JP6926417B2 - Humidity control element and humidity control device using humidity control element - Google Patents
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Description
本発明は、調湿素子、調湿素子を用いた調湿装置および調湿素子の製造方法に関する。 The present invention relates to a humidity control element, a humidity control device using the humidity control element, and a method for manufacturing the humidity control element.
調湿素子の一形式として、特許文献1に示されているものが知られている。特許文献1の調湿素子は、シリカゲル等の水分吸着剤および有機パルプで形成した抄紙によって構成されている。この調湿素子を調湿装置に適用する場合、水分吸着剤を再生させる熱源として電気ヒータ等が用いられる。また、調湿素子に適用できる導電性高分子繊維として特許文献2に示されているものが知られている。特許文献2の導電性高分子繊維は、動物性繊維を含む基材繊維に、導電性高分子を含む導電体が含浸等されることにより構成されている。導電性高分子は、非通電である場合に吸湿を行い、通電された場合に放湿を行う。よって、導電性高分子繊維を調湿装置に適用した場合、導電性高分子を再生させる熱源が不要となるため、除湿機の小型化を図ることができる。
As one type of humidity control element, the one shown in
また、調湿装置においては、さらなる小型化の要請がある。
そこで、本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、調湿装置の小型化を図ることができる調湿素子を提供することを目的とする。
In addition, there is a demand for further miniaturization of humidity control devices.
Therefore, the present invention has been made to solve the above-mentioned problems, and an object of the present invention is to provide a humidity control element capable of downsizing the humidity control device.
上記の課題を解決するため、請求項1に係る調湿素子は、非通電状態である場合に被処理流体に含まれる水分を吸着し、通電状態である場合に吸着している水分を被処理流体に放出する調湿素子であって、セルロースを主成分とする繊維からなる基材部と、基材部の外表面に導電性材料によって層状に形成されている第一導電体部と、導電性を有するとともに、前記第一導電体部の外表面に前記第一導電体部と電気的に接続するように積層された第二導電体部と、を備え、前記導電性材料は、非通電状態である場合に前記被処理流体の前記水分を吸着し、通電状態である場合に吸着している前記水分を放出する導電性高分子、カーボン、カーボン繊維および黒鉛の何れか一つを主成分として、または、これらのうち二つ以上の組み合わせによって設けられている。 In order to solve the above problem, the humidity control element according to claim 1 adsorbs moisture contained in the fluid to be treated when it is in a non-energized state, and adsorbs the adsorbed moisture when it is in an energized state. a humidity control device releases the fluid, a base portion made of a fiber composed mainly of cellulose, a first conductor portion which is formed into a layer of a conductive material on the outer surface of the base portion, The conductive material is non-conductive, and includes a second conductor portion that is conductive and laminated on the outer surface of the first conductor portion so as to be electrically connected to the first conductor portion. Mainly any one of a conductive polymer, carbon, carbon fiber and graphite that adsorbs the moisture of the fluid to be treated when it is energized and releases the adsorbed moisture when it is energized. It is provided as an ingredient or by a combination of two or more of these.
これによれば、セルロースを主成分とする繊維が、親水性を有するヒドロキシル基を比較的多く含んでいるため、基材部に水分を比較的多く含ませることができる。よって、本発明の調湿素子を調湿装置に適用した場合において、調湿素子の小型化を図ることができる。さらに、第一導電体部が通電されることにより、基材部の温度が上昇するため、基材部に含まれている水分が放出する。よって、本発明の調湿素子を調湿装置に適用した場合、基材部に含まれている水分を放出するための電気ヒータ等の熱源が不要となる。これらによって、調湿装置の小型化を図ることができる。 According to this, since the fiber containing cellulose as a main component contains a relatively large amount of hydrophilic hydroxyl groups, the base material portion can contain a relatively large amount of water. Therefore, when the humidity control element of the present invention is applied to the humidity control device, the humidity control element can be miniaturized. Further, when the first conductor portion is energized, the temperature of the base material portion rises, so that the water contained in the base material portion is released. Therefore, when the humidity control element of the present invention is applied to the humidity control device, a heat source such as an electric heater for releasing the moisture contained in the base material portion becomes unnecessary. As a result, the humidity control device can be miniaturized.
(1.調湿素子)
(第一実施形態)
以下、本発明による調湿素子の第一実施形態について説明する。調湿素子1は、非通電状態である場合に被処理流体に含まれる水分を吸着(吸湿)し、通電状態である場合に吸着している水分を被処理流体に放出(放湿)するものである。被処理空気は、例えば空気である。
(1. Humidity control element)
(First Embodiment)
Hereinafter, the first embodiment of the humidity control element according to the present invention will be described. The
調湿素子1は、非通電状態である場合、調湿素子1の重量に対して、一分間当たり、およそ1〜2%の重量の水を吸着することができ、時間が経過するとともに水の吸着量が増加して飽和吸湿率の状態で安定する。また、調湿素子1が通電されて、調湿素子1の温度が上昇して後述する放出温度以上となることにより、調湿素子1に吸着している水分が放出される。通電を継続することで水分の放出が続き、放出限界の吸湿率となったときに水分の放出が停止する。調湿素子1は、図1に示すように、シート状に形成されている。調湿素子1は、基材部2および第一導電体部3を有している。
When the
基材部2は、セルロースを主成分とする繊維2aからなるものである。基材部2は、シート状に形成されている。基材部2は、例えば不織布である。セルロースを主成分とする繊維2aは、例えば天然繊維のパルプ、コットン、または、再生繊維のレーヨン等である。繊維2aの直径(太さ)は、特に限定されず、例えば1μm〜0.5mmの範囲である。また、基材部2の厚みは、特に限定されず、例えば、50μm〜5mmの範囲である。
The
また、セルロースを主成分とする繊維2aは、比較的高い親水性を有するカルボキシル基を比較的多く含んでいるため、比較的高い吸湿性を有する。繊維の吸湿性について、図2を用いて説明する。図2には、種類の異なる繊維にて形成された4つの試料の吸湿率の時間変化(吸湿速度)を比較した評価結果が示されている。吸湿率は、完全に乾いた状態における試料の重量(絶乾重量)に対する試料が吸湿した状態における試料の重量の変化量(吸湿した試料の重量−絶乾重量)の比率である(すなわち、吸湿率=(吸湿した試料の重量−絶乾重量)/絶乾重量)。
Further, since the
4つ試料は、種類の異なる繊維によって、基材部2と同一重量および同一厚さのシート状の不織布にそれぞれ形成されている。試料は、パルプ100%(試料X1)、コットン100%(試料X2)、ナイロンとポリエステルとを所定の割合で混合したもの(試料Y1)およびポリエステル100%(試料Y2)である。ナイロン(試料Y1)がアミド基を、ポリエステル(試料Y1,Y2)がヒドロキシル基およびカルボキシル基を親水基として有している。また、ナイロン(試料Y1)およびポリエステル(試料Y1,Y2)は、パルプ(試料X1)およびコットン(試料X2)に比べて、親水基の含有量が少ない。
The four samples are formed of different types of fibers into a sheet-shaped non-woven fabric having the same weight and thickness as the
絶乾状態である4つの試料が30〜40%RHの空間に置かれたときの吸湿率の時間変化を比較した場合、図2に示すように、セルロースを主成分とする繊維からなる試料X1(パルプ),試料X2(コットン)は、試料Y1(ナイロン等),試料Y2(ポリエステル)に対して、3倍以上の吸湿率を有する。 When comparing the temporal changes in the hygroscopicity when the four samples in the absolutely dry state were placed in a space of 30 to 40% RH, as shown in FIG. 2, the sample X1 composed of fibers containing cellulose as a main component. (Pulp) and sample X2 (cotton) have a hygroscopicity three times or more that of sample Y1 (nylon, etc.) and sample Y2 (polyester).
基材部2の水分の吸着は、繊維2aの親水基が水分と水素結合をすることにより行われる。よって、基材部2は、吸着材料として用いられるゼオライトやシリカゲルと比べて、水分との結合エネルギが低い。したがって、基材部2は、ゼオライトやシリカゲルと比べて、水分を放出する温度である放出温度が低い。具体的には、ゼオライトやシリカゲルの放出温度がおよそ80〜100℃であるのに対して、基材部2の放出温度は、およそ40〜50℃である。また、基材部2は、ゼオライトやシリカゲルと比べて、水分を吸着する速度および水分を放出する速度が両方とも速い。
The adsorption of water in the
第一導電体部3は、図1に示すように、基材部2の両外表面に導電性材料3aによって層状に設けられている。第一導電体部3は、基材部2の両外表面に、導電性材料3aを溶媒に分散させた分散液を塗工した後、乾燥させることによって形成される。分散液は、例えば水である。導電性材料3aは、本実施形態において、非通電状態である場合に被処理流体(例えば空気)に含まれる水分を吸着し、通電状態である場合に吸着している水分を被処理流体(例えば空気)に放出する導電性高分子を主成分とするものである。導電性高分子は、具体的には、チオフェン系導電性高分子の一つであるPEDOT/PSS(ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホン酸))である。
As shown in FIG. 1, the
導電性高分子は、電気導電性を有する高分子化合物である。導電性高分子の水分の吸着は、導電性高分子が有する親水基との水素結合にて行われる。第一導電体部3が通電されて、第一導電体部3の温度が上昇することにより、第一導電体部3(導電性高分子)に吸着している水分が放出される。第一導電体部3の放出温度は、基材部2と同様におよそ40〜50℃である。また、導電性高分子のうち特にチオフェン系導電性高分子は、水分を吸着する速度および水分を放出する速度が両方とも速い。
The conductive polymer is a polymer compound having electrical conductivity. Moisture adsorption of the conductive polymer is performed by hydrogen bonding with the hydrophilic group of the conductive polymer. When the
さらに、チオフェン系導電性高分子のうち特にPEDOT/PSSは、第一導電体部3から放出された水分の粒径が比較的小さい。第一導電体部3から放出された水分の粒径の測定結果について、図3Aおよび図3Bを用いて説明する。図3Aに示す測定結果は、測定可能な水分の最小粒径を0.5μmとする測定装置(例えば、位相ドップラ式粒径計測装置(PDA))によって実測されたものである。
Further, among the thiophene-based conductive polymers, especially PEDOT / PSS, the particle size of the water released from the
図3Aの一点破線にて示すように、比較対象として計測された、例えばスチーム式加湿器によって水を蒸発させることにより放出された水分の粒(微小な水滴)の個数(単位体積あたりの個数)は、粒径5μmをピークとして分布している。これに対して、図3Aの実線にて示すように、第一導電体部3から放出された水分の粒径は、計測されていない。すなわち、第一導電体部3から放出された水分の粒径は、0.5μmより小さいと推定される。
As shown by the alternate long and short dash line in FIG. 3A, the number of water particles (small water droplets) released by evaporating water with, for example, a steam humidifier, measured as a comparison target (number per unit volume). Is distributed with a particle size of 5 μm as a peak. On the other hand, as shown by the solid line in FIG. 3A, the particle size of the water released from the
図3Bに示す測定結果は、測定可能な水分の最小粒径を6nmとする測定装置(走査式モビリティーパーティクルサイザー(東京ダイレック社製))によって、実測されたものである。図3Bに示すように、粒径6〜220nmの範囲内において、第一導電体部3から放出された水分の粒径が小さくなるにしたがって、水分の粒の個数が多くなっている。よって、第一導電体部3から放出された水分の粒の個数は、図3Bの破線にて示すように、6nmより小さい粒径をピークとして分布していると推定される。
The measurement result shown in FIG. 3B was actually measured by a measuring device (scanning mobility particle sizer (manufactured by Tokyo Dyrec Co., Ltd.)) having a minimum particle size of measurable water of 6 nm. As shown in FIG. 3B, in the range of the particle size of 6 to 220 nm, the number of water particles increases as the particle size of the water released from the
また、第一導電体部3から放出された水分を含んだ空気のイオン濃度と、第一導電体部3から放出された水分を含んでいない空気のイオン濃度とをイオンカウンタによって比較した場合、両者の間に有意な差がない。これにより、第一導電体部3から放出された水分は、帯電していないと推定される。イオンカウンタは、空気中のイオンの濃度を検出するものである。
Further, when the ion concentration of the water-containing air released from the
また、調湿素子1は、基材部2に、導電性材料3aを溶媒に分散させた分散液を含浸させた後、乾燥させることにより形成しても良い。この場合、調湿素子1は、図4に示すように、基材部2と第一導電体部3とが一体的に形成される。また、この場合、図5に示すように、基材部2の繊維2aの外表面に導電性材料3aが付着している。このように、調湿素子1は、セルロースを主成分とする繊維2aからなる基材部2に、導電性材料3aを塗工することにより、または、導電性材料3aを含浸させることにより付着させて形成される。
Further, the
調湿素子1は、基材部2および第一導電体部3の両方にて、被処理流体に含まれる水分を吸着する。すなわち、調湿素子1が非通電状態である場合、被処理流体に含まれる水分は、第一導電体部3に吸着されるとともに、第一導電体部3を通過(透過)して基材部2に吸着される。図6には、2つの試料の吸湿率の時間変化(吸湿速度)を比較した評価結果が示されている。
The
2つの試料は、繊維の種類が異なる基材に同一の導電性材料を所定の重量比率(例えば15%)にて含浸されることにより、それぞれ形成されている。重量比率は、基材の重量に対する導電性材料の重量の比率である。基材は、種類の異なる繊維を基材部2と同一重量および同一厚さにてシート状の不織布に形成したものである。導電性材料は、導電性材料3aと同一のチオフェン系導電性高分子(PEDOT/PSS)を主成分とするものである。
The two samples are formed by impregnating base materials having different types of fibers with the same conductive material at a predetermined weight ratio (for example, 15%). The weight ratio is the ratio of the weight of the conductive material to the weight of the base material. The base material is formed by forming different types of fibers into a sheet-shaped non-woven fabric having the same weight and thickness as the
試料は、コットン100%の基材に導電性材料を含浸させたもの(試料X3)およびナイロンとポリエチレンテレフタレートとを所定の割合で混合した基材に導電性材料を含浸させたもの(試料Y3)である。ポリエチレンテレフタレート(試料Y3)は、疎水性であり、コットン(試料X3)よりも親水基の含有量が少ない。 The sample was a 100% cotton base material impregnated with a conductive material (Sample X3) and a base material obtained by mixing nylon and polyethylene terephthalate in a predetermined ratio and impregnating the conductive material (Sample Y3). Is. Polyethylene terephthalate (sample Y3) is hydrophobic and has a lower content of hydrophilic groups than cotton (sample X3).
絶乾状態である2つの試料が30〜40%RHの空間に置かれたときの吸湿率の時間変化(吸湿速度)を比較した場合、図6に示すように、試料X3(基材:コットン)は、試料Y3(基材:ナイロンおよびポリエチレンテレフタレート)より2倍以上の吸湿率を有する。これは、導電性材料は同一であるため、基材における水分の吸着量の差が表れている。 When comparing the time change (moisture absorption rate) of the moisture absorption rate when the two samples in the absolutely dry state were placed in a space of 30 to 40% RH, as shown in FIG. 6, sample X3 (base material: cotton). ) Has a hygroscopicity more than twice that of sample Y3 (base material: nylon and polyethylene terephthalate). This is because the conductive materials are the same, so the difference in the amount of water adsorbed on the base material appears.
また、本第一実施形態において、調湿素子1の基材部2に対する第一導電体部3の重量比率は、1%〜25%に設定されている。調湿素子1における重量比率と吸湿速度との関係が図7に示されている。図7において評価対象とした調湿素子1は、レーヨンにてシート状の不織布に形成された基材部2に、チオフェン系導電性高分子(PEDOT/PSS)からなる導電性材料3aを含浸させて形成されたものである。吸湿速度は、単位時間あたりの吸湿率の変化量である。
Further, in the first embodiment, the weight ratio of the
絶乾状態である調湿素子1が35〜40%RHの空間に置かれた時点から1分間経過した時点での吸湿速度を評価した結果、図7に示すように、重量比率がおよそ20%より大きい場合、吸湿速度が低下する。これは、重量比率がおよそ20%より大きい場合、第一導電体部3の重量が増加して第一導電体部3の厚みが厚くなることにより、第一導電体部3における水分の透過量が低下して、基材部2における水分の吸着量が低下するためと考えられる。
As a result of evaluating the moisture absorption rate when 1 minute has passed from the time when the
一方、重量比率が1%より小さい場合、第一導電体部3の抵抗値が比較的大きくなるため、第一導電体部3に通電できなくなる場合があると考えられる。この場合、後述する調湿装置100において、調湿素子1からの十分な水分の放出量が確保できない。これにより、重量比率は1%以上に設定されている。また、基材部2に対する第一導電体部3の重量比率は、10%〜20%の範囲または15%〜20%の範囲にしても良い。この場合、調湿素子1の吸湿速度が向上する。
On the other hand, when the weight ratio is smaller than 1%, the resistance value of the
調湿素子1は、通電状態である場合、第一導電体部3の導電性材料3aに電流が流れる。導電性材料3aに電流が流れた場合、第一導電体部3の温度が上昇する。さらに、第一導電体部3から基材部2に熱が伝達して基材部2の温度が上昇する。第一導電体部3の温度が第一導電体部3の放出温度に到達した場合、第一導電体部3に吸着されている水分が被処理流体に放出される。また、基材部2の温度が基材部2の放出温度に達した場合、基材部2に吸着されている水分が被処理流体に放出される。
When the
本第一実施形態によれば、調湿素子1は、非通電状態である場合に被処理流体(空気)に含まれる水分を吸着し、通電状態である場合に吸着している水分を被処理流体に放出するものである。調湿素子1は、セルロースを主成分とする繊維2aからなる基材部2と、基材部2の外表面に導電性材料3aによって層状に形成され、または、繊維2aの外表面に導電性材料3aが付着されている第一導電体部3と、備えている。
According to the first embodiment, the
これによれば、セルロースを主成分とする繊維2aが、親水性を有するヒドロキシル基を比較的多く含んでいるため、基材部2が水分を比較的多く含むことができる。よって、本第一実施形態の調湿素子1を後述する調湿装置100に適用した場合において、調湿素子1の小型化を図ることができる。さらに、第一導電体部3が通電されることにより、基材部2の温度が上昇するため、基材部2に含まれている水分が放出する。よって、本第一実施形態の調湿素子1を調湿装置100に適用した場合、基材部2に含まれている水分を放出するための電気ヒータ等の熱源が不要となる。これらによって、調湿装置100の小型化を図ることができる。
According to this, since the
また、セルロースが有するヒドロキシル基は、吸着材料として用いられるゼオライトやシリカゲルと比べて、一般的に水分を吸着する速度および水分を放出する速度が両方とも速い。よって、本第一実施形態における調湿素子1は、ゼオライトやシリカゲルを用いて形成されている場合に比べて、単位時間における水分の吸着量および水分の放出量が増加する。よって、調湿素子1の重量(体積)が比較的小さい場合においても、単位時間における水分の吸着量および水分の放出量を確保することができるため、調湿素子1ひいては調湿装置100の小型化を図ることができる。
Further, the hydroxyl group contained in cellulose generally has a higher rate of adsorbing water and a higher rate of releasing water than zeolite or silica gel used as an adsorbing material. Therefore, as compared with the case where the
さらに、ヒドロキシル基は、ゼオライトやシリカゲルより水との結合エネルギが低いため、本実施形態における調湿素子1は、ゼオライトやシリカゲルを用いて形成されている場合に比べて、水分を放出する温度(放出温度)が低い。よって、調湿装置100によって加湿する場合における調湿素子1への通電量を抑制することができる。したがって、調湿装置100の省エネルギ化を図ることができる。
Further, since the hydroxyl group has a lower binding energy with water than zeolite or silica gel, the
また、導電性材料3aは、非通電状態である場合に被処理流体(空気)の水分を吸着し、通電状態である場合に吸着している水分を放出する導電性高分子を主成分として設けられている。
Further, the
これによれば、第一導電体部3は、導電性高分子にて形成されているため、水分を吸着および放出することができる。よって、導電性高分子によって形成された第一導電体部3を有する調湿素子1は、水分の吸着および放出が比較的少ない材料(例えばカーボンを主成分とした材料)にて形成された第一導電体部3を有する場合に比べて、水分を多く含むことができる。よって、調湿素子1ひいては調湿装置100の小型化を図ることができる。
According to this, since the
また、導電性高分子は、チオフェン系導電性高分子である。
これによれば、チオフェン系導電性高分子は、導電性高分子のなかでも水分を吸着する速度および水分を放出する速度が両方とも比較的速い。よって、第一導電体部3、調湿素子1ひいては調湿装置100の小型化を図ることができる。
The conductive polymer is a thiophene-based conductive polymer.
According to this, the thiophene-based conductive polymer has a relatively high rate of adsorbing water and a rate of releasing water among the conductive polymers. Therefore, the size of the
また、導電性高分子は、PEDOT/PSSである。
これによれば、第一導電体部3がPEDOT/PSSを主成分として設けられるため、第一導電体部3が水分を吸着する速度および水分を放出する速度の両方を比較的速くすることができる。さらに、第一導電体部3がPEDOT/PSSを主成分として設けられるため、第一導電体部3から放出された水分の粒径を比較的小さくすることができる。これにより、第一導電体部3から放出された水分が例えば野菜の開口した気孔に入ることができるため、例えば野菜の乾燥防止および水分保持(鮮度保持)に対して効果がある。
The conductive polymer is PEDOT / PSS.
According to this, since the
また、基材部2の重量に対する第一導電体部3の重量の比率は、1%〜25%である。
これによれば、基材部2の重量に対する第一導電体部3の重量の比率が25%より大きくなるように調湿素子1が設けられている場合に比べて、基材部2に吸着する水分の量を多くすることができる。よって、第一導電体部3、調湿素子1ひいては調湿装置100の小型化を図ることができる。
The ratio of the weight of the
According to this, as compared with the case where the
また、調湿素子1の製造方法は、非通電状態である場合に被処理流体(空気)に含まれる水分を吸着し、通電状態である場合に吸着している水分を被処理流体に放出する調湿素子1の製造方法である。調湿素子1の製造方法は、セルロースを主成分とする繊維2aからなる基材部2に、導電性材料3aを塗工することにより、または、導電性材料3aを含浸させることにより付着させて形成される。
これによれば、本製造方法により製造された調湿素子1は、上述した調湿素子1の効果と同様の効果を有する。
Further, in the method for manufacturing the
According to this, the
(第二実施形態)
次に、本発明の調湿素子の第二実施形態について、主として上述した第一実施形態の調湿素子1と異なる部分について説明する。本第二実施形態の調湿素子11は、図8に示すように、基材部12、第一導電体部13および第二導電体部14を備えている。
(Second Embodiment)
Next, the second embodiment of the humidity control element of the present invention will be described mainly as a portion different from the
基材部12は、セルロースを主成分とする繊維12a(例えばパルプ)によって設けられている。基材部12は、ライナー部12bおよびコルゲート部12cを備えている。ライナー部12bは、繊維12a(例えばパルプ)によってシート状に形成されている。ライナー部12bは、例えば不織布である。コルゲート部12cは、繊維12aによってシート状に形成されたものを、コルゲート加工によって断面波状に形成されたものである。ライナー部12bの下面(図8の下側面)とコルゲート部12cの上面(図8の上側面)とが、例えば接着剤によって接着されている。
The
第一導電体部13は、導電性材料13aによって、基材部12の外表面に上述した第一実施形態と同様に層状に設けられている。第一導電体部13は、具体的には、基材部12のライナー部12bの上面(図8の上側面)に設けられている。導電性材料13aは、上述した第一実施形態と同様にPEDOT/PSSを主成分として設けられている。
The
第二導電体部14は、導電性を有するとともに、第一導電体部13の外表面に第一導電体部13と電気的に接続するように積層されたものである。第二導電体部14は、導電性を有するステンレス鋼材によって設けられている。第二導電体部14は、第一導電体部13の上面(図8の上側面)に設けられている。第二導電体部14の下面(図8の下側面)と第一導電体部13の上面とが接触し、かつ、電気的に接続されている。第一導電体部13と第二導電体部14とは、例えば、導電性接着剤によって接着されている。
The
また、第二導電体部14は、積層方向(図8の上下方向)に貫通する貫通部14aを有している。貫通部14aは、平面視円状に複数設けられている(図9参照)。第二導電体部14は、本第二実施形態において、パンチングメタルである。
Further, the
本第二実施形態の調湿素子11を後述する調湿装置100に適用する場合、後述するように第一導電体部13および第二導電体部14が通電される。この場合、第一導電体部13および第二導電体部14には、平面方向(左右方向または前後方向)に沿って電流が流れる。すなわち、第一導電体部13と第二導電体部14とは、電気的に並列に接続される。
When the
調湿素子11は、通電状態である場合において、第一導電体部13の導電性材料13aおよび第二導電体部14に電流が流れる。導電性材料13aおよび第二導電体部14に電流が流れた場合、第一導電体部13の温度が上昇する。さらに、第一導電体部13から基材部12に熱が伝達して基材部12の温度が上昇する。第一導電体部13の温度が第一導電体部13の放出温度に到達した場合、第一導電体部13に吸着されている水分が被処理流体に放出される。この場合、第一導電体部13の上面から放出される水分は、貫通部14aを介して放出される。また、基材部12の温度が基材部12の放出温度に達した場合、基材部12に吸着されている水分が被処理流体に放出される。
When the
本第二実施形態の調湿素子11によれば、導電性材料13aは、導電性高分子(PEDOT/PSS)を主成分として設けられている。第一導電体部13は、基材部12の外表面に層状に形成されている。調湿素子11は、導電性を有するとともに、第一導電体部13の外表面に第一導電体部13と電気的に接続するように積層された第二導電体部14をさらに備えている。
According to the
所定時間内における第一導電体部13の吸湿速度および放湿速度(水分を放出する速度)は、第一導電体部13の厚みに関わらずおよそ一定であることが、予め実施された実験等によって判明している。また、導電性材料13aの主成分である導電性高分子は、比較的高コストである。よって、調湿素子11の低コスト化を図るために、第一導電体部13の厚みを薄くして、導電性高分子を主成分とする導電性材料13aの総量を低減することが考えられる。しかしながら、第一導電体部13の厚みを薄くした場合、第一導電体部13の電気抵抗値が比較的大きくなることにより、調湿素子11に所望の電力を供給したときに、供給電圧値が比較的高くなることが考えられる。
Experiments and the like conducted in advance have shown that the moisture absorption rate and the moisture release rate (the rate at which moisture is released) of the
これに対して、本第二実施形態の調湿素子11は、第二導電体部14が第一導電体部13に積層されているため、第二導電体部14と第一導電体部13とが電気的に並列に接続される。これにより、第一導電体部13および第二導電体部14の各々の電気抵抗値を合成した電気抵抗値が第一導電体部13の電気抵抗値より小さくなる。よって、第二導電体部14が第一導電体部13に積層された状態において、第一導電体部13の厚みを薄くした場合においても、電気抵抗値ひいては供給電圧の増加が抑制される。例えば、第一導電体部13および第二導電体部14の各々の電気抵抗値を合成した電気抵抗値を10〜60Ωとした場合、家庭用として一般的に用いられている電源が使用可能となる。したがって、第一導電体部13に第二導電体部14を積層することによって、第一導電体部13の吸湿速度および放湿速度、供給電圧の大きさ、並びに、コストのバランスを取ることができる。
On the other hand, in the
また、第一導電体部13が厚みを比較的薄くするように設けられている場合、第一導電体部13の電気抵抗値にバラツキが生じる場合がある。これに対して、本第二実施形態においては、第二導電体部14が第一導電体部13と電気的に並列に接続するように第一導電体部13に積層されているため、第一導電体部13の電気抵抗値と第二導電体部14の電気抵抗値とが合成される。これにより、第二導電体部14が第一導電体部13に積層されていない場合における第一導電体部13の電気抵抗値のバラツキと比べて、第一導電体部13の電気抵抗値と第二導電体部14の電気抵抗値とを合成した電気抵抗値のバラツキが抑制される。
Further, when the
また、第二導電体部14は、ステンレス鋼材によって設けられている。
これによれば、ステンレス鋼材が比較的高い耐食性を有するため、第二導電体部14が水分を吸着する第一導電体部13に積層されている場合においても、第二導電体部14の腐食が抑制される。
Further, the
According to this, since the stainless steel material has relatively high corrosion resistance, even when the
また、第二導電体部14は、積層方向に貫通する貫通部14aを有している。
これによれば、第一導電体部13が、貫通部14aを介して、水分の吸着および放出を行うことができる。また、貫通部14aの大きさまたは個数を変更することにより、第二導電体部14の電気抵抗値の調整をすることができる。
Further, the
According to this, the
(調湿装置)
以下、本発明による調湿装置100の一実施形態について説明する。なお、本明細書においては説明の便宜上、図10における上側および下側をそれぞれ調湿装置100の上方および下方とし、同じく左側および右側をそれぞれ調湿装置100の前方および後方とし、同じく紙面手前側および紙面奥側を、それぞれ調湿装置100の左方および右方として説明する。
(Humidity control device)
Hereinafter, an embodiment of the
調湿装置100は、使用者Aの就寝する第二空間S2(後述する)を加湿または除湿するものである。調湿装置100は、就寝している使用者Aの特に頭部の周囲の空間を加湿または除湿する。調湿装置100は、図10および図11に示すように、ベッドBに取り付けられている。ベッドBは、フレーム部B1、脚部B2およびヘッドボード部B3を備えている。フレーム部B1にはマットレスMが敷かれている。ヘッドボード部B3には、ヘッドボード部B3を前後方向に沿って貫通する貫通穴B3aが形成されている。調湿装置100は、第二連通部Lb(後述する)が貫通穴B3aと連通するように、ヘッドボード部B3に取り付けられている。
The
調湿装置100は、図11に示すように、ケース10、送風装置20(本発明の送風部に相当)、調湿部30、通電部40および調湿装置100を統括制御する制御装置50(本発明の制御部に相当)を備えている。
As shown in FIG. 11, the
ケース10は、内部に空気(被処理流体)を流通させる流路Lを有するように、両端を開口するとともに前後方向に沿って延びる筒状に形成されている。流路Lは、ケース10外部とそれぞれ連通する第一連通部La、第二連通部Lbを備えている。第一連通部Laは、ケース10の前端部に形成され、流路Lからケース10の前方の空間である第一空間S1に向かって開口する。第二連通部Lbは、ケース10の後端部に形成され、流路Lから貫通穴B3aを介してマットレスM上の使用者Aの就寝する空間である第二空間S2に向けて開口する。
The
第一空間S1および第二空間S2は、ベッドBが設置された同じ部屋内の空間である。流路Lは、各連通部La,Lbを介して、第一空間S1と第二空間S2と連通する。流路Lは、第一連通部Laと第二連通部Lbとの間にて、ケース10の前側から後側に向かって順に、送風装置20および調湿部30が配設されている。
The first space S1 and the second space S2 are spaces in the same room where the bed B is installed. The flow path L communicates with the first space S1 and the second space S2 via the communication portions La and Lb. In the flow path L, a
送風装置20は、第一連通部Laに配設され、第一方向に回転駆動することにより、流路Lに第一空間S1の空気を導入し、流路Lに導入された空気を第二空間S2に導出するものである。また、送風装置20は、第一方向と逆方向の第二方向に回転駆動することにより、流路Lに第二空間S2の空気を導入し、流路Lに導入された空気を第一空間S1に導出する。送風装置20は、例えば軸流送風機である。送風装置20は、制御装置50と電気的に接続され、制御装置50から送信される制御指令値に従って駆動する。なお、送風装置20は、PWM制御されているため、制御指令値は、デューティ比にて算出される。
The
調湿部30は、流路Lに配設され、流路Lに導入された空気の加湿または除湿を行うものである。調湿部30は、上述した第一実施形態の調湿素子1を用いて形成されている。調湿素子1は、非通電である場合に流路Lに導入された空気の水分を吸着し、通電状態である場合に吸着している水分を流路Lに導入された空気に放出する。
The
調湿部30は、図12に示すように、調湿素子1からなる複数のシート31を所定距離離れて上下方向に沿って複数並べることにより設けられている。所定距離は、流路Lに導入された空気が流通可能な距離である。流路Lに導入された空気は、調湿部30を図中に示す矢印の方向に沿って流通する。また、シート31の両端部には、電極31aがそれぞれ配設されている。電極31aは、例えば導電性の金属平板によって形成されている。電極31aは、シート31の端部を挟持して、かしめられることにより、シート31に電気的に接続されている。
As shown in FIG. 12, the
通電部40は、調湿部30と電気的に接続され、調湿部30の通電を行うものである。通電部40は、図11および図12に示すように、電線41、電源42および開閉器43を備えている。
The energizing
電線41は、電源42と各シート31とを電気的に並列に接続する電線である。電線41は、図12に示すように、調湿部30のシート31それぞれの前端部および後端部に電極31aを介して接続されている。電源42は、例えば蓄電池である。
The
開閉器43は、電線41上に配設され、制御装置50から送信される制御指令値にしたがって電源42と調湿部30とを電気的に接続または遮断することで、調湿部30が通電されている通電状態と調湿部30が通電されていない非通電状態とを切り替えるものである。開閉器43は、非作動時に開路とするノーマルオープン型の開閉器である。開閉器43は、閉路することにより電源42と調湿部30とを電気的に接続する。一方、開閉器43は、開路することにより、電源42と調湿部30とを電気的に遮断する。
The
制御装置50は、図13に示すように、加湿制御部51および除湿制御部52を備えている。加湿制御部51は、第二空間S2の加湿を行うものである。加湿制御部51は、調湿装置100の運転モードとして、加湿モードおよび加湿準備モードを備えている。
As shown in FIG. 13, the
加湿モードは、第一空間S1から流路Lに導入された空気の加湿を行うとともに、加湿をされた空気を第二空間S2に導出する運転モードである。加湿モードにおいては、送風装置20が第一方向に回転駆動されることにより、第一空間S1の空気が第一連通部Laから流路Lに導入されて、第二連通部Lbから第二空間S2に導出される。
The humidification mode is an operation mode in which the air introduced into the flow path L from the first space S1 is humidified and the humidified air is led out to the second space S2. In the humidification mode, the
また、加湿モードにおいては、調湿部30を通電状態にするように通電部40の開閉器43が閉路とされる。すなわち、加湿モードにおいては、調湿素子1が通電状態であるため、調湿素子1の温度が上昇して、流路Lに導入された空気に調湿素子1に吸着している水分が放出される。これにより、第一空間S1から流路Lに導入された空気が加湿されるとともに、第二空間S2に導出される。
Further, in the humidification mode, the
本実施形態においては、第一空間S1の空気の温度が25℃かつ相対湿度が40%である場合、第一空間S1から流路Lに導入された空気が加湿されて、第二空間S2に導出される空気の相対湿度をおよそ90%とするように、送風装置20の駆動量、調湿部30への通電量や調湿部30のシート31の表面積等が設定されている。
In the present embodiment, when the temperature of the air in the first space S1 is 25 ° C. and the relative humidity is 40%, the air introduced into the flow path L from the first space S1 is humidified and becomes the second space S2. The driving amount of the
加湿準備モードは、第二空間S2から流路Lに導入された空気の水分を調湿部30に吸着させて、加湿モードによる加湿の準備を行う運転モードである。加湿準備モードにおいては、送風装置20が第二方向に回転駆動されることにより、第二空間S2の空気が第二連通部Lbから流路Lに導入されて、第一連通部Laから第一空間S1に導出される。
The humidification preparation mode is an operation mode in which the moisture of the air introduced into the flow path L from the second space S2 is adsorbed on the
また、加湿準備モードにおいては、調湿部30を非通電状態にするように通電部40の開閉器43が開路とされる。すなわち、加湿準備モードにおいては、調湿素子1が非通電状態であるため、加湿モードにて上昇した調湿素子1の温度が下降して、調湿素子1が第二空間S2から流路Lに導入された空気の水分を吸着するとともに、水分を吸着された空気が第一空間S1に導出される。
Further, in the humidification preparation mode, the
本実施形態においては、加湿モードにおいて調湿部30によって放出される水分量が確保されるように、送風装置20の駆動量や所定動作時間が設定されている。所定動作時間は、例えば3分である。
そして、加湿制御部51が加湿モードと加湿準備モードとを所定動作時間毎に交互に繰り返すことにより、第二空間S2が加湿される。
In the present embodiment, the driving amount and the predetermined operating time of the
Then, the
除湿制御部52は、第二空間S2の除湿を行うものである。除湿制御部52は、調湿装置100の運転モードとして、除湿モードおよび除湿準備モードを備えている。
除湿モードは、第一空間S1から流路Lに導入された空気の除湿を行うとともに、除湿をされた空気を第二空間S2に導出する運転モードである。除湿モードにおいては、送風装置20が第一方向に回転駆動され、かつ、調湿部30を非通電状態にするように通電部40の開閉器43が開路とされる。すなわち、除湿モードにおいては、調湿素子1が非通電状態であるため、流路Lに導入された空気の水分が調湿素子1に吸着される。これにより、第一空間S1から流路Lに導入された空気が除湿されるとともに、第二空間S2に導出される。
The
The dehumidifying mode is an operation mode in which the air introduced into the flow path L from the first space S1 is dehumidified and the dehumidified air is led out to the second space S2. In the dehumidification mode, the
本実施形態においては、第一空間S1の空気の温度が25℃かつ相対湿度が60%である場合、相対湿度をおよそ40%とするように除湿された空気が第二空間S2に導出されるように、送風装置20の駆動量や調湿部30のシート31の表面積等が設定されている。
In the present embodiment, when the temperature of the air in the first space S1 is 25 ° C. and the relative humidity is 60%, the air dehumidified so that the relative humidity is about 40% is led out to the second space S2. As described above, the driving amount of the
除湿準備モードは、調湿部30に吸着している水分を第二空間S2から流路Lに導入された空気に放出させて、除湿モードによる除湿の準備を行う運転モードである。除湿準備モードにおいては、送風装置20が第二方向に回転駆動され、かつ、調湿部30を通電状態にするように通電部40の開閉器43が閉路とされる。すなわち、除湿準備モードにおいては、調湿素子1が通電状態であるため、調湿素子1の温度が上昇して、流路Lに導入された空気に調湿素子1に吸着している水分が放出されるとともに、水分を放出された空気が第一空間S1に導出される。
The dehumidification preparation mode is an operation mode in which the moisture adsorbed on the
本実施形態においては、除湿モードにおいて調湿部30が吸着する水分量が確保されるように、送風装置20の駆動量、調湿部30への通電量や所定動作時間が設定されている。
除湿制御部52が除湿モードと除湿準備モードとを所定動作時間毎に交互に繰り返えすことにより、第二空間S2が除湿される。
In the present embodiment, the driving amount of the
The second space S2 is dehumidified by the
本実施形態によれば、調湿装置100は、調湿素子1を用いて形成された調湿部30と、調湿部30が配設され、第一空間S1と第二空間S2とを連通する流路Lと、第一空間S1の空気を流路Lに導入し、流路Lに導入された空気を第二空間S2に導出する送風装置20と、調湿部30と電気的に接続され、調湿部30の通電を行う通電部40と、送風装置20を少なくとも制御する制御装置50と、を備えている。調湿部30は、流路Lに導入された空気の加湿または除湿を行う。制御装置50は、送風装置20によって第一空間S1の空気を流路Lに導入し、かつ、通電部40によって調湿部30を通電状態にして、流路Lに導入された空気に対して調湿部30に吸着している水分を放出させることにより、流路Lに導入された空気の加湿を行うとともに、加湿をされた空気を送風装置20によって第二空間S2に導出する加湿モードを有する加湿制御部51と、送風装置20によって第一空間S1の空気を流路Lに導入し、かつ、通電部40によって調湿部30を非通電状態にして、流路Lに導入された空気の水分を調湿部30に吸着させることにより、流路Lに導入された空気の除湿を行うとともに、除湿をされた空気を送風装置20によって第二空間S2に導出する除湿モードを有する除湿制御部52と、を備えている。
According to the present embodiment, the
これによれば、調湿装置100は、上述した調湿素子1の効果と同様の効果を有する。
また、上述したように、調湿素子1の基材部2の繊維2aにおける親水基は、シリカゲル等と比べて、水分を吸着する速度および水分を放出する速度が両方とも速いため、単位時間における水分の吸着量および水分の放出量が多い。よって、調湿装置100の調湿部30に調湿素子1を用いることにより、所定動作時間の短時間化を図ることができる。
According to this, the
Further, as described above, the hydrophilic group in the
(変形例)
なお、上述した各実施形態において、調湿素子および調湿装置の一例を示したが、本発明はこれに限定されず、他の構成を採用することもできる。例えば、上述した調湿素子1,11の基材部2,12は不織布であるが、これに代えて、基材部2を布やパルプ紙等としても良い。
(Modification example)
Although an example of the humidity control element and the humidity control device is shown in each of the above-described embodiments, the present invention is not limited to this, and other configurations may be adopted. For example, the
また、上述した調湿素子1において、基材部2はセルロースを主成分として設けられているが、基材部2の他の成分として、導電性材料を用いる(導電性材料をセルロースに加える)ようにしても良い。この基材部2の他の成分としての導電性材料は、例えば、黒鉛、活性炭、炭素繊維、金属繊維や導電性セラミックである。これによれば、基材部2にも導通することができる。よって、基材部2の他の成分として導電性材料を用いない場合に比べて、基材部2の温度を短時間にて上昇させることができ、かつ、基材部2からの水分を短時間にて放出させることができる。
Further, in the above-mentioned
また、上述した調湿素子1において、第一導電体部3を層状に形成する場合、基材部2の外表面の両側に形成されているが、これに代えて、基材部2の外表面の一方側のみに形成するようにしても良い。
Further, in the above-mentioned
また、上述した調湿素子11において第一導電体部13は、基材部12の一方面(ライナー部の上面)のみに設けられているが、これに代えて、基材部12の他方面(コルゲート部の下面)のみに、または、基材部12の両方面に設けるようにしても良い。
Further, in the
また、上述した調湿素子1,11において、導電性材料3a,13aは、導電性高分子を主成分として設けられているが、これに代えて、第一導電体部3,13を水分の吸着および放出が比較的少ない導電性材料3a,13aによって設けられるようにしても良い。具体的には、導電性材料3a,13aが、例えば、カーボン、カーボン繊維および黒鉛の何れか一つを主成分として設けられるようにしても良い。また、導電性材料3a,13aが、導電性高分子、カーボン、カーボン繊維および黒鉛のうち二つ以上の組み合わせによって設けられるようにしても良い。
Further, in the
これによれば、導電性材料3a,13aがカーボン、カーボン繊維や黒鉛を主成分とする場合、導電性高分子を主成分とする場合に比べて、第一導電体部3,13の導電性が向上する。また、導電性材料3a,13aが導電性高分子を主成分とする場合において、他の成分としてカーボン、カーボン繊維や黒鉛を含むとき、他の成分としてカーボン、カーボン繊維や黒鉛を含まないときに比べて第一導電体部3,13の導電性が向上する。
According to this, when the
また、上述した導電性材料3a、13aは、PEDOT/PSSを主成分として設けられているが、これに代えて、導電性材料3a、13aをPEDOT/PSS以外のチオフェン系導電性高分子にて設けるようにしても良い。また、導電性材料3a、13aをチオフェン系導電性高分子以外の導電性高分子(例えばポリアニリン系導電性高分子)にて設けるようにしても良い。
Further, the above-mentioned
また、上述した調湿素子1,11において、第一導電体部3,13は、水分の吸着および放出を行う導電性材料3a,13aによって形成されているが、これに代えて、第一導電体部3,13を水分の吸着および放出を行わない導電性材料3a,13aによって形成するようにしても良い。具体的には、導電性材料3a,13aが、例えば、銀粒子や銅粒子等の金属を主成分として設けられるようにしても良い。この場合、基材部2,12のみが水分の吸着および放出を行う。なお、導電性材料3a,13aが、導電性高分子、銀粒子、銅粒子、カーボン、カーボン繊維および黒鉛のうち二つ以上の組み合わせによって設けられるようにしても良い。
Further, in the
また、上述した調湿装置100において、調湿部30は、調湿素子1を用いて形成された複数のシート31を並べることにより形成されているが、これに代えて、前後方向に被処理流体を流通させるハニカム状に形成するようにしても良い。
Further, in the
また、上述した調湿装置100において、調湿部30は、調湿素子1を用いて形成された複数のシート31によって設けられているが、これに代えて、シート31を、調湿素子11を用いて形成するようにしても良い。また、調湿部30を、円筒状に形成されたシート31を複数並べることにより形成するようにしても良い。
Further, in the
また、上述した調湿部30を、図14に示す調湿部130のように設けるようにしても良い。調湿部130は、一つの調湿素子11を用いて断面渦状に形成されたシート131によって設けられている。この場合、電極131aは、調湿部130の内側および外側に位置するシート131の両端部にそれぞれ設けられる。また、この場合、コルゲート部12cとライナー部12bとの間に形成された隙間およびコルゲート部12cと第二導電体部14と間に形成された隙間に被処理流体(空気)が流通する。なお、この場合、コルゲート部12cと第二導電体部14とが接触するように形成されたとき、第二導電体部14が通電された場合に生じる熱によってコルゲート部12cが加熱される。
Further, the
また、上述した調湿装置100において、第二連通部Lbにプラスまたはマイナスに帯電した電極(図示なし)を設けるようにしても良い。これによれば、調湿部30から放出された水分が第二連通部Lbを通過する際に、この水分を、誘電帯電によりマイナスまたはプラスに帯電する。
Further, in the
また、上述した第二導電体部14の貫通部14aは、平面視円状に複数形成されているが、これに代えて、図15A,15Bに示すように、第二導電体部214,314が蛇行するように、貫通部214a,314aをスリット状に形成するようにしても良い。この場合、貫通部214a,314aの形状によって、第二導電体部214,314の電気抵抗値を調整することができる。
Further, a plurality of through
また、上述した第二導電体部14は、ステンレス鋼材によって設けられているが、これに代えて、金、銀、黒鉛やカーボン等の導電性を有する材料によって形成するようにしても良い。また、上述した第二導電体部14は、貫通部14aを設けているが、これに代えて、貫通部14aを設けないよういしても良い。また、上述した第二導電体部14は、パンチングメタルであるが、これに代えて、金属箔やシート状に形成された網(メッシュやエキスパンドメタル等)であっても良い。
Further, although the
また、上述した第二導電体部14は、層状に形成されているが、コルゲート加工を施すようにしても良い。さらに、上述した第二導電体部14を、厚みを比較的厚くするメッシュ状に設けるようにしても良い。これらの場合において、調湿素子11を図14に示す断面渦状に形成するとき、第二導電体部14を被処理流体の流路とすることができる。さらにこれらの場合、基材部12を、ライナー部12bのみによって設けるようにして、調湿部130の大きさを調整しても良い。
Further, although the
また、上述した調湿装置100の実施形態において、電極31aは、シート31にかしめによって電気的に接続されているが、これに代えて、電極31aを、例えば導電性接着剤や締付ボルトによってシート31に電気的に接続するようにしても良い。また、調湿装置100は、電極31aを備えずに、電線41とシート31とを電気的に直接接続するようにしても良い。
Further, in the embodiment of the
また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、基材部2,12(繊維2a,12a)、第一導電体部3,13(導電性材料3a,13a)、第二導電体部14およびシート31,131の形状および材料等を変更するようにしても良い。
Further, as long as the gist of the present invention is not deviated, the
1…調湿素子、2…基材部、2a…繊維、3…第一導電体部、3a…導電性材料、10…ケース、14…第二導電体部、20…送風装置(送風部)、30…調湿部、31…シート、40…通電部、50…制御装置(制御部)、51…加湿制御部、52…除湿制御部、100…調湿装置、L…流路、S1…第一空間、S2…第二空間。 1 ... Humidification element, 2 ... Base material, 2a ... Fiber, 3 ... First conductor, 3a ... Conductive material, 10 ... Case, 14 ... Second conductor, 20 ... Blower (blower) , 30 ... Humidification control unit, 31 ... Sheet, 40 ... Energizing unit, 50 ... Control device (control unit), 51 ... Humidification control unit, 52 ... Dehumidification control unit, 100 ... Humidification control device, L ... Flow path, S1 ... First space, S2 ... Second space.
Claims (7)
セルロースを主成分とする繊維からなる基材部と、
前記基材部の外表面に導電性材料によって層状に形成されている第一導電体部と、
導電性を有するとともに、前記第一導電体部の外表面に前記第一導電体部と電気的に接続するように積層された第二導電体部と、を備え、
前記導電性材料は、非通電状態である場合に前記被処理流体の前記水分を吸着し、通電状態である場合に吸着している前記水分を放出する導電性高分子、カーボン、カーボン繊維および黒鉛の何れか一つを主成分として、または、これらのうち二つ以上の組み合わせによって設けられている、調湿素子。 A humidity control element that adsorbs the moisture contained in the fluid to be treated when it is in a non-energized state and releases the adsorbed moisture to the fluid to be treated when it is in an energized state.
A base material made of fibers containing cellulose as the main component, and
A first conductor portion which is formed into a layer of a conductive material on the outer surface of the base portion,
It is provided with a second conductor portion that is conductive and is laminated on the outer surface of the first conductor portion so as to be electrically connected to the first conductor portion.
The conductive material is a conductive polymer, carbon, carbon fiber and graphite that adsorbs the moisture of the fluid to be treated when it is in a non-energized state and releases the adsorbed moisture when it is in an energized state. as a main component any one of, or are provided by the combination of two or more of these, humidity elements.
前記調湿部が配設され、第一空間と第二空間とを連通する流路と、
前記第一空間の空気を前記流路に導入し、前記流路に導入された空気を前記第二空間に導出する送風部と、
前記調湿部と電気的に接続され、前記調湿部の通電を行う通電部と、
前記送風部を少なくとも制御する制御部と、を備えた調湿装置であって、
前記制御部は、
前記送風部によって前記第一空間の空気を前記流路に導入し、かつ、前記通電部によって前記調湿部を通電状態にして、前記流路に導入された空気に対して前記調湿部に吸着している水分を放出させることにより、前記流路に導入された空気の加湿を行うとともに、前記加湿をされた空気を前記送風部によって前記第二空間に導出する加湿モードを有する加湿制御部と、
前記送風部によって前記第一空間の空気を前記流路に導入し、かつ、前記通電部によって前記調湿部を非通電状態にして、前記流路に導入された空気の水分を前記調湿部に吸着させることにより、前記流路に導入された空気の除湿を行うとともに、前記除湿をされた空気を前記送風部によって前記第二空間に導出する除湿モードを有する除湿制御部と、を備えている調湿装置。 A humidity control unit formed by using the humidity control element according to any one of claims 1 to 6.
A flow path in which the humidity control portion is arranged and communicates between the first space and the second space,
A blower unit that introduces the air in the first space into the flow path and leads the air introduced into the flow path into the second space.
An energizing unit that is electrically connected to the humidity control unit and energizes the humidity control unit,
A humidity control device including a control unit that at least controls the blower unit.
The control unit
The air in the first space is introduced into the flow path by the blower, and the humidity control section is energized by the current-carrying section, so that the air introduced into the flow path is introduced into the humidity control section. A humidification control unit having a humidification mode that humidifies the air introduced into the flow path by releasing the adsorbed moisture and leads the humidified air to the second space by the blower unit. When,
The air in the first space is introduced into the flow path by the blower, the humidity control section is de-energized by the energizing section, and the moisture content of the air introduced into the flow path is introduced into the humidity control section. A dehumidification control unit having a dehumidification mode for dehumidifying the air introduced into the flow path and leading the dehumidified air to the second space by the blower unit is provided. Dehumidifier.
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