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JP6922126B2 - 車両用空調装置の排水構造 - Google Patents
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JP6922126B2 - 車両用空調装置の排水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、カーテンシールドエアバッグを備える車両における、天井部に配置された空調装置の排水構造に関する。
特許文献1には、車両上方部材(ルーフサイドレール)に取り付けられたカーテンシールドエアバッグを備える車両において、天井部に配置された空調装置(エアコン)の排水構造の構成が開示されている。当該排水構造では、空調装置のドレインポートに接続された天井排水管(ドレイン配管)が車幅方向に沿って配置されている。ドレインポートとは反対側に位置する天井排水管の端部は、車両部材(センタピラー)に取り付けられたソケット部に挿入されている。天井排水管は、車両上下方向において車両内装(ルーフヘッドライニング)とカーテンシールドエアバッグとの間を通過している。車両衝突の際、カーテンシールドエアバッグが車両下方に向けて車両内装を押し開きながら展開すると、カーテンシールドエアバッグは天井排水管に接触する。このとき、ソケット部に挿入された天井排水管の端部はソケット部から抜け落ちるため、当該排水構造によれば、カーテンシールドエアバッグが支障なく展開することができる。
ところが、特許文献1に開示されている排水構造によれば、カーテンシールドエアバッグが展開するとき、ソケット部に挿入された天井排水管の端部が、カーテンシールドエアバッグとソケット部との間に挟み込まれた状態が起きることがある。たとえば熱帯地方のような高温多湿の環境においてこのような状態が起きると、天井排水管の端部が切断され、切断された端部が乗員に衝突するといった被害が懸念される。
特開2017−47737号公報
本発明は、上記事情に鑑み、カーテンシールドエアバッグの展開に伴い、切断された空調装置の天井排水管の端部が車内に飛散することを防止可能な車両用空調装置の排水構造を提供することをその課題とする。
本発明によれば、車両上方部材に固定されたブラケットに取り付けられるとともに、車両衝突の際、前記車両上方部材よりも車内側に配置されたルーフヘッドライニングを押し開きながら車両下方へ展開するカーテンシールドエアバッグと、前記ルーフヘッドライニングよりも車両上方に配置され、かつ排水ポートを有する空調装置と、前記排水ポートよりも車両下方に位置する流入部を有し、かつ前記ブラケットに支持されたソケットと、前記排水ポートに接続される一端、および前記流入部に接続される他端、を有し、車両上下方向において前記ルーフヘッドライニングと前記カーテンシールドエアバッグとの間を通過する天井排水管と、前記天井排水管の前記他端に固定され、かつ前記ソケットに係合することにより前記他端を前記流入部に接続させる接続部材と、を備え、前記天井排水管には、前記カーテンシールドエアバッグが前記天井排水管に接触すると切断され得る易切断部が前記接続部材の近傍に設けられていることを特徴とする車両用空調装置の排水構造が提供される。
本発明にかかる車両用空調装置の排水構造を構成する天井排水管には、カーテンシールドエアバッグが天井排水管に接触すると切断され得る易切断部が接続部材の近傍に設けられている。接続部材は、天井排水管の他端に固定され、かつソケットに係合することにより他端をソケットの流入部に接続させる。車両衝突によりカーテンシールドエアバッグが展開するとき、カーテンシールドエアバッグは天井排水管に接触する。このとき、天井排水管は易切断部で切断され、天井排水管の他端は接続部材に取り残されたままとなる。したがって、本発明にかかる車両用空調装置の排水構造によれば、カーテンシールドエアバッグの展開に伴い、切断された天井排水管の端部が車内に飛散することを防止可能となる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面に基づき以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明にかかる車両用空調装置の排水構造を適用した車両の一例の概要側面図である。 図1に示す排水構造を適用した車両の一例の平面図(ルーフパネルおよびルーフサイドレールを透過)である。 図1のIII−III線に沿う断面図である。 図1のIV−IV線に沿う断面図である。 図1に示す排水構造を構成する空調装置の概要平面図である。 図1に示す排水構造を構成する天井排水管および接続部材の斜視図である。 図1に示す排水構造を構成するソケットの斜視図である。 図1に示す排水構造において、ソケットに天井排水管を接続したときの状態図である。 図3の部分拡大図(天井排水管の他端付近)である。 図1に示す排水構造の部分拡大平面図(天井排水管の他端付近)である。 図1に示す排水構造の変形例にかかる部分拡大平面図(天井排水管の他端付近)である。
本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)について、添付図面に基づいて説明する。
図1〜図11に基づき、本発明の一実施形態にかかる車両用空調装置の排水構造(以下「排水構造A」という。)について説明する。排水構造Aは、空調装置31、天井排水管34、ソケット36、接続部材37、カーテンシールドエアバッグ40およびブラケット50によって構成される。これらの図のうち、図1は、車両の左側方から視た図である。図2は、理解の便宜上、ルーフパネル11およびルーフサイドレール12(ともに詳細は後述)を透過している。
ここで、説明の便宜上、これらの図において示されるuprを車両上方向、dwを車両下方向、frを車両前方向、rrを車両後方向、rhを車両右方向、lhを車両左方向とする。また、天井排水管34の長さ方向を「長さ方向x」と、天井排水管34の径方向を「径方向r」と呼ぶ。なお、以下の説明で、特記なく上下を用いる場合は、車両上下方向の上下を指すものとし、特記なく左右を用いる場合は、車両左右方向(車幅方向)の左右を指すものとする。特記なく前後を用いる場合は、車両前後方向の前後を指す。
車体10は、図1および図3に示すように、ルーフパネル11、一対のルーフサイドレール12、一対のセンタピラー13およびフロアパネル14を、その構成要素の一部としている。これらはいずれも、プレス加工により鋼薄板を成型したものである。
図1および図3に示すように、ルーフパネル11は、車両上端に位置する。ルーフパネル11は、車両の天井部に相当する。ルーフパネル11は、車外側に位置するルーフアウタパネル111と、車内側に位置するルーフインナパネル112とを、その構成要素に含む。
図3に示すように、一対のルーフサイドレール12は、車両上端、かつルーフパネル11の左右両端に位置する。各々のルーフサイドレール12は、車両前後方向に延びており、車幅方向においてルーフアウタパネル111およびルーフインナパネル112につながっている。排水構造Aでは、一対のルーフサイドレール12のうち、車両の左端に位置するルーフサイドレール12をブラケット50の固定対象としている。排水構造Aでは、ブラケット50の固定対象となるルーフサイドレール12が、本発明の特許請求の範囲に記載された「車両上方部材」である。なお、「車両上方部材」は、ルーフサイドレール12に限定されず、その近傍に位置する車体10も含まれる。
図1および図3に示すように、一対のセンタピラー13は、車両の左右両端に位置し、一対のルーフサイドレール12から車両下方に向けて延びている。各々のセンタピラー13は、車外側に位置するピラーアウタパネル131と、車内側に位置するピラーインナパネル132とを、その構成要素に含む。ピラーアウタパネル131とピラーインナパネル132は、相互に接合されて閉断面を構成している。本実施形態では、図4に示すように、ピラーアウタパネル131およびピラーインナパネル132によって構成される閉断面の内部に、補剛材133がピラーインナパネル132に対向して配置されている。排水構造Aでは、一対のセンタピラー13のうち、車両の左端に位置するセンタピラー13をその説明の対象にしている。
図1に示すように、フロアパネル14は、車両下端に位置し、一対のセンタピラー13の下端がつながっている。フロアパネル14は、車両の床部に相当する。
車両内装20は、図3に示すように、車体10に対して車内側に配置された内装部材である。車両内装20は、ルーフヘッドライニング21および一対のセンタピラーガーニッシュ23を、その構成要素の一部としている。車両内装20は、たとえば合成樹脂の射出成形物である。
図3に示すように、ルーフヘッドライニング21は、ルーフインナパネル112(ルーフパネル11)およびルーフサイドレール12に対して車内側に配置されている。ルーフヘッドライニング21と、ルーフインナパネル112およびルーフサイドレール12との間には、所定の空間が形成されている。当該空間に、空調装置31と、リキッドチューブ32およびサクションチューブ33のそれぞれ一部と、天井排水管34と、カーテンシールドエアバッグ40と、ブラケット50の上部とが収容されている。ルーフヘッドライニング21は、その左右両端に位置する一対の側端部211を有する。
図3に示すように、一対のセンタピラーガーニッシュ23は、各々のセンタピラー13を構成するピラーインナパネル132に対して車内側に配置されている。このため、一対のセンタピラーガーニッシュ23は、車内側から一対のセンタピラー13を覆っている。排水構造Aでは、一対のセンタピラーガーニッシュ23のうち、車両の左側に位置するセンタピラーガーニッシュ23をその説明の対象にしている。センタピラーガーニッシュ23とピラーインナパネル132との間には、所定の空間が形成されている。当該空間に、リキッドチューブ32およびサクションチューブ33のそれぞれ一部と、ソケット36と、ブラケット50の下部とが収容されている。図3に示すように、センタピラーガーニッシュ23は、その上端に位置する上端部231を有する。上端部231にルーフヘッドライニング21の一方の側端部211が接触している。
空調装置31は、図1〜図3に示すように、車両前後方向においてセンタピラー13の近傍に、かつ車幅方向において車体10の中央に位置する。あわせて、空調装置31は、ルーフヘッドライニング21よりも車両上方に配置されている。図5に示すように、空調装置31は、ケース311、送風機312、膨張弁313、蒸発器314、ヒータコア315および排水ポート316を有する。
図5に示すように、ケース311は、送風機312、膨張弁313、蒸発器314およびヒータコア315を収容する筐体である。ケース311は、たとえばポリプロピレンなどの合成樹脂製である。送風機312は、ケース311に設けられたエア流入口(図示略)から車内の空気を取り込み、当該空気をケース311内へ供給する。送風機312のファンは、たとえばシロッコファンである。膨張弁313および蒸発器314は、空調装置31における冷凍サイクル(空気冷却機能)の一部を構成している。膨張弁313は、液化された低温冷媒を減圧膨張させる。当該冷媒は、たとえばハイドロフルオロカーボン(R134a)である。膨張弁313によって減圧膨張された低温冷媒は、蒸発器314へ流通される。蒸発器314は、低温冷媒の蒸発熱を利用することにより空調装置31内に供給された空気を冷却する。蒸発器314において冷却された空気は、ヒータコア315を経由してエア流出口(図示略)から車内へ吹き出される。ヒータコア315は、蒸発器314において冷却された空気を加熱し、当該空気を温調する。また、ケース311の下端に位置する排水ポート316からは、蒸発器314における空気の冷却にともなって発生した凝縮水が排出される。排水ポート316は、センタピラー13を向いている。
図2、図3および図5に示すように、空調装置31には、リキッドチューブ32およびサクションチューブ33が接続されている。リキッドチューブ32には、エンジンルーム(図示略)に配置された圧縮機(図示略)および凝縮器(図示略)によって液化された低温冷媒が流れる。当該冷媒は、リキッドチューブ32を経て膨張弁313へ流通する。サクションチューブ33には、蒸発器314によって蒸発気化した冷媒が流れる。当該冷媒は、サクションチューブ33を経て先述した圧縮機へ流通する。リキッドチューブ32およびサクションチューブ33は、先述したエンジンルームと空調装置31との間の冷媒の循環経路を構成している。
図2および図3に示すように、リキッドチューブ32およびサクションチューブ33は、空調装置31からセンタピラー13に向かってルーフヘッドライニング21に沿って延びた後、ルーフサイドレール12の近傍で車両下方に向けて屈曲している。図1に示すように、屈曲したリキッドチューブ32およびサクションチューブ33は、センタピラー13に沿って車両下方に向けて延びている。フロアパネル14よりも車両下方に延びたリキッドチューブ32およびサクションチューブ33は、車両前方へ向けて延びた後、先述したエンジンルームに至っている。
カーテンシールドエアバッグ40は、図3に示すように、円筒状に折りたたまれた状態で、車両前後方向に沿ってルーフサイドレール12とルーフヘッドライニング21との間に収容されている。カーテンシールドエアバッグ40は、車両のSRS(Supplemental Restraint System:補助拘束装置)の一種である。カーテンシールドエアバッグ40は、車両衝突の際、ルーフヘッドライニング21を車内側へ押し開きながら車両下方へ垂れ下がるように展開することによって、車窓などから乗員を保護する。
ブラケット50は、車両の左端に位置するルーフサイドレール12に固定された鋼部材である。本実施形態では、ブラケット50は、ねじなどの締結部材を用いてルーフサイドレール12に固定されている。図2および図3に示すように、カーテンシールドエアバッグ40は、車内側から抱きかかえられるようにブラケット50に取り付けられている。ブラケット50は、カーテンシールドエアバッグ40を支持する以外に、カーテンシールドエアバッグ40の展開方向を規制することによって、カーテンシールドエアバッグ40の正常な展開を促している。図2および図3に示すように、ブラケット50とルーフサイドレール12との間には隙間が形成されており、当該隙間にリキッドチューブ32およびサクションチューブ33が、ともに屈曲しつつ通過している。図9に示すように、ブラケット50は、開口部51を有する。開口部51は、ブラケット50に車幅方向に貫通して設けられている。開口部51は、ソケット36を支持している。
天井排水管34は、図2および図3に示すように、空調装置31の排水ポート316と、ソケット36の流入部361(詳細は後述)とに接続されている。天井排水管34には、排水ポート316から排出された凝縮水がソケット36に向けて流下する。天井排水管34は、たとえばEPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)からなり、かつ射出成形により形成される。天井排水管34は、一端341および他端342を有する。一端341は、排水ポート316に接続され、かつその周方向において排水ポート316を被覆している。他端342は、天井排水管34の長さ方向xにおいて一端341とは反対側に位置する。天井排水管34は、車両上下方向においてルーフヘッドライニング21とカーテンシールドエアバッグ40との間を通過している。図2に示すように、天井排水管34は、車両上方から視て蛇行配置されている。また、図9および図10に示すように、排水構造Aでは、他端342には、その径方向rに拡がるフランジ343が設けられている。フランジ343は、たとえば円環状である。
側部排水管35は、図4に示すように、センタピラー13の内側に位置するピラーインナパネル132と補剛材133との間に形成された空間に収容されている。図1に示すように、側部排水管35は、センタピラー13と同様に車両下方に向けて延びた後、フロアパネル14よりも車両下方に至っている。側部排水管35は、天井排水管34よりも剛性が高い材料から構成される。側部排水管35は、その上端に位置する上端部351と、上端部351とは反対側に位置する下端部352とを有する。図3に示すように、上端部351は、ピラーインナパネル132を貫通し、ソケット36の流出部362(詳細は後述)に接続されている。図1に示すように、下端部352は、車両下方に向けてフロアパネル14を貫通している。空調装置31の流入部361から排出され、かつ天井排水管34を流下した凝縮水は、ソケット36を経由して上端部351から側部排水管35に流下する。側部排水管35を流下した当該凝結水は、下端部352より車外へ排出される。
ソケット36は、図2および図3に示すように、ブラケット50の開口部51に支持され、かつ天井排水管34の他端342と、側部排水管35の上端部351とを相互に接続している。ソケット36は、たとえばPOM(ポリオキシメチレン樹脂(ポリアセタール樹脂))からなる。ソケット36は、車幅方向においてブラケット50とピラーインナパネル132(センタピラー13)との間に位置する。図3、図7および図9に示すように、ソケット36は、流入部361、流出部362および支持部363を有する。
図3、図7および図9に示すように、流入部361は、天井排水管34の他端342が接続される箱形開口部である。他端342が流入部361に接続されたとき、天井排水管34のフランジ343が流入部361に位置する。流入部361は、空調装置31の排水ポート316よりも車両下方に位置する。このため、天井排水管34は、排水ポート316から流入部361に向けて車両下方に傾斜しており、流入部361から排出される凝結水を重力により流下させることができる。図3および図9に示すように、流出部362は、車幅方向において流入部361とは反対側に位置する管状部である。流出部362に側部排水管35の上端部351が接続されている。図7および図9に示すように、支持部363は、車幅方向から視て流入部361の一部を取り囲むU字状部である。車両上方における支持部363の一部が開口している。支持部363は、外縁部363Aおよび内縁部363Bを有する。外縁部363Aは、車幅方向から視て支持部363の外縁に位置する。外縁部363Aに、ブラケット50の開口部51の下縁が接触している。内縁部363Bは、車幅方向から視て支持部363の内縁に位置する。内縁部363Bは、他端342に対向している。
接続部材37は、図3、図6、図9および図10に示すように、天井排水管34の他端342に固定されている。接続部材37は、ソケット36の支持部363の内縁部363Bに係合することにより、他端342をソケット36の流入部361に接続させる。排水構造Aでは、接続部材37は、天井排水管34の長さ方向xにおいて一端341から他端342に向けてフランジ343に接触している。また、排水構造Aでは、接続部材37は、円環状である。なお、接続部材37の形状は、これに限定されず、他端342に固定され、かつソケット36に係合する形状であれば、いずれでもよい。たとえば、接続部材37は、半円環状でもよい。接続部材37は、外周面371、内周面372、接触面373および係合溝374を有する。外周面371は、天井排水管34の径方向rにおいて接続部材37の外側を向く。内周面372は、外周面371とは反対側を向き、かつ他端342に接触している。接触面373は、天井排水管34の長さ方向xを向き、かつフランジ343に接触している。係合溝374は、外周面371から天井排水管34の径方向rに向けて凹み、かつ外周面371に沿って延びている。排水構造Aでは、係合溝374は、外周面371の全周にわたって形成されている。係合溝374が、支持部363の内縁部363Bに係合している。接続部材37は、たとえばPOMからなる。予め成形された接続部材37を金型内に配置した状態で天井排水管34を射出成形により形成すると、接続部材37が他端342に固定される。接続部材37が他端342に固定されたとき、内周面372が他端342に接着され、かつ接触面373がフランジ343に接着される。
図8に示すように、排水構造Aでは、車両上方から接続部材37の係合溝374をソケット36の支持部363の内縁部363Bに係合させた状態で、接続部材37を車両下方に向けて移動させる。これにより、天井排水管34の他端342がソケット36の流入部361に接続される。
図3、図6、図9および図10に示すように、天井排水管34には、接続部材37の近傍に易切断部344が設けられている。ここで、接続部材37の近傍とは、図10に示すように、天井排水管34の長さ方向xにおいて、天井排水管34の一端341を向く接続部材37の面と天井排水管34との境界から、一端341に向けて延びる区間Lの範囲をいう。区間Lは、天井排水管34の外径と同程度の長さとされている。排水構造Aでは、区間Lの長さは、15mmである。易切断部344は、車両衝突によりカーテンシールドエアバッグ40が展開し、カーテンシールドエアバッグ40が天井排水管34に接触すると切断され得る。排水構造Aでは、易切断部344は、天井排水管34の全周にわたって形成され、かつ連続した凹溝である。なお、図11に示すように、易切断部344は、天井排水管34の全周にわたって形成され、かつ隣り合う2つが互いに離間した複数の凹溝でもよい。
次に、排水構造Aの作用効果について説明する。
排水構造Aを構成する天井排水管34には、カーテンシールドエアバッグ40が天井排水管34に接触すると切断され得る易切断部344が接続部材37の近傍に設けられている。接続部材37は、天井排水管34の他端342に固定され、かつソケット36に係合することにより他端342をソケット36の流入部361に接続させる。車両衝突によりカーテンシールドエアバッグ40が展開するとき、カーテンシールドエアバッグ40は天井排水管34に接触する。このとき、天井排水管34は易切断部344で切断され、他端342は接続部材37に取り残されたままとなる。したがって、排水構造Aによれば、カーテンシールドエアバッグ40の展開に伴い、切断された天井排水管34の端部(他端342)が車内に飛散することを防止可能となる。
天井排水管34の他端342には、その径方向rに拡がるフランジ343が設けられている。フランジ343は、接続部材37の接触面373に接触している。カーテンシールドエアバッグ40が天井排水管34に接触すると、天井排水管34が易切断部344で切断されるとともに、他端342は車内側に引き抜かれようとする。そこで、フランジ343が接触面373に接触することによって、他端342が接続部材37から抜け落ちることを、より確実に防止できる。
天井排水管34は、車両上方から視て蛇行配置されている。これにより、カーテンシールドエアバッグ40が展開するとき、カーテンシールドエアバッグ40に接触する天井排水管34の領域をより拡大することができる。したがって、カーテンシールドエアバッグ40の展開がより円滑なものとなる。
本発明は、先述した実施形態に限定されるものではない。本発明の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A:排水構造
10:車体
11:ルーフパネル
111:ルーフアウタパネル
112:ルーフインナパネル
12:ルーフサイドレール
13:センタピラー
131:ピラーアウタパネル
132:ピラーインナパネル
133:補剛材
14:フロアパネル
20:車両内装
21:ルーフヘッドライニング
211:側端部
23:センタピラーガーニッシュ
231:上端部
31:空調装置
311:ケース
312:送風機
313:膨張弁
314:蒸発器
315:ヒータコア
316:排水ポート
32:リキッドチューブ
33:サクションチューブ
34:天井排水管
341:一端
342:他端
343:フランジ
344:易切断部
35:側部排水管
351:上端部
352:下端部
36:ソケット
361:流入部
362:流出部
363:支持部
363A:外縁部
363B:内縁部
37:接続部材
371:外周面
372:内周面
373:接触面
374:係合溝
40:カーテンシールドエアバッグ
50:ブラケット
51:開口部
L:区間
x:長さ方向
r:径方向

Claims (1)

  1. 車両上方部材に固定されたブラケットに取り付けられるとともに、車両衝突の際、前記車両上方部材よりも車内側に配置されたルーフヘッドライニングを押し開きながら車両下方へ展開するカーテンシールドエアバッグと、
    前記ルーフヘッドライニングよりも車両上方に配置され、かつ排水ポートを有する空調装置と、
    前記排水ポートよりも車両下方に位置する流入部を有し、かつ前記ブラケットに支持されたソケットと、
    前記排水ポートに接続される一端、および前記流入部に接続される他端、を有し、車両上下方向において前記ルーフヘッドライニングと前記カーテンシールドエアバッグとの間を通過する天井排水管と、
    前記天井排水管の前記他端に固定され、かつ前記ソケットに係合することにより前記他端を前記流入部に接続させる接続部材と、を備え、
    前記天井排水管には、前記カーテンシールドエアバッグが前記天井排水管に接触すると切断され得る易切断部が前記接続部材の近傍に設けられていることを特徴とする、車両用空調装置の排水構造。
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