以下、本発明の第1の実施の形態の構成を、図面を参照して説明する。
図6において、10は吹出口装置である。本実施の形態において、この吹出口装置10は風向調整装置であり、ルーバ装置あるいはベンチレータなどとも呼ばれ、例えば図示しない自動車のインストルメントパネルなどの被取付部材に取り付けられ、空調装置に接続されて、車室内に風を吹き出し、空調を行う車両用空調装置を構成している。
そして、この吹出口装置10は、ケース体12を備えている。また、この吹出口装置10は、空調風制御体13を備えている。さらに、この吹出口装置10は、ルーバ14を備えている。また、この吹出口装置10は、加飾回動体としての操作ダイヤル15を備えている。さらに、この吹出口装置10は、連動機構16を備えている。
ケース体12は、図示しないダクトを介して空調装置から供給された空調風を通過させる風路を内部に区画するものである。このケース体12は、筒状、本実施の形態では例えば角筒状に形成されている。このケース体12は、ダクトと一体的に形成されていてもよい。また、このケース体12の下流端は、吹出口18となっている。なお、このケース体12の下流端には、吹出口18を囲む内装材であるフィニッシャが取り付けられていてもよい。このフィニッシャは、インストルメントパネルなどの被取付部材と一体的に形成されていてもよい。
空調風制御体13は、吹出口18から吹き出される空調風の風向と風量との少なくともいずれかを制御するものである。本実施の形態において、この空調風制御体13は、回動により吹出口18から吹き出される空調風の風量を制御するダンパ(シャットバルブ)である。この空調風制御体13は、ケース体12の内部にて、ルーバ14よりも上流側に配置されている。この空調風制御体13は、四角形板状に形成され、外縁部に弾性を有するパッキン部13aが取り付けられている。また、この空調風制御体13は、ケース体12の両側壁部に回動可能に支持されている。そして、この空調風制御体13は、例えばケース体12内の風路を閉塞する全閉状態から、ケース体12の上壁部及び下壁部に対して略平行となる全開状態までの間で、所定角度回動可能となっている。
ルーバ14は、複数設定されている。本実施の形態において、このルーバ14には、一方のルーバである縦ルーバ(Vルーバ)21、及び、他方のルーバである横ルーバ(Hルーバ)22が設定されている。
縦ルーバ21は、本実施の形態において、複数設定されている。これら縦ルーバ21は、それぞれ吹出口18を縦断する方向に沿って配置されている。これら縦ルーバ21の両端部は、ケース体12に対して回動可能に支持されている。また、これら縦ルーバ21は、リンク部材24により互いに連結されている。
横ルーバ22は、本実施の形態において、複数設定されている。これら横ルーバ22は、吹出口18を横断する方向に沿って配置されている。すなわち、これら横ルーバ22は、縦ルーバ21に対して交差(直交)する方向に沿って配置されている。これら横ルーバ22の両端部は、スペーサ26,26に回動可能に支持され、これらスペーサ26,26を介してケース体12にて縦ルーバ21の下流側に取り付けられている。また、これら横ルーバ22は、リンク部材27により互いに連結されている。さらに、一つの横ルーバ22には、風向調整ノブ28が取り付けられている。この風向調整ノブ28は、横ルーバ22とともに上下方向に回動させることで複数の横ルーバ22をリンク部材27により連動させて上下方向に回動させ、横ルーバ22に沿って左右方向にスライドさせることで複数の縦ルーバ21をリンク部材24により連動させて左右方向に回動させるようになっている。
そして、操作ダイヤル15は、ケース体12に対して回動可能に取り付けられ、乗員により直接操作されることで空調風制御体13を動作させるものである。この操作ダイヤル15は、図1ないし図3に示すように、本体部31を備えている。また、この操作ダイヤル15は、加飾部材32を備えている。さらに、本実施の形態において、この操作ダイヤル15は、加飾体部33を備えている。なお、以下、操作ダイヤル15の回動中心Cを中心とする円弧に沿う方向を回動方向(矢印R方向)、回動中心Cから径方向に沿う放射方向を外周方向、径方向に沿って回動中心Cに向かう放射方向を内周方向というものとする。また、径方向に沿って回動中心Cに相対的に近い側を内周側あるいは内側、回動中心Cに相対的に遠い側を外周側あるいは外側というものとする。さらに、操作ダイヤル15の回動軸線に沿う方向を両側方向あるいは幅方向というものとする。
本体部31は、例えばABS樹脂などの合成樹脂により形成されている。この本体部31は、内周側に位置する内側部35を備えている。また、この本体部31は、ストッパ部36を備えている。さらに、この本体部31は、外周側に位置する外郭部37を備えている。また、この本体部31は、係合受部40を備えている。そして、この本体部31は、概略として、回動中心Cを中心とする扇形状に形成され、回動軸線方向を厚み方向(幅方向)として配置されている。
内側部35は、本体部31のうち、操作ダイヤル15の回動中心Cに対して最も近くに位置する部分である。すなわち、この内側部35は、操作ダイヤル15の最内周側に位置している。この内側部35は、本実施の形態において、ケース体12の側壁部外側の支持部41(図6)に対して回動可能に支持される被支持部42を備えている。また、この内側部35は、連動機構16と連結される被連結部43を備えている。さらに、この内側部35は、操作ダイヤル15の回動角度を規制する規制部44,45を備えている。
被支持部42は、円形状に形成されている。この被支持部42は、外周側がストッパ部36に対して連結されている。また、この被支持部42の中央部には、丸孔状の穴部46が形成されている。この穴部46は、ケース体12(図6)に対して操作ダイヤル15を回動可能に支持するための支持穴である。
被連結部43は、被支持部42に対して外周側に位置している。すなわち、この被連結部43は、回動中心Cに対して離れて位置している。このため、この被連結部43は、操作ダイヤル15を回動させたときに回動中心Cの周囲に回動するようになっている。
一方及び他方の規制部44,45は、内側部35において、外郭部37とは反対側に位置している。これら規制部44,45は、ストッパ部36の両端部から回動方向に沿って円弧状に延びる腕部である。これら規制部44,45は、回動方向において互いに反対方向に向かって延びている。また、これら規制部44,45は、先端側が互いに対向する位置に配置されている。さらに、これら規制部44,45の先端側には、回動中心C側に向かって突出する突起部44a,45aがそれぞれ形成されている。そして、これら規制部44,45は、ケース体12(図6)に形成された規制保持部(図示せず)と当接することで、操作ダイヤル15の回動角度を規制するとともに、この規制保持部と当接する位置で突起部44a,45aが規制保持部に係合されることで、クリックを発生させて操作者に回動限に到達したことを知らせ、併せて操作ダイヤル15の位置を保持できるようになっている。
ストッパ部36は、本体部31に対して加飾部材32を位置決めする部分である。また、このストッパ部36は、位置決めした加飾部材32に対して反力Fを生じさせる付勢部である。このストッパ部36は、内側部35及び外郭部37と隣接し、操作ダイヤル15の径方向に見て、これら内側部35と外郭部37との間に位置している。このため、このストッパ部36は、外郭部37に対して内周側に位置している。また、このストッパ部36は、回動中心Cを中心とする円弧に沿って連続して形成されている。すなわち、このストッパ部36は、円弧状に湾曲されている。本実施の形態において、このストッパ部36は、本体部31の一側部に形成されている。
外郭部37は、加飾部材32が側部に重ねられてこの加飾部材32により側部が覆われる部分である。本実施の形態において、この外郭部37は、加飾部材32及び加飾体部33が両側部に重ねられてこれら加飾部材32及び加飾体部33により両側部が覆われる部分である。また、この外郭部37は、操作ダイヤル15の操作時に乗員により直接操作される被操作部である。この外郭部37は、ストッパ部36の外周に沿って円弧状に形成された円弧状部である。また、この外郭部37は、ストッパ部36から外周側に向かって延出し、本体部31の外周側に端末部に位置している。このため、この外郭部37には、操作ダイヤル15の回動方向に両端部が備えられている。また、この外郭部37は、外郭部本体部47と、この外郭部本体部47を覆う弾性部である被覆部48とを一体的に備えている。
外郭部本体部47は、加飾部材32及び加飾体部33により両側部が覆われる部分である。すなわち、この外郭部本体部47は、加飾部材32及び加飾体部33の間に位置しているとともに、被覆部48により外周側が覆われている。また、この外郭部本体部47は、例えばABS樹脂などの硬質の合成樹脂などにより形成されている。すなわち、この外郭部本体部47は、被覆部48とは異なる材質により形成されている。本実施の形態において、この外郭部本体部47は、被覆部48よりも硬質の合成樹脂により形成されている。
被覆部48は、加飾部材32及び加飾体部33間に露出し、操作ダイヤル15の意匠面をなす意匠部である。また、この被覆部48は、操作ダイヤル15において、外周側が車室内に露出して乗員により直接操作(押し回し)可能となっている。すなわち、この被覆部48は、外郭部37の最外周の端末部に位置している。この被覆部48は、例えばスチレン系エラストマなどの弾性を有する部材(合成樹脂)により形成され、例えば二色成形やインサート成形などを用いて外郭部本体部47と一体的に成形されている。この被覆部48は、外郭部本体部47の外周側を連続的、あるいは断続的に覆って形成されている。また、この被覆部48は、回動中心Cを中心軸とし外郭部37の両端部間に亘る円筒面に沿って形成されている。このため、この被覆部48には、両端部が備えられており、これら両端部が外郭部37の両端部をなしている。また、この被覆部48は、加飾部材32及び加飾体部33により両側部から挟み込まれてこれら加飾部材32及び加飾体部33が押し当てられ、これら加飾部材32及び加飾体部33に対して隙間なく密着されている。本実施の形態において、この被覆部48は、外郭部本体部47よりも幅寸法(厚み)が大きく設定され、この外郭部本体部47に対して両側に突出している。なお、この被覆部48には、操作ダイヤル15の操作内容などを表示する表示部50がシルク印刷などによって施されていてもよい。また、この被覆部48の一部は、本体部31の加飾体部33側の側部に配置された接触部51となっていてもよい。
係合受部40は、加飾部材32を本体部31に対して係止する部分である。この係合受部40は、ストッパ部36の外周側、すなわち外郭部37に形成されている。本実施の形態において、この係合受部40は、外郭部37の外郭部本体部47に形成されている。この係合受部40は、複数形成されており、互いに回動方向にずれて位置している。すなわち、これら係合受部40は、回動方向に異なる複数の位置にそれぞれ形成されている。これら係合受部40は、本実施の形態において、例えば周方向に等配(略等配も含む)されている。また、これら係合受部40は、回動方向に沿って、略同一円弧上に並んで配置されている。さらに、これら係合受部40は、被覆部48に対して近接して位置している。また、これら係合受部40は、本実施の形態において、外郭部37(外郭部本体部47)を厚み方向に貫通して形成されている。さらに、これら係合受部40には、加飾部材32と加飾体部33とのいずれか一方、本実施の形態では加飾部材32を係止する係止部52が爪状に突設されている。この係止部52は、各係合受部40の内面の外周側の位置から内周側、すなわち回動中心C側に向かって突設されている。
加飾部材32は、操作ダイヤル15の外周側の端末部にピンライン状の加飾をするものである。ここで、ピンラインとは、ピン先にインクをつけて線を引いたような印象の、細いラインである。このピンラインは、小さい幅及び面積を占める、存在感が過剰でない線であり、操作ダイヤル15自体と、この操作ダイヤル15によって操作される空調風制御体13(図6)の開度などを示す状態表示を周囲から際立たせて視認性を向上し、同時に適度なアクセントとなる。この加飾部材32は、本体部31の一側部に取り付けられている。この加飾部材32は、板状に形成された加飾部材本体部54を備えている。また、この加飾部材32は、固定部としての爪部55を備えている。さらに、この加飾部材32は、この加飾部材32を本体部31に対して位置決めする位置決め部56を備えている。そして、この加飾部材32は、少なくとも意匠面側(外面側)にめっきや塗装が施され、本体部31(被覆部48)とは異なる配色となっている。
加飾部材本体部54は、外周側が外郭部37の一側縁部に沿って位置する部分である。すなわち、この加飾部材本体部54は、外郭部37の一側部に重ねられ、この外郭部37の一側部を覆う部分である。この加飾部材本体部54は、平板状に形成され、側方から見て、円弧状に湾曲した形状(C字状)をなしている。また、この加飾部材本体部54は、本実施の形態において、側部対向部58と、薄肉部59とを一体に備えている。
側部対向部58は、本体部31、本実施の形態では外郭部本体部47の一側部に対向して位置する部分である。この側部対向部58は、加飾部材本体部54の内周部から外周側寄りまでの面状の部分をなしている。すなわち、この側部対向部58は、加飾部材本体部54の主要部をなす一般部である。この側部対向部58は、本体部31に対して厚みが小さく設定されている。また、この側部対向部58は、位置決め部56と連なって形成され、この位置決め部56に対して外周側に位置している。さらに、この側部対向部58の背面側(意匠面とは反対側)である本体部31側には、爪部55が突設されている。
薄肉部59は、外郭部37の一側縁部の少なくとも一部、本実施の形態では被覆部48の一側縁部に沿って位置する部分である。この薄肉部59は、側部対向部58の外周側に連なって形成され、加飾部材本体部54の外周側の端部をなしている。すなわち、この薄肉部59は、加飾部材32(加飾部材本体部54)の最外周部、すなわち外周側の端末部に位置している。そして、この薄肉部59は、意匠面側(外面側)において、側部対向部58と略面一となっており、背面側である本体部31側が側部対向部58に対して段差状に窪んで形成されている。すなわち、この薄肉部59は、側部対向部58よりも厚みが小さく設定されている。この薄肉部59は、背面側が被覆部48の一側部に対して押し当てられて隙間なく密着している。
爪部55は、複数形成され、係合受部40にそれぞれ受け入れられて加飾部材32を本体部31に対して係止させる部分である。本実施の形態において、この爪部55は、ストッパ部36での加飾部材32の位置決めにより生じる反力Fで外周側に付勢された状態で加飾部材32を本体部31に固定するものである。これら爪部55は、操作ダイヤル15の径方向に厚みを有する板状に形成されている。また、これら爪部55は、加飾部材本体部54(側部対向部58)において、操作ダイヤル15の回動方向に異なる複数の位置にそれぞれ形成され、加飾部材本体部54の背面側から略垂直な方向に突出して操作ダイヤル15の幅方向に延びている。各爪部55は、操作ダイヤル15の外周側に向かって突出する係合部61を有している。また、各爪部55は、本実施の形態において、操作ダイヤル15の内周側に向かって突出する突出部62を有している。
係合部61は、例えば爪部55の先端部に形成されている。この係合部61は、本体部31に対して係止部52に内周側から係合され、加飾部材本体部54との間で本体部31の外郭部37を厚み方向に挟み込むことで、加飾部材32を本体部31に対して抜け止めしている。
突出部62は、加飾体部33を加飾部材32に対して係止するものである。この突出部62は、係合部61とは反対側に位置している。また、この突出部62は、例えば爪部55の先端部から基端部側に離れた位置に形成されている。本実施の形態において、この突出部62は、係合部61を係止部52に係合した位置で、この係止部52の背面側の位置となっている。
位置決め部56は、ストッパ部36に対して外周側から突き当てられることで加飾部材32を本体部31に対して位置決めする部分である。すなわち、この位置決め部56は、ストッパ部36への突き当てにより加飾部材32に径方向に沿って外周側に向かう反力Fを生じさせるものである。この位置決め部56は、加飾部材32の加飾部材本体部54(側部対向部58)の内周側に連なって形成されている。また、この位置決め部56は、本実施の形態において、加飾部材32の最内周部に位置している。さらに、この位置決め部56は、回動中心Cを中心とする円弧に沿って連続して形成されている。すなわち、この位置決め部56は、円弧状に湾曲されている。そして、この位置決め部56は、全体がストッパ部36に対して面状に突き当てられるように形成されている。
加飾体部33は、加飾部材32とともに操作ダイヤル15の外周側の端末部にピンライン状の加飾をするものである。この加飾体部33は、加飾部材32に対して、略鏡像対称な形状となっており、本体部31に対して他側部、すなわち加飾部材32とは反対側に取り付けられている。この加飾体部33は、板状に形成された加飾体部本体部64を備えている。また、この加飾体部33は、複数の爪状部65を備えている。そして、この加飾体部33は、少なくとも意匠面側(外面側)にめっきや塗装が施され、本体部31(被覆部48)とは異なる配色となっている。この加飾体部33の配色は、加飾部材32と同一でもよいし、異なっていてもよい。
加飾体部本体部64は、外周側が外郭部37の他側縁部に沿って位置する部分である。すなわち、この加飾体部本体部64は、外郭部37の他側部に重ねられ、この外郭部37の他側部を覆う部分である。この加飾体部本体部64は、平板状に形成され、側方から見て、円弧状に湾曲した形状(C字状)をなしている。また、この加飾体部本体部64は、本実施の形態において、対向部68と、加飾薄肉部69とを一体に備えている。
対向部68は、本体部31、本実施の形態では外郭部本体部47の他側部に対向して位置する部分である。この対向部68は、加飾体部本体部64の内周部から外周側寄りまでの面状の部分をなしている。すなわち、この対向部68は、加飾体部本体部64の主要部をなす一般部である。この対向部68は、本体部31に対して厚みが小さく設定されている。例えば、この対向部68は、加飾部材32の側部対向部58と等しい(略等しいも含む)厚みに形成されている。また、この対向部68の背面側(意匠面とは反対側)である本体部31側には、爪状部65が突設されている。
加飾薄肉部69は、外郭部37の他側縁部の少なくとも一部、本実施の形態では被覆部48の他側縁部に沿って位置する部分である。この加飾薄肉部69は、対向部68の外周側に連なって形成され、加飾体部本体部64の外周側の端部をなしている。すなわち、この加飾薄肉部69は、加飾体部本体部64の最外周部、すなわち外周側の端末部に位置している。そして、この加飾薄肉部69は、意匠面側(外面側)において、対向部68と略面一となっており、背面側である本体部31側が対向部68に対して段差状に窪んで形成されている。すなわち、この加飾薄肉部69は、対向部68よりも厚みが小さく設定されている。この加飾薄肉部69は、背面側が被覆部48の他側部に対して押し当てられて隙間なく密着している。
爪状部65は、係合受部40にそれぞれ受け入れられて加飾体部33を本体部31に対して係止させる部分である。これら爪状部65は、加飾体部本体部64(対向部68)において、回動方向に異なる複数の位置にそれぞれ形成され、加飾体部本体部64の背面側から略垂直な方向に突出して操作ダイヤル15の幅方向に延びている。各爪状部65は、外周側に向かって突出する突出係合部71を有している。この突出係合部71は、例えば爪状部65の先端部に形成されている。この突出係合部71は、本実施の形態では加飾部材32に対して突出部62に内周側から係合されることで、加飾体部33を加飾部材32に対して抜け止めし、この加飾部材32を介して本体部31に対して係止される。
図6に示す連動機構16は、操作ダイヤル15の回動に伴い空調風制御体13を連動して回動させるものである。この連動機構16は、操作ダイヤル15の回動を空調風制御体13の動作に変換する任意の構造を取り得るが、本実施の形態において、例えばリンク体73と、レバー体74とを備えるリンクとなっている。リンク体73は、棒状に形成され、両端部が球状に形成されている。このリンク体73は、一端部が操作ダイヤル15の被連結部43に連結され、他端部がレバー体74に連結されている。また、レバー体74は、空調風制御体13に連結されている。
そして、操作ダイヤル15の組み立ての際には、図4に示すように、まず、予め成形された本体部31に対して、予め成形された加飾部材32を一側から取り付ける。すなわち、加飾部材32は、各爪部55を本体部31の各係合受部40と位置合わせし、位置決め部56を本体部31のストッパ部36に対して外周側から突き当てつつ、本体部31側へと押し込むことで、各爪部55の係合部61が各係合受部40内の係止部52を乗り越え、この係止部52に対して爪部55が係合され、加飾部材32が本体部31に係止固定される。このとき、円弧状に湾曲する位置決め部56が、同様に円弧状に湾曲するストッパ部36に対して突き当てられることにより、この突き当てにより加飾部材32に生じる反力F(図1(a)及び図1(b))の方向が、これらの円弧の法線方向、すなわち径方向に沿って外周側に向かう方向、換言すれば各爪部55の位置でそれぞれ係合部61の係止部52に対する係りが深くなる方向、すなわち各爪部55の係合力の作用方向(係合受部40に対する爪係りを維持する方向)となることで、各爪部55(係合部61)が各係合受部40(係止部52)に対して確実に係止される。つまり、加飾部材32は、いわば外周側に向かって付勢された状態で本体部31に係止される。この状態で、加飾部材32は、加飾部材本体部54の側部対向部58が本体部31の外郭部37の外郭部本体部47の一側部に重ねられてこの一側部を覆うとともに、薄肉部59が外郭部37の被覆部48に対して一側から押し当てられ、被覆部48の弾性によって本体部31(被覆部48)と加飾部材32(薄肉部59)とが外周面側である意匠面側で隙間なく密着する。
次いで、図5に示すように、別途予め形成された加飾体部33を本体部31に対して他側から取り付ける。すなわち、加飾体部33は、各爪状部65を本体部31の各係合受部40と位置合わせして本体部31側へと押し込むことで、各爪状部65の突出係合部71が各係合受部40内に係止されている加飾部材32の各爪部55の突出部62を乗り越え、この突出部62に対して爪状部65が係合されて、加飾体部33が加飾部材32に係止固定される。この状態で、図1(b)に示すように、加飾体部33は、加飾体部本体部64の対向部68が本体部31の外郭部37の外郭部本体部47の他側部に重ねられてこの他側部を覆うとともに接触部51と密着し、加飾薄肉部69が外郭部37の被覆部48に対して他側から押し当てられ、被覆部48の弾性によって本体部31(被覆部48)と加飾体部33(加飾薄肉部69)とが外周面側である意匠面側で隙間なく密着する。
完成した操作ダイヤル15は、連動機構16のリンク体73及びレバー体74を介して、空調風制御体13やルーバ14が取り付けられたケース体12に図示しない樹脂ワッシャと鉄製のセルフタッピングビスなどを用いて回動可能に組み付けられ、吹出口装置10が完成される。そして、この吹出口装置10は、空調装置からダクトを介して導かれた空調風を吹出口18から車室内へと吹き出す。この空調風は、操作ダイヤル15を操作することにより回動された空調風制御体13によって風量が制御される。
このように、本実施の形態によれば、本体部31の回動方向に異なる複数の位置にて側部にそれぞれ形成された係合受部40にそれぞれ受け入れられる加飾部材32の爪部55の係合部61が外周側に向かって突出しているため、位置決め部56を本体部31のストッパ部36に外周側から突き当てて加飾部材32を本体部31に対して位置決めすると、この突き当てにより加飾部材32に生じる反力Fの方向が、各爪部55の係合部61による係合力の作用方向となるので、係合部61が係合受部40(係止部52)にしっかりと係り、本体部31に対して加飾部材32を確実に取り付けできる。したがって、例えば加飾部材32(加飾部材本体部54)の外周側の端末部を本体部31側に巻き込んで本体部31の外周側の端末部に係止するなどの構成を採用することなく、加飾部材32の板状の加飾部材本体部54の外周側の端末部を露出させた状態のまま本体部31に対して加飾部材32を確実に取り付けることができるので、この加飾部材本体部54が本体部31の外周側に位置する外郭部37の側縁部に沿って位置することによって、操作ダイヤル15の外周側にピンライン状の加飾が可能になる。
本体部31の一側部に取り付けた加飾部材32の爪部55を受け入れる係合受部40に本体部31の他側部から加飾体部33の爪状部65を受け入れて、加飾部材32の爪部55を利用して本体部31の他側部に加飾体部33を取り付けることができるので、加飾部材32の加飾部材本体部54と加飾体部33の加飾体部本体部64とによって本体部31を挟むピンライン状の加飾を外周側に施すことが可能になる。
しかも、爪部55及び爪状部65は、それぞれ係合力の作用方向がいずれも外周側であるため、互いに係合させる際及び係合させた状態、すなわち本実施の形態では爪状部65を爪部55に対して係合させる際及び係合させた状態で、爪部55に対して、係合受部40(係止部52)との係合が外れる方向に力が生じないので、加飾体部33の取り付け時や取り付け状態において加飾部材32を本体部31に確実に係止させておくことができる。
本体部31の外郭部37の外周側に形成された被覆部48に対して加飾部材32の本体部31への取り付けにより加飾部材本体部54が押し当てられることで、本体部31と加飾部材32との間の外周側での隙間をなくすことができ、ピンライン状の加飾を確実に施すことができる。また、本体部31と加飾部材32(加飾部材本体部54)との合わせ位置には、隙間がある場合、加飾部材32に対して本体部31から離れる方向に力が加わりやすくなるものの、本実施の形態では隙間がないことでこのような力が作用しにくく、加飾部材32を本体部31に対して確実に係止させておくことができる。
加飾部材本体部54において、本体部31の側部に対向して位置する側部対向部58よりも厚みが小さい薄肉部59を外周側の端末部に形成することで、より細いピンライン状の加飾を外周側に施すことが可能になる。
そして、本体部31に対して加飾部材32を確実に取り付けて外れにくくしているので、乗員により直接操作される操作ダイヤル15において、加飾部材32が外れたり捲れたりしにくく、耐久性に優れるとともに、ピンライン状の加飾を備える意匠性に優れた吹出口装置10を提供できる。
なお、上記の第1の実施の形態では、加飾体部33の爪状部65が加飾部材32の爪部55に対して係合される構成としたが、加飾部材32の爪部55が加飾体部33の爪状部65に対して係合される構成としてもよい。この場合には、例えば本体部31への取り付け順を、加飾体部33が先、加飾部材32が後として、加飾体部33の爪状部65の突出係合部71を係止部52に係止し、加飾部材32の係合部61が係合する突出部を爪状部65に形成することにより、同様の作用効果を奏することができる。
また、図7に示す第2の実施の形態のように、操作ダイヤル15は、本体部31の一側部に加飾部材32が取り付けられ、他側部に部材が取り付けられていない構成としてもよい。この場合、本体部31の係合受部40は、外郭部37を厚み方向に貫通していなくてもよい。また、加飾部材32の各爪部55には、突出部62を形成しなくてよい。この場合にも、上記の第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
さらに、上記の各実施の形態において、図8に示す第3の実施の形態のように、ストッパ部36は、凹溝状に形成されていてもよい。すなわち、ストッパ部36は、加飾部材32の位置決め部56が外周側から突き当てられた状態でこの加飾部材32に対して反力Fを生じさせる構成であれば、その形状を問わない。
また、加飾部材32を本体部31の両側部に取り付ける構成としてもよい。
さらに、空調風制御体13は、例えば操作ダイヤル15の操作に応じて動作することにより風向を制御するルーバなどとしてもよい。
また、操作ダイヤル15の本体部31の被支持部は、回動中心Cを構成する支持部41(回動軸)に直接支持される構成の他に、例えば仮想的な回動中心Cの周囲に回動方向に沿って形成されたレールなどのガイド部に支持される構成とすることもできる。
そして、加飾回動体は、吹出口装置10の操作ダイヤル15としたが、その他の任意の装置に適用される加飾回動体として用いることができる。