以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)本実施の形態によるITリソース配置適正化支援システムの構成
図1において、1は全体として本実施の形態によるITリソース配置適正化支援システムを示す。このITリソース配置適正化支援システム1は、対象となる企業等(以下、これを対象企業等と呼ぶ)の各ビジネスユニットがそれぞれ利用する各アプリケーションに割り当てるITリソースの構成を最適化したり、これらITリソースの配置を適正化する作業を支援するシステムである。
なお、以下において「ITリソース」とは、コンピュート種別のものであればCPU(Central Processing Unit)及びメモリなどの情報処理資源の単体やこれらの組合せ、ストレージ種別のものであればボリュームなどの記憶資源の単体やこれらの組合せ、ネットワーク種別のものであればネットワーク帯域などの通信資源の単体やこれらの組合せを指すものとする。ただし、「ITリソース」が、これら情報処理資源、記憶資源及び又は通信資源の組合せを指す場合もある。
また、以下において「ITリソースの構成を最適化する」とは、アプリケーションに割り当てたITリソースのうちの余剰分を削減した構成に変更することを意味する。例えば、あるアプリケーションに4〔GB〕のメモリ容量が割り当てられているものの、実際に使用されているメモリ容量が最大でも3〔GB〕未満である場合、そのアプリケーションに割り当てるメモリ容量を3〔GB〕に変更することを「ITリソースの構成(この例ではメモリ容量)を最適化する」と言うものとする。
さらに、以下において「ITリソースの配置の適正化」とは、アプリケーションに割り当てられているITリソースの配置先を、コストの観点からより安価な他の配置先(オンプレミス、プライベートクラウド又はパブリッククラウド)に変更することを意味する。例えば、あるアプリケーションが使用するITリソースの現在の配置先がオンプレミスであるものの、配置先をパブリッククラウドに切り替えた方が安価な場合、そのアプリケーションに対してそのITリソースをそのパブリッククラウドから割り当てるようにITリソースの配置先を変更することがこれに該当する。
かかる本実施の形態のITリソース配置適正化支援システム1は、それぞれ各ビジネスユニットや各アプリケーションにITリソースを提供可能な1又は複数のオンプレミス2、1又は複数のプライベートクラウド3、及び、1又は複数のパブリッククラウド4と、管理サーバ5とを備えて構成される。
オンプレミス2は、対象企業等が自社内に整備したオンプレミス環境を提供するサーバ装置、ストレージ装置及びネットワークなどから構成される情報処理システムである。またプライベートクラウド3は、かかる対象企業等が自社のデータセンタ内等に整備したプライベートクラウド環境を提供するサーバ装置、ストレージ装置及びネットワークなどから構成される情報処理システムであり、パブリッククラウド4は、クラウドサービスプロバイダがそのデータセンタ等に整備したパブリッククラウド環境を提供するサーバ装置、ストレージ装置及びネットワークなどから構成される情報処理システムである。
管理サーバ5は、これらオンプレミス2、プライベートクラウド3及びパブリッククラウド4から必要な情報を収集し、収集した情報に基づいて、対象企業等の各ビジネスユニットがそれぞれ使用するITリソースの最適な構成と、その適正な配置先とを判断してユーザに提示する機能(以下、これをITリソース配置適正化支援機能と呼ぶ)が搭載されたコンピュータ装置である。
この管理サーバ5は、内部バス10を介して相互に接続されたCPU(Central Processing Unit)11、メモリ12、補助記憶装置13、ネットワークインタフェース14、メディアインタフェース15、入力装置16及び表示装置17を備える汎用のサーバ装置から構成される。
CPU11は、管理サーバ5全体の動作制御を司るプロセッサである。またメモリ12は、例えば揮発性の半導体メモリから構成され、CPU11のワークメモリとして利用される。メモリ12には、管理サーバ5の起動時や必要時に補助記憶装置13からロードされた各種プログラムが格納される。後述のデータ取得プログラム20、ITリソース配置先候補算出プログラム21及び配置先提示プログラム22も必要時にこのメモリ12にロードされて保持される。
補助記憶装置13は、例えば、ハードディスク装置やSSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリなどの不揮発性の大容量の記憶装置から構成され、プログラムや必要なデータを長期間保持するために利用される。
ネットワークインタフェース14は、例えばNIC(Network Interface Card)などから構成され、管理サーバ5がネットワーク6を介してオンプレミス2、プライベートクラウド3及びパブリッククラウド4のサーバ装置等と通信する際のプロトコル制御を行う。またメディアインタフェース15は、管理サーバ5が外部記憶装置7にアクセスする際のインタフェースとして機能する。
入力装置16は、マウスやキーボードなどから構成され、ユーザが管理サーバ5に対する各種操作を行うために利用される。また表示装置17は、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどから構成され、必要な画面や情報を表示するために利用される。
図2は、管理サーバの論理構成を示す。この図2に示すように、管理サーバ5は、かかるITリソース配置適正化支援機能を実現するための手段として、データ取得部30、ITリソース配置先候補算出部31及び配置先提示部32と、補助記憶装置13(図1)又は外部記憶装置7(図1)のいずれかに格納されたITリソース構成情報管理テーブル33、ITリソース性能情報管理テーブル34、ITリソースメニュー情報管理テーブル35、オンプレミス資産情報管理テーブル36、ITリソース配置先候補管理テーブル37及び配置先候補サマリ情報管理テーブル38とを備える。
データ取得部30は、メモリ12(図1)にロードされたデータ取得プログラム20(図1)をCPU11(図1)が実行することにより具現化される機能部であり、ITリソース構成情報取得部30A及びITリソース性能情報取得部30Bから構成される。
ITリソース構成情報取得部30Aは、対象企業等の各ビジネスユニットが利用している各アプリケーションにそれぞれ割り当てられた各ITリソース(以下、これを割当てITリソースと呼ぶ)の構成情報を、対応するオンプレミス2、プライベートクラウド3及び又はパブリッククラウド4からそれぞれ取得する機能を有する機能部である。ITリソース構成情報取得部30Aは、取得した各割当てITリソースの構成情報をそれぞれITリソース構成情報管理テーブル33に格納して管理する。
またITリソース性能情報取得部30Bは、各割当てITリソースの性能情報を対応するオンプレミス2、プライベートクラウド3及び又はパブリッククラウド4からそれぞれ取得する機能を有する機能部である。ITリソース性能情報取得部30Bは、取得したこれら割当てITリソースの性能情報をそれぞれITリソース性能情報管理テーブル34に格納して管理する。
なお、ITリソース構成情報取得部30A及びITリソース性能情報取得部30Bは、オンプレミス2及びプライベートクラウド3の各割当てITリソースの構成情報や性能情報については、これらオンプレミス2やプライベートクラウド3のAPI(Application Programming Interface)40を利用して取得し、パブリッククラウド4の割当てITリソースの構成情報や性能情報については、エンドポイント41を利用して取得する。またITリソース構成情報取得部30A及びITリソース性能情報取得部30Bは、オンプレミス2及びプライベートクラウド3については設置場所ごとに一意の番号を割り振って管理し、パブリッククラウド4については、クラウドサービスプロバイダごとに一意の番号を割り振って管理する。
ITリソース配置先候補算出部31は、メモリ12にロードされたITリソース配置先候補算出プログラム21(図1)をCPU11が実行することにより具現化される機能部であり、ITリソース構成試算部31A、変動データ予測部31B及びITリソース構成検証部31Cから構成される。
変動データ予測部31Bは、対象企業等がオンプレミス2やプライベートクラウド3及び又はパブリッククラウド4に読み書きするデータ量や、経時的に変動するデータの経時変化を予測する予測機能を有する機能部である。
またITリソース構成試算部31Aは、後述のITリソース構成情報管理テーブル33、ITリソース性能情報管理テーブル34、ITリソースメニュー情報管理テーブル35及びオンプレミス資産情報管理テーブル36にそれぞれ格納された情報に基づいて、各割当てITリソースを使用するために要する現在のコスト(以下においては、月額使用料とする)をそれぞれ算出する機能を有する。
加えて、ITリソース構成試算部31Aは、各割当てITリソースについて、変動データ予測部31Bの予測結果を適宜利用しながら、現在の状使用況から見て余剰分を削減した最適な構成をそれぞれ算出する機能をも有する。割当てITリソースの構成を最適化する手法として、既存の最適化手法を適用することができる。例えば、Amazon Web ServiceのResource Optimization Recommendationsと同様の手法を利用することができる。
ITリソース構成検証部31Cは、構成を最適化した各割当てITリソースの適正な配置先をITリソース配置先候補としてそれぞれ算出すると共に、各割当てITリソースをそれぞれ対応するITリソース配置先候補に移行した(割当てITリソースを対応するITリソース配置先候補に切り替えた)場合における割当てITリソースごとの使用コスト(以下においては、月額使用料とする)及び削減可能コスト(以下においては、月額使用料の削除可能コストとする)をそれぞれ算出する機能を有する。
ITリソース構成検証部31Cは、算出した各割当てITリソースのITリソース配置先候補や、割当てITリソースをそのITリソース配置先候補に移行した後の使用コスト及び削減可能コストなどの情報をITリソース配置先候補管理テーブル37に格納して管理すると共に、ITリソース配置先候補管理テーブル37に格納した情報を要約した要約情報を配置先サマリ情報管理テーブル38に格納して管理する。
配置先提示部32は、メモリ12にロードされた配置先提示プログラム22をCPU11が実行することにより具現化される機能部であり、可視化部32Aを備えて構成される。可視化部32Aは、ITリソース配置先候補管理テーブル37及び配置先サマリ情報管理テーブル38にそれぞれ格納された各情報に基づいて、図9〜図16について後述する各画面をそれぞれ適宜生成し、これを表示装置17(図1)に表示する。
一方、ITリソース構成情報管理テーブル33は、上述のようにデータ取得部30のITリソース構成情報取得部30Aが取得したオンプレミス2、プライベートクラウド3及びパブリッククラウド4内の各割当てITリソースの構成情報を管理するために利用されるテーブルである。
このITリソース構成情報管理テーブル33は、図3に示すように、リソースID欄33A、ビジネスユニットID欄33B、アプリケーションID欄33C、メニューID欄33D及び容量欄33Eを備えて構成される。ITリソース構成情報管理テーブル33では、1つの行がITリソース構成情報取得部30Aによりオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4から取得された1つの割当てITリソースの構成情報に対応する。
そしてリソースID欄33Aには、対応する割当てITリソースに付与されたその割当てITリソースに固有の識別子(リソースID)が格納される。またアプリケーションID欄33Cには、対応するビジネスユニットIDが付与されたビジネスユニットが使用するアプリケーションであって、対応するリソースIDが付与された割当てITリソースを使用するアプリケーションに付与されたそのアプリケーションに固有の識別子(アプリケーションID)が格納される。
ビジネスユニットID欄33Bには、かかるアプリケーションを使用するビジネスユニットに付与されたそのビジネスユニットに固有の識別子(ビジネスユニットID)が格納される。
さらにメニューID欄33Dには、対象企業等が自社のオンプレミス2及びプライベートクラウド3について事前に設定したメニューや、パブリッククラウドプロバイダが提供するメニューのうち、対応する割当てITリソースについて対応するビジネスユニットの対応するアプリケーションが利用しているメニューの識別子(メニューID)が格納される。かかる「メニュー」の詳細については、後述する。さらに容量欄33Eには、対応する割当てITリソースがメモリや記憶装置である場合に、そのメモリや記憶装置の容量が格納される。
従って、図3の場合、例えば「Bu0」というビジネスユニットIDが付与されたビジネスユニットが使用する「App0」というアプリケーションは、「onpr030」というメニューにより提供される「Resource2」というITリソースを使用しており、その容量が「1.00」〔GB〕であることが示されている。
ITリソース性能情報管理テーブル34は、データ取得部30のITリソース性能情報取得部30Bが取得したオンプレミス2、プライベートクラウド3及びパブリッククラウド4内の各割当てITリソースの性能情報を管理するために利用されるテーブルである。
このITリソース性能情報管理テーブル34は、図4に示すように、リソースID欄34A、過去1ヶ月平均使用率欄34B、過去1ヶ月最低使用率欄34C及び過去1ヶ月最高使用率欄34Dと、対をなす複数のインバウンド通信元欄34E及びインバウンド通信量欄34Fの組と、対をなす複数のアウトバウンド通信先欄34G及びアウトバウンド通信量欄34Hの組と、取得時刻欄34Iとを備えて構成される。ITリソース性能情報管理テーブル34では、1つの行がITリソース性能情報取得部30Bによりオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4から取得された1つの割当てITリソースの性能情報に対応する。
そして取得時刻欄34Iには、対応する行の情報を取得した時刻(取得時刻)が格納され、リソースID欄34Aには、対応する割当てITリソースのリソースIDが格納される。また過去1ヶ月平均使用率欄34Bには、対応するITリソースの過去1ヶ月間の平均使用率が格納され、過去1ヶ月最低使用率欄34C及び過去1ヶ月最高使用率欄34Dには、それぞれその割当てITリソースの過去1ヶ月間における最低使用率又は最高使用率が格納される。
インバウンド通信元欄34Eには、過去1ヶ月間に対応する割当てITリソースが受信したデータの送信元のITリソースのリソースIDが格納されると共に、当該インバウンド通信先欄34Eと対をなすインバウンド通信量欄34Fには、過去1ヶ月間にそのITリソースからその割当てITリソースに送信されてきたデータの合計量が格納される。
またアウトバウンド通信先欄34Gには、過去1ヶ月間に対応する割当てITリソースがデータを送信したITリソースのITリソースIDが格納されると共に、当該アウトバウンド通信先欄34Gと対をなすアウトバウンド通信量欄34Hには、過去1ヶ月間にその割当てITリソースからそのITリソースに送信したデータの合計量が格納される。
従って、図4の例の場合、例えば「Resource0」というリソースIDが付与されたITリソースは、データ取得部30のITリソース性能情報取得部30Bが「2019/4/1 00:00:00」に取得した情報によれば、過去1ヶ月の平均使用率が「40.5%」、過去1ヶ月の最低使用率が「8.1%」、過去1ヶ月の最高使用率が「67.5%」であり、そのITリソースは過去1ヶ月間に「Resource1」というITリソースから合計「120GB」のデータを受信し、そのITリソースに合計「85GB」のデータを送信したことが示されている。
他方、ITリソースメニュー情報管理テーブル35は、各パブリッククラウドプロバイダが提供するクラウドサービスのメニューのメニュー情報や、各プライベートクラウド3について対象企業等において事前に設定されたメニューのメニュー情報を管理するために利用されるテーブルである。
なお、ここでの「メニュー」とは、パブリッククラウドプロバイダや対象企業等が独自に定めたITリソースの使用単位であり、例えば、割当てITリソースがコンピュートリソースの場合には「CPUクロックが○○〔GHz〕のCPUを○個、メモリを○○〔GB〕、及びネットワーク帯域が○○〔Gbps〕」のように定められる。
ITリソースメニュー情報管理テーブル35は、図5に示すように、メニューID欄35A、リソース種別欄35B、クラウドID欄35C、リージョンID欄35D、サービス種別欄35E、サービスタイプ欄35F、単価欄35G、CPU数欄35H、CPUクロック欄35I、メモリサイズ欄35J、リソースストレージタイプ欄35K、ボリュームサイズ欄35L、ネットワーク帯域欄35M、最大IOPS欄35N、ボリューム指定単位欄35O、最大ボリュームサイズ欄35P、インバウンド単価欄35Q及びアウトバウンド単価欄35Rを備えて構成される。ITリソースメニュー情報管理テーブル35では、1つの行がいずれかのパブリッククラウドプロバイダが提供し、又は、対象企業等がプライベートクラウド3について独自に設定した1つのメニューに対応する。
そしてメニューID欄35Aには、対応するメニューに対して管理サーバ5が付与したそのメニューに固有の識別子(メニューID)が格納され、リソース種別欄35Bには、対応するメニューにおける対象とするITリソースのリソース種別(コンピュート、ストレージ又はネットワーク)が格納される。
またクラウドID欄35Cには、そのメニューを提供するパブリッククラウド4又はプライベートクラウド3に対して付与したそのパブリッククラウド4又はプライベートクラウド3に固有の識別子(クラウドID)が格納され、リージョンID欄35Dには、そのパブリッククラウド4又はプライベートクラウド3のデータセンタが設置された地域に対して付与されたその地域に固有の識別子(リージョンID)が格納される。
さらにサービス種別欄35Eには、対応するメニューのサービス種別が格納される。かかるサービス種別としては、例えば、対応するメニューのリソース種別がコンピュート(「Compute」)の場合には、オンデマンド(「On-Demand」)や予約(「Reserved」)などがあり、かかるリソース種別がストレージ(「Storage」)の場合には、ストレージ装置としてブロックストレージ装置(「Block」)やオブジェクトストレージ装置などを選択でき、かかるリソース種別がネットワーク(「Network」)の場合には、インターネットゲートウェイ(「Internet Gateway」)の利用や、VPN(Virtual Private Network)接続などがある。
サービスタイプ欄35Fには、対応するメニューのサービスタイプを表すコード情報が格納される。また単価欄35Gには、対応するメニューの単価が格納される。単価としては、例えば、対応するメニューのリソース種別がコンピュート(「Compute」)の場合には、提供するITリソースの単位時間当たりの使用料金、かかるリソース種別がストレージ(「Storage」)の場合には、提供するボリュームの単位容量当たりの料金、かかるリソース種別がネットワーク(「Network」)の場合には、提供するネットワークの単位通信量当たりの料金が格納される。
CPU数欄35H、CPUクロック欄35I、メモリサイズ欄35J、リソースストレージタイプ欄35K、ボリュームサイズ欄35L及びネットワーク帯域欄35Mは、いずれも対応するメニューのリソースタイプがコンピュート(「Compute」)の場合に使用される。
そしてCPU数欄35Hには、対応するメニューで提供されるCPUの数が格納され、CPUクロック欄35Iには、そのCPUのクロック数が格納され、メモリサイズ欄35Jには、そのメニューで提供されるメモリのメモリ容量が格納される。
またリソースストレージタイプ欄35Kには、そのメニューで提供されるストレージのタイプ(ハードディスク、SSD、フラッシュメモリなど)が格納され、ボリュームサイズ欄35Lには、そのメニューで提供されるストレージの容量が格納される。さらにネットワーク帯域欄35Mには、そのメニューで提供されるネットワークの帯域が格納される。
一方、最大IOPS欄35N、ボリューム指定単位欄35O及び最大ボリュームサイズ欄35Pは、いずれも対応するメニューのリソースタイプがストレージ(「Storage」)である場合に使用される。
そして最大IOPS欄35Nには、対応するメニューで提供されるボリュームについて単位時間当たりに処理可能な最大のデータ入出力回数(IOPS:Input/Output operations Per Second)が格納される。またボリューム指定単位欄35Oには、対応するメニューにおいてボリューム容量を設定する際の単位(例えば、1〔GB〕)が格納され、最大ボリュームサイズ欄35Pには、そのメニューで提供可能なボリュームの最大容量が格納される。
他方、インバウンド単価欄35Q及びアウトバウンド単価欄35Rは、いずれも対応するメニューのリソースタイプがネットワーク(「Network」)である場合に使用される。
そしてインバウンド単価欄35Qには、対応するメニューで提供されるネットワークを介してデータを入力する際の単位データ量当たりの料金(インバウンド単価)が格納され、アウトバウンド単価欄35Rには、そのネットワークを介してデータを出力する際の単位データ量当たりの料金(アウトバウンド単価)が格納される。
従って、図5の例の場合、例えば「Menu000」というメニューIDが付与されたメニューは、データセンタが「Region0」という地域に設置された「Public0」というパブリッククラウド4が、リソース種別が「コンピュート(Compute)」のITリソースを「On-Demand」で提供する「C-0-2」というサービスタイプのサービスのメニューであり、単位時間当たりの単価が「0.016」であることが示されている。また、図5では、このメニューが、CPUクロックが「2.3」〔GB〕のCPUを「2」個と、「4」〔GB〕のメモリと、「10」〔Gbps〕分のネットワーク帯域とがセットになったものであることが示されている。
なおITリソースメニュー情報管理テーブル35は、予め対象企業等により作成されるものであっても、また管理サーバ5が各パブリッククラウドプロバイダからメニュー情報を取得してその一部を作成するものであってもよい。また、管理サーバ5がパブリッククラウドプロバイダや対象企業等のサーバ装置等から定期的又は不定期にメニュー情報を取得してITリソースメニュー情報管理テーブルを適宜更新するようにしてもよい。
オンプレミス資産情報管理テーブル36は、対象企業等がオンプレミス資産について予め設定したメニューのメニュー情報を管理するために利用されるテーブルである。このオンプレミス資産情報管理テーブル36は、図6に示すように、メニューID欄36A、リソース種別欄36B、オンプレミスID欄36C、資産購入金額欄36D、資産購入月欄36E、資産耐用年数欄36F、資産最大消費電力欄36G、CPU数欄36H、CPUクロック数欄36I、メモリサイズ欄36J、リソースストレージタイプ欄36K、ボリュームサイズ欄36L、最大IOPS欄36M、ボリューム指定単位欄36N、最大ボリュームサイズ欄36O及び単価欄36Pを備えて構成される。オンプレミス資産情報管理テーブル36では、1つの行が対象企業等がオンプレミス2について事前に設定した1つのメニューに対応する。
そしてメニューID欄36Aには、対応するメニューに対して管理サーバ5が付与したメニューIDが格納され、リソース種別欄36Bには、対応するメニューにおいて提供されるITリソースのリソース種別が格納される。なおオンプレミス2の場合には、ネットワークの使用自体にはコストが発生しないため、ここでのリソース種別はコンピュート(「Compute」)及びストレージ(「Storage」)のみとなる。
またオンプレミスID欄36Cには、対応するメニューを提供するオンプレミス2に対して付与されたそのオンプレミスに固有の識別子(オンプレミスID)が格納される。さらに資産購入金額欄36D、資産購入月欄36E、資産耐用年数欄36F及び資産最大消費電力欄36Gには、それぞれ対応するメニューのITリソースを提供するIT装置(コンピュート装置又はストレージ装置)の購入代金、購入月、資産耐用年数又は最大消費電力量が格納される。
さらにCPU数欄36H、CPUクロック欄36I、メモリサイズ欄36J、リソースストレージタイプ欄36K、ボリュームサイズ欄36L、最大IOPS欄36M、ボリューム指定単位欄36N及び最大ボリュームサイズ欄36Oには、それぞれ図5について上述したITリソースメニュー情報管理テーブル35におけるCPU数欄35H、CPUクロック欄35I、メモリサイズ欄35J、リソースストレージタイプ欄35K、ボリュームサイズ欄35L、最大IOPS欄35N、ボリューム指定単位欄35O及び最大ボリュームサイズ欄35Pのうちの対応する欄と同じ種類の情報が格納される。
さらに単価欄36Pには、対応するメニューで提供されるITリソースを使用するのに要する単位時間当たりの費用(単価)が格納される。この単価は、そのメニューで提供されるITリソースのその時点における資産価値と、そのITリソースの稼動に要する単位時間当たりの費用(稼動費用)との合計金額として算出される。なお、ここでの「単位時間」は、ITリソースメニュー情報管理テーブル35(図5)の単価欄35G(図5)の対応するメニューのリソース種別がコンピュートの場合の単位時間と同一である。
従って、図6の例の場合、例えば「Onpr000」というメニューIDが付与されたメニューは、「Private0」というオンプレミスIDが付与されたオンプレミス2が提供する、リソース種別が「コンピュート(Compute)」のITリソースを対象とするメニューであり、具体的には、CPUクロックが「2.3」〔GB〕のCPUを「16」個と、「4」〔GB〕のメモリとをセットにしたものを1つのITリソースとして提供するメニューであることが示されている。また図6では、そのメニューのITリソースを提供するIT装置の購入金額が「20」〔M$〕、購入月が「201606」、耐用年数が「60」年、最大消費電力が「900」〔KW〕であり、その単価が「0.23」〔$〕であることが示されている。
ITリソース配置先候補管理テーブル37は、上述のようにITリソース配置先候補算出部31(図2)のITリソース構成検証部31C(図2)により算出された各割当てITリソースのITリソース配置先候補を記憶保持するために利用されるテーブルである。
このITリソース配置先候補管理テーブル37は、図7に示すように、リソースID欄37A、ビジネスユニットID欄37B、アプリケーションID欄37C、現在配置先ID欄37D、現在メニューID欄37E、移行後配置先ID欄37F、移行後リージョンID欄37G、移行後メニューID欄37H、現在月額使用料欄37I、移行後月額使用料欄37J、月額使用料差分欄37K及び最低コスト欄を37L備えて構成される。ITリソース配置先候補管理テーブル37では、1つの行が1つの割当てITリソースIについて算出された1つのITリソース配置先候補に対応する。
そしてリソースID欄37Aには、ITリソース構成検証部31Cにより最適化されて適正な配置先が算出された割当てITリソースのリソースIDが格納され、アプリケーションID欄37Cには、その割当てITリソースを使用しているアプリケーションのアプリケーションIDが格納される。またビジネスユニットID欄37Bには、そのアプリケーションを利用しているビジネスユニットのビジネスユニットIDが格納される。
さらに現在配置先ID欄37Dには、対応する割当てITリソースの現在の配置先(オンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4)の識別子(オンプレミスID又はクラウドID)が格納されると共に、現在メニュー欄37Eには、対応する割当てITリソースを提供するメニューのメニューIDが格納される。
移行後配置先ID欄37Fには、ITリソース構成検証部31Cにより算出された対応する割当てITリソースの適正な移行先(オンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4)の識別子(オンプレミスID又はクラウドID)が格納され、移行後リージョンID欄37Gには、当該割当てITリソースの適正な配置先として算出されたオンプレミス2が設置された地域や、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4のデータセンタが設置された地域のリージョンIDが格納される。また移行後メニュー欄37Hには、対応する割当てITリソースをかかる適正な配置先に移行後した後に当該割当てITリソースを使用するために適用されるメニューのメニューIDが格納される。
さらに現在月額使用料欄37Iには、対応する割当てITリソースの現在の月額使用料が格納され、移行後月額使用料欄37Jには、ITリソース構成検証部31Cにより算出された対応する割当てITリソースを対応する配置先のオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4に移行させた場合の当該割当てITリソースの月額使用料が格納される。
さらに月額使用料差分欄37Kには、現在月額使用料欄37Iに格納されている対応する割当てITリソースの現在の月額使用料と、移行後月額使用料欄37Jに格納されている適正な移行先のオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4に移行させ後の月額使用料との差額が格納される。
さらに最低コスト欄37Lには、同じビジネスユニットが利用する同じアプリケーションについてのITリソース配置先候補の中で最もコスト(月額使用料)が低いITリソース配置先候補についてはその旨の情報(図7では「Yes」)が格納され、これ以外のITリソース配置先候補についてはその旨の情報(図7では「No」)が格納される。
従って、図7の例の場合、例えば「Bu0」というビジネスユニットの「App0」というアプリケーションが使用する「Resource0」という割当てITリソースについては、現在は「Private0」というプライベートクラウド3が提供する「Menu001」というメニューを利用しており、その月額使用料が「$40.00」であるが、これをデータセンタが「Region0」に設置された「Public0」というパブリッククラウド4の「Menu102」というメニューで提供されるITリソースに移行することによって月額使用料を「$28.00」とすることができ、移行前の月額使用料との差分が「$12.00」となる(「$12.00」のコストダウンを図れる)ことが示されている。また図7では、このITリソース配置先候補が、同じ「App0」というアプリケーションについてのITリソース配置先候補の中で最もコストが低い(最低コスト欄の値が「Yes」)ことが示されている。
配置先サマリ情報管理テーブル38は、上述のようにITリソース構成検証部31Cにより各割当てITリソースについて算出されたデータ配置先候補についての要約情報を管理するために利用されるテーブルである。
この配置先サマリ情報管理テーブル38は、図8に示すように、ビジネスユニットID欄38A、アプリケーションID欄38B、コンピュートリソース数欄38C、ストレージ合計容量欄38D、現在配置先ID欄38E、推奨配置先ID欄38F、現在月額使用料欄38G、移行後月額使用料欄38H、及び、月額使用料差分欄38Iを備えて構成される。配置先サマリ情報管理テーブル38では、1つの行が、1つのビジネスユニットが利用する1つのアプリケーションが使用する1つの割当てITリソースに対応する。
そしてビジネスユニットID欄38Aには、1つのビジネスユニットのビジネスユニットIDが格納され、アプリケーションID欄38Bには、対応するビジネスユニットが利用する1つのアプリケーションのアプリケーションIDが格納される。
またコンピュートリソース数欄38Cには、対応するアプリケーションに割り当てられたコンピュート種別のITリソースの数が格納され、ストレージ合計容量欄38Dには、そのアプリケーションに割り当てられたストレージ種別のITリソース(ボリューム)の合計容量が格納される。
さらに現在配置先ID欄38Eには、対応する割当てITリソースが現在配置されているオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4の識別子(オンプレミスID又はクラウドID)が格納され、推奨配置先ID欄38Fには、その割当てITリソースについて配置先として推奨するオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4の識別子(オンプレミスID又はクラウドID)が格納される。なお、対応するITリソースを複数のオンプレミスやクラウドに分けて配置することがITリソース構成検証部31Cにより算出された場合、配置先として推奨されるすべてのオンプレミス2、プライベートクラウド3及び又はパブリッククラウド4の識別子(オンプレミスIDやクラウドID)が推奨配置先ID欄38Fに格納される。
また現在月額使用料欄38Gには、対応するビジネスユニットの対応するアプリケーションに割り当てられた対応する割当てITリソースの現在の月額使用料が格納され、移行後月額使用料欄38Hには、その割当てITリソースを推奨する配置先に移行させた場合の当該割当てITリソースの月額使用料が格納される。
さらに月額使用料差分欄38Iには、現在月額使用料欄38Gに格納されている対応する割当てITリソースの現在の月額使用料と、移行後月額使用料欄38Hに格納されている移行後の月額使用料との差額(削減可能コスト)が格納される。
従って、図8の例の場合、例えば、「Bu0」というビジネスユニットIDが利用する「App0」というアプリケーションには、「30」個のコンピュート種別のITリソースと、「500GB」のストレージ種別のITリソースとが割り当てられており、これらのITリソースが現在は「Private0」というクラウドIDのプライベートクラウド3に配置されているものの、「Public0」というクラウドIDのパブリッククラウド4に移行させることが推奨されることが示されている。また図では、かかるアプリケーションが使用している現在のプライベートクラウド3の月額利用料が「$3010」であるのに対して、推奨する配置先に移行させることによって月額使用料を「$1240」とすることができ、これにより「$1770」の削減可能コストが見込めることが示されている。
(2)表示画面の構成
図9は、配置先提示部32(図2)の可視化部32A(図2)により表示装置17(図1)に表示される第1のITリソース配置適正化支援画面50の画面構成例を示す。この第1のITリソース配置適正化支援画面50は、各割当てITリソースの構成を最適化し、さらにその配置を適正化した場合のビジネスユニットごとの削減可能コストと、そのビジネスユニットの重要度とを関連付けて平面座標53上にマッピングした画面である。
なお、本実施の形態の場合、「ビジネスユニットの重要度」として、システムランクを利用する。システムランクは、所定のチェックリストに従ってシステム(以下ではアプリケーションとする)のリスクについての評価を行った結果に従って自動的に割り当てたシステムの重要性を表す指標である。企業により、評価項目の結果ごとに点数を付与し、システムが利用するITリソースに対して評価を行い、合計点数が属するレンジごとに「AAA」、「AA」、「A」、「B」又は「C」などとレーティングする。
本実施の形態においては、「ビジネスユニットのシステムランク」は、そのビジネスユニットが使用する各アプリケーションのシステムランクのうちの最も高いシステムランクを適用するものとする。ただし、そのビジネスユニットが使用する各アプリケーションのシステムランクのうちの最も多くの割合を占めるシステムランクをそのビジネスユニットのシステムランクとしてもよく、これ以外の方法により各ビジネスユニットのシステムランクを決定するようにしてもよい。
第1のITリソース配置適正化支援画面50は、バブル表示領域51及び表示条件設定領域52を備えて構成される。そしてバブル表示領域51には、縦軸に削減可能コスト、横軸にビジネスユニットの重要度をとった平面座標53が表示される。
また平面座標53には、対象企業等の各ビジネスユニットにそれぞれ対応させて円形状のオブジェクト(以下、これを第1のバブルと呼ぶ)54が表示される。実際上、これら第1のバブル54は、対応するビジネスユニットが利用する各アプリケーションにそれぞれ割り当てられた各割当てITリソースの構成を最適化し、さらにこれら特定リソースの配置をそれぞれ適正化した場合の当該ビジネスユニット全体での削減可能コストを縦軸方向の座標とし、そのビジネスユニットのシステムランクに応じた横方向の位置を横軸方向の座標とする座標位置にそれぞれ表示される。
また各第1のバブル54は、それぞれ対応するビジネスユニットが利用している各アプリケーションにそれぞれ割り当てられた各ITリソースの使用に要する現在のトータルコストに応じた大きさで表示され、その内部には対応するビジネスユニットのビジネスユニットIDがそれぞれ表記される。
さらに各第1のバブル54は、それぞれ対応するビジネスユニットの削減可能コストの区分に応じた色に着色されて表示される。すなわち本実施の形態の場合、削減可能コストは、削減可能コストが最も大きい「Critical」と、次に削減可能コストが大きい「Warning」と、「Warning」よりも削減可能コストが小さい「Normal」との3つの区分に分類されており、平面座標53上の各第1のバブル54は、それぞれ対応するビジネスユニットの削減可能コストの区分に応じた色で色分けされて表示される。なお、削減可能コストの分類の閾値は、固定値としてもよく、また削減可能コストの最大値から割合で決定するようにしてもよい。
また表示条件設定領域52には、削減可能コストの各区分にそれぞれ対応させてチェックボックス55が表示される。そして各チェックボックス55内には、それぞれ初期状態においてチェックマーク56がそれぞれ表示される。
そして第1のITリソース配置適正化支援画面50では、これらのチェックマーク56のうち、所望する削減可能コストの区分に対応するチェックボックス55内に表示されたチェックマーク56をクリックするようにして消すことにより、図10に示すように、その区分に属するビジネスユニットに対応付けられた第1のバブル54をバブル表示領域51の平面座標53上から消すことができる。
一方、第1のITリソース配置適正化支援画面50のバブル表示領域51の平面座標53上に表示されたいずれかの第1のバブル54をクリックすることによって、図11に示すような第2のITリソース配置適正化支援画面60に切り替えることができる。
この第2のITリソース配置適正化支援画面60は、第1のITリソース配置適正化支援画面50のバブル表示領域51及び表示条件設定領域52と同様の構成を有するバブル表示領域61及び表示条件設定領域62を備えて構成される。
そしてバブル表示領域61の平面座標63上には、その第2のITリソース配置適正化支援画面50に切り替わる直前の第1のITリソース配置適正化支援画面50においてクリックされた第1のバブル54と対応付けられたビジネスユニットが利用する各アプリケーションにそれぞれ対応させて円形状のオブジェクト(以下、これを第2のバブルと呼ぶ)64が表示される。
この場合、各第2のバブル64は、対応するアプリケーションに割り当てられた割当てITリソースの配置を適正化した場合の削減可能コストを縦軸方向の座標とし、そのアプリケーションについて事前に決定されたシステムランクに応じた横方向の位置を横軸方向の座標とする座標位置に、対応するビジネスユニットの削減可能コストの区分に応じた色に着色されてそれぞれ表示される。また各第2のバブル64は、対応するアプリケーションに割り当てられた割当てITリソースの使用に要する現在のコストに応じたサイズで表示される。なお、図11では表示していないが、各第2のバブル64内に対応するアプリケーションのアプリケーションIDを表示するようにしてもよい。
さらに第2のITリソース配置適正化支援画面60では、第1のITリソース配置適正化支援画面50と同様に、削減可能コストの各区分にそれぞれ対応させて表示条件設定領域62に表示された各チェックボックス65内のチェックマーク66のうちの所望する区分のチェックマーク66をクリックするようにして消すことにより、その区分に属する各アプリケーションにそれぞれ対応付けられた第2のバブル64をバブル表示領域61の平面座標63上から消すことができる。
なお第2のITリソース配置適正化支援画面60について、例えば図11都の対応部分に同一符号を付した図12に示すように、平面座標63の横軸と、第2のバブル64のサイズとを入れ替えて、平面座標63の横軸に割当てITリソースの構成最適化及び配置適正化後の合計コストをとり、第2のバブル64のサイズを、対応するビジネスユニットや対応するアプリケーションのシステムランクに応じたサイズとするようにしてもよい。第1のITリソース配置適正化支援画面50についても同様である。このような表示形態の場合、対応する第1又は第2のバブル54,64のサイズが小さいビジネスユニットやアプリケーションが使用する割当てITリソースが、優先的に他のオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4に移行すべき割当てITリソースとなる。
他方、本実施の形態においては、第2のITリソース配置適正化支援画面60のバブル表示領域61の平面座標63上に表示されたいずれかの第2のバブル64をクリックすることによって、図13に示すような第1のアプリケーション詳細画面70又は図14に示すような第2のアプリケーション詳細画面80を第2のITリソース配置適正化支援画面60上に重ねて表示させることができる。
ここで、第1のアプリケーション詳細画面70は、第2のITリソース配置適正化支援画面60において対応する第2のバブル64がクリックされることにより指定されたアプリケーション(以下、これを指定アプリケーションと呼ぶ)に割り当てられた各割当てITリソースを、いずれかのオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4にまとめて配置した場合の削減可能コストを提示する画面である。
実際上、第1のアプリケーション詳細画面70では、第1〜第3の棒グラフ71,72,73が表示される。このうち第1の棒グラフ71は、指定アプリケーションが利用する各割当てITリソースをそれぞれ現在の配置先で最適化した場合の削減可能コストに対応するグラフであり、この削減可能コストに応じた長さで表示される。なお図13では、指定アプリケーションが利用する各割当てITリソースの現在の配置先が「Private Cloud #0」というクラウドIDが付与されたプライベートクラウド3であることが示されている。
また第2の棒グラフ72は、これらの割当てITリソースをいずれかのオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4に集約して配置した場合の削減可能コストに対応するグラフであり、この削減可能コストに応じた長さで表示される。図13では、かかる割当てITリソースを「Public Cloud #0」というクラウドIDのパブリッククラウド4又は「Public Cloud #1」というクラウドIDのパブリッククラウド4に集約できることが示されている。
さらに第3の棒グラフ72は、かかる各割当てITリソースを、これら割当てITリソースごとにそれぞれ最も削減可能コストが大きいオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4に配置した場合のトータルの削減可能コストに対応するグラフであり、この削減可能コストに応じた長さで表示される。図13では、かかる各割当てITリソースを「Private Cloud #0」、「Public Cloud #0」及び「Public Cloud #1」に分けてそれぞれ配置した場合が最も削減可能コストが大きくなることが示されている。
一方、第2のアプリケーション詳細画面80は、指定アプリケーションに割り当てられた各割当てITリソースをそれぞれ現在の配置場所で最適化のみを行い、これらの割当てITリソースを他のオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4に移行させない場合の削減可能コストを提示する画面である。
この第2のアプリケーション詳細画面80では、第4及び第5の棒グラフ81,82が表示される。このうち第4の棒グラフ81は、第1のアプリケーション詳細画面70の第1の棒グラフ71と同様に、指定アプリケーションに割り当てられた各割当てITリソースを現在の配置先で最適化した場合の削減可能コストに対応するグラフであり、この削減可能コストに応じた長さで表示される。
また第5の棒グラフ82は、第1のアプリケーション詳細画面70の第3の棒グラフ73と同様に、指定アプリケーションに割り当てられた各割当てITリソースを、割当てITリソースごとにそれぞれ最も削減可能コストが大きいオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4に配置した場合のトータルの削減可能コストに対応するグラフであり、この削減可能コストに応じた長さで表示される。
なお指定アプリケーションに割り当てられた各割当てITリソースが複数のオンプレミス2、プライベートクラウド3及び又はパブリッククラウド4に跨っている場合における第2のアプリケーション詳細画面90の表示形態を図15に示す。この第2のアプリケーション詳細画面80においても、各割当てITリソースをそれぞれ現在の配置場所で最適化のみを行い、これらの割当てITリソースを他のオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4に移行させない場合の削減可能コストを提示する。
この第2のアプリケーション詳細画面90では、第6及び第7の棒グラフ91,92が表示される。このうち第6の棒グラフ91は、指定アプリケーションに割り当てられた各割当てITリソースを、それぞれ現在の配置場所で最適化のみを行い、これらの割当てITリソースを他のオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4に移行させない場合の削減可能コストに対応するグラフであり、この削減可能コストに応じた長さで表示される。
図15では、かかる割当てITリソースが「Private Cloud #0」というクラウドIDのプライベートクラウド3と、「Public Cloud #0」というクラウドIDのパブリッククラウド4とに跨って配置されている例であり、「Private Cloud #0」というクラウドIDのプライベートクラウド3に配置された割当てITリソースのみを最適化した場合の削減可能コストが上段の第6の棒グラフ91として表示され、「Public Cloud #0」というクラウドIDのパブリッククラウド4に配置された割当てITリソースのみを最適化した場合の削減可能コストが下段の第6の棒グラフ91として表示されている。
また第7の棒グラフ92は、第1のアプリケーション詳細画面70(図13)の第3の棒グラフ73(図13)と同様に、指定アプリケーションに割り当てられた各割当てITリソースをそれぞれ最も削減可能コストが大きいオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4に配置した場合のトータルの削減可能コストに対応するグラフであり、この削減可能コストに応じた長さで表示される。図15では、かかる各割当てITリソースを「Private Cloud #0」、「Public Cloud #0」及び「Public Cloud #1」に分けてそれぞれ配置した場合が最も削減可能コストが大きくなることが示されている。
なお、図15の第2のアプリケーション詳細画面80において、図16に示すように、上述した各第6の棒グラフ91をすべて繋げた1つの第8の棒グラフ93を表示するようにしてもよい。この場合、第8の棒グラフ93を構成する各第6の棒グラフ71を、図16のようにパターン分けするようにしても、また色分けするようにしてもよい。
他方、本実施の形態においては、第1及び第2のアプリケーション詳細画面70,80の第1〜第7の棒グラフ71,72,73,81,82,91,92をクリックすることによって、その第1〜第7の棒グラフ71,72,73,81,82,91,92が表す削減可能コストの内訳が表記された図17に示すような削減可能コスト内訳画面100を当該第1又は第2のアプリケーション詳細画面70,80に重ねて表示させることができる。
この削減可能コスト内訳画面100には、対象情報表示領域101が設けられており、この対象情報表示領域内に、対応するアプリケーションのアプリケーションID、及び、そのアプリケーションを利用している対応するビジネスユニットのビジネスユニットIDと、そのアプリケーションに割り当てられた各割当てITリソースの現在の配置先であるオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4のオンプレミスID又はクラウドIDとがそれぞれ表示される。
また削減可能コスト内訳画面100には、かかるITリソースごとの、現在の配置先のオンプレミスID又はクラウドID、推奨する移行先のオンプレミスID又はクラウドID、現在の月額使用料、推奨する移行先に移行後のITリソースの月額使用料、並びに、現在及び移行後の月額使用料の差分などが掲載された削減可能コスト内訳表102が表示される。削減可能コスト内訳表102の具体的な内容は、図7について上述したITリソース配置先候補管理テーブル37における対応する各ITリソースの行のビジネスユニットID欄37B、アプリケーションID欄37C及び最低コスト欄37Lを除いた内容と同様であるため、ここでの詳細説明は省略する。
(3)ITリソース配置適正化支援機能に関連する各種処理
次に、上述のITリソース配置適正化支援機能に関連して管理サーバ5において実行される各種処理の具体的な処理内容について説明する。なお、以下においては各種処理の処理主体を機能部(「……部」)として説明するが、実際上は、管理サーバ5のCPU11(図1)が対応するプログラム(データ取得プログラム20、ITリソース配置先候補算出プログラム21又は配置先提示プログラム22)に基づいてその処理を実行することは言うまでもない。
(3−1)オンプレミスメニュー単価算出処理
図18は、ITリソース配置先候補算出部31(図2)のITリソース構成試算部31A(図2)により定期的に実行されるオンプレミスメニュー単価算出処理の処理手順を示す。ITリソース構成試算部13Cは、この図18に示す処理手順に従って、オンプレミス資産情報管理テーブル36(図6)の各単価欄36P(図6)にそれぞれ格納されている各メニューの単価を定期的に更新する。
実際上、ITリソース構成試算部31Aは、このオンプレミスメニュー単価算出処理を開始すると、まず、オンプレミス資産情報管理テーブル36に登録されたメニューの中からステップS2以降が未処理のメニューを1つ選択する(S1)。
続いて、ITリソース構成試算部31Aは、オンプレミス資産情報管理テーブル36におけるステップS1で選択したメニュー(以下、これを選択メニューと呼ぶ)に対応する行の資産購入金額欄36D(図6)、資産購入月36E(図6)及び資産耐用年数欄36F(図6)にそれぞれ格納された購入金額、購入月及び耐用年数を取得し(S2)、取得したこれらの情報に基づいて、次式
により選択メニューのITリソースを提供するIT装置(コンピュートリソースであればサーバ装置、ストレージリソースであればストレージ装置)の資産としての残存価値を算出する(S3)。
次いで、ITリソース構成試算部31Aは、かかるIT装置全体の構成に対する選択メニューで提供するITリソースが占める割合を算出し(S4)、ステップS3の算出結果と、ステップS4の算出結果とを乗算するようにして選択メニューで提供するITリソースの現在の資産価値を算出する(S5)。
さらにITリソース構成試算部31Aは、直近の単位時間におけるかかるIT装置内の全ITリソースの稼動率と、その単位時間におけるIT装置の稼動に要した電気代等の稼動費用とに基づいて、このIT装置の全ITリソースを100%稼動させた場合の単位時間当たりの稼動に要する費用を算出し、この算出結果にステップS4の算出結果を乗算することにより、選択メニューで提供するITリソースの単位時間当たりの稼動費用を算出する(S6)。
続いて、ITリソース構成試算部31Aは、選択メニューで提供するITリソースの単位時間当たりのコスト(単価)を、ステップS3で算出した資産価値と、ステップS6で算出した稼動費用とを合算するようにして算出し、算出結果をオンプレミス資産情報管理テーブル36の選択メニューに対応する行の単価欄36Pに格納する(S7)。
次いで、ITリソース構成試算部31Aは、オンプレミス資産情報管理テーブル36に登録されているすべてのメニューについてステップS2以降の処理を実行し終えたか否かを判断する(S8)。そしてITリソース構成試算部31Aは、この判断で否定結果を得るとステップS1に戻り、この後、ステップS1で選択するメニューをステップS2以降が未処理の他のメニューに順次切り替えながらステップS1〜ステップS8の処理を繰り返す。
そしてITリソース構成試算部31Aは、やがてオンプレミス資産情報管理テーブル36に登録されたすべてのメニューの単価の算出及び当該算出結果のオンプレミス資産情報管理テーブル36への登録を完了することによりステップS8で肯定結果を得ると、このオンプレミスメニュー単価算出処理を終了する。
(3−2)ITリソース配置適正化支援処理
一方、図19は、上述したITリソース配置適正化支援機能に関連して管理サーバ5において実行される一連の処理(以下、これをITリソース配置適正化支援処理と呼ぶ)の流れを示す。このITリソース配置適正化支援処理は、ユーザが管理サーバ5の入力装置16(図1)を操作して、当該ITリソース配置適正化支援処理の実行を指示することにより開始される。
なお、この際、ユーザは、アプリケーション詳細画面の表示形態として図13〜図15について上述した第1及び第2のアプリケーション詳細画面70,80のうちのいずれの表示形態とするかなどを指定する。
そして、このITリソース配置適正化支援処理が開始されると、まず、データ取得部30(図2)が、各割当てITリソースの構成情報及び性能情報を対応するオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4からそれぞれ取得し、取得したこれら各割当てITリソースの構成情報及び性能情報をそれぞれITリソース構成情報管理テーブル33(図3)やITリソース性能情報管理テーブル34(図4)に格納する(S10)。
具体的には、データ取得部30のITリソース構成情報取得部30A(図2)が、各割当てITリソースの構成情報をそれぞれ対応するオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4から取得し、取得したこれらの構成情報をITリソース構成情報管理テーブル33に格納する。またデータ取得部30のITリソース性能情報取得部30Bが、これら割当てITリソースの性能情報をそれぞれそのオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4から取得し、取得したこれらの性能情報をITリソース性能情報管理テーブル34に格納する。
続いて、ITリソース配置先候補算出部31(図2)が、ITリソース構成情報管理テーブル33(図3)、ITリソース性能情報管理テーブル34(図4)、ITリソースメニュー情報管理テーブル35(図5)及びオンプレミス資産情報管理テーブル36(図6)にそれぞれ格納された情報に基づいて、各割当てITリソースの最適化した構成をそれぞれ算出すると共に、これら割当てITリソースの配置を適正化した場合の削減可能コストを算出する(S11)。
またITリソース配置先候補算出部31は、各ビジネスユニットの重要度に関する指標として、これらビジネスユニットがそれぞれ利用する各アプリケーションのシステムランクに基づいて、各ビジネスユニットのシステムランクをそれぞれ決定する(S12)。本実施の形態においては、上述のようにビジネスユニットが利用する各アプリケーションのシステムランクのうちの最も高いシステムランクをそのビジネスユニットのシステムランクとして決定する。
なお図19では、ステップS11の後にステップS12を実行することとしているが、ステップS11及びステップS12の処理はどちらを先に行ってもよい。
次いで、ITリソース配置先候補算出部31が、ステップS11で算出したビジネスユニットごとの削減可能コストと、ステップS12で算出したビジネスユニットごとの重要度に関する指標(システムランク)とを関連付ける(S13)。
この後、配置先提示部32(図2)の可視化部32A(図2)が、ステップS13の処理結果に基づいて図9について上述した第1のITリソース配置適正化支援画面50を作成して表示装置17(図1)に表示すると共に、この後、ユーザによる入力装置16(図1)を用いた操作入力に応じて図11について上述した第2のITリソース配置適正化支援画面60や、図13〜図15について上述した第1又は第2のアプリケーション詳細画面70,80、さらには図17について上述した削減可能コスト内訳画面100を表示装置17(図1)に適宜表示する画面表示処理を実行する(S14)。
そして、この後、ユーザが入力装置16(図1)を操作してITリソース配置適正化支援処理の終了を指示すると、このITリソース配置適正化支援処理が終了する。
(3−3)削減可能コスト算出処理
(3−3−1)削減可能コスト算出処理
図20は、図19について上述したITリソース配置適正化支援処理のステップS11でITリソース配置先候補算出部31(図2)により実行される削減可能コスト算出処理の具体的な処理内容を示す。
ITリソース配置適正化支援処理がステップS11に進むと、この図20に示す削減可能コスト算出処理が開始され、まず、ITリソース配置先候補算出部31(図2)のITリソース構成試算部31Aが、各割当てITリソースの現在のコスト(月額使用料)をそれぞれ算出すると共に、変動データ予測部31Bの予測結果を適宜利用しながら各割当てITリソースの最適化した構成をそれぞれ算出する現在コスト算出及び構成最適化処理を実行する(S20)。
続いて、ITリソース配置先候補算出部31のITリソース構成検証部31Cが、構成を最適化した各割当てITリソースの割当てITリソース配置先候補をそれぞれ算出すると共に、各割当てITリソースを対応する割当てITリソース配置先候補に移行した場合のコスト(月額利用料)と、削減可能コストとを算出する将来コスト及び削減可能コスト算出処理を実行する(S21)。
そして、ITリソース配置先候補算出部31は、この後、この削減可能コスト算出処理を終了してITリソース配置適正化支援処理に戻る。
(3−3−2)現在コスト算出及び構成最適化処理
図21は、図20について上述した削減可能コスト算出処理のステップS20においてITリソース配置先候補算出部31のITリソース構成試算部31Aにより実行される現在コスト算出及び構成最適化処理の具体的な処理内容を示す。
Tリソース構成試算部31Aは、削減可能コスト算出処理のステップS20に処理が進むとこの図21に示す現在コスト算出及び構成最適化処理を開始し、まず、対象企業等におけるステップS31以降が未処理のビジネスユニットを1つ選択する(S30)。
続いて、ITリソース構成試算部31Aは、ステップS30で選択したビジネスユニット(以下、これを選択ビジネスユニットと呼ぶ)が使用しているアプリケーションのうちのステップS32以降が未処理のアプリケーションを1つ選択し(S31)、選択したアプリケーション(以下、これを選択アプリケーションと呼ぶ)が利用する割当てITリソースのうちのステップS33以降が未処理の割当てITリソースを1つ選択する(S32)。
続いて、ITリソース構成試算部31Aは、ステップS32で選択した割当てITリソース(以下、これを選択割当てITリソースと呼ぶ)の現在の配置先がオンプレミス2であるか否かを判断する(S33)。そしてITリソース構成試算部31Aは、この判断で肯定結果を得ると、オンプレミス資産情報管理テーブル36(図6)を参照して、その選択割当てITリソースの現在のコスト(月額使用料)を算出する(S34)。
具体的に、ITリソース構成試算部31Aは、選択割当てITリソースの構成と、ITリソース性能情報管理テーブル34(図4)に登録されているその選択割当てITリソースの性能とに基づいて、オンプレミス資産情報管理テーブル36に登録されているメニューの中から最も選択割当てITリソースに構成及び性能が近いメニューを抽出し、抽出したメニューに基づいて、選択割当てITリソースのコストを算出する。このコストは、オンプレミス資産情報管理テーブル36のそのメニューに対応する行の単価欄36P(図6)に格納された単価に基づいて算出することができる。
これに対して、ITリソース構成試算部31Aは、ステップS33の判断で否定結果を得ると、ITリソースメニュー情報管理テーブル35(図5)を参照して、その選択割当てITリソースの現在のコストを算出する(S35)。
具体的に、ITリソース構成試算部31Aは、選択割当てITリソースの構成と、ITリソース性能情報管理テーブル34に登録されているその選択割当てITリソースの性能とに基づいて、ITリソースメニュー情報管理テーブル35に登録されているメニューの中から最も選択割当てITリソースに構成及び性能が近いメニューを抽出し、抽出したメニューに基づいて、選択割当てITリソースのコストを算出する。このコストは、ITリソースメニュー情報管理テーブル35のそのメニューに対応する行の単価欄35Gに格納された単価に基づいて算出することができる。
続いて、ITリソース構成試算部31Aは、変動データ予測部31Bの予測結果を適宜利用しながら、現在の使用状況から見た選択割当てITリソースの最適な構成を既存の手法を用いて算出し(S36)、算出した構成を、その選択割当てITリソースのITリソースIDと共に選択割当てITリソース最適構成情報としてITリソース構成検証部31Cに通知する(S37)。
次いで、ITリソース構成試算部31Aは、選択アプリケーションが使用するすべての割当てITリソースについてステップS33〜ステップS37の処理を実行し終えたか否かを判断する(S38)。そしてITリソース構成試算部31Aは、この判断で否定結果を得るとステップS32に戻り、この後、ステップS32で選択する割当てITリソースを選択アプリケーションが使用する他の未処理の割当てITリソースに順次切り替えながらステップS32〜ステップS38の処理を繰り返す。
そしてITリソース構成試算部31Aは、やがて選択アプリケーションが使用するすべての割当てITリソースについてステップS33〜ステップS37の処理を実行し終えることによりステップS38で肯定結果を得ると、選択ビジネスユニットが使用するすべてのアプリケーションについてステップS32〜ステップS38の処理を実行し終えたか否かを判断する(S39)。
ITリソース構成試算部31Aは、この判断で否定結果を得るとステップS31に戻り、この後、ステップS31で選択するアプリケーションを選択ビジネスユニットが使用する他の未処理のアプリケーションに順次切り替えながらステップS31〜ステップS39の処理を繰り返す。
そしてITリソース構成試算部31Aは、やがて選択ビジネスユニットが使用するすべてのアプリケーションについてステップS32〜ステップS38の処理を実行し終えることによりステップS39で肯定結果を得ると、対象企業等のすべてのビジネスユニットについてステップS31〜ステップS39の処理を実行し終えたか否かを判断する(S40)。
ITリソース構成試算部31Aは、この判断で否定結果を得るとステップS30に戻り、この後、ステップS30で選択するビジネスユニットを対象企業等における他の未処理のビジネスユニットに順次切り替えながらステップS30〜ステップS40の処理を繰り返す。
そしてITリソース構成試算部31Aは、やがて対象企業等におけるすべてのビジネスユニットについてステップS31〜ステップS39の処理を実行し終えることによりステップS40で肯定結果を得ると、この現在コスト算出処理を終了して削減可能コスト算出処理に戻る。
(3−3−3)将来コスト及び削減可能コスト算出処理
図22は、図20について上述した削減可能コスト算出処理のステップS21においてITリソース構成検証部31Cにより実行される上述の将来コスト及び削減可能コスト算出処理の具体的な処理内容を示す。
この図22に示すように、ITリソース構成検証部31Cは、削減可能コスト算出処理のステップS21に処理が進むとこの図22に示す将来コスト及び削減可能コスト算出処理を開始し、まず、ステップS51以降が未処理の割当てITリソースを1つ選択する(S50)。以下においては、このとき選択した割当てITリソースを選択割当てITリソースと呼ぶ。
続いて、ITリソース構成検証部31Cは、ステップS52以降が未処理のオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4を1つ選択する(S51)。
次いで、ITリソース構成検証部31Cは、ステップS51で選択したオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4(以下、これを選択オンプレミス/クラウドと呼ぶ)について図21のステップS37でITリソース構成試算部31Aから送信されてきた選択割当てITリソース最適構成情報に基づいて、選択割当てITリソースの最適化された構成を構成要件として、その構成要件を満たす選択オンプレミス/クラウドのメニューを特定する(S52)。
具体的に、ITリソース構成検証部31Cは、選択オンプレミス/クラウドがプライベートクラウド3又はパブリッククラウド4の場合には、ITリソースメニュー情報管理テーブル35(図5)に登録された各メニューの中から選択割当てITリソースの最適化後の構成要件を満たすメニューをすべて特定する。
例えば、最適化された選択割当てITリソースの構成が、CPU数が「1」、CPUクロックが「2.0〔GHz〕」、メモリサイズが「4〔GB〕」であった場合、ITリソース構成検証部31Cは、図5に示した例における「Menu000」というメニューIDのメニューと、「Menu010」というメニューIDのメニューとを選択割当てITリソースの最適化後の構成要件を満たすメニューとして特定する。また最適化された選択割当てITリソースの構成が、CPU数が「2」、CPUクロックが「3.6〔GHz〕」、メモリサイズが「4〔GB〕」であった場合、ITリソース構成検証部31Cは、図5に示した例における「Menu010」というメニューIDのメニューのみを選択割当てITリソースの最適化後の構成要件を満たすメニューとして特定する。
またITリソース構成検証部31Cは、選択オンプレミス/クラウドがオンプレミスの場合には、オンプレミス資産情報管理テーブル36(図6)に格納されたメニューの中から選択割当てITリソースの最適化後の構成要件を満たすメニューを上述と同様にして特定する。
続いて、ITリソース構成検証部31Cは、ステップS52において選択割当てITリソースの構成要件を満たす選択オンプレミス/クラウドのメニューを特定できたか否かを判断する(S53)。そしてITリソース構成検証部31Cは、この判断で否定結果を得るとステップS51に戻り、この後、ステップS51で選択するオンプレミス/クラウドをステップS52以降が未処理の他のオンプレミス2やクラウド(プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4)に順次切り替えながらステップS51以降の処理を上述と同様に実行する。
これに対して、ITリソース構成検証部31Cは、ステップS53で肯定結果を得た場合には、ステップS52で特定した各メニューのITリソース構成を採用した場合のコスト(月額使用料)をそれぞれ算出する(S54)。
またITリソース構成検証部31Cは、ステップS52で特定したすべてのメニューのITリソース構成をそれぞれ選択割当てITリソースのITリソース配置先候補として、これらITリソース配置先候補に関する必要な情報を、ステップS54で算出したそのコストと対応付けてITリソース配置先候補管理テーブル37(図7)にそれぞれ登録する(S55)。
次いで、ITリソース構成検証部31Cは、選択割当てITリソースに関してすべてのオンプレミス2、プライベートクラウド3及びパブリッククラウド4についてステップS51〜ステップS55の処理を実行し終えたか否かを判断する(S56)。そしてITリソース構成検証部31Cは、この判断で否定結果を得るとステップS51に戻り、この後、ステップS51で選択するオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4をステップS52以降が未処理の他のオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4に順次切り替えながらステップS51〜ステップS56の処理を繰り返す。
そしてITリソース構成検証部31Cは、やがて選択割当てITリソースに関してすべてのオンプレミス2、プライベートクラウド3及びパブリッククラウド4についてステップS52〜ステップS55の処理を実行し終えることによりステップS56で肯定結果を得ると、ITリソース配置先候補管理テーブル37の最低コスト欄37L(図7)のうち、当該ITリソース配置先候補管理テーブル37に登録されたその選択割当てITリソースの各ITリソース配置先候補の中で最もコスト(月額使用料)が安いITリソース配置先候補に対応する最低コスト欄37Lに「Yes」を格納すると共に、その選択割当てITリソースの他のITリソース配置先候補に対応する各最低コスト欄に「No」を格納する(S57)。
続いて、ITリソース構成検証部31Cは、対象企業等が使用するすべての割当てITリソースについてステップS51〜ステップS57の処理を実行し終えたか否かを判断する(S58)。そしてITリソース構成検証部31Cは、この判断で否定結果を得るとステップS50に戻り、この後、ステップS50で選択する割当てITリソースをステップS51以降が未処理の他の割当てITリソースに順次切り替えながらステップS50〜ステップS58の処理を同様に繰り返す。
そしてITリソース構成検証部31Cは、やがて対象企業等が利用するすべての割当てITリソースについてステップS51〜ステップS57の処理を実行し終えることによりステップS58で肯定結果を得ると、配置先サマリ情報管理テーブル38(図8)を作成すべく、ステップS59以降の処理を実行する。
具体的に、ITリソース構成検証部31Cは、まず、ステップS60以降が未処理のビジネスユニットを1つ選択する(S59)。またITリソース構成検証部31Cは、ステップS58で選択したビジネスユニット(以下、これを対象ビジネスユニットと呼ぶ)が利用しているアプリケーションのうち、ステップS60以降が未処理のアプリケーションを1つ選択する(S60)。
続いて、ITリソース構成検証部31Cは、ステップS60で選択したアプリケーション(以下、これを対象アプリケーションと呼ぶ)が使用する割当てITリソースごとに、その割当てITリソースに対応するITリソース配置先候補のうちの最低コストのITリソース配置先候補の情報をすべて取得する(S61)。具体的に、ITリソース構成検証部31Cは、ITリソース配置先候補管理テーブル37の各行のうち、ビジネスユニット欄37B(図7)に対象ビジネスユニットのビジネスユニットIDが格納され、アプリケーションID欄37C(図7)に対象アプリケーションのアプリケーションIDが格納され、かつ最低コスト欄37L(図7)に「Yes」が格納されたすべての行の情報を取得する。
次いで、ITリソース構成検証部31Cは、ステップS61で取得した各行の情報のうち、各行の現在月額使用料欄37I(図7)にそれぞれ格納されている現在の月額使用料の合計額と、各行の移行後月額使用料欄37J(図7)にそれぞれ格納されている移行後の月額使用料の合計額と、各行の月額使用料差分欄37K(図7)にそれぞれ格納されている現在の月額使用料及び移行後の月額使用料の差分の合計額とをそれぞれ算出する(S62)。そしてITリソース構成検証部31Cは、この算出結果を、その他の必要な情報と共に配置先サマリ情報管理テーブル38に登録する(S63)。
またITリソース構成検証部31Cは、対象ビジネスユニットが使用するすべてのアプリケーションについてステップS61以降の処理を実行し終えたか否かを判断する(S64)。
そしてITリソース構成検証部31Cは、この判断で否定結果を得るとステップS60に戻り、この後、ステップS60で選択するアプリケーションをステップS61以降が未処理の他のアプリケーションに順次切り替えながら、ステップS60〜ステップS64の処理を繰り返す。
そしてITリソース構成検証部31Cは、やがて対象ビジネスユニットが使用するすべてのアプリケーションについてステップS61以降の処理を実行し終えることによりステップS64で肯定結果を得ると、すべてのビジネスユニットについてステップS60以降の処理を実行し終えたか否かを判断する(S65)。
そしてITリソース構成検証部31Cは、この判断で否定結果を得るとステップS59に戻り、この後、ステップS59で選択するビジネスユニットをステップS60以降が未処理の他のビジネスユニットに順次切り替えながら、ステップS59〜ステップS65の処理を繰り返す。
そしてITリソース構成検証部31Cは、やがて対象企業等のすべてのビジネスユニットについてステップS60以降の処理を実行し終えることによりステップS65で肯定結果を得ると、この将来コスト及び削減可能コスト算出処理を終了して削減可能コスト算出処理に戻る。
(3−4)画面表示処理
(3−4−1)ITリソース配置適正化支援画面表示処理
図23は、図19について上述したITリソース配置適正化支援処理のステップS14において可視化部32A(図2)により実行される画面表示処理のうち、図9について上述した第1のITリソース配置適正化支援画面50を表示装置17(図1)に表示するために実行されるITリソース配置適正化支援画面表示処理の処理手順を示す。可視化部32Aは、この図23に示す処理手順に従って、図9について上述した第1のITリソース配置適正化支援画面50を表示装置17(図1)に表示する。
実際上、可視化部32Aは、ITリソース配置適正化支援処理がステップS14に進むと、この図23に示すITリソース配置適正化支援画面表示処理を開始し、まず、対象企業等の各ビジネスユニットの中からステップS71以降が未処理の1つのビジネスユニットを選択する。
続いて、可視化部32Aは、ステップS70で選択したビジネスユニット(以下、これを選択ビジネスユニットと呼ぶ)が利用する各アプリケーションに関する要約情報を取得する(S71)。具体的に、可視化部32Aは、選択ビジネスユニットのビジネスユニットIDを検索キーとして、配置先サマリ情報管理テーブル37(図7)からその選択ビジネスユニットに対応するすべての行(ビジネスユニットID欄37Bに選択ビジネスユニットのビジネスユニットIDが格納されたすべての行)のデータを対応するアプリケーションの要約情報として取得する。
次いで、可視化部32Aは、ステップS71で要約情報を取得した選択ビジネスユニットが利用する各アプリケーションに対してそれぞれ事前に設定されたシステムランクのうちの最大値を選択ビジネスユニットのシステムランクとして、第1のITリソース配置適正化支援画面50(図9)のバブル表示領域51(図9)の平面座標53(図9)に表示する、選択ビジネスユニットに対応する第1のバブル54(図9)の横軸方向の表示位置を決定する(S72)。
また可視化部32Aは、ステップS71で取得した各アプリケーションの要約情報に基づいて、第1のITリソース配置適正化支援画面50のバブル表示領域51の平面座標53に表示する選択ビジネスユニットに対応する第1のバブル54の縦軸方向の表示位置を決定する(S73)。具体的に、可視化部32Aは、配置先サマリ情報管理テーブル38I(図8)におけるこれらアプリケーションにそれぞれ対応する行の月額使用料差分欄38I(図8)にそれぞれ格納されていた月額使用料差分の合計値を算出し、算出した合計額をその選択ビジネスユニットの削減可能コストの最大値として、かかる第1のバブル54の縦軸方向の表示位置を決定する。
さらに可視化部32Aは、選択ビジネスユニットが使用するITリソースのトータルコストに基づいて、かかる選択ビジネスユニットに対応する第1のバブル54のサイズを決定し(S74)、この後、第1のITリソース配置適正化支援画面50の平面座標53上のステップS72で決定した横軸方向の位置及びステップS73で決定した縦軸方向の位置により特定される座標位置にステップS74で決定したサイズの第1のバブル54を描画する(S75)。
続いて、可視化部32Aは、対象企業等のすべてのビジネスユニットについてステップS71〜ステップS75の処理を実行し終えたか否かを判断する(S76)。そして可視化部32Aは、この判断で否定結果を得るとステップS70に戻り、この後ステップS70で選択するビジネスユニットをステップS71以降が未処理の他のビジネスユニットに順次切り替えながらステップS70〜ステップS76の処理を繰り返す。
そして可視化部32Aは、やがて対象企業等のすべてのビジネスユニットにそれぞれ対応するバブルを第1のITリソース配置適正化支援画面50の平面座標53上に描画し終えることによりステップS76で肯定結果を得ると、この第1のITリソース配置適正化支援画面50を表示装置17に表示させ(S77)、この後、このITリソース配置適正化支援画面表示処理を終了する。
図24は、かかるITリソース配置適正化支援画面表示処理のステップS74における可視化部32Aの具体的な処理内容を示す。可視化部32Aは、ITリソース配置適正化支援画面表示処理のステップS74に進むと、この図24に示すバブルサイズ決定処理を開始する。
そして可視化部32Aは、まず、対象企業等のビジネスユニットごとの現在のトータルコストをそれぞれ算出する(S80)。各ビジネスユニットのトータルコストは、そのビジネスユニットIDを検索キーとして配置先サマリ情報管理テーブル38(図8)を検索し、検出した各行の現在月額使用料欄38G(図8)にそれぞれ格納されている現在の月額使用料を合算することで算出することができる。
続いて、可視化部32Aは、ステップS80で取得した各ビジネスユニットのトータルコストの中からその最大値及び最小値をそれぞれ抽出する(S81)。
次いで、可視化部32Aは、図23について上述したITリソース配置適正化支援画面表示処理のステップS70で選択したビジネスユニット(選択ビジネスユニット)のバブルサイズの係数を算出する(S82)。具体的に、可視化部32Aは、ステップS80で算出した選択ビジネスユニットのトータルコストと、ステップS81で抽出した最小値との差分を、ステップS81で取得した最大値及び最小値の差分で除算した値を選択ビジネスユニットのバブルサイズの係数として算出する。
さらに可視化部32Aは、予め設定されている最大バブルサイズ及び最小バブルサイズの差分にステップS82で算出した係数を乗算した値を算出し、算出結果を最小バブルサイズに加算した値を、最終的な選択ビジネスユニットのバブルサイズとして決定する(S83)。そして可視化部32Aは、この後、ITリソース配置適正化支援画面表示処理に戻る。
なお、可視化部32Aは、この後、第1のITリソース配置適正化支援画面50のバブル表示領域51(図9)の平面座標53(図9)上に表示されたいずれかの第1のバブル54(図9)がクリックされると図11について上述した第2のITリソース配置適正化支援画面60を表示装置17に表示することになるが、このときの処理内容は図23及び図24の処理内容とほぼ同様であるため、ここでの説明は省略する。
(3−4−2)第1のアプリケーション詳細画面表示処理
一方、図25は、上述のようにITリソース配置適正化支援処理の実行指示の際に指定されたアプリケーション詳細画面が図13について上述した第1のアプリケーション詳細画面70である場合であって、第2のITリソース配置適正化支援画面60(図11)においていずれかの第2のバブル64(図11)がクリックされたときに可視化部32Aにより実行される第1のアプリケーション詳細画面表示処理の処理手順を示す。
可視化部32Aは、この図25に示す処理手順に従って、かかるクリックにより指定された第2のバブル64に対応するアプリケーション(以下、これを指定アプリケーションと呼ぶ)に関する図13について上述した第1のアプリケーション詳細画面70を作成し、これを表示装置17(図1)に表示させる。
実際上、可視化部32Aは、第2のITリソース配置適正化支援画面60(図11)においていずれかの第2のバブル64がクリックされるとこの図25に示す第1のアプリケーション詳細画面表示処理を開始し、まず、ITリソース配置先候補管理テーブル37(図7)の各行の移行後配置先ID欄37Fに格納されているオンプレミスID又はクラウドIDの中からステップS91以降が未処理のオンプレミスID又はクラウドIDを1つ選択する(S90)。以下においては、このとき選択されたオンプレミスID又はクラウドIDを選択IDと呼ぶ。
続いて、可視化部32Aは、ITリソース配置先候補管理テーブル37上で、対応する行のアプリケーションID欄37C(図7)に指定アプリケーションのアプリケーションIDが格納されると共に、その行の移行後配置先ID欄37Fに選択IDが格納されているITリソース配置先候補を検索する(S91)。
次いで、可視化部32Aは、ITリソース配置先候補管理テーブル37におけるステップS91の検索により検出した各ITリソース配置先候補の月額使用料差分欄37K(図7)にそれぞれ格納されている削減可能コストをすべて合算する(S92)。この合算により、指定アプリケーションが使用する各ITリソースをすべて選択IDのオンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4にまとめて配置した場合の削減可能コストが算出される。
さらに可視化部32Aは、ITリソース配置先候補管理テーブル37の各行の移行後配置先ID欄37F(図7)に格納されているすべてのオンプレミスID/クラウドIDについてステップS91以降の処理を実行し終えたか否かを判断する(S93)。そして可視化部32Aは、この判断で否定結果を得るとステップS90に戻り、この後、ステップS90で選択するオンプレミスID/クラウドIDを未処理の該当する他のオンプレミスID/クラウドIDに順次切り替えながら、ステップS90〜ステップS93の処理を繰り返す。この繰り返し処理により第1及び第2の棒グラフ71,72(図13)がそれぞれ指し示す削減可能コストの値がそれぞれ算出される。
そして可視化部32Aは、やがてITリソース配置先候補管理テーブル37の各行の移行後配置先ID欄37Fに格納されているすべてのオンプレミスID/クラウドIDについてステップS91以降の処理を実行し終えることによりステップS93で肯定結果を得ると、指定アプリケーションが使用するITリソースの中からステップS95以降が未処理のITリソースを1つ選択する(S94)。
続いて、可視化部32Aは、ステップS94で選択したITリソースがITリソース配置先候補管理テーブル37のリソースID欄37A(図7)に格納されている各行の月額使用料差分欄37Kにそれぞれ格納されている月額使用料差分(削減可能コスト)の中から最大の月額使用料差分(削減可能コスト)を検出する(S95)。
次いで、可視化部32Aは、指定アプリケーションが使用するすべてのITリソース(割当てITリソース)についてステップS95の処理を実行し終えたか否かを判断する(S96)。そして可視化部32Aは、この判断で否定結果を得るとステップS94に戻り、この後、ステップS94で選択するITリソースをステップS95が未処理の他のITリソースに順次切り替えながらステップS94〜ステップS96の処理を繰り返す。
この後、可視化部32Aは、指定アプリケーションが使用するすべてのITリソースについて削減可能コストの最大値を検出し終えることによりステップS96で肯定結果を得ると、これら削減可能コストの最大値をすべて合計する(S97)。このとき算出された合計値が、図13の第1のアプリケーション詳細画面70における第3の棒グラフ73が指し示す削減可能コストの値に相当する。
さらに可視化部32Aは、ステップS90〜ステップS97の処理結果に基づいて、図13について上述した第1のアプリケーション詳細画面70を作成し、これを表示装置17に表示させる(S98)。そして可視化部32Aは、この後、この第1のアプリケーション詳細画面表示処理を終了する。
(3−4−3)第2のアプリケーション詳細画面表示処理
一方、図26は、上述のようにITリソース配置適正化支援処理の実行指示の際に指定されたアプリケーション詳細画面が図14について上述した第2のアプリケーション詳細画面80である場合であって、第2のITリソース配置適正化支援画面60(図11)においていずれかの第2のバブル64(図11)がクリックされたときに可視化部32Aにより実行される第2のアプリケーション詳細画面表示処理の処理手順を示す。
可視化部32Aは、この図25に示す処理手順に従って、かかるクリックにより指定された第2のバブル64に対応するアプリケーション(指定アプリケーション)に関する図14について上述した第2のアプリケーション詳細画面80を作成し、これを表示装置17(図1)に表示させる。
実際上、可視化部32Aは、第2のITリソース配置適正化支援画面60(図11)においていずれかの第2のバブル64がクリックされるとこの図26に示す第2のアプリケーション詳細画面表示処理を開始し、まず、削減可能コストをカウントするために各オンプレミス2、各プライベートクラウド3、各パブリッククラウド4及び推奨配置先(最も削減可能コストが低くなる配置先の組み合わせ)にそれぞれ対応させて設けられたカウンタ(以下、これらを削減可能コストカウンタと呼ぶ)をそれぞれリセットする(S100)。
続いて、可視化部32Aは、直前のITリソース配置適正化支援画面60においてクリックされた第2のバブル64に対応するアプリケーションが使用するITリソースの中からステップS102以降が未処理のITリソースを1つ選択する(S101)。
次いで、可視化部32Aは、ITリソース配置先候補管理テーブル37(図7)の各行のうち、ステップS101で選択したITリソースに対応する行であって、現在配置先ID欄37D(図7)に格納されているオンプレミスID/クラウドIDと、移行先ID欄37F(図7)に格納されているオンプレミスID/クラウドIDとが一致する行の月額使用料差分欄37K(図7)に格納されている値を、推奨配置先用の削減可能コストカウンタのカウント値に加算する(S102)。
また可視化部32Aは、ITリソース配置先候補管理テーブル37の各行のうち、指定アプリケーションに対応する行(アプリケーションID欄37C(図7)に指定アプリケーションのアプリケーションIDが格納されている行)であって、最低コスト欄37L(図7)に「Yes」が格納された行の月額使用料差分欄37Kに格納されている値を、当該ITリソースの推奨配置先用の削減可能コストカウンタのカウント値に加算する(S103)。
次いで、可視化部32Aは、指定アプリケーションが使用するすべてのITリソースについてステップS102及びステップS103の処理を実行し終えたか否かを判断する(S104)。そして可視化部32Aは、この判断で否定結果を得るとステップS101に戻り、この後、ステップS101で選択するITリソースをステップS102以降が未処理の該当する他のITリソースに切り替えながらステップS101〜ステップS104の処理を繰り返す。
そして可視化部32Aは、やがて指定アプリケーションが使用するすべてのITリソースについてステップS102及びステップS103の処理を実行し終えることによりステップS104で肯定結果を得ると、これまでの処理結果に基づいて、図14について上述した第2のアプリケーション詳細画面80を作成し、これを表示装置17に表示させる(S105)。そして可視化部32Aは、この後、この第2のアプリケーション詳細画面表示処理を終了する。
(4)本実施の形態の効果
以上のように本実施の形態によるITリソース配置適正化支援システム1では、対応するオンプレミス2、プライベートクラウド3及びパブリッククラウド4から各割当てITリソースの構成情報及び性能情報をそれぞれ取得し、取得したこれらの情報と、オンプレミス資産情報管理テーブル36(図6)やITリソース配置先候補管理テーブル37(図7)に格納されたメニュー情報とに基づいて、管理サーバ5(図1)の表示装置17(図1)に図9〜図17について上述した各種画面を表示する。
この場合において、例えば、第1及び第2のITリソース配置適正化支援画面50,60(図9、図11)では、対応する第1又は第2のバブル54,64が平面座標53,63の右下に表示されたビジネスユニット又はアプリケーションほどシステムランクが高く、かつそのビジネスユニット又はアプリケーションが使用するITリソース(割当てITリソース)の配置を適正化したときの削減可能コストが低いため、これら割当てITリソースの配置の見直しの優先度が低いと判断することができる。
逆に、対応する第1又は第2のバブル54,64が平面座標53,63の左上に表示されたビジネスユニット又はアプリケーションほどシステムランクが低く、かつそのビジネスユニット又はアプリケーションが使用するITリソースの配置を適正化したときの削減可能コストが高いため、そのITリソースの配置の見直しの優先度が高いと判断することができる。
従って、ユーザは、かかる第1のITリソース配置適正化支援画面50や、第2のITリソース配置適正化支援画面60を参照することで、ビジネスユニットやアプリケーションの重要度及びコスト削減効果の双方を考慮しながら、配置先を見直すべき割当てITリソースやその優先度を容易に判断することができる。よって本実施の形態によれば、ITリソースの配置先の適正化作業を容易化させ得るITリソース配置適正化支援システムを実現できる。
また本ITリソース配置適正化支援システム1では、第2のITリソース配置適正化支援画面60において、いずれかの第2のバブル64をクリックにより選択することにより、図13〜図15について上述した第1又は第2のアプリケーション詳細画面70,80を表示装置17に表示させることができる。従って、ユーザは、これら第1又は第2のアプリケーション詳細画面70,80を参照して、そのとき選択した第2のバブル64に対応するアプリケーションに割り当てられた各割当てITリソースを現在の配置のまま最適化した方が良いのか又はこれら各割当てITリソースをそれぞれ最も削減可能コストが大きくなる配置先にそれぞれ配置した方が良いのかという判断を容易に行うことができる。
加えて、本ITリソース配置適正化支援システム1では、表示装置17に表示された第1又は第2のアプリケーション詳細画面70,80上の第1〜第7の棒グラフ71,72,73,81,82,91,92をクリックすることによって、その第1〜第7の棒グラフ71,72,73,81,82,91,92が表す削減可能コストの内訳が表記された図17について上述した削減可能コスト内訳画面100を表示装置17に表示させることができるため、この削減可能コスト内訳画面100を参照することで上述の判断をより容易化させることができる。
(5)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、第1のITリソース配置適正化支援画面50や第2のITリソース配置適正化支援画面60において、各第1又は第2のバブル54,64を、それぞれ対応するビジネスユニット又はアプリケーションがそれぞれ使用するITリソースの配置適正化前のトータルコストに応じた大きさで表示するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これら第1又は第2のバブル54,64の大きさを対応するビジネスユニット又はアプリケーションが使用するストレージ容量の合計値や、対応するビジネスユニットが使用する仮想マシンの平均稼働率、また波対応するビジネスユニット又はアプリケーションが使用するストレージの平均使用率により決定するようにしてもよい。さらには、第1又は第2のバブル54,64の大きさをそのITリソースを提供する情報処理システム(オンプレミス2、プライベートクラウド3又はパブリッククラウド4)の規模に応じた大きさで表示するようにしてもよい。
また上述の実施の形態においては、第1のITリソース配置適正化支援画面50において各第1のバブル54の内側に対応するビジネスユニットのビジネスユニットIDを表示するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第1のバブル54上にマウスカーソルを重ねたときにその第1のバブル54に対応するビジネスユニットIDや名称を表示するようにしてもよく、さらには削減可能コストの具体値などの他の詳細情報を表示するようにしてもよい。
さらに上述の実施の形態においては、第1及び第2のITリソース配置適正化支援画面50,60において、削減可能コストを3つの区分に分類し、区分ごとに対応する第1又は第2のバブル54,64を色分けして表示するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、削減可能コストの区分を2つ又は4つ以上とするようにしてもよい。
さらに上述の実施の形態においては、管理サーバ5の配置先提示部32(図2)の可視化部32A(図2)がビジネスユニットやアプリケーションに割り当てられたITリソースの削減可能コストや重要度及びトータルコストを図9〜図11について上述した平面座標53,63を用いて表現したり、図13〜図16について上述したグラフとして表現するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これらの情報を数値化して表で表現するようにしてもよい。
さらに上述の実施の形態においては、アプリケーションの重要度として各アプリケーションについて予め設定されたシステムランクを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これ以外の指標をアプリケーションの重要度として利用するようにしてもよい。