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JP6935304B2 - 負圧調整機構及び高層建物 - Google Patents
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JP6935304B2 - 負圧調整機構及び高層建物 - Google Patents

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本発明は、屋上に開放するボイド(吹き抜け)を有する高層建物に適用される負圧調整機構及び該負圧調整機構を備える高層建物に関する。
従来、集合住宅やオフィスビル、複合ビル、ホテルのような高層建物における換気性や採光性の向上のために、高層建物にその内部を上下方向へ伸び、その屋上に開放するボイドが設けられている(特許文献1参照)。
ところで、軒高が比較的高い高層建物では、そのボイドの上空を通過する風のためにボイドの内部の圧力が低下し、ボイドが負圧の状態におかれることがある。ボイドを有する高層建物にあっては、ボイドが負圧状態になると、ボイドと該ボイドの周囲に設けられた各階の居室との間に圧力差が生じ、高層建物における生活、活動等に支障が生じることがある。例えば、居室を経て伸びる通気用ダクトの挿通路を風が高速で通過することによる気流音(騒音)の発生、玄関扉に設けられた錠のラッチボルトやデッドボルトとこれらの受座(ストライク)との高い接触圧による玄関扉の開閉の不具合等を招来する。
特開2003−83577号公報
したがって、本発明は、高層建物のボイドに生じる負圧を調整する負圧調整機構を提供し、また、前記負圧調整機構を備える高層建物を提供する。
本発明は、屋上に開放するボイドを有する高層建物に適用される負圧調整機構及び該負圧調整機構を備える高層建物に係る。前記負圧調整機構は、前記高層建物の屋上に設置され前記ボイドの開放端の周囲を取り巻く円周に沿って移動可能の風受けを備える。
本発明によれば、前記高層建物の屋上を吹き抜ける風によって前記ボイド内の圧力が低下し前記ボイドが負圧の状態におかれたとき、前記風受けによって堰き止められ前記ボイドの開放端からその内部に導入される風により前記ボイド内の圧力を増大させ、負圧の程度を軽減することができる。前記風受けは、これを前記ボイドの開放端の周囲の円周に沿って移動させることにより、風の吹く方向に向けることができる。これにより、前記ボイドの負圧現象に起因して生じる高層建物の全ての居室における生活、活動等の支障を低減することができる。
前記風受けは、例えば、前記高層建物の屋上に取り付けられ前記円周上を伸びる環状のレール上に該レールに沿って移動可能に支持される。
前記風受けは、例えば、前記円周の中心を取り巻く、前記円周の直径と同じ大きさの直径を有する四半球形のパネル、又は、前記円周の中心を含む鉛直軸線を取り巻く、前記円周の直径と同じ大きさの直径を有する半円筒形のパネルからなるものとすることができる。
一の実施形態に係る負圧調整機構及び該負圧調整機構を備える高層建物の概略的な斜視図である。 図1に示す負圧調整機構及び高層建物の概略的な縦断面図である。 図1に示す高層建物の屋上の概略的な平面図である。 負圧調整機構の部分断面図である。 他の実施形態に係る負圧調整機構の概略的な部分斜視図である。
図1〜図3を参照すると、本発明の実施形態に係る負圧調整機構及び該負圧調整機構を備える高層建物が、それぞれ、全体に符号10及び符号12で示されている。符号14及び16は、それぞれ、高層建物12の屋上及び該屋上に設けられた立ち上がり壁を示す。
高層建物12は、集合住宅、オフィスビル、複合ビル、ホテル等からなり、その内部を鉛直に伸び、屋上14に開放する吹き抜けであるボイド18を備える。図示の高層建物12及びボイド18はそれぞれ矩形の横断面形状を有し、高層建物12は4つの外壁面12aと、ボイド18を規定する4つの内壁面であって、4つの外壁面12aとそれぞれ平行な4つの内壁面12bとを有する。高層建物12は、矩形以外の他の横断面形状、例えば三角形、円形等の横断面形状を有するものであってもよい。
高層建物12の外壁面12aとボイド18を規定する内壁面12bとの間の空間には、ボイド18の周囲を取り巻く多数の居室階20、すなわち居住、執務、診療、作業、宿泊等の目的のために継続的に使用される1又は複数の居室をそれぞれ有する多数の階層が設けられている。なお、多数の居室階20については、図示上の煩雑を避けるため、これらを個々にではなく、全体として示した。
ボイド18は、高層建物12の上空を比較的強い風W(図2)が流れるとき、ボイド18内の空気がその開放上端から吸い上げられ、ボイド18内の圧力が周囲の気圧より低い状態である負圧の状態におかれることがある。高層建物12に適用された負圧調整機構10は、ボイド18が負圧の状態におかれたとき、実際には、前記負圧の値が予め設定された大きさとなったとき、ボイド18内の圧力を高め、負圧の大きさを低減する働きをなす。
負圧調整機構10は、高層建物12の屋上14に設けられている。これにより、前記負圧の低減効果を、負圧調整機構10の下方に位置する居室階20の全てに及ぼすことができる。
負圧調整機構10は風受け22を備える。風受け22は高層建物12の屋上14に設置され、ボイド18の開放端18aの周囲を取り巻く円周に沿って移動可能とされている。
図示の風受け22は、高層建物12の屋上14に取り付けられ前記円周上を伸びる環状のレール24上に該レールに沿って移動可能に支持されている。
レール24は、T字形の断面形状を有し、垂直部24a及び該垂直部に連なる水平部24bからなる(図4)。レール24はその垂直部24aにおいて屋上14に固定されている。
他方、風受け22は、下方に向けて開放するC形の横断面形状を有する下端部22aを有する。風受け22は、その下端部22aに設けられた複数(図示の例において4つ)のローラ26、28を1組とする2組のローラ26、28を有する。2組のローラ26、28は、レール24の伸長方向(周方向)に互いに間隔をおいて配置されている。各組のローラ26、28は、風受け22の下端部22aの内部に配置されかつ下端部22aに回転可能に支持されている。1組のローラ26はそれぞれ水平軸線の周りに回転可能であり、また、他の1組のローラ28はそれぞれ鉛直軸線の周りに回転可能である。
風受け22の下端部22aは、レール24の水平部24bをその上方から取り囲んでいる。1組のローラ26はレール24の水平部24bの頂部に相対し、また、他の1組のローラ28はレール24の2つの側部にそれぞれ相対している。
図示の例にあっては、レール24にその頂部に開放しかつその周方向へ伸びる2つの溝30が設けられ、2つローラ26が、それぞれ、2つの周溝30に該周溝内において転動可能に部分的に受け入れられている。また、レール24には、その両側部にそれぞれ開放しかつその周方向へ伸びる他の2つの溝32が設けられ、他の2つのローラ28が、それぞれ、2つの溝32に該周溝内において転動可能に部分的に受け入れられている。風受け22は、レール24に対する2組のローラ26、28の転動により、前記円周に沿って移動する。
図示の風受け22は前記円周の中心の周囲を取り巻く四半球形のパネルからなり、全体にドーム状を呈する。前記四半球形のパネルは、前記円周の直径と同じ大きさの直径を有し、ボイド18の開放端18aの半分をその上方において覆う内面23を有する。風受け22は、これを前記円周に沿って移動させることにより、その内面23において向かい風Wを受ける状態におくことができる。風受け22は、向かい風Wを受けるとき、風Wの一部wを堰き止める。堰き止められた風wは、風受け22の内面23において反射し、また、四半球形の内面23を案内面として、ボイド18の開放端18aを経てボイド18の内部へと流動する。ボイド18の内部に流動する風wはボイド18内の圧力を高め、これによりボイド18の負圧の程度が軽減される。
風受け22は、図5に示すように、前記円周の中心を含む鉛直軸線(したがって、ボイド18の軸線)の周囲を取り巻く、前記円周の直径と同じ大きさの直径を有する半円筒形のパネルからなるものとすることができる。前記半円筒形のパネルは、ボイド18の開放端18aの周囲を前記円周の半分にわたって覆う円筒状の内面23を有する。前記半円筒形のパネルの高さ寸法は任意に定めることができる。これによれば、風受け22は、向かい風Wを受けるとき、風Wの一部wを堰き止める。堰き止められた風wは、風受け22の内面23において反射し、また、半円筒状の内面23を案内面として、ボイド18の開放端18aを経てボイド18の内部へと流動する。
風受け22は、図示の例に代えて、平坦な風の反射面を有するパネル、ブロック等(図示せず)からなるものとすることが可能である。前記平坦な反射面を有する風受け22はその反射面において向かい風Wを受けるとき、その一部wを堰き止める。堰き止められた風wは風受け22の前記反射面において反射し、ボイド18の開放端18aを経てボイド18の内部へと流動する。
風受け22は、例えば電動モータ(図示せず)を駆動源として、レール24上を転動させることができる。また、好ましくは、風向・風速計34が風受け22に取り付けられる。これによれば、風向・風速計34の指示値に基づいて、前記電動モータを作動させ、風受け22を向かい風Wに対向する位置におくことができる。
また、この例に代えて、風受け22が風Wの力(風力)を受けてレール24上を転動し、向かい風Wに対向するようにすることが可能である。
さらに、風受け22は、屋上14に配置されボイド18の開放端18aを跨いで伸びる梁部材(図示せず)に配置されボイド18の軸線の周りに回転可能である支持部材(図示せず)を介して、支持することができる。これにより、風受け22を前記円周に沿って移動可能とすることができる。
図1及び図5に示す風受け22については、図示の例に代えて、これらがそれぞれレール24の直径より大きい直径又は小さい直径を有するものとすることができる。
また、図1に示す風受け22については、図5に示す例に代えて、風受け22の下部22aが逆T字形の断面形状を有するもの(図示せず)とし、また、前記逆T字形の下部22aを受け入れる、上方に向けて開放するC形の横断面形状を有する環状の空間(図示せず)を屋上14に設けることができる。この例においては、1組のローラ26が前記環状の空間を規定する底面に回転可能に配置されまた他の1組のローラ28がそれぞれ前記環状の空間を規定する2つの側面に回転可能に配置される。他方、前記逆T字形の下部22aの底面及び側面にそれぞれ2つのローラ26及び2つのローラ28を転動可能に受け入れる2つの周溝30及び周溝32が設けられる。
10 負圧調整機構
12 高層建物
14 屋上
18 ボイド
18a ボイドの開放端
22 風受け
24 レール
26、28 ローラ

Claims (5)

  1. 屋上に開放するボイドを有する高層建物に適用される負圧調整機構であって、
    前記高層建物の屋上に設置され前記ボイドの開放端の周囲を取り巻く円周に沿って移動可能の風受けを備える、負圧調整機構。
  2. 前記風受けは、前記高層建物の屋上に取り付けられ前記円周上を伸びる環状のレール上に該レールに沿って移動可能に支持されている、請求項1に記載の負圧調整機構。
  3. 前記風受けは、前記円周の中心を取り巻く、前記円周の直径と同じ大きさの直径を有する四半球形のパネルからなる、請求項1又は2に記載の負圧調整機構。
  4. 前記風受けは、前記円周の中心を含む鉛直軸線を取り巻く、前記円周の直径と同じ大きさの直径を有する半円筒形のパネルからなる、請求項1又は2に記載の負圧調整機構。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の負圧調整機構を備える、屋上に開放するボイドを有する高層建物。
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