1.3Hz,2H),6.85−6.72(m,4H),6.65(d,J=8.2Hz,4H),6.32−6.23(m,2H),5.97(dd,J=7.4,0.9Hz,2H),2.09(d,J=5.9Hz,16H),1.78(s,6H),−0.03(s,6H)。13C NMR(126MHz,C6D6)δ166.29,156.61,145.10,141.18,137.18,135.91,135.75,135.48,132.93,123.50,121.97,119.96,113.49,104.51,58.27,20.67,19.99。
重合例
バッチ反応器における重合手順
バッチ反応器における重合は、2L PARRバッチ反応器において行われた。反応器は、電気加熱マントルにより加熱し、冷却水を含む内部蛇行冷却コイルにより冷却する。反応器及び加熱/冷却システムの両方を、CAMILE TG処理コンピュータによって制御及び監視する。反応器の底部に放出弁を取り付け、そこから触媒失活溶液(典型的には5mLのIRGAFOS/IRGANOX/トルエン混合物)で予め充填されたステンレススチールの放出ポットに反応器の内容物を空ける。放出ポットを、30ガロンのブロータンクに通気し、ポット及びタンクの両方を窒素でパージする。重合または触媒の補給に使用するための全ての溶媒を溶媒精製カラムに流し、重合に影響を与え得るあらゆる不純物を除去する。1−オクテン及びISOPAR−Eを2つのカラムに通過させた:第1のカラムはA2アルミナを含み、第2のカラムはQ5を含んでいた。(ISOPAR Eは、典型的には、1ppm未満のベンゼン及び1ppm未満の硫黄を含有するイソパラフィン液であり、ExxonMobil Chemical Companyから市販されている。)エチレンを2つのカラムに通過させた:第1のカラムはA204アルミナ及び
分子篩を含み、第2のカラムはQ5反応物を含んでいた。移動に使用したN2は、A204アルミナ、
分子篩、及びQ5を含む単一カラムに通過させた。
所望の反応器投入量に応じて、ISOPAR−E溶媒及び/または1−オクテンを含み得るショットタンクから最初に反応器への投入を行う。ショットタンクが取り付けられたラボスケールを使用して、ショットタンクを投入量設定点まで充填する。供給液を加えた後、反応器を重合温度設定点まで加熱する。エチレンが使用される場合、反応圧力設定点を維持するように反応温度で反応器に加えられる。エチレンの添加量は、マイクロモーション流量計により監視する。
触媒及び活性化剤を適量の精製トルエンと混合して所望のモル濃度の溶液を得た。触媒及び活性化剤は、不活性グローブボックス内で取り扱い、シリンジに吸引し、圧力により触媒ショットタンク内に移した。これを、各5mLのトルエンで3回すすいだ。触媒添加の直後に実行タイマーを開始する。エチレンが使用された場合、反応器において反応圧力設定点を維持するようにCAMILEによって加えられた。これらの重合を10分間実施し、次いで撹拌器を停止し、下方の放出弁を開放して反応器の内容物を放出ポットに空けた。放出ポットの内容物をラボフード内に配置されたトレーの中に注ぎ入れ、そこで一晩溶媒を蒸発させる。次いで、残りのポリマーを含むトレーを真空オーブンに移し、真空下で最高140℃まで加熱し、残りの溶媒を全て除去する。トレーが周囲温度まで冷却した後、ポリマーの収量/効率を検討してポリマー試験に供する。
ポリマーの例8〜21は、以下の条件を用いてバッチ反応器プロセスに従って調製した:120℃:280psigのエチレン、300gの1−オクテン、609gのISOPAR E、10umolのMMAO−3A、触媒に対して1.2当量のビス(水素化タローアルキル)メチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート。150℃での条件:331psigのエチレン、300gの1−オクテン、546gのISOPAR E、10umolのMMAO−3A、触媒に対して1.2当量のビス(水素化タローアルキル)メチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート。全ての反応は10分間実施した。全ての重合は、活性化剤としてビス(水素化タローアルキル)メチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート及び捕捉剤としてMMAOを用いて行われた。ポリマーの例8〜21におけるデータを表2に報告する。
PPRスクリーニング実験のための一般的手順
ポリオレフィン触媒作用スクリーニングは、Freeslate(旧Symyx)ハイスループット並列重合反応器(PPR)システムにおいて行われた。PPRシステムは、不活性雰囲気グローブボックス内で一連の48個の個々のセル(6×8マトリックス)反応器からなった。各セルは、約5mLの内部作業液体体積を有し、はめ込みガラスを装備した。各セルは、圧力のための独立した制御を有し、800rpmで連続的に撹拌した。特に断りのない限り、触媒、配位子、及び金属前駆体溶液を、トルエン中で調製した。全ての液体(すなわち、1−オクテン、連鎖シャトリング剤溶液、及び触媒溶液)を、ロボットシリンジを介して添加した。ガス性試薬(すなわち、エチレン)を、ガス注入ポートを介して添加した。各実行前に、反応器を、80℃まで加熱し、エチレンでパージし、放出した。
ISOPAR−Eの一部を添加し、反応器を実行温度まで加熱し、次いで、エチレンで適切なpsigまで圧縮した。次いで、試薬のトルエン溶液を以下の順序で添加した:500nmolの捕捉剤MMAO−3Aを含む1−オクテン、連鎖シャトリング剤、活性化剤(ビス(水素化タローアルキル)メチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン等)、次いで触媒。
各液体添加剤を、少量のISOPAR−Eで追跡し、そのため、最終添加後に、5mLの全反応体積に達した。触媒の添加時に、PPRソフトウェアは各セルの圧力を監視し始めた。所望の圧力(約2〜6psi内の150psig)を、1psiを差し引いた設定点でバルブを開き、圧力が2psiより高く達したときに、それを閉じることによって、エチレンガスの補助添加によって維持した。圧力の全ての低下は、実行期間、または取り込みもしくは変換が要求された値を達した時点のどちらかに達するまで、エチレンの「取り込み」または「変換」として累積的に記録された。次いで、各反応を、反応圧よりも高い40〜50psiで4分間アルゴン中の10%一酸化炭素の添加によって反応停止した。より短い「クエンチ時間」は、より活性な触媒を示す。任意の所与のセルにおける過剰なポリマーの形成を防止するために、反応物を、所定の取り込みレベル(120℃の実行のための50psig)に達すると反応停止処理した。全ての反応器を反応停止処理した後、それらを70℃まで冷却した。次いで、それらを放出し、窒素で5分間パージして、一酸化炭素を除去し、チューブを取り外した。次いで、ポリマー試料を、70℃で12時間遠心分離蒸発器内で乾燥させ、ポリマー収量を決定するために量り、IR(1−オクテンの組み込み)及びGPC(分子量)分析に対して提出した。ポリマーの例1〜7は、以下の条件を用いてPPRスクリーニングプロセスに従って調製した:120℃、150psig、838μLの1−オクテン、500nmolのMMAO−3A、100nmolの触媒、150nmolのビス(水素化タローアルキル)メチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、5mLの全液体体積。全ての重合は、活性化剤としてビス(水素化タローアルキル)メチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート及び捕捉剤としてMMAOを用いて行われた。ポリマーの例1〜7におけるデータを表2に報告する。
試験方法
試験方法は以下を含む:
(i)触媒効率(効率)
(ii)触媒効率は、調製したポリオレフィンコポリマーのグラム数を、用いられる成分(a)の金属M(すなわち、少なくとも1つの式(I)の金属−配位子錯体の金属M)の総グラム数で除すことによって算出される)(すなわち、触媒効率=調製されるポリオレフィンコポリマー(g)/用いられる式(I)の金属−配位子錯体(複数可)の金属M(g))。
SymRAD HT−GPC分析
分子量データは、ハイブリッドSymyx/Dowが共同で構築したRobot−Assisted Dilution High−Temperature Gel Permeation Chromatographer(Sym−RAD−GPC)で分析することにより決定した。300ppmのブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)により安定化した濃度10mg/mLの1,2,4−トリクロロベンゼン(TCB)中160℃で120分間加熱することにより、ポリマー試料を溶解した。次いで、250μLのアリコートの試料を注入する直前に各試料を1mg/mLに希釈した。GPCには、160℃で2.0mL/分の流速のPolymer Labs PLgel 10μm MIXED−Bカラム(300×10mm)を2つ装備した。試料の検出は、PolyChar IR4検出器を濃縮モードで使用して行われた。狭いポリスチレン(PS)標準の従来の較正を利用し、この温度でのTCB中のPS及びPEの既知のMark−Houwink係数を用いて見かけの単位をホモ−ポリエチレン(PE)に対して調整した。
示差走査熱量測定(DSC)分析
溶融温度(Tm)、ガラス転移温度(Tg)、結晶化温度(Tc)、及び融解熱は、加熱−冷却−加熱の温度プロファイルを用いて示差走査熱量測定(DSC Q2000,TA Instruments,Inc.)によって測定することができる。3〜6mgのポリマーのオープンパンDSC試料を、最初に室温から10℃/分の設定点まで加熱する。TA Universal AnalysisソフトウェアまたはTA Instruments TRIOSソフトウェアを使用して、微量を個別に分析する。
1−オクテン取り込み量のIR分析
希釈したGPC溶液をIRによる堆積に使用したため、HT−GPC分析がIR分析に先行した。56ウェルのHTシリコンウエハを試料の堆積及び1−オクテン取り込み量の分析に用いた。試料を160℃まで210分間加熱し、次いで、Tecan MiniPrep 75堆積ステーションを使用して加熱しながら堆積させた。窒素パージ下、160℃でウエハの堆積したウェルから1,2,4−トリクロロベンゼンを蒸発させ、NEXUS 670 FT−IRを使用してHTシリコンウエハに対する1−オクテン分析を行った。オクテン取り込み量は、CH3対CH2の伸縮振動数の積分に基づいて決定される。この測定は、NMR分析によって1−オクテン含有量が確認されたエチレン1−オクテンコポリマー標準を用いて較正される。
本発明のプロ触媒3及び比較例プロ触媒2の連鎖移動能を決定した。潜在的な連鎖シャトリング剤に対する連鎖移動は、触媒が連鎖シャトリング重合プロセスに関与するために必要である。触媒の連鎖シャトリング能は、連鎖移動を示す分子量の低下を観察するように連鎖移動剤(CTA)のレベルを変化させる試みを行うことによって最初に評価される。良好な連鎖シャトリング潜在性を有する触媒によって生成されるポリマーの分子量は、機能の劣るシャトリング触媒によって生成されるポリマーの分子量よりも、CTAの添加の影響をさらに受けやすい。Mayoの式(式1)は、連鎖移動剤がどのように連鎖移動剤が存在しない元の数平均連鎖長
から数平均連鎖長
を減少させるかを説明する。式2は、連鎖移動定数Caを、連鎖移動速度定数と生長速度定数との比として定義する。連鎖生長反応の大半がコモノマーの取り込みではなく、エチレンの挿入によって起こると仮定することにより、式3は、予想される重合のMnを説明する。Mnoは、連鎖シャトリング剤の非存在下における触媒の元の分子量であり、Mnは、連鎖移動剤を用いて観察される分子量である(Mn=連鎖シャトリング剤なしのMno)。式3は、コモノマーの取り込みからの連鎖成長の寄与を無視するため、取り込み機能の劣る触媒にのみ適用可能である。
プロ触媒3の連鎖移動速度を決定するために、0、50、及び200当量(触媒投入量と比較して)のZnEt2を用いてPPR(並列圧力反応器)試みを行い、全ての反応物が、活性化剤として1.5当量のビス(水素化タローアルキル)メチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートを用いた。PPR試みを、120℃で、150psiのエチレン、838μLの1−オクテン、及び5mLの全液体注入体積で行って、0.39Mのエチレン液相濃度を得た。特定の触媒を用いた全ての実験において適合データと実験分子量データとの間の二乗偏差を最小限に抑えるために、各実験のMnは、Microsoft Excel Solverを使用して適合させたCa及びMn0の値を用いて、式3を使用して算出した。プロ触媒3及び比較例プロ触媒2に対するMn対[CTA]のプロットを、図2及び3を示し、Caに対する最良適合値から[CSA]におけるMnの予想される依存性を示す線を示す。プロ触媒3対比較例プロ触媒2に対するより高い連鎖移動定数は、プロ触媒3が比較例プロ触媒2よりも良好な連鎖シャトリング剤であり得ることを示す。CSA濃度が増加する場合に、ポリマー多分散性(PDIまたはMw/MnまたはMWD)の減少は、プロ触媒3が、不可逆的連鎖移動と比較して、ジアルキル亜鉛種(すなわち、連鎖シャトリング)を用いて可逆的連鎖移動を行い得ることを示す。これらの実験は、連鎖移動性能を評価するために行われた。
表3は、以下の条件を使用するハイスループット反応器(PPR)内の連鎖移動剤として様々なレベルのジエチル亜鉛(DEZ)を有する重合結果を提供する:120℃、150psig、838μLの1−オクテン、500nmolのMMAO−3A、5mLの全液体体積。
表4は、以下の条件を使用するバッチ反応器中の連鎖移動剤として様々なレベルのジエチル亜鉛(DEZ)を有する重合結果を提供する:150℃:12gのエチレン、57gの1−オクテン、528gのISOPAR−E、触媒に対して1.2当量のビス(水素化タローアルキル)メチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート活性化剤、10μmolのMMAO−3A。120℃での条件:11gのエチレン、56gの1−オクテン、555gのISOPAR−E、触媒に対して1.2当量のビス(水素化タローアルキル)メチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート活性化剤、10μmolのMMAO−3A。
表5は、Mayoの式を使用して連鎖移動定数(Ca)値に最良適合を提供する。
本発明は、その精神及び本質的な属性から逸脱することなく、他の形態で具現化することができ、従って、本発明の精神を示すものとして、前述の明細書ではなく、添付の特許請求の範囲を参照するべきである。